JP5021833B1 - まな板の置台 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来のまな板にて食材の水切りをするのは、市販のまな板を使用することができないものであり、豆腐などの水気が多い食材の水切りをしたい場合に不便なものであった。
【解決手段】 まな板の置台本体に第1設置部と第2設置部とが形成され、第1設置部の上面が第2設置部の上面より高い位置に形成され、第1設置部の上面と第2設置部の上面は共に傾斜するように形成され、第2設置部の上面の傾斜は第1設置部の反対側に向かって低くなるように傾斜し、第1設置部の上面の傾斜角度が第2設置部の上面の傾斜角度より鈍角とすることにより、まな板の端部を第1設置部の上面あるいは第2設置部の上面に置いた際に、まな板の設置傾斜角が異なるようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】 まな板の置台本体に第1設置部と第2設置部とが形成され、第1設置部の上面が第2設置部の上面より高い位置に形成され、第1設置部の上面と第2設置部の上面は共に傾斜するように形成され、第2設置部の上面の傾斜は第1設置部の反対側に向かって低くなるように傾斜し、第1設置部の上面の傾斜角度が第2設置部の上面の傾斜角度より鈍角とすることにより、まな板の端部を第1設置部の上面あるいは第2設置部の上面に置いた際に、まな板の設置傾斜角が異なるようにした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、水切りのためにまな板を傾斜させて置くことができるまな板の置台に関する。
食材、例えば、野菜、魚、肉などを刃物により切る際に、昔からまな板が使用されている。特に、食材を水洗いしてからまな板で切る場合には、よく食材を水切りしてから切らないと、切った食材やまな板自体に水が残り、切った食材を鍋等の調理具に移した際に、食材とともに水が調理具内に移動して、調理内容が水で薄まったりして調理に支障を来す場合がある。
一方、豆腐などの水気の多い食材を切って水切りをする場合に、まな板を傾斜することがよく行われている。まな板の傾斜をつけるには、例えば、丸めた布巾や畳んだ布巾をまな板の片側寄りの端の下側に置くなどをしていたが、その都度用意する面倒さがあり、その傾斜する角度がその都度異なり、また安定性が欠けるものであった。
特許文献1乃至特許文献3には、適度に傾斜させるまな板が記載されている。
しかしながら、特許文献1乃至特許文献3のまな板は、まな板を傾斜するためにまな板そのものに傾斜させるための構成を付加するものである。そのため、市販のまな板や現在使用しているまな板が使えないものであった。
また、まな板を傾斜させる角度は、傾斜していても切りやすいような一種類しかなく、豆腐などの水気が多い食材の水切りをしたい場合に不便なものであった。
本発明の目的は、市販のまな板や現在使用しているまな板を使うことができ、食材を安定してまな板で切ることができると共に豆腐などの水気が多い食材の水切りを簡単にできるようにまな板を傾斜できるまな板の置台を提供することである。
上記のような目的を達成するために、本発明は、置台本体に第1設置部と第2設置部とが形成され、第1設置部の上面が第2設置部の上面より高い位置に形成され、第1設置部の上面と第2設置部の上面は共に傾斜するように形成され、第2設置部の上面の傾斜は第1設置部の反対方向に向かって低くなるように傾斜し、第1設置部の上面の傾斜角度が第2設置部の上面の傾斜角度より鈍角とすることにより、まな板の端部を第1設置部の上面あるいは第2設置部の上面に置いた際に、まな板の設置傾斜角が異なるようにしたことを特徴とする構成をしている。
本発明は、置台本体の第1設置部の基部であって第2設置部側に、まな板の端部を差し込める凹溝部を形成してなることを特徴とする構成をしている。更に、この凹溝部の上下方向の溝幅をまな板の厚さより小さくしてなることを特徴とする構成をしている。
本発明は、置台本体の第1設置部の上面及び/又は第2設置部の上面にまな板滑り止め手段を形成してなることを特徴とする構成をしている。また、置台本体が弾性材料で形成され、まな板滑り止め手段が小凹形状となることが好ましい。
