JP5001318B2 - ディジタル音声信号伝送装置及びディジタル音声信号伝送方法 - Google Patents

ディジタル音声信号伝送装置及びディジタル音声信号伝送方法 Download PDF

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Description

本発明は、アナログ音声信号をディジタル化して中継伝送処理等を行うディジタル音声信号伝送装置及びディジタル音声信号伝送方法に関する。
音声信号の送受信システムに於いて、送信側では、アナログ音声信号をクロック信号によりサンプリングしてディジタル音声信号に変換し、そのディジタル音声信号を送信し、受信側では、受信ディジタル音声信号に位相同期化して再生したクロック信号に従って、受信ディジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、音声再生を行うシステムが一般的である。又中継網を介して伝送する場合、中継装置は、受信ディジタル音声信号からクロック信号を再生して受信処理し、装置内部のクロック信号に同期化させて、順次ディジタル音声信号を送信することになる。
図4は、音声信号伝送システムの説明図であり、拠点Aと拠点Bとの間を中継網で接続し、拠点Aの装置41により、クロック信号CLKAによりアナログ音声入力をサンプリングしてディジタル音声信号に変換するAD変換処理を行い、クロック信号CLKAに同期化したディジタル音声信号を送信し、中継網では、装置42によりディジタル音声信号を中継網のクロック信号CLKCに同期化するクロック乗換処理を行い、装置43から拠点Bの装置44に対しては、装置44側のクロック信号CLKBに同期化するクロック乗換処理を行って装置44に対して送信し、拠点Bの装置44は、クロック信号CLKBによりDA変換を行って、アナログ音声信号を再生する。
前述の装置42〜44に於いては、受信ディジタル信号のクロック信号を再生してバッファメモリに書込み、それぞれのクロック信号に従ってバッファメモリから読出すクロック乗換処理を行うものである。その場合、それぞれのクロック信号は、同一周波数に選定されているが、完全同期化されているものではなく、独立同期的に送受信処理することから、僅かな位相差ではあるが時間経過に従って累積され、バッファメモリに対する書込アドレスと読出アドレスとの間隔が所定範囲を大きく又は小さくなって、オーバーフロー又はアンダーフローの状態が発生する。
図5は、前述のディジタル音声信号の送受信処理を行う場合のクロック乗換処理の説明図であり、(a1)〜(a3)はオーバーフロー時、(b1)〜(b3)はアンダーフロー時の従来の処理方法を示す。(a1)に示すように、バッファメモリに対する書込アドレスと読出アドレスとが所定の間隔を維持して、書込アドレスに従ってディジタル音声信号を書込み、読出アドレスに従って読出し、装置内のクロック信号に同期化したディジタル音声信号として送受信処理することができる。その場合、書込アドレスを形成するクロック信号の位相より、読出アドレスを形成するクロック信号の位相が僅かな遅れとなっている場合、書込アドレスが読出アドレスに(a2)に示すように接近し、そのままでは追い越しが発生することになる。そこで、(a3)に示すように、読出アドレスをジャンプさせて、書込アドレスの追い越しを回避する読飛ばしの制御を行う。その場合、受信ディジタル音声信号が、1,2,3,4・・・の順にバッファメモリに書込まれているとすると、読飛ばしにより、例えば、1,2,3,6,7,8・・・として示すように、ディジタル音声信号の一部の「4,5」が欠落する。従って、受信再生したアナログ音声信号の連続性が欠如することにより、音声品質が低下する。
