JP4983802B2 - 骨粗鬆症進行状況計測器及び骨粗鬆症進行状況計測方法 - Google Patents
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Description
【0001】
本発明は、骨量の減少による骨粗鬆症の進行状況を計測する骨粗鬆症進行状況計測器及び骨粗鬆症進行状況計測方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現代社会は、好む好まざるに拘わらず、車等に代表される乗り物社会であり、人間の健康維持に必要な運動量の低下が懸念されている。この人間の健康維持に必要な運動量の低下は、骨量の著しい減少、即ち骨粗鬆症様の変化を示すことが知られている。
【0003】
また、本発明者らの研究でも、大腿骨に対する力学的負荷軽減に伴う骨粗鬆症様変化は、負荷回復後も、不可逆的な器質障害を招くという実験結果を得ている。例えば、本発明者らは、下記の非特許文献1で以下に示す実験結果を報告している。
【0004】
体重約200gの生後7週齢のウィスター系オスラットを9週間後肢懸垂した後、8週間ケージに戻して飼育した後肢懸垂群と、そのままケージで飼育した対照群とに分け、飼育後、両群のウィスター系オスラットからそれぞれ後肢大腿骨を摘出した。前者の後肢懸垂群のウィスター系オスラットにおける後肢大腿骨は、後者の対照群のウィスター系オスラットにおける後肢大腿骨に比べて、重力下の十分な回復期間で回復せず、局所的に脆弱性を持つ結果が得られた。
【0005】
即ち、上述した非特許文献1の実験結果では、骨に対する力学的負荷の軽減が継続的に行われた場合に、当該力学的負荷の軽減に伴う骨粗鬆症様変化は負荷回復後も元の状態に戻らないことを示している。よって、現代の高齢化社会において、医療費・介護費の増大を抑制する政策として、この骨粗鬆症の進行状況をその都度、手軽に把握できるようにすることは大変重要である。
【0006】
【非特許文献1】
超音波エレクトロニクスの基礎と応用に関するシンポジウム論文集、第26巻(2005年11月16日発行)、P.157
【発明の開示】
[0007]
従来、この骨粗鬆症の進行状況を計測する方法としては、X線を用いる方法や超音波を用いる方法等が考えられている。このうち、X線を用いる方法では、X線を被験者に照射して計測を行うため、被験者の身体に多大な負荷がかかるという問題がある。特に、被験者が高齢である場合や長期入院中の患者である場合などでは、より顕著な問題となる。
[0008]
一方、超音波を用いる方法では、X線を用いる方法のように被験者の身体に多大な負荷がかかるという問題は生じないが、従来の超音波を用いる方法では、骨粗鬆症の進行状況を定量的に、且つ、適正に計測することが困難であった。
[0009]
本発明は上述した問題に鑑みてなされたものであり、被験者の身体に多大な負荷をかけること無く、骨粗鬆症の進行状況を定量的に、且つ、適正に計測することを実現する骨粗鬆症進行状況計測器及び骨粗鬆症進行状況計測方法を提供することを目的とする。
[0010]
本発明の骨粗鬆症進行状況計測器は、被験体の骨部に対して捩れ振動を与える超音波と前記骨部に対して縦振動を与える超音波とを発振する発振手段と、前記骨部を伝播した前記捩れ振動に係る超音波と前記骨部を伝播した前記縦振動に係る超音波とを、前記被験体を介して検出する検出手段と、前記検出手段で検出した前記捩れ振動に係る超音波に基づいて前記捩れ振動に係る超音波の音速を算出し、前記検出手段で検出した前記縦振動に係る超音波に基づいて前記縦振動に係る超音波の音速を算出する音速算出手段と、前記音速算出手段で算出した、前記捩れ振動に係る超音波の音速に対して前記縦振動に係る超音波の音速を除算して、前記骨部における骨粗鬆症の進行状況を表す特性を算出する骨粗鬆症進行状況特性算出手段とを有する。
[0011]
本発明の骨粗鬆症進行状況計測器における他の態様は、被験体の骨部に対して捩れ振動を与える超音波を発振する発振手段と、前記骨部を伝播した捩れ振動に係る超音波を、前記被験体を介して検出する検出手段と、前記発振手段から発振された超音波に対して前記検出手段で検出した前記捩れ振動に係る超音波の減衰係数を算出する減衰係数算出手段と、前記減衰係数算出手段で算出した減衰係数に基づいて、前記骨部における骨粗鬆症の進行状況を表す特性を算出する骨粗鬆症進行状況特性算出手段とを有する。
また、本発明の骨粗鬆症進行状況計測器におけるその他の態様は、被験体の骨部に対して捩れ振動を与える超音波と前記骨部に対して縦振動を与える超音波とを発振する発振手段と、前記骨部を伝播した前記捩れ振動に係る超音波と前記骨部を伝播した前記縦振動に係る超音波とを、前記被験体を介して検出する検出手段と、前記検出手段で検出した前記捩れ振動に係る超音波に基づいて前記捩れ振動に係る超音波の音速を算出し、前記検出手段で検出した前記縦振動に係る超音波に基づいて前記縦振動に係る超音波の音速を算出する音速算出手段と、前記音速算出手段で算出した前記捩れ振動に係る超音波の音速と前記縦振動に係る超音波の音速とを用いてポアソン比を求めて、前記骨部における骨粗鬆症の進行状況を表す特性を算出する骨粗鬆症進行状況特性算出手段とを有する。
[0012]
本発明の骨粗鬆症進行状況計測方法は、被験体の骨部に対して捩れ振動を与える超音波と前記骨部に対して縦振動を与える超音波とを発振する発振ステップと、前記骨部を伝播した前記捩れ振動に係る超音波と前記骨部を伝播した前記縦振動に係る超音波とを、前記被験体を介して検出する検出ステップと、前記検出ステップで検出した前記捩れ振動に係る超音波に基づいて前記捩れ振動に係る超音波の音速を算出し、前記検出手段で検出した前記縦振動に係る超音波に基づいて前記縦振動に係る超音波の音速を算出する音速算出ステップと、前記音速算出ステップで算出した、前記捩れ振動に係る超音波の音速に対して前記縦振動に係る超音波の音速を除算して、前記骨部における骨粗鬆症の進行状況を表す特性を算出する骨粗鬆症進行状況特性算出ステップとを有する。
[0013]
本発明の骨粗鬆症進行状況計測方法における他の態様は、被験体の骨部に対して捩れ振動を与える超音波を発振する発振ステップと、前記骨部を伝播した捩れ振動に係る超音波を、前記被験体を介して検出する検出ステップと、前記発振ステップにおいて発振された超音波に対して前記検出ステップで検出した前記捩れ振動に係る超音波の減衰係数を算出する減衰係数算出ステップと、前記減衰係数算出ステップで算出した減衰係数に基づいて、前記骨部における骨粗鬆症の進行状況を表す特性を算出する骨粗鬆症進行状況特性算出ステップとを有する。
[0014]
本発明によれば、被験者の身体に多大な負荷をかけること無く、骨粗鬆症の進行状況を定量的に、且つ、適正に計測することができる。
【図面の簡単な説明】
[0015]
[図1A]図1Aは、背景技術で説明した対照群ラットの後肢大腿骨に超音波を与えた際の特性図である。
[図1B]図1Bは、背景技術で説明した対照群ラットの後肢大腿骨に超音波を与えた際の特性図である。
[図2A]図2Aは、背景技術で説明した後肢懸垂群ラットの後肢大腿骨に超音波を与えた際の特性図である。
[図2B]図2Bは、背景技術で説明した後肢懸垂群ラットの後肢大腿骨に超音波を与えた際の特性図である。
[図3]図3は、本発明の実施形態に係る骨粗鬆症進行状況計測器の概略構成を示すブロック図である。
[図4A]図4Aは、骨粗鬆症進行状況参照データの一例を示す模式図である。
[図4B]図4Bは、骨粗鬆症進行状況参照データの一例を示す模式図である。
[図5]図5は、被験体の骨部(踵骨〜脛骨)を伝播する超音波の減衰波を説明するための図である。
[図6]図6は、図3に示す脛骨の概略構成を示す模式図である。
【図7】図7は、本発明の実施形態に係る骨粗鬆症進行状況計測器による骨粗鬆症進行状況計測方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】図8は、22歳男性Sの脛骨を伝播した捩れ振動に係る超音波の位相値及び位相相関振幅値を示す特性図である。
【図9】図9は、22歳男性Sの脛骨を伝播した縦振動に係る超音波の位相値及び位相相関振幅値を示す特性図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
−本発明の骨子−
本発明者は、被験者の身体に多大な負荷をかけること無く、骨粗鬆症の進行状況を定量的に、且つ、適正に計測することを実現するため、以下に示す発明の骨子を思料した。
【0017】
まず、本発明者は、計測を行う被験者の身体に多大な負荷がかかることを回避するため、X線を用いた計測ではなく、超音波を用いた計測を行うようにした。
【0018】
続いて、本発明者は、骨粗鬆症の進行状況、即ち、骨粗鬆症様変化の状況について、上述した非特許文献1の実験結果に対する考察を行った。
【0019】
図1A及び図1Bは、背景技術で説明した対照群ラットの後肢大腿骨に超音波を与えた際の特性図であり、図2A及び図2Bは、背景技術で説明した後肢懸垂群ラットの後肢大腿骨に超音波を与えた際の特性図である。一般的に骨は、当該骨の表面から内側にかけて、骨膜、緻密質、海綿質、骨髄腔を備えて構成されており、図1A及び図1B、並びに、図2A及び図2Bは、各後肢大腿骨における緻密質を約1.0mm抽出したものの特性である。
【0020】
図1A及び図2Aは、各後肢大腿骨の緻密質において、CaイオンとMgイオンについてのイオン励起超音波による特性を表しており、横軸は緻密質の骨膜側から骨髄腔に向かう位置を示し、縦軸は各イオンの濃度を示している。図1Aに示す対照群ラットの後肢大腿骨における緻密質では、Caイオン及びMgイオンの濃度変化が見られないのに対して、図2Aに示す後肢懸垂群ラットの後肢大腿骨における緻密質では、Caイオンについてはそれほど濃度変化が見られないものの、Mgイオンについては緻密質の中央部(0.5mm付近)で濃度が約1/10に減少していることが分かる。この緻密質の中央部では、結晶学的に見ると、結晶構造が壊れていることが読み取れる。
【0021】
本発明者は、この点に注目し、骨粗鬆症の進行状況(骨粗鬆症様変化の状況)を評価するのに際して、従来の海綿質等を含めた骨密度減少に伴う評価に対して、骨の内部(特に、緻密質の中心部)における不可逆的なMg欠陥に伴う新たな評価を行うことを案出した。
【0022】
図1B及び図2Bは、各後肢大腿骨の緻密質を伝播した超音波の減衰係数(減衰率)とその音速の特性を表しており、横軸は緻密質の骨膜側から骨髄腔に向かう位置を示し、左縦軸は超音波の減衰係数(減衰率)、右縦軸は超音波の音速を示している。図1Bに示す対照群ラットの後肢大腿骨における緻密質では、減衰係数及び音速共にそれほど急激な変化が見られないのに対して、図2Bに示す後肢懸垂群ラットの後肢大腿骨における緻密質では、図2AでMgイオン濃度の大幅な減少が見られた緻密質の中央部(0.5mm付近)において減衰係数及び音速共に急激な変化が観測された。
【0023】
そして、図1B及び図2Bに示す実験結果から、本発明者は、骨粗鬆症の進行状況(骨粗鬆症様変化の状況)を評価する場合、被験体の骨部の内部を伝播した超音波の減衰係数(減衰率)、或いは、その超音波の音速をパラメータとして評価することが有効であることを見出した。
【0024】
さらに、本発明者は、被験体の骨部に与える超音波についても考察を行った。具体的には、被験体の長管骨などの骨部におけるMg欠陥と、当該骨部を捩る方向に振動(以下、この振動を「捩れ振動」と称する)を与える超音波及び当該骨部を縦方向(長手方向)に振動(以下、この振動を「縦振動」と称する)を与える超音波との関係について調査した。その結果、縦振動は、捩れ振動に比べてMg欠陥の影響を受け難いことが分かった。
【0025】
即ち、本発明者は、被験体の骨部における骨粗鬆症の進行状況(骨粗鬆症様変化の状況)を評価する場合には、当該骨部に捩れ振動を与える超音波を印加して当該骨部を伝播した超音波を検出し、当該超音波の減衰係数又は音速を取得することが必要不可欠であることを見出した。さらに、本発明者は、被験体の骨部における骨粗鬆症の進行状況の計測精度を向上させるため、捩れ振動に係る超音波の検出に加えて縦振動に係る超音波の検出を行い、捩れ振動に係る超音波の各パラメータ(減衰係数又は音速)に対して縦振動に係る超音波の各パラメータを除算することを思料した。
【0026】
−本発明の具体的な実施形態−
次に、上述した本発明の骨子を踏まえた本発明における実施形態を、添付図面を参照しながら説明する。
【0027】
図3は、本発明の実施形態に係る骨粗鬆症進行状況計測器100の概略構成を示すブロック図である。
【0028】
本発明の実施形態に係る骨粗鬆症進行状況計測器100は、超音波発振部110と、超音波検出部120と、プリアンプ130と、位相検波部140と、CPU150と、自動同調・一定歪加振部160と、メモリ部170と、表示部180と、操作入力部190と、切替スイッチ101及び102を具備して構成されている。
【0029】
超音波発振部110は、被験体200の骨部(踵骨201〜脛骨202)に対して振動を与える超音波を発振するものである。具体的に、超音波発振部110には、踵骨201に対して捩れ振動を与える超音波を発振する捩れ振動子111と、踵骨201に対して縦振動を与える超音波を発振する縦振動子112が設けられており、CPU150が第1の切替スイッチ101を切り替えることにより選択される。
【0030】
超音波検出部120は、超音波発振部110から発振され、被験体200の骨部(踵骨201〜脛骨202)を伝播した超音波を、被験体200を介して検出する。具体的に、超音波検出部120には、複数の検出素子(121〜12n)が被験体200に対して整列して設けられており、各検出素子では各地点における超音波の振幅を電気信号として検出する。ここで、図3の減衰波203は、被験体200の骨部(踵骨201〜脛骨202)を伝播した超音波を示している。また、各検出素子の検出信号は、CPU150が第2の切替スイッチ102を切り替えることにより選択されて出力される。
【0031】
プリアンプ130は、第2の切替スイッチ102を介して超音波検出部120で検出した超音波の電気信号を増幅する等の処理を行う。
【0032】
位相検波部140は、超音波発振部110から発振された超音波に対して超音波検出部120で検出した超音波の位相値φ及び位相相関振幅値rを検出する。
【0033】
CPU150は、骨粗鬆症進行状況計測器100における動作及びその制御を統括的に行う。例えば、CPU150は、操作者による操作入力部190への入力信号等に基づいて第1の切替スイッチ101を切り替えたり、位相検波部140からの入力信号等に基づいて第2の切替スイッチ102を切り替えたりする。また、CPU150は、位相検波部140からの入力信号に基づいて超音波検出部120で検出した超音波の音速や減衰係数(減衰率)を算出し、算出した超音波の音速や減衰係数(減衰率)に基づいて被験体200の骨部における骨粗鬆症の進行状況を表す特性を算出する。さらに、CPU150は、算出した骨粗鬆症の進行状況を表す特性を表示部180に表示する制御も行う。
【0034】
自動同調・一定歪加振部160は、CPU150による制御に基づいて、被験体200の骨部を一定歪みで振動させるために超音波発振部110から直近に位置する検出素子12nからの検出信号を負帰還させて、超音波発振部110を駆動させる駆動電圧を制御する。
【0035】
メモリ部170には、後述の図7に示す処理を含むCPU150が行う処理に必要なプログラムや、CPU150が被験体200の骨部における骨粗鬆症の進行状況を表す特性を算出する際に用いる骨粗鬆症進行状況参照データ等が記憶されている。以下に、メモリ部170に記憶されている骨粗鬆症進行状況参照データについて説明する。
【0036】
図4A及び図4Bは、骨粗鬆症進行状況参照データの一例を示す模式図である。ここで、図4A及び図4Bには、骨粗鬆症の進行状況を表す特性として骨年齢の特性が示されている。図4Aは、横軸に骨年齢をとり、縦軸に捩れ振動に係る超音波の減衰係数α1に対して縦振動に係る超音波の減衰係数α2を除算した比をとった際の健常者の特性が示されている。図4Bは、横軸に骨年齢をとり、縦軸に捩れ振動に係る超音波の音速V1に対して縦振動に係る超音波の音速V2を除算した比をとった際の健常者の特性が示されている。
【0037】
図3の表示部180には、CPU150で算出した骨粗鬆症の進行状況を表す特性である被験体200の骨年齢の計測結果や、骨粗鬆症進行状況計測器100の動作状況を示す情報等がCPU150により表示される。
【0038】
操作入力部190は、操作者による骨粗鬆症進行状況計測器100に対する操作入力を受け付けるものである。
【0039】
図5は、被験体200の骨部(踵骨201〜脛骨202)を伝播する超音波の減衰波203を説明するための図である。
一般に、減衰波203の振幅yは、進行方向をxとすると、図5に示すように、
y=aEXP(−αx)cos(2π/λ)x ・・・(数式1)
で表せる。ここで、aは超音波発振部110に直近の被験体200における体外振幅を示し、αは減衰波203の減衰係数(減衰率)を示し、λは定在波における減衰波203の波長である。
【0040】
また、減衰波203の減衰係数αは、図5に示すように、
α=(y1 2−y2 2)/y1 2 ・・・(数式2)
で表せる。
また、減衰波203の音速Vは、図5に示すように、
V=λf ・・・(数式3)
で表せる。ここで、fは減衰波203の周波数である。
【0041】
図6は、図3に示す脛骨202の概略構成を示す模式図である。また、図6には、脛骨202に対して捩れ振動子111から捩れ振動を与えた際のイメージも示している。
【0042】
図6に示すように、脛骨202は、当該脛骨202の表面から内側にかけて、骨膜2021、緻密質2022、海綿質2023、骨髄腔2024を備えて構成されており、また、緻密質2022の中央部には、Mg(イオン)欠損部2022aが存在している。また、脛骨202には捩れ振動による捩れ歪みも矢印で図示しており、この捩れ歪みは、Mg(イオン)欠損部2022aを通して伝わることを示している。
【0043】
上述した本発明の骨子で説明したように、縦振動は、Mg(イオン)欠損部2022aの影響を捩れ振動ほど受けないことが分かっている。本実施形態では、脛骨202を伝播した超音波を被験体200の体側外から計測するために生じる脛骨202と皮膚間の組織の厚みによるばらつきを吸収する目的で、捩れ振動に係る超音波の各パラメータ(減衰係数又は音速)に対して縦振動に係る超音波の各パラメータを除算し、その影響を取り除くようにしている。
【0044】
次いで、骨粗鬆症進行状況計測器100による骨粗鬆症進行状況計測方法の処理手順について説明する。
【0045】
図7は、本発明の実施形態に係る骨粗鬆症進行状況計測器100による骨粗鬆症進行状況計測方法の処理手順を示すフローチャートである。
【0046】
まず、ステップS101において、CPU150は、第1の切替スイッチ101を捩れ振動子111側にして、捩れ振動子111から被験体200の骨部(踵骨201〜脛骨202)に対して捩れ振動を与える超音波を発振させる。この際、自動同調・一定歪加振部160は、被験体200の骨部(踵骨201〜脛骨202)を伝播する捩れ振動に係る超音波が共鳴した状態になるように捩れ振動子111から発振する超音波を共振周波数に同調させ、また、検出素子12nからの検出信号を負帰還させて被験体200の骨部を一定歪みで振動させるための駆動電圧を捩れ振動子111に供給する。
【0047】
続いて、ステップS102において、超音波検出部120は、捩れ振動子111から発振され、被験体200の骨部(踵骨201〜脛骨202)を伝播した捩れ振動に係る超音波を、被験体200を介して検出する。
【0048】
続いて、ステップS103において、CPU150は、捩れ振動子111から発振された超音波に対して超音波検出部120で検出した捩れ振動に係る超音波の減衰係数(減衰率)α1を算出する。
【0049】
具体的に、ステップS103では、まず、位相検波部140において、超音波検出部120の各検出素子(121〜12n)で検出された捩れ振動に係る超音波の位相値φ及び位相相関振幅値rを検出する。
【0050】
図8は、22歳男性Sの脛骨を伝播した捩れ振動に係る超音波の位相値φ及び位相相関振幅値rを示す特性図である。図8の横軸は検出素子12nからの各検出素子の距離を示し、左縦軸は位相相関振幅値r、右縦軸は位相値φを示している。図8には、各位相値φ及び位相相関振幅値rの測定値と、最小二乗法によりフィッティングして算出される各位相値φ及び位相相関振幅値rの算出値を示している。
【0051】
超音波検出部120の各検出素子によってとびとびにサンプリングされた捩れ振動に係る超音波は、CPU150において、上述した数式1に最小二乗法によって近似され、捩れ振動に係る超音波の減衰係数(減衰率)α1と当該超音波の波長λ1が算出される。例えば、図8の例では、減衰係数(減衰率)α1が0.32と算出され、波長λ1が4.1cmと算出された。
【0052】
続いて、ステップS104において、CPU150は、超音波検出部120で検出した捩れ振動に係る超音波に基づいて、当該超音波の音速V1を算出する。
【0053】
具体的に、ステップS104では、数式3を用いて捩れ振動に係る超音波の音速V1を算出する。例えば、被験体200の骨部を伝播する捩れ振動に係る超音波の周波数f1が53.66kHzであった場合、ステップS103で減衰係数α1と共に算出された波長λ1の値を用いて、当該波長λ1の値と周波数f1の値を数式3に代入することにより、音速V1が2200m/sと算出される。
【0054】
続いて、ステップS105において、CPU150は、第1の切替スイッチ101を縦振動子112側にして、縦振動子112から被験体200の骨部(踵骨201〜脛骨202)に対して縦振動を与える超音波を発振させる。この際、自動同調・一定歪加振部160は、被験体200の骨部(踵骨201〜脛骨202)を伝播する縦振動に係る超音波が共鳴した状態になるように縦振動子112から発振する超音波を共振周波数に同調させ、また、検出素子12nからの検出信号を負帰還させて被験体200の骨部を一定歪みで振動させるための駆動電圧を縦振動子112に供給する。
【0055】
続いて、ステップS106において、超音波検出部120は、縦振動子112から発振され、被験体200の骨部(踵骨201〜脛骨202)を伝播した縦振動に係る超音波を、被験体200を介して検出する。
【0056】
続いて、ステップS107において、CPU150は、縦振動子112から発振された超音波に対して超音波検出部120で検出した縦振動に係る超音波の減衰係数(減衰率)α2を算出する。
【0057】
具体的に、ステップS107では、まず、位相検波部140において、超音波検出部120の各検出素子(121〜12n)で検出された縦振動に係る超音波の位相値φ及び位相相関振幅値rを検出する。
【0058】
図9は、22歳男性Sの脛骨を伝播した縦振動に係る超音波の位相値φ及び位相相関振幅値rを示す特性図である。図9の横軸は検出素子12nからの各検出素子の距離を示し、左縦軸は位相相関振幅値r、右縦軸は位相値φを示している。図9には、各位相値φ及び位相相関振幅値rの測定値と、最小二乗法によりフィッティングして算出される各位相相関振幅値rの算出値を示している。
【0059】
超音波検出部120の各検出素子によってとびとびにサンプリングされた縦振動に係る超音波は、CPU150において、上述した数式1に最小二乗法によって近似され、縦振動に係る超音波の減衰係数(減衰率)α2と当該超音波の波長λ2が算出される。例えば、図9の例では、減衰係数(減衰率)α2が0.16と算出され、波長λ2が4.8cmと算出された。ここで、図8、図9の例では、捩れ振動に係る超音波の減衰係数α1が0.32と算出され、縦振動に係る超音波の減衰係数α2が0.16と算出されている。このことからも分かるように、捩れ振動の方がMg(イオン)欠損部2022aの影響を受けやすい。
【0060】
続いて、ステップS108において、CPU150は、超音波検出部120で検出した縦振動に係る超音波に基づいて、当該超音波の音速V2を算出する。
【0061】
具体的に、ステップS108では、数式3を用いて縦振動に係る超音波の音速V2を算出する。例えば、被験体200の骨部を伝播する縦振動に係る超音波の周波数f2が39.58kHzであった場合、ステップS107で減衰係数α2と共に算出された波長λ2の値を用いて、当該波長λ2の値と周波数f2の値を数式3に代入することにより、音速V2が1900m/sと算出される。
【0062】
続いて、ステップS109において、CPU150は、算出した超音波の減衰係数から、骨粗鬆症の進行状況を表す特性として被験体200の骨部の骨年齢を算出する。
【0063】
具体的に、ステップS109では、まず、ステップS103で算出した捩れ振動に係る超音波の減衰係数α1に対して、ステップS107で算出した縦振動に係る超音波の減衰係数α2を除算した比(α1/α2)を求める。そして、メモリ部170に記憶されている図4Aに示す骨粗鬆症進行状況参照データを参照して、求めた比(α1/α2)に対応する健常者における骨年齢を算出する。この際、算出された骨年齢が32歳であるとする。
【0064】
図4Aに示す骨粗鬆症進行状況参照データでは、年齢と共に比(α1/α2)の値が上昇する傾向にある。よって、例えば、被験体200の実年齢に対応する比(α1/α2)の値に対して実際に計測された比(α1/α2)の値が大きい場合には、実年齢に対して当該被験体200の骨年齢が老いている状態(これを、「速老」と称する)となり、一方、被験体200の実年齢に対応する比(α1/α2)の値に対して実際に計測された比(α1/α2)の値が小さい場合には、実年齢に対して当該被験体200の骨年齢が若い状態(これを、「遅老」と称する)となる。
【0065】
続いて、ステップS110において、CPU150は、算出した超音波の音速から、骨粗鬆症の進行状況を表す特性として被験体200の骨部の骨年齢を算出する。
【0066】
具体的に、ステップS110では、まず、ステップS104で算出した捩れ振動に係る超音波の音速V1に対して、ステップS108で算出した縦振動に係る超音波の音速V2を除算した比(V1/V2)を求める。そして、メモリ部170に記憶されている図4Bに示す骨粗鬆症進行状況参照データを参照して、求めた比(V1/V2)に対応する健常者における骨年齢を算出する。この際、算出された骨年齢が34歳であるとする。
【0067】
図4Bに示す骨粗鬆症進行状況参照データでは、年齢と共に比(V1/V2)の値が下降する傾向にある。よって、例えば、被験体200の実年齢に対応する比(V1/V2)の値に対して実際に計測された比(V1/V2)の値が小さい場合には、実年齢に対して当該被験体200の骨年齢が速老となり、一方、被験体200の実年齢に対応する比(V1/V2)の値に対して実際に計測された比(V1/V2)の値が大きい場合には、実年齢に対して当該被験体200の骨年齢が遅老となる。
【0068】
続いて、ステップS111において、CPU150は、ステップS109で算出した骨年齢とステップS110で算出した骨年齢とに応じて、被験体200の骨部における最終的な骨年齢を算出する。
【0069】
具体的に、ステップS111では、ステップS109で骨年齢が32歳と算出され、ステップS110で骨年齢が34歳と算出されているため、これらを平均化処理して、被験体200の骨部における最終的な骨年齢を33歳と算出する。
【0070】
続いて、ステップS112において、CPU150は、ステップS111で算出した被験体200の骨部における骨年齢を表示部180に表示する。これにより、表示された骨年齢から、当該被験体200の骨部における骨粗鬆症の進行状況を定量的に把握することが可能となる。
【0071】
以上のステップS101〜ステップS112の処理を経ることにより、被験体200の骨部を伝播した超音波の減衰係数及び音速に基づく被験体200の骨部の骨年齢の算出、及びその表示がなされる。
【0072】
なお、上述した実施形態では、骨粗鬆症の進行状況を表す特性(骨年齢)の更なる計測精度の向上のために、被験体200の骨部を伝播した超音波の減衰係数及び音速の両方を算出するようにしているが、本発明においては、何れか一方を用いて骨粗鬆症の進行状況を表す特性(骨年齢)を算出するようにして処理を簡素化した形態も含まれる。
【0073】
具体的に、例えば、被験体200の骨部を伝播した超音波の減衰係数のみを用いて当該骨部の骨年齢の算出を行う場合には、図7のステップS101〜S103、S105〜S107、S109、及び、S112の各ステップを経る形態を採る。また、例えば、被験体200の骨部を伝播した超音波の音速のみを用いて当該骨部の骨年齢の算出を行う場合には、図7のステップS101、S102、S104〜S106、S108、S110、及び、S112の各ステップを経る形態を採る。
【0074】
また、上述した実施形態では、骨粗鬆症の進行状況を表す特性(骨年齢)の更なる計測精度の向上のために、被験体200の骨部を伝播した捩れ振動に係る超音波の検出に加えて縦振動に係る超音波の検出を行うようにしているが、本発明においては、捩れ振動に係る超音波の検出のみを行うようにして処理を簡素化した形態も含まれる。
【0075】
具体的に、捩れ振動に係る超音波の検出のみを行って被験体200の骨部の骨年齢の算出を行う場合には、まず、メモリ部170に予め用意しておく骨粗鬆症進行状況参照データとして、図4A及び図4Bに示す各骨粗鬆症進行状況参照データにおいてその縦軸を、それぞれ、捩れ振動に係る超音波の減衰係数α1及び捩れ振動に係る超音波の音速V1に変更した際の骨年齢の特性とする。そして、この場合、図7のステップS101〜S104の処理を経た後、ステップS109において、ステップS103で算出した捩れ振動に係る超音波の減衰係数α1に基づいて、メモリ部170に記憶されている骨粗鬆症進行状況参照データから被験体200の骨部の骨年齢を算出する。続いて、ステップS110において、ステップS104で算出した捩れ振動に係る超音波の音速V1に基づいて、メモリ部170に記憶されている骨粗鬆症進行状況参照データから被験体200の骨部の骨年齢を算出し、更に、ステップS111及びステップS112の各ステップを経る形態を採る。
【0076】
さらに、上述した実施形態では、ステップS110において、ステップS104で算出した捩れ振動に係る超音波の音速V1に対して、ステップS108で算出した縦振動に係る超音波の音速V2を除算した比(V1/V2)を求め、図4Bに示す骨粗鬆症進行状況参照データを参照して、求めた比(V1/V2)に対応する健常者における骨年齢を算出するようにしているが、例えば、被験体200の骨部におけるポアソン比を求めて健常者における骨年齢を算出する形態も本発明に適用できる。このポアソン比について、以下に説明する。
【0077】
ここで、密度ρの媒質を伝播する捩れ振動に係る超音波の音速V1、及び、密度ρの媒質を伝播する縦振動に係る超音波の音速V2は、当該媒質の剛性率(ずり弾性率)をG、当該媒質のヤング率をEとすると、それぞれ、図5に示すように、以下の数式4及び数式5で表せる。
V1=√(G/ρ) ・・・(数式4)
V2=√(E/ρ) ・・・(数式5)
【0078】
また、一般に、ポアソン比νは、以下の数式6で表せる。
G=E/{2(1+ν)} ・・・(数式6)
【0079】
よって、数式4〜数式6から、ポアソン比νは、以下の数式7で表せる。
ν=E/(2G)−1
=(1/2)・(V2/V1)2−1 ・・・(数式7)
【0080】
このポアソン比νによる形態では、予めメモリ部170に、横軸に骨年齢をとり、縦軸に被験体200の骨部におけるポアソン比νをとった際の健常者の特性に係る骨粗鬆症進行状況参照データを用意しておく。ここで、このポアソン比νによる骨粗鬆症進行状況参照データは、図4Bに示す音速V1と音速V2との比(V1/V2)における骨粗鬆症進行状況参照データを、数式7に示す関係に基づいて変形させたものとなる。
【0081】
具体的に、このポアソン比νによる形態では、まず、ステップS104で算出した捩れ振動に係る超音波の音速V1と、ステップS108で算出した縦振動に係る超音波の音速V2とに基づいて、数式7を用いてポアソン比νを求める。そして、メモリ部170に記憶されている、ポアソン比νによる骨粗鬆症進行状況参照データを参照して、求めたポアソン比νに対応する健常者における骨年齢を算出することになる。以上により、ポアソン比を用いた健常者の骨年齢を算出する形態が実施される。
【0082】
さらに、上述した実施形態では、超音波の減衰係数及び音速を算出するのに際して、第2の切替スイッチ102を切り替えて超音波検出部120の各検出素子(121〜12n)における各検出信号を用いて算出するようにしているが、例えば、第2の切替スイッチ102を切り替えずに、ある1つの検出素子の検出信号を継続的に取得し、当該検出素子の位置での超音波波形に基づいて減衰係数及び音速を算出して、処理を簡素化するようにしてもよい。この場合、超音波の減衰係数については、超音波発振部110から発振された超音波の波形に対する、当該検出素子の位置における超音波波形に基づいて算出する。また、超音波の音速については、当該検出素子で検出した超音波波形に基づいて算出する。
【0083】
さらに、上述した実施形態では、被験体200の一態様として人間(人体)の例を挙げて説明を行ったが、本発明においてはこれに限定されるわけでなく、例えば、被験体200としてラットや、猫、犬などの他の動物を適用することも可能である。
【0084】
本実施形態によれば、被験体200の骨部を伝播した超音波を検出し、その超音波の減衰係数及び音速のうちの少なくとも何れか一方を用いて骨粗鬆症の進行状況を表す特性である骨年齢を算出するようにしたので、被験者の身体に多大な負荷をかけること無く、骨粗鬆症の進行状況を定量的に、且つ、適正に計測することが可能となる。
【0085】
上述した本実施形態に係る骨粗鬆症進行状況計測器を構成する図3の各手段、並びに骨粗鬆症進行状況計測方法を示した図7の各ステップは、メモリ部170に記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体(メモリ部170)は本発明に含まれる。
【0086】
具体的に、前記プログラムは、例えばCD−ROMのような記憶媒体に記録し、或いは各種伝送媒体を介し、コンピュータに提供される。前記プログラムを記録する記憶媒体としては、CD−ROM以外に、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、不揮発性メモリカード等を用いることができる。他方、前記プログラムの伝送媒体としては、プログラム情報を搬送波として伝搬させて供給するためのコンピュータネットワーク(LAN、インターネットの等のWAN、無線通信ネットワーク等)システムにおける通信媒体を用いることができる。また、この際の通信媒体としては、光ファイバ等の有線回線や無線回線などが挙げられる。
【0087】
また、本発明は、コンピュータが供給されたプログラムを実行することにより本実施形態に係る骨粗鬆症進行状況計測器の機能が実現される態様に限られない。そのプログラムがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)或いは他のアプリケーションソフト等と共同して本実施形態に係る骨粗鬆症進行状況計測器の機能が実現される場合も、かかるプログラムは本発明に含まれる。また、供給されたプログラムの処理の全て、或いは一部がコンピュータの機能拡張ボードや機能拡張ユニットにより行われて本実施形態に係る骨粗鬆症進行状況計測器の機能が実現される場合も、かかるプログラムは本発明に含まれる。
【0088】
また、前述した本実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0089】
本発明によれば、被験者の身体に多大な負荷をかけること無く、骨粗鬆症の進行状況を定量的に、且つ、適正に計測することができる。
Claims (12)
- 被験体の骨部に対して捩れ振動を与える超音波と前記骨部に対して縦振動を与える超音波とを発振する発振手段と、
前記骨部を伝播した前記捩れ振動に係る超音波と前記骨部を伝播した前記縦振動に係る超音波とを、前記被験体を介して検出する検出手段と、
前記検出手段で検出した前記捩れ振動に係る超音波に基づいて前記捩れ振動に係る超音波の音速を算出し、前記検出手段で検出した前記縦振動に係る超音波に基づいて前記縦振動に係る超音波の音速を算出する音速算出手段と、
前記音速算出手段で算出した、前記捩れ振動に係る超音波の音速に対して前記縦振動に係る超音波の音速を除算して、前記骨部における骨粗鬆症の進行状況を表す特性を算出する骨粗鬆症進行状況特性算出手段と
を有することを特徴とする骨粗鬆症進行状況計測器。 - 被験体の骨部に対して捩れ振動を与える超音波と前記骨部に対して縦振動を与える超音波とを発振する発振手段と、
前記骨部を伝播した前記捩れ振動に係る超音波と前記骨部を伝播した前記縦振動に係る超音波とを、前記被験体を介して検出する検出手段と、
前記検出手段で検出した前記捩れ振動に係る超音波に基づいて前記捩れ振動に係る超音波の音速を算出し、前記検出手段で検出した前記縦振動に係る超音波に基づいて前記縦振動に係る超音波の音速を算出する音速算出手段と、
前記音速算出手段で算出した前記捩れ振動に係る超音波の音速と前記縦振動に係る超音波の音速とを用いてポアソン比を求めて、前記骨部における骨粗鬆症の進行状況を表す特性を算出する骨粗鬆症進行状況特性算出手段と
を有することを特徴とする骨粗鬆症進行状況計測器。 - 前記発振手段から発振された超音波に対して前記検出手段で検出した超音波の減衰係数を算出する減衰係数算出手段を更に有し、
前記骨粗鬆症進行状況特性算出手段は、前記音速算出手段で算出した音速と前記減衰係数算出手段で算出した減衰係数とに応じて、前記骨部における骨粗鬆症の進行状況を表す特性を算出することを特徴とする請求項1に記載の骨粗鬆症進行状況計測器。 - 被験体の骨部に対して捩れ振動を与える超音波を発振する発振手段と、
前記骨部を伝播した捩れ振動に係る超音波を、前記被験体を介して検出する検出手段と、
前記発振手段から発振された超音波に対して前記検出手段で検出した前記捩れ振動に係る超音波の減衰係数を算出する減衰係数算出手段と、
前記減衰係数算出手段で算出した減衰係数に基づいて、前記骨部における骨粗鬆症の進行状況を表す特性を算出する骨粗鬆症進行状況特性算出手段と
を有することを特徴とする骨粗鬆症進行状況計測器。 - 前記発振手段は、前記骨部に対して縦振動を与える超音波を更に発振するものであり、
前記検出手段は、前記被験体を介して前記骨部を伝播した縦振動に係る超音波を更に検出し、
前記減衰係数算出手段は、前記発振手段から発振された超音波に対して前記検出手段で検出した前記縦振動に係る超音波の減衰係数を更に算出し、
前記骨粗鬆症進行状況特性算出手段は、前記減衰係数算出手段で算出した、前記捩れ振動に係る超音波の減衰係数に対して前記縦振動に係る超音波の減衰係数を除算して、前記骨部における骨粗鬆症の進行状況を表す特性を算出することを特徴とする請求項4に記載の骨粗鬆症進行状況計測器。 - 前記検出手段で検出した超音波に基づいて、当該超音波の音速を算出する音速算出手段を更に有し、
前記骨粗鬆症進行状況特性算出手段は、前記音速算出手段で算出した音速と前記減衰係数算出手段で算出した減衰係数とに応じて、前記骨部における骨粗鬆症の進行状況を表す特性を算出することを特徴とする請求項4に記載の骨粗鬆症進行状況計測器。 - 前記骨粗鬆症進行状況特性算出手段により算出された特性を表示する表示手段を更に有することを特徴とする請求項1または2に記載の骨粗鬆症進行状況計測器。
- 前記骨粗鬆症進行状況特性算出手段により算出された特性を表示する表示手段を更に有することを特徴とする請求項4に記載の骨粗鬆症進行状況計測器。
- 前記骨粗鬆症進行状況特性算出手段により算出される特性は、前記骨部の骨年齢であることを特徴とする請求項1または2に記載の骨粗鬆症進行状況計測器。
- 前記骨粗鬆症進行状況特性算出手段により算出される特性は、前記骨部の骨年齢であることを特徴とする請求項4に記載の骨粗鬆症進行状況計測器。
- 被験体の骨部に対して捩れ振動を与える超音波と前記骨部に対して縦振動を与える超音波とを発振する発振ステップと、
前記骨部を伝播した前記捩れ振動に係る超音波と前記骨部を伝播した前記縦振動に係る超音波とを、前記被験体を介して検出する検出ステップと、
前記検出ステップで検出した前記捩れ振動に係る超音波に基づいて前記捩れ振動に係る超音波の音速を算出し、前記検出手段で検出した前記縦振動に係る超音波に基づいて前記縦振動に係る超音波の音速を算出する音速算出ステップと、
前記音速算出ステップで算出した、前記捩れ振動に係る超音波の音速に対して前記縦振動に係る超音波の音速を除算して、前記骨部における骨粗鬆症の進行状況を表す特性を算出する骨粗鬆症進行状況特性算出ステップと
を有することを特徴とする骨粗鬆症進行状況計測方法。 - 被験体の骨部に対して捩れ振動を与える超音波を発振する発振ステップと、
前記骨部を伝播した捩れ振動に係る超音波を、前記被験体を介して検出する検出ステップと、
前記発振ステップにおいて発振された超音波に対して前記検出ステップで検出した前記捩れ振動に係る超音波の減衰係数を算出する減衰係数算出ステップと、
前記減衰係数算出ステップで算出した減衰係数に基づいて、前記骨部における骨粗鬆症の進行状況を表す特性を算出する骨粗鬆症進行状況特性算出ステップと
を有することを特徴とする骨粗鬆症進行状況計測方法。
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