JP4985243B2 - 画像処理装置及び画像処理プログラム - Google Patents
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Description
例えば、あらかじめ用意されている複数種類の調整用データの中から1つの調整用データを選択したり、任意の調整用データを設定したりすることで特定された調整用データに基づき、画像調整を行う構成のものがある(特許文献1参照)。
ここで、請求項4に記載の画像処理装置は、イメージ画像出力手段により出力された補正イメージ画像のうちの1つを選択する選択手段と、第2特徴量を選択手段により選択された補正イメージ画像の生成に用いた第1特徴量に近づけるように第2画像に対する画像補正処理を行う画像補正手段とを備える。
[1.第1実施形態]
[1−1.全体構成]
図1は、第1実施形態の画像処理装置としての複合機10の外観を示す斜視図である。
図2は、複合機10の制御系の概略構成を示すブロック図である。
同図に示すように、複合機10は、前述した画像読取部20、操作パネル30、画像印刷部40及びカードスロット50と、通信部60と、制御部70とを備えており、これらは信号線80を介して接続されている。
次に、複合機10が行う色変換処理の概要について説明する。
本実施形態の複合機10は、色変換対象の画像に対し、色変換の見本となる画像(以下「お手本画像」ともいう。)に基づく色変換処理を行う。ここで、まず、このような色変換処理の基本的な流れについて、図3を用いて説明する。
なお、ここでは、画像読取部20からお手本画像を読み込んだ後にメモリカードから元画像を読み込む手順を例示したが、これに限定されるものではなく、先にメモリカードから元画像を読み込み、その後に画像読取部20からお手本画像を読み込むようにしてもよい。
具体的には、例えば、建物と空が写っている元画像に対し、空の青を鮮やかな海の青に変換したい場合は、鮮やかな海の写っているお手本画像を用いることによって、元画像の青色を鮮やかな海の青に変換することができる。
しかしながら、ユーザが所望の補正結果を得るには、複数種類のお手本画像を何度も試すことにより所望の補正結果が得られるお手本画像を探す必要があった。
以下、本実施形態の複合機10が行う色変換処理の具体的内容について説明する。
[1−3−1.色変換処理]
図4は、CPU71が実行する色変換処理のフローチャートである。
(1)RGB⇒HSVの変換式
max(a,b,c)はa,b,cの中で最も大きい値を表す。
min(a,b,c)はa,b,cの中で最も小さい値を表す。
V = max(R/255,G/255,B/255)
Vが0でない時、
S = [V - min(R,G,B)] ÷ V
Vが0の時、
S = 0
[V - min(R,G,B)]が0でない時、
r = (V - R/255)÷(V-min(R,G,B)
g = (V - G/255)÷(V-min(R,G,B)
b = (V - B/255)÷(V-min(R,G,B)
[V - min(R,G,B)]が0の時、
r = 0
g = 0
b = 0
V = R/255の時
H = 60 × (b-g)
V = G/255の時
H = 60 × (2+r-g)
V = B/255の時
H = 60 × (4+g-r)
ただしH<0の時
H = H+360
として、RGBからHSVへ変換される。また、HSVからRGBへは、
(2)HSV⇒RGBの変換式
(以下で示すin, fl, m, nは、HSVからRGBを算出する過程で利用する媒介変数である)
in を (H/60)の整数部分
fl を (H/60)の小数部分とする。
in が偶数の場合
fl = 1-fl
m = V × (1-S)
n = V × (1-S×fl)
inが0の時
R = V × 255
G = n × 255
B = m × 255
inが1の時
R = n × 255
G = V × 255
B = m × 255
inが2の時
R = m × 255
G = V × 255
B = n × 255
inが3の時
R = m × 255
G = n × 255
B = V × 255
inが4の時
R = n × 255
G = m × 255
B = V × 255
inが5の時
R = V × 255
G = m × 255
B = n × 255
として変換される。
S110では、S106〜S109の処理の結果として抽出された複数種類のお手本画像のうちの1つ(S110〜S114の処理をまだ行っていないもの)を処理対象として選択し、そのお手本画像のサムネイル画像を生成する。すなわち、お手本画像に対し、S102と同様のサイズ変更処理(縮小処理)を行う。なお、お手本画像もサムネイル画像よりも大きいことが通常であるため、ここではサイズ変更処理として縮小処理を行うと説明しているが、お手本画像がサムネイル画像のサイズよりも小さい場合には、サイズ変更処理として拡大処理を行うことになる。
一方、S115で、すべてのお手本画像について処理を行ったと判定した場合には、S116へ移行し、各お手本画像について特定した第1特徴量に基づき、インデックス印刷を行う際のサムネイル画像の配置(レイアウト位置)を決定する。なお、具体的な処理内容については後述する。
続いて、S120では、S119で入力した画像番号のお手本画像から特定された第1特徴量(そのお手本画像の識別情報と対応付けて記憶されている第1特徴量)をRAM73における記憶維持領域から読み出す。
[1−3−2.第2特徴量特定処理]
次に、色変換処理(図4)におけるS104で行われる第2特徴量特定処理について、図7のフローチャートを用いて説明する。なお、この第2特徴量特定処理においては、H値は、−30〜330の値をとるものとし、H値がこの範囲内にない場合は、H値を適宜変換することにより(例えば、“H値+360×n”又は“H値−360×n”、nは整数)、この範囲内に調整する。
・R領域: −30以上〜30未満
・Y領域: 30以上〜90未満
・G領域: 90以上〜150未満
・C領域: 150以上〜210未満
・B領域: 210以上〜270未満
・M領域: 270以上〜330未満
に分割する。つまり、元画像の構成画素をその色相値に応じた上記分類基準に従い、6つの分類項目に分類する処理を行う。なお、これらの領域とH値の対応関係はあくまでも一例であり、適宜変更可能なものである。
・R領域の代表値:iHr,iSr,iVr
・G領域の代表値:iHg,iSg,iVg
・B領域の代表値:iHb,iSb,iVb
・C領域の代表値:iHc,iSc,iVc
・M領域の代表値:iHm,iSm,iVm
・Y領域の代表値:iHy,iSy,iSy
本実施形態では、各領域に属する構成画素のHSV値それぞれの平均値を代表値として特定する。なお、代表値は平均値に限定されるものではなく、例えば中間値を用いることもできる。
・R領域が元画像中に占める割合:iRateR
・G領域が元画像中に占める割合:iRateG
・B領域が元画像中に占める割合:iRateB
・C領域が元画像中に占める割合:iRateC
・M領域が元画像中に占める割合:iRateM
・Y領域が元画像中に占める割合:iRateY
例えばR領域については、
iRateR=(元画像中のR領域の画素数)÷(元画像の全画素数)
とすることができる。なお、他の式によって定義してもよい。
次に、前述した色変換処理(図4)におけるS112で行われる第1特徴量特定処理について、図8のフローチャートを用いて説明する。なお、この第1特徴量特定処理では、前述した第2特徴量特定処理(図7)で元画像に対して行った処理と同様の処理を、お手本画像に対して行う。
・R領域の代表値:sHr,sSr,sVr
・G領域の代表値:sHg,sSg,sVg
・B領域の代表値:sHb,sSb,sVb
・C領域の代表値:sHc,sSc,sVc
・M領域の代表値:sHm,sSm,sVm
・Y領域の代表値:sHy,sSy,sSy
また、各領域がお手本画像中に占める割合を、以下のように定義する。
・R領域がお手本画像中に占める割合:sRateR
・G領域がお手本画像中に占める割合:sRateG
・B領域がお手本画像中に占める割合:sRateB
・C領域がお手本画像中に占める割合:sRateC
・M領域がお手本画像中に占める割合:sRateM
・Y領域がお手本画像中に占める割合:sRateY
[1−3−4.元画像の補正処理]
次に、前述した色変換処理(図4)におけるS114及びS121で行われる元画像(S114では元画像のサムネイル画像。以下同様に読み替える。)の補正処理の具体的方法について説明する。この処理は、元画像の各画素のH値、S値、V値をそれぞれ変換することによって行われる。
