JP4995011B2 - 装飾品固定装置及びその固定装置による装飾品の固定方法 - Google Patents
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Description
この場合、釦やホック等の飾り具等の装飾品には金属製の釦等のように加圧された場合に、所定の圧力にも耐えうるものもあれば、一方で、ガラス素材、貝、石等のように所定の圧力が付与された場合には、破断してしまう可能性のあるものもある。
従って、上記ハンドプレス機90を使用して釦等を布材等に固定する場合には、固定する釦等の素材や種類等により、ストッパ部96の高さの調節が必要でありこの調整作業に時間を要することから非常に煩雑であった。
即ち、上記の調整作業を行う場合には、上記ハンドプレス機90のストッパ部96の高さの微調整を行う際に、装飾品に割れ等の損傷を与えず、装飾品を布材等に固定しうる適度な加圧となるように装飾品を用いて実際に何度かの加圧試験を行う必要があり、その過程で、多くの装飾品の表面を破損したり、装飾品そのものを破壊する事態が生じ、装飾品を布材等に固定して製品化にすることそのものが困難な場合があると共に、多くの不良品が発生する場合があった。
しかしながら、各種の装飾品の表面形状には、様々な種類があるため、対応して用意しなければならない装飾品受け部材95の種類も多くなり、固定作業に要する費用が嵩み、煩雑であった。
また、固定作業は装飾品の表面に装飾品受け部材95が当接した状態で加圧することにより行われるため、装飾品の表面形状に対応した装飾品受け部材95を使用しても装飾品の表面には傷がつき易かった。
また、軸部材を把持して引張する把持部材を備えているので、把持された軸部材を軸方向に沿って引張することができる。
また、操作部材を操作することにより、上記把持部材を介して上記軸部材を軸方向に沿って引張することができる。
また、軸部材を把持して下方へ引張する把持部材を備えているので、把持された軸部材を軸方向に沿って引張することができる。
また、操作部材を操作することにより、上記把持部材を介して上記軸部材を軸方向に沿って引張することができる。
また、上記軸部材の頭部は、上記一方構成部上に載置された治具を介して配置され、上記載置部は、上記軸部材が下方に引張された場合に、上記管状部の下端部と当接して上記下端部を径方向外方へ拡開させ、上記他方構成部に係合しうる他方のフランジ部として形成させうる当接部を有するので、容易に装飾品を被固定部材に固定することができる。
請求項7記載の発明は、上記被固定部材は、布材であることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、上記被固定部材は、皮革材であることを特徴とする。
上記軸部材を軸方向に沿って反装飾品方向へ引張させ、上記頭部が管状部材の他端部を拡開させることにより上記他方のフランジ部を創出させ、上記一方のフランジ部が被固定部材の一方側に固定されると共に上記他方のフランジ部が上記装飾品の内方に固定されることにより、上記管状部材を介して上記被固定部材に固定することを特徴とする。
従って、装飾品の被固定部材への固定作業が容易であって、かつ、迅速に行うことができる。
その結果、調整作業時に装飾品の表面を破損することもなく、また、装飾品がガラスや合成樹脂等、加圧された場合に耐性を有さない素材により形成されている場合であっても、何等、装飾品を破壊又は損傷することなく固定調整作業を行うことができる。
また、従来のハンドプレス機を使用して装飾品の固定作業を行う場合のように、被固定部材へ固定する装飾品の表面形状、大きさ、厚み、または材質等に応じて別途、装飾品受け部材を用意する必要がなく、固定作業に要する費用を低減することができると共に、固定作業に伴う煩雑さを解消することができる。
また、装飾品表面に文字等が表され、被固定部材への取付方向が決められているものもあるが、従来のようにピストンを使用して装飾品の上方から布材へ押圧して固定するようには構成されておらず、被固定部材に装飾品の下方に配置されることから、このような装飾品の固定作業の際、装飾品の表面が視認でき、装飾品の取付方向に合致した固定作業を容易に行うことができる。
