JP5025655B2 - 流量制御方法、ならびにそれに使用する送信端末およびパケット転送システム - Google Patents

流量制御方法、ならびにそれに使用する送信端末およびパケット転送システム Download PDF

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Description

本発明は、映像や音声といったデータのパケットによる配送を複数の端末に対して行う流量制御方法、ならびにそれに使用する送信端末およびパケット転送システムに関する。
ネットワークを介し、複数の端末に対してデータのパケットによる配送を行う場合、ネットワークの状況や受信端末の状況に応じて、送信するデータの流量を制御する必要がある。
特に、インターネットを介してデータの配送を行う場合、インターネット上の映像や音声以外の他のトラフィックと、帯域を公平に分け合うことが必要となる。インターネット上の他のトラフィックは、大半がTCP(Transport Control Protocol)を用いたトラフィックである。このことから、インターネット上で他のトラフィックと公平に帯域を分け合うには、TCPを用いたトラフィックと公平に帯域を分け合うように流量制御を行えばよいことが知られている。すなわち、インターネットを介してデータの配送を行う場合には、TCPとの親和性の良い流量制御を行えばよいということが知られている。
一方、複数の端末に対してデータの配送を行う場合に、それぞれの端末の能力がばらつくことが考えられる。具体的には、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)でインターネットに接続された端末は、数Mbps(メガビット毎秒)の速度しか許容できないのに対し、光ファイバでインターネットに接続された端末は、100Mbpsの速度でデータを配送できる。これらのADSLでインターネットに接続された端末と光ファイバでインターネットに接続された端末に対して同時にデータの配送を行う場合、最も遅い端末、つまりADSLで接続された端末が、許容された速度以下でデータの配送を行うように流量制御を行う方式が知られている。具体的には、例えばTFMCC(TCP Friendly
Multicast Congestion Control)による流量制御の方式が知られている。
しかし、このような方式では、いろいろな速度の受信端末が存在した場合、高い能力の受信端末が十分なデータの配送を受けることができない。先の例で述べれば、光ファイバで接続された端末は、100Mbpsの受信能力があるにもかかわらず、数Mbpsでしかデータの配送を受けることができない。このような状態は、同じセッション(データの配送)の中で不公平さを生じ、セッション内の不公平性と呼ばれている。従って、複数の端末にデータの配送を行う流量制御方式は、すべての受信端末がそれぞれの最大の能力で受信できている状態を実現できること、つまりセッション内の公平性が保たれるようにしてセッション内の不公平性を改善できることが望まれている。
TCPとの親和性を保ちながらセッション内の不公平性を改善する流量制御方式として、SICC(Sender Initiated Congestion Control)方式が知られている(例えば非特許文献1参照)。
また、データの送信可能なレートを推定する方式として、TFRC(TCP Friendly Rate Control)方式が知られている(例えば非特許文献2参照)。
SICC方式は、XCAST(eXplicit Multicast)方式のような、送信端末が受信端末の宛先アドレスのリストを明示的に指定するタイプのマルチキャスト方式の通信におい
て、このTFRC方式を利用した流量制御を実現する伝送方式である。
ここで、SICC方式について具体的に説明する。
SICC方式の送信端末は、異なるレートでパケットを送出する複数のクラスを持つ。送信端末は、受信端末への送信可能なレートをTFRC方式に基づいて推定し、この推定値を用いて各受信端末を適切な上記複数のクラスに分類する。送信端末は、それぞれのクラスに分類された受信端末のアドレスを指定したXCASTパケットを配送する。
送信可能なレートの推定は、送信端末と受信端末間のパケットの往復時間であるラウンドトリップタイム(RTT:Round Trip Time)の、受信端末からのフィードバックに基づいて行われる。この送信可能なレートの推定は、TCPとの親和性を満たす方式であるTFRC方式に基づいて行われる。したがって、SICC方式が行う流量制御は、TCPとの親和性を満たす。
このように、SICC方式では、TFRC方式に基づいて送信可能なレートを推定し、それぞれの受信端末は、推定した送信可能なレートに基づいて適切なクラスに分類される。したがって、SICC方式では、パケットの配送時、送信可能レートが最も遅い受信端末に律速されることはなく、TCPとの親和性を満たしながらセッション内の公平性を大幅に向上させることができる。
ところで、TFRC方式による送信可能なレート推定では、上記のようにRTTの計測が不可欠である。TFRC方式では、以下の式(1)に基づき、送信可能レートXcalの推定を行う。
Figure 0005025655
式(1)において、RはRTT、pは損失イベント率、sはパケットサイズ、t_RTOはTCPが用いるタイムアウト値である。t_RTOは、一般的に4Rが用いられている。式(1)において、Rが分母であることから、送信可能レートXcalはRTTに反比例し、RTTが大きくなれば送信可能レートXcalが小さくなることがわかる。
SICC方式では、上記したように複数の端末に対してパケットを届ける方式として、例えば非特許文献3に開示されたXCAST方式を利用する。
非特許文献3に開示されたXCAST方式は、送信者が、所定のグループに属する全受信端末の宛先アドレスを、パケット内のオプションヘッダまたはペイロードに格納することによって、送信者側でパケットを配信する全受信端末を明示的に指定する方式である。このXCAST方式では、送信ノードと受信ノードとの間に配置される中継ルータがXCAST方式に対応していない場合、その中継ルータに配送されてきたパケットは宛先アドレスから判断されて、未配送の1台の受信端末に届けられる。これを受け取った受信端末は、パケット中にさらに未配送の相手先が残っている場合、パケットを未配送の相手先に対して送信し直す。受信端末がこのような中継動作を繰り返すことで、すべての受信端末にパケットが配送される。
すなわち、XCAST方式では、中継ルータがXCAST方式に対応していない場合で
も、受信端末が数珠繋ぎ転送を行うことで、複数の受信端末にパケットの配送を行うことができる。
E. Muramoto, et al., "Proposal for Congestion Control Method on Sender Initiated Multicast," Internet Conference 2003 M. Handley, et al., "TCP Friendly Rate Control(TFRC): Protocol Specification", RFC 3448, Jan. 2003 Y. Imai, et al., "XCAST6: eXplicitMulticast on IPv6," IEEE/IPSJ SAINT2003 Workshop 4, IPv6 and Applications, Orland, Jan. 2003
しかしながら、XCASTにSICC方式を適用し、レートを推定する方式としてTFRC方式を用いた流量制御方法では、中継ルータがXCAST方式に対応しておらずに数珠繋ぎ転送が行われた場合に、不必要に低いレートで流量制御を行うという問題があった。これは、数珠繋ぎ転送が行われる場合にはRTTが大きくなるということに起因している。ここで、この問題について説明する。
図1は、従来のパケット転送システムの構成を示す構成図である。
図1に示すパケット配送システム1600は、送信端末1601、受信端末1605〜1608、インターネット1612から構成されている。図1において、送信端末1601が有するSICC方式で分類されるクラスは、送信レートが1MbpsのクラスA1602、送信レートが512KbpsのクラスB1603、送信レートが256KbpsのクラスC1604である。
送信端末1601は、クラスA1602、クラスB1603、クラスC1604を用いて、受信端末1605〜1608に対してインターネット1612を経由してSICC方式でパケット配送を行う。図1は、クラスA1602に1台の受信端末1605が、クラスB1603に3台の受信端末1606〜1608が、クラスC1604に0台の受信端末が、それぞれ属しており、XCAST方式を用いてパケットの配送が行われている様子を示している。送信経路1610は、送信端末1601からクラスA1602に対応する受信端末1605へのデータ配送経路である。送信経路1611は、送信端末1601からクラスB1603に対応する受信端末1606〜1608へのデータ配送経路である。このとき、送信端末1601と受信端末1608の間のRTTを計測する際のRTT計測経路1609は、送信端末1601から受信端末1606、1607を経由して、受信端末1608に数珠繋ぎで到達する経路となり、この数珠繋ぎ経路のRTTが送信端末1601にフィードバックされることになる。
