JP4999204B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP4999204B2
JP4999204B2 JP2009227356A JP2009227356A JP4999204B2 JP 4999204 B2 JP4999204 B2 JP 4999204B2 JP 2009227356 A JP2009227356 A JP 2009227356A JP 2009227356 A JP2009227356 A JP 2009227356A JP 4999204 B2 JP4999204 B2 JP 4999204B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
determination
game
effect
special symbol
determined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009227356A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011072571A (ja
Inventor
惇太 橋爪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoraku Industrial Co Ltd
Original Assignee
Kyoraku Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoraku Industrial Co Ltd filed Critical Kyoraku Industrial Co Ltd
Priority to JP2009227356A priority Critical patent/JP4999204B2/ja
Publication of JP2011072571A publication Critical patent/JP2011072571A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4999204B2 publication Critical patent/JP4999204B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Description

本発明は、図柄表示装置における図柄の複数回の変動表示に亘って相互に関連性を有する関連演出を実行する遊技機に関する。
従来の遊技機では、遊技盤上に設けられた始動入賞口に遊技球が入賞すると、図柄表示装置において報知図柄の変動表示が開始され、特別の報知図柄(大当たり図柄)で停止表示されると、特別遊技(大当たり)の制御を行うように構成されている。こうした特別遊技では、遊技盤上に設けられた大入賞口が開放され、遊技球の入賞を容易にして、当該大入賞口に入賞した遊技球に対応する賞球が遊技者に払い出されるようになっている。
そして、一般的には特別遊技に移行しづらいことから、特別遊技に移行するまでの期間において、図柄表示装置における図柄の複数回の変動表示に亘って相互に関連性を有する関連演出(いわゆる連続演出)を実行することで、遊技の飽きを防止し、遊技機の稼働の維持を図っている遊技機が知られている(特許文献1、特許文献2参照)。
具体的には、上記特許文献1に記載の発明によれば、遊技制御手段(いわゆる主制御)において大当りの抽選、図柄の変動表示時間を決定し、表示制御コマンド等を演出制御手段(いわゆる演出制御)送信する。表示制御コマンド等を受信した演出制御手段は、表示制御コマンド等にもとづいて連続演出(関連演出)を行うかを判定し、連続演出を行うときには、既に決定された図柄の変動表示時間に合うように、特定のキャラクタを液晶表示装置に表示させたり、特定の音をスピーカから出力させたり、演出装置を駆動させたりして、連続演出を実行する。
また、上記特許文献2に記載の発明によれば、メイン制御回路(いわゆる主制御)において大当りの抽選、図柄の変動表示時間を決定し、連続演出(関連演出)の抽選処理も行う。メイン制御回路は、連続演出を行うと判定した場合には連続演出用の変動パターン(すなわち、連続演出用の変動表示時間)を決定し、決定した変動パターン情報を演出制御回路(いわゆる演出制御)に送信する。連続演出用の変動パターン情報を受信した演出制御回路は、連続演出用の演出パターンを設定して、連続演出を実行する。
特開2003−265710号公報 特開2006−116188号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の発明のような、いわゆる演出制御において関連演出(連続演出)の判定を行う場合には、既にメイン制御で決定された図柄の変動表示時間に合うように、関連演出を実行しなければならず、変動表示時間が可変(例えば、1秒や21秒)であることから、様々な変動表示時間に対応するために汎用性の高い単純な演出(最小の変動表示時間内でも実行できるような演出)になりがちであり、遊技の興趣を向上させるには限界があった。
また、上記特許文献2に記載の発明のような、いわゆる主制御において関連演出(連続演出)の判定を行う場合には、関連演出を実行させると判定したときに、それ以降の変動で関連演出専用の変動表示時間を決定するように構成すると、関連演出に所定の演出時間を割り当てることができ、より遊技の興趣の向上を図ることができる。
しかしながら、関連演出を実行させると判定したときに、それ以降の変動で関連演出専用の変動表示時間を決定するように構成すると、単位時間あたりの大当たりの判定回数(変動回数)が相違してしまうことから、関連演出の実行の当否によって単位時間あたりの当たりやすさが変化してしまうという問題があった。
本発明の目的は、関連演出の判定結果によって単位時間あたりの当たりやすさを変化させずに、所定の演出時間を要する関連演出を実行して、より遊技の興趣を向上させることができる遊技機を提供することである。
請求項1に記載の発明は、遊技者に所定の特典を付与するための遊技動作を制御する主制御手段と、前記主制御手段からの制御信号に基づいて演出動作を制御する演出制御手段とを備えた遊技機において、
前記主制御手段は、
遊技盤に設けられた第1の始動領域を進入した遊技球を検出する第1始動領域検出手段と、前記遊技盤に設けられた第2の始動領域を進入した前記遊技球を検出する第2始動領域検出手段と、前記第1始動領域検出手段または前記第2始動領域検出手段によって遊技球が検出されたことに基づいて、少なくとも特別判定情報と演出判定情報とを含む判定情報を取得する判定情報取得手段と、前記判定情報取得手段によって前記第1始動領域検出手段が遊技球を検出したときに取得された前記判定情報を所定の保留個数まで記憶する第1保留記憶手段と、前記判定情報取得手段によって前記第2始動領域検出手段が遊技球を検出したときに取得された前記判定情報を所定の保留個数まで記憶する第2保留記憶手段と、所定の始動条件が成立することにより、前記第1保留記憶手段または前記第2保留記憶手段に記憶されている前記特別判定情報を参照し、遊技者に所定の特典を付与する特別遊技の制御を行うか否かの判定を行う特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定手段によって前記特別遊技の制御を行うと判定された場合に、前記特別遊技の制御を行う特別遊技制御手段と、前記特別遊技判定手段の判定結果を報知するための報知図柄の変動表示および停止表示を行う報知図柄表示装置と、前記特別判定情報と前記演出判定情報と前記第2保留記憶手段に記憶された前記判定情報の保留個数と前記報知図柄の変動時間との関係が設定され、第1の変動時間以上の変動時間が設定された第1の変動時間決定テーブルと、前記第2保留記憶手段に記憶された前記判定情報の保留個数と前記報知図柄の変動時間との関係は設定されずに、前記第1の変動時間よりも長い第2の変動時間以上の変動時間が設定された第2の変動時間決定テーブルとを含んだ複数の変動時間決定テーブルを記憶する変動時間決定テーブル記憶手段と、前記変動時間決定テーブル記憶手段に記憶された複数の前記変動時間決定テーブルから1つの前記変動時間決定テーブルを決定する変動時間決定テーブル決定手段と、前記変動時間決定テーブル決定手段によって決定された変動時間決定テーブルに基づいて、前記第1保留記憶手段または前記第2保留記憶手段に記憶されている前記特別判定情報と前記演出判定情報とを参照し、前記報知図柄の変動表示を行うための変動時間を決定する変動時間決定手段と、
前記変動時間決定手段によって前記変動時間が決定されると、その決定された変動時間まで前記報知図柄表示装置に前記報知図柄を変動表示させ、その決定された変動時間が経過すると前記報知図柄表示装置に前記報知図柄を停止表示させる報知図柄表示制御手段と、前記判定情報取得手段によって前記判定情報が取得されたときに前記所定の始動条件の成立の有無にかかわらず、その取得された前記判定情報のうち前記特別判定情報と前記演出判定情報とを参照し、前記変動時間決定手段によって決定されるであろう変動時間を事前に決定する事前変動時間決定手段と、前記事前変動時間決定手段によって変動時間が決定されると、決定された変動時間を示す事前変動時間コマンドを生成するコマンド生成手段と、前記コマンド生成手段によって生成された前記事前変動時間コマンドを演出制御手段に送信するコマンド送信手段とを有し、
前記演出制御手段は、前記コマンド送信手段によって送信された前記事前変動時間コマンドを受信するコマンド受信手段と、前記コマンド受信手段によって受信した前記事前変動時間コマンドに対応する事前情報を、受信した順序に記憶する事前情報記憶手段と、所定の演出態様で演出を行う演出手段と、前記演出手段に行わせる演出態様を決定する演出態様決定手段と、前記演出態様決定手段によって前記演出態様が決定されると、その決定された演出態様を前記演出手段に実行させる制御を行う演出態様制御手段とを有し、前記特別遊技判定手段は、前記第1保留記憶手段及び前記第2保留記憶手段に前記判定情報が記憶されているときには、前記第1保留記憶手段に記憶された前記保留情報よりも前記第2保留記憶手段に記憶された前記判定情報を優先して参照し、前記特別遊技の制御を行うか否かの判定を行い、前記変動時間決定テーブル決定手段は、前記第1保留記憶手段に前記判定情報が記憶されていないときに前記第2保留記憶手段に記憶された前記判定情報が前記特別遊技判定手段によって参照されると、前記第1の変動時間決定テーブルを決定し、前記第1保留記憶手段に前記判定情報が記憶されているときに前記第2保留記憶手段に記憶された前記判定情報が前記特別遊技判定手段によって参照されると、前記第2の変動時間決定テーブルを決定し、前記演出態様決定手段は、前記事前情報記憶手段に記憶された複数の事前判定情報が特定の組み合わせであるときに、前記報知図柄表示装置における報知図柄の複数回の変動表示に亘って相互に関連性を有する関連演出を実行すると判定する関連演出実行判定手段を有し、該関連演出実行判定手段によって前記関連演出を実行すると判定された場合には前記関連演出を決定することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、演出制御手段が事前判定情報を解析することによって、主制御手段により決定されるであろう変動時間を事前に解析することができ、なお且つ、複数の事前判定情報が特定の組み合わせ(すなわち事前の変動時間の特定の組み合わせ)であるときに、関連演出を実行すると判定する。
このため、演出制御手段が関連演出の判定を行い、主制御手段は関連演出の判定に関係なく報知図柄の変動時間を決定することから、関連演出の判定結果によって単位時間あたりの当たりやすさが変化してしまうことがない。
また、演出制御手段は、複数の事前判定情報が組み合わせ(事前の変動時間の組み合わせ)によって関連演出の判定を行うことから、所定の演出時間を要する関連演出が実行可能な事前判定情報(変動時間)の組合せのときに関連演出を実行すると判定できるので、所定の演出時間を要する関連演出を実行して、より遊技の興趣を向上させることができる。
本発明によれば、関連演出の判定結果によって単位時間あたりの当たりやすさを変化させずに、所定の演出時間を要する関連演出を実行して、より遊技の興趣を向上させることができる。
遊技機の正面図である。 遊技機の裏面側の斜視図である 遊技機のブロック図である。 大当たり判定テーブル及び当たり判定テーブルを示す図である。 図柄決定テーブルを示す図である。 大当たり終了時設定データテーブルを示す図である。 特別電動役物作動態様決定テーブルを示す図である。 長当たり用開放態様決定テーブルと短当たり用開放態様決定テーブルと小当たり用開放態様決定テーブルとを示す図である。 第1特別図柄表示装置用の変動パターン決定テーブル1を示す図である。 第2特別図柄表示装置用の時短遊技状態における変動パターン決定テーブル2を示す図である。 第2特別図柄表示装置用の非時短遊技状態における変動パターン決定テーブル3を示す図である。 第2特別図柄表示装置用の非時短遊技状態における変動パターン決定テーブル4を示す図である。 非連続演出時の変動演出パターン決定テーブルを示す図である。 連続演出時の変動演出パターン決定テーブルを示す図である。 主制御基板におけるメイン処理を示す図である。 主制御基板におけるタイマ割込処理を示す図である。 主制御基板における入力制御処理を示す図である。 主制御基板における第1始動口検出スイッチ入力処理を示す図である。 主制御基板における第2始動口検出スイッチ入力処理を示す図である。 主制御基板における特図特電制御処理を示す図である。 主制御基板における特別図柄記憶判定処理を示す図である。 主制御基板における大当り判定処理を示す図である。 主制御基板における特別図柄変動処理を示す図である。 主制御基板における特別図柄停止処理を示す図である。 主制御基板における大当たり遊技処理を示す図である。 主制御基板における小当たり遊技処理を示す図である。 主制御基板における大当たり遊技終了処理を示す図である。 主制御基板における普図普電制御処理を示す図である。 主制御基板における普通図柄変動処理を示す図である。 主制御基板における普通電動役物制御処理を示す図である。 演出制御基板におけるメイン処理を示す図である。 演出制御基板におけるタイマ割込処理を示す図である。 演出制御基板におけるコマンド解析処理1を示す図である。 演出制御基板におけるコマンド解析処理2を示す図である。 演出制御基板における保留記憶処理を示す図である。 演出制御基板における連続演出判定処理を示す図である。 連続演出判定処理の模式図である。 変動表示データの特定の組合せを示す図である。 液晶表示装置に表示される表示画面における説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は本発明の遊技機の一例を示す正面図であり、図2は遊技機の裏面側の斜視図である。
遊技機1は、遊技球が流下する遊技領域6が形成された遊技盤2を設けており、遊技盤2の遊技領域6の外周部分には、ガラス枠110が備えられている。このガラス枠110には操作ハンドル3が回動可能に設けられている。
遊技者が操作ハンドル3に触れると、操作ハンドル3内にあるタッチセンサ3bが、操作ハンドル3に遊技者が触れたことを検知し、発射制御基板106にタッチ信号を送信する。発射制御基板106は、タッチセンサ3bからタッチ信号を受信すると、発射用ソレノイド4aの通電を許可する。そして、操作ハンドル3の回転角度を変化させると、操作ハンドル3に直結しているギアが回転し、ギアに連結した発射ボリューム3aのつまみが回転する。この発射ボリューム3aの検出角度に応じた電圧が、遊技球発射機構に設けられた発射用ソレノイド4aに印加される。そして、発射用ソレノイド4aに電圧が印加されると、発射用ソレノイド4aが印加電圧に応じて作動するとともに、操作ハンドル3の回動角度に応じた強さで、遊技領域6に向けて遊技球を発射する。
上記のようにして発射された遊技球は、レール5a、5b間を上昇して遊技盤2の上部位置に達した後、遊技領域6内を落下する。このとき、遊技領域6に設けられた不図示の複数の釘や風車によって、遊技球は予測不能に落下することとなる。
また、上記遊技領域6には、複数の一般入賞口7が設けられている。これら各一般入賞口7には、一般入賞口検出スイッチ7aが設けられており、この一般入賞口検出スイッチ7aが遊技球の入球を検出すると、所定の賞球(例えば10個の遊技球)が払い出される。
さらに、上記遊技領域6であって、上記一般入賞口7の上方には、普通図柄ゲート8が遊技球を通過可能に設けられている。普通図柄ゲート8には、遊技球の通過を検出するゲート検出スイッチ8aが設けられており、このゲート検出スイッチ8aが遊技球の通過を検出すると、後述する普通図柄の抽選が行われる。
また、上記遊技領域6の下部位置には、上記一般入賞口7と同様に、遊技球が入球可能な第1始動口9が設けられている。また、第1始動口9の真下には、第2始動口10が設けられている。第2始動口10は、一対の可動片10bを有しており、これら一対の可動片10bが閉状態に維持される第1の態様と、一対の可動片10bが開状態となる第2の態様とに可動制御される。なお、第2始動口10が上記第1の態様に制御されているときには、当該第2始動口10の真上に位置する第1始動口9が障害物となって、遊技球の受入れを不可能または困難としている。一方で、第2始動口10が上記第2の態様に制御されているときには、上記一対の可動片10bが受け皿として機能し、第2始動口10への遊技球の入球が容易となる。つまり、第2始動口10は、第1の態様にあるときには遊技球の入球機会がほとんどなく、第2の態様にあるときには遊技球の入球機会が増すこととなる。
なお、上記第1始動口9および第2始動口10には、遊技球の入球を検出する第1始動口検出スイッチ9aおよび第2始動口検出スイッチ10aがそれぞれ設けられており、これら検出スイッチが遊技球の入球を検出すると、後述する大当たり遊技を実行する権利獲得の抽選(以下、「大当たりの抽選」という)が行われる。また、検出スイッチ9a、10aが遊技球の入球を検出した場合にも、所定の賞球(例えば3個の遊技球)が払い出される。
本実施形態では、始動口検出スイッチ9aが第1始動領域検出手段を構成し、第2始動口検出スイッチ10aが第2始動領域検出手段を構成する。
そして、図1に示すように、上記第2始動口10のさらに下方には、大入賞口11が設けられている。この大入賞口11は、通常は大入賞口開閉扉11bによって閉状態に維持されており、遊技球の入球を不可能としている。これに対して、後述する特別遊技が開始されると、大入賞口開閉扉11bが開放されるとともに、この大入賞口開閉扉11bが遊技球を大入賞口11内に導く受け皿として機能し、遊技球が大入賞口11に入球可能となる。大入賞口11には大入賞口検出スイッチ11aが設けられており、この大入賞口検出スイッチ11aが遊技球の入球を検出すると、予め設定された賞球(例えば9個の遊技球)が払い出される。
上記大入賞口11のさらに下方、すなわち、遊技領域6の最下部には、一般入賞口7、第1始動口9、第2始動口10、および大入賞口11のいずれにも入球しなかった遊技球を排出するための排出口12が設けられている。
また、上記遊技盤2には、さまざまな演出を行う演出装置が設けられている。
具体的には、上記遊技領域6の略中央部分には、液晶表示器(LCD)等からなる液晶表示装置13が設けられており、この液晶表示装置13の右側面には、演出用役物装置14、15が設けられている。さらに、遊技盤2の上部位置および下部位置の双方には、演出用照明装置16が設けられており、上記操作ハンドル3の左側には、演出ボタン17が設けられている。
上記液晶表示装置13は、遊技が行われていない待機中に画像を表示したり、遊技の進行に応じた画像を表示したりする。なかでも、第1始動口9または第2始動口10に遊技球が入球したときには、抽選結果を遊技者に報知する演出図柄30が変動表示される。演出図柄30というのは、例えば3つの数字をそれぞれスクロール表示するとともに、所定時間経過後に当該スクロールを停止させて、特定の図柄(数字)を配列表示するものである。これにより、図柄のスクロール中には、あたかも現在抽選が行われているような印象を遊技者に与えるとともに、スクロールの停止時に表示される図柄によって、抽選結果が遊技者に報知される。この演出図柄30の変動表示中に、さまざまな画像やキャラクタ等を表示することによって、大当たりに当選するかもしれないという高い期待感を遊技者に与えるようにしている。
さらに、遊技状態を報知するために、遊技状態に対応した背景画像を表示する。
本実施形態では、所定の演出態様としての所定の画像を表示する液晶表示装置13が演出手段を構成するが、演出用役物装置14、15、演出用照明装置16、音声出力装置18における報知態様(駆動動作、点灯態様、音声内容)を用いて、演出用役物装置14、15、演出用照明装置16、音声出力装置18を演出手段としてもよい。
上記演出用役物装置14、15は、その動作態様によって遊技者に期待感を与えるものである。本実施形態においては、演出用役物装置14を人の顔の形をした可動装置で構成しており、また、その瞼を演出用役物装置15としている。演出用役物装置14は、例えば、左右方向に移動したり、遊技機1の正面側に突出したりする。また、演出用役物装置15は、瞼の開き具合が可変に制御されるようにしている。これら演出用役物装置14、15の動作態様や、両演出用役物装置14、15の動作の組み合わせによって、遊技者にさまざまな期待感を与えるようにしている。
また、演出用照明装置16は、それぞれ複数のライト16aを備えており、各ライト16aの光の照射方向や発光色を変更しながら、さまざまな演出を行うようにしている。
また、上記操作ハンドル3の左側には、遊技者が押圧操作可能な演出ボタン17が設けられている。この演出ボタン17は、例えば、上記液晶表示装置13に当該演出ボタン17を操作するようなメッセージが表示されたときのみ有効となる。演出ボタン17には、演出ボタン検出スイッチ17aが設けられており、この演出ボタン検出スイッチ17aが遊技者の操作を検出すると、この操作に応じてさらなる演出が実行される。
さらに、図1には示していないが、遊技機1にはスピーカからなる音声出力装置18(図3参照)が設けられており、上記の各演出装置に加えて、音声による演出も行うようにしている。
そして、遊技領域6の下方には、第1特別図柄表示装置19、第2特別図柄表示装置20、普通図柄表示装置21、第1特別図柄保留表示器22、第2特別図柄保留表示器23、普通図柄保留表示器24が設けられている。
上記第1特別図柄表示装置19は、第1始動口9に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たりの抽選結果を報知するものであり、7セグメントのLEDで構成されている。つまり、大当たりの抽選結果に対応する特別図柄が複数設けられており、この第1特別図柄表示装置19に大当たりの抽選結果に対応する特別図柄を表示することによって、抽選結果を遊技者に報知するようにしている。例えば、大当たりに当選した場合には「7」が表示され、ハズレであった場合には「−」が表示される。このようにして表示される「7」や「−」が特別図柄となるが、この特別図柄はすぐに表示されるわけではなく、所定時間変動表示された後に、停止表示されるようにしている。
