JP4992470B2 - 塗料供給装置及び塗料供給装置において磨耗したピグの交換時期の判断方法 - Google Patents

塗料供給装置及び塗料供給装置において磨耗したピグの交換時期の判断方法 Download PDF

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本発明は、自動車塗装ラインにおいて塗色を切り替える際に塗料タンクに塗料を回収することが可能な塗料供給装置、及び、塗料供給装置において磨耗したピグの交換時期を判断する判断方法に関する。
自動車の塗装ライン等で用いられている塗料供給装置は、各色の塗料が仕込まれた塗料タンクと、これを圧送するポンプと、塗料タンクから塗装機(実際はカラーチェンジバルブユニット)まで塗料を導く塗料配管と、を有し、塗色数に応じた数だけこうした塗料タンク、ポンプ及び塗料配管が設置されている。そして、塗装機の上流側に設けられたカラーチェンジバルブユニットを切り替えることで、車輌仕様に応じた塗色の塗料を吹き付ける。
ところで、複数の塗色に対して共通の循環配管を設け、この塗料配管内をピグと呼ばれる可動部材(フリーピストン)を通すことにより、塗料配管内に残留した前色塗料を回収したりすることも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ピグは、耐溶剤性や作業性を確保するためにフッ素系ゴム等から構成されており、塗料押出供給時、塗料回収時、或いは、洗浄時に塗料配管内を密着しながら移動するため、所定回数繰り返し使用すると必然的に磨耗してしまう。ピグの磨耗が進行すると、漏洩により塗料の押出量が変化して装置の安定稼動の妨げとなったり、洗浄液が塗料に混入して塗料の品質維持の妨げとなる場合がある。
一方、ピグの磨耗度は、供給される塗料の塗色によって左右されるため、単なる使用頻度数などに基づいた定期交換では、ピグの磨耗がかなり進行していたり、逆にピグの磨耗がそれほど進行していない場合もあり、ピグの交換時期として適切でない場合もある。
特開2002−126608号公報
本発明は、ピグの交換時期を適切に判断することが可能な塗料供給装置及びピグの磨耗の判断方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、ピグが往復移動可能に挿入され、2つのピグステーションの間に設けられた塗料配管を介して塗装機に塗料を供給すると共に、前記塗料配管内で前記ピグを移動させることで前記塗料を回収することが可能な塗料供給装置であって、前記ピグが一方の前記ピグステーションから他方の前記ピグステーションに移動する間に、前記塗料配管内を流通する前記塗料の流量、又は、前記塗料配管内を前記塗料が流通する流通時間、を計測する計測手段と、前記計測手段により計測された流量値又は時間値に基づいて、前記ピグの交換時期を判断する判断手段と、を備えた塗料供給装置が提供される。
本発明では、ピグが磨耗すると、ピグを押し出す際に塗料配管内を流通する塗料の流量や流通時間が変化することに着目して、計測手段が、塗料配管内を流通する塗料の流量又はその塗料の流通時間を計測し、判断装置が、その計測結果に基づいてピグの交換時期を判断する。これにより、磨耗したピグの交換時期を適切に判断することができ、装置の安定稼動及び塗料の品質維持を図ることができる。
また、上記目的を達成するために、本発明によれば、ピグが往復移動可能に挿入され、2つのピグステーションの間に設けられた塗料配管を介して塗装機に塗料を供給すると共に、前記塗料配管内で前記ピグを移動させることで前記塗料を回収することが可能な塗料供給装置において、磨耗した前記ピグの交換時期を判断する判断方法であって、前記ピグが一方の前記ピグステーションから他方の前記ピグステーションに移動する間に、前記塗料配管内を流通する前記塗料の流量、又は、前記塗料配管内に前記塗料が流通する流通時間、を計測する計測ステップと、前記計測ステップで計測された流量値又は時間値に基づいて、前記ピグの交換時期を判断する判断ステップと、を備えた判断方法が提供される。
本発明では、ピグが磨耗すると、ピグを押し出す際に塗料配管内を流通する塗料の流量や流通時間が変化することに着目して、計測ステップにおいて、塗料配管内を流通する塗料の流量又はその塗料の流通時間を計測し、判断ステップにおいて、その計測結果に基づいてピグの交換時期を判断する。これにより、磨耗したピグの交換時期を適切に判断することができ、装置の安定稼動及び塗料の品質維持を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は本実施形態に係る塗料供給装置の全体構成を示すブロック図、図2は本実施形態に係る塗料供給装置の受け側ピグステーションを示す断面図、図3A及ぶ図3Bは本実施形態に係るピグを示す側面図及び正面図、図4は本実施形態に係る塗料供給装置の送り側ピグステーションを示す断面図、図5は本実施形態に係る塗装システムを示す概略平面図である。
本発明の第1実施形態に係る塗料供給装置10は、図1に示すように、例えばエア霧化式塗装機や回転霧化式塗装機から構成される塗装ガン2に供給する塗料を、多種類の塗料の中から選択するためのメインカラーチェンジバルブユニット20(以下、メインCCV20と称する。)を有しており、メインCCV20から供給された塗料が塗装ガン2へ導かれるようになっている。
メインCCV20は、マニホールド21及び複数の第1の三方弁22から構成されており、各第1の三方弁22の第1のポートがマニホールド21に接続されている。各三方弁22の第2のポートは、塗料が供給されるように受け側ピグステーション30(後述)に接続されている。また、各三方弁22の第3のポートは、圧力を開放したり、廃液を行うための第1のダンプ弁23に接続されている。メインCCV20では、複数の第1の三方弁22のうちの一つを選択することで、マニホールド21内にその塗料が供給され、さらに塗装ガン2においてトリガバルブ(不図示)を開放することで、その塗料が被塗物に対して吐出されるようになっている。各第1の三方弁22は、特に図示しない制御装置からの制御信号に基づいて開閉動作するようになっている。
なお、図1では、一つの第1の三方弁22しか図示しておらず、以下において複数の第1の三方弁を代表してこの三方弁22について詳細に説明する。因みに、図示された第1の三方弁22以外のものは、当該第1の三方弁22と同じように構成しても良く、或いは、塗料タンクからメイン供給配管を直接接続しても良い。
第1の三方弁22は、図1に示すように、第1のセンサベース32に形成された通路32a(図2参照)に第1のポートが連通するように、塗料ホースを介して受け側ピグステーション30に接続されている。第1のセンサベース32は、図2に示すように、受け側ピグステーション30のステーション本体31に固定されており、第1のセンサベース32の通路32aが、ステーション本体31の内部に形成された第1の副通路31bに連通している。第1のセンサベース32には、感圧面33aが通路32a内に臨むように、第1の圧力センサ33が固定されている。
図1に示すように、第1の圧力センサ33は、その計測結果を送信可能なように、ケーブルを介して判断装置70に接続されている。この判断装置70はCPU等を備えており、第1及び第2の圧力センサ33,44の計測結果に基づいて、ピグ90の位置を判断することが可能となっている。また、本実施形態では、後述するように、この判断装置70は、流量計100の計測結果に基づいて、磨耗したピグ90の交換時期を判断することが可能となっている。なお、判断装置70による具体的な判断手法については後述する。
判断装置70により判断されたピグ90の位置情報や交換情報は、モニタ等から構成される報知装置80に表示される。また、ピグ90が所定位置に存在しないような不具合情報等も報知装置80により報知される。
図2に示すように、ステーション本体31の第1の副通路31bは、当該ステーション本体31内に形成された主通路31aから分岐している。この主通路31aの一方の端部には、ピグ90が往復移動可能に挿入された塗料ホース50の一方の端部が、キャップ31cにより固定されており、塗料ホース50の内孔と、ステーション本体31の主通路31aとが連通している。
ここで、図3A及び図3Bに示すように、本実施形態に係るピグ90は、両端近傍の2箇所が拡径した略円柱形状を有しており、後述するピグステーション30,40のピグ受け面34b,462bに当接して第2の副通路34a,462cを封鎖する第1のシール部91と、塗料ホース50の内壁面に密着する第2のシール部92と、を有している。このピグ90は、耐溶剤性及び作業性を確保するために例えばフッ素系ゴム等から構成されている。
第1のシール部91は、ピグ90の両端面から構成されており、その円形状の縁部がピグ受け面34b,462bに密着することで、第2の副通路34a,462cを封鎖するようになっている。
第2のシール部92は、ピグ90において拡径した部位から構成されている。この第2のシール部92の外形D1は、塗料ホース50の内径D2(図2参照)と実質的に同一となっており(D1=D2)、ピグ90が塗料ホース50内を移動することで、塗料ホース50内に残留している塗料等を第2のシール部92が掻き取るようになっている。
第1のシール部91と第2のシール部92をピグ90において異なる部位に設けることで、各シール部91,92の磨耗を遅らせてピグ90の長寿命化を図ることができる。
図2に示すように、ステーション本体31の主通路31aは、ピグ90の外径D1よりも相対的に大きな内径D3を有しており(D3>D1)、主通路31a内にピグ90を保持したままの状態で、主通路31a内に流体を流通させることが可能となっている。
ステーション本体31の他方の端部には、マニホールド34が固定されており、ステーション本体31の主通路31aと、マニホールド34内に形成された第2の副通路34aとが連通している。図2に示すように、第2の副通路34aの内径D4は、主通路31aの内径D3よりも相対的に小さく(D4<D3)、且つ、ピグ90の外径D1よりも相対的に小さくなっている(D4<D1)。このため、塗料ホース50を通って受け側ピグステーション30に移動してきたピグ90が当接して停止するためのピグ受け面34bが、マニホールド34におけるステーション本体31側の端面により構成されている。本実施形態では、このピグ受け面34bは、第2の副通路34aの開口周囲に形成された凹状の球面形状で構成されている。
ピグ受け面34bを球面形状とする共に、ピグ90の第1のシール部91が円形状の縁部を有することで、ピグ受け面34bに対するピグ90の当接角度に関わらず、第2の副通路34aを確実に封鎖することが可能となっている。これにより、本実施形態では、配管系内に圧力が正確に変動するため、ピグに埋め込んだ磁石を用いた従来のピグ位置検出に代えて、防爆型圧力センサを用いたピグ位置検出が可能となり、塗料供給装置のコストダウンを図るとともに、装置構造を単純にすることができる。
図1に示すように、ステーション本体31の他端に固定されたマニホールド34には、洗浄液を供給可能な第1の洗浄液供給用バルブ35aと、加圧エアを供給可能な第2のエア供給用バルブ35bと、外部に廃液するための第2のダンプ弁35cと、が設けられている。それぞれの弁35a〜35cは、特に図示しない制御装置からの制御信号により開閉動作することが可能となっている。
図4に示すように、塗料ホース50の他方の端部には、送り側ピグステーション40のステーション本体41の一方の端部が、キャップ41dにより固定されており、塗料ホース50の内孔とステーション本体41内に形成された主通路41aとが連通している。主通路41aは、ピグ90の外径D1よりも相対的に大きな内径D5を有しており(D5>D1)、主通路41a内にピグ90を保持したままの状態で、主通路41a内に流体を流通させることが可能となっている。
ステーション本体41には第2のセンサベース43が固定されており、第2のセンサベース43内に形成された通路43aが 主通路41aから分岐している第1の副通路41bに連通している。第2のセンサベース43には、感圧面44aが通路43a内に臨むように、第2の圧力センサ44が固定されている。この第2の圧力センサ44は、第1の圧力センサ33と同様に、計測結果を送信可能なように、ケーブルを介して判断装置70に接続されている。また、図1に示すように、第2のセンサベース43の通路43aには、外部に廃液するための第3のダンプ弁45が接続されている。
図4に戻り、本実施形態では、ステーション本体41に、例えばエアシリンダ等から構成されるストッパ42が固定されており、ステーション本体41の側面に形成された貫通孔41cを介して、ストッパピン42aが主通路41a内に進退移動させることが可能となっている。このストッパピン42aが主通路41a内に進出した場合には、ピグ90の移動を遮り、ストッパピン42aが主通路41aから退出した場合には、ピグ90の移動が可能となるようになっている。
ステーション本体41の他方の端部には、ピグ90を送り側ピグステーション40内から取り出すための着脱部46が固定されている。この着脱部46は、図4に示すように、ステーション本体41に固定された第1の着脱部材461と、サブカラーチェンジバルブユニット47(以下、サブCCV47と称する。)の端部に固定された第2の着脱部材462と、これら第1の着脱部材461と第2の着脱部材462とを連結するためのクランプ463と、から構成されている。
第1の着脱部材461は、フランジ部461aを持つ略円盤形状を有しており、ステーション本体41の主通路41aと同一の内径D5を有する通路461bがその中心に形成されている。この第1の着脱部材46aは、主通路41aと通路461bとが連通するように、ステーション本体41に固定されている。
第2の着脱部材462も同様に、フランジ部462aを持つ略円盤形状を有しており、その中心に第2の副通路462cが形成されている。この第2の副通路462cの内径D6は、主通路41aの内径D5よりも相対的に小さく(D6<D5)、且つ、ピグ90の外径D1よりも相対的に小さくなっている(D6<D1)。このため、塗料ホース50を通って送り側ピグステーション40に移動してきたピグ90が当接して停止するためのピグ受け面462bが、第2の着脱部材462において第1の着脱部材461と対向する端面により構成されている。本実施形態では、このピグ受け面462bは、上述したピグ受け面34bと同様に、第2の副通路462cの開口周囲に形成された凹状の球面形状で構成されている。
ピグ受け面462bを球面形状とする共に、ピグ90の第1のシール部91が円形状の縁部を有することで、ピグ受け面462bに対するピグ90の当接角度に関わらず、第2の副通路462cを確実に封鎖することが可能となっている。これにより、本実施形態では、配管系内に圧力が正確に変動するため、ピグに埋め込んだ磁石を用いた従来のピグ位置検出に代えて、防爆型圧力センサを用いたピグ位置検出が可能となり、塗料供給装置のコストダウンを図るとともに、装置構造を単純にすることができる。
第1の着脱部材461と第2の着脱部材462とは、第2の着脱部材462の位置決めピンを第1の着脱部材461の位置決め穴に挿入して、相互に密着させた状態でそれぞれのフランジ部461a,462aをクランプ463で挟み込むことで、着脱自在に連結されている。なお、このように連結された状態において、第1の着脱部材461の通路461bと、第2の着脱部材462の第2の副通路462cとが連通しており、第1の着脱部材461の通路461bの終点に、第2の着脱部材462に形成されたピグ受け面462bが位置している。
サブCCV47は、図1に示すように、着脱部46に固定されたマニホールド48と、塗料タンクから塗料が供給される第1〜第5の切換バルブ49a〜49eと、を備えており、何れか一つの切換バルブ49a〜49eを選択することで、マニホールド48内に形成された通路48aにその塗料が供給されるようになっている。さらに、この通路48aは、図4に示すように、着脱部46の第2の副通路462cに連通しており、サブCCV47から着脱部46を介して主通路41aに塗料が供給されるようになっている。
また、本実施形態では、図1に示すように、マニホールド48において着脱部46側の端部近傍に流量計100が設けられている。この流量計100としては、例えば防爆仕様で非接触型の超音波流量計を用いることができる。この流量計100は、通路48a内を通過する塗料の流量を計測したり、通路48a内を塗料が移動している時間を計測することが可能となっており、その計測結果を判断装置70に送信可能となっている。なお、流量計100が計測する流量値は、通路48a内を通過する塗料の瞬間流量であっても良く、或いは、通路48a内を通過する塗料の積算流量であっても良い。
さらに、サブCCV47は、図1に示すように、洗浄液を供給可能な第2の洗浄液供給用バルブ49fと、加圧エアを供給可能な第2のエア供給用バルブ49gと、外部に廃液するための第4のダンプ弁49hと、をさらに備えている。それぞれの弁49a〜49hは、特に図示しない制御装置からの制御信号により開閉動作することが可能となっている。
第1〜第5の切換バルブ49a〜49eに供給される塗料61bは、密閉された塗料タンク61内にそれぞれ収容されている。また、各塗料タンク61には第2の三方弁61aの第1のポートが接続されている。この第2の三方弁61aの第2のポートには、加圧エアが供給されるようになっており、第2の三方弁61aの第3のポートを介してこの加圧エアを開放することが可能となっている。この第3のポートを閉じることで、第2のポートから加圧エアが、密閉された塗料タンク61に供給され、第1のポートから第1の切換バルブ49aに向かって塗料が圧送されるようになっている。これに対し、第3のポートを開放することで、第2のポートから供給される加圧エアが開放され、塗料ホース50から塗料タンク61に向かって塗料を回収することが可能な状態となる。なお、図1には、第1の切換バルブ49aのみに塗料タンク61及び第2の三方弁61aが接続されているが、実際には、第2〜第5の切換バルブ49b~49eにも塗料タンク61及び第2の三方弁61aが接続されている。
以上のような構成の塗料供給装置10は、図5に示すように、例えば塗装ブースB内に設けられた複数の塗装ロボット4に対して1台ずつ設けられて塗装システムを構成している。塗装ロボット4の先端には、エンドエフェクタとして塗装ガン2が設けられており、塗料供給装置10からこの塗装ガン2に各色の塗料を供給することが可能となっている。なお、本発明においては上記のような塗装システムに限定されず、例えば、複数の塗装ロボット4に対して1台の塗料供給装置10を割り当てても良い。
以下に、本実施形態に係る塗料回収方法を、塗料供給装置10の色替え手順に従って説明する。
図6は本実施形態に係る塗料回収方法を示すフローチャート、図7A〜図7Fは図6に示す各ステップにおける塗料供給装置を示すブロック図、図8A及び図8Bはピグステーション内においてピグが受け面に当接した状態を示す図、図9は本実施形態におけるピグの正常時の流量及び作動時間と磨耗時の流量及び作動時間との関係を示すグラフである。
先ず、図7Aに示すように、塗料供給装置10が前色の塗料(塗料タンク61に収容されている塗料61b)を塗装ガン2に供給している状態(図6のステップS10)について説明する。なお、初期状態では、ピグ90が送り側ピグステーション40内に位置し、ストッパ42のストッパピン42aを主通路41aから退出させ、さらに全ての弁を閉じた状態となっている。このような状態では、第2の三方弁61aの第3のポートを閉じられているので、第2の三方弁61aの第2のポートを介して塗料タンク61内にエアが導入されており、塗料タンク61内が所定の圧力で加圧されている。ここで、サブCCV47の第1の切換バルブ49aを開くと共に、第2のダンプ弁35cを開くと、塗料タンク61内の塗料が、マニホールド48の通路48a→第2の着脱部材462の第2の副通路462c→第1の着脱部材461の通路461b→ステーション本体41の主通路41a→塗料ホース50を経由して、受け側ピグステーション30に至る。この間、ピグ90は、送り側ピグステーション40から受け側ピグステーション30に塗料ホース50を介して圧送され、受け側ピグステーション30のピグ受け面34bに当接することで停止する。このピグ90の第1のシール部91とピグ受け面34bとの当接により、図8Aに示すように、第2の副通路34aが封鎖され、第2のダンプ弁35cへの流路が自動的に遮断される。なお、本実施形態では、ピグ受け面34bが球面形状となっている共に、ピグ90の第1のシール部91が円形状の縁部を有しているので、図8Bに示すように、ピグ受け面34bに対してピグ90が斜めに当接しても、第2の副通路34aを確実に封鎖することができる。
この際、判断装置70は、第1の圧力センサ33により計測された圧力P1と、第2の圧力センサ44により計測された圧力P2とを比較する。これらの圧力P1,P2が実質的に同一(P1=P2)である場合には、判断装置70は、ピグ90が受け側ピグステーション30に移動したものと判断する。
これに対し、圧力P1,P2が非同一(P1≠P2)な状態で所定時間が経過した場合には、判断装置70は、ピグ90が受け側ピグステーション30に移動していないものと判断し、報知装置80はその不具合情報を報知する。
また、本実施形態では、サブCCV47のマニホールド48の端部に設けられた流量計100により、ピグ90が送り側ピグステーション40から受け側ピグステーション30へ移動する間に通路48a内を通過した塗料の流量を計測し、この計測結果を判断装置70に送信する。判断装置70は、この計測結果を所定の閾値と比較し、流量計100により計測した流量値が閾値よりも大きい場合に、ピグ90が磨耗しており交換する必要があると判断し、報知装置80がその旨を報知する。これに対し、流量計100により計測した流量値が閾値よりも小さい場合には、ピグ90が交換を要するほど磨耗していないと判断する。
流量計100が、通路48aを通過する塗料の瞬間流量を計測する場合には、本実施形態では、所定の閾値として、図9に示すように、数百回(例えば400回程度)使用して交換を要する状態となったピグ90を用いて流量計100により予め計測したピグ磨耗時瞬間流量IF[cc/min]を用いる。なお、本発明において瞬間流量を計測する場合の閾値は、特にこれに限定されず、例えば、磨耗していない状態のピグ90を用いたピグ正常時瞬間流量IF[cc/min]を予め算出又は計測し、この値に所定の係数を乗じたり、所定値ΔIF[cc/min]を減算することで設定しても良い。
また、流量計100が、通路48aを通過した塗料の流量を積算した積算流量を計測する場合には、本実施形態では、所定の閾値として、図9に示すように、交換を要する状態となったピグ90を用いて流量計100により予め計測したピグ磨耗時積算流量TF[cc]を用いる。なお、本発明におけて積算流量を計測する場合の閾値は、特にこれに限定されず、例えば、磨耗していない状態のピグ90を用いたピグ正常時積算流量TFに所定の係数を乗じたり、所定値を減算することで設定しても良い。
このように、本実施形態では、ピグ90が磨耗すると、ピグ90を押し出す際に塗料供給装置10内を移動する塗料の流量が多くなることに着目して、流量計100が、通路48a内を通過する塗料の流量を計測し、判断装置70が、その計測結果に基づいてピグ90の交換時期を判断する。これにより、磨耗したピグ90の交換時期を適切に判断することができ、塗料供給装置10の安定稼動及び塗料の品質維持を図ることができる。
なお、後述する第2実施形態(図10参照)のように、塗装ガン2の手前にギアポンプ110を具備している場合には、ステップS10では、サブCCV47の第1の切換バルブ49aを開くと共に、第2のダンプ弁35cの代わりに、第1の三方弁21を開き、ギアポンプ110を作動させることで、塗装ガン2に塗料を供給しても良い。この場合、流量計100は、塗料の供給開始から塗装完了までの間に通路48aを通過した塗料の流量を積算することとなる。
また、ピグ90が磨耗すると、塗料供給装置10内を塗料が移動する際に、ピグ90の移動する速度が速くなることに着目して、流量計100が計測する流量に代えて、塗料の移動時間に基づいて、ピグ90の交換時期を判断するようにしても良い。すなわち、流量計100は、塗料が供給される際に流量計100が作動していた時間を計測し、判断装置70は、この計測結果を所定の閾値と比較し、流量計100により計測した時間値が閾値よりも短い場合に、ピグ90が磨耗しており交換する必要があると判断する。これに対し、流量計100により計測した時間値が閾値よりも長い場合には、ピグ90が交換を要するほど磨耗していないと判断する。所定の閾値としては、図9に示すように、交換を要する状態となったピグ90を用いて流量計100により予め計測したピグ磨耗時流量計作動時間t[sec]を用いても良いし、或いは、磨耗していない状態のピグ90を用いたピグ正常時流量計作動時間t[sec]を予め算出又は計測し、この値に所定の係数を乗じたり、所定値Δt[sec]を減算することで所定の閾値を設定しても良い。