すなわち、従来では、RTT計測経路1609で示すように、データを含むパケットを数珠繋ぎで配送する場合であっても、全区間のRTTを用いてTFRC方式による流量制御を行っていた。
しかしながら、RTT計測経路の区間中で他トラフィックとの競合状況が最も激しい区間(ボトルネック区間)においてTCPとの親和性が保たれていれば、他の区間でもTCPとの親和性が保たれると考えられる。にもかかわらず、従来の方法では、送信端末1601から受信端末1608までの全経路を計測しており、不必要に低いレートにて流量制御をしていたことになる。
すなわち、従来の技術ではSICC方式をXCAST方式に適用した場合、数珠繋ぎ転送が行われることによって、RTTが大きく算出されてしまうため、送信可能なレートが
小さく算出され、結果としてデータ伝送の性能が劣化する問題があった。
本発明の目的は、数珠繋ぎ転送時であっても、RTTが大きく算出されることなく、パケット伝送の性能を大きく向上させることのできる流量制御方法を提供することである。
本発明の一態様に係る流量制御方法は、受信端末の中継によってパケットの配送を行う際の流量制御方法であって、前記配送の経路において隣接する端末の組ごとに、その組の端末間をパケットが往復する際の往復時間を取得するステップと、前記取得した往復時間の中から予め定められた基準に基づいていずれかを選択するステップと、前記選択した往復時間をもとにパケットの送信レートを算出するステップとを有する構成を有している。
本発明の一態様に係る受信端末は、送信端末から送られてきたパケットを他の受信端末へ中継する受信端末であって、前記他の受信端末との間をパケットが往復する際の往復時間を計測するための計測情報を含むパケットを、前記他の受信端末へ送信する計測パケット送信部と、前記他の受信端末から前記計測情報を含むパケットに対する返信のパケットを受信する受信部と、前記受信部で受信された前記返信のパケットを基にパケットの往復時間に関する時間情報を取得する往復時間情報取得部と、前記往復時間情報取得部で取得された前記時間情報を含むパケットを、前記送信端末へ送信する往復時間情報送信部とを有する構成を有している。
本発明の一態様に係る送信端末は、パケットを中継する受信端末を介してパケットの配送を行う送信端末であって、前記配送の経路において隣接する端末の組ごとに、その組の端末間をパケットが往復する際の往復時間に関する情報を含むパケットを受信する受信部と、前記受信部で受信されたパケットから前記往復時間を取得する往復時間取得部と、前記往復時間取得部で取得された往復時間の中から予め定められた基準に基づいていずれかを選択する選択部と、前記選択部で選択された往復時間を基にパケットの送信レートを算出する算出部とを有する構成を有している。
また、本発明の一態様に係るパケット転送システムは、送信端末から送られてきたパケットを受信端末の中継によって配送するパケット転送システムであって、前記受信端末は、前記送信端末から送られてきたパケットを中継すべき他の受信端末との間をパケットが往復する際の往復時間を計測するための計測情報を含むパケットを前記他の受信端末へ送信する計測パケット送信部と、前記他の受信端末から前記計測情報を含むパケットに対する返信のパケットを受信する受信端末受信部と、前記受信端末受信部で受信された前記返信のパケットを基に前記往復時間に関する時間情報を取得する往復時間情報取得部と、前記往復時間情報取得部で取得された前記時間情報を含むパケットを前記送信端末へ送信する往復時間情報送信部と、を有し、前記送信端末は、前記受信端末から前記時間情報を含むパケットを受信する送信端末受信部と、前記送信端末受信部で受信されたパケットから前記往復時間を取得する往復時間取得部と、前記往復時間取得部で取得された往復時間の中から予め定められた基準に基づいていずれかを選択する選択部と、前記選択部で選択された往復時間を基にパケットの送信レートを算出する算出部とを有する構成を備えている。
本発明によれば、数珠繋ぎ転送時であっても、RTTが大きく算出されることなく、パケット伝送の性能を大きく向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図2は、本発明の一実施の形態におけるパケット転送システムの構成図である。図2を用いて、本実施の形態におけるパケットの往復時間であるRTTを計測する方法の概要を説明する。
RTT計測経路のボトルネック区間においてTCPとの親和性が保たれていれば、他の区間でもTCPとの親和性が保たれると考えられる。従って、RTT計測経路のボトルネック区間における送信可能レートXcal(以下「Xcal−N」という)を算出することができれば、不必要に低いレートで流量制御を行うことを回避することができる。
上記した式(1)の説明から、Xcal−Nを算出するに当たって区間毎に変動するパラメータは、RTTのRと、損失イベント率のpである。損失イベント率pについて、パケットの損失は大部分がボトルネック区間で発生することから、全区間の損失イベント率pは、ボトルネック区間の損失イベント率pに近い可能性が高いと考えられる。一方、Rは各区間のRTTの単純な加算であるので、数珠繋ぎが長くなるほどボトルネック区間のRTT(以下「RTT−N」という)より不必要に大きくなることが予想される。
したがって、ボトルネック区間のRTT−Nを算出し、これをRとしてXcal−Nを算出すれば、損失イベント率pなど他のパラメータは数珠繋ぎ時と同じ計測値を流用しても、実用上、大きな効果が期待できると考えられる。そこで、本実施の形態では、RTTの計測を、中継する受信端末毎に終端して行うRTT計測方法(以下「RTT分割計測」という)を採用する。
図2に示すパケット転送システム100は、送信端末101と受信端末105〜108とインターネット115とから構成されている。
図2における送信端末101は、図1の従来技術で説明したのと同様に、SICC方式のクラスである送信レートが1MbpsのクラスA102と、送信レートが512kbpsのクラスB103と、送信レートが256kbpsクラスC104とを有している。受信端末105は、クラスA102に属し、受信端末106〜108はクラスB103に属
しており、クラスC104に属する受信端末はないものとする。
本実施の形態では、送信端末101が、クラスB103に属する受信端末106〜108にデータを配送する場合について説明する。送信端末101が、他のクラスに属する受信端末にデータを配信する場合も同様に実施できる。
RTT計測経路109は、送信端末101と受信端末106の間のRTTを計測する際の経路を示している。RTT計測経路110は、受信端末106と受信端末107の間のRTTを計測する際の経路を示している。RTT計測経路111は、受信端末107と受信端末108の間のRTTを計測する際の経路を示している。
データ配送経路112は、送信端末101から3つの受信端末106〜108宛に配送されたXCASTパケットが配送に際して、送信端末101に隣接する最初の受信端末106に到達するまでの経路である。データ配送経路113は、上記受信端末106に配送された3つの受信端末106〜108宛のXCASTパケットが、受信端末106に数珠繋ぎ的に隣接する受信端末107に配送されるときの経路である。同様にデータ配送経路114は、受信端末107に配送されたXCASTパケットが受信端末107に数珠繋ぎ的に隣接する受信端末108に配送されるときの経路である。すなわち、本実施の形態では、送信端末101、受信端末106〜108は、物理的に隣接しているのではなく、パケットの配送の経路において隣接している。具体的には、パケットの配送に際して、受信端末106は送信端末101に隣接し、受信端末107は受信端末106に隣接し、受信端末108は受信端末107に隣接している。
本実施の形態では、図2に示すように、SICC方式をXCAST方式に適用した場合の一例を説明しているが、RTTの計測を、パケットの配送を中継する個々の受信端末106〜107で終端していることが従来の構成とは異なる。すなわち、図2において、送信端末101は、クラスB103に属している受信端末106〜108に対して、それぞれのデータ配送経路112〜114に沿って、XCAST方式でパケットの配送を行っている。すなわち、送信端末101から配送されたパケットは、配送に際して隣接する受信端末106、107を経由して数珠繋ぎ的に中継されて受信端末108に配送される。本実施の形態によれば、このときRTTの計測を、RTT計測経路109〜111のそれぞれに沿って行っており、パケットの配送を中継する受信端末106と受信端末107で終端させている。
返信経路201は、タイムスタンプなどのRTTを計測するためのRTT計測情報を、受信端末107から受信端末106へ返信する経路である。返信経路202は、同様にRTT計測情報を受信端末108から受信端末107へ返信する経路である。報告経路203は、受信端末106と受信端末107との間を計測したRTTなどのRTTに関するRTT情報を、受信端末106から送信端末101へ報告する経路である。報告経路204は、同様に、受信端末107と受信端末108との間を計測したRTT情報を、受信端末107から送信端末101へ報告する経路である。
そして、報告経路203、204に沿って送られた、計測されたRTTのうち最大のものを、送信可能なレート推定に用いるRTTとして、送信端末101が選択して採用する。
このように、本実施の形態は、RTT分割計測を採用する。以下、RTT分割計測について説明する。
