JP5013392B2 - ワイヤ放電加工機の加工電源装置 - Google Patents

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本発明は、放電加工機、特にワイヤ放電加工機用の加工電源、特に高速加工用の電源装置に関する。
ワイヤ放電加工における高速加工の目的を達するための放電電流波形として、放電電流の立ち上り及び立ち下りが急峻で高速、かつパルス幅が狭くて電流振幅が大きい図7の三角波IT、及び図8の台形波ISが知られている(例えば、特許文献1−3参照。)。
斯種の高速加工用電源装置に用いられている基本的な主パルス発生回路の1つとして、図6に示すような、電圧の可変設定が可能な直流電源8の一方の端子を所定の電流容量を有するように調整設定されたスイッチ素子4を介してワイヤ電極1に接続し、他方の端子をスイッチ素子4と同様なスイッチ素子5を介して被加工体電極2と接続すると共に、上記一方の端子と被加工体2とを整流素子6を介して接続し、さらに上記他方の端子とワイヤ電極1とを整流素子7を介して接続した構成のものが知られている。
図において、被加工体2とワイヤ電極1との間に、加工用もしくはパイロット電圧パルス、または高周波交流もしくは両極性パルスの電圧が印加されて放電可能な条件が満たされたとき、電流ピーク値設定用パルス信号発生回路9から、設定手段10によって設定された時間幅のパルス信号PTが出力され、内臓ドライブ回路を介してFETなどのスイッチ素子4、5のゲートG1、G2に印加され、スイッチ素子4、5をオンとすると、直流電源8からスイッチ素子4、被加工体2、ワイヤ電極1、スイッチ素子5、そして直流電源8へと放電電流IDが流れる。前記電流ピーク値設定用パルス信号発生回路9からの設定された時間幅の信号パルスPTが消滅するとスイッチ素子4、5はオフとなる。スイッチ素子4、5がオフとなった後この放電回路中のインダクタンスによって蓄積されていた誘導エネルギを直流電源8に帰還させるように、整流素子7、被加工体2、放電ギャップ、ワイヤ電極1、整流素子6、直流電源8へと帰還電流IFが流れ、こうして被加工体2とワイヤ電極1間に流れる電流によって被加工体2が放電加工される。
そして、この放電回路電流によって形成される放電電流の波形は、図7にITとして示した三角波形となり、直流電源8の電圧が高いと、その放電電流IDの立ち上りは急峻で、電圧が低いと緩やかとなり、スイッチ素子4、5のオフ後の帰還電流IFの立ち下り速度も電圧が高いと急峻で速く、低いと緩慢で遅くなることが知られている。そして、これらのことから、放電電流のピーク値(IP:放電電流振幅)は、直流電源8の電圧と電流ピーク値設定用パルス信号発生回路9からのパルス信号PTのパルス時間幅とによって決まり、加工放電電流のパルス時間幅は、上記電流ピーク値設定用のパルス幅と、直流電源8の電圧によって決まる放電電流の立ち上り時間を加えた値となっていることが判る。
そして、言い方を変えると、放電電流ピーク値IP設定用のパルス時間幅PTと電流ピーク値IP、及び直流電源8の電圧との関係は、直流電源8の電圧を変えて同一電流ピーク値IPを得ようとすると電流ピーク値IP設定用のパルス時間幅PTは、直流電源8の電圧を上げる程小さな値でよいことを示している。
そして、また、直流電源8の電圧を高低に変化することとして、変化しても同一の電流ピーク値IPを得る夫々の電流ピーク値設定用のパルス時間幅PTの関係をみると、直流電源8の電圧が高いと、電流ピーク値設定用のパルス時間幅も電流の立ち下り時間も小さくなり、加工放電パルスのトータルのパルス時間幅PTは、直流電源の電圧が高いほど小さくなることを示しているものである。
特開平5−177436号公報 特開平11−48039号公報 国際公開第WO2003/089175号パンフレット
