JP4980747B2 - 回転電機 - Google Patents

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本発明は、回転電機に関し、特に回転子の冷却構造に関する。
回転電機の冷却構造としては、様々な構造が提案されている。例えば下記特許文献1においては、軸心から回転子内に冷媒を供給し、回転子内に供給された冷媒を回転子の径方向に沿って延びる冷媒流路を通して回転子と固定子との間の空隙に供給している。
また、下記特許文献2においては、回転子の鉄心を所定の空隙を設けてケースで覆い、軸心内部に冷媒流路を設けるとともに前記空隙に対応する位置に冷媒流路の開口部を設け、軸心の一端から冷媒流路を介して回転子の鉄心とケースとの間の空隙に冷媒を供給することで、回転子の鉄心を冷却している。
その他にも、下記特許文献3〜7による回転電機の冷却構造が開示されている。
特開平6−159825号公報 特開平9−163682号公報 特開平5−49236号公報 特開平5−236704号公報 特開平9−46973号公報 特開平9−9561号公報 特開平7−115742号公報
特許文献1においては、回転子と固定子との間の空隙に冷媒を供給しているため、回転子が固定子に対して回転するときに冷媒にせん断力が作用して引き摺り損失が発生する。その結果、回転電機の効率低下を招くことになる。
また、特許文献2においては、引き摺り損失は生じないものの、回転子の鉄心を覆うケースが回転子の磁気特性に与える影響を抑えるためには、ケースに非金属材料を用いる必要がある。その結果、回転子と固定子との間の磁気的ギャップ量が増大し、回転電機の効率低下を招くことになる。
本発明は、回転電機の効率低下を抑えながら、回転子の外周部に配設された導体または磁極の除熱を効率よく行うことができる回転電機を提供することを目的とする。
本発明に係る回転電機は、上述した目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明に係る回転電機は、鉄心の外周部に導体または磁極が配設された回転子であって、その回転中心軸に沿って軸心が配設された回転子と、鉄心の外周部と対向配置された固定子と、を備える回転電機であって、液体冷媒を回転子内部に供給するための冷媒供給口が軸心の一端部に形成され、冷媒供給口と連通し、冷媒供給口から供給された液体冷媒によって鉄心の外周部に配設された導体または磁極の除熱を行うための除熱流路が鉄心に形成され、除熱流路と連通し、除熱流路に供給された液体冷媒を回転子内部から排出するための冷媒排出口が軸心の一端部または他端部に形成され、軸心から回転子の外周部へ向かって延びる流路であって、軸心側の端部が冷媒供給口と連通し、回転子の外周部側の端部が除熱流路の一端部と連通する供給側流路が回転子内部に形成され、軸心から回転子の外周部へ向かって延びる流路であって、軸心側の端部が冷媒排出口と連通し、回転子の外周部側の端部が除熱流路の他端部と連通する排出側流路が回転子内部に形成され、供給側流路を流れる液体冷媒と回転子との接触面積、及び排出側流路を流れる液体冷媒と回転子との接触面積の少なくとも一方は、軸心側よりも回転子の外周部側の方が大きいことを要旨とする。
本発明によれば、回転電機の効率低下を抑えながら、回転子の回転による遠心力及び回転子からの受熱による液体浮力を利用して、回転子の外周部に配設された導体または磁極の除熱を効率よく行うことができる。さらに、本発明によれば、供給側流路を流れる液体冷媒と回転子との接触面積、及び排出側流路を流れる液体冷媒と回転子との接触面積の少なくとも一方は、軸心側よりも回転子の外周部側の方が大きいことで、冷媒排出ポートと冷媒供給ポートとの圧力差を増大させることができ、回転子への液体冷媒の輸送動力を低減することができる。
また、本発明に係る回転電機は、鉄心の外周部に導体または磁極が配設された回転子であって、その回転中心軸に沿って軸心が配設された回転子と、鉄心の外周部と対向配置された固定子と、を備える回転電機であって、液体冷媒を回転子内部に供給するための冷媒供給口が軸心の一端部に形成され、冷媒供給口と連通し、冷媒供給口から供給された液体冷媒によって鉄心の外周部に配設された導体または磁極の除熱を行うための除熱流路が鉄心に形成され、除熱流路と連通し、除熱流路に供給された液体冷媒を回転子内部から排出するための冷媒排出口が軸心の一端部または他端部に形成され、軸心から回転子の外周部へ向かって延びる流路であって、軸心側の端部が冷媒供給口と連通し、回転子の外周部側の端部が除熱流路の一端部と連通する供給側流路が回転子内部に形成され、軸心から回転子の外周部へ向かって延びる流路であって、軸心側の端部が冷媒排出口と連通し、回転子の外周部側の端部が除熱流路の他端部と連通する排出側流路が回転子内部に形成され、供給側流路及び排出側流路の少なくとも一方の周囲に断熱部材が配設されていることを要旨とする。供給側流路及び排出側流路の少なくとも一方の周囲に断熱部材が配設されていることで、冷媒排出ポートと冷媒供給ポートとの圧力差を増大させることができ、回転子への液体冷媒の輸送動力を低減することができる。
本発明の一態様では、前記断熱部材の厚さは、回転子の外周部側よりも軸心側の方が厚いことで、冷媒排出ポートと冷媒供給ポートとの圧力差をさらに増大させることができ、回転子への液体冷媒の輸送動力をさらに低減することができる
本発明の一態様では、除熱流路は、軸心と平行方向に関する鉄心の一端側から他端側へ向かって延びる管路状の流路を含むことが好適である。この態様によれば、除熱流路を流れる液体冷媒に作用する摩擦力をほぼ主流方向に限定して極力少なくすることができるので、回転子への液体冷媒の輸送動力を低減することができる。
本発明の一態様では、除熱流路を流れる液体冷媒と回転子との接触面積は、供給側流路を流れる液体冷媒と回転子との接触面積、及び排出側流路を流れる液体冷媒と回転子との接触面積の少なくとも一方よりも大きいことが好適である。この態様によれば、冷媒排出ポートと冷媒供給ポートとの圧力差を増大させることができ、回転子への液体冷媒の輸送動力を低減することができる。
本発明の一態様では、供給側流路は、軸心と平行方向に関する回転子の一端部に形成され、排出側流路は、軸心と平行方向に関する回転子の他端部に形成されていることが好適である。また、本発明の一態様では、複数の供給側流路が放射状に形成されているとともに複数の排出側流路が放射状に形成されており、複数の除熱流路が回転子の周方向に配列されていることが好適である。