最初に、本実施の形態における受信端末と送信端末間のRTT分割計測のシーケンスを
説明する。
図3は、本実施の形態におけるRTT分割計測処理のシーケンスを示す図である。
まず、送信端末101は、配信するデータと、配信先のリスト(本実施の形態では受信端末106〜108)を含んだヘッダを有する多地点向けパケット(以下「XCASTパケット」という)を生成する(S501)。XCASTパケットには、後述するように、2つの方式があり、本実施の形態では、それぞれの方式のXCASTパケットを、「XCASTパケットA」,「XCASTパケットB」という。このステップS501では、XCASTパケットAを生成する。
送信端末101は、XCASTパケットAを生成後、受信端末106〜108を配信先とするXCASTパケットAを、図2のデータ配送経路112を介して受信端末106に配送する(S502)。
ここで、送信端末101で生成されるXCASTパケットAの構造を説明する。
図4は、本実施の形態におけるXCASTパケットAの構成を示す図である。
図4に示すように、XCASTパケットA1005は、IPヘッダ1001、XCASTヘッダ1002、SICC−DATAヘッダ1003、および配信データ1004から構成されている。
ここで、IPヘッダ1001は、例えばRFC2460で規定されるIPv6のIPヘッダが格納される領域である。XCASTヘッダ1002は、インターネット草案「draft‐ooms‐xcast‐basic‐spec‐09.txt」で規定されるXCASTのヘッダが格納される領域である。本実施の形態において、XCASTヘッダ1002には、受信端末106〜108のそれぞれのIPアドレスが図4の宛先リスト1006のように格納される。SICC−DATAヘッダ1003は、SICC方式でデータの配送を行う場合に必要と規定された項目が格納される領域である。例えば、SICC−DATAヘッダ1003には、データの形式を表すデータタイプやRTT分割計測要求の有無や送信時刻などが格納される。配信データ1004は、送信端末101に蓄積されていた配信データが格納される領域である。
次に、受信端末106は、XCASTパケットAを受信すると、RTT分割計測の前処理として分割計測RTT用時刻設定処理を行う(図3のステップS503)。すなわち、ステップS503において、受信端末106は、まず、XCASTパケットA1005の宛先リスト1006から、自分が中継すべき次の転送先である受信端末107の識別子を取得する。さらに、受信端末106は、XCASTパケットA1005のSICC−DATAヘッダ1003の所定領域に設定された値から、送信端末101へ分割計測の報告を行う必要があるかの指示を取得する。例えば、後述するように、XCASTパケットA1005のSICC−DATAヘッダ1003は、分割計測の報告を行う必要があるかの指示を示す報告要求フラグを有している。そして、例えば、この報告要求フラグにビットが立っていれば、受信端末106は、分割計測をしてその結果を送信端末101に報告する必要があると判断する。分割計測の必要があるとの指示を取得した場合、受信端末106は、受信端末106自身のIPアドレスとXCASTパケットAを受信した現在時刻の中継タイムスタンプとを、XCASTパケットA1005に追記して、XCASTパケットBを生成する。
図5は、本実施の形態におけるXCASTパケットBの構成を示したものであり、XC
ASTパケットA1005と並べて示している。XCASTパケットA1005の構成は図4と同じであるので説明は省略する。
図5において、XCASTパケットB1104は、上述のようにXCASTパケットA1005にRTT用時刻設定処理を行ったもので、XCASTパケットA1005のSICC−DATAヘッダ1003がSICC−DATA−Rヘッダ1101に変更された構成となっている。ここで、SICC−DATA−Rヘッダ1101は、SICC−DATAヘッダ1003に格納されたデータに加えて、中継IPアドレス1102および中継タイムスタンプ1103を追記したものである。
次に、受信端末106は、受信端末107に対して、上記生成したXCASTパケットBを、図2に示すデータ配送経路113を介して転送する(図3のステップS504)。
次に、受信端末106は、送信端末101が受信端末106との間のRTTを取得するために利用されるレシーブレポート(Receive Report)パケット(以下「RRパケット」という)を送信端末101へ送信する(S505)。RRパケットには、後述するように、送信端末101がパケットを送信した時刻であるタイムスタンプの他に、受信端末106で計測された実績帯域、損失イベント率などが格納される。これにより、送信端末101は、RRパケットを受信した時刻とタイムスタンプが表す時刻との差分から、送信端末101と受信端末106との間のRTTを取得することができる。
次に、XCASTパケットBを受信した受信端末107は、報告要求パケットを生成するRTT情報報告要求処理を行う(図3のステップS506)。ここで生成される報告要求パケットは、受信端末106にRTTを計測させてその計測結果を送信端末101に報告させるためのものである。報告要求パケットは、報告先を示す送信端末101のIPアドレスと、受信端末107が受信端末106から受信したXCASTパケットBに含まれていた中継タイムスタンプを含む。
次に、受信端末107は、データの転送元である上流の受信端末106のIPアドレス宛てに、ステップS506で生成した報告要求パケットを送信する(S507)。
次に、受信端末106は、RTTを計測しその結果を送信端末101に報告するためのRTT情報報告処理を行う(S508)。すなわち、受信端末106は、下流の受信端末107から報告要求パケットを受信すると、受信した報告要求パケットに格納された中継タイムスタンプと自端末の現在の時刻との差分から、受信端末106と受信端末107の往復時間であるRTTを計測する。そして、受信端末106は、このようにして計測したRTTを、その構造を後述する報告パケットに格納する。
次に、受信端末106は、計測したRTTなどのRTT情報を格納した報告パケットを送信端末101に対して送信する(S509)。
このようにして、送信端末101は、報告パケットを受信端末106から受信することにより、XCASTパケットの配送経路を分割した、受信端末106と受信端末107の間のデータ配送経路113のRTTを取得することができる。
次に、ステップS506でRTT情報報告要求処理を行った受信端末107は、XCASTパケットBに対して、受信端末106の場合のステップS503と同様に、RTT用時刻設定処理を行う(S510)。そして、受信端末107は、次のデータ転送先の受信端末108に内容を書き換えたXCASTパケットBを転送する(S511)。
また、受信端末107は、受信端末106によるステップS505の処理と同様に、RRパケットを送信端末101へ送信する(S513)。
次に、受信端末107からのXCASTパケットBを受信した受信端末108は、受信端末107によるステップS506の処理と同様に、RTT情報報告要求処理を行う(S512)。すなわち、受信端末108は、受信端末107と同様に、送信端末101のIPアドレスと、受信端末108が受信端末107より受信したXCASTパケットBの中継タイムスタンプとを報告要求パケットに格納する。
その後、受信端末108は、受信端末107に対して、報告要求パケットを送信する(S515)。
報告要求パケットを受信した受信端末107は、受信端末106によるステップS508の処理と同様に、受信端末107と受信端末108の間のデータ配送経路114のRTTを算出してRTT情報報告処理を行う(S516)。そして、受信端末107は、報告パケットにRTT計測結果を格納して送信端末101に送信する(S517)。
また、受信端末108も、ステップS512でRTT計測情報報告要求処理を行った後、後述するRRパケットを送信端末101に送信する(S514)。
このようにして、送信端末101は、報告パケットを受信端末107、および受信端末108から受信することにより、XCASTパケットの配送経路を分割した、受信端末107と受信端末108の間のデータ配送経路114のRTTを取得することができる。
以上のようにして、送信端末101は、受信端末106、107の各々から報告パケットを受信する。これにより、送信端末101は、送信端末101と受信端末106との間のデータ配送経路112のRTT、受信端末106と受信端末107の間のデータ配送経路113のRTT、および受信端末107と受信端末108との間のデータ配送経路114のRTTを得ることができる。送信端末101は、このようにして得られた複数のRTTのうちの最大のRTTを、送信可能なレート推定を行う場合に採用するRTTの値として推定する処理を行う(S518)。
送信端末101は、上記ステップS518で推定したRTTと、受信端末106〜108毎に計測したRRパケットに含まれる実績帯域および損失イベント率にそれぞれ格納された値とを用いて、TFRC方式に基づき送信レートを算出し、流量制御を行う。
すなわち、本実施の形態によれば、TFRC方式に基づき送信レートを算出するに際し、式(1)におけるRとして、従来の方式により計測したRTTを分割し、分割したRTTのうち最大のものを採用している。したがって、本実施の形態によるRは従来の方式のものより小さくなり、その結果、送信可能レートXcalは従来の値より大きくなり、
