JP5014010B2 - 焦点検出装置及びその制御方法並びに撮像装置 - Google Patents

焦点検出装置及びその制御方法並びに撮像装置 Download PDF

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Description

本発明はレンズによる被写体像の結像状態を検出する焦点検出技術に関する。
従来よりカメラ等の撮影レンズを通過した光束を用いて焦点検出を行う、所謂位相差検出方式の焦点検出技術が公知であり、様々な改良が加えられて年々進化してユーザにとって便利な機能が実現されている。その1つに焦点検出視野の増加があり、初期には中央の1点であった焦点検出視野が増加して周辺にもピントが合うように改良されている。例えば、特許文献1には多数の測距視野を千鳥状或いは格子状に配置することで測距視野の密度を高くした焦点検出装置が記載されており、被写体に対してより適切な位置に撮影レンズのピントを合わせることが可能となっている。更に、同様な観点から焦点検出視野を均一で高密度に分布した焦点検出装置が特許文献2に記載されている。
特公平06−001189号公報 特開平11−014896号公報
上記従来技術に比して更に焦点検出視野を増加しようとすると、センサ列を微細化してセンサ列数を増加することが必要となり、回路規模も増加して光電変換素子が大きく高価になってしまうというデメリットが生じてしまう。
また、センサ列を微細化することにより、製造プロセスの難易度が高くなりコストが増加するデメリットがある。また、1画素当りの面積が小さくなることによる低輝度性能の低下や、ライン列長さが短くなることによる測距可能なデフォーカス量の低下等のデメリットも生じてしまう。
本発明は、上述のようなデメリットを生ずることなく焦点検出視野を増加できる焦点検出技術を実現するものである。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明による焦点検出装置は、第1の方向に画素が配列されたセンサ列が2次元的に配置された光電変換素子によって、焦点検出視野に対応した一対の物体像の相対的な位置関係を検出して、撮影レンズによる物体像の結像状態を検出する焦点検出動作を行う焦点検出装置において、一の焦点検出視野に対応する一対の物体像のうち一方の像の検出、前記2次元的にセンサ列が配置された光電変換素子のうち第1のセンサ列の第1の領域と当該第1のセンサ列の隣の第2のセンサ列の第2の領域の出力を用いて行う第1のモードと、当該第1の領域と第2の領域の出力を、互いに異なる焦点検出視野に対応する像の検出に用いる第2のモードとを有し、前記第2のモードでの、前記第1及び第2の領域が出力する像信号の信号レベルが所定の基準値に達しているか否かを判定し、判定の結果、前記基準値に達していない場合に、前記第2のモードから前記第1のモードに切り替えて再度電荷の蓄積を行う
本発明によれば、センサ列の増加や光電変換素子の大型化、焦点検出能力の低下や低輝度性能の低下を招くことなく、焦点検出視野が増加可能となり、より高密度の焦点検出視野が実現できる。
以下に、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
尚、以下に説明する実施の形態は、本発明を実現するための一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
図1は本発明の焦点検出装置をカメラ等の光学機器に適用したときの実施形態の要部概略図、図2は図1の焦点検出装置の主要部分の要部概略図である。
図1及び図2において、101は対物レンズ、O(オー)は対物レンズ101の光軸、1はCMOS等に代表される撮像素子からなるイメージセンサ、2は赤外線をカットし光学ローパスフィルタとして機能するローパスフィルタである。3は対物レンズ101の光軸1上に配置された半透過性の主ミラー、103は焦点板であり、対物レンズ101から入射する光束としての被写体像が主ミラー3を介して結像される。104はペンタプリズム、105は接眼レンズであり、焦点板103上の被写体像を観察している。
4は対物レンズ101の像面側に対して光軸O上に斜めに配置された第1の反射鏡であり、集光性の凹面鏡や楕円面鏡等からなる。5は第1の反射鏡4によるイメージセンサ1上の結像面に共役な近軸的結像面であり、被写体像が結像している。