また、本発明に係る回転電機は、外周部に導体が配設された回転子であって、その回転中心軸に沿って軸心が配設された回転子と、回転子の外周部と対向配置された固定子と、を備える回転電機であって、液体冷媒を回転子内部に供給するための冷媒供給口が軸心の一端部に形成され、冷媒供給口と連通し、冷媒供給口から供給された液体冷媒によって回転子の外周部に配設された導体の除熱を行うための除熱流路が導体内部に形成され、除熱流路と連通し、除熱流路に供給された液体冷媒を回転子内部から排出するための冷媒排出口が軸心の一端部または他端部に形成され、軸心から回転子の外周部へ向かって延びる流路であって、軸心側の端部が冷媒供給口と連通し、回転子の外周部側の端部が除熱流路の一端部と連通する供給側流路が回転子内部に形成され、軸心から回転子の外周部へ向かって延びる流路であって、軸心側の端部が冷媒排出口と連通し、回転子の外周部側の端部が除熱流路の他端部と連通する排出側流路が回転子内部に形成され、供給側流路を流れる液体冷媒と回転子との接触面積、及び排出側流路を流れる液体冷媒と回転子との接触面積の少なくとも一方は、軸心側よりも回転子の外周部側の方が大きいことを要旨とする。また、本発明に係る回転電機は、外周部に導体が配設された回転子であって、その回転中心軸に沿って軸心が配設された回転子と、回転子の外周部と対向配置された固定子と、を備える回転電機であって、液体冷媒を回転子内部に供給するための冷媒供給口が軸心の一端部に形成され、冷媒供給口と連通し、冷媒供給口から供給された液体冷媒によって回転子の外周部に配設された導体の除熱を行うための除熱流路が導体内部に形成され、除熱流路と連通し、除熱流路に供給された液体冷媒を回転子内部から排出するための冷媒排出口が軸心の一端部または他端部に形成され、軸心から回転子の外周部へ向かって延びる流路であって、軸心側の端部が冷媒供給口と連通し、回転子の外周部側の端部が除熱流路の一端部と連通する供給側流路が回転子内部に形成され、軸心から回転子の外周部へ向かって延びる流路であって、軸心側の端部が冷媒排出口と連通し、回転子の外周部側の端部が除熱流路の他端部と連通する排出側流路が回転子内部に形成され、供給側流路及び排出側流路の少なくとも一方の周囲に断熱部材が配設されていることを要旨とする。
本発明によれば、回転電機の効率低下を抑えながら、回転子の回転による遠心力及び回転子からの受熱による液体浮力を利用して、回転子の外周部に配設された導体の除熱を効率よく行うことができる。
本発明の一態様では、前記断熱部材の厚さは、回転子の外周部側よりも軸心側の方が厚いことが好適である。本発明の一態様では、回転子の外周部に配設された導体は、軸心と平行方向に関する回転子の一端側から他端側へ向かって延びる管状の導体であり、除熱流路は、管状の導体の長手方向に沿って延びる流路を含むことが好適である。この態様によれば、除熱流路を流れる液体冷媒に作用する摩擦力をほぼ主流方向に限定して極力少なくすることができるので、回転子への液体冷媒の輸送動力を低減することができる。本発明の一態様では、回転子においては、導体の一端部が第1の短絡環に連結され、導体の他端部が第2の短絡環に連結されており、供給側流路が第1の短絡環の内部に形成され、排出側流路が第2の短絡環の内部に形成されていることが好適である。
また、本発明の参考例に係る回転電機は、外周部に導体または磁極が配設された回転子であって、その回転中心軸に沿って軸心が配設された回転子と、回転子の外周部と対向配置された固定子と、を備える回転電機であって、液体冷媒を回転子内部に供給するための冷媒供給口が軸心の一端部に形成され、液体冷媒を回転子内部から排出するための冷媒排出口が軸心の一端部または他端部に形成され、軸心から回転子の外周部へ向かって延びる管路状の流路であって、軸心側の端部が冷媒供給口及び冷媒排出口と連通し、回転子の外周部側の端部が閉塞された除熱流路が回転子内部に形成され、除熱流路は、回転子の外周部に配設された導体または磁極の発熱に伴って液体冷媒が回転子の外周部側の端部から軸心側の端部へ熱を移動させることで、回転子の外周部に配設された導体または磁極の除熱を行うための流路であることを要旨とする。
本発明の参考例によれば、除熱流路をサーモサイフォンとして機能させることで、回転電機の効率低下を抑えながら、回転子の回転による遠心力及び回転子からの受熱による液体浮力を利用して、回転子の外周部に配設された導体または磁極の除熱を効率よく行うことができる。
本発明の一態様では、除熱流路は、軸心と平行方向に関する回転子の端部に形成されていることが好適である。この態様によれば、除熱流路が回転子の磁気特性に与える影響を抑えることができる。
本発明の一態様では、複数の除熱流路が放射状に形成されていることが好適である。
以下、本発明を実施するための形態(以下実施形態という)を図面に従って説明する。
「実施形態1」
図1〜5は、本発明の実施形態1に係る回転電機の概略構成を示す図であり、本発明を誘導機に適用した場合を示す。図1は軸心22と直交する方向から見た全体の概略構成を示し、図2は回転子14の外観図を示し、図3は図2のA−A断面図を示し、図4は図2のB−B断面図を示し、図5は図2のC−C断面図を示す。本実施形態に係る回転電機は、ケーシング24に固定され巻線(1次導体)26が配設された固定子(ステータ)12と、固定子12の内側に配置され固定子12に対し回転可能な回転子(ロータ)14と、を備える。
回転子14は、鉄心(コア)16と、鉄心16の外周部に配設された複数の導体(2次導体)18と、短絡環20−1,20−2と、を含む。回転子14には、その回転中心軸に沿って軸心22が配設されており、軸心22はケーシング24に回動可能に支持されている。軸心22の一端部及び他端部は、ケーシング24の外部へ突出している。複数の導体18は、いずれも軸心22と平行方向に関する鉄心16の一端側から他端側へ向かって延びる棒状の導体であり、回転子14の周方向に沿って間隔をおいて配列されている。短絡環20−1は、軸心22と平行方向に関する回転子14の一端部に配設されており、短絡環20−2は、軸心22と平行方向に関する回転子14の他端部に配設されている。各導体18の一端部は短絡環20−1に連結されており、各導体18の他端部は短絡環20−2に連結されている。これらの導体18及び短絡環20−1,20−2により、かご型導体が形成される。なお、各導体18は、回転子14(鉄心16)の内部に埋設されていてもよいし、回転子14の表面(外周面)に露出していてもよい。また、鉄心16の外周部に配設する導体18の数についても、任意に設定することができる。
