JP5022007B2 - 欠陥検出装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は欠陥検出装置及び方法に関し、特に走行するウェブ等の連続帯状体に存在する欠陥を検出する欠陥検出装置及び方法に関するものである。
写真用フィルムとその中間材料、印画紙とその中間材料、ディスプレイ用保護シート、光学補償シート、各種フィルム、各種紙材料などの連続的に製造または搬送される連続帯状体は、最終製品形状を問わず、均一であることが要求される。しかし、製造工程などにおいて異物混入などの何らかの原因で、各種欠陥が発生することがある。このため、製造ラインの最終工程や、別の検査工程などで、連続帯状体に対して欠陥検出が行われている。
上記欠陥検出では、例えば非特許文献1に示されるようなレーザフライングスポット方式や、非特許文献2に示されるようなCCDラインセンサ方式が採用されている。これらは、いずれも走行する被検査物を幅方向に連続的にスキャンして受光信号を得て、この受光信号に必要に応じて何らかの処理、例えば増幅処理をした上で基準値と比較し、基準値からずれた部分を異常部(欠陥)もしくはその候補部として抽出する。比較する基準値は、「しきい値」、「いき値」、「スレッショホールド」などと呼ばれている。また、この抽出工程を「2値化」、「デジタル信号化」などと呼んでいる。
最も単純なレーザフライングスポット方式の欠陥検出機の従来構成を示す図7において、被検査物であるウェブ2の一方の面には投光部として走査器3が配置され、他方の面には受光部4が配置されている。走査器3は、ウェブ2の走行方向に直交する幅方向にレーザービーム3aを照射する。受光部4は、レーザービーム3aで照明されウェブ2を透過した光を受け光電変換し、受光信号を欠陥信号発生ユニット5に送る。欠陥信号発生ユニット5はゲート回路6、検査幅設定回路7、比較器8、及びしきい値設定器9を備えている。
受光部4で得られた受光信号はゲート回路6に送られる。ゲート回路6には受光信号の他に、検査幅設定回路7から検査幅領域信号が送られる。検査幅領域信号は、ウェブ2上をレーザービーム3aが走査している期間に相当する信号であり、走査器3内の各走査開始点で光電センサによりレーザービーム3aを受光した走査開始タイミングに基づき、検査幅設定回路7で生成される。ゲート回路6は、検査幅領域信号の期間のみ受光信号を通過させる。しきい値設定器9は、例えばダイヤル式ポテンショメータから構成されており、しきい値電圧信号を生成し、これを比較器8にしきい値として設定する。ゲート回路6を通過した検査領域内受光信号は、比較器8によりしきい値と比較され、しきい値を越えた場合に欠陥と判定され、欠陥信号が出力される。ここで、「しきい値を越えた」とは、+方向と−方向の片方もしくは両方を含んでいる。すなわち、欠陥信号には正常面の信号レベルにおける中心値に対して、受光光量が増加する(信号が+側に振れる)欠陥と、受光光量が減少する(信号が−側に振れる)欠陥とがあり、前者に対しては+側のしきい値を設定し、それを超える電圧の信号を欠陥と判定し、後者に対しては−側のしきい値を設定し、それを下回る電圧の信号を欠陥と判定する。比較器8は、+側の比較と−側の比較の片方もしくは両者を含んでいる。
ところで、上記受光信号は、ウェブ2が正常な面であっても、ある幅を持った信号になっている。これは、地合ノイズと呼ばれるウェブ2自身のもつ「欠陥」には至らない微細な面状バラツキに起因するノイズ成分と、光電変換デバイスやその後の増幅などの信号処理回路における電気的ノイズ成分とが含まれるからである。従って、2値化のための基準値(しきい値)がノイズレベルに近すぎると、欠陥でない部分を欠陥あるいは欠陥候補として抽出してしまい、誤検出や過検出が発生する。また、2値化のための基準値がノイズレベルから遠すぎると、所望の欠陥の検出が困難になって欠陥の見逃しが発生する。
一般的には、なるべく微細な欠陥(この場合には欠陥信号が小さい)まで検出したいのが通常であるから、上記しきい値は、正常面においては誤検出が無く、且つなるべくノイズレベルに近い適度なレベルに設定する必要がある。しかし、従来技術においては、しきい値の設定について具体的な方法はなんら触れられていないのが現状である。
最新目視検査の自動化 (株)テクノシステム 1986,P237〜239 最新目視検査の自動化(同上)P245〜249
上記しきい値を適切なレベルに設定する方法について、当業者間で行われている一般的な方法は、2値化されるべき受光信号(もしくはそれを処理した信号)を直接オシロスコープなどで観察してそのノイズレベルを読み取り、経験上、ノイズを誤検出しないレベルと思われるしきい値を設定している。この状態で、試運転を行い、検出結果と実際の検出部位の欠陥との突合せから、誤検出や過検出があればしきい値をノイズレベルから遠ざけ、欠陥見逃しが発生する場合にはしきい値をノイズレベルに近づけるなどの試行錯誤を繰り返すことにより、しきい値を最適化していた。