又バッファメモリに対する書込アドレスを形成するクロック信号の位相が、読出アドレスを形成するクロック信号の位相より僅かな遅れとなっている場合、(b1),(b2)に示すように、書込アドレスに対して読出アドレスが接近して、そのまま経過すると、書込アドレスを読出アドレスが追い越すことになる。その場合は、(b3)に示すように、データを挿入する処理により追い越しを回避する。具体的には、バッファメモリの同一のアドレス領域から繰り返し読出しを行い、書込アドレスが順次増加しても読出アドレスを停止させているように制御する。しかし、図示のように、受信ディジタル音声信号が、1,2,3,4,・・・の場合、データ挿入位置の直前のデータを再度挿入する場合と同様な処理を行うことにより、例えば、1,2,3,3,3,4・・・のようになり、ディジタル音声信号の一部の「3」が重複したものとなる。従って、このような場合も、受信再生したアナログ音声信号の品質低下となる。
又アナログ音声信号をディジタル音声信号に変換してネットワークを介して伝送し、そのディジタル音声信号を受信してアナログ音声信号に変換する受信装置に於いて、受信バッファメモリに書込んで記憶されたデータ量が予め設定した或る閾値を超えると、予め設定したデータ量のデータを削除してオーバーフローの発生を回避し、反対に、記憶データ量が予め設定した他の閾値以下に減少すると、予め設定したデータ量のデータを余分に書込むことにより、アンダーフローの発生を回避する手段が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−354542号公報
アナログ音声信号とディジタル音声信号との変換に於いて、アナログ音声信号をサンプリングするクロック信号対応のサンプル値を複数ビット構成で表現するものであり、バッファメモリのオーバーフローを防止する為に、任意のサンプル値に相当する複数ビット構成のデータを削除すると、再生アナログ音声信号のレベル急変となる場合が多く、従って、再生音質の劣化となる。又バッファメモリのアンダーフローを防止する為に、任意のサンプル値に相当する複数ビット構成のデータを追加すると、再生アナログ音声信号のレベル急変によるノイズ又は異音として認識される状態となる問題がある。なお、ディジタル音声信号の伝送システムに於ける各部のクロック信号を完全同期化することが考えられるが、図4に示すような、拠点A,B間のみでなく、拠点Aから図示を省略した複数の拠点にも伝送する場合、全拠点にクロック信号を供給し、各拠点は、位相同期回路(PLL)等を設ける必要があることから、システムコストが著しく増大する問題がある。
本発明は、前述の問題点を解決するもので、ディジタル音声信号を伝送し、再生アナログ音声信号の品質劣化を防止するものである。
本発明のディジタル音声信号伝送装置は、受信したディジタル音声信号に位相同期化したクロック信号を基に生成した書込アドレス信号に従ってバッファメモリに書込む制御を行う書込制御部と、装置内クロック信号に位相同期化した読出アドレス信号に従ってバッファメモリからディジタル音声信号を読出す制御を行う読出制御部と、書込アドレス信号と読出アドレス信号とを基に、バッファメモリのオーバーフロー又はアンダーフローの発生の有無を監視するアドレス管理部とを含むディジタル音声信号伝送装置であって、前記書込制御部は、バッファメモリに書込むディジタル音声信号に、削除挿入の判定ビットを付加する手段を備え、前記読出制御部は、アドレス管理部によるバッファメモリのオーバーフロー又はアンダーフロー発生の可能性ありの判定時に、バッファメモリから読出したディジタル音声信号に付加した判定ビットにより判定した読飛ばし又はデータ挿入処理を行う手段を備えている。
