JP4985913B2 - 変位センサ - Google Patents

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Description

この発明は変位センサに係り、特に、フラットパネルディスプレイ(以下、FPDとする)に使用されるガラス基板と、ガラス基板に対する露光処理のために使用されるフォトマスクとのギャップ計測等に好適な変位センサに関する。
変位センサは、大別すると1次元変位センサと2次元変位センサとに分けられる。前者はスポットビームを計測媒体として利用するものであり、後者はラインビームを計測媒体として利用するものである。昨今ではもっぱら後者のものが主流となりつつある。
より具体的には、2次元変位センサは、レーザダイオード等の光源から放出される光をスリットを用いてラインビームとし、これを、計測対象物体に照射するものである。これにより、計測対象物体上には、その表面形状若しくは性状に応じた照射光像が映し出される(視認可否は問わない)。すなわち、例えば計測対象物体の表面(透明体の場合には裏面も含まれる)が凹凸のない平坦面である場合には、ラインビーム相当の直線状の照射光像が計測対象物体表面に現れる。一方、ラインビームの照射領域に凹凸等が存在すると、非直線状の照射光像が現れる。したがって、この計測対象物体表面に表れる照射光像を2次元撮像素子で撮像し、当該2次元撮像素子における受光領域(座標)を検出することにより、光源から計測対象物体までの距離、計測対象物体表面の性状、変位量、或いは厚み等の各種値を計測可能となるのである。
このような2次元変位センサの用途の一つに、FPDに使用されるガラス基板と、ガラス基板に露光処理を行う際に使用されるガラス製のフォトマスクとのギャップ計測がある。露光処理を行う際にはガラス基板とフォトマスクが平行になるように複数台の変位センサが同一平面上に展開配置され、フォトマスクとガラス基板とのギャップが所定の数値範囲におさまるように複数の点でギャップ計測が行われる。露光処理が施されるガラス基板は、基板の厚みや表面に塗布されるレジスト液の種類など基板毎に条件が様々であり、反射光の強度も基板毎に異なる。そのため、FPDに使用されるガラス基板と、ガラス基板に露光処理を行う際に使用されるガラス製のフォトマスクとのギャップ計測に用いられる2次元変位センサでは、計測領域の受光感度調整は、取得された光像が適切な感度で測定できるように各領域毎に自動で行われるのが一般的である。自動感度調整が行われると、領域内の光像が一つである場合にはその光像を測定するのに適切なように感度が調整され、領域内に複数の光像がある場合には最も受光量の大きな光像、もしくは任意の条件を満たした光像を基準として受光感度が調整される。
この種の用途に使われる変位センサとして、出願人は先に国際公開第01/57471号(特許文献1)に記載の変位センサを提案している。特許文献1に記載の変位センサにおいては、2次元撮像素子における受光有無検出対象領域(実質計測領域)をユーザが任意に指定可能とされている点に特徴がある。この変位センサにあっては、予め大凡の受光領域を予測して2次元撮像素子における実質計測領域を限定しておくことで、実質計測領域以外の領域についての検出処理が不要となり、これにより従前の変位センサと比べて応答速度が飛躍的に向上するという顕著な効果が得られるものである。
国際公開第01/57471号パンフレット
しかしながら、上記変位センサであっても各計測領域の受光感度調整は領域毎に自動で行われるのが一般的であり、一つの領域で複数の光像が検出された場合には最も受光量の大きな光像を基準として受光感度が調整されてしまい、目的の光像が検出できなくなる虞がある。
例えば、ガラス基板の光像を測定する領域内にガラス基板表面の光像(受光量小)とガラス基板裏面の光像(受光量大)との双方が含まれるような場合、この領域の受光感度はガラス基板裏面の受光量を基準として調整されるのが一般的である。ここでガラス基板表面光像の受光量とガラス基板裏面光像の受光量とに大きな差があると、ガラス基板裏面光像を基準として感度を調整した結果としてガラス基板表面光像の受光量が小さすぎて検出不能となる場合がある。こうなるとギャップ計測に必要なガラス基板表面光像が測定されず、代わりに領域内にあるガラス基板裏面の光像を表面光像であると間違って認識してしまうということが起きる。露光処理を行う際のフォトマスクとガラス基板とのギャップΔGと比べてガラス基板の厚みははるかに大きい数値であるから、ガラス基板表面光像と裏面光像とを取り違えるとガラス基板がフォトマスクに接近・接触するといった事故が起こり得る。
このような問題の解決法としてガラス基板の光像を測定する領域では、領域内に含まれる光像のうち最もフォトマスク寄りにある光像を測定対象と認識し、その他の光像は検出対象としないよう設定する方法が考えられる。しかしながらこのように設定するとフォトマスク裏面光像が検出されないような基板の場合に「最もフォトマスク寄り」の光像を特定することができず測定に問題が生じる。
また、上記特許文献1には、撮像された反射面の像に追従させて計測対象領域自体を移動させる変位センサが記載されているが、2以上の計測対象領域を設けたとき、移動しない領域と移動する領域とが混在していると、それらの領域が互いに重なった場合には前述問題が発生する。
本発明は上記の問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、透明体の表面と裏面との反射率の差に依らず、常に透明体の表面を計測可能な変位センサを提供することにある。
本発明の更に他の目的及び効果は、明細書中の以下の記載から当業者であれば容易に理解されるであろう。