データ伝送の性能を大きく向上させることができる。
以上説明した、本実施の形態における、RTT分割計測処理のシーケンスにおける送信端末101および受信端末106の詳細な構成および動作を、各端末間でやり取りされるXCASTパケットの具体的構造を用いて詳細に説明する。
まず、本実施の形態における送信端末101と受信端末106の構成について詳細に説明する。
図6は本実施の形態に係る送信端末101の構成を示す構成図である。
送信端末101は、配信データ蓄積部401、受信部402、制御部403、受信端末識別子情報作成部404、多地点向けパケット生成部405、往復時間情報取得部406、選択部407、算出部408、送信部409、受信端末クラス分類部410、およびクラス保持部411から構成されている。
配信データ蓄積部401は、受信端末106〜108へ配送する、映像コンテンツなどの配信データを蓄積する。受信部402は、受信端末106〜108からのRTT情報が格納された報告パケット、および後述するRRパケットを受信するとともに、例えば、IPアドレスのような配信先情報やコンテンツ情報などを受信する。受信端末識別子情報作成部404は、配信データ蓄積部401に蓄積された配信データを配信する受信端末106〜108の識別子である配信先情報を作成する。この配信先情報は、例えば、受信端末106〜108のIPアドレスである。多地点向けパケット生成部405は、配信データ蓄積部401に蓄積された配信データに、受信端末識別子情報作成部404で作成された配信先情報を追加して、多地点へ配送する多地点向けパケットを生成する。
往復時間情報取得部406は、受信部402で受信された受信端末106〜108からのRTT情報が格納された報告パケットから、RTTをそれぞれ取得する。選択部407は、往復時間情報取得部406で取得されたRTTの中から、予め定められた基準に基づいて所定のRTTを選択する。予め定められた基準に関しては、例えば、本実施の形態では、選択部407は、得られた複数のRTTのうちの最大のRTTを選択する。しかし、これ以外に、2番目に大きいRTT、あるいは3番目に大きいRTTを、これらを用いて式(1)のXcalを小さくするのに効果的であれば、選んでもよい。Xcalを小さくするのに効果的か否かの判断は、例えば、式(1)を用いて算出されたXcalを、予め定めた値と比較することにより判断することができる。これにより、ネットワークの状況によりRTTが一時的に極端な値に増大したような場合に、このRTTを選択するのを防ぐことができる。または、複数のRTTをいくつかにグループ分けして、最大グループに属するRTTから任意の一つを採用するようにしてもよい。これらの条件は、その時々のデータ配送の状況に応じて変えることもできる。算出部408は、選択部407で選択されたRTTを基に、各受信端末に対する送信レートを算出する。送信部409は、多地点向けパケット生成部405で生成された多地点向けパケットを最初の受信端末106へ送信する。
受信端末クラス分類部410は、算出部408が算出した各受信端末に対する送信レートを基に、各受信端末105〜108を適切な送信レートのクラス、本実施の形態ではクラスA102〜クラスC104、に分類する。クラス保持部411は、受信端末クラス分類部410に分類された結果を、各クラスA102〜クラスC104とそれぞれに属する受信端末105〜108とを対応付けて記憶する。本実施の形態では、受信端末クラス分類部410でクラスの分類が行われ、クラス保持部411で各クラスA102〜C104と受信端末105〜108の対応関係が記憶された後の動作を説明している。
また、受信端末識別子情報作成部404は、クラス保持部411に記録された受信端末のクラス分類に基づき、配信先情報を作成して、多地点向けパケット生成部405へ渡す。送信部409は、受信端末識別子情報作成部404で作成された配信先情報に基づいて、多地点向けパケット生成部405が生成した多地点向けパケットを送信する。なお、制御部403は、データの配送や報告パケットの受信などを契機として、以上に説明した各部の動作を制御する。
図7は、本実施の形態に係る受信端末の構成を示す構成図である。
受信端末106は、受信部301、制御部302、受信端末識別子情報取得部303、多地点向けパケット生成部304、計測パケット送信部305、往復時間情報取得部306、および往復時間情報送信部307から構成されている。
受信部301は、送信端末101または次の転送先である受信端末107からの報告要求パケットを受信する。受信端末識別子情報取得部303は、受信部301で受信されたXCASTパケットから次に転送すべき受信端末の識別子を取得する。ここでは、受信端末識別子情報取得部303は、受信端末の識別子として、その受信端末のIPアドレスを取得するものとする。多地点向けパケット生成部304は、受信部301で受信されたXCASTパケットに対し、そのパケットを次に転送すべき受信端末107へ中継するための処理を行う。具体的には、多地点向けパケット生成部304は、XCASTパケットのヘッダに対して、自アドレスについては配信済みであることを記録するなどの、必要な処理を行う。計測パケット送信部305は、多地点向けパケット生成部304で必要な処理が行われたXCASTパケットに対して、次に転送すべき受信端末107との間のRTTを計測するために必要なRTT計測情報を追加して、受信端末107に送信する。往復時間情報取得部306は、計測パケット送信部305から送信した、RTTを計測するために必要なRTT計測情報を追加したパケットに対する返信を、受信端末107から受信部301で受けて、RTT情報を算出する。RRT情報は、例えば、受信端末107との間のRTTを含む。往復時間情報送信部307は、往復時間情報取得部306で算出されたRTT情報を格納したパケットを、報告パケットとして送信端末101へ送信する。制御部302は、送信端末101などからのパケットの受信等を契機として、以上に説明した各部の動作を制御する。なお、本実施の形態における受信端末105、受信端末107、受信端末108は、受信端末106と同じ構成を有している。
以下に、図3に示す本実施のシーケンス図の要部の処理について、図6および図7を参照しつつ、図8〜16を用いて詳細に説明する。
図8は、図3に示すシーケンス図の送信端末101のXCASTパケット生成処理(S501)の詳細を示すフローチャートである。なお、ここでは、説明の簡便化のため、図3のステップS502をXCASTパケット生成処理に含めて取り扱うものとする。
送信端末101は、配信するデータを配信データ蓄積部401から制御部403を介して取得する(S201)。制御部403には、あらかじめ、この配信するデータの取得を要望する受信端末のIPアドレスなどが登録されている。例えば、配信データ蓄積部401にIPテレビのコンテンツ情報が蓄積されている場合、制御部403は、IP番組表を提供するWebサーバなどから、配信を要望する受信端末のIPアドレスを入手して登録することができる。
次に、受信端末識別子情報作成部404は、データを配信する宛先のリスト(配信先リスト)を作成する(S202)。例えば、受信端末識別子情報作成部404は、上記登録された受信端末のIPアドレスを用いて宛先リストを作成する。本実施の形態では、受信端末識別子情報作成部404は、受信端末106〜108のIPアドレスを記述した宛先リストを作成する。次に、多地点向けパケット生成部405は、配信データ蓄積部401に蓄積された配信データに、受信端末識別子情報作成部404で生成された配信先情報を追加して、図4に示す構造の配信パケットであるXCASTパケットA1005を作成する(S203)。
次に、送信部409は、多地点向けパケット生成部405で作成されたXCASTパケットA1005を、図2のデータ配送経路112に沿って配送する(S204)。
次に、図3のRTT用時刻設定処理(S503)について説明する。
なお、RTT用時刻設定処理は、受信端末107においても図3のステップS510で行われている。ステップS503の処理とステップS510の処理との違いは、扱うXCASTパケットがXCASTパケットA1005かXCASTパケットB1104かの違いであるため、ここでは両処理を併せて説明する。
図9は、RTT用時刻追記処理の流れを示すフローチャートである。なお、ここでは、説明の簡便化のため、図3のステップS504、S505、S511、S513をRTT用時刻追記処理に含めて取り扱うものとする。
受信部301は、受信端末106の場合には送信端末101からXCASTパケットA1005を受信し、受信端末107の場合には受信端末106からXCASTパケットB1104を受信する(S601)。次に、受信端末識別子情報取得部303は、受信端末106の場合には受信したXCASTパケットA1005のXCASTヘッダ1002の宛先リスト1006から、受信端末107の場合にはXCASTパケットB1104のXCASTヘッダ1002の宛先リスト1006から、自分が中継すべき次の転送先の受信端末識別子を取得する(S602)。本実施の形態では、受信端末106の場合は受信端末107のIPアドレスが取得され、受信端末107の場合は受信端末108のIPアドレスが取得される。
