JP4994315B2 - アナログ信号処理システム、並列アナログ/デジタルコンバータシステム、および不整合除去方法 - Google Patents

アナログ信号処理システム、並列アナログ/デジタルコンバータシステム、および不整合除去方法 Download PDF

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1.優先権主張
この出願は、2007年6月15日に出願された、「並列デジタルシステムにおけるサブチャネル歪み緩和(Sub-Channel Distortion Mitigation in Parallel Digital Systems)」と題された仮特許出願第60/934,738号の優先権を主張する。
2.発明の分野
この発明はデータ通信に関し、特定的には、通信システムにおけるサブチャネル歪みを緩和するための方法および機器に関する。
3.関連技術
電子装置がより高速で動作し、またはより大量のデータを処理するよう、継続的な要求がある。これは、しばしば電子装置内または遠隔の電子装置間のデータが、先行システムによって実行される速度よりも速い速度で交換され、処理されることを必要とする。認識され得るように、先行技術の方法および機器を利用していては、そのようなデータ処理またはデータ交換を所望の速度で達成することは可能ではない。したがって、処理スピードおよびデータ交換速度を増加させる能力について当該技術にニーズがある。
処理、記憶、送信などのためにアナログ信号をデジタルフォーマットに変換することは、データ処理およびデータ交換の領域では一般的である。当業者によって理解されるように、アナログ/デジタル信号変換(A/D変換)は一般的な手順であり、したがって、A/D変換を利用する多数のアプリケーションが当業者に知られている。
データレート処理および交換速度が増加するにつれて、高速でアナログ/デジタル変換を実行する必要性もまた増大する。提案される1つの解決策はA/Dコンバータ(ADC)の動作速度を単に増大させることであり、それによって増大した動作速度に対応する。しかしながら、この提案される解決策は、先行技術のADCの速度に制限があるという欠点があり、処理速度が増大すると性能が低下する。したがって、先行技術のADCでは、所望の性能レベルを維持しつつより高速で作動することはできない。とりわけ、ADCによって実行される追跡および保持(track and hold)動作は、特定の性能レベルの受信データレートと一致するほど速く起こらないことがある。
当該技術のこのニーズに対処するために、高データレート信号が複数の信号に分割されて、各信号が高データレート信号よりも低いデータレートで動作するよう、処理を分散することが提案されてきた。次いでこれらの分散された信号に処理が行なわれ得る。これは分散処理と呼ばれ得る。各信号の処理速度を減じるのには有益であるが、高データレート信号を複数の低データレート信号に分離することには欠点がある。
そのような欠点の1つは、信号がサブチャネルなどに分離されると、異なるサブチャネルの経路に関連付けられた処理が、あるサブチャネルと次のサブチャネルとで僅かに異なり得ることである。その結果、各サブチャネルの信号は処理変動を経ることとなり、そのため、信号の一定の局面がサブチャネルにわたって異なり得る。特に、サブチャネルの各々の利得、DCオフセット、またはスキューのレベルが異なり得る。製造工程中の僅かな
差異のため、または各サブチャネル処理経路に与えられるクロック信号間の僅かな差異の結果として、処理変動が生じ得る。
本願明細書に開示されるのは、分散処理を利用する通信装置における信号間の1つ以上のDCオフセット、スキュー、および利得オフセットを緩和する方法および機器である。
図の構成要素は必ずしも縮尺どおりではなく、その代り、この発明の原理を示すことに重点が置かれている。異なる図面の全体にわたって、同じ参照番号は対応する部分を指す。
発明の概要
アナログ信号をデジタル信号に変換するためにアナログ信号を処理するシステムが本願明細書に開示される。1つの実施例では、システムは、時間インターリーブする(time-interleaving)アナログ/デジタル変換システムを含み、このシステムはアナログ信号を受取るよう構成される入力と、2つ以上のアナログ/デジタルコンバータと、2つ以上のデジタル信号を運ぶよう構成される2つ以上のサブチャネル出力と、DCオフセット補正システムと、アナログ信号を表わすデジタル信号を作るために少なくとも1つの補正されたデジタル信号および少なくとも1つのデジタル信号または2つ以上の補正されたデジタル信号を受取り、結合するよう構成されるマルチプレクサとを含む。
2つ以上のアナログ/デジタルコンバータは、アナログ信号の少なくとも一部を2つ以上のデジタル信号に変換するよう構成され得る。DCオフセット補正システムは少なくとも1つのサブチャネル出力に関連付けられ、デジタル信号を受取って少なくとも1つの補正されたデジタル信号を形成するためにその受取ったデジタル信号からバイアスオフセットを取除くよう構成され得る。1つ以上の実施例では、バイアスオフセットが、時間インターリーブするアナログ/デジタル変換システムから出力されるデジタル信号間の一定の入力に対する電圧値の差を含み得ることに注意される。
DCオフセット補正システムはさまざまな構成を有してもよい。たとえば、DCオフセット補正システムはDCループを含んでもよい。さらに、DCオフセット補正システムは、各サブチャネルに関連付けられ、かつ各デジタル信号において時間インターリーブするアナログ/デジタル変換システムからのDCオフセット除去を実行するよう構成される、DCループを含んでもよい。さらに、DCオフセット補正システムは、デジタル信号からDCオフセットを減算するよう構成されるフィードバックフィルタを含んでもよい。
この発明の別の実施例では、アナログ信号のアナログ信号からデジタル信号への変換を実行するよう構成される並列アナログ/デジタルコンバータシステムが開示される。このシステムは、アナログ信号を受取るよう構成される入力と、アナログ信号を処理し、それによって2つ以上のサブチャネル上に2つ以上のデジタル信号を生成して出力するよう構成される、2つ以上の並列アナログ/デジタルコンバータと、2つ以上のデジタル信号の少なくとも1つから望まれないオフセットを取除くために2つ以上のデジタル信号の少なくとも1つを処理するよう構成される少なくとも1つのDCループとを含み得る。この実施例では、2つ以上の並列アナログ/デジタルコンバータによって出力された各デジタル信号は、アナログ信号の少なくとも一部を表わす。
DCループはいくつかの実施例において各サブチャネルに関連付けられ得ることが考えられる。さらに、アナログ信号を表わす複合デジタル信号を形成するために各DCループからの出力を結合するため、いくつかの実施例ではマルチプレクサが与えられ得る。マルチプレクサは、2つ以上のDCループによる望まれないバイアスオフセットの除去による
デジタル信号を正確に結合するよう構成され得る。DCループそれ自体がDCオフセット値を生成するよう構成されるアキュムレータと、1つ以上のデジタル信号の少なくとも1つからDCオフセット値を取除くよう構成される減算器とを含んでもよいことに注意される。アキュムレータの変化速度を制御するために選択された制御値を受取るよう構成される乗算器が、1つ以上の実施例において与えられてもよい。
2つ以上のデジタル信号の正確な再アセンブリを可能にするためにアナログ/デジタルコンバータ構造から2つ以上のデジタル信号における不整合を取除く方法が、この発明によって与えられる。これらの不整合が、アナログ/デジタルコンバータ構造内のアナログ/デジタルコンバータ間の差異に起因するDCオフセットを含み得ることが考えられる。
1つの実施例では、方法は、アナログ/デジタルコンバータ構造から受取られる2つ以上のサブチャネル上の2つ以上のデジタル信号を受取ることと、オフセット補正システムにその2つ以上のデジタル信号を与えることと、各デジタル信号から望まれないDCオフセットを取除くために2つ以上のデジタル信号を処理し、それによってほぼ類似するDCオフセットレベルで各デジタル信号を確立することとを含む。いくつかの実施例において、2つ以上のサブチャネル上の2つ以上のデジタル信号が単一のデジタル信号に再結合され得ることに注意される。
アナログ/デジタルコンバータ構造から受取られた2つ以上のサブチャネル上の各デジタル信号は、サブチャネルに関連付けられ得る。さらに、オフセット補正システムは、いくつかの実施例において、各チャネルに関連付けられたDCオフセット補正モジュールを含んでもよい。
1つの実施例では、2つ以上のデジタル信号を処理するステップは、位取りされたデジタル信号を得るためにデジタル信号に制御値を乗算することと、サブチャネルに関連付けられたアナログ/デジタルコンバータによって生成されたDCオフセットを表わすオフセット値を生成するために位取りされたデジタル信号を処理することと、DCオフセットのないデジタル信号を生成するためにデジタル信号からオフセット値を減算することとを含み得る。所望であれば、固定点処理環境に対処するために、DCオフセット補正に先立ってデジタル信号の値が位取りされてもよい。
高周波アナログ信号をデジタル信号に変換する方法も本願明細書で与えられる。この方法は、所望であれば、CAT5ケーブルを通じて動作する10ギガビットの通信システム内で起こり得る。1つの実施例において、この方法は、1つ以上のアナログ/デジタルコンバータにアナログ信号を与えることと、アナログ信号を2つ以上のデジタル信号に変換することと、1つ以上のアナログ/デジタルコンバータから2つ以上のデジタル信号を受取ることと、ほぼ類似するオフセットレベルで2つ以上のデジタル信号のオフセットを確立するためにデジタル信号の少なくとも1つを処理することと、結合したデジタル信号に2つ以上のデジタル信号を結合することとを含む。このような結合は、2つ以上のデジタル信号のほぼ類似するオフセットレベルにより正確に生じることができる。1つ以上のアナログ/デジタルコンバータから受取られた2つ以上のデジタル信号は、この方法によれば、2つ以上のサブチャネルに関連付けられ得る。さらに、デジタル信号の少なくとも1つを処理することは、2つ以上のアナログ/デジタルコンバータ間の不整合によって生成されるDCオフセット値をデジタル信号から減算することを含んでもよい。
この方法によれば、オフセットレベルがほぼ0のDCオフセットであって、マルチプレクサによって結合が実行され得、オフセットの除去のための処理に加えてサブチャネル間の利得ミスマッチを取除くために信号を処理するために、サブチャネル利得ミスマッチ補正が用いられてもよい。さまざまなサブチャネル構成が同様に許容される。1つの実施例
では、たとえば2つ以上のサブチャネルが4つのサブチャネルを含む。別の実施例では、2つ以上のサブチャネルが8つのサブチャネルを含む。
この発明によるシステムの別の実施例では、アナログ信号のアナログ信号デジタル信号変換を実行するよう構成されるアナログ/デジタルコンバータシステムが与えられる。1つの実施例において、このシステムは、アナログ信号を受取るよう構成される入力と、アナログ信号を処理し、かつそれによってアナログ信号の少なくとも一部を表わす1つ以上のデジタル信号を生成するよう構成される、2つ以上の並列アナログ/デジタルコンバータと、処理されたデジタル信号を生成するために1つ以上のデジタル信号から望まれない利得オフセットを取除くためにデジタル信号を処理するよう構成される2つ以上のサブチャネル利得ミスマッチ補正モジュールと、アナログ信号を表わすデジタル信号を生成するために処理されたデジタル信号を受取って結合するよう構成されるスイッチまたはマルチプレクサとを含む。
この実施例では、アナログ/デジタルコンバータはサブチャネルに関連付けられ、アナログ/デジタルコンバータは時間インターリーブされたアナログ/デジタル変換システムの一部であってもよい。さらに、サブチャネル利得ミスマッチ補正モジュールは、利得オフセット値を生成するよう構成されるアキュムレータと、1つ以上のデジタル信号の少なくとも1つから利得オフセット値を取除くよう構成される減算器とを含んでもよい。アキュムレータの変化速度を制御するために選択された制御値を受取るよう構成される乗算器が同様に与えられてもよい。
この発明の他のシステム、方法、機構および利点は、以下の図および詳細な説明の研究により当業者には明らかになるであろう。そのような付加的なシステム、方法、機構および利点はすべてこの説明に含まれ、この発明の範囲内であって、添付の請求項によって保護されることが意図される。
詳細な説明
先行技術における欠点の解決策として本願明細書に開示されるのは、DCオフセット、利得オフセット、チャネル間スキューを最小限にする方法および機器である。先行技術の欠点を克服し、かつ有効な高速データ伝送を達成するために、受信信号の処理を分散するための並列処理構造に関連してインターリーブされたアナログ/デジタルコンバータが利用される。1つの実施例では、4方向のインターリーブされたアナログ/デジタルコンバータ(A/Dコンバータ)が、、単一のA/Dコンバータを利用するシステムに必要とされるであろうクロックレートよりも低いクロックレートで各A/Dコンバータが動作するように利用される。さらに、サブチャネルの各々は、より低い有効データレートでの動作という利点を備える独立した処理経路を利用することができ、それが精度を向上させる。しかしながら、各処理経路が同一になるように意図され設計されているにもかかわらず処理経路には僅かな差異があり、したがって、処理が各信号に有する効果にも僅かな差異がある。各サブチャネルを個々に処理することにより得られる利益はあるが、処理におけるこれらの僅かな差異は結果として信号異常(anomalies)を生じ、各サブチャネルに見られる信号差異として証明される。たとえば、インターリーブされたアナログ/デジタル変換および信号が各サブチャネルで処理されるときに生じる他の分散処理の結果、サブチャネル上の信号に望まれない信号ミスマッチが生じ得る。この信号ミスマッチは、DCオフセット、利得オフセット、スキューの1つ以上を含み得る。
サブチャネルにわたる分散処理の結果生じ得る利得オフセット、DCオフセット、およびスキューの欠点を克服するために、サブチャネルは、DCオフセット補正モジュール、利得オフセット補正モジュール、およびデスキューシステムの1つ以上を利用することが
できる。これらのシステムは下記にさらに詳細に説明される。
この方法および機器のさまざまな実施例の詳細を説明する前に、この発明を利用する通信システムの環境例を説明することがこの発明の理解を助けるかもしれない。本願明細書に記載された方法と機器はいかなる通信システムでも有益に利用され得ると考えられるが、無数の異なるシステムもこの発明の利点から利益を得るであろうと考えられる。限定ではなく例として、本願明細書に記載された方法と機器は、アナログ信号からデジタル信号への高速変換が所望されるようなすべての環境で利用され得る。したがって、利益を得る環境は、ビデオ処理もしくはディスプレイシステム、コンピュータ処理もしくはコンピュータアーキテクチャ、オーディオ処理システム、通信システム、または高速アナログ/デジタル変換処理を利用するあらゆる他のシステムもしくは環境を含むがこれらに限定されない。
ここで図1を参照すると、この方法および機器の環境例が、遠隔の場所間でデータを交換するよう構成される通信システムとして示される。送受信器の対のブロック図が示される。チャネル112は第1のトランシーバ130を第2のトランシーバ134に接続する。第1のトランシーバ130はインターフェース144を介してチャネル112に接続する。インターフェース144は入力信号を出力信号から絶縁するよう構成され、DC絶縁を与えてもよい。インターフェースは変圧器を含んでもよい。1つの実施例では、チャネル112は多数の導体を含んでもよく、したがってインターフェース144は、データフローの方向に基づいて、または受信機モジュール138もしくは送信機モジュール142のいずれかへの接続に基づいて、多数の導体に信号の絶縁または分離を実行することができる。受信機モジュール138および送信機モジュール142は、本願明細書に記載された原理または任意の通信システムもしくは規格に従って動作するよう構成される、ハードウェア、ソフトウェアまたはその両方のいかなるアセンブリを含んでもよい。
受信機モジュール138および送信機モジュール142はプロセッサ146と通信する。プロセッサ146はメモリ150を含んでいてもこれと通信してもよい。メモリ150は、RAM、ROM、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリもしくはEPROM(登録商標)または他の型のメモリもしくはレジスタのうち1つ以上を含んでもよい。プロセッサ146は1つ以上の計算または任意の型の信号解析を実行するよう構成されてもよい。1つの実施例では、プロセッサ146はメモリ150に格納された機械読取可能なコードを実行するよう構成される。プロセッサ146は下記に記載される付加的な信号処理作業を実行することができる。
第2のトランシーバ134は第1のトランシーバ130と同様に構成される。第2のトランシーバ134は、受信機モジュール156および送信機モジュール160に接続されたインターフェース152を含む。受信機モジュール156および送信機モジュール160はプロセッサ164と通信し、プロセッサ164は次にメモリ168に接続する。
本願明細書に示され記載された変圧器構成および関連付けられた回路は、インターフェース144、152内、またはチャネル112もしくはトランシーバ130、134内の別の場所にあってもよい。変圧器構成および関連付けられた回路は、1つ以上の伝送線路または導体およびトランシーバ130、134の他の局面の間に絶縁を与える。
付加的な通信システム180として示され、破線内に示された1つ以上の追加のトランシーバおよびチャネルが、図1の上側に示された通信システムと関連して動作し得ることがさらに考えられる。付加的な各通信システム180は上述されたものとほぼ同様に構成され得るので、詳細には記載されない。本願明細書に記載された方法および機器は、単一チャネルもしくはマルチチャネル環境またはサブチャネル環境内で利用され得ることに注
意されるべきである。サブチャネルという用語は、チャネル上のコンテンツの2つ以上のサブチャネルへの分離または分割を意味するよう規定される。サブチャネルは、物理的に分離したチャネル、または時間分割、周波数分割、もしくは符号分割を含んでもよい。1つの例としての実施例では、マルチチャネル通信システムの各チャネルは処理においてサブチャネルエイド(sub-channels aid)に分割される。
図2は、本願明細書に記載されたこの発明のさらに別の可能な環境例を示す。これらの環境例が、本願明細書に開示され、請求される原理から利益を得る唯一のシステムタイプであると見なされるべきでないことに注意される。無数の高周波数、低周波数、または中周波数のアプリケーションがこの特許の教示から利益を得るだろう。図2に示された通信システムは、例示的なマルチチャネルのポイントツーポイント通信システムとして構成される。例示的な1つのアプリケーションは、イーサネット(登録商標)プロトコルをサポートするカテゴリ5UTPケーブルを利用する10ギガビットのトランシーバである。示されるように、これはチャネル212を通じて結合されるように示された、物理コード化サブレイヤ202および204を含んでいる。1つの実施例では、各チャネルはツイストペア導体を含む。チャネル212の各々は線インターフェース208および206を通してトランシーバブロック220間に結合される。各チャネルは送受信回路(トランシーバ)および物理コーディングサブレイヤ(PCS)ブロック202、204の間で情報を通信するよう構成される。任意の数のチャネルおよび関連付けられた回路が与えられ得る。1つの実施例では、トランシーバ220は全二重双方向動作ができる。1つの実施例では、トランシーバ220は毎秒約2.5ギガビットの有効レートで動作し、それによって、10ギガビットの転送効果速度を与える。チャネル212またはチャネル上のコンテンツは、所望の処理を達成するために、サブチャネルにさらに分割され、分離され、割付けられ得ることがさらに考えられる。
図3は、先行技術のアナログ/デジタルコンバータ(ADC)300の例としての実施例を示す。示されたように、アナログ入力信号X(t)によって規定された入力304はADC300に達する。ADC300は、クロック入力308上のクロック信号CLKのタイミングに基づいて対応するデジタル信号を出力312上に生成する。出力信号はX0、X1、X2、X3、X4、X5…によって規定される。上述のように、物理的制限により、ADC300は所望の性能レベルかつ所望の処理レートで動作することができないかもしれない。その結果、図4の構造が、アナログ/デジタルコンバータの処理を分散するために利用され得る。
図4は、本願明細書に記載された方法および機器に従って分散されたアナログ/デジタルコンバータの例としての実施例を示す。示されるように、入力304は、広帯域フロントエンド(WBFE)404にアナログ信号X(t)を与える。WBFE404は受信信号に処理を実行する。WBFE404の出力は2つ以上のADCの408A、408B、408C、…408Nへと送られ、ここでNはいかなる正の整数でもよい。各ADC408は、C0、C1、C2、CNによって規定されるクロック信号を受取ることができる。クロック信号は、WBFE404およびスプリッタ440に送られる主要クロックC(t)430から生成される。スプリッタ440は、サブクロック信号を生成するためにクロック信号を分割し、または主要クロック430に関連するサブクロック信号を生成するよう、構成される。1つの実施例では、スプリッタ440は、分相器、周波数分割器を備えた1つ以上のPLL、または1つ以上のサブクロック信号を正確に生成することができる他の装置を含む。
サブクロック信号、以後クロック信号は、他のクロック信号の少なくとも1つに相対してN度ずれた位相を有することが考えられ、したがって、他のADCと比較して、ADC408はそれぞれ信号X(t)の異なる部分に動作することができる。4つのサブクロッ
ク信号を参照するために用いられている主要クロックの例については、主要クロック信号は次のように書かれ得る。
Figure 0004994315
かつ、4つの独立したサブクロック信号は次のように書かれ得る。
Figure 0004994315
ここで各クロックは位相から90度ずれている。
その結果、ADC408の出力はアナログ信号を表わすデジタル信号を含むが、サブクロック信号に基づいて示されるように、さらにそれらがN個のチャネルにわたって広げられる。こうして、第1のサブチャネル420はサンプルX0、X4、X8…を出力する一方で、第2のサブチャネル424はデジタルサンプルX1、X5、X9…を出力する。サブチャネル上の出力はこの態様で継続し、それによって信号X(t)を、個々ではあるが関連するサブクロックに基づいて、N個の並列チャンネルに分割する。
1つの例としての実施例では、チャネル304につき4つのA/Dコンバータが存在し、各クロックC/Nは、4つのクロック信号が位相から90度ずれるように、90度シフトを有する。これもまた多相成分クロック信号と呼ばれ得る。これは、アナログ信号の異なる部分をサンプリングする各ADCを結果として生じ、各ADCが図3の実施例におけるよりも低速で動作することを可能にする。サンプリングは、立ち上がりクロックエッジまたは立ち下がりクロックエッジで生じ得る。これは先行技術の欠点を克服し、それによって受信信号が非常に正確にデジタル信号に変換されることを可能する。
所望の処理を達成するために、示されない付加的な処理機器が図4のシステムに存在してもよいことが考えられる。さらに、図4に示される信号経路の1つ以上は2つ以上の並列導体を表わすことができる。
したがって、先行技術の単一の高速ADCは、各ADCの必要な動作速度を減じる2つ以上の並列ADCと置換することができる。これにより、並列ADC408によって示されるADCシステムが、規格を満たし得る処理速度および性能レベルを達成することを可能にする。本願明細書に説明された欠点にもかかわらず、このような構成は、高速信号を処理することができる低コストシステムという利点を備える。
インターリーブされたアナログ/デジタル変換に加えて、N個のサブチャネルにわたって付加的な処理が分散した態様で生じ得る。しかしながら、A/D変換中、および後続処理中に、望まれないミスマッチ差がサブチャネルの各々の上に生じかねず、それは、サブチャネル間の相互作用またはインターフェースが必要な場合、または、サブチャネルを直列もしくは並列フォーマットのいずれかの統合された信号に再結合することが必要である場合などに、後続処理を妨害する。
1つの例としての実施例では、システムは4つのチャネルを利用するイーサネット(登録商標)環境で動作するよう構成され、その各々がツイストペア導体を含む。この実施例では、各チャネルは4つ以上のサブチャネルに分割され得る。したがって、1つのチャネル当たり4つのサブチャネルを用いる実施例では、所望の性能および処理速度を達成するために、16個のADCが4つのツイストペア導体を通して受取られた信号を処理する。別の実施例では、各チャネルは8つのADCサブチャネルに分割され、それによって32個のADCを利用する。
認識され得るように、16個の並列サブチャネルがあり、各々は類似するが独立した処理経路を有し、各処理経路の僅かな差、装置の挙動、クロッキングの差、および/またはさまざまな他の要因に起因して、16個のチャネルの各々において信号間に変動が存在することがあり得る。
図4の実施例が単一のA/Dコンバータを利用する先行技術システムに対する改善である一方で、分散処理の結果生成される信号ミスマッチを依然有するという欠点を有する。図4を参照して、ADC408A、408B、408C…408Nからの各出力は異なるADCによって処理され、装置410において別個の後続処理を受ける。その結果、後続処理または再結合が困難または実行不可能になるような、出力信号間の小さな差異があり得る。装置410はいかなる型の処理装置を含んでもよい。
制限ではなく例として、ADC408は、製造工程における僅かな変動の結果として細かい差異を有することがあり、各ADC408および後続処理装置410は、変化する温度に基づいて、または製造工程における変動に起因して存在し得る差異に起因して、僅かに異なる動作をしてもよい。その代わり、各ADC408からの出力信号および後続処理装置は、たとえ同一の入力信号によって生成されたとしても、同一ではない。精度を必要とするシステムにおいては、差異は、再結合ユニットにおけるような後続処理または成功した再結合を妨害するのに十分であり得る。たとえば、並列ADC408および後続処理装置410は、信号が、利得オフセットまたは利得誤差、バイアスオフセットまたはDCオフセット、およびスキューミスマッチの被害を受ける原因となり得る。
理解を助けるために、利得オフセットは、各出力信号の利得レベル、すなわち大きさの差異を含む。要するに、処理経路の各々、すなわちADC408および後続処理装置410の結合した効果は、他の経路上の信号と比較して、僅かに異なる大きさを有する信号を生成し得る。したがって、並列処理システムでは、並列処理経路間の利得の差は、サブチャネル上の信号の後続処理および/または再結合を妨害しかねない信号ミスマッチを生成する。
図5A−図5Cは、利得オフセット、DCオフセット、またはスキューに起因し得る例示的な信号ミスマッチを示す。図5Aは、例示的な所望のデジタル出力信号のプロットを示す。見られるように、信号部分504は、時間経過とともにほぼ一定である。
図5Bに示されるように、信号504は、サブチャネル上で並列にされると、並列AD
C構造または後続処理装置の2つ以上の出力512、516、520、524として表わされ得る。図5Bは、再結合されたならば4つのサブチャネルに存在するであろうような4つの部分に分割された信号の理想的な表現を示す。したがって、本来の信号504は、図5Bに示される信号出力によって信号部分512、516、520、524に分割されているような理想的または所望のフォーマットでここで示される。これらの信号部分512、516、520および524は、異なっているが並列の処理経路によって生成され得る。4つの部分512、516、520、524は理想的出力値、すなわち、それらはすべて実際の実行において完全に一致したとして示されるが、異なる処理経路およびこれらの経路上の処理は、結果としてこれらの信号における僅かなミスマッチを生じる。
したがって実際の実行では、ある処理経路上の信号はサブチャネルと呼ばれ得る他の処理経路上の信号と比較して、信号ミスマッチの被害を受けるかもしれない。これらの信号ミスマッチは、サブチャネル上で信号に後続処理を実行するか、または再結合するときに、誤差に至るかもしれない。
図5Cは、ミスマッチの被害を受ける信号を再結合した結果生成される信号の例を示す。見られるように、信号部分530、534は、サブチャネルの各々が異なる利得オフセット、バイアスオフセット、またはスキューを有するので、時間経過とともに概して一定しない(滑らかでない)。
さらに、信号部分530、532は時間経過とともに大きさが変動する。したがって、隣接した信号部分530、532の間に利得オフセットまたはDCオフセット540が見られる。論理値の間に非垂直遷移544によってスキューが示される。このように、サブチャンネル信号の結合後の最終出力は時間とともに変動する。この問題は、通信システムの精密性に対する要求が増加すると、誤差、望まれない動作および性能の劣化に至る。
言い換えると、4つのADCの各々の各出力が利得値gxによって規定され、xは特定のADCを表わし、各ADCがクロックサイクル当たりの値を生成すると出力信号は再結合されたならば同一の入力についてg1、g2、g3、g4などの4つの異なる出力値から構成され得る。このように、再結合されると結果として生じる信号は望ましくないが4つの異なる値から構成され得る。この問題は、並列ADCの数が増加したり各ADCから寄与されるサンプルの数が増加したりする場合、さらに悪化する。
図4に示される実施例によって行われる処理の付加的なあり得る結果としてバイアスオフセットがある。サンプルの正および負の振れの大きさに影響する利得オフセットとは対照的に、バイアスオフセットは信号全体をシフトする。したがって、バイアスオフセットの被害を受ける信号は、バイアスオフセット方向に大きさがシフトされる。正および負のサンプル値はバイアスオフセットの方向にバイアスされ得ることが考慮される。各処理経路が異なるバイアスオフセットを導入し得ることも考慮される。バイアスオフセットは、処理経路の各々に同一の入力信号に応答して異なる値を出力させることにより、システム動作を妨害する。
分散型ADC処理および各サブチャネル上に独立して生じる別の処理の結果、通信システム内の1つ以上の信号が位相から外れ得ることが考慮される。たとえば、マルチチャネル通信システムではスキューが望ましくないが導入されて、それがマルチチャネル上の信号の位相関係を次に妨害し得る。さらに、チャネルがサブチャネルにインターリーブされ、次いでスキューもサブチャネル上の信号にわたって導入され得る。スキューが導入されたり出て行ったりするのは、インターリーブされたアナログ/デジタル変換、および/または僅かなクロック誤差といった理由を含むがこれらに限定されない、多数の理由のためである。たとえば、正確に同相のサブクロック信号を生成したり、正確に同一の動作をす
るADCを生成したりすることは、不可能であるか、法外に費用がかかるか、または複雑であり得る。いくつかの場合において、集積回路の製造プロセスは僅かなミスマッチを生成し得る。本願明細書に開示された解決策は、スキューの源または原因にかかわらず、いかなる環境でも、スキューに対処するための使用を見つけることができる。
チャネル間に存在するかもしれないスキューを克服するために、図9の構造がサブチャネル上の信号の位相を調整するために採用され得ることが考慮される。図9は、チャネル間スキューをなくすか非常に減じるよう構成される、例示的な2チャネルのデスキューの実施例を示す。このスキュー補正のための概念が2つのチャネル環境で示されるが、いかなる数のチャネルに拡張されてもよいことが考慮される。一般に、望まれないスキューを取除くために信号を処理するのに1つ以上のフィルタが利用される。1つの実施例では、1つ以上のフィルタが各チャネルに関連付けられて、デスキュー処理を実行するよう構成される。利点として、スキュー以外の信号異常値を緩和する信号処理を実行するための一定のフィルタが通信システム内に既に与えられていてもよい。これらのフィルタの修正または付加的なフィルタの追加はデスキュー処理に備えることができる。これは、チャネルまたはサブチャネルに関連付けられた処理に対して1つ以上の付加的なフィルタの追加および/または遅延を加えることによって通信システムの複雑さの増加を一般に回避する、先行技術の動機づけから逸脱している。本願明細書に開示された他の新規な局面に加えて、デスキュー処理を実行するためのFIRフィルタまたはIIR型フィルタとして構成された1つ以上のデジタルフィルタの使用が、先行技術の方法に対する向上であると考えられる。
図9に示されるように、時間インターリーブされたADC900は、示されるようにチャネル0およびチャネル1に関連付けられたデジタル信号SD0およびSD1を生成するためにアナログ信号SAを受取って処理するよう構成される。示されるようにクロック信号C(t)904が時間インターリーブされたADC900に与えられるか、またはADC内に生成され得る。時間インターリーブされたADC900の動作が上述されたので、アナログ信号が2つの出力信号SD0およびSD1に時間インターリーブされる以外には再び記載されない。図9に示されない他の処理装置は、各チャネルまたはサブチャネルに関連付けられ、これらの付加的な処理装置も信号間にスキューを導入し得ることが考慮される。
デジタル信号SD0およびSD1は、1つ以上のデスキューフィルタ910、914、918、922に与えられる。特にフィルタH00(z)910およびフィルタH10(z)914は信号SD0を処理する一方で、フィルタH01(z)918およびフィルタH11(z)922は信号SD1を処理する。フィルタ910、914、918、922は、時間インターリーブされたADC900からの出力の位相もしくは振幅またはその両方を修正するよう構成されるいかなる型のフィルタまたは他の信号処理装置を含んでもよい。1つの実施例では、フィルタ910、914、918、922は、FIRフィルタまたはIIRフィルタとして構成されるデジタルフィルタまたはその組合せを含む。さらに、フィルタ910、914、918、922は、特定のアプリケーションおよび所望の解像度に依存して、任意の数のタップまたはフィルタ係数を有し得る。1つの実施例では、係数は信号の位相および大きさを修正することができるスカラを含む。1つの実施例では、フィルタ910、914、918、922はチャネル間スキューを緩和するよう構成される。1つの実施例では、図9に示されるシステムは通信システムの一部として構成され、チャネルを通るアナログ信号の送信中に生じるシンボル間干渉を明らかにするようにも構成される。このように、図9に示されるフィルタ構造はチャネルを通した信号の送信の効果を緩和するよう構成され、スキューを緩和するようにも構成され得る。
フィルタ918の出力は遅延930に送られ、それは次に、遅延930の出力およびフィルタ910の出力を結合するよう構成される接合932に送られる遅延出力を有する。
結果として生じる信号は出力940に与えられ、SD0を表わすデジタル信号を含むが他のチャネルの処理後に他のチャネルに関連するスキューの被害を受けない。接合936は、フィルタ914およびフィルタ922の出力を結合して、信号SD1を表わすが他の処理されたチャネルに関連するスキューの被害を受けない信号を出力944に形成する。接合932、938は加算接合として構成され得る。
動作において、時間インターリーブされたA/D変換および他の処理の後、デジタル信号SD0およびSD1は互いに関連してスキューの被害を受け得るので、所望の処理を達成し、もしくは最終的に信号を単一の高速デジタル信号に再結合させるため、またはその両方のために、このようなスキューを取除くことが望ましいであろう。信号SD0およびSD1は偶数か奇数のサンプルをそれぞれ含むと見なされ得る。1つの実施例では、動作に先立って、フィルタ914、922が同時にまたは対としてトレーニングされる一方で、フィルタ910、918も同時にまたは対としてトレーニングされる。その結果、フィルタの係数が受信信号を修正するために選択されてそれによって出力を生成し、結合されたときにチャネル間のスキューを減じるか、またはなくす。さらに、フィルタ910、914、918、922はシンボル間干渉の原因となり、かつ緩和するようにも構成され得ることが考慮される。限定されないが、最小平均平方アルゴリズムを利用する適合などのいかなる型のトレーニングまたは適合も利用することができる。フィルタの適合およびトレーニングは当業者によって理解されるので、本願明細書では詳細に説明されない。
動作中およびトレーニング後に、信号SD0はデスキューフィルタ910およびデスキューフィルタ914に与えられる。そのような実施例では、フィルタ910は、チャネル0に生じるスキューを明らかにするため受信信号SD0の位相を正確に調整するよう構成される。そのため、フィルタ910は、チャネル0(犠牲)に影響し、チャネル0(源)に由来する位相誤差を明らかにするか緩和する伝達関数として規定される、伝達関数H00(z)を有する。同様に、フィルタ918は、チャネル0に影響し、チャネル1に由来する位相誤差を明らかにするか緩和する伝達関数として規定される、伝達関数H01(z)から構成される。フィルタ918は、信号SD1がフィルタ910の出力と結合された場合に信号SD1を修正するよう構成され、結果として生じる信号は、出力944上の信号と比較して、スキューの被害を受けない。遅延930は接合932で結合のためにサンプルを位置合わせする役目を果たし、フィルタ910、914、918、922または他の要素に由来する遅延を明らかにする。
出力944上の信号を生成するために、フィルタ914は信号SD0を処理する一方、フィルタ922は信号SD1を処理する。上述のように、これらのフィルタは、フィルタ出力が結合されるとき、接合936から結果として生じる信号出力が出力940の信号と比較してスキューの被害を受けないように、ともに受信信号を修正する。1つの実施例では、フィルタは多相フォーマットで動作しており、そのために、他のチャネルからフィルタリングされた入力を受取って、それにより、すべての受信信号に基づいて、特定のチャネルに関連付けられた信号を再構築することが有益である。他のチャネルから入力を受取ることによって、所望の信号が所望のように修正されることができ、それによりサブサンプリングレートでの処理の効果を克服する。
さまざまな他の実施例では、1つ以上のフィルタが信号SD0およびSD1の振幅または他の局面を調整するよう構成され得ることが考慮される。さらに、これらの原理がいかなる数のチャネルにも適用され、したがって、2つのチャネルが示されるが、この原理が後続の請求項の範囲を逸脱することなく3つ以上のチャネルにも適用され得ることも考慮される。図9に関連して示され記載された処理の結果、高速アナログ信号は2つ以上の時間インターリーブされたデジタル信号に正確かつ精密に変換され得、結果として生じる時間インターリーブされたデジタル信号は続いて処理されて望まれないスキューおよび/または
他の異常を取除く。
図10は4チャネルのデスキューシステムの例としての実施例のブロック図を示す。示されるように、アナログ信号SAが、時間インターリーブされたアナログ/デジタルコンバータ、および/または、高速アナログ信号をより多くの時間インターリーブされたデジタル信号に変換するよう構成される他の処理装置1004に与えられる。この例としての実施例では、単一のアナログ入力が、ここで示されるように4つのサブチャネルにインターリーブされる。示されないが、付加的な処理が各サブチャネルに実行され、この処理がさらにチャネルおよび/またはサブチャネル上の信号にわたってスキューを導入し得ることが考慮される。他の信号異常も導入され得る。時間インターリーバ1004の出力は4つのデジタル信号SD0、SD1、SD2、SD3を含む。このプロセスは上記でより極めて詳しく記載されたので、再び記載されない。
4つの信号SD0、SD1、SD2、SD3はアナログ信号を表わすが、信号の各々は別の信号に対して(4つのサブチャネルのインターリーブに対応して)90度ずつ位相からずれるように意図されるが、スキューに起因して、各信号は他のチャネル上のいずれの信号からも適切な量だけ位相からずれていない。たとえば、90度ではなく88度または89度の隣接したチャネル上の信号間の位相ミスマッチがあり得る。その結果、スキューをなくすかまたは非常に減じるために信号を再び位置合わせすることが望ましい。
示されるように、信号SD0、SD1、SD2、SD3の各々は、デスキューシステム1010、1014、1018、1022に送られる。特に、信号SD0は各デスキューシステム1010、1014、1018、1022に送られる。SD10として示された表示は、デジタル信号SD0がチャネル0からチャネル1に関連付けられたデスキューシステムまで送られることを表わす。同様に、信号ルート経路SD3は信号SD1をチャネル1からチャネル3まで送ることを表わす。
デスキューシステム1010、1014、1018、1022は受取ったデジタル信号SD0、SD1、SD2、SD3を一意に処理するよう構成され、それによって他の信号と比較してスキューの被害を受けない信号を生成する。その結果、デスキューシステム出力は所望の量だけ位相からずれる。
1つの実施例では、デスキューシステム1010、1014、1018、1022は、1つ以上のフィルタ、加算または減算接合、および1つ以上の遅延の結合を含む。他の実施例では、デスキューシステム1010、1014、1018、1022は、プロセッサおよび関連付けられたソフトウェアまたは他の装置もしくはシステムを含み得ることが考慮される。示されないが、デスキューシステム間に通信が生じてもよい。デスキューシステム1010、1014、1018、1022は、振幅、利得またはバイアス設定値の差などであるがこれらに限定されない、デジタル信号SD0、SD1、SD2、SD3間の他の歪みまたは不整合を緩和するよう、またはシステム間の干渉もしくは他の信号歪みに対処するよう、さらに構成され得ることがさらに考慮される。
デスキューシステム1010、1014、1018、1022の出力はデジタル信号S´D0、S´D1、S´D2、S´D3を含み、それはデスキューシステム1010、1014、1018、1022の処理に起因してデジタル信号SD0、SD1、SD2、SD3を含むがチャネル間の望まれないスキューは含まない。
図11は、4チャネルのデスキューシステムの例としての実施例の詳細なブロック図を示す。これは実施例の一例にすぎず、当業者は後続の請求項から逸脱することなくこの実施例とは異なる他の実施例に達し得ることが考慮される。理解を助けるために単一のチャ
ネルが詳細に記載される。他のチャネルは構造においてほぼ類似するが、チャネルに関連付けられたフィルタHは異なる係数値を有してもよい。示された構造は他のチャネルに与えられてもよく、この概念はいかなる数のチャネルに拡張されてもよい。示されないが、時間インターリーブされたアナログ/デジタルコンバータまたは他のいかなる処理システムも図11のデスキューシステムに信号SD0、SD1、SD2、SD3を与えてもよいことが考慮される。
チャネル0システム1104に関連して、入力SD0がフィルタバンク1108に与えられる。図11に示される実施例では、フィルタバンク1108は、チャネル0−3の各々について調整された信号を生成するために信号SD0を処理するよう構成されるフィルタを含む。したがって、フィルタバンク1108のフィルタは信号SD0の処理されたバージョンを含む出力を生成し、これらの出力はバンク1108においてフィルタによって調整されてチャネル上の信号間のスキューを緩和する。たとえば、フィルタH00の出力は、任意の処理度を備えた信号SD0の主成分を含む。フィルタH10は、チャネル1上の信号を補充または修正するために調整される信号SD0の処理されたバージョンを含む出力を生成する。フィルタH20は、チャネル2上の信号を補充するために調整される信号SD0の処理されたバージョンを含む出力を生成する。フィルタH30は、チャネル3上の信号を補充するために調整される信号SD0の処理されたバージョンを含む出力を生成する。
フィルタH00の出力は加算接合を含み得る接合バンク1120に与えられる。バンク1120は、フィルタH00の出力を他のチャネル、この実施例ではチャネル1、2および3からの補充信号と結合するよう構成される、1つ以上の接合を含む。
遅延1124は、信号SD1のフィルタリングされたバージョンの遅延バージョンを接合バンク1120に与える。遅延1128は、信号SD2のフィルタリングされたバージョンの遅延バージョンを接合バンク1120に与える。遅延1132は、信号SD3のフィルタリングされたバージョンの遅延バージョンを接合バンク1120に与える。
接合バンク1120の出力は信号SD0の修正バージョンを含む。フィルタ、加算接合、および他のチャネル1−3に関連付けられた遅延の構成は、チャネル0について記載された構成にほぼ類似し、したがって詳細には記載されない。
チャネルの各々について、かつフィルタHXXの適切なトレーニングおよび適合を通じて、この態様で処理が生じた後、出力1140、1144、1148、1152の結果として生じる信号は、スキューの被害を受けないか、またはスキューが非常に減じられる。スキューの量は、フィルタHの複雑さおよびシステムの特定のニーズによって制御され得る。
動作において、フィルタは信号を生成するようにトレーニングされ、信号は、接合バンクにおいて他のチャネルからのフィルタリングされた信号と結合され、時間インターリーブされたサンプル間の位置合わせを維持するために示されるように遅延された場合、スキューの被害を受けない。これは、結果としてサブチャネル間の知られ、かつ意図された量の位相差を生じる。1つの実施例では、フィルタH00、H01、H02およびH03は、出力1140に所望の信号を生成するようともにトレーニングされる。トレーニングは、その後の信号からフィードバックされ得るスライサ(図11には示されない)などの決定装置の誤差項に基づいて生じ得る。たとえば、一定の実施例では、位相誤差フィードバック信号がトレーニングおよび適合のために生成されてフィードバックされ得る。さらに、フィルタは、時間インターリーブされたADCまたはシンボル間干渉に起因する利得ミスマッチなどであるがこれらに限定されない他の望まれない歪みを明らかにするかまたは緩和するようにトレーニングされ得る。
さらに、異なるチャネル上の信号間のスキューのミスマッチに加えて、他の要因が望ましくなく信号に影響し得る。たとえば、利得ミスマッチおよびDCオフセットが存在し得る。
図6は、利得オフセットおよびDCオフセット緩和を備えて構成される通信システムの例としての実施例を示す。図4との比較において、類似の要素は同一の参照番号で特定される。この例としての実施例では、チャネルは2つ以上のサブチャネルに分割されるかインターリーブされる。示されるように、入力信号X(t)はWBFE404によってまず処理され、次に、時間インターリーブされたADCおよび/または他の処理を実行するよう構成される装置600に与えられる。示された実施例において、装置600は4つのADCを含み得、各ADCは、入力信号X(t)の速さより遅い速さで動作し得ることが考慮される。1つの実施例では、速さは、並列処理構成が採用されなければ必要だったであろう速さの1/nであって、Nはサブチャネルの数である。
処理装置600の出力はDCループ(DCL)604A、604B、604C、…604N、に送られ、Nはサブチャネルの数を表わし、いかなる正の整数をも含み得る。DCL604は、各サブチャネル上の信号からバイアスオフセットを取除くか緩和するよう構成される処理機器を含む。バイアスオフセットを取除くことによって、後続処理の間に精度が向上し、かつ、そのように所望であれば、信号の再結合が達成され得る。バイアスオフセットという用語は、サブチャネル間で比較されるようなバイアスレベルの差、基準値と比較したバイアスレベルの差、またはその両方を意味するよう規定される。本願明細書に記載された方法と機器とはすべてのフォームのバイアスオフセットを緩和または改善するよう構成され得る。
1つの実施例では、DCL604は、信号の平均を評価し、平均に基づいて信号からの望まれないオフセットバイアスを取除くが、すなわちそれは平均とは異なる部分を取除くことである。1つの実施例では、DCLは高位フィルタとして実現される。DCL604の例としての実施例は下記に示され、説明される。
この例としての実施例では、DCL604の出力は、サブチャネル利得ミスマッチ補正モジュール(SCGMC)608A、608B、608C…608Nの2つ以上に与えられ、これらによって処理される。SCGMC608は各チャネルからの利得オフセットを緩和するか取除くよう構成される。利得オフセットは、サブチャネル間の利得の差、基準値と比較しての差、またはその両方を含み得る。SCGMC608に関する詳細は下記にさらに極めて詳しく説明される。
2つ以上のSCGMC608の出力はデジタル信号プロセッサ624に接続するか、または最終的に送られ得る。DSP624内の処理の本質により、DSP624または他の装置による処理に先立ってバイアスオフセットおよび利得オフセットを最小限にするかなくすことが望ましい。複数のチャネル上の信号が再結合されることになっている場合、またはチャネルにわたっての処理が生じる場合には、これは特にあてはまる。
2つ以上のSCGMC608の出力は、単一の信号に再結合するためにマルチプレクサに接続するか、最終的に送られ得る。1つの実施例では、マルチプレクサはN個のサブチャネルをN個よりも少ないチャネルに処理する。1つの実施例では、N個のサブチャネルはDSP624による後続処理のために単一のチャネルに混合される。MUXからの信号出力は、装置600、DCL604およびSCGMC608による処理により、信号X(t)の正確なデジタルフォーマット表現となる。
これは、バイアスオフセットおよび利得オフセット緩和を備えたマルチサブチャネル構造の実施例の一例にすぎない。当業者が請求項から逸脱しない代替的実施例を生成し得ることが考慮される。図6の実施例は、時間インターリーブされたADC600の出力に含まれる歪みに基づいて、DCL604のみまたはSCGMC608のみで実現され得ることが考慮される。
図6に示される構造の利点として、DCL604および利得緩和装置608は、DSP624とADCとの両方および関連付けられた処理の間で共有されてもよい。装置604、608を共有することによって、サブチャネル処理に関連付けられる利得オフセットおよびバイアスオフセットが緩和され得る。バイアスオフセットおよび利得オフセットをADC局面およびDSPの両方に関連付け得る代替的実施例と比較して、図6の実施例は、共有構造を利用して成分を減じつつほぼ同一または等価な処理利益および効力を達成している。
ここで図7Aに移って、DCLの例としての実施例が示される。これは実施例の一例にすぎず、当業者は、この特定の実施例と異なるが請求項によって規定される、この発明の範囲から逸脱しないDCLを行い得ることが考慮される。本願明細書に示されるすべての実施例およびシステムでは、DCL内およびアキュムレータ712の経路は2つ以上の並列導体または接続を含み得る。DCLは、入力704上の信号Xnを受取る。入力704は接合708に送られる。接合708は、加算、減算または他の何らかの態様のいずれかによって、2つ以上の信号を結合するよう構成される装置を含む。接合708はさらに、点線の囲みで示されるアキュムレータ712から入力を受取り、これは下記にさらに詳細に説明される。
接合708の出力は出力716上の出力信号Ynとして、および乗算器724への入力として与えられる。乗算器724はさらに値αを入力として受取り、ここでαはアキュムレータ712の変化速度を決定する制御値を表わす。1つの実施例では、乗算器724および値αはアキュムレータのトレーニングの速さを制御する。αの値は時間経過とともに変わり得る。別の実施例では、制御値αはアキュムレータ712に与えられる。示されるように、乗算器の出力はアキュムレータ712に接続するか、またはこれと通信する。
アキュムレータ712がここで記載される。この例としての実施例では、アキュムレータ712は、加算接合として構成される接合730および遅延要素734を含む。乗算器724の出力は接合730に送られる。接合730はさらに、遅延734からフィードバック信号を入力として受取る。接合730の出力は遅延要素734に送られ、その出力は接合708への入力となる。接合708では、アキュムレータ出力は入力信号Xnから減算されるか取除かれる。
この例としての実施例の動作中に、入力信号は0の平均信号値および0のバイアスオフセットを有することが望ましい。したがって、図7に示されるようなDCLはバイアスオフセットを取除く。入力信号Xnは接合708で入力704に達し、そこでアキュムレータ値が減算される。始動時にアキュムレータ値が0であると仮定すると、接合708の出力はXnに等しい。Xn値は乗算器724に与えられ、そこでXn値は減じられ、増加し、そうでなければαに関連して修正されてアキュムレータ712内の接合730に与えられる。遅延が事前ロードされていなければ、動作におけるこの時点での遅延からのフィードバックは0である。時間経過とともに、アキュムレータ712は、フィードバック遅延構造により、バイアスオフセットに近接する値を生成する。次いで、バイアスオフセットは、接合708において入力信号Xnから減算される。この態様で、バイアスオフセットは信号Xnから取除かれ、それによって所望のように時間経過とともにXnについて0の平均を維持する。時間インターリーブされたADCの各出力に適用されると、バイアスは各サ
ブチャネルから取除かれ、それは次に本願明細書に記載された利点をもたらす。1つの実施例では、これは並列サブチャネルの正確な結合を与え、所与の入力値について均一かつ一定の出力値を有する結合出力信号を形成する。
図7Bは、二重乗算器を備えたDCLの例としての実施例を示す。図7Aの実施例は浮動小数点環境では理想的に適し得るが、図7Bに示される実施例は固定点環境に理想的に適し得る。浮動小数点という用語は、数値の小数点が浮動しているので極めて小さい数の表現が可能である環境を規定する。対照的に、固定点という用語は、数値の小数点が特定の点で固定されているので極めて小さい数の表現が困難である環境を規定する。その結果、図7Bのシステムは小さな数をより大きな値へと位取りし、所望の処理を達成し、かつその後に処理された数値を小さな値に位取りし直す。固定点および浮動小数点数値表現の概念は当該技術で公知であり、したがって本願明細書にはあまり詳しく記載されない。図7Aと比較して、図7Bの同一の要素は同一の参照番号で特定される。さらに、図7Aとは異なる図7Bの局面のみが説明される。
図7Aとは対照的に、図7Bの実施例は、アキュムレータ712と接合708との間に位置する第2の乗算器750を含む。この実施例では、第1の乗算器724に与えられる制御値はα1を含み、第2の乗算器750に与えられる制御値はα2を含む。第2の乗算器750はアキュムレータ712の出力を位取りするために値α2を利用する。1つの実施例では、制御値α1は、アキュムレータ712に与えられるフィードバックの値を増加させる1より大きい値を表わす。これはこの値を増加させ、そのため、結果として0値を生じる丸め誤差または乗算演算なしに処理が生じる。次いで、アキュムレータ712による処理の後、第2の制御値α2は、加算接合708での結合のための適切なレベルにフィードバック値を減じて戻す。第2の乗算器750はさらに、乗算器と同様の機能を有するよう作られ得る分周器または本願明細書に述べられた目的を達成するよう構成される他の機器もしくは装置を含んでもよいことが考慮される。
図7Cは、DCオフセット訂正のためのフィードフォワード構成の例としての実施例を示す。入力754は、平均値推定器758および接合762に接続する。平均値推定器758は、入力754を通じて受取った信号Xnの平均値を計算するよう構成される装置を含む。1つの実施例では、平均値推定器758は、単独または任意の組合わせで、プロセッサ、論理、ASIC、減算器、コンパレータ、加算接合、制御論理、ソフトウェアコード、または所望の機能を実行するために当該技術で理解されるようないかなる他の要素も含む。平均値推定器758の出力は接合762において受信信号Xnから減算され、それによって望まれないDCオフセットをXnから取除いて出力766上の出力信号Ynを生じる。
平均値推定器758は、2つ以上のサブチャネルの1つ以上に存在するか、またはこれらに関連付けられることができ、それによって各サブチャネルからDCオフセットの望まれない、異なるレベルを取除くことが考慮される。この態様で、サブチャネルは並行処理後に結合され得る。
図8Aは、サブチャネル利得ミスマッチ補正(SCGMC)システムの例としての実施例を示す。SCGMCは、サブチャネル上の信号間の利得ミスマッチを取除くか均等にする。これは可能な構成の一例にすぎず、したがって、下記の請求項はこの特定の構成に限定されるべきではない。入力804は接合808に信号Xnを与える。接合808は2つ以上の信号を結合するよう構成される装置を含む。接合808はさらに、点線の囲み内に示されたアキュムレータ812から入力を受取る。加算接合808の出力は信号Ynとして出力816に、および入力として絶対値モジュール820に与えられる。絶対値モジュール820は受信信号の絶対値を計算するか生成する。絶対値モジュール820の出力は
接合822に送られ、それは入力値Tをも受取る。Tは、T値がアキュムレータが多数のサイクルまたは反復に集中する値であるように利得収束点として選択されたしきい値を表わす。
接合822の出力は乗算器824に達する。乗算器824はさらに入力として値αを受取り、そこでαはアキュムレータ812の変化速度を決定するための制御値を表わす。1つの実施例では、乗算器824および値αはアキュムレータ812のトレーニング速度または変化速度を制御するために用いられる。別の実施例では、制御値αは、アキュムレータ816に直接与えられる。乗算器出力はアキュムレータ812に接続するか、またはこれとまたは通信する。
アキュムレータ812がここで記載される。この例としての実施例では、アキュムレータ812は接合830および遅延要素834を含む。上述のように、SCGMCおよびアキュムレータ812内のすべての経路は2つ以上の並行導体または接続を含み得る。乗算器824の出力は接合830へと送られる。接合830はさらに、遅延834から入力としてフィードバック信号を受取る。加算接合830の出力は遅延要素834に送られ、その出力は接合808への入力となる。接合808では、アキュムレータ出力は入力信号Xnから減算されるか取除かれる。
SCGMCの動作は、上述のDCLの動作にほぼ類似する。いかなるレベルの利得も、または全く利得がないのも望ましく、いずれにしても、図6に示されるように、SCGMCは、サブチャネル上の異なる信号にわたって、2つ以上の並列ADCまたは時間インターリーブされたADCシステムの出力に対応して各サブチャネルに関連付けられた利得のレベルを一致することができると考えられる。
したがって、動作中に、入力信号Xnが接合808で入力804に達し、そこでアキュムレータ出力値が減算される。始動時にアキュムレータ値を0であると仮定すると、接合808の出力はXnに等しい。Xn値は絶対値モジュール820に与えられる。絶対値モジュール820は受信信号の表示(representation)を生成し、そこで受信信号の負の部分はほぼ類似または同一の正の大きさを有する正の値に変換される。絶対値モジュール820からの正の値は加算接合822においてしきい値Tと結合され、結果として生じる出力は乗算器824に与えられ、制御値αによって修正される。フィードバックに加えられたしきい値Tはサブチャネル出力816上で利得を設定する。この態様で、すべてのサブチャネルは、サブチャネルの単一のチャネルへの結合を容易にするため、後続処理のため、またはその両方のために、同じ利得レベルで確立され得る。利得レベルは、他のサブチャネルまたは他の基準値に相対して調整されてもよい。
その後、乗算器出力はアキュムレータ812に与えられる。値が事前ロードされていない限り、この段階の遅延834から接合830へのフィードバックは0である。時間経過とともに、アキュムレータ812は、サブチャネル上の利得オフセットに接近する値を生成する。この利得オフセットは接合808において入力信号Xnに加えられる。この態様で利得オフセットが確立され、2つ以上のサブチャネルにわたって一定にされてもよい。
図8Bは、第1および第2の乗算器824、850を備えたSCGMCシステムの例としての実施例を示す。図8Aの実施例は浮動小数点環境で理想的に適し得るが、図7Bに示される実施例は固定点環境で理想的に適し得る。固定点および浮動小数点の数値表現の概念は上記に記載され、当該技術で公知なので、あまり詳しく記載されない。図8Aと比較して、図8Bの同一の要素は同一の参照番号で特定される。さらに、図8Aと異なる図8Bの局面のみが説明される。
図8Aとは対照的に、図8Bの実施例は、アキュムレータ812と加算接合808との間に位置する第2の乗算器850を含む。この実施例では、第1の乗算器824に与えられる制御値はα1を含み、第2の乗算器850に与えられる制御値はα2を含む。第2の乗算器850は、アキュムレータ812の出力を位取りするために値α2を利用する。1つの実施例では、制御値α1は1を越える値を表わし、それによってアキュムレータ812に与えられるフィードバックの値を増加させる。これは、アキュムレータ812内で処理するために用いられる固定小数点表示の利用可能な数値範囲を利用して処理が生じることを可能にする。例として、この位取りは、0の値を生じる丸め誤差または乗算演算を防ぐことができる。
アキュムレータ812による処理後に、第2の制御値α2はアキュムレータ出力を減じて接合808における結合のための適切なレベルにする。1つの実施例では、制御値α2はアキュムレータ出力を位取りし直すために1より小さい値を含む。第2の乗算器850はさらに、乗算器と同様の機能を有するよう作られ得る分周器または本願明細書に述べられた目的を達成するよう構成される他の機器もしくは装置をも含んでもよいことが考慮される。
1つの実施例では、図8Aに示されるようなα1およびα2の値は、α1/α2の値と等しいものに設定されてもよい。他の実施例では、α1およびα2の値は、当業者によって計算できるものと同様の他の値に設定され得る。
アナログ/デジタル変換後のサブチャネル間の信号歪みまたは不整合に対処するための上述の解決策のうちのいずれか、または信号処理の他の局面も、組合せによりもしくは個別に可能になり得ることがさらに考慮される。したがって、デスキューシステム、DCLシステムおよびSCGMCシステムは、通信システムまたは他の型のシステムの特定のニーズに適するようにシステムにおいて個別に、またはいかなる組合わせでも、具体化され得る。
この発明のさまざまな実施例が記載されたが、この発明の範囲内でさらに多くの実施例および実現例が可能であることは当業者には明らかであろう。
(項目1)
アナログ信号をデジタル信号に変換するためにアナログ信号を処理するためのシステムであって、
時間インターリーブするアナログ/デジタル変換システムを含み、時間インターリーブするアナログ/デジタル変換システムは、
アナログ信号を受取るよう構成される入力と、
2つ以上のアナログ/デジタルコンバータと、
を含み、
2つ以上のアナログ/デジタルコンバータは、アナログ信号の少なくとも一部を2つ以上のデジタル信号に変換するよう構成され、
時間インターリーブするアナログ/デジタル変換システムはさらに、
2つ以上のデジタル信号を運ぶよう構成される2つ以上のサブチャネル出力を含み、
上記アナログ信号を処理するためのシステムシステムはさらに、
少なくとも1つのサブチャネル出力に関連付けられ、デジタル信号を受取って、少なくとも1つの補正されたデジタル信号を生成するために受取ったデジタル信号からバイアスオフセットを取除くよう構成される、DCオフセット補正システムと、
アナログ信号を表わすデジタル信号を生成するために、少なくとも1つの補正されたデジタル信号および少なくとも1つのデジタル信号または2つ以上の補正されたデジタル信号を受取って結合するよう構成される、マルチプレクサと、
を含む、
システム。
(項目2)
DCオフセット補正システムはDCループを含む、
項目1に記載のシステム。
(項目3)
DCオフセット補正システムはDCループを含み、
DCループは各サブチャネルに関連付けられ、
各デジタル信号上で時間インターリーブするアナログ/デジタル変換システムからのDCオフセット除去を実行するよう構成される、
項目1に記載のシステム。
(項目4)
DCオフセット補正システムは、デジタル信号からDCオフセットを減算するよう構成されるフィードバックフィルタを含む、
項目1に記載のシステム。
(項目5)
バイアスオフセットは、時間インターリーブするアナログ/デジタル変換システムから出力されるデジタル信号間の一定の入力に対する電圧値の差を含む、
項目1に記載のシステム。
(項目6)
アナログ信号のアナログ信号からデジタル信号への変換を実行するよう構成される並列アナログ/デジタルコンバータシステムであって、
アナログ信号を受取るよう構成される入力と、
2つ以上の並列アナログ/デジタルコンバータと、
2つ以上のデジタル信号の少なくとも1つから望まれないオフセットを取除くために2つ以上のデジタル信号の少なくとも1つを処理するよう構成される少なくとも1つのDCループと、
を含み、
2つ以上の並列アナログ/デジタルコンバータの各々はアナログ信号を処理し、それによって2つ以上のサブチャネル上に2つ以上のデジタル信号を生成して出力するよう構成され、
各デジタル信号はアナログ信号の少なくとも一部を表わす、
システム。
(項目7)
DCループは各サブチャネルに関連付けられる、
項目6に記載のシステム。
(項目8)
アナログ信号を表わす複合デジタル信号を生成するために各DCループからの出力を結合するよう構成されるマルチプレクサをさらに含み、
マルチプレクサは、2つ以上のDCループによる望まれないバイアスオフセットの除去によるデジタル信号を正確に結合することができる、
項目7に記載のシステム。
(項目9)
DCループは、
DCオフセット値を生成するよう構成されるアキュムレータと、
1つ以上のデジタル信号の少なくとも1つからDCオフセット値を取除くよう構成される減算器と、
を含む、
項目6に記載のシステム。
(項目10)
制御値を受取るよう構成される乗算器をさらに含み、
制御値はアキュムレータの変化速度を制御するよう選択される、
項目9に記載のシステム。
(項目11)
2つ以上のデジタル信号の正確な再アセンブリを可能にするためにアナログ/デジタルコンバータ構造から2つ以上のデジタル信号における不整合を取除く方法であって、
アナログ/デジタルコンバータ構造から受取られた2つ以上のサブチャネル上の2つ以上のデジタル信号を受取るステップを含み、各デジタル信号はサブチャネルに関連付けられ、オフセット補正システムに2つ以上のデジタル信号を与えるステップと、
各デジタル信号から望まれないDCオフセットを取除くために2つ以上のデジタル信号を処理し、それによってほぼ類似するDCオフセットレベルで各デジタル信号を確立するステップと、
を含む、方法。
(項目12)
2つ以上のデジタル信号を処理するステップは、
位取りされたデジタル信号を得るためにデジタル信号に制御値を乗算するステップと、
サブチャネルに関連付けられたアナログ/デジタルコンバータによって生成されるDCオフセットを表わすオフセット値を生成するために位取りされたデジタル信号を処理するステップと、
DCオフセットのないデジタル信号を形成するためにデジタル信号からオフセット値を減算するステップと、
を含む、
項目11に記載の方法。
(項目13)
固定点処理環境に対処するためにDCオフセット補正に先立ってデジタル信号の値の位取りするステップをさらに含む、
項目12に記載の方法。
(項目14)
オフセット補正システムは各チャネルに関連付けられたDCオフセット補正モジュールを含む、
項目11に記載の方法。
(項目15)
不整合は、アナログ/デジタルコンバータ構造内のアナログ/デジタルコンバータ間の差異に起因するDCオフセットを含む、
項目11に記載の方法。
(項目16)
2つ以上のサブチャネル上の2つ以上のデジタル信号を単一のデジタル信号に再結合するステップをさらに含む、
項目11に記載の方法。
(項目17)
高周波アナログ信号をデジタル信号に変換する方法であって、
1つ以上のアナログ/デジタルコンバータにアナログ信号を与えるステップと、
アナログ信号を2つ以上のデジタル信号に変換するステップと、
1つ以上のアナログ/デジタルコンバータから、2つ以上のサブチャネルに関連付けられる2つ以上のデジタル信号を受取るステップと、
ほぼ類似するオフセットレベルで2つ以上のデジタル信号のオフセットを確立するためにデジタル信号の少なくとも1つを処理するステップと、
結合したデジタル信号に2つ以上のデジタル信号を結合するステップと、
を含み、
2つ以上のデジタル信号のほぼ類似するオフセットレベルにより正確に結合が生じ得る、
方法。
(項目18)
オフセットレベルはほぼ0のDCオフセットである、
項目17に記載の方法。
(項目19)
マルチプレクサは結合を実行する、
項目17に記載の方法。
(項目20)
サブチャネル利得ミスマッチ補正は、オフセットの除去の処理に加えてサブチャネル間の利得ミスマッチを取除くために信号を処理する、
項目17に記載の方法。
(項目21)
2つ以上のサブチャネルは4つのサブチャネルを含む、
項目17に記載の方法。
(項目22)
2つ以上のサブチャネルは8つのサブチャネルを含む、
項目17に記載の方法。
(項目23)
CAT5ケーブルを通じて動作する10ギガビットの通信システム内で方法が生じる、
項目17に記載の方法。
(項目24)
デジタル信号の少なくとも1つを処理するステップは、デジタル信号からDCオフセット値を減算するステップを含み、
DCオフセット値は2つ以上のアナログ/デジタルコンバータ間の不整合によって生成される、
項目17に記載の方法。
(項目25)
アナログ信号のアナログ信号からデジタル信号への変換を実行するよう構成されるアナログ/デジタルコンバータシステムであって、
アナログ信号を受取るよう構成される入力と、
2つ以上の並列アナログ/デジタルコンバータと、
処理されたデジタル信号を生成するために1つ以上のデジタル信号から望まれない利得オフセットを取除くためにデジタル信号を処理するよう構成される2つ以上のサブチャネル利得ミスマッチ補正モジュールと、
アナログ信号を表わすデジタル信号を生成するために処理されたデジタル信号を受取って結合するよう構成されるスイッチまたはマルチプレクサと、
を含み、
2つ以上の並列アナログ/デジタルコンバータの各々はアナログ信号を処理し、それによってアナログ信号の少なくとも一部を表わす1つ以上のデジタル信号を生成するよう構成される、
システム。
(項目26)
各アナログ/デジタルコンバータはサブチャネルに関連付けられる、
項目1に記載のシステム。
(項目27)
アナログ/デジタルコンバータは時間インターリーブされたアナログ/デジタル変換シスの部分である、
項目1に記載のシステム。
(項目28)
サブチャネル利得ミスマッチ補正モジュールは、
利得オフセット値を生成するよう構成されるアキュムレータと、
1つ以上のデジタル信号の少なくとも1つから利得オフセット値を取除くよう構成される減算器と、
を含む、
項目1に記載のシステム。
(項目29)
制御値を受取るよう構成される乗算器をさらに含み、
制御値はアキュムレータの変化速度を制御するよう選択される、
項目4に記載のシステム。
この発明の環境例のブロック図を示す。 この発明の環境例のブロック図を示す。 先行技術のアナログ/デジタルコンバータの例としての実施例を示す。 分散処理システムの例としての実施例を示す。 さまざまな処理段階における信号のさまざまなプロット、および分散型システム間のミスマッチ効果を示す。 さまざまな処理段階における信号のさまざまなプロット、および分散型システム間のミスマッチ効果を示す。 さまざまな処理段階における信号のさまざまなプロット、および分散型システム間のミスマッチ効果を示す。 サブチャネル間の、または分散処理後のミスマッチを緩和するよう構成される並列ADC構造の例としての実施例を示す。 DCLの例としての実施例のブロック図を示す。 二重乗算器を備えたDCLの例としての実施例のブロック図を示す。 DCオフセット補正のためのフィードフォワード構成の例としての実施例のブロック図を示す。 サブチャネル利得ミスマッチ補正(SCGMC)システムの例としての実施例のブロック図を示す。 第1および第2の乗算器を備えたSCGMCシステムの例としての実施例のブロック図を示す。 チャネル間スキューをなくすか著しく減じるよう構成される2チャネルのデスキューシステムの例示的な実施例のブロック図を示す。 4チャネルのデスキューシステムの例としての実施例のブロック図を示す。 4チャネルのデスキューシステムの例としての実施例の詳細なブロック図を示す。
符号の説明
112 チャネル、130,134 トランシーバ、138,156 受信機、142,160 送信機、146,164 プロセッサ、150,168 メモリ、144,152 インターフェース。

Claims (22)

  1. アナログ信号をデジタル信号に変換するためにアナログ信号を処理するためのシステムであって、
    時間インターリーブするアナログ/デジタル変換システムと、
