JP5027493B2 - 補助電源充放電構造 - Google Patents

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本発明は、主電源から複数の電子機器に給電する給電システムを備えた車両に装備される補助電源充放電構造に関する。
車両に搭載される電子機器には、エンジン始動用のスタータのように作動時に大電力を必要とする大電力負荷、あるいは、オーディオ機器やナビゲーション装置などのように最低駆動電圧を補償する必要のある電圧補償対象負荷、などがある。電圧補償対象負荷は、印加電圧が最低駆動電圧を下回った場合に、その動作をリセット又は遮断するように構成されている。
そのため、単に主電源からの電力を大電力負荷と電圧補償対象負荷とに供給するように構成すると、電圧補償対象負荷を作動させた状態で大電力負荷を作動させる必要が生じた場合に、大電力負荷の作動に伴って、電圧補償対象負荷に対する印加電圧が最低駆動電圧を下回って、電圧補償対象負荷の動作がリセット又は一時的に遮断される不都合を招くことがある。
そこで、従来では、主電源からの給電によって充電されることで電圧補償対象負荷への給電が可能になる補助電源を備えるとともに、その補助電源の充電状態が、電圧補償対象負荷の最低駆動電圧を補償することが可能な所定の充電状態に至るまでの間は大電力負荷の作動を阻止し、かつ、所定の充電状態に至るのに伴って大電力負荷の作動を許容することで、大電力負荷の作動による電圧降下に起因して、電圧補償対象負荷の動作がリセット又は一時的に遮断される不都合の発生を防止するように構成したものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2004−251234号公報
上記の従来構成は、大電力負荷の作動時に電圧補償対象負荷に対する給電を補う補助電源を設けるだけであることから、補助電源の放電によって主電源と補助電源との電位差が大きくなった場合には、主電源から補助電源に流れる電流値も大きくなる。そのため、主電源から補助電源にわたる充電経路に使用するハーネスなどにおける過電流に起因した損傷を回避するためには、それらの耐過電流性を上げる必要があり、結果、コストが嵩む不都合を招くことになる。
そこで、コストの高騰を抑制しながら過電流に起因したハーネスなどの損傷を回避するために、主電源から補助電源への給電を制限する制限回路を設けることが考えられるが、この場合には、電圧補償対象負荷の最低駆動電圧を補償することが可能な所定の充電状態に至るまでに要する補助電源の充電時間が長くなる。そして、補助電源の充電時間が長くなると、大電力負荷の作動阻止時間も長くなることから、例えば、大電力負荷がスタータである場合には、エンジンストール後にエンジンを再始動させる際に、エンジンを迅速に再始動させることができなくなる不都合を招く虞がある。
本発明の目的は、コストの高騰を抑制しながら、過電流に起因したハーネスなどの損傷を回避することができ、かつ、補助電源の充電時間を短縮することができる補助電源充放電構造を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明では、エンジン停止用の所定条件が成立した場合にエンジンを停止させ、かつ、エンジン再始動用の所定条件が成立した場合に主電源から給電されるスタータによりエンジンを再始動させるアイドルストップ制御部、主電源からの給電によって充電されることで車両に搭載された電子機器への給電が可能になる補助電源、前記主電源から前記補助電源への給電を制限する制限回路、前記主電源から前記補助電源への給電状態を、前記制限回路を介して行う第1給電状態と、前記制限回路を迂回して行う第2給電状態とに切り換える切換手段、及び、前記補助電源の充電量に基づいて前記切換手段の作動を制御する制御手段、を備え、前記制御手段を、前記補助電源の充電量が予め設定した所定電圧に達していない場合には前記切換手段を前記第1給電状態に切り換え、前記補助電源の充電量が前記所定電圧に達し、かつ、前記補助電源の充電量が前記電子機器の最低駆動電圧を補償することが可能な放電可能電圧以上でない場合には前記切換手段を前記第2給電状態に切り換え、前記補助電源の充電量が前記所定電圧に達し、かつ、前記補助電源の充電量が前記放電可能電圧以上である場合には前記切換手段を前記第1給電状態に切り換え、前記エンジン停止用の所定条件が成立して前記エンジンを停止させた場合には前記切り換え手段を前記第2給電状態に切り換えるように構成してあることを特徴とする。