本発明は、置台本体の第1設置部の上面あるいは第2設置部の上面にまな板の一方の端部を置いた際に、傾斜したまな板の他方の端部に当接して、まな板がずれないようにするストッパー部を設けると共にストッパー部と置台本体とが一定の距離となるストッパー手段を設けてなることを特徴とする構成をしている。また、ストッパー手段のストッパー部と置台本体との距離がまな板の長さに応じて調整できる調整手段を有することが好ましい。
本発明は、置台本体の第1設置部の上面及び/又は第2設置部の上面に水切り溝部を形成してなることを特徴とする構成をしている。
本発明は、まな板の端部を第1設置部の上面あるいは第2設置部の上面に置いた際に、それぞれのまな板の設置傾斜角が異なるようにしたので、第1設置部の上面にまな板の端部を設置した際には、豆腐などの水気が多い食材の水切りやザルに入れた野菜の水切りが簡単にできると共に、第2設置部の上面にまな板の端部を置いた際には、野菜などの食材の水切りをしながらその食材を切ることができるものである。また、いろいろな大きさの種類がある市販のまな板を使用することができるものである。そして、本発明のまな板の置台は、小さくて邪魔にならず、乾燥も簡単に行えて衛生的なものである。
本発明は、まな板の端部を差し込める凹溝部が形成されているので、まな板を第2設置部の上面に設置し、まな板の端部を差し込んで係止することができ、まな板がずれにくくなり、食材を切る際に安定して切れるものである。
本発明は、第1設置部の上面及び/又は第2設置部の上面にまな板滑り止め手段を形成してなるので、設置されたまな板が滑りにくいものである。
本発明は、ストッパー手段を設けてなるので、設置されたまな板の端部が固定されてずれないものである。
本発明は、第1設置部の上面及び/又は第2設置部の上面に水切り溝部を形成してなるので、水切りが促進されて衛生的なものである。
本発明を示した図面に基づいて、以下詳述する。図1において、まな板の置台Aは、置台本体A1に第1設置部1と第2設置部2とが形成されている。第1設置部1は置台本体A1の一方の端に形成されており、他方の端側に第2設置部2が連設されている。第1設置部1の上面10は第2設置部2の上面20より高い位置になるように形成される。
第1設置部1の上面10と第2設置部2の上面20は共に、第2設置部2が形成されている他方の端側に向かって低くなるように傾斜している。即ち、第2設置部2の上面20の傾斜は第1設置部1の反対方向に向かって低くなるように傾斜している。そして、第1設置部1の上面10の傾斜角度Sは第2設置部2の上面20の傾斜角度Tより鈍角とすることにより、まな板の端部を第1設置部1の上面10に設置した時と、第2設置部2の上面20に置いた時とで、まな板Bの設置傾斜角が異なるものである。即ち、まな板Bの端部を第1設置部1の上面10に設置した状態のまな板B1の設置傾斜角Sは、まな板Bの端部を第2設置部2の上面20に設置した状態のまな板B2の設置傾斜角Tより大きくなり、この状態で、豆腐などの食材をまな板B1に置いた時に、まな板B2の状態より水切りが促進されることになる。そして、まな板B2の状態では、まな板角度が小さいため、食材を切ることが安定して可能であり、切りながら水切りが可能となるものである。なお、第1設置部1の上面10の傾斜方向を図1の方向と反対側にしてもよい。なお、上記の第1設置部1の上面10の傾斜角度Sは7〜12度、第2設置部2の上面20の傾斜角度Tは3〜6度が好ましい。
図2の他の実施例では、置台本体A1の第1設置部1の基部の第2設置部2側に、まな板Bの端部を差し込める凹溝部3が形成されている。この凹溝部3の上下方向の溝幅がまな板Bの厚さより少し小さくして、まな板Bの端部を凹溝部3に圧入することになり、抜けにくくなると共に、図4に示されるように、まな板Bの端部が上方に持ち上げられにくくなり、安定性が高まることになる。なお、市販のまな板Bの厚さは、特異なものを除くと約15mmと約10mmが一般的であり、この厚さに対応する2タイプのまな板の置台Aを形成すればよい。
図3の他の実施例では、凹溝部3が薄いタイプや厚いタイプのまな板Bに対応できるように、凹溝部3の開口部分が2段に形成されているものである。薄いまな板Bに対応して開口幅が小さい凹溝部31が、また厚いまな板Bに対応して開口幅が大きい凹溝部32が設けられているものであり、まな板Bの厚さに応じて使用できるものである。