より詳細には、第1始動口9に遊技球が入球すると、大当たりの抽選が行われることとなるが、この大当たりの抽選結果は即座に遊技者に報知されるわけではなく、所定時間を経過したところで遊技者に報知される。そして、所定時間が経過したところで、大当たりの抽選結果に対応する特別図柄が停止表示して、遊技者に抽選結果が報知されるようにしている。なお、第2特別図柄表示装置20は、第2始動口10に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たりの抽選結果を報知するためのもので、その表示態様は、上記第1特別図柄表示装置19における特別図柄の表示態様と同一である。
本実施形態では、特別図柄が報知図柄を構成し、特別図柄の変動表示および停止表示を行う第1特別図柄表示装置19または第2特別図柄表示装置20が図柄表示装置を構成し、より詳しくは第1特別図柄表示装置19が第1の図柄表示装置を構成し、第2特別図柄表示装置20が第2の図柄表示装置を構成する。なお、後述するように普通図柄が報知図柄を構成し、普通図柄の変動表示および停止表示を行う普通図柄表示装置21を図柄表示装置として構成してもよいし、演出図柄30が報知図柄を構成し、演出図柄30の変動表示および停止表示を行う液晶表示装置13を図柄表示装置として構成してもよい。
また、普通図柄表示装置21は、普通図柄ゲート8を遊技球が通過したことを契機として行われる普通図柄の抽選結果を報知するためのものである。この普通図柄の抽選によって当たりに当選すると普通図柄表示装置21が点灯し、その後、上記第2始動口10が所定時間、第2の態様に制御される。なお、この普通図柄についても、普通図柄ゲート8を遊技球が通過して即座に抽選結果が報知されるわけではなく、所定時間が経過するまで、普通図柄表示装置21を点滅させる等、普通図柄が変動表示するようにしている。
さらに、特別図柄の変動表示中や後述する特別遊技中等、第1始動口9または第2始動口10に遊技球が入球して、即座に大当たりの抽選が行えない場合には、一定の条件のもとで大当たりの抽選の権利が保留される。より詳細には、第1始動口9に遊技球が入球して保留される大当たりの抽選の権利は第1保留として保留され、第2始動口10に遊技球が入球して保留される大当たりの抽選の権利は第2保留として保留される。
これら両保留は、それぞれ上限保留個数を4個に設定し、その保留個数は、それぞれ第1特別図柄保留表示器22と第2特別図柄保留表示器23とに表示される。なお、第1保留が1つの場合には、第1特別図柄保留表示器22の左側のLEDが点灯し、第1保留が2つの場合には、第1特別図柄保留表示器22の2つのLEDが点灯する。また、第1保留が3つの場合には、第1特別図柄保留表示器22の左側のLEDが点滅するとともに右側のLEDが点灯し、第1保留が4つの場合には、第1特別図柄保留表示器22の2つのLEDが点滅する。また、第2特別図柄保留表示器23においても、上記と同様に第2保留の保留個数が表示される。
そして、普通図柄の上限保留個数も4個に設定されており、その保留個数が、上記第1特別図柄保留表示器22および第2特別図柄保留表示器23と同様の態様によって、普通図柄保留表示器24において表示される。
ガラス枠110は、遊技盤2の前方(遊技者側)において遊技領域6を視認可能に覆うガラス板(図示せず)を支持している。ガラス板は、ガラス枠110に対して着脱可能に固定されている。
またガラス枠110は、左右方向の一端側(たとえば遊技機に正対して左側)においてヒンジ機構部111を介して外枠100に連結されており、ヒンジ機構部111を支点として左右方向の他端側(たとえば遊技機に正対して右側)を外枠100から開放させる方向に回動可能とされている。ガラス枠110は、ガラス板111とともに遊技盤2を覆い、ヒンジ機構部111を支点として扉のように回動することによって、遊技盤2を含む外枠100の内側部分を開放することができる。ガラス枠110の他端側には、ガラス枠110の他端側を外枠100に固定するロック機構が設けられている。ロック機構による固定は、専用の鍵によって解除することが可能とされている。また、ガラス枠110には、ガラス枠110が外枠100から開放されているか否かを検出する扉開放スイッチ33(図3参照)も設けられている。
遊技機1の裏面には、主制御基板101、演出制御基板102、払出制御基板103、電源基板107、遊技情報出力端子板108などが設けられている。また、電源基板107に遊技機に電力を給電するための電源プラグ50や、図示しない電源スイッチが設けられている。
(制御手段の内部構成)
次に、図3の遊技機のブロック図を用いて、遊技の進行を制御する制御手段について説明する。
主制御基板101は遊技の基本動作を制御する。この主制御基板101は、メインCPU101a、メインROM101b、メインRAM101cを備えている。メインCPU101aは、各検出スイッチやタイマからの入力信号に基づいて、メインROM101bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置や表示器を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板にコマンドを送信したりする。メインRAM101cは、メインCPU101aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
上記主制御基板101の入力側には、一般入賞口検出スイッチ7a、ゲート検出スイッチ8a、第1始動口検出スイッチ9a、第2始動口検出スイッチ10a、大入賞口検出スイッチ11aが接続されており、遊技球の検出信号が主制御基板101に入力するようにしている。
また、主制御基板101の出力側には、第2始動口10の一対の可動片10bを開閉動作させる始動口開閉ソレノイド10cと、大入賞口開閉扉11bを開閉動作させる大入賞口開閉ソレノイド11cとが接続されるとともに、第1特別図柄表示装置19、第2特別図柄表示装置20、普通図柄表示装置21、第1特別図柄保留表示器22、第2特別図柄保留表示器および普通図柄保留表示器24が接続されており、出力ポートを介して各種信号が出力される。
また、主制御基板101は、遊技店のホールコンピュータ等において遊技機の管理をするために必要となる外部情報信号を遊技情報出力端子板108に出力する。
本実施形態では、主制御基板101とその主制御基板101に直接的に制御される各種装置(第1特別図柄表示装置等)とが主制御手段として構成される。
主制御基板101のメインROM101bには、遊技制御用のプログラムや各種の遊技に決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。
例えば、特別図柄変動の停止結果を大当りとするか否かを判定する際に参照される大当り判定テーブル(図4(a)、図4(b)参照)、普通図柄変動の停止結果を当りとするか否かを判定する際に参照される当り判定テーブル(図4(c)参照)、特別図柄の停止図柄を決定する図柄決定テーブル(図5参照)、特別図柄と遊技状態バッファにあるデータとに基づいて遊技状態を決定するための大当たり終了時設定データテーブル(図6参照)、大入賞口開閉扉11bの開閉条件を決定する特別電動役物作動態様決定テーブル(図7参照)、長当たり用開放態様決定テーブル(図8(a)参照)、短当たり用開放態様決定テーブル(図8(b)参照)、小当たり用の開放態様決定テーブル(図8(c)参照)、特別図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定テーブル(図9〜図12参照)等がメインROM101bに記憶されている。これら各種テーブルの具体例は図4〜図12において、後述する。
なお、上述したテーブルは、本実施形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、遊技の進行にあたっては、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
本実施形態では、変動パターン決定テーブルが変動時間決定テーブルを構成し、変動パターン決定テーブルを記憶するメインROM101bが変動時間決定テーブル記憶手段を構成する。
主制御基板101のメインRAM101cは、複数の記憶領域を有している。
例えば、メインRAM101cには、普通図柄保留数(G)記憶領域、普通図柄保留記憶領域、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域、判定記憶領域、第1特別図柄記憶領域、第2特別図柄記憶領域、高確率遊技状態の残り変動回数(X)記憶領域、時短遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域、ラウンド遊技回数(R)記憶領域、開放回数(K)記憶領域、大入賞口入球数(C)記憶領域、遊技状態記憶領域、遊技状態バッファ、停止図柄データ記憶領域、演出用伝送データ格納領域、各種のタイマカウンタが設けられている。そして、遊技状態記憶領域は、時短遊技フラグ記憶領域、高確率遊技フラグ記憶領域、特図特電処理データ記憶領域、普図普電処理データ記憶領域を備えている。なお、上述した記憶領域も一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
本実施形態では、メインRAM101cにある第1特別図柄記憶領域および第2特別図柄記憶領域が保留記憶手段を構成し、より詳しくは第1特別図柄記憶領域が第1保留記憶手段を構成し、第2特別図柄記憶領域が第2保留記憶手段を構成する。
遊技情報出力端子板108は、主制御基板101において生成された外部情報信号を遊技店のホールコンピュータ等に出力するための基板である。遊技情報出力端子板108は、主制御基板101と配線接続され、外部情報を遊技店のホールコンピュータ等と接続をするためのコネクタが設けられている。
電源基板107は、コンデンサからなるバックアップ電源を備えており、遊技機に供給する電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検知信号を主制御基板101に出力する。より具体的には、電断検知信号がハイレベルになるとメインCPU101aは動作可能状態になり、電断検知信号がローレベルになるとメインCPU101aは動作停止状態になる。バックアップ電源はコンデンサに限らず、例えば、電池でもよく、コンデンサと電池とを併用して用いてもよい。
演出制御基板102は、主に遊技中や待機中等の各演出を制御する。この演出制御基板102は、サブCPU102a、サブROM102b、サブRAM102cを備えており、主制御基板101に対して、当該主制御基板101から演出制御基板102への一方向に通信可能に接続されている。サブCPU102aは、主制御基板101から送信されたコマンド、または、上記演出ボタン検出スイッチ17a、タイマからの入力信号に基づいて、サブROM102bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータをランプ制御基板104または画像制御基板105に送信する。サブRAM102cは、サブCPU102aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
本実施形態では、演出制御基板102とその演出制御基板102によって制御される各種装置(画像表示装置等)とが演出制御手段として構成される。
演出制御基板102のサブROM102bには、演出制御用のプログラムや各種の遊技の決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。
例えば、主制御基板から受信した変動パターン指定コマンドに基づいて変動演出パターンを決定するための変動演出パターン決定テーブル(図13、図14)、停止表示する演出図柄30の組み合わせを決定するための演出図柄決定テーブル(図示省略)等がサブROM102bに記憶されている。なお、上述したテーブルは、本実施形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、遊技の進行にあたっては、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
演出制御基板102のサブRAM102cは、複数の記憶領域を有している。
サブRAM102cには、コマンド受信バッファ、遊技状態記憶領域、演出モード記憶領域、変動演出パターン記憶領域、演出図柄記憶領域、第1保留記憶領域、第2保留記憶領域等が設けられている。なお、上述した記憶領域も一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
また、本実施形態では、演出制御基板102には、現在時刻を出力するRTC(リアルタイムクロック)102dが搭載されている。サブCPU102aは、RTC102dから現在の日付を示す日付信号や現在の時刻を示す時刻信号を入力し、現在の日時にもとづいて各種処理を実行する。RTC102dは、通常、遊技機に電源が供給されているときには遊技機からの電源によって動作し、遊技機の電源が切られているときには、電源基板107に搭載されたバックアップ電源から供給される電源によって動作する。従って、RTC102dは、遊技機の電源が切られている場合であっても現在の日時を計時することができる。なお、RTC102dは、演出制御基板上に電池を設けて、かかる電池によって動作するようにしてもよい。
払出制御基板103は、遊技球の発射制御と賞球の払い出し制御を行う。この払出制御基板103は、払出CPU103a、払出ROM103b、払出RAM103cを備えており、主制御基板101に対して、双方向に通信可能に接続されている。払出CPU103aは、遊技球が払い出されたか否かを検知する払出球計数検知スイッチ32、扉開放スイッチ33、タイマからの入力信号に基づいて、払出ROM103bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータを主制御基板101に送信する。また、払出制御基板103の出力側には、遊技球の貯留部から所定数の賞球を遊技者に払い出すための賞球払出装置の払出モータ31が接続されている。払出CPU103aは、主制御基板101から送信された払出個数指定コマンドに基づいて、払出ROM103bから所定のプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、賞球払出装置の払出モータ31を制御して所定の賞球を遊技者に払い出す。このとき、払出RAM103cは、払出CPU103aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
また、図示しない遊技球貸出装置(カードユニット)が払出制御基板103に接続されているか確認し、遊技球貸出装置(カードユニット)が接続されていれば、発射制御基板106に遊技球を発射させることを許可する発射制御データを送信する。
発射制御基板106は、払出制御基板103から発射制御データを受信すると発射の許可を行う。そして、タッチセンサ3bからのタッチ信号および発射ボリューム3aからの入力信号を読み出し、発射用ソレノイド4aを通電制御し、遊技球を発射させる。
ここで、発射用ソレノイド4aの回転速度は、発射制御基板106に設けられた水晶発振器の出力周期に基づく周波数から、約99.9(回/分)に設定されている。これにより、1分間における発射遊技数は、発射ソレノイドが1回転する毎に1個発射されるため、約99.9(個/分)となる。すなわち、遊技球は約0.6秒毎に発射されることになる。
ランプ制御基板104は、遊技盤2に設けられた演出用照明装置16を点灯制御したり、光の照射方向を変更するためのモータに対する駆動制御をしたりする。また、演出役物14、15を動作させるソレノイドやモータ等の駆動源を通電制御する。このランプ制御基板104は、演出制御基板102に接続されており、演出制御基板102から送信されたデータに基づいて、上記の各制御を行うこととなる。
画像制御基板105は、上記液晶表示装置13の画像表示制御を行うための図示しない画像CPU、画像ROM、画像RAM、VRAMと、音声CPU、音声ROM、音声RAMとを備えている。この画像制御基板105は、上記演出制御基板102に双方向通信可能に接続されており、その出力側に上記液晶表示装置13および音声出力装置18を接続している。
上記画像ROMには、液晶表示装置13に表示される演出図柄30や背景等の画像データが多数格納されており、画像CPUが演出制御基板102から送信されたコマンドに基づいて所定のプログラムを読み出すとともに、所定の画像データを画像ROMからVRAMに読み出して、液晶表示装置13における表示制御をする。なお、画像CPUは、液晶表示装置13に対して、背景画像表示処理、演出図柄表示処理、キャラクタ画像表示処理など各種画像処理を実行するが、背景画像、演出図柄画像、キャラクタ画像は、液晶表示装置13の表示画面上において重畳表示される。
すなわち、演出図柄画像やキャラクタ画像は背景画像よりも手前に見えるように表示される。このとき、同一位置に背景画像と図柄画像が重なる場合、Zバッファ法など周知の陰面消去法により各画像データのZバッファのZ値を参照することで、図柄画像を優先してVRAMに記憶させる。
また、上記音声ROMには、音声出力装置18から出力される音声のデータが多数格納されており、音声CPUは、演出制御基板102から送信されたコマンドに基づいて所定のプログラムを読み出すとともに、音声出力装置18における音声出力制御をする。
次に、図4〜図12を参照して、メインROM101bに記憶されている各種テーブルの詳細について説明する。
図4(a)、図4(b)は、特別図柄変動の停止結果を大当りとするか否かを判定する際に参照される大当り判定テーブルを示す図である。図4(a)は、第1特別図柄表示装置19において参照される大当り判定テーブルであり、図4(b)は、第2特別図柄表示装置20において参照される大当り判定テーブルである。図4(a)と図4(b)とのテーブルでは、小当たりの当選確率が相違しているものの、大当たり確率は同一である。
具体的には、大当り判定テーブルは、低確率時乱数判定テーブルと高確率時乱数判定テーブルとから構成され、遊技状態を参照し、低確率時乱数判定テーブルまたは高確率時乱数判定テーブルが選択され、選択されたテーブルと抽出された特別図柄判定用乱数値に基づいて、「大当たり」か「小当たり」か「ハズレ」かを判定するものである。
例えば、図4(a)に示す第1特別図柄表示装置19における低確率時乱数判定テーブルによれば、「7」、「317」の2個の特別図柄判定用乱数値が大当たりと判定される。一方、この高確率時乱数判定テーブルによれば「7」、「37」、「67」、「97」、「127」、「157」、「187」、「217」、「247」、「277」、「317」、「337」、「367」、「397」、「427」、「457」、「487」、「517」、「547」、「577」の10個の特別図柄判定用乱数値が大当たりと判定される。また、低確率時乱数判定テーブルを用いても高確率時乱数判定テーブルを用いても、特別図柄判定用乱数値が「50」、「100」、「150」、「200」の4個の特別図柄判定用乱数値であった場合に「小当たり」と判定される。なお、上記以外の乱数値であった場合には、「ハズレ」と判定される。
従って、特別図柄判定用乱数値の乱数範囲が0〜598であるから、低確率時に大当たりと判定される確率は1/299.5であり、高確率時に大当たりと判定される確率は10倍アップして1/29.95である。また、小当たりと判定される確率は、低確率と高確率時ともに1/149.75となる。
図4(c)は、普通図柄変動の停止結果を当りとするか否かを判定する際に参照される当り判定テーブルを示す図である。
具体的には、当たり判定テーブルは、非時短遊技状態時乱数判定テーブルと時短遊技状態時乱数判定テーブルとから構成され、遊技状態を参照し、非時短遊技状態時乱数判定テーブルまたは時短遊技状態時乱数判定テーブルが選択され、選択されたテーブルと抽出された当たり判定用乱数値に基づいて、「当たり」か「ハズレ」かを判定するものである。
例えば、図4(c)に示す非時短遊技状態時乱数判定テーブルによれば、「0」という1個の当たり判定用乱数値が当たりと判定される。一方、この時短遊技状態時乱数判定テーブルによれば「0」〜「9」の10個の当たり判定用乱数値が当たりと判定される。なお、上記以外の乱数値であった場合には、「ハズレ」と判定される。
従って、当たり判定用乱数値の乱数範囲が0〜10であるから、非時短遊技状態時時に大当たりと判定される確率は1/11であり、時短遊技状態時に大当たりと判定される確率は10倍アップして10/11である。
図5は、特別図柄の停止図柄を決定する図柄決定テーブルを示す図である。
図5(a)は、大当たり時に停止図柄を決定するための図柄決定テーブルであり、図5(b)は、小当たり時に停止図柄を決定するための図柄決定テーブルであり、図5(c)は、ハズレ時に停止図柄を決定するための図柄決定テーブルである。また、より詳細には図柄決定テーブルも特別図柄表示装置ごとに構成され、第1特別図柄表示装置用の図柄決定テーブルと第2特別図柄表示装置用の図柄決定テーブルとから構成されている。
図柄決定テーブルによって、抽出された大当たり図柄用乱数値または小当たり図柄用乱数値等に基づき、特別図柄の種類(停止図柄データ)が決定される。例えば、大当たり時には大当たり図柄用乱数値を参照し、大当たり図柄用乱数値が「10」であれば、停止図柄データとして「01」(第1特定用特別図柄)を決定する。また、小当たり時には小当たり図柄用乱数値を参照し、小当たり図柄用乱数値が「50」であれば、停止図柄データとして「08」(小当たり用特別図柄B)を決定する。さらに、ハズレ時であった場合には、乱数値を参照せずに、停止図柄データとして「00」(特別図柄0)を決定する。
そして、特別図柄の変動開始時には、決定した特別図柄の種類(停止図柄データ)に基づいて、特別図柄の情報としての演出図柄指定コマンドが生成される。ここで、演出図柄指定コマンドは、1コマンドが2バイトのデータで構成されており、制御コマンドの分類を識別するため1バイトのMODEと、実行される制御コマンドの内容(機能)を示す1バイトのDATAとから構成される。このことは、後述する先読み変動パターン指定コマンド、変動パターン指定コマンドについても同様である。
なお、後述するように、特別図柄の種類(停止図柄データ)によって、大当たり終了後の遊技状態(図6参照)、大当たり態様(図7参照)決定されることから、特別図柄の種類が大当たり終了後の遊技状態と大当たり態様を決定するものといえる。
図6は、大当たり終了後の遊技状態を決定するための大当たり終了時設定データテーブルである。図6に示す大当たり終了時設定データテーブルによって、特別図柄の種類(停止図柄データ)と遊技状態バッファに記憶された大当たり当選時の遊技状態とに基づき、高確率遊技フラグの設定、高確率遊技状態の残り変動回数(X)の設定、時短遊技フラグの設定、時短遊技状態の残り変動回数(J)の設定が行われる。
なお、大当たり当選時の遊技状態を示す遊技状態バッファの「00H」は、時短遊技フラグと高確率遊技フラグの両方がセットされていない遊技状態情報を示し、「01H」は、時短遊技フラグはセットされていないが高確率遊技フラグはセットされている遊技状態情報を示し、「02H」は、時短遊技フラグがセットされているが高確率遊技フラグがセットされていない遊技状態情報を示し、「03H」は、時短遊技フラグと高確率遊技フラグとの両方がセットされている遊技状態情報を示すものである。
図6に示す大当たり終了時設定データテーブルの特徴としては、第1特別図柄表示装置19において第1特定用特別図柄2(停止図柄データ02、短当たりに対応)、第1特定用特別図柄3(停止図柄データ03、短当たりに対応)が決定された場合には、遊技状態バッファに記憶された当選時の遊技状態に基づいて時短遊技フラグの設定や時短回数を異ならせている。
具体的には、第1特定用特別図柄2(停止図柄データ02)の場合において、少なくとも高確率遊技フラグがセットされていない遊技状態バッファのデータ(00H、02H)であれば、大当たり終了後には高確率遊技フラグをセットするとともに、確率遊技状態の残り変動回数(X)を10000回にセットするものの、時短遊技フラグのセットは行わず、時短遊技状態の残り変動回数(J)も0回にセットする。一方、少なくとも高確率遊技フラグがセットされている遊技状態バッファのデータ(01H、03H)であれば、大当たり終了後には高確率遊技フラグをセットするとともに、確率遊技状態の残り変動回数(X)を10000回にセットし、時短遊技フラグもセットして、時短遊技状態の残り変動回数(J)も10000回にセットする。
これにより、時短遊技状態の残り変動回数(J)を変化させ、大当たり当選時の遊技状態が何であるかの楽しみを遊技者に付与することができる。
すなわち、本実施形態の図6に示す大当たり終了時設定データテーブルでは、短当り(第1特定用特別図柄2、第1特定用特別図柄3)の大当たりになったとしても、大当たり当選時の遊技状態が高確率遊技状態であれば、必ず時短遊技状態に移行するように構成されている。
図7は、大入賞口開閉扉11bの開閉条件を決定する特別電動役物作動態様決定テーブルである。図7のテーブルによって、特別図柄の種類(停止図柄データ)に基づいて、大当たり遊技で行われる作動回数や、大入賞口の開放態様テーブルが決定される。
図7に示す特別電動役物作動態様決定テーブルの特徴としては、第2始動口10に遊技球が入球した場合に作動される第2特別図柄表示装置20においては、「短当たり」が決定されないように構成されている。
これは、非時短遊技状態においては、第2始動口10にほとんど遊技球が入球しないのに、第2始動口10に遊技球が入球した場合に短当たりが決定されてしまうと、せっかく時短遊技状態を設けても、遊技者の遊技に対する意欲を減退させてしまうおそれがあるからである。このような遊技に対する意欲の減退を防止させるため、図7に示す特別電動役物作動態様決定テーブルでは、「短当たり」が決定されないように構成されている。
さらに、大当たりであれば、長当たりであっても短当たりであっても、全て同一のラウンド遊技回数(15回)になるように構成されている。
図8は、図7で決定された大入賞口の開放態様テーブルの詳細を示す開放態様決定テーブルであり、図8(a)は長当たり用開放態様決定テーブル、図8(b)は短当たり用開放態様決定テーブル、D(c)は小当たり用開放態様決定テーブルである。
具体的には、ラウンド遊技回数(R)、開放回数(K)、開放時間、閉鎖時間がそれぞれ対応付けられて記憶されている。
ここで、図8(b)の短当たり用開放態様決定テーブルと図8(c)の小当たり用開放態様決定テーブルとは、ラウンド遊技回数(R)と開放回数(K)とでデータの差異こそあるものの、実際の大入賞口開閉扉11bの開閉動作の回数は同一(15回)であり、開放時間(0.052秒)及び閉鎖時間(0.052秒)も同一であるから、遊技者は外見から小当たりであるのか短当たりであるのか区別することはできない。これにより、遊技者に小当たりであるのか短当たりであるのかということを推測させる楽しみを付与させることができる。ただし、まったく同じ開放時間や閉鎖時間を設定することに限られず、遊技者が小当たりであるのか短当たりであるのかを判別不能な差異であれば構わない。
また、「短当たり」または「小当たり」の開放時間(0.052秒)は、上述したように遊技球が1個発射される時間(約0.6秒)よりも短いため、大入賞口開閉扉11bが開放したとしても大入賞口11に入賞することが困難であり、「短当たり」または「小当たり」の開放態様は「不利な開放態様」といえる。一方、「長当たり」の開放時間(29.5秒)は、遊技球が1個発射される時間(約0.6秒)よりも長いため、「有利な開放態様」といえる。
図9〜図12は、特別図柄の変動パターンを決定するための変動パターン決定テーブルを示す図である。より具体的には、図9は第1特別図柄表示装置において参照される変動パターン決定テーブル1を示す図であり、図10は第2特別図柄表示装置の時短遊技状態において参照される変動パターン決定テーブル2を示す図であり、図11は、第1特別図柄保留数(U1)=0のときに第2特別図柄表示装置の非時短遊技状態において参照される変動パターン決定テーブル3を示す図であり、図12は、第1特別図柄保留数(U1)>0のときの第2特別図柄表示装置の非時短遊技状態において参照される変動パターン決定テーブル4を示す図である。
本実施形態では、図11に示す変動パターン決定テーブル3が第1の変動時間決定テーブルを構成し、さらには図12に示す変動パターン決定テーブル4が第2の変動時間決定テーブルを構成し、図10に示す変動パターン決定テーブル2が第3の変動時間決定テーブルを構成する。
具体的には、変動パターン決定テーブルによって、確率遊技状態、特別図柄判定用乱数値(大当たりの当選または落選)、大当たり図柄用乱数値(大当たり図柄)、第1特別図柄保留数(U1)または第2特別図柄保留数(U2)、リーチ判定用乱数値及び変動パターン用乱数値に基づき、変動パターンが決定される。そして、特別図柄の変動開始時に決定された変動パターンに基づいて、特別図柄の変動時間が決定される。
従って、「変動パターン」とは、少なくとも大当たりの判定結果及び特別図柄に変動態様を示すものといえ、特別図柄の変動時間を定めるものともいえる。
なお、大当たりまたは小当たりのときには、必ずリーチを行うように構成しているため、大当たりまたは小当たりのときにはリーチ判定用乱数値を参照しないように構成されている。
また、変動パターンは、(1)始動口に遊技球が入賞した時と(2)特別図柄の変動開始時にそれぞれ決定される。そして、始動口に遊技球が入賞した時に決定された変動パターンに基づいて、「先読み変動パターン指定コマンド」が生成される。一方、特別図柄の変動開始時に決定された変動パターンに基づいて、「変動パターン指定コマンド」が生成されるとともに、特別図柄の変動時間が決定される。その後、生成された先読み変動パターン指定コマンドおよび変動パターン指定コマンドは、主制御基板101から演出制御基板102へと送信される。
また、始動口に遊技球が入賞したとき時と特別図柄の変動開始時とでは、同じ変動パターン決定テーブルを参照して変動パターンを決定するため、原則として同じ変動パターンが決定される。ここで、特別図柄の変動開始時のみならず、わざわざ始動口に遊技球が入賞したとき時にも変動パターンを決定するのは、特別図柄の変動開始時に決定される変動時間を事前に把握しておくためである。
また、先読み変動パターン指定コマンドは、MODEとして「A0H」であるときには、第1始動口9に遊技球が入賞したことを契機として判定記憶領域(第0記憶部)に記憶されているデータを示し、MODEとして「A1H」であるときには、第1特別図柄記憶領域の第1記憶部に記憶されているデータを示し、MODEとして「A2H」であるときには、第1特別図柄記憶領域の第2記憶部に記憶されているデータを示し、MODEとして「A3H」であるときには、第1特別図柄記憶領域の第3記憶部に記憶されているデータを示し、MODEとして「A4H」であるときには、第1特別図柄記憶領域の第4記憶部に記憶されているデータを示すものである。また、MODEとして「B0H」であるときには、第2始動口10に遊技球が入賞したことを契機として判定記憶領域(第0記憶部)に記憶されているデータを示し、MODEとして「B1H」であるときには、第2特別図柄記憶領域の第1記憶部に記憶されているデータを示し、MODEとして「B2H」であるときには、第2特別図柄記憶領域の第2記憶部に記憶されているデータを示し、MODEとして「B3H」であるときには、第2特別図柄記憶領域の第3記憶部に記憶されているデータを示し、MODEとして「B4H」であるときには、第2特別図柄記憶領域の第4記憶部に記憶されているデータを示すものである。
そして、先読み変動パターン指定コマンドのDATAは、始動口に遊技球が入賞したときに決定された変動パターン番号を示すものである。これにより、先読み変動パターン指定コマンドによって、どの保留記憶に何の変動パターンが記憶されているかを解析することができる。
また、変動パターン指定コマンドは、MODEとして「E6H」であるときには、第1始動口9に遊技球が入賞して、第1特別図柄表示装置83の特別図柄の変動開始時に決定された変動パターンに対応する変動パターン指定コマンドであることを示し、MODEとして「E7H」であるときには、第2始動口10に遊技球が入賞して、第2特別図柄表示装置84の特別図柄の変動開始時に決定された変動パターンに対応する変動パターン指定コマンドであることを示す。そして、変動パターン指定コマンドのDATAは、具体的な変動パターン番号を示すものである。すなわち、変動パターン指定コマンドも変動パターンを示す情報ということになる。
また、図12に示す変動パターン決定テーブル4を除く、図9〜図11に示す変動パターン決定テーブルの特徴として、大当たりの判定結果がハズレの場合に時短遊技状態であるとき又は保留球数が多いときには、特別図柄の変動時間が短くなるように設定されている。
例えば、図9に示す変動パターン決定テーブル1であれば、低確率遊技状態においてハズレであって保留球数(U1)=2の場合に、時短遊技状態のときにはリーチ判定用乱数値(0〜94)に基づいて95%の確率で変動時間が3000msの変動パターン9(短縮変動)が決定されるが、非時短遊技状態のときには保留球数(U1)=2であっても変動時間が3000msを超える変動パターンが決定される(変動時間が短い変動パターンは決定されない)。また、図9に示す変動パターン決定テーブル1であれば、低確率遊技状態かつ非時短遊技状態においてハズレの場合に、保留球数(U1)が3〜4のときには、リーチ判定用乱数値(0〜89)に基づいて90%の確率で変動時間が3000msの変動パターン9(短縮変動)が決定されるが、保留球数(U1)が0〜2のときには、リーチ判定用乱数値および変動パターン用乱数値に基づいて変動時間が3000msを超える変動パターンが決定される(変動時間が短い変動パターンは決定されない)。これは、図10に示す変動パターン決定テーブル2、図11に示す変動パターン決定テーブル3についても同様である。
このように、時短遊技状態中または保留球数が多くなると、特別図柄の変動時間が短くなるように設定されている。
さらに、図12に示す変動パターン決定テーブル4を除く、図9〜図11に示す変動パターン決定テーブルの特徴として、始動口に遊技球が入賞した時と特別図柄の変動開始時との変動パターンが保留球数によって極力相違しないように、各保留球数において所定の演出(例えばリーチ演出)を実行するための変動パターンを決定するためのリーチ判定用乱数値を統一させている。すなわち、保留球数によって所定の演出を実行する変動パターンを決定する確率(いわゆるリーチ確率)が、保留球数によって変化しないように構成されている。
例えば、図9に示す変動パターン決定テーブルであれば、低確率遊技状態かつ非時短遊技状態においてハズレの場合に、いずれの保留球数によってもリーチ判定用乱数値が90〜99のときには、変動パターン6〜8が決定されるように構成されている。
これにより、始動口に遊技球が入賞した時と特別図柄の変動開始時との変動パターン決定時の保留球数の相違を原因として、始動口に遊技球が入賞した時の変動パターンと特別図柄の変動開始時の変動パターンとの相違を極力抑えることができる。
特に、図9に示す変動パターン決定テーブルにおいては、非時短遊技状態においてハズレの場合に、いずれの保留球数によってもリーチ判定用乱数値が90〜99のときには、後述する連続演出を行える変動パターン6が決定されうるように設定されている。
このため、始動口に遊技球が入賞した時に連続演出を行える変動パターン6が決定されたにもかかわらず、特別図柄の変動開始時には変動パターン6が変更されたということをなくすことができる。
また、図12に示す変動パターン決定テーブル4の特徴として、保留球数を参照せずに変動パターンを決定するように設定されている。このため、保留球数による特別図柄の変動時間(短縮時間)を考慮せずに、特定の演出に合わせた変動時間を設定することができる。
なお、本実施形態の図12に示す変動パターン決定テーブル4においては、保留球数のみならず、大当たり図柄用乱数値(大当たり図柄)、リーチ判定用乱数値及び変動パターン用乱数値も参照していないが、保留球数さえ参照しなければ、大当たり図柄用乱数値(大当たり図柄)、リーチ判定用乱数値及び変動パターン用乱数値を参照してもよい。
次に、図13〜図14を参照して、サブROM102bに記憶されている各種テーブルの詳細について説明する。
図13は、後述するようにサブRAM102cにある第1保留記憶領域に連続演出フラグがセットされていないときに参照される非連続演出時の変動演出パターン決定テーブルを示す図である。また、図14は、後述するようにサブRAM102cにある第1保留記憶領域に連続演出フラグがセットされているときに参照される連続演出時の変動演出パターン決定テーブルを示す図である。
ここで「変動演出パターン」とは、特別図柄の変動中に行われる演出手段(液晶表示装置13、音声出力装置18、演出用照明装置16、演出用役物装置15)における具体的な演出態様をいい、変動演出パターンによって液晶表示装置13に表示される背景の表示態様、キャラクタの表示態様、演出図柄30の変動態様が決定される。また、本実施形態でいう「リーチ」とは、特別遊技に移行することを報知する図柄の組合せの一部が停止表示され、他の図柄が変動表示を行っている状態をいう。例えば、大当たり遊技に移行することを報知する演出図柄30の組合せとして「777」の3桁の演出図柄30の組み合わせが設定されている場合に、2つの演出図柄30が「7」で停止表示され、残りの演出図柄30が変動表示を行っている状態をいう。
具体的には、第1保留記憶領域に連続演出フラグがセットされていないときには、図13に示す非連続演出時の変動演出パターン決定テーブルを参照し、主制御基板101から受信した変動パターン指定コマンドに基づいて、サブCPU102aが変動演出パターンを決定する。一方、第1保留記憶領域に連続演出フラグがセットされているときには、図14に示す連続演出時の変動演出パターン決定テーブルを参照し、主制御基板101から受信した変動パターン指定コマンドに基づいて、サブCPU102aが変動演出パターンを決定する。
特に、図14に示す連続演出時の変動演出パターン決定テーブルでは、同じ第1保留記憶領域に連続演出フラグがセットされているときであっても、初回に連続演出フラグがセットされたとき(連続演出開始時)と連続して連続演出フラグがセットされたとき(連続演出中)とで、同じ変動パターン指定コマンドであっても変動演出パターンを異ならせている。このため、変動パターン指定コマンドの数を減少させて、主制御基板101のメインROM101bにおける記憶容量の削減を図っている。
(遊技状態の説明)
次に、遊技が進行する際の遊技状態について説明する。本実施形態においては、「低確率遊技状態」「高確率遊技状態」「時短遊技状態」「非時短遊技状態」のいずれかの遊技状態にて遊技が進行する。ただし、遊技の進行中において、遊技状態が「低確率遊技状態」または「高確率遊技状態」である場合には、必ず「時短遊技状態」または「非時短遊技状態」となっている。つまり、「低確率遊技状態」であって、かつ「時短遊技状態」である場合と、「低確率遊技状態」であって、かつ「非時短遊技状態」である場合とが存在することとなる。なお、遊技を開始したときの遊技状態、すなわち遊技機1の初期の遊技状態は、「低確率遊技状態」であって「非時短遊技状態」に設定されており、この遊技状態を本実施形態においては「通常遊技状態」と称することとする。
本実施形態において「低確率遊技状態」というのは、第1始動口9または第2始動口10に遊技球が入球したことを条件として行われる大当たりの抽選において、大当たりの当選確率が1/299.5に設定された遊技状態をいう。ここでいう大当たりの当選とは、後述する「長当たり遊技」または「短当たり遊技」を実行する権利を獲得することである。
これに対して「高確率遊技状態」というのは、上記大当たりの当選確率が1/29.95に設定された遊技状態をいう。したがって、「高確率遊技状態」では、「低確率遊技状態」よりも、「長当たり遊技」または「短当たり遊技」を実行する権利の獲得が容易となる。
本実施形態において「非時短遊技状態」というのは、普通図柄ゲート8を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄の抽選において、その抽選に要する時間が29秒と長く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口10の開放制御時間が0.2秒と短く設定された遊技状態をいう。つまり、普通図柄ゲート8を遊技球が通過すると、普通図柄の抽選が行われるが、その抽選結果は、当該抽選が開始されてから29秒後に確定する。そして、抽選結果が当たりであった場合には、その後、第2始動口10が約0.2秒間、第2の態様に制御される。
これに対して「時短遊技状態」というのは、上記普通図柄の抽選に要する時間が3秒と、「非時短遊技状態」よりも短く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口10の開放制御時間が3.5秒と、「非時短遊技状態」よりも長く設定された遊技状態をいう。さらに、「非時短遊技状態」においては普通図柄の抽選において当たりに当選する確率が1/11に設定され、「時短遊技状態」においては普通図柄の抽選において当たりに当選する確率が10/11に設定さる。
したがって、「時短遊技状態」においては、「非時短遊技状態」よりも、普通図柄ゲート8を遊技球が通過する限りにおいて、第2始動口10が第2の態様に制御されやすくなる。これにより、「時短遊技状態」では、遊技者が遊技球を消費せずに遊技を進行することが可能となる。
なお、普通図柄の抽選において当たりに当選する確率を「非時短遊技状態」および「時短遊技状態」のいずれの遊技状態であっても変わらないように設定してもよい。
(当たりの種類の説明)
本実施形態においては、「長当たり」、「短当たり」の2種類の大当たりと、1種類の「小当たり」とが設けられている。
本実施形態において「長当たり遊技」というのは、第1始動口9または第2始動口10に遊技球が入球したことを条件として行われる大当たりの抽選において、長当たり遊技を実行する権利を獲得した場合に実行される遊技をいう。
「長当たり遊技」においては、大入賞口11が開放されるラウンド遊技を計15回行う。各ラウンド遊技における大入賞口11の総開放時間は最大29.5秒に設定されており、この間に大入賞口11に所定個数の遊技球(例えば9個)が入球すると、1回のラウンド遊技が終了となる。つまり、「長当たり遊技」は、大入賞口11に遊技球が入球するとともに、当該入球に応じた賞球を遊技者が獲得できることから、多量の賞球を獲得可能な遊技である。
本実施形態において「短当たり遊技」というのは、第1始動口9もしくは第2始動口10に遊技球が入球したことを条件として行われる大当たりの抽選において、短当たり遊技を実行する権利を獲得した場合に実行される遊技をいう。
「短当たり遊技」においては、大入賞口11が開放されるラウンド遊技を計15回行う。ただし、各ラウンド遊技においては大入賞口11が1回のみ開放し、その開放時間が0.052秒に設定されている。この間に大入賞口11に所定個数の遊技球(例えば9個)が入球すると、1回のラウンド遊技が終了となるが、上記のとおり大入賞口11の開放時間が極めて短いため、遊技球が入球することはほとんどなく、また、遊技球が入球したとしても、1回のラウンド遊技で1個〜2個程度しか遊技球が入球することはない。なお、この「短当たり遊技」においても、大入賞口11に遊技球が入球した場合には、所定の賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。
本実施形態において「小当たり遊技」というのは、第1始動口9もしくは第2始動口10に遊技球が入球したことを条件として行われる大当たりの抽選において、小当たり遊技を実行する権利を獲得した場合に実行される遊技をいう。
「小当たり遊技」においても、上記「短当たり遊技」と同様、大入賞口11が15回開放される。このときの大入賞口11の開放時間、開閉タイミング、開閉態様は、上記「短当たり遊技」と同じか、または、遊技者が「小当たり遊技」と「短当たり遊技」との判別を不能もしくは困難な程度に近似している。ただし、大入賞口11に遊技球が入球した場合には、上記と同様に所定の賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。
なお、本実施形態においては、上記「長当たり遊技」、「短当たり遊技」とを「大当たり遊技」と称し、この「大当たり遊技」と上記「小当たり遊技」とを総称して「特別遊技」という。
そして、主制御基板101においては、メインRAM101cの遊技状態記憶領域にフラグを記憶することによって、現在の遊技状態が上記のいずれの遊技状態であるのかを把握するようにしている。
また、遊技状態がある遊技状態から他の遊技状態に変更するのは、上記大当たりの抽選の結果、大当たりに当選し、大当たり遊技を終了した後である。
本実施形態においては、複数種類の「大当たり」が設けられており、大当たりに当選して決定された特別図柄の種類(大当たり図柄の種類)に応じて、「大当たり」の種類が決定される。そして、大当たり終了後に大当たり図柄の種類に応じて、以後の遊技状態が変更する。なお、「小当たり」に当選した場合には、「小当たり遊技状態」の終了後に、「高確率遊技状態」や「時短遊技状態」等の遊技状態が変更することはない。例えば、「高確率遊技状態」において「小当たり」に当選した場合には、「小当たり遊技状態」の終了後も「高確率遊技状態」が継続する。