この特徴構成によると、補助電源の充電量が予め設定した所定電圧に達していない場合、つまり、主電源と補助電源との電位差が大きい場合には、制御手段の制御作動によって切換手段が第1給電状態に切り換えられ、主電源から補助電源への給電が制限回路を介して行われるようになる。そのため、主電源から補助電源にわたる充電経路での過電流を防止することができ、結果、主電源から補助電源にわたる充電経路において、過電流に起因してハーネスなどが損傷する虞を未然に回避することができる。
又、補助電源の充電量が予め設定した所定電圧に達している場合、つまり、主電源と補助電源との電位差が小さい場合には、制御手段の制御作動によって切換手段が第2給電状態に切り換えられ、主電源から補助電源への給電が制限回路を迂回して行われるようになる。そのため、主電源からの給電による補助電源の充電を迅速に行わせることができ、結果、主電源から補助電源への給電を、補助電源の充電量にかかわらず制限回路を介して行う場合に比較して、補助電源の充電時間を短縮することができる。
従って、耐過電流性の高いハーネスなどを使用することによるコストの高騰を抑制しながらも、過電流に起因したハーネスなどの損傷を回避することができる上に、補助電源の充電時間を短縮することができ、早期のうちに電圧補償対象負荷の最低駆動電圧を補償することが可能になる。
ちなみに、切換手段の状態を切り換える際の判断基準となる所定電圧は、主電源から補助電源にわたる給電経路に使用するハーネスなどの耐過電流性に基づいて、切換手段を第2給電状態に切り換えた際に、そのハーネスなどにおいて過電流を招く虞のない値に設定されることになる。
以下、図面を参照しながら、本発明にかかる補助電源充放電構造を、アイドルストップ機能を備えた車両の給電システムに適用した場合について説明する。
図1〜4には、アイドルストップ機能を有する車両に備えた給電システムの一部が示されており、この給電システムには、CPUからなる制御手段1を備えたアイドルストップ制御部2と、車両に搭載されたスタータ(図示せず)などの種々の電子機器に給電する主電源としてのバッテリ3と、種々の電子機器のうちの最低駆動電圧を補償する必要のある電圧補償対象負荷4と、バッテリ3からの給電で充電されることによって補助電源として機能する蓄電素子(例えばキャパシタ)5などを備えた補助電源装置6とが装備されている。そして、この給電システムにおいて、バッテリ3、電圧補償対象負荷4、及び補助電源装置6は、それぞれアイドルストップ制御部2を介して接続されている。
図示は省略するが、アイドルストップ制御部2は、エンジン停止用の所定条件が成立した場合にエンジンを停止させ、かつ、エンジン再始動用の所定条件が成立した場合にエンジンを再始動させるアイドルストップ機能を有するように構成されている。
具体的には、アイドルストップ制御部2には、車軸の回転速度を検出する車速センサ、シフトレバーの操作位置を検出するシフトセンサ、及び、車輪に作用するブレーキ圧を検出するブレーキセンサ、などからの検出情報が入力されている。そして、アイドルストップ制御部2は、基本的に、車速センサからの検出情報に基づいて、車速が予め設定した所定速度から零速まで低下したことを検知した状態において、シフトセンサからの検出情報に基づいて、変速レバーが中立位置又はドライブ位置に操作されていることを検知し、ブレーキセンサからの検出情報に基づいて、予め設定した所定圧以上のブレーキ圧が車輪に作用していることを検知した場合に、エンジン停止用の所定条件が成立している(車両が走行停止しているアイドリング状態である)と判断し、その判断に基づいて、エンジンが停止されるように点火装置や燃料噴射装置などの作動を制御する。