JP5016509B2 - 三次元プリンタ - Google Patents

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本発明は、三次元形状表面を有する印刷対象物に対してプリンタヘッドからインクを吐出して前記表面に所定の印刷を施す三次元プリンタに関する。
紙等のプリント対象物に文字、図柄等を印刷するプリンタ装置は従来から種々のものが知られており、例えば、コンピュータに繋がって紙面に印刷するプリンタ装置等は業務用、家庭用として広く用いられている。従来のプリンタは、プリント対象物となる紙もしくはシート材を所定方向に送りながら、プリンタヘッドをこの送り方向と直角に走査移動させながら印刷を行う形式のものが一般的であった。例を挙げれば、特許文献1および2に記載のプリンタ装置がある。
特開2003−191455号公報 特開2004−148666号公報
このような従来のプリンタ装置は、平面状のシート材もしくは固体物の平面に対して所定の印刷を行うものであり、全て二次元の印刷を行うものであったが、最近において三次元形状の表面(例えば、円筒面、球面、その他のさまざまな曲面)を有する対象物に対して印刷を行うことができるようなプリンタが要求されている。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、円筒面、球面、その他のさまざまな曲面、すなわち、三次元形状表面を有する印刷対象物に対してプリンタヘッドからインクを吐出してこの三次元形状の表面に所望の印刷を施すことができる三次元プリンタを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために第1の本発明に係るプリンタは、三次元形状表面を有する印刷対象物に対してプリンタヘッドからインクを吐出して表面に所定の印刷を施す三次元プリンタであって、印刷対象物を保持する保持装置と、保持装置およびプリンタヘッドを、互いに直交するX,YおよびZ軸方向に相対移動可能に支持するとともに、プリンタヘッドに対して保持装置をX軸を中心とした回転、Y軸を中心とした相対回転およびX軸と直交する面内を延びる首振り軸(例えば、実施形態における軸U)を中心とした相対回転可能に支持する支持装置と、支持装置により支持された保持装置およびプリンタヘッドを、X,YおよびZ軸方向に相対移動させる制御および保持装置をX軸、Y軸および首振り軸を中心として相対回転させる制御を行う移動制御装置と、移動制御装置による相対移動および相対回転制御に応じてプリンタヘッドからのインクの吐出制御を行うプリント制御装置とを備え、首振り軸は、保持装置がX軸を中心として回転制御されることに同期して、X軸と直交する面内で回転変位するようにして定まるよう構成される。
第2の本発明に係るプリンタも、三次元形状表面を有する印刷対象物に対してプリンタヘッドからインクを吐出して表面に所定の印刷を施す三次元プリンタであって、ベース部材と、ベース部材上に平面方向に延びるX軸方向に移動自在に支持された第1支持部材と、第1支持部材上に平面方向に対して垂直に延びるZ軸方向に移動自在に支持された第2支持部材と、第2支持部材上にX軸およびZ軸方向と直角なY軸方向に延びる第1回転軸を中心として回転自在に支持された第3支持部材と、第3支持部材上に、第1回転軸と直交する面内において延びる第2回転軸を中心として回転自在に支持された第4支持部材(例えば、実施形態における保持シャフト25)と、第4支持部材上に、第2回転軸と直交する面内を延びる首振り軸を中心として回転自在に支持されて、印刷対象物を保持する保持装置(例えば、実施形態における保持チャック26)と、ベース部材上に設けられ、保持装置により保持された印刷対象物の上方をY軸方向に移動可能に支持されたプリンタヘッドと、第1〜第4支持部材および保持装置の移動および回転制御並びにプリンタヘッドの移動制御を行う移動制御装置と、移動制御装置による移動および回転制御に応じてプリンタヘッドからのインクの吐出制御を行うプリント制御装置とを備え、首振り軸は、保持装置が第2回転軸を中心として回転制御されることに同期して第2回転軸と直交する面内で回転変位するようにして定まるよう構成される。
