JP4980964B2 - ワーク断裁装置およびその方法 - Google Patents

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本発明は、長尺のシートを断裁する装置およびその方法に関し、特にティシュの積層体の断裁幅を変更する場合に好適である。
相互に重なり合うように折り畳まれた状態で各種パッケージに収容されるティシュペーパーは、長尺のウェブ状シートをインターフォルダによって相互に重なり合うように折り畳み、これをカッタにより所定間隔で断裁される。
特許文献1には、ウェブ状積層シートを形成するためのインターフォルダに関する技術が開示されており、数百枚のウェブ状シートを1つのウェブ状積層シートとして折り畳むことができる。また、特許文献2には、このようなウェブ状積層シートを断裁するためのカッタに関する技術が開示されている。これによると、ウェブ状積層シートを挟持するためのフライトバー(クリート)を無端チェーンに連結してこれを旋回駆動し、隣接するフライトバーの間をカッタが通過することによって、ウェブ状積層シートを断裁するようにしている。
特開2006−240750号公報 特表平11−506057号公報
特許文献2においては、カッタによるウェブ状積層シートの断裁長さの整数倍と、フライトバーを支持する無端チェーンの全長とを常に一致させる必要があり、しかもウェブ状積層シートの断裁長さと無端チェーンに対するフライトバーの取り付けピッチとを合致させておく必要がある。
このため、ウェブ状積層シートの断裁長さを自由に変更することが基本的に不可能であり、仮にできたとしても、無端チェーンやフライトバーなどを全交換する必要があり、設備の稼働効率を著しく低下させてしまうこととなる。近年、商品の多様化に対する要求に伴い、寸法、特に断裁長の異なるティシュペーパーの積層体が必要になりつつある。このような観点から、設備の稼働効率の低下を抑制しつつ、断裁長さを任意に変更し得る装置に対する要求が生じている。
本発明の目的は、長尺のシート、特にティシュの積層体に対する断裁幅を容易に変更し得る装置およびその方法を提供することにある。
本発明の第1の形態は、長尺のワークを挟持してこれを搬送するための一対のクリート群と、これら一対のクリート群を同期駆動するための一対の無端チェーンと、これら一対の無端チェーンの旋回動作に同期して前記一対のクリート群に挟持される長尺のワークを断裁するカッタとを具えたワーク断裁装置であって、前記クリート群を構成する個々のクリートは、所定間隔で前記無端チェーンのリンクプレートにブラケットを介して連結されるベースブロックと、このベースブロックから突出するように当該ベースブロックに対して取り外し可能に固定されてワークを挟持するためのクリート本体とを有することを特徴とするものである。
本発明においては、カッタによるワークの断裁ピッチの変更に伴い、無端チェーンの旋回速度に対するカッタの断裁周期を変更する。また、カッタによるワーク断裁位置にあるクリート本体をベースブロックから取り外すことにより、カッタに対するクリート本体の干渉を防止する。
本発明の第1の形態によるワーク断裁装置において、ベースブロックおよびクリート本体がワークの搬送方向に対して交差するそれらの長手方向に沿って抜き差し可能な嵌合部を有するものであってよい。この場合、ベースブロックおよびクリート本体の嵌合部の一方にあり溝部を形成すると共に他方にこのあり溝部に対して係合するあり部を形成するようにしてもよい。
クリート本体のワークを挟持する部分が、ベースブロックに対し、ワークの搬送方向に沿って変更可能であることが好ましい。この場合、クリート本体のワークを挟持する部分が、ワークの搬送方向に沿った幅寸法の異なるものと、ベースブロックに対しワークの搬送方向に沿ってオフセット状態となったものとを有することができる。
本発明の第2の形態は、クリート本体のワークを挟持する部分が、ベースブロックに対し、ワークの搬送方向に沿って変更可能な本発明の第1の形態によるワーク断裁装置を用いたワーク断裁方法であって、無端チェーンの1旋回周長とカッタによるワークの断裁ピッチの整数倍とが合致するように、カッタによるワークの断裁ピッチを設定するステップと、無端チェーンの任意の位置を断裁基準位置として設定するステップと、この断裁基準位置および当該断裁基準位置から各断裁ピッチ毎に各断裁ピッチの直近に配されるクリート本体がカッタの断裁動作に対して干渉するか否かを判定するステップと、干渉すると判断されたクリート本体をカッタの断裁動作に対して干渉しないように、当該クリート本体の取り付け状態を変更するステップとを具えたことを特徴とするものである。
