図1は、本発明の一実施形態である保険契約システム100の概略図である。
図示するように保険契約システム100は、顧客側対応システム200と、代理店側システム300と、サービス提供者側システム400と、を備える。
ここで、保険の引き受けの目安を示す目安情報及び告知書による告知上の注意点を示す告知注意情報を管理サーバから代理店端末に供給することで、代理店端末において、保険を引き受けることができるか否かを判断することのできるシステムが知られている(例えば、特開2004−102340号公報)。
このようなシステムでは、契約者の告知情報を代理店端末のオペレータに開示することが前提とされており、保険会社以外の組織に対して、契約者のセンシティブな情報を開示する必要がある。従って、個人情報保護の観点から、最終的な契約を引き受けるか否かを判断しない代理店への情報開示は好ましくない。
そこで、本発明では、渉外担当者から説明を受けた商品に対して、告知情報等のセンシティブな情報については、契約者自身が所有する端末で行うようにし、代理店端末から保険会社の管理サーバに直接転送するようにすることで、個人情報を保護することを目的とする。
顧客側対応システム200は、渉外者用端末210と、顧客用端末220と、を備え、これらのシステム間では、ネットワーク500を介して相互に情報の送受信を行うことができるようにされている。
顧客側対応システム200は、渉外者用端末210と、顧客用端末220と、を備える。
図2(渉外者用端末210の概略図)に示すように、渉外者用端末210は、制御部211と、記憶部215と、入力部216と、表示部217と、情報入力部218と、通信部219と、を備える。
制御部211は、顧客情報処理部212と、保険商品説明部213と、説明承諾処理部214と、を備える。
顧客情報処理部212は、入力部216を介して、顧客を識別するための識別情報の入力を受け付けて、当該識別情報を代理店側システム300の代理店サーバ310に送信することで、当該代理店サーバ310より顧客情報を取得する処理を行う。
ここで、本実施形態においては、顧客を識別するための識別情報として、顧客IDを使用するが、このような態様に限定されず、例えば、顧客の氏名、住所、電話番号等の情報(情報の組み合わせ)を用いてもよい。
保険商品説明部213は、入力部216を介して、保険商品を識別するための識別情報の入力を受け付けて、当該識別情報を代理店側システム300の代理店サーバ310に送信することで、当該代理店サーバ310より商品情報を取得し、取得した当該商品情報を表示部217に表示する処理を行う。
なお、本実施形態においては、保険商品を識別するための識別情報として、商品コードを使用するが、このような態様に限定されず、例えば、保険商品の名称、商品内容等保険商品を一意に特定することのできるものであればどのような情報(情報の組み合わせ)を用いてもよい。
ここで、保険商品説明部213は、代理店サーバ310から取得した商品情報と、顧客情報処理部212で取得した又は入力部216を介して入力された顧客情報と、を予め定められたフォーマットの表示データに格納することで、例えば、図3(保険商品説明画面213aの概略図)に示されるような保険商品説明画面213aを生成して表示部217に表示する。
説明承諾処理部214は、保険商品説明部213で表示した保険商品について説明を受けた顧客から当該顧客を一意に特定することのできる特定情報を説明承諾情報として当該顧客から取得して、当該顧客を識別することのできる識別情報と、説明した商品を識別することのできる識別情報と、を代理店側システム300の代理店サーバ310に送信する処理を行う。
具体的には、説明承諾処理部214は、図4(見込み顧客テーブル214aの概略図)に示すような見込み顧客テーブル214aを生成して、通信部219を介して、代理店側システム300の代理店サーバ310に送信する処理を行う。
図示するように、見込み顧客テーブル214aは、見込み顧客ID欄214bと、顧客ID欄214cと、商品コード欄214dと、顧客承諾コード欄214eと、承諾年月日欄214fと、説明承諾情報欄214gと、を備える。
見込み顧客ID欄214bには、保険商品の重要事項の説明を聞いた顧客を一意に識別することのできる識別情報である見込み顧客IDが格納される。なお、見込み顧客IDについては、説明承諾処理部214が見込み顧客テーブル214aを作成する毎に、予め定められたアルゴリズムに従って付与する。
顧客ID欄214cには、保険商品の説明が行われた顧客を識別する識別情報が格納される。ここで、本実施形態では、顧客情報処理部212で顧客情報を取得する際に入力された顧客IDを特定する情報が格納される。
商品コード欄214dには、顧客に説明した保険商品を識別する識別情報が格納される。ここで、本実施形態では、保険商品説明部213で商品情報を取得する際に入力された商品コードを特定する情報が格納される。
顧客承諾コード欄214eには、保険商品の説明が行われた顧客から説明承諾情報を取得する毎に、取得した説明承諾情報を一意に識別するための識別情報である顧客承諾コードを特定する情報が格納される。ここで、顧客承諾コードは、説明承諾処理部214が顧客から説明承諾情報を取得する毎に、予め定められたアルゴリズムに従って付与する。
承諾年月日欄214fには、保険商品の説明が行われた顧客から説明承諾情報を取得した年、月、日を特定する情報が格納される。
説明承諾情報欄214gには、保険商品の説明が行われた顧客から取得した、当該顧客を一意に特定することのできる情報が説明承諾情報として格納される。
ここで、説明承諾情報は、例えば、顧客の指紋、静脈、虹彩、サイン、印鑑等のように当該顧客を特定することのできる情報を用い、情報入力部218を介して取得する。
また、説明承諾処理部214は、生成した顧客承諾コードを表示部217に表示することにより、顧客に通知する処理も行う。
図2に戻り、記憶部215には、渉外者用端末210で必要とされる情報が記憶される。
例えば、代理店サーバ310から取得した顧客情報や商品情報、保険商品説明部213で生成する保険商品説明画面のフォーマットデータ、説明承諾処理部214が生成した見込み顧客テーブル214a、等が記憶される。
入力部216は、渉外者用端末210のオペレータから情報の入力を受け付ける。
表示部217は、情報を表示する。
情報入力部218は、説明承諾情報の入力を受け付ける。
通信部219は、ネットワーク500を介して情報の送受信を行う。ここで、本実施形態においては、無線を介してネットワーク500に接続することのできるものを使用することが望ましい。
以上に記載した渉外者用端末210は、例えば、図5(コンピュータ700の概略図)に示すような、CPU701と、メモリ702と、HDD等の外部記憶装置703と、CD−ROMやDVD−ROM等の可搬性を有する記憶媒体704から情報を読み出す読取装置705と、キーボードやマウスなどの入力装置706と、ディスプレイなどの出力装置707と、通信ネットワークに接続するためのNIC(Network Interface Card)等の通信装置708と、を備えた一般的なコンピュータ700で実現できる。
例えば、記憶部215は、CPU701がメモリ702又は外部記憶装置703を利用することにより実現可能であり、制御部211は、外部記憶装置703に記憶されている所定のプログラムをメモリ702にロードしてCPU701で実行することで実現可能であり、入力部216は、CPU701が入力装置706を利用することで実現可能であり、表示部217は、CPU701が出力装置709を利用することで実現可能であり、通信部219は、CPU701が通信装置708を利用することで実現可能である。
また、情報入力部218については、図示していないが、スキャナ、タブレット、カメラ等をコンピュータ700に接続し、CPU701で制御することにより実現可能である。
なお、所定のプログラムは、読取装置705を介して記憶媒体704から、あるいは、通信装置708を介してネットワークから、外部記憶装置703にダウンロードされ、それから、メモリ702上にロードされてCPU701により実行されるようにしてもよい。また、読取装置705を介して記憶媒体704から、あるいは、通信装置708を介してネットワークから、メモリ702上に直接ロードされ、CPU701により実行されるようにしてもよい。
図6は、顧客用端末220の概略図である。
図示するように、顧客用端末220は、制御部221と、記憶部225と、入力部226と、表示部227と、通信部228と、印刷部229と、を備える。
制御部221は、顧客情報取得部222と、契約処理部223と、データ変換部224と、を備える。
顧客情報取得部222は、代理店サーバ310から契約申込フォーマットを取得する処理を行う。
具体的には、顧客情報取得部222は、入力部226を介して顧客承諾コード又は顧客IDの入力を受け付け、通信部228を介して当該顧客承諾コード又は顧客IDを特定した契約申込フォーマットの取得要求を代理店サーバ310に送信し、その応答として、契約申込フォーマットを受信する。
契約処理部223は、入力部226を介して、顧客用端末220のオペレータから保険契約に必要な情報の入力を受け付け、入力された情報をサービス提供者システム400の管理サーバ410に送信する処理を行う。
具体的には、契約処理部223は、顧客情報取得部222が取得した契約フォーマットの内容を予め定められた表示形式(例えば、図7に示すような契約画面223a)にして、表示部227に表示する。
そして、契約処理部223は、このような契約画面223aにおいて入力部227を介して、顧客用端末220のオペレータから必要な情報の入力を受け付けて、例えば、図8(契約申込テーブル223bの概略図)に示すような契約申込テーブル223bを生成して、通信部228を介して、管理サーバ410に送信する。
図示するように、契約申込テーブル223bは、商品コード欄223cと、見込み顧客ID欄223dと、告知データ欄223eと、個人情報欄223fと、を備える。
商品コード欄223cには、契約する保険商品を識別するための識別情報としての商品コードが格納される。なお、顧客情報取得部222が取得した契約フォーマットに保険商品名が含まれており、顧客用端末220のオペレータ(顧客)が入力部226を介して契約する保険商品名を選択することにより、選択された保険商品名に対応する商品コードが本欄に格納されるようにすることが望ましい。
見込み顧客ID欄223dには、見込み顧客IDが格納される。
告知データ欄223eには、保険契約を行う際に告知する必要のある情報が格納される。ここで、本実施形態においては、図7に示すような契約画面223aにおいて入力部226を介してオペレータからの入力を受け付け、受け付けた情報を本欄に格納する。
個人情報欄223fには、保険契約をする顧客に関する情報が格納される。ここで、本実施形態においては、図7に示すような契約画面223aにおいて入力部226を介してオペレータからの入力を受け付け、受け付けた情報を本欄に格納する。
また、契約処理部223は、契約申込テーブル223bに格納された情報の内、予め定められた情報を、予め定められた形式で印刷するための情報を生成して、データ変換部224に通知する処理を行う。
ここで、本実施形態においては、契約処理部223は、例えば、図9(印刷情報テーブル223gの概略図)に示すような印刷情報テーブル223gを生成して、データ変換部224に出力する。
図示するように、印刷情報テーブル223gは、見込み顧客ID欄223hと、商品コード欄223iと、顧客承諾コード欄223jと、印字年月日欄223hと、内容データ欄223lと、を備える。
見込み顧客ID欄223hには、契約申込テーブル223bに格納されている見込み顧客IDを特定する情報が格納される。
商品コード欄223iには、契約申込テーブル223bに格納されている商品コードを特定する情報が格納される。
顧客承諾コード欄223jには、契約申込フォーマットを取得する際に入力部226を介して入力された顧客承諾コードを特定する情報が格納される。
印字年月日欄223hには、印刷を行う年、月、日を特定する情報が格納される。
内容データ欄223lには、契約申込テーブル223bに格納された情報の内、印刷を行う情報を特定する情報が格納される。
図6に戻り、データ変換部224は、印刷情報テーブル223gの内容データ欄223lに格納された情報の内、予め定められた位置(項目)に格納された情報については、コンピュータで読み取ることはできるが、人間では読み取ることができない形式の情報に変換し、また、その他の位置(項目)に格納された情報については、人間が読み取ることができる形式の情報にして、これらを予め定められた位置に配置した申込書控え情報を生成し、印刷部229を介して印刷する処理を行う。
なお、ここで、申込書控え情報には、少なくとも見込み顧客ID及び商品コードが含まれるものとする。
ここで、例えば、コンピュータで読み取ることはできるが、人間では読み取ることができない形式の情報としては、バーコードや地紋透かし等を用いればよく、本実施形態では、地紋透かしを用いている。
例えば、図10(申込書控えのイメージ画像224aの概略図)にこのようにして印刷された申込書控えのイメージ画像224aを示す。
図6に戻り、記憶部225は、顧客用端末220での処理で必要な情報が格納される。例えば、契約フォーマット、契約申込テーブル223b、印刷情報テーブル223g及び申込書控えのイメージ画像224a等が記憶される。
入力部226は、顧客用端末220のオペレータから情報の入力を受け付ける。
表示部227は、情報を表示する。
通信部228は、ネットワーク500を介して情報の送受信を行う。
印刷部229は、印刷を行う。
以上に記載した顧客用端末220についても、例えば、図5に示すような一般的なコンピュータ700で実現できる。
例えば、記憶部225は、CPU701がメモリ702又は外部記憶装置703を利用することにより実現可能であり、制御部221は、外部記憶装置703に記憶されている所定のプログラムをメモリ702にロードしてCPU701で実行することで実現可能であり、入力部226は、入力装置706で実現可能であり、表示部227は、CPU701が出力装置709で実現可能であり、通信部229は、CPU701が通信装置708を利用することで実現可能である。