上記しきい値の設定方法においては、
(1)オシロスコープの応答速度差による高周波成分の差、
(2)オシロスコープからノイズレベルを読み取る際の読み取り誤差(個人差もある)、
(3)初期設定として“経験”が効くので、個人差が大きい、
(4)試運転の結果を実際の検出部位と突合せる作業負荷が大きい、
(5)試行錯誤となるので非効率
などの欠点があり、結果として、しきい値の最適設定に至るまでに例えば1ケ月〜3ケ月などの長時間を要し、且つ膨大な作業負荷となる。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、作業者の個人差の影響が無く、しかも短時間で論理的で妥当性の高いしきい値等の基準値を設定することができるようにした欠陥検出装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために、走査器により被検査物に検査光を投光し、前記被検査物を透過または反射した光を受光器により受け、前記受光器からの光を光電変換して受光信号とし、検査幅設定部により前記受光信号中の有効検査領域内の受光信号を比較器に送り、前記比較器により基準値と比較し、この比較結果に基づき前記被検査物の欠陥を検出する欠陥検出装置において、前記受光器からの受光信号をA/D変換するA/D変換部と、前記A/D変換部によりデジタル化されたデジタルデータに基づき前記欠陥以外の前記被検査物の地合部分のノイズ値を求めるノイズ値演算部と、前記ノイズ値演算部で求めたノイズ値を記憶し、表示可能にする表示保存部と、前記表示保存部により表示されたノイズ値に基づき決定される前記比較器の基準値を前記比較器に設定する基準値変更部と、前記被検査物の各ロットの検査開始時に、前記A/D変換部により演算を行うタイミングと期間とを設定制御する演算制御部と、前記演算したノイズ値が予め設定された範囲内にあるか否かを判定し、演算したノイズ値が前記範囲外のときにアラームを発するノイズ値レベル判定部を備えることを特徴とする。また、前記ノイズ値レベル判定部は、前記ノイズ値と、過去の同一条件製造ロットのノイズ値との差が、許容範囲内にあるか否かを判定することが好ましい。
前記ノイズ値レベル判定部は、前記判定により演算したノイズ値が設定範囲外のときに、前記演算制御部により演算を行う期間を変更し、前記しきい値の再設定を行うことが好ましい。
前記検査幅設定部は、有効検査領域を複数分割し、この分割領域毎に受光信号を出力し、前記比較器は、前記分割領域毎に設けられ、各分割領域の受光信号を基準値と比較し、前記A/D変換部は前記各分割領域の受光信号をA/D変換し、前記ノイズ値演算部は、前記分割領域毎に個別に前記ノイズ値を演算し、前記基準値演算部は前記分割領域毎に前記基準値を求め、前記基準値変更部は、前記基準値を前記比較器にそれぞれ設定する。このように分割領域毎に基準値を設定することにより、定常的ノイズ成分が被検査物の幅方向である領域毎に異なる値を示す場合に有効になり、被検査物の幅方向での感度のムラが少なくなり、精度のよい欠陥検出が可能になる。
前記演算制御部は、3以上の区間について前記ノイズ値を求め、各区間毎に求めたノイズ値が一致または一定範囲内のものをノイズ値として採用することが好ましい。また、前記ノイズ値は、最大ピーク値、最小ピーク値、標準偏差であり、前記標準偏差の大きさに応じて、前記標準偏差が大きいほど大きな係数を用いて前記最大ピーク値及び前記最小ピーク値に前記係数を乗じてしきい値を算出することが好ましい。前記標準偏差を大きさに応じて大、中、小の3グループにわけ、大グループに属するときは予め定めた第1係数を用い、中グループに属するときは前記第1係数よりも小さい第2係数を用い、小グループに属するときは前記第2係数よりも小さい第3係数を用いることが好ましい。
また、本発明は走査器により被検査物に検査光を投光し、前記被検査物を透過または反射した光を受光器により受け、前記受光器からの光を光電変換して受光信号とし、検査幅設定部により前記受光信号中の有効検査領域内の受光信号を比較器に送り、前記比較器により基準値と比較し、この比較結果に基づき前記被検査物の欠陥を検出する欠陥検出装置において、前記受光器からの受光信号をA/D変換するA/D変換部と、前記A/D変換部によりデジタル化されたデジタルデータに基づき前記欠陥以外の前記被検査物の地合部分のノイズ値を求めるノイズ値演算部と、前記ノイズ値演算部で求めたノイズ値を記憶し、表示可能にする表示保存部と、前記被検査物の各ロットの検査開始時に、前記A/D変換部により演算を行うタイミングと期間とを設定制御する演算制御部と、前記演算したノイズ値が予め設定された範囲内にあるか否かを判定し、演算したノイズ値が前記範囲外のときにアラームを発するノイズ値レベル判定部とを備えることを特徴とする。