又、そのアイドルストップ機能によるエンジンの自動停止後に、ブレーキセンサからの検出情報に基づいて、車輪に作用しているブレーキ圧が所定圧よりも低下したことを検知した場合に、エンジン再始動用の所定条件が成立している(運転者に車両を動かす意志がある)と判断して、エンジンが再始動されるように点火装置や燃料噴射装置及びスタータなどの作動を制御する。
つまり、このアイドルストップ機能によって、信号待ちや渋滞などによる停車時にエンジン停止用の所定条件が成立した場合には、その成立に伴ってエンジンを自動的に停止させることができ、結果、停車中のアイドリングによる燃料の消費や排気ガスの発生などを抑制することができる。又、エンジンを自動停止させたアイドルストップ状態において、エンジン再始動用の所定条件が成立した場合には、その成立に伴ってエンジンを自動的に再始動させることができ、結果、エンジンの再始動操作に手間取るなどの不都合を招くことなく、車両を簡便に再発進させることができる。
尚、エンジン停止用の所定条件、及び、エンジン再始動用の所定条件は種々の変更が可能である。例えば、アクセルペダルの操作量を検出するアクセルセンサや、駐車ブレーキの作動状態を検出する駐車ブレーキセンサ、などからの検出情報をアイドルストップ制御部2に入力し、それらの検出情報を考慮するように構成してもよい。
電圧補償対象負荷4は、車両に搭載される電子機器のうち、オーディオ機器やナビゲーション装置などのように、印加電圧が最低駆動電圧を下回った場合に、その動作をリセット又は遮断するように構成された電子機器である。スタータは、車両に搭載される電子機器のうち、作動時に大電力を必要とする大電力負荷である。
そのため、単にバッテリ3からの電力を電圧補償対象負荷4とスタータとに供給するように構成すると、電圧補償対象負荷4を作動させた状態で、アイドルストップ機能によるエンジンの再始動が行われた場合に、大電力負荷であるスタータの作動に伴って、図5において破線で示すように、電圧補償対象負荷4に対する印加電圧が最低駆動電圧を下回って、電圧補償対象負荷4の動作がリセット又は一時的に遮断される不都合を招くことがある。
そこで、図1〜4に示すように、この給電システムには、前述した補助電源装置6とともに、電圧補償対象負荷4に対する給電状態の切り換えを可能にする制御回路7が備えられている。
制御回路7は、アイドルストップ制御部2に備えられており、電圧補償対象負荷4に対する給電ライン8に、バッテリ3への逆流を防止するダイオード9と、電圧補償対象負荷4に対する給電を断続する半導体スイッチ10,11とを備え、給電ライン8におけるダイオード9のアノード側を、バッテリ3から補助電源装置6への給電を断続するリレースイッチ12と半導体スイッチ13とを備えた充電ライン14を介して、補助電源装置6に対する充放電ライン15に接続し、給電ライン8におけるダイオード9のカソード側に、補助電源装置6への逆流を防止するダイオード16を備えた放電ライン17を介して充放電ライン15を接続して構成されている。
そして、アクセサリスイッチ(図示せず)がオン状態に切り換えられると、制御手段1の制御作動によって、各半導体スイッチ10,11,13及びリレースイッチ12の作動が制御されることで、バッテリ3から電圧補償対象負荷4及び補助電源装置6に給電する給充電状態(図1及び図2参照)、又は、補助電源装置6から電圧補償対象負荷4に給電する放電状態(図3参照)に切り換えられる。又、アクセサリスイッチがオフ状態に切り換えられると、制御手段1の各半導体スイッチ10,11,13及びリレースイッチ12に対する制御作動が停止されることで、バッテリ3から電圧補償対象負荷4及び補助電源装置6への給電、並びに、補助電源装置6から電圧補償対象負荷4への給電を停止する給電停止状態(図4参照)に切り換わる。