6は第2の反射鏡、7は赤外カットフィルタ、8は2つの開口8−1,8−2を有する絞り、9は絞り8の2つの開口8−1,8−2に対応して配置された2つのレンズ9−1,9−2を有する2次結像系である。10は第3の反射鏡、11は2つのエリアセンサ11−A,11−Bを有する光電変換素子を夫々示している。第1の反射鏡4、第2の反射鏡6、そして2次結像系9等は光学手段の一要素を構成している。
本実施形態における第1の反射鏡4は集光性の曲率を有し、絞り8の2つの開口8−1,8−2を対物レンズ101の射出瞳101a付近に投影する。また、第1の反射鏡4は必要な領域のみが光を反射するようにアルミニウムや銀等の金属膜が蒸着されていて、焦点検出範囲を制限する視野マスク(規制手段)の働きを兼ねている。
他の反射鏡6,10にも光電変換素子11上に入射する迷光を減少させるため、必要最低限の領域のみが光反射用として蒸着されている。各反射鏡は反射面として機能しない領域に光吸収性の塗料等を塗布したり、遮光部材を近接して設けたりする等の規制手段が施されている。
図3は図1の絞り8を示す平面図であり、絞り8は横長の2つの開口8−1,8−2を開口幅の狭い方向(撮影範囲の上下方向)に並べて構成されている。図中点線で示されているのは、絞り8の開口8−1,8−2に対応して、その後方に配置されている上記2次結像系9の各レンズ9−1,9−2である。
図4は光電変換素子11の平面図であり、図1に示す2つのエリアセンサ11−A,11−Bは図示のように、縦方向に多数の画素が配列されたセンサ列が2次元的に配置されて構成されている。
光電変換素子11はマイクロコンピュータ12に接続されており、マイクロコンピュータ12の指示により電荷蓄積制御等の焦点検出に必要な動作を行う。また、マイクロコンピュータ12は光電変換素子11の出力を処理して焦点検出動作を行う焦点検出処理回路の役割も担っている。尚、マイクロコンピュータ12は、CPU、CPUの制御用プログラムや各種データを格納するROM、CPUのワークエリアとして使用され各種データを格納するRAM、他の機器とのインタフェースを制御するI/F部等で構成される。
以上の構成において、図2に示すように、図1の対物レンズ(撮像レンズ)101からの2つの光束OP−1,OP−2は主ミラー3を透過後、第1の反射鏡4により、略主ミラー3の傾きに沿った方向に反射され、近軸的結像面5に被写体像を形成している。第1の反射鏡4は被写体像を近軸的結像面5上に縮小して結像する。近軸的結像面5に形成された被写体像からの光束は、第2の反射鏡6により反射して再び方向を変える。その後、光束は、赤外カットフィルタ7、絞り8の2つの開口8−1,8−2を経て、2次結像系9の各レンズ9−1,9−2により集光され、第3の反射鏡10を介して光電変換素子11のエリアセンサ11−A,11−B上に夫々到達する。
図2の光束OP−1,OP−2はイメージセンサ1の中央に結像する光束を例示しているが、他の位置に結像する光束についても同様の経路を経て光電変換素子11に到達する。そして、光電変換素子11の各エリアセンサ11−A,11−B上に対応する被写体像の光量分布が形成される。この被写体像は、イメージセンサ1上の所定の2次元領域に対応する。本実施形態では上記エリアセンサ11−A,11−Bを用いることによって、2次元領域内の複数の点において焦点検出が可能となっている。このことは、以下、焦点検出視野が複数であるともいう。
本実施形態において、第1の反射鏡4は、2次曲線を軸回りに回転してできる曲面の一部で構成されていて、特に回転楕円面が好適に用いられる。
図2では、第1の反射鏡4の表面形状は点20を頂点とする楕円21を軸22の回りに回転してできる回転楕円面の一部からなる。そして、その焦点は第2の反射鏡6による絞り8の中心の像位置23付近と、主ミラー3透過後の光軸24の延長上の点(不図示)の付近に夫々設定される。
光軸24の延長上の点が対物レンズ101の射出瞳位置(種々の対物レンズが交換して用いられる場合にはそれらの平均的な射出瞳位置)の付近に設定されて対物レンズ101の射出瞳位置と2次結像系9の入射瞳位置とが略結像されるように構成されている。これにより、第1の反射鏡4が理想的なフィールドレンズとしての機能を果たすことになる。図2から明らかなように、第1の反射鏡4として光学的に使用しているのは回転楕円面の回転軸及び頂点を含まない領域である。