上述の目的を達成するために、この発明の変位計測方法は、第1の透明板の1の面を計測対象領域内に含まれるように固定して配置し、前記の面に対向させて所定の距離以上離れた位置から第2の透明板を接近させながら、計測対象領域に向けてビームを照射し、計測対象領域をビームの照射角度とは異なる角度から撮像素子により撮像し、第1の透明板の前記ビームを反射する反射面及び前記第2の透明板の前記ビームを反射する反射面の光像に基づいて変位を計測する方法であって、変位の計測に先立って、第1の計測対象領域を撮像素子の視野内に、第1の透明板の1の面による反射面の光像が撮像され得る範囲に設定し、第2の計測対象領域を、第2の透明板が前記1の面に対向する所定の距離以上離れた位置に存在する状態においては、第2の透明板の第1の透明板に対して遠い側の面による反射面の光像を含まない範囲、かつ、第1の計測対象領域と重ならない範囲に設定し、変位の計測においては、第1の透明板の反射面に対向する所定の距離以上離れた位置から第2の透明板を接近させながら、計測対象領域に向けてビームを照射して前記撮像素子により繰り返し撮像し、撮像毎に、第2の計測対象領域について、第1及び第2の計測対象領域における反射面の光像の並びの方向に関して第1の計測対象領域とは反対側にある端部の位置を、第2の計測対象領域内に存在する反射面の光像を基準として一定の範囲内となるように追従させ、前記第1及び第2の計測対象領域の感度を、各計測対象領域内に存在する最も受光量の大きな反射面像若しくは所定の条件により選択した反射面像の受光量に基づいて自動調整し、感度調整して得られたそれぞれの計測対象領域内に存在する対象物の反射面の光像から測定点座標をそれぞれ決定し、決定された測定点座標に基づいて第1の計測対象領域内の反射面の変位と、第2の計測対象領域の反射面の変位を計測する。
『所定の条件』とは、第2の反射板を第1の反射板に一回接近させる作業の間に行う変位計測に対して共通して使用される、計測対象領域内に存在する反射面を選択するために予め定めた条件をいう。
さらには、第1の計測対象領域内の反射面の変位と、前記第2の計測対象領域の反射面の変位と殻、第1の透明板と第2の透明板との間隔を算出するギャップを計測することができる。
このような方法によれば、透明体の表面と裏面との反射率の差に依らず、固定された透明板に接近させる透明板の反射面の変位や両者のギャップを計測することが可能である。
好ましくは、第2の計測対象領域の端部を追従させる、領域内に存在する反射面の光像を基準とした一定の範囲内は、第1及び第2の計測対象領域における反射面の光像の並びの方向に関して、当該反射面の光像の幅よりも大きく、第2の透明板の厚みに対応する撮像素子の視野内での間隔よりも小さくする。
この方法によれば、移動する第2の透明体の1の面について安定して変位を計測することができる。
好ましくは、前記第2の透明板を前記撮像素子の視野の外から接近させる。
この方法によれば、第2の計億体小領域内に第2の透明板の2つの面が最初から存在することはないので、第1の透明板から遠い側の面に計測対象領域を誤って設定する危険がなくなる。
好ましくは、ビームがラインビームとされる。また、第2の透明板はFPD(フラットパネルディスプレイ)に使用されるガラス基板とし、前記第1の透明板は露光処理のために使用されるマスクガラスとされる。
この発明の変位センサは、所定の計測対象領域に向けてビームを照射する投光手段と、前記計測対象領域をビームの照射角度とは異なる角度から撮像する撮像素子と、撮像素子の出力に基づいて計測対象領域内の物体の変位を計測する計測手段と、撮像素子の視野内に2以上の計測対象領域を設定することが可能な計測対象領域設定手段と、撮像素子で撮影された画像に基づいて、設定された計測対象領域に含まれる1若しくは2以上の測定点座標の決定を行う測定点座標決定手段と、計測対象物体の反射面についての計測変位の変動に追従させて、当該計測変位が変動する計測対象物体の反射面を含む計測対象領域の、少なくとも一つの計測対象領域終端を当該計測変位の変動方向に移動させる領域自動追従手段と、を具備し、計測対象領域は少なくとも第1の計測対象領域と第2の計測対象領域とを有し、撮像素子の視野内に固定して存在する反射面に対しては第1の計測対象領域を設定し、計測変位が変動する計測対象物体の反射面に対しては、当該反射面を含むように、かつ、第1の計測対象領域以外の範囲に第2の計測対象領域を設定し、領域自動追従手段は、第1及び第2の計測対象領域における反射面の光像の並びの方向に関して第1の計測対象領域とは反対側にある第2の計測対象領域の終端を移動させる。
このような構成によれば、透明体の表面と裏面との反射率の差に依らず、固定された透明板に接近させる透明板の反射面を計測可能な変位センサを提供可能である。
また、好ましくは、第2の計測対象領域の撮像素子の視野内の計測変位の方向の第1の計測対象領域側の端部の座標を、第1の計測対象領域に含まれた画像の測定点座標に基づいて設定し、第2の計測対象領域撮像素子の視野内の計測変位の方向の第1の計測対象領域とは反対側の端部の座標を、第2の計測対象領域に画像が含まれていない場合には、撮像素子の視野内の計測変位の方向の一方の端部を終端と設定し、第2の計測対象領域に画像が含まれている場合には、第2の計測対象領域に含まれた画像の測定点座標に基づいて終端を設定する。
このような構成によれば、初期状態に含まれる画像に対して第1の計測対象領域を設定するよう構成することにより、オペレータが特別な操作を行わずとも第1の計測領域を自動生成させることが可能となり、操作がより簡単になる。また、第2の計測対象領域で透明体の測定を行う場合に確実に片面ずつ測定領域に入れることが可能となる。
さらに、このような構成によれば、第2の計測領域に反射面が含まれていない場合にも、第1の計測領域中の画像に基づき第2の計測領域を仮設定することが可能となる。また、第2の計測領域中に反射面が含まれている場合には、第2の計測領域中の画像に基づき終点座標を設定するため、より状態に即した座標を設定することが可能となる。
好ましくは、第2の計測対象領域中に含まれた反射面の変位を計測した場合には、第2の計測対象領域中に含まれた反射面の測定点座標に基づいて第2の計測対象領域終点の座標を再設定する
このような構成によれば、第2の計測領域中の画像の変位にあわせて第2の計測領域終点座標を適宜変更を行うため、反射面が移動した場合でも状況に即した領域設定が可能となる。
好ましくは、第2の計測対象領域に画像が含まれている場合に第2の計測対象領域に含まれた画像の測定点座標に基づいて設定される、若しくは、第2の計測対象領域中に含まれた画像の測定点座標に基づいて第2の計測対象領域終点の座標を再設定される第2の計測対象領域の測定点座標から終端までの距離は、ガラス基板の厚みよりも小さい。
