JP5022079B2 - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム Download PDF

Info

Publication number
JP5022079B2
JP5022079B2 JP2007083900A JP2007083900A JP5022079B2 JP 5022079 B2 JP5022079 B2 JP 5022079B2 JP 2007083900 A JP2007083900 A JP 2007083900A JP 2007083900 A JP2007083900 A JP 2007083900A JP 5022079 B2 JP5022079 B2 JP 5022079B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
concentration
fuel cell
supply pump
cell system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007083900A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008243666A (ja
Inventor
泰明 乗松
竜治 河野
良幸 高森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2007083900A priority Critical patent/JP5022079B2/ja
Publication of JP2008243666A publication Critical patent/JP2008243666A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5022079B2 publication Critical patent/JP5022079B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は、液体燃料が供給されることで発電する燃料電池システムに関し、特に起動時の出力電圧が所定電圧になるまでの起動時間を短縮できる燃料電池システムに関する。
近年の電子技術の進歩によって、携帯電話機、ラップトップコンピュータ、オーディオ・ビジュアル機器、又はモバイル端末機器など携帯電子機器の普及が急速に進んでいる。このような携帯電子機器は、二次電池によって駆動することが一般的であり、新型二次電池の出現、小型軽量化及び高エネルギー密度化によってシール鉛バッテリーからNi/CdNi/電池、Ni水素電池、さらにはLiイオン電池へと発展してきた。いずれの二次電池においてもエネルギー密度を高めるため、電池活物質の開発や高容量電池構造の開発が行われ、より使用時間の長い電源を実現する努力が払われている。
しかしながら、携帯電子機器において各個の機能はより一層の低消費電力化への努力がなされているが、今後もユーザニーズの向上のために新しい機能を追加する必要があるため、携帯機器トータルの消費電力は増加する傾向が予想される。そのため、より高密度の電源、すなわち、連続使用時間の長い電源を必要とする方向に向かうことになる。
前記のような連続使用時間の長い電源を二次電池において実現する場合は、その充電時間の長さが問題になる。そのため、充電を必要としない小型発電機の必要性が高まっていて、その解決策として燃料電池電源が考えられる。燃料電池については改質するなどして水素を燃料として用いるタイプが一般的に知られている。これらが主に80℃以上を動作温度とするのに対し、室温でも動作する燃料電池には、液体燃料を燃料極において直接酸化するタイプのものがあり、代表的なものに固体高分子形燃料電池の一種であるメタノール直接型燃料電池(DMFC:Direct Methanol Fuel Cell)があげられる。主にDMFCに関しては、運転時の温度領域が低く、取扱いが容易であることから、特許文献1に見られるように携帯用途の機器に適用した例が知られている。
特開2002−32154号公報(段落0019〜0022、図1)
既存の二次電池とDMFCとの大きな違いは起動動作の有無である。二次電池とは異なり、DMFCは、起動時に発電電極に燃料を供給する起動動作を実行することが一般的であり、これは、二次電池の自己放電に相当するメタノールクロスオーバーによる燃料の浪費を防止するためである。DMFCは発電電極に燃料が存在しないときには起電圧がほぼゼロであり、DMFCから出力は得られない。
したがって、DMFCを搭載した燃料電池システムを起動する場合、まず、DMFCに燃料を供給して、DMFCが所定電圧を出力可能な状態となるまで補機の動作を待機させる方法、又は燃料電池システムの補機の動作に必要な出力を二次電池などによりまかなう方法が考えられる。
ここで、図8に一般的なDMFCモジュールの起動時の電圧挙動の例を示す。図8に示した例では、DMFCモジュールに搭載された発電電極である膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)の拡散層は、水で濡れた状態であり、また、DMFCモジュールの出力電圧がほぼゼロ付近に低下するまで放置後の条件で、燃料投入完了後からの時間を測定している。
DMFCモジュールが所定電圧を出力可能になるまでの起動時間は、2つの期間に区分することができる。