上記のようにして得られた対応する一対の被写体像の光量分布に対して、従来技術として挙げた位相差検出方式の焦点検出方法と同様の原理を用いて焦点状態を検出する。具体的には、対物レンズ101の射出瞳を縦方向に分離し、図4に示す2つのエリアセンサ11−A,11−Bの上下方向の相対的な位置関係を複数の画素が配列されたエリアセンサ11−A,11−Bの各画素位置で算出する。これにより対物レンズ101の焦点状態(結像状態)を撮影範囲中の任意の領域及び/又は複数の領域で2次元的に検出可能としている。
次に、焦点検出視野配置の最適化について説明する。
図5は焦点検出視野配置をカメラのファインダから見た模式図で、13は視野枠で、丸印で示されているのがそれぞれ1つの焦点検出視野に対応する表示領域である。図6は図5に示す焦点検出視野を光電変換素子11のエリアセンサ11−A(11−B)上に投影して示す模式図である。
本実施形態では、1の焦点検出視野(1つの丸印)に対応する1対の被写体像のそれぞれを、エリアセンサ11−A及び11−Bの2つのライン列で検出する。その際、焦点検出視野に対応するライン列を1/2ずらすことにより高精度化と低輝度性能の向上を図っている。尚、詳細は、特開平10−104503号公報に記載されているため、ここでの説明は省略する。また、四隅近辺に焦点検出視野が配置されていないのは、第1の反射鏡4が楕円等の曲面で構成されているため、四隅まで光束を到達させると実用上支障を来たすほど大型化してしまうためである。
図7は中央の焦点検出視野を構成するライン列L1−AとL2−A(L1−BとL2−B)を抜き出して示しており、これら2つのライン列L1−AとL2−Aには3つの焦点検出視野(T−0,C−0,B−0)が設けられている。また、各ライン列は3つの焦点検出領域に対応した長方形領域(例えばライン列L1−Aの場合は、L1−A−T,L1−A−C,L1−A−B)に区分け制御されている。この制御による区分けで、たとえば、L1−A−T,L1−A−C,L1−A−Bにより各領域ごとに適切な電荷蓄積(以下、AGC(Auto Gain Control)ともいう。)の制御を行う。また、同様に、L2−A−T,L2−A−C,L2−A−Bの各領域ごとにAGCの制御を行う。各領域ごとに対応する一対の被写体像に基づいて焦点検出演算が行われる。
ここで、1つのライン列の上記長方形領域の区分けを多くすれば焦点検出視野を増加することが可能である。しかしながら、1の焦点検出視野において1つのライン列(1つの長方形領域)の長さが短くなるとデフォーカス量が大きい状態(大きくボケている状態)では一対の被写体像の位相のズレが検出しにくくなる。したがって、焦点検出能力が劣ってしまうデメリットがある。
また、1つのライン列の幅を小さくすると横方向に対しより高密度に焦点検出視野が配置できる。しかしながら、受光面積が小さくなることから低輝度状態での一対の被写体像の位相のズレが検出しにくくなる。したがって、焦点検出能力が低下してしまうデメリットがある。
よって、図7に示した焦点検出視野の区分けの制御では、上述したデメリットに鑑みて適正に配置した結果であり、図7のような区分けをエリアセンサ全面に施した結果を図8に示す。
図8のように区分けする制御とした場合、焦点検出視野の数は増えるが、ライン列の配列方向(図中横(第1)方向)に密でライン列方向(図中縦(第2)方向)に疎な配置となり、縦横のバランスが良くない。そこで、縦横のバランスの良い区分けとしたものが図6及び図7に示す千鳥配置である(特開平11−014896号公報参照)。つまり、図9(エリアセンサ11−A側のみを示す。)に示すように、隣り合う焦点検出視野をライン列方向に1/2ずらして区分けする制御とすることでバランスの良い配置を実現している。
ここでは1/2ずらして区分けした2つの焦点検出視野(U−R1,D−R1)に対応した長方形領域(例えば、ライン列L4−Aの場合は、L4−A−U,L4−A−D)に区分され、その領域の範囲内にて適切なAGC制御と焦点検出演算が行われる。
図10はエリアセンサ11−A側に焦点検出視野を投影した状態を例示しており、丸印は図6に示した焦点検出視野と同じ視野を示し、四角印は図6の焦点検出視野に対して新たに追加された焦点検出視野を示している。