又前記書込制御部は、バッファメモリに書込むディジタル音声信号の振幅レベルを複数段階で示す振幅情報と、ディジタル音声信号の前値とのレベル差が所定値以下であることを示す比較情報と、ディジタル音声信号の前値から0レベル点を横切る変化ありを示す0クロス情報とを付加する手段を備え、前記読出制御部は、振幅情報がディジタル音声信号の振幅レベルの中間点近傍を示し、且つ比較情報が所定値以下のレベル差を示す条件1と、比較情報が所定値以下のレベル差を示し、且つ0クロス情報が0レベルを横切る変化ありを示す条件2と、前記条件1と前記条件2とを含む条件3とに於いて、読飛ばしによるデータ削除又は読出停止によるデータ挿入の処理を行う手段を備えている。
本発明のディジタル音声信号伝送方法は、受信したディジタル音声信号に位相同期化したクロック信号を基に生成した書込アドレス信号に従ってバッファメモリに書込み、装置内クロック信号に位相同期化した読出アドレス信号に従ってディジタル音声信号を読出し、書込アドレス信号と読出アドレス信号とを基に、バッファメモリのオーバーフロー又はアンダーフローの発生の有無をアドレス管理部により管理するディジタル音声信号伝送方法であって、前記バッファメモリに、削除挿入の判定ビットを付加して、ディジタル音声信号を書込み、アドレス管理部による前記バッファメモリのオーバーフロー又はアンダーフロー発生の可能性ありの判定により、前記バッファメモリから読出したディジタル音声信号に付加されている判定ビットを基に、読飛ばし又はデータ挿入処理を実行する過程を含むものである。
又受信したディジタル音声信号の振幅レベルを複数段階で示す振幅情報と、ディジタル音声信号の前値とのレベル差が所定値以下であることを示す比較情報と、ディジタル音声信号の前値から0レベル点を横切る変化ありを示す0クロス情報とを、ディジタル音声信号に付加してバッファメモリに書込む過程と、このバッファメモリからディジタル音声信号を読出して、ディジタル音声信号に付加された振幅情報がディジタル音声信号の振幅レベルの中間点近傍を示し、且つ比較情報が所定値以下のレベル差を示す条件1と、比較情報が所定値以下のレベル差を示し、且つ0クロス情報が0レベルを横切る変化ありを示す条件2と、前記条件1と前記条件2とを含む条件3との何れか一つの条件を満たす時に、読飛ばしによるデータ削除又は読出停止によるデータ挿入の処理を行う過程を含むものである。
音声信号をディジタル化して中継伝送を行う場合、同期網を構成して中継伝送すると、送受信ディジタル音声信号の位相同期化が可能であるから、バッファメモリのオーバーフローやアンダーフローの問題は回避することができる。しかし、システムコストが上昇する問題がある。その為に、例えば、図4に示すような伝送システムにより、ディジタル音声信号の伝送を行うことになる。その場合に、バッファメモリのオーバーフロー又はアンダーフローの問題があり、この場合は読出アドレスの制御により回避することが可能であるが、アナログ音声信号波形の歪みやノイズ混入が発生する。そこで、本発明は、バッファメモリに書込むディジタル音声信号に、振幅情報と比較情報と0クロス情報とを付加して書込み、バッファメモリのオーバーフロー又はアンダーフロー発生予測に従って、振幅情報と比較情報と0クロス情報とを基に、選択したディジタル音声信号の削除や、挿入等を行うものであるから、アナログ音声信号波形の歪み発生及びノイズ発生を回避できる利点がある。
本発明の実施例1の要部説明図である。 本発明の実施例1の補正処理説明図である。 バッファメモリのアンダーフロー及びオーバーフロー回避処理によるアナログ音声信号波形の説明図である。 音声信号伝送システムの説明図である。 クロック乗換処理の説明図である。