以上のように構成された第1の本発明に係るプリンタによれば、移動制御装置により、保持装置およびプリンタヘッドをX,YおよびZ軸方向に相対移動させる制御および保持装置をX軸およびY軸を中心として相対回転させる制御を行うとともに、保持装置を首振り軸を中心として相対回転させる制御を行うことにより、保持装置に保持された印刷対象物の表面三次元形状に対して、プリンタヘッドを常に所定の間隔を有して所定の位置関係となるように相対移動させることができ、これに応じてプリンタ制御装置によりプリンタヘッドからのインクの吐出制御を行うことにより、三次元形状を有した印刷対象物の表面に所望のプリントを簡単に且つ自動的に行うことができる。このとき、上記首振り軸は、保持装置のX軸を中心とした回転に同期するようにして定まるため、保持装置をX軸を中心として回転させることにより首振り軸を任意に位置させることができ、これにより首振り軸を中心とした回転(位置決め)の自由度が向上して、曲面形状の如何に拘わらず正確且つ良好な印刷を行うことができる。
第2の本発明に係るプリンタの場合も同様に、移動制御装置により、ベース部材上での第1支持部材のX軸方向の移動、第1支持部材に対する第2支持部材のZ軸方向の移動、第2支持部材に対する第3支持部材の第1回転軸を中心とした回転、第3支持部材に対する第4支持部材の第2回転軸を中心とした回転、第4支持部材に対する保持装置の首振り軸を中心とした回転および、ベース部材上でのプリンタヘッドのY軸方向の移動を制御することにより、保持装置に保持された印刷対象物の表面三次元形状に対して、プリンタヘッドを常に印刷を施すのに適した間隔および位置関係となるように相対移動させることができ、このようにして相対移動させる際に、プリント制御装置によりこの移動に応じてプリンタヘッドからのインクの吐出制御を行えば、三次元形状を有した印刷対象物の表面に所望のプリントを簡単に且つ自動的に行うことができる。このとき、上記首振り軸は、保持装置の第2回転軸を中心とした回転に同期するようにして定まるため、保持装置を第2回転軸を中心として回転させることにより首振り軸を任意に位置させることができ、これにより首振り軸を中心とした回転(位置決め)の自由度が向上して、曲面形状の如何に拘わらず正確且つ良好な印刷を行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。まず、図1を参照して、本発明のプリンタ装置における保持装置により保持された印刷対象物80と、プリンタヘッド85との相対移動制御および印刷制御の概要を説明する。図1に示す印刷対象物80は切頭円錐形状の部材であり、その円錐状の外表面81にプリンタヘッド(インクジェットヘッド)85からインクを吐出して所望の印刷を行うように構成されたプリンタの作動原理を図1を用いて説明する。
このプリンタは、図示しないが、印刷対象物80を支持する支持装置を有し、この支持装置は、切頭円錐の中心軸Xが前後に延びるとともにこの軸Xを中心として回転自在(矢印Aで示す回転)に印刷対象物80を支持し、この状態で軸X上の点O1を通り軸Xと直交して左右に延びる軸Yを中心として印刷対象物80が回転自在(矢印Bで示す回転)となるように支持し、さらに、この印刷対象物80をX軸方向に沿って前後に移動(矢印D(x)で示す移動)可能且つX軸およびY軸に直交して垂直に延びるZ軸に沿って上下に移動(矢印D(z)で示す移動)可能に支持するように構成されている。このように図示しない支持装置により支持された印刷対象物80の上方に、プリンタヘッドがY軸方向に移動(矢印D(y)で示す移動)可能になって配設されている。
また、図示しない支持装置は印刷対象物80を、軸X上の点O2を通り軸Xと直交する軸Uを中心として印刷対象物80が回転自在(矢印Cで示す回転)となるように支持する。この軸Uは、印刷対象物80が軸Xを中心として回転するのと同期して、点O2において軸Xを中心として回転するよう設定されている。例えば、印刷対象物80が軸Xを中心として時計方向に角度θだけ回転した場合(印刷対象物80の前端部における点Eが点E′まで回転して位置した場合)には、軸Uも点O2において軸Xを中心として時計方向に角度θだけ回転した位置に定められて、この位置に位置した軸Uを中心として印刷対象物80が回転自在(矢印C′で示す回転)となる。