図11は中央の焦点検出視野に対応する2つのライン列(L1−A,L2−A)を抜き出して示している。一方のライン列L1−Aは3つの焦点検出視野(T−0,C−0,B−0)に適した長方形領域(L1−A−T,L1−A−C,L1−A−B)に区分けされている。また、ライン列L1−Aに隣り合うライン列L2−Aは2つの焦点検出視野(U−R1,D−R1)に適した長方形領域(L2−A−U,L2−A−D)に区分けされている。この領域L2−A−U,L2−A−Dは、L2−Aに配置されている複数の画素の区分けを、図7、9で示したL2−A−T,L2−A−C,L2−A−Bの各領域の区分けから、図9のL4−A−U,L4−A−Dの区分けに変えたものである。これにより、ライン列L1−A、L2−Aごとに異なる焦点検出視野に対応させることができる。マイクロコンピュータ12により、各長方形領域の範囲内において適切なAGC制御と焦点検出演算が行われるように構成されている。ただし、ここで留意したいのは、次の点である。すなわち、3つの長方形領域(L1−A−T,L1−A−C,L1−A−B)は、厳密には焦点検出視野(T−0,C−0,B−0)に対応しない。それは、長方形領域(L1−A−T,L1−A−C,L1−A−B)の中心と、焦点検出視野(C−0,T−0,B−0)の中心が横方向にずれているからである。2つの長方形領域(L2−A−U,L2−A−D)についても同様である。これは、図5でしめしたような焦点視野に対応する表示をライン列単位でずらすことが困難だからである。しかしながら、この程度の焦点検出視野のズレは撮影者にとって影響が無視できる程度のものである。したがって、本実施形態では、焦点検出視野と、一対の被写体像のうちの一の被写体像を検出する長方形領域との位置ずれを便宜上に無視し、焦点検出視野が長方径領域の中心位置と対応しているものとして説明する。
以上説明したように、焦点検出視野に対応する一対の被写体像のうちの一の被写体像の検出を1つのライン列で行うことで、次のような効果がある。すなわち、焦点検出視野に対応する一対の被写体像のうちの一の被写体像の検出を2つのライン列で行うと3つ(T−0,C−0,B−0)、或いは2つ(U−R1,D−R1)の焦点検出視野を構成するのに対し(図9参照)、2つのライン列において5つ(T−0,C−0,B−0,U−R1,D−R1)の焦点検出視野を構成可能となり(図11参照)、図10に示すように大幅に焦点検出視野を増加することが可能となる。
次に、各長方形領域ごとに決められる電荷蓄積時間の制御について述べる。1つのライン列には図12に示すように5つのAGC範囲(AGC−T,AGC−U,AGC−C,AGC−D,AGC−B)が予め設定されている。これらAGC範囲(AGC−T,AGC−U,AGC−C,AGC−D,AGC−B)それぞれにおいて、電荷蓄積時間が設定される。
また、各ライン列に蓄積された電荷の読み出しは、図11におけるライン列L1−Aの区分けタイプとライン列L2−Aの区分けタイプの両方の区分けタイプでの読み出しが可能に構成されている。これは、長方形領域を構成する画素の区分けを制御することで可能である。そして、それぞれのタイプにおいて読み出された電荷に基づいて焦点検出演算が行われる。
例えば、図11に示す焦点検出視野に対する焦点検出動作を行う場合には、図13に示すように焦点検出視野T−0に対してAGC−Tの領域でL1−A−Tの領域に対するAGC制御、すなわち電荷蓄積時間の制御を行う。そして、一対の被写体像の一の像に対応する信号としてL1−A−Tの領域から出力された信号に基づいて焦点検出演算を行う。また、他の4つの焦点検出視野(U−R1,C−0,D−R1,B−0)に対しても同様に行うことで全ての焦点検出視野の焦点検出動作が可能となる。
上記構成により、一度の焦点検出動作で図10に示した全ての焦点検出視野に対する焦点検出が可能となる。
一方、本実施形態の焦点検出動作は、本来1の焦点検出視野は2つのライン列から構成されるにもかかわらず、各焦点検出視野に対して1つのライン列にて焦点検出動作が行われることになる。つまり、焦点検出精度としては2つのライン列で焦点検出動作を行った場合より劣るケース、例えば、被写体が低輝度の場合等、本来2つのライン列の和で焦点検出を行えば、より高精度となるケース等がある。
これに対して、本実施形態ではAGC制御範囲及び焦点検出演算範囲を適宜切り替える。例えば、図10のような区分けによる制御から図8のような区分けによる制御への切り替えといった具合である。また、図14(a),(b)に示すよう切り替えが可能となっている。図14(a)、(b)の網掛け領域はAGC制御範囲である。つまり、図14(a)では、T−0,C−0,B−0の3つの焦点検出視野に対して、また、図14(b)では、U−R1,D−R1の2つの焦点検出視野に対して2つのライン列の焦点検出動作が可能となっている。