この方法により、常にガラス基板表面のみを測定可能となり、ガラス基板裏面を測定することによる不具合が生じない。
好ましくは、FPD(フラットパネルディスプレイ)に使用されるガラス基板と、ガラス基板に対する露光処理のために使用されるマスクガラスとのギャップの計測に好適に用いることができる。また、ビームはラインビームにすることができる。
以上の構成より明らかなように、本発明によれば計測対象領域終点が計測対象領域中の測定点座標により定まるので、透明体の表面と裏面との反射率の差に依らず、常に透明体の表面を計測可能な変位センサを提供可能である。
以下に、この発明の変位センサの好適な実施の一形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、本発明の一例を示すものに過ぎず、本発明の要旨とするところは、特許請求の範囲の記載によってのみ規定されるものである。
本実施形態の変位センサは、制御盤などへのコンパクトな収容を可能とするため、また狭小な計測環境への据え付けを容易とするために、信号処理部とセンサヘッド部とが分離された所謂アンプ分離型の変位センサである。
本実施形態の変位センサの信号処理部の外観斜視図が図1に示されている。信号処理部1の外殻ケース10は、やや細長い直方体形状の形態を有している。外殻ケース10の前面からは、外部接続コード11が引き出されている。この外部接続コード11には、外部入力線、外部出力線、電源線等が含まれている。外部入力線は例えば上位装置としてのPLC(Programable Logic Controller)等から信号処理部1に対して各種の指令を外部から与えるためのものであり、外部出力線は信号処理部1の内部で生成されたスイッチング出力やアナログ出力などをPLC等へ出力するためのものであり、電源線は信号処理部の内部回路に対する電源を供給するためのものである。また、外殻ケース10の前面には、USBコネクタ12と、RS−232Cコネクタ13とが設けられている。
外殻ケース10の上面には開閉可能な操作部蓋14が設けられている。図示は省略するが、この操作部蓋14の下には、信号処理部1における各種の指令操作などを行うための操作部が設けられている。また、外殻ケース10の上面には、動作表示などを行うための表示部15が配置されている。
外殻ケース10の左右側面には、信号処理部間コネクタ蓋16が設けられている。この信号処理部間コネクタ蓋16の内部には、他の信号処理部1を接続するための信号処理部間コネクタ(中継コネクタ3)が設けられている。
複数の信号処理部1の連装状態を示す外観斜視図が図2に示されている。同図に示されるように、複数の信号処理部1は、この例ではDINレール4を介して隣接結合状態で1列に連装される。信号処理部1の外殻ケース10の後面には、センサヘッド部接続用コネクタ17が設けられている。信号処理部1はこのセンサヘッド部接続用コネクタ17を介して後述するセンサヘッド部2に接続されている。
センサヘッド部の外観斜視図が図3に示されている。センサヘッド部2は、センサヘッド部接続用コネクタ17に対応する信号処理部接続用コネクタ27と、ケーブル21と、センサヘッド本体部20とを具備してなる。そして、本体部20に内蔵された投光素子(この例ではレーザダイオード)から出射されるパルス状レーザ光が、図示しない投光レンズを通して、計測対象物体5の表面にスリット光L1として照射される。これにより、計測対象物体5の表面にはスリット光の照射光像LIが形成される。計測対象物体5で反射したスリット光の反射光L2はセンサヘッド部2内の図示しない受光レンズを通して2次元撮像素子(CCDタイプ、CMOSタイプ等)で受光される。すなわち、計測対象物体5の表面を、2次元撮像素子により異なる角度から撮影することにより、スリット光の照射光像LIを含む映像信号を取得する。そして、この映像信号に基づいて、所定の特徴量が抽出されて、目的とする変位量(この例ではセンサヘッド部2と計測対象物体5との距離)が求められる。
変位センサの信号処理部1の電気的ハードウェア構成の全体を示すブロック図が図4に示されている。同図に示されるように、信号処理部1は、制御部101と、記憶部102と、表示部103と、センサヘッド部との通信部104と、外部機器との通信部105と、キー入力部106と、外部入力部107と、出力部108と、電源部109とを備えている。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)とFPGA(Field Programmable Gate Array)とにより構成され、信号処理部1全体の統括制御を担う。この制御部101は、後述する各種機能を実現すると共に、受光信号を所定のしきい値を基準として二値化した後、これを出力データとして、出力部108から外部へと送出する。記憶部102は、不揮発性メモリ(EEPROM)102aと、表示部103に表示される画像データを記憶する画像メモリ102bとを備えている。表示部103は、しきい値や計測対象物体までの距離等に係る各種数値等が表示される液晶表示部103aと、計測値に応じた出力状態(オン/オフ状態)等を示す表示灯LED103bとを備えている。通信部104は、センサヘッド部2との通信を担うものである。外部通信部105は、外部のパソコン(PC)110に接続するためのUSB通信部105aと、各種のコマンドやプログラムデータの送受信に使用されるシリアル通信部105bと、所定のプロトコル並びに送受信フォーマットに従って、左右の隣接する他の信号処理部との間でデータ通信を行う信号処理部間通信部105cとを備えている。キー入力部106は、図示しない各種設定のためのスイッチや操作ボタン等で構成されている。外部入力部107は例えばPLC等の上位装置からの信号処理部1に対しての各種の指令を受信するためのものである。出力部108は、オン/オフ出力をPLC等の上位装置に出力するために使用される。電源部109は、制御部101並びに外部のハードウェア回路に対し電源を供給するものである。