なお、本実施形態では、この流量計100を用いてピグ90の位置を検出することもできる。すなわち、流量計100が作動している場合にはピグ90がピグステーション30,40間を移動しており、流量計100が作動していない場合にはピグ90が何れかのピグステーション30,40内で停止していると判断することができる。
ピグ90が受け側ピグステーション30に移動したことを検出すると、第1のダンプ弁23を所定時間開放する。この開放により、ステーション本体31の主通路31aに至った塗料は、第1のセンサベース32内の通路32a→塗料ホース→メインCCV20の第1の三方弁22の第2のポートに至り、塗料が第1の三方弁22内に充填され、塗装準備が完了する。そして、塗料タンク61内に収容された塗料を塗装する必要がある場合に、第1の三方弁22が開かれて、塗装ガン2に塗料が供給される。
塗装作業が終了し、異なる塗料を塗装する場合には、以下の手順に従って塗料供給装置10の色替操作を行う。
先ず、図6のステップS20に示すように、これまで塗装を行っていた塗料を塗料タンク61に回収する。前色塗料の塗装完了を示す信号に基づいて、第2のダンプ弁35cを閉じると共に、第2の三方弁61aの第3のポートを開放し、塗料タンク61内の加圧を解除する。そして、受け側ピグステーション30の第1の洗浄液供給用バルブ35a又は第1のエア供給用バルブ35bを開いて、洗浄液又は加圧エアを供給して、受け側ピグステーション30内に位置していたピグ90を送り側ピグステーション40に押し戻し、塗料ホース50内に充填されていた塗料を塗料タンク61に回収する。ピグ90は、送り側ピグステーション40のピグ受け面462bに当接することで停止する。このピグ90の第1のシール部91とピグ受け面462bとの当接により第2の副通路462cが封鎖され、サブCCV47への流路が自動的に遮断される。
なお、第1の洗浄液供給用バルブ35aを介して供給される洗浄液としては、塗料が有機溶剤系塗料である場合にはシンナーを用いることができ、塗料が水系塗料である場合には水を用いることができる。また、塗料が水系塗料である場合には、第1のエア供給用バルブ35bを省略しても良い。
この際、判断装置は、第1の圧力センサ33により計測された圧力P1と、第2の圧力センサ44により計測された圧力P2とを比較する。これらの圧力P1,P2が実質的に同一(P1=P2)である場合には、判断装置70は、ピグ90が送り側ピグステーション40に移動したものと判断し、例えば、報知装置80がモニタ等にピグ90の位置を表示する。
これに対し、圧力P1,P2が非同一(P1≠P2)な状態で所定時間が経過した場合には、判断装置70は、ピグ90が送り側ピグステーション40に移動していないものと判断し、報知装置80は、モニタ等を介してその不具合情報を報知する。
なお、塗料回収時(図6のステップS20)に、流量計100により塗料の流量値や時間値を計測し、その計測結果に基づいてピグ90の交換時期を判断するようにしても良い。但し、塗料回収時には、高圧の洗浄液でピグ90を押し出したり、洗浄性を高めるためにエアを挿入することもあり、高い計測精度を確保することができるとは限らないので、塗料供給時(図6のステップS10)に行う方が好ましい。
ピグ90が送り側ピグステーション40に移動したことを検出したら、図7Bに示すように、第3のダンプ弁45を開くと共に、第1の洗浄液供給用バルブ35a又は第1のエア供給用バルブ35bを開く(図6のステップS30)。これにより、マニホールド34内の第2の副通路34a→ステーション本体31内の主通路31a→塗料ホース50→ステーション本体41内の主通路41a→第2のセンサベース43内の通路43a、に至る経路が洗浄される。
また、このステップS30の際、ステーション本体41の主通路31a内にピグ90が保持されたままの状態となっているので、ピグ90においてピグステーション40側の先端部が洗浄される。また、第2のセンサベース43の通路43a内も洗浄液又はエアが通過するので、第2の圧力センサ44の感圧面44aが洗浄される。
次に、図7Cに示すように、ストッパ42を作動させて、ストッパピン42aを主通路41a内に進出させると共に、第1の洗浄液供給用バルブ35a及び第1のエア供給用バルブ35bを閉じ、この状態で、第2の洗浄液供給用バルブ49f及び第2のエア供給用バルブ49gを交互に開く(図6のステップS40)。これにより、サブCCV47のマニホールド48の通路48a→第2の着脱部材462の第2の副通路462c→第1の着脱部材461の通路461b→ステーション本体41の主通路41a→第2のセンサベース43の通路43a、に至る経路が、洗浄液及びエアにより洗浄される。また、このステップS40の際、受け側ピグステーション30側へのピグ90の移動がストッパ42により規制されているので、ピグ90の後端部が洗浄される。
