JP5018968B2 - 通信制御装置、通信制御方法及び通信制御プログラム - Google Patents

通信制御装置、通信制御方法及び通信制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、無線端末(Mobile Subscriber:以下、単にMSと称する)を無線収容する無線基地局(Base Station:以下、単にBSと称する)を用いた通信制御装置、通信制御方法及び通信制御プログラムに関する。無線基地局の適用例として、通常の無線基地局(Macro Base Station:以下、単にマクロBSと称する)や超小型無線基地局(Femto Base Station:以下、単にフェムトBSと称する)を挙げることができる。
近年、IEEE802.16ワーキンググループでは、BSに複数のMSが接続可能なPoint−to−Multipoint (以下、単にP−MPと称する)型の通信方式を規定している。
また、IEEE802.16ワーキンググループでは、主に固定通信用途向けの802.16d仕様(802.16−2004)と、移動通信用途向けの802.16e仕様(802.16e−2005)との2種類の用途を規定している。
このようなIEEE802.16d/eを採用した無線通信システムでは、直交周波数分割多重方式(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplex)や、直交周波数分割多元接続方式(OFDMA:Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)等の技術を主に採用している。
図14は、IEEE802.16d/eを採用した無線通信システム内部の概略構成を示すブロック図である。
図14に示す無線通信システム100は、インターネット101と、複数のMS102を無線収容する複数のマクロBS103Aを収容接続するアクセス・サービス・ネットワーク(Access Service Network:以下、単にASNと称する)104と、インターネット101及びASN104間を通信接続する接続サービスネットワーク(Connectivity Service Network:以下、単にCSNと称する)105とを有している。
また、ASN104は、複数のマクロBS103Aの他に、CSN105及びASN104間の通信インタフェースを司るASNゲートウェイ(以下、単にASN−GWと称する)106を配置し、レイヤ2でパケットを転送している。また、CSN105は、レイヤ3でパケットのルーティングや転送を行っている。
近年では、マクロBS103Aを小型化したフェムトBSの開発が進み、フェムトBSを電波環境の良くない一般家庭やオフィス等に配置し、インターネットサービスプロバイダ(Internet Service Provider:以下、単にISPと称する)を通じてインターネット101経由でASN104に通信接続する技術が考案されている。
図15は、フェムトBSを使用した無線通信システム内部の概略構成を示すブロック図である。尚、図14に示す無線通信システム100と同一の構成については同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
図15に示す無線通信システム100Aは、例えば一般家庭やオフィス等に配置し、MS102を無線収容するフェムトBS103Bを備えている。
フェムトBS103Bは、非対称デジタル加入者線(Asymmetric Digital Subscriber Line:以下、単にADSL回線と称する)や光ファイバ回線を通じてISP108に接続し、ISP108から直接又はインターネット101経由でASN104に通信接続するものである。
また、ASN104は、ISP108やインターネット101経由でフェムトBS103Bとの通信インタフェースを司るフェムトGW109を配置している。
フェムトGW109は、IPセキュリティ(IP Security:以下、単にIPsecと称する)等を使用してフェムトBS103Bとのデータの盗聴や改ざんを防止する暗号化通信を実現し、ASN104のセキュリティを確保している。
図16は、フェムトBS103Bを使用した無線通信システム内部の概略構成を示すブロック図である。尚、図15に示す無線通信システム100Aと同一の構成については同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
図16に示す無線通信システム100Bでは、地理的に隣接関係にある複数のマクロBS103A及びフェムトBS103Bを同一のページンググループ(以下、単にPGと称する)に設定している。尚、説明の便宜上、マクロBS103A及びフェムトBS103Bを総称してBS103とする。
ASN−GW106は、同一PG内のBS103に無線収容中のMS102へのパケットを受信すると、同一PG内の全マクロBS103A及び全フェムトBS103Bに対してMS102のページング情報の送信を指示するものである。
また、MS102は、アイドルモードを設定可能にし、そのアイドルモード中はマクロBS103A又はフェムトBS103Bからの信号を常時受信する必要はなく、消費電力の削減を図るものである。
尚、ASN−GW106は、アイドルモード中のMS102が位置するPGを登録するページングコントローラ(以下、単にPCと称する)部を有している。
また、MS102は、現在位置のPGから他のPGに属するBS103配下への移動、すなわちPG変化を検出すると、新たな位置情報を位置登録データベースへ登録要求すべく、ASN−GW106に対して位置登録を要求するものである。
尚、BS103は、周期的に配下MS102に対して自分のPGIDを広報しているため、MS102は、そのBS103からのPGIDに応じてMS102の移動によるPG変化を検出するものである。
ASN−GW106内のPC部は、MS102の位置登録要求を検出すると、MS102が位置する最新の位置情報として位置登録データベースに登録更新するものである。尚、MS102の位置登録要求は、MS102の移動によるPG変化を検出した場合の他に、MS102が自分で管理するタイマ(アイドルモードタイマ)のタイムアップに応じて起動するものである。
また、ASN−GW106は、アイドルモード中のMS102宛のパケットを受信した場合、受信したパケットのヘッダ情報からMS102を特定し、その特定したMS102を識別する識別子及びページングパラメータを含むページング広報を、そのMS102が存在するPG内の全BS103に送信するものである。
各BS103は、ASN−GW106からページング広報を受信すると、配下MS102に対してページング情報を送信するものである。
図17は、基本的な位置登録更新処理に関わる無線通信システム100B内部の処理動作を示す動作シーケンス図である。
図17に示すMS102は、位置登録更新処理の起動タイミングを検出すると(ステップS201)、位置登録更新処理を開始する。尚、起動タイミングは、例えば、MS102の移動によるPG変化の検出や、MS102のアイドルモードタイマのタイムアップに応じて起動するものである。
MS102は、起動タイミングを検出すると、レンジング要求(以下、単にRNG−REQと称する)をBS103に送信する(ステップS202)。尚、RNG−REQは、位置登録更新処理を要求する位置登録要求フラグ(以下、単にLU要求フラグと称する)と、MS102に関わるASN−GW106内のPC部を識別するPCIDとを含むメッセージである。
BS103は、RNG−REQを受信すると、RNG−REQ内のPCIDに関わるPC部を含むASN−GW106に対して位置登録要求(以下、単にLU−Reqと称する)を送信する(ステップS203)。
ASN−GW106は、LU−Reqを受信すると、MS102が位置する現在のPGを識別する現在PGID、最後に位置登録したBS103を識別するラストBSID及びパラメータ等を位置登録データベースに登録更新する(ステップS204)。尚、ASN−GW106は、同時に、ASN−GW106側で位置登録更新処理の起動タイミングを監視するシステム側アイドルモードタイマの計時動作をリセットするものである。尚、システム側アイドルモードタイマは、MS102が管理するアイドルモードタイマよりも若干長い時間でタイムアップするものである。
さらに、ASN−GW106は、BS103からのLU−Reqに対する位置登録要求応答(以下、単にLU−Rspと称する)をBS103に返信する(ステップS205)。尚、LU−Rspは、RNG−REQの正当性をBS103側でチェックするメッセージ認証コード(Cipher−based message authentication code:以下、単にCMACと称する)を計算するための鍵情報を含むものである。
BS103は、ASN−GW106からのLU−Rspを受信すると、そのLU−Rsp内の鍵情報に基づき、CMACを認証することで、RNG−REQの正当性を確認し、正当性を確認した場合、位置登録成功を示すフラグ及び現在のPGIDを含むレンジング要求応答(以下、単にRNG−RSPと称する)をMS102に送信する(ステップS206)。
さらに、BS103は、RNG−RSPをMS102に送信した後、位置登録要求確認応答(以下、単にLU−Confirmと称する)をASN−GW106内部のPC部に返信する(ステップS207)。
尚、BS103は、ステップS206にてRNG−REQの正当性が確認できなかった場合、位置登録失敗を示すフラグを含むRNG−RSPをMS102に送信した後、LU−ConfirmをASN−GW106内部のPCに返信するものである。そして、ASN−GW106は、位置登録の更新をキャンセルする。
図18は、基本的なページング処理に関わる無線通信システム100B内部の処理動作を示す動作シーケンス図である。
図18に示すASN−GW106内部のPC部は、アイドルモード中のMS102宛のパケットを受信すると(ステップS211)、MS102が位置登録更新処理時に報告した現在PGIDのPG内の全BS103に対して、MS102宛のページング情報の送信開始を示す開始コードを含むページング広報を送信する(ステップS212)。
各BS103は、開始コードを含むページング広報を受信すると、ページング対象のMS102に対してページング情報(PAG−ADV)を送信する(ステップS213)。尚、ページング広報及びページング情報(PAG−ADV)には、ページング対象のMS102を特定するためのMACアドレスやハッシュ値等が含まれるものである。