本発明においては、ワークの断裁ピッチの変更に伴い、無端チェーンの旋回速度に対するカッタの断裁周期を変更する。また、カッタによるワーク断裁位置にあるクリート本体をベースブロックから取り外し、カッタに対するクリート本体の干渉を防止する。
本発明の第2の形態によるワーク断裁方法において、クリート本体の取り付け状態を変更するステップは、クリート本体をベースブロックから取り外すステップと、ワークを挟持する部分の幅寸法が異なるクリート本体と交換するステップと、クリート本体のワークを挟持する部分がベースブロックに対しワークの搬送方向に沿ってオフセット状態となったクリート本体と交換するステップとの少なくとも1つのステップを含むことが好ましい。
本発明のワーク断裁装置によると、クリート群を構成する個々のクリートが、所定間隔で無端チェーンのリンクプレートにブラケットを介して連結されるベースブロックと、このベースブロックから突出するように当該ベースブロックに対して取り外し可能に固定されてワークを挟持するためのクリート本体とを有するので、カッタによるワークの断裁ピッチを変更する場合、一対のクリート群や無端チェーンなどを全交換することなく、カッタによる断裁動作に対して干渉する位置にあるクリート本体をベースブロックから取り外すだけで対応することが可能となる。この結果、装置の可動効率の低下を抑制しつつ低コストにてワークの断裁ピッチを変更することができる。
ベースブロックおよびクリート本体がワークの搬送方向に対して交差するそれらの長手方向に沿って抜き差し可能な嵌合部を有する場合、無端チェーンの旋回動作に伴って発生する遠心力により、ベースブロックからクリート本体が抜け外れるような事故を未然に防止することができる。特に、ベースブロックおよびクリート本体の嵌合部の一方にあり溝部を形成すると共に他方にこのあり溝部に対して係合するあり部を形成した場合、ベースブロックに対してクリート本体を確実に係合させることができる。
クリート本体のワークを挟持する部分がベースブロックに対し、ワークの搬送方向に沿って変更可能な場合、ベースブロックからクリート本体を取り外した状態でワークをカッタにより断裁する際に生ずる可能性がある不具合を未然に防止することができる。特に、クリート本体のワークを挟持する部分が、ワークの搬送方向に沿った幅寸法の異なるものと、ベースブロックに対しワークの搬送方向に沿ってオフセット状態となったものとを有する場合、最適な形状のクリート本体に交換することができ、ワークの断裁ピッチを変更した場合であっても、ワークを常に好ましい状態で挟持することができる。
本発明の第2の形態によるワーク断裁方法によると、無端チェーンの1旋回周長とカッタによるワークの断裁ピッチの整数倍とが合致するように、カッタによるワークの断裁ピッチを設定し、無端チェーンの任意の位置を断裁基準位置として設定し、この断裁基準位置および当該断裁基準位置から各断裁ピッチ毎に各断裁ピッチの直近に配されるクリート本体がカッタの断裁動作に対して干渉するか否かを判定し、干渉すると判断されたクリート本体をカッタの断裁動作に対して干渉しないように、当該クリート本体の取り付け状態を変更するようにしたので、カッタによるワークの断裁ピッチを変更する場合、一対のクリート群や無端チェーンなどを全交換することなく、カッタによる断裁動作に対して干渉する位置にあるクリート本体をベースブロックから取り外すだけで対応することが可能となる。この結果、装置の可動効率の低下を抑制しつつ低コストにてワークの断裁ピッチを変更することができる。
クリート本体の取り付け状態を変更するステップが、クリート本体をベースブロックから取り外すステップと、ワークを挟持する部分の幅寸法が異なるクリート本体と交換するステップと、クリート本体のワークを挟持する部分がベースブロックに対しワークの搬送方向に沿ってオフセット状態となったクリート本体と交換するステップとの少なくとも1つのステップを含む場合、カッタに対して干渉する位置にあるクリートを干渉が起こらない最適な形状のクリート本体に交換してワークを常に好ましい状態で挟持することができる。
本発明によるワーク断裁装置をウェブ状積層シートに対して応用した実施形態について、図1〜図6を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明はこのような実施形態のみに限らず、シート状をなす長尺のワークに対して断裁幅を変更する必要がある他の任意の技術にも応用することができる。
