JP5027781B2 - 映像信号送信装置及び映像信号通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、映像信号送信装置及び、それを備えた映像信号通信システムに関する。
MPEG(Moving Picture Experts Group)2−TS(Transport Stream)を用いた通信プロトコルにおいて、送信側のエンコーダは、所定間隔のトランスポートパケット毎に、PCR(Program Clock Reference)を付加する。受信側のデコーダは、トランスポートパケット内に含まれるPCRを検出し、検出したPCRに基づいて、エンコーダのクロックを再生する。また、MPEG2−TSにおいては、通信速度の調整のために、無意味なトランスポートパケット(ヌルパケット)が、トランスポートストリーム内に含まれている。エンコーダでは、ヌルパケットを含むトランスポートストリームに対して、PCRを付加する。
IP(Internet Protocol)ネットワークを経由した通信、例えばIP放送又はVOD(Video On Demand)サービス等においては、通信データ量の削減のために、ヌルパケットを削除した後にトランスポートストリームを送信することが望ましい。この場合には、PCRを含むトランスポートパケットの位置が、ヌルパケットの削除の前後で異なる。そのため、デコーダが受信するトランスポートストリームにおいても、PCRを含むトランスポートパケットの位置が、本来の位置(ヌルパケットが削除される前のトランスポートストリーム内における位置)とは異なっている。従って、デコーダは、検出したPCRのみによっては、エンコーダのクロックを正確に再生することができない。
下記特許文献1,2には、MPEG2−TSの各トランスポートパケットに4バイト長のタイムスタンプをそれぞれ付加することにより、MPEG2−TSをMPEG2−TTS(Time-stamped Transport Stream)に変換する技術が開示されている。エンコーダにおいてヌルパケットが削除された場合であっても、デコーダは、タイムスタンプに基づいて、PCRを含むトランスポートパケットの本来の位置を復元することができる。従って、デコーダは、本来の位置に復元されたトランスポートパケット内に含まれるPCRに基づいて、エンコーダのクロックを再生することが可能となる。
特開2008−35197号公報 特開2008−35198号公報
上記特許文献1,2に開示された技術によると、MPEG2−TSの各トランスポートパケットに、4バイト長のタイムスタンプがそれぞれ付加される。従って、「送信するトランスポートパケットの個数」×「4バイト」に相当するデータ量だけ、送信すべきデータ量が増大する。
本発明はかかる事情に鑑みて成されたものであり、送信データ量の増大を伴うことなく、しかも、タイムスタンプを付加するための回路を不要としつつ、映像信号受信装置において映像信号送信装置のクロックを正確に再生することが可能な、映像信号送信装置及びそれを備えた映像信号通信システムを得ることを目的とするものである。
本発明の第1の態様に係る映像信号送信装置は、映像信号のトランスポートストリームを通信ネットワークに送信する映像信号送信装置であって、第1のトランスポートストリームに含まれる複数のトランスポートパケットのうち、送信不要なトランスポートパケットが削除された、第2のトランスポートストリームに含まれる複数のトランスポートパケットを、前記通信ネットワークに送信する送信処理部と、前記送信処理部における各トランスポートパケットの送信タイミングを調整するタイミング調整部とを備え、前記タイミング調整部は、前記第2のトランスポートストリームにおける、クロック調整値を含む複数のトランスポートパケット間の時間間隔を、前記第1のトランスポートストリームにおける、クロック調整値を含む複数のトランスポートパケット間の時間間隔に一致させることを特徴とするものである。
第1の態様に係る映像信号送信装置によれば、タイミング調整部は、第2のトランスポートストリームにおける、クロック調整値を含む複数のトランスポートパケット間の時間間隔を、第1のトランスポートストリームにおける、クロック調整値を含む複数のトランスポートパケット間の時間間隔に一致させる。従って、映像信号受信装置は、複数のクロック調整値の時間間隔が適切に調整された第2のトランスポートストリームを、映像信号送信装置から受信することができる。そのため、映像信号受信装置は、第2のトランスポートストリームに含まれる複数のクロック調整値に基づいて、映像信号送信装置のクロックを正確に再生することが可能となる。その結果、第1の態様に係る映像信号送信装置によれば、タイムスタンプの付加に起因する送信データ量の増大を伴うことなく、しかも、タイムスタンプを付加するための回路を不要としつつ、映像信号受信装置において映像信号送信装置のクロックを正確に再生することが可能な、映像信号送信装置を得ることができる。