なお、プリンタヘッド85は下面に多数のインク吐出孔を有し、図示しないインク供給装置から供給されてくるインクを、プリント制御装置により各インク吐出孔毎に制御して吐出させ、印刷対象物80の表面81に所定の印刷を行うようになっている。
このように支持装置により支持された印刷対象物80の円錐状の表面81にプリンタヘッド85の下面のインク吐出孔からインクを吐出して所望の印刷を行うには、インク吐出孔を印刷対象物80の表面の印刷対象位置に対向するとともに所定の印刷間隔を有する接近した位置(インク吐出孔から吐出するインクを表面81に付着させて印刷を行うのに最適な間隔を有する位置)に位置させる。さらにこのとき、印刷対象位置の表面に対してプリンタヘッド85の下面インク吐出孔が正面を向くように、すなわち、インク吐出孔からのインクの吐出方向が表面81に対して直交し、吐出されたインクが表面81に垂直に当たるように向ける必要がある。
例えば、印刷対象物80の表面における図示の点P0にプリンタヘッド85からインクを吐出して印刷を行うには、図6に示すように、点P0の位置における表面がプリンタヘッド85の下面86と所定印刷間隔だけ離れた位置まで接近させ、且つ点P0の位置における印刷対象物80の表面がプリンタヘッド下面86と平行になるように位置決めする必要がある。
このため、図1に示すように印刷対象物80を支持した状態から、印刷対象物80をX軸方向に沿って前後に移動(矢印D(x)で示す移動)させるとともに軸Xを中心として回転(矢印Aで示す回転)させ、印刷対象点P0を真上に向けるとともにプリンタヘッド85の真下位置になるように移動させる。次に、軸Yを中心として回転(矢印Bで示す回転)させて印刷対象点P0を通る稜線L1が水平に延びるように位置させ、プリンタヘッド85の下面86(のインク吐出を行うノズル孔)が印刷対象点P0の真上に位置するようにプリンタヘッド85をY軸方向に移動(矢印D(y)で示す移動)させ、プリンタヘッド85の下面86(のインク吐出を行うノズル孔)が印刷対象点P0と所定印刷距離だけ離れた近接位置に位置するようにZ軸に沿って上方に移動(矢印D(z)で示す移動)させる。なお、この移動および回転の順序は、印刷対象物80とプリンタヘッド85とが干渉しない限りどのような順序でも良い。
このようにして、例えば図6に示すように、プリンタヘッド85の下面86(のインク吐出を行うノズル孔)が印刷対象点P0と所定印刷距離だけ離れ、且つ互いに正面を向いて対向する位置に位置した状態で、プリンタヘッド85の下面86のノズル孔からプリント制御装置による制御に基づいて図6において矢印で示すようにインクの吐出が行われ、点P0に沿った範囲(点P0を通る稜線L1に沿った範囲)に対する印刷が行われる。そして、例えば、印刷対象物80の表面における周方向に沿って印刷を行うには、印刷対象物80の外表面における周方向に沿った点P1,P2,P3・・・が、プリンタヘッド85の下面86(のインク吐出を行うノズル孔)と所定印刷距離だけ離れて正面を向いて対向する位置関係を維持しつつ、上述した支持装置による印刷対象物80の支持位置を変更しながら、プリント制御装置により制御してインク吐出を行わせる。
この場合に、印刷対象物80が上述のように切頭円錐形状であれば、図6に示すように、プリンタヘッド85の多数のインク吐出孔が開口する下面86を稜線L1に沿って平行に延びるとともに所定印刷距離だけ離れた位置関係を維持しつつ、全インク吐出孔からインクを吐出させる制御が行われる。これにより稜線L1に沿った且つプリンタヘッド85の幅に対応する広い範囲内での良好な印刷を行うことができる。