本発明のディジタル音声信号伝送装置は、図1を参照して説明すると、受信したディジタル音声信号に位相同期化したクロック信号を基に生成した書込アドレス信号に従って、前記受信したディジタル音声信号をバッファメモリ3に書込む制御を行う書込制御部4と、装置内クロック信号に位相同期化した読出アドレス信号に従ってバッファメモリ3からディジタル音声信号を読出す制御を行う読出制御部5と、書込アドレス信号と読出アドレス信号とを基に、バッファメモリ3のオーバーフロー又はアンダーフローの発生の有無を監視するアドレス管理部6とを含むディジタル音声信号伝送装置1であって、書込制御部4は、バッファメモリ3に書込むディジタル音声信号の振幅レベルを複数段階で示す振幅情報と、前記ディジタル音声信号の前値とのレベル差が所定値以下であることを示す比較情報と、前記ディジタル音声信号の前値から0レベル点を横切る変化有りを示す0クロス情報とを付加する制御手段(10,11,12)を備え、読出制御部5は、前記振幅情報がディジタル音声信号の振幅レベルの中間点近傍を示すと共に、前記比較情報が所定値以下のレベル差を示す条件1と、前記比較情報が所定値以下のレベル差を示し、且つ前記0クロス情報が0レベルを横切る変化有りを示す条件2と、前記条件1と前記条件2とを含む条件3と基に、読飛ばしによるデータ削除又は読出停止によるデータ挿入を行う制御手段を備えている。
本発明のディジタル音声信号伝送方法は、受信したディジタル音声信号に位相同期化したクロック信号を基に生成した書込アドレス信号に従って前記受信したディジタル音声信号をバッファメモリ3に書込み、装置内クロック信号に位相同期化した読出アドレス信号に従ってディジタル音声信号を読出し、書込アドレス信号と読出アドレス信号とを基に、バッファメモリ3のオーバーフロー又はアンダーフローの発生の有無をアドレス管理部6により管理するディジタル音声信号伝送方法であって、前記バッファメモリ3に、受信した前記ディジタル音声信号に、該ディジタル音声信号の振幅レベルを複数段階で示す振幅情報と、前記ディジタル音声信号の前値とのレベル差が所定値以下であることを示す比較情報と、前記ディジタル音声信号の前値から0レベル点を横切る変化ありを示す0クロス情報とを付加して前記バッファメモリ3に書込む過程と、前記バッファメモリ3から前記ディジタル音声信号を読出して、該ディジタル音声信号に付加された前記振幅情報がディジタル音声信号の振幅レベルの中間点近傍を示し、且つ前記比較情報が所定値以下のレベル差を示す条件1と、前記比較情報が所定値以下のレベル差を示し、且つ前記0クロス情報が0レベルを横切る変化有りを示す条件2と、前記条件1と前記条件2とを含む条件3との何れかの条件を満たす時に、前記読飛ばしによるデータ削除又は読出停止によるデータ挿入の処理を行う過程とを含むものである。
図1は、本発明の実施例1の説明図であり、ディジタル音声信号の送受信処理を行う伝送装置の要部を示し、1は伝送装置、2は信号処理部、3はバッファメモリ(BF)、4は書込制御部、5は読出制御部、6はアドレス管理部、7は書込アドレス生成部、8は読出アドレス生成部、9は信号終端部、10は振幅情報判定ビット付与部、11は比較情報判定ビット付与部、12は0クロス情報判定ビット付与部、13は削除挿入処理部、14は送信部、15は書込アドレスバス、16は書込データバス、17は読出アドレスバス、18は読出データバス、20はディジタル音声信号を送信する伝送装置を示す。
伝送装置1は、他の伝送装置20からのディジタル音声信号を受信して、信号処理部2の書込制御部4へ転送する。又書込アドレス生成部7は、受信ディジタル音声信号に位相同期化して再生したクロック信号に従って、バッファメモリ3の書込アドレス信号を生成し、その書込アドレス信号を、書込制御部4から書込アドレスバス15を介してバッファメモリ3に入力し、受信処理したディジタル音声信号を、書込データバス16を介してバッファメモリ3に入力して、ディジタル音声信号を書込む。又装置内クロック信号に従ってバッファメモリ3の読出アドレス信号を読出アドレス生成部5により生成し、読出制御部5から読出アドレスバス17を介してバッファメモリ3に入力し、読出データバス18を介してデータを読出し、信号終端部9から送信部14に転送し、送信部14から他の伝送装置又はD/A変換によりアナログ音声信号に変換して再生出力する装置へ送出することにより、伝送装置1の装置内クロック信号に同期化したディジタル音声信号として送信することができる。