本発明の第2の態様に係る映像信号送信装置は、第1の態様に係る映像信号送信装置において特に、前記タイミング調整部は、前記第1又は第2のトランスポートストリームにおける、クロック調整値を含むトランスポートパケットから、そのクロック調整値を抽出する抽出手段と、トランスポートパケットにクロック調整値を付与する際に使用されるクロックと同一周波数のクロックに基づいて、カウント動作を実行するカウンタとを有し、前記抽出手段によって抽出されたクロック調整値と、前記カウンタのカウンタ値とに基づいて、クロック調整値を含むトランスポートパケットの送信タイミングを制御することを特徴とするものである。
第2の態様に係る映像信号送信装置によれば、カウンタを用いた簡易な構成によって、タイミング調整部におけるトランスポートパケットの送信タイミングの調整処理を実現することが可能となる。
本発明の第3の態様に係る映像信号送信装置は、第1又は第2の態様に係る映像信号送信装置において特に、前記第1のトランスポートストリームは、MPEG2−TSであることを特徴とするものである。
第3の態様に係る映像信号送信装置によれば、MPEG2−TSを扱う映像信号通信システムに関して、タイムスタンプの付加に起因する送信データ量の増大を伴うことなく、しかも、タイムスタンプを付加するための回路を不要としつつ、映像信号受信装置において映像信号送信装置のクロックを正確に再生させることが可能となる。
本発明の第4の態様に係る映像信号送信装置は、第1又は第2の態様に係る映像信号送信装置において特に、前記第1のトランスポートストリームは、MPEG2−TTSであることを特徴とするものである。
第4の態様に係る映像信号送信装置によれば、MPEG2−TTSを扱う映像信号通信システムに関して、映像信号受信装置において映像信号送信装置のクロックを正確に再生させることが可能となる。なお、本発明によればタイミング調整部によって複数のクロック調整値の時間間隔が適切に調整されるため、第1のトランスポートストリームの各トランスポートパケットから、タイムスタンプを削除することが可能である。これによって、タイムスタンプに起因して送信データ量が増大することや、タイムスタンプを付加するための回路を搭載することによって回路規模が増大することを、回避することができる。
本発明の第5の態様に係る映像信号通信システムは、第1〜第4のいずれか一つの態様に係る映像信号送信装置と、前記映像信号送信装置から送信された映像信号を受信する映像信号受信装置と、前記映像信号送信装置と前記映像信号受信装置とを接続する通信ネットワークとを備えることを特徴とするものである。
第5の態様に係る映像信号通信システムによれば、タイムスタンプの付加に起因する送信データ量の増大を伴うことなく、しかも、タイムスタンプを付加するための回路を不要としつつ、映像信号受信装置において映像信号送信装置のクロックを正確に再生することが可能な、映像信号通信システムを得ることができる。
本発明によれば、送信データ量の増大を伴うことなく、しかも、タイムスタンプを付加するための回路を不要としつつ、映像信号受信装置において映像信号送信装置のクロックを正確に再生することが可能な、映像信号送信装置及びそれを備えた映像信号通信システムを得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、異なる図面において同一の符号を付した要素は、同一又は相応する要素を示すものとする。
図1は、本発明の実施の形態に係る映像信号通信システム1の構成を模式的に示す図である。映像信号通信システム1は、映像信号送信装置2、映像信号受信装置3、及び通信ネットワーク4を備えて構成されている。映像信号送信装置2は、例えば放送局の送信サーバである。通信ネットワーク4は、例えばIPネットワークである。映像信号受信装置3は、例えば、IPネットワークを経由した通信(IP放送や、ストリーミング型又はダウンロード型のVODサービス等)において、映像信号送信装置2から送信された映像信号を受信するための受信装置(セットトップボックス)である。
図2は、映像信号送信装置2の構成を示すブロック図である。図2の接続関係で示すように、映像信号送信装置2は、削除処理部10、送信処理部11、及びタイミング調整部12を有している。送信処理部11は、通信ネットワーク4に接続されている。
図3は、タイミング調整部12の構成を示すブロック図である。図3の接続関係で示すように、タイミング調整部12は、抽出部20、レジスタ21、演算部22、及びダウンカウンタ23を有している。ダウンカウンタ23は、送信処理部11に接続されている。
