JP5019477B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮された符号として与えられた画像を復号して表示する画像処理装置に係り、特に、表示画像の拡大操作が可能な画像処理装置に関する。
画像データベース内の画像を閲覧する場合、ユーザが目的とする画像を検索する必要がある。画像を検索する手法としては、検索対象画像の画像名(ファイル名)が既知であれば、画像名の一覧から検索する場合もあるが、多くの場合はサムネイルの一覧表示が使用される。例えば、文書画像を検索する場合、キーワード検索した後にキーワードにヒットした候補画像をサムネイル一覧表示して、最終的に検索対象画像を選択する方法や、最初からサムネイル一覧表示のみを使用して検索対象画像を探し出したりする方法が用いられている。このようなサムネイル一覧表示では、解像度を落とした縮小画像の状態なので画像の詳細な内容を把握する事が難しいため、画像を拡大表示させる必要がある。
このように画像の拡大表示が必要とされる場合は少なくない。しかし、通常、画像は圧縮された符号として記憶・伝送されるため、低解像度から段階的に高い解像度へと拡大操作を行った場合に、ある解像度の画像を得るための符号の復号処理を行い、次に、より高い解像度の画像を得るための符号の復号処理を行い、というように連続して何度も復号処理を行うのでは処理に時間がかかり、高速なズーミングが難しい。そこで、拡大操作の途中では低解像度の復号画像を画像補間により拡大した画像を表示する「過渡的なズーミング表示動作」を行い、拡大操作が終了した時点で、最終的な高解像度の画像表示に必要な符号の復号処理を行い、復号した高解像度画像で表示を更新するという手法が用いられる(例えば特許文献1を参照)。
特開平10−198337号公報
上に述べた「過渡的なズーミング表示動作」による補間拡大画像から、高解像度の復号画像の表示へと切り替えた瞬間に、画像が全体的にずれる、もしくは揺れる現象が起きることがある。本発明の目的は、そのような画像の「ずれ」もしくは「揺れ」の発生を抑えることにある。
まず、従来、過渡的ズーミング表示動作で表示された補間拡大画像から高解像度復号画像に置き換わった瞬間に画像がずれたり、揺れたりするように見える現象の発生メカニズムについて簡単に説明する。
例えばJPEG2000のロスレス圧縮モードは、5/3フィルタによる可逆な離散ウェーブレット変換(DWT:Discrete Wavelet Transform)を用いており、垂直方向、水平方向にそれぞれ1次元可逆離散ウェーブレット変換がかけられる。通常は離散ウェーブレット変換後のダウンサンプリングを考慮して計算を省いたリフティング演算が用いられる、このリフティング演算は以下のような式で与えられる。
Figure 0005019477
Figure 0005019477
垂直、水平方向にリフティング演算を行った後に、図4のようにデインターリーブされサブバンドに分けられる。図4において、LLは垂直水平ともに低周波の成分、HLは垂直方向の低周波成分から水平方向の高周波成分を抽出した信号、LHは垂直方向の高周波成分から水平方向の低周波成分を抽出した信号、HHは垂直水平ともに高周波成分を抽出した信号である。
低解像度の画像を生成するときはLLの成分のみを使う。ズーミング中に低解像度の画素値を使って補間拡大するということは、このLL成分の値を画素値として画像補間することに他ならない。
ここで簡単のために信号を1次元に限定して考える。図5に示すような1次元のオリジナルデータに5/3可逆DWTを施し低周波成分を抜き出すと、図6のようになる。抜き出された低周波成分がズーミング前の画素値であり、この画素値を使って2倍に補間拡大するものとする。
画像補間方法として、ニアレストネイバーを用いた場合のオリジナルデータとの比較を図7に示す。ニアレストネイバーでは、オリジナルデータの偶数番目の画素と同じ値をその隣の奇数番目の画素にも使うので、そもそも画質が汚い印象を与えるうえに、高解像度の画像を重ねたときに奇数番目の画素値が本来の値に修正される形になるため、左にずれるように見える。1次元データで左にずれて見える現象は、2次元の画像では左上にずれて見えることになる。
5/3可逆DWTを2回適用し、抜き出された低周波成分をニアレストネイバー法で補間拡大したデータとオリジナルデータを比較すると図8のようになり、さらにオリジナルデータとのズレが大きく見える。
ここまではニアレストネイバーを用いる例について説明したが、複数の参照画素の値を用いた演算により補間画素の値を決定する画像補間法を用いる場合も同様の現象が生じる。そのような画像補間法として広く使われているバイリニア法で補間拡大したデータは、通常、図9のようになり、補間拡大したデータに比べてオリジナルデータ(高解像度の画像)は全体的に左側にずれる。
このことについて、さらに説明する。バイリニア法では、補間画素の4近傍の参照画素の値から線形近似によって補間画素値を決める。入力画像f(i,j)を水平、垂直方向にA倍する場合、4つの参照画素(左上のものをf00、右上のものをf10、左下のものをf01、右下のものをf11とする)などを次式のように定義する。
Figure 0005019477
補間画素の値は次式により計算される。
Figure 0005019477
ここで、バイリニア法では、参照画素と補間画素の位置が同一の格子を使って示されているのではなく、図10に示すように、参照画素が、補間拡大画像の画素の格子点の間に配置されるのが通常である(図10はA=2の例である)。したがって、この場合、例えば補間画素g00の値は次式で計算される。
Figure 0005019477
このような参照画素の配置は、参照画素をオリジナルデータ(高解像度の画像)の2×2画素の中央に仮想的に存在する代表画素のように扱っていることを意味する。しかるに、5/3可逆DWTで得られる低周波成分は、ダウンサンプリングされる画素を中心とした画素から計算されており、いわば偶数番目の画素値に近い値が低周波成分となるため、5/3可逆DWTで得られる低周波成分を用いて、図10のような補間画像の格子点の間に参照画素を配置するような画像補間を行うと、図9に見られるように、オリジナルデータ(高解像度の画像)と補間拡大画像の間にギャップが生じてしまい、補間拡大画像に高解像度画像を上書き表示した時に、画像が左上にずれたように見えてしまうわけである。
このような画像の「ずれ」もしくは「揺れ」は、参照画素を図11のように補間拡大画像の画素の格子点上に配置することで防止することができる(図11ではA=2としている)。このように参照画素を配置する場合、補間画素g00,g10,g01,g11の算出式は次のように表され、偶数番目の補間画素値として参照画素の値がそのまま使われ、奇数番目の補間画素の値は両隣の参照画素の値を用いて決定される。
Figure 0005019477
このように、補間拡大画像の画素の格子点上に参照画素を配置してバイリニア法により補間拡大を施した結果は、図12のようになり、オリジナルデータとほぼ同じ変化をしている。したがって、補間拡大画像に高解像度画像を上書きした瞬間のずれ、もしくは揺れは目立たない。
なお、JPEG2000では、周波数変換として5/3可逆DWTと9/7非可逆DWTを使用できるが、そのいずれを選択するとしても、高い解像度の画像の奇数個の画素値から低い解像度の画像の画素値を生成する変換である点で共通している。
次に、高い解像度の画像の偶数個の画素値から低い解像度の画像の画素値を生成する変換が用いられる符号化方式の画像符号の場合について説明する。このような符号化方式の例として、現在標準化が進められているJPEG−XRがある。
JPEG−XRによる画像符号の場合、1つの符号から、最高解像度及び1/4のスケールの画像を得られる符号と、1/16のスケールの画像を得られる符号とを抜き出すことができる。JPEG−XRの画像符号の場合、図13に示すような周波数階層となっており、4画素×4画素のブロック単位で直交変換を行った後の係数を、4×4ブロック(マクロブロック)単位で集めたものを最高解像度の係数HPとし、マクロブロックの各ブロックの係数のDC成分を集めたものを1段階低い解像度の係数LPとし、LPに対して4×4の単位で直交変換した結果得られるDC成分を最も低い解像度の係数DCとして扱う。
ここで、LPは4画素×4画素の各ブロックを平坦化したようなものを表す係数であるので、LPのみを使って復号した低い解像度の画像をバイリニア法で補間拡大した画像に、HP係数を全て使って復号した高解像度の画像を上書きした時に画像のずれを生じさせないためには、JPEG2000の場合とは逆に、図10に示すように、補間拡大画像の画素の格子点の間に参照画素を配置して補間拡大を行えばよい。
同様の符号の別の例としてFlashPix符号がある。
以上では、圧縮された画像が解像度スケーラブルの符号として与えられる場合を想定して説明した。しかし、高い解像度の画像の奇数個の画素値から低い解像度の画像の画素値を生成する解像度変換により得られた複数の異解像度画像それぞれの独立した符号の集まりとして与えられる圧縮画像は、JPEG2000符号などと同様に、補間拡大画像の画素の格子点上に参照画素を配置して補間拡大を行えば、補間拡大画像を高解像度の復号画像で上書き表示した際の画像のずれが目立たなくなる。一方、高い解像度の画像の偶数個の画素値から低い解像度の画像の画素値を生成する解像度変換により得られた複数の異解像度画像それぞれの独立した符号の集まりとして与えられる圧縮画像は、JPEG−XR符号などと同様に扱うことができ、補間拡大画像の画素の格子点の間に参照画素を配置して補間拡大を行うとよい。
以上、画像補間法としてバイリニア法を例にしたが、バイキュービック法などが用いられる場合も同様である。
本発明は、以上の考察に基づき、過渡的なズーミング表示動作による補間拡大画像から高解像度の復号画像の表示へと切り替えた瞬間の画像のずれもしくは揺れの発生を抑えた画像処理装置を実現するものであり、その特徴は次の通りである。
請求項1記載の発明は、
拡大操作の対象である符号の復号処理により得られた復号画像を表示している状態でユーザによる拡大操作が始まると、当該拡大操作の継続中、当該復号画像の補間拡大処理を行い、それにより得た補間拡大画像を表示させる過渡的ズーミング表示動作を行い、当該拡大操作が終了すると拡大操作の対象である符号の復号処理を行い、それにより得た拡大後の復号画像を、当該過渡的ズーミング表示動作の最後に表示された補間拡大画像に上書きする形で表示する画像処理装置であって、
前記補間拡大処理は、補間拡大画像の各画素の値を複数の参照画素の値を用いた演算により決定する画像補間法による処理であり、
前記補間拡大処理を行う補間拡大手段は、参照画素と補間拡大画像の画素との位置関係に関連した動作モードとして、補間拡大画像の画素の格子点の間に参照画素を配置するAモード、又は、補間拡大画像の画素の格子点上に参照画素を配置するBモードを選択可能であり、
ユーザの指示に従って、前記補間拡大手段の動作モードとして前記Aモード、Bモードのいずれかを選択するモード選択手段を有することを特徴とする画像処理装置である。
請求項2記載の発明は、
拡大操作の対象である符号の復号処理により得られた復号画像を表示している状態でユーザによる拡大操作が始まると、当該拡大操作の継続中、当該復号画像の補間拡大処理を行い、それにより得た補間拡大画像を表示させる過渡的ズーミング表示動作を行い、当該拡大操作が終了すると拡大操作の対象である符号の復号処理を行い、それにより得た拡大後の復号画像を、当該過渡的ズーミング表示動作の最後に表示された補間拡大画像に上書きする形で表示する画像処理装置であって、
前記補間拡大処理は、補間拡大画像の各画素の値をその近傍の複数の参照画素の値を用いた演算により決定する画像補間法による処理であり、
前記補間拡大処理を行う補間拡大手段は、参照画素と補間拡大画像の画素との位置関係に関連した動作モードとして、補間拡大画像の画素の格子点の間に参照画素を配置するAモード、又は、補間拡大画像の画素の格子点上に参照画素を配置するBモードを選択可能であり、