次に、遊技機1における遊技の進行について、フローチャートを用いて説明する。
(主制御基板のメイン処理)
図15を用いて、主制御基板101のメイン処理を説明する。
電源基板107により電源が供給されると、メインCPU101aにシステムリセットが発生し、メインCPU101aは、以下のメイン処理を行う。
まず、ステップS10において、メインCPU101aは、初期化処理を行う。この処理において、メインCPU101aは、電源投入に応じて、メインROMから起動プログラムを読み込むとともに、メインRAMに記憶されるフラグなどを初期化する処理を行う。
ステップS20において、メインCPU101aは、変動パターン用乱数値、リーチ判定用乱数値の更新を行う演出乱数更新処理を行う。
ステップS30において、メインCPU101aは、特別図柄判定用初期値乱数、大当たり図柄用初期値乱数、小当たり図柄用初期値乱数の更新を行う。以降は、所定の割込み処理が行われるまで、ステップS20とステップS30との処理を繰り返し行う。
(主制御基板のタイマ割込処理)
図16を用いて、主制御基板101のタイマ割込処理を説明する。
主制御基板101に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、以下に述べるタイマ割込処理が実行される。
まず、ステップS100において、メインCPU101aは、メインCPU101aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
ステップS110において、メインCPU101aは、特別図柄時間カウンタの更新処理、特別電動役物の開放時間等などの特別遊技タイマカウンタの更新処理、普通図柄時間カウンタの更新処理、普電開放時間カウンタの更新処理等の各種タイマカウンタを更新する時間制御処理を行う。具体的には、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタ、普通図柄時間カウンタ、普電開放時間カウンタから1を減算する処理を行う。
ステップS120において、メインCPU101aは、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値、当たり判定用乱数値の乱数更新処理を行う。
具体的には、それぞれの乱数カウンタを1加算して、乱数カウンタを更新する。なお、加算した結果が乱数範囲の最大値を超えた場合には、乱数カウンタを0に戻し、乱数カウンタが1周した場合には、その時の初期値乱数の値から乱数を更新する。
ステップS130において、メインCPU101aは、特別図柄判定用初期値乱数カウンタ、大当たり図柄用初期値乱数カウンタ、小当たり図柄用初期値乱数カウンタを1加算して乱数カウンタを更新する初期値乱数更新処理を行う。
ステップS200において、メインCPU101aは、入力制御処理を行う。
この処理において、メインCPU101aは、一般入賞口検出スイッチ7a、大入賞口検出スイッチ11a、第1始動口検出スイッチ9a、第2始動口検出スイッチ10a、ゲート検出スイッチ8aの各スイッチに入力があったか否か判定する入力処理を行う。具体的には、図17を用いて後述する。
ステップS300において、メインCPU101aは、特別図柄、特別電動役物の制御を行うための特図特電制御処理を行う。詳しくは、図20〜図27を用いて後述する。
ステップS400において、メインCPU101aは、普通図柄、普通電動役物の制御を行うための普図普電制御処理を行う。詳しくは、図28〜図30を用いて後述する。
ステップS500において、メインCPU101aは、払出制御処理を行う。
この処理において、メインCPU101aは、大入賞口11、第1始動口9、第2始動口10、一般入賞口7に遊技球が入賞したか否かのチェックを行い、入賞があった場合、それぞれに対応する払出個数指定コマンドを払出制御基板103に送信する。
より具体的には、後述する図17において更新されている一般入賞口賞球カウンタ、大入賞口賞球カウンタ、始動口賞球カウンタをチェックし、それぞれの入賞口に対応する払出個数指定コマンドを払出制御基板103に送信する。その後、送信した払出個数指定コマンドに対応する賞球カウンタから所定のデータを減算して更新する。
ステップS600において、メインCPU101aは、外部情報データ、始動口開閉ソレノイドデータ、大入賞口開閉ソレノイドデータ、特別図柄表示装置データ、普通図柄表示装置データ、記憶数指定コマンドのデータ作成処理を行う。
ステップS700において、メインCPU101aは、出力制御処理を行う。この処理において、上記S600で作成した外部情報データ、始動口開閉ソレノイドデータ、大入賞口開閉ソレノイドデータの信号を出力させるポート出力処理を行う。また、特別図柄表示装置19、20及び普通図柄表示装置21の各LEDを点灯させるために、上記S600で作成した特別図柄表示装置データと普通図柄表示装置データとを出力する表示装置出力処理を行う。さらに、メインRAM101cの演出用伝送データ格納領域にセットされているコマンドを送信するコマンド送信処理も行う。
本実施形態では、コマンド送信処理を行うメインCPU101aがコマンド送信手段を構成する。
ステップS800において、メインCPU101aは、ステップS100で退避した情報をメインCPU101aのレジスタに復帰させる。
(主制御基板の入力制御処理)
図17を用いて、主制御基板101の入力制御処理を説明する。
まず、ステップS210において、メインCPU101aは、一般入賞口検出スイッチ7aから検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が一般入賞口7に入賞したか否かを判定する。メインCPU101aは、一般入賞口検出スイッチ7aから検出信号を入力した場合には、賞球のために用いる一般入賞口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新する。
ステップS220において、メインCPU101aは、大入賞口検出スイッチ11aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が大入賞口11に入賞したか否かを判定する。メインCPU101aは、大入賞口検出スイッチ11aから検出信号を入力した場合には、賞球のために用いる大入賞口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新するとともに、大入賞口11に入賞した遊技球を計数するための大入賞口入球カウンタ(C)記憶領域のカウンタを加算して更新する。
ステップS230において、メインCPU101aは、第1始動口検出スイッチ9aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が第1始動口9に入賞したか否かを判定する。メインCPU101aは、第1始動口検出スイッチ9aから検出信号を入力した場合には、賞球のために用いる始動口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新するとともに、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされているデータが4未満であれば、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に「1」を加算し、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値、リーチ判定用乱数値を抽出して、抽出した乱数値を第1特別図柄記憶領域に記憶する。詳しくは、図18を用いて後述する。
ステップS240において、メインCPU101aは、第2始動口検出スイッチ10aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が第2始動口10に入賞したか否かを判定する。メインCPU101aは、第2始動口検出スイッチ10aから検出信号を入力した場合には、賞球のために用いる始動口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新するとともに、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域にセットされているデータが4未満であれば、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に「1」を加算し、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値、リーチ判定用乱数値を抽出して、抽出した乱数値を第2特別図柄記憶領域に記憶する。詳しくは、図19を用いて後述する。
ステップS250において、メインCPU101aは、ゲート検出スイッチ8aが信号を入力したか、すなわち、遊技球が普通図柄ゲート8を通過したか否かを判定する。さらに、メインCPU101aは、ゲート検出スイッチ8aが信号を入力した場合には、普通図柄保留数(G)記憶領域に「1」を加算し、予め用意された乱数範囲(例えば、0〜10)から1つの当たり判定用乱数値を抽出し、普通図柄保留記憶領域に抽出した乱数値を記憶する。ただし、普通図柄保留数(G)記憶領域に「4」が記憶されている場合には、普通図柄保留数(G)記憶領域に「1」を加算したり、当たり判定用乱数値を抽出し、普通図柄保留記憶領域に抽出した乱数値を記憶したりすることは行わない。本処理を終了すると、入力制御処理が終了する。
本実施形態では、ステップS230の第1始動口検出スイッチ入力処理およびステップS240の第2始動口検出スイッチ入力処理を行うメインCPU101aが判定情報取得手段を構成する。また、本実施形態では、特別図柄判定用乱数値が特別判定情報を構成し、大当たり図柄用乱数値が図柄判定情報を構成し、リーチ判定用乱数値および変動パターン用乱数値が演出判定情報を構成する。
図18を用いて、主制御基板101の第1始動口検出スイッチ入力処理を説明する。
まず、ステップS230−1において、メインCPU101aは、第1始動口検出スイッチ9aからの検出信号を入力したか否かを判定する。
第1始動口検出スイッチ9aからの検出信号を入力した場合にはステップS230−2に処理を移し、第1始動口検出スイッチ9aからの検出信号を入力しなかった場合には、第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
ステップS230−2において、メインCPU101aは、賞球のために用いる始動口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新する処理を行う。
ステップS230−3において、メインCPU101aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされているデータが4未満であるか否かを判定する。第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされているデータが4未満であった場合には、ステップS230−4に処理を移し、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされているデータが4未満でない場合には第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
ステップS230−4において、メインCPU101aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に「1」を加算して記憶する。
ステップS230−5において、メインCPU101aは、特別図柄判定用乱数値を取得して、第1特別図柄記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した特別図柄判定用乱数値を記憶する。
ステップS230−6において、メインCPU101aは、大当たり図柄用乱数値を取得して、第1特別図柄記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した大当たり図柄用乱数値を記憶する。
ステップS230−7において、メインCPU101aは、小当たり図柄用乱数値を取得して、第1特別図柄記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した小当たり図柄用乱数値を記憶する。
ステップS230−8において、メインCPU101aは、演出用乱数値として、変動パターン用乱数値及びリーチ判定用乱数値を取得して、第1特別図柄記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した変動パターン用乱数値及びリーチ判定用乱数値を記憶する。
以上より、第1特別図柄記憶領域の所定の記憶部には、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値、変動パターン用乱数値、リーチ判定用乱数値が記憶されることとなる。
ステップS230−9において、メインCPU101aは、メインROM101bに記憶された複数の変動パターン決定テーブルの中から、図9に示す第1特別図柄表示装置用の変動パターン決定テーブル1を決定する変動パターンテーブル決定処理1を行う。
ステップS230−10において、メインCPU101aは、今回取得した特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、第1特別図柄保留数(U1)、リーチ判定用乱数値および変動パターン用乱数値を参照し、上記ステップS230−9で決定された変動パターン決定テーブルに基づいて、特別図柄の変動開始時にも決定されるであろう変動パターンを事前に決定する仮変動パターン決定処理を行う。
ステップS230−11において、メインCPU101aは、上記ステップS230−10で決定された変動パターンに基づいて、先読み変動パターン指定コマンドを決定する先読み変動パターン指定コマンド決定処理を行う。具体的には、上記ステップS230−10で決定された変動パターンと、今回取得した乱数値が記憶された第1特別図柄記憶領域の所定の記憶部とを参照して、図9に示す第1特別図柄表示装置用の変動パターン決定テーブル1に基づいて、先読み変動パターン指定コマンドを決定する。
ステップS230−12において、メインCPU101aは、先読み変動パターン指定コマンドを演出制御基板102へ送信するために、先読み変動パターン指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
これにより、先読み変動パターン指定コマンドを受信した演出制御基板102におけるサブCPUCPU102aは、先読み変動パターン指定コマンドを解析して、第1始動口への遊技球の入賞を契機とした特別図柄の変動が開始される前から、事前に変動態様を解析することができる。本処理を終了すると、第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
図19を用いて、主制御基板101の第2始動口検出スイッチ入力処理を説明する。
まず、ステップS240−1において、メインCPU101aは、第2始動口検出スイッチ10aからの検出信号を入力したか否かを判定する。
第2始動口検出スイッチ10aからの検出信号を入力した場合にはステップS240−2に処理を移し、第2始動口検出スイッチ10aからの検出信号を入力しなかった場合には、第2始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
ステップS240−2において、メインCPU101aは、賞球のために用いる始動口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新する処理を行う。
ステップS240−3において、メインCPU101aは、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域にセットされているデータが4未満であるか否かを判定する。第2特別図柄保留数(U2)記憶領域にセットされているデータが4未満であった場合には、ステップS240−4に処理を移し、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域にセットされているデータが4未満でない場合には第2始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
ステップS240−4において、メインCPU101aは、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に「1」を加算して記憶する。
ステップS240−5において、メインCPU101aは、特別図柄判定用乱数値を取得して、第2特別図柄記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した特別図柄判定用乱数値を記憶する。
ステップS240−6において、メインCPU101aは、大当たり図柄用乱数値を取得して、第2特別図柄記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した大当たり図柄用乱数値を記憶する。
ステップS240−7において、メインCPU101aは、小当たり図柄用乱数値を取得して、第2特別図柄記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した小当たり図柄用乱数値を記憶する。
ステップS240−8において、メインCPU101aは、演出用乱数値として、変動パターン用乱数値及びリーチ判定用乱数値を取得して、第2特別図柄記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した変動パターン用乱数値及びリーチ判定用乱数値を記憶する。
以上より、第2特別図柄記憶領域の所定の記憶部には、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値、変動パターン用乱数値、リーチ判定用乱数値が記憶されることとなる。
ステップS240−9において、メインCPU101aは、メインRAM101cの遊技状態記憶領域、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域を参照して、メインROM101bに記憶された複数の変動パターン決定テーブルの中から、1つの変動パターン決定テーブルを決定する変動パターンテーブル決定処理2を行う。
この変動パターンテーブル決定処理2では、まず遊技状態記憶領域にある時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグがセットされているか否かを判定する。ここで、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグがセットされていれば、図10に示す第2特別図柄表示装置用の変動パターン決定テーブル2を決定し、ステップS240−10に処理を移す。
一方、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグがセットされていなければ、第1特別図柄保留数(U1)=0であるか否かを判定する。第1特別図柄保留数(U1)=0であれば、図11に示す第2特別図柄表示装置用の変動パターン決定テーブル3を決定し、第1特別図柄保留数(U1)=0でなければ(U1>0であれば)、図12に示す第2特別図柄表示装置用の変動パターン決定テーブル4を決定して、ステップS240−10に処理を移す。
ステップS240−10において、メインCPU101aは、今回取得した特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、第2特別図柄保留数(U2)、リーチ判定用乱数値および変動パターン用乱数値を参照し、上記ステップS240−9で決定された変動パターン決定テーブルに基づいて、特別図柄の変動開始時にも決定されるであろう変動パターンを事前に決定する仮変動パターン決定処理を行う。
ステップS240−11において、メインCPU101aは、上記ステップS240−10で決定された変動パターンに基づいて、先読み変動パターン指定コマンドを決定する先読み変動パターン指定コマンド決定処理を行う。具体的には、上記ステップS240−10で決定された変動パターンと、今回取得した乱数値が記憶された第2特別図柄記憶領域の所定の記憶部とを参照して、図10〜図12に示す第2特別図柄表示装置用の変動パターン決定テーブルに基づいて、先読み変動パターン指定コマンドを決定する。
ステップS240−12において、メインCPU101aは、先読み変動パターン指定コマンドを演出制御基板102へ送信するために、先読み変動パターン指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
これにより、先読み変動パターン指定コマンドを受信した演出制御基板102におけるサブCPUCPU102aは、先読み変動パターン指定コマンドを解析して、第2始動口への遊技球の入賞を契機とした特別図柄の変動が開始される前から、事前に所定の演出を実行することができる。本処理を終了すると、第2始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
本実施形態では、第1始動口検出スイッチ入力処理および第2始動口検出スイッチ入力処理において仮変動パターン決定処理を行うメインCPU101aが事前変動時間決定手段を構成し、先読み変動パターン指定コマンドを決定するメインCPU101aがコマンド生成手段を構成する。
図20を用いて、主制御基板101の特図特電制御処理を説明する。
まず、ステップS301において特図特電処理データの値をロードし、ステップS302においてロードした特図特電処理データから分岐アドレスを参照し、特図特電処理データ=0であれば特別図柄記憶判定処理(ステップS310)に処理を移し、特図特電処理データ=1であれば特別図柄変動処理(ステップS320)に処理を移し、特図特電処理データ=2であれば特別図柄停止処理(ステップS330)に処理を移し、特図特電処理データ=3であれば大当たり遊技処理(ステップS340)に処理を移し、特図特電処理データ=4であれば小当り遊技処理(ステップS350)に処理を移し、特図特電処理データ=5であれば大当り遊技終了処理(ステップS360)に処理を移す。詳しくは、図21〜図27を用いて後述する。
図21を用いて、主制御基板101の特別図柄記憶判定処理を説明する。
ステップS310−1において、メインCPU101aは、特別図柄の変動表示中であるか否かを判定する。ここで、特別図柄の変動表示中であれば(特別図柄時間カウンタ≠0)、特別図柄記憶判定処理を終了し、特別図柄の変動表示中でなければ(特別図柄時間カウンタ=0)、ステップ310−2に処理を移す。