図2を参照して、削除処理部10は、トランスポートストリームS1を入力し、そのトランスポートストリームS1に基づいてトランスポートストリームS2を生成して出力する。送信処理部11は、トランスポートストリームS2を入力し、そのトランスポートストリームS2に基づいてトランスポートストリームS3を生成して、そのトランスポートストリームS3を通信ネットワーク4に送信する。タイミング調整部12は、制御信号S4によって、送信処理部11における各トランスポートパケットの送信タイミングを調整する。
図4の(A)〜(E)は、映像信号送信装置2においてトランスポートストリームS3が生成されるまでの、トランスポートストリームの構造の変化を順に示す図である。
図4の(A)を参照して、まず、映像信号送信装置2は、いずれも映像信号を含む複数のトランスポートパケットから成るトランスポートストリームSAを生成する。ここでは、説明の簡単化のため、この順に連続する8個のトランスポートパケットP1〜P8のみを示している。また、映像信号を含むトランスポートパケットP1〜P8には、砂地のハッチングを付している。
図4の(B)を参照して、次に、映像信号送信装置2は、通信速度を調整すべく、トランスポートストリームSA内にヌルパケットを挿入することにより、トランスポートストリームSBを生成する。図4の(B)に示した例では、トランスポートパケットP1とトランスポートパケットP2との間に、3個のヌルパケットN1〜N3が挿入されており、また、トランスポートパケットP5とトランスポートパケットP6との間に、1個のヌルパケットN4が挿入されている。
図4の(C)を参照して、次に、映像信号送信装置2は、トランスポートストリームSBに含まれる複数のトランスポートパケットのうち、所定間隔のトランスポートパケット毎にPCR(クロック調整値)を付加することにより、トランスポートストリームS1を生成する。図4の(C)に示した例では、トランスポートパケットP1,P3,P7に、PCRが付加されている。PCRが付加されたトランスポートパケットP1,P3,P7には、斜線のハッチングを付している。PCRは、カウンタ値であり、27MHzのクロックを用いたカウント動作によって生成される。トランスポートストリームS1は、削除処理部10(図2参照)に入力される。トランスポートストリームS1において、トランスポートパケットP1とトランスポートパケットP3との間の時間間隔は、先頭同士の比較で「T1」である。また、トランスポートパケットP3とトランスポートパケットP7との間の時間間隔は、先頭同士の比較で「T2」である。
図5は、トランスポートパケットP1の構造を示す図である。トランスポートパケットP1は、ヘッダ部PHとペイロード部PPとを有しており、これらの合計のデータ長は188バイトである。ヘッダ部PHにはPCR60が含まれており、ペイロード部PPには映像信号が含まれている。トランスポートパケットP3,P7も、トランスポートパケットP1と同様の構造を有する。
図6は、トランスポートパケットP2の構造を示す図である。上記と同様に、トランスポートパケットP2は、ヘッダ部PHとペイロード部PPとを有しており、これらの合計のデータ長は188バイトである。ペイロード部PPには映像信号が含まれている。但し、トランスポートパケットP2においては、ヘッダ部PHにPCR60が含まれていない。トランスポートパケットP4,P5,P6,P8も、トランスポートパケットP2と同様の構造を有する。
図4の(D)を参照して、次に、削除処理部10は、通信データ量を削減すべく、トランスポートストリームS1に含まれる複数のトランスポートパケットのうち、送信不要なヌルパケットN1〜N4を削除することにより、いずれも映像信号を含むトランスポートパケットP1〜P8から成るトランスポートストリームS2を生成する。トランスポートストリームS2においては、ヌルパケットN1〜N4の削除に起因して生じる空白領域が、前方に詰められる。その結果、トランスポートストリームS2において、トランスポートパケットP1とトランスポートパケットP3との間の時間間隔は、先頭同士の比較で「T3」(<T1)となり、また、トランスポートパケットP3とトランスポートパケットP7との間の時間間隔は、先頭同士の比較で「T4」(<T2)となる。トランスポートストリームS2は、送信処理部11に入力される。なお、以上の説明では、映像信号送信装置2の内部(削除処理部10)においてヌルパケットN1〜N4を削除する例について述べたが、ヌルパケットN1〜N4が既に削除されたトランスポートストリームS2が、外部から映像信号送信装置2に入力されても良い。この場合には、削除処理部10は不要となる。