尚、各BS103は、後述する停止コードを含むページング広報の受信、ページング広報に含むページング広報タイマのタイムアップ、又は、MS102からRNG−REQに対する応答の受信の何れかまで、所定ページング周期でページング情報(PAG−ADV)の送信を継続するものである。
MS102は、自分のMACアドレス(又はハッシュ値)を含むページング情報を受信すると、アイドルモードを終了してネットワーク再接続を要求する再接続要求フラグ及び、そのMS102に関わるASN−GW106内のPC部を識別するPCIDを含むRNG−REQをBS103に送信する(ステップS214)。
BS103は、RNG−REQを受信すると、自分配下にページング対象のMS102が存在しているものと判断し、RNG−REQのPCIDに基づき、そのMS102がアイドルモードを終了してネットワーク再接続を要求するアイドルモード離脱要求をASN−GW106内のPC部に送信する(ステップS215)。
ASN−GW106内のPC部は、アイドルモード離脱要求を受信すると、RNG−REQの正当性を確認するのに使用するCMACを計算するための鍵情報の他、そのページング対象のMS102の登録情報を含むアイドルモード離脱応答をBS103に返信する(ステップS216)。
BS103は、アイドルモード離脱応答を受信すると、アイドルモード離脱応答内の鍵情報に基づき、CMACを認証することで、RNG−REQの正当性を確認し、正当性を確認した場合、位置登録更新成功の他、通信開始のコネクション情報等の最適化情報を含むRNG−RSPをMS102に送信し(ステップS217)、MS102との通信を開始する。
さらに、ASN−GW106は、停止コードを含むページング広報を同一PG内の全BS103に送信する(ステップS218)。尚、BS103は、停止コードを含むページング広報を受信すると、ページング情報の継続送信を停止することになる。
しかしながら、フェムトBS103Bを含む無線通信システム100Bでは、フェムトBS103B及びフェムトGW109間をIPセキュリティ等のポイントトゥポイントの暗号化トンネルで接続しているために、ページング情報をマルチキャストで配信することができず、ページング情報の配信数を最小限に抑制することが求められている。
すなわち、フェムトGW109は、例えば、その配下に1000台のフェムトBS103Bが存在する場合、配下MS102宛のページング情報を1000回コピーし、そのページング情報を各フェムトBS103Bに送信する必要があり、その処理負担は勿論のこと、インターネット101上で大きな帯域が消費されてしまう事態が生じる。
また、図19は、同一PG内の各BS103に関わる通常ページング機能を端的に示す説明図である。
図19に示す通常ページング機能では、BS103“#1”、“#2”及び“#3”が同一PGの場合、BS103“#1”配下にMS102“#3”、BS103“#2”配下にMS102“#1”が存在し、BS103“#1”→BS103“#2”→BS103“#3”の経路でMS102“#2”が移動する例を示している。
この際、MS102“#1”,“#2”及び“#3”のパケットが発生した場合、同一PG内の全BS103“#1”、“#2”及び“#3”では、MS102の“#1”,“#2”及び“#3”のページング情報を送信することになる。
しかしながら、通常ページング機能では、同一PG内の各BS103が、そのBS103配下にページング対象のMS102が存在していないにも関わらず、そのMS102のページング情報を配信する必要がある。例えば、BS103“#2”では、MS102“#1”及び“#2”が存在しているものの、MS102“#3”が存在していないにも関わらず、MS102“#1”及び“#2”のページング情報の他、MS102“#3”のページング情報までも送信することになるため、無駄なページング情報の送信が発生する。
そこで、このような事態に対処すべく、ページング対象のMS102が存在するBS103からのみ、そのMS102のページング情報を配信する位置本位ページング機能(“Location Based Paging”)が考えられている。
図20は、同一PG内の各BS103に関わる位置本位ページング機能を端的に示す説明図である。
図20に示す位置本位ページング機能では、BS103及びMS102が図19に示す通常ページング機能と同一グループ配置構成とした場合、同一PGであっても、各BS103は、そのBS103配下にMS102が存在する場合にのみ、そのMS102のページング情報を送信する。例えば、BS103“#2”は、BS103“#2”配下にMS102“#1”及び“#2”が存在する場合、そのMS102“#1”及び“#2”のページング情報のみを送信し、無駄なページング情報の配信を防止することで、ページング情報のデータ配信量を軽減することができる。
IEEE Std 802.16TM−2004 IEEE Std 802.16eTM−2005 IEEE802.16m−08/579.
上記従来の無線通信システムでは、マクロBS103A及びフェムトBS103Bを同一PG内に設定し、同一PG配下のMS102宛のパケットが発生した場合、同一PG内の全BS103、すなわち全マクロBS103Aは勿論のこと、全フェムトBS103Bを通じてもMS102へのページング情報を送信するため、無駄なページング情報の送信でページング情報のデータ配信量が増大してしまうといった事態が考えられる。
また、位置本位ページング機能を採用した無線通信システムでは、例えば、図20に示すように、同一PG内であっても、BS103“#1”のみが自分宛のページング情報を送信していることをMS102“#3”自身が認識していないため、MS102“#3”が同一PG内の他のBS103“#3”に移動したとしても、直ちに位置登録要求を実行できず、アイドルモードタイマのタイムアップに応じて位置登録要求を実行することになる。その結果、位置登録が完了するまでは、MS102“#3”は、本来、BS103“#3”配下に存在しているにも関わらず、そのBS103“#3”からのページング情報を受信することができず、安定したページング処理を確保することができない。
また、従来の無線通信システムでは、一般的にフェムトBS103Bの無線範囲が周辺マクロBS103Aの無線範囲に比較して極めて狭いため、フェムトBS103Bの無線範囲内に存在するMS102の数は、周辺マクロBS103Aの無線範囲に存在するMS102の数に比較して極めて少ない場合が多く、すなわち、フェムトBS103Bから送信されるページング情報の多くが、周辺マクロBS103Aの無線範囲内に存在するMS102宛のページング情報である可能性が高い。
本発明は上記点に鑑みて成されたものであり、その目的の一側面は、無駄なページング情報の送信を回避してデータ配信量の大幅削減を図りながら、安定したページング制御を実現することにある。
第1の案では、無線端末を無線収容する複数の無線基地局を通信制御する通信制御装置であって、前記複数の無線基地局の内、通常基地局に設定する通常グループ及び、前記複数の無線基地局の内、前記通常基地局と異なる特定基地局に設定する特定グループを設定するグループ設定部と、前記無線端末の現在位置に対応する前記無線基地局のグループを識別するグループ識別情報及び、前記無線端末が最後に位置登録した無線基地局を識別する最終基地局識別情報を前記無線端末毎に管理する位置登録管理部と、前記無線端末宛のデータを受信すると、この無線端末に対応する前記グループ識別情報を前記位置登録管理部から取得し、取得したグループ識別情報が前記通常グループの場合、前記通常グループ内の全通常基地局を通じて前記無線端末のページング情報を送信すると共に、前記無線端末宛のデータを受信すると、前記無線端末に対応する前記グループ識別情報を前記位置登録管理部から取得し、取得したグループ識別情報が前記特定グループの場合、前記無線端末に対応する前記最終基地局識別情報を前記位置登録管理部から取得し、取得した最終基地局識別情報の特定基地局を通じて前記無線端末のページング情報を送信するページング制御部とを有する装置を用いる。
第2の案では、無線端末を無線収容する複数の無線基地局を通信制御する通信制御方法であって、前記複数の無線基地局の内、通常基地局に設定する通常グループ及び、前記複数の無線基地局の内、前記通常基地局と異なる特定基地局に設定する特定グループを設定するグループ設定ステップと、前記無線端末の現在位置に対応する前記無線基地局のグループを識別するグループ識別情報及び、前記無線端末が最後に位置登録した無線基地局を識別する最終基地局識別情報を前記無線端末毎に位置登録管理部に管理する位置登録管理ステップと、前記無線端末宛のデータを受信すると、この無線端末に対応する前記グループ識別情報を前記位置登録管理部から取得し、取得したグループ識別情報が前記通常グループの場合、前記通常グループ内の全通常基地局を通じて前記無線端末のページング情報を送信すると共に、前記無線端末宛のデータを受信すると、前記無線端末に対応する前記グループ識別情報を前記位置登録管理部から取得し、取得したグループ識別情報が前記特定グループの場合、前記無線端末に対応する前記最終基地局識別情報を前記位置登録管理部から取得し、取得した最終基地局識別情報の特定基地局を通じて前記無線端末のページング情報を送信するページング制御ステップとを含む方法を用いる。
また、第3の案では、無線端末を無線収容する複数の無線基地局を通信制御する通信制御プログラムであって、前記複数の無線基地局の内、通常基地局に設定する通常グループ及び、前記複数の無線基地局の内、前記通常基地局と異なる特定基地局に設定する特定グループを設定するグループ設定手順と、前記無線端末の現在位置に対応する前記無線基地局のグループを識別するグループ識別情報及び、前記無線端末が最後に位置登録した無線基地局を識別する最終基地局識別情報を前記無線端末毎に位置登録管理部に管理する位置登録管理手順と、前記無線端末宛のデータを受信すると、この無線端末に対応する前記グループ識別情報を前記位置登録管理部から取得し、取得したグループ識別情報が前記通常グループの場合、前記通常グループ内の全通常基地局を通じて前記無線端末のページング情報を送信すると共に、前記無線端末宛のデータを受信すると、前記無線端末に対応する前記グループ識別情報を前記位置登録管理部から取得し、取得したグループ識別情報が前記特定グループの場合、前記無線端末に対応する前記最終基地局識別情報を前記位置登録管理部から取得し、取得した最終基地局識別情報の特定基地局を通じて前記無線端末のページング情報を送信するページング制御手順とを含む処理プログラムをコンピュータ装置に実行させるプログラムを用いる。