制御手段1は、アクセサリスイッチのオン操作によって起動されることで、制御回路7が給充電状態に切り換わるように各半導体スイッチ10,11,13及びリレースイッチ12の作動を制御するとともに(図1及び図2参照)、制御回路7での電圧を監視する。制御回路7での電圧が電圧補償対象負荷4の最低駆動電圧を超えて安定している場合には、制御回路7での電圧が電圧補償対象負荷4の最低駆動電圧を下回る虞がないと判断して、制御回路7が給充電状態に維持されるように各半導体スイッチ10,11,13及びリレースイッチ12の作動を制御する(図1及び図2参照)。制御回路7での電圧が急激に降下する場合には、制御回路7での電圧が電圧補償対象負荷4の最低駆動電圧を下回る虞があると判断して、制御回路7が放電状態に切り換わるように各半導体スイッチ10,11,13及びリレースイッチ12の作動を制御する(図3参照)。
つまり、スタータの作動によって電圧補償対象負荷4に対する印加電圧が最低駆動電圧を下回る虞がある場合には、制御手段1が制御回路7を放電状態(図3参照)に切り換えることで、蓄電素子5に充電した電力を電圧補償対象負荷4に供給することができる。
ところで、上記のように制御回路7を放電状態に切り換えても、蓄電素子5の充電が不十分である場合には、電圧補償対象負荷4に対する印加電圧を最低駆動電圧に補償することができなくなる。
そこで、制御手段1は、補助電源装置6における蓄電素子5の充電量を監視し、その蓄電素子5の充電量が、蓄電素子5からの放電によって電圧補償対象負荷4の最低駆動電圧を補償することが可能な放電可能電圧(ここでは電圧補償対象負荷4の最低駆動電圧とする)に達するまでの間はアイドルストップ機能を停止し、放電可能電圧に達するのに伴ってアイドルストップ機能を機能させるように構成されている。
この構成によって、アイドルストップ機能によってエンジンが再始動される場合には、必ず、蓄電素子5の充電量が放電可能電圧に達していることから、その再始動時において、スタータの作動による電圧降下によって電圧補償対象負荷4に対する印加電圧が最低駆動電圧を下回る虞が生じた場合には、制御回路7の制御作動によって、制御回路7が放電状態(図3参照)に切り換えられるとともに、電圧補償対象負荷4の最低駆動電圧を補償することが可能な電力が、蓄電素子5から電圧補償対象負荷4に向けて供給されることになる。
その結果、図5において実線で示すように、アイドルストップ機能によるエンジン再始動時のスタータの作動にかかわらず、電圧補償対象負荷4に対する印加電圧を最低駆動電圧以上に補償することができ、そのときのスタータの作動による電圧降下に起因して、電圧補償対象負荷4の動作がリセット又は一時的に遮断される不都合の発生を防止することができる。
図1〜4に示すように、補助電源装置6には、蓄電素子5の放電によってバッテリ3と蓄電素子5との電位差が大きくなった場合に、バッテリ3から蓄電素子5にわたる充電経路18での過電流を防止する制限回路(例えば抵抗器)19が備えられている。
これによって、充電経路18を形成する上において、充電経路18に備えられるリレースイッチ12や半導体スイッチ13、あるいは、バッテリ3からアイドルストップ制御部2にわたるハーネス20や、アイドルストップ制御部2から補助電源装置6にわたるハーネス21などに、その過電流に耐え得る耐過電流性の高いものを採用する必要がなくなり、結果、耐過電流性の高いハーネス20,21などを採用することによるコストの高騰を招くことなく、それらの過電流に起因した損傷を未然に回避することができる。
ところで、補助電源装置6に制限回路19を備えるだけでは、図6の(ロ)に示すように、蓄電素子5の充電量が放電可能電圧に達するまでに要する時間t2が長くなり、それに伴って、アイドルストップ機能の停止時間も長くなることから、停車中のアイドリングによる燃料の消費や排気ガスの発生などを効果的に抑制することが難しくなる。