    DCオフセット補正システムと、
    複数のサブチャネル利得ミスマッチ補正モジュールと、
    マルチプレクサと、
    備え
    前記時間インターリーブするアナログ/デジタル変換システムは、
    前記アナログ信号を受け取るよう構成される入力と、
    前記アナログ信号の少なくとも一部を2つ以上のデジタル信号に変換するよう構成される2つ以上のアナログ/デジタルコンバータと、
    前記2つ以上のデジタル信号を運ぶよう構成される2つ以上のサブチャネルの出力と、
    有し
    前記DCオフセット補正システムは、
    少なくとも1つのサブチャネルの出力に関連付けられ、
    デジタル信号を受け取るよう構成され、
    前記DCオフセット補正システムは、前記2つ以上のデジタル信号からバイアスオフセットを取り除く複数のDCループを有し
    複数のサブチャネル利得ミスマッチ補正モジュールのそれぞれは、前記2つ以上のデジタル信号のうち、それぞれに対応するデジタル信号に利得オフセットを与え、
    複数のサブチャネル利得ミスマッチ補正モジュールのそれぞれは、
    前記2つ以上のデジタル信号のうち、それぞれに対応するデジタル信号に基づいて、前記利得オフセットを付与されたデジタル信号を生成するよう構成される第1の加算器と、
    前記利得オフセットを付与されたデジタル信号に基づいて、絶対値を計算するよう構成される絶対値モジュールと、
    前記絶対値と閾値とを結合して、出力値を生成するよう構成される第2の加算器と、
    前記出力値に基づいて、アキュムレータ出力を生成するよう構成されるアキュムレータと、
    を有し、
    前記第1の加算器は、前記2つ以上のデジタル信号のうち、それぞれに対応するデジタル信号と、前記アキュムレータ出力とを結合して、前記利得オフセットを付与されたデジタル信号を生成するよう構成され、
    前記マルチプレクサは、
    前記アナログ信号を表わす前記デジタル信号を生成するために、前記複数のサブチャネル利得ミスマッチ補正モジュールからの前記利得オフセットを付与されたデジタル信号を受け取って結合するよう構成される、
    システム。
  2. 複数のサブチャネル利得ミスマッチ補正モジュールのそれぞれは、前記第2の加算器の前記出力値と、第1の制御値とを乗算する第1の乗算器を含み、
    前記アキュムレータは、前記第1の乗算器のそれぞれの出力に基づいて、前記アキュムレータ出力を生成する、
    請求項1に記載のシステム。
  3. 前記複数のサブチャネル利得ミスマッチ補正モジュールの前記アキュムレータのそれぞれは、
    前記第1の乗算器のそれぞれの出力と、対応する前記アキュムレータ出力とを結合するよう構成される第3の加算器と、
    前記第3の加算器の出力を受け取って、前記アキュムレータ出力を生成するフィードバックフィルタと、
    を含む、
    請求項に記載のシステム。
  4. 前記複数のサブチャネル利得ミスマッチ補正モジュールのそれぞれは、
    対応する前記アキュムレータ出力と、第2の制御値とを乗算する第2の乗算器を有し、
    前記第1の加算器は、前記利得オフセットを付与されたデジタル信号を生成するために、前記2つ以上のデジタル信号のうち、それぞれに対応するデジタル信号と、前記第2の乗算器の出力とを結合するよう構成される、
    請求項1から請求項3までの何れか一項に記載のシステム。
  5. 前記バイアスオフセットは、前記時間インターリーブするアナログ/デジタル変換システムから出力される前記2つ以上のデジタル信号間の一定の入力に対する電圧値の差を含む、
    請求項1から請求項4までの何れか一項に記載のシステム。
  6. 前記2つ以上のアナログ/デジタルコンバータのそれぞれは、前記アナログ信号を処理して、前記2つ以上のサブチャネル上に前記2つ以上のデジタル信号を生成して出力するよう構成され、
    前記2つ以上のデジタル信号のそれぞれは、アナログ信号の少なくとも一部を表わ
    請求項1から請求項5までの何れか一項に記載のシステム。
  7. 前記複数のDCループのそれぞれは、前記2つ以上のサブチャネルの1つに関連付けられる、
    請求項6に記載のシステム。
  8. 前記マルチプレクサは、
    前記アナログ信号を表わす複合デジタル信号を生成するために、前記複数のDCループのそれぞれからの出力を結合するよう構成され、
    前記複数のDCループによバイアスオフセット除去されており、前記利得オフセットを付与されたデジタル信号を結合することができる、
    請求項7に記載のシステム。
  9. 前記複数のDCループのそれぞれは、
    DCオフセット値を生成するよう構成されるアキュムレータと、
    前記2つ以上のデジタル信号の少なくとも1つから、前記DCオフセット値を取り除くよう構成される減算器と、
    を含む、
    請求項6から請求項8までの何れか一項に記載のシステム。
  10. 前記複数のDCループのそれぞれは、制御値を受取るよう構成される乗算器をさらに含み、
    前記制御値は、前記複数のDCループのそれぞれのアキュムレータの変化速度を制御するよう選択される、
    請求項9に記載のシステム。
  11. 2つ以上のデジタル信号の正確な再結合を可能にするために、複数のアナログ/デジタルコンバータかの前記2つ以上のデジタル信号における不整合を取り除く方法であって、
    複数のアナログ/デジタルコンバータか2つ以上のサブチャネル上の前記2つ以上のデジタル信号を受け取るステップ
    オフセット補正システムに、前記2つ以上のデジタル信号を与えるステップと、
    前記2つ以上のデジタル信号のそれぞれから望まれないDCオフセットを取り除くために、前記2つ以上のデジタル信号が同一のDCオフセットレベルになるように、前記2つ以上のデジタル信号を処理するステップと、
    複数のサブチャネル利得ミスマッチ補正モジュールのそれぞれを用いて、前記2つ以上のデジタル信号のうち、それぞれに対応するデジタル信号に利得オフセットを与えるステップと、
    有し
    前記利得オフセットを与えるステップは、
    第1の加算器を用いて、前記2以上のデジタル信号のうち、それぞれに対応するデジタル信号に基づいて、前記利得オフセットを付与されたデジタル信号を生成するステップと、
    前記利得オフセットを付与されたデジタル信号に基づいて、絶対値を計算するステップと、
    第2の加算器を用いて、前記絶対値と閾値とを結合して、出力値を生成するステップと、
    前記出力値に基づいて、アキュムレータ出力を生成するステップと、
    前記第1の加算器を用いて、前記2つ以上のデジタル信号のうち、それぞれに対応するデジタル信号と、前記アキュムレータ出力とを結合して、前記利得オフセットを付与されたデジタル信号を生成するステップと、
    を含み、
    前記2つ以上のデジタル信号のそれぞれは、1つのサブチャネルに関連付けられている、
    方法。
  12. 前記2つ以上のデジタル信号を処理するステップは、
    位取りされたデジタル信号を得るために、前記2つ以上のデジタル信号の1つに制御値を乗算するステップと、
    前記位取りされたデジタル信号のサブチャネルに関連付けられたアナログ/デジタルコンバータによって生成されるDCオフセットレベルを表わすオフセット値を生成するために、前記位取りされたデジタル信号を処理するステップと、
    DCオフセットのないデジタル信号を形成するために、前記位取りされたデジタル信号から前記オフセット値を減算するステップと、
    を含む、
    請求項11に記載の方法。
  13. 前記利得オフセットを与えるステップは、
    位取りされたデジタル信号を得るために、第1の乗算器を用いて、前記第2の加算器の前記出力値に第1の制御値を乗算するステップと、
    第3の加算器を用いて、前記位取りされたデジタル信号と、前記アキュムレータ出力とを結合するステップと、
    前記第3の加算器の出力を受け取って、前記アキュムレータ出力を生成するステップと、
    第2の乗算器を用いて、前記アキュムレータ出力と、第2の制御値とを乗算するステップと、
    前記利得オフセットを付与されたデジタル信号を生成するために、前記2つ以上のデジタル信号のうち、それぞれに対応するデジタル信号と、前記第2の乗算器の出力とを結合するステップと、
    を含む、
    請求項11に記載の方法。
  14. 前記2つ以上のデジタル信号間の位相差を除去または緩和し、チャネル間スキューを除去または緩和するために、デスキューシステムを用いて、前記2つ以上のデジタル信号のそれぞれを処理するステップをさらに有する、
    請求項11から請求項13までの何れか一項に記載の方法。
  15. 前記不整合は、前記複数のアナログ/デジタルコンバータ間の差異に起因するDCオフセットを含む、
    請求項11から請求項14までの何れか一項に記載の方法。
  16. 前記2つ以上のサブチャネル上の前記2つ以上のデジタル信号を、単一のデジタル信号に再結合するステップをさらに含む、
    請求項11から請求項15までの何れか一項に記載の方法。
  17. 前記DCオフセットレベルはある、
    請求項11から請求項16までの何れか一項に記載の方法。
  18. バイアスオフセットの除去の処理に加えて、前記2つ以上のサブチャネル間の利得ミスマッチを取り除くために、前記2つ以上のデジタル信号を処理するステップをさらに含む、
    請求項11から請求項17までの何れか一項に記載の方法。
  19. 2つ以上のサブチャネルは4つのサブチャネルを含む、
    請求項11から請求項18までの何れか一項に記載の方法。
  20. 2つ以上のサブチャネルは8つのサブチャネルを含む、
    請求項11から請求項19までの何れか一項に記載の方法。
  21. CAT5ケーブルを通じて動作する10ギガビットの通信システム内で前記方法が生じる、
    請求項11から請求項20までの何れか一項に記載の方法。
  22. 前記2つ以上のデジタル信号が同一のDCオフセットレベルになるように、前記2つ以上のデジタル信号を処理するステップは、前記2つ以上のデジタル信号から、DCオフセット値を減算するステップを含み、
    前記DCオフセット値は、前記複数のアナログ/デジタルコンバータ間の不整合によって生成される、
    請求項11から請求項21までの何れか一項に記載の方法。
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