第1の期間は、燃料がカートリッジや燃料ポンプによってDMFCモジュールに供給されて、DMFCモジュール内でMEAの燃料極側拡散層および燃料極側電極内まで燃料が浸透する時間である燃料供給期間である。また、第2の期間は、供給された燃料によりDMFCモジュールの出力電圧が徐々に上昇する時間である電圧上昇期間である。
第1の期間である燃料供給期間は、カートリッジや燃料ポンプの燃料供給能力およびDMFCモジュールや燃料系等の構造に依存するが、およそ10秒以内での供給が可能である。しかしながらMEAが水で濡れた状態における電圧上昇期間(第2の期間)は、図8に示したように、0.5Vまでの上昇時間が約70秒であり、燃料供給期間と比較して非常に長い。図8に示した例では、前記のように燃料投入完了後の測定時間であるため、この電圧上昇時間の長さは燃料極側拡散層と燃料極側電極内への燃料拡散に時間がかかっているためである。
次に、DMFCモジュールに供給する燃料(メタノール)の濃度を変更したときの電圧上昇時間の変化の比較例を図9に示す。図9(a)は燃料濃度を5wt%とした場合、図9(b)は燃料濃度を10wt%とした場合、図9(c)は燃料濃度を20wt%とした場合をそれぞれ示している。DMFCの理論電圧は1.21Vであるが、実際に使用できる電圧範囲はおよそ0.5〜0.2Vの範囲であるため、0.5Vまでの電圧上昇時間を比較している。図9に示すように、0.5VまでのDMFCの電圧上昇時間は、燃料濃度を高くするほど時間が短縮されることが分かる。
一方で、MEAに供給する燃料濃度を高くすると、MEAの寿命が低下してしまうという問題点がある。
以上のことから、本発明が解決しようとする課題は、液体燃料が供給されることで発電する燃料電池システムにおいて、起動時間を短縮でき、かつ燃料電池システムの寿命の低下を抑制できる手段を提供することである。
前記課題に対して本発明は、燃料電池モジュールと、通常動作時に燃料電池モジュールに供給される燃料よりも高濃度の高濃度燃料が充填された高濃度燃料タンクと、通常動作時に燃料電池モジュールに供給される燃料の濃度以下の低濃度燃料が充填された低濃度燃料タンクと、燃料電池モジュールとの間で循環される燃料が蓄えられる循環タンクと、高濃度燃料を循環タンクに供給する高濃度燃料供給ポンプと、低濃度燃料を循環タンクに供給する低濃度燃料供給ポンプと、循環タンク及び燃料電池モジュールの間で、循環タンクに蓄えられた燃料を循環させる循環ポンプと、少なくとも高濃度燃料供給ポンプ、低濃度燃料供給ポンプ及び循環ポンプの動作を制御し、燃料電池モジュールの出力電圧及び循環タンク内の燃料の残量を検出する運転制御部とを備え、運転制御部は、燃料電池システムの起動時に、循環ポンプを起動し、循環タンク内の燃料の残量が所定量以上の場合に、燃料電池モジュールで使用可能な濃度範囲内で、通常動作時における燃料の濃度よりも高濃度の燃料が、第2所定量だけ循環タンクに供給されるように、高濃度燃料供給ポンプ及び低濃度燃料供給ポンプの動作を制御し、燃料電池モジュールの出力電圧を取得して、当該出力電圧が所定電圧以上になると、通常動作時の濃度の燃料が、循環タンクに供給されるように、高濃度燃料供給ポンプ及び低濃度燃料供給ポンプの動作を制御し、燃料電池システムの起動時に、循環タンク内の燃料の残量が所定量未満の場合に、通常動作時における濃度の燃料が、循環タンクに供給されるように、高濃度燃料供給ポンプ及び低濃度燃料供給ポンプの動作を制御する燃料電池システムを提供する。
本発明のその他の態様については、後記する実施の形態において詳しく説明する。
本発明によれば、燃料電池システムの寿命の低下を抑えつつ、起動時の出力電圧が所定電圧になるまでの起動時間を短縮できる。
以下、本発明を適用した好適な実施の形態(以下、実施形態)について、添付した図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る燃料電池システムの補機構成例を示す図面である。図1に示すように、本実施形態の燃料電池システムは、メタノール直接型燃料電池(DMFC:Direct Methanol Fuel Cell)本体であるDMFCモジュール1に対して燃料(メタノール)を供給する燃料供給系統として、DMFCモジュール1との間で燃料を循環させる循環配管で接続され、DMFCモジュール1に供給する燃料を蓄える循環タンク2、及び循環配管の供給側に設置され、循環タンク2に蓄えられた燃料を供給することで循環させる循環ポンプ3と、循環タンク2内の燃料濃度を上昇させるための高濃度燃料を蓄える高濃度燃料タンク4、及びその高濃度燃料を循環タンク2に供給する高濃度燃料供給配管に設置される高濃度燃料供給ポンプ5と、循環タンク2内の燃料濃度を低下させるための低濃度燃料を蓄える低濃度燃料タンク6、及びその低濃度燃料を循環タンク2に供給する低濃度燃料供給配管に設置される低濃度燃料供給ポンプ7とを備えている。
また、DMFCモジュール1には、DMFCモジュール1の温度を検出する温度センサ11が設置され、循環タンク2には、循環タンク2内の燃料残量を検出する残量センサ21が設置されている。この温度センサ11は、サーミスタや温度IC等を用いることができる。また、残量センサ21は、レベルセンサ等を用いることができる。
低濃度燃料タンク6は、DMFCモジュール1の通常発電で必要とされる濃度範囲内で低濃度側の燃料(低濃度燃料)を充填することを想定している(例えば、10〜5wt%の濃度範囲に対して5wt%に設計する等)。高濃度燃料タンク4は、DMFCモジュール1が継続発電するために必要な濃度範囲で高濃度側の燃料(高濃度燃料)を充填することを想定している(例えば、50〜30wt%の濃度範囲に対して50wt%に設計する等)。