なお、印刷部229については、図示していないが、プリンタをコンピュータ700に接続し、CPU701で制御することにより実現可能である。
なお、所定のプログラムは、読取装置705を介して記憶媒体704から、あるいは、通信装置708を介してネットワークから、外部記憶装置703にダウンロードされ、それから、メモリ702上にロードされてCPU701により実行されるようにしてもよい。また、読取装置705を介して記憶媒体704から、あるいは、通信装置708を介してネットワークから、メモリ702上に直接ロードされ、CPU701により実行されるようにしてもよい。
図1に戻り、代理店側システム300は、代理店サーバ310と、窓口端末330と、を有し、これらは、LAN340に接続されている。
図11は、代理店サーバ310の概略図である。
図示するように、代理店サーバ310は、記憶部311と、制御部317と、通信部322と、を備える。
記憶部311は、顧客情報記憶領域312と、商品情報記憶領域313と、見込み顧客情報記憶領域314と、審査結果情報記憶領域315と、契約申込フォーマット記憶領域316と、を備える。
顧客情報記憶領域312には、顧客毎に既に契約した保険商品に関する情報が記憶される。例えば、本実施形態においては、図12(顧客情報テーブル312aの概略図)に示すような顧客情報テーブル312aが記憶される。
図示するように、顧客情報テーブル312aは、顧客ID欄312bと、商品区分欄312cと、種目欄312dと、内容欄312eと、備考欄312fと、を備える。
顧客ID欄312bには、顧客を識別するための識別情報である顧客IDが格納される。
商品区分欄312cには、顧客ID欄312bで特定される顧客が契約した商品の区分を特定する情報が格納される。
種目欄312dには、顧客ID欄312bで特定される顧客が契約した商品の種目を特定する情報が格納される。
内容欄312eには、顧客ID欄312bで特定される顧客が契約した商品の内容を特定する情報が格納される。
ここで、本実施形態においては、内容欄312eに、顧客ID欄312bで特定される顧客が契約した商品の名称を特定する情報である契約履歴情報、当該商品の契約年月日を特定する情報、当該商品の満期日を特定する情報、が格納されるが、このような態様に限定されるわけではない。
備考欄312fには、顧客ID欄312b、商品区分欄312c、種目欄312d及び内容欄312eに格納される情報以外の任意の情報が格納される。
図11に戻り、商品情報記憶領域313には、保険商品の内容を特定する情報が記憶される。例えば、本実施形態においては、図13(商品情報テーブル313aの概略図)に示すような商品情報テーブル313aが記憶される。
図示するように、商品情報テーブル313aは、商品コード欄313bと、商品区分欄313cと、種目欄313dと、内容データ欄313eと、を備える。
商品コード欄313bには、保険商品を識別するための識別情報である商品コードが格納される。
商品区分欄313cには、商品コード欄313bで特定される保険商品の区分を特定する情報が格納される。
種目欄313dには、商品コード欄313bで特定される保険商品の種目を特定する情報が格納される。
内容データ欄313eには、商品コード欄313bで特定される保険商品の内容、特に、顧客に当該保険商品の重要事項を説明するために必要な情報が格納される。
見込み顧客情報記憶領域314には、保険商品の重要事項の説明を受けた顧客と、当該重要事項の説明を行った保険商品と、を対応させた情報が記憶される。例えば、本実施形態においては、図14(見込み顧客情報テーブル314aの概略図)に示すような見込み顧客情報テーブル314aが記憶される。
図示するように、見込み顧客情報テーブル314aは、見込み顧客ID欄314bと、顧客ID欄314cと、渉外担当者ID欄314dと、商品コード欄314eと、顧客承諾コード欄314fと、承諾情報欄314gと、承諾日欄314hと、申込手続状況欄314iと、を備える。
見込み顧客ID欄314bには、保険商品の重要事項の説明を聞いた顧客を識別する識別情報である見込み顧客IDが格納される。
顧客ID欄314cには、見込み顧客ID欄314bで特定される顧客が、他の保険商品を契約している場合には、当該他の保険商品を契約した際に割り振られた顧客IDが格納される。
なお、見込み顧客ID欄314bで特定される顧客が、他の保険商品を契約していない場合には、「−」の識別符号が格納される。
渉外担当者ID欄314dには、見込み顧客ID欄314bで特定される顧客に重要事項の説明を行った渉外担当者を識別するための識別情報である渉外担当者IDが格納される。
商品コード欄314eには、見込み顧客ID欄314bで特定される顧客に重要事項の説明を行った保険商品の識別情報である商品コードを特定する情報が格納される。
顧客承諾コード欄314fには、保険商品の重要事項の説明が行われた顧客から説明承諾情報を取得する毎に、取得した説明承諾情報を一意に識別するための識別情報である顧客承諾コードを特定する情報が格納される。
承諾情報欄314gには、見込み顧客ID欄314bで特定される顧客から取得された承諾情報が格納される。
承諾日欄314hには、見込み顧客ID欄314bで特定される顧客から承諾情報を取得した年、月、日を特定する情報が格納される。
申込手続状況欄314iには、見込み顧客ID欄314bで特定される顧客が契約を申し込む手続のどの段階にあるかを特定する情報が格納される。
例えば、本実施形態においては、渉外担当者から重要事項の説明を聞いた段階である「商品説明済」、顧客が代理店に来店し契約の問い合わせをしている「来店問合中」、顧客が代理店に来店し実際に契約をしている「申込手続中」、の三つの段階のいずれかが本欄に格納される。
審査結果情報記憶領域315には、後述するサービス提供者側システム400の管理サーバ410より送信されてくる審査結果を特定する情報が記憶される。
ここで、審査結果については、図示していないが、顧客を識別するための識別情報(本実施形態においては、見込み顧客ID)と、保険商品を識別するための識別情報(本実施形態においては商品コード)と、審査の結果を特定する情報と、が少なくとも含まれているものとする。
図11に戻り、契約申込フォーマット記憶領域316は、各々の保険商品毎の契約申込フォーマットが記憶される。なお、本実施形態においては、契約申込フォーマットが各々の商品コードに対応付けられて記憶されている。
制御部317は、顧客情報処理部318と、商品情報処理部319と、見込み顧客情報処理部320と、契約情報処理部321と、を備える。
顧客情報処理部318は、渉外者用端末210からの顧客情報取得要求への応答として、対応する顧客情報を顧客情報記憶領域312に記憶されている顧客情報テーブル312aから取得して、通信部322を介して渉外者用端末210に送信する処理を行う。
具体的には、顧客情報処理部318は、渉外者用端末210より受信した顧客情報取得要求から顧客IDを取得して、取得した顧客IDに対応する顧客情報を顧客情報テーブル312aから特定して、顧客情報取得要求を送信した渉外者用端末210に特定した顧客情報を返信する。