このように、複数のモードを有することで1つのライン列の焦点検出動作による性能低下を防止することが可能となる。例えば、第1のモードが、焦点視野に対応する一対の物体像の一の物体像を第1の領域と第2の領域とで検出するモード(図8の区分け制御)である。そして、第2のモードが当該第1の領域と第2の領域とが互いに異なる焦点検出視野に対応する一対の物体像の一の物体像を検出するモード(図10の区分け制御)である。第2のモードの場合には焦点検出視野が第1のモードの場合よりも多いが、第1のモードの場合には第2のモードの場合よりも高精度である。
図15は本実施形態による焦点検出動作を示すフローチャートである。尚、以下の各ステップは、マイクロコンピュータ12がROMに格納されたプログラムを実行することにより実現される。
図15において、焦点検出動作が開始すると、ステップS201で図11に示す夫々の焦点検出視野における夫々のAGC制御に従って光電荷の蓄積が行われ、被写体輝度にかかわらずほぼ一定の大きさ(レベル)の像信号が得られる。
ステップS202では夫々の像信号から最も主被写体である可能性が高い焦点検出視野を決定する。
ステップS203では決定された焦点検出視野に対応するラインセンサの領域が出力する像信号の信頼性を判定し、信頼性がOK(信号レベルが予め定めた基準値に達している)ならば、ステップS205では像信号の低周波成分を取り除く等のフィルタ処理を行う。
ステップS206では2像の間隔の相関関係から対物レンズ101の状態等の各種情報を加味して焦点状態が検出される。
一方で、ステップS203で検出された像信号の信頼性がNG(信号レベルが基準値に満たない)と判定された場合はステップS207へ進み、再度光電荷の蓄積が行われ、像信号が出力される。ここでの再度の光電荷の蓄積は、上述した第2のモードから第1のモードへの切り替えといった具合である。ここではステップS202にて決定された焦点検出視野に対して、図14(a),(b)に示したように2つのライン列で蓄積および読み出しが行われる。ステップS202にて決定された焦点検出視野が、T−0であれば図14(a)、D−R1であれば図14(b)といった具合である。これにより、被写体が低輝度の場合には2つのライン列の像信号を足し合わせることで信号レベルを上げてSN比の良い信号として扱うこと等が可能となる。その後はステップS204へ移行し、前述と同様に焦点検出動作が行われて焦点検出演算がなされる。
上記動作によれば、1つのライン列での焦点検出動作精度に不安がある場合は2つのライン列を用いた焦点検出動作が行われるので全体として2つのライン列の焦点検出動作と同様な検出精度を実現することができる。
また、焦点検出視野の像信号の信頼性がNGならば再度蓄積を行うため、その分の時間が多くかかってしまうが、既に決定された焦点検出領域に対してのみ再蓄積を行えばよいためごくわずかな時間増加ですむ。
よって、本実施形態によれば、センサ列の増加や光電変換素子の大型化、焦点検出能力の低下や低輝度性能の低下を招くことなく、焦点検出視野の増加が可能となり、より密度の高い焦点検出視野配置が実現できる。
なお上記説明では、一対の被写体像の1の被写体像を検出する際に、第1のモードでは2ライン、第2のモードでは1ラインで説明したが、第1のモードでは3ライン、第2のモードでは2ラインと1ラインと区分け制御しても同様の効果が得られる。
上述した本実施形態の焦点検出装置は、デジタルカメラなどの撮像装置におけるオートフォーカス機能を実現するための焦点検出装置として好適に使用できる。このような撮像装置は、本実施形態の焦点検出装置を用いて焦点検出を行い、焦点検出結果に基づいてフォーカスレンズを駆動する等により焦点の調整を行う。そして、焦点が調整された状態で撮像を行う。例えばシャッターボタンの半押しにより焦点を調整し、シャッターボタンの全押しにより撮像動作を行うデジタルカメラは周知であるので、これ以上の詳細については説明を省略する。
