JP4992139B2 - ターゲット識別装置 - Google Patents

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本発明は、広帯域信号を用いてターゲットを識別するターゲット識別装置に関する。
従来より、各種のターゲットを識別する装置として、レーダ装置が広く利用されている。このレーダ装置は、基本的に電波を送信してターゲットからの反射波を受信し、送信波と反射波の相違に基づきターゲットを識別する。例えば、パルスを送信して、送信から受信するまでの時間からターゲットまでの距離を検出する。
ここで、このようなレーダ装置における距離分解能は送信パルスの帯域幅に比例する(非特許文献1)。従って、距離分解能を上げるには送信パルスを広帯域化することが必要となる。
しかし、送信パルスを広帯域化すると、受信側では高周波の信号を処理する必要がありその処理が難しくなる。例えば、受信信号をAD変換処理する場合に、そのサンプリングクロックが非常に早くなってしまうという問題がある。
ここで、超長基線干渉計(VLBI)という距離計測技術が知られている(非特許文献2)。このVLBIは、電波を送信するものではないが、2つの広帯域信号の比較から距離を求める。そして、このVLBIにおいては、広帯域信号をサブバンド信号に分割し、サブバンド信号同士の比較を行っており、これによって、比較の対象をサブバンドとして、演算処理を容易にしている。
なお、車両に搭載するレーダ装置については、特許文献1などに記載がある。
特開平10−54874号公報 吉田孝、「改訂 レーダ技術」、電子情報通信学会、1996年 高橋富士信、近藤哲朗、高橋幸雄、「VLBI技術」、オーム社、1997年
ここで、広帯域信号を送信して、その受信波からターゲット識別を行うが、この際に受信信号の処理を容易にしたいという要求があり、さらに複数ターゲットの識別の精度を上げたいという要求がある。
本発明は、広帯域信号または広帯域信号に合成可能な複数のサブバンド信号からなる送信信号を送信する送信機と、ターゲットからの反射波を受信して、受信信号を得る受信機と、受信信号から得られる複数のサブバンド信号について、広帯域信号における対応する信号との相関を示す粗決定サーチ関数を算出する粗決定サーチ関数算出部と、粗決定サーチ関数算出部で得られた粗決定サーチ関数から、その中で相関が最も大きい第1ターゲットを抽出しその第1ターゲットから受信した信号の遅延時間を検出する第1粗サーチ部と、第1粗サーチ部によって得られた第1ターゲットに基づいて、その第1ターゲットしか存在しないと仮定して得られる粗決定サーチ関数である第1ターゲット粗サーチレプリカを生成する第1粗サーチレプリカ生成部と、前記粗決定サーチ関数から、前記第1粗サーチレプリカ生成部によって生成した第1ターゲット粗サーチレプリカを減算する減算部と、この減算部で得た減算結果の粗決定サーチ関数について、その中で相関が最も大きい第2のターゲットを抽出しその第2ターゲットから受信した信号の遅延時間を検出する第2粗サーチ部と、を有し、前記第1および第2粗サーチ部の遅延時間に基づいて第1および第2ターゲットを識別する情報を得ることを特徴とする。
また、本発明は、広帯域信号または広帯域信号に合成可能な複数のサブバンド信号からなる送信信号を送信する送信機と、ターゲットからの反射波を受信して、受信信号を得る受信機と、受信信号から得られる複数のサブバンド信号について、広帯域信号における対応する信号との相関を示す粗決定サーチ関数を算出する粗決定サーチ関数算出部と、粗決定サーチ関数算出部で得られた粗決定サーチ関数から、その中で相関が最も大きい第1ターゲットを抽出しその第1ターゲットから受信した信号の遅延時間を検出する第1粗サーチ部と、前記第1粗サーチ部において求めた遅延時間の受信信号における複数のサブバンド信号についての相関関数間の位相差に基づいて、各相関関数の帯域を合成して精決定サーチ関数を算出する第1精決定サーチ関数算出部と、この精決定サーチ関数算出部で得られた精決定サーチ関数の中で相関の最も大きな第1ターゲットから受信した信号の遅延時間を求める第1精サーチ部と、第1精サーチ部によって得られた第1ターゲットに基づいて、その第1ターゲットしか存在しないと仮定して得られる粗決定サーチ関数である第1ターゲット粗サーチレプリカを生成する第1粗サーチレプリカ生成部と、前記受信信号についての粗決定サーチ関数から、前記第1粗サーチレプリカ生成部によって生成した第1ターゲット粗サーチレプリカを減算する減算部と、この減算部で得た減算結果の粗決定サーチ関数について、その中で相関が最も大きい第2のターゲットを抽出しその第2ターゲットから受信した信号の遅延時間を検出する第2粗サーチ部と、第2粗サーチ部において求めた遅延時間の受信信号における複数のサブバンド信号についての相関関数間の位相差に基づいて、各相関関数の帯域を合成して精決定サーチ関数を算出する第2精決定サーチ関数算出部と、第1精サーチ部によって得られた第1ターゲットに基づいて、その第1ターゲットしか存在しないと仮定して得られる精決定サーチ関数である第1ターゲット精サーチレプリカを生成する第1精サーチレプリカ生成部と、前記第2精決定サーチ関数算出部で得られた精決定サーチ関数から前記精サーチレプリカ生成部によって生成した第1ターゲット精サーチレプリカを減算する減算部と、この減算部で得た減算結果の精決定サーチ関数から、第2ターゲットから受信した信号の遅延時間を求める第2精サーチ部と、を有し、前記第1および第2精サーチ部の遅延時間に基づいて第1および第2ターゲットを識別する情報を得ることを特徴とする。
また、本発明は、広帯域信号または広帯域信号に合成可能な複数のサブバンド信号からなる送信信号を送信する送信機と、ターゲットからの反射波を受信して、受信信号を得る受信機と、受信信号から得られる複数のサブバンド信号について、広帯域信号における対応する信号との相関を示す粗決定サーチ関数を算出する粗決定サーチ関数算出部と、前回検出したターゲットがある場合に、前回検出ターゲットに基づいて、その前回検出ターゲットしか存在しないと仮定して得られる粗決定サーチ関数である前回検出ターゲット粗サーチレプリカを生成する粗サーチレプリカ生成部と、前記粗決定サーチ関数から、前記粗サーチレプリカ生成部によって生成した前回検出ターゲット粗サーチレプリカを順次減算する減算部と、この減算部で得た減算結果の粗決定サーチ関数について、その中で相関が最も大きい今回検出ターゲットを抽出しその今回検出ターゲットから受信した信号の遅延時間を検出する粗サーチ部と、この粗サーチ部において求めた今回検出ターゲット遅延時間の受信信号における複数のサブバンド信号についての相関関数間の位相差に基づいて、各相関関数の帯域を合成して精決定サーチ関数を算出する精決定サーチ関数算出部と、前回検出ターゲットがある場合に、前回検出ターゲットに基づいて、その前回検出ターゲットしか存在しないと仮定して得られる精決定サーチ関数である前回検出ターゲット精サーチレプリカを生成するとともにこれを積算する精サーチレプリカ生成積算部と、前記精決定サーチ関数算出部で得られた精決定サーチ関数から前記精サーチレプリカ生成積算部によって生成した検出ターゲット精サーチレプリカの積算を減算する減算部と、この減算部で得た減算結果の精決定サーチ関数から、今回検出ターゲットから受信した信号の遅延時間を求める精サーチ部と、前記精サーチ部の遅延時間に基づいて複数のターゲットを識別する情報を順次得ることを特徴とする。