前記補間拡大手段の動作モードとして前記Aモード、Bモードのいずれかを自動的に選択するモード選択手段を有することを特徴とする画像処理装置である。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明に係る画像処理装置において、
前記モード選択手段は、高い解像度の画像の奇数個の画素値から低い解像度の画像の画素値を生成する変換が用いられる符号化方式による解像度スケーラブルの符号が拡大操作の対象である場合には、前記補間拡大手段の動作モードとしてBモードを選択し、高い解像度の画像の偶数個の画素値から低い解像度の画像の画素値を生成する変換が用いられる符号化方式による解像度スケーラブルの符号が拡大操作の対象である場合には、前記補間拡大手段の動作モードとしてAモードを選択することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項2記載の発明に係る画像処理装置において、
前記モード選択手段は、高い解像度の画像の奇数個の画素値から低い解像度の画像の画素値を生成する解像度変換により得られた複数の異解像度画像それぞれの独立した符号が拡大操作の対象である場合には、前記補間拡大手段の動作モードとしてBモードを選択し、高い解像度の画像の偶数個の画素値から低い解像度の画像の画素値を生成する解像度変換により得られた複数の異解像度画像それぞれの独立した符号が拡大操作の対象である場合には、前記補間拡大手段の動作モードとしてAモードを選択することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項3又は4に記載の発明に係る画像処理装置において、
拡大操作の対象が複数ある場合、それら対象ごとに、前記モード選択手段は前記補間拡大手段の動作モードとしてAモード又はBモードのいずれかを自動的に選択することを特徴とする。
本発明によれば、過渡的なズーミング表示動作による補間拡大画像から高解像度の復号画像の表示へと切り替えた瞬間の画像のずれもしくは揺れの発生を抑えることが可能な画像処理装置を実現することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置を説明するためのブロック図である。この画像処理装置は、画像の符号を記憶するための符号記憶部100、符号記憶部100に記憶されている符号を読み込んで復号処理を行い復号画像を出力する復号部102、この復号画像を一時的に記憶するための復号画像記憶部104、復号画像記憶部104より復号画像を読み込んで補間拡大処理を行い補間拡大画像を出力する補間拡大部106、この補間拡大画像を一時的に記憶するための補間拡大画像記憶部108、復号画像記憶部104又は補間拡大画像記憶部108に記憶されている画像を画面に表示する表示部110、復号部102や補間拡大部106、表示部110の制御を行う制御部112、ユーザが拡大操作などを行うためのユーザ操作部114を有する。表示部110の画面には、画像が1つだけ表示されることも複数が同時に表示されることもある。ユーザは、ユーザ操作部114による拡大操作により、画面に表示されている1つの画像だけを拡大表示させることも複数の画像を同時に拡大表示させることもできる。
符号記憶部100に記憶される符号としては、通常、JPEG2000符号、JPEG−XR符号、FlashPix符号のような解像度スケーラブルの符号が想定される。ただし、高い解像度の画像に低い解像度へと変換する解像度変換を適用することに得られた複数の異解像度画像それぞれの独立した符号(例えばJPEG符号)の集まりであってもよい。
補間拡大部106は、補間画素値をその近傍の複数の参照画素の値を用いた演算により決定する画像補間法、例えばバイリニア法を利用するものである。そして、補間拡大部106は、参照画素と補間拡大画像の画素との位置関係に関連した動作モードとして、図10に例示したように補間拡大画像の画素の格子点の間に参照画素を配置するAモードを選択することも、図11に例示したように補間拡大画像の画素の格子点上に参照画素を配置するBモードを選択することもできる。
制御部112は、補間拡大部106をA,Bモードのいずれで動作させるかのモード選択を行うモード選択部116を含んでいる。このモード選択は、ユーザからの指示に基づいて行わせることも、対象とする符号に応じて自動的に行わせることも可能である。
このような画像処理装置は、例えば、図2に示すようなCPU200、メモリ202、ディスプレイ204、マウス206、キーボード208、ハードディスク210、ネットワーク・インターフェース212などから構成される一般的なコンピュータを利用しソフトウェアによって実現される。各記憶部100,104,108としてはメモリ202の特定の記憶域が利用される。ユーザ操作部114としては例えばマウス206が利用され、ユーザの拡大操作は例えばマウス206のホイールを回転させる操作である。表示される画像の符号は、ハードディスク210に蓄積されているものであったり、ネットワーク・インターフェース212を通じリモート・サーバ等からダウンロードされたものであったりする。
例えば、解像度スケーラブルの符号の復号処理により得られた低解像度の復号画像(復号画像記憶部104に記憶されている)が表示部110の画面に表示されている状態でユーザの拡大操作が行われる場合の動作について、図3の状態遷移図を参照し、説明する。
拡大操作の対象である符号の復号処理により得られた低解像度の復号画像が表示されている操作待ちの状態S0で、ユーザがユーザ操作部114で拡大操作を開始すると、制御部112は拡大操作中の状態S1に遷移する。この拡大操作とは、ここではマウス206のホイールを回転させる操作であるとする。
状態S1では、制御部112は、補間拡大部106に、拡大倍率を指定して復号画像記憶部104内の復号画像の補間拡大処理を行わせて補間拡大画像を補間拡大画像記憶部108に出力させ、この補間拡大画像を表示部110の画面に表示させる。拡大操作が継続中は、拡大倍率を徐々に上げて補間拡大処理と補間拡大画像の表示を繰り返し行わせる。すなわち、過渡的ズーミング表示動作が行われるわけである。
ユーザの拡大操作が終了すると(具体的にはマウス206のホイールからユーザが指を離すと)、制御部112は状態S2に遷移する。制御部112は、当該符号について、過渡的ズーミング表示動作の最後で表示された補間拡大画像のサイズに対応した高い解像度の画像(拡大後の画像)を得るための復号処理を復号部102に実行させ、復号部102より出力され復号画像記憶部104に記憶されている高解像度の復号画像を、表示部110の画面に、それまで表示されていた補間拡大画像に上書きする形で表示させる。この処理が終わると、操作待ち状態S0に戻る。
さて、過渡的ズーミング表示動作において補間拡大部106がAモード、Bモードのいずれのモードで動作するかはモード選択部116で選択される。拡大操作の対象となる符号の符号化方式が予め決まっているような場合、その符号化方式に適した特定のモードをモード選択部116で選択させるように、ユーザ側で例えばユーザ操作部114の操作を通じて予め指示することができる。
すなわち、高い解像度の画像の奇数個の画素値から低い解像度の画像の画素値を生成する変換が用いられる符号化方式による解像度スケーラブルの符号、例えばJPEG2000符号が拡大操作の対象である場合には(もしくは、同様の解像度変換により得られた複数の異解像度画像それぞれの独立した符号が拡大操作の対象である場合には)、補間拡大画像の画素の格子点上に参照画素を配置するBモードを選択するように指示すればよい。このようなモード選択を行えば、過渡的ズーミング表示動作で最後に表示された補間拡大画像に高解像度復号画像を上書き表示した時の画像のずれは目立たなくなる。
一方、高い解像度の画像の偶数個の画素値から低い解像度の画像の画素値を生成する変換が用いられる符号化方式による解像度スケーラブルの符号、例えばJPEG−XR符号やFlashPix符号が拡大操作の対象である場合には(もしくは、同様の解像度変換により得られた複数の異解像度画像それぞれの独立した符号が拡大操作の対象である場合には)、補間拡大画像の画素の格子点の間に参照画素を配置するAモードを選択するように指示すればよい。このようなモード選択を行えば、過渡的ズーミング表示動作の最後に表示された補間拡大画像に高解像度復号画像を上書き表示した時の画像のずれ、もしくは揺れは目立たなくなる。
また、ユーザはユーザ操作部114の操作を通じて、モード選択部116で、拡大操作の対象となる符号に適したモードを自動的に選択させるように指示することができる。この場合、モード選択部116では、高い解像度の画像の奇数個の画素値から低い解像度の画像の画素値を生成する変換が用いられる符号化方式による解像度スケーラブルの符号、例えばJPEG2000符号が拡大操作の対象である場合には(もしくは同様の解像度変換により得られた複数の異解像度画像それぞれの独立した符号が拡大操作の対象である場合には)Bモードを自動選択し、高い解像度の画像の偶数個の画素値から低い解像度の画像の画素値を生成する変換が用いられる符号化方式による解像度スケーラブルの符号、例えばJPEG−XR符号やFlashPix符号が拡大操作の対象である場合には(もしくは、同様の解像度変換により得られた複数の異解像度画像それぞれの独立した符号が拡大操作の対象である場合には)Aモードを自動選択する。
このような自動的なモード選択は、例えば、符号のヘッダに記述されている符号化方式に関する情報や、符号のヘッダに予め記述したモード選択に関する情報、あるいは、符号ごとにA,Bモードのいずれを適用するかを管理するために用意したテーブルの情報などを参照することにより、容易に行うことができる。そして、このような自動的なモード選択を行わせるならば、対象とする符号の符号化方式などをユーザが意識しなくとも、過渡的ズーミング表示動作で表示された補間拡大画像に高解像度復号画像を上書き表示した時の画像のずれ、もしくは揺れを目立たなくすることができる。
なお、ユーザの拡大操作により、表示部110の画面に表示されている複数の画像を同時に拡大表示させることもできる。このように拡大操作の対象が複数ある場合においても、モード選択部116により、過渡的ズーミング表示における補間拡大処理のモードを拡大操作の対象ごとに適切に選択することにより、補間拡大画像に高解像度復号画像を上書き表示した際の画像のずれを目立たなくすることができる。拡大操作の対象に符号化方式などの異なる画像が混在している場合には、画像ごとに適したモードを選択させる必要があるが、これは上述の自動的なモード選択により可能である。
なお、本発明は以上に述べた実施形態のみに限定されるものではなく、様々に変形して実施し得るものである。
本発明の画像処理装置のブロック図である。 本発明の画像処理装置が実現されるコンピュータの一例を示すブロック図である。 拡大操作に関連した動作を説明するための状態遷移図である。 2次元DWTを1回適用した後のサブバンド分割を示す図である。 5/3DWTの対象となる1次元のオリジナルデータを示す図である。 オリジナルデータと、それに5/3DWTを適用した後のデータの低周波成分とをプロットした図である。 オリジナルデータと、それに5/3DWTを適用した後のデータの低周波成分をニアリストネイバーにより2倍拡大したデータとをプロットした図である。 オリジナルデータと、それに5/3DWTを2回適用した後のデータの低周波成分をニアレストレイバーにより2倍拡大したデータとをプロットした図である。 オリジナルデータと、それに5/3DWTを適用した後のデータの低周波成分をバイリニアで2倍拡大したデータとをプロットした図である。 バイリニア法において補間画像の画素の格子点の間に参照画素を配置するモードの説明図である。 バイリニア法において補間画像の画素の格子点上に参照画素を配置するモードの説明図である。 オリジナルデータと、それに5/3DWTを適用した後のデータの低周波成分を、バイリニア法により、補間画像の画素の格子点上に参照画素を配置するモードで2倍拡大したデータとをプロットした図である。 JPEG−XRの周波数階層の説明図である。
符号の説明
100 符号記憶部
102 復号部
104 復号画像記憶部
106 補間拡大部
108 補間拡大画像記憶部
110 表示部
112 制御部
114 ユーザ操作部
116 モード選択部