通常基地局を通常グループ及び、特定基地局を特定グループに設定し、無線端末宛のデータが発生したとしても、通常基地局及び特定基地局双方を通じた無駄なページング情報の送信を回避してデータ配信量の大幅削減を図りながら、安定したページング制御を実現することができるという効果を奏する。
図1は、実施例1の無線通信システム内部の概略構成を示す説明図である。 図2は、MS内部の概略構成を示すブロック図である。 図3は、ASN−GW内部の概略構成を示すブロック図である。 図4は、ASN−GW内部の位置登録データベースで管理する情報のデータ構成を端的に示す説明図である。 図5は、位置登録更新処理に関わる無線通信システム内部の処理動作を端的に示す動作シーケンス図である。 図6は、位置登録更新処理に関わるASN−GW内部の処理動作を示すフローチャートである。 図7は、ページング処理に関わるASN−GW内部の処理動作を示すフローチャートである。 図8は、位置登録更新処理に関わるMS内部の処理動作を示すフローチャートである。 図9は、実施例2の無線通信システム内部の概略構成を示す説明図である。 図10は、位置登録更新処理に関わる無線通信システム内部の処理動作を示す動作シーケンス図である。 図11は、位置登録更新処理に関わるASN−GW内部の処理動作を示すフローチャートである。 図12は、ページング処理に関わる実施例3の無線通信システム内部の処理動作を示す動作シーケンス図である。 図13は、ページング処理に関わるASN−GW内部の処理動作を示すフローチャートである。 図14は、IEEE802.16d/eを採用した無線通信システム内部の概略構成を示すブロック図である。 図15は、フェムトBSを使用した無線通信システム内部の概略構成を示すブロック図である。 図16は、フェムトBSを使用した無線通信システム内部の概略構成を示すブロック図である。 図17は、基本的な位置登録更新処理に関わる無線通信システム内部の処理動作を示す動作シーケンス図である。 図18は、基本的なページング処理に関わる無線通信システム内部の処理動作を示す動作シーケンス図である。 図19は、同一PG内の各BSに関わる通常ページング機能を端的に示す説明図である。 図20は、同一PG内の各BSに関わる位置本位ページング機能を端的に示す説明図である。
符号の説明
1 無線通信システム
1A 無線通信システム
1B 無線通信システム
2 MS
3 BS
3A マクロBS
3B フェムトBS
4 ASN−GW
24 GW側制御部
23A PGID管理テーブル
23B 位置登録データベース
以下、図面に基づき本発明の通信制御装置、通信制御方法及び通信制御プログラムに関わる実施例について説明する。
本実施例の概略としては、MSを無線収容する複数のBSと、これら複数のBSを管理するASN−GWとを有し、これら複数のBSは、マクロBS及びフェムトBSを有し、地理的に隣接するマクロBSにPGを設定し、フェムトBSに周辺のマクロBSと異なるPGを設定する。
そして、ASN−GWは、MSがマクロBSのPG内に存在し、MS宛のパケットを受信した場合、同PG内の全マクロBSに対してMSのページング情報を送信する。
また、ASN−GWは、MSがフェムトBSのPG内に存在し、MS宛のパケットを受信した場合、最後に位置登録を実行したフェムトBSに対してMSのページング情報を送信する。
本実施例では、MS宛のパケットが生じた場合、従来のようにマクロBS及びフェムトBS双方に、無駄なMS宛のページング情報を配信するような事態を回避してデータ配信量の大幅削減を図りながら、安定したページング制御を実現することができるというものである。
図1は、実施例1の無線通信システム内部の概略構成を示す説明図である。
図1に示す無線通信システム1は、複数のMS2を無線収容する複数のBS3と、複数のBS3の内、マクロBS3Aを収容するASN−GW4と、複数のBS3の内、フェムトBS3Bをインターネット5経由で収容するフェムトGW6とを有し、ASN−GW4は、フェムトGW6及びインターネット5経由でフェムトBS3Bを収容している。
また、無線通信システム1は、地理的に隣接する複数のマクロBS3AにPG#1を設定し、地理的に隣接しない複数のフェムトBS3Bに、マクロBS3AのPGとは異なるPG#2を設定するものである。つまり、フェムトBS3Bに設定するPGは同一の共通PGに設定するものである。
また、フェムトGW6は、各フェムトBS3Bとの間でIPセキュリティを使用してポイントトゥポイントの暗号化トンネルを設定し、インターネット5経由で盗聴やデータ改ざん等を防止しているものである。
図2は、MS2内部の概略構成を示すブロック図である。
図2に示すMS2は、BS3との間で無線信号を送受信するアンテナ11と、アンテナ11を送受信系で共用するデュプレクサ12と、受信処理を施す受信処理部13と、送信処理を施す送信処理部14と、データ処理部15と、様々な情報を記憶する記憶部16と、MS2全体を制御する制御部17とを有している。
受信処理部13は、アンテナ11で受信した無線信号を受信する受信部13Aと、受信信号を復調する復調部13Bと、復調した受信信号を復号する復号化部13Cと、復号データから制御データ(例えば、PAG−ADV等)及びパケット化したデータを抽出するデータ抽出部13Dと、データ抽出部13Dにて抽出したデータを再生するパケット再生部13Eとを有している。
データ処理部15は、受信データに含まれる各種データの表示処理や音声出力処理等を実行するものである。
送信処理部14は、データ処理部15から受信したパケットデータに含まれるIPアドレスを識別し、IPアドレスに基づきコネクションを特定するパケット識別部14Aと、データ処理部15から受信したパケットデータを格納するパケットバッファ部14Bと、無線フレーム内にユーザデータ及び制御データの送信データを格納するプロトコルデータユニット(PDU:Protocol Data Unit)生成部14Cと、送信データを符号化する符号化部14Dと、符号化した送信データを変調する変調部14Eと、変調した送信データを送信する送信部14Fとを有している。
パケット識別部14Aは、データ処理部15から受信したパケットデータに含まれるIPアドレスを識別し、IPアドレスに基づきコネクションを特定(例えば、IPアドレスとコネクションのIDの対応を記憶しておき、対応するコネクションのIDを取得)すると共に、IDに対応するQOS(同様にIDに対応させて記憶しておく)情報を取得し、制御部17にID、QOS情報、データサイズを与えて送信要求を行い、データ処理部15から渡されたパケットデータをパケットバッファ部14Bに格納するものである。
制御部17は、パケット識別部14Aから送信要求を受けると、BS3に帯域要求を実行するものである。帯域が割り当てられると、パケットバッファ部14B及びPDU生成部14Cに送信の指示を実行するものである。また、制御部17は、制御データ(例えばRNG−REQや帯域要求(Bandwidth Request Header等))の生成も実行し、BS3に送信するものである。
また、PDU生成部14Cは、BS3が送信する同期信号(プリアンブル)を基準として形成される無線フレーム内にユーザデータ及び制御データの送信データが格納されるようにPDUを生成し、符号化部14Dに送出するものである。この際、ユーザデータを暗号化する場合、PDU生成部14C内の暗号化処理部は、制御部17から通知された暗号鍵、無線フレーム番号及びインデックスを用いてユーザデータを暗号化するものである。
符号化部14D、変調部14E及び送信部14Fは、夫々順にPDUデータに対して誤り訂正符号化等の符号化処理を施してから変調し、送信部14Fからアンテナ11を介して無線信号として送信するものである。
また、制御部17は、BS3と送受信する制御データの処理も行う。例えば、受信した制御データから無線フレーム番号、BSIDやPGIDを抽出して管理する他、MS2のサポートする機能の登録、認証、鍵生成・交換、無線チャネルの状態管理やMS2の通信状態の管理等を実行するものである。例えば、制御部17は、しばらく通信が無い状態の場合、アイドルモードに移行し、消費電力の削減を図るものである。
また、制御部17は、アイドルモード中、BS3から受信するPGID及びBSIDに応じて位置登録要求を実行するものである。
また、制御部17は、アイドルモードタイマを管理し、アイドルモードタイマのタイムアップに応じて位置登録要求を実行するものである。
また、制御部17は、BS3から受信したアップリンクの帯域の割当情報に基づき、送信処理部14を制御し、ユーザデータ又は制御データをBS3に送信するものである。
また、制御部17は、帯域の割当が必要な場合、帯域割当の必要なコネクションのBRヘッダをBS3に送信するように送信処理部14に指示するものである。
図3は、ASN−GW4内部の概略構成を示すブロック図である。
図3に示すASN−GW4は、フェムトGW6経由でフェムトBS3Bとのインタフェースを司る第1通信インタフェース21と、マクロBS3A等のASN内の内部装置とのインタフェースを司る第2通信インタフェース22とを有している。
また、ASN−GW4は、様々な情報を記憶するGW側記憶部23と、ASN−GW4全体を制御するGW側制御部24とを有している。
GW側制御部24は、各MS2に対してページング制御を司るページングコントローラ(以下、単にPCと称する)部24Aを有している。
PC部24Aは、各MS2の位置情報を登録更新する位置登録更新処理を実行すると共に、各MS2のページング処理を実行するものである。
また、GW側記憶部23は、マクロBS3A及びフェムトBS3B等のBS3毎に所属するPGIDを管理するPGID管理テーブル23Aと、BS3に存在するMS2毎の位置情報を登録する位置登録データベース23Bとを有している。
また、GW側制御部24内部のPC部24Aは、位置登録データベース23Bに登録中のMS2の位置情報に基づき位置登録更新処理やページング処理を実行するものである。
また、GW側制御部24は、MS2の認証を行うためにAAAサーバと通信すると共に、マクロBS3AやフェムトBS3Bとの間にデータ転送用パスを設定すると共に、MS2に対するPC機能を提供するものである。
図4は、ASN−GW4内部の位置登録データベース23Bで管理する情報のデータ構成を端的に示す説明図である。
位置登録データベース23Bは、ASN−GW4で管理するMS2の位置情報30を管理している。
位置情報30は、MS2を識別するMACアドレス31と、MS2が位置するBS3の所属するPGを識別するPGID32と、MS2が最後に位置登録を実行したBS3(マクロBS3A又はフェムトBS3B)を識別するラストBSID33と、アイドルモード中のMS2に対するページング情報(PAG−ADV)を送信するページング周期34と、ページング周期のタイミングをオフセット管理するページングオフセット35とを有している。