また、前記受信信号は、前記送信信号の送信周期を複数に分割した区間に分割し、各区間の受信信号であり、各区間の受信信号についてターゲットを識別する情報を得ることが好適である。
本発明によれば、受信側の処理においてもサブバンド毎の処理を行う。従って、処理対象の帯域幅が小さくなりその処理が容易になる。そして、ターゲットが複数ある場合に、今回の処理対象である粗決定サーチ関数または精決定サーチ関数から先に検出したターゲットのみが存在すると仮定して得られた粗サーチまたは精サーチターゲットレプリカを減算した決定サーチ関数に基づいてターゲットの検出を行う。従って、先に検出したターゲットのサイドローブによる悪影響を減少して残りのターゲットの識別が行える。
以下、本発明に係るターゲット識別装置の実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、一実施形態に係るレーダ装置の全体構成を示すブロック図である。広帯域信号発生回路101は、例えば0〜2GHzの帯域幅を有する広帯域信号を発生する。発生された広帯域信号はレーダパルス生成回路102において複数の互いに周波数が異なるサブバンド信号に分割される。これら複数の送信側のサブバンド信号は、それぞれ別の送信回路103に供給される。
送信回路103において所定の搬送波(例えば24GHz等)が混合され、高周波信号にアップコンバートされる。アップコンバートされた広帯域信号は複数の送信アンテナ104からターゲットを識別したい方向(ターゲットが存在する方向)に放射される。
ここで、複数の送信回路103は、独立して設けられているため、ここで混合する搬送波の周波数は同一でなくてもよく、任意に選択できる。
送信アンテナ104から放射された送信波(複数の送信側サブバンド信号)は、ターゲットで反射され、複数の受信アンテナ105において受信される。
なお、送信アンテナ104および受信アンテナ105は、それぞれのサブバンド信号に応じて設けるため、送受信する電波の周波数に応じて適切な数にできる。複数としても1つとしてもよい。
複数の受信アンテナ105において受信した受信信号は複数の受信回路106に供給される。複数の受信回路106は、上述の複数の送信回路103の1つ1つに対応して設けられており、受信信号に対し送信回路103において混合した搬送波と同じ周波数及び位相の信号を混合して受信側サブバンド信号をそれぞれ得る。受信回路106において得られた受信側サブバンド信号は、レーダパルス合成回路107に供給される。
ここで、図2は、広帯域信号発生回路101において得られる広帯域信号、レーダパルス生成回路102におけるサブバンド信号の生成および送信および受信サブバンド信号を説明する図である。
すなわち、図2の左図に示すように、広帯域信号は0〜2GHz程度の広帯域信号201である。レーダパルス生成回路102は、この広帯域信号201について、狭帯域のサブバンド信号202に分割する。このサブバンド信号202は、周波数軸上で互いに離隔している。そして、この複数のサブバンド信号が送受信される。
ベースバンド帯域に変換された複数のサブバンド信号は、レーダパルス合成回路107に供給され、ここでデジタルデータに変換された後、送信信号との相関演算が行われ、受信信号の送信信号に対する遅延時間が演算され、これが出力する。なお、この相関演算において、粗サーチと精サーチという2種類の相関演算が行われるがこれについては後述する。
レーダパルス合成回路107の計算結果である遅延時間が距離測定部108に供給され、供給される遅延時間から識別すべきターゲット(目標物)との相対距離が算出される。
図3には、図1の回路についての具体的な構成が示されている。パルス発生器401は、帯域幅2GHz程度の広帯域信号を発生する。このパルス発生器401の発生する信号は、図4の左側に示すような出力される信号の周波数が時間軸において順次変化するチャープ信号、もしくは図4の右側に示すように時間軸上におけるパルス幅が広帯域信号に対応して十分狭いインパルス状のパルス信号である。
このパルス信号は、周波数軸上では、図5に示すように占有帯域0Hz〜2GHzで帯域幅2GHzの広帯域信号である。
パルス発生器401において発生した広帯域信号は、レーダパルス生成回路402に供給される。このレーダパルス生成回路402は、電力分配機421とサブバンド信号の数に応じたバンドパスフィルタ422からなっている。電力分配機421は、パルス発生器401から供給される広帯域信号を所望の数(予め定められたサブバンド信号の数)に電力分配し、それぞれ別の帯域の信号を取り出す複数のバンドパスフィルタ422に供給する。例えば8つのバンドパスフィルタ422が設けられる。各バンドパスフィルタ422は、数十〜数百(例えば、85MHz)の帯域幅を有し、またその中心周波数は、0〜2GHzの帯域の中で互いに離隔して配置されている。そこで、この複数のバンドパスフィルタ422において、0〜2GHz帯域の広帯域信号を分割した互いに離隔した狭帯域のサブバンド信号が得られる。
例えば、図6に示すように、各サブバンドの帯域幅fbは85MHzであって、サブバンドの中心周波数fk(k=1〜8)はそれぞれ、42MHz、125MHz、375MHz、875MHz、1375MHz、1542MHz、1792MHz、1959MHzに設定される。ここで、k番目のサブバンド信号をxk(t)と定義する。
各バンドパスフィルタ422からの送信側のサブバンド信号は、送信回路403の対応するミキサ432に供給される。この複数のミキサ432にはそれぞれ対応する局部発振器431から搬送波(周波数fc)が供給されている。従って、バンドパスフィルタ422から供給される各サブバンド信号がミキサ432においてそれぞれRF帯信号に周波数変換(アップコンバート)される。すなわち、図7に示すように0〜2GHzのサブバンド信号が、fc〜fc+2GHz帯のサブバンド信号に周波数変換される。
各ミキサ432の出力は、対応するパワーアンプ433によって送信信号として適した振幅にまで増幅され、その後バンドパスフィルタ434によって、アップコンバートされた各サブバンド信号を含む必要な帯域のみに帯域制限される。
送信回路403の出力である、RF帯の複数のサブバンド信号(レーダパルス)は対応する送信アンテナ404からターゲットに向けて放射される。例えば、車載レーダであって、前方監視用であれば、前方のみに放射されるが、周辺すべての監視用であれば、周辺すべてに向けて放射される。また、送信側のサブバンド信号はfcから幅2GHzの帯域内に分散して存在するため、高い分解能でターゲットの識別が可能である。
なお、上述のように、各局部発振器431の供給する搬送波周波数fcは互いに異なっていることが好ましい。これによって、各サブバンド信号を任意の帯域を用いて送信することができる。
送信された複数のサブバンド信号を含むレーダパルスは、ターゲットで反射され、このターゲットからの反射波は、複数の受信アンテナ405に受信される。受信アンテナ405には、受信回路406が接続されており、受信信号がここに供給される。この受信回路406は複数の受信アンテナ405のそれぞれに対応して複数のバンドパスフィルタ461を有しており、受信信号はまずバンドパスフィルタ461に供給される。各バンドパスフィルタ461は、複数の送信信号のそれぞれに対応した周波数帯域の信号を取り出すものであり、それらのターゲットによる反射波の帯域の信号が取り出される。バンドパスフィルタ461には、低雑音アンプ462が接続されており、バンドパスフィルタ461からの受信信号がここで増幅され、ミキサ463に供給される。ミキサ463には、対応する局部発振器467からの信号が供給されている。この局部発振器467の発振周波数は、送信側の局部発振器431の搬送波の周波数fcに対応して設定されており、これによってミキサ463によりダウンコンバートされて0〜2GHz帯域の受信側サブバンド信号に変換される。
複数のミキサ463からの出力は、それぞれ対応するバンドパスフィルタ464に供給され、ここにおいて各サブバンド信号の帯域の信号が選択されてノイズが除去される。
このようにして得られた各バンドパスフィルタ464の各送信側サブバンド信号に対応する受信側サブバンド信号が、受信回路406から出力され、レーダパルス合成回路407に供給される。レーダパルス合成回路407は、複数のAD変換回路471を有しており、複数のバンドパスフィルタ464からの信号がそれぞれ対応するAD変換回路471に供給される。
AD変換回路471は、供給されるサブバンド信号をデジタル信号に変換する。ここで、各AD変換回路471には、レーダパルス生成回路402からの対応する送信側サブバンド信号も供給されており、この送信側サブバンド信号もデジタル信号に変換する。
このようにして、各AD変換回路471において得られたデジタルの送信側および受信側サブバンド信号(この例では8つのチャンネル)は、それぞれ対応する相関器472に供給され、送信側と受信側のサブバンド信号間の相関演算が行われる。この相関演算の結果はバンド幅合成回路473に供給される。このバンド幅合成回路473は、1つのサブバンドの中の周波数の相違に基づくスペクトルの位相の相違に基づく遅延時間の補正を行うと共に、複数のサブバンド信号を統合した全体(全チャンネル)の相関を求め、補正された遅延時間Δτを求める。
このようにして、送信波に対する受信波の到達遅延時間Δτを求め、これが距離測定部408に供給される。そして、求めた到達遅延時間Δτに基づいて、距離測定部408がターゲットとの相対距離Rを、R=cΔτ/2により求める。ここで、cは光速である。
<ベースバンド帯域への変換>
図8には、図3の構成の変形例が示してある。この例では、送信側のバンドパスフィルタ422からの出力について、図9に示すように、ベースバンド帯域に周波数変換する。すなわち、バンドパスフィルタ422からの信号は、それぞれミキサ491に供給され、ここで局部発振器492からの信号と混合される。この局部発振器492の発振周波数はバンドパスフィルタ422からのサブバンド信号の中心周波数fk(上記例ではk=1〜8)に設定してある。従って、各ミキサ491の出力は、すべて中心周波数がfb(サブバンド信号帯域幅)/2のベースバンド帯域の信号に周波数変換される。
ここで、送信側サブバンド信号をxk(t)、受信側サブバンド信号をyk(t)とすると、ベースバンド帯域のサブバンド信号xk v(t),yk v(t)との間には、次の関係が成り立つ。
[数1]
k(t)=xk v(t)・ei2π(fk-0.5fb)t
k(t)=yk v(t)・ei2π(fk-0.5fb)t
ここで、fkは、k番目のサブバンド信号の中心周波数である。
各AD変換回路471は、供給されるベースバンド帯域のサブバンド信号xk v(t),yk v(t)をデジタル信号に変換する。ここで、AD変換回路471は、ベースバンド帯域のサブバンド信号yk v(t)をデジタル変換するので、AD変換回路471に必要なサンプリング周波数は、2・fb(Hz)以上となる。例えば、サンプリング周波数として170MHzが採用される。このように、この例によれば、AD変換回路471のサンプリング周波数を小さなものとできるという効果が得られる。
次に、図18に基づいて、本実施形態におけるバンド幅合成回路473の構成について説明する。本実施形態において、バンド幅合成回路473においては、遅延時間を求める相関演算として、1つ1つのサブバンド信号と対応する送信信号の相関を求める粗サーチと、複数のサブバンド信号全体を統合した相関を考慮する精サーチの両方を行う。そこで、これらの内容について、以下に説明する。なお、以下の説明では、図8におけるベースバンド帯域のサブバンド信号xk v(t),yk v(t)を用いる。
<粗サーチ>
まず、粗サーチについて説明する。相関器472では、送信する広帯域信号における対応するサブバンド信号(送信サブバンド信号)との相関演算により遅延時間を求める。ここで、受信側のサブバンド信号yk(tj)に対応する送信側のレーダパルスのサブバンド信号をxk(tj)とし、このベースバンド帯域の信号をxk v(tj)とすれば、相関器472では、xk(tj)とyk(tj)との相関を求めることになる。しかし、ここではxk v(tj)と、yk v(tj)をフーリエ変換したスペクトルである、Xk v(fj)と、Yk v(fj)との相互スペクトルSk v(fj)を求める。
[数2]
k v(fj)=Xk v(fj)・Yk v*(fj
なお、*は複素共役を表す。
次に、各チャネルの相互スペクトルSk v(fj)について、次の式により相関関数Fk(Δτ)を求める。
[数3]
k(Δτ)=(1/(J−1))Σ[Sk v(fj)・e-i2πfjvΔτ](j=1〜J)
ここで、Jはサブバンド信号の数、fjvはベースバンド帯域の指標jに対する周波数である。
この相関関数Fk(Δτ)は、平均化部502に供給され、ここで次式のように、各チャネルの相関関数を合計(平均化)した粗決定サーチ関数F(Δτ)を求める。
[数4]
F(Δτ)=Σ[Fk(Δτ)](k=1〜n)
そして、この粗決定サーチ関数F(Δτ)は、最大値探索部504に供給され、ここで、F(Δτ)を最大にするΔτが探索される。ここでは、得られたΔτの値をΔτs1とする。