センサヘッド部2の電気的ハードウェア構成を示すブロック図が図5に示されている。同図に示されるように、センサヘッド部2は、制御部201と、計測対象物体5へと向けてスリット光を照射するための投光部202と、計測対象物体5により反射されて到来する反射光を受光する受光部203と、表示灯LED204と、記憶部205と、通信部206とを備えている。
制御部201は、CPU(Central Processing Unit)とPLD(Programmable Logic Device)とにより構成され、センサヘッド部の各構成要素202〜206を統括制御する役割を担うものである。
投光部202は、この例では投光素子としてのレーザダイオードと投光回路とを備え、検出対象領域へ向けてスリット光を照射する。受光部203は、スリット光の反射光を受光する2次元撮像素子(CCDタイプ、CMOSタイプ等)と、制御部201からのタイミング制御信号に同期して、2次元撮像素子から得られる受光信号を増幅して制御部201に出力する受光信号処理部とを有してなる。表示灯LED204は、センサヘッド部2の各種動作状態に対応して点消灯する。記憶部205は、例えば不揮発性メモリ(EEPROM)から構成され、この例では、センサヘッド部2を同定するためのID(識別情報)等が記録されている。通信部206は、制御部201の命令に従って、信号処理部1との通信を担うものである。本実施形態のセンサヘッド部2は、上述のような回路構成とされ、信号処理部1の指令に応じて適宜の投受光処理を行う。
本発明が適用された変位センサにてフォトマスクとガラス基板とのギャップ計測を模式的に示した一例が図6に示されている。同図において61は変位センサのセンサヘッド部、62はフォトマスク、63はガラス基板、63aはガラス基板の移動予定位置、L3はフォトマスク62裏面からの反射光、L4はガラス基板表面からの反射光、ΔGはフォトマスク62とガラス基板63とのギャップである。フォトマスク62は裏面(ガラス基板63と相対する側の面)に露光パターンが描かれており、フォトマスク62表面側から露光装置(図示せず)でガラス基板63に(図示せず)露光処理が行われるときに、それぞれのガラス基板に対応した露光パターンが用いられる。一方ガラス基板63は表面(フォトマスクと相対する側の面)にレジスト液が塗布されており、フォトマスク62越しに露光処理が行われることにより、フォトマスク62裏面のパターンに応じてガラス基板63が露光される。この例においては、ガラス基板63の大きさ等に応じて複数の変位センサを用い、フォトマスク62とガラス基板63とのギャップを複数箇所で測定するよう構成しても良い。この場合には、ガラス基板63とフォトマスク62が一定の間隔で近接するように複数箇所全てのギャップが所定の範囲内に収まったときに露光処理を行うように設定すればよい。
この例においては、計測が開始される前の初期状態では、フォトマスク62は変位センサの計測領域に入っているが、ガラス基板63は変位センサの計測領域外にある。計測が始まるとガラス基板63は変位センサの計測領域外からフォトマスク62に近付く方向に移動し、所定のギャップΔGの距離まで接近し、フォトマスク62越しにガラス基板63に露光処理が行われる。
従来の変位センサでフォトマスクとガラス基板とのギャップを測定した場合の一例が図8に示されている。同図において、エリア0はフォトマスクを測定する領域、エリア1はガラス基板を測定する領域、81はフォトマスク裏面の光像、82はガラス基板表面の光像、83はガラス基板裏面の光像、P1はガラス基板表面反射光のピーク、P2はガラス基板裏面反射光のピークである。また、P1とP2の高さはそれぞれの反射光の強度をあらわしている。この例においては、エリア1にガラス基板表面光像82とガラス基板裏面光像83の二つの光像が入っており、ガラス基板裏面反射光がガラス基板表面反射光よりも強度が高い。先にも述べたように、この種の変位センサにおいてはエリア内に複数の光像がある場合にはそのエリア内で最も強度が高い光像を基準として感度の自動調整が行われるのが一般的である。従って、この例の場合はP1<P2であるから、エリア1の受光感度はガラス基板裏面光像83を基準にして自動調整される。このように複数のピークが一つのエリア内に含まれている場合に複数のピークの強度に大きな差があると、一つのピークを基準に受信感度が決定されると他のピークが検出されなかったり、飽和してしまったりする可能性がある。即ちこのような従来の変位センサでは、フォトマスクとガラス基板とのギャップ測定で、ガラス基板表面のピーク<<ガラス基板裏面のピークであった場合に、ガラス基板表面のピークが検出されず、その結果としてフォトマスクとガラス基板とが接近・接触してしまうというトラブルが起こり得た。
本発明が適用された変位センサでフォトマスクとガラス基板とのギャップ計測を行う場合の検出領域終端自動追従の説明図が図7に示されている。同図においてエリア0はフォトマスクを測定ずる領域、エリア1はガラス基板を測定する領域、71はフォトマスク裏面の光像、72はガラス基板表面の光像、73はガラス基板裏面の光像、ΔG1〜G3はフォトマスク裏面とガラス基板表面との距離、ΔEはガラス基板表面からエリア1の終端までの距離、ΔDはガラス基板の厚み、ΔZはガラス基板表面から所定の距離でΔDよりも小さい値である。なお、この例においては、図7(a)〜(c)のいずれにおいてもエリア0のフォトマスクの位置は移動せず、フォトマスク裏面の光像71も移動しない。一方エリア1のガラス基板の位置は(a)、(b)、(c)と順番にフォトマスクに近づく方向に移動しており、フォトマスクとガラス基板との距離ΔG1〜ΔG3は、ΔG1>ΔG2>ΔG3という関係である。