本発明のまな板の置台Aの材質は、まな板Bが滑りにくい材質にするのがよいものであり、例えばゴムや合成樹脂の材質が良いものである。また、抗菌剤入りのものであれば更に好ましい。
図2において、第1設置部1の上面10には水切り溝部11、11が形成されており、まな板Bの設置面の水切りをよくするものである。図2の実施例では、第1設置部1の上面10に水切り溝部11が形成されているが、第2設置部2の上面20に水切り溝部11が形成されてもよい。
図4の他の実施例は、まな板Bのずれ防止用のストッパー手段4が設けられたものである。このストッパー手段4は、連結体42の両端にストッパー部40、41が形成されており、一方のストッパー部41を置台本体A1の第1設置部1の下端に当接し、所定の間隔を置いて他方のストッパー部40を設置し、まな板Bを第2設置部2の上面20に置いた際に、まな板Bの端部が当接して、まな板Bがずれないようにするものである。
図4の実施例では、まな板Bを第2設置部2の上面20に置いた状態を図示したが、まな板Bを第1設置部1の上面10に置いた場合には、ストッパー部40がその適宜位置に配置できるようにして良いものである。また、ストッパー手段4は置台本体A1とは別体に形成されているが、一体に形成されてもよい。また、図4の実施例では、連結体42は薄板帯状の形状であるが、線状の形状であってもよく、まな板の置台Aの設置時の安定性を損なわないような厚さであればよい。
図5の他の実施例は、ストッパー部40と置台本体A1との距離がまな板Bの長さに応じて調整できる調整手段43を有するものである。即ち、連結体42の端部45を細長く形成し、端部45に所定間隔で係止玉部44、44、・・・を形成する。弾性体で形成されたストッパー部40に孔46を開けて、この孔46の大きさを係止玉部44の大きさより少し小さく形成する。このストッパー部40の孔46に端部45を挿入して、各係止玉部44、44、・・・に係止可能とし、まな板Bの大きさに応じて適宜、他のストッパー部41との距離を調節することにより、置台本体A1までの距離を調節できるものである。
この調整手段43は、図5に示される構成だけでなく、ストッパー部40と置台本体A1との距離がまな板Bの長さに応じて調整できるものであればよい。なお、市販のまな板Bの長手方向の長さは、特異なものを除くと約34cm〜約47cmが一般的であり、この長さに対応するように調整手段43を形成すればよい。
図6の他の実施例は、まな板Bのずれ防止用の他のストッパー手段を示すものであり、ストッパー手段のストッパー部40の底面部分に吸盤部7が形成されており、調理台Cに吸着できるものである。この実施例では、まな板Bのずれを防止するため、ストッパー部40を適宜必要な位置に調理台Cに吸着固定させて、ストッパー部40と置台本体A1との距離を適宜調整可能とし、長さの異なるまな板Bに対応できると共に、まな板Bを第1設置部1の上面10に置く場合とまな板Bを第2設置部2の上面20に置く場合との両方の状態に簡単に対応させることができるものである。なお、図6に示されるように、置台本体A1と調理台Cとの安定性をよくするために、置台本体A1の裏面に吸盤部8を設けて調理台Cに吸着させてもよいものである。
図7の他の実施例は、置台本体A1が弾性材料で形成されており、置台本体A1の第1設置部1の上面10にまな板滑り止め手段5が形成されているものであり、まな板滑り止め手段5が凹形状となる窪み部50である。この窪み部50はいわゆる吸盤状となるもので、まな板Bの端部を設置して押し付けて、窪み部50の空気を押し出して負圧にして、まな板Bを吸着するものである。そのため、傾斜しているまな板Bがずれずに固定されて安定性がよくなるものである。なお、図7では、第1設置部1の上面10にまな板滑り止め手段5が形成されているが、第2設置部2の上面20にまな板滑り止め手段5が形成されてもよい。
本発明の実施例1のまな板の置台Aの形状の寸法は、「置台本体A1の長さを10cm、横幅を9cm、第1設置部1の長さを3cm、第2設置部2の長さを7cm、第1設置部1の高い側の高さを5cm、低い側の高さを4.5cm、第2設置部2の高い側の高さを2.5cm、低い側の高さを2cm、凹溝部3の深さ1cm、上下方向の溝幅を1.2cm又は0.8cm」である。この寸法形状であれば、第1設置部1の上面10に置いたまな板Bでは、豆腐等の水気の多い食材の水切りが可能であり、また、第2設置部2の上面20に置いたまな板Bでは、安定して食材を切りながら水切りが可能なものである。
