JP5023793B2 - 光ディスク記録装置、光ディスク記録装置の制御方法、及び制御プログラム - Google Patents

光ディスク記録装置、光ディスク記録装置の制御方法、及び制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、光ディスクのデータ記録面に文字や絵画などの画像を形成する光ディスク記録装置、光ディスク記録装置の制御方法、及び制御プログラムに関する。
従来、CD−RやCD−RWといったデータを記録可能な光ディスクの記録面に記録情報を記録し、さらにその外周側のデータ未記録領域に画像情報を記録することで、文字や絵画などの可視画像を形成する発明が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−39013号公報
図1は、画像を形成した光ディスクの一例を示す図である。特許文献1に記載の発明では、光ディスクに記録する記録情報量が多いほど、データ未記録領域214は少なくなるので、データ未記録領域214の半径方向の幅は小さくなる。そのため、図1に示すように、記録データ量の多い(データ記録済領域213の広い)光ディスク200に画像216(図では文字ABCDE)を形成すると、光ディスクの半径における画像216の幅(画像の高さ)が小さいので、ユーザは画像を視認しづらいことがあった。
そこで、本発明は、光ディスクに記録する記録情報のデータ量が多い場合でも、視認性の良い文字や絵の画像を形成することができる光ディスク記録装置、光ディスク記録装置の制御方法、及び制御プログラムを提供することを目的とする。
この発明は、上記の課題を解決するための手段として、以下の構成を備えている。
(1)光ディスクの記録面にレーザビームを照射して情報の記録及び画像の形成を行う光ディスク記録装置であって、
光ディスクに記録する情報のデータを光ディスクの記録フォーマットに基づいて変換する記録情報処理手段と、
光ディスクに形成する画像のデータを光ディスクの描画フォーマットに基づいて変換する画像データ処理手段と、
前記記録情報処理手段が変換した情報のデータまたは前記画像データ処理手段が変換した画像のデータに基づき照射位置を制御して、回転中の光ディスクにレーザビームを照射し、情報の記録または画像の形成を行う記録手段と、
光ディスクに記録する情報及び形成する画像の指定を受け付ける操作手段と、
前記記録手段に、ダミー情報データと、前記操作手段が指定を受け付けた情報のデータを、光ディスクの記録領域の内周側から螺旋状に記録させる機能、
前記記録手段に、前記ダミー情報データの制御情報を光ディスクに記録しないようにする処理である隠ぺい処理と、ファイナライズ処理と、を実行させる機能、及び前記記録手段に、前記光ディスクの記録領域に記録されたダミー情報データ上に、前記操作手段が指定を受け付けた画像を形成させる機能、を有する制御手段と、を備え
前記制御手段は、前記ダミー情報データを、前記操作手段が指定を受け付けた情報のデータよりも内周側に記録させることを特徴とする。
ディスク記録装置は、光ディスクの記録面指定を受け付けた情報の記録及び画像の形成を行う場合、光ディスクの内周側から、ダミー情報データと指定を受け付けた情報のデータを記録し、さらにこのダミー情報データの制御情報光ディスクに記録しないようにする隠ぺい処理と、ファイナライズ処理と、を行い光ディスクの記録領域に記録されたダミー情報データに画像を形成する。ダミー情報データは隠ぺい処理されるので、一般的な光ディスク再生装置では読み出されない。したがって、光ディスクの記録面の情報データよりも内周側に画像を形成することができ、また、他の光ディスク再生装置でも、互換性に問題が生じること無く再生できるように情報のデータを記録できる。さらに、情報データの記録方法とは異なる方法で画像を形成したり、データ記録層の色素が飽和するような強いパワーで画像を形成したりしても、隠ぺいしたダミー情報データの領域に画像を形成するので、指定を受け付けた情報のデータを問題なく読み出すことができる。
ここで、本発明で言うダミー情報データの隠ぺい処理とは、光ディスクに実データを記録したダミー情報データについて、制御情報ファイルにはダミー情報データの制御情報を書き込まない処理のことをいう。この処理により、ダミー情報データが隠ぺいされて、一般的な光ディスク再生装置では読み出すことができなくなる。
(2)前記制御手段は、
前記情報の記録及び画像の形成を行う光ディスクのデータ記録可能容量、及び前記指定された情報のデータ量を確認する機能、
前記光ディスクのデータ記録可能容量と、前記情報のデータ量と、の差である残り容量を算出する機能、
前記残り容量以下のダミー情報データを生成する機能、
を有することを特徴とする。
この構成においては、光ディスク記録装置は、光ディスクに情報の記録及び画像の形成を行う場合、情報のデータを光ディスクに記録した際の残り容量を算出し、容量がこの残り容量以下であるダミー情報データと、情報のデータを、光ディスクの内周側から記録し、ダミー情報データの隠ぺい処理を行って、さらにこの隠ぺい処理したダミー情報データ上に画像を形成する。光ディスクは円盤状なので、同じ量のデータを記録した場合、その記録領域の半径方向の幅は、外周側よりも内周側の方が広い。したがって、従来のように、光ディスクの外周側の未記録領域に画像を形成した場合と比べて、未記録領域分のダミー情報データを光ディスクのデータ領域の内周側に記録し、さらにこの領域に画像を形成するので、画像の高さを高くでき、サイズの大きな視認性の良い画像を形成できる。また、ダミー情報データの容量は、光ディスクに情報のデータを記録した際の残り容量以下なので、情報データとダミー情報データを、光ディスクからはみ出すことなく確実に記録できる。
(3)光ディスクの記録面にレーザビームを照射して、指定された情報の記録及び指定された画像の形成を行う光ディスク記録装置の制御方法であって、
ダミー情報データと前記光ディスクに記録するように指定された情報のデータを、光ディスクの記録領域の内周側から螺旋状に記録するように、前記光ディスク記録装置に指示する工程、
前記ダミー情報データの制御情報を光ディスクに記録しないようにする処理である隠ぺい処理と、ファイナライズ処理と、を実行するように、前記光ディスク記録装置に指示する工程、
及び前記指定された画像のデータを前記光ディスク記録装置に出力して、前記光ディスクの記録領域に記録されたダミー情報データ上に前記指定された画像を形成するように、前記光ディスク記録装置に指示する工程、を含み、
前記記録工程は、前記ダミー情報データを、前記指定された情報のデータよりも内周側に記録させる指示を行うことを特徴とする。
この方法においては、光ディスク記録装置を制御して、光ディスクに指定された情報の記録及び指定された画像の形成を行う場合、ダミー情報データと情報のデータを、光ディスクの内周側から記録し、ダミー情報データの制御情報を光ディスクに記録しないようにする隠ぺい処理と、ファイナライズ処理と、を行い、さらにこのダミー情報データ上に画像を形成する。したがって、光ディスク記録装置に、光ディスクの記録面の情報データよりも内周側に画像を形成させることができ、また、他の光ディスク再生装置でも、互換性に問題が生じること無く再生できるように情報のデータを記録させることができる。
(4)入力を受け付ける操作手段と、情報を表示する表示手段と、を備え、光ディスクの記録面にレーザビームを照射して、情報の記録及び画像の形成を行う光ディスク記録装置の動作を制御するコンピュータに、
光ディスクに記録する情報及び光ディスクに形成する画像の指定を前記操作手段が受け付けたことを検出する機能、
ダミー情報データと前記指定された情報のデータを前記光ディスク記録装置に出力して、両データを光ディスクの記録領域の内周側から螺旋状に記録するように、前記光ディスク記録装置に指示する記録指示機能、
前記ダミー情報データの制御情報を光ディスクに記録しないようにする処理である隠ぺい処理と、ファイナライズ処理と、を実行するように、前記光ディスク記録装置に指示する機能、