次に、制御部302は、受信端末106の場合には受信したXCASTパケットA1005に、受信端末107の場合にはXCASTパケットB1104に、図10に示すSICC−DATAヘッダ1003の報告要求フラグ1212のビットが立っているかどうかを判断する(S603)。報告要求フラグ1212は、先に説明した、分割計測の報告を行う必要があるかの指示を示すフラグであり、このフラグにビットが立っていれば、受信端末106、107は分割計測をして、その結果を送信端末101に報告する。本実施の形態では、報告要求フラグ1212に、図10に示すようにビットが立っているものとする。SICC−DATAヘッダ1003の構成については、後に図10を用いて説明する。
ステップS603で報告要求フラグ1212が立っていない場合(S603:NO)、多地点向けパケット生成部304は、受信端末106の場合にはXCASTパケットA1005を、受信端末107の場合にはXCASTパケットB1104を、XCAST方式に従って書き換える。これにより、多地点向けパケット生成部304は、受信端末106の場合には次の転送先の受信端末107に転送するパケットを生成し、受信端末107の場合には次の転送先の受信端末108に転送するためのパケットを生成して、数珠繋ぎ転送する(S604)。
ステップS603で報告要求フラグ1212が立っている場合(S603:YES)、配信状況のフィードバックを行うため、制御部302は、RRパケットを送信端末101に返送する(S605)。RRパケットの構造の詳細については後述する。
次に、多地点向けパケット生成部304は、受信したパケットがXCASTパケットA1005かXCASTパケットB1104かを判断する(S606)。この判断は、図10に示すSICC−DATAヘッダ1003またはSICC−DATA−Rヘッダ1101に格納されたパケット中のデータタイプ1206の領域で判断できる。本実施の形態では、多地点向けパケット生成部304は、データタイプ1206の値が“1”の場合はXCASTパケットA1005と判断し、図10に示すように“2”の場合はXCASTパケットB1104と判断する。図10に示すSICC−DATAヘッダ1003について
は後述する。
ステップS606での判断の結果がXCASTパケットA1005の場合(S606:YES)、多地点向けパケット生成部304は、XCASTパケットA1005をXCASTパケットB1104の形式に加工する。すなわち、多地点向けパケット生成部304は、中継IPアドレス1102と中継タイムスタンプ1103の領域を確保し、さらにデータタイプを示す領域1206をXCASTパケットB1104であることを示すタイプ、本実施の形態では“2”、に書き直し(S609)、次のステップS607に進む。
ステップS606で受信したパケットが、既にXCASTパケットB1104の場合(S606:NO)、多地点向けパケット生成部304は、XCASTパケットB1104の形式に書き直す処理は行わず、次のステップS607に進む。
次に、計測パケット送信部305は、XCASTパケットB1104形式のパケットに対して、中継IPアドレス1102に自ら(受信端末)をインターネット上で特定する識別子を設定し、中継タイムスタンプ1103に現在時刻を設定する(S607)。ここでは、計測パケット送信部305は、自らのIPアドレスを、上記識別子としてXCASTパケットB1104形式のパケットに設定する。
最後に、計測パケット送信部305は、このように加工した後のXCASTパケットB1104を、XCAST方式にしたがって、計測パケット送信部305は次の転送先へ数珠繋ぎ転送する(S608)。すなわち、計測パケット送信部305は、受信端末106の場合には受信端末107へXCASTパケットB1104を転送し、受信端末107の場合には受信端末108へXCASTパケットB1104を転送する。
図10は、上記加工された後のXCASTパケットB1104のSICC−DATA−Rヘッダ1101の具体的な構成を示す図である。図10を用いて、XCASTパケットAがXCASTパケットBに加工される処理を具体的なデータ構成により詳述する。
SICC−DATA−Rヘッダ1101は、送信ポート番号1203〜パケット通番1218、中継IPアドレス1102、および中継タイムスタンプ1103を有する。中継IPアドレス1102および中継タイムスタンプ1103は、図9に示すステップS609でXCASTパケットA1005に追記されたものである。このように、図4および図5に示すXCASTパケットA1005のSICC−DATAヘッダ1003は、図5および図10に示すSICC−DATA−Rヘッダ1101から中継IPアドレス1102と中継タイムスタンプ1103とを除いたものである。
送信元ポート1203と宛先ポート1204は、アプリケーションに対してSICCプロトコルのスタックがデータを引き渡す相手先のアプリケーションを決定するために用いられる領域である。また、バージョン番号1205は、SICCプロトコルの版数を示すバージョン番号である。データタイプ1206は、SICCプロトコル中のパケット形式を規定するデータタイプを示す領域である。例えば、このデータタイプ1206に“1”が記述されているXCASTパケットB1104をSICCプロトコルでデータの配送を行うものとして規定することができる。この場合、先に説明したように、データタイプ1206が“1”のものをXCASTパケットAと判断することができる。他方、図10に示すように、データタイプ1206が“2”のものをXCASTパケットBと判断することができる。また、ヘッダ長1207は、SICC−DATAヘッダ1003の長さを格納する。シーケンス番号1208は、送信したパケットの通し番号を格納する。タイムスタンプ1209は、送信端末101が配信データを送信した時刻を格納する。最大RTT1210は、送信端末と受信端末間のRTTのうち最大のものが送信端末により設定され
る領域である。ただし、本実施の形態では、送信端末101は、最大RTT1210の領域は利用しておらず、図3のステップS518で最大RTTを求め、RTTを推定しているに留めている。
また、class1211は、図2で説明した送信レート別のクラスを示す領域である。報告要求フラグ1212がRTTの分割計測の報告要求の有無を示すフラグである。例えば、本実施の形態では、先に述べたように、報告要求フラグ1212のビットが立っていることは、分割計測の報告要求をしていることを示し、報告要求フラグ1212のビットが立っていないことは、分割計測の報告要求をしていないことを示す。最大RTT1210、予備領域1213、トータルシーケンス1214、ADU通番1215、パケット長1216、パケット数1217、パケット通番1218は、SICC方式がデータの配送においてパケットを分割したり再構成したりする際に利用する領域である。パケット通番1218は、このように分割されたパケット内での通し番号として使用されるが、これらについての詳細な説明は省く。
送信ポート番号1203〜パケット通番1218のように、SICC−DATA−Rヘッダが構成されている場合に、どのようにXCASTパケットA1005およびXCASTパケットB1104が生成されるか、ならびに受信端末106で数珠繋ぎ転送を行う場合にどのように書き換え処理が行われるかについて述べる。
本実施の形態のXCASTパケットA1005は、例えば、データタイプ欄1206を“1”、ヘッダ長1207を“28”(バイト)と設定する。XCASTパケットB1104は、例えば、データタイプ欄1206を“0×10”(10進表記で16)、ヘッダ長1207を“48”(バイト)と設定する。XCASTパケットA1005とXCASTパケットB1104のヘッダ長の差分20バイトは、中継IPアドレス1102の長さを16バイト、中継タイムスタンプ1103を4バイトとしてこれを加えたものである。なお、IPv4で配送を行う場合は、中継IPアドレス1102の長さは4バイトで記述可能である。この場合、例えば、データタイプ欄1206を“0×11”(10進表記で17)、1207ヘッダ長を“36”(バイト)と設定する。
したがって、受信端末106の多地点向けパケット生成部304は、XCASTパケットA1005のデータタイプ1206とヘッダ長1207を書き換えて、先に述べたように、中継IPアドレス1102に受信端末106自身をインターネット上で特定する識別子としてのIPアドレスを設定し、中継タイムスタンプ1103に受信端末106の現在時刻を追記して、XCASTパケットB1104に加工することができる。
ところで、図3で説明したように、XCASTパケットA1005を受信した受信端末106は、SICC−DATAヘッダ1003に報告要求フラグ1212が立っている場合、ステップS504で、タイムスタンプ1209の情報を含むRRパケットを直ちに送信端末101に送信する。このようにすることで、送信端末101は、送信端末101と受信端末106との間のRTTを計測できる。
ここで、受信端末106から送信端末101へ送信するRRパケットについて説明する。
図11は、本実施の形態におけるRRパケットの具体的な構成を示す図である。
図11において、RRパケット1301は、送信ポート番号1203〜バージョン1205、データタイプ1304〜損失イベント率1312を有する。送信ポート番号1203〜バージョン1205は、図10に示すXCASTパケットBと同様である。データタ