そこで、図1〜4に示すように、この給電システムには、バッテリ3から蓄電素子5への給電状態を、制限回路19を介して行う第1給電状態(図1参照)と、制限回路19を迂回して行う第2給電状態(図2参照)とに切り換える切換手段22が備えられている。切換手段22は、制御手段1の制御作動に基づいて、アイドルストップ制御部2に備えたリレードライバ23が、補助電源装置6に備えた常開型のリレースイッチ24の作動状態を切り換えることで、バッテリ3から蓄電素子5への給電状態を第1給電状態と第2給電状態とに切り換えるように構成されている。
制御手段1は、蓄電素子5の充電量に基づいて切換手段22の作動を制御することで、バッテリ3から蓄電素子5への給電を制御するように構成されている。
以下、図7のフローチャートに基づいて、制御手段1の制御作動による蓄電素子5に対する給電制御について説明する。
制御手段1は、アクセサリスイッチのオン操作によって起動されるとともに、蓄電素子5の充電量が予め設定した所定電圧に達しているか否かを判別する。所定電圧に達していない場合には、切換手段22のリレースイッチ24に対する励磁ライン25への通電を阻止して、リレースイッチ24をオフ状態に維持することで、切換手段22を第1給電状態(初期状態)に維持する。つまり、バッテリ3から蓄電素子5に流れる電流が制限回路19によって制限されるように蓄電素子5に給電する(図1参照)。所定電圧に達している場合、又は、その給電によって所定電圧に達した場合には、蓄電素子5の充電量が放電可能電圧に達しているか否かを判別する。放電可能電圧に達していない場合には、励磁ライン25への通電を許容して、リレースイッチ24をオン状態に切り換えることで、切換手段22を第2給電状態に切り換える。つまり、バッテリ3から蓄電素子5に流れる電流が制限回路19によって制限されないように蓄電素子5に給電する(図2参照)。放電可能電圧に達している場合、又は、その給電によって放電可能電圧に達した場合には、励磁ライン25への通電を阻止して、リレースイッチ24をオフ状態に切り換えることで、切換手段22を第1給電状態に切り換える(図1参照)。そして、アクセサリスイッチのオフ操作が行われるまで、この給電制御を繰り返すように構成されている。
ちなみに、上記の所定電圧は、バッテリ3から蓄電素子5にわたる充電経路18に使用するリレースイッチ12や半導体スイッチ13あるいはハーネス20,21などの耐過電流性に基づいて、切換手段22を第2給電状態に切り換えた際に、それらにおいて過電流を招く虞のない値に設定されている。
この構成によって、蓄電素子5の充電量が所定電圧に達していない場合、つまり、充電経路18において過電流を招く虞があるほどにバッテリ3と蓄電素子5との電位差が大きい場合には、図1に示すように、バッテリ3から蓄電素子5への給電が、制限回路19によって制限された状態で行われることから、充電経路18での過電流を防止することができる。
又、蓄電素子5の充電量が所定電圧に達している場合、つまり、充電経路18において過電流を招く虞がない程度にバッテリ3と蓄電素子5との電位差が小さい場合には、図2に示すように、バッテリ3から蓄電素子5への給電が、制限回路19によって制限されない状態で行われることから、図6に示すように、蓄電素子5の充電量が放電可能電圧に達するまでに要する充電時間t1〔図6の(イ)参照〕を、蓄電素子5の充電量にかかわらず制限回路19を介してバッテリ3から蓄電素子5に給電する場合の充電時間t2〔図6の(ロ)参照〕に比較して短縮することができる。
そして、蓄電素子5の充電時間t1が短縮されることで、アイドルストップ機能の停止時間が短縮されて、アイドルストップ機能を早期に機能させることができるようになり、結果、停車中のアイドリングによる燃料の消費や排気ガスの発生などを効果的に抑制することができる。
