JP5012586B2 - 無線通信装置、無線端末装置および無線通信システム - Google Patents

無線通信装置、無線端末装置および無線通信システム Download PDF

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Description

本発明は、無線通信装置、無線端末装置および無線通信システムに関し、特に、時分割で無線通信を行う無線通信装置、無線端末装置および無線通信システムに関する。
無線通信システムにおいて、単一の通信装置と複数の端末装置とが通信を行う形態が多く見られる。このようなシステムで用いられる無線通信方式として、通信装置側で一定の時間間隔で用意されたデータ受信用の複数のタイムスロットに、各端末装置からデータを送信する時分割多元接続(TDMA:Time Division Multiple Access)方式が知られている。
ここで、端末装置側から、ランダムにタイムスロットを選択して信号の送信を行う場合、複数の端末装置からの信号が、同一のタイムスロットに対して送信されると、受信時に信号の衝突が生じ、通信装置側で正しくデータを取得することができない。
このため、TDMA方式を用いた無線通信システムでは、通信装置側で、予め各端末装置に対してデータ送信に利用可能なタイムスロットを割り当てる方法が考えられる。この方法では、各端末装置は、自装置に割り当てられたタイムスロットのタイミングに合わせて、通信装置に信号を送信する。このように、通信装置側で、各端末装置に対して予め専用のタイムスロットを割り当てておくことで、受信時の信号の衝突を抑止することができる。
ところで、上記のような無線通信システムとして、所定の領域内を移動する人や物の動きを追跡する追跡システムがある。この追跡システムでは、通信装置で追跡対象に付与された端末装置からのデータを受信し、受信したデータに基づいてその移動方向等を判定する。このような追跡システムでは、より多くの追跡対象のデータを取得するために、通信装置側で利用可能なタイムスロット数に対して、各端末装置に効率的にタイムスロットを割り当てる必要がある。
このようなタイムスロットの割当方法として、通信装置が各端末装置に付与された優先順位に基づいて、各端末装置にタイムスロットを割り当てる方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−341192号公報
しかし、上記特許文献1に記載の方法では、各端末装置の優先順位を特定するための条件を予め設定しておく必要がある。このため、追跡対象が多数存在し、受信機が不特定多数の端末装置と通信を行う必要がある場合には、受信機側に各端末装置の優先順位を予め設定しておくことが困難であるという課題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、不特定多数のデータ送信元に対する効率的なタイムスロットの割り当てを容易に実現する無線通信装置、無線端末装置および無線通信システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、複数の端末装置と無線通信が可能な無線通信装置が提供される。この無線通信装置は、受信手段およびスロット割当手段を有する。受信手段は、複数の端末装置それぞれから、タイムスロットの割当要求とこの割当要求の送信元による現在までの割当要求の送信失敗回数とを受信する。スロット割当手段は、受信手段が受信した送信失敗回数に基づいて、割当要求の送信元に割り当てるタイムスロット数を決定する。
このような無線通信装置によれば、受信手段により、複数の端末装置それぞれから、タイムスロットの割当要求とこの割当要求の送信元による現在までの割当要求の送信失敗回数とが受信される。そして、スロット割当手段により、受信手段が受信した送信失敗回数に基づいて、割当要求の送信元に割り当てるタイムスロット数が決定される。
また、上記課題を解決するために、通信装置から割り当てられるタイムスロットを用いて通信装置に無線でデータ送信を行う無線端末装置が提供される。この無線端末装置は、割当要求送信手段、受信手段およびデータ送信手段を有する。割当要求送信手段は、通信装置にタイムスロットの割当要求とこの割当要求の現在までの送信失敗回数とを送信する。受信手段は、割当要求送信手段が割当要求を送信した後、通信装置により送信失敗回数に応じて割り当てられるタイムスロットの割当情報を通信装置から受信する。データ送信手段は、受信手段が割当情報を受信すると、割り当てられたタイムスロットを用いて、割当要求の送信失敗により未送信となっているデータを含めて通信装置にデータ送信を行う。
このような無線端末装置によれば、割当要求送信手段により、通信装置にタイムスロットの割当要求とこの割当要求の現在までの送信失敗回数が送信される。そして、受信手段により、割当要求送信手段が割当要求を送信した後、通信装置により送信失敗回数に応じて割り当てられるタイムスロットの割当情報が通信装置から受信される。更に、データ送信手段により、受信手段が割当情報を受信すると、割り当てられたタイムスロットを用いて、割当要求の送信失敗により未送信となっているデータを含めて通信装置にデータ送信が行われる。
また、上記課題を解決するために、時分割でタイムスロットに応じた無線通信を行う無線通信システムが提供される。この無線通信システムは、無線通信装置および複数の無線端末装置を有する。無線通信装置は、受信手段、スロット割当手段および送信手段を有する。受信手段は、タイムスロットの割当要求とこの割当要求の送信元による現在までの割当要求の送信失敗回数とを受信する。スロット割当手段は、受信手段が受信した送信失敗回数に基づいて、割当要求の送信元に割り当てるタイムスロット数を決定する。送信手段は、スロット割当手段が決定したタイムスロット数に応じたタイムスロットの割当情報を、割当要求の送信元に送信する。無線端末装置は、割当要求送信手段、受信手段およびデータ送信手段を有する。割当要求送信手段は、無線通信装置にタイムスロットの割当要求とこの割当要求の現在までの送信失敗回数とを送信する。受信手段は、割当要求送信手段が割当要求を送信した後、無線通信装置により送信失敗回数に応じて割り当てられるタイムスロットの割当情報を無線通信装置から受信する。データ送信手段は、受信手段が割当情報を受信すると、割り当てられたタイムスロットを用いて、割当要求の送信失敗により未送信となっているデータを含めて無線通信装置にデータ送信を行う。
このような無線通信システムによれば、無線端末装置の割当要求送信手段により、無線通信装置にタイムスロットの割当要求とこの割当要求の現在までの送信失敗回数が送信される。そして、無線通信装置の受信手段により、複数の無線端末装置それぞれから、タイムスロットの割当要求とこの割当要求の送信元による現在までの割当要求の送信失敗回数とが受信される。更に、無線通信装置のスロット割当手段により、無線通信装置の受信手段が受信した送信失敗回数に基づいて、割当要求の送信元に割り当てるタイムスロット数が決定される。そして、無線通信装置の送信手段により、無線通信装置のスロット割当手段が決定したタイムスロット数に応じたタイムスロットの割当情報が、割当要求の送信元に送信される。そして、無線端末装置の受信手段により、割当要求送信手段が割当要求を送信した後、無線通信装置により送信失敗回数に応じて割り当てられるタイムスロットの割当情報が無線通信装置から受信される。更に、無線端末装置のデータ送信手段により、受信手段が割当情報を受信すると、割り当てられたタイムスロットを用いて、割当要求の送信失敗により未送信となっているデータを含めて無線通信装置にデータ送信が行われる。
上記無線通信装置、無線端末装置および無線通信システムによれば、不特定多数のデータ送信元に対する効率的なタイムスロットの割り当てを容易に実現することができる。
以下、本実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。まず、本実施の形態の概要について説明し、その後、本実施の形態の具体的な内容を説明する。
図1は、本実施の形態に係る無線通信装置および無線端末装置の概念図である。無線通信装置1は、無線端末装置2,3,4と無線通信を行う。無線通信装置1は、無線端末装置2,3,4に対して、データ受信用のタイムスロット(以下では、単にスロットという)を割り当てる。無線通信装置1は、スロット割当記憶手段1a、受信手段1b、スロット割当手段1cおよび送信手段1dを有する。
スロット割当記憶手段1aは、無線端末装置2,3,4へのスロットの割当状況を記憶する。
受信手段1bは、無線端末装置2,3,4から、スロットの割当要求と現時点までの割当要求の送信失敗回数とを受信する。送信失敗回数は、無線端末装置2,3,4でカウントされる。
スロット割当手段1cは、スロット割当記憶手段1aに記憶されたスロットの割当状況と、受信手段1bが受信したスロットの割当要求と、に基づいて無線端末装置2,3,4に割り当てるスロットの数を決定する。そして、スロット割当手段1cは、決定したスロットの数に基づいてスロット割当記憶手段1aに記憶されたスロットの割当状況を更新する。また、スロット割当手段1cは、決定したスロットの数に基づくスロットの割当情報を送信手段1dに出力する。
送信手段1dは、スロット割当手段1cからスロットの割当情報を受け付けると、無線端末装置2,3,4に、この割当情報を送信する。
無線端末装置2は、送信失敗回数記憶手段2a、未送信データ記憶手段2b、割当要求送信手段2c、データ送信手段2d、受信手段2eおよび送信成否判定手段2fを有する。なお、無線端末装置3,4の機能および構成は、無線端末装置2と同一であるため説明を省略する。
送信失敗回数記憶手段2aは、無線通信装置1へのスロットの割当要求の送信が失敗した回数である送信失敗回数を記憶する。
未送信データ記憶手段2bは、無線通信装置1への送信に失敗した未送信データを記憶する。
割当要求送信手段2cは、無線通信装置1にスロットの割当要求と送信失敗回数記憶手段2aに記憶された送信失敗回数とを送信する。割当要求送信手段2cは、自装置に割り当てられたスロットが無い場合、例えば、ランダムにスロットを選択して、上記の割当要求や送信失敗回数を送信する。割当要求送信手段2cは、無線通信装置1から割り当てられたスロットが有る場合、割り当てられたスロットに対して、割当要求および送信失敗回数を送信する。
データ送信手段2dは、無線通信装置1に送信するデータを送信する。このデータには、未送信データ記憶手段2bに記憶された未送信データを含む。データ送信手段2dは、無線通信装置1から割り当てられたスロットが有る場合、割り当てられたスロットに対して、割当要求および送信失敗回数を送信する。
受信手段2eは、無線通信装置1からスロットの割当情報を受信する。
送信成否判定手段2fは、受信手段2eが受信したスロットの割当情報を参照して、自装置に割り当てられたスロットの有無に基づいて、割当要求送信手段2cによるスロットの割当要求の送信の成否を判定する。送信成否判定手段2fは、自装置に割り当てられたスロットが無い場合、割当要求の送信が失敗したと判定する。そして、送信成否判定手段2fは、割当要求の送信が失敗したと判定した場合、送信失敗回数記憶手段に記憶された送信失敗回数をインクリメントする。更に、送信成否判定手段2fが、割当要求の送信が失敗したと判定した場合、未送信データ記憶手段2bに記憶された未送信データは、保持される。
このように、無線端末装置2,3,4は、無線通信装置1に対するデータ送信用のスロットの割当要求の送信失敗回数をカウントする。そして、無線通信装置1では、現在の無線端末装置2,3,4へのスロットの割当状況と、無線端末装置2,3,4から受信した送信失敗回数と、に基づいて、無線端末装置2,3,4に割り当てるスロットの数を決定する。
これにより、無線端末装置2,3,4に対して、予めスロットの割り当てのための優先順位等を設定する必要がなくなる。そして、無線通信装置1は、無線端末装置2,3,4のデータ送信時の失敗回数や現在のスロットの割当状況に基づいて、自動的に無線端末装置2,3,4へのスロットの割り当てを効率良く行うことができる。このため、無線端末装置が多数存在する場合、特に有効である。
以下、本実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図2は、本実施の形態のシステム構成を示す図である。図2に示す通信システムは、複数の人物や物それぞれに付与された無線通信用タグから送信されるデータに基づいて、各人物や物の特定、移動方向等を判定し、また、それらの追跡を行うシステムである。この通信システムは、無線通信装置100、複数のタグ200,200a,200b,・・・およびサーバ300を有する。以降の説明では、複数のタグ200,200a,200b,・・・それぞれを指し示す場合、“各タグ”と表記する。無線通信装置100と各タグは、無線で接続される。無線通信装置100とサーバ300との間は、有線または無線のネットワークにより接続される。
無線通信装置100は、各タグから、各タグを識別するための識別情報や移動方向を判定するための受信感度データを受信する。ここで、受信感度データは、各タグが、無線通信装置100から受信した所定の信号の受信感度(例えば、信号対雑音比(Signal to Noise Ratio))を測定したデータである。無線通信装置100は、この受信感度データの履歴に基づいて、各タグの移動方向を判定することができる。更に、無線通信装置100は、移動方向の判定結果や受信した各タグの識別情報を必要に応じてサーバ300に送信する。
また、無線通信装置100は、各タグから、上記のデータと共に、各タグが現時点までに上記のデータを送信した際の送信失敗回数を受信する。そして、無線通信装置100は、この送信失敗回数や現在のスロットの割当状況に基づいて、各タグに割り当てるスロットの数を決定し、スロットの割り当てを行う。
更に、無線通信装置100は、スロットの割当結果であるスロット割当情報を、各タグに送信する。ここで、このスロット割当情報を以降の説明では、タグリクエストと呼ぶこととする。
複数のタグ200,200a,200b,・・・は、追跡を行う人物等に予め付与される。
各タグは、無線通信装置100からのタグリクエストを含む所定の信号を受信可能な領域に入ると、この信号を検知する。そして、各タグは、この信号の受信感度を測定し、信号に含まれるタグリクエストを取得する。更に、各タグは、無線通信装置100のスロット周期に同期して、受信感度データや自タグの識別情報の送信を開始する。
また、各タグは、現時点までにデータ送信に失敗した回数である送信失敗回数をカウントしており、この送信失敗回数を最新の受信感度データと共に無線通信装置100に送信する。この送信失敗回数は、送信元のタグに、過去に送信失敗したデータが蓄積されており、このデータを再送するためのスロットを要求する情報となる。
例えば、各タグは、無線通信装置100との通信開始時に、最新の受信感度のデータと共に送信失敗回数を、“0”として無線通信装置100に送信する。そして、各タグは、このデータの送信が失敗したことを検知すると、次回のデータ送信時に、最新の受信感度のデータと共に送信失敗回数を“1”として、前回送信に失敗したデータが存在することを無線通信装置100に通知し、これを再送するためのスロットを要求する。
更に、各タグは、無線通信装置100からタグリクエストを受信すると、自タグに割り当てられたスロットを特定し、割り当てられたスロットに対してデータを送信する。各タグは、タグリクエスト内に自タグに割り当てられたスロットが存在しない場合には、ランダムにスロットを選択して、選択したスロットに対して送信失敗回数や最新の受信感度データ等を送信する。
サーバ300は、無線通信装置100から各タグの識別情報や無線通信装置100による移動方向の判定結果を受信する。サーバ300は、受信したデータに基づいて、各タグに実行させる動作等を決定する処理を行う。そして、サーバ300は、この処理結果に基づいた命令を、無線通信装置100を介して、各タグに送信する。
この通信システムを用いると、例えば、サーバ300により、各タグの識別情報からそれぞれのタグを付与された人物等を特定することができる。これにより、所定の領域への各人物等の入退室管理を行うことができる。また、例えば、サーバ300での処理に基づいて、無線通信装置100を介し、各タグに所定の命令を送信することで、各タグと共に備えられたスピーカから警告音を発生させる、警告用LED(Light Emitting Diode)を発光させる等によって、その領域への進入が許可されていない人物等への警告を行うことができる。
次に、無線通信装置100およびタグ200の機能構成について説明する。なお、以下では、タグ200の機能および構成に関してのみ説明するが、他の複数のタグ200a,200b,・・・の機能および構成に関しても同一である。
図3は、無線通信装置およびタグの機能を示すブロック図である。無線通信装置100は、スロット割当記憶部110、受信感度記憶部120、制御部130、受信部140、データ抽出部150、スロット割当部160、送信部170および移動方向判定部180を有する。
スロット割当記憶部110は、各タグへのスロットの割当状況を記憶する。
受信感度記憶部120は、各タグから受信した受信感度データを記憶する。
制御部130は、データ抽出部150によるスロット割当記憶部110へのデータ書き込み処理を制御する。また、制御部130は、スロット割当部160によるスロット割当記憶部110へのデータ読み出し処理やデータ書き込み処理を制御する。また、制御部130は、必要に応じて、スロット割当記憶部110や受信感度記憶部120に記憶された情報をサーバ300に送信する。更に、制御部130は、サーバ300から、各タグに送信するためのデータを受信する。
受信部140は、各タグからの無線信号をスロットの時系列に受信する。
データ抽出部150は、受信部140が受信した信号に含まれる各タグの識別情報、受信感度データおよび送信失敗回数を抽出する。そして、データ抽出部150は、受信したスロットに対応付けて、抽出した各タグの識別情報および送信失敗回数を、制御部130を介して、スロット割当記憶部110に格納する。また、データ抽出部150は、抽出した受信感度データを、制御部130を介して、時系列に受信感度記憶部120に格納する。
スロット割当部160は、スロット割当記憶部110に記憶されたスロットの割当状況を取得する。そして、スロット割当部160は、取得したスロットの割当状況やこの割当状況に含まれる各タグの送信失敗回数に基づいて、各タグに割り当てるスロット数を決定する。また、スロット割当部160は、決定したスロット数に基づいて各タグへのスロットの割り当てを決定し、スロット割当記憶部110に記憶されたスロットの割当状況を、制御部130を介して更新する。更に、スロット割当部160は、決定したスロットの割り当てに基づいたタグリクエストを送信部170に出力する。
送信部170は、スロット割当部160から受け付けたタグリクエストを、各タグに送信する。また、送信部170は、サーバ300から制御部130を介して受け付けた各タグに対する動作命令等の送信データを各タグに送信する。
移動方向判定部180は、受信感度記憶部120に記憶された受信感度データに基づいて、各タグの移動方向を判定する。
タグ200は、送信失敗回数記憶部210、受信感度記憶部220、制御部230、割当スロット特定部240、乱数生成部240a、送信部250、受信部260、受信感度測定部270、データ抽出部280および送信成否判定部290を有する。
送信失敗回数記憶部210は、無線通信装置100へのデータ送信が失敗した回数である送信失敗回数を記憶する。
受信感度記憶部220は、受信感度測定部270が測定したタグリクエスト受信時の信号の受信感度を一時的に記憶する。
制御部230は、タグ200の各部からの送信失敗回数記憶部210や受信感度記憶部220からのデータ読み出し処理を制御する。また、制御部230は、タグ200の各部からの送信失敗回数記憶部210へのデータ書き込み処理を制御する。
割当スロット特定部240は、タグリクエストに基づいて、自タグに割り当てられたデータ送信用のスロットを特定する。また、割当スロット特定部240は、タグリクエストに自タグへの割当スロットが存在しない場合、乱数生成部240aが生成した乱数によってデータ送信用のスロットを特定する。なお、無線通信装置100が用意する各スロットは、スロット番号により識別することができる。割当スロット特定部240は、特定したスロットのスロット番号を送信部250に出力する。また、割当スロット特定部240は、自タグに割り当てられたスロットが2つ以上存在する場合、送信失敗回数記憶部210に記憶された送信失敗回数を減少させる。
乱数生成部240aは、無線通信装置100からのタグリクエストに自タグへの割当スロットが存在しない場合、1以上かつ空きスロット数以下の整数をランダムに生成して、割当スロット特定部240に出力する。
送信部250は、送信失敗回数記憶部210に記憶された送信失敗回数や受信感度記憶部220に記憶された受信感度データを制御部230を介して取得する。そして、送信部250は、割当スロット特定部240から受け付けたスロット番号のタイミングで、無線通信装置100に取得したデータを送信する。
受信部260は、無線通信装置100からの無線信号を受信する。
受信感度測定部270は、受信部260が受信した信号の受信感度を測定する。受信感度測定部270は、受信感度の測定結果を受信感度記憶部220に格納する。
データ抽出部280は、受信部260が受信した信号からタグリクエストを抽出する。データ抽出部280は、抽出したタグリクエストを送信成否判定部290に出力する。
送信成否判定部290は、データ抽出部280から受け付けたタグリクエストを参照して、無線通信装置100から自タグに割り当てられたスロットが存在するかを判定する。そして、自タグに割り当てられたスロットが無い場合、直前に送信部250が行ったデータ送信が失敗したと判定し、送信失敗回数記憶部210に記憶された送信失敗回数をインクリメントする。
図4は、無線通信装置がタグに送信するタグリクエストのフレーム例である。タグリクエスト170aには、プリアンブル、データ長、日時、送信部ID(IDentification)、スロット割当情報およびCRC(Cyclic Redundancy Check)の領域が設けられている。
プリアンブルは、スロットとのタイミング同期用のビット列である。データ長には、タグリクエスト170aに含まれるデータサイズを示すビット列が設定される。日時には、タグリクエスト170aが送信された日時を示すビット列が設定される。送信部IDには、送信部170の識別情報であるIDが設定される。スロット割当情報には、各スロットに割り当てられたタグの識別情報を示すビット列が設定される。すなわち、1番目のスロット割当情報には、1番目のスロットに割り当てられたタグのIDを示すビット列が設定される。2番目以降のスロット割当情報に関しても同様である。なお、割り当てられたタグが存在しない場合は、空き領域となる。CRCは、タグリクエスト170aに含まれるデータのビットの誤りを検出する誤り検出符合である。
図5は、タグが受信感度を管理するためのテーブルの構造例である。受信感度テーブル220aは、受信感度記憶部220に格納されている。受信感度テーブル220aには、シリアルNo.を示す項目および受信感度を示す項目が設けられている。シリアルNo.を示す項目には、受信感度測定部270による受信感度の測定時の新旧に従って時系列に付与された番号が設定される。最新のデータであれば“0”が設定される。更に、過去に送信に失敗したデータがある場合には、新しい順に“1,2,・・・”という番号が設定される。受信感度を示す項目には、受信感度測定部270により測定された受信感度が、シリアルNo.に対応付けて設定される。なお、受信感度テーブル220aに格納された受信感度のデータは、送信が成功したデータから削除される。
受信感度テーブル220aには、例えば、シリアルNo.が“0”、受信感度が“10(dB)”という情報が設定される。また、例えば、シリアルNo.が“1”、受信感度が“15(dB)”という情報が設定される。これは、今回のタグリクエスト170aを受信した際の信号の受信感度が“10(dB)”であり、前回の信号の受信感度が“15(dB)”であったことを示している。
図6は、タグが無線通信装置に送信するデータフレームの例である。データフレーム250aには、プリアンブル、データ長、日時、タグID、シリアルNo.、失敗回数、受信感度、タグの状態情報およびCRCの領域が設けられている。
プリアンブルは、スロットの始まりを特定するための所定のビット列である。データ長には、データフレーム250aに含まれるデータサイズを示すビット列が設定される。日時には、データフレーム250aが送信された日時を示すビット列が設定される。タグIDには、タグ200の識別情報を示すビット列が設定される。
シリアルNo.には、受信感度データの新旧に従って時系列に付与された番号を示すビット列が設定される。この領域には、例えば、最新のデータであれば“0”、新しい順に“1,2,・・・”という番号を示すビット列が設定される。
失敗回数には、送信失敗回数を示すビット列が設定される。なお、失敗回数の領域は、シリアルNo.の設定値が“0”である場合のみ有効とする。
受信感度には、シリアルNo.の領域の設定値に対応する受信感度を示すビット列が設定される。
タグの状態情報には、現在のタグの状態を示すビット列が設定される。タグの状態とは、例えば、タグの周辺機器として設けられたLEDの発光状態やブザーの警告音の出力状態や、タグまたはこれら周辺機器の動作に必要な電力を供給する電池の電圧等である。CRCは、データフレーム250aに含まれるデータのビットの誤りを検出する誤り検出符合である。
図7は、無線通信装置がスロットの割当状況を管理するためのテーブルの構造例である。スロット割当状況管理テーブル110aは、スロット割当記憶部110に格納されており、制御部130により更新される。スロット割当状況管理テーブル110aには、スロット番号S、タグID、送信失敗回数、移動方向判定済フラグおよび未割当フラグを示す項目が設けられている。
スロット番号Sを示す項目には、各スロットを識別するための識別番号が設定される。タグIDを示す項目には、各スロットに割り当てられたタグのIDが設定される。送信失敗回数を示す項目には、各タグIDに対応するタグから受信した送信失敗回数が設定される。
移動方向判定済フラグを示す項目には、各タグの移動方向が判定済みか未判定であるかを示すフラグが設定される。この項目には、移動方向が判定済みである場合、“1”が設定され、未判定である場合、“0”が設定される。
未割当フラグを示す項目には、今回受信した各タグからのデータが、前回割当済みのスロットに対して送信されたものであるか否かを示すフラグが設定される。この項目には、前回のタグリクエスト送信時に何れのタグにも割り当てていなかった空きスロットがデータを受信した場合、“1”が設定される。また、既に割り当て済みのスロットがデータを受信した場合や、今回も空きスロットである場合、“0”が設定される。
上記の各項目とも、何れのデータも設定されない場合は、空欄となる。
スロット割当状況管理テーブル110aには、例えば、スロット番号Sが“1”、タグIDが“001”、送信失敗回数が“0”、移動方向判定済フラグが“0”、未割当フラグが“0”という情報が設定される。これは、スロット番号Sが“1”であるスロットに、タグID“001”を有するタグ200からのデータを受信したことを示す。また、送信失敗回数が“0”であることから、タグ200には、既に過去に送信失敗したデータは残っていないことが分かる。更に、移動方向判定済フラグが“0”であることから、未だ移動方向が判定されていないことが分かる。また、未割当フラグが“0”であることから、前回割り当てたスロットでデータを受信したことが分かる。
なお、図7において、スロット“2”は、タグIDが“001”、送信失敗回数が“−(空欄)”であるが、これは、タグ200からの受信感度が過去に送信失敗したデータであり、データフレーム250aの失敗回数の領域が無効であったためである。
図8は、無線通信装置が受信感度の履歴を管理するためのテーブルの構造例である。受信感度管理テーブル120aは、受信感度記憶部120に格納されており、制御部130により更新される。受信感度管理テーブル120aは、タグIDを示す項目および受信感度履歴を示す項目が設けられている。
タグIDを示す項目には、タグのIDが設定される。受信感度履歴を示す項目には、各タグからの受信感度が時系列に設定される。
受信感度管理テーブル120aには、例えば、タグIDが“001”、受信感度履歴が、新しい順に“10,15,25,・・・”という情報が設定される。これは、タグIDが“001”であるタグ200から受信した受信感度が、“25”、“15”、“10”と弱くなっていることを示しており、移動方向判定部180は、このデータから移動方向を判定することができる。そして、移動方向判定部180は、移動方向を判定したタグに関して、スロット割当状況管理テーブル110aの移動方向判定済フラグを“0”から“1”に更新する。
図9は、使用中スロットおよび空きスロットを示す模式図である。各スロットには、各スロットを識別するためのスロット番号Sが“0,1,2,・・・,N”と付与されている。各スロットは、スロット番号Sが小さい順に時系列に並んでいる。空きスロットとは、タグリクエスト上で、何れのタグにも割り当てられていないスロットを示している。空きスロット番号Rは、空きスロットに対して付与された番号である。空きスロットのスロット番号Sは、空きスロット番号Rで特定することができる。なお、使用中スロットと空きスロットの並びは、不連続であっても構わない。
次に、以上のような構成およびデータ構造を備える通信システムにおいて実行される処理の詳細を説明する。
図10は、無線通信装置とタグの通信処理の手順を示すフローチャートである。以下、図10に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS10]各タグは、無線通信装置100からのタグリクエストを含む所定の信号を受信可能な領域に入ると、この信号を検知する(キャリアセンス)。そして、各タグは、無線通信装置100のスロット周期に同期して、受信感度データや自タグの識別情報の送信を開始する。
[ステップS20]各タグが、無線通信装置100との通信可能範囲内に存在する間、以下のステップS30〜S50の処理が繰り返し実行される。そして、各タグが、無線通信装置100との通信可能範囲外となると、無線通信装置100と各タグとの通信が終了する。なお、各タグが無線通信装置100との通信可能範囲外となると、例えば、無線通信装置100は、各タグからのデータ受信が無くなったことを検知する。そして、各タグに割り当てていたスロットを全て解放し、空きスロットとする。
[ステップS30]無線通信装置100は、各タグからの信号を受信する。無線通信装置100は、各スロットで受信した信号から順にデータを抽出する。
[ステップS40]無線通信装置100は、各タグから受信した送信失敗回数やスロットの割当状況からタグリクエストを生成し、各タグに送信する。
[ステップS50]各タグは、無線通信装置100からタグリクエストを受信する。各タグは、受信したタグリクエストに基づいて、次にデータを送信する際のスロットを決定し、決定したスロットのタイミングで、データ送信を行う。
以下、上記ステップS10およびステップS30〜S50の処理を詳細に説明する。
図11は、タグのデータ送信処理の手順を示す第1のフローチャートである。図11では、タグ200の処理に関して説明するが、他のタグに関しても同様の処理となる。以下、図11に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS101]受信部260は、無線通信装置100からの信号を受信可能な領域に入り、無線通信装置100からの信号を受信する。
[ステップS102]受信感度測定部270は、受信部260が受信した信号の受信感度を測定する。受信感度測定部270は、受信感度の測定結果を受信感度記憶部220の受信感度テーブル220aに、最新のデータとして格納する。
[ステップS103]データ抽出部280は、受信部260が受信した信号からタグリクエストを抽出する。割当スロット特定部240は、データ抽出部280が抽出したタグリクエストから、空きスロットの数Nnullを算出する。
[ステップS104]乱数生成部240aは、割当スロット特定部240が算出した空きスロットの数Nnullに基づいて、乱数R(1≦R≦Nnull)を生成する。
[ステップS105]割当スロット特定部240は、乱数生成部240aが生成した乱数Rに基づいて、空きスロットのうちR番目に対応するスロット番号Sを特定する。
[ステップS106]割当スロット特定部240は、送信失敗回数記憶部210に記憶された送信失敗回数を0にリセットする。
[ステップS107]送信部250は、割当スロット特定部240が特定したスロット番号Sであるスロットのタイミングで無線通信装置100に受信感度等のデータを送信する。
このように、各タグは、無線通信装置100からのタグリクエストを含む信号を受信可能な領域に入ると、この信号の受信感度を測定する。そして、各タグは、測定結果等を含むデータの無線通信装置100への送信を開始する。この最初の送信時には、各タグは、送信失敗回数を0にリセットしておく。
図12は、無線通信装置のデータ受信処理の手順を示すフローチャートである。以下、図12に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS301]データ抽出部150は、スロット番号Sに0を設定する。また、空きスロット数Nnullに0を設定する。データ抽出部150は、受信部140が受信した信号からデータを取得していく。
[ステップS302]データ抽出部150は、スロット番号がSであるスロットSのデータを取得する。
[ステップS303]データ抽出部150は、取得したデータが有効なデータであるか否かを判定する。有効なデータである場合、処理がステップS304に移される。有効なデータでない場合、処理がステップS306に移される。ここで、有効なデータでない場合とは、例えば、スロットSで信号を受信していない場合や、スロットSで複数のタグからの信号が衝突している場合が考えられる。
[ステップS304]データ抽出部150は、取得したデータから送信元のタグのIDや送信失敗回数を取得する。
[ステップS305]データ抽出部150は、取得したデータから送信元のタグの受信感度の情報を取得する。
[ステップS306]データ抽出部150は、スロットSを空きスロットであると判定する。
[ステップS307]データ抽出部150は、空きスロット数Nnullをインクリメントする。
[ステップS308]データ抽出部150は、スロット割当記憶部110のスロット割当状況管理テーブル110aを更新する。データ抽出部150は、前回のタグリクエストの送信時に空きであったスロットでデータを受信した場合は、スロット割当状況管理テーブル110aの未割当フラグを“0”から“1”に更新する。また、データ抽出部150は、受信感度記憶部120に記憶された受信感度管理テーブル120aを更新する。
[ステップS309]データ抽出部150は、全スロットのデータを受信したか否かを判定する。全スロットのデータを受信した場合、処理がステップS310に移される。全スロットのデータを受信していない場合、処理がステップS311に移される。
[ステップS310]移動方向判定部180は、受信感度記憶部120に記憶された受信感度の履歴に基づいて、各タグの移動方向の判定を試みる。移動方向判定部180は、移動方向を判定できたタグに関して、スロット割当記憶部110に記憶されたスロット割当状況管理テーブル110aの移動方向判定済フラグを“0”から“1”に更新する。
[ステップS311]データ抽出部150は、スロット番号Sをインクリメントする。
ここで、上記のステップS310において、移動方向判定部180が移動方向を判定できる場合とは、判定対象のタグに関して、受信感度管理テーブル120aに移動方向を判定するに足りる十分な受信感度データが存在する場合である。受信感度は、例えば、周囲の雑音の影響を受けるため、2、3点程度の受信感度の比較では、その増減傾向を特定することが困難である。このため、各タグの移動方向を判定するためには、判定の信頼性を向上するため、より多数の時点における受信感度を取得して比較することが望ましい。どれほどの時点における受信感度を取得するかは、移動方向の判定に対して所望する信頼性に応じて決定される。
このように、無線通信装置100は、スロットSで受信した信号に含まれるデータを順に取得する。そして、取得したデータに基づいて、スロット割当状況管理テーブル110aや受信感度管理テーブル120aを更新する。更に、無線通信装置100は、全てのスロットのデータを取得すると、受信感度管理テーブル120aに基づいて、各タグの移動方向を判定する。
図13は、無線通信装置のタグリクエスト送信処理の手順を示すフローチャートである。以下、図13に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS401]スロット割当部160は、既にスロットを割当済みのタグt(tは、タグのID)に関するスロットの割当数Nt1を特定する。スロットの割当数Nt1は、例えば、スロット割当状況管理テーブル110aのスロットSを順に参照して、未割当フラグが“0”に対応するタグtを特定することで算出できる。
[ステップS402]スロット割当部160は、スロット割当状況管理テーブル110aを参照して、タグtの失敗回数Ftを特定する。
[ステップS403]スロット割当部160は、スロット割当状況管理テーブル110aを参照して、タグtの移動方向が未判定であるか否かを判定する。未判定である場合、処理がステップS405に移される。判定済みである場合、処理がステップS404に移される。
[ステップS404]スロット割当部160は、タグtへの次回スロット割当数Nt2を1と決定する。そして、処理がステップS407に移される。
[ステップS405]スロット割当部160は、スロットの割当数Nt1が失敗回数Ftに1を加えた値(Ft1+1)以下であるか否かを判定する。Ft1+1は、タグtが蓄積している過去の送信失敗データを送信するために必要なスロット数と次回測定する受信感度の最新データとを送信するために必要なスロット数を表す。Nt1がFt+1以下である場合、処理がステップS407に移される。この場合、スロット割当部160は、タグtの次回スロット割当数Nt2を前回割り当てたスロット数Nt1と決定する。NtがFt1+1よりも大きい場合、処理がステップS406に移される。
[ステップS406]スロット割当部160は、タグtへの次回スロット割当数Nt2をFt+1と決定する。
[ステップS407]スロット割当部160は、既にスロットを割当済みの全てのタグのスロットの割当数Ntを確認したかを判定する。全て確認した場合、処理がステップS409に移される。全て確認していない場合、処理がステップS408に移される。
[ステップS408]スロット割当部160は、処理対象とするタグを変更する。そして、処理がステップS401に移される。
[ステップS409]スロット割当部160は、新規にデータを受信したタグ(未割当タグ)の総数Tを特定する。未割当タグの総数Tは、スロット割当は、例えば、スロット割当状況管理テーブル110aのスロットSを順に参照して、未割当フラグが“1”に対応するタグの数の和を求めることで算出することができる。
[ステップS410]スロット割当部160は、未割当タグの送信失敗回数の合計Fallを特定する。未割当タグの送信失敗回数の合計Fallは、例えば、スロット割当状況管理テーブル110aのスロットSを順に参照して、未割当フラグが“1”に対応するタグの送信失敗回数の和を求めることで算出することができる。
[ステップS411]スロット割当部160は、空きスロット数Nnullを特定する。ここで、空きスロット数Nnullは、上記ステップS401〜S408でタグtに設定し直したスロットの割当数Nt2の合計と総スロット数Nとの差である。
[ステップS412]スロット割当部160は、未割当タグの送信失敗回数の合計Fallが空きスロット数Nnull以下であるか否かを判定する。FallがNnull以下である場合、処理がステップS413に移される。FallがNnullよりも大きい場合処理がステップS414に移される。
[ステップS413]スロット割当部160は、各未割当タグに対するスロットの割当数を、それぞれの送信失敗回数分と決定する。
[ステップS414]スロット割当部160は、各未割当タグに対するスロットの割当数を、NnullをFallで除した商と決定する。
[ステップS415]スロット割当部160は、上記ステップにより決定した各タグへのスロットの割当数に基づいて、各タグへのスロットの割り当てを決定する。また、スロット割当部160は、決定したスロットの割り当てに基づいて、スロット割当記憶部110のスロット割当状況管理テーブル110aを更新する。そして、タグリクエストを生成して、送信部170に出力する。送信部170は、スロット割当部160から取得したタグリクエストを各タグに送信する。
このように、無線通信装置100は、前回スロットを既に割当済みのタグに関しては、このタグからの送信失敗回数と現在のスロットの割当数とに基づいて、次回のスロットの割当数を決定する。また、無線通信装置100は、受信感度の履歴によって移動方向を判定済みのタグに関しては、次回のスロットの割当数を1とする。このように、システムの必要に応じてスロットの割当数を変更すると、各タグに対してより効率的にスロットを割り当てることができる。
図14は、タグのデータ送信処理の手順を示す第2のフローチャートである。図14では、タグ200の処理に関して説明するが、他のタグに関しても同様の処理となる。以下、図14に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS501]受信部260は、無線通信装置100からのタグリクエストを含む信号を受信する。
[ステップS502]受信感度測定部270は、受信部260が受信した信号の受信感度を測定する。受信感度測定部270は、受信感度の測定結果を受信感度記憶部220の受信感度テーブル220aに最新のデータとして格納する。
[ステップS503]データ抽出部280は、受信部260が受信した信号からタグリクエストを抽出する。そして、送信成否判定部290は、データ抽出部280が抽出したタグリクエストのスロット割当情報の領域に、自タグのIDが有るか否かを判定する。自タグのIDが有る場合、処理がステップS504に移される。自タグのIDが無い場合、処理がステップS509に移される。
[ステップS504]割当スロット特定部240は、タグリクエストのスロット割当情報の領域に含まれる自タグのID数Mを特定する。
[ステップS505]割当スロット特定部240は、送信失敗回数記憶部210に記憶された送信失敗回数Fが、自タグに割り当てられたスロット数Mから1引いた値(M−1)以下であるか否かを判定する(マイナス1は、今回測定した最新の受信感度を送信するためのスロットを1つ確保することを示す)。FがM−1以下である場合、処理がステップS506に移される。FがM−1より大きい場合、処理がステップS507に移される。
[ステップS506]割当スロット特定部240は、送信失敗回数記憶部210に記憶された送信失敗回数Fを0とする。
[ステップS507]割当スロット特定部240は、送信失敗回数記憶部210に記憶された送信失敗回数FをF−M+1とする。
[ステップS508]送信部250は、タグリクエストによって割り当てられたスロットのタイミングでデータを送信する。この時、スロットの割当数が1である場合は、送信失敗回数Fと最新の受信感度を含むデータを送信する。スロットの割当数が2以上である場合は、送信失敗回数Fと最新の受信感度を含むデータと過去に送信失敗した受信感度のデータとを順に送信する。ここで、送信部250は、過去に送信失敗したデータに関しては、データの新しい順に送信してもよいし、データの古い順に送信してもよい。
[ステップS509]送信成否判定部290は、送信失敗回数記憶部210に記憶された送信失敗回数Fをインクリメントする。
[ステップS510]割当スロット特定部240は、タグリクエストから、空きスロットの数Nnullを算出する。
[ステップS511]乱数生成部240aは、割当スロット特定部240が算出した空きスロットの数Nnullに基づいて、乱数R(1≦R≦Nnull)を生成する。
[ステップS512]割当スロット特定部240は、乱数生成部240aが生成した乱数Rに基づいて、空きスロットのうちR番目に対応するスロット番号Sを特定する。
[ステップS513]送信部250は、割当スロット特定部240が特定したスロット番号SであるスロットSのタイミングで無線通信装置100に送信失敗回数Fと最新の受信感度とを含むデータを送信する。
このように、各タグは、タグリクエストに自タグのIDが含まれているか否かによって、前回のデータ送信の成否を判定する。そして、各タグは、前回のデータ送信が成功の場合、無線通信装置100に割り当てられたスロット数に基づいて、送信失敗回数を減らし、割り当てられたスロット数分のデータを無線通信装置100に送信する。また、各タグは、前回のデータ送信が失敗の場合、送信失敗回数をインクリメントして、再度、ランダムにスロットを決定し、無線通信装置100にデータを送信する。
このような無線通信装置100およびタグ200,200a,200b,・・・を用いると、各タグに対して、予めスロットの割り当てのための優先順位等を設定する必要がなくなる。そして、無線通信装置100は、各タグのデータ送信の失敗回数や現在のスロットの割当状況に基づいて、自動的に各タグへのスロットの割り当てを効率良く行うことができる。このため、無線通信装置100が不特定多数のタグと通信する場合、特に有効となる。
図15は、無線通信装置のデータ送受信のタイミング例を示す模式図である。送信部170は、タグリクエスト170aと各タグに送信するその他のデータ170bを送信間隔aで送信する。ここで、データ170bは、サーバ300から必要に応じて各タグに送信するデータを含む。また、受信部140は、スロット群140aを受信間隔bで生成する。受信部140は、スロット群140aをタグリクエスト170aの送信の後に生成開始し、次のタグリクエスト170aを生成するためのデータを各タグから受信する。そして、送信部170は、スロット群140aにより取得されたデータに基づいて生成された次のタグリクエスト170aを各タグに送信する。
図16は、無線通信装置と各タグとのデータ送受信を示す模式図である。タグ200,200a,200bは、送信部170からタグリクエスト170aを受信する。ここで、タグ200,200bは、無線通信装置100からスロットの割り当てを受けていないものとする。また、タグ200aは、無線通信装置100からスロット2の割り当てを受けているものとする。このような場合、タグ200aは、自タグに割り当てられたスロット2を用いて正常にデータ送信を行うことができる。しかし、タグ200,200bは、ランダムにスロットを選択するため、例えば、スロット4に双方のタグからデータが送信された場合には、これらが衝突して無線通信装置100側で正しくデータを取得することができない。この場合、タグ200,200bは、データの再送を行う必要がある。
このような場合に、無線通信装置100は、各タグで取得している最新のデータを受信すると共に、各タグに蓄積された再送データを取得するためのスロットを効率良く割り当てることができる。
図17は、タグのデータ送受信処理のタイミング例を示す図である。図17は、図16のタグ200とタグ200bとのデータ送信の衝突後のデータ再送処理を示している。以下、図17に示す処理をステップ番号に沿って説明する。なお、各記号に含まれる“data+番号”は、番号が小さいほどタグ200,200bにおける過去のデータを示すものとする。更に、これらのデータには、送信失敗回数や受信感度の情報が含まれる。
[ステップST1]タグ200は、ランダムに選択した無線通信装置100の空きスロット4に、最新のdata2を送信する。同時にタグ200bも、ランダムに選択した無線通信装置100の空きスロット4に、最新のdata1を送信する。この時、スロット4でタグ200,200bとから送信された信号が衝突する。この場合、無線通信装置100は、スロット4で受信したデータを無効とみなし、タグ200,200bに新たにスロットを割り当てずに、各タグにタグリクエスト(Tag Req.)を送信する。
[ステップST2]タグ200,200bは、無線通信装置100からタグリクエストを受信する。そして、タグ200,200bは、自タグに割り当てられたスロットが無いことを検知し、再度、ランダムに空きスロットを選択する。
[ステップST3]タグ200は、ランダムに選択した空きスロット5に最新のdata3を送信する。そして、無線通信装置100は、タグ200が送信したdata3を他のタグとの衝突なく正常に受信する。
[ステップST4]タグ200bは、ランダムに選択した空きスロット6に最新のdata2を送信する。そして、無線通信装置100は、タグ200bが送信したdata2を他のタグとの衝突なく正常に受信する。
[ステップST5]タグ200,200bは、無線通信装置100からタグリクエストを受信する。そして、タグ200,200bは、自タグに対して、前回送信したそれぞれのデータに含まれる送信失敗回数に基づいて、スロットが割り当てられていることを検知する。
[ステップST6]タグ200は、無線通信装置100から割り当てられたスロット7,8,9のタイミングで順に最新データであるdata4、再送データであるdata1,2を送信する。ここで、data3は、既に上記のステップST3で送信済みであるため、送信しない。
[ステップST7]タグ200bは、無線通信装置100から割り当てられたスロット10,11のタイミングで順に最新データであるdata3、再送データであるdata1を送信する。ここで、data2は、既に上記のステップST4で送信済みであるため、送信しない。
このように、無線通信装置100は、各タグに蓄積された過去のデータが存在する場合にも、最新のデータを取得しつつ、過去のデータを効率的に取得することができる。これにより、例えば、常に各タグの最新の状態を管理することができる。また、無線通信装置100は、各タグに蓄積された過去のデータを効率的に取得することによって、各タグからのデータ受信が失敗したとしても、確実にその移動方向を判定することができる。
また、上記に説明した無線通信装置100およびタグ200,200a,200b,・・・を用いると、各タグに対して、予めスロットの割り当てのための優先順位等を設定する必要がなくなる。そして、無線通信装置100は、各タグのデータ送信の失敗回数や現在のスロットの割当状況に基づいて、自動的に各タグへのスロットの割り当てを効率良く行うことができる。このため、無線通信装置100が不特定多数のタグと通信する場合、特に有効である。
なお、本実施の形態では、受信感度をタグ側で測定するものとしたが、無線通信装置100側で測定するようにしてもよく、また、タグ側から時系列に取得するデータは、受信感度以外のものであっても構わない。
以上、無線通信装置、無線端末装置および無線通信システムを図示の実施の形態に基づいて説明したが、これらに限定されるものではなく、各部の構成は同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、これらに他の任意の構成物や工程が付加されてもよい。また、これらは前述した実施の形態のうちの任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
本実施の形態に係る無線通信装置および無線端末装置の概念図である。 本実施の形態のシステム構成を示す図である。 無線通信装置およびタグの機能を示すブロック図である。 無線通信装置がタグに送信するタグリクエストのフレーム例である。 タグが受信感度を管理するためのテーブルの構造例である。 タグが無線通信装置に送信するデータフレームの例である。 無線通信装置がスロットの割当状況を管理するためのテーブルの構造例である。 無線通信装置が受信感度の履歴を管理するためのテーブルの構造例である。 使用中スロットおよび空きスロットを示す模式図である。 無線通信装置とタグの通信処理の手順を示すフローチャートである。 タグのデータ送信処理の手順を示す第1のフローチャートである。 無線通信装置のデータ受信処理の手順を示すフローチャートである。 無線通信装置のタグリクエスト送信処理の手順を示すフローチャートである。 タグのデータ送信処理の手順を示す第2のフローチャートである。 無線通信装置のデータ送受信のタイミング例を示す模式図である。 無線通信装置と各タグとのデータ送受信を示す模式図である。 タグのデータ送受信処理のタイミング例を示す図である。
符号の説明
1 無線通信装置
1a スロット割当記憶手段
1b 受信手段
1c スロット割当手段
1d 送信手段
2,3,4 無線端末装置
2a 送信失敗回数記憶手段
2b 未送信データ記憶手段
2c 割当要求送信手段
2d データ送信手段
2e 受信手段
2f 送信成否判定手段

Claims (6)

  1. 時分割で複数の端末装置と無線通信が可能な無線通信装置において、
    前記複数の端末装置それぞれから、タイムスロットの割当要求と当該割当要求の送信元による現在までの前記割当要求の送信失敗回数とを受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した前記送信失敗回数に基づいて、前記割当要求の送信元に割り当てるタイムスロット数を決定するスロット割当手段と、
    を有することを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記スロット割当手段は、前記受信手段が受信した前記送信失敗回数の合計が現在の空きタイムスロット数以下である場合、前記割当要求の送信元の前記送信失敗回数を、当該割当要求の送信元に割り当てるタイムスロット数と決定することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記スロット割当手段は、前記受信手段が受信した前記送信失敗回数の合計が現在の空きタイムスロット数より大きい場合、前記空きタイムスロット数を前記割当要求の送信端末装置数で除した商を、前記割当要求の送信元それぞれに割り当てるタイムスロット数と決定することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  4. 前記複数の端末装置それぞれと対応付けて、当該端末装置と無線通信を行った各時点についての受信強度を記憶する受信強度記憶手段と、
    前記受信強度記憶手段に記憶された前記受信強度に基づいて、前記複数の端末装置それぞれの移動方向を判定する移動方向判定手段と、
    を更に有し、
    前記スロット割当手段は、前記移動方向判定手段が移動方向を判定できた端末装置については、割り当てるタイムスロット数を当該端末装置に前回割り当てたタイムスロット数よりも減少させる、
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  5. 通信装置から割り当てられるタイムスロットを用いて前記通信装置に無線でデータ送信を行う無線端末装置であって、
    前記通信装置にタイムスロットの割当要求と前記割当要求の現在までの送信失敗回数とを送信する割当要求送信手段と、
    前記割当要求送信手段が前記割当要求を送信した後、前記通信装置により前記送信失敗回数に応じて割り当てられるタイムスロットの割当情報を前記通信装置から受信する受信手段と、
    前記受信手段が前記割当情報を受信すると、割り当てられたタイムスロットを用いて、前記割当要求の送信失敗により未送信となっているデータを含めて前記通信装置にデータ送信を行うデータ送信手段と、
    を有することを特徴とする無線端末装置。
  6. 時分割でタイムスロットに応じた無線通信を行う無線通信システムであって、
    タイムスロットの割当要求と当該割当要求の送信元による現在までの前記割当要求の送信失敗回数とを受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した前記送信失敗回数に基づいて、前記割当要求の送信元に割り当てるタイムスロット数を決定するスロット割当手段と、
    前記スロット割当手段が決定したタイムスロット数に応じたタイムスロットの割当情報を、前記割当要求の送信元に送信する送信手段と、
    を備える無線通信装置と、
    前記無線通信装置に前記割当要求と前記送信失敗回数とを送信する割当要求送信手段と、
    前記割当要求送信手段が前記割当要求を送信した後、前記無線通信装置から前記割当情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段が前記割当情報を受信すると、割り当てられたタイムスロットを用いて、前記割当要求の送信失敗により未送信となっているデータを含めて前記無線通信装置にデータ送信を行うデータ送信手段と、
    を備える複数の無線端末装置と、
    を有する無線通信システム。
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