第2特徴量のH値の代表値をX軸にとり、第1特徴量のH値の代表値をY軸にとって領域ごとのH値の代表値をプロットする。そしてプロットされた点の間を、例えば線形補間することにより、図9に示す色相補正テーブルを作成する。ここで、この色相補正テーブルによる補正後のH値(Y軸のH値)をH’とし、H’<0の場合は、H’=H’+360とし、H’>360の場合は、H’=H’−360とする。
H’=(y2-y1)÷(x2-x1) × H
- (y2-y1)÷(x2-x1) × x2 + y2
・・・(式1)
ここで、x1,x2,y1,y2は、以下のように定義される。
(x1,y1)= (iHm−360,sHm−360)
(x2,y2)= (iHr,sHr)
iHr≦H<iHyのときは、
(x1,y1)= (iHr,sHr)
(x2,y2)= (iHy,sHy)
iHy≦H<iHgのときは、
(x1,y1)= (iHy,sHy)
(x2,y2)= (iHg,sHg)
iHg≦H<iHcのときは、
(x1,y1)= (iHg,sHg)
(x2,y2)= (iHc,sHc)
iHc≦H<iHbのときは、
(x1,y1)= (iHc,sHc)
(x2,y2)= (iHb,sHb)
iHb≦H<iHmのときは、
(x1,y1)= (iHb,sHb)
(x2,y2)= (iHm,sHm)
iHm≦Hのときは、
(x1,y1)= (iHm,sHm)
(x2,y2)= (iHr+360,sHr+360)
次に、S値及びV値における変換について説明する。
S ≦ iSrのときは、
S’=S×(sSr÷iSr) ・・・(式2)
S > iSrのときは、
S’=1+(S−1)×{(1−sSr)÷(1−iSr)} ・・・(式3)
V ≦ iVrのときは、
V’=V×(sVr÷iVr) ・・・(式4)
V > iVrのときは、
V’=1+(V−1)×{(1−sVr)÷(1−iVr)} ・・・(式5)
の式で求めることができる。また、その他の領域の計算についても同様に算出することができる。なお、以下においては、上記S値の変換式で定義される変換テーブルを彩度補正テーブルということがあり、また、上記V値の変換式で定義される変換テーブルを明度補正テーブルということがある。
次に、前述した色変換処理(図4)におけるS116で行われるレイアウト位置の決定処理について、2つの方法(A),(B)を例に挙げて説明する。
<元画像>
・R領域が元画像に占める割合:iRateR=40%、
・G領域が元画像に占める割合:iRateG=15%
・B領域が元画像に占める割合:iRateB=20%
・C領域が元画像に占める割合:iRateC=10%
・M領域が元画像に占める割合:iRateM=8%
・Y領域が元画像に占める割合:iRateY=7%
<お手本画像A>
・R領域がお手本画像Aに占める割合:sRateR_A=25%
・G領域がお手本画像Aに占める割合:sRateG_A=15%
・B領域がお手本画像Aに占める割合:sRateB_A=30%
・C領域がお手本画像Aに占める割合:sRateC_A=10%
・M領域がお手本画像Aに占める割合:sRateM_A=8%
・Y領域がお手本画像Aに占める割合:sRateY_A=12%
<お手本画像B>
・R領域がお手本画像Bに占める割合:sRateR_B=30%
・G領域がお手本画像Bに占める割合:sRateG_B=12%
・B領域がお手本画像Bに占める割合:sRateB_B=8%
・C領域がお手本画像Bに占める割合:sRateC_B=15%
・M領域がお手本画像Bに占める割合:sRateM_B=10%
・Y領域がお手本画像Bに占める割合:sRateY_B=25%
<お手本画像C>
・R領域がお手本画像Cに占める割合:sRateR_C=8%
・G領域がお手本画像Cに占める割合:sRateG_C=10%
・B領域がお手本画像Cに占める割合:sRateB_C=12%
・C領域がお手本画像Cに占める割合:sRateC_C=25%
・M領域がお手本画像Cに占める割合:sRateM_C=30%
・Y領域がお手本画像Cに占める割合:sRateY_C=15%
(A)各色の存在割合を比較してソートする方法
(A−1)まず、元画像における各領域の割合値を大きい順にソートし、割合の大きいものから番号付けする。この例では次のように番号付けされる。
[2]iRateB=20%
[3]iRateG=15%
[4]iRateC=10%
[5]iRateM=8%
[6]iRateY=7%
(A−2)次に、各お手本画像A,B,Cにおける各領域の割合値を、(A−1)で特定した順番に従って番号付けする。
<お手本画像A>
[1]sRateR_A=25%
[2]sRateB_A=30%
[3]sRateG_A=15%
[4]sRateC_A=10%
[5]sRateM_A=8%
[6]sRateY_A=12%
<お手本画像B>
[1]sRateR_B=30%
[2]sRateB_B=8%
[3]sRateG_B=12%
[4]sRateC_B=15%
[5]sRateM_B=10%
[6]sRateY_B=25%
<お手本画像C>
[1]sRateR_C=8%
[2]sRateB_C=12%
[3]sRateG_C=10%
[4]sRateC_C=25%
[5]sRateM_C=30%
[6]sRateY_C=15%
(A−3)次に、元画像における各領域の割合値(iRate)と、各お手本画像A,B,Cにおける各領域の割合値(sRate)とを比較して、お手本画像A,B,Cを元画像に近いものから順にソートする。具体的には、各お手本画像A,B,Cにおける番号の最も若い領域の割合値を比較して、元画像の割合値に近い順にソートする。なお、割合値が同じ場合には、次に番号の若い領域の割合値を比較する。この例では、R領域が元画像に占める割合iRateR(40%)に近い順であるため
[1]お手本画像B:sRateR_B(30%)
[2]お手本画像A:sRateR_A(25%)
[3]お手本画像C:sRateR_C(8%)
という順にソートされる。
(B−1)まず、元画像及び各お手本画像における各領域の代表値をHSV→RGB変換する。
(B−3)次に、(B−2)で一番割合値の大きかった領域について、お手本画像A,B,Cを元画像のRGB値に近いものから順にソートする。
[1−4.効果]
以上説明したように、本実施形態の複合機10は、色変換の対象とする元画像をメモリカードから入力し(S101)、入力した元画像の特徴を表す第2特徴量を特定する(S103,S104)。また、複数種類のお手本画像を画像読取部20から入力し(S106〜S109)、各お手本画像の特徴を表す第1特徴量を特定する(S111,S112)。さらに、第2特徴量を第1特徴量に近づけるように元画像に対する色変換処理を行った場合の色変換処理結果を表す補正イメージ画像を、各お手本画像の第1特徴量について生成する(S114)。こうして生成した複数の補正イメージ画像を、各補正イメージ画像の生成に用いたお手本画像とそれぞれ対応付けて配置したインデックス形式で印刷する(S116〜S118)。
なお、第1実施形態の複合機10では、色変換処理(図4)におけるS101の処理を実行するCPU71が、第2画像入力手段に相当し、S102の処理を実行するCPU71が、加工画像生成手段に相当し、S103,S104の処理を実行するCPU71が、第2特徴量特定手段に相当する。また、S106〜S109の処理を実行するCPU71が、第1画像入力手段に相当し、S111,S112の処理を実行するCPU71が、第1特徴量特定手段に相当する。また、S114の処理を実行するCPU71が、イメージ画像生成手段に相当し、S116〜S118の処理を実行するCPU71が、イメージ画像出力手段に相当する。また、S119の処理を実行するCPU71が、選択手段に相当し、S120,S121の処理を実行するCPU71が、画像補正手段に相当し、S122の処理を実行するCPU71が、印刷制御手段に相当する。
次に、第2実施形態の複合機10について説明する。
第2実施形態の複合機10は、前述した第1実施形態の色変換処理(図4)に代えて、図10のフローチャートに示す色変換処理を行う点が第1実施形態の複合機10と異なる。その他、共通する内容については説明を省略する。
(1)図4の色変換処理では、元画像のサムネイル画像に対して色変換処理を行うことにより補正イメージ画像を生成するのに対し、図10の色変換処理では、元画像に直接色変換処理を行って補正画像を実際に生成し、その補正画像から補正イメージ画像を生成する。つまり、元画像自体に対し、各お手本画像に基づく色変換処理を実際に行うことにより、各お手本画像についての補正画像を生成する。このため、インデックス印刷した画像から画像番号が選択された際には、画像補正を再度行うことなく、既に生成した補正画像をそのまま印刷する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、種々の形態をとり得ることは言うまでもない。