制御手段1は、エンジン停止用の所定条件が成立してエンジンを自動停止させたアイドルストップ状態では、図2に示すように、切換手段22を第2給電状態に切り換えるように構成されている。これによって、エンジン再始動用の所定条件が成立してエンジンを再始動させる場合には、そのときのスタータの作動による電圧降下に基づいて、制御回路7が給充電状態(図2参照)から放電状態(図3参照)に切り換えられるのに伴って、蓄電素子5から電圧補償対象負荷4への給電が制限回路19を迂回した状態で迅速に行われることになる。
図1〜4に示すように、制御手段1は、励磁ライン25を介して蓄電素子5の充電量を監視するように構成されている。又、励磁ライン25は、蓄電素子5と制限回路19とにわたる充放電ライン26(蓄電素子5のプラス側)に接続されている。
この構成から、制限回路19とハーネス21とにわたる充放電ライン27(バッテリ3のプラス側)に励磁ライン25を接続する場合に比較して、蓄電素子5の充電量を容易に監視することができる。又、アイドルストップ制御部2と補助電源装置6とにわたるハーネス21のグランドショートや制御手段1の故障などに起因して、励磁ライン25が不測に通電状態に切り換わったとしても、蓄電素子5が十分に充電されてリレースイッチ24の作動電圧に達していない限り、切換手段22が第2給電状態に切り換わらないようになる。その結果、励磁ライン25を蓄電素子5と制限回路19とにわたる充放電ライン26に接続する場合には、励磁ライン25が不測に通電状態に切り換わると招く虞のあった充電経路18での過電流を防止することができ、その過電流に起因したハーネス20,21などの損傷を未然に回避することができる。
尚、上記の実施形態では、本発明にかかる補助電源充放電構造を、アイドルストップ機能を備えた車両の給電システムに適用した場合について例示したが、本発明は、主電源から複数の電子機器に給電する給電システムを備える車両であれば、アイドルストップ機能を有する車両に限定されることなく、それ以外の車両にも適用することができる。
切換手段を第1給電状態に切り換えた給充電状態を示す電気回路図 切換手段を第2給電状態に切り換えた給充電状態を示す電気回路図 放電状態を示す電気回路図 給電停止状態を示す電気回路図 スタータ作動時の電圧の変位を示す図 蓄電素子の充電時間を示す図 蓄電素子に対する給電制御のフローチャート
符号の説明
1 制御手段
3 主電源
4 電子機器
5 補助電源
19 制限回路
22 切換手段

Claims (1)

  1. エンジン停止用の所定条件が成立した場合にエンジンを停止させ、かつ、エンジン再始動用の所定条件が成立した場合に主電源から給電されるスタータによりエンジンを再始動させるアイドルストップ制御部、
    前記主電源からの給電によって充電されることで車両に搭載された電子機器への給電が可能になる補助電源、
    前記主電源から前記補助電源への給電を制限する制限回路、
    前記主電源から前記補助電源への給電状態を、前記制限回路を介して行う第1給電状態と、前記制限回路を迂回して行う第2給電状態とに切り換える切換手段、
    及び、前記補助電源の充電量に基づいて前記切換手段の作動を制御する制御手段、
    を備え、
    前記制御手段を、前記補助電源の充電量が予め設定した所定電圧に達していない場合には前記切換手段を前記第1給電状態に切り換え、前記補助電源の充電量が前記所定電圧に達し、かつ、前記補助電源の充電量が前記電子機器の最低駆動電圧を補償することが可能な放電可能電圧以上でない場合には前記切換手段を前記第2給電状態に切り換え、前記補助電源の充電量が前記所定電圧に達し、かつ、前記補助電源の充電量が前記放電可能電圧以上である場合には前記切換手段を前記第1給電状態に切り換え、前記エンジン停止用の所定条件が成立して前記エンジンを停止させた場合には前記切り換え手段を前記第2給電状態に切り換えるように構成してあることを特徴とする補助電源充放電構造。
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