ステップS310−2において、メインCPU101aは、特別図柄の変動中ではない場合には、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域が1以上であるかを判定する。第2特別図柄保留数(U2)記憶領域が1以上でない場合には、特別図柄記憶判定処理を終了し、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域が「1」以上であると判定した場合にはステップS310−3に処理を移す。
これにより、第1特別図柄記憶領域よりも第2特別図柄記憶領域が優先して処理されていく。
ステップS310−3において、メインCPU101aは、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に記憶されている値から「1」を減算して記憶する。
ステップS310−4において、メインCPU101aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域が1以上であるかを判定する。第1特別図柄保留数(U1)記憶領域が1以上でない場合には、特別図柄記憶判定処理を終了し、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域が「1」以上であると判定した場合にはステップS310−5に処理を移す。
ステップS310−5において、メインCPU101aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている値から「1」を減算して記憶する。
ステップS310−6において、メインCPU101aは、上記ステップS310−2〜S310−5において減算された特別図柄保留数(U)記憶領域に対応する特別図柄保留記憶領域に記憶された所定の乱数値(特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値、リーチ判定用乱数値、変動パターン用乱数値)のシフト処理を行う。具体的には、第1特別図柄記憶領域または第2特別図柄記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶された所定の乱数値を1つ前の記憶部にシフトさせる。ここで、第1記憶部に記憶されている所定の乱数値は、判定記憶領域(第0記憶部)にシフトさせる。このとき、第1記憶部に記憶されている所定の乱数値は、判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれるとともに、既に判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれていたデータは特別図柄保留記憶領域からは消去されることとなる。これにより、前回の遊技で用いた所定の乱数値が消去される。
なお、本実施形態では、ステップS310−2〜S310−6において第2特別図柄記憶領域を第1特別図柄記憶領域よりも優先させてシフトさせることとしたが、始動口に入賞した順序で、第1特別図柄記憶領域または第2特別図柄記憶領域をシフトさせてもよいし、第1特別図柄記憶領域を第2特別図柄記憶領域よりも優先させてシフトさせてもよい。
ステップS311において、メインCPU101aは、上記ステップS310−6において特別図柄保留記憶領域の判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれたデータ(特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値)に基づいて、大当たり判定処理を実行する。詳しくは、図22を用いて、後述する。
ステップS312においては、メインCPU101aは、変動パターン決定テーブルを決定し、その後、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、リーチ判定用乱数値および変動パターン用乱数値を参照し、決定した変動パターン決定テーブルに基づいて、変動パターンを決定する変動パターン決定処理を行う。
具体的な変動パターン決定処理として、上記ステップS310−6においてシフトされた特別図柄保留記憶領域が第1特別図柄記憶領域である場合には、図9に示す第1特別図柄表示装置用の変動パターン決定テーブル1を決定する。
上記ステップS310−6においてシフトされた特別図柄保留記憶領域が第2特別図柄記憶領域である場合には、まず時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグがセットされているか否かを判定し、時短遊技フラグがセットされていれば、図10に示す第2特別図柄表示装置用の変動パターン決定テーブル2を決定する。時短遊技フラグがセットされていなければ、第1特別図柄保留数(U1)=0であるか否かを判定し、第1特別図柄保留数(U1)=0であれば、図11に示す第2特別図柄表示装置用の変動パターン決定テーブル3を決定し、第1特別図柄保留数(U1)=0でなければ(U1>0であれば)、図12に示す第2特別図柄表示装置用の変動パターン決定テーブル4を決定する。
その後、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、リーチ判定用乱数値、変動パターン用乱数値、第1特別図柄保留数(U1)、第2特別図柄保留数(U2)を参照し、決定した変動パターン決定テーブルに基づいて、変動パターンを決定する。
本実施形態では、ステップS312に示す変動パターン決定処理を行うメインCPU101aが変動時間決定テーブル決定手段を構成する。
ステップS313において、メインCPU101aは、決定した変動パターンに対応する変動パターン指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS314において、メインCPU101aは、変動開始時の遊技状態を確認し、現在の遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS315において、メインCPU101aは、特別図柄表示装置19または20において特別図柄の変動表示を開始する。第1保留に係る場合には特別図柄表示装置19を点滅させ、第2保留に係る場合には特別図柄表示装置20を点滅させるデータを所定の処理領域にセットする。
ステップS316において、メインCPU101aは、上記のようにして特別図柄の変動表示を開始したら、変動パターン決定テーブルを参照し、特別図柄時間カウンタに上記ステップS312において決定した変動パターンに基づいた変動時間(カウンタ値)を特別図柄時間カウンタにセットする。なお、特別図柄時間カウンタは上記S110において4ms毎に減算処理されていく。
本実施形態では、ステップS316に示す変動時間を決定する処理を行うメインCPU101aが変動時間決定手段を構成する。
ステップS317において、メインCPU101aは、デモ判定フラグに00Hをセットする。すなわち、デモ判定フラグをクリアする。
ステップS318において、メインCPU101aは、特図特電処理データ=1をセットし、図23に示す特別図柄変動処理に処理を移して、特別図柄記憶判定処理を終了する。
ステップS319−1において、メインCPU101aは、デモ判定フラグに01Hがセットされているか否かを判定する。デモ判定フラグに01Hがセットされている場合には特別図柄記憶判定処理を終了し、デモ判定フラグに01Hがセットされていない場合にはステップS319−2に処理を移す。
ステップS319−2において、メインCPU101aは、後述するステップS319−3でデモ指定コマンドを何度もセットすることがないように、デモ判定フラグに01Hをセットする。
ステップS319−3において、メインCPU101aは、デモ指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットし、特別図柄記憶判定処理を終了する。
図22を用いて、大当り判定処理を説明する。
まず、ステップS311−1において、メインCPU101aは、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグがONされているか否かを判定する。高確率遊技フラグがONされている場合というのは、現在の遊技状態が高確率遊技状態である場合である。高確率遊技フラグがONされている場合には、ステップS311−2に処理を移し、高確率遊技フラグがONされていない場合には、ステップS311−3に処理を移す。
ステップS311−2において、メインCPU101aは、現在の遊技状態が高確率遊技状態であると判定した場合には、「高確率時乱数判定テーブル」を選択する。
ステップS311−3において、メインCPU101aは、現在の遊技状態が高確率遊技状態ではない(低確率遊技状態)と判定した場合には、「低確率時乱数判定テーブル」を選択する。
ステップS311−4において、メインCPU101aは、上記ステップS310−6において特別図柄保留記憶領域の判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれた特別図柄判定用乱数値を、上記ステップS311−2またはステップS311−3で選択された「高確率時乱数判定テーブル」または「低確率時乱数判定テーブル」に基づいて判定する。
より具体的には、上記ステップS310−6においてシフトされた特別図柄保留記憶領域が第1特別図柄記憶領域である場合には、図4(a)の第1特別図柄表示装置用の大当たり判定テーブルを参照し、上記ステップS310−6においてシフトされた特別図柄保留記憶領域が第2特別図柄記憶領域である場合には、図4(b)の第2特別図柄表示装置用の大当たり判定テーブルを参照して、特別図柄判定用乱数値に基づいて、「大当たり」か「小当たり」か「ハズレ」かが判定される。
ステップS311−5において、メインCPU101aは、上記ステップS311−4における大当たり判定の結果、大当たりと判定されたか否かを判定する。大当りと判定された場合にはステップS311−6に処理を移し、大当りと判定されなかった場合にはステップS311−9に処理を移す。
ステップS311−6において、メインCPU101aは、上記ステップS310−6において特別図柄保留記憶領域の判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれた大当たり図柄用乱数値を判定して、特別図柄の種類(停止図柄データ)を決定し、決定した停止図柄データを停止図柄データ記憶領域にセットする大当たり図柄決定処理を行う。
具体的には、上記ステップS310−6においてシフトされた特別図柄保留記憶領域が第1特別図柄記憶領域である場合には、第1特別図柄表示装置用の図柄決定テーブル(図5(a)参照)を参照し、上記ステップS310−6においてシフトされた特別図柄保留記憶領域が第2特別図柄記憶領域である場合には、第2特別図柄表示装置用の図柄決定テーブル(図5(a)参照)を参照して、大当たり図柄用乱数値に基づいて、停止する特別図柄の種類を示す停止図柄データを決定し、決定した停止図柄データを停止図柄データ記憶領域にセットする。
なお、決定された特別図柄は、後述するように図24の特別図柄停止処理において「大当たり」か「小当たり」を決定するのに用いられるとともに、図25の大当たり遊技処理や図26の小当たり遊技処理において大入賞口の作動態様を決定するのにも用いられ、図27の大当たり遊技終了処理において大当たり終了後の遊技状態を決定するためにも用いられる。
ステップS311−7において、メインCPU101aは、演出制御基板102に特別図柄に対応するデータを送信するため、大当たり用の特別図柄に対応する演出図柄指定コマンドを生成して、演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS311−8において、メインCPU101aは、遊技状態記憶領域(時短遊技フラグ記憶領域、高確率遊技フラグ記憶領域)にセットされた情報から大当たり当選時の遊技状態を判定し、大当たり当選時の遊技状態を示す遊技状態情報を遊技状態バッファにセットする。具体的には、時短遊技フラグと高確率遊技フラグの両方がセットされていなければ00Hをセットし、時短遊技フラグはセットされていないが高確率遊技フラグはセットされていれば01Hをセットし、時短遊技フラグがセットされているが高確率遊技フラグがセットされていなければ02Hをセットし、時短遊技フラグと高確率遊技フラグとの両方がセットされていれば03Hをセットする。
このように遊技状態記憶領域(時短遊技フラグ記憶領域、高確率遊技フラグ記憶領域)とは別に、遊技状態バッファに大当たり当選時の遊技状態をセットすることとしたのは、大当たり遊技中には遊技状態記憶領域(時短遊技フラグ記憶領域、高確率遊技フラグ記憶領域)にある高確率遊技フラグや時短遊技フラグがリセットされてしまうため、大当たり終了後に大当たりの当選時の遊技状態に基づいて、新たに大当たり終了時の遊技状態を決定する場合には、遊技状態記憶領域を参照することができないからである。このように、遊技状態記憶領域とは別に、大当たり当選時の遊技状態を示す遊技情報を記憶するための遊技状態バッファを設けることにより、大当たり終了後に遊技状態バッファにある遊技情報を参照することで、大当たり当選時の遊技状態に基づいて新たに大当たり終了後の遊技状態(時短遊技状態や時短回数など)を設定できる。
ステップS311−9において、メインCPU101aは、小当たりと判定されたか否かの判定を行う。小当りと判定された場合には、ステップS311−10に処理を移し、小当りと判定されなかった場合には、ステップS311−12に処理を移す。
ステップS311−10において、メインCPU101aは、上記ステップS310−6において特別図柄保留記憶領域の判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれた小当たり図柄用乱数値を判定して、特別図柄の種類を決定し、決定した停止図柄データを停止図柄データ記憶領域にセットする小当たり図柄決定処理を行う。
具体的には、図5(b)の図柄決定テーブルを参照して、小当たり図柄用乱数値に基づいて、特別図柄の種類を示す停止図柄データを決定し、決定した停止図柄データを停止図柄データ記憶領域にセットする。なお、本実施形態においては、「小当たり」の種類として「小当たりA」と「小当たりB」とが設けられている。ただし、いずれの「小当たり」に当選しても、その後に実行される小当たり遊技の内容は全く同一であり、「小当たりA」と「小当たりB」とでは、特別図柄表示装置19、20に停止表示される特別図柄のみが異なる。
ステップS311−11において、メインCPU101aは、演出制御基板102に特別図柄に対応するデータを送信するため、小当たり用の特別図柄に対応する演出図柄指定コマンドを生成して、演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS311−12において、メインCPU101aは、図5(c)の図柄決定テーブルを参照してハズレ用の特別図柄を決定し、決定したハズレ用の停止図柄データを停止図柄データ記憶領域にセットする。
ステップS311−13において、メインCPU101aは、演出制御基板102に特別図柄に対応するデータを送信するため、ハズレ用の特別図柄に対応する演出図柄指定コマンドを生成し、演出用伝送データ格納領域にセットして、大当たり判定処理を終了する。
本実施形態では、大当たり判定処理を行うメインCPU101aが特別遊技判定手段を構成する。
図23を用いて、特別図柄変動処理を説明する。
ステップS320−1において、メインCPU101aは、ステップS316においてセットされた変動時間が経過したか否か(特別図柄時間カウンタ=0か?)を判定する。その結果、変動時間を経過していないと判定した場合には、特別図柄変動処理を終了し、次のサブルーチンを実行する。
ステップS320−2において、メインCPU101aは、セットされた時間を経過したと判定した場合には、当該特別図柄変動処理以前のルーチン処理(大当たり判定処理)において、上記ステップS311−6、S311−10、S311−12でセットされた特別図柄を特別図柄表示装置19、20に停止表示する。これにより、遊技者に大当たりの判定結果が報知されることとなる。
本実施形態では、ステップS315において特別図柄の変動表示およびステップS320−2において特別図柄の停止表示の処理を行うメインCPU101aが、図柄表示制御手段を構成する。なお、図柄表示装置が普通図柄表示装置21を構成する場合には、後述するステップS410−12において普通図柄の変動表示およびステップS410−14において普通図柄の停止表示の処理を行うメインCPU101aが、図柄表示制御手段を構成し、図柄表示装置が液晶表示装置13を構成する場合には、後述するステップS1641において演出図柄の変動表示および停止表示を行わせる処理を行うサブCPU102aが、図柄表示制御手段を構成する。
ステップS320−3において、メインCPU101aは、図柄確定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS320−4において、メインCPU101aは、上記のようにして特別図柄の停止表示を開始したら、特別図柄時間カウンタに図柄停止時間(1秒=1500カウンタ)をセットする。なお、特別図柄時間カウンタは上記S110において4ms毎に−1減算処理されていく。
ステップS320−5において、メインCPU101aは、特図特電処理データに2をセットし、図24に示す特別図柄停止処理に処理を移して、特別図柄変動処理を終了する。
図24を用いて、特別図柄停止処理を説明する。
ステップS330−1において、メインCPU101aは、ステップS320−4においてセットされた図柄停止時間が経過したか否か(特別図柄時間カウンタ=0か?)を判定する。その結果、図柄停止時間を経過していないと判定した場合には、特別図柄停止処理を終了し、次のサブルーチンを実行する。
ステップS330−2において、メインCPU101aは、時短遊技フラグ記憶領域にフラグがセットされているか否かを判定し、時短遊技フラグ記憶領域にフラグがセットされている場合には、時短遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域に記憶されている変動回数(J)から1を減算して更新し、新たな残り変動回数(J)が「0」か否かを判定する。そして、残り変動回数(J)が「0」である場合には、時短遊技フラグ記憶領域にセットされているフラグをクリアしてステップS330−3に処理を移し、残り変動回数(J)が「0」でない場合には、時短遊技フラグ記憶領域に記憶されているフラグをセットしたまま、ステップS330−3に処理を移す。
一方、時短遊技フラグ記憶領域にフラグがセットされていない場合には、そのままステップS330−3に処理を移す。
ステップS330−3において、メインCPU101aは、高確率遊技フラグ記憶領域にフラグがセットされているか否かを判定し、高確率遊技フラグ記憶領域にフラグがセットされている場合には、高確率遊技状態の残り変動回数(X)記憶領域に記憶されている変動回数(X)から1を減算して更新し、新たな残り変動回数(X)が「0」か否かを判定する。そして、残り変動回数(X)が「0」である場合には、高確率遊技フラグ記憶領域に記憶されているフラグをクリアしてステップS330−4に処理を移し、残り変動回数(X)が「0」でない場合には、高確率遊技フラグ記憶領域に記憶されているフラグをセットしたまま、ステップS330−4に処理を移す。
一方、高確率遊技フラグ記憶領域にフラグがセットされていない場合には、そのままステップS330−4に処理を移す。
ステップS330−4において、メインCPU101aは、現在の遊技状態を確認し、遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS330−5において、メインCPU101aは、大当たりであるか否かを判定する。具体的には停止図柄データ記憶領域に記憶されている停止図柄データが大当たり図柄(停止図柄データ=01〜06?)のものであるか否かを判定する。ここで、大当たり図柄と判定された場合には、ステップS330−9に処理を移し、大当たり図柄と判定されなかった場合には、ステップS330−6に処理を移す。
ステップS330−6において、メインCPU101aは、小当たりであるか否かを判定する。具体的には停止図柄データ記憶領域に記憶されている停止図柄データが小当たり図柄(停止図柄データ=07、08?)であるか否かを判定する。ここで、小当たり図柄と判定された場合には、ステップS330−7に処理を移し、小当たり図柄と判定されなかった場合には、ステップS330−8に処理を移す。
ステップS330−7において、メインCPU101aは、特図特電処理データに4をセットし、図26に示す小当たり遊技処理に処理を移す。
ステップS330−8において、メインCPU101aは、特図特電処理データに0をセットし、図20に示す特別図柄記憶判定処理に処理を移す。
ステップS330−9において、メインCPU101aは、特図特電処理データに3をセットし、図25に示す大当たり遊技処理に処理を移す。
ステップS330−10において、メインCPU101aは、遊技状態や時短回数をリセットする。具体的には、高確率遊技フラグ記憶領域、高確率遊技状態の残り変動回数(X)記憶領域、時短遊技フラグ記憶領域、時短遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域にあるデータをクリアする。
ステップS330−11において、メインCPU101aは、停止図柄データに応じて、「長当たり」か「短当たり」のいずれの大当たりであるかを判定し、大当たりの種別に応じたオープニングコマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS330−12において、メインCPU101aは、停止図柄データに応じて、「長当たり」か「短当たり」のいずれの大当たりであるかを判定し、大当たりの種別に応じたオープニング時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。なお、特別遊技タイマカウンタは、上記ステップS110において、4ms毎に減算処理される。本処理を終了したら、特別図柄停止処理を終了する。
図25を用いて、大当たり遊技処理を説明する。
まず、ステップS340−1において、メインCPU101aは、現在オープニング中であるか否かを判定する。具体的には、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に「0」が記憶されていれば、現在オープニング中であるので、ラウンド遊技回数(R)記憶領域を参照し、現在オープニング中であるか判定する。現在オープニング中であると判定した場合には、ステップS340−2に処理を移し、現在オープニング中でないと判定した場合には、S340−9に処理を移す。