商品情報処理部319は、渉外者用端末210からの商品情報取得要求への応答として、対応する商品情報を商品情報記憶領域313に記憶されている商品情報テーブル313aから取得して、通信部322を介して渉外者用端末210に送信する処理を行う。
具体的には、商品情報処理部319は、渉外者用端末210より受信した商品情報取得要求から商品コードを取得して、取得した商品コードに対応する商品情報を商品情報テーブル313aから特定して、商品情報取得要求を送信した渉外者用端末210に特定した商品情報を返信する。
また、商品情報処理部319は、後述する窓口端末330より商品コードを特定した問い合わせを受信した場合に、当該問い合わせの応答として、当該商品コードに対応する商品情報テーブル313aに格納されている情報を返信する処理を行う。
見込み顧客情報処理部320は、渉外者用端末210から受信した見込み顧客テーブル214aに格納されている情報を、見込み顧客情報記憶領域314に記憶されている見込み顧客情報テーブル314aに格納する処理を行う。
具体的には、渉外者用端末210から見込み顧客テーブル214aを受信する毎に、見込み顧客情報テーブル314aに新たなエントリを生成して、生成したエントリに見込み顧客テーブル214aに格納されている情報を格納する。
また、見込み顧客情報処理部320は、後述する窓口端末330より見込み顧客IDを特定した問い合わせを受信した場合に、当該問い合わせの応答として、当該見込み顧客IDに対応する見込み顧客情報テーブル314aに格納されている情報を返信する処理を行う。
契約情報処理部321は、顧客用端末220より受信した契約申込フォーマットの取得要求への応答として、通信部322を介して、対応する契約申込フォーマットを顧客用端末220に送信する。
具体的には、契約情報処理部321は、顧客用端末220より受信した契約申込フォーマットの取得要求から顧客承諾コード又は顧客IDを取得し、取得した顧客承諾コード又は顧客IDに対応する承諾情報欄314gに承諾情報が格納されているか否かを判断し、格納されている場合には、取得した顧客承諾コード又は顧客IDに対応する商品コードを見込み顧客情報テーブル314aの商品コード欄314eから特定し、特定した商品コードに対応する契約申込フォーマットを契約申込フォーマット記憶領域316から取得して、取得した契約申込フォーマットを、契約申込フォーマットの取得要求を送信した顧客用端末220に返信する。
また、契約情報処理部321は、顧客用端末220より受信した契約申込テーブル223bをサービス提供者側システム400の管理サーバ410に転送する処理を行う。
通信部322は、ネットワーク500を介して情報の送受信を行うためのインターフェースである。
以上に記載した代理店サーバ310についても、例えば、図5に示すような一般的なコンピュータ700で実現できる。
例えば、記憶部311は、CPU701がメモリ702又は外部記憶装置703を利用することにより実現可能であり、制御部317は、外部記憶装置703に記憶されている所定のプログラムをメモリ702にロードしてCPU701で実行することで実現可能であり、通信部322は、CPU701が通信装置708を利用することで実現可能である。
なお、所定のプログラムは、読取装置705を介して記憶媒体704から、あるいは、通信装置708を介してネットワークから、外部記憶装置703にダウンロードされ、それから、メモリ702上にロードされてCPU701により実行されるようにしてもよい。また、読取装置705を介して記憶媒体704から、あるいは、通信装置708を介してネットワークから、メモリ702上に直接ロードされ、CPU701により実行されるようにしてもよい。
図15は、窓口端末330の概略図である。
図示するように、窓口端末330は、制御部331と、記憶部336と、表示部337と、通信部338と、情報取得部339と、を備える。
制御部331は、申込書控解析部332と、顧客特定部333と、商品検索部334と、審査結果取得部335と、を備える。
申込書控解析部332は、後述する情報取得部339で取得された申込書控えの画像データから、テキストデータ及び地紋透かしデータを読み込み、これらのデータで示される情報を特定する処理を行う。
顧客特定部333は、申込書控解析部332で特定された情報に基づいて、顧客を特定し、予め定められた情報を後述する表示部337に表示する処理を行う。
具体的には、申込書控解析部332が特定した見込み顧客IDを特定して、LAN340を介して代理店サーバ310に問い合わせ、当該問い合わせの応答として、当該見込み顧客IDに対応する見込み顧客情報テーブル314aに格納されている情報を受信して、受信した情報を表示部337に表示する処理を行う。
商品検索部334は、申込書控解析部332で特定された情報に基づいて、保険商品を特定し、必要な情報を後述する表示部337に表示する処理を行う。
具体的には、申込書控解析部332が取得した情報を、例えば、図16(問い合わせテーブル334aの概略図)に示すような問い合わせテーブル334aに格納して、LAN340を介して代理店サーバ310に送信し、その応答として、当該商品コードに対応する商品情報テーブル313aに格納されている情報を受信して、受信した情報を表示部337に表示する処理を行う。
ここで、図示するように、問い合わせテーブル334aには、見込み顧客ID欄334bと、顧客ID欄334cと、商品コード欄334dと、顧客承諾コード欄334eと、受付年月日欄334fと、履歴データ欄334gと、を備える。
見込み顧客ID欄334bには、商品の説明を受けた顧客を識別するための識別情報である見込み顧客IDが格納される。
顧客ID欄334cには、顧客を識別するための識別情報である顧客IDが格納される。
商品コード欄334dには、問い合わせを行う商品を識別するための識別情報である商品コードが格納される。
顧客承諾コード欄334eには、商品説明を受けた際に付与される顧客承諾コードが格納される。
以上に格納される情報については、申込書控書類から取得されるものとする。
受付年月日欄334fについては、問い合わせを受け付けた年月日が格納される。
履歴データ欄334gについては、過去に顧客IDで特定される顧客が問い合わせを行った問い合わせの内容を特定する情報が格納される。
図15に戻り、審査結果取得部335は、申込書控解析部332で特定された見込み顧客ID及び商品コードを含む審査結果の取得要求を管理サーバ410に送信し、管理サーバ410から対応する審査結果を取得し、予め定められた表示形式にして表示部337に表示する処理を行う。
記憶部336は、窓口端末330での処理で必要な情報が格納される。
表示部337は、情報を表示する。
通信部338は、LAN340及びネットワーク500を介して情報の送受信を行う。
情報取得部339は、画像データを取得する装置である。
以上に記載した窓口端末330についても、例えば、図5に示すような一般的なコンピュータ700で実現できる。