先ず図7(a)では、ガラス基板表面光像72は終端側(同図においてはエリア1右端側)からエリア1に入った直後である。エリア1はガラス基板表面光像をとらえやすいように初期状態ではある程度広く設定しておくのが好ましい。エリア1の領域幅はガラス基板の厚み等考慮して適宜設定すればよいが、初期状態でガラス基板表面光像72がエリア1に入らない状態である必要がある。ガラス基板表面は測定開始時点でエリア1の領域外にあり、終端側よりエリア1に入る。この時点でガラス基板表面光像72とエリア1の終端点との距離ΔEは所定の値ΔZよりも小さい値、すなわちΔE<ΔZという関係である。ガラス基板表面光像72とエリア1の終端点との距離ΔEが所定の値ΔZよりも小さい段階では終端点の調整は行わなくても良いし、ΔE=ΔZとなるようエリア1を広げてもよい。ガラス基板表面光像72がエリア1に入った直後の状態では、ガラス基板裏面光像73はエリア1の領域外にある。
次いで、図7(b)ではガラス基板が図7(a)の時点よりもフォトマスクに近づき、またガラス基板表面光像72とエリア1の終端点との距離ΔE=ΔZとなっている。ΔE≧ΔZとなった時点で、エリア1の終端点EはΔE=ΔZとなるようにガラス基板表面光像72に追従して移動する。ΔZはガラス基板の厚みΔDよりも小さい固定値であるから、ガラス基板表面光像72とエリア週端点との距離ΔEがΔZよりも小さい値である限り(すなわちΔE≦ΔZである場合)ΔD>ΔZ、ΔZ≧ΔEであるから、常にΔD>ΔZ≧ΔEの関係が成り立ち、ガラス基板表面光像72とエリア1の終端点との距離ΔEは常にガラス基板の厚みΔDより小さい値であり、ガラス基板裏面光像73はエリア1の領域外にあることになる。
図7(c)ではガラス基板が図7(b)の時点よりも更にフォトマスク側に近づいているが、終端点Eはガラス基板表面光像72から固定値ΔZだけ離れた地点となるようガラス基板表面光像72に追従しているため、ΔE=ΔZが常に保たれておりガラス基板裏面光像73は常にエリア1の領域外となり、測定されることはない(ΔE=ΔZとなるように再計算が行われ終端点が再設定される)。以上述べたように本発明が適用された変位センサにおいてはガラス基板表面光像72と所定の距離ΔZ(ガラス基板の厚みΔD>ΔZである)で終端点Eが追従するため、ガラス基板裏面光像73はエリア1に入ることはなく、ガラス基板裏面光像73がエリア1に入り計測された場合に生じうる不具合も生じない。
本発明が適用された変位センサにおいて、測定領域を決定する手順を示すゼネラルフローチャートが図9に、図9のフローに対応する説明図が図12にそれぞれ示されている。同図においてA、B、Z(x)、P(z)、ΔZ1、ΔZ2、ΔZ、ΔG、ΔdABはそれぞれ以下の通りである。
A:フォトマスク裏面のCCD受光位置、単位(pix)
B:ガラス基板表面のCCD受光位置、単位(pix)
Z(x):CCD受光位置(pix)から距離値(mm)への変換式
P(z):距離値(mm)からCCD受光位置(pix)への変換式
ΔZ1:エリア0の計測値に対するエリア1開始点までのオフセット値
ΔZ2:エリア0の計測値に対するエリア1終了点までのオフセット値
ΔZ:エリア1の計測値に対するエリア1終了点までの固定値
ΔG:露光処理を行う際のフォトマスク裏面の受光位置Aとガラス基板表面の受光位置Bとの距離
ΔdAB:フォトマスク裏面の受光位置Aとガラス基板表面の受光位置Bとの距離
測定領域の設定処理開始信号を受信するまで待機を続け(ステップ901,ステップ902NO)、計測領域決定処理を行う旨の開始信号を受信したら(ステップ902YES)、エリア0の画像を取得し受光位置Aの位置情報に基づいてエリア1の領域仮設定処理を行う(ステップ903YES,ステップ905)。この例においては、エリア0で測定されるフォトマスクの位置は固定されている。ステップ903においてエリア0内で画像が検出されなかった場合には(ステップ903NO)、エラーと判定しエラー処理を行う(ステップ904)。エラー処理としては、例えばエリア0内に画像が検出されるまでステップ901〜903を繰り返し行うようにしてもよいし、ユーザにエリア0内で画像が検出されない旨提示し何らかの処理を行うようガイド文を表示するよう設定してもよい。
ステップ905の領域仮設定処理について、図10を参照して説明する。エリア0で画像が検出されたら(図9ステップ903YES)取得された画像の受光位置Aを検出し(ステップ9051)、受光位置Aの情報に基づいてエリア1の計測領域を仮決定する(ステップ9052)。ここで計測領域であるエリア1の開始位置と終了位置は、受光位置Aの位置情報、所定のオフセット値ΔZ1,ΔZ2によりそれぞれ下記の式により求められる。
開始位置:P(Z(A)+ΔZ1)
終了位置:P(Z(A)+ΔZ2)
エリア1の開始位置、終了位置、領域の広さを決めるΔZ1及びΔZ2はガラス基板の厚み等を鑑みて適宜決定される。
上記の式によりエリア1の開始位置と終了位置が仮決定されたら(ステップ9052)、その情報に基づき領域仮設定処理が行われエリア1の開始位置と終了位置が設定される(ステップ9053)。
図9に戻り、エリア1の仮設定処理が終了したら(ステップ905)、エリア1に画像が検出されるまで待機する(ステップ906,ステップ907NO)。エリア1に画像が検出されたら(ステップ907YES)、エリア1の再設定処理に移る(ステップ908)。
ステップ908の領域再設定処理については図11を参照して説明する。エリア1で画像が検出されたら(図9ステップ907YES)取得された画像の受光位置Bを検出し(ステップ9081)、受光位置Bの情報に基づいてエリア1の計測領域を再決定する(ステップ9082)。ここで計測領域であるエリア1の開始位置と終了位置は、受光位置Aの位置情報及び受光位置Bの位置情報、所定のオフセット値ΔZ1,ΔZ2、固定値ΔZによりそれぞれ下記の式により求められる。
開始位置:P(Z(A)+ΔZ1)
終了位置:P(Z(B)+ΔZ)
エリア1の開始位置、終了位置、領域の広さを決めるΔZ1,ΔZ2,ΔZはガラス基板の厚み等を鑑みて適宜決定される。
上記の式によりエリア1の開始位置と終了位置が再決定されたら(ステップ9082)、その情報に基づきエリア1の領域仮設定処理が行われる(ステップ9083)。
図9に戻り、エリア1の再設定処理が終了したら(ステップ908)、受光位置Aと受光位置Bとのギャップが規定値ΔGに達したか否かの判定を行う(ステップ909)。規定値ΔGに達していなかった場合には(ステップ909NO)、再度ワークBの位置調整を行い(ステップ910)、受光位置Aと受光位置Bとのギャップが規定値ΔGに達するまでステップ908〜910を繰り返す。受光位置Aと受光位置Bとのギャップが規定値ΔGに達した場合には(ステップ909YES)、ガラス基板に露光処理を行い当該処理を終了する(ステップ911)。