本発明は、走査器により被検査物に検査光を投光し、前記被検査物を透過または反射した光を受光器により受け、前記受光器からの光を光電変換して受光信号とし、検査幅設定部により前記受光信号中の有効検査領域内の受光信号を比較器に送り、前記比較器により基準値と比較し、この比較結果に基づき前記被検査物の欠陥を検出する欠陥検出方法において、前記被検査物の各ロットの検査開始時に、前記受光器からの受光信号をA/D変換部によりA/D変換してデジタルデータとし、前記デジタルデータに基づきノイズ値演算部により前記欠陥以外の地合部分のノイズ値を求め、前記ノイズ値を記憶し、記憶した前記ノイズ値をモニタに表示し、表示された前記ノイズ値に基づき決定される前記比較器の基準値の入力を受けて、この入力された基準値を前記比較器に設定し、前記演算したノイズ値が予め設定された範囲内にあるか否かを判定し、演算したノイズ値が前記範囲外のときにアラームを発するノイズ値レベル判定部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、比較器に入力されるデジタルデータに基づき、欠陥以外の地合部分のノイズ値を求め、求めた前記ノイズ値に基づき前記比較器の基準値を求め、求めた基準値を前記比較器に設定することにより、従来のように、オシロスコープ画面上の波形を読み取る必要がなく、同じ条件(A/D変換レート,演算内容,演算タイミング,演算期間など)であれば、誰が操作しても個人差がなく、同じ論理で正常面の定常ノイズ値を定量的に正確に把握することができる。また、定常ノイズ値に基づいて基準値として妥当性の高い値を設定することが可能になる。定量的に把握した定常ノイズ値に対して、同じ論理で基準値を算出するので、この論理が一度定まってしまえば、面状が異なる品種や新製品に対して、基準値の最適化のための試行錯誤を繰り返す必要がなくなる。また、作業時間や作業負荷を大幅に軽減することができる。
本発明の欠陥検出装置の基本構成を示す図1において、欠陥検出装置10は、走査器12、受光器13、欠陥信号発生ユニット14、及びしきい値演算ユニット15を備えている。走査器12、受光器13、欠陥信号発生ユニット14は、基本的には図7に示す従来装置と同じ構成になっている。ウェブ11は、図示しないウェブ送り機構によって、走査器12と受光器13との間を矢印方向に一定速度、例として200m/分で走行する。
走査器12は、光源20,光学系21,回転多面鏡22,及び光路折り曲げ用の2枚のミラー23,24により構成されている。この走査器12は、被検査物としてのウェブ11の一方の面に対面するように配置されている。光源20は、例えば、He−Neレーザ(波長632.8nm)、定格出力5mWのものが用いられる。また、回転多面鏡22は例えば12面で30000rpmのものが用いられ、6000スキャン/秒の走査を行う。光学系21は、ウェブ11に対して照射するレーザービーム25のスポットの大きさを設定するものであり、本実施形態では、ウェブ11面上で幅方向に0.3mmとした。また、ウェブ走行方向のスポットサイズに関しては、ウェブ11の走行速度が200m/分なので6000スキャン/秒から計算して全面を隙間なく検査するためには、0.56mm以上が必要であるため、0.6mmとし、楕円状のスポット形状とした。
光源20から放射されたレーザービーム25は光学系21に入射し、そのスポット径が調節された後に、ミラー23,24を介して回転多面鏡22に入射する。そして、このレーザービーム25は、回転多面鏡22の回転によって、ウェブ11の走行方向と略直交するウェブ幅方向に、高速走査される。レーザービーム25の走査により、ウェブ11から出た検査光は受光器13に入射する。
受光器13は、ウェブ11から出た検査光をウェブ11の幅方向で受光するものであり、ロッドレシーバ27とこのロッドレシーバ27の両端に配置される光電子倍増管28とから構成されている。光電子倍増管28からの受光信号は欠陥信号発生ユニット14に送られる。光電センサ26は、走査器12内の走査開始側に設置され、走査開始信号を生成する。この走査開始信号はしきい値演算ユニット15の演算制御部42に送られる。
欠陥信号発生ユニット14は、バンドパスフィルタ30、ゲート回路31,検査幅設定回路32、比較器33及びしきい値設定器34を備えている。バンドパスフィルタ30は、光電子倍増管28からの受光信号中の欠陥を含む信号の周波数成分を通過させるとともに、信号に重畳されている低周波及び高周波ノイズ信号を減衰させるものであり、その出力信号の中心値は0ボルトになる。このバンドパスフィルタ30の出力信号はゲート回路31に送られる。
ゲート回路31には受光信号の他に、検査幅設定回路32から検査幅領域信号が送られる。検査幅領域信号は、ウェブ11上をレーザービーム25が走査している期間に相当する信号であり、走査器12内の各走査開始点で光電センサ26によりレーザービーム25を受光した走査開始タイミングに基づき、検査幅設定回路32で生成される。ゲート回路31は、検査幅領域信号の期間のみ受光信号を通過させる。これらゲート回路31及び検査幅設定回路32によって検査幅設定部が構成される。
しきい値設定器34は、後に詳しく説明するようにしきい値演算ユニット15からのしきい値(基準値)を新たなしきい値として比較器33に設定する。ゲート回路31を通過した検査領域内受光信号は、比較器33によりしきい値と比較され、しきい値を越えた場合に欠陥と判定され、欠陥信号が出力される。
しきい値演算ユニット15は、A/D変換部41、演算制御部42、ノイズ値演算部43、保存表示部44、及びしきい値演算部45から構成されている。そして、各部41〜45はパーソナルコンピュータ(PC)及びその増設ボードによって、ソフト的に構成されている。A/D変換部41は、バンドパスフィルタ30の出力信号をA/D変換するものであり、例えば50MHzのA/D変換レートを持ち、増設ボードから構成されている。
演算制御部42は、演算タイミング信号、演算期間信号、検査幅設定回路からの検査幅信号などに基づき、A/D変換部41におけるA/D変換対象を検査領域内のみに特定する。また、演算制御部42は、PCのソフトウェアによって、演算タイミングと演算期間について、外部から入力設定可能に構成されている。具体的には、演算タイミングは、外部スイッチによって手動で任意のタイミングで信号を送り、ノイズ値演算を開始している。また、外部スイッチによる手動での入力に代えて、または加えて、製造ラインのコントローラ60から演算タイミングを演算制御部42に入力可能にしている。
演算期間は、ノイズ値演算のための対象データとしての走査回数に対応する期間であり、PCのソフトウェア上で設定している。対象走査ラインは必ずしも連続である必要はなく、間引きしながらであってもよい。本実施形態では、A/D変換部41のデータメモリ容量から「間引きなし10秒連続(60000連続走査)」〜「1/60の間引きで600秒(60000走査)」の間で、任意に設定可能になっている。
ノイズ値演算部43は、A/D変換されたデジタルデータを演算処理してノイズ値を求める。具体的には、A/D変換されたデータから平均値、最大ピーク値、最小ピーク値、標準偏差を求める。本実施形態では、アナログの受光信号をバンドパスフィルタ30に通しているので、受光信号の中心値は0ボルトになる。したがって、平均値は概ね0ボルトである。
上記の演算期間はごく短い時間であり、この演算期間内に検出すべき欠陥が発生する確立は非常に僅かであり、実質的に最大、最小ピーク値は「演算対象期間内における欠陥がない正常面」における対象ウェブの地合ノイズによる最大、最小と見て良い。
本実施形態で検出する欠陥のサイズは約0.3mm以上であり、欠陥発生個数も製造ロットにより異なるが概ね1ケ/1000m〜1ケ/300mである。また、1秒当たりのウェブ走行速度は約3.33mであるため、「間引き無し10秒連続(60000連続走査)」の場合には約33.3mのウェブ11からノイズ値を採取することになり、このノイズ値採取区間における欠陥の発生率は少なく、実用上はあまり問題がない。
しかし、欠陥を含むウェブ区間からのノイズ値を採用することがないように、例えば3以上の区間についてノイズ値を求め、これら各区間のノイズ値が一致するものや、ノイズ値が一定範囲内のものをノイズ値として採用してもよい。また、長期的に連続して欠陥検出する場合では、上記演算期間では欠陥ではない正常面の最大、最小ピークは必ずしも充分に表現できない可能性があるため、しきい値は、最大、最小ピーク値に対して、若干大きい値を後述するような論理演算によって決定する。また、標準偏差はノイズのバラツキ幅を示すものであり、面状によって異なる。
しきい値演算部45は、PCのソフトウェア上で論理計算式を用いてしきい値を算出している。例えば、厚みが異なるとか、コート液の処方が異なるとか等の複数の品種を製造するコート紙製造ラインでは、定量化されたノイズ値から実際のしきい値を決める論理演算を、以下のように決めている。
図2に示すように、A/D変換部41からのデジタルデータに基づき各々の標準偏差を演算し、その大きさにより大、中、小の3グループのいずれに属するかを先ず決定する。そして、標準偏差が大きい大グループである場合には、最大ピーク値及び最小ピーク値に対して大きな係数、例えば「1.8」を乗じて、しきい値をそれぞれ算出する。また、標準偏差が中ぐらいの中グループである場合には、中程度の係数、例えば「1.6」を最大ピーク値及び最小ピーク値に乗じて、しきい値をそれぞれ求める。さらに、標準偏差が小さい小グループの場合には、小さい係数、例えば「1.4」を最大ピーク値及び最小ピーク値に乗じて、しきい値をそれぞれ求める。この係数は、品種などによって適宜変更し、最適な値を実験等によって予め求めておく。
上記のよう標準偏差に基づくグループ分けによるしきい値の決定方法に代えて、例えばニューラルネットワークを用いてもよい。この場合には、各種のノイズ値とそのときのしきい値をニューラルネットワークに入力して学習させ、この学習済みのニューラルネットワークを用いて、各種ノイズ値を入力することで、最適なしきい値を求めてもよい。
図1に示すように、しきい値演算ユニット15によってしきい値が算出されると、欠陥信号発生ユニット14のしきい値設定器34にしきい値信号が送られる。しきい値設定器34では、しきい値信号に基づき比較器33に対してしきい値を設定する。しきい値設定器34は、例えばD/A変換器から構成され、しきい値信号に基づき対応するアナログの電圧信号を発生させ、これを比較器33の基準信号とする。
保存表示部44は、しきい値演算ユニット15を構成するPCとこのPCのメモリとディスプレイとキーボード及びマウスとを用いてソフトウェア的に構成されるもので、求めた各種ノイズ値、このノイズ値に基づくしきい値、さらにはこのノイズ値を採取した日時データ、品種名、製造ライン番号、ロット番号などを紐付けて、データベース44aとして記憶している。そして、各種検索機能によって、日時データ、品種名、製造ライン番号、ロット番号などを入力してデータベース44aを検索することにより、過去のしきい値や、これを求めたときの各種ノイズ値をディスプレイに表示して参照することができる。
次に、本実施形態の作用を説明する。ウェブ製造ラインの製造条件が整い、本番製品とする直前のタイミングを製造ラインのコントローラ60からしきい値演算ユニット15の演算制御部42が受け取ると、走査器12、受光器13、欠陥信号発生ユニット14、及びしきい値演算ユニット15が作動状態にセットされる。これにより、ウェブ11の走行に同期させて走査器12によってウェブ11の幅方向にレーザービーム25が走査される。
レーザービーム25の照射によりウェブ11から出た検査光は受光器13で受光される。受光器13の光電子倍増管28は、光電変換してこのアナログな受光信号を欠陥信号発生ユニット14に送る。この受光信号はバンドパスフィルタ30により欠陥を含む信号の周波数のみが通されて、ゲート回路31に送られる。
また、しきい値演算ユニット15のA/D変換部41は、アナログ信号をデジタルデータに変換する。このとき、演算制御部42により、ウェブ11の被検査対象エリア部分のみがデジタルデータに変換される。また、演算制御部42に予め設定されている演算期間に応じて、所定走査回数分の走査ライン信号がデジタルデータに変換され、このデジタルデータがノイズ値演算部43に出力される。
ノイズ値演算部43では、デジタルデータに基づき、地合部分の平均値、最大ピーク値、最小ピーク値、平均値、標準偏差を求める。求めたこれらのノイズ値は、保存表示部44のデータベース44aに品種、ロット番号、製造ライン、製造日時の各種データと紐付けされて記憶される。また、求めたこれら各種ノイズ値は、しきい値演算部45に送られて、ここで、しきい値が論理演算される。
図2及び図3に示すように、例えば標準偏差が大きいグループに属していた場合に、最大ピークPmaxに対して係数1.8を乗じて+側のしきい値Q1を求める。また、最小ピークPminに対して係数1.8を乗じて−側のしきい値Q2を求める。これらしきい値Q1,Q2をしきい値設定器34に送る。しきい値設定器34は、しきい値Q1,Q2に基づき比較器33にこれに対応するしきい値信号ref1,ref2を送り、比較器33のしきい値の設定作業を終了する。
また、設定したしきい値は、保存表示部44のデータベース44aに各種ノイズ値と対応(紐付け)させて記憶される。これらしきい値やノイズ値は、オペレータが必要に応じて検索や抽出などの操作を行うことで、読み出すことができる。そして、読み出したノイズ値やしきい値に基づきオペレータが新たにしきい値を再設定してもよい。この再設定したしきい値は、しきい値演算部45を介してまたは保存表示部44からしきい値設定器34に直接に送られて、しきい値が変更される。
以上のように、ウェブ11の地合部分の受光信号に基づき、平均値、最大ピーク値、最小ピーク値、標準偏差などのノイズ値を算出してこれに基づき自動的にしきい値を設定するため、従来のように労力と時間とをかけたしきい値設定処理が不要になり、ウェブなどの品種が代わった場合に、欠陥検出の迅速な立ち上げが可能になる。また、オペレータの勘に頼ったしきい値設定と異なり、常に一定した精度の良いしきい値の設定が可能になる。また、しきい値の設定が適切に行えず、欠陥の過検出や取りこぼしなどが発生する場合には、保存表示部44のキーボードやマウスなどを操作して、演算期間長さを適宜変更することにより、しきい値の再設定を行うことができる。
以上を実施した結果、従来1ヶ月〜3ヶ月を要した検査条件(しきい値)の最適化が、実施担当者の経験などの個人差に影響されることなく、1週間程度で完了することができるようになり、大幅な効率改善効果が得られた。
なお、上記実施形態では、外部スイッチにて手動で設定される任意のタイミングでノイズ値演算を開始したり、製造ラインの製造条件が全て揃い、本番製品とする直前のタイミングでノイズ値演算を開始したりしているが、この他に、製造ロットが切り替わる毎に演算開始指令を出してもよく、この場合には新たな製造ロット毎にしきい値が求められ、このしきい値が比較器33にセットされる。
また、ロット毎にしきい値を自動的に求めることなく、単にノイズ値を演算して、これを過去のデータと比較してもよい。本発明では、製造製品は一定条件で製造され、面状のロット間バラツキや経時変化はない前提で、検査装置の条件探索の効率化を目的としているが、条件の最適化が完了した後でも、例えば同一製品の各ロットの先頭でノイズ値を計測演算すると、一定条件であるべき工程の一部が何らかの異常により面状に影響していることが判ることがある。特に、ノイズ値が正常時よりも小さくなる方向に面状が変化した場合、通常の欠陥検出では検出ができないが、本発明装置によるノイズ値を過去の同一製造条件の品種データと比較することにより、工程異常を発見することができる。このため、図1に示すように、保存表示部44内にノイズ値レベル判定部47を設けて、定期的またはロット切り替え時などにデータを照合することにより、工程異常を検出することができる。
また、欠陥検出装置自身の異常、例えばレーザーパワーの低下、光電子倍増管28の感度劣化、走査器12、受光器13のレイアウト条件の変化などにより、ウェブ11自体には何も変化がなくてもノイズ値に変化が起きる場合があり、こういった場合においても上記と同様の理由で、異常として認知することができる。
図4は工程異常を検出するフローチャートを示しており、ノイズ値レベル判定部47で過去の同一条件などでのデータと比較して、その差が一定値を超えたときに、工程異常のアラームを表示器による表示や警報音によって発する。オペレータはこのアラームによって、ノイズ値が工程異常に起因しているか否かなどを検討し、その対策を講じたり、また、必要に応じてしきい値を再設定したりすることができる。
ノイズ値レベル判定部47では、検査開始信号がある場合に、ノイズ値(現在ノイズ値)を算出する。そして、同一製造条件の過去ロットのノイズ値(過去ノイズ値)をデータベース44aから読み出して、現在ノイズ値から過去ノイズ値を引いた差が一定範囲内か否かを判定して、ノイズ値の比較を行う。そして、差が一定範囲内のときはしきい値を変更することなく処理を終了する。また、差が一定範囲を超えるときは、工程異常のアラームを発し、しきい値の再検討を促す。
上記実施形態では、ノイズ値として、平均値、最大ピーク値、最小ピーク値、標準偏差を求め、これらの値に基づきしきい値を求めているが、ノイズ値としては、平均値と最大ピーク値、最小ピーク値のみでもよく、また、平均値と標準偏差のみでもよく、これらによってしきい値を決定する。例えば、最大ピーク値と平均値との差、平均値と最小ピーク値との差に基づき、これら差に係数を乗じることにより、しきい値を求める。また、平均値と標準偏差との差に係数を乗じることによりしきい値を求める。
次に、図5及び図6を参照して、1走査における地合部分の受光信号中で、エリア毎に異なるノイズレベルとなる場合の別の実施形態について説明する。図5(A)に示すように、ウェブ11の製造工程上の特性や投受光光学系の特性などにより、ウェブ両端部の受光信号レベルが高く、ウェブ中央部に比べて大きなノイズが発生している場合がある。(B)に示すように、このような受光信号をバンドパスフィルタ30に通すと、やはり両端部のノイズ値が大きい。そこで、(C)に示す検査領域50を、(D)に示すように、両端部と中央部との3つの領域50a,50b,50cに分割する。そして、(E)に示すように、これら領域50a〜50c毎にノイズ値及びしきい値信号ref1〜ref3を求める。これにより、ノイズレベルが1スキャンの間に変化する場合でも、精度良く欠陥を検出することができる。
図6に示すように、1スキャンにおける各領域50a〜50cに対応させて、ゲート回路51a〜51c及び比較器52a〜52cが各領域の個数分である3個ずつ設けられている。検査幅設定回路53は幅分割回路53aも内蔵しており、走査器12からのスキャン開始位置信号に基づき、バンドパスフィルタ54を通過した受光信号に対して、領域毎に選択信号をゲート回路51a〜51cに送る。ゲート回路51a〜51cを出た信号は比較器52a〜52cによりしきい値と比較される。これら各比較器52a〜52cからの欠陥信号はオア回路55で1スキャンに対応した一つの欠陥信号に戻される。なお、しきい値演算ユニット15における基本的な処理は上記の第1実施形態と同様であり、同一構成部材には同一符号を付して重複した説明を省略している。
図5(A)は受光信号の波形の一例を示しており、図6の(A)位置での波形である。(B)はバンドパスフィルタを通過した受光信号の波形の一例を示しており、図6の(B)位置での波形である。(C)は検査領域を示す波形である。(D)は検査領域を受光信号レベルに応じて3分割する一例を示している。(E)はバンドパスフィルタを通過した受光信号としきい値ref1〜ref3との対応関係(+側のみを図示している)を示している。(F),(G),(H)は図5の(F),(G),(H)位置での波形である。
なお、上記実施形態では、光学的にウェブ等の帯状体に存在する欠陥を検出しているが、光学的ではない他の異なる手法により欠陥信号を抽出する欠陥検出装置の場合にも、本発明を適用することができ、地合領域のノイズ値に基づき欠陥判定のためのしきい値を適正に設定することができる。
また、上記実施形態では、しきい値演算部45を設けて自動的にしきい値を設定するようにしているが、しきい値演算部45は省略して、ノイズ値演算部43と保存表示部44とを設けておき、演算したノイズ値をディスプレイに表示させ、この表示されたノイズ値に基づきオペレータが最適と思われるしきい値を選択してもよい。この場合には、しきい値設定器34を介して選択したしきい値を自動設定する他に、オペレータがダイヤル式のポテンショメータを操作して、手動でしきい値を設定してもよい。演算したノイズ値の表示は、演算したものを表示する他に、過去の同一または類似する製造条件のロットのノイズ値、しきい値を表示する。また、単なる数値表示の他に、グラフなどにして、製造日時順にこれらノイズ値やしきい値を表示して、しきい値の選択が容易に行えるようにしてもよい。
また、比較器33を複数個設けておき、しきい値演算部45によりしきい値候補を複数個、例えば第1しきい値候補、第2しきい値候補を求め、これら求めた複数個のしきい値候補によってある一定期間、複数個の比較器によりそれぞれのしきい値を用いて欠陥検出してもよい。また、複数個の比較器33を設ける代わりに、しきい値候補を順次に用いて一定期間欠陥を検出してもよい。この場合に、一定区間における検出欠陥数、欠陥サイズなどの欠陥検出状況をディスプレイに表示して、最適なしきい値をオペレータに選択させたり、これらしきい値候補から、より最適な新たなしきい値をオペレータに求めさせたりしてもよい。
本発明の欠陥検出装置の一例を示す概略のブロック図である。 しきい値演算部における演算方法の一例を示すフローチャートである。 バンドパスフィルタを通過した受光信号の最大ピーク値及び最小ピーク値からしきい値を求めるための説明図である。 同一製造条件の過去ロットのノイズ値と現在ロットのノイズ値とを比較してその差が一定範囲を超えたときにアラームを発する場合の処理を示すフローチャートである。 1走査中でノイズレベルが変わる領域がある場合の別の実施形態における欠陥検出装置の各部における波形図である。 同実施形態の一例を示す概略のブロック図である。 従来の欠陥検出装置の一例を示す概略のブロック図である。
符号の説明
11 ウェブ
12 走査器
13 受光器
14 欠陥信号発生ユニット
15 しきい値演算ユニット
30 バンドパスフィルタ
31,51a〜51c ゲート回路
33,52a〜52c 比較器
50 検査領域

Claims (9)

  1. 走査器により被検査物に検査光を投光し、前記被検査物を透過または反射した光を受光器により受け、前記受光器からの光を光電変換して受光信号とし、検査幅設定部により前記受光信号中の有効検査領域内の受光信号を比較器に送り、前記比較器により基準値と比較し、この比較結果に基づき前記被検査物の欠陥を検出する欠陥検出装置において、
    前記受光器からの受光信号をA/D変換するA/D変換部と、
    前記A/D変換部によりデジタル化されたデジタルデータに基づき前記欠陥以外の前記被検査物の地合部分のノイズ値を求めるノイズ値演算部と、
    前記ノイズ値演算部で求めたノイズ値を記憶し、表示可能にする表示保存部と、
    前記表示保存部により表示されたノイズ値に基づき決定される前記比較器の基準値を前記比較器に設定する基準値変更部と、