及び前記指定された画像のデータを前記光ディスク記録装置に出力して、前記光ディスクの記録領域に記録されたダミー情報データ上に前記指定された画像を形成するように、前記光ディスク記録装置に指示する画像形成指示機能を実現させ、前記記録指示機能は、前記ダミー情報データを、前記指定された情報のデータよりも内周側に記録させる指示を行うことを特徴とする。
この構成においては、光ディスクの記録面に情報の記録及び画像の形成を行う光ディスク記録装置の動作を制御するコンピュータに、制御プログラムを実行させて、光ディスクに情報の記録及び画像の形成を行うと、光ディスク記録装置は、ダミー情報データと情報のデータを、光ディスクの内周側から記録し、ダミー情報データ隠ぺい処理とファイナライズ処理を行い、さらにこのダミー情報データ上に画像を形成する。したがって、(1)と同様の効果が得られる。
(5)前記コンピュータに、
前記情報の記録及び画像の形成を行う光ディスクのデータ記録可能容量、及び前記指定された情報のデータ量を確認する機能、
前記光ディスクのデータ記録可能容量と、前記情報のデータ量と、の差である残り容量を算出する機能、
及び前記残り容量以下のダミー情報データを生成するダミー生成機能を実現させることを特徴とする。
この構成においては、光ディスクの記録面に情報の記録及び画像の形成を行う光ディスク記録装置の動作を制御するコンピュータに、制御プログラムを実行させて、光ディスクに情報の記録及び画像の形成を行うと、光ディスク記録装置は、情報のデータを記録した際の残り容量以下のダミー情報データと、情報のデータと、を光ディスクの内周側から記録し、ダミー情報データを隠ぺいし、さらにこのダミー情報データ上に画像を形成する。したがって、(2)と同様の効果が得られる。
(6)前記画像形成指示機能は、光ディスク上に複数の画素エリアを設定して、画像を形成する際に、ダミー情報データの記録時よりも強いパワーのレーザビームを照射するとともに、光ディスクの回転に伴い、光ディスクに照射するレーザビームを一定の振幅で振動させて、このレーザビームを画像の各画素に複数回照射するように、前記光ディスク記録装置に指示する機能であることを特徴とする。
この構成においては、光ディスクの記録面に情報の記録及び画像の形成を行う光ディスク記録装置の動作を制御するコンピュータに、制御プログラムを実行させることで、光ディスク記録装置は、光ディスクの回転に伴い、ダミー情報データの記録時よりも強いパワーのレーザビームを一定の振幅で振動させて、このレーザビームを画像の各画素に複数回照射して、画像を形成することができる。光ディスクの情報データが記録された領域は、レーザビームが照射されて変色しているのは一部であり、レーザビームが照射された部分もさらに強いパワーのレーザビームを照射することで、変色させることができる。したがって、光ディスクに、データ記録層がさらに変色するような強いパワーのレーザビームであって、情報データの記録方法とは異なり、レーザビームを一定の振幅で振動させて画像の各画素に複数回レーザビームを照射することで、ダミー情報データに画像を上書きしても、コントラストの高い視認性の良い画像を形成できる。
(7)前記コンピュータに、前記記録指示機能に続いて、前記ダミー情報データの記録領域の位置情報を取得するように、前記光ディスク記録装置に指示する機能を実現させることを特徴とする。
この構成においては、光ディスクの記録面に情報の記録及び画像の形成を行う光ディスク記録装置の動作を制御するコンピュータに、制御プログラムを実行させることで、前記ダミー情報データに記録した領域の位置情報を取得することができる。したがって、コンピュータに画像形成指示機能を実現させる際に、予め画像を形成する位置がわかるので、容易かつ短時間に画像を形成できる。
(8)前記コンピュータに、前記指定された画像のサイズを、前記ダミー情報データの記録領域内に収まるサイズに調整し、その画像のデータを生成する機能、を実現させることを特徴とする。
この構成においては、光ディスクの記録面に情報の記録及び画像の形成を行う光ディスク記録装置の動作を制御するコンピュータに、制御プログラムを実行させることで、光ディスク記録装置は、ダミー情報データの記録領域内に収まるサイズの画像を光ディスクの記録面に形成する。したがって、ダミー情報データの記録領域の広さに応じて画像サイズを調整して、適切なサイズの画像を形成できる。また、ダミー情報データの記録領域から画像がはみ出ることが無いので、光ディスク再生装置で情報のデータを問題なく読み出すことができる。
(9)前記コンピュータに、
前記ダミー情報データ及び前記指定された情報のデータの記録並びに前記指定された画像の形成を実行後の状態を、これらのデータの記録前に前記表示手段に表示させる機能、
前記ダミー情報データの記録領域の変更指示を前記操作手段で受け付けたことを検出する機能、
前記変更指示に基づいて、前記ダミー情報データのデータ量を変更する機能、
前記変更されたダミー情報データのデータ量に基づいて、前記指定された画像のサイズを調整し、その画像のデータを生成する機能、を実現させることを特徴とする。
この構成においては、光ディスクの記録面に情報の記録及び画像の形成を行う光ディスク記録装置の動作を制御するコンピュータに、制御プログラムを実行させることで、光ディスク記録装置は、情報のデータの記録並びに前記指定された画像の形成を実行後の状態を、これらのデータの記録前に表示手段に表示し、ダミー情報データの記録領域の変更指示を操作手段で受け付けると、変更指示に基づいて、前記ダミー情報データのデータ量を変更し、変更されたダミー情報データのデータ量に基づいて、指定された画像のサイズを調整し、その画像のデータを生成し、ダミー情報データの記録領域に画像を形成する。したがって、光ディスクに記録する画像のサイズをユーザの好みに応じて変更できる。
(10)前記コンピュータに、
前記指定された情報が複数ある場合には、
情報記録及び画像形成を行う順序の入力を促す機能、
前記順序を前記操作手段が受け付けたことを検出する機能、を実現させ、
前記記録指示機能は、前記順序で情報のデータとダミー情報データを記録するように、前記光ディスク記録装置に指示する機能であることを特徴とする。
この構成においては、光ディスクの記録面に情報の記録及び画像の形成を行う光ディスク記録装置の動作を制御するコンピュータに、制御プログラムを実行させることで、入力された順序で情報の記録及び画像の形成を行うことができる。したがって、情報データの間に画像を形成することが可能となり、光ディスクの記録面において、内周側と外周側の中間部に画像を形成でき、情報データも問題なく読み出すことができる。
(11)前記コンピュータに、
前記指定された画像が複数ある場合には、
情報記録及び画像形成を行う第2順序の入力を促す機能、
前記第2順序を前記操作手段が受け付けたことを検出する比率検出機能、を実現させ、
前記ダミー生成機能は、合計容量が前記残り容量以下になるように、複数の画像の数だけダミー情報データを生成する機能であり、
前記記録指示機能は、前記第2順序で情報のデータとダミー情報データを記録するように、前記光ディスク記録装置に指示する機能であることを特徴とする。
この構成においては、光ディスクの記録面に情報の記録及び画像の形成を行う光ディスク記録装置の動作を制御するコンピュータに、制御プログラムを実行させることで、入力された順序で情報の記録及び画像の形成を行うことができる。したがって、画像の間に情報データを記録することが可能となり、光ディスクの記録面において、内周と外周の間に複数の画像を形成でき、情報データも問題なく読み出すことができる。
本発明では、光ディスクに情報の記録及び画像の形成を行う場合には、情報を記録した際の残り容量分のダミー情報データを記録情報の内周側に記録し、このダミー情報データ上に可視画像を形成することができる。光ディスクは円盤状なので、同じデータ量であれば、外周側よりも内周側の方が半径方向の幅は広い。したがって、高さが高い(半径方向の幅が広い)画像を形成できるので、サイズの大きな視認性の良い画像を形成できる。また、ダミー情報データは隠ぺい処理されるので、このダミー情報データが読み出されることがなく、ダミー情報データ上に画像を形成しても問題なく、その外周側の情報のデータを読み出すことができる。