図4の(E)を参照して、次に、送信処理部11は、各トランスポートパケットP1〜P8の送信タイミングを調整することにより、トランスポートストリームS2をトランスポートストリームS3として、通信ネットワーク4に送信する。トランスポートストリームS3における、トランスポートパケットP1とトランスポートパケットP3との間の時間間隔T1は、トランスポートストリームS1における、トランスポートパケットP1とトランスポートパケットP3との間の時間間隔T1に等しい。同様に、トランスポートストリームS3における、トランスポートパケットP3とトランスポートパケットP7との間の時間間隔T2は、トランスポートストリームS1における、トランスポートパケットP3とトランスポートパケットP7との間の時間間隔T2に等しい。送信タイミングの調整処理は、タイミング調整部12によって行われる。
以下、図3を参照して、タイミング調整部12による送信タイミングの調整処理について、具体的に説明する。
まず、抽出部20は、トランスポートストリームS2のうちのトランスポートパケットP1に含まれているPCR60の値(以下「PCR値PCR(1)」と称す)を抽出し、そのPCR値PCR(1)を、信号S20としてレジスタ21に格納する。
次に、抽出部20は、トランスポートストリームS2のうちのトランスポートパケットP3に含まれているPCR60の値(以下「PCR値PCR(3)」と称す)を抽出し、そのPCR値PCR(3)を、信号S20としてレジスタ21に格納するとともに、演算部22に入力する。この時、演算部22には、レジスタ21に格納されているPCR値PCR(1)も入力される。つまり、PCR値PCR(3)がレジスタ21に格納されるタイミングで、演算部22は、PCR値PCR(1)とPCR値PCR(3)との双方を保持する。演算部22は、PCR値PCR(3)からPCR値PCR(1)を減算することにより、両者の差分値(以下「SW(3)」と称す)をダウンカウンタ23に設定する。
ダウンカウンタ23への差分値SW(3)の設定が完了すると同時に、ダウンカウンタ23から送信処理部11に制御信号S4が入力されることにより、トランスポートパケットP1の送信が開始される。PCR60を含まないトランスポートパケットP2に関する送信タイミングは任意であるが、図4の(E)に示した例では、トランスポートパケットP2はトランスポートパケットP1に連続して送信されている。なお、トランスポートパケットP1,P2は、ヌルパケットの削除に起因して低減可能となった適当な通信速度で、送信することが可能である。
ダウンカウンタ23には、クロック発生回路30から出力されたクロックCLKが入力されている。クロックCLKの周波数は、PCR60の生成のためのカウント動作において使用されたクロックの周波数(27MHz)と同一に設定されている。ダウンカウンタ23は、クロックCLKが入力される毎に、ダウンカウンタ23のカウンタ値を「1」ずつデクリメントする。そして、差分値SW(3)に対応するダウンカウンタ23の設定値がゼロになると同時に、送信処理部11に制御信号S4を入力する。これにより、トランスポートパケットP3の送信が開始される。PCR60を含まないトランスポートパケットP4〜P6に関する送信タイミングは任意であるが、図4の(E)に示した例では、トランスポートパケットP4〜P6はトランスポートパケットP3に連続して送信されている。なお、トランスポートパケットP3〜P6は、ヌルパケットの削除に起因して低減可能となった適当な通信速度で、送信することが可能である。
また、抽出部20は、トランスポートストリームS2のうちのトランスポートパケットP7に含まれているPCR60の値(以下「PCR値PCR(7)」と称す)を抽出し、そのPCR値PCR(7)を、信号S20としてレジスタ21に格納するとともに、演算部22に入力する。この時、演算部22には、レジスタ21に格納されているPCR値PCR(3)も入力される。つまり、PCR値PCR(7)がレジスタ21に格納されるタイミングで、演算部22は、PCR値PCR(3)とPCR値PCR(7)との双方を保持する。演算部22は、PCR値PCR(7)からPCR値PCR(3)を減算する。そして、差分値SW(3)に対応するダウンカウンタ23の設定値がデクリメントによってゼロになると同時に、差分値SW(7)をダウンカウンタ23に設定する。
上記と同様に、ダウンカウンタ23は、クロックCLKが入力される毎に、ダウンカウンタ23のカウンタ値を「1」ずつデクリメントする。そして、差分値SW(7)に対応するダウンカウンタ23の設定値がゼロになると同時に、送信処理部11に制御信号S4を入力する。これにより、トランスポートパケットP7の送信が開始される。PCR60を含まないトランスポートパケットP8に関する送信タイミングは任意であるが、図4の(E)に示した例では、トランスポートパケットP8はトランスポートパケットP7に連続して送信されている。なお、トランスポートパケットP7,P8は、ヌルパケットの削除に起因して低減可能となった適当な通信速度で、送信することが可能である。