また、上記把持部材を引張するように作動させる操作部材を備えているので、操作部材を操作することにより、上記把持部材により上記軸部材は軸方向に沿って引張されるので、容易に装飾品を固定しうる装飾品固定装置を提供することができる。
また、請求項7記載の発明に係る装飾品固定装置にあっては、上記被固定部材は布材であることを特徴とするので、本発明に係る装飾品固定装置を使用して、装飾品を布材に固定することができる。
また、請求項8記載の発明に係る装飾品固定装置にあっては、上記被固定部材は皮革材であることを特徴とするので、本発明に係る装飾品固定装置を使用して、装飾品を皮革材に固定することができる。
その結果、調整作業時に装飾品の表面を破損することもなく、また、装飾品がガラスや合成樹脂等の加圧への耐性を有さない素材により形成されている場合であっても、何等、装飾品に損傷を与えたり、装飾品を破断することなく固定調整作業を行うことができる。
また、従来のハンドプレス機を使用して装飾品の固定作業を行う場合のように、被固定部材へ固定する装飾品の表面形状に応じて別途装飾品受けを用意する必要がなく、固定作業に要する費用を低減することができると共に、固定作業から発生する煩雑さを解消することができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係る装飾品固定装置10の断面図であり、図1及び図7に示すように、本発明に係る装飾品固定装置10は、固定部材としての、例えば、釦等の装飾品18をシート状の被固定部材19に固定する装飾品固定装置10であって、上記被固定部材19を貫通して配置される管状部11と、上記管状部11の一端部に形成され、上記被固定部材19の一方側面部側に配置される一方のフランジ部12と、上記管状部11a内に貫通して配置され、上記管状部11の長さ寸法よりも大きな長さ寸法を有する軸部材15とを有し、上記軸部材15を上記管状部11の軸方向に沿って引張することにより上記管状部11の他端部13に、図2に示すように、他方のフランジ部14を形成し、上記一方のフランジ部13と上記他方のフランジ部14とにより上記装飾品18を被固定部材19に固定するように構成されている。
図2及び図9に示すように、上記軸部材15が軸方向に沿って反装飾品方向Cへ引張された際に、上記頭部16が管状部材11aの他端部13を拡開することにより上記他方のフランジ部14を創出し、上記一方のフランジ部12が被固定部材19の一方側21に固定されると共に上記他方のフランジ部14が上記装飾品の内方22に固定されることにより、上記管状部材11aを介して上記装飾品18を上記被固定部材19に固定する。
第二の実施の形態は、図21に示すような、例えばホック等の装飾品18を被固定部材19に固定する場合の態様を示す。
即ち、装飾品18は、上記被固定部材19の一方面部102に配置される一方構成部100及び上記被固定部材19の他方面部103に配置される他方構成部101とにより構成されている。
また、図21に示すように、管状部11は上記一方構成部100に形成され、図20に示すように、上記軸部材15が軸方向に沿って上記他方構成部101方向Eへ引張された際に、図19に示すような上記管状部11の他端部13に、図20に示すような他方のフランジ部14を創出し、上記他方のフランジ部14を上記他方構成部101に係合させることにより、上記装飾品18を上記被固定部材19に固定するように構成されている。
図1及び図2に示すように、装飾品固定装置10は、設置面としての固定台26上に固定しうる基板部としての台座部27と、上記台座部27の上面に直立して設けられた支柱部28と、上記支柱部28の上部に同様に直立して連設され、内部に把持部材24a,24bが上下方向に移動可能に配置されている、全体略直方体に形成された把持部20と、上記把持部20の内部に一対の上記把持部材24a,24bを備える引き下げ駆動部29と、上記引き下げ駆動部29の下方に配置され、上記軸部材15aを収納しうる回収箱30と、上記引き下げ駆動部29と連動して上下回動自在に動作しうる上記把持部20に回動可能に軸着された操作レバー25とにより構成されている。
例えば、図10のように装飾品である釦18が布材19に取り付けられた状態の裏面部が平面である場合には、図12(a)に示す形態の載置部材67を用い、図13(a)のように装飾品である釦18が取り付けられた状態の裏面部がホックの雄部材70である場合には、図12(b)に示す形態の載置部材68を用い、図13(b)のような装飾品である釦18が取り付けられた状態の裏面がホックの雌部材71である場合には、図12(c)に示す形態の載置部材69を用いる。
また、上記ケース部38の上部内周面は、下方へ向かって拡開するテーパ状に形成された内周傾斜面44を有する。
従って、上記把持部材24a,24bは、上記引き下げ駆動部29の上記ケース部38の上端部が上記把持部20の内側面上端に当接している場合には、上記コイルスプリング41の上方への付勢力により、上記載置部材34の傾斜面部37と上記把持部材24a,24bの上部内方傾斜面部46とが当接することにより、上記把持部材24aと24bの間に、上記軸部15を挿通しうるように、隙間Sが形成され、上記ケース部38が上記操作レバー25により引き下げられた場合に、上記載置部材34の傾斜面部37と上記把持部材24a,24bの上部内方傾斜面部46とが当接が解除されることにより、把持部材24a,24bにより上記軸部材15が把持されるように構成されている。
図3及び図4に示すように、上記U字部材50の対向する側辺部51a,51bは、上記U字部材50の長さ方向略中央部から上記U字部材50の端部58側における上記把持部20との交差部において、図4及び図5に示すように、上記把持部20の一方の巾方向側面部側から他方の巾方向側面部側へ貫通する支軸54により回動可能に支持されている。
また、上記操作レバー25の先端部となる上記U字部材50の端部58と上記台座部27との間には、コイルスプリング59が取り付けられ、上記操作レバー25の先端部58側がコイルスプリング59の付勢力により、常時、下方へ付勢されていると共に、上記レバー部53の操作側端部53a側は上方へ付勢されている。
図3に示すように、上記U字部材50の側辺部51a,51bの長さ方向略中央部には、一対のカム部56,56が形成され、上記引き下げ駆動部29の径方向両側部には、上記カム部56,56が配置される側面長方形状の凹部57,57が形成されている。
上記カム部56,56は、上位U字状部材50の幅方向両端部において所定の長さ寸法に形成され、上記U字状部材50の幅方向一般面から内方へ切れ込んで形成された一対の切込み部50a,50bと、これらの切り込み部50a,50bの間に形成された円弧部50c,50dとにより構成されている。
上記円弧部50c,50dの間の間隔寸法は、上記凹部57,57の高さ寸法よりもわずかに小さく形成されている。
従って、操作レバー25の操作側端部53aを上方へ回動させた場合には、上記円弧部50cが上記凹部57,57の上縁部57a、57aに摺接することにより上記引き下げ駆動部29を上方へ移動させ、操作レバー25の操作側端部53aを下方へ回動させた場合には、上記円弧部50dが上記凹部57,57の下縁部57b、57bに摺接することにより上記引き下げ駆動部29を下方へ移動させるように構成されている。
装飾品固定装置10を使用して、装飾品18を布材に固定する方法を図6〜図10を用いて説明する。
図6に示すように、上記引き下げ駆動部29の内部に設けられた上記把持部24a,24bは、上記コイルスプリング41の付勢力により、上記押し上げ部材39を介して上方に付勢されている。
その結果、上記把持部材24a,24bの上記上部内方傾斜面部44と上記載置部材34の下端に形成された上記傾斜面部37とが当接して、上記対向した一対の把持部材24a,24bの間に上記軸部材15が挿入されうる隙間Sが形成されている。