しかしながら、図7に示すように、上述した切頭円錐形状の印刷対象物80の表面81に凹凸がある場合には、プリンタヘッド85の下面86と対向する部分の稜線L1との間隔が凹凸の部分において一定ではなく変動し吐出孔からの吐出方向が表面81に対して直交しないことになる。この場合には、上述したような印刷対象物80の移動および回転を行った上で、まず、稜線L1が水平に延びるように位置させる。次に、軸U(図7において図示されないが、点O2を通り、この図7の紙面に対して垂直方向に延びるよう位置する)を中心として回転(矢印Cで示す回転のうち反時計方向C1の回転)させることにより印刷対象点P10を通る稜線L2(稜線L1の一部を構成する稜線)が水平に延びるように位置させることができる。そして、プリンタヘッド85の下面86(のインク吐出を行うノズル孔)が印刷対象点P10と所定印刷距離だけ離れた接近位置に位置するようにZ軸に沿って上方に移動(矢印D(z)で示す移動)させることにより、吐出されたインクが表面81に垂直に当たることとなる。
また、稜線L3(稜線L1の一部を構成する稜線)上の点P11に印刷を行う場合には、軸Uを中心として回転(矢印Cで示す回転のうち時計方向C2の回転)させることにより稜線L3が水平に延びるように位置させることができる。なお、印刷対象物80を軸Yを中心として回転させることにより稜線L2,L3が水平に延びるように位置させることもできるが、上述のように稜線L1全体については軸Yを中心とした回転により水平に位置決めした上で、凹凸部分に対応する稜線L2,L3についての微小な位置決めはU軸を中心として回転を行う方が、後述する本発明の一実施形態に係るプリンタ装置構成において、位置決めの自由度が向上し複雑な曲面等にも対応が容易になる。
また、図8(A)に示すように、印刷対象物80の印刷対象点P20を通る稜線L4が、プリンタヘッド85の前後方向に延びる中心軸Nに対して平面視において位置ずれをしている場合には、プリンタヘッド85の下面86と対向する部分の稜線L4との間隔が一定ではなく変動する。この場合には、印刷対象物80を首振り軸Uを中心として回転(矢印Cで示す回転のうち時計方向の回転)させ、図8(B)に示すように、稜線L4をプリンタヘッド85の中心軸Nに平面視において平行する位置に移動させる。そして、プリンタヘッド85の下面86(のインク吐出を行うノズル孔)が印刷対象点P20の真上に位置するようにプリンタヘッド85をY軸方向に移動(矢印D(y)で示す移動)させ、稜線L4をプリンタヘッド85の中心軸Nに平面視において一致させることができる。これによりプリンタヘッド81の吐出孔からのインクの吐出方向が表面81に対して直交し、吐出されたインクが表面81に垂直に当たることとなる。なお、このとき軸Uは点O2を通り、図8の紙面に対して垂直方向に延びるよう位置する(図8において図示しない)。
このように、印刷対象物80は、軸Xを中心として回転可能な軸Uを中心とした回転を行うことができるため、印刷対象物80の表面に最適な印刷を行うように軸Xおよび軸Uを回転させて位置決めを行うことができる。このため、印刷の品質を低下させることなく、良好な印刷制御を行うことができる。
以上説明した作動原理に基づいて三次元プリントを行うための具体的なプリンタ装置構成を図2〜図5を参照して説明する。このプリンタ装置においては、ベース1の上に、左右一対の支持脚2a,2bおよびこれら支持脚2a,2bの上端を繋いで左右に延びた支持桁2cとからなる門型支持フレーム2が固設されている。また、右支持脚2bに隣接して操作盤6aを有する第1制御装置6が設けられ、左支持脚2aに隣接してメンテナンスステーション8を有する第2制御装置7が設けられている。なお、第1および第2制御装置6,7は、後述する各種部材の移動および回転作動制御を行う移動制御装置、プリンタヘッドからのインク吐出制御を行うプリント制御装置や、電源制御装置等、各種制御装置からなる。
支持桁2cの上面に前後一対の左右ガイドレール3a,3bが左右方向(Y軸方向)に延びて設けられており、この上に左右に移動自在(矢印D(y)方向に移動自在)にプリンタキャリッジ4が取り付けられている。このプリンタキャリッジ4を左右に移動させるために、ボールネジ機構等の送り機構が設けられており、その駆動制御によりプリンタキャリッジ4の左右方向移動を制御できる。なお、このような送り機構は周知なのでその構成説明は省略する。