MS2は、例えば、マクロBS3A配下からフェムトBS3B配下に移動した場合、移動によるPG変化が生じたものと判断し、位置登録要求を実行するものである。この際、ASN−GW4内のPC部24Aは、MS2がPG#2配下にいることを示すPGID32に加え、最後に位置登録を実行したフェムトBS3Bを識別するラストBSID33を位置登録データベース23Bに更新登録するものである。
ASN−GW4は、MS2宛のパケットを受信し、そのページング対象のMS2がフェムトBS3B共通のPG配下に存在する場合、位置登録データベース23Bに登録中のラストBSID33に基づき、そのフェムトBS3Bのみにページング情報を送信するものである。その結果、フェムトBS3B共通の同一PG#2配下の全フェムトBS3Bにページング情報を送信する必要はないものである。
また、MS2は、同一PG#2配下のフェムトBS3B間を移動する場合、PGは変化しないものの、その移動先のフェムトBS3BからのBSIDの広報に応じてBSIDの変化を検出し、同一PG#2配下のフェムトBS3B間の移動を検出したものと判断し、位置登録更新処理を実行し、ASN−GW4側で記憶中の同MS2に関わるラストBSID33を位置登録データベース23Bに更新登録するものである。
次に、実施例1の無線通信システム1の動作について説明する。図5は、位置登録更新処理に関わる無線通信システム内部の処理動作を端的に示す動作シーケンス図である。
図5に示す位置登録更新処理は、図1に示すように、アイドルモード中のMS2がマクロBS3A“#1”からフェムトBS3B“#1”及びフェムトBS3B“#2”経由でマクロBS3A“#2”に移動する際を例に挙げ、MS2の位置情報をASN−GW4内部の位置登録データベース23Bに更新する処理である。
アイドルモード中のMS2は、マクロBS3A“#1”配下に存在し、位置登録更新を要求すべく、LU要求フラグを含むRNG−REQをマクロBS3A“#1”に送信する(ステップS11)。尚、RNG−REQは、位置登録更新処理を要求するLU要求フラグと、MS2に関わるASN−GW4内のPC部24Aを識別するPCIDとを含むメッセージである。
マクロBS3A“#1”は、MS2からRNG−REQを受信すると、RNG−REQ内のPCIDに関わるPC部24Aを含むASN−GW4に対してLU−Reqを送信する(ステップS12)。
ASN−GW4は、LU−Reqを受信すると、位置登録データベース23Bに登録中の現在のPGを識別する現在PGID32及び、最後に位置登録したBS3を識別するラストBSID33を更新する(ステップS13)。尚、ASN−GW4は、現在PGID32としてマクロBS3A“#1”のPG#1、ラストBSID33としてマクロBS3A“#1”を位置登録データベース23Bに更新するものである。尚、マクロBS3A“#1”は、LU−Req内に自分の所属するPGIDをASN−GW4に通知するようにしても良い。
この際、ASN−GW4は、そのMS2宛のパケットを受信した場合、PG#1配下の全マクロBS3Aに対して同MS2のページング情報の送信を指示することになる。
また、ASN−GW4は、MS2の位置登録更新を検出すると、MS2が存在するPG#1のPGIDを含むLU−RspをマクロBS3A“#1”に通知する(ステップS14)。
マクロBS3A“#1”は、LU−Rspを受信すると、MS2が存在するPG#1のPGIDを含むRNG−RSPをMS2に通知する(ステップS15)。
その結果、MS2は、PG#1のマクロBS3A配下に存在する限り、PG変化に起因する位置登録更新処理を実行する必要はないが、当然ながら、アイドルモードタイマのタイムアップに応じて位置登録更新処理を実行するものである。
次に、MS2は、マクロBS3A“#1”からフェムトBS3B“#1”配下に移動した場合(ステップS16)、フェムトBS3B“#1”が広報するPG#2のPGIDを受信することで、今までいたPGID(PG#1)配下のBS3から離脱したものと判断し、位置登録更新を要求すべく、LU要求フラグを含むRNG−REQをフェムトBS3B“#1”に送信する(ステップS17)。
フェムトBS3B“#1”は、MS2からRNG−REQを受信すると、RNG−REQ内のPCIDに関わるPC部24Aを含むASN−GW4に対してLU−Reqを送信する(ステップS18)。この際、フェムトBS3B“#1”は、インターネット5及びフェムトGW6経由でLU−ReqをASN−GW4に送信するものである。
ASN−GW4は、LU−Reqを受信すると、位置登録データベース23Bに登録中の現在のPGを識別する現在PGID32及び、最後に位置登録したBS3を識別するラストBSID33を更新する(ステップS19)。尚、ASN−GW4は、現在PGID32としてフェムトBS3B“#1”のフェムトBS3B共通のPG#2、ラストBSID33としてフェムトBS3B“#1”を位置登録データベース23Bに更新するものである。
この際、ASN−GW4は、そのMS2宛のパケットを受信した場合、PG#2配下のラストBSID33のフェムトBS3B“#1”に対してのみ、同MS2のページング情報の送信を指示することになる。
また、ASN−GW4は、MS2の位置登録更新を検出すると、MS2が存在するPG#2のPGIDを含むLU−RspをフェムトBS3B“#1”に通知する(ステップS20)。
フェムトBS3B“#1”は、LU−Rspを受信すると、MS2が存在するPG#2のPGIDを含むRNG−RSPをMS2に通知する(ステップS21)。
その結果、MS2は、PG#2のフェムトBS3B“#1”配下に存在する限り、PG変化に起因する位置登録更新処理を実行する必要はないが、当然ながら、アイドルモードタイマのタイムアップに応じて位置登録更新処理を実行するものである。
次に、MS2は、フェムトBS3B“#1”から同一PG#2内のフェムトBS3B“#2”配下に移動した場合(ステップS22)、フェムトBS3B“#2”が広報するPG#2のPGIDを受信すると、フェムトBS3B共通のPG#2配下に存在し、フェムトBS3Bが変化したものと判断し、位置登録更新を要求すべく、LU要求フラグを含むRNG−REQをフェムトBS3B“#2”に送信する(ステップS23)。
フェムトBS3B“#2”は、MS2からRNG−REQを受信すると、RNG−REQ内のPCIDに関わるPC部24Aを含むASN−GW4に対してLU−Reqを送信する(ステップS24)。この際、フェムトBS3B“#2”は、インターネット5及びフェムトGW6経由でLU−ReqをASN−GW4に通知するものである。
ASN−GW4は、LU−Reqを受信すると、位置登録データベース23Bに登録中の現在のPGを識別する現在PGID32及び、最後に位置登録したBS3を識別するラストBSID33を更新する(ステップS25)。尚、ASN−GW4は、現在PGID32としてフェムトBS3B共通のPG#2、ラストBSID33としてフェムトBS3B“#2”を位置登録データベース23Bに更新するものである。
この際、ASN−GW4は、そのMS2宛のパケットを受信した場合、PG#2配下のラストBSID33のフェムトBS3B“#2”に対してのみ、同MS2のページング情報の送信を指示することになる。
また、ASN−GW4は、MS2の位置登録更新を検出すると、MS2が存在するPG#2のPGIDを含むLU−RspをフェムトBS3B“#2”に通知する(ステップS26)。
フェムトBS3B“#2”は、LU−Rspを受信すると、MS2が存在するPG#2のPGIDを含むRNG−RSPをMS2に通知する(ステップS27)。
その結果、MS2は、PG#2のフェムトBS3B“#2”配下に存在する限り、PG変化に起因する位置登録更新処理を実行する必要はないが、当然ながら、アイドルモードタイマのタイムアップでは位置登録更新処理を実行するものである。
次に、MS2は、フェムトBS3B“#2”からマクロBS3A“#2”配下に移動した場合(ステップS28)、マクロBS3A“#2”が広報するPG#1のPGIDを受信することで、今までいたPGID(PG#2)配下のフェムトBS3B“#2”から離脱したものと判断し、位置登録更新を要求すべく、LU要求フラグを含むRNG−REQをマクロBS3A“#2”に送信する(ステップS29)。
マクロBS3A“#2”は、MS2からRNG−REQを受信すると、RNG−REQ内のPCIDに関わるPC部24Aを含むASN−GW4に対してLU−Reqを送信する(ステップS30)。
ASN−GW4は、LU−Reqを受信すると、位置登録データベース23Bに登録中の現在のPGを識別する現在PGID32及び、最後に位置登録したBS3を識別するラストBSID33を更新する(ステップS31)。尚、ASN−GW4は、現在PGID32としてマクロBS3A“#2”のPG#1、ラストBSID33としてマクロBS3A“#2”を位置登録データベース23Bに更新するものである。
この際、ASN−GW4は、そのMS2宛のパケットを受信した場合、PG#1内の全マクロBS3Aに対して、同MS2のページング情報の送信を指示することになる。
また、ASN−GW4は、MS2の位置登録更新を検出すると、MS2が存在するPG#1のPGIDを含むLU−RspをマクロBS3A“#2”に通知する(ステップS32)。
マクロBS3A“#2”は、LU−Rspを受信すると、MS2が存在するPG#1のPGIDを含むRNG−RSPをMS2に通知する(ステップS33)。
その結果、MS2は、PG#1のマクロBS3A配下に存在する限り、PG変化に起因する位置登録更新処理を実行する必要はないが、当然ながら、アイドルモードタイマのタイムアップに応じて位置登録更新処理を実行するものである。
次に、位置登録更新処理に関わるASN−GW4の動作について説明する。図6は、位置登録更新処理に関わるASN−GW4内部の処理動作を示すフローチャートである。
図6に示すASN−GW4は、BS3からLU−Reqを受信すると(ステップS41)、このLU−Reqを送信したBS3のPGIDを取得する(ステップS42)。
ASN−GW4は、ステップS42にて取得したPGIDがフェムトBS3B共通のPGID“#2”であるか否かを判定する(ステップS43)。尚、PGIDがフェムトBS3B共通のPGIDであるか否かの判定は、BS3及びPGIDの対応関係を記憶したPGID管理テーブル23Aに対する検索処理、又はBS3がLU−Req自体にPGIDを格納することで実行するものである。
ASN−GW4は、ステップS42にて取得したPGIDがフェムトBS3B共通のPGID“#2”の場合(ステップS43肯定)、LU−Reqに関わるMS2に対応付けてフェムトBS3B共通のPGID“#2”を現在PGID32として位置登録データベース23Bに更新し(ステップS44)、そのMS2に対応付けてラストBSID33を位置登録データベース23Bに更新する(ステップS45)。尚、ラストBSID33は、LU−Reqを生成したBS3のBSIDに相当するものである。
ASN−GW4は、ラストBSID33を更新する際、MS2のアイドルモードのパラメータ(ページング周期及びページングオフセット)も併せて位置登録データベース23Bに更新した後、PGID及びアイドルモードパラメータ等の情報を含むLU−RspをBS3に返信し(ステップS46)、図6に示す処理動作を終了する。
ASN−GW4は、ステップS42にて取得したPGIDがフェムトBS3B共通のPGID“#2”でない場合(ステップS43否定)、LU−Reqに関わるMS2に対応付けてマクロBS3AのPGIDを現在PGID32として位置登録データベース23Bに更新し(ステップS47)、ラストBSID33を位置登録データベース23Bに更新すべく、ステップS45に移行する。
次に、ページング処理に関わるASN−GW4の動作について説明する。図7は、ページング処理に関わるASN−GW4内部の処理動作を示すフローチャートである。
図7に示すASN−GW4は、アイドルモード中のMS2宛のパケットを受信すると(ステップS51)、このMS2の存在するPGID32を位置登録データベース23Bから検索し、MS2のPGIDがフェムトBS3B共通のPGID“#2”であるか否かを判定する(ステップS52)。
ASN−GW4は、MS2のPGIDがフェムトBS3B共通のPGID“#2”の場合(ステップS52肯定)、位置登録データベース23Bに登録中のラストBSID33のフェムトBS3Bに対してページング情報の送信を指示し(ステップS53)、そのページング情報に対するMS2からの応答を監視し(ステップS54)、図7に示す処理動作を終了する。
また、ASN−GW4は、MS2のPGIDがフェムトBS3B共通のPGID“#2”でない場合(ステップS52否定)、位置登録データベース23Bに記憶中のPGIDの全マクロBS3Aに対してページング情報の送信を指示し(ステップS55)、ページング情報に対するMS2からの応答を監視すべく、ステップS54に移行する。
次に、位置登録更新要求処理に関わるMS2の動作について説明する。図8は、位置登録更新要求処理に関わるMS2内部の処理動作を示すフローチャートである。
図8に示すアイドルモード中のMS2は、BS3から周期的にPGIDを受信する(ステップS61)。尚、PGIDは、ページング情報(PAG−ADV)やBS3の設定情報等を広報するダウンリンクチャネルデスクリプタ(Downlink Channel Descriptor)に含まれるものである。
MS2は、受信したPGIDとMS2自体が記憶したPGIDとが同一であるか否かを判定する(ステップS62)。
MS2は、受信したPGIDとMS2自体が記憶したPGIDとが同一でない場合(ステップS62否定)、RNG−REQをBS3に送信して位置登録更新動作を実行し(ステップS63)、図8に示す処理動作を終了する。
また、MS2は、受信したPGIDとMS2自体が記憶したPGIDとが同一の場合(ステップS62肯定)、受信したPGIDがフェムトBS3B共通のPGIDであるか否かを判定する(ステップS64)。
MS2は、受信したPGIDがフェムトBS3B共通のPGIDの場合(ステップS64肯定)、受信したPGIDを送信したBS3とMS2自体が記憶したPGIDを送信したBS3とが同一であるか否かを判定する(ステップS65)。尚、BS3の識別は、パケット内の先頭パケットに配置したプリアンブルのパターンやBS3が広報するメッセージに含まれるBSIDを使用するものである。
MS2は、受信したPGIDを送信したBS3とMS2自体が記憶したPGIDを送信したBS3とが異なる場合(ステップS65否定)、RNG−REQをBS3に送信して位置登録更新動作を実行すべく、ステップS63に移行する。
また、MS2は、受信したPGIDがフェムトBS3B共通のPGIDと異なる場合(ステップS64否定)、又は受信したPGIDを送信したBS3とMS2自体が記憶したPGIDを送信したBS3とが同一の場合(ステップS65肯定)、図8に示す処理動作を終了する。
実施例1では、複数のBS3の内、地理的に隣接関係のあるマクロBS3AをPG#1、フェムトBS3BをフェムトBS3B共通のPG#2に設定し、PG内でMS2の位置登録要求を検出すると、MS2の現在位置するBS3のPGを識別するPGID32及び、そのMS2が最後に位置登録したBS3のラストBSID33を位置登録データベース23Bに登録するようにしたので、フェムトBS3Bに設定するPG数の大幅削減を図ることで、フェムトBS3Bに設定するPGの管理負担を大幅に軽減することができる。また、フェムトBS3Bに設定するPG数の大幅削減を図ることで、PGを表すビット数も削減できるため、PGの管理負担を軽減することができる。
また、実施例1では、MS2宛のパケットを受信した場合、MS2の現在位置に対応するPGID32を位置登録データベース23Bから取得し、MS2の現在PGIDがPG#1の場合、PG#1配下の全BS3(マクロBS3A)に対してMS2のページング情報を送信するようにしたので、マクロBS3A及びフェムトBS3Bを同一PGに設定した場合に比較して、ページング情報送信に要するデータ配信量を大幅に軽減することができる。
また、実施例1では、MS2宛のパケットを受信した場合、MS2の現在位置に対応するPGID32を位置登録データベース23Bから取得し、取得したMS2の現在PGIDがPG#2の場合、このMS2のラストBSID33を位置登録データベース23Bから取得し、取得したラストBSID33のフェムトBS3Bに対してのみ、MS2のページング情報を送信するようにしたので、マクロBS3A及びフェムトBS3Bを同一PGに設定した場合に比較して、ページング情報送信に要するデータ配信量を大幅に軽減しながら、安定したページング制御を実現することができる。また、PG#2配下の全フェムトBS3BにMS2のページング情報を配信する必要はないため、無駄なページング情報の送信を回避し、フェムトBS3Bによるインターネット5上のページング情報送信による帯域浪費を回避することができる。
実施例1では、地理的に隣接する複数のマクロBS3AをPG#1に設定し、複数のフェムトBS3Bを周辺のマクロBS3Aと異なるフェムトBS3B共通のPG#2に設定するようにしたが、例えば、フェムトBS3B共通のPG#2ではなく、フェムトBS3Bを周辺のマクロBS3Aと異なるPGに夫々設定するようにしても良く、この場合でも、マクロBS3A及びフェムトBS3Bを同一PGに設定した場合に比較して、ページング情報送信に要するデータ配信量の大幅削減を図りながら、安定したページング制御を実現することができる。
また、実施例1では、地理的に隣接する複数のマクロBS3AをPG#1に設定し、複数のフェムトBS3Bを周辺のマクロBS3Aと異なるフェムトBS3B共通のPG#2に設定するようにしたが、フェムトBS3Bに周辺のマクロBS3Aと異なるPGを設定した場合、フェムトBS3Bのカバー範囲がマクロBS3Aに比較して極めて狭く、しかも、MS2がマクロBS3A→フェムトBS3B→マクロBS3Aを通過した場合、フェムトBS3Bを通過する時間が僅かであるにも関わらず、その通過する度にPG変化による位置登録更新が多発し、その結果、無線通信システム1側の位置登録更新に要する処理負担が大きくなるといった事態が考えられる。
そこで、このような事態に対処した無線通信システムを実施例2として説明する。図9は、実施例2の無線通信システム内部の概略構成を示す説明図である。尚、図1に示す実施例1の無線通信システム1と同一の構成については同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
図9に示す無線通信システム1Aでは、地理的に隣接する複数のマクロBS3AにPG#1を設定し、複数のフェムトBS3BにフェムトBS3B共通のPG#2の他に、周辺のマクロBS3Aと同じPGを設定するようにした。
つまり、例えば、フェムトBS3B“#1”では、フェムトBS3B共通のPG#2の他に、周辺マクロBS3A“#1”及び“#2”と同一のPG#1の2つのPGを設定するようにした。
次に、実施例2の無線通信システム1Aの動作について説明する。図10は、位置登録更新処理に関わる無線通信システム1A内部の処理動作を示す動作シーケンス図である。
図10に示す位置登録更新処理は、図9に示すように、アイドルモード中のMS2がマクロBS3A“#1”からフェムトBS3B“#1”経由でマクロBS3A“#2”に移動する際を例に挙げ、MS2の位置情報をASN−GW4内部の位置登録データベース23Bに更新する処理である。
アイドルモード中のMS2は、マクロBS3A“#1”配下に存在し、位置登録更新を要求すべく、LU要求フラグを含むRNG−REQをマクロBS3A“#1”に送信する(ステップS71)。尚、RNG−REQは、位置登録更新処理を要求するLU要求フラグと、MS2に関わるASN−GW4内のPC部24Aを識別するPCIDとを含むメッセージである。
マクロBS3A“#1”は、MS2からRNG−REQを受信すると、RNG−REQ内のPCIDに関わるPC部24Aを含むASN−GW4に対してLU−Reqを送信する(ステップS72)。
ASN−GW4は、LU−Reqを受信すると、位置登録データベース23Bに登録中の現在のPGを識別する現在PGID32及び、最後に位置登録したBS3を識別するラストBSID33を更新する(ステップS73)。尚、ASN−GW4は、現在PGID32としてマクロBS3A“#1”のPG#1、ラストBSID33としてマクロBS3A“#1”を位置登録データベース23B内に更新するものである。
この際、ASN−GW4は、そのMS2宛のパケットを受信した場合、PG#1配下のマクロBS3A及びフェムトBS3Bに対して同MS2のページング情報の送信を指示することになる。
また、ASN−GW4は、MS2の位置登録更新を検出すると、MS2が存在するPG#1のPGIDを含むLU−RspをマクロBS3A“#1”に通知する(ステップS74)。
マクロBS3A“#1”は、LU−Rspを受信すると、MS2が存在するPG#1のPGIDを含むRNG−RSPをMS2に通知する(ステップS75)。
その結果、MS2は、PG#1のマクロBS3A配下に存在する限り、PG変化に起因する位置登録更新処理を実行する必要はないが、当然ながら、アイドルモードタイマのタイムアップに応じて位置登録更新処理を実行するものである。
MS2は、マクロBS3A“#1”からフェムトBS3B“#1”配下に移動した場合、フェムトBS3B“#1”が広報するPG#1及びPG#2のPGIDを受信することになるため(ステップS76)、同一PG間の移動のため位置登録更新要求を実行する必要はない。
また、MS2は、アイドルモードタイマがタイムアップすると(ステップS77)、位置登録更新を要求すべく、LU要求フラグを含むRNG−REQをフェムトBS3B“#1”に送信する(ステップS78)。
フェムトBS3B“#1”は、MS2からRNG−REQを受信すると、RNG−REQ内のPCIDに関わるPC部24Aを含むASN−GW4に対してLU−Reqを送信する(ステップS79)。
ASN−GW4は、LU−Reqを受信すると、LU−Reqを送信したフェムトBS3B“#1”がフェムトBS3B共通のPGであるPG#2と周辺マクロBS3Aと同一のPGであるPG#1に属することを検知すると共に、位置登録要求のMS2に対応した位置登録データベース23Bに登録中の位置登録要求直前のPGを識別するPGID32及び、最後に位置登録したBS3を識別するラストBSID33を取得する。
ASN−GW4は、位置登録データベース23Bから取得したラストBSID33がLU−Reqを送信したフェムトBS3B“#1”以外のBS3の場合、MS2がまだPG#1に存在し、最後の位置登録更新を実行したBS3を識別するラストBSID33を位置登録データベース23Bに更新する(ステップS80)。尚、ASN−GW4は、現在PGID32としてPG#1、ラストBSID33としてフェムトBS3B“#1”を位置登録データベース23Bに更新するものである。
この際、ASN−GW4は、そのMS2宛のパケットを受信した場合、PG#1配下のマクロBS3A及びフェムトBS3Bに対して同MS2のページング情報の送信を指示することになる。
ASN−GW4は、MS2の位置登録更新を検出すると、MS2が存在するPG#1のPGIDを含むLU−RspをフェムトBS3B“#1”に通知する(ステップS81)。
フェムトBS3B“#1”は、LU−Rspを受信すると、MS2が存在するPG#1のPGIDを含むRNG−RSPをMS2に通知する(ステップS82)。
さらに、MS2は、アイドルモードタイマがタイムアップすると(ステップS83)、位置登録更新を要求すべく、LU要求フラグを含むRNG−REQをフェムトBS3B“#1”に送信する(ステップS84)。
フェムトBS3B“#1”は、MS2からRNG−REQを受信すると、RNG−REQ内のPCIDに関わるPC部24Aを含むASN−GW4に対してLU−Reqを送信する(ステップS85)。
ASN−GW4は、LU−Reqを受信すると、LU−Reqを送信したフェムトBS3B“#1”がフェムトBS3B共通のPGであるPG#2と周辺マクロBS3Aと同一のPGであるPG#1に属することを検知すると共に、位置登録要求のMS2に対応した位置登録データベース23Bに登録中の位置登録要求直前のPGを識別するPGID32及び、最後に位置登録したBS3を識別するラストBSID33を取得する。
ASN−GW4は、位置登録データベース23Bから取得したラストBSID33がLU−Reqを送信したフェムトBS3B“#1”の場合、MS2がPG#2配下に存在し、最後の位置登録更新を実行したBS3をラストBSID33として位置登録データベース23Bに更新する(ステップS86)。尚、ASN−GW4は、現在PGID32としてPG#2、ラストBSID33としてフェムトBS3B“#1”を位置登録データベース23Bに更新するものである。
この際、ASN−GW4は、そのMS2宛のパケットを受信した場合、PG#2配下のラストBSID33のフェムトBS3B“#1”に対して同MS2のページング情報の送信を指示することになる。
ASN−GW4は、MS2の位置登録更新を検出すると、MS2が存在するPG#2のPGIDを含むLU−RspをフェムトBS3B“#1”に通知する(ステップS87)。
フェムトBS3B“#1”は、LU−Rspを受信すると、MS2が存在するPG#2のPGIDを含むRNG−RSPをMS2に通知する(ステップS88)。
次に、MS2は、フェムトBS3B“#1”からマクロBS3A“#2”配下に移動した場合(ステップS89)、マクロBS3A“#2”が広報するPG#1のPGIDを受信することになるため、PG#2からPG#1に移動したものと判断し、位置登録更新を要求すべく、LU要求フラグを含むRNG−REQをマクロBS3A“#2”に送信する(ステップS90)。
マクロBS3A“#2”は、MS2からRNG−REQを受信すると、RNG−REQ内のPCIDに関わるPC部24Aを含むASN−GW4に対してLU−Reqを送信する(ステップS91)。
ASN−GW4は、LU−Reqを受信すると、位置登録データベース23Bに登録中の現在のPGを識別する現在PGID32及び、最後に位置登録したBS3を識別するラストBSID33を更新する(ステップS92)。尚、ASN−GW4は、現在PGID32としてマクロBS3A“#2”のPG#1、ラストBSID33としてマクロBS3A“#2”を位置登録データベース23Bに更新するものである。
この際、ASN−GW4は、そのMS2宛のパケットを受信した場合、PG#1配下の全マクロBS3A及びフェムトBS3Bに対して同MS2のページング情報の送信を指示することになる。
ASN−GW4は、MS2の位置登録更新を検出すると、MS2が存在するPG#1のPGIDを含むLU−RspをマクロBS3A“#2”に通知する(ステップS93)。
マクロBS3A“#2”は、LU−Rspを受信すると、MS2が存在するPG#1のPGIDを含むRNG−RSPをMS2に通知する(ステップS94)。
その結果、MS2は、PG#1のマクロBS3A配下に存在する限り、PG変化に起因する位置登録更新処理を実行する必要はないが、当然ながら、アイドルモードタイマのタイムアップに応じて位置登録更新処理を実行するものである。
次に、位置登録更新処理に関わるASN−GW4内部の動作について説明する。図11は、位置登録更新処理に関わるASN−GW4内部の処理動作を示すフローチャートである。
図11に示すASN−GW4は、BS3からLU−Reqを受信すると(ステップS101)、LU−Reqを送信したBS3のPGIDを取得する(ステップS102)。尚、PGIDがフェムトBS3B共通のPGID“#2”であるか否かの判定は、BS3及びPGIDの対応関係を記憶したPGID管理テーブル23Aに対する検索処理、又はBS3がLU−Req自体にPGIDを格納することで実行するものである。
ASN−GW4は、ステップS102にて取得したPGIDに基づき、LU−ReqがフェムトBS3Bから送信されたか否かを判定する(ステップS103)。
ASN−GW4は、LU−ReqがフェムトBS3Bから送信された場合(ステップS103肯定)、位置登録データベース23BからMS2のラストBSID33を取得する(ステップS104)。
ASN−GW4は、MS2のラストBSID33がフェムトBS3Bであるか否かを判定する(ステップS105)。
ASN−GW4は、ラストBSID33がフェムトBS3Bの場合(ステップS105肯定)、フェムトBS3B共通のPGID“#2”を現在PGID32として位置登録データベース23Aに更新し(ステップS106)、そのLU−Reqを送信したBS3のBSIDをラストBSID33として位置登録データベース23Bに更新する(ステップS107)。
ASN−GW4は、PGID及びアイドルモードパラメータ等の必要な情報を含むLU−RspをLU−Reqを送信したBS3に返信し(ステップS108)、図11に示す処理動作を終了する。
また、ASN−GW4は、LU−ReqがフェムトBS3Bから送信されたものでない場合(ステップS103否定)、又はラストBSID33がフェムトBS3Bでない場合(ステップS105否定)、フェムトBS3B周辺のマクロBS3Aと判断し、そのマクロBS3AのPGIDを現在PGID32として位置登録データベース23Bに更新し(ステップS109)、そのLU−Reqを送信したBS3のBSIDをラストBSID33として位置登録データベース23Bに更新すべく、ステップS107に移行する。
実施例2では、複数のBS3の内、地理的に隣接関係のあるマクロBS3AをPG#1、フェムトBS3BをフェムトBS3B共通のPG#2の他に、隣接するマクロBS3Aと同一のPG#1を設定し、PG内でMS2の位置登録要求を検出すると、MS2の現在位置するBS3のPGを識別するPGID32及び、そのMS2が最後に位置登録したBS3のラストBSID33を位置登録データベース23Bに登録するようにしたので、フェムトBS3Bのみに設定するPG数の大幅削減を図ることで、フェムトBS3Bに設定するPGの管理負担を大幅に軽減することができる。
また、実施例2では、LU−Reqを送信したBS3がフェムトBS3B共通のPGID#2の場合、位置登録データベース23BからMS2のラストBSID33を取得し、MS2のラストBSID33がフェムトBS3Bの場合、フェムトBS3B共通のPGID“#2”を現在PGID32として、そのLU−Reqを送信したBS3のBSIDをラストBSID33として位置登録データベース23Bに更新するようにしたので、MS2の位置情報を円滑に更新することができる。
また、実施例2では、LU−Reqを送信したBS3がフェムトBS3B共通のPGID#2でない場合、このBS3(マクロBS3A)のPGIDを現在PGID32として、そのBS3のBSIDをラストBSID33として位置登録データベース23Bに更新するようにしたので、MS2の位置情報を円滑に更新することができる。
また、実施例2では、LU−Reqを送信したBS3がフェムトBS3B共通のPGID#2の場合、位置登録データベース23BからMS2のラストBSID33を取得し、MS2のラストBSID33がフェムトBS3Bでない場合、そのBS3(マクロBS3A)のPGIDを現在PGID32として、そのLU−Reqを送信したBS3のBSIDをラストBSID33として位置登録データベース23Bに更新するようにしたので、MS2の位置情報を円滑に更新することができる。
また、実施例2では、MS2宛のパケットを受信した場合、MS2の現在位置に対応するPGID32を位置登録データベース23Bから取得し、MS2の現在PGIDがPG#1の場合、PG#1配下の全BS3(マクロBS3A及びフェムトBS3B)に対してMS2のページング情報を送信するようにしたので、マクロBS3A及びフェムトBS3Bを同一PGに設定した場合に比較して、ページング情報送信に要するデータ配信量の大幅削減を図ることができる。
また、実施例2では、MS2宛のパケットを受信した場合、MS2の現在位置に対応するPGID32を位置登録データベース23Bから取得し、取得したMS2の現在PGIDがPG#2の場合、このMS2のラストBSID33を位置登録データベース23Bから取得し、取得したラストBSID33のフェムトBS3Bに対してのみ、MS2のページング情報を送信するようにしたので、マクロBS3A及びフェムトBS3Bを同一PGに設定した場合に比較して、ページング情報送信に要するデータ配信量を大幅に削減しながら、安定したページング制御を実現することができる。また、PG#2配下の全フェムトBS3BにMS2のページング情報を配信する必要はないため、無駄なページング情報の送信を回避し、フェムトBS3Bによるインターネット5上のページング情報送信による帯域浪費を回避することができる。
また、実施例2では、MS2がマクロBS3A→フェムトBS3B→マクロBS3Aを通過した場合でも、マクロBS3A及びフェムトBS3Bは同一PG#1であるため、フェムトBS3Bを通過するだけではPG変化による位置登録更新も生じないため、無線通信システム1A側の位置登録更新に要する処理負担を大幅に軽減することができる。その結果、MS2側では、その位置登録回数が減ることで、MS2の電力消費を軽減することができる。
尚、上記実施例2では、フェムトBS3BがフェムトBS3B共通のPGの他に、周辺のマクロBS3Aと同一のPGにも所属しているため、周辺マクロBS3Aの同一PG配下に存在する多数のMS2に対するページング情報がフェムトBS3Bにも送信されることになり、そのページング情報送信に要するデータ配信量の増大を招く事態も考えられる。
そこで、このような事態に対処した無線通信システムにつき、実施例3として説明する。尚、図9に示す実施例2の無線通信システム1Aと同一の構成については同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
実施例3の無線通信システム1Bでは、同一PG内にマクロBS3A及びフェムトBS3Bが混在する場合、同一PG内に存在するMS2であっても、同一PG内の全マクロBS3Aを通じてMS2のページング情報を所定期間継続送信した後、所定期間内にページング情報に対する応答を検出しなかった場合、同一PG内のフェムトBS3Bを通じてMS2のページング情報を送信するものである。
図12は、ページング処理に関わる実施例3の無線通信システム1B内部の処理動作を示す動作シーケンス図である。
図12に示すページング処理は、フェムトBS3B及びマクロBS3Aが混在する同一PG内でフェムトBS3B配下のMS2にページング情報を送信する際の処理である。
図12に示すASN−GW4は、アイドルモード中のMS2宛へのパケットを受信した場合(ステップS121)、このMS2に対応するPGID32を位置登録データベース23Bから検索する。
ASN−GW4は、その検索結果に基づき、MS2に対応するPGID32を取得すると、PGID32のPG配下の全BS3の内、フェムトBS3Bを除く全マクロBS3Aに対してページング情報の送信を指示するページング広報を送信する(ステップS122)。尚、ページング広報は、ページング対象のMS2に関わる情報(MS2のMACアドレス、ページング周期及びページングオフセット等を含むページングパラメータ)に加え、ページング開始を示す開始コード及びページングを継続する時間を監視するページング監視タイマを含むものである。
また、ページング監視タイマのタイマ時間は、BS3がMS2のページング情報(PAG−ADV)を送信する継続時間に相当するものである。すなわち、ページング監視タイマがタイムアップするまで、ページング周期でMS2のページング情報(PAG−ADV)の送信を継続するものである。
各マクロBS3Aは、ステップS122にてASN−GW4からページング広報を受信すると、MS2のページング情報(PAG−ADV)を配下MS2に送信する(ステップS123)。
尚、ASN−GW4は、同一PG配下のBS3に対するページング広報送信後、BS3による配下MS2へのページング情報(PAG−ADV)の送信、BS3によるページング情報に対するRNG−REQの受信、BS3によるRNG−REQに対するアイドルモード離脱要求の送信を監視するものである。
ASN−GW4は、例えば、マクロBS3Aを通じてページング情報に対するMS2の応答を検出した場合、停止コードを含むページング広報を同一PG内の全マクロBS3Aに送信することになる。
尚、ASN−GW4は、停止コードを含むページング広報を同一PG内の全マクロBS3Aに送信するようにしたが、これら全マクロBS3Aの内、MS2からの応答を受信したマクロBS3Aを除外するようにしても良い。
一方、ASN−GW4は、ステップS123にて同一PG内の全マクロBS3Aを通じてページング情報を配下のMS2に送信した後、マクロBS3Aを通じて同ページング情報に対する応答を検出しなかった場合(ステップS124)、同一PG内のフェムトBS3Bに対してページング広報を送信する(ステップS125)。尚、ページング広報は、マクロBS3Aに配信したページング広報の内、マクロBS3Aを介して応答のあったMS2の情報を除いた内容である。
フェムトBS3Bは、ステップS125にてページング広報を受信すると、そのページング情報(PAG−ADV)を配下MS2に送信する(ステップS126)。
フェムトBS3Bは、ページング情報に対するMS2からの応答に相当するRNG−REQを受信した場合(ステップS127)、アイドルモード離脱要求をASN−GW4に通知する(ステップS128)。
ASN−GW4は、アイドルモード離脱要求を受信すると、アイドルモード離脱要求に対してアイドルモード離脱応答をフェムトBS3Bに通知する(ステップS129)。
フェムトBS3Bは、アイドルモード離脱応答を受信すると、RNG−REQに応答するRNG−RSPをMS2に通知し(ステップS130)、MS2との通信を開始する。
さらに、ASN−GW4は、アイドルモード離脱応答をフェムトBS3Bに送信した後、ページング停止を示す停止コードを含むページング広報をフェムトBS3B及びマクロBS3Aに通知し(ステップS131及び132)、図12に示す処理動作を終了する。
尚、同一PG内のマクロBS3A及びフェムトBS3Bは、停止コードを含むページング広報を受信すると、配下MS2へのページング情報(PAG−ADV)の送信を停止するものである。
ASN−GW4は、フェムトBS3Bに対してMS2を呼び出すページング情報(PAG−ADV)の送信回数をページング広報内の開始コードに含むページング監視タイマを短めに設定し、例えば、1回又は2回等に制限することで、停止コードを含むページング広報による送信停止を省略化するようにしても良く、この場合、フェムトBS3Bを制御するための更なるメッセージ送信を防止することができる。
また、フェムトBS3Bに対して開始コードを含むページング広報を送信するASN−GW4側の開始タイミングは、マクロBS3Aに対するページング広報の送信後、マクロBS3A経由でページング情報に対するMS2側の応答に伴うアイドル離脱要求をASN−GW4側で十分に受信できるまでの時間経過後に相当するものである。
尚、ASN−GW4とBS3との同期が必要となるが、両者の同期がないシステムでは、BS3が最初にページング情報(PAG−ADV)を送信した後、ASN−GW4に、そのページング情報(PAG−ADV)の送信を通知するメッセージを送信するようにしても良い。
また、BS3が最初にページング情報(PAG−ADV)を配下MS2に広報する時間を正確に検知できない場合、ASN−GW4は、BS3に対して開始コードを含むページング広報を送信した後、ページング周期に相当する時間とASN−GW4からMS2までのラウンドトリップ時間に相当する時間とを合計した時間経過後にフェムトBS3Bに対する開始コードを含むページング広報を送信するものである。尚、ラウンドトリップ時間は、ASN−GW4側のBS3へのページング広報送信、BS3側のMS2へのページング情報(PAG−ADV)送信、BS3側のMS2のRNG−REQ受信、ASN−GW4側のBS3からのアイドルモード離脱要求の受信までの時間に相当するものである。
次に、ページング処理に関わるASN−GW4内部の動作について説明する。図13は、ページング処理に関わるASN−GW4内部の処理動作を示すフローチャートである。
図13に示すページング処理は、開始コード又は停止コードを含むページング広報に基づき、マクロBS3A又はフェムトBS3Bのページング情報(PAG−ADV)を送信するASN−GW4側の処理である。尚、ASN−GW4は、フェムトBS3Bに対して開始コードを含むページング広報を送信するタイミングとして、マクロBS3Aに対して開始コードを含むページング広報の送信後、ページング周期に相当する時間とASN−GW4からMS2までのラウンドトリップ時間に相当する時間とを合計した時間経過後の場合の例を示している。
図13に示すASN−GW4は、アイドルモード中のMS2宛のパケットを受信した場合(ステップS131)、そのパケットのヘッダに含まれるIPアドレスに基づきパケット送信先となるMS2を特定し、この特定したMS2が存在する現在PGIDを位置登録データベース23Bから取得する(ステップS132)。
ASN−GW4は、PG内の全BS3の内、フェムトBS3Bを除くマクロBS3Aに対して、MS2のページング情報(PAG−ADV)の送信開始を指示する開始コードを含むページング広報を送信し(ステップS133)、ページング監視タイマの計時動作を開始する(ステップS134)。
ASN−GW4は、ページング監視タイマがタイムアップするまで、マクロBS3A経由でMS2からのページング情報に対する応答(RNG−REQ)を監視する(ステップ135)。
ASN−GW4は、マクロBS3A経由でMS2からのページング情報に対する応答(RNG−REQ)を受信した場合(ステップS136)、同一PG内の全BS3の内、フェムトBS3Bを除くマクロBS3Aに対して停止コードを含むページング広報を送信した後(ステップS137)、図13に示す処理動作を終了する。
また、ASN−GW4は、ステップS135のページング情報に対する応答監視中に、ページング監視タイマがタイムアップした場合(ステップS138)、同一PG内のフェムトBS3Bに対して、応答のなかったMS2のページング情報(PAG−ADV)の送信開始を指示する開始コードを含むページング広報を送信する(ステップS139)。