固定子12の内周部は、鉄心16の外周部(導体18)と対向配置されており、巻線26は、固定子12の周方向に沿って複数配設されている。固定子12の巻線26に交流電流が流れることで、巻線26は固定子12の周方向に回転する回転磁界を発生し、この回転磁界の発生に伴って回転子14の導体18に誘導電流が発生する。この回転磁界及び誘導電流によって、回転子14に回転力が作用して回転子14が回転する。その際には、回転子14が発熱し、特に、導体18が配設された外周部の発熱量が大きくなる。
本実施形態では、回転子14(特に導体18及びその周辺)の冷却を行うために、例えば油等の液体冷媒を回転子14の内部に供給する。以下、回転子14の冷却を行うための構成について説明する。
図1に示すように、軸心22の一端部には、液体冷媒を回転子14の内部に供給するための冷媒供給ポート32が形成されている。回転子14の内部には、冷媒供給ポート32と連通する供給側流路34が形成されている。ここでの供給側流路34は、軸心22から回転子14の外周部へ向かって延びる管路状の流路であり、軸心22と平行方向に関する鉄心16の一端部に形成されている。そして、図3に示すように、回転子14の径方向に沿って延びる複数の供給側流路34が回転子14の周方向に沿って放射状に配置されており、各供給側流路34は、軸心22側の端部にて冷媒供給ポート32と連通している。
さらに、図1に示すように、回転子14の内部(鉄心16)には、供給側流路34を介して冷媒供給ポート32と連通する除熱流路36が形成されている。ここでの除熱流路36は、軸心22と平行方向に関する鉄心16の一端側から他端側へ向かって導体18と平行(あるいはほぼ平行)に延びる管路状の流路であり、導体18の近傍に形成されている。そして、図3,5に示すように、複数の除熱流路36が回転子14の周方向に沿って間隔をおいて配列されており、各除熱流路36は、その一端部にて各供給側流路34の回転子外周部側の端部とそれぞれ連通している。なお、各除熱流路36については、例えば図5に示すように導体18と接触させずに(近接させて)形成することもできるし、例えば図6に示すように導体18と接触させて形成することもできる。また、各導体18及び各除熱流路36は、軸心22(回転子14の回転中心軸)と平行であってもよいし、軸心22と平行方向に対し若干傾斜していてもよい。また、必ずしも各導体18毎に除熱流路36が設けられていなくてもよいし、各導体18毎に複数の除熱流路36が設けられていてもよい。
さらに、図1に示すように、回転子14の内部には、除熱流路36の他端部と連通する排出側流路38が形成されている。ここでの排出側流路38は、軸心22から回転子14の外周部へ向かって延びる管路状の流路であり、軸心22と平行方向に関する鉄心16の他端部に形成されている。そして、図4に示すように、回転子14の径方向に沿って延びる複数の排出側流路38が回転子14の周方向に沿って放射状に配置されており、各排出側流路38は、回転子外周部側の端部にて各除熱流路36の他端部とそれぞれ連通している。さらに、図1,4に示すように、軸心22の他端部には、各排出側流路38の軸心22側の端部と連通することで、各排出側流路38を介して各除熱流路36と連通する冷媒排出ポート40が形成されている。なお、供給側流路34、除熱流路36、及び排出側流路38については、鉄心16に穴をあけて形成することもできるし、絶縁膜を表面塗装した金属管を鉄心16の内部に埋め込んで形成することもできる。また、回転子14の内部に形成する供給側流路34、除熱流路36、及び排出側流路38の数については、導体18の数や導体18の熱負荷に応じて任意に設定することができる。
図示しないポンプによって冷媒供給ポート32(軸心22の一端部)から回転子14の内部に流入した液体冷媒は、回転子14の回転による遠心力が作用することで、各供給側流路34を介して各除熱流路36に供給される。各除熱流路36に供給された液体冷媒は、その近傍に位置する各導体18(さらにはその周辺の鉄心16)から熱を除いて運び去ることで、各導体18(さらにはその周辺の鉄心16)の除熱を行う。この除熱に伴って、液体冷媒が熱の供給を受けることで温度上昇する。除熱に利用された後の液体冷媒は、各供給側流路34を介して冷媒排出ポート40(軸心22の他端部)から排出される。このように、各除熱流路36を流れる液体冷媒によって、回転子14の外周部(導体18及びその周辺)の除熱を行うことができる。その際には、固定子12等のケーシング24内の部品が液体冷媒に晒されることがないため、回転電機の耐久性を向上させることができる。また、回転子14と固定子12との間の空隙に液体冷媒が侵入することがないため、回転子14が固定子12に対して回転するときの引き摺り損失を低減することができる。そして、回転子14と固定子12との間の磁気的ギャップ量を増大させることなく、回転子14の外周部の除熱を行うことができる。さらに、除熱流路36については、鉄心16(金属)に穴をあけることで形成可能なため、回転子14の構成の複雑化を招くことなく、熱的に抵抗の低い状態で回転子14の外周部に配設された導体18の除熱を効率よく行うことができる。したがって、本実施形態によれば、回転電機の効率低下を抑えながら、回転子14の外周部に配設された導体18の除熱を効率よく行うことができる。
また、回転子14の内部に供給された液体冷媒には、回転子14の回転に伴って遠心力が作用する。そして、回転子14の内部を流れる液体冷媒は、回転子14からの受熱に伴って温度変化が生じることで密度変化が生じる。この密度変化によって、液体冷媒に浮力(液体浮力)が生じる。本実施形態では、回転子14の回転による遠心力、及び回転子14からの受熱による液体浮力を利用して、導体18の除熱を効率よく行うことができる。
なお、回転子14からの受熱に伴って液体冷媒に密度変化が生じると、冷媒排出ポート40と冷媒供給ポート32とで、液体冷媒の圧力差が生じることになる。仮に回転子14が等温場であるならば、冷媒排出ポート40と冷媒供給ポート32とで圧力差はほとんど発生せず、回転子14への液体冷媒の輸送動力は、ほぼ流路内での摩擦損失に相当する分となる。ただし、実際は、液体冷媒が回転子14の内部で熱の供給を受けて温度上昇することで、冷媒排出ポート40における液体冷媒の圧力は、冷媒供給ポート32における液体冷媒の圧力よりも上昇する。そして、冷媒排出ポート40と冷媒供給ポート32との圧力差が大きいほど、液体冷媒の輸送動力を低減することができる。そこで、本願発明者は、冷媒排出ポート40と冷媒供給ポート32との圧力差を増大させるための供給側流路34、除熱流路36、及び排出側流路38における発熱量分布(受熱量分布)を数値計算(解析)によって調べた。以下、その解析結果について説明する。