プリンタキャリッジ4は左右ガイドレール3a,3bにより支持される部分から前方に延びて下方に折れ曲がるとともに前方に延びた、側面視クランク形状の部材であり、前端部4a上に複数のプリンタヘッドモジュール5が取り付けられている。プリンタヘッドモジュール5はインクジェットヘッドモジュールとも称され、下面に多数のインク吐出孔が形成されており、例えば、各モジュールはそれぞれ色の異なるインクをインク吐出孔から吐出するように構成されている。このインクの吐出制御はプリント制御装置により各インク吐出孔毎になされるが、これについては従来から周知の構成であるのでその説明は省略する。本明細書においては、プリンタヘッドモジュール5単体が、もしくはプリンタヘッドキャリッジ4にプリンタヘッドモジュール5が搭載されたプリンタヘッドキャリッジ4が、請求の範囲に規定するプリンタヘッドに該当する。
このようにプリンタヘッドモジュール5が搭載されたプリンタヘッドキャリッジ4が左右ガイドレール3a,3b上を左右に移動可能であるが、図2に示すように、左端部に位置した状態で、メンテナンスステーション8が上動してプリンタヘッドモジュール5の下面のインク吐出孔の乾燥防止および清掃が行われるようになっている。
ベース1の上に、門型支持フレーム2の左右支持脚2a,2bの間に位置して、前後方向(X軸方向)に延びる一対の前後ガイドレール1a,1bが設けられており、この前後ガイドレール1a,1bの上に前後に移動自在(矢印D(x)方向に移動自在)に第1支持部材10が設けられている。この第1支持部材10を前後に移動させるために、ボールネジ機構等の送り機構が設けられており、その駆動制御により第1支持部材10の前後方向移動を制御できる。このような送り機構は周知なのでその構成説明は省略する。
第1支持部材10の上に、垂直に起立した状態で垂直支持部材11が固設されており、この垂直支持部材11の前面に垂直方向(Z方向)に延びる一対の上下ガイドレール12a,12bが設けられている。この上下ガイドレール12a,12bに支持されて上下に移動自在(矢印D(z)方向に移動自在)に第2支持部材15が設けられている。この第2支持部材15を上下に移動させるために、ボールネジ機構等の送り機構が設けられており、その駆動制御により第2支持部材15の上下方向移動を制御できる。このような送り機構は周知なのでその構成説明は省略する。
第2支持部材15の前面15aは、第2支持部材15に対して定まる所定点O1(後述するように印刷対象物80が位置し得る位置に設定された点)を通りY軸方向に延びる第1回転軸Y0を中心とする円筒面形状に形成されており、この円筒面形状の前面15aに接合する円筒面形状の後面20aを有した第3支持部材20が前面15aに沿って摺動自在に設けられている。すなわち、第3支持部材20の円筒状の後面20aが第2支持部材15の円筒状の前面15aと摺接して移動可能であり、これにより、第3支持部材20は第2支持部材15に対して第1回転軸Y0を中心として回転(矢印Bで示す回転)自在となって支持される。
このように支持した第3支持部材20を第2支持部材15に対して第1回転軸Y0を中心として回転移動させるために、第3支持部材20の図2における左側部の前面に第1回転軸Y0を中心とした内歯車21が形成されている。そして、第2支持部材15の左側部の前面に駆動モータ16が取り付けられ、この駆動モータ16の駆動シャフトに取り付けられた駆動ピニオン17が内歯車21と噛合している。このため、駆動モータ16により駆動ピニオン17を回転駆動すれば、これに噛合する内歯車21が回転駆動され、第3支持部材20を第1回転軸Y0を中心として回転させることができる。
第3支持部材20の前面側に保持シャフト25が前後方向(X軸方向)に延びるとともに上記所定点O1を通る第2回転軸X0を中心として回転自在に設けられて前方に突出しており、その前端に印刷対象物を保持する保持チャック26が取り付けられている。保持シャフト25は第3支持部材20の内部に配設された駆動モータ(図示せず)により回転駆動制御されるようになっており、保持チャック26は印刷対象物80を保持可能な構成を有している。このため、保持チャック26により印刷対象物80を保持した状態で保持シャフト25を回転駆動すれば、印刷対象物80を第2回転軸X0を中心として回転させることができるようになっている。