ここで、受信波は、ターゲットに反射して戻ってきたものであり、その遅延時間だけ送信側信号を遅延させれば、送信側信号と受信側信号の相関が最も大きくなる。例えば、図9に示すように、送信波および受信波のパルスを鈍らせたものについて、比較的粗くサンプリングし、送信波に所定の遅延時間τを与えながらこれらの相互スペクトルX(f)・Y*(f)を求める場合を考える。
τを変化させることで送信波と受信波の全体として相関が最も大きくなる遅延時間τが求められる。
ここで、送信波x(t)のフーリエ変換をX(f)とした場合、x(t)についてΔτだけ時間をずらした、x(t+Δτ)のフーリエ変換は、X’(f)=e-iφX(f)と表される。ここで、φ=2πfΔτであり、fは周波数である。
時間軸におけるΔτの遅延は、フーリエ変換後において周波数に比例した位相ずれとして現れる。すなわち、図10に示すように、時間軸上で送信波をΔτだけ遅延させるとフーリエ変換(FFT)後においては周波数軸上においては高い周波数においてその成分の位相が大きく回転されることになる。
従って、x(t)とy(t)の相互スペクトルX(f)・Y*(f)に対して、Δτだけ遅延を補正したものはX(f)・Y*(f)・e-i2πfΔτと表せる。
Δτを動かすことはY*(f)の位相を回転させることに対応し、図11に示すように相関値が最大になるところを探すことによって、最も尤もらしい遅延時間Δτを求めることができる。
これによって、サブバンド信号毎に別々の演算によって遅延時間Δτを求めることができる。
そして、すべてのサブバンド信号についての相関の和である粗サーチ関数F(Δτ)が最大になるようなΔτを求めて粗サーチの検索結果Δτs1が得られる。
<精サーチ>
次に、粗サーチによって得られた遅延時間Δτs1は、残差補正部506に送られる。残差補正部506は、次式によって、遅延時間Δτs1に基づいて得られる各サブバンド信号についての相関関数Fk(Δτs1)について、e-i(2πf0vΔτ+Δφkを乗算して残差補正を行う。
ここで、f0kは、k番目のサブバンドチャネルのRF周波数帯の中心周波数であり、Δφkはk番目のサブバンドの送受信回路内での位相シフトの値であり、Nはサブバンドの数である。
そして、残差補正された相関関数は、合成部508に送られ、ここで全チャンネル合成した相関関数である精決定サーチ関数D1(Δτ)が求められる。
[数5]
1(Δτ)=(1/N)Σ[Fk(Δτs1)・e-i(2πf0vΔτ+Δφk](k=1〜N)
全チャネルを合成した相関関数である精決定サーチ関数D1(Δτ)は、最大値探索部510に送られ、ここで相関が最大となる遅延時間Δτが求められる。すなわち、D(Δτ)を最大にするΔτが求められる。ここで、得られた得られたΔτがレーダパルスの遅延時間となり、この遅延時間ΔτをΔτ1と表す。
遅延時間Δτ1は、図1における距離測定部108に送られ、ここでΔτ1から検出したターゲットとの相対距離Rが求められる。
ここで、このような精サーチについて、説明する。図12に示すように、粗サーチによって、サブバンド信号の1つについてその位相について補償して遅延時間が求められている。しかし、これは1つ1つのサブバンド信号についての演算である。従って、図13に示すように、広帯域信号の帯域全体を見れば、1つのサブバンド信号の相互スペクトルについて位相が回転していなくても他のサブバンド信号の相互スペクトルについて位相が回転しているかもしれない。
そこで、遅延時間を微小に変更して、全チャンネルのサブバンド信号を統括した相関について最大値を求めれば、サブバンド毎の周波数の相違に基づく位相の回転を補償することができる。前述のD1(Δτ)の最大値となるΔτを求めることがこれに該当する。
ここで、本実施形態においては、サブバンド信号は互いに離隔したとびとびの中心周波数を持った信号である。従って、360度を単位とする位相ずれは判定できない。すなわち、0.1回転の位相ずれか1.1、2.1、3.1回転の位相ずれかの判定はできない。
しかし、本実施形態では、精サーチの前に粗サーチを行っている。従って、粗サーチで求めたΔτs1により、正しいΔτ1を選択することができる。粗サーチによるΔτs1は位相ずれにおいて360度以上の誤差はないと考えられるからである。
ここで、本実施形態では、上述のようにして、第1ターゲットを識別した場合には、第2ターゲットを識別する。ここで、第2ターゲットの相関関数(決定サーチ関数)は、より信号レベルが強い第1ターゲットの干渉により最大値探索では見つかりにくい。すなわち、第1ターゲットのサイドローブの影響によって、決定サーチ関数における2番目に強いピークを検出しても第2ターゲットを検出できるとは限らない。
そこで、本実施形態においては、検出対象となる決定サーチ関数から第1ターゲットの影響を排除する。
このために、最大値探索部510において検出した第1ターゲットについての遅延時間Δτ1が粗レプリカ生成部512に供給され、ここで第1ターゲットのみが存在すると仮定した場合における粗決定サーチ関数である第1ターゲット粗決定サーチ関数レプリカを算出する。
まず、遅延時間Δτ1の第1ターゲットのみが存在すると仮定すると、その受信信号は次のように表される。
[数6]
rep(t)=a1rep・x(t−Δτ1
従って、この受信信号yrep(t)から、粗決定サーチ関数の第1ターゲット粗決定サーチ関数レプリカは、次のように求められる。
[数7]
rep(Δτ)=ΣFrep#k(Δτ)
ここで、このFrep#k(Δτ)は、演算で推定したx(t)とyrep(t)のサブバンド信号の相関関数であり、F(Δτ)Frep(Δτ)は、各々の第1ピーク値が等しくなるように正規化されている。
このようにして計算された第1ターゲット粗決定サーチ関数レプリカFrep(Δτ)は、減算部514に供給され、平均化部502の出力される相関関数である粗決定サーチ関数F(Δτ)から、第1ターゲット粗決定サーチ関数レプリカFrep(Δτ)が減算され、第1ターゲットの干渉を排除した第2ターゲット用の粗決定サーチ関数Fc2(Δτ)が求められる。
[数8]
c2(Δτ)=F(Δτ)−Frep(Δτ)
得られた第2ターゲット用の粗決定サーチ関数Fc2(Δτ)は、最大値探索部516に供給され、ここで最大値検索によって第2ターゲットの大まかな位置(遅延時間)τs2が求められる。
このようにして、第1ターゲットの存在の影響を排除して、第2ターゲットについての粗サーチが完了する。次に、この第2ターゲットの粗サーチ結果である遅延時間τs2を用いて、第2ターゲットについての精サーチを行う。
このために粗サーチ結果である遅延時間τs2が残差補正部518に供給される。この残差補正部518には、各サブバンドについての相関器472からの出力であるFk(Δτ)が供給されており、遅延時間τs2について各サブバンド(各チャンネル)の相関関数毎に遅延時間を微調整して位相を調整し、得られた各サブバンドについての相関関数を合成部520に供給する。合成部520では、全チャンネルを合成した相関関数である第2ターゲットの精決定サーチ関数D2(Δτ)を求める。