送信処理部11から送信されたトランスポートストリームS3は、通信ネットワーク4を経由して、映像信号受信装置3によって受信される。
図7は、映像信号受信装置3の構成を示すブロック図である。映像信号受信装置3は、クロック回路40及びデコード回路41を備えて構成されている。クロック回路40は、トランスポートストリームS3のうちのトランスポートパケットP1,P3,P7に含まれるPCR60に基づいてクロックリカバリ処理を実行することにより、映像信号送信装置2のクロックと同一のクロックS5を再生する。デコード回路41には、クロック回路40から、トランスポートストリームS3及びクロックS5が入力される。デコード回路41は、クロックS5に基づいて動作し、トランスポートストリームS3に対してデコード処理を実行することにより、映像信号S6を出力する。映像信号S6は、映像信号受信装置3に接続されている表示装置42に入力される。
このように本実施の形態に係る映像信号送信装置2(及び映像信号通信システム1)によれば、タイミング調整部12は、トランスポートストリームS3における、PCR60を含むトランスポートパケットP1,P3,P7間の時間間隔(T1,T2)を、トランスポートストリームS1におけるトランスポートパケットP1,P3,P7間の時間間隔(T1,T2)に一致させる。従って、映像信号受信装置3は、PCR60の時間間隔が適切に調整されたトランスポートストリームS3を、映像信号送信装置2から受信することができる。そのため、映像信号受信装置3は、トランスポートストリームS3に含まれるPCR60に基づいて、映像信号送信装置2のクロックを正確に再生することが可能となる。その結果、本実施の形態に係る映像信号送信装置2によれば、タイムスタンプの付加に起因する送信データ量の増大を伴うことなく、しかも、タイムスタンプを付加するための回路を不要としつつ、映像信号受信装置3において映像信号送信装置2のクロックを正確に再生することが可能な、映像信号送信装置2を得ることができる。
また、本実施の形態に係る映像信号送信装置2によれば、ダウンカウンタ23を用いた簡易な構成によって、タイミング調整部12におけるトランスポートパケットの送信タイミングの調整処理を実現することが可能となる。
また、本実施の形態に係る映像信号送信装置2によれば、MPEG2−TSを扱う映像信号通信システム1に関して、タイムスタンプの付加に起因する送信データ量の増大を伴うことなく、しかも、タイムスタンプを付加するための回路を不要としつつ、映像信号受信装置3において映像信号送信装置2のクロックを正確に再生させることが可能となる。
<第1の変形例>
図8は、第1の変形例に係る映像信号送信装置2の構成を示すブロック図である。タイミング調整部12は、トランスポートストリームS2ではなく、トランスポートストリームS1のうちのトランスポートパケットP1,P3,P7に含まれているPCR60の値を抽出しても良い。第1の変形例によっても、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
<第2の変形例>
上記実施の形態では、MPEG2−TSを扱う映像信号通信システム1に関して本発明を適用する例について述べたが、本発明は、MPEG2−TTSを扱う映像信号通信システム1に適用することも可能である。
図9,10は、図5,6に対応させて、MPEG2−TTSにおけるトランスポートパケットP1,P2の構造を示す図である。MPEG2−TTSでは、MPEG2−TSの各トランスポートパケットに、4バイト長のタイムスタンプ61が付加される。
図11は、MPEG2−TTSを扱う映像信号受信装置3の構成を示すブロック図である。映像信号受信装置3は、クロック回路40及びデコード回路41を備えて構成されている。クロック回路40は、タイミング調整回路51及びクロック生成回路52を備えて構成されている。タイミング調整回路51は、各トランスポートパケットに付加されているタイムスタンプ61に基づいて、各トランスポートパケットをクロック生成回路52に入力するタイミングを調整する。クロック生成回路52は、PCR60に基づいてクロックリカバリ処理を実行することにより、映像信号送信装置2のクロックと同一のクロックS5を再生する。デコード回路41には、クロック生成回路52から、トランスポートストリームS3及びクロックS5が入力される。デコード回路41は、クロックS5に基づいて動作し、トランスポートストリームS3に対してデコード処理を実行することにより、映像信号S6を出力する。映像信号S6は、映像信号受信装置3に接続されている表示装置42に入力される。