ASN−GW4は、フェムトBS3Bに対して開始コードを含むページング広報を送信した後、同一PG内のマクロBS3A又はフェムトBS3BからMS2のページング情報に対する応答を監視し(ステップ140)、マクロBS3A又はフェムトBS3B経由でページング情報に対するMS2の応答を受信した場合(ステップS141)、ページング情報(PAG−ADV)の送信を停止指示する停止コードを含むページング広報を同一PG内のマクロBS3A及びフェムトBS3Bに送信した後(ステップS142)、図13に示す処理動作を終了する。
実施例3では、マクロBS3A及びフェムトBS3Bが混在する同一PG内に存在するMS2へのパケットを受信した場合、同一PG内の全BS3の内、フェムトBS3Bを除く、全マクロBS3Aを通じてMS2のページング情報を送信した後、ページング監視タイマのタイマ時間内にページング情報に対する応答がなかった場合、同一PG内のフェムトBS3Bに対するMS2のページング情報を送信するようにした。その結果、マクロBS3A及びフェムトBS3Bが混在する同一PG内のMS2へのパケットを受信した場合でも、フェムトBS3Bに対する無駄なページング情報の送信を極力回避することで、ページング情報送信に要するデータ配信量の大幅削減を図りながら、フェムトBS3Bによるインターネット5上のページング情報送信による帯域浪費を回避することができる。
実施例3では、ページング監視タイマのタイマ時間を、マクロBS3Aを通じてMS2のページング情報の送信後、MS2のページング情報に対する応答をマクロBS3A経由で認識できるまでの期間に相当するようにしたので、マクロBS3Aは、少なくとも、そのタイマ時間中、MS2のページング情報に対する応答を監視することができる。
尚、実施例3では、ASN−GW4との遅延が短いマクロBS3Aに応じて、マクロBS3Aを通じてMS2のページング情報を周期的に送信する送信継続期間を設定すると共に、ASN−GW4との遅延が長いフェムトBS3Bに応じて、フェムトBS3Bを通じてMS2のページング情報を周期的に送信する送信継続期間を設定するようにしても良く、この場合、マクロBS3A及びフェムトBS3Bの特性に応じたページング情報のタイムアウト時間を設定することができる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本実施例によって本発明の技術的思想の範囲が限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲を逸脱しない限り、各種様々な実施例が実施可能であることは言うまでもない。また、本実施例に記載した効果は、これに限定されるものではない。
また、本実施例で説明した各種処理の内、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動で行うことも可能であることは勿論のこと、その逆に、手動で行われるものとして説明した処理の全部又は一部を自動で行うことも可能であることは言うまでもない。また、本実施例で説明した処理手順、制御手順、具体的名称、各種データやパラメータを含む情報についても、特記した場合を除き、適宜変更可能であることは言うまでもない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的に記載したものであって、必ずしも物理的に図示のように構成されるものではなく、その各装置の具体的な態様は図示のものに限縮されるものでは到底ないことは言うまでもない。
さらに、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上、又は同CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良いことは言うまでもない。

Claims (9)

  1. 無線端末を無線収容する複数の無線基地局を通信制御する通信制御装置であって、
    複数の無線基地局の内、通常基地局に設定する通常グループ及び、前記複数の無線基地局の内、前記通常基地局と異なる特定基地局に設定する特定グループを設定するグループ設定部と、
    前記無線端末の現在位置に対応する前記無線基地局のグループを識別するグループ識別情報及び、前記無線端末が最後に位置登録した無線基地局を識別する最終基地局識別情報を前記無線端末毎に管理する位置登録管理部と、
    前記無線端末宛のデータを受信すると、この無線端末に対応する前記グループ識別情報を前記位置登録管理部から取得し、取得したグループ識別情報が前記通常グループの場合、前記通常グループ内の全通常基地局を通じて前記無線端末のページング情報を送信すると共に、前記無線端末宛のデータを受信すると、前記無線端末に対応する前記グループ識別情報を前記位置登録管理部から取得し、取得したグループ識別情報が前記特定グループの場合、前記無線端末に対応する前記最終基地局識別情報を前記位置登録管理部から取得し、取得した最終基地局識別情報の特定基地局を通じて前記無線端末のページング情報を送信するページング制御部と
    を有することを特徴とする通信制御装置。
  2. 前記無線端末は、
    現在位置する無線基地局を識別する基地局識別情報を検出し、この検出した基地局識別情報に基づき、この無線端末が新しい無線基地局に移動したことを検出し、
    前記特定グループ内の前記無線基地局から同一特定グループ内の他の無線基地局への移動を検出した場合、位置登録要求を前記無線基地局に送信することを特徴とする請求項1記載の通信制御装置。
  3. 前記グループ設定部は、
    前記特定基地局に対して前記特定グループと同時に、この特定基地局と地理的に隣接する前記通常基地局の前記通常グループを設定し、
    前記通信制御装置は、
    前記無線端末の位置登録要求を送信した前記無線基地局が前記特定基地局の場合で、かつ、前記無線端末の最終位置登録した無線基地局が前記特定基地局の場合、前記無線端末が前記特定グループ内の無線基地局に属するものとして位置登録すると共に、
    前記無線端末の位置登録要求を送信した無線基地局が前記特定基地局でない場合、又は、前記無線端末の位置登録要求を送信した無線基地局が前記特定基地局の場合で、かつ、前記無線端末の最終位置登録した無線基地局が前記特定基地局でない場合、前記無線端末が前記通常グループ内の無線基地局に属するものとして位置登録する位置登録部を有することを特徴とする請求項1記載の通信制御装置。
  4. 前記ページング制御部は、
    前記通常基地局及び前記特定基地局が混在するグループ内の無線基地局配下の無線端末宛のデータを受信すると、同グループ内の全無線基地局の内、前記特定基地局を除く、全通常基地局を通じて前記無線端末のページング情報を送信し、所定期間内に前記無線端末への応答を検出しなかった場合、前記グループ内の特定基地局を通じて前記無線端末のページング情報を送信することを特徴とする請求項3記載の通信制御装置。
  5. 前記所定期間は、
    前記通常基地局を通じて前記無線端末のページング情報の送信後、前記無線端末の前記ページング情報に対する応答を前記通常基地局経由で認識できるまでの期間に相当することを特徴とする請求項4記載の通信制御装置。
  6. 前記通常基地局を通じて前記無線端末のページング情報を周期的に送信する送信継続期間の長さと、前記特定基地局を通じて前記無線端末のページング情報を周期的に送信する送信継続期間の長さとを異なるように設定したことを特徴とする請求項5記載の通信制御装置。
  7. 前記特定基地局は、
    前記通常基地局とは異なるネットワーク経由で接続することを特徴とする請求項1〜6の何れか一に記載の通信制御装置。
  8. 無線端末を無線収容する複数の無線基地局を通信制御する通信制御方法であって、
    複数の無線基地局の内、通常基地局に設定する通常グループ及び、前記複数の無線基地局の内、前記通常基地局と異なる特定基地局に設定する特定グループを設定するグループ設定ステップと、
    前記無線端末の現在位置に対応する前記無線基地局のグループを識別するグループ識別情報及び、前記無線端末が最後に位置登録した無線基地局を識別する最終基地局識別情報を前記無線端末毎に位置登録管理部に管理する位置登録管理ステップと、
    前記無線端末宛のデータを受信すると、この無線端末に対応する前記グループ識別情報を前記位置登録管理部から取得し、取得したグループ識別情報が前記通常グループの場合、前記通常グループ内の全通常基地局を通じて前記無線端末のページング情報を送信すると共に、前記無線端末宛のデータを受信すると、前記無線端末に対応する前記グループ識別情報を前記位置登録管理部から取得し、取得したグループ識別情報が前記特定グループの場合、前記無線端末に対応する前記最終基地局識別情報を前記位置登録管理部から取得し、取得した最終基地局識別情報の特定基地局を通じて前記無線端末のページング情報を送信するページング制御ステップと
    を含むことを特徴する通信制御方法。
  9. 無線端末を無線収容する複数の無線基地局を通信制御する通信制御プログラムであって、
    複数の無線基地局の内、通常基地局に設定する通常グループ及び、前記複数の無線基地局の内、前記通常基地局と異なる特定基地局に設定する特定グループを設定するグループ設定手順と、
    前記無線端末の現在位置に対応する前記無線基地局のグループを識別するグループ識別情報及び、前記無線端末が最後に位置登録した無線基地局を識別する最終基地局識別情報を前記無線端末毎に位置登録管理部に管理する位置登録管理手順と、
    前記無線端末宛のデータを受信すると、この無線端末に対応する前記グループ識別情報を前記位置登録管理部から取得し、取得したグループ識別情報が前記通常グループの場合、前記通常グループ内の全通常基地局を通じて前記無線端末のページング情報を送信すると共に、前記無線端末宛のデータを受信すると、前記無線端末に対応する前記グループ識別情報を前記位置登録管理部から取得し、取得したグループ識別情報が前記特定グループの場合、前記無線端末に対応する前記最終基地局識別情報を前記位置登録管理部から取得し、取得した最終基地局識別情報の特定基地局を通じて前記無線端末のページング情報を送信するページング制御手順と
    を含む処理プログラムをコンピュータ装置に実行させることを特徴とする通信制御プログラム。
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