図7に示すように、冷媒供給ポート32、供給側流路34、除熱流路36、排出側流路38、及び冷媒排出ポート40による流路を回転体内部に形成し、潤滑油を冷媒供給ポート32から供給して冷媒排出ポート40から排出する場合を考える。その場合において、供給側流路34、除熱流路36、及び排出側流路38における発熱量分布を変化させたときに、冷媒排出ポート40と冷媒供給ポート32との圧力差がどのように変化するかを数値計算によって調べた。その計算結果を図8に示す。図7,8において、QAは供給側流路34における発熱量の割合、QBは除熱流路36における発熱量の割合、QCは排出側流路38における発熱量の割合であり、QA+QB+QC=100%を満たす。そして、P1は冷媒供給ポート32の圧力、P4は冷媒排出ポート40の圧力である。ただし、図8では、冷媒排出ポート40の圧力P4を大気圧としており、回転体の回転数と冷媒供給ポート32の圧力(入口圧力)P1との関係を示している。
図8に示すように、除熱流路36における発熱量の割合QBが増大し、供給側流路34、排出側流路38における発熱量の割合QA、QCが減少するほど、冷媒供給ポート32の圧力P1が低下し、冷媒排出ポート40と冷媒供給ポート32との圧力差が増大していることがわかる。そのため、除熱流路36内の液体冷媒による除熱量を増大させ、供給側流路34内及び排出側流路38内の液体冷媒による除熱量を減少させることで、冷媒排出ポート40と冷媒供給ポート32との圧力差を増大させることができ、液体冷媒の輸送動力を低減することができる。本実施形態では、軸心22と平行方向に関する回転子14の両端部(短絡環20−1,20−2)における発熱量と比べて、回転子14の外周部(導体18)における発熱量が大きい。そのため、供給側流路34内及び排出側流路38内の液体冷媒による除熱量と比べて、除熱流路36内の液体冷媒による除熱量も増大し、冷媒排出ポート40と冷媒供給ポート32との圧力差も増大する。その結果、回転子14への液体冷媒の輸送動力を低減することができる。
なお、特許文献2においては、回転子の鉄心を所定の空隙を設けてケースで覆い、回転子の鉄心とケースとの間の空隙を液体冷媒が流れる冷媒流路としている。ただし、冷媒流路(空隙)を流れる液体冷媒には、壁面摩擦力が作用するため、軸心方向に沿った主流以外に、回転子の周方向に沿った旋回流や渦流れ等の二次流れが生じる。その結果、回転子への液体冷媒の輸送動力の増大を招くことになる。これに対して本実施形態では、供給側流路34、除熱流路36、及び排出側流路38を管路状の流路とすることで、供給側流路34、除熱流路36、及び排出側流路38を流れる液体冷媒に作用する壁面摩擦力をほぼ主流方向(供給側流路34、除熱流路36、及び排出側流路38の長手方向)のみにして極力少なくすることができる。その結果、冷媒排出ポート40と冷媒供給ポート32との圧力差が壁面摩擦力により低下するのを抑制し、回転子14への液体冷媒の輸送動力をさらに低減することができる。
さらに、本実施形態では、供給側流路34内の液体冷媒による除熱量をより減少させるために、例えば図9に示すように、供給側流路34の周囲に断熱部材44を設けることもできる。この断熱部材44によって、供給側流路34内を流れる液体冷媒の受熱量をより減少させることができるので、冷媒排出ポート40と冷媒供給ポート32との圧力差をさらに増大させることができ、液体冷媒の輸送動力をさらに低減することができる。同様に、排出側流路38内の液体冷媒による除熱量をより減少させるために、例えば図9に示すように、排出側流路38の周囲に断熱部材48を設けることもできる。この断熱部材48によって、排出側流路38内を流れる液体冷媒の受熱量をより減少させることができるので、冷媒排出ポート40と冷媒供給ポート32との圧力差をさらに増大させることができる。
また、本実施形態では、例えば図10に示すように、除熱流路36の径を供給側流路34の径よりも大きく設定して、除熱流路36の断面積(流路面積)を供給側流路34の断面積(流路面積)よりも大きく設定することもできる。これによって、除熱流路36内を流れる液体冷媒と回転子14との接触面積を、供給側流路34内を流れる液体冷媒と回転子14との接触面積よりも大きくすることができるので、除熱流路36内の液体冷媒による除熱量をより増大させることができる。同様に、例えば図10に示すように、除熱流路36の径を排出側流路38の径よりも大きく設定して、除熱流路36の断面積(流路面積)を排出側流路38の断面積(流路面積)よりも大きく設定することもできる。これによって、除熱流路36内を流れる液体冷媒と回転子14との接触面積を、排出側流路38内を流れる液体冷媒と回転子14との接触面積よりも大きくすることができるので、除熱流路36内の液体冷媒による除熱量をより増大させることができる。
さらに、本願発明者は、図11A〜11Dに示すように、供給側流路34における発熱量分布、及び排出側流路38における発熱量分布をそれぞれ変化させたときに、冷媒排出ポート40と冷媒供給ポート32との圧力差がどのように変化するかを数値計算によって調べた。その計算結果を図12に示す。図11Aに示す発熱量分布(分布1)は、供給側流路34における発熱量の割合QAが軸心22側から外周側へ向かうにつれて徐々に増大し、排出側流路38における発熱量の割合QCが軸心22側から外周側へ向かうにつれて徐々に増大する分布である。図11Bに示す発熱量分布(分布2)は、供給側流路34における発熱量の割合QAが軸心22側から外周側へ向かうにつれて徐々に増大し、排出側流路38における発熱量の割合QCが軸心22側から外周側へ向かうにつれて徐々に減少する分布である。図11Cに示す発熱量分布(分布3)は、供給側流路34における発熱量の割合QAが軸心22側から外周側へ向かうにつれて徐々に減少し、排出側流路38における発熱量の割合QCが軸心22側から外周側へ向かうにつれて徐々に増大する分布である。図11Dに示す発熱量分布(分布4)は、供給側流路34における発熱量の割合QAが軸心22側から外周側へ向かうにつれて徐々に減少し、排出側流路38における発熱量の割合QCが軸心22側から外周側へ向かうにつれて徐々に減少する分布である。また、図11A〜11D(分布1〜4)において、除熱流路36における発熱量の割合QBは一様である。なお、図12でも、冷媒排出ポート40の圧力P4を大気圧としており、回転体の回転数と冷媒供給ポート32の圧力(入口圧力)P1との関係を示している。