さらに、本実施形態の燃料電池システムは、DMFCモジュール1に対して空気を供給及び排気する空気供給系統として、空気供給配管に設置された空気供給補機8を備える。この空気供給補機8には、ファン、ブロア、空気ポンプ等、DMFCモジュール1の空気極側構造に応じた特性の補機を選定することを想定しているが、同等の機能の得られるものであればどのような補機を用いても構わない。
本実施形態では、空気供給系統は空気供給補機8によってDMFCモジュール1に空気を供給及び排気するだけの機能を想定しているが、DMFCモジュール1からの排気に含まれる発電により発生する水蒸気を回収して、低濃度燃料タンク6や循環タンク2に回収した水蒸気を水として供給する水回収システムを備える構成としてもよい。
次に、図2は、図1に示した本実施形態の燃料電池システムの補機を動作させる電力系統及び補機の動作を制御する制御系統を付加した、本実施形態の燃料電池システムの全体構成例を示す図面である。
図2に示すように、燃料電池システムの電力系統及び制御系統として、DMFCモジュール1の発電電力の電圧を変換して外部負荷及び各補機に適切な電力供給およびその供給制御を行う運転制御装置9と、各補機に供給する電力に対してDMFCモジュール1の供給可能な電力が不足したときに電力補償をするための蓄電器10とを備えている。
さらに、前記の運転制御装置9は、各補機にDMFCモジュール1又は蓄電器10からの出力電力を供給するドライバ91と、各補機への電力供給制御等を行う運転制御部92と、DMFCモジュール1の出力電力の電圧変換、蓄電器10の充電制御及びドライバ91への電力供給を実行する充電制御部93とを備えている。
ドライバ91は、運転制御部92からの制御信号を受けて各補機に電力を供給する機能を有する。
運転制御部92は、後記する燃料電池システムの運転制御手順にしたがって、各補機の運転を制御する。
充電制御部93は、DMFCモジュール1の出力電圧と、各補機及び外部負荷への供給電圧とに応じて選定されたDC/DCコンバータによる電圧変換機能を有している。また、DMFCモジュール1及び蓄電器10の出力電圧を監視し、電圧低下時にはDMFCモジュール1の出力電力を蓄電器10に供給して充電を実施し、燃料電池システムの起動時又はDMFCモジュール1の電圧低下時には蓄電器10の出力電力をドライバ91に供給する機能を有している。
運転制御装置9の運転制御部92は、入力情報として充電制御部93が検出するDMFCモジュール1の電圧、温度センサ11により検出されるDMFCモジュール1の温度、残量センサ21により検出される循環タンク2の残量を少なくとも取得する。温度センサ11の出力は、運転制御部92が有する図示しないA/Dコンバータを介して取得される。また、残量センサ21の出力も、同様に運転制御部92が有するA/Dコンバータを介して取得することを想定しているが、同様の機能であれば構わない。
また、必要に応じて、運転制御部92は、循環タンク2内の燃料濃度、高濃度燃料タンク4の残量、低濃度燃料タンク6の残量、燃料供給系統のポンプの各種フィードバック情報、空気供給補機8の各種フィードバック情報、電力系統の各種フィードバック情報等のすべて又はいずれかを取得して燃料電池システムの運転制御に利用することにしてもよい。
蓄電器10は、従来公知の二次電池を用いることができ、DMFCモジュール1を起動させるための燃料供給系統及び空気供給系統の各補機への電力供給、DMFCモジュール1が起動するまでの運転制御装置9等の内部負荷への電力供給、起動後の外部負荷のピーク電力補償を想定しているが、これに限るものではない。
特にDMFCモジュール1を起動させるまでに必要な電力は、燃料供給系統及び空気供給系統の各補機への供給電力と内部負荷への供給電力の合計となるため、DMFCモジュール1が起動するまでの期間は非常に負担が大きい。したがって、蓄電器10に既存の二次電池を使用する場合は十分な電力供給が可能となるように容量の大きい電池を選定するため、結果として体積の大きいものを搭載する必要があった。出力密度の高いキャパシタや高出力の二次電池を使用する場合は逆に供給時間が長<なると体積が増加する。したがって、特にDMFCモジュール1の起動時間の短縮化は、蓄電器10の体積減少につながることになる。
(制御方法:起動処理)
次に、前記の構成を有する本実施形態の燃料電池システムの動作について説明する。ここで、図3に、本実施形態の燃料電池システムの起動処理のフローチャートを示す。以下、図3を参照しつつ、燃料電池システムの起動処理を説明する(適宜、図2参照)。
まず、ユーザの起動動作等により、燃料電池システムの電源が投入されると、運転制御装置9の運転制御部92は、ドライバ91に循環ポンプ3及び空気供給補機8を起動させる信号を送信することで、循環ポンプ3及び空気供給補機8が起動する(ステップS101)。このとき、DMFCモジュール1からの出力電力はほとんどないため、充電制御部93は蓄電器10からの出力電力をドライバ91に送電し、この電力により循環ポンプ3及び空気供給補機8は動作する。
なお、本実施形態では、循環ポンプ3及び空気供給補機8の吐出量が、予め設定された値となるように運転制御部92がドライバ91に制御信号を送信することを想定するが、外気温度や、DMFCモジュール1の温度等に応じて、循環ポンプ3及び空気供給補機8の吐出量を制御する制御信号を送信することにしてもよい。
