JP4998021B2 - サーバ装置、クライアント装置及びプログラム - Google Patents

サーバ装置、クライアント装置及びプログラム Download PDF

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本発明は、クライアント装置に画像を提供するサーバ装置と、サーバ装置から提供された画像に基づいて画面表示をするクライアント装置と、プログラムに関する。
SBC(Sever-Based Computing)を用いたシステムにおいて、サーバ装置は、アプリケーションの実行やデータの管理を行い、クライアント装置は、サーバ装置に接続することによってサーバ装置上のアプリケーションを利用している。SBCにおけるDDS(Differential Display System)方式のリモートディスプレイ画像転送方式では、クライアント装置側に表示させる画像データはサーバ装置側で保持している。
ここで、DDSは、ウィンドウズ(登録商標)等の独自仕様のOS(Operating System)にも対応させるため、画面内にアイコンやウィンドウ等のGUI(Graphical User Interface)を構成する様々なものが存在したとしても、これらの構成要素を認識することができず、画像内容を一枚の画像としてしか認識することができないシステムである。このような条件において、次時間に表示する画面内容に、現在表示中の画面内容と異なる部分がある場合、サーバ装置内で、現在の画面内容と次の画面内容との比較を行い、異なる部分又は異なる部分を含むタイル領域(例えば、8×8若しくは16×16の領域)のみを圧縮してクライアント装置に送信する。クライアント装置では、サーバ装置から受信した画像データに基づいて次に表示する画面を形成する。これにより、一画面全ての画像データを送信するよりもデータ量を削減することができる。
このようなSBC方式のシステムとして、特許文献1には、サーバ装置とクライアント装置が接続されたシンクライアントシステムにおいて、GUIコンポーネント単位でその属性に対応したコマンドを定義し、GUIコンポーネントの属性値を送受信することにより、サーバ装置とクライアント装置との間でやりとりされるデータ量を削減する技術が開示されている。
特開2005−228227号公報
しかしながら、従来のリモートディスプレイ画像転送方式では、前画面と次画面を比較する際、画面上の同一の位置を比較しているため、画面内で特定の画像領域(ウィンドウ)を移動させた場合に、移動に係る全ての領域の画像データをクライアント装置に送信しなければならず、画面表示のレスポンスが悪くなるという問題がある。例えば、画面内のウィンドウやアイコン等をマウスでドラッグして移動させた場合、移動後にウィンドウやアイコンが占める領域と、移動前にこれらが存在した領域の画像が、元の画像との差異として検出され、この差異部分の画像データを全てクライアント装置に送信しなければならない。
このような問題を解決するために、マウスボタンが押されている間、ドラッグ中である可能性がある間は、次画面と前画面との相違が検出されても、相違内容を送信せずにせいぜい相違範囲のみを送信し、クライアント装置で相違範囲を描画しないなどの対策をとることが考えられる。しかしながら、この方法では、ウィンドウの内容を見ながら移動位置を確定させたい場合(例えば、ウィンドウの一部分を画面の外に出し、他の部分を画面内に残すように移動する場合)に対応することができない。また、ドラッグ中はその相違内容を送信しないとしても、移動が確定した後には、たとえウィンドウの中身に変更がなくても、ウィンドウ中のデータを送信しなければならず、結局、送信するデータ量を削減することができない。
本発明の課題は、サーバ装置から提供される画像をクライアント装置で表示するシステムにおいて、表示する画面を変化させる際の画面表示のレスポンスを向上させることである。
請求項1に記載の発明は、クライアント装置に表示される画像を当該クライアント装置に提供するサーバ装置であって、前記クライアント装置の表示画面上において入力手段により任意に指定された位置のデータを前記クライアント装置から順次受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前回の位置に対応して表示された前画面と、前記受信手段により受信された今回の位置に対応して表示される次画面とを比較し、一致した領域を抽出する第1の抽出手段と、前記受信手段により受信された前回の位置から今回の位置への変位分の移動をさせた前画面と前記次画面とを比較し、一致した領域及び当該領域の位置を示す座標を抽出する第2の抽出手段と、前記次画面の中から、前記第1の抽出手段により抽出された領域及び前記第2の抽出手段により抽出された領域の何れにも含まれない領域を抽出する第3の抽出手段と、前記第3の抽出手段により抽出された領域を示すデータと、前記第2の抽出手段により抽出された座標のデータとを前記クライアント装置に送信する送信手段と、を備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のサーバ装置において、前記受信手段により受信された前回の位置から今回の位置への変位分のうち画面内で水平方向の変位分の移動をさせた前画面と前記次画面とを比較し、一致した領域及び当該領域の位置を抽出するとともに、前記受信手段により受信された前回の位置から今回の位置への変位分のうち前記画面内で前記水平方向に直交する方向の変位分の移動をさせた前画面と前記次画面とを比較し、一致した領域及び当該領域の位置を抽出する第4の抽出手段と、を備え、前記第3の抽出手段は、前記次画面の中から、更に前記第4の抽出手段により抽出された領域にも含まれない領域を抽出し、前記送信手段は、更に前記第4の抽出手段により抽出された座標のデータを前記クライアント装置に送信する。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のサーバ装置において、前記クライアント装置に最初に表示される画面を最初の背景画面とした背景画面データを記憶する記憶手段と、前記次画面と前記記憶手段に記憶された背景画面データとを比較し、一致した領域及び当該領域の位置を示す座標を抽出する第5の抽出手段と、を備え、前記第3の抽出手段は、前記次画面の中から、更に前記第5の抽出手段により抽出された領域にも含まれない領域を抽出し、前記送信手段は、更に前記第5の抽出手段により抽出された座標のデータを前記クライアント装置に送信し、前記次画面のうち前記第3の抽出手段により抽出された領域のデータを前記記憶手段に記憶された背景画面データに上書きすることによって当該背景画面データを更新する更新手段を備える。
請求項4に記載の発明は、クライアント装置に表示される画像を当該クライアント装置に提供するサーバ装置であって、前記クライアント装置に表示される画面上の任意の位置を指定するための入力手段と、前記画面上において前記入力手段により指定された位置を順次取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前回の位置に対応して表示された前画面と、前記取得手段により取得された今回の位置に対応して表示される次画面とを比較し、一致した領域を抽出する第1の抽出手段と、前記取得手段により取得された前回の位置から今回の位置への変位分の移動をさせた前画面と前記次画面とを比較し、一致した領域及び当該領域の位置を示す座標を抽出する第2の抽出手段と、前記次画面の中から、前記第1の抽出手段により抽出された領域及び前記第2の抽出手段により抽出された領域の何れにも含まれない領域を抽出する第3の抽出手段と、前記第3の抽出手段により抽出された領域を示すデータと、前記第2の抽出手段により抽出された座標のデータと、前記変位を示すデータとを前記クライアント装置に送信する送信手段と、を備える。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のサーバ装置において、前記取得手段により取得された前回の位置から今回の位置への変位分のうち画面内で水平方向の変位分の移動をさせた前画面と前記次画面とを比較し、一致した領域及び当該領域の位置を抽出するとともに、前記取得手段により取得された前回の位置から今回の位置への変位分のうち前記画面内で前記水平方向に直交する方向の変位分の移動をさせた前画面と前記次画面とを比較し、一致した領域及び当該領域の位置を抽出する第4の抽出手段と、を備え、前記第3の抽出手段は、前記次画面の中から、更に前記第4の抽出手段により抽出された領域にも含まれない領域を抽出し、前記送信手段は、更に前記第4の抽出手段により抽出された座標のデータを前記クライアント装置に送信する。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載のサーバ装置において、前記クライアント装置に最初に表示される画面を最初の背景画面とした背景画面データを記憶する記憶手段と、前記次画面と前記記憶手段に記憶された背景画面データとを比較し、一致した領域及び当該領域の位置を示す座標を抽出する第5の抽出手段と、を備え、前記第3の抽出手段は、前記次画面の中から、更に前記第5の抽出手段により抽出された領域にも含まれない領域を抽出し、前記送信手段は、更に前記第5の抽出手段により抽出された座標のデータを前記クライアント装置に送信し、前記次画面のうち前記第3の抽出手段により抽出された領域のデータを前記記憶手段に記憶された背景画面データに上書きすることによって当該背景画面データを更新する更新手段を備える。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6の何れか一項に記載のサーバ装置において、前記第2の抽出手段は、前記一致した領域内の矩形領域と当該矩形領域の2点の対角点の座標とを抽出する。
請求項8に記載の発明は、請求項2又は5に記載のサーバ装置において、前記第4の抽出手段は、前記前画面の水平方向の変位分の移動により得られた前記一致した領域内の矩形領域と当該矩形領域の2点の対角点の座標とを抽出するとともに、前記前画面の前記直交する方向の変位分の移動により得られた前記一致した領域内の矩形領域と当該矩形領域の2点の対角点の座標とを抽出する。
請求項9に記載の発明は、請求項3又は6に記載のサーバ装置において、前記第5の抽出手段は、前記一致した領域内の矩形領域と当該矩形領域の2点の対角点の座標とを抽出する。
請求項10に記載の発明は、サーバ装置から提供された画像を表示する表示手段と、