図12に示すように、図11Dに示す発熱量分布(分布4)よりも図11B,11Cに示す発熱量分布(分布2,3)の方が冷媒供給ポート32の圧力P1が低下し、図11B,11Cに示す発熱量分布(分布2,3)よりも図11Aに示す発熱量分布(分布1)の方が冷媒供給ポート32の圧力P1が低下していることがわかる。そのため、供給側流路34内の液体冷媒による除熱量を、軸心22側よりも回転子14の外周部側の方を大きくすることで、冷媒排出ポート40と冷媒供給ポート32との圧力差を増大させることができ、液体冷媒の輸送動力を低減することができる。同様に、排出側流路38内の液体冷媒による除熱量を、軸心22側よりも回転子14の外周部側の方を大きくすることで、冷媒排出ポート40と冷媒供給ポート32との圧力差を増大させることができる。
そこで、本実施形態では、例えば図13に示すように、供給側流路34の周囲に配設された断熱部材44の厚さを、回転子14の外周部側よりも軸心22側の方を厚くすることもできる。これによって、供給側流路34内の液体冷媒による除熱量は、軸心22側よりも回転子14の外周部側の方が大きくなる。同様に、例えば図13に示すように、排出側流路38の周囲に配設された断熱部材48の厚さを、回転子14の外周部側よりも軸心22側の方を厚くすることもできる。これによって、排出側流路38内の液体冷媒による除熱量は、軸心22側よりも回転子14の外周部側の方が大きくなる。なお、図13は、断熱部材44,48の厚さが回転子14の外周部側から軸心22側へ向かうにつれて徐々に厚くなる例を示している。ただし、断熱部材44,48の厚さを、回転子14の外周部側から軸心22側へ向かうにつれて段階的に厚くすることもできる。
また、本実施形態では、例えば図14に示すように、供給側流路34の径(断面積)を、軸心22側よりも回転子14の外周部側の方を大きく設定することもできる。これによって、供給側流路34内を流れる液体冷媒と回転子14との接触面積は、軸心22側よりも回転子14の外周部側の方が大きくなるため、供給側流路34内の液体冷媒による除熱量は、軸心22側よりも回転子14の外周部側の方が大きくなる。同様に、例えば図14に示すように、排出側流路38の径(断面積)を、軸心22側よりも回転子14の外周部側の方を大きく設定することもできる。これによって、排出側流路38内を流れる液体冷媒と回転子14との接触面積は、軸心22側よりも回転子14の外周部側の方が大きくなるため、排出側流路38内の液体冷媒による除熱量は、軸心22側よりも回転子14の外周部側の方が大きくなる。なお、図14は、供給側流路34の断面積及び排出側流路38の断面積が軸心22側から回転子14の外周部側へ向かうにつれて徐々に増大する例を示している。
以上の実施形態1の説明では、液体冷媒によって導体18の除熱を行うための除熱流路36を鉄心16に形成するものとした。ただし、本実施形態では、例えば図15に示すように、除熱流路36を導体18の内部に形成することもできる。その場合は、導体18を、軸心22と平行方向に関する鉄心16の一端側から他端側へ向かって延びる管状の導体とし、除熱流路36を、管状の導体18の長手方向に沿って延びる流路とする。図15に示す例では、供給側流路34が短絡環20−1の内部に形成されており、供給側流路34を流れる液体冷媒によって短絡環20−1の除熱が行われる。同様に、排出側流路38が短絡環20−2の内部に形成されており、排出側流路38を流れる液体冷媒によって短絡環20−2の除熱が行われる。その他の構成は、除熱流路36を鉄心16に形成する例と同様である。
除熱流路36を導体18の内部に形成する場合においても、除熱流路36を鉄心16に形成する場合と同様に、回転電機の効率低下を抑えながら、回転子14の回転による遠心力及び回転子14からの受熱による液体浮力を利用して、回転子14の外周部に配設された導体18の除熱を効率よく行うことができる。さらに、回転子14への液体冷媒の輸送動力を低減することができる。なお、供給側流路34及び排出側流路38を短絡環20−1,20−2に形成する場合は、短絡環20−1,20−2を軸心22に接合することで、供給側流路34及び排出側流路38の形成が容易となる。
以上の実施形態1の説明では、回転電機が誘導機であり、回転子14の外周部に導体18が配設されているものとした。ただし、本実施形態では、例えば図16,17に示すように、回転電機が同期機であり、回転子14の外周部に、界磁束を発生する磁極として永久磁石58が配設されていてもよい。図16,17に示す例では、複数の永久磁石58が回転子14の周方向に沿って配列されている。そして、固定子12の巻線26による回転磁界と回転子14の永久磁石58による界磁束とが相互作用して、吸引及び反発作用が生じ回転子14が回転し、磁石トルクを得ることができる。その際には、回転子14が発熱し、特に、永久磁石58が配設された外周部の発熱量が大きくなる。なお、各永久磁石58は、回転子14(鉄心16)の内部に埋設されていてもよいし、回転子14の表面(外周面)に露出していてもよい。
永久磁石58が配設された例でも、除熱流路36は、回転子14の内部(鉄心16)に形成されており、軸心22と平行方向に関する鉄心16の一端側から他端側へ向かって延びる管路状の流路である。そして、永久磁石58が配設された例では、複数の除熱流路36が回転子14の周方向に沿って間隔をおいて配列されており、各除熱流路36は、各永久磁石58の近傍にそれぞれ形成されている。図17は、除熱流路36が永久磁石58よりも回転子14の径方向内側に形成された例を示している。各除熱流路36に供給された液体冷媒は、その近傍に位置する各永久磁石58(さらにはその周辺の鉄心16)から熱を除いて運び去ることで、各永久磁石58(さらにはその周辺の鉄心16)の除熱を行う。なお、各除熱流路36については、永久磁石58と接触させずに(近接させて)形成することもできるし、永久磁石58と接触させて形成することもできる。また、必ずしも各永久磁石58毎に除熱流路36が設けられていなくてもよいし、各永久磁石58毎に複数の除熱流路36が設けられていてもよい。その他の構成は、回転子14の外周部に導体18が配設された例と同様である。
回転子14の外周部に永久磁石58が配設された場合においても、回転子14の外周部に導体18が配設された場合と同様に、回転電機の効率低下を抑えながら、回転子14の回転による遠心力及び回転子14からの受熱による液体浮力を利用して、永久磁石58の除熱を効率よく行うことができる。さらに、回転子14への液体冷媒の輸送動力を低減することができる。