次に、運転制御部92は、残量センサ21からの信号に基づいて、循環タンク2内の燃料の残量の有無を判定する(ステップS102)。ここで循環タンク2内に燃料の残量がある場合は(ステップS102で'Yes')、ドライバ91に高濃度燃料供給ポンプ5を起動させる信号を送信し、循環タンク2に所定量の高濃度燃料を供給する(ステップS103)。所定量の高濃度燃料を供給する方法としては、流量センサにより高濃度燃料の供給量を測定したり、所定時間だけ高濃度燃料供給ポンプ5を作動させたり、所定回数だけ高濃度燃料供給ポンプ5を作動させる等が考えられるが、同様の効果が得られるものであればその方法は問わない。
このとき供給される高濃度燃料の濃度は、通常動作時に供給される燃料濃度の2倍以内であり、これによりDMFCモジュール1における燃料の拡散速度を向上させて、起動時間を短縮することができる。
なお、供給する燃料濃度を上昇させることで膜電極接合体(MEA)へのダメージが懸念されるが、実際の発電電極付近の濃度は起動時のような短時間の条件では、拡散により供給する高濃度燃料の濃度までは上昇しないため、MEAへのダメージは最小化され、寿命の低下は抑制される。
また、本実施形態では、高濃度燃料の濃度は、継続発電するために必要な濃度範囲で高濃度側の燃料としたが、それ以上の濃度を有する高濃度燃料を用い、ステップS103において、運転制御部92が、高濃度燃料供給ポンプ5及び低濃度燃料供給ポンプ7の動作を制御して、高濃度燃料と低濃度燃料とを混合することで、継続発電するために必要な濃度範囲で高濃度側の燃料を供給することにしてもよい。
一方、循環タンク2内の燃料の残量が無い場合(ステップS102で'No')、運転制御部92は、ドライバ91に高濃度燃料供給ポンプ5及び低濃度燃料供給ポンプ7を起動させる信号を送信し、循環タンク2にDMFCモジュール1の通常運転時の燃料濃度を有する通常濃度燃料を所定量だけ供給する(ステップS104)。このとき、循環タンク2内は乾燥した状態であるため、起動シーケンス後の通常駆動時の供給燃料濃度と同じ濃度の燃料を供給する。これは、乾燥した状態のときは、残液のある場合(ステップS102で'Yes')とは異なり、濃度拡散が生じることがなく、拡散による起動速度低下が発生しないためである。また、通常濃度燃料を供給することで、高濃度燃料供給によるMEAへのダメージも無く、寿命の低下が抑制される。
なお、ステップS104では、運転制御部92は、高濃度燃料供給ポンプ5及び低濃度燃料供給ポンプ7のポンプ吐出量を制御して、高濃度燃料及び低濃度燃料を所定割合で供給することで、循環タンク2内において通常濃度燃料が生成される。また、低濃度燃料の濃度を通常運転時における燃料濃度に設定した場合には、ステップS104においては、低濃度燃料供給ポンプ7のみを起動させる信号を送信すればよい。
起動時の燃料供給は、ステップS103又はステップS104に限定して実行される。燃料供給を限定することで、DMFCモジュール1、循環タンク2、循環ポンプ3からなる燃料循環系の異常や、燃料漏れや、DMFCモジュール1の発熱上昇時等への対応が容易となる。
次に、運転制御部92は、第二の判定としてDMFCモジュール1の出力電圧が所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS105)。この閾値電圧は、DMFCモジュール1の通常使用範囲である0.5〜0.2Vの範囲で選択することを想定しているが、必要に応じて0.5V以上に設定しても構わない。
ここで、出力電圧が閾値以上であれば(ステップS105で'Yes')、起動処理は終了し、通常動作が開始される。この通常動作とは、運転制御部92が残量センサ21からの燃料の残量に応じて、高濃度燃料供給ポンプ5及び低濃度燃料供給ポンプ7を作動させて、循環タンク2内で通常濃度燃料を生成し、この通常濃度燃料をDMFCモジュール1に供給する動作である。
一方、DMFCモジュール1の出力電圧が閾値未満であれば(ステップS105で'No')、所定時間経過したか否かを判定する(ステップS106)。このとき、所定時間経過していない場合は(ステップS106で'No')、ステップS105に戻って電圧上昇を待つ。
なお、図3に示した起動処理の間、運転制御部92は、充電制御部93に蓄電器10からの出力電力を各補機に供給する指令を送信し、これに応じて充電制御部93は、蓄電器10の出力電力をドライバ91に供給する。このように、閾値以上の電圧までDMFCモジュール1から電力をほとんど出力させないことで、電力供給開始時にDMFCモジュール1の電圧が急激に低下して最大電力点を越えてしまう起動失敗の状態を防ぐことができ、かつ、DMFCモジュール1の電圧を過度に低下させることがないため、MEAで発生する過酸化水素等、MEAに悪影響を及ぼす物質の生成を防ぐこともできるため長寿命化に有利となる。
一方、DMFCモジュール1の出力電圧が閾値電圧まで上昇しないまま、所定時間経過した場合は(ステップS106で'Yes')、運転制御部92は、起動失敗と見なし、ユーザヘの通知を行った後(ステップS107)、後記する終了処理に移行する。ステップS107におけるユーザへの通知は、運転制御部92が、図示しないブザーやランプ等の通知手段を駆動する信号を出力することで実行される。
(制御方法:終了処理)
次に、本実施形態の燃料電池システムの終了処理について説明する。終了処理とは、燃料電池システムの通常動作時におけるユーザの操作等、又は前記の起動処理において起動失敗した場合(ステップS106で'Yes')に実行される処理である。ここで、図4に、本実施形態の燃料電池システムの終了処理のフローチャートを示す。以下、図4を参照しつつ、燃料電池システムの終了処理を説明する(適宜、図2参照)。