従って、加工条件として、1つの放電パルスのトータルのパルス時間幅PTと電流ピーク値IPとをそれぞれ選択する場合、それぞれが相互に変化するため、電流ピーク値用のパルス時間幅とは別に直流電源の電圧を選択し目標となる加工パルス時間幅、電流ピーク値となるように選択しなければならず問題があった。
そして、結局のところ従来のワイヤ放電加工機の加工電源装置においては、加工間隙が狭まる高速加工領域においても、短絡解消のために極間に流す電流パルスのエネルギ変更は、電流ピーク値を変更制御するしかなく、木目細かいエネルギ制御を行なうことができなかった。従って、ワイヤ電極の断線限界に近い高速加工領域において加工速度を上げて行く際、ワイヤ電極の断線を回避するための制御可能範囲が狭くなりワイヤ電極の断線限界を超え易く、ワイヤ電極の断線の回避を安定して行なうことが困難であるため、結局のところ加工速度を上げることができないと言う問題があった。
そしてまた、このことは、図8に示した放電電流波形を台形波ISとした電源装置の場合も同様なのである。以下これを回路作動により説明すると、スイッチ素子4、5が同時にオン状態で、放電電流のピーク値IPが所定値迄立ち上った時点で、一方のスイッチ素子のみをオフとして、他方のスイッチ素子と整流素子及びワイヤ電極1と被加工体2によって形成される還流回路に、前記誘導エネルギによる放電電流を前記立ち上がり放電電流に続けさせて流すことによりギャップ放電を継続させ、該継続する放電電流の電流ピーク値が、所定の限界ILに低下する時点以前に前記他方のスイッチ素子をオフとすることにより、前記両整流素子を介する直流電源8への還流電流が回路時定数に応じて流れた後、前記台形波放電電流の1放電パルスの放電が終了するもので、パルス時間幅PSと電流ピーク値とは相互に関連して変化するものである。
そこで本発明は、ワイヤ放電加工の電源装置において、加工条件として、1つの放電パルスのトータルのパルス時間幅と電流ピーク値とをそれぞれ選択する場合、何れか一方の選択設定に殆んど影響されることなく独立して他方の選択設定をすることができ、放電電流のピーク値とパルス幅時間である時間軸とを分けて制御することができるようにすること、そして、従来例に比べてより簡単な回路装置及びその制御で1加工放電パルスによって供給される加工放電エネルギを制御することができるようにすることを目的とする。
前述の本発明の目的は、(1)被加工体電極及び加工電極を各各スイッチ素子を介して加工用直流電源の端子に、前記両スイッチ素子が同時にオンしている時に電極間に電圧を印加し得るように接続し、上記直流電源の端子に接続されているスイッチ素子の被加工体又は加工電極への接続端子は、上記直流電源からの電流の流れを阻止する方向に配設された整流素子を介して、他方のスイッチ素子が接続されている直流電源の端子に夫々接続されて成り、前記両スイッチ素子のオン時間を設定して放電電流のピーク値を設定する入力端子と、前記一方のスイッチ素子のゲート信号期間と前記他方のスイッチ素子が一旦オフになった後の前記一方のスイッチ素子の残りのゲート期間におけるオン・オフの条件を設定して放電パルスの時間幅を設定する入力端子と、それぞれ独立して設け、荒加工において、前記両スイッチ素子に所定設定加工条件に応ずるオン時間とオフ時間のゲート信号を順次に繰り返し印加して、オン・オフを繰り返させて電圧パルスを印加し、又は前記両スイッチ素子を先ず同時にオンとして電圧を印加するか、上記両スイッチ素子をオンとせずに放電開始を促す電圧を印加し、放電可能な条件が満たされたとき両スイッチ素子を介し、又両スイッチ素子を同時にオンとし、放電の開始により急峻な放電電流を立ち上がらせ、前記一方のスイッチ素子が、前記放電開始時から選択設定された加工条件のオン時間の経過により前記ゲート信号が終了する迄の間、該ゲート信号によりオンを継続するのに対し、前記他方のスイッチ素子は、前記放電の開始後放電電流の波高値が、前記設定加工条件のピーク電流値に達する時点でオフとされるように最初のオン時間が設定されてあり、以後の前記ゲート信号の残りの期間、電極間の放電電流の振幅値が所定のピーク値となるように予めの設定加工条件により所定値以下となる前にオンし前記ピーク電流値に達する時点でオフとする制御を行い、前記放電電流のピーク値と前記放電パルスの時間幅とを独立して設定し制御することを特徴とするワイヤ放電加工機の電源装置とすることにより達成される。