また、本実施形態では、例えば図18に示すように、供給側流路34を回転子14の径方向に対し傾斜させて形成することもできる。図18に示す例では、供給側流路34は、軸心22側の端部が回転子14の外周部側の端部よりも回転子14の回転軸方向外側(軸心22の一端部側)に位置するように傾斜している。同様に、例えば図18に示すように、排出側流路38を回転子14の径方向に対し傾斜させて形成することもできる。図18に示す例では、排出側流路38は、軸心22側の端部が回転子14の外周部側の端部よりも回転子14の回転軸方向外側(軸心22の他端部側)に位置するように傾斜している。
また、本実施形態では、例えば図19に示すように、冷媒供給ポート32及び冷媒排出ポート40の両方を軸心22の一端部(あるいは他端部)に形成することもできる。この場合は、液体冷媒が軸心22の一端部(あるいは他端部)から供給され、軸心22の一端部(あるいは他端部)から排出される。
また、本実施形態では、例えば図20に示すように、除熱流路36を、軸心22と平行方向に関する回転子14の一端部(一端側)と他端部(他端側)との間を往復する矩形波状(波状)の流路とすることもできる。この場合は、供給側流路34及び排出側流路38の全長に対して除熱流路36の全長を増大させることができるので、供給側流路34内及び排出側流路38内の液体冷媒による除熱量と比べて、除熱流路36内の液体冷媒による除熱量を増大させることができる。その結果、冷媒排出ポート40と冷媒供給ポート32との圧力差をさらに増大させることができ、回転子14への液体冷媒の輸送動力をさらに低減することができる。
なお、図18〜20に示す構成例では、除熱流路36は、鉄心16に形成されていてもよいし、導体18の内部に形成されていてもよい。そして、回転子14の外周部には、導体18が配設されていてもよいし、永久磁石58が配設されていてもよい。
「実施形態2」
図21〜23は、本発明の実施形態2に係る回転電機の概略構成を示す図であり、本発明を誘導機に適用した場合を示す。図21は軸心22と直交する方向から見た回転子14の概略構成を示し、図22は図21のA−A断面図を示し、図23は図21のB−B断面図を示す。以下の実施形態2の説明では、実施形態1と同様の構成または対応する構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態では、回転子14の内部に、冷媒供給ポート32及び冷媒排出ポート40と連通する除熱流路136が形成されている。ここでの除熱流路136は、軸心22から回転子14の外周部へ向かって延びる管路状の流路であり、軸心22と平行方向に関する回転子14の一端部(短絡環20−1)及び他端部(短絡環20−2)に形成されている。そして、図22,23に示すように、短絡環20−1,20−2においては、回転子14の径方向に沿って延びる複数の除熱流路136が回転子14の周方向に沿って放射状に配列されており、各除熱流路136は、軸心22側の端部にて冷媒供給ポート32及び冷媒排出ポート40と連通している。一方、各除熱流路136において、回転子14の外周部側の端部は、各導体18(の端部)の近傍に配置されており、さらに閉塞されている。なお、各除熱流路136については、例えば図22,23に示すように回転子14の外周部側の端部を導体18の端部と接触させて形成することもできるし、例えば図24に示すように回転子14の外周部側の端部を導体18の端部と接触させずに(近接させて)形成することもできる。また、必ずしも各導体18毎に除熱流路136が設けられていなくてもよいし、各導体18毎に複数の除熱流路136が設けられていてもよい。回転子14の内部に形成する除熱流路136の数については、導体18の数や導体18の熱負荷に応じて任意に設定することができる。
図示しないポンプによって冷媒供給ポート32(軸心22の一端部)から回転子14の内部に流入した液体冷媒は、回転子14の回転による遠心力が作用することで、各除熱流路136の軸心22側の端部から回転子外周部側の端部へ移動する。回転子14の外周部(導体18)においては、発熱によって温度が軸心22よりも高くなるため、各除熱流路136の回転子外周部側の端部に移動した液体冷媒は、その付近に位置する各導体18(さらにはその周辺の鉄心16)から熱の供給を受ける。この熱の供給(受熱)によって、各除熱流路136内の液体冷媒に温度変化が生じて密度変化が生じる。そして、この密度変化によって液体冷媒に浮力(液体浮力)が生じることで、各除熱流路136内の流れが誘起されて対流が生じる。そのため、各除熱流路136の回転子外周部側の端部に移動した液体冷媒が、図25に示すように、各導体18からの受熱によって軸心22側の端部に還流する。これによって、各導体18(さらにはその周辺の鉄心16)から熱を除いて運び去ることができる。なお、各導体18については、長手方向に関する熱移動性を向上させるために、例えばアルミニウムや銅等の熱伝導性の優れた材料を用いることが好ましい。
このように、本実施形態では、各除熱流路136をサーモサイフォンとして機能させることができ、各導体18の発熱に伴って各除熱流路136内(サーモサイフォン内)の液体冷媒が回転子外周部側の端部から軸心22側の端部へ熱を移動させることで、各導体18の除熱を行うことができる。その際には、実施形態1と同様に、固定子12等のケーシング24内の部品が液体冷媒に晒されることがないため、回転電機の耐久性を向上させることができる。また、回転子14と固定子12との間の空隙に液体冷媒が侵入することがないため、回転子14が固定子12に対して回転するときの引き摺り損失を低減することができる。そして、回転子14と固定子12との間の磁気的ギャップ量を増大させることなく、回転子14の外周部の除熱を行うことができる。したがって、本実施形態においても実施形態1と同様に、回転電機の効率低下を抑えながら、回転子14の回転による遠心力及び回転子14からの受熱による液体浮力を利用して、回転子14の外周部に配設された導体18の除熱を効率よく行うことができる。さらに、本実施形態では、除熱流路136を鉄心16以外の部分(短絡環20−1,20−2)に形成することで、除熱流路136が回転子14の磁気特性に与える影響を抑えることができる。
本実施形態では、例えば図26に示すように、除熱流路136を、短絡環20−1よりも回転軸方向外側で短絡環20−1に接触する伝熱部材50−1、及び短絡環20−2よりも回転軸方向外側で短絡環20−2に接触する伝熱部材50−2にそれぞれ形成することもできる。この場合は、除熱流路136が回転子14の磁気特性に与える影響をさらに抑えることができる。さらに、除熱流路136を形成する箇所については、軸心22と平行方向に関する回転子14の端部に限られるものではなく、例えば鉄心16に形成することもできる。また、本実施形態では、除熱流路136を回転子14の径方向に対し若干傾斜させて形成することもできる。
以上の実施形態2の説明では、回転電機が誘導機であり、回転子14の外周部に導体18が配設されているものとした。ただし、本実施形態でも、実施形態1と同様に、回転電機が同期機であり、回転子14の外周部に永久磁石(磁極)58が配設されていてもよい。その場合は、除熱流路136の回転子外周部側の端部(閉塞された端部)は、永久磁石58(の端部)の近傍に配置されている。その際には、除熱流路136の回転子外周部側の端部を、永久磁石58と接触させない(近接させる)こともできるし、永久磁石58の端部と接触させることもできる。なお、鉄心16については、軸心22と平行方向に関する熱移動性を向上させるために、三次元当方性のある圧粉磁心材料により形成することが好ましい。ここでの圧粉磁心材料は、鉄等の強磁性体の微小粒の表面に電気を通さない膜のコーティングを施した粉体を押し固めた材料である。
永久磁石58が配設された例でも導体18が配設された例と同様に、除熱流路136をサーモサイフォンとして機能させることができ、永久磁石58の発熱に伴って除熱流路136内の液体冷媒が回転子外周部側の端部から軸心22側の端部へ熱を移動させることで、永久磁石58の除熱を行うことができる。その結果、回転電機の効率低下を抑えながら、回転子14の回転による遠心力及び回転子14からの受熱による液体浮力を利用して、回転子14の外周部に配設された永久磁石58の除熱を効率よく行うことができる。
なお、本実施形態でも実施形態1と同様に、冷媒供給ポート32及び冷媒排出ポート40の両方を軸心22の一端部(あるいは他端部)に形成することもできる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の実施形態1に係る回転電機の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態1に係る回転電機の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態1に係る回転電機の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態1に係る回転電機の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態1に係る回転電機の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態1に係る回転電機の他の概略構成を示す図である。 供給側流路、除熱流路、及び排出側流路における発熱量分布を表す図である。 供給側流路、除熱流路、及び排出側流路における発熱量分布を変化させたときの冷媒供給ポートの圧力変化を示す図である。 本発明の実施形態1に係る回転電機の他の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態1に係る回転電機の他の概略構成を示す図である。 供給側流路、除熱流路、及び排出側流路における発熱量分布を表す図である。 供給側流路、除熱流路、及び排出側流路における発熱量分布を表す図である。 供給側流路、除熱流路、及び排出側流路における発熱量分布を表す図である。 供給側流路、除熱流路、及び排出側流路における発熱量分布を表す図である。 供給側流路における発熱量分布、及び排出側流路における発熱量分布をそれぞれ変化させたときの冷媒供給ポートの圧力変化を示す図である。 本発明の実施形態1に係る回転電機の他の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態1に係る回転電機の他の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態1に係る回転電機の他の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態1に係る回転電機の他の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態1に係る回転電機の他の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態1に係る回転電機の他の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態1に係る回転電機の他の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態1に係る回転電機の他の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態2に係る回転電機の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態2に係る回転電機の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態2に係る回転電機の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態2に係る回転電機の他の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態2における除熱流路内の液体冷媒の流れを説明する図である。 本発明の実施形態2に係る回転電機の他の概略構成を示す図である。
符号の説明
12 固定子、14 回転子、16 鉄心、18 導体、20−1,20−2 短絡環、22 軸心、24 ケーシング、26 巻線、32 冷媒供給ポート、34 供給側流路、36,136 除熱流路、38 排出側流路、40 冷媒排出ポート、44,48 断熱部材、58 永久磁石。

Claims (12)

  1. 鉄心の外周部に導体または磁極が配設された回転子であって、その回転中心軸に沿って軸心が配設された回転子と、
    鉄心の外周部と対向配置された固定子と、
    を備える回転電機であって、
    液体冷媒を回転子内部に供給するための冷媒供給口が軸心の一端部に形成され、
    冷媒供給口と連通し、冷媒供給口から供給された液体冷媒によって鉄心の外周部に配設された導体または磁極の除熱を行うための除熱流路が鉄心に形成され、
    除熱流路と連通し、除熱流路に供給された液体冷媒を回転子内部から排出するための冷媒排出口が軸心の一端部または他端部に形成され
    軸心から回転子の外周部へ向かって延びる流路であって、軸心側の端部が冷媒供給口と連通し、回転子の外周部側の端部が除熱流路の一端部と連通する供給側流路が回転子内部に形成され、
    軸心から回転子の外周部へ向かって延びる流路であって、軸心側の端部が冷媒排出口と連通し、回転子の外周部側の端部が除熱流路の他端部と連通する排出側流路が回転子内部に形成され、
    供給側流路を流れる液体冷媒と回転子との接触面積、及び排出側流路を流れる液体冷媒と回転子との接触面積の少なくとも一方は、軸心側よりも回転子の外周部側の方が大きい、回転電機。
  2. 鉄心の外周部に導体または磁極が配設された回転子であって、その回転中心軸に沿って軸心が配設された回転子と、
    鉄心の外周部と対向配置された固定子と、
    を備える回転電機であって、
    液体冷媒を回転子内部に供給するための冷媒供給口が軸心の一端部に形成され、
    冷媒供給口と連通し、冷媒供給口から供給された液体冷媒によって鉄心の外周部に配設された導体または磁極の除熱を行うための除熱流路が鉄心に形成され、
    除熱流路と連通し、除熱流路に供給された液体冷媒を回転子内部から排出するための冷媒排出口が軸心の一端部または他端部に形成され、
    軸心から回転子の外周部へ向かって延びる流路であって、軸心側の端部が冷媒供給口と連通し、回転子の外周部側の端部が除熱流路の一端部と連通する供給側流路が回転子内部に形成され、
    軸心から回転子の外周部へ向かって延びる流路であって、軸心側の端部が冷媒排出口と連通し、回転子の外周部側の端部が除熱流路の他端部と連通する排出側流路が回転子内部に形成され、
    供給側流路及び排出側流路の少なくとも一方の周囲に断熱部材が配設されている、回転電機。
  3. 請求項に記載の回転電機であって、
    前記断熱部材の厚さは、回転子の外周部側よりも軸心側の方が厚い、回転電機。
  4. 請求項1〜3のいずれか1に記載の回転電機であって、
    除熱流路は、軸心と平行方向に関する鉄心の一端側から他端側へ向かって延びる管路状の流路を含む、回転電機。
  5. 請求項1〜4のいずれか1に記載の回転電機であって、
    除熱流路を流れる液体冷媒と回転子との接触面積は、供給側流路を流れる液体冷媒と回転子との接触面積、及び排出側流路を流れる液体冷媒と回転子との接触面積の少なくとも一方よりも大きい、回転電機。
  6. 請求項〜5のいずれか1に記載の回転電機であって、
    供給側流路は、軸心と平行方向に関する回転子の一端部に形成され、
    排出側流路は、軸心と平行方向に関する回転子の他端部に形成されている、回転電機。
  7. 請求項1〜6のいずれか1に記載の回転電機であって、
    複数の供給側流路が放射状に形成されているとともに複数の排出側流路が放射状に形成されており、
    複数の除熱流路が回転子の周方向に配列されている、回転電機。
  8. 外周部に導体が配設された回転子であって、その回転中心軸に沿って軸心が配設された回転子と、
    回転子の外周部と対向配置された固定子と、
    を備える回転電機であって、
    液体冷媒を回転子内部に供給するための冷媒供給口が軸心の一端部に形成され、
    冷媒供給口と連通し、冷媒供給口から供給された液体冷媒によって回転子の外周部に配設された導体の除熱を行うための除熱流路が導体内部に形成され、
    除熱流路と連通し、除熱流路に供給された液体冷媒を回転子内部から排出するための冷媒排出口が軸心の一端部または他端部に形成され、
    軸心から回転子の外周部へ向かって延びる流路であって、軸心側の端部が冷媒供給口と連通し、回転子の外周部側の端部が除熱流路の一端部と連通する供給側流路が回転子内部に形成され、
    軸心から回転子の外周部へ向かって延びる流路であって、軸心側の端部が冷媒排出口と連通し、回転子の外周部側の端部が除熱流路の他端部と連通する排出側流路が回転子内部に形成され、
    供給側流路を流れる液体冷媒と回転子との接触面積、及び排出側流路を流れる液体冷媒と回転子との接触面積の少なくとも一方は、軸心側よりも回転子の外周部側の方が大きい、回転電機。
  9. 外周部に導体が配設された回転子であって、その回転中心軸に沿って軸心が配設された回転子と、
    回転子の外周部と対向配置された固定子と、
    を備える回転電機であって、
    液体冷媒を回転子内部に供給するための冷媒供給口が軸心の一端部に形成され、
    冷媒供給口と連通し、冷媒供給口から供給された液体冷媒によって回転子の外周部に配設された導体の除熱を行うための除熱流路が導体内部に形成され、
    除熱流路と連通し、除熱流路に供給された液体冷媒を回転子内部から排出するための冷媒排出口が軸心の一端部または他端部に形成され、
    軸心から回転子の外周部へ向かって延びる流路であって、軸心側の端部が冷媒供給口と連通し、回転子の外周部側の端部が除熱流路の一端部と連通する供給側流路が回転子内部に形成され、
    軸心から回転子の外周部へ向かって延びる流路であって、軸心側の端部が冷媒排出口と連通し、回転子の外周部側の端部が除熱流路の他端部と連通する排出側流路が回転子内部に形成され、
    供給側流路及び排出側流路の少なくとも一方の周囲に断熱部材が配設されている、回転電機。
  10. 請求項9に記載の回転電機であって、
    前記断熱部材の厚さは、回転子の外周部側よりも軸心側の方が厚い、回転電機。
  11. 請求項8〜10のいずれか1に記載の回転電機であって、
    回転子の外周部に配設された導体は、軸心と平行方向に関する回転子の一端側から他端側へ向かって延びる管状の導体であり、
    除熱流路は、管状の導体の長手方向に沿って延びる流路を含む、回転電機。
  12. 請求項8〜11のいずれか1に記載の回転電機であって、
    回転子においては、導体の一端部が第1の短絡環に連結され、導体の他端部が第2の短絡環に連結されており、
    供給側流路が第1の短絡環の内部に形成され、排出側流路が第2の短絡環の内部に形成されている、回転電機。
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