ステップS340−2において、メインCPU101aは、予め設定されたオープニング時間を経過したか否かを判定する。すなわち、特別遊技タイマカウンタ=0であるか否かを判定し、特別遊技タイマカウンタ=0となったら、オープニング時間を経過したと判定する。その結果、オープニング時間を経過していない場合には、当該大当たり遊技処理を終了し、オープニング時間を経過している場合にはステップS340−3に処理を移す。
ステップS340−3において、メインCPU101aは、停止図柄データに応じて、「長当たり」か「短当たり」のいずれの大当たりであるかを判定し、大当たりの種別に応じた開放態様決定テーブルを決定する。
具体的には、図7に示すように、停止図柄データに応じて、長当たり用開放態様決定テーブル(図8(a))、短当たり用開放態様決定テーブル(図8(b))のいずれかを決定する。
ステップS340−4において、メインCPU101aは、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に、記憶されている現在のラウンド遊技回数(R)に「1」を加算して記憶する。なお、本ステップS340−4においては、ラウンド遊技回数(R)記憶領域には何も記憶されていない。つまり、まだラウンド遊技が1回も行われていないので、ラウンド遊技回数(R)記憶領域には「1」を記憶することとなる。
ステップS340−5において、メインCPU101aは、開放回数(K)記憶領域に、記憶されている現在の開放回数(K)に「1」を加算して記憶する。
ステップS340−6において、メインCPU101aは、大入賞口開閉ソレノイド11cの通電開始データをセットして、大入賞口開閉扉11bを開放する。
ステップS340−7において、メインCPU101aは、上記ステップ340−3において決定された開放態様決定テーブル(図8参照)を参照して、現在のラウンド遊技回数(R)及び開放回数(K)に基づいて、大入賞口11の開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS340−8において、メインCPU101aは、ラウンド遊技回数(R)に応じて、演出制御基板102にラウンド回数の情報を送信するため、大入賞口開放(R)ラウンド指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。本ステップS340−9においては、ラウンド遊技回数(R)が「1」であるので、大入賞口開放1ラウンド指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS340−9において、メインCPU101aは、現在エンディング中であるか否かを判定する。ここでいうエンディングとは、予め設定されたラウンド遊技を全て終了した後の処理をいうものである。したがって、現在エンディング中であると判定した場合には、ステップS340−29に処理を移し、現在エンディング中でないと判定した場合には、ステップS340−10に処理が移される。
ステップS340−10において、メインCPU101aは、大入賞口の閉鎖中であるか否かを判定する。大入賞口の閉鎖中と判定された場合には、ステップS340−11に処理を移し、大入賞口の閉鎖中でないと判定された場合には、ステップS340−16に処理を移す。
ステップS340−11において、メインCPU101aは、後述するステップS340−20において設定された閉鎖時間が経過したか判定される。なお、閉鎖時間も、オープニング時間と同様に特別遊技タイマカウンタ=0であるか否かで判定される。その結果、閉鎖時間を経過していない場合には、当該大当たり遊技処理を終了し、閉鎖時間を経過している場合にはステップS340−12に処理を移す。
ステップS340−12において、メインCPU101aは、開放回数(K)記憶領域に、記憶されている現在の開放回数(K)に「1」を加算して記憶する。
ステップS340−13において、メインCPU101aは、大入賞口開閉ソレノイド11cの通電開始データをセットして、大入賞口開閉扉11bを開放する。
ステップS340−14において、メインCPU101aは、上記ステップ340−3において決定された開放態様決定テーブル(図8参照)を参照して、現在のラウンド遊技回数(R)及び開放回数(K)に基づいて、大入賞口11の開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS340−15において、メインCPU101aは、K=1であるか否かを判定し、K=1であった場合には、演出制御基板102にラウンド回数の情報を送信するため、ラウンド遊技回数(R)に応じて大入賞口開放(R)ラウンド指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。例えば、ラウンド遊技回数(R)が「2」であれば、大入賞口開放2ラウンド指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。一方、K=1でない場合には、大入賞口開放(R)ラウンド指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットせずに、大当たり遊技処理を終了する。すなわち、K=1である場合というのはラウンドの開始を意味するので、ラウンドの開始のときのみ、大入賞口開放(R)ラウンド指定コマンドを送信するようにしている。
ステップS340−16において、メインCPU101aは、大入賞口入球カウンタ(C)の値が所定個数(例えば9個)に達したか否かを判定する。ここで、大入賞口入球カウンタ(C)が所定個数に達していない場合には、ステップS340−17に処理を移し、大入賞口入球カウンタ(C)が所定個数に達している場合には、ステップS340−21に処理を移す。
ステップS340−17において、メインCPU101aは、設定された開放時間を経過したか否か(特別遊技タイマカウンタ=0となったか否か)を判定する。設定された開放時間を経過した場合にはステップS340−18に処理を移し、設定された開放時間を経過していない場合には当該大当たり遊技処理を終了する。
ステップS340−18において、メインCPU101aは、開放回数(K)が1ラウンドあたりの最大開放回数であるか否かを判定する。ここで、開放回数(K)が1ラウンドあたりの最大開放回数であれば、ステップS340−21に処理を移し、開放回数(K)が1ラウンドあたりの最大開放回数でなければ、ステップS340−19に処理を移す。
ステップS340−19において、メインCPU101aは、大入賞口開閉ソレノイド11cの通電停止データをセットする。これにより、大入賞口が閉鎖することになる。
ステップS340−20において、メインCPU101aは、上記ステップ340−3において決定された開放態様決定テーブル(図8参照)を参照して、現在のラウンド遊技回数(R)及び開放回数(K)に基づいて、大入賞口11の閉鎖時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS340−21において、メインCPU101aは、大入賞口開閉ソレノイド11cの通電停止データをセットする。これにより、大入賞口が閉鎖することになる。
ステップS340−22において、メインCPU101aは、開放回数(K)記憶領域に0をセットし、開放回数(K)記憶領域をクリアする。
ステップS340−23において、メインCPU101aは、大入賞口入球数(C)記憶領域に0をセットし、大入賞口入球数(C)記憶領域をクリアする。
ステップS340−24において、メインCPU101aは、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されたラウンド遊技回数(R)が最大であるか否かを判定する。ラウンド遊技回数(R)が最大である場合には、ステップS340−26に処理を移し、ラウンド遊技回数(R)が最大でない場合には、ステップS340−25に処理を移す。
ステップS340−25において、メインCPU101aは、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に、記憶されている現在のラウンド遊技回数(R)に「1」を加算して記憶する。
ステップS340−26において、メインCPU101aは、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されたラウンド遊技回数(R)をリセットする。
ステップS340−27において、メインCPU101aは、停止図柄データに応じて、「長当たり」か「短当たり」のいずれの大当たりであるかを判定し、大当たりの種別に応じたエンディングコマンドを演出制御基板102に送信するために演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS340−28において、メインCPU101aは、停止図柄データに応じて、「長当たり」か「短当たり」のいずれの大当たりであるかを判定し、大当たりの種別に応じたエンディング時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS340−29において、メインCPU101aは、設定されたエンディング時間を経過したか否かを判定し、エンディング時間を経過したと判定した場合には、ステップS340−30において、メインCPU101aは、特図特電処理データに5をセットし、図27に示す大当たり遊技終了処理に処理を移す。一方、エンディング時間を経過していないと判定した場合には、そのまま当該大当たり遊技処理を終了する。
図26を用いて、小当たり遊技処理を説明する。
まず、ステップS350−1において、メインCPU101aは、現在オープニング中であるか否かを判定する。現在オープニング中であると判定した場合には、ステップS350−2に処理を移し、現在オープニング中でないと判定した場合には、S350−7に処理を移す。
ステップS350−2において、メインCPU101aは、予め設定されたオープニング時間を経過したか否かを判定する。すなわち、特別遊技タイマカウンタ=0であるか否かを判定し、特別遊技タイマカウンタ=0となったら、オープニング時間を経過したと判定する。その結果、オープニング時間を経過していない場合には、当該小当たり遊技処理を終了し、オープニング時間を経過している場合にはステップS350−3に処理を移す。
ステップS350−3において、メインCPU101aは、停止図柄データに応じて、小当たりの種別に応じた開放態様決定テーブルを決定する。
具体的には、図7に示すように、停止図柄データに応じて、小当たり用開放態様決定テーブル(図8(c))を決定する。
ステップS350−4において、メインCPU101aは、開放回数(K)記憶領域に、記憶されている現在の開放回数(K)に「1」を加算して記憶する。
ステップS350−5において、メインCPU101aは、大入賞口開閉ソレノイド11cの通電開始データをセットして、大入賞口開閉扉11bを開放する。
ステップS350−6において、メインCPU101aは、上記ステップ350−3において決定された開放態様決定テーブル(図8参照)を参照して、開放回数(K)に基づいて、大入賞口11の開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS350−7において、メインCPU101aは、現在エンディング中であるか否かを判定する。ここでいうエンディングとは、予め設定された開放回数(K)の遊技を全て終了した後の処理をいうものである。したがって、現在エンディング中であると判定した場合には、ステップS350−20に処理を移し、現在エンディング中でないと判定した場合には、ステップS350−8に処理が移される。
ステップS350−8において、メインCPU101aは、大入賞口の閉鎖中であるか否かを判定する。大入賞口の閉鎖中と判定された場合には、ステップS350−9に処理を移し、大入賞口の閉鎖中でないと判定された場合には、ステップS350−10に処理を移す。
ステップS350−9において、メインCPU101aは、後述するステップS350−14において設定された閉鎖時間が経過したか判定される。なお、閉鎖時間も、オープニング時間と同様に特別遊技タイマカウンタ=0であるか否かで判定される。その結果、閉鎖時間を経過していない場合には、当該小当たり遊技処理を終了し、閉鎖時間を経過している場合にはステップS350−4に処理を移す。
ステップS350−10において、メインCPU101aは、大入賞口入球カウンタ(C)の値が所定個数(例えば9個)に達したか否かを判定する。ここで、大入賞口入球カウンタ(C)が所定個数に達していない場合には、ステップS350−11に処理を移し、大入賞口入球カウンタ(C)が所定個数に達している場合には、ステップS350−15に処理を移す。
ステップS350−11において、メインCPU101aは、設定された開放時間を経過したか否か(特別遊技タイマカウンタ=0となったか否か)を判定する。設定された開放時間を経過した場合にはステップS350−12に処理を移し、設定された開放時間を経過していない場合には当該小当たり遊技処理を終了する。
ステップS350−12において、メインCPU101aは、開放回数(K)が最大開放回数であるか否かを判定する。ここで、開放回数(K)が最大開放回数であれば、ステップS350−15に処理を移し、開放回数(K)が最大開放回数でなければ、ステップS350−13に処理を移す。
ステップS350−13において、メインCPU101aは、大入賞口開閉ソレノイド11cの通電停止データをセットする。これにより、大入賞口が閉鎖することになる。
ステップS350−14において、メインCPU101aは、上記ステップ350−3において決定された開放態様決定テーブル(図8参照)を参照して、現在の開放回数(K)に基づいて、大入賞口11の閉鎖時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS350−15において、メインCPU101aは、大入賞口開閉ソレノイド11cの通電停止データをセットする。これにより、大入賞口が閉鎖することになる。
ステップS350−16において、メインCPU101aは、開放回数(K)記憶領域に0をセットし、開放回数(K)記憶領域をクリアする。
ステップS350−17において、メインCPU101aは、大入賞口入球数(C)記憶領域に0をセットし、大入賞口入球数(C)記憶領域をクリアする。
ステップS350−18において、メインCPU101aは、停止図柄データに応じて、小当たりの種別に応じたエンディングコマンドを演出制御基板102に送信するために演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS350−19において、メインCPU101aは、停止図柄データに応じて、小当たりの種別に応じたエンディング時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS350−20において、メインCPU101aは、設定されたエンディング時間を経過したか否かを判定し、エンディング時間を経過したと判定した場合には、ステップS350−21において、メインCPU101aは、特図特電処理データに0をセットし、図21に示す特別図柄記憶判定処理に処理を移し、エンディング時間を経過していないと判定した場合には、小当たり遊技処理を終了する。
本実施形態では、図25に示す大当たり遊技処理及び図26に示す小当たり遊技処理を行うメインCPU101aが特別遊技制御手段を構成する。
図27を用いて、大当たり遊技終了処理を説明する。
ステップS360−1において、メインCPU101aは、停止図柄データ記憶領域にセットされた停止図柄データ及び遊技状態バッファにある遊技情報をロードする。
ステップS360−2において、図6に示す大当たり終了時設定データテーブルを参照し、上記S360−1においてロードした停止図柄データ及び遊技状態バッファにある遊技情報に基づいて、大当り終了時に高確率遊技フラグ記憶領域に高確率フラグをセットさせるか否かの処理を行う。例えば、停止図柄データが「02」であれば、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率フラグをセットする。
ステップS360−3において、図6に示す大当たり終了時設定データテーブルを参照し、上記S360−1においてロードした停止図柄データ及び遊技状態バッファにある遊技情報に基づいて、高確率遊技状態の残り変動回数(X)記憶領域に所定の回数をセットさせる。例えば、停止図柄データが「02」であれば、高確率遊技状態の残り変動回数(X)記憶領域に10000回をセットする。
ステップS360−4において、図6に示す大当たり終了時設定データテーブルを参照し、上記S360−1においてロードした停止図柄データ及び遊技状態バッファにある遊技情報に基づいて、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグをセットさせるか否かの処理を行う。例えば、停止図柄データが「02」の場合に、遊技状態バッファにある遊技情報が00Hまたは02Hのときには時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグをセットしないが、遊技状態バッファにある遊技情報が01Hまたは03Hのときには時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグをセットする。
ステップS360−5において、図6に示す大当たり終了時設定データテーブルを参照し、上記S360−1においてロードした停止図柄データ及び遊技状態バッファにある遊技情報に基づいて、時短遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域に所定の回数をセットさせる。例えば、停止図柄データが「02」の場合に、遊技状態バッファにある遊技情報が00Hまたは02Hのときには時短遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域に0回をセットし、遊技状態バッファにある遊技情報が01Hまたは03Hのときには時短遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域に10000回をセットする。
ステップS360−6において、メインCPU101aは、遊技状態を確認し、遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS360−7において、メインCPU101aは、特図特電処理データに0をセットし、図21に示す特別図柄記憶判定処理に処理を移す。
図28を用いて、普図普電制御処理を説明する。
まず、ステップS401において普図普電処理データの値をロードし、ステップS401においてロードした普図普電処理データから分岐アドレスを参照し、普図普電処理データ=0であれば普通図柄変動処理(ステップS410)に処理を移し、普図普電処理データタ=1であれば普通電動役物制御処理(ステップS420)に処理を移す。詳しくは、図29、図30を用いて後述する。
図29を用いて、普通図柄変動処理を説明する。
ステップS410−1において、メインCPU101aは、普通図柄の変動表示中であるか否かを判定する。普通図柄の変動表示中であればステップS410−13に処理を移し、普通図柄の変動表示中でなければステップS410−2に処理を移す。
ステップS410−2において、メインCPU101aは、普通図柄の変動表示中でない場合には、普通図柄保留数(G)記憶領域に記憶された普通図柄の保留数(G)が1以上であるかを判定する。保留数(G)が「0」の場合には普通図柄の変動表示は行われないため、普通図柄変動処理を終了する。
ステップS410−3において、メインCPU101aは、ステップS410−2において、普通図柄の保留数(G)が「1」以上であると判定した場合には、特別図柄保留数(G)記憶領域に記憶されている値(G)から「1」を減算した新たな保留数(G)を記憶する。
ステップS410−4において、メインCPU101aは、普通図柄保留記憶領域に記憶されたデータのシフト処理を行う。具体的には、第1記憶部〜第4記憶部に記憶された各データを1つ前の記憶部にシフトさせる。このとき、1つ前の記憶部に記憶されているデータは、所定の処理領域に書き込まれるとともに、普通図柄保留記憶領域からは消去されることとなる。
ステップS410−5において、メインCPU101aは、普通図柄保留記憶領域に記憶された当たり乱数値の判定を行う。なお、複数の当たり乱数が記憶されている場合には、当該当たり乱数が記憶された順に読み出されるようにしている。
具体的には、図4(c)に示す当たり判定テーブルを参照し、抽出した当たり判定用乱数値を上記のテーブルに照らし合わせて当たりか否かの判定を行う。例えば、上記テーブルによれば、非時短遊技状態であれば「0」〜「10」の当たり乱数のうち「0」の1個の当たり判定用乱数値が当たりと判定され、時短遊技状態であれば「0」〜「10」の当たり乱数のうち「0」〜「9」の10個の当たり判定用乱数値が当たりと判定され、その他の乱数はハズレと判定される。
ステップS410−6において、メインCPU101aは、上記ステップS205における当たり乱数の判定の結果を参照して、当たりと判定された場合には、ステップS410−7において当たり図柄がセットされ、ハズレと判定された場合にはステップS410−8においてハズレ図柄がセットされる。
ここでいう当たり図柄とは、上記普通図柄表示装置21において最終的にLEDが点灯する図柄のことであり、ハズレ図柄とは最終的にLEDが点灯せずに消灯する図柄のことである。また、当たり図柄のセットとは、普通図柄表示装置21においてLEDを点灯させるコマンドを所定の記憶領域に記憶させることであり、ハズレ図柄のセットとは、普通図柄表示装置21においてLEDを消灯させるコマンドを所定の記憶領域に記憶させることである。
ステップS410−9において、メインCPU101aは、時短遊技フラグ記憶領域にフラグがONされているか否かを判定する。時短遊技フラグ記憶領域にフラグがONされている場合というのは、遊技状態が時短遊技状態にあるときであり、上記フラグがONされていない場合というのは、遊技状態が非時短遊技状態にあるときである。
そして、メインCPU101aは、時短遊技フラグ記憶領域にフラグがONされていると判定した場合には、ステップS410−10において普通図柄時間カウンタに3秒に対応するカウンタをセットし、時短遊技フラグ記憶領域にフラグがONされていないと判定した場合には、ステップS410−11において普通図柄時間カウンタに29秒に対応するカウンタをセットする。このステップS410−10またはステップS410−11の処理によって、普通図柄の変動表示の時間が決定されることとなる。なお、普通図柄時間カウンタは、上記ステップS110において、4ms毎に減算処理される。