イプ1304は、パケットの形式を示す領域である。例えば、“7”をRRパケット形式とあらかじめ定義しておくことにより、受信端末105〜108や送信端末101は、データタイプ1304からRRパケット1031を識別することが可能となる。また、ヘッダ長1305には、RRパケットの長さである“28”(バイト)を設定する。送信元識別子1307には、自端末である受信端末106のIPアドレスを格納する。タイムスタンプ1308は、受信端末106がXCASTパケットA1005に記載されているタイムスタンプ1209を転記する領域である。ここでタイムスタンプ1209は、送信端末101がパケットの送信時にその時の時刻を記録したものである。受信端末106が送信時刻を返送することで、送信端末101は、受信端末106と送信端末101との間のRTTを計測することが可能となる。実績帯域1311は、受信端末で観測できた実績帯域を報告する領域であり、TFRC方式に基づき、送信端末101と受信端末の間の送信可能なレートを算出する場合に上限値を制限する形で利用される。損失イベント率1312は、TFRC方式で規定されている観測方式に基づき、受信端末で観測した損失イベント率を記載して報告するために使用される。RRパケット1301は、上記各領域の他に、パケット通番1306、リプライシーケンス1309、予備領域1310を有する。
次に、図3に示すRTT情報報告要求処理(S506、S512)について、報告要求パケットの構成を用いて説明する。なお、ここでは、ステップS506を例にして説明する。また、説明の簡便化のため、図3のステップS507をRTT情報報告要求処理に含めて取り扱うものとする。
XCASTパケットB1104を受信した受信端末107は、制御部302で報告要求パケットを生成して、RTT情報報告要求処理を行う。受信端末107の制御部302で生成された報告要求パケットについて説明する。
図12は、報告要求パケットの具体的な構成の例を示す図である。
図12において、報告要求パケット1401は、送信ポート番号1203〜バージョン1205、データタイプ1404〜返送先IPアドレス1409を有する。送信ポート番号1203〜バージョン1205は、図10に示すXCASTパケットBと同様である。データタイプ1404は、パケットの形式を示す領域である。例えば、“8”を報告要求パケット形式とあらかじめ定義しておくことで、受信端末105〜108や送信端末101は、データタイプ1404から報告要求パケット1401を識別することが可能となる。ヘッダ長1405には、報告要求パケットの長さである“32”(バイト)を設定する。送信元識別子1407は、本パケットの送信元を特定するIPアドレスなどの情報を示す領域である。中継タイムスタンプ1408は、受信端末107がタイムスタンプを上流の受信端末106に返送するための領域である。この中継タイムスタンプ1408は、データ配送を受ける上流の受信端末106から受け取ったXCASTパケットB1104の中継タイムスタンプ1103であり、例えば、受信端末106のタイムスタンプ(S506の場合)や受信端末107のタイムスタンプ(S512の場合)が転記される。送信先1409は、報告を送信する宛先を格納する領域であり、送信端末101を特定する識別子としてのIPアドレスが記載される。報告要求パケット1401は、上記各領域の他に、パケット通番1406を有する。
受信端末107は、報告要求パケット1401の送信先1409に、報告先を示す送信端末101のIPアドレスを格納する。また、受信端末107は、中継タイムスタンプ1408に、受信端末107が受信端末106より受信したXCASTパケットB1104の中継タイムスタンプ1103の値を転記して格納する。
その後、受信端末107は、図3のステップS507に示すように、上流の受信端末1
06のIPアドレス宛てに、報告要求パケット1401を返信する。報告要求パケット1401を受信した受信端末106は、タイムスタンプ1408に記載された情報と現在時刻でRTTを計算し、送信先識別子1409に記載された宛先、つまり送信端末101にその計算したRTTを報告パケットとして報告する。
次に、図3のRTT情報報告処理(S508、S516)について説明する。なお、ここでは、ステップS508を例にして説明する。また、説明の簡便化のため、図3のステップS509をRTT情報報告処理に含めて取り扱うものとする。
図13は、RTT情報報告処理の流れを示すフローチャートである。
受信端末106は、XCASTパケットB1104をデータ転送すべき下流の受信端末107へ転送した(図3のステップS504)後は、受信部301で、返信である報告要求パケット1401を待ち受ける(S701)。
受信端末106では、受信部301が報告要求パケット1401を受信した場合(S702:YES)、制御部302は、受信部301で受信された報告要求パケット1401を往復時間情報取得部306に渡す。往復時間情報取得部306は、報告要求パケット1401の中継タイムスタンプ1408に格納された情報を取得し、また、自端末の現在の時刻を参照することで、その差分から受信端末106と受信端末107との往復時間であるRTTを計測する(S703)。
最後に、受信端末106は、上記のようにして計測したRTTを、送信端末101に対し、報告パケットに格納して送信する(S704)。
ここで、報告パケットについて説明する。
図14は、報告パケットの具体的な構成を示す図である。
図14において、報告パケット1501は、送信ポート番号1203〜バージョン1205、データタイプ1504〜計測先1509を有する。送信ポート番号1203〜バージョン1205は、図10に示すXCASTパケットBと同様である。データタイプ1504は、パケットの形式を示す領域である。例えば、“9”を報告パケット形式とあらかじめ定義しておくことで、受信端末105〜108や送信端末101は、データタイプ1504から報告パケット1501を識別することが可能となる。また、ヘッダ長1505は、報告パケットの長さである“32”(バイト)を設定する。送信元識別子1507は、送信元を特定するIPアドレスなどの識別子を示す領域である。計測RTT1508は、計測したRTTを格納する領域である。この計測RTT1508には、例えば、受信端末106と受信端末107の間のRTTや、受信端末107と受信端末108の間のRTTが記載される。また、計測先1509は、計測相手先を特定するためのIPアドレスなどの識別子を格納する領域である。この計測先1509には、例えば、受信端末107や受信端末108のIPアドレスなどの識別子が格納される。すなわち、計測先1509には、計測RTT1508のRTTを計測した受信端末を特定することができるIPアドレスなどの識別子が格納される。報告要求パケット1401は、上記各領域の他に、パケット通番1506を有する。
以上により、この報告パケット1501を受信した送信端末101は、XCASTパケットの配送経路上を分割したデータ配送経路の一部のRTTを取得することができる。
次に、図3に示す送信端末101が行うRTT推定処理(S518)について説明する
図15は、RTT推定処理の流れを示すフローチャートである。
送信端末101は、前述したようにして得られた複数のRTTから最大のRTTを選択し、そのRTTを用いてTFRC方式の送信レートを計算可能な値としてRTT推定処理を行う。送信端末101の受信部402は、複数の受信端末106〜108のうち一部の受信端末からの報告パケットが返送されなかった場合に備えて、タイマーでタイムアウト値を設定する(S801)。このタイムアウト値は、例えば、送信端末101から、すべての受信端末106〜108を経由して最後の受信端末まで到達する場合のRTTより大きい値を採用する。
次に、受信部402は、受信端末106、107からの報告パケットを待ち受ける(S802)。受信部402が、RTT推定に必要な全ての受信端末106,107から報告パケットを受け取った場合は(S803:YES)、往復時間情報取得部406は、RTT計測経路110、111のRTTを各報告パケット1501の計測RTT1508より取得する。RTT計測経路109については、受信端末106からのRRパケットに基いて算出されたRTTとして取得される。選択部407は、これらのRTT計測経路109〜111のRTTの中から最大のRTTを選択し、これをTFRC方式で計算する際に用いるRTT(これを、Rとする)として採用する(S805)。
このとき、算出部408は、分割計測したRTTのうち、各受信端末105〜108の上流のRTTから最大のものを選択して算出する。例えば、本実施の形態では、図2のRTT計測経路109〜111を用いて説明すると、算出部408は、受信端末106の送信レートは、RTT計測経路109のRTT、受信端末107の送信レートは、RTT計測経路109、110のうち大きい方のRTT、受信端末108の送信レートは、RTT計測経路109、110、111から最大のRTTを用いて送信レートを算出する。
次に、受信部402にRRパケット1301を送信していない受信端末が存在する場合(S806:NO)、受信部402は、該当する受信端末のRRパケットを待ち受ける(S807)。
受信部402が全ての受信端末105〜108からRRパケット1301を受信した場合(S806:YES)、算出部408は、選択部407で取得したRと、RRパケット1301の実績帯域1311および損失イベント率1312に格納された内容とを用いて、TFRC方式に基づき送信レートを算出する(S808)。
一方、ステップS803において、受信部402に報告パケット1501を送信していない受信端末が存在する場合(S803:NO)、制御部403は、タイムアウトが発生しているかを判断し、発生していない場合は報告パケット待ちに戻る(S804:NO)。