<光ディスク記録再生装置の構成>
図2は、光ディスク記録再生装置の概略構成を示すブロック図である。図2に示すように、光ディスク記録再生装置1(以下、装置1と称する。)は、光ディスクドライブ10(以下、ドライブ10と称する。)及びホストコンピュータ30(以下、ホスト30と称する。)がインタフェースを介してケーブル20により有線接続された構成である。なお、ドライブ10とホスト30は、もちろん無線接続されていても良い。
以下の説明では、光ディスクの一例としてDVD−R200の記録面のデータ記録層に画像を形成する場合について説明する。また、以下の説明では、光ディスクに画像を形成することを、光ディスクに画像を記録するとも言う。
また、以下の説明では、ドライブ10は、CAV(Constant Angular Velocity)方式でDVD−R200に対して情報の記録や画像の形成を行うものとする。もちろん、本発明は、CLV(Constant Linear Velocity)方式やZCLV(Zone Constant Linear Velocity )などの他の方式を適用することも可能である。
ドライブ10は、インタフェース110、記録情報処理部120、画像データ処理部130、読出情報処理部140、記録・読出部150、記憶部160、及び制御部170を備えている。ドライブ10は、インタフェース110を介してホスト30に接続されている。ドライブ10は、DVD−R200に情報の記録や画像の形成を行ったり、DVD−R200に記録された情報の読み出しを行ったりする。
インタフェース110は、ホスト30から供給される情報のデータや、DVD−R200に形成する画像のデータなどをドライブ10が受け取ったり、DVD−R200から読み出した情報のデータをホスト30に出力したり、ホスト30と信号のやりとりを行ったりするためのインタフェースである。
記録情報処理部120は、ホスト30からインタフェース110を介して、DVD−R200の記録面に記録すべき音楽・映像・プログラム等の各種情報のデータ(以下、情報データと称する。)が供給されると、この情報データを一時的に記憶する。また、記録情報処理部120は、DVD−R200に情報を記録する際に、一時的に記憶している情報データを、DVD−Rの記録フォーマットに基づいて8/16変調して、この8/16変調信号に対して時間軸補正処理などを施して、記録・読出部150へ出力する。
画像データ処理部130は、ホスト30からインタフェース110を介して、DVD−R200に形成する画像のデータ(以下、画像データと称する。)が供給されると、この画像データを一時的に記憶する。また、画像データ処理部130は、DVD−R200に画像を形成する際に、予め設定されている描画フォーマットに基づいて、画像データ(階調データ)と、制御部170から指示された周回数に応じて、記録・読出部150が照射するレーザビーム(レーザ光)の強度を指示する制御信号に変換して、記録・読出部150へ出力する。
ここで、レーザビームの強度を指示する制御信号には、レーザビームを照射するとDVD−R200のデータ記録層が十分に変色する強度である画像ライトレベルを指示する信号と、レーザビームを照射してもDVD−R200のデータ記録層がほとんど変色しない強度であるサーボレベルを指示する信号と、がある。
読出情報処理部140は、記録・読出部150がDVD−R200に、リードレベルのレーザビームを照射して、読み出した情報の信号を8/16復調し、インタフェース110を介して復調した情報データをホスト30へ出力する。
記録・読出部150は、DVD−R200を回転させるスピンドルモータ、DVD−R200の記録面にレーザビームを照射する光ピックアップ、スピンドルサーボ・トラッキングサーボ・フォーカスサーボ・スレッドサーボの各機構(いずれも不図示)等を備えており、回転中のDVD−R200に対して、各サーボ機構により照射位置を制御しながら光ピックアップからレーザビームを照射して、情報データの記録、画像の形成、及び情報データの読み出しを行う。ここで、周知のように、DVD−Rには、螺旋状にランド及びプリグループが形成されており、記録・読出部150は、DVD−R200に対して情報データを螺旋状に記録する。
記憶部160は、制御部170が実行する各種の制御プログラム等を記憶する。
制御部170は、記憶部160に格納されたプログラムに従って光ディスクドライブ10の各部を操作して、DVD−R200の記録面に対してレーザビームを照射させて、情報の記録や読み出し、画像の形成を行う。
ホスト30は、インタフェース310、記憶部320、表示部330、操作部340、通信部350、制御部360、ダミー情報データ生成部370、及びバス390を備えている。
インタフェース310は、DVD−R200に記録するデータや、DVD−R200に形成する画像のデータなどをドライブ10へ出力したり、ドライブ10が出力したDVD−R200から読み出した情報のデータを受け取ったりするためのインタフェースである。
記憶部320は、制御部360で実行するプログラムやドライブ10によりDVD−R200に形成する画像のデータなどを記憶するメモリやハードディスク等の記憶装置である。
表示部330は、ユーザに伝達するメッセージや画像などを表示する液晶モニタ等の表示装置である。
操作部340は、ユーザがドライブ10やホスト30を操作する入力を受け付けるキーボードやマウス等の操作(入力)機器である。
通信部350は、不図示のインターネットに接続して、他の機器と情報のやりとりを行ったり、操作部340の操作により、光ディスクに記録する情報や画像のデータを受信したりする。
制御部360は、ホスト30の各部、及びドライブ10を制御する。また、制御部360は、ダミー情報データ生成部370を備えている。ダミー情報データ生成部370は、光ディスクに記録するダミー情報データを生成する。制御部360は、ダミー情報データ生成部370が生成したダミー情報データを、インタフェース310を介してドライブ10に出力する。
ホスト30の各部は、バス390を介して情報をやりとりする。
<光ディスク記録装置の機能>
装置1は、一般的な光ディスク記録再生装置と同様に、DVD−R200の記録面側からデータ記録層にレーザビーム(レーザ光)を照射して、情報を記録したり、記録された情報を読み出したりする機能を備えている。また、装置1は、引用文献1に記載の発明と同様に、DVD−R200のデータ記録層にレーザビームを照射して、データ記録層を変色させて画像を形成する機能を備えている。
さらに、装置1は、情報記録及び画像形成を行う際には、光ディスクの内周側から、任意の順序でダミー情報データと情報データを記録し、ダミー情報データの隠ぺい処理とファイナライズ処理を行ってから、隠ぺいしたダミー情報データ上に画像を形成するという特徴的な機能を備えている。装置1では、この特徴的な機能により、光ディスクの記録面におけるデータ領域の内周側に画像データを記録できる。また、この画像データの外周側に記録した情報データを問題なく読み出すことができる。
ここで、ダミー情報データの隠ぺい処理とは、制御情報ファイル(例えば、IFOファイル)にダミー情報データのファイル名やアドレス等の記録位置情報を書き込まないことをいう。一般的な光ディスク再生装置では、隠ぺい処理されたダミー情報データは、記録位置が書き込まれていないので読み出されない。
なお、情報の記録・再生機能は周知であるため、詳細な説明を省略する。
<ダミー情報データ上に画像を形成する機能の有効性>
次に、ダミー情報データ上に画像を形成する機能の有効性について説明する。図3は、DVD−Rのディスク半径とデータ容量の関係を示すグラフである。図4は、光ディスクの外周側に画像を形成した場合と、内周側に画像を形成した場合を示す概観図である。図3には、片面のデータ記録容量が4.7GbyteのDVD−Rについて、データ領域内周側からの積算データ容量を示している。