[数9]
2(Δτ)=(1/N)Σ[Fk(Δτs2)・e-i(2πf0vΔτ+Δφk](k=1〜N)
一方、最大値探索部510において求められた遅延時間Δτ1は、精レプリカ生成部522に供給される。
この精レプリカ生成部522は、第1ターゲットのみが存在すると仮定した場合の精決定サーチ関数のレプリカ信号(第1ターゲット精サーチレプリカ)Drep(Δτ)を次式で算出する。
[数10]
rep(Δτ)=(1/N)Σ[Fk(Δτs2)・e-i(2πf0vΔτ+Δφk](k=1〜N)
そして、減算部524において、合成部520の出力である精決定サーチ関数D2(Δτ)から、精レプリカ生成部522の出力である第1ターゲット精サーチレプリカ)Drep(Δτ)が減算され、第1ターゲットの影響を排除した第2ターゲット精決定サーチ関数Dc2(Δτ)が得られる。
[数11]
c2(Δτ)=D2(Δτ)−Drep(Δτ)
この減算部524の出力は、最大値探索部526に送られ、ここで最大値探索が行われて、第2ターゲットの遅延時間Δτ2が得られる。
このように、合成部520からの出力である精決定サーチ関数には、第1ターゲットに起因する受信信号の影響が含まれているが、減算部524の出力では第1ターゲットの干渉が排除されている。従って、最大値探索部526の最大値探索で、正確な第2ターゲットの検出が行える。
<n個のターゲットの検出>
図19には、n個のターゲットを検出するための構成を示してある。第1ターゲットの検出の構成は、図18に示す、相関器472、平均化部502、最大値探索部504、残差補正部506、合成部508、最大値探索部510と同一であり、省略してある。
この構成においては、減算部514からの出力である最大値探索部516に供給する粗決定サーチ関数レプリカ減算後の粗決定サーチ関数Fcn(Δτ)を記憶する前回メモリ530と、精レプリカ生成部の出力であるDrepn-1(Δτ)を順次積算して記憶していく積算メモリ532を有している。
そして、粗レプリカ生成部512には、直前の粗サーチ結果である第n−1ターゲットの遅延時間Δτn-1が供給され、この第n−1ターゲットのみが存在するとした場合の第n−1ターゲット粗決定サーチ関数レプリカFrepn-1(Δτ)が求められる。この第n−1粗決定サーチ関数レプリカFrepn-1(Δτ)は、減算部514に供給されるが、この減算部514には、前回メモリ530からの前回の第n−1ターゲット検出に利用した粗決定サーチ関数Fcn-1(Δτ)が供給されている。従って、減算部514においては、Fcn(Δτ)=Fcn-1(Δτ)−Frepn-1(Δτ)の演算が行われ、第nターゲット用の粗決定サーチ関数Fcn(Δτ)が算出される。すなわち、前回メモリ530に記憶される粗決定サーチ関数は、毎回算出される1つ前の粗決定サーチ関数レプリカが順次減算されたものであり、減算部514からの出力は、それまで検出したターゲットの影響が除去されたものになっている。
例えば、第2ターゲットの検出の場合であれば、粗レプリカ生成部512では第1ターゲットのみが存在すると仮定した場合の第1ターゲット粗決定サーチ関数レプリカFrep1(Δτ)が算出され、減算部514は、Fc2(Δτ)=Fc1(Δτ)−Frep1(Δτ)の演算が行われることになる。上述の説明ではn=1の場合における「c1」の記載を省略してあるが両者は同一である。
精レプリカ生成部522では、1つ前のターゲットの遅延時間Δτn-1から、この第n−1ターゲットのみが存在するとした場合の第n−1精サーチレプリカDrepn-1(Δτ)が求められる。そして、この第n−1精サーチレプリカDrepn-1(Δτ)が積算メモリ532に供給され、ここで積算される。すなわち、この積算メモリ532の出力は、Drep1(Δτ)+Drep2(Δτ)+ ・・・ +Drepn(Δτ)である。
また、残差補正部518では、最大値探索部516において得られた第nターゲットの遅延時間Δτsnに基づき、k個の各サブバンドの相関関数Fk(Δτ)を位相補正して遅延時間を補正し、合成部520にてこれらを合成して第nターゲット精決定サーチ関数Dn(Δτ)が求められる。
そして、減算部524では、第nターゲット精決定サーチ関数Dn(Δτ)から、積算メモリ532からの出力であるこれまで検出済みのターゲットの精サーチレプリカの全部が減算され、これらの影響が排除された精決定サーチ関数Dcn(Δτ)が得られる。
そして、この精決定サーチ関数Dcn(Δτ)が最大値探索部526に供給され、第nターゲットの遅延時間Δτnが得られる。なお、次のターゲットの検出の際には、算出された遅延時間Δτnが次回のΔτn-1として粗レプリカ生成部512および精レプリカ生成部522に供給される。
このように、この構成によれば、前回までに識別したターゲットの影響が減算部514、524において排除されて遅延時間の検出が行われる。従って、n個のターゲットを順次正確に検出することができる。
<簡略化した構成>
前述の実施形態では、第1ターゲットを識別するための構成を独立して設けた。しかし、第1ターゲットを独立して検出する必要はない。図20においては、図18における一部の構成を省略してある。第1ターゲット検出の際には、まず平均化部502の出力が、前回メモリ530に供給される。一方、第1ターゲット検出の際には、前回の検出結果は存在せず、粗レプリカ生成部512および精レプリカ生成部522には、遅延時間は供給されず、これらからの出力は0とする。
従って、減算部514の出力は、Fc0(Δτ)=F(Δτ)、すなわち平均化部502から出力された粗決定サーチ関数F(Δτ)となり、これが最大値探索部516に供給される。なお、ΔF(Δτ)は、前回メモリ530に記憶させることなく直接減算部514に供給してもよい。
最大値探索部516においては、上述の例と同様に粗サーチの結果である第1ターゲットの遅延時間Δτsnが算出される。そして、この遅延時間Δτsnが残差補正部518に供給される。減算部524には、積算メモリ532の出力が供給されるが、1回目はその出力は0であり、従って最大値探索部526においては、精決定サーチ関数D(Δτ)を用いて第1ターゲットについての遅延時間Δτ1が算出される。
第2ターゲット以下は、第1ターゲット識別によって得られた遅延時間Δτ1を用いて、レプリカが算出され、上述と同様にして遅延時間が算出される。
さらに、図21には、粗サーチのみを行う構成を示してある。上述の実施形態においては、粗サーチと精サーチの両方を行ったが、遅延時間の検出精度が悪くてもよい場合には、粗サーチのみを行ってもよい。これによって、回路を簡略化することができる。この構成では、最大値探索部516の出力として検出遅延時間Δτsnを出力する。また、第2ターゲット以下のターゲット検出の際には、前回に遅延時間ΔτsnをΔτsn-1として粗レプリカ生成部512に供給する。この構成によっても、レプリカの減算によって複数ターゲットの検出を確実に行えるという効果については維持することができる。
<受信信号の分割>
図22には、受信信号を分割して受信する例が示されている。上述のように、送信波は複数のサブバンド信号からなる広帯域信号であって、一定の繰り返し間隔で送信されるパルス信号である。そして、受信信号の遅延時間を検出してターゲットを識別する。遅延時間は、ターゲットの距離に関係しており、受信信号を受信タイミングにより分割することでターゲットを距離毎に分割することができる。
本実施形態では、送信信号の送信繰り返し間隔内において、受信信号を複数の区間に分割し、この分割した信号について、それぞれ上述の複数ターゲットの識別(遅延時間の検出)処理を行う。
例えば、図22における区間R1では、区間R1において受信した受信信号のみ(その他区間の受信信号を0とする)を相関処理の入力として、上述の遅延時間検出を行う。そして、各区間R2〜Rkについて、同様の処理を繰り返す。
このような構成によって、他の区間の受信信号による干渉を排除して処理が行える。従って、各処理における識別対象となるターゲットの数を減少することができ、1回の処理におけるターゲット検出のための処理の繰り返し回数を少なくして、誤認識率を低減することができる。
<メモリの利用>
図14には、さらに他の実施形態の構成が示されている。この例では、送信側のバンドパスフィルタ422から送信側のサブバンド信号xk(t)またはxk v(t)をレーダパルス合成回路407に入力するのに代えてレーダパルス合成回路407がメモリ474を有しており、このメモリ474に相関演算に用いる送信側のサブバンド信号を記憶している。
ここで、このメモリ474には、送信側サブバンド信号xk(tj)をベースバンドに周波数変換し、さらにフーリエ変換した周波数スペクトルXk(fj)を予め計算して保持しておく。これによって、レーダパルスである広帯域信号から、サブバンド信号xk(tj)を得、これをベースバンド帯域のサブバンド信号xk v(tj)に変換し、さらにフーリエ変換したXk v(fj)を得るという処理をレーダパルス合成回路407において行う必要がなくなる。
なお、到達遅延時間を検出するためには、パルス発生器401から広帯域信号が発生されるタイミング(送信タイミング)を知っておく必要がある。また、送信側サブバンド信号の遅延は、メモリ474から読み出すタイミングを広帯域信号発生のタイミングからずらすことによって達成できる。
<波形の例>
図15に、ターゲット(目標)との相対距離が9.246mの場合の相関関数を示す。粗決定サーチ関数F(Δτ)は粗い精度だが60nsec近辺に1つだけ相関ピークが出ている。一方、精決定サーチ関数D(Δτ)は、ピークの幅が0.5nsec程度と高い精度が出ているが、同じ高さのピークが複数出ている。そこで、F(Δτ)と、D(Δτ)の両方が最大になるということで、相関関数が最大となるのはΔτは61.5nsecの方だということがわかる。遅延時間を距離に変換すると、9.24mとなる。
このように、1つのターゲットであっても、粗決定サーチ関数F(Δτ)精決定サーチ関数D(Δτ)には、サイドローブが現れる。ターゲットの距離が遠くなれば、ピークはそれだけ小さくなり、前検出ターゲットによる悪影響は大きくなる。本実施形態によれば、前検出のターゲットについてのレプリカの減算によってこの悪影響を減少している。
<その他>
図16は、図3,8,14におけるパルス発生器の代わりに周波数ホッピング回路を用いた例を示している。この周波数ホッピング回路では、パルス発生器1101からは図9に示すベースバンド帯域のサブバンド信号が発生される。例えば、帯域幅がfb=87MHzで、中心周波数がfb/2=43.5MHzのパルス信号(ベースバンドの送信側サブバンド信号)である。このサブバンド信号はミキサ1105に供給される。このミキサ1105には、PLL(位相ロックループ)回路1104からの周波数ホッピングする搬送波が供給されている。
すなわち、PLL回路1104には、局部発振器1103からの信号および擬似乱数系列符号発生器1102からの信号が供給されており、PLL回路1104は局部発振器1103からの信号を擬似乱数系列符号発生器1102からの信号に応じて逓倍する。これによって、PLL回路1104からは、図6に示すf1〜f8の信号が出力される。なお、このようなPLL回路1104の出力の逓倍は、擬似乱数系列符号発生器1102からの係数によって、PLL回路内の逓倍器の係数を変更することによって容易に達成できる。
ここで、擬似乱数系列符号発生器1102は、例えばGOLD系列符号を発生する。ここで、パルス発生器1101から発生されるパルス信号の電力は一定であり、ミキサ1105の出力であるサブバンド信号の電力は図17の左側に示すように一定である。一方、パルス信号の周波数は、ミキサ1105の出力であるサブバンド信号の周波数は、図17の右側に示すように、ランダムに変化する。すなわち、ミキサ1105からは、周波数f0〜fn(例えばn=8)の信号がGOLD系列符号に応じて順次出力されることになる。
このようにして、図6におけるf1〜f8の送信側サブバンド信号がミキサ1105の出力として得られる。ここで、この実施形態では、複数の送信側サブバンド信号は、時系列で順番に得られるため、レーダパルス生成回路402、送信回路403、受信回路406,レーダパルス合成回路407において、時間的に切り替えて利用できるものについては、時間的に切り替えて利用することができる。また、送信アンテナ404,受信アンテナ405についても、ある程度共用することも可能である。特に、レーダパルス合成回路407の相関器472は、順次相関演算を行えばよい。
このように、本実施形態では、直接サブバンド信号を発生するため、広帯域信号を発生する必要がない。従って、装置が簡単に構成でき、低コスト化を図ることができる。また、擬似乱数系列符号発生器1102にそれぞれ固有の初期値を割り当てることで、異なるレーダ間の相関関係を低くし、複数のレーダが存在する環境においても自己のレーダ波の反射波を他のレーダ波から識別することもできる。すなわち、レーダ毎にそれぞれ異なる符号系列を与えると、他のレーダからの干渉を抑制することができる。車載レーダでは、渋滞中などレーダレンジ内に複数のレーダが存在し、互いに干渉するおそれがある。その際に反射波における符号系列を識別することで、自己のレーダの反射波を他社のレーダの反射から識別することができる。なお、符号系列はGOLD系列符号以外でもよい。
上記実施形態によれば、受信側において広帯域信号を互いに離隔した複数のサブバンド信号に分割した。これによって、計算量を減少して効率的な遅延時間の検出が行えるが、必ずしもこれに限定されることなく、広帯域信号の全帯域についてカバーするようにサブバンド信号に分割してもよい。
また、インパルス型のレーダパルスを利用することによって、搬送波を使用せずに送受信を行うことも可能である。
上記実施形態においては、ターゲットとの相対距離を求めた。しかし、距離に限らず送信信号と受信信号の相関情報に基づき、相対速度、相対加速度などターゲットについての各種の情報を得ることもできる。
さらに、上述の実施形態では、サブバンド合成において、各サブバンドについて差をつけなかった。しかし、ターゲット識別の状況や目的に応じてサブバンド信号の中心周波数に重みをつけて処理を行ってもよい。例えば、近傍のターゲットの場合には、低周波のサブバンド信号については重みを0にし、中間の周波数については重みを小さくするなどの手法を採用することができる。
さらに、送信される広帯域信号について周波数特性を均一でなくしてもよい。これによって、受信側においては条件付きの相関演算を行い、検出したい対象に応じた処理を行うことができる。さらに、送信チャープ信号について、アップチャープや、ダウンチャープを適宜用いることによって、送信元の識別が行える。
このように、本実施形態においては、サブバンド信号を用いるが、そのサブバンド信号がどのような送信信号に基づいて発生されたかという送信信号について情報を持っておくことができる。従って、この送信信号についての情報に応じて受信側における相関演算を検出対象に応じて適切なものに変更することができる。
また、受信信号の周波数特性などに基づき、送信信号についての重み付けを変更し、受信信号が検出に適切なものになるように、フィードバック制御することも可能である。
さらに、図23には、他の構成例を示してある。この構成では、広帯域信号を送信し、受信側において、受信信号をサブバンド信号に分割する。サブバンド信号に分割した後の処理は上述の場合と同様である。
パルス発生器301は、帯域幅2GHz程度の広帯域信号を発生する。このパルス発生器301の発生する信号は、図4の左側に示すような出力される信号の周波数が時間軸において順次変化するチャープ信号、もしくは図4の右側に示すように時間軸上におけるパルス幅が広帯域信号に対応して十分狭いインパルス状のパルス信号である。
このパルス信号は、周波数軸上では、図5に示すように占有帯域0Hz〜2GHzで帯域幅2GHzの広帯域信号である。
パルス発生器301において発生した広帯域信号は、送信回路302に供給される。この送信回路302は、局部発振器321、ミキサ322、パワーアンプ323、およびバンドパスフィルタ324からなっている。広帯域信号はミキサ322に供給され、ここで局部発振器321から供給される周波数fc(例えば26GHz)の搬送波と混合され、RF帯(この場合24GHz〜28GHz)の信号に周波数変換(アップコンバート)される。すなわち、図6に示すように0〜2GHzの広帯域信号が、fc−2GHz〜fc+2GHz帯の信号に周波数変換される。
ミキサ322の出力は、パワーアンプ323によって送信信号として適した振幅にまで増幅され、その後バンドパスフィルタ324によって、アップコンバートされた広帯域信号を含む必要な帯域のみに帯域制限される。
送信回路302の出力である、RF帯の広帯域信号(レーダパルス)は送信アンテナ303から対象物に向けて放射される。例えば、車載レーダであって、前方監視用であれば、前方のみに放射されるが、周辺すべての監視用であれば、周辺すべてに向けて放射される。また、広帯域信号は2GHzの帯域を有するため、高い分解能で対象物の識別が可能である。
送信されたレーダパルスは、対象物で反射され、この対象物からの反射波は、受信アンテナ304に受信される。受信アンテナ304には、受信回路305が接続されており、受信信号がここに供給される。この受信回路305はバンドパスフィルタ351を有しており、受信信号はまずバンドパスフィルタ351に供給される。バンドパスフィルタ351は、受信信号中のノイズを除去しレーダパルスについての対象物による反射波の帯域の信号が取り出される。バンドパスフィルタ351には、低雑音アンプ352が接続されており、受信信号がここで増幅され、ミキサ354に供給される。ミキサ354には、局部発振器353からの信号も供給されている。この局部発振器353の発振周波数は、搬送波の周波数fcであり、ミキサ354によりダウンコンバートされて0〜2GHz帯域の広帯域信号(IF信号)が取り出される。
0〜2GHz帯域のIF信号は、サブバンド分割回路306に供給される。サブバンド分割回路306は、電力分配機361を有しており、0〜2GHz帯域の広帯域信号は、ここで所望の数(予め定められたサブバンド信号の数)に電力分配されて、それぞれ別の帯域の信号を取り出す複数のバンドパスフィルタ362に供給される。図においては3つのみを記載したが、例えば8つのバンドパスフィルタ362が設けられる。各バンドパスフィルタ362は、数十〜数百(例えば、85MHz)の帯域幅を有し、またその中心周波数は、0〜2GHzの帯域の中で互いに離隔して配置されている。そこで、この複数のバンドパスフィルタ362において、0〜2GHz帯域の広帯域信号を分割した互いに離隔した狭帯域のサブバンド信号が得られる。
このようにして得られたサブバンド信号は、図14と同様の構成によって処理される。
実施形態のレーダ装置の全体構成を示すブロック図である。 サブバンド信号への変換などを説明する図である。 実施形態のレーダ装置の一構成例を示すブロック図である。 レーダパルスの例を示す図である。 広帯域信号を示す図である。 サブバンド信号を示す図である。 アップコンバートした送信信号を示す図である。 変形例のレーダ装置の構成を示す図である。 ベースバンド帯域への周波数変換を説明する図である。 細かなずれを示す図である。 位相のずれを説明する図である。 サブバンド内の位相ずれを示す図である。 サブバンド間の位相ずれを示す図である。 他の実施形態の構成を示す図である。 粗決定サーチ関数および精決定サーチ関数の例を示す図である。 周波数ホッピングを利用する構成を示す図である。 周波数ホッピングの状態を示す図である。 実施形態のレーダ装置のバンド幅合成回路の構成を示す図である。 実施形態のレーダ装置のバンド幅合成回路の他の構成例を示す図である。 実施形態のレーダ装置のバンド幅合成回路のさらに他の構成例を示す図である。 実施形態のレーダ装置のバンド幅合成回路のさらに他の構成例を示す図である。 受信信号の分割を説明する図である。 他の構成例のレーダ装置の構成を示す図である。
符号の説明
101 広帯域信号発生回路、102,402 レーダパルス生成回路、103,403 送信回路、104,404 送信アンテナ、105,405 受信アンテナ、106,406 受信回路、107 レーダパルス合成回路、108 距離測定部、301,401,1101 パルス発生器、407 レーダパルス合成回路、421 電力分配機、422,434,461,464 バンドパスフィルタ、431,467,492,1103 局部発振器、432,463,491,1105 ミキサ、433 パワーアンプ、462 低雑音アンプ、471 AD変換回路、472 相関器、473 バンド幅合成回路、474 メモリ、502 平均化部、504,510,516,526 最大値探索部、506,518 残差補正部、508,520 合成部、512 粗レプリカ生成部、514,524 減算部、522 精レプリカ生成部、530 前回メモリ、532 積算メモリ、1102 擬似乱数系列符号発生器、1104 PLL回路。

Claims (4)

  1. 広帯域信号または広帯域信号に合成可能な複数のサブバンド信号からなる送信信号を送信する送信機と、
    ターゲットからの反射波を受信して、受信信号を得る受信機と、
    受信信号から得られる複数のサブバンド信号について、広帯域信号における対応する信号との相関を示す粗決定サーチ関数を算出する粗決定サーチ関数算出部と、
    粗決定サーチ関数算出部で得られた粗決定サーチ関数から、その中で相関が最も大きい第1ターゲットを抽出しその第1ターゲットから受信した信号の遅延時間を検出する第1粗サーチ部と、
    第1粗サーチ部によって得られた第1ターゲットに基づいて、その第1ターゲットしか存在しないと仮定して得られる粗決定サーチ関数である第1ターゲット粗サーチレプリカを生成する第1粗サーチレプリカ生成部と、
    前記粗決定サーチ関数から、前記第1粗サーチレプリカ生成部によって生成した第1ターゲット粗サーチレプリカを減算する減算部と、
    この減算部で得た減算結果の粗決定サーチ関数について、その中で相関が最も大きい第2のターゲットを抽出しその第2ターゲットから受信した信号の遅延時間を検出する第2粗サーチ部と、
    を有し、
    前記第1および第2粗サーチ部の遅延時間に基づいて第1および第2ターゲットを識別する情報を得ることを特徴とするターゲット識別装置。
  2. 広帯域信号または広帯域信号に合成可能な複数のサブバンド信号からなる送信信号を送信する送信機と、
    ターゲットからの反射波を受信して、受信信号を得る受信機と、
    受信信号から得られる複数のサブバンド信号について、広帯域信号における対応する信号との相関を示す粗決定サーチ関数を算出する粗決定サーチ関数算出部と、
    粗決定サーチ関数算出部で得られた粗決定サーチ関数から、その中で相関が最も大きい第1ターゲットを抽出しその第1ターゲットから受信した信号の遅延時間を検出する第1粗サーチ部と、
    前記第1粗サーチ部において求めた遅延時間の受信信号における複数のサブバンド信号についての相関関数間の位相差に基づいて、各相関関数の帯域を合成して精決定サーチ関数を算出する第1精決定サーチ関数算出部と、
    この精決定サーチ関数算出部で得られた精決定サーチ関数の中で相関の最も大きな第1ターゲットから受信した信号の遅延時間を求める第1精サーチ部と、
    第1精サーチ部によって得られた第1ターゲットに基づいて、その第1ターゲットしか存在しないと仮定して得られる粗決定サーチ関数である第1ターゲット粗サーチレプリカを生成する第1粗サーチレプリカ生成部と、
    前記受信信号についての粗決定サーチ関数から、前記第1粗サーチレプリカ生成部によって生成した第1ターゲット粗サーチレプリカを減算する減算部と、
    この減算部で得た減算結果の粗決定サーチ関数について、その中で相関が最も大きい第2のターゲットを抽出しその第2ターゲットから受信した信号の遅延時間を検出する第2粗サーチ部と、
    第2粗サーチ部において求めた遅延時間の受信信号における複数のサブバンド信号についての相関関数間の位相差に基づいて、各相関関数の帯域を合成して精決定サーチ関数を算出する第2精決定サーチ関数算出部と、
    第1精サーチ部によって得られた第1ターゲットに基づいて、その第1ターゲットしか存在しないと仮定して得られる精決定サーチ関数である第1ターゲット精サーチレプリカを生成する第1精サーチレプリカ生成部と、
    前記第2精決定サーチ関数算出部で得られた精決定サーチ関数から前記精サーチレプリカ生成部によって生成した第1ターゲット精サーチレプリカを減算する減算部と、
    この減算部で得た減算結果の精決定サーチ関数から、第2ターゲットから受信した信号の遅延時間を求める第2精サーチ部と、
    を有し、
    前記第1および第2精サーチ部の遅延時間に基づいて第1および第2ターゲットを識別する情報を得ることを特徴とするターゲット識別装置。
  3. 広帯域信号または広帯域信号に合成可能な複数のサブバンド信号からなる送信信号を送信する送信機と、
    ターゲットからの反射波を受信して、受信信号を得る受信機と、
    受信信号から得られる複数のサブバンド信号について、広帯域信号における対応する信号との相関を示す粗決定サーチ関数を算出する粗決定サーチ関数算出部と、
    前回検出したターゲットがある場合に、前回検出ターゲットに基づいて、その前回検出ターゲットしか存在しないと仮定して得られる粗決定サーチ関数である前回検出ターゲット粗サーチレプリカを生成する粗サーチレプリカ生成部と、
    前記粗決定サーチ関数から、前記粗サーチレプリカ生成部によって生成した前回検出ターゲット粗サーチレプリカを順次減算する減算部と、
    この減算部で得た減算結果の粗決定サーチ関数について、その中で相関が最も大きい今回検出ターゲットを抽出しその今回検出ターゲットから受信した信号の遅延時間を検出する粗サーチ部と、
    この粗サーチ部において求めた今回検出ターゲット遅延時間の受信信号における複数のサブバンド信号についての相関関数間の位相差に基づいて、各相関関数の帯域を合成して精決定サーチ関数を算出する精決定サーチ関数算出部と、
    前回検出ターゲットがある場合に、前回検出ターゲットに基づいて、その前回検出ターゲットしか存在しないと仮定して得られる精決定サーチ関数である前回検出ターゲット精サーチレプリカを生成するとともにこれを積算する精サーチレプリカ生成積算部と、
    前記精決定サーチ関数算出部で得られた精決定サーチ関数から前記精サーチレプリカ生成積算部によって生成した検出ターゲット精サーチレプリカの積算を減算する減算部と、
    この減算部で得た減算結果の精決定サーチ関数から、今回検出ターゲットから受信した信号の遅延時間を求める精サーチ部と、
    前記精サーチ部の遅延時間に基づいて複数のターゲットを識別する情報を順次得ることを特徴とするターゲット識別装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載のターゲット識別装置において、
    前記受信信号は、前記送信信号の送信周期を複数に分割した区間に分割し、各区間の受信信号であり、各区間の受信信号についてターゲットを識別する情報を得ることを特徴とするターゲット識別装置。
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