前記表示手段の表示画面上において任意の位置を指定する入力手段と、前記表示画面上において前記入力手段により指定された位置のデータを前記サーバ装置に順次送信する送信手段と、前記サーバ装置から、前記送信手段により送信された今回の位置に対応して表示される次画面の中で、前記送信手段により送信された前回の位置に対応して表示された前画面に一致せず、前記送信された前回の位置から今回の位置への変位分の移動をさせた前画面にも一致しない領域のデータを受信するとともに、前記次画面の中で、前記変位分の移動をさせた前画面に一致する領域の位置を示す座標のデータを受信する受信手段と、前記受信手段により受信されたデータに基づいて次画面を形成し、前記表示手段に表示するための制御を行う表示制御手段と、を備える。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載のクライアント装置において、前記受信手段は、前記次画面の中で、前記送信手段により送信された前回の位置から今回の位置への変位分のうち画面内で水平方向の変位分の移動をさせた前画面にも一致せず、且つ前記水平方向に直交する方向の変位分の移動をさせた前画面にも一致しない領域のデータを受信し、更に、前記次画面の中で、前記水平方向の変位分の移動をさせた前画面に一致する領域の位置を示す座標のデータと、前記水平方向に直交する方向の変位分の移動をさせた前画面に一致する領域の位置を示す座標のデータとを受信する。
請求項12に記載の発明は、請求項10又は11に記載のクライアント装置において、前記表示手段に最初に表示される画面を最初の背景画面とした背景画面データを記憶する記憶手段を備え、前記受信手段は、前記次画面の中で、前記サーバ装置において記憶された背景画面データにも一致しない領域のデータを受信し、更に、前記次画面の中で、前記背景画面データに一致する領域の位置を示す座標のデータを受信し、前記表示制御手段は、前記表示画面内の前記受信された座標のデータが示す領域に、前記記憶手段に記憶された背景画面データを用いることによって次画面を形成し、前記受信手段により受信された領域のデータを前記記憶手段に記憶された背景画面データに上書きすることによって当該背景画面データを更新する更新手段を備える。
請求項13に記載の発明は、サーバ装置から提供された画像を表示する表示手段と、前記サーバ装置から、前記表示手段に表示される次画面の中で、前記表示画面に表示された前画面に一致せず、且つ前記サーバ装置において任意に指定された変位分の移動をさせた前画面にも一致しない領域のデータを受信するとともに、前記次画面の中で前記変位分の移動をさせた前画面に一致する領域の位置を示す座標のデータと、前記変位を示すデータとを受信する受信手段と、前記受信手段により受信されたデータに基づいて次画面を形成し、前記表示手段に表示するための制御を行う表示制御手段と、を備える。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載のクライアント装置において、前記受信手段は、前記次画面の中で、前記指定された変位分のうち画面内で水平方向の変位分の移動をさせた前画面にも一致せず、且つ前記水平方向に直交する方向の変位分の移動をさせた前画面にも一致しない領域のデータを受信し、更に、前記次画面の中で、前記水平方向の変位分の移動をさせた前画面に一致する領域の位置を示す座標のデータと、前記水平方向に直交する方向の変位分の移動をさせた前画面に一致する領域の位置を示す座標のデータとを受信する。
請求項15に記載の発明は、請求項13又は14に記載のクライアント装置において、前記表示手段に最初に表示される画面を最初の背景画面とした背景画面データを記憶する記憶手段を備え、前記受信手段は、前記次画面の中で、前記サーバ装置において記憶された背景画面データにも一致しない領域のデータを受信し、更に、前記次画面の中で、前記背景画面データに一致する領域の位置を示す座標のデータを受信し、前記表示制御手段は、前記表示画面内の前記受信された座標のデータが示す領域に、前記記憶手段に記憶された背景画面データを用いることによって次画面を形成し、前記受信手段により受信された領域のデータを前記記憶手段に記憶された背景画面データに上書きすることによって当該背景画面データを更新する更新手段を備える。
請求項16に記載の発明は、コンピュータを、クライアント装置の表示画面上において入力手段により任意に指定された位置のデータを前記クライアント装置から順次受信する受信手段、前記受信手段により受信された前回の位置に対応して表示された前画面と、前記受信手段により受信された今回の位置に対応して表示される次画面とを比較し、一致した領域を抽出する第1の抽出手段、前記受信手段により受信された前回の位置から今回の位置への変位分の移動をさせた前画面と前記次画面とを比較し、一致した領域及び当該領域の位置を示す座標を抽出する第2の抽出手段、前記次画面の中から、前記第1の抽出手段により抽出された領域及び前記第2の抽出手段により抽出された領域の何れにも含まれない領域を抽出する第3の抽出手段、前記第3の抽出手段により抽出された領域を示すデータと、前記第2の抽出手段により抽出された座標のデータとを前記クライアント装置に送信する送信手段、として機能させるためのプログラムである。
請求項17に記載の発明は、コンピュータを、クライアント装置に表示される画面上の任意の位置を指定するための入力手段、前記画面上において前記入力手段により指定された位置を順次取得する取得手段、前記取得手段により取得された前回の位置に対応して表示された前画面と、前記取得手段により取得された今回の位置に対応して表示される次画面とを比較し、一致した領域を抽出する第1の抽出手段、前記取得手段により取得された前回の位置から今回の位置への変位分の移動をさせた前画面と前記次画面とを比較し、一致した領域及び当該領域の位置を示す座標を抽出する第2の抽出手段、前記次画面の中から、前記第1の抽出手段により抽出された領域及び前記第2の抽出手段により抽出された領域の何れにも含まれない領域を抽出する第3の抽出手段、前記第3の抽出手段により抽出された領域を示すデータと、前記第2の抽出手段により抽出された座標のデータと、前記変位を示すデータとを前記クライアント装置に送信する送信手段、として機能させるためのプログラムである。
請求項18に記載の発明は、コンピュータを、サーバ装置から提供された画像を表示する表示手段、前記表示手段の表示画面上において任意の位置を指定する入力手段、前記表示画面上において前記入力手段により指定された位置のデータを前記サーバ装置に順次送信する送信手段、前記サーバ装置から、前記送信手段により送信された今回の位置に対応して表示される次画面の中で、前記送信手段により送信された前回の位置に対応して表示された前画面に一致せず、前記送信された前回の位置から今回の位置への変位分の移動をさせた前画面にも一致しない領域のデータを受信するとともに、前記次画面の中で、前記変位分の移動をさせた前画面に一致する領域の位置を示す座標のデータを受信する受信手段、前記受信手段により受信されたデータに基づいて次画面を形成し、前記表示手段に表示するための制御を行う表示制御手段、として機能させるためのプログラムである。
請求項19に記載の発明は、コンピュータを、サーバ装置から提供された画像を表示する表示手段、前記サーバ装置から、前記表示手段に表示される次画面の中で、前記表示画面に表示された前画面に一致せず、且つ前記サーバ装置において任意に指定された変位分の移動をさせた前画面にも一致しない領域のデータを受信するとともに、前記次画面の中で前記変位分の移動をさせた前画面に一致する領域の位置を示す座標のデータと、前記変位を示すデータとを受信する受信手段、前記受信手段により受信されたデータに基づいて次画面を形成し、前記表示手段に表示するための制御を行う表示制御手段、として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、クライアント装置での画面表示のためにサーバ装置からクライアント装置へ送信するデータ量が大幅に削減されるため、クライアント装置での画面表示のレスポンスを向上させることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の第1実施形態〜第4の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
まず、図1〜図6を参照して、本発明の第1の実施形態を説明する。
図1に、本発明の第1の実施形態に係るリモート接続システム100の全体構成を示す。リモート接続システム100は、図1に示すように、サーバ装置1、クライアント装置2により構成され、各装置はLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークNを介して接続される。なお、一台のサーバ装置1に通信ネットワークNを介して接続されるクライアント装置2の台数は特に限定されない。
図2に、サーバ装置1の主要部構成を示す。サーバ装置1は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)11、記憶部12、通信部13により構成され、各部はバス14を介して接続される。
CPU10は、記憶部12に記憶されている各種制御プログラムを読み出してRAM11内に展開し、これらの制御プログラムとの協働によってクライアント装置2に画像を提供するための制御を行う。
RAM11は、CPU10により実行される各種制御プログラムを展開するプログラム格納領域を有する。また、RAM11は、入力データ及び制御プログラムの実行時に生じる処理結果等のデータを一時的に格納する領域として前画面データメモリ111、次画面データメモリ112を有する。前画面データメモリ111は、クライアント装置2に表示された前画面のデータを格納する。次画面データメモリ112は、クライアント装置2に表示される次画面のデータを格納する。
記憶部12は、CPU10により実行される各種制御プログラム及びこれらのプログラムで利用するデータ等が予め記憶されている記録媒体を有している。この記録媒体は、磁気的、光学的記録媒体又は半導体等の不揮発性メモリで構成されており、記憶部12に固定的に設けたもの又は着脱自在に装着するものである。
通信部13は、通信ネットワークNを介して外部装置(クライアント装置2)と有線又は無線により通信するための制御を行う。
図3に、クライアント装置2の主要部構成を示す。クライアント装置2は、図3に示すように、CPU20、RAM21、記憶部22、入力部23、表示部24、通信部25により構成され、各部はバス26を介して接続される。
CPU20は、記憶部22に記憶されている各種制御プログラムを読み出してRAM21内に展開し、これらの制御プログラムとの協働によって、サーバ装置1から受信されたデータに基づいて表示部24に画面を表示させるための制御を行う。
RAM21は、CPU20により実行される各種制御プログラムを展開するプログラム格納領域を有する。また、RAM21は、入力データ及び制御プログラムの実行時に生じる処理結果等のデータを一時的に格納する領域として表示画面データメモリ211を有する。表示画面データメモリ211は、表示部24に表示されている画面のデータを格納する。
記憶部22は、CPU20により実行される各種制御プログラム及びこれらのプログラムで利用するデータ等が予め記憶されている記録媒体を有している。この記録媒体は、磁気的、光学的記録媒体又は半導体等の不揮発性メモリで構成されており、記憶部22に固定的に設けたもの又は着脱自在に装着するものである。
入力部23は、文字入力キー、テンキー、カーソルキー及び各種機能キーを備えたキー入力装置や、マウス等のポインティングデバイスを備え、キー入力装置やポインティングデバイスの操作による操作信号をCPU20に出力する。
表示部24は、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイを備え、CPU20から入力される制御信号に従って所要の表示処理を行う。
通信部25は、通信ネットワークNを介して外部装置(サーバ装置1)と有線又は無線により通信するための制御を行う。
次に、第1の実施形態における動作について説明する。
まず、図4のフローチャートを参照して、第1の実施形態に係るサーバ装置1のCPU10の制御の下で実行される処理について説明する。
まず、クライアント装置2から最初のポインタカーソル位置(Xi,Yi)が受信されると(ステップS1)、初期クライアント画面(即ち1画面分全ての画像)がクライアント装置2に送信される(ステップS2)。そして、現時点で最新の画面、即ち、ステップS2で送信された画面が「前画面」としてRAM11内の前画面データメモリ111に格納される(ステップS3)。そして、直前に受信したポインタカーソル位置(Xi,Yi)が一つ前のポインタカーソル位置(Xi-1,Yi-1)として設定される(ステップS4)。
クライアント装置2から、次画面でのポインタカーソル位置(Xi,Yi)が受信されると(ステップS5)、その受信されたポインタカーソル位置に応じた次画面が生成され、RAM11内の次画面データメモリ112に格納される。そして、前画面データメモリ111に格納された前画面と、次画面データメモリ112に格納された次画面とが比較され、一致した画素位置の集合(一致点集合)PSAMEが抽出される(ステップS6)。
次いで、ポインタカーソル位置の変位を表す移動ベクトルV(Xi−Xi-1,Yi−Yi-1)に従って前画面を移動させたものと次画面とが比較され、一致した画素位置の集合(一致点集合)PMOVEが抽出される(ステップS7)。そして、このPMOVEの中で最も大きくとれる矩形が抽出され、当該矩形の対角点2点の座標PM1,PM2が抽出される(ステップS8)。
次いで、次画面の中から、ステップS8で抽出された矩形の外側でPSAMEでない点を含む全てのタイル領域(例えば、8×8若しくは16×16の領域)が抽出される(ステップS9)。そして、そのタイル領域を圧縮した圧縮データと、そのタイル番号(タイルの位置)、2点の対角点座標PM1,PM2のデータとがクライアント装置2に送信される(ステップS10)。
ステップS10の処理後、クライアント装置2から終了指示がなければ(ステップS11;NO)、ステップS3に戻り、現時点で最新の画面、即ち次画面データメモリ112に格納された次画面のデータが「前画面」のデータとして前画面データメモリ111に格納され、以降、ステップS4〜S10の処理が繰り返される。クライアント装置2から終了指示があると(ステップS11;YES)、サーバ装置1での処理が終了する。
次に、図5のフローチャートを参照して、第1の実施形態に係るクライアント装置2のCPU20の制御の下で実行される画面表示処理について説明する。
まず、最初のポインタカーソル位置(Xi,Yi)がサーバ装置1に送信される(ステップC1)。ステップC1の後、サーバ装置1から初期クライアント画面が受信されると、その受信された初期クライアント画面が表示部24に表示される(ステップC2)。この初期クライアント画面のデータは、RAM21内の表示画面データメモリ211に格納される。そして、直前に送信したポインタカーソル位置(Xi,Yi)が一つ前のポインタカーソル位置(Xi-1,Yi-1)として設定される(ステップC3)。
次いで、新たなポインタカーソル位置(Xi,Yi)がサーバ装置1に送信される(ステップC4)。ステップC4の後、サーバ装置1から、相違のあったタイル領域の圧縮データと、そのタイル番号、2点の対角点座標PM1(Xm1,Ym1),PM2(Xm2,Ym2)のデータとが受信される(ステップC5)。
次いで、表示画面データメモリ211に格納された前画面の(Xm1−Xi+Xi-1,Ym1−Yi+Yi-1),(Xm2−Xi+Xi-1,Ym2−Yi+Yi-1)の2点を対角点とする矩形領域内が、PM1(Xm1,Ym1),PM2(Xm2,Ym2)の2点を対角点とする矩形領域に移動され(ステップC6)、サーバ装置1から受信したタイル領域がタイル番号で指定された位置に全て展開される(ステップC7)。なお、ステップC6とステップC7の処理の順番を入れ替えてもよい。
ステップC6で移動された矩形領域と、ステップC7で展開されたタイル領域以外の領域は、表示画面データメモリ211に格納された前画面と同一であるので、この同一領域と、当該移動された矩形領域と、当該展開されたタイル領域とを合わせた画面が次画面として形成され、表示部24に表示される(ステップC8)。
ステップC3〜C8の処理は、入力部23の操作による終了指示があるまで継続される(ステップC9;NO)。当該終了指示によりサーバ装置1からの受信が終了すると(ステップC9;YES)、本画面表示処理が終了する。
図6に、図4及び図5で示した処理による前画面から次画面への推移の一例を示す。クライアント装置2の前画面におけるポインタカーソルの位置を(Xi-1,Yi-1)とし(図6(b))、ポインタカーソルとともにウィンドウwを移動させたときの移動後(次画面)のポインタカーソルの位置を(Xi,Yi)とする(図6(d))。サーバ装置1では、PSAME、PMOVE、PMOVEの中で最も大きくとれる矩形の対角点座標がそれぞれ抽出される。ここで、クライアント装置2において、画面上のウィンドウwが拡大、縮小されることなく(Xi−Xi-1,Yi−Yi-1)だけ移動された場合、PMOVEの中で最も大きくとれる矩形は、このウィンドウ(サーバ装置1でのウィンドウW)自体となる。図6(c)に示すように、次画面においてPMOVEの中で最も大きくとれる矩形(ウィンドウW)の対角点(ウィンドウWの左上、右下の2点)を座標PM1(Xm1,Ym1),PM2(Xm2,Ym2)とすると、移動前の前画面におけるこれらの対角点座標は、図6(a)に示すようにそれぞれ、(Xm1−Xi+Xi-1,Ym1−Yi+Yi-1),(Xm2−Xi+Xi-1,Ym2−Yi+Yi-1)となる。従って、クライアント装置2では、前画面において(Xm1−Xi+Xi-1,Ym1−Yi+Yi-1),(Xm2−Xi+Xi-1,Ym2−Yi+Yi-1)を対角点とする矩形を(Xi−Xi-1,Yi−Yi-1)だけ移動させ、PMOVEでもPSAMEでもないタイル領域Tを指定されたタイル番号の位置に展開し、その他の領域は、前画面と同一のものを表示すればよいことになる。サーバ装置1は、画像データとして、図6(c)に示すタイル領域Tのみの圧縮データをクライアント装置2に送信すればよいため、従来に比べて送信するデータ量を大幅に削減することができる。
図4及び図5のフローチャートでは、クライアント装置2がサーバ装置1に新しいポインタカーソルの位置を順次送信するタイミングと、サーバ装置1で次画面を生成するタイミングが常に同期することを前提とした。もし、これらのタイミングが同期していない場合、又は同期する仕組みがない場合、サーバ装置1は、クライアント装置2から常に送信されるポインタカーソル位置のうちのどれを、前画面の移動に使用したかをクライアント装置2に通知する必要がある。即ち、サーバ装置1は、ステップS9で抽出されたタイル領域の圧縮データと、そのタイル番号(タイルの位置)、座標PM1,PM2のデータとに加えて、前画面の移動に使用したポインタカーソル位置(Xi,Yi)のデータもクライアント装置2に送信するようにする。
また、図4のフローチャートでは、PMOVEの中で最も大きな矩形を抽出するようにしたが、2番目、3番目に大きな矩形が他にあれば、これらの矩形の対角点座標もクライアント装置2に送信するようにしてもよい。
なお、クライアント装置2において次画面を形成する際に、サーバ装置1から送信されたタイル領域と、PM1(Xm1,Ym1),PM2(Xm2,Ym2)を対角点とする矩形領域とで重複する部分が生じる場合がある。当該タイル領域がDCT(Discrete Cosine Transform)を用いて圧縮されていた場合、当該タイル領域のデータを優先して表示する方が画質的に良好であると思われるが、第1の実施形態及び以下の各実施形態においては、いずれのデータを優先して表示してもよい。
また、ポインタカーソルのドラッグによるウィンドウの移動は、マウスボタンが押下されているときにしか起り得ないので、上述の処理を、マウスボタンが押下されているときにのみ行い、押下されていないときは、従来と同様に、前画面を移動させない状態での比較のみを行うようにしてもよい。
以上のように、第1の実施形態では、画面上のウィンドウの移動が、マウス等のポインタカーソルと一体になって行われることに着目し、ポインタカーソルの移動分移動させた前画面と次画面とを比較するようにした。これにより、両画面の相違部分が少なくなり、サーバ装置1からクライアント装置2に送信するデータ量を大幅に削減することができる。これにより、クライアント装置2での画面表示のレスポンスを向上させることが可能となる。また、ポインタカーソルの移動中もウィンドウ内を表示することができる。
また、サーバ装置1が、画面中のどの領域にウィンドウが存在するかを認識することなく、単に前画面をポインタカーソルの移動分移動させて次画面と比較するという単純な処理を行うだけで、上述のような利点が得られる。移動中のウィンドウ内の画像が不変であれば、上記比較によって容易にウィンドウ部分が抽出されるし、ウィンドウの移動とともにウィンドウ内の画像が変化していれば、ウィンドウ部分は抽出されない。即ち、ウィンドウ内の画像の変化を認識する特別な手段を用いなくても、中の画像が変化していないウィンドウのみを自動的に抽出することができる。
また、PMOVEの中から矩形の2点の対角点座標のデータを抽出し、クライアント装置2に送信するようにしたことにより、他の形状を表す座標のデータを送信するよりも送信データ量を削減することができる。また、クライアント装置2において、容易に次画面を形成することができる。
[第2の実施形態]
次に、図7〜図10を参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。
第2の実施形態に係るシステム構成と、当該システムを構成する各装置の主要部構成は、それぞれ、第1の実施形態において図1〜図3で示した構成と同等ゆえ、同一の符号を用いるものとし、これらの図示を省略する。以下、第1の実施形態と異なる部分のみを説明する。
第2の実施形態に係るサーバ装置1のCPU10は、第1の実施形態において図4に示した処理に加えて、ポインタカーソルの移動分のx成分のみ移動した前画面と次画面との比較、ポインタカーソルの移動分のy成分のみ移動した前画面と次画面との比較を行い、両画面が一致した領域内で最も大きくとれる矩形の対角点座標のデータをクライアント装置2に送信させる処理を行う。
第2の実施形態に係るクライアント装置2のCPU20は、第1の実施形態において図5に示した処理に加え、前画面のうち、サーバ装置1から受信した対角点座標のデータに基づいて決定される矩形領域をx方向、y方向に移動させる処理を行う。
次に、第2の実施形態における動作について説明する。
まず、図7のフローチャートを参照して、第2の実施形態に係るサーバ装置1のCPU10の制御の下で実行される処理について説明する。
まず、クライアント装置2から最初のポインタカーソル位置(Xi,Yi)が受信されると(ステップS201)、初期クライアント画面(即ち1画面分全ての画像)がクライアント装置2に送信される(ステップS202)。そして、現時点で最新の画面、即ちステップS202で送信された画面が「前画面」としてRAM11内の前画面データメモリ111に格納される(ステップS203)。そして、直前に受信したポインタカーソル位置(Xi,Yi)が一つ前のポインタカーソル位置(Xi-1,Yi-1)として設定される(ステップS204)。
クライアント装置2から、次画面でのポインタカーソル位置(Xi,Yi)が受信されると(ステップS205)、その受信されたポインタカーソル位置に応じた次画面が生成され、RAM11内の次画面データメモリ112に格納される。そして、前画面データメモリ111に格納された前画面と、次画面データメモリ112に格納された次画面とが比較され、一致した画素位置の集合(一致点集合)PSAMEが抽出される(ステップS206)。
次いで、ポインタカーソル位置の変位を表す移動ベクトルV(Xi−Xi-1,Yi−Yi-1)に従って前画面を移動させたものと次画面とが比較され、一致した画素位置の集合(一致点集合)PMOVEが抽出される(ステップS207)。次いで、前画面を移動ベクトル(Xi−Xi-1,0)に従って移動させたものと次画面とが比較され、一致した画素位置の集合(一致点集合)PMOVEXが抽出される(ステップS208)。次いで、前画面を移動ベクトル(0,Yi−Yi-1)に従って移動させたものと次画面とが比較され、一致した画素位置の集合(一致点集合)PMOVEYが抽出される(ステップS209)。なお、ステップS207〜S209の処理の順番は任意に入れ替えてもよい。
次いで、PMOVEの中で最も大きくとれる矩形の対角点座標PM1,PM2と、PMOVEXの中で最も大きくとれる矩形の対角点座標PMX1,PMX2と、PMOVEYの中で最も大きくとれる矩形の対角点座標PMY1,PMY2と、が抽出される(ステップS210)。
次いで、次画面の中から、PM1,PM2の2点、PMX1,PMX2の2点、PMY1,PMY2の2点のそれぞれを対角点とする3つの矩形の何れにも含まれず、且つPSAMEでない点を含む全てのタイル領域(例えば、8×8若しくは16×16の領域)が抽出される(ステップS211)。そして、そのタイル領域を圧縮した圧縮データと、そのタイル番号(タイルの位置)、PM1,PM2, PMX1,PMX2, PMY1,PMY2の6点の座標のデータとがクライアント装置2に送信される(ステップS212)。
ステップS212の処理後、クライアント装置2から終了指示がなければ(ステップS213;NO)、ステップS203に戻り、現時点で最新の画面、即ち次画面データメモリ112に格納された次画面のデータが「前画面」のデータとして前画面データメモリ111に格納され、以降、ステップS204〜S212の処理が繰り返される。クライアント装置2からの終了指示があると(ステップS213;YES)、サーバ装置1での処理が終了する。
次に、図8のフローチャートを参照して、第2の実施形態に係るクライアント装置2のCPU20の制御の下で実行される画面表示処理について説明する。
まず、最初のポインタカーソル位置(Xi,Yi)がサーバ装置1に送信される(ステップC201)。ステップC201の後、サーバ装置1から初期クライアント画面が受信されると、その受信された初期クライアント画面が表示部24に表示される(ステップC202)。この初期クライアント画面のデータは、RAM21内の表示画面データメモリ211に格納される。そして、直前に送信したポインタカーソル位置(Xi,Yi)が一つ前のポインタカーソル位置(Xi-1,Yi-1)として設定される(ステップC203)。
次いで、新たなポインタカーソル位置(Xi,Yi)がサーバ装置1に送信される(ステップC204)。ステップC204の後、サーバ装置1から、相違のあったタイル領域の圧縮データと、そのタイル番号、PM1(Xm1,Ym1)とPM2(Xm2,Ym2)、PMX1(Xmx1,Ymx1)とPMX2(Xmx2,Ymx2)、PMY1(Xmy1,Ymy1)とPMY2(Xmy2,Ymy2)の6点の対角点座標(3組の対角点座標)のデータとが受信される(ステップC205)。
次いで、表示画面データメモリ211に格納された前画面の(Xm1−Xi+Xi-1,Ym1−Yi+Yi-1)と(Xm2−Xi+Xi-1,Ym2−Yi+Yi-1)の2点を対角点とする矩形領域内が、PM1(Xm1,Ym1),PM2(Xm2,Ym2)の2点を対角点とする矩形領域に移動される(ステップC206)。次いで、前画面の(Xmx1−Xi+Xi-1,Ymx1)と(Xmx2−Xi+Xi-1,Ymx2)の2点を対角点とする矩形領域内が、PMX1(Xmx1,Ymx1),PMX2(Xmx2,Ymx2)の2点を対角点とする矩形領域に移動される(ステップC207)。次いで、前画面の(Xmy1,Ymy1−Yi+Yi-1)と(Xmy2,Ymy2−Yi+Yi-1)の2点を対角点とする矩形領域内が、PMY1(Xmy1,Ymy1),PMY2(Xmy2,Ymy2)の2点を対角点とする矩形領域に移動される(ステップC208)。
次いで、サーバ装置1から受信したタイル領域がタイル番号で指定された位置に全て展開される(ステップC209)。なお、ステップC206〜C209の処理の順番は任意に入れ替えてもよい。
ステップC206〜C208で移動された各矩形領域と、ステップC209で展開されたタイル領域以外の領域は、表示画面データメモリ211に格納された前画面と同一であるので、この同一領域と、当該移動された各矩形領域と、当該展開されたタイル領域とを合わせた画面が次画面として形成され、表示部24に表示される(ステップC210)。
ステップC203〜C210の処理は、入力部23の操作による終了指示があるまで継続される(ステップC211;NO)。当該終了指示によりサーバ装置1からの受信が終了すると(ステップC211;YES)、本画面表示処理が終了する。
なお、図7のフローチャートでは、サーバ装置1は、PMOVE、PMOVEX、PMOVEYの各々について最も大きくとれる矩形の対角点座標を抽出し、この対角点座標のデータをクライアント装置2に送信するようにしたが、2番目以降に大きい矩形の対角点座標も抽出し、この対角点座標のデータについてもクライアント装置2に送信するようにしてもよい。これに対応して、図8のフローチャートにおいて、クライアント装置2では、最も大きい矩形だけでなく2番目以降に大きい矩形の対角点座標を用いて、次画面を形成するようにしてもよい。
また、クライアント装置2において次画面を形成する際に、サーバ装置1から送信されたタイル領域が、PM1(Xm1,Ym1),PM2(Xm2,Ym2)を対角点とする矩形領域、PMX1(Xmx1,Ymx1),PMX2(Xmx2,Ymx2)の2点を対角点とする矩形領域、PMY1(Xmy1,Ymy1),PMY2(Xmy2,Ymy2)の2点を対角点とする矩形領域の何れかと重複する部分が生じた場合、第1の実施形態において述べたように、クライアント装置2側で、画質を考慮しながら何れかのデータを優先して表示すればよい。
図9及び図10に、図7及び図8で示した処理による前画面から次画面への推移の具体例を示す。
図9は、画面内のウィンドウWを左下部分のカーソルでドラッグした場合の画面の推移を示す。図9(a)の前画面において、ウィンドウWの左下部分をカーソルで掴んで右上方向に動かすと、次画面では、図9(b)に示すように、サイズが縮小されたウィンドウW1となる。このとき、図9(c)及び図9(d)に示すように、前画面のウィンドウWのうち矩形領域f1、f2は、画面内で水平方向(x方向)に移動するだけである。よって、矩形領域f1、f2がPMOVEXとなる。サーバ装置1では、矩形領域f1、f2のうち、面積が相対的に大きい矩形領域f1の2点の対角点座標が抽出され、この対角点座標のデータがクライアント装置2に送信される。なお、上述のように、2番目に大きい矩形領域f2の対角点座標を抽出し、この対角点座標のデータをクライアント装置2に送信するようにしてもよい。
図10は、画面内のウィンドウWを右上部分のカーソルでドラッグした場合の画面の推移を示す。図10(a)の前画面において、ウィンドウWの右上部分をカーソルで掴んで左下方向に動かすと、次画面では、図10(b)に示すように、サイズが縮小されたウィンドウW2となる。このとき、図10(c)及び図10(d)に示すように、前画面のウィンドウWのうち矩形領域F1、F2は、画面内で垂直方向(y方向)に移動するだけである。よって、矩形領域F1、F2がPMOVEYとなる。また、前画面のウィンドウWのうち矩形領域F3は、カーソルとともに移動するため、PMOVEとなる。このように、ウィンドウのサイズが変化する移動の場合、PMOVEX又はPMOVEYとPMOVEとが混在する場合があるため、図7及び図8に示した処理のように、PMOVEだけでなく、PMOVEX、PMOVEYも抽出する必要がある。
以上のように、第2の実施形態では、画面内のポインタカーソルの位置の変位を示す移動ベクトルのx成分及びy成分にも着目し、x方向のみ移動した前画面と次画面との比較、y方向のみ移動した前画面と次画面との比較を行い、一致した領域内の矩形の対角点座標のデータをクライアント装置2に送信するようにした。これにより、ウィンドウの大きさが拡大又は縮小される場合においても、サーバ装置1からクライアント装置2に送信するデータ量を大幅に削減することができる。これにより、クライアント装置での画面表示のレスポンスを向上させることが可能となる。
また、第2の実施形態では、第1の実施形態で示した処理を併用しており、前画面をx方向のみ又はy方向のみに移動させたものだけでなく、実際のポインタカーソルの移動方向に移動させたもの(即ち、x方向の移動及びy方向の移動を合成したもの)を用いて次画面と比較するようにした。これにより、画面内で、x方向のみ又はy方向のみの移動により一致する領域と、両方向を合成した方向への移動により一致する領域とが混在する場合であっても、クライアント装置2へ送信するタイル領域のデータ量を最小限に抑えることができる。
また、PMOVE、PMOVEX、PMOVEYの各々の領域から矩形の対角点座標を抽出し、この対角点座標のデータをクライアント装置2に送信するようにしたことにより、他の形状を表す座標のデータを送信するよりも送信データ量を削減することができる。また、クライアント装置2において、容易に次画面を形成することができる。
[第3の実施形態]
次に、図11〜図15を参照して、本発明の第3の実施形態を説明する。
まず、第3の実施形態における構成について説明する。
第3の実施形態に係るシステム構成と、当該システムを構成する各装置の主要部構成は、それぞれ、第1の実施形態において図1〜図3で示した構成と同等ゆえ、同一の符号を用いるものとし、これらの図示を省略する。以下、第1の実施形態と異なる部分のみを説明する。
上述の第1の実施形態及び第2の実施形態では、図2に示すように、サーバ装置1に、前画面のデータ、次画面のデータをそれぞれ格納する前画面データメモリ111、次画面データメモリ112が設けられ、クライアント装置2には、図3に示すように、表示部24に表示している画面データを格納する表示画面データメモリ211が設けられている場合を示した。第3の実施形態では、これらの各メモリに加え、サーバ装置1とクライアント装置2の双方のRAM内に、画面内の背景部分と推定される背景画面データを一時的に格納する領域が確保されている。具体的には、図11(a)に示すように、サーバ装置1のRAM11内に背景画面データを格納する背景データメモリ113が設けられ、図11(b)に示すように、クライアント装置2のRAM21内に背景画面データを格納する背景データメモリ212が設けられている。
第3の実施形態に係るサーバ装置1のCPU10は、第1の実施形態に示した、前画面と次画面との比較、ポインタカーソルの移動分移動した前画面と次画面との比較に加えて、背景データメモリ113に格納された背景画面データと次画面のデータとの比較を行い、一致した領域内で分割された矩形の対角点座標のデータをクライアント装置2に送信させる処理を行う。
第3の実施形態に係るクライアント装置2のCPU20は、第1の実施形態に示した処理に加え、背景データメモリ212に格納された背景画面データのうち、サーバ装置1から受信した対角点座標のデータに基づいて決定される矩形領域を表示画面の同一部分にコピーさせる処理を行う。
次に、第3の実施形態における動作について説明する。
まず、図12のフローチャートを参照して、第3の実施形態に係るサーバ装置1のCPU10の制御の下で実行される処理について説明する。
まず、クライアント装置2から最初のポインタカーソル位置(Xi,Yi)が受信されると(ステップS301)、初期クライアント画面(即ち1画面分全ての画像)がクライアント装置2に送信され、同時にこの送信画面のデータが背景画面データとしてRAM11内の背景データメモリ113に格納される(ステップS302)。そして、現時点で最新の画面、即ちステップS302で送信された画面が「前画面」としてRAM11内の前画面データメモリ111に格納される(ステップS303)。そして、直前に受信したポインタカーソル位置(Xi,Yi)が一つ前のポインタカーソル位置(Xi-1,Yi-1)として設定される(ステップS304)。
クライアント装置2から、次画面でのポインタカーソル位置(Xi,Yi)が受信されると(ステップS305)、その受信されたポインタカーソル位置に応じた次画面が生成され、RAM11内の次画面データメモリ112に格納される。そして、前画面データメモリ111内に格納された前画面と、次画面データメモリ112に格納された次画面とが比較され、一致した画素位置の集合(一致点集合)PSAMEが抽出される(ステップS306)。
次いで、ポインタカーソル位置の変位を表す移動ベクトルV(Xi−Xi-1,Yi−Yi-1)に従って前画面を移動させたものと次画面とが比較され、一致した画素位置の集合(一致点集合)PMOVEが抽出される(ステップS307)。そして、このPMOVEの中で最も大きくとれる矩形が抽出され、この矩形の対角点2点の座標PM1,PM2が抽出される(ステップS308)。
次いで、次画面データメモリ112に格納された次画面のデータと、背景データメモリ113に格納された背景画面データが比較され、一致した画素位置の集合(一致点集合)PBACKが抽出される(ステップS309)。そして、PBACKの領域が最小数の矩形に分解され、各々の矩形の対角点の組の座標集合PBが抽出される(ステップS310)。
次いで、次画面の中から、座標PM1,PM2を対角点とする矩形と、対角点集合PBで表示される全ての矩形の何れにも属さず、PSAMEでもない点を含む全てのタイル領域(例えば、8×8若しくは16×16の領域)が抽出される(ステップS311)。そして、ステップS311で抽出されたタイル領域を圧縮した圧縮データと、そのタイル番号(タイルの位置)、2点の対角点座標PM1,PM2、全てのPBの座標のデータとがクライアント装置2に送信される(ステップS312)。
次いで、次画面の中で、座標PM1,PM2を対角点とする矩形と、対角点集合PBで表示される全ての矩形の何れにも属さず、PSAMEでもない点の画像データが背景データメモリ113に上書きされる(ステップS313)。
ステップS313の処理後、クライアント装置2から終了指示がなければ(ステップS314;NO)、ステップS303に戻り、現時点で最新の画面、即ち次画面データメモリ112に格納された次画面のデータが「前画面」のデータとして前画面データメモリ111に格納され、以降、ステップS304〜S313の処理が繰り返される。クライアント装置2から終了指示があると(ステップS314;YES)、サーバ装置1での処理が終了する。
次に、図13のフローチャートを参照して、第3の実施形態に係るクライアント装置2のCPU20の制御の下で実行される画面表示処理について説明する。
まず、最初のポインタカーソル位置(Xi,Yi)がサーバ装置1に送信される(ステップC301)。ステップC301の後、サーバ装置1から初期クライアント画面が受信されると、その受信された初期クライアント画面が表示部24に表示される(ステップC302)。この初期クライアント画面のデータは背景画面データとしてRAM21内の背景データメモリ212に格納される(ステップC303)。そして、直前に送信したポインタカーソル位置(Xi,Yi)が一つ前のポインタカーソル位置(Xi-1,Yi-1)として設定される(ステップC304)。
次いで、新たなポインタカーソル位置(Xi,Yi)がサーバ装置1に送信される(ステップC305)。ステップC305の後、サーバ装置1から送信されたタイル領域の圧縮データと、そのタイル番号、2点の対角点座標PM1(Xm1,Ym1),PM2(Xm2,Ym2)、座標集合PBのデータとが受信される(ステップC306)。
次いで、表示画面データメモリ211に格納された前画面データの(Xm1−Xi+Xi-1,Ym1−Yi+Yi-1),(Xm2−Xi+Xi-1,Ym2−Yi+Yi-1)の2点を対角点とする矩形領域内が、PM1(Xm1,Ym1),PM2(Xm2,Ym2)の2点を対角点とする矩形領域に移動される(ステップC307)。そして、背景データメモリ212に格納された背景画面データのうち、座標集合PBが示す全ての矩形領域が表示画面の同一部分にコピーされる(ステップC308)。
そして、サーバ装置1から受信したタイル領域がタイル番号で指定された位置に全て展開される(ステップC309)。ステップC307で移動された矩形領域と、ステップC308でコピーされた背景画面の領域と、ステップC309で展開されたタイル領域以外の領域は、表示画面データメモリ211に格納された前画面と同一である。従って、この同一領域と、ステップC307〜C309で処理された領域とを合わせた画面が次画面として形成され、表示部24に表示される(ステップC310)。なお、ステップC307〜C309の処理の順番は任意に入れ替えてもよい。
次いで、表示部24に表示されたタイル領域(サーバ装置1から送信されたタイル領域)の画像のうち、PM1(Xm1,Ym1),PM2(Xm2,Ym2)の2点を対角点とする矩形領域、座標集合PBが示すどの矩形とも重複しない位置のデータが背景データメモリ212内の背景画面データに上書きされる(ステップC311)。ステップC311のように背景データメモリ212内の背景画面データを更新することにより、当該背景画面データは、一旦圧縮されて伸張されたものではあるものの、サーバ装置1の背景データメモリ113内の背景画面データと一致させることができる。
ステップC304〜C311の処理は、入力部23の操作による終了指示があるまで継続される(ステップC312;NO)。当該終了指示によりサーバ装置1からの受信が終了すると(ステップC312;YES)、本画面表示処理が終了する。
図14に、図12及び図13に示した処理の具体例として、画面内のウィンドウWを移動させた場合の画面の推移と、画面内のウィンドウWの移動に伴って更新される背景画面データの推移を示す。
図14において、初期画面が(a)の場合、この初期画面全体がサーバ装置1及びクライアント装置2の最初の背景画面データとなる。図14において、画面内のウィンドウWが(a)から(b)に移動されると、次画面においてPSAMEでもPMOVEでもPBACKでもないタイル領域Eのデータがサーバ装置1からクライアント装置2に送信される。また、タイル領域Eのデータが、サーバ装置1の背景データメモリ113の背景画面データに上書きされる。同様に、タイル領域Eのデータは、クライアント装置2の背景データメモリ212の背景画面データにも上書きされる。
次いで、画面内のウィンドウWが(c)から(d)のように移動すると、次画面においてPSAMEでもPMOVEでもPBACKでもないタイル領域Eが存在しなくなる。よって、サーバ装置1からクライアント装置2へは、どの画面にどの矩形領域が一致したかを示すデータ(具体的には、座標PM1,PM2と、座標集合PB)を送信するだけで事足りるようになる。また、タイル領域Eのデータが存在しなくなるため、サーバ装置1の背景データメモリ113及びクライアント装置2の背景データメモリ212は双方とも更新されないことになる。以降、図14の(e)、(f)のように画面が移行した場合も、同様のことが言える。
なお、図12のステップS309では、次画面全体と背景画面とを比較することによって一致した画素位置の集合をPBACKとして抽出する場合を示したが、次画面においてPSAMEでもPMOVEでもない領域と背景画面とを比較することによって一致した画素位置の集合をPBACKとして抽出するようにしてもよい。例えば、図14に示すように、ウィンドウWが(d)から(e)に移動した場合、PBACKは、図15(a)の斜線部で示す領域となる。図15(a)のPBACKは、移動前はウィンドウWに隠れ、移動後に露出した領域である。図15(b)に示すように、このPBACKは最小で2つの矩形に分割され、各々の矩形の対角点座標(A1点,A2点の座標と、B1点,B2点の座標)がPBとして抽出される。
以上のように、第3の実施形態では、サーバ装置1及びクライアント装置2の双方において、画面内の背景部分と推定される背景画面データを一時的に格納する背景データメモリを有し、画面内の変化(ウィンドウの移動)に伴って新たに出現した画像領域のデータを当該背景データメモリ内の背景画面データに上書きするようにした。これにより、一旦、クライアント装置2に送信したタイル領域の画像データ(図14のタイル領域Eのデータ)が、ウィンドウに隠れた後に再び現れた場合、サーバ装置1は、当該画像データを再度送信する必要がなくなるため、サーバ装置1からクライアント装置2への送信データ量を大幅に削減することができる。これにより、クライアント装置での画面表示のレスポンスを向上させることが可能となる。
また、PMOVE、PBACKの各々の領域から矩形の対角点座標を抽出し、この対角点座標のデータをクライアント装置2に送信するようにしたことにより、他の形状を表す座標のデータを送信するよりも送信データ量を削減することができる。また、クライアント装置2において、容易に次画面を形成することができる。
なお、第3の実施形態では、第1の実施形態で示した処理に、上述の背景データメモリを利用した処理が付加された形態を示したが、画面内のウィンドウの大きさが変化する場合に対処することができるように、第3の実施形態で示した処理と第2の実施形態で示した処理とを併用するようにしてもよい。これにより、サーバ装置1からクライアント装置2への送信データ量が一層削減されるため、細い通信路での通信速度の向上と、クライアント装置2の消費電力の低減化を図ることが可能になる。特に、無線通信によりサーバ装置1にリモート接続されているクライアント装置2の場合、受信するデータ量が格段に少なくなるため、クライアント装置2の電池の寿命を延ばすことができる。
[第4の実施形態]
次に、図16〜図19を参照して、本発明の第4の実施形態を説明する。
以下の第4の実施形態では、サーバ装置とクライアント装置との関係が、PC(Personal Computer)等のホストコンピュータと、プロジェクタ等の画像表示装置との関係に対応するものとして説明する。この場合、ホストコンピュータであるサーバ装置側でウィンドウ等の移動指示がなされることになる。
まず、第4の実施形態における構成について説明する。
図16に、第4の実施形態に係るサーバ装置3の主要部構成を示す。サーバ装置3は、図16に示すように、CPU30、RAM31、記憶部32、入力部33、表示部34、通信部35により構成され、各部はバス36を介して接続される。
CPU30は、記憶部32に記憶されている各種制御プログラムを読み出してRAM31内に展開し、これらの制御プログラムとの協働によって、クライアント装置4に画像を提供するための制御を行う。
RAM31は、CPU30により実行される各種制御プログラムを展開するプログラム格納領域を有する。また、RAM31は、入力データ及び制御プログラムの実行時に生じる処理結果等のデータを一時的に格納する領域として前画面データメモリ311、次画面データメモリ312を有する。前画面データメモリ311は、クライアント装置4の前画面のデータを格納する。次画面データメモリ312は、クライアント装置4の次画面のデータを格納する。
記憶部32は、CPU30により実行される各種制御プログラム及びこれらのプログラムで利用するデータ等が予め記憶されている記録媒体を有している。この記録媒体は、磁気的、光学的記録媒体又は半導体等の不揮発性メモリで構成されており、記憶部32に固定的に設けたもの又は着脱自在に装着するものである。
入力部33は、文字入力キー、テンキー、カーソルキー及び各種機能キーを備えたキー入力装置や、マウス等のポインティングデバイスを備え、キー入力装置やポインティングデバイスの操作による操作信号をCPU30に出力する。
表示部34は、LCD等のディスプレイを備え、CPU30から入力される制御信号に従って所要の表示処理を行う。
通信部35は、サーバ装置3に接続された外部装置(クライアント装置4)と有線又は無線により通信するための制御を行う。
図17に、第4の実施形態に係るクライアント装置4の主要部構成を示す。クライアント装置4は、図17に示すように、CPU40、表示部41、通信部42、RAM43、記憶部44により構成され、各部はバス45を介して接続される。
CPU40は、記憶部44に記憶されている各種制御プログラムを読み出してRAM43内に展開し、これらの制御プログラムとの協働によって、サーバ装置3から入力されたデータに基づいて表示部41での画面表示のための制御を行う。
表示部41は、LCD等のディスプレイを有し、CPU40から入力される制御信号に従って所要の表示処理を行う。クライアント装置4がプロジェクタの場合、表示部41は、液晶パネル又はDMD(Digital Micromirror Device)等からなる画像形成パネルと、画像形成パネルに光を照射する光源部と、画像形成パネルで反射された光を外部に投射する投射レンズと、を有し、CPU40から入力される制御信号に従って投射対象の画像を画像形成パネルで形成し、投射レンズによって外部に投射する。
通信部42は、クライアント装置4に接続された外部装置(サーバ装置3)と有線又は無線により通信するための制御を行う。
RAM43は、CPU40により実行される各種制御プログラムを展開するプログラム格納領域を有する。また、RAM43は、入力データ及び制御プログラムの実行時に生じる処理結果等のデータを一時的に格納する領域として表示画面データメモリ431を有する。表示画面データメモリ431は、表示部41に表示されている画面のデータを格納する。
記憶部44は、CPU40により実行される各種制御プログラム及びこれらのプログラムで利用するデータ等が予め記憶されている記録媒体を有している。この記録媒体は、磁気的、光学的記録媒体又は半導体等の不揮発性メモリで構成されており、記憶部44に固定的に設けたもの又は着脱自在に装着するものである。
次に、第4の実施形態における動作について説明する。
まず、図18のフローチャートを参照して、第4の実施形態に係るサーバ装置3のCPU30の制御の下で実行される処理について説明する。
まず、入力部33の操作(例えば、マウス操作)により、画面上の最初のポインタカーソル位置(Xi,Yi)が取得されると(ステップS401)、初期クライアント画面(即ち1画面分全ての画像)がクライアント装置4に送信される(ステップS402)。そして、現時点で最新の画面、即ち、ステップS402で送信された画面が「前画面」としてRAM31内の前画面データメモリ311に格納される(ステップS403)。そして、直前に取得されたポインタカーソル位置(Xi,Yi)が一つ前のポインタカーソル位置(Xi-1,Yi-1)として設定される(ステップS404)。
入力部33の操作により、次にクライアント装置4に表示させようとする画面(次画面)でのポインタカーソル位置(Xi,Yi)が取得されると(ステップS405)、その取得されたポインタカーソル位置に応じた次画面が生成され、RAM31内の次画面データメモリ312に格納される。次いで、前画面データメモリ311に格納された前画面と、次画面データメモリ312に格納された次画面とが比較され、一致した画素位置の集合(一致点集合)PSAMEが抽出される(ステップS406)。
次いで、ポインタカーソル位置の変位を表す移動ベクトルV(Xi−Xi-1,Yi−Yi-1)に従って前画面を移動させたものと次画面とが比較され、一致した画素位置の集合(一致点集合)PMOVEが抽出される(ステップS407)。そして、このPMOVEの中で最も大きくとれる矩形が抽出され、この矩形の対角点2点の座標PM1,PM2が抽出される(ステップS408)。
次いで、次画面の中から、ステップS408で抽出された矩形の外側でPSAMEでない点を含む全てのタイル領域(例えば、8×8若しくは16×16の領域)が抽出される(ステップS409)。そして、ステップS409で抽出されたタイル領域を圧縮した圧縮データと、そのタイル番号(タイルの位置)、2点の対角点座標PM1,PM2、移動ベクトルV(Xi−Xi-1,Yi−Yi-1)のデータとがクライアント装置4に送信される(ステップS410)。
ステップS410の処理後、入力部33の操作による終了指示がなければ(ステップS411;NO)、ステップS403に戻り、現時点で最新の画面、即ち次画面データメモリ312に格納された次画面のデータが「前画面」のデータとして前画面データメモリ311に格納され、以降、ステップS404〜S410の処理が繰り返される。入力部33の操作により終了指示があると(ステップS411;YES)、サーバ装置3での処理が終了する。
次に、図19のフローチャートを参照して、第4の実施形態に係るクライアント装置4のCPU40の制御の下で実行される画面表示処理について説明する。
サーバ装置3から初期クライアント画面が受信されると、その受信された初期クライアント画面が表示部41に表示される(ステップC401)。この初期クライアント画面のデータは、RAM43内の表示画面データメモリ431に格納される。
次いで、サーバ装置3から、相違のあったタイル領域の圧縮データと、そのタイル番号、2点の対角点座標PM1(Xm1,Ym1),PM2(Xm2,Ym2)、移動ベクトルV(Xi−Xi-1,Yi−Yi-1)のデータとが受信される(ステップC402)。
次画面においてPM1(Xm1,Ym1),PM2(Xm2,Ym2)の2点を対角点とする矩形領域内の画像は、前画面において、PM1−V, PM2−Vの2点を対角点とする矩形領域内の画像と同一である。ここで、PM1−V=(Xm1−Xi+Xi-1,Ym1−Yi+Yi-1)、PM2−V=(Xm2−Xi+Xi-1,Ym2−Yi+Yi-1)である。よって、ステップC402の後、表示画面データメモリ431に格納された前画面の(Xm1−Xi+Xi-1,Ym1−Yi+Yi-1),(Xm2−Xi+Xi-1,Ym2−Yi+Yi-1)の2点を対角点とする矩形領域内が、PM1(Xm1,Ym1),PM2(Xm2,Ym2)の2点を対角点とする矩形領域に移動される(ステップC403)。そして、サーバ装置3から受信したタイル領域がタイル番号で指定された位置に全て展開される(ステップC404)。なお、ステップC403とステップC404の処理の順番を入れ替えてもよい。
ステップC403で移動された矩形領域と、ステップC404で展開されたタイル領域以外の領域は、表示画面データメモリ431に格納された前画面と同一であるので、この同一領域と、当該移動された矩形領域と、当該展開されたタイル領域とを合わせた画面が次画面として形成され、表示部41に表示される(ステップC405)。
ステップC402〜C405の処理は、サーバ装置3からのデータ受信が終了まで継続される(ステップC406;NO)。サーバ装置3からのデータ受信が終了すると(ステップC406;YES)、本画面表示処理が終了する。
以上のように、第4の実施形態によれば、サーバ装置3においてポインタカーソルの移動分移動させた前画面と次画面とを比較するようにしたため、両画面の相違部分が少なくなり、サーバ装置3からクライアント装置4に送信するデータ量を大幅に削減することができる。これにより、クライアント装置4での画面表示のレスポンスを向上させることが可能となる。特に、サーバ装置3からクライアント装置4へ無線でデータが送信された場合でも、クライアント装置4では、よりスムーズに画面表示を行うことができる。また、効率よいデータ送信が可能になるため、上記タイル領域の圧縮率を低めに設定することができる。これにより、クライアント装置4では、より高い画質での画面表示が可能となる。
なお、第4の実施形態では、第1の実施形態に相当する処理(前画面と次画面との比較、ポインタカーソルの移動分移動した前画面と次画面との比較)が行われる場合を示したが、第2実施形態に示した処理(ポインタカーソルの移動分のx成分のみ移動及びy成分のみ移動を考慮した処理)と、第3実施形態に示した処理(背景データメモリを利用した処理)の少なくとも一方の処理が付加されてもよい。この場合、サーバ装置3からクライアント装置4への送信データ量を一層削減でき、クライアント装置4での画面表示のレスポンスを一層向上させることができる。
本発明の第1〜第3の実施形態に係るリモート接続システムの全体構成を示す図。 本発明の第1〜第3の実施形態に係るサーバ装置の主要部構成を示すブロック図。 本発明の第1〜第3の実施形態に係るクライアント装置の主要部構成を示すブロック図。 本発明の第1の実施形態に係るサーバ装置のCPUの制御の下で実行される処理を示すフローチャート。 本発明の第1の実施形態に係るクライアント装置のCPUの制御の下で実行される画面表示処理を示すフローチャート。 サーバ装置及びクライアント装置の前画面から次画面への推移の一例を示す図。 本発明の第2の実施形態に係るサーバ装置のCPUの制御の下で実行される処理を示すフローチャート。 本発明の第2の実施形態に係るクライアント装置のCPUの制御の下で実行される画面表示処理を示すフローチャート。 画面内のウィンドウを左下部分のカーソルでドラッグした場合の画面の推移を示す図。 画面内のウィンドウを右上部分のカーソルでドラッグした場合の画面の推移を示す図。 本発明の第3の実施形態に係るサーバ装置のRAMのメモリ構成を示す図(a)と、第3の実施形態に係るクライアント装置のRAMのメモリ構成を示す図(b)。 第3の実施形態に係るサーバ装置のCPUの制御の下で実行される処理を示すフローチャート。 第3の実施形態に係るクライアント装置のCPUの制御の下で実行される画面表示処理を示すフローチャート。 画面内のウィンドウを移動させた場合の画面の推移と、当該移動に伴って更新される背景画面データの推移を示す図。 PBACKを最小数の矩形に分解したときの各矩形の対角点組の座標PBの算出方法を示す図。 本発明の第4の実施形態に係るサーバ装置の主要部構成を示すブロック図。 本発明の第4の実施形態に係るクライアント装置の主要部構成を示すブロック図。 第4の実施形態に係るサーバ装置のCPUの制御の下で実行される処理を示すフローチャート。 第4の実施形態に係るクライアント装置のCPUの制御の下で実行される画面表示処理を示すフローチャート。
符号の説明
1、3 サーバ装置
2、4 クライアント装置
10、20、30、40 CPU
11、21、31、43 RAM
12、22、32、44 記憶部
13、25、35、42 通信部
23、33 入力部
24、34、41 表示部
111、311 前画面データメモリ
112、312 次画面データメモリ
113、212 背景データメモリ
211、431 表示画面データメモリ
100 リモート接続システム

Claims (19)

  1. クライアント装置に表示される画像を当該クライアント装置に提供するサーバ装置であって、
    前記クライアント装置の表示画面上において入力手段により任意に指定された位置のデータを前記クライアント装置から順次受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された前回の位置に対応して表示された前画面と、前記受信手段により受信された今回の位置に対応して表示される次画面とを比較し、一致した領域を抽出する第1の抽出手段と、
    前記受信手段により受信された前回の位置から今回の位置への変位分の移動をさせた前画面と前記次画面とを比較し、一致した領域及び当該領域の位置を示す座標を抽出する第2の抽出手段と、
    前記次画面の中から、前記第1の抽出手段により抽出された領域及び前記第2の抽出手段により抽出された領域の何れにも含まれない領域を抽出する第3の抽出手段と、
    前記第3の抽出手段により抽出された領域を示すデータと、前記第2の抽出手段により抽出された座標のデータとを前記クライアント装置に送信する送信手段と、
    を備えるサーバ装置。
  2. 前記受信手段により受信された前回の位置から今回の位置への変位分のうち画面内で水平方向の変位分の移動をさせた前画面と前記次画面とを比較し、一致した領域及び当該領域の位置を抽出するとともに、前記受信手段により受信された前回の位置から今回の位置への変位分のうち前記画面内で前記水平方向に直交する方向の変位分の移動をさせた前画面と前記次画面とを比較し、一致した領域及び当該領域の位置を抽出する第4の抽出手段と、を備え、
    前記第3の抽出手段は、前記次画面の中から、更に前記第4の抽出手段により抽出された領域にも含まれない領域を抽出し、
    前記送信手段は、更に前記第4の抽出手段により抽出された座標のデータを前記クライアント装置に送信する請求項1に記載のサーバ装置。
  3. 前記クライアント装置に最初に表示される画面を最初の背景画面とした背景画面データを記憶する記憶手段と、
    前記次画面と前記記憶手段に記憶された背景画面データとを比較し、一致した領域及び当該領域の位置を示す座標を抽出する第5の抽出手段と、を備え、
    前記第3の抽出手段は、前記次画面の中から、更に前記第5の抽出手段により抽出された領域にも含まれない領域を抽出し、
    前記送信手段は、更に前記第5の抽出手段により抽出された座標のデータを前記クライアント装置に送信し、
    前記次画面のうち前記第3の抽出手段により抽出された領域のデータを前記記憶手段に記憶された背景画面データに上書きすることによって当該背景画面データを更新する更新手段を備える請求項1又は2に記載のサーバ装置。
  4. クライアント装置に表示される画像を当該クライアント装置に提供するサーバ装置であって、
    前記クライアント装置に表示される画面上の任意の位置を指定するための入力手段と、
    前記画面上において前記入力手段により指定された位置を順次取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前回の位置に対応して表示された前画面と、前記取得手段により取得された今回の位置に対応して表示される次画面とを比較し、一致した領域を抽出する第1の抽出手段と、
    前記取得手段により取得された前回の位置から今回の位置への変位分の移動をさせた前画面と前記次画面とを比較し、一致した領域及び当該領域の位置を示す座標を抽出する第2の抽出手段と、
    前記次画面の中から、前記第1の抽出手段により抽出された領域及び前記第2の抽出手段により抽出された領域の何れにも含まれない領域を抽出する第3の抽出手段と、
    前記第3の抽出手段により抽出された領域を示すデータと、前記第2の抽出手段により抽出された座標のデータと、前記変位を示すデータとを前記クライアント装置に送信する送信手段と、
    を備えるサーバ装置。
  5. 前記取得手段により取得された前回の位置から今回の位置への変位分のうち画面内で水平方向の変位分の移動をさせた前画面と前記次画面とを比較し、一致した領域及び当該領域の位置を抽出するとともに、前記取得手段により取得された前回の位置から今回の位置への変位分のうち前記画面内で前記水平方向に直交する方向の変位分の移動をさせた前画面と前記次画面とを比較し、一致した領域及び当該領域の位置を抽出する第4の抽出手段と、を備え、
    前記第3の抽出手段は、前記次画面の中から、更に前記第4の抽出手段により抽出された領域にも含まれない領域を抽出し、
    前記送信手段は、更に前記第4の抽出手段により抽出された座標のデータを前記クライアント装置に送信する請求項4に記載のサーバ装置。
  6. 前記クライアント装置に最初に表示される画面を最初の背景画面とした背景画面データを記憶する記憶手段と、
    前記次画面と前記記憶手段に記憶された背景画面データとを比較し、一致した領域及び当該領域の位置を示す座標を抽出する第5の抽出手段と、を備え、
    前記第3の抽出手段は、前記次画面の中から、更に前記第5の抽出手段により抽出された領域にも含まれない領域を抽出し、
    前記送信手段は、更に前記第5の抽出手段により抽出された座標のデータを前記クライアント装置に送信し、
    前記次画面のうち前記第3の抽出手段により抽出された領域のデータを前記記憶手段に記憶された背景画面データに上書きすることによって当該背景画面データを更新する更新手段を備える請求項4又は5に記載のサーバ装置。
  7. 前記第2の抽出手段は、前記一致した領域内の矩形領域と当該矩形領域の2点の対角点の座標とを抽出する請求項1から6の何れか一項に記載のサーバ装置。
  8. 前記第4の抽出手段は、前記前画面の水平方向の変位分の移動により得られた前記一致した領域内の矩形領域と当該矩形領域の2点の対角点の座標とを抽出するとともに、前記前画面の前記直交する方向の変位分の移動により得られた前記一致した領域内の矩形領域と当該矩形領域の2点の対角点の座標とを抽出する請求項2又は5に記載のサーバ装置。
  9. 前記第5の抽出手段は、前記一致した領域内の矩形領域と当該矩形領域の2点の対角点の座標とを抽出する請求項3又は6に記載のサーバ装置。
  10. サーバ装置から提供された画像を表示する表示手段と、
    前記表示手段の表示画面上において任意の位置を指定する入力手段と、
    前記表示画面上において前記入力手段により指定された位置のデータを前記サーバ装置に順次送信する送信手段と、
    前記サーバ装置から、前記送信手段により送信された今回の位置に対応して表示される次画面の中で、前記送信手段により送信された前回の位置に対応して表示された前画面に一致せず、前記送信された前回の位置から今回の位置への変位分の移動をさせた前画面にも一致しない領域のデータを受信するとともに、前記次画面の中で、前記変位分の移動をさせた前画面に一致する領域の位置を示す座標のデータを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信されたデータに基づいて次画面を形成し、前記表示手段に表示するための制御を行う表示制御手段と、
    を備えるクライアント装置。
  11. 前記受信手段は、前記次画面の中で、前記送信手段により送信された前回の位置から今回の位置への変位分のうち画面内で水平方向の変位分の移動をさせた前画面にも一致せず、且つ前記水平方向に直交する方向の変位分の移動をさせた前画面にも一致しない領域のデータを受信し、更に、前記次画面の中で、前記水平方向の変位分の移動をさせた前画面に一致する領域の位置を示す座標のデータと、前記水平方向に直交する方向の変位分の移動をさせた前画面に一致する領域の位置を示す座標のデータとを受信する請求項10に記載のクライアント装置。
  12. 前記表示手段に最初に表示される画面を最初の背景画面とした背景画面データを記憶する記憶手段を備え、
    前記受信手段は、前記次画面の中で、前記サーバ装置において記憶された背景画面データにも一致しない領域のデータを受信し、更に、前記次画面の中で、前記背景画面データに一致する領域の位置を示す座標のデータを受信し、
    前記表示制御手段は、前記表示画面内の前記受信された座標のデータが示す領域に、前記記憶手段に記憶された背景画面データを用いることによって次画面を形成し、
    前記受信手段により受信された領域のデータを前記記憶手段に記憶された背景画面データに上書きすることによって当該背景画面データを更新する更新手段を備える請求項10又は11に記載のクライアント装置。
  13. サーバ装置から提供された画像を表示する表示手段と、
    前記サーバ装置から、前記表示手段に表示される次画面の中で、前記表示画面に表示された前画面に一致せず、且つ前記サーバ装置において任意に指定された変位分の移動をさせた前画面にも一致しない領域のデータを受信するとともに、前記次画面の中で前記変位分の移動をさせた前画面に一致する領域の位置を示す座標のデータと、前記変位を示すデータとを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信されたデータに基づいて次画面を形成し、前記表示手段に表示するための制御を行う表示制御手段と、
    を備えるクライアント装置。
  14. 前記受信手段は、前記次画面の中で、前記指定された変位分のうち画面内で水平方向の変位分の移動をさせた前画面にも一致せず、且つ前記水平方向に直交する方向の変位分の移動をさせた前画面にも一致しない領域のデータを受信し、更に、前記次画面の中で、前記水平方向の変位分の移動をさせた前画面に一致する領域の位置を示す座標のデータと、前記水平方向に直交する方向の変位分の移動をさせた前画面に一致する領域の位置を示す座標のデータとを受信する請求項13に記載のクライアント装置。
  15. 前記表示手段に最初に表示される画面を最初の背景画面とした背景画面データを記憶する記憶手段を備え、
    前記受信手段は、前記次画面の中で、前記サーバ装置において記憶された背景画面データにも一致しない領域のデータを受信し、更に、前記次画面の中で、前記背景画面データに一致する領域の位置を示す座標のデータを受信し、
    前記表示制御手段は、前記表示画面内の前記受信された座標のデータが示す領域に、前記記憶手段に記憶された背景画面データを用いることによって次画面を形成し、
    前記受信手段により受信された領域のデータを前記記憶手段に記憶された背景画面データに上書きすることによって当該背景画面データを更新する更新手段を備える請求項13又は14に記載のクライアント装置。
  16. コンピュータを、
    クライアント装置の表示画面上において入力手段により任意に指定された位置のデータを前記クライアント装置から順次受信する受信手段、
    前記受信手段により受信された前回の位置に対応して表示された前画面と、前記受信手段により受信された今回の位置に対応して表示される次画面とを比較し、一致した領域を抽出する第1の抽出手段、
    前記受信手段により受信された前回の位置から今回の位置への変位分の移動をさせた前画面と前記次画面とを比較し、一致した領域及び当該領域の位置を示す座標を抽出する第2の抽出手段、
    前記次画面の中から、前記第1の抽出手段により抽出された領域及び前記第2の抽出手段により抽出された領域の何れにも含まれない領域を抽出する第3の抽出手段、
    前記第3の抽出手段により抽出された領域を示すデータと、前記第2の抽出手段により抽出された座標のデータとを前記クライアント装置に送信する送信手段、
    として機能させるためのプログラム。
  17. コンピュータを、
    クライアント装置に表示される画面上の任意の位置を指定するための入力手段、
    前記画面上において前記入力手段により指定された位置を順次取得する取得手段、
    前記取得手段により取得された前回の位置に対応して表示された前画面と、前記取得手段により取得された今回の位置に対応して表示される次画面とを比較し、一致した領域を抽出する第1の抽出手段、
    前記取得手段により取得された前回の位置から今回の位置への変位分の移動をさせた前画面と前記次画面とを比較し、一致した領域及び当該領域の位置を示す座標を抽出する第2の抽出手段、
    前記次画面の中から、前記第1の抽出手段により抽出された領域及び前記第2の抽出手段により抽出された領域の何れにも含まれない領域を抽出する第3の抽出手段、
    前記第3の抽出手段により抽出された領域を示すデータと、前記第2の抽出手段により抽出された座標のデータと、前記変位を示すデータとを前記クライアント装置に送信する送信手段、
    として機能させるためのプログラム。
  18. コンピュータを、
    サーバ装置から提供された画像を表示する表示手段、
    前記表示手段の表示画面上において任意の位置を指定する入力手段、
    前記表示画面上において前記入力手段により指定された位置のデータを前記サーバ装置に順次送信する送信手段、
    前記サーバ装置から、前記送信手段により送信された今回の位置に対応して表示される次画面の中で、前記送信手段により送信された前回の位置に対応して表示された前画面に一致せず、前記送信された前回の位置から今回の位置への変位分の移動をさせた前画面にも一致しない領域のデータを受信するとともに、前記次画面の中で、前記変位分の移動をさせた前画面に一致する領域の位置を示す座標のデータを受信する受信手段、
    前記受信手段により受信されたデータに基づいて次画面を形成し、前記表示手段に表示するための制御を行う表示制御手段、
    として機能させるためのプログラム。
  19. コンピュータを、
    サーバ装置から提供された画像を表示する表示手段、
    前記サーバ装置から、前記表示手段に表示される次画面の中で、前記表示画面に表示された前画面に一致せず、且つ前記サーバ装置において任意に指定された変位分の移動をさせた前画面にも一致しない領域のデータを受信するとともに、前記次画面の中で前記変位分の移動をさせた前画面に一致する領域の位置を示す座標のデータと、前記変位を示すデータとを受信する受信手段、
    前記受信手段により受信されたデータに基づいて次画面を形成し、前記表示手段に表示するための制御を行う表示制御手段、
    として機能させるためのプログラム。
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