    前記被検査物の各ロットの検査開始時に、前記A/D変換部により演算を行うタイミングと期間とを設定制御する演算制御部と、
    前記演算したノイズ値が予め設定された範囲内にあるか否かを判定し、演算したノイズ値が前記範囲外のときにアラームを発するノイズ値レベル判定部を備えることを特徴とする欠陥検出装置。
  2. 前記ノイズ値レベル判定部は、前記ノイズ値と、過去の同一条件製造ロットのノイズ値との差が、許容範囲内にあるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の欠陥検出装置。
  3. 前記ノイズ値レベル判定部は、前記判定により演算したノイズ値が設定範囲外のときに、前記演算制御部により演算を行う期間を変更し、前記しきい値の再設定を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の欠陥検出装置。
  4. 前記検査幅設定部は、有効検査領域を複数分割し、この分割領域毎に受光信号を出力し、
    前記比較器は、前記分割領域毎に設けられ、各分割領域の受光信号を基準値と比較し、
    前記A/D変換部は前記各分割領域の受光信号をA/D変換し、
    前記ノイズ値演算部は、前記分割領域毎に個別に前記ノイズ値を演算し、
    前記基準値演算部は前記分割領域毎に前記基準値を求め、
    前記基準値変更部は、前記基準値を前記比較器にそれぞれ設定することを特徴とする請求項1から3いずれか1項記載の欠陥検出装置。
  5. 前記演算制御部は、3以上の区間について前記ノイズ値を求め、各区間毎に求めたノイズ値が一致または一定範囲内のものをノイズ値として採用することを特徴とする請求項1から4いずれか1項記載の欠陥検出装置。
  6. 前記ノイズ値は、最大ピーク値、最小ピーク値、標準偏差であり、前記標準偏差の大きさに応じて、前記標準偏差が大きいほど大きな係数を用いて前記最大ピーク値及び前記最小ピーク値に前記係数を乗じてしきい値を算出することを特徴とする請求項1から5いずれか1項記載の欠陥検出装置。
  7. 前記標準偏差を大きさに応じて大、中、小の3グループにわけ、大グループに属するときは予め定めた第1係数を用い、中グループに属するときは前記第1係数よりも小さい第2係数を用い、小グループに属するときは前記第2係数よりも小さい第3係数を用いることを特徴とする請求項6記載の欠陥検出装置。
  8. 走査器により被検査物に検査光を投光し、前記被検査物を透過または反射した光を受光器により受け、前記受光器からの光を光電変換して受光信号とし、検査幅設定部により前記受光信号中の有効検査領域内の受光信号を比較器に送り、前記比較器により基準値と比較し、この比較結果に基づき前記被検査物の欠陥を検出する欠陥検出装置において、
    前記受光器からの受光信号をA/D変換するA/D変換部と、
    前記A/D変換部によりデジタル化されたデジタルデータに基づき前記欠陥以外の前記被検査物の地合部分のノイズ値を求めるノイズ値演算部と、
    前記ノイズ値演算部で求めたノイズ値を記憶し、表示可能にする表示保存部と、
    前記被検査物の各ロットの検査開始時に、前記A/D変換部により演算を行うタイミングと期間とを設定制御する演算制御部と、
    前記演算したノイズ値が予め設定された範囲内にあるか否かを判定するノイズ値レベル判定部とを備え、
    前記ノイズ値レベル判定部は、前記ノイズ値と、過去の同一条件製造ロットのノイズ値との差が、許容範囲内にあるか否かを判定し、演算したノイズ値が前記範囲外のときにアラームを発することを特徴とする欠陥検出装置。
  9. 走査器により被検査物に検査光を投光し、前記被検査物を透過または反射した光を受光器により受け、前記受光器からの光を光電変換して受光信号とし、検査幅設定部により前記受光信号中の有効検査領域内の受光信号を比較器に送り、前記比較器により基準値と比較し、この比較結果に基づき前記被検査物の欠陥を検出する欠陥検出方法において、
    前記被検査物の各ロットの検査開始時に、前記受光器からの受光信号をA/D変換部によりA/D変換してデジタルデータとし、
    前記デジタルデータに基づきノイズ値演算部により前記欠陥以外の地合部分のノイズ値を求め、
    前記ノイズ値を記憶し、記憶した前記ノイズ値をモニタに表示し、
    表示された前記ノイズ値に基づき決定される前記比較器の基準値の入力を受けて、この入力された基準値を前記比較器に設定し
    前記演算したノイズ値が予め設定された範囲内にあるか否かをノイズ値レベル判定部により、判定し、
    演算したノイズ値が前記範囲外のときにアラームを発することを特徴とする欠陥検出方法。
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