JP5018290B2 - 液体検出装置及び液体収容容器 - Google Patents

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本発明は、インクカーリッジでのインク残量検出に好適な液体検出装置及び液体収容容器関する。
インクカートリッジ等にて、液体の残量を、圧電型検出手段を用いて検出することが知られている(特許文献1)。この技術は、圧電型検出手段を構成するセンサチップがセンサキャビティを有し、このセンサキャビティ内の液の有無によって、圧電型検出手段の電気的特性が変化するので、インクエンドまたはインクニアエンドを検出している。
特開2006−160371号公報(0056−0057、0076)
特許文献1の技術とは異なり、センサキャビティに常に液体を満たした状態で、インクエンド、インクニアエンドの検出を実施するには、インク残量検出装置のセンサキャビティに、インクを導入する初期の状態にて確実にインクを充填しないと、誤検出となってしまう。
本発明の幾つかの態様では、液体検出室と、その内部を移動する受圧板を含む移動部材との位置関係を正確に設定して、液体を導入する初期時に、検出空間部に液体を確実に充填することができる液体検出装置及び液体収容容器提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る液体検出装置は、
液体流入口と、液体流出口と、前記液体流入口と前記液体流出口との間の液体圧に応じて変位する可撓性のダイヤフラムと、前記ダイヤフラムと対向する一面を有する検出部設置部材と、を備え、前記液体圧に応じて容積が変化する液体検出室と、
前記液体検出室内に設けられた移動部材と、
前記液体検出室と連通され、かつ前記検出部設置部材により前記液体検出室とは区画された検出空間部と、前記検出空間部に振動を印加して、該振動に伴う残留振動波形を検出する圧電型センサとを含み、前記検出部設置部材の他面側に設けられた検出部と、
前記移動部材を、前記検出部設置部材側に移動付勢する付勢部材と、
を有し、
前記移動部材は、受圧板と、前記受圧板より突出形成された2本の軸と、を有し、前記受圧板は、前記ダイヤフラムに取り付けられて、前記検出部設置部材の前記一面と対向しており、
前記ダイヤフラムは、前記液体圧が所定の値である時に、前記液体検出室の容積が所定の容積となるまで拡張して、前記付勢部材の付勢力に抗して、前記受圧板を前記検出部設置部材の前記一面から離間させ、
前記移動部材は、前記液体圧が前記所定の値よりも低下した液体検出時と、前記液体検出室に液体を導入する初期時に、前記付勢部材の付勢力によって、前記受圧板を前記検出設置部材の前記一面に接触させ、かつ、前記液体検出室の容積が前記所定の容積よりも縮小するような位置に前記ダイヤフラムを変位させ、
前記移動部材は、前記初期時にて、前記液体を前記液体流入口側より前記検出空間部に導く第1の流路と、前記液体を前記検出空間部より前記液体流出口側に導く第2の流路とをさらに含み、
前記液体検出室は、前記検出部設置部材の前記一面と平行な二次元平面の直交二軸方向の第1の方向にて、前記2本の軸をそれぞれ位置決めする軸受け部材と、前記直交二軸の第2の方向にて、前記2本の軸の各先端面とそれぞれ対面して位置決めする対面部材とを含むことを特徴とする。
本発明の一態様によれば、付勢部材によって付勢された移動部材の一部が可撓性のダイヤフラムに取り付けられている。液体検出室内の液体圧が大きいと、ダイヤフラムが拡張して液体検出室の容積が大きくなり、付勢部材の付勢力に抗して、受圧板を検出部設置部材の一面から離間させる。液体圧が所定値を下回ると、付勢部材の付勢力により移動部材が変位して、受圧板を検出部設置部材の一面に接触させるとともに、液体検出室の容積が小さくなるような位置にダイヤフラムを変位させる。受圧板が検出部設置部材から離間して、検出空間部が液体検出室に開放されているときには、残留振動波形の減衰が小さい。一方、受圧板が検出設置面に接触して、検出空間部が閉鎖されているときには、残留振動波形の減衰は大きい。この相違から、移動部材の位置に基づいて液体の残量や圧力等の液体検出が可能である。
ここで、受圧板の二次元面上での位置決めは、第1の方向では受圧板の2本の軸が軸受け部材により規制され、第1の方向と直交する第2の方向では、受圧板の2本の軸の先端面が対面部材により位置決めされる。これにより、受圧板は液体検出室内にて位置決めされ、特に、液体検出室に液体を導入する初期時に、受圧板と一体の移動部材に形成した第1,第2の流路により、検出空間部に確実に液体を導入することができる。
本発明の一態様では、前記圧電型センサは、前記圧電型センサと前記受圧板との間の距離に基づいて、前記残留振動波形の振幅値を検出することができる。残留振動波形の減衰時間や波数をカウントするよりも、励起してから一定時間経過後の残留振動波形の振幅を閾値と比較する等して測定することで、液体の残量や圧力を精度良くかつ簡便に測定することができる。
本発明の一態様では、前記検出部設置部材には、前記液体検出室と前記検出空間部とにそれぞれ連通する2つの貫通孔を形成することができる。液体検出室に液体を導入する初期時に、2つの貫通孔により、検出空間部に液体を導入し、検出空間部にて発生した気泡を排出できる。