例えば、記憶部336は、CPU701がメモリ702又は外部記憶装置703を利用することにより実現可能であり、制御部331は、外部記憶装置703に記憶されている所定のプログラムをメモリ702にロードしてCPU701で実行することで実現可能であり、通信部338は、CPU701が通信装置708を利用することで実現可能であり、情報取得部339は、図示してはいないが、スキャナ等の撮像装置をコンピュータ700に接続し、CPU701で制御することにより実現可能である。
なお、所定のプログラムは、読取装置705を介して記憶媒体704から、あるいは、通信装置708を介してネットワークから、外部記憶装置703にダウンロードされ、それから、メモリ702上にロードされてCPU701により実行されるようにしてもよい。また、読取装置705を介して記憶媒体704から、あるいは、通信装置708を介してネットワークから、メモリ702上に直接ロードされ、CPU701により実行されるようにしてもよい。
図1に戻り、サービス提供者側システム400は、管理サーバ410と、審査端末420と、を備え、これらはLAN430に接続されている。
例えば、従来、保険契約の管理装置と、代理店等の端末装置と、を備え、管理装置から、保険契約の申込情報の入力を促す様式や保険関連情報を端末装置に送信し、端末装置で入力された情報を受信することで、保険契約を締結するシステムが知られている(例えば、特開2003−331126号公報)。
このようなシステムにおいては、契約者により入力された情報が保険会社の端末に送信され、保険会社側での引き受け審査の際に、審査担当者に審査とは直接関係のない個人情報が開示されてしまう場合がある。契約者の告知情報等は万が一漏洩した場合、悪用される可能性もあり、保管会社において責任を持って管理すべき者である。
そこで、本発明では、保険会社における引き受け審査において、審査に必要な情報だけを審査担当者に開示することで、契約者の個人情報を保護することを目的とする。
図17は、管理サーバ410の概略図である。
図示するように、管理サーバ410は、記憶部411と、制御部415と、通信部419と、を備える。
記憶部411は、契約情報記憶領域412と、墨塗情報記憶領域413と、を備える。
契約情報記憶領域412には、顧客が契約した契約毎に、当該契約に関連する情報が記憶される。例えば、本実施形態においては、図18(契約情報テーブル412aの概略図)に示すような契約情報テーブル412aが本領域に記憶される。
図示するように、契約情報テーブル412aは、契約番号欄412bと、契約者欄412cと、被保険者欄412dと、商品コード欄412eと、契約種目欄412fと、被保険者情報欄412gと、備考欄412hと、を備える。
契約番号欄412bには、各々の契約を一意に識別するための識別情報である契約番号を特定する情報が格納される。
契約者欄412cには、契約番号欄412bで特定される契約を結んだ当事者である顧客を特定する情報が格納される。ここで、本実施形態においては、当該顧客の氏名を特定する情報が本欄に格納される。
被保険者欄412dには、契約番号欄412bで特定される契約の対象となる保険の被保険者を特定する情報が格納される。ここで、本実施形態においては、当該被保険者の氏名を特定する情報が本欄に格納される。
商品コード欄412eには、契約番号欄412bで特定される契約の対象となった保険商品を識別するための識別情報である商品コードを特定する情報が格納される。
契約種目欄412fには、契約番号欄412bで特定される契約の種別を特定する情報が格納される。
被保険者情報欄412gには、契約番号欄412bで特定される契約の被保険者に関連する情報が格納される。ここで、本実施形態においては、契約の年月日、契約の満了日、契約の履歴(クレームの有無、支払いの有無)を特定する情報が格納される。
備考欄412hには、契約番号欄412b、契約者欄412c、被保険者欄412d、商品コード欄412e、契約種目欄412f及び被保険者情報欄412gに格納される情報以外の任意の情報が格納される。
墨塗情報記憶領域413には、契約申込情報の内、暗号化を施す箇所を特定する情報と、当該箇所に暗号化を施した契約申込情報を送る審査部署を特定する情報と、が記憶される。例えば、本実施形態においては、図19(墨塗情報テーブル413aの概略図)に示されるような墨塗情報テーブル413aが本領域に記憶される。
図示するように、墨塗情報テーブル413aは、暗号化箇所欄413bと、暗号化対象部署欄413cと、アドレス欄413dと、を備える。
暗号化箇所欄413bには、契約申込情報の内、暗号化を施す箇所(項目)を特定する情報が格納される。
暗号化対象部署欄413cには、暗号化箇所欄413bで特定される箇所の情報に暗号化を施した契約申込情報を送信する部署を特定する情報が格納される。
アドレス欄413dには、暗号化対象部署欄413cで特定される部署に契約申込情報を送信するアドレスを特定する情報が格納される。
図17に戻り、審査結果情報記憶部414には、後述する審査端末420から送られてくる審査結果を特定する情報が記憶される。
ここで、本実施形態においては、図示していないが、顧客を識別するための識別情報(本実施形態においては、顧客ID及び見込み顧客ID)と、保険商品を識別するための識別情報(本実施形態においては商品コード)と、審査の結果を特定する情報と、が少なくとも対応付けられて記憶されるものとする。
制御部415は、契約申込受付部416と、審査振分部417と、審査結果処理部418と、を備える。
契約申込受付部416は、通信部419を介して、窓口端末330より転送されてきた契約申込情報を受信し、受信した契約申込情報に格納されている情報を契約情報テーブル412aに格納する処理を行う。
具体的には、契約申込受付部416は、通信部419を介して、窓口端末330より転送されてきた契約申込情報を受信すると、契約情報テーブル412aに新たなエントリを追加して、追加したエントリに契約申込情報に含まれている情報を対応する欄に格納する。
審査振分部417は、通信部419を介して、窓口端末330より転送されてきた契約申込情報を受信した場合に、墨塗情報テーブル413aの暗号化箇所欄413bで特定される箇所(項目)の情報を暗号化し、アドレス欄413dに格納されているアドレスに送信する処理を行う。
審査結果処理部418は、審査部署から返信されてきた各々の部署での審査結果を集計し、契約申込に対する最終的な審査結果を判断して、当該審査結果を代理店サーバ310に送信する処理を行う。
ここで、本実施形態においては、審査部署のいずれか1カ所において契約が不可と判断された場合には、契約申込に対する最終的な審査結果として不可と判断する。
通信部419は、LAN430及びネットワーク500を介して情報の送受信を行う。
以上に記載した管理サーバ410についても、例えば、図5に示すような一般的なコンピュータ700で実現できる。
例えば、記憶部411は、CPU701がメモリ702又は外部記憶装置703を利用することにより実現可能であり、制御部415は、外部記憶装置703に記憶されている所定のプログラムをメモリ702にロードしてCPU701で実行することで実現可能であり、通信部419は、CPU701が通信装置708を利用することで実現可能である。
なお、所定のプログラムは、読取装置705を介して記憶媒体704から、あるいは、通信装置708を介してネットワークから、外部記憶装置703にダウンロードされ、それから、メモリ702上にロードされてCPU701により実行されるようにしてもよい。また、読取装置705を介して記憶媒体704から、あるいは、通信装置708を介してネットワークから、メモリ702上に直接ロードされ、CPU701により実行されるようにしてもよい。
図20は、審査端末420の概略図である。
図示するように、審査端末420は、制御部421と、記憶部424と、表示部425と、入力部426と、通信部427と、を備える。
制御部421は、審査情報受付部422と、審査チェック処理部423と、を備える。
審査情報受付部422は、通信部425を介して、管理サーバ410より契約申込情報を受信する処理を行う。
審査チェック処理部423は、審査情報受付部422で受信した契約申込情報を予め定められた表示形式にして、表示部425に表示する処理を行う。ここで、管理サーバ410より受信する契約申込情報は、管理サーバより予め定められた箇所(領域)が暗号化されており、審査端末420では暗号化されている情報を復号することはできず、暗号化されている部分については、審査端末420のオペレータが暗号化されている元の情報を読み取ることができない任意の形式で表示される。
また、審査チェック処理部423は、入力部426を介して、審査端末420のオペレータより審査結果を受け付けて、通信部427を介して、受け付けた審査結果を管理サーバ410に送信する処理を行う。
例えば、審査チェック処理部423は、審査結果として、例えば、図21(審査結果テーブル423aの概略図)に示す審査結果テーブル423aを送信する。
図示するように、審査結果テーブル423aは、契約番号欄423bと、担当者ID欄423cと、審査日欄423dと、審査結果欄423eと、指摘事項情報欄423fと、を備える。
契約番号欄423bには、契約申込情報の契約を識別するための識別情報である契約番号が格納される。
担当者ID欄423cには、審査を行った担当者を識別するための識別情報である担当者IDが格納される。
審査日欄423dには、審査を行った年、月、日を特定する情報が格納される。
審査結果欄423eには、審査結果を特定する情報が格納される。ここで、審査結果が契約可の場合には「○」の記号が、契約不可の場合には「×」の記号が、格納される。
指摘事項情報欄423fは、審査結果欄423eで、契約不可の記号が格納された場合に、契約不可と審査された理由を特定する情報が格納される。
図20に戻り、記憶部424は、審査端末420で行う処理に必要な情報を記憶する。
表示部425は、情報を表示する。
入力部426は、審査端末420のオペレータから情報の入力を受け付ける。
通信部427は、LAN430及びネットワーク500を介して情報の送受信を行う。
以上に記載した審査端末420についても、例えば、図5に示すような一般的なコンピュータ700で実現できる。
例えば、記憶部424は、CPU701がメモリ702又は外部記憶装置703を利用することにより実現可能であり、制御部421は、外部記憶装置703に記憶されている所定のプログラムをメモリ702にロードしてCPU701で実行することで実現可能であり、表示部425は、CPU701が出力装置709を利用することで実現可能であり、入力部426は、CPU701が入力装置426を利用することで実現可能であり、通信部427は、CPU701が通信装置708を利用することで実現可能である。
なお、所定のプログラムは、読取装置705を介して記憶媒体704から、あるいは、通信装置708を介してネットワークから、外部記憶装置703にダウンロードされ、それから、メモリ702上にロードされてCPU701により実行されるようにしてもよい。また、読取装置705を介して記憶媒体704から、あるいは、通信装置708を介してネットワークから、メモリ702上に直接ロードされ、CPU701により実行されるようにしてもよい。
図22は、保険契約システム100における処理を示すシーケンス図である。
まず、渉外者用端末210の顧客情報処理部212及び保険商品説明部213は、顧客IDと商品コードを特定して、顧客情報及び商品情報の取得要求を代理店サーバ310に送信する(S10)。なお、顧客IDがない場合には、顧客IDの入力は省略して、顧客情報については取得しない。
このような取得要求を受信した代理店サーバ310では、顧客情報処理部318が顧客IDに対応する顧客情報を顧客情報テーブル312aから取得し、また、商品情報処理部319が商品コードに対応する商品情報を商品情報テーブル313aから取得し、これらの情報を渉外者用端末210に返信する(S11)。
これらの情報を受信した渉外者用端末210では、保険商品説明部213が、これらの情報を予め定められた表示形式に変更して、表示部217に表示する(S12)。なお、これらの情報を表示しながら、渉外者用端末210のオペレータ(渉外者)は、顧客に対して、保険商品の説明を行う。
そして、渉外者用端末210の説明承諾処理部214は、渉外者端末210のオペレータ(渉外者)より保険商品の説明を受けたことの証拠のために、情報入力部218を介して、顧客から指紋等の説明承諾情報の入力を受け付け(S13)、見込み顧客テーブル214aを生成して、見込み顧客情報として代理店サーバ310に送信する(S14)。
代理店サーバ310では、受信した見込み顧客情報を見込み顧客情報テーブル314aに格納する(S15)。
そして、説明承諾を受けた顧客は、商品説明を受けた渉外者用端末210とは異なる顧客用端末220から顧客承諾コード又は顧客IDを特定した契約申込フォーマットの取得要求を代理店サーバ310に送信する(S16)。
代理店サーバ310の契約情報処理部321では、受信した契約申込フォーマットの取得要求から顧客承諾コード又は顧客IDを特定して、当該顧客承諾コード又は顧客IDに対応するレコードが見込み顧客情報テーブル314aに格納されているか否かを判断し(S17)、顧客承諾コード又は顧客IDに対応する商品コードをキーにして、契約申込フォーマット記憶領域316より、当該商品コードに対応する商品の契約申込フォーマットを顧客用端末220に返信する(S18)。
顧客用端末220では、契約処理部223が受信した契約申込フォーマットを予め定められた形式の画像データにして、表示部227に表示し、入力部226を介して、顧客から必要な情報の入力を受け付ける(S19)。
そして、顧客用端末220の契約処理部223は、契約申込フォーマットを介して入力を受け付けた情報を含む契約申込テーブル223bを生成して、代理店サーバ310に送信する(S20)。
代理店サーバの契約情報処理部321は、受信した契約申込テーブル223bを、管理サーバ410に転送する(S21)。
また、顧客用端末220の契約処理部223は、契約申込テーブル223bに格納された情報内、予め定められた情報を備える印刷情報テーブル223gを生成して、データ変換部224に出力し、データ変換部224は、印刷情報テーブル223gの内容データ欄223lに格納された情報の内、予め定められた位置に格納された情報については、コンピュータで読み取ることはできるが、人間では読み取ることができない形式の情報に変換し、また、その他の欄に格納された情報については、人間が読み取ることができる形式の情報にして、これらを予め定められた位置に配置した申込書控え情報を生成し、印刷部229を介して印刷する処理を行う(S22)。
管理サーバ410では、審査振分部417が、契約申込を審査する部署毎に、受信した契約申込テーブル223bに格納されている情報の内、墨塗情報テーブル413で特定された位置(項目)に格納されている情報を暗号化して(S23)、審査情報として各審査部署に送信する処理を行う(S24)。
このような審査情報を受信した審査端末420では、審査情報を表示部425に表示し、審査担当者から入力部426を介して審査結果の入力を受け付け(S25)、入力された審査結果を管理サーバ410に返信する(S26)。
審査結果を受信した管理サーバ410では、審査結果処理部418が、各審査端末420からの審査結果を、顧客を識別するための識別情報(顧客ID及び見込み顧客ID)に対応させて審査結果情報記憶領域414に記憶する(S27)。
また、保険商品の説明を受けた顧客が、代理店の窓口に設置してある窓口端末330の情報取得部339を介して、ステップ22で印刷した申込書控えを読み込むと(S28)、窓口端末330の申込書控解析部332は、申込書控えの画像データから、テキストデータ及び地紋透かしデータを読み込み、これらのデータで示される情報を特定し、見込み顧客ID及び商品コードを有する審査結果取得要求を管理サーバ410に送信する処理を行う(S29)。
このような、審査結果取得要求を受信した管理サーバ410は、当該審査結果取得要求に含まれる見込み顧客ID及び商品コードに対応する審査結果情報を審査結果情報記憶領域414から取得して、窓口端末330に返信する(S30)。
そして、審査結果取得部335は、管理サーバ410から受信した審査結果情報を所定の表示形式にして、表示部337に表示する(S31)。
また、保険商品の説明を受けた顧客が、代理店の窓口で、説明を受けた保険商品に関する情報を取得したい場合には、代理店の窓口に設置してある窓口端末330の情報取得部339を介して、ステップ22で印刷した申込書控えを読み込む(S32)。
そして、窓口端末330の申込書控解析部332は、申込書控えの画像データから、テキストデータ及び地紋透かしデータを読み込み、これらのデータで示される情報を特定し、商品コードを有する商品情報取得要求を代理店サーバ310に送信する処理を行う(S33)。
このような、商品情報取得要求を受信した代理店サーバ310は、商品情報取得要求に含まれる商品コードに対応する商品情報を窓口端末330に返信する(S34)。
そして、窓口端末330の商品検索部334は、取得した商品情報を所定の表示形式にして、表示部337に表示する(S35)。
図23は、渉外者用端末210において説明承諾テーブル214aを生成する処理を示すフローチャートである。
まず、渉外者用端末214の説明承諾処理部214は、情報入力部218を介して、指紋等の顧客を一意に識別することができる情報を承諾情報として取得し、説明承諾テーブル214aの説明承諾情報欄214gに格納する(S1000)。
次に、渉外者用端末214の説明承諾処理部214は、説明承諾情報を取得した際の年月日を承諾年月日として、承諾年月日欄214fに格納する(S1001)
次に、渉外者用端末214の説明承諾処理部214は、予め定められたアルゴリズムで見込み顧客IDを生成して、見込み顧客ID欄214bに格納する(S1002)。
次に、渉外者用端末214の説明承諾処理部214は、保険商品説明部213で商品情報を取得する際に指定した商品コードを商品コード欄214dに格納する(S1003)。
次に、渉外者用端末214の説明承諾処理部214は、予め定められたアルゴリズムで顧客承諾コードを付与し、顧客承諾コード欄214eに格納する(S1004)。
次に、障碍者用端末214の説明承諾処理部214は、ステップS1004で付与した顧客承諾コードを表示部217に出力することで(S1005)、顧客が顧客承諾コードを確認することができるようにする。
次に、渉外者用端末214の説明承諾処理部214は、入力部216を介して、顧客が確認を終了した旨の入力を受け付け(S1006)、顧客情報処理部212が取得した顧客情報を確認することで、既に契約された保険商品があるか否かを確認し(S1007)、既に契約がある場合には、既に契約された保険商品の顧客IDを取得し(S1008)、契約がない場合には、新たに顧客IDを付与して(S1009)、顧客ID欄214cに格納する(S1010)。
図24は、契約申込フォーマットの取得要求を顧客用端末220から代理店サーバ310に送信する処理を示すフローチャートである。
なお、顧客用端末220が顧客自身のパーソナルコンピュータや携帯電話等の端末である場合には、顧客承諾コードを入力して送信すればよいが、例えば、代理店に設置されている共用コンピュータを介して手続をするような場合には、以下のようなフローチャートで示される処理を行うことが可能である。ここで、このフローチャートでは、既に他の保険商品の契約を行っている者に関しては、当該者の個人情報(ここでは、氏名、暗証番号及び顧客ID)を記憶したICカードや磁気カードなどのカードが配られているものとする。
まず、顧客用端末220の契約処理部223は、リーダライタを介して、カード情報の読み込みがあるか否かを判定する(S1020)。
ここで、カード情報の読み込みがある場合には、顧客用端末220の契約処理部223は、入力部226を介して、氏名及び暗証番号の入力を受け付ける(S1021)。
そして、顧客用端末220の契約処理部223は、入力された氏名及び暗証番号が、カードに記憶されている氏名及び暗証番号に適合するか否かを判断し(S1022)、適合する場合には、カードに記憶されている顧客IDを代理店サーバ310に送信し(S1023)、適合しない場合には、処理を終了する。
また、ステップ1020でカードの読み込みがない場合には、入力部226を介して顧客承諾コードの入力を受け付け(S1024)、受け付けた顧客承諾コードを代理店サーバ310に送信する(S1025)。
図25は、顧客用端末220において契約に必要な情報の入力を受け付ける際の処理を示すフローチャートである。
まず、顧客用端末220の契約処理部223は、代理店サーバ310より受信した契約申込フォーマットを予め定められた契約申込入力画面に変形することで、当該契約申込入力画面を表示部227に表示する(S1030)。
次に、顧客用端末220の契約処理部223は、入力部226を介して、契約申込入力画面において、契約に必要な情報の入力を受け付ける(S1031)。
次に、顧客用端末220の契約処理部223は、入力された情報を契約申込テーブル223bのそれぞれ対応する欄に格納する(S1032)。
図26は、顧客用端末220のデータ変換部224が地紋透かしデータを生成する際の処理を示すフローチャートである。