本発明を適用した実施形態の要部概略図である。 図1の焦点検出装置を構成する主要部分の要部概略図である。 図1の絞りの平面図である。 光電変換素子の平面図である。 焦点検出視野配置をカメラのファインダから見た模式図である。 焦点検出視野を光電変換素子のエリアセンサに投影した模式図である。 中央の焦点検出視野を構成するライン列を抜き出して示す図である。 図7のライン配置をエリアセンサ全面に施した例を示す図である。 隣り合う焦点検出視野を半視野ずらして配置した例を示す図である。 エリアセンサ側に焦点検出視野を投影した状態を例示する図である。 中央の焦点検出視野に対するライン列を抜き出して示す図である。 ライン列のAGC範囲を示した図である。 図11の焦点検出視野に対する演算範囲とAGC範囲を示した図である。 1の焦点検出視野に対して2つのライン列で焦点検出動作を行う例を示した図である。 本実施形態による焦点検出動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 イメージセンサ
2 ローパスフィルタ
3 半透過性の主ミラー
4 第1の反射鏡
5 近軸的結像面
6 第2の反射鏡
7 赤外カットフィルタ
8 絞り
9 2次結像系
10 第3の反射鏡
11 光電変換素子
12 マイクロコンピュータ
13 視野枠
101 対物レンズ
103 焦点板
104 ペンタプリズム
105 接眼レンズ

Claims (6)

  1. 第1の方向に画素が配列されたセンサ列が2次元的に配置された光電変換素子によって、焦点検出視野に対応した一対の物体像の相対的な位置関係を検出して、撮影レンズによる物体像の結像状態を検出する焦点検出動作を行う焦点検出装置において、
    一の焦点検出視野に対応する一対の物体像のうち一方の像の検出、前記2次元的にセンサ列が配置された光電変換素子のうち第1のセンサ列の第1の領域と当該第1のセンサ列の隣の第2のセンサ列の第2の領域の出力を用いて行う第1のモードと、当該第1の領域と第2の領域の出力を、互いに異なる焦点検出視野に対応する像の検出に用いる第2のモードとを有し、
    前記第2のモードでの、前記第1及び第2の領域が出力する像信号の信号レベルが所定の基準値に達しているか否かを判定し、判定の結果、前記基準値に達していない場合に、前記第2のモードから前記第1のモードに切り替えて再度電荷の蓄積を行うことを特徴とする焦点検出装置。
  2. 前記焦点検出視野は複数あり、前記第1及び第2の領域は、前記焦点検出視野ごとに電荷蓄積と焦点検出動作が制御されることを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
  3. 前記第2のモードでの検出結果を用いて、前記第1のモードでの検出を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の焦点検出装置。
  4. 前記第1のモードに対して前記第2のモードでは、前記第1及び第2の領域は、前記第1の方向に1/2ずらされることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の焦点検出装置。
  5. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の焦点検出装置による検出結果に基づいて焦点が調整された状態で撮像を行うことを特徴とする撮像装置。
  6. 第1の方向に画素が配列されたセンサ列が2次元的に配置された光電変換素子によって、焦点検出視野に対応した一対の物体像の相対的な位置関係を検出して、撮影レンズによる物体像の結像状態を検出する焦点検出動作を行う焦点検出装置の制御方法において、
    一の焦点検出視野に対応する一対の物体像のうち一方の像の検出、前記2次元的にセンサ列が配置された光電変換素子のうち第1のセンサ列の第1の領域と当該第1のセンサ列の隣の第2のセンサ列の第2の領域の出力を用いて行う第1のモードと、当該第1の領域と第2の領域の出力を、互いに異なる焦点検出視野に対応する像の検出に用いる第2のモードとを有し、
    前記第2のモードでの、前記第1及び第2の領域が出力する像信号の信号レベルが所定の基準値に達しているか否かを判定し、判定の結果、前記基準値に達していない場合に、前記第2のモードから前記第1のモードに切り替えて再度電荷の蓄積を行うことを特徴とする焦点検出装置の制御方法。
JP2007196589A 2006-07-28 2007-07-27 焦点検出装置及びその制御方法並びに撮像装置 Expired - Fee Related JP5014010B2 (ja)

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