また、前述の本発明の目的は、(2)前記両スイッチ素子は、前記設定加工条件のピーク電流値に対して十分に大きい最大定格電流値を有する素子群により構成されている前記(1)に記載のワイヤ放電加工機の電源装置とすることにより達成される。
また、前述の本発明の目的は、(3)前記両スイッチ素子が同時にオフ休止時間となった時は、放電回路中のインダクタンスに蓄えられた誘導エネルギを直流電源に帰還し、前記ゲート信号期間中の他方のスイッチ素子のオン・オフ時におけるオフ期間中は電極間に帰還するように構成されている前記(1)に記載のワイヤ放電加工機の電源装置とすることにより達成される。
また、前述の本発明の目的は、(4)補助直流電源と整流素子とを直列に接続した補助電源を、該補助直流電源の負極端子を前記直流電源の負極端子に、前記整流素子出力端子を他方のスイッチ素子と電極との接続端子に接続して成る前記(1)に記載のワイヤ放電加工機の電源装置とすることにより達成される。
また、前述の本発明の目的は、(5)前記1つの放電パルスにより間隙へ供給される放電エネルギの間隙検出信号などによる制御は、
前記一方のスイッチ素子を制御するゲート信号の時間長さと、前記他方のスイッチ素子が放電パルスの立ち上がり後一旦オフとされた後のオン・オフ期間の時間長さとを同時に伸縮することによって行なわれる前記(1)に記載のワイヤ放電加工機の電源装置とすることにより達成される。
前記(1)に記載のワイヤ放電加工機の加工電源装置によれば、放電パルスの加工条件として、放電パルスの継続するトータルの時間幅と電流ピーク値とを選択設定する場合、何れか一方の選択設定に殆んど影響されることなく独立して他方の条件の選択設定をすることができ、放電電流のピーク値とパルス幅時間である時間軸とを分けて設定、制御することができるので、放電パルスのエネルギの設定及び制御が容易となり、ワイヤ電極の断線防止の制御が容易化及び安定可能化され、異常放電の防止の効果をもたらすことができる。
また、例えば、放電パルスの電流ピーク値を所定値とした状態で、パルス幅時間を変えることにより放電パルスのエネルギの変更制御が出来て、かつ、制御もやり易くて異常放電を防止でき、電流のピーク値を限度一杯以下で加工に供して、黄銅付着のない加工を実現して、荒加工領域での加工精度向上にもつながるものである。
そして、さらに斯種従来例の回路装置及びその作動制御に比べて、より簡単な回路装置及び制御で、1つの加工放電パルスによって供給される加工放電エネルギを制御することができるようになると言う利点も有することになる。
図1は、ワイヤ放電加工の高速加工に用いられる基本的な主パルス発生回路を含む本発明電源装置の実施例構成図で、前記基本的な主パルス発生回路部分の回路構成は、前述従来例として示した図6の回路装置と実質上同一であり、設定用のパルス信号発生回路9が加工パルス電流ピーク設定用としてパルス時間幅が選択設定される入力端子10が設けられていたのに対し、本発明では、直流電源8の電圧の選択設定やその他の条件設定の入力が可能な入力端子10C、目的加工条件の放電電流ピーク値IPを、スイッチ素子4、5の各電流容量及び間隙の放電開始時の立ち上がり両スイッチ素子4、5同時オン時間(t2−t3:ns)を選択設定する端子10A、及び放電パルスのピーク電流値IPが前述のように選択設定された状態で、当該放電パルスにより放電間隙へ供給される放電エネルギを目的の値に選択設定する当該放電パルスの時間幅、期間の条件、即ち、前記一方のスイッチ素子4の全放電ゲート信号期間(t1−t6:μs)と他方のスイッチ素子5が一旦オフとなった後の前記一方のスイッチ素子4の残りのゲート期間中における放電パルスのピーク電流値維持、及び/又は変更、制御のために繰り返すオン・オフの条件(τon:τoff:ns)を調整設定する放電エネルギ設定入力端子10Bなどが設けられている制御設定の制御装置9Aが設けられている。
主パルス発生回路として、その構成が前述従来例のものと実質同一であるから、主パルス発生回路のパルス発生の回路動作を制御するパルス信号発生回路として、同一の回路9が設けられ、図7に示した三角波形状の放電電流波形ITを生ぜしめるためのスイッチ素子4、5に対するオン・オフ制御の同期パルス信号、又は図8に示した台形波形状の放電電流波形ISを生ぜしめるための両スイッチ素子4及び5への異なる特性の各オン・オフ制御信号が生成、供給される限りにおいては、前述した場合と実質上同一に作動するものである。
しかして、本発明の放電電流のピーク値と時間軸のパルス幅時間とが、ほぼ独立した状態での設定及び制御が出来、従って、例えば、放電電流のピーク値が所定のほぼ一定の状態又は所定の値として、間隙における当該放電の放電状態の検出判別などにより、当該放電による間隙への供給放電エネルギを増又は減の変更、制御が要請される場合、放電パルスの時間軸方向のパルス時間幅を次のように、制御又は変更する手法により行なわれる。
図2は、本発明の基本的な実施例を示す台形波放電波ISを生成させる間隙電圧VGと、前記スイッチ素子4、5の各ゲート入力信号G1、G2を同一時相上に示した説明図で、時間t1でスイッチ素子4、5を同時にオンとして間隙に電圧パルスを印加し、放電可能な条件が整って時間t2で放電が開始されるとスイッチ素子4、5が導通状態での該スイッチ素子4、5を介して流れる放電の開始であるから、該時間t2で放電電流が急峻に立ち上がり、端子10Aで設定した時間幅t2−t3の放電の継続により放電電流のピーク値が所定の選択設定値IPに達するものとして一方のスイッチ素子、図示実施例では、他方のスイッチ素子5を時間t3で一旦オフとした後、スイッチ素子4と整流素子6とを介してワイヤ電極1と被加工体電極2間の放電間隙に流れる放電回路中のインダクタンスによって蓄積された誘導エネルギに基づく還流電流のピーク電流値が、所定限界値IL以下になる前となるように設定されている時間幅t3−t4のオフの後前記スイッチ素子5を再びオンとして放電電流のピーク値を設定値IP迄、設定されている時間幅t4−t5のオンにより立ち上らせるオン時間の経過の後時間t5で再び前記スイッチ素子5をオフとし、以後前記スイッチ素子4が端子10Bにより選択設定した全放電ゲート信号が終了する時間t6迄の期間、前記スイッチ素子5のオン・オフを繰り返えして1つの放電パルスの放電を終了するものである。
この実施例では、スイッチ素子4、及び5を時間t1で共にオンにして間隙に電圧を印加し、間隙での放電開始を待機し、放電の開始を間隙電流で判別するようにしているので、スイッチ素子4、5は時刻t2以前から既に共にオンである、所謂アイソパルス方式のパルスの発生、制御方式のものであるが、該両スイッチ素子4、5を時間t1でオンとさせることなく別に設けた高電圧又は低電圧の直流、交流若しくは高周波、又は両極性パルス電源などの電圧を予め時間t1で印加し、放電開始の条件が満たされて、間隙での放電が開始された状態を間隙電流で時間t2で検出して両スイッチ素子4、5を同時にオンとするように作動させるものであっても良い。