Claims (5)

  1. 拡大操作の対象である符号の復号処理により得られた復号画像を表示している状態でユーザによる拡大操作が始まると、当該拡大操作の継続中、当該復号画像の補間拡大処理を行い、それにより得た補間拡大画像を表示させる過渡的ズーミング表示動作を行い、当該拡大操作が終了すると拡大操作の対象である符号の復号処理を行い、それにより得た拡大後の復号画像を、当該過渡的ズーミング表示動作の最後に表示された補間拡大画像に上書きする形で表示する画像処理装置であって、
    前記補間拡大処理は、補間拡大画像の各画素の値を複数の参照画素の値を用いた演算により決定する画像補間法による処理であり、
    前記補間拡大処理を行う補間拡大手段は、参照画素と補間拡大画像の画素との位置関係に関連した動作モードとして、補間拡大画像の画素の格子点の間に参照画素を配置するAモード、又は、補間拡大画像の画素の格子点上に参照画素を配置するBモードを選択可能であり、
    ユーザの指示に従って、前記補間拡大手段の動作モードとして前記Aモード、Bモードのいずれかを選択するモード選択手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 拡大操作の対象である符号の復号処理により得られた復号画像を表示している状態でユーザによる拡大操作が始まると、当該拡大操作の継続中、当該復号画像の補間拡大処理を行い、それにより得た補間拡大画像を表示させる過渡的ズーミング表示動作を行い、当該拡大操作が終了すると拡大操作の対象である符号の復号処理を行い、それにより得た拡大後の復号画像を、当該過渡的ズーミング表示動作の最後に表示された補間拡大画像に上書きする形で表示する画像処理装置であって、
    前記補間拡大処理は、補間拡大画像の各画素の値をその近傍の複数の参照画素の値を用いた演算により決定する画像補間法による処理であり、
    前記補間拡大処理を行う補間拡大手段は、参照画素と補間拡大画像の画素との位置関係に関連した動作モードとして、補間拡大画像の画素の格子点の間に参照画素を配置するAモード、又は、補間拡大画像の画素の格子点上に参照画素を配置するBモードを選択可能であり、
    前記補間拡大手段の動作モードとして前記Aモード、Bモードのいずれかを自動的に選択するモード選択手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  3. 前記モード選択手段は、高い解像度の画像の奇数個の画素値から低い解像度の画像の画素値を生成する変換が用いられる符号化方式による解像度スケーラブルの符号が拡大操作の対象である場合には、前記補間拡大手段の動作モードとしてBモードを選択し、高い解像度の画像の偶数個の画素値から低い解像度の画像の画素値を生成する変換が用いられる符号化方式による解像度スケーラブルの符号が拡大操作の対象である場合には、前記補間拡大手段の動作モードとしてAモードを選択することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記モード選択手段は、高い解像度の画像の奇数個の画素値から低い解像度の画像の画素値を生成する解像度変換により得られた複数の異解像度画像それぞれの独立した符号が拡大操作の対象である場合には、前記補間拡大手段の動作モードとしてBモードを選択し、高い解像度の画像の偶数個の画素値から低い解像度の画像の画素値を生成する解像度変換により得られた複数の異解像度画像それぞれの独立した符号が拡大操作の対象である場合には、前記補間拡大手段の動作モードとしてAモードを選択することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 拡大操作の対象が複数ある場合、それら対象ごとに、前記モード選択手段は前記補間拡大手段の動作モードとしてAモード又はBモードのいずれかを自動的に選択することを特徴とする請求項3又は4に記載の画像処理装置。
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