本発明の一態様では、前記移動部材は、前記直交二軸の前記第1の方向に沿って、前記受圧板より前記液体流入口側に向けて延在形成された上流側部材と、前記直交二軸の前記第1の方向に沿って、前記受圧板より前記液体流出口側に向けて延在形成された下流側部材とを含み、前記第1の流路は、前記上流側部材及び前記受圧板に形成され、前記液体流入口側より前記検出部設置部材に形成された一方の貫通孔を経て前記検出空間部に前記液体を導き、前記第2の流路は、前記下流側部材及び前記受圧板に形成され、前記検出空間部より前記検出部設置部材に形成された他方の貫通孔を経て前記液体流出口側に前記液体を導くことができる。こうして、第1,第2の流路での毛細管現象または吸引効果によって、液体検出室に液体を導入する初期時に、検出空間部に確実に液体を充填することができる。
本発明の一態様では、前記液体検出室は、前記初期時にて前記下流側部材と接触して前記第2の流路の一部をシールするシール面を含むことができる。
液体検出室に液体を導入する初期時において、移動部材の下流側部材の第2の流路をシールすることで、第1,第2の流路での毛細管現象または吸引効果によって、検出空間部に確実に液体を充填することができる。さらには、検出空間部に生じた気泡を排出することもでき、気泡の残存による検出精度の低下を防止して、高精度な液体検出を実現できる。
本発明の一態様では、前記液体検出室は、前記検出部設置部材を露出させて位置決め保持する開口が、前記液体検出室の中心位置に形成され、前記直交二軸は、前記液体検出室の中心位置と一致する位置に交点を有することができる。
こうすると、受圧板と検出部設置部材とが液体検出室に対する取付精度が向上するので、液体検出室に液体を導入する初期時に、検出部空間に液体を充填できる信頼度が向上する。
本発明の一態様では、前記軸受け部材は、前記2本の軸の各々の両側にて前記液体検出室より起立する2本の起立部材を含み、前記2本の起立部材は、基端側の間隔が自由端側の間隔よりも狭く形成され、前記受圧板が前記検出設置部材の前記一面に接触する時には、前記2本の軸の各々を、前記2本の起立部材の前記基端側に位置させることができる。
2本の起立部材間の間隔を上述の通り設定することで、受圧板が検出部設置部材に接触した必要時に、受圧板の位置精度を向上できる。
本発明の一態様では、前記2本の軸の各先端面を湾曲させることができる。こうすると、対面部材に対する摩擦抵抗が低減し、移動部材の移動が円滑になる。
本発明の一態様では、前記液体検出室には、前記移動部材が収容される凹所が形成され、前記対面部材を、前記凹所を形成する内側壁の一部に形成することができる。このとき、前記対面部材は、前記直交二軸の前記第1の方向に沿った所定幅にて、前記内側壁を平坦にすることができる。こうすると、移動部材が第1の方向にずれても、移動部材の第2の方向での位置精度が劣化することがない。
本発明の他の態様に係る液体収容容器は、液体を収容した液体収容体と、前記液体収容体と連結され、前記液体収容体内の前記液体が前記液体流入口に供給される、上述した液体検出装置とを有することを特徴とする。
本発明のさらに他の態様に係る液体再充填方法は、液体収容体内の液体が導出された後に前記液体収容容器が市場から回収され、前記液体収容体に液体を再充填する液体再充填方法であって、
前記液体流出口から液体を導入する工程と、
回収時に前記検出空間部に残存していた液体を維持しながら、少なくとも前記第2の流路を経ずに、前記液体流出口より前記液体流入口に向けて、前記液体検出室内にて液体を通過させる工程と、
前記液体検出装置の前記液体流入口より前記液体収容体に向けて液体を再充填する工程と、
を有することを特徴とする。
回収された液体収容容器の液体検出装置では、検出空間部に液体が残留している。検出空間部内の液体は外気と接触することがないので劣化は問題とならない。よって、本方法では、液体の再充填時に検出空間部に液体を充填することなく、液体検出室を通過させて液体収容体に液体を再充填することができる。
次に、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
(液体噴出装置の概要)
図1に示すように、本実施形態の液体噴射装置としてのプリンタ11は、フレーム12によって覆われている。そして、フレーム12内に、図2に示すように、ガイド軸14、キャリッジ15、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド20、バルブユニット21、液体収容体としてのインクカートリッジ23(図1参照)、加圧ポンプ25(図1参照)を備える。
図1に示すように、フレーム12は、略直方体形状の箱体であり、その前面には、カートリッジホルダ12aが形成されている。
図2に示すように、ガイド軸14は棒状に形成され、フレーム12内に架設されている。なお、本実施形態においては、ガイド軸14の架設されている方向を主走査方向というものとする。キャリッジ15は、ガイド軸14に対して相対移動可能に貫挿されており、主走査方向に往復移動可能となっている。そして、キャリッジ15は、タイミングベルト(図示しない)を介してキャリッジモータ(図示しない)に接続されている。キャリッジモータはフレーム12に支持されており、キャリッジモータが駆動されることにより、タイミングベルトを介してキャリッジ15が駆動され、キャリッジ15がガイド軸14に沿って、すなわち、主走査方向に往復移動される。
キャリッジ15の下面に設けられた記録ヘッド20は、液体としてのインクを噴射させるための複数のノズル(図示しない)を備えており、記録紙等の印刷媒体にインク滴を吐出すことにより画像や文字等の印刷データの記録を行う。バルブユニット21は、キャリッジ15上に搭載されており、一時貯留したインクを、圧力を調整した状態で記録ヘッド20へと供給するようになっている。
なお、本実施形態においては、バルブユニット21は、1つあたり2種類のインクを、圧力を調整した状態で個別に記録ヘッド20へと供給できるようになっている。そして、本実施形態においては、バルブユニット21は、計3つ設けられており、6つのインクの色(ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン、ライトマゼンタ、ライトシアン)に対応している。
なお、記録ヘッド20の下方には、プラテン(図示しない)が設けられており、このプラテンは、紙送り手段(図示しない)によって、主走査方向と直交する副走査方向に紙送りされるターゲットとしての記録媒体を支持するためのものとなっている。
(液体収容容器)
図3は液体収容容器の一実施の形態としてのインクカートリッジの分解斜視図である。図3に示すインクカートリッジ100は、商業用のインクジェット式記録装置のカートリッジ装着部に着脱可能に装着されて、記録装置に装備された記録ヘッド(液体噴射ヘッド)にインクを供給する。
このインクカートリッジ100は、加圧手段によって加圧される袋体収容部103を区画形成した容器本体105と、インクを貯留して袋体収容部103内に収容されて袋体収容部103の加圧により貯留しているインクをインク導出部材(液体導出部)107aから排出する液体収容部としてのインクパック107と、外部の液体消費装置である記録ヘッドにインクを供給するための液体導出部材109を有して容器本体105に着脱可能に装着される液体検出ユニット111と、を備えている。
容器本体105は、樹脂成形によって形成された筐体である。容器本体105には、上部を開放した略箱形の袋体収容部103と、この袋体収容部103の前面側に位置して液体検出ユニット111を収容する検出ユニット収容部113とが区画形成されている。液体検出ユニット111は、検出ユニット収容部113に収容されている。
袋体収容部103の開放面は、インクパック107の収容後に封止フィルム115によって封止される。これにより、袋体収容部103が密封室になる。
袋体収容部103と検出ユニット収容部113との間を区画している隔壁105aには、封止フィルム115により密封室に形成された袋体収容部103内に加圧空気を送給するための連通路である加圧口117が装備されている。インクカートリッジ100をインクジェット式記録装置のカートリッジ装着部に装着すると、加圧口117にカートリッジ装着部側の加圧空気供給手段が接続され、袋体収容部103内に供給される加圧空気よってインクパック107を加圧することが可能になる。
インクパック107は、複層封止フィルムにより形成した可撓性袋体107bの一端側に、液体検出ユニット111の接続針111a(図5(B)参照)が挿入接続される筒状のインク導出部材107aを接合したものである。
(液体検出ユニット)
本実施の形態の液体検出ユニット111は、図4及び図5(A)(B)に示すように、回転操作により容器本体105に取り付けられる樹脂製のユニットケース133と、このユニットケース133の裏面側にセンサベース141を介して固定されるセンサ部材132と、センサ部材132の周囲のセンサベース141の表面等を覆う絶縁性のセンサ封止フィルム142と、を備えている。
ユニットケース133は、カートリッジ装着部側のインク供給針(液体導出針)が挿入接続されるインク導出部材109と、このインク導出部材109に連通したインク検出室(液体検出室)200とを有したケース本体133aを備えている。このインク検出室200には、図4に示す移動部材300が変位可能に設けられる。また、インク検出室200の開放面を封止することによって残量検出用の圧力室を画成する封止フィルム(ダイヤフラム)156と、この封止フィルム156の上を覆って保護する蓋体133bとが設けられている。
蓋体133bは、基端側に突設された係止片151の孔151aに、ケース本体133aの外周に突設された係合軸152を嵌合させることで、ケース本体133aに回転自在に連結され、更に、先端側をばね(付勢部材)153によりケース本体133aに連結することで、ケース本体133aに固定されている。
インク導出部材109には、カートリッジ装着部側のインク供給針が挿入された時に流路を開く流路開閉機構155が装着される。流路開閉機構155は、インク導出部材109に固定される筒状のシール部材155aと、該シール部材155aに着座することにより流路を閉じた状態に保持する弁体155bと、弁体155bをシール部材155aに着座する方向に付勢するばね部材155cとから構成されている。
流路開閉機構155が装着されたインク導出部材109の開口端は、封止フィルム157(図4参照)により封止される。この封止フィルム157は、インク導出部材109の開口端面と、インク導出部材109に装着されたシール部材155aの端面とに溶着される。
インクカートリッジ100を記録装置のカートリッジ装着部に装着すると、カートリッジ装着部に装備されているインク供給針が封止フィルム157を突き破って、液体導出部材109に挿入される。この時、液体導出部材109に挿入されたインク供給針が弁体155bをシール部材155aから離脱させることで、ユニットケース133内の流路がインク供給針に連通した状態になり、記録装置側へのインク供給が可能になる。
さらに、図5(B)に示すように、ケース本体133aは、その裏面側で容器本体105の取付け部123(図3参照)に対応する位置に、該取付け部123に回転可能に嵌合する容器嵌合部135を有する。この容器嵌合部135の内側には、インクパック107のインク導出部材107aに挿入接続する接続針111aが設けられている。この接続針111aは、図3に示す封止フィルム108を突き破ってインク導出部材107a内に挿入される。これにより、インク導出部材107a内の弁機構を開放させてインクの導出が可能になる。
センサ部材132は、図7及び図15にて後述するセンサキャビティ(検査空間部)132Aに振動を印加できるようにケース本体133aの裏面側に固定された圧電型検出手段で、インク流量(圧力)の変化に伴う残留振動の変化を電気信号として出力する。このセンサ部材132の出力信号を記録装置側の制御回路が解析することで、インクパック107におけるインク残量が検出される。
(検出部)
図6は、センサベース(検出部設置部材)141を下方から見た斜視図である。図6に示すように、センサベース141には、厚さ方向で貫通する第1の貫通孔(供給路)141Aと第2の貫通孔(排出路)141Bとが設けられている。このセンサベース141は振動板として機能し、例えばSUSにて形成されている。
図7は、センサ部材132が搭載されたセンサベース141を上方から見た斜視図である。図7において、センサ部材132は検出対象のインク(液体)を受け入れるセンサキャビティ(検査空間部)132A(図7では132B,132Cの下にある)を有しており、センサキャビティ132Aはセンサベース141の第1,第2の貫通孔141A,141Bに連通している。センサキャビティ132Aの上面は振動板132Bで塞がれている。さらに、振動板132Bの上面に圧電素子132Cが配置されている。
圧電素子132Cは、例えば、センサキャビティ132Aに振動を印加して、該振動に伴う残留振動波形を検出して、インクエンドを判断する機能を果たす。圧電層の材料としては、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)、ジルコン酸チタン酸鉛ランタン(PLZT)、または、鉛を使用しない鉛レス圧電膜、等を用いることができる。
センサ部材132は、チップ本体の下面をセンサベース141の上面中央部に載せることにより、接着層132Dによってセンサベース141に一体に固着されており、その接着層132Dによって同時に、センサベース141とセンサ部材132間がシールされている。
(検査室及び移動部材)
図8はインク検出室200に移動部材300を配置した状態を示す平面図であり、図9は図8のX軸方向に沿った断面図であり、図10はインク検出室200に配置されるセンサ部材(検出部)132及び移動部材300を示している。
インク検出室200には、インク流入口(液体流入口)202と、インク流出口(液体流出口)204とが開口形成されている。インク流入口202は図9に示すインク導出針111aと連通されている。インク流出口204は、図9に示すように、傾斜流路206を経由してインク導出部材109に連通されている。
インク検出室200を区画する周囲壁208の端面には溶着リブ208Aが形成されている。この溶着リブ208Aに可撓性のダイヤフラム156(図4参照)が溶着される。ダイヤフラム156にて閉鎖されたインク検出室200は圧力室を形成するもので、ダイヤフラム156はインク流入口202とインク流出口204との間のインク圧に応じて変位する。
インク検出室200の中心位置には、図10に示すセンサベース(検出部設置部材)141が臨んで配置される開口210が形成されている。図10に示すように、開口210に臨んで、センサ部材(検出部)132を固定したセンサベース141及び移動部材300が配置される。なお、図10に示す受圧板310がセンサベース141の一面141Cと対面する下端面310Aをセンサキャビティシール面(検出空間部シール面)と称する。
図11〜図13は、それぞれ、移動部材300の斜視図、平面図及び裏面図である。移動部材300は受圧板310を含む。この受圧板310の上端面312はダイヤフラム156に溶着される。
ここで、インク検出室200の中心(円形の受圧板310の中心)に交点を有する直交二軸に沿った方向を、X方向(第1の方向)とY(第2の方向)と定義する。
移動部材300には、受圧板310より図12のY方向両端に向けて延びる2本の軸320,320が設けられている。各軸320の先端は湾曲状例えば半球面322に形成されている。また、受圧板310より図12のX方向両端に向けて延びる上流側部材330及び下流側部材340が設けられている。
上流側部材330は、図12にてY方向と平行な方向にて両端に突出する突出部材332,334を有する。この突出部材332,334の裏面332A,334Aは第1,第2の高さ基準面となる。
上流側部材330はさらに、X方向の端部開口336Aに連通してX方向に延びる第1の溝流路336を有する。この第1の溝流路336の内側端部は、受圧板310に形成された第1の貫通孔313と連通している。なお、受圧板310の上端面312には第2の溝通路314が形成され、この第2の溝通路314に臨んで第1,第2の貫通孔313,315が受圧板310に貫通形成されている。なお、第2の溝通路314はX,Y方向に交差して延び、X軸上に存在する第1の貫通孔313とY軸上に存在する第2の貫通孔315とを連通している。
下流側部材340の裏面342は、第3の高さ基準面でかつ第1のシール面として機能する。
下流側部材340は、裏面(第1のシール面)342に形成された第2の溝流路344を有する。この第2の溝流路344の内側端部は、受圧板310に形成された第3の貫通孔316と連通している。なお、受圧板310の上端面312には第4の溝通路317が形成され、この第4の溝通路317に臨んで第3,第4の貫通孔316,318が受圧板310に貫通形成されている。なお、第4の溝通路317はX,Y方向に交差して延び、X軸上に存在する第3の貫通孔316とY軸上に存在する第4の貫通孔318とを連通している。
ここで、受圧板310の上端面312はダイヤフラム156が溶着されるため、第2,第4の溝流路314,317はダイヤフラム156で液密にシールされる。また、図11及び図12に示すように上流側及び下流側部材330,340の上端面にも溝が形成されているが、これは射出成形時のひけを防止するためのものである。
上述した上流側部材330及び受圧板310に形成された第1,第2の溝通路336,314及び第1,第2の貫通孔313,315を第1の流路と総称する。同様に、下流側部材340及び受圧板310に形成された第3,第4の溝通路344,317及び第3,第4の貫通孔316,318を第2の流路と総称する。第1の流路は、図6に示すセンサベース141に形成された第1の貫通孔(供給路)141Aと連通され、第2の流路は、図6に示すセンサベース141に形成された第2の貫通孔(排出路)141Bに連通される。
インク検出室200内にインクを導入した初期時には、前記第1,第2の流路が成立して、毛細管現象により第1の流路、第1の貫通孔141A、センサキャビティ132A(図7参照)、第2の貫通孔141B、第2の流路にインクが流れ、センサキャビティ132Aにインクが満たされる。なお、この意味で、移動部材300は流路形成部材とも称することができる。
(移動部材の位置決め)
移動部材300の位置決め構造について、図8を参照して説明する。なお、図8において、直交二軸のX,Y方向の交点は、インク検出室200の中心位置と一致している。図8に示すように、インク検出室200には、受圧板310の2本の軸320,320を位置決めする第1,第2の軸受け220,224が設けられている(図5(A)も参照のこと)。第1の軸受け220は、一方の軸320の両側にてインク検出室200より起立する2本の起立部材221,222を有する。第2の軸受け224は、他方の軸320の両側にてインク検出室200より起立する2本の起立部材225,226を有する。
図10は例えば第1の軸受け220を示し、2本の起立部材221,222間の間隔は、基端側の間隔D1が自由端側の間隔D2よりも狭く(D1<D2)形成されている。第2の軸受け224も第1の軸受け220と同一寸法である。
ここで、受圧板310の軸320の直径は寸法D1よりも僅かに小さい。よって、移動部材300は、図8に示すX方向での位置決めが、受圧板310の2本の軸320とそれを受け入れる第1,第2の軸受け220,224にて行なわれる。
一方、移動部材300をY方向にて位置決めするために、受圧板310より突出する2本の軸320の先端322と対面する対面部材234,236が、インク検出室200に設けられている。ここで、インク検出室200には、図5(A)に示すように、移動部材300が収容される凹所230が形成されている。対面部材234,236は、前記凹所を形成する内側壁232の一部に形成されている。
内壁面232は周面であるが、その一部に形成された対面部材234,236は、図8のX方向にて所定幅Wの平坦面にて形成されている(図5(A)も参照のこと)。
このように、対面部材234,236が幅Wで平坦面であるので、2つの対面部材234,236間の距離は一定となる。ここで、第1,第2の軸受け220,224の最小間隔D1と軸320の直径との間で多少の寸法差があると、移動部材300はX方向に変位する。しかし、幅Wの範囲内であれば、Y方向のズレは一定範囲内である。