燃料電池システムの通常動作時におけるユーザの操作等により、又は前記の起動処理において起動失敗した場合に、終了処理が開始され、運転制御部92は、その時点で動作している高濃度燃料供給ポンプ5及び/又は低濃度燃料供給ポンプ7を停止する(ステップS201)。そして、ユーザ等の操作により再起動の指令がなされたか否かを判定する(ステップS202)。ここで、再起動の指令がなされた場合は(ステップS202で'Yes')、図3に示した起動処理を実行する。一方、再起動の指令がなされない場合は(ステップS202で'No')、DMFCモジュール1の出力電圧が所定の閾値以下であるか否かを判定する(ステップS203)。このステップS203で用いる閾値は、起動処理におけるステップS105で用いる閾値よりも低い値が設定される。なお、ステップS203で用いる閾値は、特許請求の範囲の第2所定電圧に相当している。
ここで、DMFCモジュール1の出力電圧が所定の閾値よりも大きい場合は(ステップS203で'No')、ステップS202に戻って、ステップS202およびステップS203の判定を繰り返す。一方、DMFCモジュール1の出力電圧が所定の閾値以下の場合は(ステップS203で'Yes')、その他のすべての補機を停止して(ステップS204)、DMFCモジュール1からの放電が停止する。
以上、本実施形態の燃料電池システムによると、DMFCモジュール1の起動時間の短縮が実現できる。また、起動時間が短縮されるため、起動時の電力補償を行う蓄電器10の容量の低減も可能となり、蓄電器10の小型化が実現できる。また、本実施形態の起動処理により、MEAの寿命劣化を最小限に抑えることができ、燃料電池システムの寿命を低下させることなく、起動時間を短縮することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る燃料電池システムについて説明する。本実施形態の燃料電池システムは、第1実施形態の燃料電池システムにおける低濃度燃料タンク6を、水が蓄えられた水タンクに変更したことが特徴である。以下でその詳細について説明する。
図5は、本実施形態の燃料電池システムの補機構成例を示す図面である。図5に示すように、本実施形態の燃料電池システムは、図1に示した燃料電池システムの低濃度燃料タンク6が、水タンク12に置き換えられ、循環タンク2に燃料の濃度を計測する濃度センサ22を備える点が第1実施形態と異なっている。また、低濃度燃料供給ポンプ7は、水供給ポンプ7aに置き換えられるがポンプとしての性能は、低濃度燃料供給ポンプ7と同等であればよい。したがって、第1実施形態の燃料電池システムと重複する構成要素については、同じ符号を付してその説明は省略する。
図5に示した燃料電池システムにおいて、水タンク12には、燃料を含まない水が蓄えられている。また、濃度センサ22は、燃料中を伝播する超音波の伝播速度を測定するセンサや、燃料を透過する赤外線の波長を測定するセンサ等により実現される。
なお、本実施形態の燃料電池システムの電力系統及び制御系統は、図2示した全体構成と同様であるため、その図示及び説明は省略する。
次に、前記の構成を有する本実施形態の燃料電池システムの起動処理について説明する。ここで、図6に、本実施形態の燃料電池システムの起動処理のフローチャートを示す。以下、図6を参照しつつ、燃料電池システムの起動処理を説明する(適宜、図2及び図5参照)。
まず、ユーザの起動動作等により、燃料電池システムの電源が投入されると、運転制御装置9の運転制御部92は、ドライバ91に循環ポンプ3及び空気供給補機8を起動させる信号を送信することで、循環ポンプ3及び空気供給補機8が起動する(ステップS301)。そして、運転制御部92は、残量センサ21からの信号に基づいて、循環タンク2内の燃料の残量の有無を判定する(ステップS302)。ここで循環タンク2内に燃料の残量がある場合は(ステップS302で'Yes')、ドライバ91に高濃度燃料供給ポンプ5を起動させる信号を送信し、循環タンク2に高濃度燃料を供給する(ステップS303)。
一方、循環タンク2内の燃料の残量が無い場合(ステップS302で'No')、運転制御部92は、ドライバ91に水供給ポンプ7aを起動させる信号を送信し、水供給ポンプ7aを作動させて、MEAが水により濡れるまで循環タンク2に水を供給する(ステップS304)。そして、高濃度燃料供給ポンプ5をさらに作動させ、循環タンク2内で水と高濃度燃料を混合して、DMFCモジュール1に通常濃度の燃料を供給する(ステップS305)。このとき、運転制御部92は、循環タンク2に設置された濃度センサ22が検知した信号に基づいて、通常濃度の燃料となるように、高濃度燃料供給ポンプ5及び水供給ポンプ7aの吐出量を調整する。
また、循環タンク2内の燃料の残量が無い場合(ステップS302で'No')、循環タンク2内は乾燥した状態であるため、残液のある場合(ステップS302で'Yes')とは異なり、濃度拡散が生じることがなく、拡散による起動速度低下が発生しないため、通常濃度の燃料を供給する。また、水を先に供給することでMEAへのダメージを確実に抑えて、燃料供給を実現することができる。
なお、起動時間の短縮を目的に、MEAが水で濡れる水位まで、循環タンク2が水で満たされる以前に、高濃度燃料の供給を開始する並列動作を行ってもよい。
以下、ステップS306以降の処理は、図3に示した第1実施形態の起動処理のステップS105〜ステップS107と同様であるため、その説明は省略する。また、燃料電池システムの終了処理についても、第1実施形態と同様である。
以上、本実施形態の燃料電池システムによると、第1実施形態と同様の効果が得られるとともに、低濃度燃料を水とすることで、燃料として高濃度燃料のみを準備すればよいため、燃料電池システムの運用が容易となる。
(第3実施形態)
第3実施形態は、第1実施形態又は第2実施形態の燃料電池システムにおける通常動作において、異常状態発生時の対応動作を含む実施形態であり、燃料電池システムの構成は、第1実施形態又は第2実施形態のいずれかの燃料電池システムに適用されるものである。以下では、説明のために第2実施形態の構成を有する燃料電池システムに適用した例を説明する。
ここで、図7に、本実施形態の燃料電池システムの通常動作のフローチャートを示す。以下、図7を参照しつつ、本実施形態の燃料電池システムの通常動作を説明する(適宜、図2及び図5参照)。
図6に示した第2実施形態の起動処理において、DMFCモジュール1の出力電圧が閾値以上になると(ステップS306で'Yes')、通常動作が開始される。
まず、運転制御部92は、温度センサ11から送信されたDMFCモジュール1の温度信号を用いて、DMFCモジュール1の温度が設定値以上か否かを判定する(ステップS401)。この設定値とは、DMFCモジュール1の温度特性に基づいて決定された、通常運転時の上限温度である。ここで、DMFCモジュール1の温度が設定値以上であると(ステップS401で'Yes')、高濃度燃料供給ポンプ5を停止し、水供給ポンプ7aのみを動作させることで、循環タンク2に水を供給する(ステップS402)。これにより、DMFCモジュール1に供給する燃料濃度を低下させてDMFCモジュール1における化学反応を抑制し、DMFCモジュール1の温度を低下させる。ステップS402において、水供給ポンプ7aが、所定時間動作するか、所定量だけ水を供給すると、処理はステップS401に戻る。
一方、DMFCモジュール1の温度が設定値未満であると(ステップS402で'No')、運転制御部92は、DMFCモジュール1の出力電圧が所定の閾値以上か否かを判定する(ステップS403)。ここで用いる閾値は、図3に示した起動処理におけるステップS105(又はステップS306)で用いた閾値と同じ値を用いることができる
ここで、DMFCモジュール1の出力電圧が閾値未満であれば(ステップS403で'No')、運転制御部92は、タイマを始動させ、出力電圧が閾値未満となってから所定時間経過したか否かを判定する(ステップS404)。ここで、所定時間経過していない場合は(ステップS404で'No'の場合)、充電制御部93にDMFCモジュール1からの電力供給を止める制御信号を送信する。これにより、DMFCモジュール1からの電力供給が停止する(ステップS405)。そして、処理をステップS403に戻して、DMFCモジュール1の出力電圧が回復したか否かを判定することになる。
一方、出力電圧が閾値未満となってから所定時間経過した場合には(ステップS404で'Yes')、DMFCモジュール1の出力電圧が回復しないため、動作不良と見なし、ユーザヘの通知を行った後(ステップS406)、例えば、図4に示した終了処理に移行する。
ステップS403に戻って、DMFCモジュール1の出力電圧が閾値以上の場合は(ステップS403で'Yes')、高濃度燃料タンク4に蓄えられた高濃度燃料の残量が有るか否かを判定する(ステップS407)。この残量の判定は、高濃度燃料タンク4に図示しない水位センサを設置することで検出したり、高濃度燃料供給ポンプ5の負荷を測定することで検出できる。ここで、高濃度燃料の残量がない場合は(ステップS407で'No')、運転制御部92は、図示しない表示手段等を用いて高濃度燃料の残量がないことをユーザヘ通知した後(ステップS408)、例えば、図4に示した終了処理に移行する。
一方、高濃度燃料の残量がある場合は、水タンク12に蓄えられた水の残量があるか否かを判定する(ステップS409)。この判定もステップS407と同様に、水タンク12に図示しない水位センサを設置することで検出したり、水供給ポンプ7aの負荷を測定することで検出できる。ここで、水の残量がない場合は(ステップS409で'No')、運転制御部92は、図示しない表示手段等を用いて水の残量がないことをユーザヘ通知した後(ステップS410)、例えば、図4に示した終了処理に移行する。
一方、水タンク12に蓄えられた水の残量がある場合は(ステップS409で'Yes')、運転制御部92は、ドライバ91に高濃度燃料供給ポンプ5及び水供給ポンプ7aを起動させる信号を送信し、循環タンク2内で水と高濃度燃料を混合して、DMFCモジュール1に通常濃度の燃料を供給する(ステップS411)。その後、処理をステップS401に戻して、前記の処理を繰り返す。
なお、図7に示した通常動作は、ステップS404、ステップS407又はステップS409の判定において終了処理に移行した場合や、ユーザの操作により強制的に終了処理に移行した場合に終了する。
本実施形態に係る燃料電池システムにおける通常動作によると、DMFCモジュール1の昇温による損傷を防止でき、DMFCモジュール1の電圧低下時に電圧回復を図ることができる。
以上、3つの実施形態を挙げたが、第1実施形態及び第2実施形態に係る燃料電池システムは単独で実施することも可能であり、また、第1実施形態又は第2実施形態と第3実施形態とを組み合わせて実施することも可能である。
また、前記の実施形態では循環タンク2を備える構成としたが、循環タンク2を設けることなく、直接、高濃度燃料及び低濃度燃料を供給することにしてもよい。この場合、残量センサ21を有しないため、起動動作においては、残量の判定をすることなく、所定料の高濃度燃料をDMFCモジュール1に供給することになる。
また、本発明に係る燃料電池システムの構成要素の配置は、前記の実施形態に限定されるものではなく様々に変更可能であり、その大きさ及び形態も限定されるものではない。したがって、本発明は特許請求の範囲に記載された技術的思想により定められる。
第1実施形態に係る燃料電池システムの補機構成を示す図面である。 第1実施形態に係る燃料電池システムの全体構成を示す図面である。 第1実施形態に係る燃料電池システムの起動処理を説明するフローチャートである。 第1実施形態に係る燃料電池システムの終了処理を説明するフローチャートである。 第2実施形態に係る燃料電池システムの補機構成を示す図面である。 第2実施形態に係る燃料電池システムの起動処理を説明するフローチャートである。 異常時対応処理を含む通常動作を説明するフローチャートである。 DMFCモジュールの起動時の電圧挙動を示すグラフである。 燃料濃度ごとのDMFCモジュールの起動時の電圧挙動を示すグラフである。
符号の説明
1 DMFCモジュール
2 循環タンク
3 循環ポンプ
4 高濃度燃料タンク
5 高濃度燃料供給ポンプ
6 低濃度燃料タンク
7 低濃度燃料供給ポンプ
7a 水供給ポンプ
8 空気供給補機
9 運転制御装置
10 蓄電器
11 温度センサ
12 水タンク

Claims (6)

  1. 燃料電池モジュールと、通常動作時に前記燃料電池モジュールに供給される燃料よりも高濃度の高濃度燃料が充填された高濃度燃料タンクと、通常動作時に前記燃料電池モジュールに供給される燃料の濃度以下の低濃度燃料が充填された低濃度燃料タンクと、前記燃料電池モジュールとの間で循環される燃料が蓄えられる循環タンクと、前記高濃度燃料を前記循環タンクに供給する高濃度燃料供給ポンプと、前記低濃度燃料を前記循環タンクに供給する低濃度燃料供給ポンプと、前記循環タンク及び燃料電池モジュールの間で、前記循環タンクに蓄えられた燃料を循環させる循環ポンプと、少なくとも前記高濃度燃料供給ポンプ、前記低濃度燃料供給ポンプ及び前記循環ポンプの動作を制御し、前記燃料電池モジュールの出力電圧及び前記循環タンク内の燃料の残量を検出する運転制御部とを備える燃料電池システムであって、
    前記運転制御部は、
    前記燃料電池システムの起動時に、前記循環ポンプを起動し、前記循環タンク内の燃料の残量が所定量以上の場合に、前記燃料電池モジュールで使用可能な濃度範囲内で、通常動作時における燃料の濃度よりも高濃度の燃料が、第2所定量だけ前記循環タンクに供給されるように、前記高濃度燃料供給ポンプ及び前記低濃度燃料供給ポンプ動作を制御し、
    前記燃料電池モジュールの出力電圧を取得して、当該出力電圧が所定電圧以上になると、通常動作時の濃度の燃料が、前記循環タンクに供給されるように、前記高濃度燃料供給ポンプ及び前記低濃度燃料供給ポンプ動作制御
    前記燃料電池システムの起動時に、前記循環タンク内の燃料の残量が所定量未満の場合に、通常動作時における濃度の燃料が、前記循環タンクに供給されるように、前記高濃度燃料供給ポンプ及び前記低濃度燃料供給ポンプの動作を制御する
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記運転制御部は、
    前記燃料電池システムの起動時に、前記循環タンク内の燃料の残量が所定量未満の場合に、前記循環タンクに供給される通常動作時における濃度の燃料が、第2所定量だけ前記循環タンクに供給されるように、前記高濃度燃料供給ポンプ及び前記低濃度燃料供給ポンプの動作を制御する
    ことを特徴とする請求項に記載の燃料電池システム。
  3. 前記燃料電池システムの起動時に、前記循環タンク内の燃料の残量が所定量未満の場合に、前記低濃度燃料供給ポンプを先に作動させて前記低濃度燃料を供給し、その後、前記高濃度燃料供給ポンプを作動させて高濃度燃料を供給する
    ことを特徴とする請求項1または請求項のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  4. 前記低濃度燃料として水を用いる
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  5. 前記運転制御部は、
    燃料電池モジュールの温度を検出し、
    前記燃料電池システムの起動時に、前記燃料電池モジュールの出力電圧が所定電圧以上となって、通常動作時の濃度の燃料の供給が開始された後で、
    前記燃料電池モジュールの温度が所定温度以上の場合、前記所定温度未満になるまで前記低濃度燃料供給ポンプのみを動作させる
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  6. 前記運転制御部は、
    前記燃料電池システムの起動時に、前記燃料電池モジュールの出力電圧が、所定時間経過後に所定電圧以上にならない場合、又は前記燃料電池システムの停止時に、
    前記高濃度燃料供給ポンプ及び前記低濃度燃料供給ポンプの動作を停止し、前記燃料電池モジュールの出力電圧が、前記所定電圧よりも低い第2所定電圧未満になると、前記高濃度燃料供給ポンプ及び前記低濃度燃料供給ポンプ以外の補機の動作を停止する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
JP2007083900A 2007-03-28 2007-03-28 燃料電池システム Expired - Fee Related JP5022079B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007083900A JP5022079B2 (ja) 2007-03-28 2007-03-28 燃料電池システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007083900A JP5022079B2 (ja) 2007-03-28 2007-03-28 燃料電池システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008243666A JP2008243666A (ja) 2008-10-09
JP5022079B2 true JP5022079B2 (ja) 2012-09-12

Family

ID=39914746

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007083900A Expired - Fee Related JP5022079B2 (ja) 2007-03-28 2007-03-28 燃料電池システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5022079B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006032210A (ja) * 2004-07-20 2006-02-02 Toray Ind Inc 燃料電池の運転方法
JP4907861B2 (ja) * 2004-11-17 2012-04-04 東芝燃料電池システム株式会社 燃料電池発電システムとその停止保管方法、停止保管プログラム
JP5057278B2 (ja) * 2005-05-10 2012-10-24 日本電気株式会社 固体高分子型燃料電池及び固体高分子型燃料電池の起動方法
WO2007010834A1 (ja) * 2005-07-21 2007-01-25 Nec Corporation 燃料電池及び燃料電池運転方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008243666A (ja) 2008-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3899518B2 (ja) 燃料電池システム及びその駆動制御方法並びに電源システムを備えた電子機器
KR101673717B1 (ko) 연료전지 자동차를 이용한 이동식 발전 시스템 및 그 제어 방법
JP2007103115A (ja) 燃料電池システム
CN100495785C (zh) 燃料电池系统的操作方法
JP4407879B2 (ja) 燃料電池装置
JP4509051B2 (ja) ハイブリッド電源装置
JP2006012811A (ja) 燃料電池システム
JP2007059303A (ja) 燃料電池システム、燃料電池発電装置およびその運転方法
JP4476602B2 (ja) 燃料電池発電装置及び燃料電池発電方法
KR101233504B1 (ko) 연료전지와 축전지의 선택 제어방법 및 그 시스템
JP5074032B2 (ja) 燃料電池システムおよびその制御方法
JP2008130402A (ja) 燃料電池システム
JP4919634B2 (ja) 燃料電池システム
JP5022079B2 (ja) 燃料電池システム
KR100711894B1 (ko) 연료 전지 및 연료 전지 배터리 충전 제어 방법
JP2010165601A (ja) 燃料電池システム及び電子機器
JP2005108712A (ja) 電池ユニットおよび出力制御方法
JP2010192256A (ja) 燃料電池発電システム
JP5057278B2 (ja) 固体高分子型燃料電池及び固体高分子型燃料電池の起動方法
KR100670144B1 (ko) 연료전지 시스템 및 그의 구동방법
JP2007128811A (ja) 燃料電池システム及びその制御方法
JP4892303B2 (ja) 燃料電池システムの起動方法および燃料電池システム
JP2013041783A (ja) 燃料電池システム、および燃料電池の出力制御方法
JP2007087736A (ja) 燃料電池発電装置の運転方法
CN117124852A (zh) 一种供电控制方法及有源燃料电池系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111220

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120612

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120615

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150622

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees