JP5012276B2 - 撮影装置の無線アダプタ装置、及び撮影システム - Google Patents

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Description

本発明は、電子カメラ等の撮影装置を無線回線に接続するための無線アダプタ装置、及びこれを備える撮影システムに関する。
デジタルカメラで撮影された画像情報を、カメラ内の記録メディアに記録すると共に、該カメラにコネクタ接続される無線装置を介して端末へ転送するようにした技術が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。この無線装置は、端末と無線通信するための通信回路、揮発性のメモリ(SDRAM)からなる画像情報の一時記憶用のバッファメモリ等を備えて構成されている。カメラで撮影された画像情報は、撮影毎に順次無線装置に送られ、バッファメモリに一時記憶された後に、一方的に端末に対して順次無線送信される。このバッファメモリは、端末と無線装置との通信速度が、無線装置とカメラとの通信速度に比べて遅いので、その速度差を補間するために設けられているものである。
このように、従来技術では、揮発性メモリからなるバッファメモリを用いているため、無線装置の電源がオフされた場合や何らかの事情により電力が遮断された場合には、画像情報は消失してしまうため、その時点で未転送の画像情報は、再度カメラ内の記録メディアから無線装置に送り直さなければ転送できないという問題があった。また、この未転送画像の送り直し処理の前に、記録メディア内の未転送画像がカメラ側での誤操作で誤って削除されてしまうと、この未転送画像情報の転送が不可能になるという問題もあった。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、撮影情報を確実に転送できるようにすることである。
ところで、例えば、撮影した画像を可及的速やかに配信する報道機関向けのシステムとして、無線LANを介して、各所に点在する報道カメラマン等が電子カメラで撮影した画像情報をパーソナルコンピュータ等の管理装置に転送して、適宜に取捨選択した上で、インターネットやテレビ放送等を介して公表するといったようなシステムの開発が行われている。しかし、無線LANは、データの転送速度がそれ程早くなく、複数のカメラから大量に画像情報が転送されると、トラフィックが過剰となって迅速な転送ができなかったり、より重要な画像情報の転送が後回しになったりし、即時性が重要なシステムでは問題となる懸念がある。
特許文献1には、複数の画像情報の差分に係る情報を送信するようにして、1枚の画像情報の量を小さくして転送するようにした技術が開示されているが、画像情報間で類似性がある場合にしか情報量を小さくすることはできない。また、この特許文献1に記載された無線装置が備えるバッファメモリは、単に上述した速度差を補間するために一時的な情報の記憶しかできず、画像情報は撮影順に順次に送信されるため、重要性の高い画像情報が存在する場合であっても、それよりも前に撮影された画像情報の全てが転送された後でなければ、該重要性の高い画像情報を転送することはできず、上述した即時性が重要なシステムにおける問題を根本的に解決するものではない。
請求項に記載の発明の目的は、撮影情報の転送に伴う回線のトラフィックを軽減できると共に、必要な画像情報を確実に且つ迅速に転送できるようにすることである。
この項の説明では、後述する実施形態を表す図面に示す部材等を示す符号を括弧を付して付記するが、これは単に理解の容易化のためであり、本発明の各構成要件は、これら部材等を示す符号を付した図面に示す部材等に限定されるものではない。
本発明の第1の観点によると、撮影装置(CM)で撮影された画像を含む撮影情報を、該撮影情報を管理する管理装置(PC)に無線送信するために、該撮影装置に接続される無線アダプタ装置(WT)であって、前記撮影装置から順次送られてくる複数の撮影情報を記憶する不揮発性の記憶手段(42)と、前記管理装置と無線通信するための無線リンクを確立する無線通信手段(44)とを有し、前記記憶手段は、少なくとも前記無線通信手段を介して前記管理装置に送信されるまでは、前記撮影情報を記憶し、前記撮影装置から前記撮影情報の少なくとも一部を削除する削除指示があった場合であっても、前記記憶手段に記憶された撮影情報の削除を実施しないようにした撮影装置の無線アダプタ装置が提供される。
本発明の第1の観点に係る無線アダプタ装置では、不揮発性の記憶手段を有しているので、電源をオフにし、あるいは何らかの事情により電力が遮断された場合であっても、未転送の撮影情報は消失することなく確実に記憶されている。従って、後に電源がオンされたならば、必要な撮影情報を管理装置に転送することができ、しかも撮影情報は少なくとも無線通信手段を介して管理装置に送信されるまでは、該記憶手段に記憶されているので、撮影情報を管理装置に確実に転送することができるようになる。
また、請求項に記載の発明によれば、本発明の第1の観点に係る無線アダプタ装置(WT)において、前記記憶手段(42)に記憶された前記撮影情報を識別するための識別情報を含むリスト情報を前記管理装置(PC)に送り、該管理装置から送られる、該管理装置に転送すべき撮影情報に係る識別情報を含む転送指示に応じて、前記記憶手段から該転送指示に含まれる識別情報に係る撮影情報を読み出して該管理装置に送信するようにできる。
このように、管理装置からの指示に応じて、撮影情報を選択的に転送することにより、撮影情報を順次に全て転送する従来技術と比較して、無線回線のトラフィックを軽減することができ、加えて、重要性の高い撮影情報を先に転送することができるようになる。
この場合において、無線アダプタ装置内に存在する撮影情報に係るリスト情報を管理装置に送った後に、無線アダプタ装置内の未転送の撮影情報を撮影装置からの操作で削除したり、あるいはフォーマット(記憶手段の初期化)等の操作がなされると、管理装置におけるリスト情報と、無線アダプタ装置の記憶手段に記憶された撮影情報との間に齟齬が生じ、管理装置で選択された撮影情報が無線アダプタ装置の記憶手段に存在しなくなっている場合には、該撮影情報を転送できないという新たな問題が生じ得るが、本発明では、そのような操作にかかわらず、少なくとも無線通信手段を介して管理装置に送信されるまでは、撮影情報を記憶しておくようにしたので、かかる問題も生じない。
本発明によれば、撮影情報を確実に転送できるようになるという効果がある。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
〔撮影システムの全体構成〕
図1は本発明の実施形態に係る撮影システムの全体構成を示すブロック図である。この撮影システムは、一例として、それぞれ無線アダプタ(ワイヤレストランスミッタ)WT(WT1〜WT3)が接続された複数(ここでは3台)の電子カメラCM(CM1〜CM3)と、パーソナルコンピュータ等からなる管理装置PCとを備えて構成されている。なお、カメラCM及び無線アダプタWTの台数は3台に限定されず、1〜2台、又は4台以上であってもよい。
各無線アダプタWT1〜WT3と管理装置PCとは、無線LAN回線WLを介して無線通信を行うことができ、各電子カメラCM1〜CM3で撮影された画像情報及び撮影に関する情報を含む撮影情報は、無線アダプタWT1〜WT3及び無線LAN回線WLを介して、管理装置PCに転送することができるようになっている。
この撮影システムを、例えば報道等に用いられる画像配信システムとして利用する場合には、各地に派遣された報道カメラマン等により電子カメラCM1〜CM3を用いて撮影され、転送されてきた撮影情報を、本社等に設置された管理装置PCが備える表示装置に表示させ、編集者等が適宜に選択した画像を、インターネット等を介して配信することにより、高い即時性を実現することが可能である。
無線アダプタWT1〜WT3と管理装置PCとの間の無線通信は、無線LAN回線WLのアクセスポイント(不図示)を介して通信するインフラストラクチャーモード、又はアクセスポイントを中継せずに直接無線通信するアドホックモードの何れにも対応可能である。この実施形態では、広域性が高い無線LAN回線WLのアクセスポイントを介して通信するものとする。
〔電子カメラの概略構成〕
図2は本発明の実施形態に係る撮影装置としての電子カメラの概略構成を模式的に示す断面図である。この電子カメラは、一眼レフ方式のデジタルカメラであり、動画の撮影機能や表示機能をも備えている。但し、本発明が適用可能なカメラとしては、一眼レフ方式のデジタルカメラに限定されず、コンパクトデジタルカメラ、動画を記録するデジタルビデオカメラ、その他のデジタルカメラであってもよい。また、本発明は、一般的にカメラと称呼される装置にも限定されず、電子的に撮影する機能を備えるあらゆる装置に適用可能である。
図2において、撮影レンズCLを介した被写体の光学像は、ミラーダウン状態にあるクイックリターンミラー11(図1に二点鎖線で示す)により上方に反射され、フォーカシングスクリーン(焦点板)12、ペンタ(ダハ)プリズム13、接眼レンズ系14等を有するファインダFDを介して接眼窓15に導かれ、撮影者は接眼窓15を介して、当該被写体の光学像を視認可能となっている。
不図示のレリーズスイッチ(ボタン)が押下(全押し)されると、クイックリターンミラー11が同図で時計方向に回動して、撮影レンズCLの光路から待避され、撮影レンズCLを介した被写体の像は、シャッタ16を介して、CCDあるいはCMOS等からなる撮像素子17の撮像面上に結像される。
撮像素子17で撮影された画像は、この電子カメラCMに着脱可能に装着される情報記録媒体(図2では不図示)に記録される。また、撮影画像は、カメラCMの背面に設けられた液晶パネル等からなる画像表示モニタ18に表示することもできる。
また、この電子カメラCMは、無線アダプタWT等の外部装置を着脱可能に電気的に接続するための、USBコネクタ等からなる外部装置接続用コネクタ19を備えている。同図では、無線アダプタWTに接続された接続ケーブル20の先端に設けられたコネクタ(不図示)が該外部装置接続用コネクタ19に接続されている様子が示されている。なお、この外部装置接続用コネクタ19は汎用コネクタであり、無線アダプタWT以外の装置、例えば、パーソナルコンピュータ等を接続することもできる。
〔無線アダプタの外観構成〕
図3は無線アダプタWTの外観を示す平面図、図4は同じく正面図である。無線アダプタWTは、電子カメラCMで撮影された画像の無線LAN回線WLを介しての管理装置PCへの転送を可能とするために、必要に応じて電子カメラCMに接続されて使用される無線装置である。
無線アダプタWTの後述する主要部(図5参照)は、アダプタケース21内に収容されている。アダプタケース21には突出するアンテナ22が取り付けられている。但し、アンテナ22は、この無線アダプタWTが使用する周波数帯域によっては、アダプタケース21内に設けられていてもよい。
アダプタケース21には、電池(バッテリパック)を収容するための電池収容部23、イーサネット(登録商標)等のLAN回線に有線接続するためのLANコネクタ24、及び商用電源を接続するための電源コネクタ25等が設けられている(図3参照)。
この無線アダプタWTは、基本的には無線LAN回線WLに無線接続して、管理装置PCと適宜に無線通信を行うものであるが、LANコネクタ24を介して、LAN回線に有線接続して、管理装置PCと有線通信を行うこともできるようになっている。
また、電子カメラCMに接続するためのコネクタ(ここでは、USBコネクタ)26、無線アダプタWTのメイン電源をオン/オフする電源スイッチ27、電源のオン/オフ、データ通信中等を示す複数のLED等からなるインジケータランプ28等も設けられている(図4参照)。
さらに、アダプタケース21には、ストラップを装着するための一対のストラップ受け29が設けられており、例えば、首掛け用のストラップを用いて撮影者の首にストラップを掛けることにより、手持ちした電子カメラCMと共に行動できるようになっている。撮影者の腰ベルト等に装着可能な専用ケースに収容して、撮影者の腰ベルト等に装着できるようにしてもよい。
このように、この無線アダプタWTは、電子カメラCMに一体化されるタイプ(一体タイプ)ではなく、電子カメラCMに有線接続された状態で、電子カメラCMとは別に携帯されるタイプ(別体タイプ)である。無線アダプタWTとしては、電子カメラCMに一体化されるタイプでもよいが、一体タイプではカメラの機種毎にその形状や大きさ等に応じて、無線アダプタをそれぞれ構成する必要があり、汎用性を高くできないが、このような別体タイプにすることにより、電子カメラの機種によらず、対応することができ、汎用性を高くすることができる。
〔電子カメラ及び無線アダプタの制御系の構成〕
図5はこの実施形態に係る電子カメラCM及び無線アダプタWTの制御系の構成を示すブロック図である。
(電子カメラの制御系)
まず、電子カメラCMの制御系について説明する。同図において、31はこの電子カメラCMの全体を統括的に制御する撮影制御マイコンである。撮影制御マイコン31は、マイクロコンピュータ等を備えて構成され、後述する各ブロックから出力される信号の入力を受けて所定の演算を行い、演算結果に基づいて制御信号を各ブロックへ出力する。なお、この撮影制御マイコン31を含む各ブロックであって、電源を必要とするものには、この電子カメラCM内に設けられた不図示の電池(バッテリパック)から電力が供給されるようになっている。
撮像素子17は撮影レンズCLを透過した被写体光を受光して画像信号(蓄積電荷としてのアナログ信号)を出力する。撮像素子17からのアナログ信号は、不図示のアナログ/デジタル変換回路によって、ゲイン調整、デジタル信号変換されて、撮影制御マイコン31に入力される。
撮影制御マイコン31は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で構成される不図示の画像処理回路(画像処理エンジン)を含んでいる。この画像処理回路は、A/D変換回路から出力されるデジタル信号の原画像データ(RAW画像データ)に対して、ホワイトバランス調整、シャープネス調整、ガンマ補正、階調調整等の画像処理を行う。
また、この画像処理回路は、必要に応じて所定の圧縮形式(JPEG、TIFF形式等)で圧縮する圧縮処理(現像処理)等も行う。原画像データ又は圧縮処理後の画像情報は、撮影日時、露出、シャッタ秒時、サムネイル、その他の撮影に関する情報と共に、撮影情報として、Exif(Exchangeable image file format)等の所定のファイル形式で、情報記録媒体32に記録される。
なお、情報記録媒体32に記録される撮影情報に係る画像情報の画像形式(RAW、JPEG、TIFF等)は、後述する設定操作部材34を用いて、撮影者による設定操作によって選択できるようになっている。また、情報記録媒体32に画像を記録すべきフォルダが設定されている場合には、撮影情報はその設定されたフォルダ内に記録される。撮影情報を記録すべきフォルダは、同じく後述する設定操作部材34を用いて、撮影者による設定操作によって適宜に設定可能になっている。
情報記録媒体32は、この電子カメラCMに設けられたスロット(不図示)に着脱可能に装着される可搬性を有する記録媒体であり、例えば、CFカード、SDカード、スマートメディア等が用いられる。なお、情報記録媒体32に記録された撮影情報は、この電子カメラCMに上述した外部装置接続用コネクタ19を介して接続されるパーソナルコンピュータ等に適宜転送し、あるいは情報記録媒体32を電子カメラCMから取り出して、読み取り装置を介してパーソナルコンピュータ等に読み込ませることもできる。
モニタ駆動部33は、画像表示モニタ18の表示を駆動制御する。撮像素子17の出力に基づく画像を、モニタ駆動部33を介して画像表示モニタ18にリアルタイム表示し、あるいは撮像された画像(情報記録媒体32に記録された画像)を画像表示モニタ18に表示させることができるようになっている。
設定操作部材34は、電源スイッチ、レリーズスイッチ(ボタン)、撮影モードダイヤル、メニュー表示ボタン、項目選択用十字キー、決定ボタン等を備えて構成され、撮影者が撮影のための各種の設定や各種のモード選択等を行うために操作される部材である。メニュー表示ボタンを押下することにより、画像表示モニタ18上に複数のメニュー項目が表示され、項目選択用十字キーを用いて、所望のメニュー項目にカーソルを合わせ(例えば、反転表示させ)、決定ボタンを押下することにより、下位のメニューがある場合には、該下位のメニュー項目が表示されるので、以下同様に操作して、設定すべき項目を表示させて、選択することにより、設定や登録等を行うことができるようになっている。なお、使用頻度の高いものについては、専用のスイッチ又はボタン等が設けられていてもよい。
この実施形態の電子カメラCMにおいては、このようなメニュー選択による設定項目として、上述した画像形式の選択、ホルダの登録や選択の他、情報記録媒体32に記録された撮影情報の一部又は全部の削除、情報記録媒体32のフォーマット(初期化)、外部装置接続用コネクタ19に無線アダプタWTが接続されている場合には、無線アダプタWTが備える後述するフラッシュメモリ42に記憶された撮影情報の一部又は全部の削除、該フラッシュメモリ42のフォーマット(初期化)等も準備されているものとする。
情報表示駆動部35は、ファインダ内表示装置及び/又は情報表示パネル(何れも不図示)の表示内容を駆動制御する。ファインダ内表示装置及び/又は情報表示パネルには、撮影モード、露出インジケータ、シャッタスピード、その他の撮影に関する各種の設定内容が表示される。
測光部36は、ファインダFD内に設けられた測光素子(不図示)から得られる信号(輝度信号)をA/D変換して撮影制御マイコン31に出力する。測光部36から得られた被写体の輝度及び設定された撮像感度等からシャッタスピードと撮影レンズCLの絞り値が演算され、該シャッタスピードと絞り量が制御される。
測距部37は、位相差方式のAF検出装置(不図示)が備えるラインセンサから得られる出力(距離情報)をA/D変換して撮影制御マイコン31に供給する。オートフォーカスモードでは、測距部37からの距離情報に基づいて、撮影レンズCL内に設けられた不図示のフォーカスレンズが合焦位置に移動される。
送受信回路38は、外部装置接続用コネクタ19に接続される外部装置(ここでは、無線アダプタWT)と通信するための駆動回路であり、接続されている外部装置との間で各種のコマンドや情報の送受信を行う。
設定操作部材34の一つであるレリーズスイッチが半押し操作されると、撮影制御マイコン31は、測距部37から得られる距離情報等に基づいて、撮影レンズCLのオートフォーカス動作等を実施すると共に、設定された撮影に関する情報や測光部36から得られる測光値等に基づいて、適宜にシャッタスピードと絞り値が自動設定される。これらのシャッタスピードや絞り値は、情報表示駆動部35を介してファインダ内表示装置及び/又は情報表示パネルに表示される。
レリーズスイッチが全押し操作されると、撮影制御マイコン31により、不図示のシーケンス部材が駆動されて、クイックリターンミラー11のアップ/ダウン動作、シャッタ16の開放/閉塞動作等が実施され、撮影レンズCLを介した被写体の像が撮像素子17に結像される。この間、所定のタイミングで、撮像素子17からデータが読み出され、上述した必要な処理を行ってから、情報記録媒体32に画像情報及び撮影に関する情報を含む撮影情報が書き込まれる。
外部装置接続用コネクタ19に無線アダプタWTが接続されており、撮影情報を無線アダプタWTに自動的に送信する自動送信モードに設定されている場合には、撮影情報は、撮影毎に順次、送受信回路38を介して無線アダプタWTに送信される。この撮影情報の送信は、撮影情報を情報記録媒体32に書き込む前又は書き込んだ後の何れかにおいて行われる。
情報記録媒体32に、自動送信するための特定のホルダが設定されている場合には、当該ホルダに記録される又は記録された撮影情報のみが無線アダプタWTに自動送信される。また、撮影情報の画像形式(RAW、JPEG、TIFF等)のうち、自動送信するための特定の画像形式が設定されている場合には、当該設定された画像形式に係る撮影情報のみを自動送信するようにできる。
電子カメラCMからの無線アダプタWTへの撮影情報の送信は、上述したように撮影毎に自動送信するのではなく、情報記録媒体32に記録された撮影情報から、撮影者が適宜に選択して個別的に、若しくは特定のグループ(特定のホルダ、特定の画像形式)毎に無線アダプタWTに一括的に送信することもできるようになっている。
なお、情報記録媒体32に記録した撮影情報は、無線アダプタWTへの送信の有無にかかわらず、そのまま残しておくようにしてもよいし、情報記録媒体32に記録した撮影情報のうち、無線アダプタWTに送信した撮影情報については、情報記録媒体32から自動的に削除するようにしてもよい。これらの何れの処理とするかを、撮影者による選択設定に応じて、変更できるようにしてもよい。
(無線アダプタWTの制御系)
次に、無線アダプタWTの制御系について説明する。同図において、41は無線アダプタWTの全体を統括的に制御する無線制御マイコンである。無線制御マイコン41は、マイクロコンピュータ等から構成されている。なお、この無線制御マイコン41を含む各ブロックであって、電源を必要とするものには、不図示の電池(バッテリパック)から電力が供給されるようになっている。
42は電源を切っても記憶内容を保持する不揮発性のメモリであり、ここではフラッシュメモリが用いられている。フラッシュメモリ42の記憶容量としては、多数の撮影情報を記憶保持できるように、例えば1GB程度又はそれ以上のものが用いられる。送受信回路43は、電子カメラCMの送受信回路38と通信するための駆動回路であり、電子カメラCMとの間で各種のコマンドや情報の送受信を行う。
無線送受信回路44は、無線LAN回線WLを介して、管理装置PCとの間で無線リンクを確立し、各種のコマンドや情報の送受信を行う。
無線制御マイコン41は、送受信回路43を介して電子カメラCMから送られてくる撮影情報を、フラッシュメモリ42に順次記憶させる。無線制御マイコン41は、後述するように、管理装置PCから撮影情報の転送要求があった場合に、該転送要求に係る撮影情報をフラッシュメモリ42から読み出し、無線送受信回路44を介して、管理装置PCに向けて該撮影情報を送信する。
無線制御マイコン41は、フラッシュメモリ42に記憶された撮影情報を、少なくとも無線LAN回線WLを介して管理装置PCに送信されるまでは、記憶保持させる。無線LAN回線WLを介して管理装置PCに転送した撮影情報は、フラッシュメモリ42にそのまま記憶させておいてもよいし、フラッシュメモリ42から自動的に削除するようにしてもよい。
無線制御マイコン41は、フラッシュメモリ42に、撮影情報が順次記憶されて、次の撮影情報を記憶できるだけの残容量がなくなった場合には、最も古い撮影情報から順次削除して、新たな撮影情報を順次記憶させるようになっている。この場合において、既に無線LAN回線WLを介して管理装置PCに転送した撮影情報が記憶されている場合には、該転送した撮影情報を古いものから順次削除して、新たな撮影情報を順次記憶させるようにしてもよい。
〔撮影情報の転送処理〕
次に、この撮影システムにおける撮影情報の転送処理について、図6を参照して説明する。図6は本実施形態の撮影システムにおける撮影情報の取得から管理装置へ転送するまでの一連の動作を示すフローチャートである。なお、ここでは、電子カメラCMにおいて、撮影毎にその都度、撮影情報を無線アダプタWTに自動送信する自動送信モードに設定されているものとする。
まず、電子カメラCMにおいては、レリーズスイッチが操作(全押し)されると(S101)、画像情報及び撮影に関する情報を含む撮影情報を情報記録媒体32に記録し(S102)、次いで、当該撮影情報を無線アダプタWTに送信する(S103)。撮影情報の送信後は、S101に戻って、次のレリーズスイッチの操作待ちとなる。
なお、ここでは、撮影情報を情報記録媒体32に記録した後に、無線アダプタWTに送信するようにしたが、これとは逆に、無線アダプタWTに送信した後に、情報記録媒体32に記録するようにしてもよい。また、無線アダプタWTに撮影情報を送信する場合には、情報記録媒体32に該撮影情報を記録しないようにしてもよいし、情報記録媒体32に撮影情報を記録し、その後に無線アダプタWTに撮影情報を送信した場合に、該撮影情報を情報記録媒体32から削除するようにしてもよい。
無線アダプタWTにおいては、電子カメラCMから撮影情報を受信すると(S201)、これをフラッシュメモリ42に記憶させると共に、ファイルリストの更新を実行する(S202)。ファイルリストは、フラッシュメモリ42に記憶されている撮影情報のファイル名(撮影情報を他の撮影情報から識別するための識別情報)が設定されたリスト情報である。ファイルリストには、各撮影情報についての撮影日時等を含めてもよい。
ファイルリストが更新されると、次いで、当該ファイルリストに設定されているファイル名に係る撮影情報に、撮影に関する情報として含まれているサムネイルを、当該ファイルリストと共に、無線LAN回線WLを介して、管理装置PCに送信する(S203)。このファイルリスト及びサムネイルの送信の後は、S201に戻り、電子カメラCMからの次の撮影情報の受信待ちとなる。
なお、ここでは、電子カメラCMから撮影情報を受信して、フラッシュメモリ42に記憶させた場合に、フラッシュメモリ42内の全ての撮影情報に係るファイルリスト及びサムネイルを管理装置PCに送るものとしているが、ここで転送する情報量を削減するため、既に管理装置PCに送信した撮影情報は除いた撮影情報に係るファイルリスト及びサムネイルを管理装置PCに送るようにしてもよい。また、既に管理装置PCに送信したファイルリストに係るファイル名及びサムネイルを除いて、追加された撮影情報に係るファイル名及びサムネイルのみを管理装置PCに送るようにしてもよい。
管理装置PCにおいては、無線アダプタWTからファイルリスト及びサムネイルを受信すると(S301)、受信画像選択が行われる(S302)。この受信画像選択は、受信したサムネイルを、管理装置PCが備える表示装置に表示させ、当該管理装置PCの管理者が該サムネイルを見て、撮影情報を受信すべきサムネイルを選択操作することによりなされる。受信画像選択がなされたならば、選択された撮影情報のファイル名を含む転送要求を、無線アダプタWTに送る(S303)。
無線アダプタWTにおいては、管理装置PCから転送要求を受信すると(S204)、該転送要求に含まれるファイル名に係る撮影情報をフラッシュメモリ42から読み出して、管理装置PCに送信する(S205)。この送信の後は、S204に戻って、管理装置PCからの次の転送要求の受信待ちとなる。管理装置PCでは、無線アダプタWTから撮影情報を受信して(S304)、管理装置PCが備える記憶装置(ハードディスク装置等)に記憶させる。
このように、本実施形態の撮影システムは、無線アダプタWTのフラッシュメモリ42に記憶された撮影情報を識別するためのファイル名を含むファイルリスト及びサムネイルを無線アダプタWTから管理装置PCに送り、該管理装置PCから該管理装置PCに転送すべき撮影情報に係るファイル名を含む転送指示を送り、無線アダプタWTのフラッシュメモリ42から該転送指示に含まれるファイル名に係る撮影情報を読み出して該管理装置PCに送信するようにしている。
従って、管理装置PCにおいて必要な撮影情報のみを転送することが可能なので、従来技術のように、全ての撮影情報を無線アダプタから一方的に管理装置に送るものと比較して、無線LAN回線のトラフィックを大幅に軽減することができ、無線LAN回線のトラフィックが過剰となって迅速な転送ができなかったり、より重要度の高い撮影情報の転送が後回しになったりするという問題が解消される。
〔無線アダプタのフラッシュメモリのフォーマット、撮影情報の削除〕
電子カメラCMにおいては、上述した通り、設定操作部材34を用いて所定の操作(情報記録媒体32のフォーマット操作、削除操作)を行うことにより、カメラ内の情報記録媒体32のフォーマット(初期化)、及び情報記録媒体32に記録された撮影情報の一部又は全部を削除することができるようになっている。但し、カメラ内の情報記録媒体32のフォーマット又は撮影情報の削除の操作によって、無線アダプタWTのフラッシュメモリ42の記憶内容には、何らの影響も与えない、即ちこの操作によって、無線アダプタWTのフラッシュメモリ42がフォーマットされたり、フラッシュメモリ42に記憶された撮影情報が削除されたりすることはない。
また、電子カメラCMにおいて、無線アダプタWTのフラッシュメモリ42のフォーマット(初期化)、及びフラッシュメモリ42に記憶された撮影情報の一部又は全部を削除するための操作(無線アダプタWTのフラッシュメモリ42のフォーマット操作、削除操作)を設定操作部材34を用いて行い得る、即ち、電子カメラCMから無線アダプタWTに対して、フラッシュメモリ42のフォーマット、撮影情報の削除を指示するコマンドを送ることができるようになっている。電子カメラCMに接続される無線アダプタの機種によっては、例えば、撮影情報を単純に自宅等のパーソナルコンピュータに転送して、情報記録媒体32の残容量を確保したりするような用途に用いられるものがあり、そのような無線アダプタが接続された場合においては、無線アダプタ内のメモリの内容を電子カメラCMの撮影者の管理に委ねて、自由に削除、編集等を行えるようにした方がよい場合があるからである。
しかしながら、本実施形態の撮影システムは、上述した通り、即時性が重要なシステムであり、フラッシュメモリ42に記憶された撮影情報を識別するためのファイル名を含むファイルリスト及びサムネイルを無線アダプタWTから管理装置PCに送り、該管理装置PCから該管理装置PCに転送すべき撮影情報に係るファイル名を含む転送指示を無線アダプタWTに送り、無線アダプタWTのフラッシュメモリ42から該転送指示に含まれるファイル名に係る撮影情報を読み出して該管理装置PCに送信するようにしたシステムである。
このようなシステムでは、管理装置にファイルリスト及びサムネイルを送った後に、無線アダプタWT内のフラッシュメモリ42のフォーマットや削除が行われると、管理装置PCで管理中のファイルリスト及びサムネイルと、無線アダプタWTのフラッシュメモリ42内の撮影情報に齟齬を生じることとなり、管理装置PCから撮影情報の転送要求が送られたとしても、無線アダプタWTのフラッシュメモリ42内にその転送要求に係る撮影情報が存在しない場合には、当該撮影情報を転送することができないという事態を生じ、深刻な問題となる。
そこで、この実施形態の無線アダプタWTでは、電子カメラCMからフラッシュメモリ42に記憶された撮影情報の削除を指示するコマンドが送られてきた場合であっても、無線アダプタWTにおいて、かかる削除コマンドは受け付けないようになっている。従って、電子カメラCMから無線アダプタWTのフラッシュメモリ42に記憶されている撮影情報を削除することはできない。
また、無線アダプタWTのフラッシュメモリ42のフォーマットについても、同様の理由から、電子カメラCMからフラッシュメモリ42のフォーマットを指示するコマンドが送られてきた場合であっても、、無線アダプタWTにおいて、かかるフォーマットコマンドは受け付けないようにしてもよい。この場合には、電子カメラCMから無線アダプタWTのフラッシュメモリ42をフォーマットすることはできない。
しかしながら、例えば、この実施形態の撮影システムを利用する報道機関等が互いに無関係に複数存在し、電子カメラCM及び無線アダプタWTを用いる撮影者が当該複数の報道機関等と契約しているような場合には、一の報道機関向けに撮影した撮影情報が無線アダプタWTのフラッシュメモリ42内に残存している状態で、他の報道機関向けの撮影情報を転送するために、該他の報道機関が管理する管理装置PCに接続したとすると、当該一の報道機関向けの撮影情報が他の報道機関に転送されてしまうこととなり、不都合を生じる。
このため、電子カメラCMから無線アダプタWTのフラッシュメモリ42のフォーマットは行い得るようにしておいた方がよい。但し、電子カメラCMからいつでも制限なく無線アダプタWTのフラッシュメモリ42のフォーマットを行い得るものとすると、上述したフラッシュメモリ42からの撮影情報の削除の場合と同様の齟齬の問題が生じる。
そこで、この実施形態では、無線アダプタWTと管理装置PCとの間で無線リンクが確立している場合には、フラッシュメモリ42のフォーマットを指示するコマンドが電子カメラCMから送られてきた場合であっても、該フォーマットコマンドは受け付けないようにし、当該無線リンクが確立していない場合には、該フォーマットコマンドを受け付けて、フラッシュメモリ42のフォーマットを実施するようにしている。
これにより、上述した異なる報道機関に撮影情報が転送されてしまう場合があるという問題と、管理装置PCに既にファイルリストが送られた後に、撮影者によってフラッシュメモリ42がフォーマットされ、管理装置PCから撮影情報の転送要求がきた場合に、この要求に係る撮影情報を転送し得ないという、管理装置と無線アダプタ内の情報の齟齬の問題とを両立的に解消することができる。
ところで、この撮影システムでは、電子カメラCMから無線アダプタWTのフラッシュメモリ42のフォーマットや撮影情報の削除を行うことは、上述した理由から制限しているが、管理装置PCから無線アダプタWTのフラッシュメモリ42のフォーマットや撮影情報の削除を行うことは、問題がないと考えられる。そこで、この実施形態では、管理装置PCにおいて、所定の操作を実施することにより、フラッシュメモリ42のフォーマット、及びフラッシュメモリ42に記憶された撮影情報の一部又は全部を削除することができるようになっている。但し、必然的に、管理装置PCと無線アダプタWTとの間の無線リンクは確立していなければならない。
なお、上述した実施形態では、電子カメラCMと無線アダプタWTとの通信は、有線通信、即ちUSBコネクタ等を介して相互に接続された接続ケーブル20を介して行うようにしたが、電子カメラCM及び無線アダプタWTに、これらの間で無線通信するための無線通信回路をそれぞれ設けて、無線通信により行うようにしてもよい。
この場合の無線通信には、短距離無線通信回路、例えば、ブルートゥース(Bluetooth)規格による無線通信回路やIrDA(Infrared Data Association)規格に基づく赤外線通信回路等を用いることができる。このような無線通信を用いて撮影情報等の送受信を行うようにすることにより、電子カメラCMと無線アダプタWTとの間をケーブルで接続する必要がなくなるので、双方の携帯性、取扱性を向上することができる。
また、上述した実施形態では、汎用性向上のため、電子カメラCMから無線アダプタWTのフラッシュメモリ42のフォーマットや撮影情報の削除のための操作自体は行い得る(許容する)ようにして、ただし無線アダプタWT側において、フラッシュメモリ42のフォーマット動作自体や撮影情報の削除動作自体を制限するようにしたが、電子カメラCMにおいて、無線アダプタWTのフラッシュメモリ42のフォーマットや撮影情報の削除の操作自体に制限を加えるようにしてもよい。この場合にも、無線アダプタWTのフラッシュメモリ42のフォーマットのための操作は、無線アダプタWTと管理装置PCとの間の無線リンクが確立していない場合にのみ行えるようにし、撮影情報の削除の操作については、常に行えないようにするとよい。
また、電子カメラCM側には、無線アダプタWT内のフラッシュメモリ42にフォーマット操作や削除操作などが行えるような操作部材を一切設けないようにして、電子カメラCM側からは、フラッシュメモリ42内の撮影情報の一部削除(編集)操作やフォーマット操作を一切できないようにしても良い。このようにしておけば、フラッシュメモリ42内の撮影情報の管理を管理装置PC側だけで行えるようにできるので、撮影情報を管理装置PC側の管理外で消失してしまうといった虞をなくすことができる。
また、上記実施形態では、無線アダプタWT内のフラッシュメモリ42の撮影情報の一部削除(編集)を、電子カメラCM側からの削除操作(削除指令)では一切できないように構成しているが、ある所定条件を満たした場合には、電子カメラCM側からの削除指令を受け付ける(許容する)システム構成としても良い。
その所定条件として例えば、撮影者と報道機関との契約期間の満了が挙げられる。例えば、電子カメラCMと無線アダプタWTを使用する撮影者が、ある特定の報道機関(管理装置PC側の管理者)と契約しているような場合には、その契約を結ぶ際に、その契約期間の間だけ、電子カメラCMから削除指令および/又はフォーマット指令を許容しないような契約プログラムを、電子カメラCMおよび無線アダプタWTの少なくとも一方のCPUにインストールするようにすれば良い。そしてその契約プログラムは、その契約期間が経過した時点で自動的に機能しなくなるようなプログラムにしておけば良い。そのようなシステムとすれば、契約期間が経過した段階で、撮影者は、無線アダプタWT内のフラッシュメモリ42に記憶された撮影情報を、自由に削除(編集)したり、フォーマットしたりすることが出来るようになる。
この場合における、フラッシュメモリ42内の任意の撮影情報を削除するときの具体的な操作例を説明する。撮影者は、電子カメラCMの表示モニタ18でメニュー画面を見ながら、削除先のメモリとしてフラッシュメモリ42を指定操作する。するとフラッシュメモリ42に記憶されている撮影情報のうち、サムネイル画像が読み出されて、表示モニタ18に表示される。撮影者はこのサムネイル画像を見ながら、任意の画像を削除指定すれば、その削除指令に応じて無線アダプタWTのマイコン41がフラッシュメモリ42内の指定された画像のファイルを削除する。これにより電子カメラCMからフラッシュメモリ42内の任意画像の削除処理を行うことができる。なお電子カメラCMからフラッシュメモリ42をフォーマットする際には、上述のようにメニュー画面でフォーマット先のメモリをフラッシュメモリ42に指定してフォーマット指示を行えば、その指令を受けてマイコン41がフラッシュメモリ42のフォーマットを行うことになる。
なお、上述の契約プログラムのインストール方法としては、電子カメラCM又は無線アダプタWTを、管理装置PCと直接有線接続して、管理装置PC側からインストールするようにすれば良い。或いは電子カメラCMに装填可能な記憶媒体(CFカードやSDカードなど)に、その契約プログラムを記憶させておき、それをカメラに装填してカメラに直接インストールしたり、或いは無線アダプタWT側にインストールする場合には、一旦その記憶媒体(カード)からカメラに契約プログラムを取り込んだ後に、電子カメラCM側から無線アダプタWTへプログラムを送信するようにしても良い。また遠方にいる撮影者の電子カメラCMや無線アダプタWTに契約プログラムをインストールする場合には、無線又は有線のネットワークを介して、契約プログラムを送信してインストールするようにすれば良い。
なお、上述の契約プログラムの中に、上記契約期間が終了した暁には、管理装置PC側からフラッシュメモリ42内の撮影情報の削除やフォーマットを許容しないようなプログラムを含ませるようにしておいても良い。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。従って、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
本発明の実施形態の撮影システムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の電子カメラの概略構成を示す断面図である。 本発明の実施形態の無線アダプタの外観構成を示す平面図である。 本発明の実施形態の無線アダプタの外観構成を示す正面図である。 本発明の実施形態の制御系の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の撮影情報の取得から管理装置への転送までの処理を示すフローチャートである。
符号の説明
CM(CM1〜CM3)…電子カメラ、WT(WT1〜WT3)…無線アダプタ、WL…無線LAN回線、PC…管理装置(パーソナルコンピュータ)、CL…撮影レンズ、FD…ファインダ、17…撮像素子、18…画像表示モニタ、19…外部装置接続用コネクタ、20…接続ケーブル、21…アダプタケース、22…アンテナ、24…有線LAN接続用コネクタ、26…USBコネクタ、31…撮影制御マイコン、32…情報記録媒体、34…設定操作部材、38…送受信回路、41…無線制御マイコン、42…フラッシュメモリ、43…送受信回路、44…無線送受信回路。

Claims (8)

  1. 撮影装置で撮影された撮影画像を含む撮影情報を、該撮影情報を管理する管理装置に無線送信するために、該撮影装置に接続される無線アダプタ装置であって、
    前記撮影装置から順次送られてくる複数の撮影情報を記憶する不揮発性の記憶手段と、
    前記管理装置と無線通信するための無線リンクを確立する無線通信手段とを有し、
    前記記憶手段は、少なくとも前記無線通信手段を介して前記管理装置に送信されるまでは、前記撮影情報を記憶し、
    前記撮影装置から前記撮影情報の少なくとも一部を削除する削除指示があった場合であっても、前記記憶手段に記憶された撮影情報の削除を実施しないことを特徴とする撮影装置の無線アダプタ装置。
  2. 前記管理装置からの前記記憶手段のフォーマットを指示するフォーマット指示又は該管理装置からの該記憶手段に記憶された前記撮影情報の少なくとも一部を削除する削除指示に応じて、該記憶手段のフォーマット又は該削除指示に係る撮影情報の削除を実施することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置の無線アダプタ装置。
  3. 前記無線リンクが確立していない時には、前記撮影装置からの前記記憶手段のフォーマットを指示するフォーマット指示に応じて該記憶手段のフォーマットを実施し、該無線リンクが確立している時には、該フォーマット指示があっても、該記憶手段のフォーマットを実施しないことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮影装置の無線アダプタ装置。
  4. 前記撮影装置に着脱可能に有線接続するためのコネクタを更に有することを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の撮影装置の無線アダプタ装置。
  5. 前記記憶手段に記憶された前記撮影情報を識別するための識別情報を含むリスト情報を前記管理装置に送り、該管理装置から送られる、該管理装置に転送すべき撮影情報に係る識別情報を含む転送指示に応じて、前記記憶手段から該転送指示に含まれる識別情報に係る撮影情報を読み出して該管理装置に送信することを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の撮影装置の無線アダプタ装置。
  6. 前記撮影装置と無線通信するための無線通信手段を更に有することを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の撮影装置の無線アダプタ装置。
  7. 前記管理装置に着脱可能に有線接続するためのコネクタを更に有することを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の撮影装置の無線アダプタ装置。
  8. 請求項1〜の何れか一項に記載の無線アダプタ装置が接続された少なくとも1台の撮影装置と、
    前記撮影装置で撮影された撮影画像を含む撮影情報を管理するために、前記無線アダプタ装置と無線通信する管理装置と、
    を備えることを特徴とする撮影システム。
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