この保持シャフト25により請求の範囲に規定する第4支持部材が構成されるとともに、保持チャック26により請求の範囲に規定する保持装置が構成される。なお、上述のように第3支持部材20は第1回転軸Y0を中心として回転自在であるため、第3支持部材20が所定回転位置(図3に示す回転位置)に位置したときに第2回転軸X0は前後方向(X軸方向)に延びるが、第3支持部材20の回転位置に応じて第2回転軸X0は上下に振られる。また、図示のように第1回転軸Y0および第2回転軸X0はともに所定点O2を通り互いに交差しているが、これは交差せずにずれていても良い。但し、交差している方が、印刷対象物80の位置演算が容易であり、移動制御装置による移動制御が簡単である。
保持チャック26は、図5に示すように、この保持チャック26の後部に一体に形成されたブラケット26aが保持シャフト25の前端部25aに取り付けられ、所定点O2を通る第3回転軸U0を中心として回転自在となっている。保持シャフト25の前端部25aは、保持チャック26のブラケット26aを挿入可能なよう中央に空部を有する二股状に形成される。そして、ブラケット26aに固着されて、図5において左右に延びるブラケットシャフト26bが、前端部25aの貫通孔25bに取り付けられた軸受け36,37にそれぞれ嵌合して、軸U0回りに回転自在とされる。
また、保持シャフト25の前端部25aには駆動モータ30が取り付けられ、この駆動モータ30の駆動シャフト31に同軸に取り付けられた小径歯車32が、ブラケットシャフト26bに同軸に取り付けられた大径歯車33と噛合している。このため、駆動モータ30により小径歯車32を回転駆動すれば、これに噛合する大径歯車33が回転駆動され、保持チャック26を回転軸U0を中心として回転させることができるようになっている。なお、これら駆動モータ30、小径歯車32および大径歯車33は、保持シャフト25の前端部25aに取り付けられる略箱形状のモータカバー34に覆われている。
保持シャフト25を第2回転軸X0を中心として回転させると、これに伴ってこの第2回転軸X0を中心として保持チャック26も回転して、この回転に応じて第3回転軸U0の位置が定まることとなる。したがって、保持チャック26は、保持シャフト25による第2回転軸X0を中心とした回転位置に応じて定まる第3回転軸U0を中心として回転を行うことができることとなる。例えば、保持シャフト25が第2回転軸X0を中心として回転して、ブラケットシャフト26bが水平に延びるように位置した場合には、第3回転軸U0も水平に延びるよう定まるため、保持チャック26はこの第3回転軸U0を中心として上下方向に回転可能となる。また、ブラケットシャフト26bが上下方向に延びるように位置した場合には、第3回転軸U0も上下方向に延びるよう定まるため、保持チャック26はこの第3回転軸U0を中心として水平方向に回転可能となる。
以上の構成のプリンタ装置において、保持シャフト25の回転中心となる第2回転軸X0が図1に示す作動原理構成における軸Xに該当し、第3支持部材20の回転中心となる第1回転軸Y0が図1の作動原理構成の軸Yに該当し、保持チャック26の回転中心となる第3回転軸U0が図1に示す作動原理構成の軸Uに該当する。この第3支持部材20を支持する第2支持部材15は第1支持部材10によりZ軸方向(上下方向)に移動(矢印D(z)で示す移動)可能に支持され、第1支持部材10はベース1上にX軸方向(前後方向)に移動(矢印D(x)で示す移動)可能に支持されている。また、プリンタヘッドは印刷対象物80の上方においてベース1に対してY軸方向(左右方向)に移動(矢印D(y)で示す移動)可能に支持されている。すなわち、第1図に示す作動原理と同一の作動を行うことができるように構成されている。
このことからも分かるように図2〜図5に示す構成のプリンタ装置によれば、図1を用いて説明した作動原理に基づき、印刷対象物80の表面81にプリンタヘッドモジュール5の下面に形成されたインク吐出孔からインクを吐出付着させて所望の印刷を行うことができる。なお、図1においては、切頭円錐状の印刷対象物80の円錐形状表面に印刷を行う例を示したが、印刷対象物の形状はこれに限られず、円筒面、球面を含む任意の曲面形状に対する印刷が可能である。