さらに、受圧板の2本の軸320の先端面322は湾曲状例えば半球面であるので、対面部材234,236と点接触する。よって、受圧板の2本の軸320の先端面322が対面部材324,326と接触しながら移動部材300が変位しても、摩擦抵抗は極めて小さい。このため、移動部材300をインク検出室200内のインク圧に応じて変位させることの妨げにならない。
このように、移動部材300の中心が、インク検出室200の中心である直交二軸X,Yの交点にほぼ一致するように位置決めされる。よって、インク検出室200に対する移動部材300の位置精度が向上する。この位置精度の向上は、インク検出室200にインクを導入した初期時に、センサキャビティ132Aにインクを充填する上で極めて重要であり、その理由については後述する。
次に、移動部材300の高さ方向の位置決めについて説明する。上述した通り、図10及び図13に示すように、移動部材300の上流側部材330は、突出部材332,334を有し、突出部材332,334の裏面332A,334Aは第1,第2の高さ基準面となる。また、移動部材300の下流側部材340の裏面342は、第3の高さ基準面でかつ第1のシール面として機能する。
一方、インク検出室200は、図5及び図8に示すように、移動部材300の第1,第2,第3の高さ基準面332A,334A,342と接触する第1,第2,第3の高さ基準面240,242,244を有する。このように、移動部材300は3箇所の面240,242,244と当接し、安定して高さ位置を設定することができる。
ここで、移動部材300の下流側部材340の裏面342は第1のシール面として機能し、インク検出室200にインクを導入した初期時に、インク検出室200の第3の高さ基準面でかつ第2のシール面と接触する。これにより、移動部材300の下流側部材340の第4の溝流路336がシールされることになる。下流側部材340の第4の溝流路336をシールすることは、初期時に毛細管現象によりセンサキャビティ132Aにインクを充填するのに極めて重要である。なぜなら、もし、第1,第2のシール面342,244のシール性が悪いと、毛細管現象が阻害され、上述した移動部材300の第1,第2の流路以外の流路に沿ってインクが流れてしまうからである。一旦流路を外れると、ダイヤフラム156と共に移動部材300が変位するので、第1,第2のシール面342,244は非接触となり、初期時ではもはや、第1,第2のシール面342,244が接触することはないからである。こうなると、センサキャビティ132Aにインクは充填されなくなり、インク残量の検出ができなくなる。
この意味で、インク検出室200に対する移動部材300の位置精度の向上は、インク検出室200にインクを導入した初期時に、センサキャビティ132Aにインクを充填する上で極めて重要であり、本実施形態ではそれが実現できる。
また、第1,第2のシール面342,244は、気泡排出シール面とも称することができる。つまり、第1,第2のシール面342,244が確実にシールされると、毛細管現象または吸引効果により、検出空間部であるセンサキャビティ132Aに残留する気泡の除去が容易となるからである。
なお、液体検出時及び初期時に、第1,第2のシール面342,244同士が接触するシール荷重は、図4に示す付勢部材153の付勢力のみにより確保することができる。こうすると、特に初期時に付勢部材153以外の外力を付与する必要がない。
(センサベース及び検出部の位置決め)
次に、図7に示すセンサベース(検出部設置部材)141及びそれに搭載されたセンサチップ(検出部)132の位置決めについて説明する。
上述した通り、液体検出室200は、センサベース141の一面を露出させる開口210を有する。この開口210には、センサベース141の一面が当接する度当て面212を3箇所に有する。センサベース141の一面が度当て面212に当接することで、センサベース141及びセンサ部材132の取り付け高さが位置決めされる。
また、液体検出室200の開口210は、センサベース141の外形に相応した輪郭形状を有する内周壁210Aを有する。さらに、開口210の周囲には、封止フィルム142と溶着される溶着代214を有する。
開口210に挿入されたセンサベース141は、インク検出室200の開口210の度当て面212に当接することで高さが位置決めされ、内周壁210Aによりその二次元平面位置が位置決めされる。開口210の中心に二次元座標X,Yの交点が設定されているので、センサベース141に搭載されたセンサ部材132の中心も、二次元座標X,Yの交点に設定される。
ここで、図10において、受圧板310は、第1のシール面342からセンサキャビティシール面(検出空間部シール面)310Aまでの距離の設計値をL1とする。インク検出室200は、第2のシール面244から度当て面までの距離をL2とする。このとき、以下の式(1)を満たす。
L1>L2…(1)