ステップS410−12において、メインCPU101aは、普通図柄表示装置21において普通図柄の変動表示を開始する。普通図柄の変動表示というのは、普通図柄表示装置21においてLEDを所定の間隔で点滅させ、あたかも現在抽選中であるかのような印象を遊技者に与えるものである。この普通図柄の変動表示は、上記ステップS410−10またはステップS410−11において設定された時間だけ継続して行われることとなる。本処理を終了すると、普通図柄変動処理が終了する。
ステップS410−13において、メインCPU101aは、上記ステップS410−1において普通図柄の変動表示中であると判定した場合、設定された変動時間を経過したか否かを判定する。すなわち、普通図柄時間カウンタが4ms毎に減算処理されていき、セットされた普通図柄時間カウンタが0となっているか判定する。その結果、設定された変動時間を経過していないと判定した場合には、そのまま変動表示を継続して行う必要があるため、普通図柄変動処理を終了して次のサブルーチンを実行する。
ステップS410−14において、メインCPU101aは、設定された変動時間を経過したと判定した場合には、普通図柄表示装置21における普通図柄の変動を停止する。このとき、普通図柄表示装置21には、それ以前のルーチン処理によって設定された普通図柄(当たり図柄またはハズレ図柄)が停止表示する。これにより、普通図柄の抽選の結果が遊技者に報知されることとなる。
ステップS410−15において、メインCPU101aは、設定されていた普通図柄が当たり図柄であるか否かを判定し、設定されていた普通図柄が当たり図柄であった場合には、ステップS410−16に処理を移し、設定されていた普通図柄がハズレ図柄であった場合には、普通図柄変動処理を終了する。
ステップS410−16において、メインCPU101aは、普図普電処理データ=1をセットし、普通電動役物制御処理に処理を移す。
ステップS410−17において、メインCPU101aは、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグがONされているか否かを判定し、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグがONされていると判定した場合(すなわち、現在の遊技状態が時短遊技状態である場合)には、普電開放時間カウンタに3.5秒に対応するカウンタをセットし、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグがONされていないと判定した場合には、普電開放時間カウンタに0.2秒に対応するカウンタをセットし、普通図柄変動処理を終了する。
図30を用いて、普通電動役物制御処理を説明する。
ステップS420−1において、メインCPU101aは、始動口開閉ソレノイド10cに通電を開始する。これにより、第2始動口10が開放して第2の態様に制御されることとなる。
ステップS420−2において、メインCPU101aは、設定された普電開放時間を経過したか否かを判定する。すなわち、普電開放時間カウンタが4ms毎に減算処理されていき、セットされた普電開放時間カウンタ=0となったか否かを判定する。
ステップS420−3において、メインCPU101aは、設定された普電開放時間を経過したと判定されている場合には、始動口開閉ソレノイド10cの通電を停止する。これにより、第2始動口10は第1の態様に復帰し、再び遊技球の入球が不可能または困難となり、実行されていた補助遊技が終了することとなる。
ステップS420−4において、メインCPU101aは、普図普電処理データ=0をセットして図29の普通図柄変動処理に処理を移し、普通電動役物制御処理は終了する。
次に、演出制御基板102におけるサブCPU102aにより実行される処理について説明する。
(演出制御基板102のメイン処理)
図31を用いて、演出制御基板102のメイン処理を説明する。
ステップS1000において、サブCPU102aは、初期化処理を行う。この処理において、サブCPU102aは、電源投入に応じて、サブROM102bからメイン処理プログラムを読み込むとともに、サブRAM102cに記憶されるフラグなどを初期化し、設定する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1400に処理を移す。
ステップS1100において、サブCPU102aは、演出用乱数更新処理を行う。この処理において、サブCPU102aは、サブRAM102cに記憶される乱数値(演出用乱数値、演出図柄決定用乱数値等)を更新する処理を行う。以降は、所定の割込み処理が行われるまで、上記ステップS1100の処理を繰り返し行う。
(演出制御基板102のタイマ割込処理)
図32を用いて、演出制御基板102のタイマ割込処理を説明する。
図示はしないが、演出制御基板102に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(2ミリ秒)毎にクロックパルスが発生され、タイマ割込処理プログラムを読み込み、演出制御基板のタイマ割込処理が実行される。
まず、ステップS1400において、サブCPU102aは、サブCPU102aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
ステップS1500において、サブCPU102aは、演出制御基板102で用いられる各種タイマカウンタの更新処理を行う。
ステップS1600において、サブCPU102aは、コマンド解析処理を行う。この処理において、サブCPU102aは、サブRAM102cの受信バッファに格納されているコマンドを解析する処理を行う。コマンド解析処理の具体的な説明は、図33および図34を用いて後述する。なお、演出制御基板102は、主制御基板101から送信されたコマンドを受信すると、図示しない演出制御基板102のコマンド受信割込処理が発生し、受信したコマンドを受信バッファに格納する。その後、本ステップS1600において受信したコマンドの解析処理が行われる。
ステップS1700において、サブCPU102aは、演出ボタン検出スイッチ17aの信号のチェックを行い、演出ボタン17に関する演出入力制御処理を行う。
ステップS1800において、サブCPU102aは、サブRAM102bの送信バッファにセットされている各種データを画像制御基板105やランプ制御基板104へ送信する。
ステップS1900において、サブCPU102aは、ステップS1810で退避した情報をサブCPU102aのレジスタに復帰させる。
(副制御基板のコマンド解析処理)
図33および図34を用いて、演出制御基板102のコマンド解析処理を説明する。なお、図34のコマンド解析処理2は、図33のコマンド解析処理1に引き続いて行われるものである。
ステップS1601において、サブCPU102aは、受信バッファにコマンドが有るか否かを確認して、コマンドを受信したかを確認する。
サブCPU102aは、受信バッファにコマンドがなければコマンド解析処理を終了し、受信バッファにコマンドがあればステップS1610に処理を移す。
ステップS1610において、サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが、デモ指定コマンドであるか否かを確認する。
サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドがデモ指定コマンドであれば、ステップS1611に処理を移し、デモ指定コマンドでなければステップS1620に処理を移す。
ステップS1611において、サブCPU102aは、デモ演出パターンを決定するデモ演出パターン決定処理を行う。
具体的には、デモ演出パターンを決定し、決定したデモ演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定したデモ演出パターンの情報を画像制御基板105とランプ制御基板104に送信するため、決定したデモ演出パターンに基づくデータをサブRAM102bの送信バッファにセットする。
ステップS1620において、サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが、先読み変動パターン指定コマンドであるか否かを確認する。
サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが先読み変動パターン指定コマンドであれば、ステップS1621に処理を移し、先読み変動パターン指定コマンドでなければステップS1630に処理を移す。
ステップS1621において、サブCPU102aは、受信した先読み変動パターン指定コマンドを解析して、受信した先読み変動パターン指定コマンドに基づく変動表示データを生成し、生成した変動表示データをサブRAM102cにある保留記憶領域にセットする。詳しくは、図35を用いて後述する。
ステップS1622において、サブCPU102aは、受信した先読み変動パターン指定コマンドと保留記憶領域にセットされている変動表示データとを参照して、特別図柄表示装置における特別図柄の複数回の変動表示に亘って相互に関連性を有する連続演出を実行するか否か(連続演出フラグをセットさせるか否か)を判定する連続演出判定処理を行う。詳しくは、図36を用いて後述する。
ステップS1630において、サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが、演出図柄指定コマンドであるか否かを確認する。
サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが演出図柄指定コマンドであれば、ステップS1631に処理を移し、演出図柄指定コマンドでなければステップS1640に処理を移す。
ステップS1631において、サブCPU102aは、受信した演出図柄指定コマンドの内容に基づいて、演出表示装置13に停止表示させる演出図柄30を決定する演出図柄決定処理を行う。
具体的には、演出図柄指定コマンドを解析して、大当たりの有無、大当たりの種別に応じて演出図柄30の組み合わせを構成する演出図柄データを決定し、決定された演出図柄データを演出図柄記憶領域にセットするとともに、演出図柄データを画像制御基板105とランプ制御基板104に送信するため、演出図柄データを示す情報をサブRAM102bの送信バッファにセットする。
ステップS1640において、サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが、変動パターン指定コマンドであるか否かを確認する。
サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが変動パターン指定コマンドであれば、ステップS1641に処理を移し、変動パターン指定コマンドでなければステップS1650に処理を移す。
ステップS1641において、サブCPU102aは、複数の変動演出パターン決定テーブルの中から1つの変動演出パターン決定テーブルを決定し、受信した変動パターン指定コマンドを参照して決定した変動演出パターン決定テーブルに基づいて、変動演出パターンを決定する変動演出パターン決定処理を行う。
変動演出パターン決定処理は、まず後述するように第0記憶部に対応する保留記憶領域に連続演出フラグがセットされているか否かを判定し、第0記憶部に対応する保留記憶領域に連続演出フラグがセットされていない場合には、図13に示す非連続演出時の変動演出パターン決定テーブルを決定し、第0記憶部に対応する保留記憶領域に連続演出フラグがセットされている場合には、図14に示す連続演出時の変動演出パターン決定テーブルを決定する。そして、受信した変動パターン指定コマンドを参照し、決定した変動演出パターン決定テーブルに基づいて、変動演出パターンを決定する。
特に、図14に示す連続演出時の変動演出パターン決定テーブルが決定されたときには、初回に連続演出フラグがセットされたとき(連続演出開始時)と連続して連続演出フラグがセットされたとき(連続演出中)とで、異なる変動演出パターンを決定するように構成されている。
その後、決定した変動演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定した変動演出パターンの情報を画像制御基板105とランプ制御基板104に送信するため、決定した変動演出パターンに基づくデータをサブRAM102bの送信バッファにセットする。これにより、かかる演出パターンに基づいて、演出表示装置13、演出用照明装置16、音声出力装置18が制御されることになる。
本実施形態では、変動演出パターン決定処理を行うサブCPU102aが演出態様決定手段を構成し、さらには決定した変動演出パターンの情報を画像制御基板105とランプ制御基板104に送信するサブCPU102aが演出制御手段を構成する。
ステップS1642において、サブCPU102aは、第1保留記憶領域および第2保留記憶領域に記憶されている変動表示データおよび連続演出フラグ(01H)を1つ前の記憶領域にシフトさせる保留表示態様更新処理を行う。
ステップS1650において、サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが、図柄確定コマンドであるか否かを確認する。
サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが図柄確定コマンドであれば、ステップS1651に処理を移し、図柄確定コマンドでなければステップS1660に処理を移す。
ステップS1651において、サブCPU102aは、演出図柄30を停止表示させるために、上記ステップS1641で決定された演出図柄データに基づくデータと、演出図柄を停止表示させるための停止指示データをサブRAM102bの送信バッファにセットする演出図柄停止表示処理を行う。
ステップS1660において、サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが、遊技状態指定コマンドであるか否かを判定する。
サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが遊技状態指定コマンドであればステップS1661に処理を移し、遊技状態指定コマンドでなければステップS1670に処理を移す。
ステップS1661において、サブCPU102aは、受信した遊技状態指定コマンドに基づいた遊技状態をサブRAM102cにある遊技状態記憶領域にセットする。
ステップS1670において、サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが、オープニングコマンドであるか否かを確認する。
サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドがオープニングコマンドであればステップS1671に処理を移し、オープニングコマンドでなければステップS1680に処理を移す。
ステップS1671において、サブCPU102aは、当たり開始演出パターンを決定する当たり開始演出パターン決定処理を行う。
具体的には、オープニングコマンドに基づいて当たり開始演出パターンを決定し、決定した当たり開始演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定した当たり開始演出パターンの情報を画像制御基板105とランプ制御基板104に送信するため、決定した当たり開始演出パターンに基づくデータをサブRAM102bの送信バッファにセットする。
ステップS1680において、サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが、大入賞口開放指定コマンドであるか否かを確認する。
サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが大入賞口開放指定コマンドであればステップS1681に処理を移し、大入賞口開放指定コマンドでなければステップS1690に処理を移す。
ステップS1681において、サブCPU102aは、大当たり演出パターンを決定する大当たり演出パターン決定処理を行う。
具体的には、大入賞口開放指定コマンドに基づいて大当たり演出パターンを決定し、決定した大当たり演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定した大当たり演出パターンの情報を画像制御基板105とランプ制御基板104に送信するため、決定した大当たり演出パターンに基づくデータをサブRAM102bの送信バッファにセットする。
ステップS1690において、サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが、エンディングコマンドであるか否かを確認する。
サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドがエンディングコマンドであればステップS1691に処理を移し、エンディングコマンドでなければコマンド解析処理を終了する。
ステップS1691において、サブCPU102aは、当たり終了演出パターンを決定する当たり終了演出パターン決定処理を行う。
具体的には、エンディングコマンドに基づいて当たり終了演出パターンを決定し、決定した当たり終了演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定した当たり終了演出パターンの情報を画像制御基板105とランプ制御基板104に送信するため、決定した当たり終了演出パターンに基づくデータをサブRAM102bの送信バッファにセットする。本処理を終了すると、コマンド解析処理が終了する。
図35を用いて、演出制御基板102の保留記憶処理を説明する。
ステップS1621−1において、サブCPU102aは、受信した先読み変動パターン指定コマンドの「MODE」の情報を解析して、今回の遊技でデータをセットするための保留記憶領域の記憶部を決定する。
具体的には、受信した先読み変動パターン指定コマンドの「MODE」が「A0H」であるときには第1保留記憶領域にある第0記憶部を決定し、「A1H」であるときには第1保留記憶領域にある第1記憶部を決定し、「A2H」であるときには第1保留記憶領域にある第2記憶部を決定し、「A3H」であるときには第1保留記憶領域にある第3記憶部を決定し、「A4H」であるときには第1保留記憶領域にある第4記憶部を決定する。同様に、受信した先読み変動パターン指定コマンドの「MODE」が「B0H」であるときには第2保留記憶領域にある第0記憶部を決定し、「B1H」であるときには第2保留記憶領域にある第1記憶部を決定し、「B2H」であるときには第2保留記憶領域にある第2記憶部を決定し、「B3H」であるときには第2保留記憶領域にある第3記憶部を決定し、「B4H」であるときには第2保留記憶領域にある第4記憶部を決定する。
ステップS1621−2において、サブCPU102aは、受信した先読み変動パターン指定コマンドの「DATA」の情報を解析して、「DATA」の情報に基づく変動表示データを生成し、生成した変動表示データを上記ステップS1621−1で決定された保留記憶領域の記憶部にセットする。
具体的には、受信した先読み変動パターン指定コマンドの「DATA」が「01H」であれば、変動表示データとして「01H」を生成し、「01H」を所定の記憶部にセットする。同様に、先読み変動パターン指定コマンドの「DATA」が「02H」であれば、変動表示データとして「02H」を生成し、「DATA」が「03H」であれば、変動表示データとして「03H」を生成するように、先読み変動パターン指定コマンドの「DATA」と「変動表示データ」とが同じ情報になるように、変動表示データとして生成する。このように、本実施形態では、先読み変動パターン指定コマンドの「DATA」と「変動表示データ」とを同じ情報としたが、先読み変動パターン指定コマンドの「DATA」と「変動表示データ」とが1対1で対応付けられていれば、異なる情報であってもよい。
本実施形態では、保留記憶処理を行うサブCPU102aが事前情報記憶手段を構成する。
図36を用いて、演出制御基板102の連続演出判定処理を説明する。
ステップS1622−1において、サブCPU102aは、受信した先読み変動パターン指定コマンドの「MODE」を参照し、先読み変動パターン指定コマンドが第1特別図柄表示装置に対応するものであるか否かを判定する。すなわち、受信した先読み変動パターン指定コマンドの「MODE」が「A0H〜A4H」であるか否かを判定する。
受信した先読み変動パターン指定コマンドが第1特別図柄表示装置に対応するものであると判定した場合には、ステップS1622−2に処理を移し、受信した先読み変動パターン指定コマンドが第1特別図柄表示装置に対応するものでないと判定した場合には、ステップS1622−7に処理を移す。
ステップS1622−2において、サブCPU102aは、上記ステップS1621−2でセットされた変動表示データが連続演出終了時の演出を行える変動パターンに対応する変動表示データであるか否かを判定する。すなわち、本実施形態では、連続演出終了時の演出を行える変動パターンとして、変動パターン2、変動パターン8、変動パターン12、変動パターン18を設定しているところ、かかる変動パターンに対応する変動表示データ(「02H」、「08H」、「12H」、「18H」)であるか否かを判定する。
連続演出終了時の演出を行える変動パターンに対応する変動表示データであると判定した場合には、ステップS1622−3に処理を移し、連続演出終了時の演出を行える変動パターンに対応する変動表示データでないと判定した場合には、連続演出判定処理を終了する。
ステップS1622−3において、サブCPU102aは、上記ステップS1621−1で決定された記憶部に対して直前の記憶部に、連続演出に対応する変動表示データがセットされているか否かを判定する。すなわち、本実施形態では、連続演出を行える変動パターンとして変動パターン6を設定しているところ、変動パターン6に対応する変動表示データ「06H」が直前の記憶部にセットされているか否かを判定する。
直前の記憶部に連続演出に対応する変動表示データがセットされていると判定した場合には、ステップS1622−4に処理を移し、直前の記憶部に連続演出に対応する変動表示データがセットされていないと判定した場合には、連続演出判定処理を終了する。
ステップS1622−4において、サブCPU102aは、上記ステップS1621−1で決定された記憶部に連続演出フラグ(01H)をセットする。
ステップS1622−5において、サブCPU102aは、連続演出に対応する変動表示データがセットされている記憶部に連続演出フラグ(01H)をセットする。
ステップS1622−6において、サブCPU102aは、前回参照した記憶部よりもさらに直前の記憶部に、連続演出に対応する変動表示データ「06H」がセットされているか否かを判定する。
直前の記憶部に連続演出に対応する変動表示データがセットされていると判定した場合には、ステップS1622−5に処理を移し、直前の記憶部に連続演出に対応する変動表示データがセットされていないと判定した場合には、連続演出判定処理を終了する。