図3からわかるように、DVD−R200は円盤状であるため、一定量のデータを記録する場合、そのデータの記録領域の半径方向の幅は外周側ほど狭くなる。例えば、図4(A)に示すように、装置1で、4.2GbyteのデータをDVD−R200Aに記録すると、このデータ記録済領域213Aの外周側には、0.5Gbyteのデータ未記録領域214Aが存在する。このDVD−R200Aのデータ未記録領域214A(容量は0.5Gbyte)の半径方向の幅は、
58.0mm[記録不能領域215の内周側の半径]−55.4mm[データ記録済領域213Aの外周側の半径]=2.6mm
である。そのため、装置1で、このDVD−R200Aのデータ未記録領域214Aに文字画像216A(図では文字ABCDE)を形成すると、文字画像の字高は最大でも2.6mmであり、かなり小さな文字になる。
これに対して、図4(B)に示すように、装置1では、DVD−R200Bの内周側の記録情報管理領域及びリードイン領域211(以下、単にリードイン領域と称する。)に続いて、前記のデータ未記録領域214Aの容量である0.5Gbyteのダミー情報データを記録し(記録領域217B)、さらに、4.2Gbyteのデータを記録する(データ記録済領域213B)ことができる。このダミー情報データの記録領域217Bの半径方向の幅は、
29.5mm[ダミー情報データの記録領域217Bの外周側の半径]−24.1mm[リードイン領域211の外周側の半径]=5.4mm
である。
ここで、データ領域の最内周側には、ボリューム構造が記述された領域212があり、この領域は必ず読み出せなければならない。そのため、本発明では、リードイン領域に続けてダミー情報データを記録する場合には、半径方向の幅で約0.1mmの領域である領域212を、画像形成の禁止領域とする。
図4(B)に示すように、装置1では、ダミー情報データの記録領域217B上に画像を形成する機能を備えており、記録領域217B内に文字画像216B(図では文字ABCDE)を形成すると、文字画像の字高は最大で5.4mmとなる。つまり、内周側に画像を形成する方が、外周側に画像を形成するよりも大きな文字を形成できる。
このように、装置1では、DVD−R200にデータの記録と画像の形成を同時に行う場合には、上記のように、DVD−R200の内周側からダミー情報データ、情報データの順に記録して、このダミー情報データ上に画像を形成させることができる。これにより、DVD−R200にデータを記録してからデータ未記録領域に画像を形成する場合に比べて、サイズの大きな視認性の良い画像を形成することができる。
<可視画像のコントラスト(視認性)>
上記のように、DVD−Rのダミー情報データ記録領域上に可視画像を形成した場合、この領域に記録した画像のコントラストは、DVD−Rのデータ未記録領域に可視画像を形成した場合のコントラストよりも若干低くなる。しかし、以下に説明する理由により、ダミー情報データ記録領域上に形成した可視画像は、十分視認できる。
DVD−Rの記録層には、周知のように有機色素が使用されており、データを記録するためにレーザビーム(レーザ光)を照射して記録マークを形成すると、データ記録領域は変色する。DVD−Rのデータトラックでは、記録マークと非記録マークの比率はほぼ50%になるように規格化されている。つまり、データトラックの約半分は、レーザビームにより変色していない。そのため、少なくとも非記録マークの部分にレーザビームを照射することで、有機色素を変色させることが可能である。
また、DVD−Rのデータ記録領域にはランドとグルーブが形成されており、記録マーク(データトラック)はグルーブにのみ形成され、ランドにはデータトラックは形成されない。そのため、ランドの部分にレーザビームを照射することで、有機色素を変色させることが可能である。
さらに、レーザビームが照射された記録マークの部分の有機色素は、通常、飽和レベルまで変色していない。そのため、ライトパワーよりも強いパワーのレーザビームを記録マークの部分に照射することで、有機色素をさらに変色させることが可能である。
加えて、装置1では、画像形成時のレーザパワーをデータ記録時のレーザパワーよりも強く設定している。例えば、データ記録時のレーザパワー(ライトレベル)を30mW、画像形成時のレーザパワー(画像ライトレベル)をフルパワーである50mWに設定している。このように、画像形成時には、強いパワーのレーザビームを照射するので、有機色素を飽和レベルまたは飽和レベルに近いレベルまで変色させることが可能である。
また、装置1では、画像を形成する際に、光ディスクの回転に伴い、光ディスクに照射するレーザビームを一定の振幅で振動させることで、画像の各画素にレーザビームを複数回照射している。このように、情報データを記録する方式とは異なる方式でレーザビームを照射するので、画像の各画素に対して、レーザビームの軌跡が高密度となり、画像のコントラストを高くすることが可能となる。具体的には、以下のようにレーザビームを照射する。
図5は、画像形成時のレーザ光の照射軌跡の一例を示す図である。図5において、行と列は光ディスクに仮想的に配置した行列を平面的に展開したものである。光ディスクの半径方向を行、周方向を列としている。行は半径を分割し、それぞれ所定の幅を有するように配置される。列は周を所定数で分割した幅を有するように配置される。列幅は光ディスク上では角度で表され、記録動作上は時間で表される。
光ディスク上に文字や絵や写真などの画像を配置したときに、それぞれの画素範囲と画像とを対応付けて画像から階調を抽出し、画像形成データとする。この画像形成データの階調に応じてレーザビームを高い強度(画像ライトレベル)または低い強度(サーボレベル)で照射すると画像を形成できる。図5において、レーザビームの振動中心Ceは行mの中心に位置している。レーザビームは半径方向に振動させられ、その振幅は内側と外側の行にわたる振幅となっている。説明の簡略化のため内側1行外側1行、合計3行にわたる例を表している。光ディスクの回転に伴い、レーザビームは3行幅の振幅で振動しながら行方向へ列を進んでいく。レーザビームの振動の位相は1周毎に位相シフタ(不図示)によって所定量シフトされて、所定量ずつ進んでまたは遅れていく。または、1周に含まれる振動数に所定量の余りができるように振動数と回転速度との関係を設計しても良い。図5においては、位相シフト量または余りは2π/8に設定されている。
以上のように、DVD−R200のデータ記録済領域は、未変色の領域と、さらに変色可能な領域から成り、装置1はフルパワーのレーザビームを高密度に照射して画像を形成する。そのため、装置1では、DVD−R200に記録したダミー情報データ上にレーザ光を照射して可視画像を形成するが、十分視認できるコントラストでサイズの大きな可視画像を形成できる。
なお、装置1では、画像の各画素に対してレーザビームを複数回照射する方式であれば、他の方式を用いることも可能である。例えば、光ディスクを回転させながら、レーザビームを振動させずに記録面に照射して、光ディスクが1回転する毎に、レーザビームの照射位置を一定量ずつ移動させて、レーザビームの軌跡が同心円状に複数形成されるようにする方式を適用することが可能である。
<ダミー情報データの内容>
前記のように、DVD−Rのデータトラックは、データの内容にかかわらず、記録マークと非記録マークの比率はほぼ50%になるように規格化されている。そのため、ダミー情報データとしてどのようなデータを用いても、ダミー情報データの記録領域の変色状態はほとんど変わらない。そのため、ダミー情報データには、どのようなデータを用いても良い。例えば、mp3のような音楽データやMPEG2の映像データのような実用的なデータでも、オール0やオールFのようなデータでも良い。
<情報データの互換性>
装置1では、上記のようにダミー情報データ及び情報データを記録すると、ダミー情報データを隠ぺいする処理、ファイナライズ処理を順に行う。一般的に、DVDプレーヤ(再生装置)は、指定された情報データを再生する(読み出す)際には、まずデータ領域の最内周側のボリューム構造が記述された領域を再生して、その情報データのアドレス(位置)情報を取得する。そして、DVDプレーヤは、データ領域の制御情報ファイルを読み出し、このファイル情報に基づいて、情報データの領域に光ピックアップをジャンプ(移動)させて、この領域を再生する。つまり、DVDプレーヤは、途中に記録されているデータが隠ぺいされて読み出し不能なデータであっても読み出し可能なデータであっても、関係なく光ピックアップを情報データの記録開始位置までジャンプさせる(読み飛ばす)。また、一般的なDVDプレーヤは、隠ぺいされてアドレス(位置)情報の無いデータを再生しない。
また、装置1では、ダミー情報データについては、記録した位置情報(アドレス情報)を制御情報ファイルに記録せずに、隠ぺい処理して、このデータを読み出さないようにする。このとき、実際のデータは残っている。
したがって、装置1では、ダミー情報データ上に画像を形成するが、ダミー情報データは隠ぺい処理されたデータなので、他のDVDプレーヤでもダミー情報データの外周側に記録された情報データを問題なく再生できる。
なお、DVDプレーヤによっては、情報データを読み出す際に、情報データの直前に記録されたダミー情報データの端部付近に光ピックアップをジャンプ(移動)させることも考えられる。しかし、DVDプレーヤは、通常、情報データを読み取りできない場合には、光ピックアップを移動させて、しばらくデータを探す機能を備えているので、ダミー情報データの端部にも画像が形成されていたとしても、情報データを問題なく読み出すことができる。
また、ダミー情報データの記録領域に形成する画像のサイズを、この記録領域の半径方向の幅よりも若干小さくすることで、ダミー情報データの端部付近に光ピックアップが移動したとしても、ダミー情報データを読み出すことができるので、情報データを問題なく読み出すことができる。
<画像形成パターン>
図6は、DVD−Rの情報と画像の記録パターンを示した図である。装置1では、DVD−R200に記録する情報と画像の数量やデータサイズに応じて、ユーザは好みのパターンを選択することが可能である。
[1.全域記録]
装置1では、図6(A)に示すDVD−R200Cのように、データ領域の全域に、ユーザが指定した情報の記録と、ユーザが指定した画像の形成を行うことができる。ここで、データ領域とは、DVD−R200Cにおいては、リードイン領域211の外周側から記録不可能領域領域(正確にはリードアウト領域の)215内周側までの領域である。
装置1は、以下のようにして、DVD−Rの全域に情報と画像を記録する。まず、装置1は、DVD−R200Cの記録可能領域の容量(空き容量)とユーザが記録を指定した情報のデータ量から、残り容量を算出する。そして、この残り容量分のダミー情報データを作成して、データ領域の内周側からダミー情報データ、情報データの順に記録する。これにより、DVD−R200Cには、データ領域の全域にわたり、その内周側からダミー情報データの記録領域217C及び情報データの記録済領域213Cが、この順に形成される。続いて、装置1は、ダミー情報データの隠ぺい処理と、ファイナライズ処理を行って、隠ぺいしたダミー情報データの記録領域217C上に画像216Cを形成する。以上の工程により、図6(A)に示したように、画像の形成と情報の記録を行うことができる。
[2.一部領域記録]
装置1では、図6(B)に示すDVD−R200Dのように、データ領域の内周側にサイズを調整した画像を形成し、その外周側に情報を記録して、その外周側をデータ未記録領域にすることができる。
装置1は、以下のようにして、DVD−Rの一部領域に情報と画像を記録する。まず、装置1は、DVD−R200Dの記録可能領域の容量と、ユーザが記録を指定した情報のデータ量から、残り容量を算出する。続いて、装置1は、図6(A)に示したような記録状態のイメージを表示部330に表示させて、画像を形成するダミー情報データ記録領域217Dの半径方向の幅の調整を操作部340から受け付ける。そして、装置1は、ユーザが行った調整に基づいて、ダミー情報データ記録領域217Dのデータ量を算出して、ダミー情報データを作成し、データ領域の内周側からダミー情報データ、情報データの順に記録する。これにより、DVD−R200Dには、データ領域の内周側からダミー情報データの記録領域217D及び情報データの記録済領域213Dが、この順に形成され、さらにその外周側に未記録領域214Dが残った状態となる。続いて、装置1は、ダミー情報データの隠ぺい処理と、ファイナライズ処理を行って、隠ぺいしたダミー情報データの記録領域217D内に収まるように調整した画像216Dを形成する。以上の工程により、図6(B)に示したように、画像の形成と情報の記録を行うことができる。
なお、DVD−ROMには、半径35mmの位置まではデータが記録されていければならないという規則がある。そのため、装置1では、互換性を保つために、ダミー情報データの外周側に記録する情報データの、外周側の半径方向の位置が半径35mm未満の場合には、それ以上の値になるように、ダミー情報データの記録領域を拡げる処理を行う。
[3.1つの情報と1つの画像を記録]
装置1では、DVD−R200に記録するのが、1つの情報と1つの画像の場合には、図6(A)に示したように、情報と画像を、データ領域の全域に記録することも、図6(B)に示したように、データ領域の一部領域に記録することも可能である。
ここで、本発明では、1つの情報を記録とは、1つのデータのみを記録する場合と、1群のデータ(複数のデータ)をまとめて記録する場合と、を含むものとする。
[4.複数の情報と1つの画像を記録]
装置1では、図6(C)に示すDVD−R200Eのように、DVD−Rに形成する画像が1つで、DVD−Rに記録する情報が複数ある場合には、情報データの間に画像を形成することができる。
装置1は、以下のようにして、DVD−Rに情報と画像を記録する。まず、装置1は、DVD−R200Eの記録可能領域の容量と、ユーザが記録を指定した複数(図では2つ)の情報のデータ量から、残り容量を算出する。続いて、ユーザに図6(A)に示したように2つのデータを1群のデータとして記録した状態のイメージを表示部330に表示させ、画像を形成するダミー情報データ記録領域217Eの記録順の変更を操作部340から受け付ける。ユーザが操作部340を操作して、記録順を変更した場合には、図6(C)に示したようなイメージを表示部330に表示させる。そして、装置1は、上記の残り容量分のダミー情報データを作成し、データ領域の内周側から情報データ、ダミー情報データ、情報データの順に記録する。これにより、DVD−R200Eには、データ領域の内周側から情報データの記録済領域213E1、ダミー情報データの記録領域217E、及び情報データの記録済領域213E2が形成される。また、装置1は、ダミー情報データの隠ぺい処理と、ファイナライズ処理を行って、隠ぺいしたダミー情報データの記録領域217E上に画像216Eを形成する。以上の工程により、図6(C)に示したように、情報データの間に画像を形成できる。
また、装置1では、上記図6(A)に示したイメージが表示部330に表示された際に、データの記録順の変更と、画像を形成するダミー情報データの記録領域の半径方向の幅の変更と、を受け付けることができる。
この場合には、装置1は、上記の工程により、図6(C)に示したような記録状態を表示部330に表示させ、画像を形成するダミー情報データ記録領域217Eの半径方向の幅を、領域217Fのようにする調整を操作部340から受け付ける。そして、この調整に基づいて、ダミー情報データ記録領域217Fのデータ量を算出して、ダミー情報データを作成し、データ領域の内周側から情報データ、ダミー情報データ、情報データの順に記録する。これにより、DVD−R200Fには、データ領域の内周側から情報データの記録済領域213F1、ダミー情報データの記録領域217F、及び情報データの記録済領域213F2がこの順に形成され、さらにその外周側に未記録領域214Fが残った状態となる。続いて、装置1は、ダミー情報データの隠ぺい処理と、ファイナライズ処理を行って、隠ぺいしたダミー情報データの記録領域217F上に画像216Fを形成する。以上の工程により、図6(D)に示したように、画像の形成と情報の記録を行うことができる。
[5.1つの情報と複数の画像を記録]