式(1)の意味について、図9のB部拡大図である図14を参照して説明する。図14において、L1>L2の意味は、受圧板310のキャビティーシール面310Aが、センサベース141のシール面141Cよりも下方にオーバーラップしていることを意味する。実際には、図14のように受圧板310とセンサベース141は重ならず、センサベース141は封止フィルム142の可撓性によってオーバーラップ分だけ下方に撓み、受圧板310のキャビティーシール面310Aがセンサベース141のシール面141Cに確実に接触する。これにより、インク残量検出時に残留振動波形の振幅値を規定値以下にすることができる。
距離L1,L2をより具体的に説明すると、距離L1,L2の設計基準値をL0とし、距離L1の正のばらつきの最大値をL01としたとき、L0<L1<L0+L01に設計され、距離L2の負のばらつきの最大値を−L02としたとき、L0−L02<L2<L0に設計される。ただし、L02<L01である。
この場合、下記の式(2)が成立する。
L02<L1−L2<L01…(2)
式(2)が成立すれば、必ず式(1)が成立する。つまり、距離L1及びL2の差は、距離L2の負のばらつきの最大値の絶対値L2と、距離L1の正のばらつきの最大値との間とすれば良い。
(初期時及び液体検出時の動作)
インク室200に破インクを導入する初期時には、付勢部材153の付勢力により移動部材300が変位して、受圧板310のセンサキャビティシール面310Aをセンサベース141の一面141Cに接触され、インク検出室200の容積が小さくなるような位置にダイヤフラム156が変位している。この状態を図15に示す。インク検出室200にインクを導入し始めると、図15に示すように第1,第2の流路での流れが実現され、は、センサキャビティ132Aにインクが充填される。万一、センサキャビティ132Aにて気泡が発生すると、その気泡は下流側の第2の流路によって排出される。
一方、インク材料検出に至る前では、図15とは異なり、インク検出室200内のインク圧が大きい。よって、ダイヤフラム156が拡張してインク検出室200の容積が大きくなり、付勢部材153の付勢力に抗して、受圧板310をセンサベース(検出部設置部材)141の一面141Cから離間させる。インク圧が所定値を下回ると、付勢部材153付勢力により移動部材300が変位して、受圧板310をセンサベース(検出部設置部材)141の一面141Cに接触させるとともに、液体検出室の容積が小さくなるような位置にダイヤフラム156を変位させ、図15と同様になる。受圧板310がセンサベース141から離間して、センサキャビティ132Aがインク検出室200に開放されているときには、残留振動波形の減衰が小さい。一方、受圧板310がセンサベース141に接触して、センサキャビティ132Aが閉鎖されているときには、残留振動波形の減衰は大きい。この相違から、移動部材の位置に基づいて液体の残量や圧力等の液体検出が可能である。
(インク収容容器へのインク再充填方法)
上述した実施形態のインクパック107b内のインクが導出された後にインクカートリッジ21が市場から回収され、インクパック107bにインクを再充填する方法である。
この方法では、図3に示すインク導出部材109よりインクが再充填される。よって、インク検出室200には、インク流出口204(図8参照)からインクが導入されることになる。この際、回収時にセンサキャビティ132Aに残存していたインクはセンサキャビティ132Aに維持されている。よって、少なくとも第2の流路344,316,317,318を経てセンサキャビティ132Aにインクを充填する必要はない。つまり、インク流出口204よりインク流入口202に向けて、インク検出室200内にてインクを通過させ、インク流入口202よりインクパック107に向けてインクを再充填することができる。なお、センサキャビティ132A内の残留インクは空気に触れることが無いので、インクの劣化は問題とならない。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるものである。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。
また、液体検出の目的としては、液体残量の検出以外にも、例えば液体圧力を検出するものであっても良い。
さらに言えば、液体検出手段も圧電型検出手段に限らない。要は、液体圧によって変位する移動部材110の変位を検出できれば良く、例えば光学的検出手段などであっても良い。
また、本発明の液体収容容器の用途は、インクジェット記録装置のインクカートリッジに限らない。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体消費装置に流用可能である。
液体消費装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレー等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッドを備えた装置、有機ELディスプレー、面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッドを備えた装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッドを備えた装置、精密ピペットとしての試料噴射ヘッドを備えた装置、捺染装置やマイクロデスペンサ等が挙げられる。
また、本発明において、液体とは、液体消費装置が噴射できるような材料であれば良い。液体の代表的な例は上記実施の形態で説明したようなインクである。液体は、液晶のように、文字や画像の印刷に用いられる材料以外の物質であっても良い。また、本発明において、液体は、物質の一状態としての液体のみならず、物質の一状態としての液体に、顔料や金属粒子のような固形物を混ぜたものであっても良い。
本発明の実施形態におけるプリンタの斜視図である。 図1に示すプリンタの分解斜視図である。 図1に示すインクカートリッジの分解斜視図である。 液体検出ユニットの分解斜視図である。 図5(A)及び図5(B)は液体検出ユニットのケース本体の概略斜視図である。 センサベースを裏から見た斜視図である。 センサチップが搭載されたセンサベースを表から見た斜視図である。 インク検出室の平面図である。 図8のY軸に沿った断面図である。 インク検出室への移動部材、センサベース及び検出部の取付を説明するための概略説明図である。 移動部材の概略斜視図である。 移動部材の平面図である。 移動部材の裏面図である。 図9のB部拡大図である。 初期動作及びインク検出動作を説明するための概略断面図である。
符号の説明
21 インクカートリッジ、132 センサ部材(検出部)、132A センサキャビティ(検出空間部)、132C 圧電センサ、141 センサベース(検出部設置部材)、141A,141B 貫通孔、141C 検出空間部シール面(センサキャビティシール面)、142 封止フィルム、153 付勢部材、156 ダイヤフラム、200 液体検出室、202 液体流入口、204 液体流出口、220,224 軸受け部材、230 凹所、234,236 対面部材、244 第1のシール面、300 移動部材、310 受圧板、320 軸、330 上流側部材、340 下流側部材、336,313,314,315 第1の流路、344,316,317,318 第2の流路、342 第2のシール面

Claims (4)

  1. 液体流入口と、液体流出口と、前記液体流入口と前記液体流出口との間の液体圧に応じて変位する可撓性のダイヤフラムと、前記ダイヤフラムと対向する一面を有する検出部設置部材と、を備え、前記液体圧に応じて容積が変化する液体検出室と、
    前記液体検出室内に設けられた移動部材と、
    前記液体検出室と連通され、かつ前記検出部設置部材により前記液体検出室とは区画された検出空間部と、前記検出空間部に振動を印加して、該振動に伴う残留振動波形を検出する圧電型センサとを含み、前記検出部設置部材の他面側に設けられた検出部と、
    前記移動部材を、前記検出部設置部材側に移動付勢する付勢部材と、
    を有し、
    前記移動部材は、受圧板と、前記受圧板より突出形成され、各先端面が湾曲した2本の軸と、を有し、前記受圧板は、前記ダイヤフラムに取り付けられて、前記検出部設置部材の前記一面と対向しており、
    前記ダイヤフラムは、前記液体圧が所定の値である時に、前記液体検出室の容積が所定の容積となるまで拡張して、前記付勢部材の付勢力に抗して、前記受圧板を前記検出部設置部材の前記一面から離間させ、
    前記移動部材は、前記液体圧が前記所定の値よりも低下した液体検出時と、前記液体検出室に液体を導入する初期時に、前記付勢部材の付勢力によって、前記受圧板を前記検出設置部材の前記一面に接触させ、かつ、前記液体検出室の容積が前記所定の容積よりも縮小するような位置に前記ダイヤフラムを変位させ、
    前記移動部材は、前記初期時にて、前記液体を前記液体流入口側より前記検出空間部に導く第1の流路と、前記液体を前記検出空間部より前記液体流出口側に導く第2の流路とをさらに含み、
    前記液体検出室は、前記検出部設置部材の前記一面と平行な二次元平面の直交二軸方向の第1の方向にて、前記2本の軸をそれぞれ位置決めする軸受け部材と、前記直交二軸の第2の方向にて、前記2本の軸の前記各先端面とそれぞれ対面して前記2本の軸を位置決めし移動案内する対面部材とを含むことを特徴とする液体検出装置。
  2. 請求項1において、
    前記液体検出室は、前記検出部設置部材を露出させて位置決め保持する開口が、前記液体検出室の中心位置に形成され、
    前記直交二軸は、前記液体検出室の中心位置と一致する位置に交点を有することを特徴とする液体検出装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記軸受け部材は、前記2本の軸の各々の両側にて前記液体検出室より起立する2本の起立部材を含み、前記2本の起立部材は、基端側の間隔が自由端側の間隔よりも狭く形成され、
    前記受圧板が前記検出設置部材の前記一面に接触する時には、前記2本の軸の各々は、前記2本の起立部材の前記基端側に位置することを特徴とする液体検出装置。
  4. 液体を収容した液体収容体と、
    前記液体収容体と連結され、前記液体収容体内の前記液体が前記液体流入口に供給される請求項1乃至3のいずれかの液体検出装置と、
    を有することを特徴とする液体収容容器。
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