第2の変形例に係る映像信号送信装置2によれば、MPEG2−TTSを扱う映像信号通信システム1に関して、映像信号受信装置3において映像信号送信装置2のクロックを正確に再生させることが可能となる。なお、本発明によれば、タイミング調整部12によって、複数のPCR60の時間間隔が適切に調整されている。そのため、MPEG2−TTSのトランスポートストリームS1における各トランスポートパケットから、タイムスタンプを削除することが可能である。これによって、タイムスタンプに起因して送信データ量が増大することや、タイムスタンプを付加するための回路を搭載することによって回路規模が増大することを、回避することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る映像信号通信システムの構成を模式的に示す図である。 映像信号送信装置の構成を示すブロック図である。 タイミング調整部の構成を示すブロック図である。 映像信号送信装置においてトランスポートストリームが生成されるまでの、トランスポートストリームの構造の変化を順に示す図である。 トランスポートパケットの構造を示す図である。 トランスポートパケットの構造を示す図である。 映像信号受信装置の構成を示すブロック図である。 第1の変形例に係る映像信号送信装置の構成を示すブロック図である。 MPEG2−TTSにおけるトランスポートパケットの構造を示す図である。 MPEG2−TTSにおけるトランスポートパケットの構造を示す図である。 MPEG2−TTSを扱う映像信号受信装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 映像信号通信システム
2 映像信号送信装置
3 映像信号受信装置
4 通信ネットワーク
10 削除処理部
11 送信処理部
12 タイミング調整部
23 ダウンカウンタ
60 PCR

Claims (5)

  1. 映像信号のトランスポートストリームを通信ネットワークに送信する映像信号送信装置であって、
    第1のトランスポートストリームに含まれる複数のトランスポートパケットのうち、送信不要なトランスポートパケットが削除された、第2のトランスポートストリームに含まれる複数のトランスポートパケットを、前記通信ネットワークに送信する送信処理部と、
    前記送信処理部における各トランスポートパケットの送信タイミングを調整するタイミング調整部と
    を備え、
    前記タイミング調整部は、前記第2のトランスポートストリームにおける、PCR(Program Clock Reference)を含む複数のトランスポートパケット間の時間間隔を、前記第1のトランスポートストリームにおける、PCRを含む複数のトランスポートパケット間の時間間隔に一致させ、
    前記タイミング調整部は、
    前記第1又は第2のトランスポートストリームにおける、PCRを含むトランスポートパケットから、そのPCRを抽出する抽出手段と、
    トランスポートパケットにPCRを付与する際に使用されるクロックと同一周波数のクロックに基づいて、カウント動作を実行するカウンタと
    を有し、
    前記抽出手段によって抽出されたPCRと、前記カウンタのカウンタ値とに基づいて、PCRを含むトランスポートパケットの送信タイミングを制御することを特徴とする、映像信号送信装置。
  2. 前記タイミング調整部は、さらに、
    前記PCRを含む第1のトランスポートパケット、および前記第1のトランスポートパケットの次に前記PCRを含む第2のトランスポートパケットについて、前記PCRの差分値を算出する演算手段を含み、
    前記差分値に基づいて前記第2のトランスポートパケットの送信タイミングを制御する、請求項1に記載の映像信号送信装置。
  3. 前記第1のトランスポートストリームは、MPEG(Moving Picture Experts Group)2−TS(Transport Stream)である、請求項1又は2に記載の映像信号送信装置。
  4. 前記第1のトランスポートストリームは、MPEG(Moving Picture Experts Group)2−TTS(Time-stamped Transport Stream)である、請求項1又は2に記載の映像信号送信装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一つに記載の映像信号送信装置と、
    前記映像信号送信装置から送信された映像信号を受信する映像信号受信装置と、
    前記映像信号送信装置と前記映像信号受信装置とを接続する通信ネットワークと
    を備える、映像信号通信システム。
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