又信号処理部2の書込制御部4は、バッファメモリ3に書込む音声信号に、削除挿入の判定ビットを付加する手段を備えている。この手段は、振幅情報判定ビット付与部10と、比較情報判定ビット付与部11と、0クロス情報判定ビット付与部12とを含むものである。又書込アドレス生成部7は、受信したディジタル音声信号の位相に同期化して再生したクロック信号に従ってバッファメモリ3の書込アドレス信号を生成する機能を含み、生成した書込アドレス信号を、書込制御部4から書込アドレスバス15を介してバッファメモリ3に入力する。又受信したディジタル音声信号に、振幅情報判定ビット付与部10により生成した振幅情報と、比較情報ビット付与部11により生成した比較情報と、0クロス情報判定ビット付与部12により生成した0クロス情報とを付与して、書込制御部4から書込データバス16を介してバッファメモリ3に入力する。又読出制御部5は、アドレス管理部6からの制御に従って、バッファメモリ3から読出したディジタル音声信号に付加されている判定ビットにより判定した読飛ばし又はデータ挿入処理を行う手段を含むもので、その手段として削除挿入処理部13を設けた構成を示している。又読出制御部5から信号終端部9を介してディジタル音声信号を送信部14へ転送し、他の伝送装置や受信装置へ送信する。
書込制御部4の振幅情報判定ビット付与部10と比較情報判定ビット付与部11と0クロス情報判定ビット付与部12とによる制御情報の一例について、図2を参照して説明する。図2の(A)は、バッファメモリ3に対する書込アドレス信号と読出アドレス信号との一例を示し、(B)は、データ構成の一例を示し、(C)は制御情報内容と条件との関連を含めて示すもので、(A)に概略の動作を示すように、書込アドレス信号と読出アドレス信号とは、順次サイクリックに変更される。その場合に、書込アドレス信号と読出アドレス信号とは、所定の間隔範囲内となるように、アドレス管理部6に於いて監視されている。その所定間隔範囲外となる場合に、読出アドレス信号の歩進を一時停止処理又は飛び越し処理を行って、所定の間隔範囲内となるように制御する。その場合、削除挿入処理部13に於いて、一時停止処理時にはデータ挿入を行い、又飛び越し処理時には、データ削除処理を行う。
図2の(C)は、振幅情報と挿入、削除の条件等について示し、振幅情報は、音声信号の振幅レベルを8段階(3ビット構成による“000”〜“111”)に分けたものであり、比較情報は、前値との比較差が15ビット(−80dB相当)以下(例えば、無音相当レベル)であれば“1”とし、それ以外は“0”とする。又0クロス情報は、前値から±0dBm点を横切る変化のある場合を零クロス点通過として“1”とし、それ以外は“0”とする。そして、条件1は、振幅情報が条件1(振幅レベルが“100”又は“011”の最大値と最小値との振幅レベルの中間レベル相当の時)で、比較情報が条件1(前値との比較差がー80dB相当の時)の場合に、バッファメモリ3の読出データの削除又は前値等の挿入を可能とし、条件2は、比較情報と0クロス情報とが“1”の場合にも削除又は挿入を可能とし、条件3は、振幅情報と比較情報と0クロス情報との各条件が該当する場合も削除又は挿入を可能とする。但し、削除の場合は、その後に続くデータも該当条件であることが必要条件であり、又挿入の場合は、該当条件が連続したデータについての場合であることが必要条件である。