このプリンタ装置では、印刷対象物80は第2回転軸X0を中心として回転自在であるとともに、この回転位置に応じて定まる第3回転軸U0を中心として回転自在であるため、曲面形状に応じてこの第3回転軸U0を中心とした回転を行わせて位置決めの自由度を向上させ、曲面形状の如何に拘わらず良好な印刷品質が得られることとなる。
本発明に係るプリンタの作動原理を説明する概略図である。 本発明の一実施形態に係るプリンタ装置の正面図である。 上記プリンタ装置の側面図である。 上記プリンタ装置の一部を取り出して示す斜視図である。 上記プリンタ装置の一部を構成する保持チャックと保持シャフトとを説明するための平面図である。 上記プリンタ装置におけるプリンタヘッドと印刷対象物との関係を説明する概略側面図である。 印刷対象物表面に凹凸がある場合のプリンタヘッドと印刷対象物との関係を説明する概略側面図である。 (A)および(B)は、プリンタヘッドの中心線と印刷対象点を通る稜線とが平面視において一致するまでの状態を示す平面図である。
符号の説明
1 ベース
2 門型支持フレーム
4 プリンタキャリッジ
10 第1支持部材
15 第2支持部材
20 第3支持部材
25 保持シャフト(第4支持部材)
25a 前端部
26 保持チャック(保持装置)
26a ブラケット
26b ブラケットシャフト
30 駆動モータ
32 小径歯車
33 大径歯車
80 印刷対象物
U0 第3回転軸(首振り軸)

Claims (2)

  1. 三次元形状表面を有する印刷対象物に対してプリンタヘッドからインクを吐出して前記表面に所定の印刷を施す三次元プリンタであって、
    前記印刷対象物を保持する保持装置と、
    前記保持装置および前記プリンタヘッドを、互いに直交するX,YおよびZ軸方向に相対移動可能に支持するとともに、前記プリンタヘッドに対して前記保持装置を前記X軸を中心とした回転、前記Y軸を中心とした相対回転および前記X軸と直交する面内を延びる首振り軸を中心とした相対回転可能に支持する支持装置と、
    前記支持装置により支持された前記保持装置および前記プリンタヘッドを、前記X,YおよびZ軸方向に相対移動させる制御および前記保持装置を前記X軸、前記Y軸および前記首振り軸を中心として相対回転させる制御を行う移動制御装置と、
    前記移動制御装置による相対移動および相対回転制御に応じて前記プリンタヘッドからのインクの吐出制御を行うプリント制御装置とを備え、
    前記首振り軸は、前記保持装置が前記X軸を中心として回転制御されることに同期して前記面内で回転変位するようにして定まるよう構成されたことを特徴とする三次元プリンタ。
  2. ベース部材と、
    前記ベース部材上に平面方向に延びるX軸方向に移動自在に支持された第1支持部材と、
    前記第1支持部材上に前記平面方向に対して垂直に延びるZ軸方向に移動自在に支持された第2支持部材と、
    前記第2支持部材上に前記X軸および前記Z軸方向と直角なY軸方向に延びる第1回転軸を中心として回転自在に支持された第3支持部材と、
    前記第3支持部材上に、前記第1回転軸と直交する面内において延びる第2回転軸を中心として回転自在に支持された第4支持部材と、
    前記第4支持部材上に、前記第2回転軸と直交する面内を延びる首振り軸を中心として回転自在に支持されて、印刷対象物を保持する保持装置と、
    前記ベース部材上に設けられ、前記保持装置により保持された印刷対象物の上方を前記Y軸方向に移動可能に支持されたプリンタヘッドと、
    前記第1〜前記第4支持部材および前記保持装置の移動および回転制御並びに前記プリンタヘッドの移動制御を行う移動制御装置と、
    前記移動制御装置による移動および回転制御に応じて前記プリンタヘッドからのインクの吐出制御を行うプリント制御装置とを備え、
    前記首振り軸は、前記保持装置が前記第2回転軸を中心として回転制御されることに同期して前記第2回転軸と直交する前記面内で回転変位するようにして定まるよう構成されたことを特徴とする三次元プリンタ。
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