制御部403は、タイムアウトが発生している場合(S804:YES)、報告パケットタイムアウト発生時の処理に移る。すなわち、タイムアウトが発生した場合、受信部402がすべての受信端末105〜108の報告パケット1501が受信できなかったことを意味するので、選択部407は、通常通り、数珠繋ぎ経路で計測したRTTを採用する。
図16は、報告パケットタイムアウト発生時の処理を示すフローチャートである。
制御部403は、受信端末からのRRパケット1301が到着しているかを判断し(S901)、到着していないと判断した場合(S901:NO)、RRパケットの到着を待つ(S902)。制御部403がRRパケット1301が到着していると判断した場合(901:YES)、往復時間情報取得部406は、RRパケット1301のタイムスタンプ1308に格納されているタイムスタンプと、RRパケット受信時の送信端末101の現在時刻とから、RTTを計算する(S903)。このRTTは、XCASTパケットが各受信端末で終端されることなく複数の受信端末を数珠繋ぎ転送された場合のRTTとなる。選択部407は、このRTTをRとし(S904)、TFRC方式で送信レートを算出する場合のRTTとして算出部408に渡す。算出部408は、RRパケット1301に記載された実績帯域1311、損失イベント率1312を用いて、TFRC方式で送信レートを算出する(S905)。すなわち、タイムアウトが発生した場合は、送信端末101は、RTT分割計測を行わず、通常のSICC方式で規定されている動作を行う。
以上説明したように、タイムアウトが発生しない場合においては、受信端末108の送信可能なレート推定に適用するRTTは、送信端末101から受信端末106および受信端末107を経由して受信端末108に到達する経路で計測されたRTTよりも小さくなるので、結果として算出される送信可能なレートは大きくなる。すなわち、データの伝送の性能が不必要に劣化する問題がなくなる。
次に送信レートを算出した後の送信端末101の動作を、図6に示す送信端末101の構成図を用いて説明する。
受信端末クラス分類部410は、算出部408が算出した各受信端末105〜108の送信レートを基に、各受信端末105〜108を適切な送信レートのクラスに割り当てる。クラス保持部411は、上記受信端末クラス分類部410で分類した結果であるアドレスと分類されたクラスの対応を記憶する。受信端末識別子情報作成部404は、クラス保持部411に記録された受信端末のクラス分類が更新されていれば、配信先情報を再度作成して、多地点向けパケット生成部405へ渡す。送信部409は、多地点向けパケット生成部405で作成されたパケットを、最初の受信端末に向けて送信する。
ここで、具体的な数値の例をもって本実施の形態における送信レートの算出の例を説明する。
送信端末101から受信端末106および受信端末107を経由して受信端末108に到達する経路で計測されたRTTが50ms(マイクロ秒)、送信端末101から受信端末106の間のRTTが10ms、受信端末106と受信端末107の間のRTTが15ms、受信端末107と受信端末108の間のRTTが15msであったとする。このとき、送信端末101から受信端末106および受信端末107を経由して受信端末108に到達する経路で計測されたRTTである50msは、従来方式による計測結果である。したがって、従来方式では、式(1)における分母のRが50msとなり、他のp、s、t_RTOは固定の値であるから、(1/50)×50と算出されるので、送信可能レートXcal=1Mpsとなる。
一方、本実施の形態では、上記の計測結果である10msと15msのうちの最大の方である15msを、式(1)における分母のRとして採用する。その算出の結果、p、s、t_RTOを従来と同様の固定の値として、(1/15)×50となるので、送信可能レートXcal=約3.33Mbpsと算出される。すなわち、本発明の方式を採用すれば、従来方式に比べて、3倍以上の速度で伝送することが可能となる。
次に、このように算出して計算した送信可能なレートで送信した場合にTCPとの親和
性を満たすことができることを示す。
本実施の形態では、送信端末101から受信端末106と受信端末107を経由して受信端末108に到達する経路で配送する場合に、TCPとの親和性を満たすには、次の3つの経路でTCPとの親和性を満たせばよい。
(i)送信端末101から受信端末106への経路
(ii)受信端末106から受信端末107への経路
(iii)受信端末107から受信端末108への経路
先に述べたとおり、送信可能なレートを算出する際に必要な情報は、RTTと損失イベント率である。損失イベント率は、受信端末108で計測される損失を元にTFRC方式(RFC3448)で規定される方式に基づき算出される。今、RTTは、経路(i)、(ii)、(iii)で観測されるRTTの最大値である。先に述べたとおり、RTTは、式(i)の分母の要素であるため、算出される送信可能なレートは、経路(i)、(ii)、(iii)のRTTを同じ式に適用した場合よりも等しいか小さくなる。この値を、「Xcalmin」という。ゆえに、送信端末101がXcalminでデータの配送を行えば、経路(i)(ii)(iii)のいずれの経路上でもTCPとの親和性を満たすレートと等しいか小さい値でデータの配送を行うことができる。すなわちTCPとの親和性を保つことができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、SICC方式、または、SICC方式と同様にTFRC方式を用いて複数の端末にデータの配送を行う流量制御方式に対して、上述したRTT分割計測を適用することで、SICC方式の送信端末で受信端末との間のRTTを計測する際に、不必要に大きくRTTを算出する必要がなくなり、結果として、データの伝送の性能が不必要に悪化する問題がなくなる。具体的には、複数の国をまたがった複数の端末に対して、インターネットを経由して会議の映像を送信するようなシーンにSICC方式を適用した場合や、複数のISPやキャリヤにまたがった状態で配置された複数の端末に対してSICC方式で複数の端末にストリーミングを行うような場合に、本発明の方式を適用することで、より高品質、高精細な画像を受信端末で受信することが可能となる。
また、TCPとの親和性が保たれるので、上記のような適用を行った場合でも、インターネットや複数のISPキャリヤのネットワークを輻輳状態に陥れることはない。すなわち、同様な映像配信が同じインターネットや複数のISPキャリヤのネットワーク上で多数同時に行われても、結果として、最善の画像配信を行い続けることが可能となる。
なお、本実施の形態では、往復時間情報を有するパケットを受信端末から送信端末へ送信したが、本発明は、往復時間情報を有するパケットを他の端末で中継して送信端末に送信しても、同様の効果が奏されることは言うまでもない。
また、本実施の形態では、受信端末で往復時間の具体的な計算を行ったが、受信端末の報告するタイムスタンプなどの往復時間を取得可能な情報をもとにして、送信端末やその他の中継する受信端末で往復時間を計算しても、同様の効果が奏されることは言うまでもない。
本発明の一態様に係る流量制御方法は、複数の受信端末の中継によってパケットの配送を行う際の流量制御方法であって、パケットの配送をすべき隣接する受信端末との間の、パケットの往復時間を取得するステップと、取得した隣接する受信端末との間の複数のパケットの往復時間の中から予め定められた基準に基づいて所定の往復時間を選択するステップと、選択した往復時間をもとにパケットの送信レートを算出するステップとを有する
構成を有している。
この構成により、パケットの送信可能なレートを推定するためのパケット往復時間の計測を、パケットの配送に際して隣接する受信端末の間で分割して行うことができる。
また、本発明の一態様に係る流量制御方法は、送信レートを算出するステップが、TFRCを用いて算出するステップである構成を有している。
この構成により、TCPとの親和性を満たす流量制御が行える。
また、本発明の一態様に係る流量制御方法は、所定の往復時間を選択するステップが、複数のパケットの往復時間の中から最大の往復時間を選択する構成を有している。
この構成により、ボトルネック区間におけるRTTを用いて、送信可能なレートを推定することができる。
さらに、本発明の一態様に係る受信端末は、中継によって他の受信端末へパケットの配送を行う受信端末であって、パケットの配送をすべき隣接する他の受信端末との間のパケットの往復時間を、計測するための計測情報を含むパケットを送信する計測パケット送信部と、隣接する他の受信端末から計測情報を含むパケットに対する返信のパケットを受信する受信部と、受信部で受信した返信のパケットを基にパケットの往復時間に関する時間情報を取得する往復時間情報取得部と、往復時間情報取得部で取得したパケットの往復時間に関する時間情報を含むパケットを送信端末へ送信する往復時間情報送信部とを有する構成を有している。
この構成により、パケットの送信可能なレートを推定するための往復時間の計測を、パケットの配送に際して、隣接する受信端末との間で分割して行い、結果を送信端末へ送信することができる。
また、本発明の一態様に係る受信端末は、外部から送信された、パケットを配送すべき他の受信端末のリストから、配送すべき他の受信端末の受信端末識別子を取得する受信端末識別子情報取得部をさらに有し、計測パケット送信部が、受信端末識別子情報取得部で取得した受信端末識別子で特定される隣接する他の受信端末に、往復時間を計測するための計測情報を含むパケットを送信する構成を有している。