領域別感度調整処理を示すタイミングチャートが図13に示されている。同図に示されるように、この実施形態の変位センサにおいては、1若しくは2以上の計測対象領域が2次元CCDの視野内に設定されると、各計測対象領域内のビーム照射点の光像に対する濃度は常に計測に適した濃度に自動調整されるのである。
すなわち、図13において、(a)に示されるVD信号の列と、(b)に示される領域設定の列とを照合して明らかなように、相連続する垂直周期において、交互に領域1と領域0とに切り替えて、時分割的に受光感度の制御が行われる。その結果、2次元CCDの視野内に、2つの映像ピークが存在し、そのうち一方が他方に比べて極端に大きいか又は小さいような場合、この時分割切り替えによる感度自動調整機能が働くことによって、いずれのピークにおいても、適切な濃度をもって測定点座標の決定処理が可能となる。
すなわち、図13の例では、領域0に含まれる映像は濃度不足であるが、順次濃度自動調整が行われる結果、適切な濃度まで濃度を増加させた時点で、特徴演算を用いて測定点座標の抽出が行われる。一方、領域1に含まれる映像は当初より適切な濃度を有するため、これに基づきそのまま測定点座標の決定が行われる。本願の変位センサにおいてはこのように領域別に濃度自動調整を行うようにしているため、いずれの映像においても適切な濃度において測定点座標の決定が行われ、これに基づき目的とする計測(例えば、透明体の厚さ計測など)が可能となるのである。
計測点の上下変動に設定領域を追従させる処理を示すタイミングチャートが図14に示されている。本発明においては、ガラス基板表面の計測値を常時監視しており、これに変動が生じた場合には、その変動量に応じて、計測領域の終端点をΔZの距離で追従するように制御させる。すなわち、図13に示されるように、本実施形態においては、領域1内のガラス基板表面光像の位置情報を元にして領域1の範囲を再計算を行いその結果により領域範囲を変更する。ガラス基板の位置が変動するのにあわせて領域1の範囲も変更するためガラス基板裏面の反射光が常に領域1の外にあり、ガラス基板裏面の光像により測定に不具合を回避することができる。
次に、本発明が適用された変位センサのコントローラの内部構成を概略的に示すブロック図が図15に示されている。同図において、1501はセンサヘッド、1502はコントローラ、1503はA/D変換器、1504は領域判定部、1505は画像メモリ、1506は表示合成部、1507はD/A変換器、1508は変位、濃度抽出部、1509はコンソールインタフェース、1510は外部I/Oインタフェース、1511はメモリ、1512はCPU、1513は領域設定部、1514は演算部、1515は感度判定部である。この演算部1514には、画素/mm換算演算、計測処理演算、良否判定演算、表示処理演算などの様々な演算機能が組み込まれている。
CPU1512は、マイクロプロセッサを主体として構成され、この例では、ソフトウェア的に領域設定部1513、演算部1514、感度判定部1515の3つの機能が実現されている。領域設定部1513では、コンソールインタフェース1509の所定操作に応答して、センサヘッド部1501を構成する2次元CCDの視野に、計測対象領域を設定する機能を有する。この計測対象領域とは、2次元CCDにて撮影される全画像の中で、計測の対象となる領域の画像を限定するものである。この領域設定部1513で設定された計測対象領域は、領域判定部1504へと通知され、ここで領域判定処理のための基準として使用される。
一方、領域判定部1504では、領域設定部1513にて設定された領域に対応して、センサヘッド1501からA/D変換器1503を介して送られてくるディジタル映像信号を選択的にゲートすることとなる。つまり、設定された計測対象領域が、一覧中に1若しくは2以上存在する場合、それらの計測対象領域のタイミングにおいて、ディジタル映像信号を通過させることによって、計測対象領域の画素出力列のみを抽出して、抽出画像を生成する。こうして得られた抽出画像は、領域判定部1504から画像メモリ1505へ送られ、画像メモリ1505に一時的に蓄えられる。
この画像メモリ1505に格納された抽出画像は、領域設定部1513から送られてくる計測対象領域の境界線などを示すグラフィック画像と表示合成部1506において合成され、こうして得られた合成画像はD/A変換器1507を介して、画像モニタへと送られ、画像モニタの図示しない画面上には、2次元CCDで撮影され領域判定部1504においてマスキング処理された生画像データや、各表示ラインの濃度分布(輝度分布)を示すラインブライト波形などと共に表示されるのである。尚、この表示態様については、後に画面説明図を参照しながら詳細に説明する。
このように、この実施形態における変位センサにおいては、計測対象物体上に計測用の光スポットを形成するためのレーザダイオードを含む投光手段と、光スポットが形成された計測対象物体を所定の角度から撮影する2次元CCDを含む受光手段と、受光手段から得られる画像中の光スポット像の1情報に基づいて目的とする変位を算出する演算手段とを有している。
加えて、受光手段から得られる画像から光スポット像の映像信号の大きさと相関のある画像的特徴を抽出する特徴抽出手段と、抽出された画像的特徴と所定の基準値との比較に基づいて、投光手段の投光ゲイン調整要素及び/又は受光手段の受光ゲイン調整要素を操作することにより、変位算出演算に用いる光スポット像の映像信号の大きさを適正状態に制御する制御手段とを具備している。
本発明が適用された変位センサで、ガラス基板の厚みを設定する際の画面表示の一例が図16〜図18に示されている。図16〜図18を参照して設定手順を詳細に説明する。
先ず、図16(a)には設定開始時のメニュー画面が示されている。この例ではアプリケーションの選択肢として、「表面変位」、「スポット変位」、「最大高さ」、「溝、窪み」、「段差」、「透明体厚み」、「段差(2センサ)」、「厚み(2センサ)」といった項目が示されており、図16(a)においてはこれらの項目のうち「透明体厚み」が選択され画面右側には対応する表示がなされている。