なお、第2の洗浄液供給用バルブ49fを介して供給される洗浄液としては、塗料が有機溶剤系塗料である場合にはシンナーを用いることができ、塗料が水系塗料である場合には水を用いることができる。また、塗料が水系塗料である場合には、第1のエア供給用バルブ49gを省略しても良い。
次に、図7Dに示すように、第3のダンプ弁45を閉じると共に、第1のダンプ弁23を開き、この状態で、第2の洗浄液供給用バルブ49f及び第2のエア供給用バルブ49gを交互に開く(図6のステップS50)。これにより、サブCCV47のマニホールド48の通路48a→第2の着脱部材462の第2の副通路462c→第1の着脱部材461の通路461b→ステーション本体41の主通路41a→塗料ホース50→ステーション本体31の主通路31a→第1のセンサベース33の通路33a→第1の三方弁21、に至る流路が洗浄される。
この際、ピグ90は、ストッパ42により送り側ピグステーション40の主通路41a内に保持されていると共に、その外径D1が主通路41aの内径D5よりも相対的に小さくなっており、ピグ90の周囲を洗浄液やエアが通過するため、ピグ90の洗浄がより確実なものとなる。
次に、図7Eに示すように、第1のダンプ弁23を閉じると共に、第2のダンプ弁35cを開き、この状態で、第2の洗浄液供給用バルブ49f及び第2のエア供給用バルブ49gを交互に開く(図6のステップS60)。これにより、サブCCV47のマニホールド48の通路48a→第2の着脱部材462の第2の副通路462c→第1の着脱部材461の通路461b→ステーション本体41の主通路41a→塗料ホース50→ステーション本体31の主通路31a→マニホールド34の第2の副通路34a、に至る経路が洗浄される。
次に、図7Fに示すように、第2のダンプ弁35c、第2の洗浄液供給用バルブ49f及び第2のエア供給用バルブ49gを閉じると共に、第4のダンプ弁49h及び第1のエア供給用バルブ35bを開く(図6のステップS70)。これにより、ストッパ42により規制されているピグ90が、送り側ピグステーション40のピグ受け面462bに向かって移動する。次いで、第4のダンプ弁49h及び第1のエア供給用バルブ35bを閉じると共に、ストッパピン42aを主通路41aから退出させることで、塗料供給装置10が初期状態に復帰したこととなる。
以上のステップS20〜S70までの作業を経ることで色替作業が完了し、塗料供給装置10に次色の塗料を充填することが可能な状態となる。
[第2実施形態]
図10は本発明の第2実施形態に係る塗料供給装置の全体構成を示すブロック図である。
本発明の第2実施形態に係る塗料供給装置では、メインCCV20と塗装ガン2との間にトリガバルブ2a、ダンプバルブ2b及びギアポンプ110が介装されている。
塗装ロボット4等の自動塗料装置には、形状、塗装色及び吐出量等の塗装データが自動車ボディ毎に予め設定されており、自動塗料装置の前を通過する自動車ボディの情報を自動的に読み取ることで、ギアポンプ110により、ボディの塗装部位に応じた適切な量の塗料が吐出されるようになっている。
本実施形態では、判断装置70は、塗料の供給開始から塗装完了までの間に流量計100により計測された流量値と、ギアポンプ110の吐出設定値と、の差を算出し、この算出値を所定の閾値と比較し、算出値が閾値よりも大きい場合に、ピグ90が磨耗しており交換する必要があると判断する。これに対し、流量値と吐出設定値との差が閾値よりも小さい場合には、ピグ90が交換を要するほど磨耗していないと判断する。なお、判断装置70が算出値を算出するに当たり、ギアポンプ110の吐出設定値に代えて、実際のギアポンプの吐出量を用いても良い。所定の閾値としては、上述したピグ磨耗時瞬間流量IFやピグ磨耗時積算流量TFと、ギアポンプ110の吐出設定値と、の差を用いたり、上述したピグ正常時瞬間流量IFやピグ正常時積算流量TFに所定の係数を乗じたり、所定値を減算した値と、ギアポンプ110の吐出設定値と、の差を用いても良い。これにより、ボディの塗装部位毎に塗料の吐出量が異なっていても、その差分をピグ90の交換時期の判断に加味することができる。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
図1は、本発明の第1実施形態に係る塗料供給装置の全体構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る塗料供給装置の受け側ピグステーションを示す断面図である。 図3Aは、本発明の第1実施形態に係るピグを示す側面図である。 図3Bは、本発明の第1実施形態に係るピグを示す正面図である。 図4は、本発明の第1実施形態に係る塗料供給装置の送り側ピグステーションを示す断面図である。 図5は、本発明の第1実施形態に係る塗装システムを示す概略平面図である。 図6は、本発明の第1実施形態に係る塗料回収方法を示すフローチャートである。 図7Aは、前色塗料を塗装している状態(塗装ステップ)の塗料供給装置を示すブロック図である。 図7Bは、前色塗料を回収した後に、塗料供給装置内を洗浄している状態(回収ステップ及び第1の洗浄ステップ)の塗料供給装置を示すブロック図である。 図7Cは、塗料供給装置内を洗浄している状態(第2の洗浄ステップ)の塗料供給装置を示すブロック図である。 図7Dは、塗料供給装置内を洗浄している状態(第3の洗浄ステップ)の塗料供給装置を示すブロック図である。 図7Eは、塗料供給装置内を洗浄している状態(第4の洗浄ステップ)の塗料供給装置を示すブロック図である。 図7Fは、ピグを原点位置に復帰させている状態(復帰ステップ)の塗料供給装置を示すブロック図である。 図8Aは、ピグステーション内においてピグが受け面に当接した状態を示す概略図である。 図8Bは、ピグステーション内においてピグが受け面に斜めに当接した状態を示す概略断面図である。 図9は、本発明の第1実施形態におけるピグの正常時の流量及び作動時間と磨耗時の流量及び作動時間との関係を示すグラフである。 図10は、本発明の第2実施形態に係る塗料供給装置の全体構成を示すブロック図である。
符号の説明
10…塗料回収装置
20…メインCCV
30…受け側ピグステーション
31…ステーション本体
32…第1のセンサベース
33…第1の圧力センサ
34…マニホールド
40…送り側ピグステーション
41…ステーション本体
42…ストッパ
43…第2のセンサベース
44…第2の圧力センサ
46…着脱部
47…サブCCV
50…塗料ホース
61…塗料タンク
90…ピグ
100…流量計
110…ギアポンプ

Claims (10)

  1. ピグが往復移動可能に挿入され、2つのピグステーションの間に設けられた塗料配管を介して塗装機に塗料を供給すると共に、前記塗料配管内で前記ピグを移動させることで前記塗料を回収することが可能な塗料供給装置であって、
    前記ピグが一方の前記ピグステーションから他方の前記ピグステーションに移動する間に、前記塗料配管内を流通する前記塗料の流量、又は、前記塗料配管内を前記塗料が流通する流通時間、を計測する計測手段と、
    前記計測手段により計測された流量値又は時間値に基づいて、前記ピグの交換時期を判断する判断手段と、を備えた塗料供給装置。
  2. 前記判断手段は、前記計測手段により計測された流量値を所定の閾値と比較し、前記流量値が前記閾値よりも大きい場合に、前記ピグを交換する必要があると判断する請求項1記載の塗料供給装置。
  3. 前記判断手段は、前記計測手段により計測された時間値を所定の閾値と比較して、前記時間値が前記閾値よりも小さい場合に、前記ピグを交換する必要があると判断する請求項1記載の塗料供給装置。
  4. 所定量の塗料を前記塗装機に供給する定量供給手段をさらに備えており、
    前記判断手段は、前記計測手段により計測された流量値と、前記定量供給手段により供給された前記塗料の供給量との差を、所定の閾値と比較して、前記差が前記閾値よりも大きい場合に、前記ピグを交換する必要があると判断する請求項1記載の塗料供給装置。
  5. 前記判断装置により前記ピグを交換する必要があると判断された場合にその旨を報知する報知手段をさらに備えた請求項1〜4の何れかに記載の塗料供給装置。
  6. ピグが往復移動可能に挿入され、2つのピグステーションの間に設けられた塗料配管を介して塗装機に塗料を供給すると共に、前記塗料配管内で前記ピグを移動させることで前記塗料を回収することが可能な塗料供給装置において、磨耗した前記ピグの交換時期を判断する判断方法であって、
    前記ピグが一方の前記ピグステーションから他方の前記ピグステーションに移動する間に、前記塗料配管内を流通する前記塗料の流量、又は、前記塗料配管内に前記塗料が流通する流通時間、を計測する計測ステップと、
    前記計測ステップで計測された流量値又は時間値に基づいて、前記ピグの交換時期を判断する判断ステップと、を備えた判断方法。
  7. 前記判断ステップにおいて、前記計測ステップで計測された流量値を所定の閾値と比較して、前記流量値が前記閾値よりも大きい場合に、前記ピグを交換する必要があると判断する請求項6記載の判断方法。
  8. 前記判断ステップにおいて、前記計測ステップで計測された時間値を所定の閾値と比較して、前記時間値が前記閾値よりも小さい場合に、前記ピグを交換する必要があると判断する請求項6記載の判断方法。
  9. 所定量の塗料を前記塗装機に供給する定量供給ステップをさらに備え、
    前記判断ステップにおいて、前記定量供給ステップで供給された前記塗料の供給量と、前記計測ステップで計測された流量値との差を、所定の閾値と比較して、前記差が前記閾値よりも大きい場合に、前記ピグを交換する必要があると判断していると判断する請求項6記載の判断方法。
  10. 前記判断ステップで前記ピグを交換する必要があると判断された場合にその旨を報知する報知ステップをさらに備えた請求項6〜9のいずれかに記載の判断方法。
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