本実施形態におけるワーク断裁装置を模式的に図1に示し、その動力伝達機構を展開状態で図2に模式的に示す。このワーク断裁装置10は、例えば特許文献1などに開示されたマルチスタンド方式のインターフォルダによって相互に重なり合うように積層状態で折り畳まれたティシュペーパーを紙箱に収容するために所定寸法に断裁するものである。従って、図示しないインターフォルダにより形成された積層状態のティシュペーパーの連続体(以下、これをウェブ状積層シートと呼称する)Wは、本実施形態におけるワーク断裁装置10に搬入され、ここで所定寸法に断裁される。断裁された積層状態のティシュペーパー(以下、これを積層シート製品と呼称する)Pは、受け渡し案内レール11から加速コンベヤ12に送り出され、個々の積層シート製品Pの断裁間隔が拡げられた状態となって図示しない箱詰め工程へと搬出される。
このワーク断裁装置10は、上下一対のクリート13群と、これら一対のクリート13群を同期駆動するための上下一対の無端チェーン14U,14L(以下、単に14と記述する場合がある)と、一対のクリート13群に挟持されるウェブ状積層シートWを断裁するカッタ15とを具えている。一対のクリート13群は、ウェブ状積層シートWを挟持してこれを搬送するためのものであり、カッタ15は、一対の無端チェーン14の旋回動作に同期して駆動される。ワーク断裁装置10のベッド16上には、一対の無端チェーン14を支持するフレーム17と、カッタ15を搭載するための架台18とが設置されている。
上下一対の無端チェーン14は、フレーム17に対して回転自在に支持された駆動スプロケット19U,19Lおよび従動スプロケット20を含む複数のスプロケット19U,19L,20群にそれぞれ巻き掛けられている。図1中、下側に配された無端チェーン(以下、下部無端チェーンと呼称する)14Lの駆動スプロケット19Lと、図1中、上側の配された無端チェーン(以下、上部無端チェーンと呼称する)14Uの駆動スプロケット19Uとは、それぞれ歯車箱21およびスプライン軸継手22を介して相互に連結されている。このように、下部無端チェーン14Lの駆動スプロケット19Lと、上部無端チェーン14Uの駆動スプロケット19Uとの間にスプライン軸継手22を介在させたことにより、必要に応じてこれらの間隔を任意に変更することが可能である。
下部無端チェーン14Lの搬出端と加速コンベヤ12の搬入端との間には、断裁された積層シート製品Pがこれらの間に落下するのを防止するための一対の受け渡し案内レール11が配されている。これら受け渡し案内レール11による積層シート製品Pの搬送面は、下部無端チェーン14Lおよび加速コンベヤ12による積層シート製品Pの搬送面に対して基本的に同一平面上にある。また、受け渡し案内レール11の上流端側は、下部無端チェーン14Lの搬出端側において、後述する下部無端チェーン14Lに取り付けられる下部クリート本体23Lの搬送面の直下に入り込むようになっており、断裁された積層シート製品Pの搬送方向前端側が確実に受け渡し案内レール11の搬送面に乗り上げるように配慮されている。
図1中の矢視III部を抽出拡大して図3に示し、そのIV−IV矢視断面構造を図4に示し、その矢視V部を抽出拡大して図5に示し、図3中のVI−VI矢視構造を図6に示す。クリート13群を構成する個々のクリート13は、ベースブロック24と、ワークであるウェブ状積層シートWを挟持するためのクリート本体23U,23L(以下、単に23と記述する場合がある)とを有する。ベースブロック24は、無端チェーン14のピッチと等しい所定間隔で無端チェーン14のリンクプレート25と一体のブラケット26にボルト27およびナット28を介して連結され、各無端チェーン14の全幅に亙って延在している。クリート本体23は、このベースブロック24からウェブ状積載シートWの搬送ライン上に突出するように、ベースブロック24に対して取り外し可能に固定される。本実施形態において、ワークである積層シート製品Pまたはウェブ状積層シートWを挟持するクリート本体23の部分は、後述するようにワークの搬送方向に沿った幅寸法が異なるものが用意されており、ベースブロック24と同じ幅のものと、ベースブロック24に対しウェブ状積層シートWの搬送方向に沿って何れかにオフセット状態となったものとを有する。