「透明体厚み」を選択すると、図16(b)の画面が示される。画面上半分には透明体表面の光像1601と、透明体裏面の光像1602とが表示されており、「表面の測定領域指定です」とガイド文が表示される。はじめに透明体の表面光像の測定領域を指定するためにカーソル1603を表面光像1601に合わせて指定処理を行う。表面の測定領域指定が行われると、続けて裏面の測定領域を指定させるため図17(a)の画面が表示され「2面のみを測定領域内としてください」とガイド文が表示される。表面の場合と同様に透明体裏面光像1602にカーソル1603を合わせて指定処理を行う。
透明体の表面及び裏面の測定領域指定が終了すると図17(b)の画面が表示され、屈折率の補正を行うための処理手順が示される。同図においては「ポイント1の測定値を入力してください」というガイド文が表示されている。指定通りにポイント1の測定値を入力すると、次いで図18(a)の画面が表示され「2点間の距離を入力してください」というガイド文が表示される。こちらについても先の場合と同様に2点間の距離を入力し、次のステップにすすむ。
最後に確認のため図18(b)の画面が表示され、項目名とこの設定を登録するか否かの選択肢が提示される。このまま登録する場合には「登録」、訂正を行いたい場合には「戻る」、設定そのものを取りやめる場合には「キャンセル」をそれぞれ選択する。
本発明が適用された変位センサの画面構成の一例が図19に示されている。同図において1901はフォトマスク裏面の光像が表示されるエリア0、1902はガラス基板表面の光像が表示されるエリア1、1903はフォトマスク裏面の光像、1904はガラス基板表面の光像、1905はフォトマスク裏面のラインブライト表示、1906はガラス基板表面のラインブライト表示、1907はエリア0の受光感度とエリア0内の光像のピーク値、1908はエリア1の受光感度とエリア1内の光像のピーク値、をそれぞれ示している。
以上本発明の一実施形態について述べたとおり、本発明の変位センサによれば簡単な操作で透明体裏面の光像による影響を完全に排除することが可能であり、種々の用途に適用可能である。例えば、実施例においては、ラインビームを照射したが、ラインビームの代わりにスポットビームを照射した場合には、他の部分は同様の構成のまま、あるいは2次元撮像素子に替えて1次元撮像素子を用いることによっても同様に変位計測が可能である。
信号処理部の外観斜視図である。 信号処理部の連装状態の外観斜視図である。 センサヘッド部の外観斜視図である。 信号処理部の電気的ハードウェア構成を示すブロック図である。 センサヘッド部の電気的ハードウェア構成を示すブロック図である。 フォトマスクとガラス基板とのギャップ計測を示した図である。 本発明が適用された変位センサによるギャップ計測の一例である。 従来の変位センサによるギャップ計測の一例である。 本発明が適用された変位センサにおいて測定領域を決定する手順を示すゼネラルフローチャートである。 図9のステップ905領域仮設定処理を詳細に示すフローチャートである。 図9のステップ908領域再設定処理を詳細に示すフローチャートである。 領域設定処理手順の説明図である。 領域別感度調整処理を示すタイミングチャートである。 計測点の上下変動に設定領域を追従させる処理を示すタイミングチャートである。 本発明が適用された変位センサのコントローラの内部構成を概略的に示すブロック図である。 ガラス基板の厚みを設定する際の画面表示の一例(その1)である。 ガラス基板の厚みを設定する際の画面表示の一例(その2)である。 ガラス基板の厚みを設定する際の画面表示の一例(その3)である。 本発明が適用された変位センサの画面構成の一例である。
符号の説明
1 信号処理部
2 センサヘッド部
3 中継コネクタ
4 DINレール
5 検出対象物体
10 外殻ケース
11 外部接続コード
12 USBコネクタ
13 RS-232Cコネクタ
14 操作部蓋
15 表示部
16 信号処理部間コネクタ蓋
17 センサヘッド部接続用コネクタ
20 センサヘッド本体部
21 ケーブル
27 信号処理部接続用コネクタ
101 制御部
102 記憶部
102a 不揮発性メモリ
102b 画像メモリ
103 表示部
103a 液晶表示部
103b 表示灯LED
104 センサヘッド部との通信部
105 外部機器との通信部
105a USB通信部
105b シリアル通信部
105c 信号処理部間通信部
106 キー入力部
107 外部入力部
108 出力部
109 電源部
110 外部パソコン
201 制御部
202 投光部
203 受光部
204 表示灯LED
205 記憶部
206 通信部
61 センサヘッド部
62 フォトマスク
63 ガラス基板
63a ガラス基板の移動予定位置
71 フォトマスク裏面の光像
72 ガラス基板表面の光像
73 ガラス基板裏面の光像
81 フォトマスク裏面の光像
82 ガラス基板表面の光像
83 ガラス基板裏面の光像
1501 センサヘッド
1502 コントローラ
1503 A/D変換器
1504 領域判定部
1505 画像メモリ
1506 表示合成部
1507 D/A変換器
1508 変位、濃度抽出部
1509 コンソールインタフェース
1510 外部I/Oインタフェース
1511 メモリ
1512 CPU
1513 領域設定部
1514 演算部
1515 感度判定部
1601 透明体表面の光像
1602 透明体裏面の光像
1603 カーソル
1901 エリア0
1902 エリア1
1903 フォトマスク裏面の光像
1904 ガラス基板表面の光像
1905 フォトマスク裏面のラインブライト表示
1906 ガラス基板表面のラインブライト表示
1907 エリア0の受光感度とエリア0内の光像のピーク値
1908 エリア1の受光感度とエリア1内の光像のピーク値
L1 照射光像
L2 反射光
L3 フォトマスク裏面からの反射光
L4 ガラス基板表面からの反射光
P1 ガラス基板表面反射光のピーク
P2 ガラス基板裏面反射光のピーク