まず、顧客用端末220のデータ変換部224は、契約処理部223より取得した印刷情報テーブル223gの内容を、地紋透かしデータに変換するものと、テキストデータにするものと、に分類する(S1040)。この分類は、予め定められた位置(項目)に該当するか否かで判断可能である。
次に、顧客用端末220のデータ変換部224は、ステップ1040で分類したデータの内、地紋透かしデータに変換するデータを地紋透かしデータに変換する(S1041)。
次に、顧客用端末220のデータ変換部224は、ステップ1041で変換した地紋透かしデータと、ステップ1040で分類したテキストデータと、を印刷データとして印刷部229に出力する(S1042)。
図27は、代理店サーバ310において、契約申込フォーマットを送信する処理を示すフローチャートである。
まず、代理店サーバ310の契約情報処理部321は、顧客用端末220より受信した契約申込フォーマットの取得要求から顧客承諾コード又は顧客IDを取得する(S1050)。
次に、代理店サーバ310の契約情報処理部321は、取得した顧客承諾コード又は顧客IDに対応する見込み顧客情報を見込み顧客情報テーブル314aから特定する(S1051)。
次に、代理店サーバ310の契約情報処理部321は、ステップ1051で特定した見込み顧客情報の内、承諾情報欄314gに承諾情報が格納されているか否かで、顧客の承諾の有無を判断する(S1052)。
そして、代理店サーバ310の契約情報処理部321は、ステップ1052で承諾が得られている場合には(承諾情報欄314gに承諾情報が格納されている場合には)、ステップ1050で取得した顧客承諾コード又は顧客IDに対応する商品コードを商品コード欄314eから特定し、特定した商品コードに対応する契約申込フォーマットを契約申込フォーマット記憶領域316から取得して、取得した契約申込フォーマットを、契約申込フォーマットの取得要求を送信した顧客用端末220に送信する(S1053)。
一方、代理店サーバ310の契約情報処理部321は、ステップ1052で承諾が得られていない場合には(承諾情報欄314gに承諾情報が格納されていない場合には)、契約申込を拒絶する旨の通知を契約申込フォーマットの取得要求を送信した顧客用端末220に送信する(S1054)。
図28は、窓口端末330から代理店サーバ310に問い合わせを行う際の処理を示すフローチャートである。
まず、窓口端末331の商品検索部334は、情報取得部339を介して取得され、申込書控解析部332において特定された情報を問い合わせテーブル334aに格納する(S1060)。
次に、窓口端末331の商品検索部334は、通信部338を介して、問い合わせテーブル334aを代理店サーバ310に送信する(S1061)。
次に、窓口端末331の商品検索部334は、問い合わせテーブル334aに格納した商品コードに対応する商品データを代理店サーバ310より受信する(S1062)。
次に、窓口端末331の商品検索部334は、受信した商品情報を予め定められた表示形式に変更して、表示部337に表示する(S1063)。
図29は、審査端末421において審査を行う処理を示すフローチャートである。
まず、審査端末421の審査情報受付部422が、通信部427を介して、管理サーバ410より審査情報を受信する(S1070)。
次に、審査端末421の審査チェック処理部423は、審査情報受付部422が受信した審査情報を予め定められた表示形式にして表示部425に表示する(S1071)。
次に、審査端末421の審査チェック処理部423は、入力部426を介して、審査情報に対する審査結果の入力を受け付ける(S1072)。
次に、審査端末421の審査チェック処理部423は、ステップS1072で入力された審査結果情報を管理サーバ410に送信する(S1073)。
図30は、審査結果情報を顧客用端末220又は窓口端末330で取得するための処理を示すフローチャートである。
まず、管理サーバ410は、審査結果の取得要求を送信してきた端末が窓口端末330かどうかを判断する(S1080)。ここで、窓口端末330かどうかは、予め窓口端末330のIPアドレスを管理サーバ410に登録しておき、登録されたIPアドレスか否かを確認することで判断することができる。
そして、審査結果の取得要求を送信してきた端末が、窓口端末330である場合には、通信部419を介して、契約申込情報を除いた審査結果情報を送信する(S1081)。
一方、審査結果の取得要求を送信してきた端末が、窓口端末330である場合には、通信部419を介して、契約申込情報を含む審査結果情報を送信する(S1081)。
以上に記載した実施形態においては、窓口端末330に、渉外者用端末210に設けられている情報入力部と同様のものを設けることで、窓口端末330で代理店に来店した顧客の認証を行うことができるようになる。
具体的には、来店した顧客より指紋等の特定情報を取得し、取得した特定情報が代理店サーバ310の見込み顧客情報テーブル134aに来店した顧客に対応されて格納されているか否かにより認証を行うことができる。そして、窓口端末330で取得された特定情報が代理店サーバ310の見込み顧客情報テーブル134aに格納されていないときは、審査結果や商品情報の取得を拒否するようにすることも可能である。
また、例えば、顧客用端末220に、渉外者用端末210に設けられている情報入力部と同様のものを設けることで、契約申込フォーマットの取得要求に顧客の特定情報を付加し、付加されている特定情報が、見込み顧客情報テーブル134aに格納されている説明承諾情報と一致する場合にのみ、契約申込フォーマットを返信するようにすることも可能である。
さらに、以上に記載した実施形態においては、代理店サーバ310と、管理サーバ410と、を別個のサーバとして構成したが、これらのサーバで行う処理を一つのサーバで行うようにすることも可能である。
また、以上に記載した実施形態においては、顧客用端末220から契約申込情報を代理点サーバ310に送信し、代理店サーバ310が契約申込情報を管理サーバ410に転送するようにしているが、このような態様に限定されず、例えば、顧客用端末220から直接管理サーバ410に契約申込情報を送信するようにすることも可能である。
100 保険契約システム、200 顧客側対応システム、210 渉外者用端末、211 制御部、212 顧客情報処理部、213 保険商品説明部、214 説明承諾処理部、220 顧客用端末、221 制御部、222 顧客情報取得部、223 契約処理部、224 データ変換部、300 代理店側システム、310 代理店サーバ、311 記憶部、312 顧客情報記憶領域、313 商品情報記憶領域、314 見込み顧客情報記憶領域、315 審査結果情報記憶領域、316 契約申込フォーマット記憶領域、330 窓口端末、331 制御部、332 申込書控解析部、333 顧客特定部、334 商品検索部、335 審査結果取得部、400 サービス提供者側システム、411 契約情報領域、413 墨塗情報記憶領域、414 審査結果情報記憶領域、415 制御部、416 契約申込受付部、417 審査振分部、418 審査結果処理部、420 審査端末、421 制御部、422 審査情報受付部、423 審査チェック処理部