図1に於けるアドレス管理部6は、書込アドレス生成部7からの書込アドレス信号と、読出アドレス生成部8からの読出アドレス信号とを比較し、バッファメモリ3に対する書込アドレスと読出アドレスとの差が所定の間隔範囲内か否かを判定し、所定の間隔範囲内の場合は、読出アドレス生成部8からの読出アドレス信号によりバッファメモリ3から読出したディジタル音声信号のみを(削除挿入処理部13により、振幅情報、比較情報、0クロス情報を削除)信号終端部9へ転送する。又書込アドレスと読出アドレスとの差が所定範囲より小さくなって、データ挿入を行う場合、削除挿入処理部13により、バッファメモリ3から読出した振幅情報、比較情報、0クロス情報を基にデータ挿入の可否を判定し、挿入可と判定した場合、前述の条件に従った前値のデータを挿入し、読出アドレス信号の歩進を一時停止することにより、バッファメモリ3に対する書込アドレスと読出アドレスとの差は、所定範囲内に収まることになる。反対に、書込アドレスと読出アドレスとの差が所定範囲より大きくなって、読飛ばしを行う場合、バッファメモリ3から読出した振幅情報、比較情報、0クロス情報を基に、読飛ばすアドレス内のデータを削除したことと等価であって、この場合も振幅情報、比較情報、0クロス情報による条件を判定し、その条件に適合した場合の読出アドレス信号を複数アドレス分の歩進を行うことにより、バッファメモリ3に対する書込アドレスと読出アドレスとの差は、所定範囲内に収まることになる。
図3の(A)〜(E)は、バッファメモリのアンダーフロー及びオーバーフローの回避処理によるアナログ音声信号波形の説明図であり、それぞれ横軸は時間、縦軸は信号レベルを示す。同図の(A)は入力アナログ音声信号の波形の一例を示し、(B),(E)はバッファメモリのアンダーフロー回避処理としてのデータ挿入処理結果による波形、(C)〜(D)は、バッファメモリのオーバーフロー回避処理としてのデータ読飛ばし処理結果の波形を、それぞれ入力アナログ音声信号の波形に重ねて示す。例えば、同図の(B)は、丸印で示すタイミングで、バッファメモリのアンダーフロー回避処理のデータ挿入処理を行った結果のアナログ音声信号波形を示し、入力アナログ音声信号波形と異なる歪みを含む波形となる。同様に、同図の(C)は、丸印で示すタイミングで、バッファメモリのオーバーフロー回避処理のデータ読飛ばし処理結果のアナログ音声信号波形を示し、入力アナログ音声信号波形と異なる波形となる。これらの(B),(C)に示す場合、入力アナログ音声信号の0レベル近傍でないレベルのタイミングで、データ挿入又はデータ読飛ばしの処理を行った場合で、何れもアナログ音声信号波形に大きな影響を与えることを示している。又同図の(D),(E)は、それぞれ丸印で示す入力アナログ音声信号の0レベル近傍に於いて、バッファメモリのデータ読飛ばし及びデータ挿入の処理を行った時のアナログ音声信号波形を示すもので、何れもアナログ音声信号波形に与える影響は無視できる程度のものとなる。
ディジタル音声信号の伝送に於いて、例えば、アナログ音声信号を48kHzサンプリングによりディジタル音声信号に変換して伝送する場合、送信側と受信側とのクロック信号に100ppm程度の差があると、受信側のバッファメモリには、1秒間に4〜5回程度のオーバーフロー若しくはアンダーフローが観測されることになる。従って、その度毎にオーバーフロー回避処理若しくはアンダーフロー回避処理が繰り返されるので、(B),(C)の丸印で示すタイミングの場合は、受信再生アナログ音声信号の歪みが大きくなる。これに対して、(D),(E)の丸印で示す0レベル近傍のタイミングの場合、受信再生アナログ音声信号の歪みは殆ど生じないことが判る。そこで、本発明は、前述のように、振幅情報と、前値との比較情報と、0クロス情報とを付加して受信ディジタル音声信号をバッファメモリ3に書込み、読出したディジタル音声信号に対して、バッファメモリ3のオーバーフロー回避処理又はアンダーフロー回避処理が必要となった時に、振幅情報と比較情報と0クロス情報とを基に、削除又は挿入の処理を行うか否かを削除挿入処理部13に於いて判断し、図2について説明したように、条件1,2,3の何れかに該当した場合、削除又は挿入の処理を行う。なお、削除の場合は、削除データの後のデータも該当条件であることを必要とし、又挿入の場合は、該当条件が連続する場合を条件とし、それらの間にデータを挿入する。前述のようなバッファメモリ3から読出したディジタル音声信号に与える影響を少なくして、送受信処理を行うことができる。