この構成により、外部から送信された、パケットを配送すべき隣接する他の受信端末のリストで特定された受信端末間のRTTを計測できる。
さらに、本発明の一態様に係る送信端末は、中継によってパケットの配送を行う受信端末へパケットの配送する送信端末であって、パケットを配送すべき隣接する受信端末間のパケットの往復時間に関する情報を含むパケットを受信する受信部と、受信部で受信したパケットから往復時間を取得する往復時間情報取得部と、往復時間情報取得部で取得した複数の往復時間の中から予め定められた基準に基づいて所定の往復時間を選択する選択部と、選択部で選択した所定の往復時間を基にデータ配送の送信レートを算出する算出部とを有する構成を有している。
この構成により、パケットの送信可能なレートを推定するための往復時間の計測の際に、パケットの配送に際して隣接する受信端末との間で分割して計測した結果に基づき、パケット配送の送信レートを算出することができる。
また、本発明の一態様に係るパケット転送システムは、送信端末から、複数の受信端末へ受信端末の中継によってパケットの配送を行うパケット転送システムであって、受信端末は、パケットの配送をすべき隣接する他の受信端末との間のパケットの往復時間を、計測するための計測情報を含むパケットを送信する計測パケット送信部と、隣接する他の受信端末から計測情報を含むパケットに対する返信のパケットを受信する受信端末受信部と、受信端末受信部で受信した返信のパケットを基にパケットの往復時間に関する時間情報を得る往復時間情報取得部と、往復時間情報取得部で取得したパケットの往復時間に関する時間情報を含むパケットを送信端末へ送信する往復時間情報送信部とを有し、送信端末は、往復時間情報送信部から送信された、パケットの往復時間に関する時間情報を含むパケットを受信する送信端末受信部と、送信端末受信部で受信したパケットから往復時間を取得する往復時間取得部と、往復時間取得部で取得した複数の往復時間の中から予め定められた基準に基づいて所定の往復時間を選択する選択部と、選択部で選択した所定の往復時間を基にデータ配送の送信レートを算出する算出部とを有する構成を備えている。
この構成により、パケットの送信可能なレートを推定するための往復時間の計測を、パケットの配送に際して隣接する受信端末の間で分割して行うことができる。
すなわち、送信端末で、隣接する受信端末間のRTTを計測する際に、パケットの配送をすべき隣接する受信端末との間の、パケットの往復時間を分割して取得することにより、送信可能レートが小さく算出されることはなく、TCPとの親和性を崩さないでデータ伝送の性能を向上させることができる。
2006年10月2日出願の特願2006−270410の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
本発明にかかる流量制御方法によれば、SICC方式の送信端末で受信端末との間の往復時間を計測する際に、不必要に大きく算出することがなくなり、結果として、TCPとの親和性を崩さないでデータの伝送の性能を向上させることが可能になる。従って、映像や音声といったデータの配送を複数の端末に対して行う場合において、受信端末の能力やネットワークの状況に適応しながら流量制御する際に有用である。
従来のSICC方式を説明するための図 本発明の実施の形態におけるパケット転送システムのRTT分割計測の方式を説明するための構成図 本発明の一実施の形態におけるパケット転送システムのRTT分割計測処理の流れを示すシーケンスチャート 本実施の形態におけるXCASTパケットAの構成を示す説明図 本実施の形態におけるXCASTパケットBの構成を示す説明図 本実施の形態に係る送信端末の構成を示す構成図 本実施の形態に係る受信端末の構成を示す構成図 本実施の形態におけるXCASTパケット生成処理の流れを示すフローチャート 本実施の形態におけるRTT用時刻追記処理の流れを示すフローチャート 本実施の形態におけるSICC−DATA−Rヘッダの構成を示す説明図 本実施の形態におけるRRパケットの構成を示す説明図 本実施の形態における報告要求パケットの構成を示す説明図 本実施の形態におけるRTT情報報告処理の流れを示すフローチャート 本実施の形態における報告パケットの構成を示す説明図 本実施の形態におけるRTT推定処理の流れを示すフローチャート 本実施の形態における報告パケットタイムアウト発生時の処理を示すフローチャート

Claims (6)

  1. 送信端末から送出されたパケットの配送を受信端末の中継によって行う際の流量制御方法であって、
    前記送信端末および複数の受信端末のうち前記配送の経路において隣接する前記端末の組ごとに、前記端末のラウンドトリップタイムを取得するステップと、
    前記複数の受信端末のそれぞれについて、上流の前記端末の間のラウンドトリップタイムの中から予め定められた基準に基づいていずれかを選択するステップと、
    前記複数の受信端末のそれぞれについて、前記送信端末と前記複数の受信端末のそれぞれとの間の損失イベント率を取得するステップと、
    前記複数の受信端末のそれぞれについて、前記選択したラウンドトリップタイムと前記損失イベント率とに基づいて前記送信端末からのパケットの送信レートを算出するステップと、
    を有する流量制御方法。
  2. 前記ラウンドトリップタイムを選択するステップは、
    前記取得したラウンドトリップタイムの中から最大のラウンドトリップタイムを選択する、
    請求項1記載の流量制御方法。
  3. 前記ラウンドトリップタイムを取得するステップは、前記送信端末が前記複数の受信端末へ前記端末の間のラウンドトリップタイムの計測を要求することにより前記端末の間のラウンドトリップタイムを取得し、
    前記送信端末が前記複数の受信端末へ前記端末の間のラウンドトリップタイムの計測を要求してからの時間が所定のタイムアウト値を超えたときタイムアウトするステップを更に有し、
    前記所定のタイムアウト値は、前記送信端末と、前記複数の受信端末のうち前記配送の経路における最後の受信端末との間のランドトリップタイムより大きい、
    請求項1に記載の流量制御方法。
  4. 前記タイムアウトするステップにおいてタイムアウトが発生した場合、
    前記複数の受信端末のそれぞれの前記パケットの送信レートは、前記送信端末と前記複数の受信端末のそれぞれとの区間のラウンドトリップタイムと、前記損失イベント率とに基づいて算出される、
    請求項3に記載の流量制御方法。
  5. 複数の受信端末に対するパケットの配送を前記受信端末の中継によって行う送信端末であって、
    自端末および前記複数の受信端末のうち前記配送の経路において隣接する前記端末の組ごとに、前記端末のラウンドトリップタイムに関する情報を含むパケットと、前記複数の受信端末のそれぞれについて、自端末と前記複数の受信端末のそれぞれとの間の損失イベント率とを受信する受信部と、
    前記受信部で受信されたパケットから前記ラウンドトリップタイムを取得する往復時間取得部と、
    前記複数の受信端末のそれぞれについて、上流の前記端末の間のラウンドトリップタイムの中から予め定められた基準に基づいていずれかを選択する選択部と、
    前記複数の受信端末のそれぞれについて、前記選択部で選択されたラウンドトリップタイムと前記損失イベント率とに基づいて前記送信端末からのパケットの送信レートを算出する算出部と、
    を有する送信端末。
  6. 送信端末から送出された第1のパケットの配送を受信端末の中継によって行うパケット転送システムであって、
    前記受信端末は、
    前記配送の経路において下流側に隣接する第1の受信端末との間のラウンドトリップタイムを計測するための計測情報を含む第2のパケットを前記第1の受信端末へ送信する計測パケット送信部と、
    前記第1の受信端末から前記第2のパケットに対する返信である第3のパケットが送られてきたとき、前記第3のパケットを受信する受信端末受信部と、
    前記受信端末受信部で受信された前記第3のパケットを基に前記ラウンドトリップタイムに関する時間情報を取得する往復時間情報取得部と、
    前記往復時間情報取得部で取得された第4のパケットを、前記送信端末へ送信する往復時間情報送信部と、
    を有し、
    前記送信端末は、
    前記受信端末から前記第4のパケットを受信する送信端末受信部と、
    前記送信端末および前記複数の受信端末のうち前記配送経路において隣接する前記端末の組ごとに前記端末の間のラウンドトリップタイム、および、前記複数の受信端末のそれぞれについて、自端末と前記複数の受信端末のそれぞれとの間の損失イベント率を、前記送信端末受信部で受信された前記第4のパケットから、取得する往復時間取得部と、
    前記複数の受信端末のそれぞれについて、上流の前記端末の間のラウンドトリップタイムの中から予め定められた基準に基づいていずれかを選択する選択部と、
    前記複数の受信端末のそれぞれについて、記選択されたラウンドトリップタイムと前記損失イベント率とに基づいて前記送信端末からのパケットの送信レートを算出する算出部と、を有する、
    パケット転送システム。
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