Claims (12)

  1. 第1の透明板の1の面を計測対象領域内に含まれるように固定して配置し、前記の面に対向させて所定の距離以上離れた位置から第2の透明板を接近させながら、計測対象領域に向けてビームを照射し、前記計測対象領域をビームの照射角度とは異なる角度から撮像素子により撮像し、前記第1の透明板の前記ビームを反射する反射面及び前記第2の透明板の前記ビームを反射する反射面の光像に基づいて変位を計測する方法であって、
    変位の計測に先立って、
    第1の計測対象領域を前記撮像素子の視野内に、前記第1の透明板の1の面による反射面の光像が撮像され得る範囲に設定し、
    第2の計測対象領域を、前記第2の透明板が前記1の面に対向する所定の距離以上離れた位置に存在する状態においては、第2の透明板の第1の透明板に対して遠い側の面による反射面の光像を含まない範囲、かつ、前記第1の計測対象領域と重ならない範囲に設定し、
    変位の計測においては、
    前記第1の透明板の反射面に対向する所定の距離以上離れた位置から第2の透明板を接近させながら、計測対象領域に向けてビームを照射して前記撮像素子により繰り返し撮像し、
    撮像毎に、前記第2の計測対象領域について、第1及び第2の計測対象領域における反射面の光像の並びの方向に関して第1の計測対象領域とは反対側にある端部の位置を、第2の計測対象領域内に存在する反射面の光像を基準として一定の範囲内となるように追従させ、
    前記第1及び第2の計測対象領域の感度を、各計測対象領域内に存在する最も受光量の大きな反射面像若しくは所定の条件により選択した反射面像の受光量に基づいて自動調整し、感度調整して得られたそれぞれの計測対象領域内に存在する対象物の反射面の光像から測定点座標をそれぞれ決定し、決定された測定点座標に基づいて前記第1の計測対象領域内の反射面の変位と、前記第2の計測対象領域の反射面の変位を計測する変位計測方法。
  2. 請求項1に記載の方法によって得られた第1の計測対象領域内の反射面の変位と、前記第2の計測対象領域の反射面の変位とから、第1の透明板と第2の透明板との間隔を算出するギャップ計測方法。
  3. 前記第2の計測対象領域の端部を追従させる、領域内に存在する反射面の光像を基準とした一定の範囲内は、第1及び第2の計測対象領域における反射面の光像の並びの方向に関して、当該反射面の光像の幅よりも大きく、第2の透明板の厚みに対応する撮像素子の視野内での間隔よりも小さい請求項1に記載の変位計測方法。
  4. 前記第2の透明板を前記撮像素子の視野の外から接近させる請求項1に記載の変位計測方法。
  5. 前記ビームがラインビームである請求項1に記載の変位計測方法。
  6. 前記第2の透明板は、FPD(フラットパネルディスプレイ)に使用されるガラス基板であり、前記第1の透明板は露光処理のために使用されるマスクガラスである請求項2に記載のギャップ計測方法。
  7. 所定の計測対象領域に向けてビームを照射する投光手段と、
    前記計測対象領域をビームの照射角度とは異なる角度から撮像する撮像素子と、
    撮像素子の出力に基づいて計測対象領域内の物体の変位を計測する計測手段と、
    撮像素子の視野内に2以上の計測対象領域を設定することが可能な計測対象領域設定手段と、
    計測対象物体の反射面についての計測変位の変動に追従させて、当該計測変位が変動する計測対象物体の反射面を含む計測対象領域の、一つの計測対象領域終端を当該計測変位の変動方向に移動させる領域自動追従手段と、を具備し、
    計測対象領域は少なくとも第1の計測対象領域と第2の計測対象領域とを有し、撮像素子の視野内に固定して存在する反射面に対しては第1の計測対象領域を設定し、計測変位が変動する計測対象物体の反射面に対しては、当該反射面を含むように、かつ、第1の計測対象領域以外の範囲に第2の計測対象領域を設定し、
    領域自動追従手段は、第1及び第2の計測対象領域における反射面の光像の並びの方向に関して第1の計測対象領域とは反対側にある第2の計測対象領域の終端を移動させることを特徴とする変位センサ。
  8. 撮像素子で撮影された画像に基づいて、設定された計測対象領域に含まれる1若しくは2以上の測定点座標の決定を行う測定点座標決定手段を具備し
    第2の計測対象領域の撮像素子の視野内の計測変位の方向の第1の計測対象領域側の端部の座標を、第1の計測対象領域に含まれた画像の測定点座標に基づいて設定し、
    第2の計測対象領域撮像素子の視野内の計測変位の方向の第1の計測対象領域とは反対側の端部の座標を、
    第2の計測対象領域に画像が含まれていない場合には、撮像素子の視野内の計測変位の方向の一方の端部を終端と設定し、
    第2の計測対象領域に画像が含まれている場合には、第2の計測対象領域に含まれた画像の測定点座標に基づいて終端を設定することを特徴とする請求項7に記載の変位センサ。
  9. 第2の計測対象領域中に含まれた画像の変位を計測した場合には、第2の計測対象領域中に含まれた画像の測定点座標に基づいて第2の計測対象領域終点の座標を再設定することを特徴とする請求項8に記載の変位センサ。
  10. 目的とする変位計測対象が、FPD(フラットパネルディスプレイ)に使用されるガラス基板と、ガラス基板に対する露光処理のために使用されるマスクガラスとのギャップである、ことを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の変位センサ。
  11. 前記第2の計測対象領域に画像が含まれている場合に第2の計測対象領域に含まれた画像の測定点座標に基づいて設定される、若しくは、第2の計測対象領域中に含まれた画像の測定点座標に基づいて第2の計測対象領域終点の座標を再設定される、第2の計測対象領域の測定点座標から終端までの距離は、ガラス基板の厚みよりも小さいことを特徴とする請求項8または9に記載の変位センサ。
  12. 前記ビームがラインビームであることを特徴とする請求項7に記載の変位センサ。
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