1 伝送装置
2 信号処理部
3 バッファメモリ(BF)
4 書込制御部
5 読出制御部
6 アドレス管理部
7 書込アドレス生成部
8 読出アドレス生成部
9 信号終端部
10 振幅情報判定ビット付与部
11 比較情報判定ビット付与部
12 0クロス情報判定ビット付与部
13 削除挿入処理部
14 送信部
15 書込アドレスバス
16 書込データバス
17 読出アドレスバス
18 読出データバス
20 伝送装置

Claims (2)

  1. 受信したディジタル音声信号に位相同期化したクロック信号を基に生成した書込アドレス信号に従って、前記受信したディジタル音声信号をバッファメモリに書込む制御を行う書込制御部と、装置内クロック信号に位相同期化した読出アドレス信号に従って前記バッファメモリからディジタル音声信号を読出す制御を行う読出制御部と、前記書込アドレス信号と前記読出アドレス信号とを基に前記バッファメモリのオーバーフロー又はアンダーフローの発生の有無を監視するアドレス管理部とを含むディジタル音声信号伝送装置に於いて、
    前記書込制御部は、前記バッファメモリに書込む前記ディジタル音声信号の振幅レベルを複数段階で示す振幅情報と、前記ディジタル音声信号の前値とのレベル差が所定値以下であることを示す比較情報と、前記ディジタル音声信号の前値から0レベル点を横切る変化有りを示す0クロス情報とを付加する制御手段を備え、
    前記読出制御部は、前記振幅情報がディジタル音声信号の振幅レベルの中間点近傍を示すと共に、前記比較情報が所定値以下のレベル差を示す条件1と、前記比較情報が所定値以下のレベル差を示し、且つ前記0クロス情報が0レベルを横切る変化有りを示す条件2と、前記条件1と前記条件2とを含む条件3とを基に、読飛ばしによるデータ削除又は読出停止によるデータ挿入を行う制御手段を備えた
    ことを特徴とするディジタル音声信号伝送装置。
  2. 受信したディジタル音声信号に位相同期化したクロック信号を基に生成した書込アドレス信号に従って前記受信したディジタル音声信号をバッファメモリに書込み、装置内クロック信号に位相同期化した読出アドレス信号に従ってディジタル音声信号を読出し、前記書込アドレス信号と前記読出アドレス信号とを基に前記バッファメモリのオーバーフロー又はアンダーフローの発生の有無をアドレス管理部により管理するディジタル音声信号伝送方法に於いて、
    前記バッファメモリに、受信した前記ディジタル音声信号に、該ディジタル音声信号の振幅レベルを複数段階で示す振幅情報と、前記ディジタル音声信号の前値とのレベル差が所定値以下であることを示す比較情報と、前記ディジタル音声信号の前値から0レベル点を横切る変化ありを示す0クロス情報とを付加して前記バッファメモリに書込む過程と、前記バッファメモリから前記ディジタル音声信号を読出して、該ディジタル音声信号に付加された前記振幅情報がディジタル音声信号の振幅レベルの中間点近傍を示し、且つ前記比較情報が所定値以下のレベル差を示す条件1と、前記比較情報が所定値以下のレベル差を示し、且つ前記0クロス情報が0レベルを横切る変化有りを示す条件2と、前記条件1と前記条件2とを含む条件3との何れかの条件を満たす時に、前記読飛ばしによるデータ削除又は読出停止によるデータ挿入の処理を行う過程とを含む
    ことを特徴とするディジタル音声信号伝送方法。
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