この場合には、上記一方のフランジ部12は上記載置部23に載置される。
そして、上記軸部材15の頭部16が装飾品内方に配置されるように装飾品18の取り付け孔部62を挿入すると共に、装飾品18表面部63に文字等が記載され、取付方向を布材19との関係で決める必要がある場合には、装飾品18の方向を回転させて調整する。
このように調整する際、従来の装飾品の固定作業の場合には図19に示すように装飾品18の表面は上記装飾品受け部材95に当接すると共に上方は被固定部材である布材19により被覆されていることから、固定作業時には装飾品18の表面を視認できないので、装飾品18の取り付け方向や位置合わせの確認がし難かったが、本発明の装飾品固定装置10を使用した場合には、装飾品18の上方には装飾品固定装置10の構成部材は全く存在しないことから、装飾品18の表面部63を、作業者は直接に視認でき、装飾品18の取り付け方向の確認が容易である。
この場合、保持部55により保持されているケース部38は、下方へ引き下げられ、上記把持部24a,24bも上記ケース部38と共に下降するが、上記引き下げ駆動部29の内部に設けられた上記把持部24a,24bは、上記コイルスプリング41の付勢力により、上記押し上げ部材39を介して上方に付勢されているので、上記把持部24a,24bの外周傾斜面48とケース部38の内周斜面44が当接しながら、把持部24a,24bが相対的に上方へ押し上げられ、上記把持部材24a,24bの上記上部内方傾斜面部46と上記載置部材34の下端に形成された上記傾斜面部37との当接が解除される。
その結果、上記把持部材24a,24bにより軸部材15の先端部が把持されると共に、上記把持部24a,24bの外周傾斜面48とケース部38の内周斜面44が当接した状態で係止される。
例えば、図15(a)に示すような、頭部16が径方向外方へ膨出する膨出部を有する全体略円錐形状である場合には、創出される他方のフランジ部14の形状は、図16(a)に示すような、径方向膨出形状である。また、図15(b)に示すような、頭部16が略円錐形状であると共に凸溝72が4箇所に形成されている場合には、創出される他方のフランジ部14は、図16(a)に示すような、4枚の片14a,14a,14a,14aが夫々4方向へ開く形状となる。
この場合、従来のハンドプレス機のように装飾品を加圧するようには構成されていないことから、装飾品固定装置10の調整作業は不要である。
装飾品18の布材19への取り付け強度は、管状部材11a及び軸部材15の太さ及び材質、軸部材15と頭部16の破断面積等により決まるため、従来、行われたような装飾品固定装置に関する調整作業は不要であり、布材19の強度や衣服等のデザイン等に応じて、管状部材11a及び軸部材15を適宜選択し使用する。
その結果、図6に示すように、上記引き下げ駆動部29の内部に設けられた上記把持部24a,24bは、上記コイルスプリング39の付勢力により、上記押し上げ部材39を介して上方に付勢されて、上記把持部材24a,24bの上記上部内方傾斜面部46と上記載置部材34の下端に形成された上記傾斜面部37とが当接して、上記把持部24a,24bの軸部材15aの把持状態が解除されると共に、上記対向した一対の把持部材24a,24bの間に上記軸部材15が挿通されうる隙間Sが形成される。
このように、対向した一対の把持部材24a,24bの間に上記軸部材15が挿入されうる隙間Sが形成されている状態であるので、次の管状部材11a及び軸部材15を上記載置部材34の上記軸挿通孔60に挿通させ配置することが容易となる。
また、図13(a)〜(e)及び装飾品18の上部が可動するような図14(a),(b)に示すような装飾品18を取り付ける場合においても、装飾品固定装置10を用いることにより、図13(a)〜(e)及び図14(a),(b)に示すように、装飾品18を布材19に固定しうる。
本実施例2において、図21に示すように、上記被固定部材19の一方面部102に配置される一方構成部100及び上記被固定部材19の他方面部103に配置される他方構成部101とにより構成される装飾品として用いられる雌ホック104を被固定部材19に取り付けることができる。