(2)上記実施形態では、複数のお手本画像を一度に読み取る例について説明したが、これに限定されるものではなく、お手本画像の読取操作を繰り返し行うことにより、お手本画像を1つずつ読み取るようにしてもよい。このようにすれば、1つの画像を複数の画像と誤認識したり、逆に複数の画像を1つの画像と誤認識したりすることを確実に防ぐことができる。
CPU71は、代表値再設定処理を開始すると、まず、S501で、元画像において色相ごとに分割した6つの領域のうちの1つの領域について、色変換処理の対象とするか否かを判定する。ここで、その領域を色変換処理の対象とするか否かは、その領域が後述の変換対象条件を満たすか否かによって判定する。そして、色変換の対象とすると判定した場合には(S501:YES)、S503へ移行する。一方、色変換の対象としないと判定した場合には(S501:NO)、S502へ移行し、その領域に係る第1特徴量及び第2特徴量の代表値を再設定した後、S503へ移行する。なお、代表値の再設定方法については後述する。
(A)しきい値Threを用いる方法
S501では、第1特徴量及び第2特徴量における対象領域についての割合値(お手本画像中又は元画像中に占める割合)がしきい値Thre以上である場合に、変換対象条件を満たす(色変換の対象とする)と判定する。そして、第1特徴量及び第2特徴量の少なくとも一方における対象領域についての割合値がしきい値Thre未満の場合には、S502で、その領域に係る第1特徴量及び第2特徴量の代表値を同じ値に変更し、変更後の代表値を用いて補正処理が行われるようにする。具体的には、代表値を次のように再設定する。
sHr=0,sSr=0.5,sVr=0.5,
iHr=0,iSr=0.5,iVr=0.5
sRateG<Thre 又は iRateG<Thre のときは、
sHg=120,sSg=0.5,sVg=0.5,
iHg=120,iSg=0.5,iVg=0.5
sRateB<Thre 又は iRateB<Thre のときは、
sHb=240,sSb=0.5,sVb=0.5,
iHb=240,iSb=0.5,iVb=0.5
sRateC<Thre 又は iRateC<Thre のときは、
sHc=180,sSc=0.5,sVc=0.5,
iHc=180,iSc=0.5,iVc=0.5
sRateM<Thre 又は iRateM<Thre のときは、
sHm=300,sSm=0.5,sVm=0.5,
iHm=300,iSm=0.5,iVm=0.5
sRateY<Thre 又は iRateY<Thre のときは、
sHy=60,sSy=0.5,sVy=0.5,
iHy=60,iSy=0.5,iVy=0.5
本実施形態では、S値及びV値については、そのとり得る値(0〜1)の中間値である0.5を採用し、H値においては、それぞれの領域の中間値を採用したが、これらはあくまでも一例に過ぎず、これらの数値に限定されるものではない。
S’=S×(sSr÷iSr)
の式で算出されるが、当該式において、sSr=0.5,iSr=0.5となるので、前述した式は、
S’=S×(0.5÷0.5)=S ・・・(式6)
となる。S>iSrのときも同様にS’=Sとなる。また、V値及び他の領域についても同様に変換されない。
(B)最大領域の情報を用いる方法
上記(A)の方法では、しきい値Threを設定し、当該しきい値Threに基づいて代表値の変更、すなわち、色変換処理の停止、変換量の減少の制御を行った。ここでは、お手本画像の特定の色のみについて元画像に反映させるために、画像中の最大領域の情報を用いる方法について説明する。
sHr=0,sSr=0.5,sVr=0.5,
iHr=0,iSr=0.5,iVr=0.5
sRateG≠iMaxRate又はiRateG≠sMaxRateのとき、
sHg=120,sSg=0.5,sVg=0.5,
iHg=120,iSg=0.5,iVg=0.5
sRateB≠iMaxRate又はiRateB≠sMaxRateのとき、
sHb=240,sSb=0.5,sVb=0.5,
iHb=240,iSb=0.5,iVb=0.5
sRateC≠iMaxRate又はiRateC≠sMaxRateのとき、
sHc=120,sSc=0.5,sVc=0.5,
iHc=120,iSc=0.5,iVc=0.5
sRateM≠iMaxRate又はiRateM≠sMaxRateのとき、
sHm=300,sSm=0.5,sVm=0.5,
iHm=300,iSm=0.5,iVm=0.5
sRateY≠iMaxRate又はiRateY≠sMaxRateのとき、
sHy=60,sSy=0.5,sVy=0.5,
iHy=60,iSy=0.5,iVy=0.5
このように代表値を設定することで、第1特徴量及び第2特徴量のいずれにおいても最も割合値の大きい領域のみが変換対象となるから、変換対象とならなかった領域のS値及びV値については変換が行われず、また、H値については変換量を減少させることができる。
このように、変換対象の領域を選択可能であり、また、変換対象ではない領域であっても、色空間上隣接するH値については一部変換されることになるから、変換対象の領域の変換対象ではない領域との間に擬似輪郭(階調とび)が生成されることを防ぐことができる。
H’=Hmin+(sHb−Hmin)×(H−Hmin)÷(iHb−Hmin)
H>iHのときは、
H’=sHb+(Hmax−sHb)×(H−iHb)÷(Hmax−iHb)
この式を用いることにより、変換対象の領域のみを変換することができる。
(14)上記実施形態においては、S値及びV値に対し、領域ごとに補正カーブ(変換式)を独立して用いるため、擬似輪郭(階調とび)が生成されるおそれがある。すなわち、図15に示すように、領域ごとに、SとS’との関係を示すテーブルを有しており、隣接する領域におけるテーブルの性質を何ら考慮していない。
ここで、具体的な処理について以下に説明する。なお、図17及び図18を参照しつつC領域の一部及びB領域の一部の色変換処理について説明を行うが、他の領域についても処理の内容は基本的には同じである。
÷{(Hbmid−Hcmid)} ・・・(式7)
なお、上記Hbmid、Hcmidは、上記再設定された「代表値」である。
÷{(Hbmid−Hcmid)} ・・・(式8)
前述した処理を、図19に示されるB領域の一部(H値の範囲:210<H≦240)及びC領域の一部(H値の範囲180<H≦210)に対して行う。これにより、入力の色相値(H)に応じた重み付け計算により、出力の彩度値(S'')及び明度値(V'')を求めることにより、各色相間の補正効果を滑らかにすることができる。
Claims (13)
- 複数種類の第1画像を入力可能な第1画像入力手段と、
前記第1画像入力手段により入力された第1画像の特徴を表す第1特徴量を、入力された第1画像ごとに特定する第1特徴量特定手段と、
画像補正の対象とする画像である第2画像を入力する第2画像入力手段と、
前記第2画像入力手段により入力された第2画像の特徴を表す第2特徴量を特定する第2特徴量特定手段と、
前記第2特徴量を前記第1特徴量に近づけるように前記第2画像に対する画像補正処理を行った場合の画像補正処理結果を表す補正イメージ画像を、前記複数の第1特徴量のそれぞれについて生成するイメージ画像生成手段と、
前記イメージ画像生成手段により生成された複数の補正イメージ画像を、各補正イメージ画像の生成に用いた第1特徴量が特定された第1画像とそれぞれ対応付けて配置した状態で出力するイメージ画像出力手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記第2画像入力手段により入力された第2画像を加工した加工画像を生成する加工画像生成手段を備え、
前記イメージ画像生成手段は、前記加工画像生成手段により生成された加工画像に対する前記画像補正処理を行うことにより前記補正イメージ画像を生成すること
を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 加工画像生成手段は、前記第2画像入力手段により入力された第2画像を縮小した画像を前記加工画像として生成すること
を特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記イメージ画像出力手段により出力された補正イメージ画像のうちの1つを選択する選択手段と、
前記第2特徴量を前記選択手段により選択された補正イメージ画像の生成に用いた第1特徴量に近づけるように前記第2画像に対する画像補正処理を行う画像補正手段と、
を備えることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の画像処理装置。 - 前記画像補正手段により画像補正処理が行われた第2画像を印刷するための印刷処理を行う印刷制御手段を備えること
を特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。 - 前記イメージ画像生成手段は、前記第2画像に対して実際に前記画像補正処理を行った結果に基づき前記補正イメージ画像を生成するものであり、
前記イメージ画像出力手段により出力された補正イメージ画像のうちの1つを選択する選択手段と、
前記イメージ画像生成手段により画像補正処理が行われた第2画像のうち前記選択手段により選択された補正イメージ画像に対応するものを印刷するための印刷処理を行う印刷制御手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記イメージ画像出力手段は、前記補正イメージ画像及びその補正イメージ画像の生成に用いた第1特徴量が特定された第1画像を、その第1特徴量の値が前記第2特徴量の値に近いものから順に配置すること
を特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記第1画像入力手段は、所定の読取位置にセットされた印刷媒体から光学的に読み取られる画像を入力するものであり、前記読取位置にセットされた印刷媒体から複数の画像が読み取られた場合に、各画像をそれぞれ独立した第1画像として入力可能であること
を特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記第1画像入力手段は、前記読取位置を複数に分割した各読取領域で読み取られる画像を独立した第1画像として入力すること
を特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。 - 前記第1画像入力手段は、所定の読取位置にセットされた印刷媒体から光学的に読み取られる画像を入力するものであり、前記読取位置を複数に分割した各読取領域で読み取られる画像をそれぞれ独立した第1画像として入力し、
前記イメージ画像出力手段は、前記補正イメージ画像及びその補正イメージ画像の生成に用いた第1特徴量が特定された第1画像を前記読取領域ごとに対応付けられた所定の位置に配置すること
を特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記第1画像入力手段は、前記読取領域で読み取られた画像の平均輝度値が所定値以上の場合には、その読取領域には画像が存在しないと判定すること
を特徴とする請求項9又は請求項10に記載の画像処理装置。 - 前記イメージ画像出力手段は、前記補正イメージ画像及びその補正イメージ画像の生成に用いた第1特徴量が特定された第1画像を印刷出力すること
を特徴とする請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 複数種類の第1画像を入力可能な第1画像入力手段と、
前記第1画像入力手段により入力された第1画像の特徴を表す第1特徴量を、入力された第1画像ごとに特定する第1特徴量特定手段と、
画像補正の対象とする画像である第2画像を入力する第2画像入力手段と、
前記第2画像入力手段により入力された第2画像の特徴を表す第2特徴量を特定する第2特徴量特定手段と、
前記第2特徴量を前記第1特徴量に近づけるように前記第2画像に対する画像補正処理を行った場合の画像補正処理結果を表す補正イメージ画像を、前記複数の第1特徴量のそれぞれについて生成するイメージ画像生成手段と、
前記イメージ画像生成手段により生成された複数の補正イメージ画像を、各補正イメージ画像の生成に用いた第1特徴量が特定された第1画像とそれぞれ対応付けて配置した状態で出力するイメージ画像出力手段としてコンピュータを機能させること
を特徴とする画像処理プログラム。
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