又、本発明の電源装置は、電極消耗を一般的に広く許容するワイヤ放電加工機用のものであると共に高速荒加工用のものであり、また、従って、被加工体に対するワイヤ電極の近接時には、スイッチ素子のオン等により供給される電圧パルスの多くが、電圧印加から長い放電待機時間を経ることなく放電して、加工放電パルスを生成させるのであるから、印加される電圧パルスにより前記波形の時間t2−t3の間、或いはそれ以後の時間t3−t6の間において放電を開始する電圧パルスが有っても、加工上殆んど支障がなく目的とする性能の加工を実現できるので、前記図示実施例の場合スイッチ素子4のオン・オフ及びスイッチ素子5をオンとするパルス信号供給回路は、所定設定加工条件に応ずる一定のオン時間とこれまた一定のオフ時間のゲート信号を規則的に順次に繰り返してオン・オフ制御する所謂マルチ発振器形のものを用いても良い。
図3は、本発明の他の実施例の台形波形放電波ISの説明図で、一方のスイッチ素子4がオン継続の間に、他方のスイッチ素子5が、一旦オフと切断された後に、2度にわたって通常規則的に2度オン・オフが繰り返されて、放電パルスのピーク値IPがほぼ一定の状態で、放電パルスの時間幅が増大された実線記載の波形の場合と、さらに、時間軸方向に破線記載で付加記載した波形で示したように、前記他方のスイッチ素子5を前記一旦オフ後4回にわたり予め選択設定してある条件で規則的にオン・オフを繰り返させて放電パルスの時間幅をさらに増大させ、当該放電パルスの放電エネルギを増大させた場合を波形の重ね書きにより示したものであり、必要ならば、放電パルスの時間幅を設定より小さくすることが容易に可能なことが明らかである。
また、図4は本発明の他の実施例の台形波形ISの説明図で、各波形の実線記載の部分は、前記図3の場合の波形の実線書きの部分の場合と同一であるが、この実線書きの部分に時間的に継続するように付加された破線記載の波形ISの場合は、本発明によれば、前述図3の場合のように放電パルスの時間幅を増加または減少させて当該放電パルスによって加工間隙に供給する放電エネルギを増加または減少させるように制御したり、設定しておくことが出来るだけでなく、台形波波形放電波ISの放電電流ピーク値IPを放電時間中任意に増減設定又は制御(図示の場合放電パルスの後尾側でピーク値IPを増大制御または変更)できるものであることを示しているものである。
しかして、前記図4の場合は、放電電流のピーク値IPを放電パルス中の途中において増大変更する手法として、その増大させたい放電パルスの時間軸上の位置にある前記他方のスイッチ素子5をオンとするゲート端子G2入力パルス信号の時間幅を、時間t9−t10によって示すように、前後のパルス信号の時間幅より大きい値に選定、設定したもので、必要ならば、放電パルスの途中において、または途中からピーク値を設定より低減させた放電とすることもできることが判るのである。
図5は、本発明電源装置の他の実施例の構成図で、前述の実施例において、他方のスイッチ素子5がオフになって放電回路に還流電流が流れて次にオンになる迄の期間の前記還流電流のレベルが低下しないように整流素子11を直列に有する補助直流電源12を設けてものであるが、本発明によれば、前記他方のスイッチ素子5を一旦オフとした後に次にオンとする迄のスイッチ素子5のオフ休止期間(例えば、図2で時間t3から時間t4迄の時間)は、加工条件の選択設定や制御条件などにより所望に短縮して還流電流が低下する前にスイッチ素子5をオンとして放電電流を増加に転じさせることができるので、本発明によれば、前記補助直流電源12は必ずしも設ける必要がなく、省略すれば電源回路の構成が簡易化される利点がある。
本発明は、放電加工機、特にワイヤ放電加工機の高速加工用電源装置として用いられて有用なものである。
本発明ワイヤ放電加工機用電源装置の実施例構成図。 本発明の基本的な実施例の説明用波形図。 他の実施例の説明用波形図。 また、他の実施例の説明用波形図。 他の実施例の構成図。 従来例装置の構成図。 従来例を説明するための波形図。 他の従来例を説明するための波形図。
符号の説明
1 ワイヤ電極
2 被加工体電極
4、5 スイッチ素子
6、7 整流素子
8 直流電源
9 電流ピーク値設定用パルス信号発生回路
9A 制御設定装置
10 入力設定手段の制御装置
10A,10B、10C 入力端子
VG 間隙電圧波形
IP 放電電流のピーク値
IS 放電電流の台形波
IT 放電電流の三角波

Claims (5)

  1. 被加工体電極及び加工電極を各各スイッチ素子を介して加工用直流電源の端子に、前記両スイッチ素子が同時にオンしている時に電極間に電圧を印加し得るように接続し、上記直流電源の端子に接続されているスイッチ素子の被加工体又は加工電極への接続端子は、上記直流電源からの電流の流れを阻止する方向に配設された整流素子を介して、他方のスイッチ素子が接続されている直流電源の端子に夫々接続されて成り、前記両スイッチ素子のオン時間を設定して放電電流のピーク値を設定する入力端子と、前記一方のスイッチ素子のゲート信号期間と前記他方のスイッチ素子が一旦オフになった後の前記一方のスイッチ素子の残りのゲート期間におけるオン・オフの条件を設定して放電パルスの時間幅を設定する入力端子と、それぞれ独立して設け、荒加工において、前記両スイッチ素子に所定設定加工条件に応ずるオン時間とオフ時間のゲート信号を順次に繰り返し印加して、オン・オフを繰り返させて電圧パルスを印加し、又は前記両スイッチ素子を先ず同時にオンとして電圧を印加するか、上記両スイッチ素子をオンとせずに放電開始を促す電圧を印加し、放電可能な条件が満たされたとき両スイッチ素子を介し、又両スイッチ素子を同時にオンとし、放電の開始により急峻な放電電流を立ち上がらせ、前記一方のスイッチ素子が、前記放電開始時から選択設定された加工条件のオン時間の経過により前記ゲート信号が終了する迄の間、該ゲート信号によりオンを継続するのに対し、前記他方のスイッチ素子は、前記放電の開始後放電電流の波高値が、前記設定加工条件のピーク電流値に達する時点でオフとされるように最初のオン時間が設定されてあり、以後の前記ゲート信号の残りの期間、電極間の放電電流の振幅値が所定のピーク値となるように予めの設定加工条件により所定値以下となる前にオンし前記ピーク電流値に達する時点でオフとする制御を行い、前記放電電流のピーク値と前記放電パルスの時間幅とを独立して設定し制御することを特徴とするワイヤ放電加工機の電源装置。
  2. 前記両スイッチ素子は、前記設定加工条件のピーク電流値に対して十分に大きい最大定格電流値を有する素子群により構成されていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤ放電加工機の電源装置。
  3. 前記両スイッチ素子が同時にオフ休止時間となった時は、放電回路中のインダクタンスに蓄えられた誘導エネルギを直流電源に帰還し、前記ゲート信号期間中の他方のスイッチ素子のオン・オフ時におけるオフ期間中は電極間に帰還するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤ放電加工機の電源装置。
  4. 補助直流電源と整流素子とを直列に接続した補助電源を、該補助直流電源の負極端子を前記直流電源の負極端子に、前記整流素子出力端子を他方のスイッチ素子と電極との接続端子に接続して成ることを特徴とする請求項1に記載のワイヤ放電加工機の電源装置。
  5. 前記1つの放電パルスにより間隙へ供給される放電エネルギの間隙検出信号などによる制御は、前記一方のスイッチ素子を制御するゲート信号の時間長さと、前記他方のスイッチ素子が放電パルスの立ち上がり後一旦オフとされた後のオン・オフ期間の時間長さとを同時に伸縮することによって行なわれることを特徴とする請求項1に記載のワイヤ放電加工機の電源装置。
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