また、図18に示すように、上記一方構成部100は上記被固定部材19の上面19a側に配置されると共に上記他方構成部101は上記被固定部材19の下面19b側に、互いに上下方向において対向して配置されている。
本実施例2は、図21に示すように、雌ホックの機能を有する他方構成部101に他方のフランジ部14を係合させることにより、被固定部材19に装飾品として用いられる雌ホック104を取り付けるものである。
上記一方構成部100は、平面略環状に形成され、図18に示すように、上面に上平面部115を有し、管状部11が上記上平面部115の内周縁から下方に直立して連設され、被固定部材19に固定される前には、管状部11の先端には下端部13を有し、被固定部材19に固定された後には、図21に示すように、上記管状部11の下端部13に他方のフランジ部14が形成される。
また、上記他方構成部101は、平面略環状に形成され、図18に示すように、下面に下平面部121を有し、雄ホック導入管部120が上記下平面部121の内周縁から上方に直立して連設されて形成され、上記雄ホック導入管部120の上端部から内径方向に延設された係合片119が内周縁に亘って形成され、上記雄ホック導入管部120の下端部には雌ホック104と対をなす雄ホックを係止しうる一対のホックバネ部117,117を有する。
図19に示すように、上記治具108は、円筒状に形成されると共に中央部に孔部109を有し、装飾品としての雌ホック104の一方構成部100の上面部115と当接しうる圧接面113を有する円筒状の下部円筒部110と、上記下部円筒部110に連設された下部円筒部110より小さい径からなる上部円筒部111により構成されている。
また、上記孔部109は、軸部材15を挿通可能とすると共に、上記治具108の上端部には、内周縁から径方向内方へ延設される上記軸部材15の頭部16を係止しうるように係止部112が形成されており、上記軸部材15を上記治具108の孔部109の上部から挿入した場合に、上記頭部16を係止しうる。
また、上記孔部109は、上記載置部材34に上記治具108を被せた場合に、上記載置部材34の上記案内管部107を収納しうる空間部114を有するように形成されている。
装飾品固定装置10を使用して、図21に示すように、装飾品としての雌ホック103を被固定部材である布材19に固定する方法を図17〜21を用いて説明する。
図21に示すような装飾品としての雌ホック104を布材19に固定する場合には、図17に示すように、図22に示すような載置部材34を上記ネジ孔31に取り付ける。
そして、布材19を上記載置部材34の上端側から貫通させて、上記他方構成部101の上方に配置する。
そして、上記一方構成部100の挿通孔118を上平面部115が上方になるように上記載置部材34の上端側から挿通させて、布材19を介して上記他方構成部101と対向するように配置し、上記一方構成部100の管状部11の下端部13の先端が上記載置部材34の当接部106の上端に当接するように配置する。
そして、図19に示すように、軸部材15を治具108の孔部109の上部から挿入して上記軸部材の頭部16を治具108の係止部112に当接させることにより治具108の上部に配置し、上記治具108の上部に配置された上記軸部材15を上記載置部材34の軸挿入孔60へ挿入することにより、上記一方構成部100上に上記治具108を載置し、上記治具108の圧接面113と上記一方構成部101の上平面部115を当接させる。
この場合、上記実施例1のように、操作レバー25の引き下げにより、把持部材24a,24bは軸部材15の先端部を把持し、さらに操作レバー25を引き下げることにより、上記把持部材24a,24bは軸部材15を把持しながら下降する。
図20に示すように、上記軸部材15が下方へ引張されることによる引張力が、頭部16を係止している治具108の係止部112を介して上記治具108の圧接面113から上記雌ホック104の一方構成部100の上平面部115を圧接するように作用して、上記管状部11を押し下げ、図19に示すような上記管状部11の下端部13は、図20に示すように斜め外方の傾斜面からなる上記当接部106の傾斜面に当接して径方向外方へ拡開し、図19に示すような上記他端部13に、図20に示すような他方のフランジ部14が形成され、上記他方のフランジ部14は上記他方構成部101の係合片119に係合する。
そして、図20に示すように、操作レバー25をさらに引き下げることにより、上記軸部材15の上記頭部16は、軸部材15aが上記把持部材24a,24bに把持された状態で切り離される。
この場合、図20に示すように、治具108を上記載置部材34の案内管部107の上端側から被せた場合に、上記案内管部107を収納しうる空間部114を有するので、上記案内管部107が治具108に当接することはない。
そして、上記頭部16と上記治具108を装飾品固定装置10の上部から取り除き、被固定部材19に固定された装飾品として用いられる雌ホック104を取り外すことで固定が完了し、図21に示すような装飾品として用いられる雌ホック104を被固定部材19に固定できる。
図23及び図24に示すように、装飾品固定装置10には、作業台73を取り付けることができる。上記作業台73は、板状に形成され、立設された4本の脚部74上に設けられると共に、上記載置部23が露出される開口部75を有し、作業台73上面は上記載置部23と略同平面上に配置されている。
これにより、大きな布材19を使用する場合であっても、布材19を容易に取り扱うことができるので、容易に装飾品18を固定することができる。
また、作業スペースが狭くなることがなく、作業がし易い装飾品固定装置を提供することができる。
図25に示すように、装飾品固定装置10は、上記操作レバー25をアクチュエータ76により作動させることができる。
操作レバー25の操作レバー53を取り除き、操作棒52の一端部の下側に引き下げ動作可能な空気圧シリンダ76からなるアクチュエータ76を駆動棒77を介して取り付ける。空気圧シリンダ76は、足踏みスイッチ78を介してエアコンプレッサ79にエアチューブ80で接続されている。
装飾品固定装置10は、上記足踏みスイッチ78を踏むことによって、空気圧シリンダ76が空気圧エネルギーを直線運動に変換し、操作レバー25を引き下げる。
これにより、作業者の人手の自由度が高くなり、容易に装飾品18を固定することができ、作業効率が上がる。
また、本実施の形態においては記載されていないが、本発明に係る装飾品固定装置を使用して、皮革材、紙材、合成樹脂材、シート状の金属材等に対して釦等の装飾品を固定することもできる。
11 管状部
11a 管状部材
12 一方のフランジ部
13 管状部の他端部、管状部の下端部
14 他方のフランジ部
14a 他方のフランジ部の片
15 軸部材
15a 軸部材
16 頭部
18 装飾品
19 被固定部材(布材)
19a 被固定部材(布材)の上面
19b 被固定部材(布材)の下面
20 把持部
21 被固定部材の一方側
22 装飾品の内方
23 載置部
24a 把持部材
24b 把持部材
25 操作レバー
26 固定台
27 台座部
28 支柱部
28a 支柱部のスリット
29 引き下げ駆動部
30 回収箱
31 ネジ孔
32a 開口部
33b 開口部
34 載置部材
35 接続用管状ネジ部
36 管状ストッパ片
37 傾斜面部
38 ケース部
39 押し上げ部材
40 スクリュー部材
41 コイルスプリング
42 押し上げ部材の下端部の円筒凸部
43 固定部材の下端部の円筒凸部
44 内周傾斜面
45 把持部
46 上部内方傾斜面部
47 下部内方傾斜面部
48 外周傾斜面
50 U字部材
50a 切込み部
50b 切込み部
50c 円弧部
50d 円弧部
51a 側辺部
51b 側辺部
52 固定部
53 レバー部
53a 操作側端部
54 支軸
55 保持部
56 カム部
57 凹部
57a 上縁部
57b 下縁部
58 操作レバーの先端部
59 コイルスプリング
60 軸挿通孔
61 ワッシャ
62 装飾品取り付け孔部
63 装飾品の表面部
64 挿通孔
65 挿通孔
66 取り付け片
67 載置部材
68 載置部材
69 載置部材
70 ホックの雄部材
71 ホックの雌部材
72 凸溝
73 作業台
74 脚部
75 開口部
76 空気圧シリンダ、アクチュエータ
77 駆動棒
78 足踏みスイッチ
79 エアコンプレッサ
80 エアチューブ
90 ハンドプレス機
91 ハンドプレス機本体
92 ピストン
93 操作レバー
94 加圧治具
95 装飾品部材受け
96 ストッパ機構
100 一方構成部
101 他方構成部
102 一方面部
103 他方面部
104 雌ホック
105 装着部
106 当接部
107 案内管部
108 治具
109 孔部
110 下部円筒部
111 上部円筒部
112 係止部
113 圧接面
114 空間部
115 上平面部
116 装着孔
117 ホックバネ部
118 挿通孔
119 係合片
120 雄ホック導入管部
121 下平面部
A 装飾品の外方
B 装飾品の内方
C 反装飾品方向
E 他方構成部方向
S 隙間
Claims (15)
- 固定部材としての装飾品をシート状の被固定部材に固定する装飾品固定装置であって、
上記被固定部材を貫通して配置される管状部と、上記管状部の一端部に形成され、上記被固定部材の一方側面部側に配置される一方のフランジ部と、上記管状部内に貫通して配置され、上記管状部の長さ寸法よりも大きな長さ寸法を有する軸部材とを有し、
上記軸部材を上記管状部の軸方向に沿って引張することにより上記管状部の他端部に他方のフランジ部を形成し、上記一方のフランジ部と上記他方のフランジ部とにより上記装飾品を被固定部材に固定することを特徴とする装飾品固定装置。 - 上記管状部は、一端部に一方のフランジ部を有する管状部材により形成され、上記軸部材は、上記管状部材の内径よりも大きな頭部を有すると共に上記管状部材よりも大きな剛性を有し、
上記一方のフランジ部は装飾品の外方に配置されると共に上記頭部は装飾品内方に配置され、上記被固定部材は上記装飾品と上記一方のフランジ部との間に配置され、
上記軸部材が軸方向に沿って反装飾品方向へ引張された際に、上記頭部が管状部材の他端部を拡開することにより上記他方のフランジ部を創出し、上記一方のフランジ部が被固定部材の一方側に固定されると共に上記他方のフランジ部が上記装飾品の内方に固定されることにより、上記管状部材を介して上記装飾品を上記被固定部材に固定することを特徴とする請求項1記載の装飾品固定装置。 - 上記軸部材が貫通することにより上記装飾品が位置決めされて配置された被固定部材が載置される載置部と、上記軸部材を把持して引張する把持部材と、上記把持部材を引張するように作動させる操作部材とを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の装飾品固定装置。
- 上記装飾品は、上記被固定部材の一方面部に配置される一方構成部及び上記被固定部材の他方面部に配置される他方構成部とにより構成され、
上記管状部は上記一方構成部に形成され、上記軸部材が軸方向に沿って上記他方構成部方向へ引張された際に、上記管状部の他端部に他方のフランジ部を創出し、上記他方のフランジ部を上記他方構成部に係合させることにより、上記装飾品を上記被固定部材に固定することを特徴とする請求項1記載の装飾品固定装置。 - 上記一方構成部は上記被固定部材の上面側に配置されると共に上記他方構成部は上記被固定部材の下面側に、互いに上下方向において対向して配置され、
上記被固定部材が上記他方構成部を介して載置される載置部と、上記一方構成部、被固定部材及び上記他方構成部を貫通して配置された上記軸部材を把持して下方へ引張する把持部材と、上記把持部材を下方へ引張するように作動させる操作部材とを備え、
上記軸部材の頭部は、上記一方構成部上に載置された治具を介して配置され、
上記載置部は、上記軸部材が下方に引張された場合に、上記管状部の下端部と当接して上記下端部を径方向外方へ拡開させ、上記他方構成部に係合しうる他方のフランジ部として形成させうる当接部を有することを特徴とする請求項4記載の装飾品固定装置。 - 上記被固定部材は、上記管状部の長さ寸法よりも小さい厚さ寸法を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の装飾品固定装置。
- 上記被固定部材は、布材であることを特徴とする請求項6記載の装飾品固定装置。
- 上記被固定部材は、皮革材であることを特徴とする請求項6記載の装飾品固定装置。
- 上記操作部材は人手を介して作動することを特徴とする請求項3または5に記載の装飾品固定装置。
- 設置面上に固定される基板部と、上記基板部上に直立して設けられ、内部には把持部材が上下方向に移動可能に配置されている把持部と、上記把持部に回動可能に軸着され、上記把持部材を下方へ引張しうる操作レバーと、上記把持部内に配置され、上記把持部材を常時上方へ付勢しうる付勢部材と、上記把持部の上端部に設けられた載置部とを有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の装飾品固定装置。
- 上記操作部材はアクチュエータにより作動することを特徴とする請求項3または5に記載の装飾品固定装置。
- シート状の被固定部材に固定部材としての装飾品を固定する装飾品の固定方法であって、
管状部を被固定部材に挿通させて、上記管状部の一端部に形成されたフランジ部を上記被固定部材の一方側面部側に配置し、
上記管状部の長さ寸法よりも大きな長さ寸法を有する軸部材を上記管状部内に貫通配置し、
上記装飾品を上記被固定部材の他方側面部側において、上記軸部材に挿通配置し、
上記軸部材を上記管状部の軸方向に沿って引張することにより上記管状部の他端部に他方のフランジ部を形成させ、上記一方のフランジ部と上記他方のフランジ部とにより上記装飾品を被固定部材に固定することを特徴とする装飾品の固定方法。 - 上記管状部は、一端部に一方のフランジ部を有する管状部材により形成され、上記軸部材は、上記管状部材の内径よりも大きな頭部を有すると共に上記管状部材よりも大きな剛性を有し、
上記一方のフランジ部を装飾品の外方に配置すると共に、被固定部材を上記一方のフランジ部と上記装飾品との間に配置した状態で、上記頭部を装飾品内方に配置させることにより上記軸部材を被固定部材に貫通配置させ、
上記軸部材を軸方向に沿って反装飾品方向へ引張させ、上記頭部が管状部材の他端部を拡開させることにより上記他方のフランジ部を創出させ、上記一方のフランジ部が被固定部材の一方側に固定されると共に上記他方のフランジ部が上記装飾品の内方に固定されることにより、上記管状部材を介して上記被固定部材に固定することを特徴とする請求項12記載の装飾品の固定方法。 - 上記装飾品は、上記被固定部材の一方面部に配置される一方構成部及び上記被固定部材の他方面部に配置される他方構成部とにより構成され、
上記管状部は上記一方構成部に形成され、上記軸部材が軸方向に沿って上記他方構成部方向へ引張された際に、上記管状部の他端部に他方のフランジ部を創出させ、上記他方のフランジ部を上記他方構成部に係合させることにより、上記装飾品を上記被固定部材に固定する工程とを備えたことを特徴とする請求項12記載の装飾品の固定方法。 - 上記一方構成部を上記被固定部材の上面側に配置すると共に上記他方構成部を上記被固定部材の下面側に、互いに上下方向において対向して配置し、
上記軸部材を、頭部が上記一方構成部上に載置された治具を介して上記一方構成部、上記被固定部材及び上記他方構成部を挿通して配置し、
上記軸部材が下方に引張された場合に、上記管状部の下端部を上記載置部に形成された当接部に当接させて上記下端部を径方向外方へ拡開させ、上記他方構成部に係合しうる他方のフランジ部として形成させ、上記一方のフランジ部と上記他方のフランジ部とにより上記被固定部材を挟持して固定部材を被固定部材へ固定することを特徴とする請求項14記載の装飾品固定方法。
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