装置1では、図6(E)に示すDVD−R200Gのように、DVD−Rに記録する情報が1つで、DVD−Rに形成する画像が複数ある場合には、画像データの間に情報データを形成することができる。
装置1は、以下のようにして、DVD−Rに情報と画像を記録する。まず、装置1は、DVD−R200Gの記録可能領域の容量とユーザが記録を指定した1つの情報のデータ量から、残り容量を算出する。続いて、装置1は、画像の数量分のダミー情報データ量の合計が残り容量以下になるように、残り容量を分割する。例えば、図6(E)に示したように、2つの画像をDVD−Rに形成する場合には、残り容量を半径方向の幅が同じ広さになるように分割して、2つのダミー情報データ記録領域を作成する。そして、ユーザに図6(E)に示したような記録状態を表示部330に表示させ、画像を形成するダミー情報データ記録領域217G1・217G2の半径方向の幅の調整を操作部340から受け付ける。そして、この調整に基づいて、ダミー情報データ記録領域217G1・217G2のデータ量を算出して、ダミー情報データを作成し、データ領域の内周側からダミー情報データ、情報データ、ダミー情報データの順に記録する。これにより、DVD−R200Gには、データ領域の内周側からダミー情報データの記録領域217G1、情報データの記録済領域213G、及びダミー情報データの記録領域217G2が形成される。続いて、装置1は、2つのダミー情報データの隠ぺい処理と、ファイナライズ処理を行って、隠ぺいしたダミー情報データの記録領域217G1内に収まるように調整した画像216G1(図ではABCDE)を形成し、隠ぺいしたダミー情報データの記録領域217G2内に収まるように調整した画像216G2(図ではFGHIJ)を形成する。以上の工程により、図6(E)に示したように、画像の形成と情報の記録を行うことができる。
なお、このモードでは、図6(D)に示したように、データ領域の最外周に未記録領域が残った状態にすることも可能である。
[6.複数の情報と複数の画像を記録]
装置1では、図6(F)に示すDVD−R200Hのように、DVD−Rに記録する情報が複数で、DVD−Rに形成する画像が複数ある場合には、ユーザの指定の順に画像データと情報データを記録することができる。
装置1は、以下のようにして、DVD−Rに情報と画像を記録する。まず、装置1は、DVD−R200Gの記録可能領域の容量とユーザが記録を指定した複数の情報の合計データ量から、残り容量を算出する。続いて、装置1は、ユーザが指定した画像及び情報の記録順に基づいて、画像の数量分のダミー情報データ量の合計が残り容量以下になるように、残り容量を分割する。例えば、図6(F)に示したように、2つの画像をDVD−Rに形成する場合には、残り容量を半径方向の幅が同じ広さになるように分割して、2つのダミー情報データ記録領域を作成する。そして、ユーザに図6(F)に示したような記録状態を表示部330に表示させ、画像を形成するダミー情報データ記録領域217H1・217H2の半径方向の幅の調整を操作部340から受け付ける。そして、この調整に基づいて、ダミー情報データ記録領域217H1・217H2のデータ量を算出して、ダミー情報データを作成し、データ領域の内周側から第1ダミー情報データ、第1情報データ、第2ダミー情報データ、第2情報データの順に記録する。これにより、DVD−R200Hには、データ領域の内周側からダミー情報データの記録領域217H1、情報データの記録済領域213H、及びダミー情報データの記録領域217H2が形成される。続いて、装置1は、2つのダミー情報データの隠ぺい処理と、ファイナライズ処理を行って、隠ぺいしたダミー情報データの記録領域217H1内に収まるように調整した画像216H1(図ではABCDE)を形成し、隠ぺいしたダミー情報データの記録領域217H2内に収まるように調整した画像216H2(図ではFGHIJ)を形成する。以上の工程により、図6(F)に示したように、画像の形成と情報の記録を行うことができる。
なお、このモードでは、図6(D)に示したように、データ領域の最外周に未記録領域が残った状態にすることも可能である。
<情報と画像の記録動作>
次に、装置1がデータの記録及び画像の形成を順次に(連続して)行う場合の動作について説明する。図7は、光ディスク記録再生装置の動作を説明するためのフローチャートである。
ホスト30の制御部360は、操作部340が操作されるまで待機している(s1:N)。ユーザは、DVD−R200に情報の記録と画像の形成を行う場合には、ホスト30の操作部340を操作して、画像形成ブログラムを起動する。制御部360は、操作部340が操作されて、画像形成プログラムの起動指示を検出すると(s1:Y)、記憶部320から画像形成プログラム及び光ディスクドライブ制御プログラムを読み出して、これらのプログラムを実行する(s2)。そして、制御部360は、情報の記録と画像の形成を順次に(連続して)行うか、画像のみを形成するかを確認するメッセージを、表示部330に表示させて(s3)、操作部340が操作されるまで待機している(s4:N)。
ユーザは、操作部340を操作して情報記録と画像形成の同時実行を選択する。制御部360は、操作部340が操作されて(s4:Y)、情報記録と画像形成の順次実行が選択されたことを検出すると(s5:Y)、光ディスクに記録する情報と画像の指示を受け付けるメッセージを表示して(s8)、待機する(s9:N)。
また、制御部360は、操作部340が操作されて(s4:Y)、画像形成の実行が選択されたことを検出すると(s5:N,s6:Y)、DVD−R200に画像のみを形成する処理を行う(s7)。制御部360は、DVD−R200に画像を形成すると、処理を終了する。なお、画像のみの形成処理は、周知なので説明を省略する。
また、制御部360は、操作部340が操作されて(s4:Y)、画像形成の中止が選択されたことを検出すると(s5:N,s6:N)、処理を終了する。
一方、ユーザは、ステップs8において表示部330に表示されたメッセージに従って、DVD−R200に記録する情報と画像を指示する。制御部360は、操作部340が操作されて、DVD−R200に記録する情報と画像が指示されたことを検出すると(s9:Y)、情報記録と画像形成の処理ルーチンを実行する(s10)。制御部360は、DVD−R200に情報と画像を形成する処理が完了すると、処理を終了する。
次に、情報記録と画像形成の処理ルーチンの詳細を説明する。図8は、情報記録と画像形成の処理ルーチンを説明するためのフローチャートである。
制御部360は、まず、記録する情報と画像の数を確認する(s21)。制御部360は、記録する情報と画像が両方とも1つの場合には(s22:Y)、ステップs26の処理を行う。一方、制御部360は、記録する情報と画像の一方または両方が複数の場合には(s23:Y)、情報と画像を記録する順序を指定するように促すメッセージを表示部330に表示させて(s24)、待機する(s25:N)。
ユーザは、表示部330に表示されたメッセージに従って、情報と画像の記録順を指定する入力を行う。
制御部360は、操作部340が操作されて、情報と画像の記録順が指定されたことを検出すると(s25:Y)、ドライブ10にセットされたDVD−R200の記録可能容量の確認を指示する信号をドライブ10へ出力し(s26)、ドライブ10から応答があるまで待機する(s27:N)。
ドライブ10の制御部170は、この信号を受信すると、記録・読出部150にDVD−R200の記録可能容量を確認させる。そして、制御部170は、記録・読出部150から通知されたDVD−R200の記録可能容量の情報を取得すると、この情報をホスト30に出力する。
制御部360は、ドライブ10から送られてきたDVD−R200の記録可能容量の情報を取得すると(s27:Y)、ユーザが記録を指定した全情報のデータ量を確認する(s28)。そして、制御部360は、DVD−R200の記録可能容量と、全情報のデータ量の差(残り容量)を算出する(s29)。続いて、制御部360は、DVD−R200の内周側から残り容量分のダミー情報データ及び全情報データをこの順に記録し、ダミー情報データの記録領域内に収まるサイズに変更した画像を、この領域に形成した場合のイメージ画像を生成する(s30)。このとき、制御部360は、ユーザが指定した情報と画像の記録順に従って、イメージ画像を作成する。また、制御部360は、記録する画像が複数ある場合には、DVD−R200に形成した各画像の半径方向の幅が同じ値になるように、残り容量を画像の数で分割して作成したダミー情報データと、情報データと、画像によるイメージ画像を作成する。
続いて、制御部360は、作成したイメージ画像と、このイメージ画像のようにDVD−R200の記録面に情報と画像を記録しても良いか、または画像サイズを変更するかを確認するメッセージを表示部330に表示させ(s31)、待機する(s32:N)。
ユーザは、表示部330に表示されたメッセージを確認し、操作部340を操作して、表示通りに情報と画像を形成することを了承する操作を行うか、または、画像サイズを変更する操作を行う。
制御部360は、操作部340が操作されたことを検出し(s32:Y)、画像サイズを変更する操作が行われたことを検出した場合には(s33:Y)、その操作によってサイズを変更された画像が記録可能なダミー情報データの記録領域のデータ量を算出する(s34)。そして、制御部360は、ダミー情報データ生成部370で、残容量分のダミー情報データを生成する(s35)。
一方、表示通りに情報と画像を形成することが了承されたことを検出した場合には(s33:N)、制御部360は、ダミー情報データ生成部370で、残容量分のダミー情報データを生成する(s35)。このとき、制御部360は、記録する画像が複数ある場合には、DVD−R200に形成した各画像の半径方向の幅が同じ値になるように調整して、画像の個数分のダミー情報データを作成する。
また、記憶部320から記録する全情報のデータを読み出す(s36)。そして、制御部360は、ダミー情報データと情報データをドライブ10に出力し、DVD−R200のデータ領域の内周側から、画像を記録する領域用のダミー情報データと情報データを指定された順番に記録するように指示する制御信号を出力する。また、制御部360は、各ダミー情報データの記録後に、各ダミー情報データの記録開始位置と記録終了位置の情報(以下、記録位置情報と称する。)を返送するように指示する制御信号を出力して(s37)、待機する(s38:N)。
ドライブ10では、制御部170は、インタフェース110を介して光ディスクに記録するデータと制御信号を受信すると、記録情報処理部120が、ダミー情報データ及び情報データを8/16変調し、記録・読出部150が変調したデータを指示された順に記録するように制御する。制御部170は、データの記録が完了すると、ダミー情報データの記録位置情報をホスト30に出力する。
ホスト30の制御部360は、この記録位置情報を受信すると(s38:Y)、ダミー情報データの隠ぺいとファイナライズの実行を指示する制御信号を出力する(s39)。また、制御部360は、記録位置情報に基づいて、ダミー情報データの記録領域内に収まるように指定された画像データのサイズを調整し、画像データが直交座標系の画像の場合には、極座標系の画像データに変換し、この極座標系の画像データ(画像形成データ)に基づいて、光ディスクを回転させながらレーザ光を照射して、画像を形成するためのレーザ照射パターンデータを連続的につなげたデータ(以下、シリアルデータと称する。)を作成する(s40)。作成が完了すると待機する(s41:N)
ドライブ10の制御部170は、この制御信号を受信すると、記録・読出部150がDVD−R200に記録したダミー情報データを隠ぺいするように制御する。
ここで、DVD−R200は、追記型の光ディスクであり、一度記録したデータは削除できない。そのため、ドライブ10では、データの隠ぺいを指示されると、制御情報ファイルにダミー情報データのファイル名やアドレス等の情報を書き込まずに、このデータが読み出さないように隠ぺい処理する。
制御部170は、ダミー情報データを隠ぺいすると、続いてファイナライズ処理を行うように記録・読出部150を制御する。制御部170は、ファイナライズ処理が完了すると、ファイナライズ処理の完了を通知する信号をホスト30に出力する。
ホスト30の制御部360は、この信号を受信すると(s41:Y)、各画像のシリアルデータと、各ダミー情報データの記録位置情報を出力し、隠ぺいした各ダミー情報データの記録領域内に、各画像を形成するように指示する制御信号を出力し(s42)、待機する(s43:N)。
ドライブ10の制御部170は、この制御信号を受信すると、記録位置情報にと画像のシリアルデータとに基づいて、画像ライトレベルのレーザパワーのレーザビームをダミー情報データの記録領域に照射して、画像を形成する。制御部170は、画像形成を完了すると、画像形成処理の完了を通知する信号をホスト30に出力する。
ホスト30の制御部360は、この通知信号を受信すると(s43:Y)、DVD−R200への情報記録と画像形成が完了したので、処理を終了する。
以上のように、本発明の光ディスク記録装置では、光ディスクの記録面にダミー情報データと情報データを記録し、ダミー情報データの隠ぺい処理及びファイナライズ処理を行って、ダミー情報データの記録領域内に画像を形成する。これにより、光ディスクの記録面の内周側にも画像を形成でき、かつ、記録面に記録した情報データも問題なく読み出すことができる。
ここで、以上の説明では、一例としてDVD−Rの記録面のデータ記録層に画像を形成する場合について説明したが、本発明はこれに限るものではなく、データを記録できる他の種類の光ディスクにも本発明を適用可能である。例えば、DVD+R、CD−R、BD−R、HD DVD−Rといった追記型光ディスクに適用可能であり、特に色素の色が濃く、レーザビームが照射されると大きく変色するものが好適である。また、前記のように画像形成時にはライトレベル(データ記録レベル)よりも強い画像ライトレベルのレーザ光を照射するため、書換型光ディスクに画像を形成すると消去できない場合がある。そのため、情報データや画像の書き換えを行わないのであれば、DVD−RW、DVD−RAM、DVD+RW、CD−RW、BD−RE、HD DVD−RW、HD DVD−RAMといった書換型光ディスクにも、本発明を適用可能であり、特にデータ記録層の相変化に応じて色の変化が大きいものが好適である。
また、書換型光ディスクに本発明を適用する場合にも、ダミー情報データの隠ぺい処理を行う際には、制御情報ファイルにダミー情報データの情報を書き込まないようにし、実データは消去せずにそのまま残すように処理する必要がある。
また、本発明では、ダミー情報データを記録する際のレーザビームのライトレベルを、このデータが読み出し可能なレベルの範囲内であれば、ライトレベルを弱めて、このダミー情報データを記録するようにしても良い。例えば、ライトレベルが30±3mWであれば、情報データを問題なく読み出すことができる場合には、例えばライトレベルを27mWまで弱めて、ダミー情報データを記録しても良い。このように、ライトレベルを弱めることにより、データ記録層の変色の度合いを弱めることができるので、ダミー情報データの記録領域に形成する画像のコントラストをより高くできる。
また、本発明では、ダミー情報データの記録位置情報を、ダミー情報データの記録後に取得するようにしたが、これに限るものではなく、例えば、画像を形成する際に、ボリューム構造及びファイル構造の記述情報を参照し、光ディスクのデータ領域を内周側からスキャンして、隠ぺいしたダミー情報データの記録開始位置及び記録終了位置を検出することも可能である。
画像を形成した光ディスクの一例を示す図である。 光ディスク記録再生装置の概略構成を示すブロック図である。 DVD−Rのディスク半径とデータ容量の関係を示すグラフである。 光ディスクの外周側に画像を形成した場合と、内周側に画像を形成した場合を示す概観図である。 画像形成時のレーザ光の照射軌跡の一例を示す図である。 DVD−Rの情報と画像の記録パターンを示した図である。 光ディスク記録再生装置の動作を説明するためのフローチャートである。 情報記録と画像形成の処理ルーチンを説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1…光ディスク記録再生装置(略称:装置) 10…光ディスクドライブ(略称:ドライブ) 20…ケーブル 30…ホストコンピュータ(略称:ホスト) 110…インタフェース 120…記録情報処理部 130…画像データ処理部 140…読出情報処理部 150…記録・読出部 160…記憶部 170…制御部 310…インタフェース 320…記憶部 330…表示部 340…操作部 350…通信部 360…制御部 370…ダミー情報データ生成部 390…バス

Claims (11)

  1. 光ディスクの記録面にレーザビームを照射して情報の記録及び画像の形成を行う光ディスク記録装置であって、
    光ディスクに記録する情報のデータを光ディスクの記録フォーマットに基づいて変換する記録情報処理手段と、
    光ディスクに形成する画像のデータを光ディスクの描画フォーマットに基づいて変換する画像データ処理手段と、
    前記記録情報処理手段が変換した情報のデータまたは前記画像データ処理手段が変換した画像のデータに基づき照射位置を制御して、回転中の光ディスクにレーザビームを照射し、情報の記録または画像の形成を行う記録手段と、
    光ディスクに記録する情報及び形成する画像の指定を受け付ける操作手段と、
    前記記録手段に、ダミー情報データと、前記操作手段が指定を受け付けた情報のデータを、光ディスクの記録領域の内周側から螺旋状に記録させる機能、
    前記記録手段に、前記ダミー情報データの制御情報を光ディスクに記録しないようにする処理である隠ぺい処理と、ファイナライズ処理と、を実行させる機能、
    及び前記記録手段に、前記光ディスクの記録領域に記録されたダミー情報データ上に、前記操作手段が指定を受け付けた画像を形成させる機能、を有する制御手段と、
    を備え
    前記制御手段は、前記ダミー情報データを、前記操作手段が指定を受け付けた情報のデータよりも内周側に記録させることを特徴とする光ディスク記録装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記情報の記録及び画像の形成を行う光ディスクのデータ記録可能容量、及び前記指定された情報のデータ量を確認する機能、
    前記光ディスクのデータ記録可能容量と、前記情報のデータ量と、の差である残り容量を算出する機能、
    前記残り容量以下のダミー情報データを生成する機能、
    を有する請求項1に記載の光ディスク記録装置。
  3. 光ディスクの記録面にレーザビームを照射して、指定された情報の記録及び指定された画像の形成を行う光ディスク記録装置の制御方法であって、
    ダミー情報データと前記光ディスクに記録するように指定された情報のデータを、光ディスクの記録領域の内周側から螺旋状に記録するように、前記光ディスク記録装置に指示する記録工程、
    前記ダミー情報データの制御情報を光ディスクに記録しないようにする処理である隠ぺい処理と、ファイナライズ処理と、を実行するように、前記光ディスク記録装置に指示する工程、
    及び前記指定された画像のデータを前記光ディスク記録装置に出力して、前記光ディスクの記録領域に記録されたダミー情報データ上に前記指定された画像を形成するように、前記光ディスク記録装置に指示する工程、を含み、
    前記記録工程は、前記ダミー情報データを、前記指定された情報のデータよりも内周側に記録させる指示を行うことを特徴とする光ディスク記録装置の制御方法。
  4. 入力を受け付ける操作手段と、情報を表示する表示手段と、を備え、光ディスクの記録面にレーザビームを照射して、情報の記録及び画像の形成を行う光ディスク記録装置の動作を制御するコンピュータに、
    光ディスクに記録する情報及び光ディスクに形成する画像の指定を前記操作手段が受け付けたことを検出する機能、
    ダミー情報データと前記指定された情報のデータを前記光ディスク記録装置に出力して、両データを光ディスクの記録領域の内周側から螺旋状に記録するように、前記光ディスク記録装置に指示する記録指示機能、
    前記ダミー情報データの制御情報を光ディスクに記録しないようにする処理である隠ぺい処理と、ファイナライズ処理と、を実行するように、前記光ディスク記録装置に指示する機能、
    及び前記指定された画像のデータを前記光ディスク記録装置に出力して、前記光ディスクの記録領域に記録されたダミー情報データ上に前記指定された画像を形成するように、前記光ディスク記録装置に指示する画像形成指示機能を実現させるための制御プログラムであって、
    前記記録指示機能は、前記ダミー情報データを、前記指定された情報のデータよりも内周側に記録させる指示を行うことを特徴とする制御プログラム
  5. 前記コンピュータに、
    前記情報の記録及び画像の形成を行う光ディスクのデータ記録可能容量、及び前記指定された情報のデータ量を確認する機能、
    前記光ディスクのデータ記録可能容量と、前記情報のデータ量と、の差である残り容量を算出する機能、
    及び前記残り容量以下のダミー情報データを生成するダミー生成機能を実現させるための請求項4に記載の制御プログラム。
  6. 前記画像形成指示機能は、光ディスク上に複数の画素エリアを設定して、画像を形成する際に、ダミー情報データの記録時よりも強いパワーのレーザビームを照射するとともに、光ディスクの回転に伴い、光ディスクに照射するレーザビームを一定の振幅で振動させて、このレーザビームを画像の各画素に複数回照射するように、前記光ディスク記録装置に指示する機能である請求項4または5に記載の制御プログラム。
  7. 前記コンピュータに、前記記録指示機能に続いて、前記ダミー情報データの記録領域の位置情報を取得するように、前記光ディスク記録装置に指示する機能を実現させるための請求項4乃至6のいずれかに記載の制御プログラム。
  8. 前記コンピュータに、前記指定された画像のサイズを、前記ダミー情報データの記録領域内に収まるサイズに調整し、その画像のデータを生成する機能、を実現させるための請求項4乃至7のいずれかに記載の制御プログラム。
  9. 前記コンピュータに、
    前記ダミー情報データ及び前記指定された情報のデータの記録並びに前記指定された画像の形成を実行後の状態を、これらのデータの記録前に前記表示手段に表示させる機能、
    前記ダミー情報データの記録領域の変更指示を前記操作手段で受け付けたことを検出する機能、
    前記変更指示に基づいて、前記ダミー情報データのデータ量を変更する機能、
    前記変更されたダミー情報データのデータ量に基づいて、前記指定された画像のサイズを調整し、その画像のデータを生成する機能、を実現させるための請求項4乃至8のいずれかに記載の制御プログラム。
  10. 前記コンピュータに、
    前記指定された情報が複数ある場合には、
    情報記録及び画像形成を行う順序の入力を促す機能、
    前記順序を前記操作手段が受け付けたことを検出する機能、を実現させ、
    前記記録指示機能は、前記順序で情報のデータとダミー情報データを記録するように、前記光ディスク記録装置に指示する機能である請求項4乃至9のいずれかに記載の制御プログラム。
  11. 前記コンピュータに、
    前記指定された画像が複数ある場合には、
    情報記録及び画像形成を行う第2順序の入力を促す機能、
    前記第2順序を前記操作手段が受け付けたことを検出する比率検出機能、を実現させ、
    前記ダミー生成機能は、合計容量が前記残り容量以下になるように、複数の画像の数だけダミー情報データを生成する機能であり、
    前記記録指示機能は、前記第2順序で情報のデータとダミー情報データを記録するように、前記光ディスク記録装置に指示する機能である請求項5乃至10のいずれかに記載の制御プログラム。
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