これらベースブロック24およびクリート本体23は、ウェブ状積層シートWの搬送方向に対して交差するそれらの長手方向に沿って抜き差し可能な嵌合部29を有し、本実施形態における嵌合部29の一方にはあり溝部29aが形成され、他方にはこのあり溝部29aに対して係合するあり部29bが形成されている。クリート本体23には、ベースブロック24の長手方向中央部に形成された嵌合穴30に対して先端部が係合する止めねじ31が装着されており、この止めねじ31を操作することにより、ベースブロック24に対するクリート本体23の固定または着脱を行うことができる。このように、嵌合部29をあり構造にすることにより、無端チェーン14の旋回に伴って発生する遠心力によるベースブロック24に対するクリート本体23の抜け外れを確実に防止することができる。
本実施形態においては、ウェブ状積層シートWを介して後述するカッタ15の丸鋸32による断裁圧力を受ける図1中、下部無端チェーン14Lに連結されるクリート本体23(以下、これを下部クリート本体23Lと記述する)は、基本的に下部無端チェーン14Lのリンクピッチ毎に配置され、図1中、上部無端チェーン14Uに連結されるクリート本体23(以下、これを上部クリート本体23Uと記述する)は、基本的にこの上部無端チェーン14Uのリンクピッチの2倍の間隔で配置される。
なお、下部クリート本体23Uには、下部無端チェーン14Lによる積層シート製品Pの搬出端側において、上述した受け渡し案内レール11の上流端側を入り込ませるための溝部33が形成されている。本実施形態では、上部クリート本体23Uにも溝部33を形成してあるが、これは上部クリート本体23Uを下部クリート本体23Lとして使用する場合を配慮したためである。つまり、本質的に上部クリート本体23Uに溝部33を形成する必要はないけれども、カッタ15の旋回方向を逆に設定した場合、つまり断裁圧力が上部クリート本体23U側に作用する場合、クリート本体23のレイアウトを上述した場合と逆に設定することが好ましいことは言うまでもない。
前記架台18には、複数本の連結ピン34が相隔てて水平方向に突設され、カッタフレーム35の基端部には、これら連結ピン34を摺動自在に係合保持する長孔36が形成されている。これら長孔36は、図示しない同一の曲率中心軸線を持つ円弧状をなしており、架台18とカッタフレーム35とを連結するターンバックル37を操作することにより、カッタフレーム35の傾き、すなわちカッタ15の旋回中心軸線の傾斜角を変更することができる。本実施形態におけるカッタ15は、カッタフレーム35に軸受38を介して回転自在に取り付けられた旋回軸39と、この旋回軸39と一体に旋回する旋回アーム40と、この旋回アーム40の両端部に取り付けられる一対のカッタヘッド41とを有する。カッタヘッド41は、ウェブ状積層シートWを断裁するための丸鋸32と、この丸鋸32を駆動する丸鋸用駆動モータ42とを有する。これら一対のカッタヘッド41は、丸鋸32の回転中心軸線がウェブ状積層シートWの搬送方向と平行となるように、旋回アーム40の両端部に枢軸43を介してそれぞれ揺動可能に取り付けられ、旋回軸39の駆動回転に伴って旋回軸39回りを公転すると同時に旋回アーム40に対して枢軸43を中心とする首振り運動を行う。
上述したカッタフレーム35の傾きは、ウェブ状積層シートWに対する丸鋸32の断裁面が搬送方向に対して直交するように、ウェブ小積層シートWの搬送速度に対してウェブ状積層シートWを断裁する際の丸鋸32のウェブ状積層シートWに対する通過時間に応じて変更される。なお、図4中の円弧状をなす二点鎖線は、丸鋸32の外周縁の通過軌跡を示す。
設備のライン駆動軸44からの動力は、歯付きベルト45により第1歯車箱46の入力スプロケット47に伝達される。この第1歯車箱46の出力スプロケット48からの動力は、一方がアイドル歯車49を介して下部無端チェーン14Lの駆動スプロケット19と一体の駆動歯車50に伝達され、他方は歯付きベルト51を介して第2歯車箱52の入力スプロケット53に伝達される。第2歯車箱52の出力スプロケット54には、カッタ15の旋回軸39に取り付けられた駆動スプロケット55が歯付きベルト56を介して連結されている。これにより、旋回軸39に支持されたカッタヘッド41の旋回動作を無端チェーン14によるウェブ状積層シートWの搬送動作に対して同期させることができる。
このように、本実施形態では歯付きベルト45,51,56やスプロケット19,20,47,48,53〜55などを用いて無端チェーン14によるウェブ状積層シートWの搬送動作とカッタヘッド41の旋回動作とを機械的に同期させるようにしているため、例えばアイドル歯車49の歯数と駆動歯車50の歯数との組み合わせに制約が生ずるが、稼働中に停電などが発生しても無端チェーン14とカッタ15との同期状態を常に維持することができるという安全上の利点がある。しかしながら、無端チェーン14の駆動源とカッタ15の駆動源とを別々にしてこれら2つの駆動源を電気的に同期させるようにすることも可能であり、この場合には断裁幅の変更を任意に設定することが容易である上、アイドル歯車49および駆動歯車50の段取り替えの手間も省くことが可能となる。
次に、このような設備を用い、リンクピッチが25.4mmでリンク数が268個の上下一対の無端チェーン14L,14Uを用い、ウェブ状積層シートWの断裁長を234.7mm(29回断裁)または226.9mm(30回断裁)に変更できるようにした場合について具体的に説明する。これは、134枚の歯数の駆動歯車50に対し、145,150枚の歯数のアイドル歯車49を用い、無端チェーン14L,14Uの1回転当たりの断裁回数を29回または30回に切り替えることにより、ウェブ状積層シートWの断裁長を234.7mmまたは226.9mmに変更できるようにした場合である。基本的には、幅寸法が16mmのクリート13を使用し、必要に応じて幅寸法やオフセット量が異なるクリート本体23を複数種類用意した。また、各断裁位置Cにて丸鋸32と干渉する可能性がある場合、断裁位置Cを挟んで上流側の下部クリート本体23Lと下流側の下部クリート本体23Lとの間隔が約27・となるような幅寸法の下部クリート本体23を用いている。また、断裁位置Cに対して上流側で直近する上部クリート本体23Uは、対応する下部クリート本体23Lの幅寸法と同じものを使用している。この場合、幅寸法が同じであっても、オフセット方向が逆になるので別部品となる。
このような一対の無端チェーン14L,14Uに対するクリート13の組み付け例を表1に示す。表1中の長さは、クリート本体23の幅寸法を示し、記号UおよびDはオフセット方向を示す。例えば、U19.9mmは、幅寸法が19.9mmであって、下部クリート本体23Lを基準として下流側にオフセットされていることを示し、D25.4mmは、幅寸法が25.4mmであって、下部クリート本体23Lを基準として上流側にオフセットされていることを示す。
Figure 0004980964
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表1に示した例では、交換するクリート本体23をできるだけ少なくするように工夫している。この結果、基本となる幅が16.0mmのクリート本体23の他に、オフセット方向が正反対となる16組32種類のクリート本体23と、単独で用いられる5種類のクリート本体23とを用意することにより、交換の手間を最小限に抑えることができる。
上述した実施形態において、ウェブ状積層シートWの断裁長を219.6mm(31回断裁)に設定することも可能である。この場合、クリート13のレイアウト変更と共に155枚の歯数のアイドル歯車49に交換する必要があり、さらに幅寸法の異なる数種類のクリート本体23を用意する必要がある。
このように、表1に示した実施形態においては、断裁長を変更することができない既存の設備に対して最小限の変更を意図しているため、比較的多種類のクリート本体13を用意する必要がある。しかしながら、設備を新たに設計する場合、各断裁長を無端チェーン14のピッチの整数分のn倍(nは整数)か、あるいは整数倍に設定すると共に、これら断裁長の最小公倍数となるようなリンク数を持つ無端チェーン14を用いることが段取り替え作業を短縮する上で有効である。この場合、クリート本体の種類を極めて少なくすることが可能となることも容易に理解し得よう。
なお、本発明はその特許請求の範囲に記載された事項のみから解釈されるべきものであり、上述した実施形態においても、本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が記載した事項以外に可能である。つまり、上述した実施形態におけるすべての事項は、本発明を限定するためのものではなく、本発明とは直接的に関係のないあらゆる構成を含め、その用途や目的などに応じて任意に変更し得るものである。
本発明によるワーク断裁装置の主要部の外観を模式的に表す側面図である。 図1に示したワーク断裁装置における動力伝達機構の展開図である。 図1に示したワーク断裁装置のクリートの部分を抽出拡大した側面図である。 図3中のIV−IV矢視に沿った断面図である。 図4中の矢視V部の抽出拡大断面図である。 図3中のVI−VI矢視に沿った一部破断平面図である。
符号の説明
C 断裁位置
P 積層シート製品
W ウェブ状積層シート
10 ワーク断裁装置
11 受け渡し案内レール
12 加速コンベヤ
13 クリート
14U,14L 無端チェーン
15 カッタ
16 ベッド
17 フレーム
18 架台
19U,19L 駆動スプロケット
20 従動スプロケット
21 歯車箱
22 スプライン軸継手
23U,23L クリート本体
24 ベースブロック
25 リンクプレート
26 ブラケット
27 ボルト
28 ナット
29 嵌合部
29a あり溝部
29b あり部
30 嵌合穴
31 止めねじ
32 丸鋸
33 溝部
34 連結ピン
35 カッタフレーム
36 長孔
37 ターンバックル
38 軸受
39 旋回軸
40 旋回アーム
41 カッタヘッド
42 丸鋸用駆動モータ
43 枢軸
44 ライン駆動軸
45 歯付きベルト
46 第1歯車箱
47 入力スプロケット
48 出力スプロケット
49 アイドル歯車
50 駆動歯車
51 歯付きベルト
52 第2歯車箱
53 入力スプロケット
54 出力スプロケット
55 駆動スプロケット
56 歯付きベルト

Claims (7)

  1. 長尺のワークを挟持してこれを搬送するための一対のクリート群と、これら一対のクリート群を同期駆動するための一対の無端チェーンと、これら一対の無端チェーンの旋回動作に同期して前記一対のクリート群に挟持される長尺のワークを断裁するカッタとを具えたワーク断裁装置であって、前記クリート群を構成する個々のクリートは、
    所定間隔で前記無端チェーンのリンクプレートにブラケットを介して連結されるベースブロックと、
    このベースブロックから突出するように当該ベースブロックに対して取り外し可能に固定されてワークを挟持するためのクリート本体と
    を有することを特徴とするワーク断裁装置。
  2. 前記ベースブロックおよび前記クリート本体は、ワークの搬送方向に対して交差するそれらの長手方向に沿って抜き差し可能な嵌合部を有することを特徴とする請求項1に記載のワーク断裁装置。
  3. 前記ベースブロックおよび前記クリート本体の前記嵌合部の一方にはあり溝部が形成され、他方にはこのあり溝部に対して係合するあり部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のワーク断裁装置。
  4. 前記クリート本体のワークを挟持する部分は、前記ベースブロックに対し、ワークの搬送方向に沿って変更可能であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のワーク断裁装置。
  5. 前記クリート本体のワークを挟持する部分は、ワークの搬送方向に沿った幅寸法が異なるものと、前記ベースブロックに対しワークの搬送方向に沿ってオフセット状態となったものとを有することを特徴とする請求項4に記載のワーク断裁装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載のワーク断裁装置を用いたワーク断裁方法であって、
    無端チェーンの1旋回周長とカッタによるワークの断裁ピッチの整数倍とが合致するように、カッタによるワークの断裁ピッチを設定するステップと、
    無端チェーンの任意の位置を断裁基準位置として設定するステップと、
    この断裁基準位置および当該断裁基準位置から各断裁ピッチ毎に各断裁ピッチの直近に配されるクリート本体がカッタの断裁動作に対して干渉するか否かを判定するステップと、
    干渉すると判断されたクリート本体をカッタの断裁動作に対して干渉しないように、当該クリート本体の取り付け状態を変更するステップと
    を具えたことを特徴とするワーク断裁方法。
  7. クリート本体の取り付け状態を変更するステップは、クリート本体をベースブロックから取り外すステップと、ワークを挟持する部分の幅寸法が異なるクリート本体と交換するステップと、クリート本体のワークを挟持する部分がベースブロックに対しワークの搬送方向に沿ってオフセット状態となったクリート本体と交換するステップとの少なくとも1つのステップを含むことを特徴とする請求項6に記載のワーク断裁方法。
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