A まな板の置台
B、B1、B2 まな板
C 調理台
A1 置台本体
1 第1設置部
10 第1設置部の上面
11 水切り溝部
2 第2設置部
20 第2設置部の上面
3 凹溝部
4 ストッパー手段
40、41 ストッパー部
42 連結体
43 調節手段
5 まな板すべり止め手段
7、8 吸盤部
B、B1、B2 まな板
C 調理台
A1 置台本体
1 第1設置部
10 第1設置部の上面
11 水切り溝部
2 第2設置部
20 第2設置部の上面
3 凹溝部
4 ストッパー手段
40、41 ストッパー部
42 連結体
43 調節手段
5 まな板すべり止め手段
7、8 吸盤部
Claims (9)
- 置台本体に第1設置部と第2設置部とが形成され、第1設置部の上面が第2設置部の上面より高い位置に形成され、第1設置部の上面と第2設置部の上面は共に傾斜するように形成され、第2設置部の上面の傾斜は第1設置部の反対方向に向かって低くなるように傾斜し、第1設置部の上面の傾斜角度が第2設置部の上面の傾斜角度より鈍角とすることにより、まな板の端部を第1設置部の上面あるいは第2設置部の上面に置いた際に、まな板の設置傾斜角が異なるようにしたことを特徴とするまな板の置台。
- 置台本体の第1設置部の基部であって第2設置部側に、まな板の端部を差し込める凹溝を形成してなることを特徴とする請求項1に記載のまな板の置台。
- 凹溝部の上下方向の溝幅をまな板の厚さより小さくしてなることを特徴とする請求項2に記載のまな板の置台。
- 置台本体の第1設置部の上面及び/又は第2設置部の上面にまな板滑り止め手段を形成してなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のまな板の置台。
- 置台本体が弾性材料で形成され、まな板滑り止め手段が小凹形状となることを特徴とする請求項4に記載のまな板の置台。
- 置台本体の第1設置部の上面あるいは第2設置部の上面にまな板の一方の端部を置いた際に、傾斜したまな板の他方の端部に当接して、まな板がずれないようにするストッパー部を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のまな板の置台。
- ストッパー手段が、傾斜したまな板の端部に当接するストッパー部とこのストッパー部と置台本体とが一定の距離となる連結体とでなることを特徴とする請求項6に記載のまな板の置台。
- ストッパー部と置台本体との距離がまな板の長さに応じて調整できる調整手段を有することを特徴とする請求項7に記載のまな板の置台。
- 置台本体の第1設置部の上面及び/又は第2設置部の上面に水切り溝部を形成してなることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のまな板の置台。
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Citations (5)
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---|---|---|---|---|
JPH03122563U (ja) * | 1990-03-27 | 1991-12-13 | ||
JPH11225895A (ja) * | 1998-02-17 | 1999-08-24 | Tostem Corp | 流し台 |
JP2006340814A (ja) * | 2005-06-08 | 2006-12-21 | Osaka Minori:Kk | まな板 |
JP3134737U (ja) * | 2007-06-11 | 2007-08-23 | 幸江 小原 | まな板 |
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2011
- 2011-10-28 JP JP2011236812A patent/JP5021833B1/ja not_active Expired - Fee Related
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