これにより、保留記憶領域の記憶部に連続演出に対応する変動表示データ「06H」がセットされなくなるまで、記憶部に連続演出フラグ(01H)がセットされ続ける。
ステップS1622−7において、サブCPU102aは、第1保留記憶領域の第1記憶部に、連続演出フラグ(01H)がセットされているか否かを判定する。
第1保留記憶領域の第1記憶部に連続演出フラグがセットされていると判定した場合には、ステップS1622−8に処理を移し、第1保留記憶領域の第1記憶部に連続演出フラグがセットされていないと判定した場合には、連続演出判定処理を終了する。
ステップS1622−8において、サブCPU102aは、上記ステップS1621−1で決定された記憶部に連続演出フラグ(01H)をセットし、連続演出判定処理を終了する。
本実施形態では、連続演出判定処理を行うサブCPU102aが関連演出実行判定手段を構成する。
図37は、上記図36に示す第1保留記憶領域に対する連続演出判定処理を模式的に表した模式図であり、図37を用いて連続演出判定処理を模式的に説明する。
図37(a)では、第1保留記憶領域の第0記憶部には変動表示データとして「05H」がセットされ演出フラグはセットされておらず、第1保留記憶領域の第1記憶部には変動表示データとして「06H」がセットされ演出フラグはセットされておらず、第1保留記憶領域の第2記憶部には変動表示データとして「06H」がセットされ演出フラグはセットされておらず、第1保留記憶領域の第3記憶部および第4記憶部には、変動表示データ、演出フラグのいずれもセットされていない。なお、図37に示す「00H」はブランクデータを意味し、データがセットされていないことを示すものである。
このため、今現在では変動演出パターン4が実行され、いずれの記憶部にも演出フラグがセットされていないことから、次回の遊技以降において、第1保留記憶領域の第1記憶部に対応する特別図柄の変動表示が行われるときには変動演出パターン5が実行される予定であり、第1保留記憶領域の第2記憶部に対応する特別図柄の変動表示が行われるときにも変動演出パターン5が実行される予定である(図13参照)。
図37(b)に示すように、図37(a)の状態のときに連続演出終了時に対応する先読み変動パターン指定コマンド「A3H02H」を受信すると、第1保留記憶領域の第3記憶部に変動表示データとして「02H」をセットする。
図37(c)に示すように、図37(b)の状態で第1保留記憶領域の第1記憶部〜第3記憶部の変動表示データを参照し、変動表示データが特定の組合せが存在するか否かを確認する。
ここで、「変動表示データの特定の組合せ」とは、変動表示データがセットされた保留記憶領域における記憶部のうち、後半の記憶部に連続演出終了時の演出を行える変動パターンに対応する変動表示データ「02H」、「08H」、「12H」、「18H」(以下、「Aグループ」)がセットされ、前半の記憶部に連続演出(継続演出)を行える変動パターン6に対応する変動表示データ「06H」(以下、「Bグループ」)がセットされた組合せをいい、具体的には図38に示すように、前半の記憶部から順に(1)Bグループ、Aグループの組合せから構成される第1グループ(2)Bグループ、Bグループ、Aグループの組合せから構成される第2グループ(3)Bグループ、Bグループ、Bグループ、Aグループの組合せから構成される第3グループの3パターンの組合せをいう。
図37(d)に示すように、変動表示データの特定の組合せを構成するそれぞれの記憶部に演出フラグをセットする。
図37(e)に示すように、新たに第1特別図柄表示装置用の変動パターン指定コマンド「E6H06H」を受信すると、第1保留記憶領域の各記憶部に記憶されているデータが1つ前にシフトされる。なお、ここで受信した変動パターン指定コマンド「E6H06H」は、始動入賞時に受信した先読み変動パターン指定コマンド(例えば「A1H06H」)と同じ変動パターン6を示す情報を示しており、始動入賞時の変動パターンと特別図柄の変動開始時の変動パターンとが相違しないように構成されている(図9参照)。
そして、第1保留記憶領域の第0記憶部には演出フラグがセットされていることから、変動パターン指定コマンド「E6H06H」に対応して、変動演出パターン40が実行される(図14参照)。さらに次回の遊技以降においては、第1保留記憶領域の第1記憶部に対応する特別図柄の変動表示が行われるときには変動演出パターン41が実行されることになり、第1保留記憶領域の第2記憶部に対応する特別図柄の変動表示が行われるときには変動演出パターン42が実行されることになる(図14参照)。
以上により、サブCPU102aは、複数の変動表示データの組み合わせ(事前の変動時間の組み合わせ)によって連続演出の判定を行うことから、所定の演出時間を要する関連演出が実行可能な変動表示データ(変動時間)の組合せのときに連続演出を実行すると判定できるので、所定の演出時間を要する連続演出を実行して、より遊技の興趣を向上させることができる。
次に、画像制御基板105とランプ制御基板104について簡単に概略を説明する。
画像制御基板105において、液晶表示装置13を制御する際には、受信したデータに基づいて、音声CPUが音声ROMから音声出力装置制御プログラムを読み出して、音声出力装置18における音声を出力制御する。また、演出制御基板102から画像制御基板105にデータが送信されると、画像CPUが画像ROMからプログラムを読み出して、受信した演出用のコマンドに基づいて液晶表示装置13における画像表示を制御する。
ランプ制御基板104においては、受信したデータに基づいて演出用役物装置作動プログラムを読み出して、演出用役物装置14、15を作動制御するとともに、受信した演出用のデータに基づいて演出用照明装置制御プログラムを読み出して、演出用照明装置16を制御する。
次に、図39を用いて、液晶表示装置13の表示画面等で行われる遊技内容について簡単に説明する。なお、図39においては、第1特別図柄表示装置19、第2特別図柄表示装置20、第1特別図柄保留表示器22、第2特別図柄保留表示器23は、液晶表示装置13の近傍に配置されているが、説明の都合上配置したものに過ぎず、実際には液晶表示装置13は遊技盤の中央部に配置され、第1特別図柄表示装置19、第2特別図柄表示装置20、第1特別図柄保留表示器22、第2特別図柄保留表示器23とは遊技盤の左下部に配置されている(図1参照)。
図39(a)では、第1特別図柄表示装置19および第1特別図柄表示装置20で特別図柄のハズレ図柄の停止表示が行われており、その特別図柄の停止表示に対応して液晶表示装置13でも演出図柄30の停止表示が行われている。
ここで、メインRAM101cの第1特別図柄記憶領域の第0記憶部〜第2記憶部には所定の乱数値がセットされている。また、サブRAM102cの第1保留記憶領域の第0記憶部には連続演出フラグがセットされていないが、第1記憶部および第2記憶部には連続演出フラグがセットされ、第1保留記憶領域の第1記憶部には変動表示データ「06H」がセットされ、第1保留記憶領域の第2記憶部には変動表示データ「02H」がセットされているものとする。このため、第1特別図柄保留表示器22には、2つのLEDが点灯している。
図39(b)に示すように、図39(a)の状態から変動パターン6を決定して第1特別図柄表示装置19の特別図柄の変動表示が開始されると(変動パターン指定コマンド「E6H06H」が決定されると)、サブRAM102cの第1保留記憶領域の各記憶部にセットされた変動表示データおよび連続演出フラグが1つ前の記憶部にシフトされる。なお、特別図柄の変動表示の開始にあたって、メインRAM101cの第1特別図柄記憶領域の各記憶部にセットされた所定の乱数値も1つ前の記憶部にシフトされる。このため、第1特別図柄保留表示器22には、左側のLEDが点灯している。
そして、変動パターン指定コマンド「E6H06H」を受信すると、第1保留記憶領域の第0記憶部には初めて演出フラグが設定されため、変動演出パターン40が実行される(図14参照)。この変動演出パターン40により、液晶表示装置13において「侍キャラクタ」が「泥棒キャラクタ」を捕まえようとする連続演出が実行される。
図39(c)に示すように、図39(b)の状態から第2始動口10に遊技球が入賞すると、第2特別図柄記憶領域の第1記憶部に所定の乱数値がセットされる。このとき、第2特別図柄記憶領域の第1記憶部に特別図柄判定用乱数値としてハズレの乱数値がセットされていると、図12に示す変動パターン決定テーブル4を参照し、ハズレに対応する変動パターン29の先読み変動パターン指定コマンド「B1H09H」を決定し、演出制御基板102に先読み変動パターン指定コマンド「B1H09H」を送信する。
また、第2特別図柄記憶領域の第1記憶部に所定の乱数値がセットされたため、第2特別図柄保留表示器23には左側のLEDが点灯している。
図39(d)に示すように、図39(c)の状態から変動パターン6に対応する変動時間が経過すると、第1特別図柄表示装置19で特別図柄のハズレ図柄の停止表示が行われ、その特別図柄の停止表示に対応して液晶表示装置13でも演出図柄30の停止表示が行われる。
図39(e)に示すように、メインRAM101c第1特別図柄記憶領域および第2特別図柄記憶領域に所定の乱数値が記憶されているものの、第2特別図柄記憶領域の所定の乱数値を優先して参照し、第1特別図柄保留数(U1)>0であることから図12に示す変動パターン決定テーブルに基づいて、ハズレに対応する変動パターン29の変動パターン指定コマンド「E7H09H」を決定する。
そして、変動パターンが決定されると、第2特別図柄表示装置20の特別図柄の変動表示が開始され、サブRAM102cの第2保留記憶領域の各記憶部にセットされた変動表示データおよび連続演出フラグが1つ前の記憶部にシフトされる。なお、特別図柄の変動表示の開始にあたって、メインRAM101cの第2特別図柄記憶領域の各記憶部にセットされた所定の乱数値も1つ前の記憶部にシフトされるが、メインRAM101cの第1特別図柄記憶領域の各記憶部にセットされた所定の乱数値はシフトされずにそのまま保持される。このため、第1特別図柄保留表示器22には、左側のLEDが点灯したままであり、第2特別図柄保留表示器23には2つのLEDが消灯している。
また、変動パターン指定コマンド「E7H09H」を受信すると、第1保留記憶領域の第1記憶部には演出フラグがセットされているため、変動演出パターン41が実行される(図14参照)。この変動演出パターン41により、液晶表示装置13において「侍キャラクタ」が「泥棒キャラクタ」を追いかけている連続演出が実行される。
図39(f)に示すように、図39(e)の状態から変動パターン29に対応する変動時間が経過すると、第2特別図柄表示装置20で特別図柄のハズレ図柄の停止表示が行われ、その特別図柄の停止表示に対応して液晶表示装置13でも演出図柄30の停止表示が行われる。
図39(g)に示すように、図39(f)の状態から変動パターン2を決定して第1特別図柄表示装置19の特別図柄の変動表示が開始されると(変動パターン指定コマンド「E6H02H」が決定されると)、サブRAM102cの第1保留記憶領域の各記憶部にセットされた変動表示データおよび連続演出フラグが1つ前の記憶部にシフトされる。なお、特別図柄の変動表示の開始にあたって、メインRAM101cの第1特別図柄記憶領域の各記憶部にセットされた所定の乱数値も1つ前の記憶部にシフトされる。このため、第1特別図柄保留表示器22には2つのLEDが消灯している。
そして、変動パターン指定コマンド「E6H02H」を受信すると、第1保留記憶領域の第0記憶部には続けて演出フラグが設定されため、変動演出パターン42が実行される(図14参照)。この変動演出パターン42により、液晶表示装置13において「侍キャラクタ」が「泥棒キャラクタ」を捕まえた連続演出が実行される。
図39(h)に示すように、図39(g)の状態から変動パターン2に対応する変動時間が経過すると、第1特別図柄表示装置19で特別図柄の大当たり図柄の停止表示が行われ、その特別図柄の停止表示に対応して液晶表示装置13でも演出図柄30の停止表示が行われる。
これにより、第1特別図柄表示装置19の特別図柄の変動表示に対応する演出と第2特別図柄表示装置20の特別図柄の変動表示に対応する演出とで相互に関連性を有する連続演出を実行することができる。
また、優先して消化される第2特別図柄記憶領域の記憶部にセットされた所定の乱数値を参照する場合には、第1特別図柄保留数(U1)>0であるときに図12に示す変動パターン決定テーブルを参照して決定することから、第2特別図柄表示装置20における特別図柄の変動表示に対応する連続演出のときに、第2の変動時間(変動パターン29に対応する12秒)を基準として所定の演出時間を担保することができる。
9a 第1始動口検出スイッチ
10a 第2始動口検出スイッチ
10b 可動片
13 液晶表示装置
19 第1特別図柄表示装置
20 第2特別図柄表示装置
101 主制御基板
101a メインCPU
101b メインROM
101c メインRAM
102 演出制御基板
102a サブCPU
102b サブROM
102c サブRAM

Claims (1)

  1. 遊技者に所定の特典を付与するための遊技動作を制御する主制御手段と、前記主制御手段からの制御信号に基づいて演出動作を制御する演出制御手段とを備えた遊技機において、
    前記主制御手段は、
    遊技盤に設けられた第1の始動領域を進入した遊技球を検出する第1始動領域検出手段と、
    前記遊技盤に設けられた第2の始動領域を進入した前記遊技球を検出する第2始動領域検出手段と、
    前記第1始動領域検出手段または前記第2始動領域検出手段によって遊技球が検出されたことに基づいて、少なくとも特別判定情報と演出判定情報とを含む判定情報を取得する判定情報取得手段と、
    前記判定情報取得手段によって前記第1始動領域検出手段が遊技球を検出したときに取得された前記判定情報を所定の保留個数まで記憶する第1保留記憶手段と、
    前記判定情報取得手段によって前記第2始動領域検出手段が遊技球を検出したときに取得された前記判定情報を所定の保留個数まで記憶する第2保留記憶手段と、
    所定の始動条件が成立することにより、前記第1保留記憶手段または前記第2保留記憶手段に記憶されている前記特別判定情報を参照し、遊技者に所定の特典を付与する特別遊技の制御を行うか否かの判定を行う特別遊技判定手段と、
    前記特別遊技判定手段によって前記特別遊技の制御を行うと判定された場合に、前記特別遊技の制御を行う特別遊技制御手段と、
    前記特別遊技判定手段の判定結果を報知するための報知図柄の変動表示および停止表示を行う報知図柄表示装置と、
    前記特別判定情報と前記演出判定情報と前記第2保留記憶手段に記憶された前記判定情報の保留個数と前記報知図柄の変動時間との関係が設定され、第1の変動時間以上の変動時間が設定された第1の変動時間決定テーブルと、前記第2保留記憶手段に記憶された前記判定情報の保留個数と前記報知図柄の変動時間との関係は設定されずに、前記第1の変動時間よりも長い第2の変動時間以上の変動時間が設定された第2の変動時間決定テーブルとを含んだ複数の変動時間決定テーブルを記憶する変動時間決定テーブル記憶手段と、
    前記変動時間決定テーブル記憶手段に記憶された複数の前記変動時間決定テーブルから1つの前記変動時間決定テーブルを決定する変動時間決定テーブル決定手段と、
    前記変動時間決定テーブル決定手段によって決定された変動時間決定テーブルに基づいて、前記第1保留記憶手段または前記第2保留記憶手段に記憶されている前記特別判定情報と前記演出判定情報とを参照し、前記報知図柄の変動表示を行うための変動時間を決定する変動時間決定手段と、
    前記変動時間決定手段によって前記変動時間が決定されると、その決定された変動時間まで前記報知図柄表示装置に前記報知図柄を変動表示させ、その決定された変動時間が経過すると前記報知図柄表示装置に前記報知図柄を停止表示させる報知図柄表示制御手段と、
    前記判定情報取得手段によって前記判定情報が取得されたときに前記所定の始動条件の成立の有無にかかわらず、その取得された前記判定情報のうち前記特別判定情報と前記演出判定情報とを参照し、前記変動時間決定手段によって決定されるであろう変動時間を事前に決定する事前変動時間決定手段と、
    前記事前変動時間決定手段によって変動時間が決定されると、決定された変動時間を示す事前変動時間コマンドを生成するコマンド生成手段と、
    前記コマンド生成手段によって生成された前記事前変動時間コマンドを演出制御手段に送信するコマンド送信手段とを有し、
    前記演出制御手段は、
    前記コマンド送信手段によって送信された前記事前変動時間コマンドを受信するコマンド受信手段と、
    前記コマンド受信手段によって受信した前記事前変動時間コマンドに対応する事前情報を、受信した順序に記憶する事前情報記憶手段と、
    所定の演出態様で演出を行う演出手段と、
    前記演出手段に行わせる演出態様を決定する演出態様決定手段と、
    前記演出態様決定手段によって前記演出態様が決定されると、その決定された演出態様を前記演出手段に実行させる制御を行う演出態様制御手段とを有し、
    前記特別遊技判定手段は、前記第1保留記憶手段及び前記第2保留記憶手段に前記判定情報が記憶されているときには、前記第1保留記憶手段に記憶された前記保留情報よりも前記第2保留記憶手段に記憶された前記判定情報を優先して参照し、前記特別遊技の制御を行うか否かの判定を行い、
    前記変動時間決定テーブル決定手段は、前記第1保留記憶手段に前記判定情報が記憶されていないときに前記第2保留記憶手段に記憶された前記判定情報が前記特別遊技判定手段によって参照されると、前記第1の変動時間決定テーブルを決定し、前記第1保留記憶手段に前記判定情報が記憶されているときに前記第2保留記憶手段に記憶された前記判定情報が前記特別遊技判定手段によって参照されると、前記第2の変動時間決定テーブルを決定し、
    前記演出態様決定手段は、前記事前情報記憶手段に記憶された複数の事前判定情報が特定の組み合わせであるときに、前記報知図柄表示装置における報知図柄の複数回の変動表示に亘って相互に関連性を有する関連演出を実行すると判定する関連演出実行判定手段を有し、該関連演出実行判定手段によって前記関連演出を実行すると判定された場合には前記関連演出を決定することを特徴とする遊技機。
JP2009227356A 2009-09-30 2009-09-30 遊技機 Expired - Fee Related JP4999204B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009227356A JP4999204B2 (ja) 2009-09-30 2009-09-30 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009227356A JP4999204B2 (ja) 2009-09-30 2009-09-30 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011072571A JP2011072571A (ja) 2011-04-14
JP4999204B2 true JP4999204B2 (ja) 2012-08-15

Family

ID=44017215

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009227356A Expired - Fee Related JP4999204B2 (ja) 2009-09-30 2009-09-30 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4999204B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6134159B2 (ja) * 2013-03-04 2017-05-24 株式会社三共 遊技機
JP6218417B2 (ja) * 2013-04-05 2017-10-25 株式会社平和 遊技機
JP6276006B2 (ja) * 2013-11-25 2018-02-07 株式会社平和 遊技機
JP2015097905A (ja) * 2015-03-02 2015-05-28 京楽産業.株式会社 遊技機
JP6341894B2 (ja) * 2015-07-24 2018-06-13 京楽産業.株式会社 遊技機

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004033234A (ja) * 2002-06-28 2004-02-05 Heiwa Corp 遊技機
JP2009291564A (ja) * 2008-06-09 2009-12-17 Takao Co Ltd 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011072571A (ja) 2011-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4865025B2 (ja) 遊技機
JP5096532B2 (ja) 遊技機
JP5222888B2 (ja) 遊技機
JP5222892B2 (ja) 遊技機
JP2011229676A (ja) 遊技機
JP4999204B2 (ja) 遊技機
JP5222894B2 (ja) 遊技機
JP5081944B2 (ja) 遊技機
JP5222893B2 (ja) 遊技機
JP5683122B2 (ja) 遊技機
JP5081943B2 (ja) 遊技機
JP5105637B2 (ja) 遊技機
JP5702949B2 (ja) 遊技機
JP4991898B2 (ja) 遊技機
JP5096531B2 (ja) 遊技機
JP5677755B2 (ja) 遊技機
JP5105642B2 (ja) 遊技機
JP5105633B2 (ja) 遊技機
JP5401588B2 (ja) 遊技機
JP5222890B2 (ja) 遊技機
JP5401589B2 (ja) 遊技機
JP5105638B2 (ja) 遊技機
JP5222891B2 (ja) 遊技機
JP5105639B2 (ja) 遊技機
JP5222889B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111011

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120417

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120514

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150525

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees