JP4979124B2 - エンジンの試験装置及び診断方法 - Google Patents
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Description
最近では、エンジン制御の電子制御化が進んでいて、自動車各社は、燃費向上、排ガスの低減等の独自の技術を開発し、マイクロコンピュータ等を搭載し、自動車全体の制御の中の一部としてエンジン制御が組み込まれているために、例えば事故等により、ブレーキ系統やクラッチ系統等のエンジンとは直接関係ない部分が故障してもセーフティ設計の下ではエンジンがかからなくなる。
車両を構成するエンジンは経済価値が高いが事故車においては上記の理由によりエンジンが正常か否かが診断できずに、そのまま車両全体がスクラップ処理されていた。
トラック等の大型車両においては、高いトルク性能、低燃費性能、高い耐久性等からディーゼルエンジンが普及している。
ディーゼルエンジンは、シリンダーブロック、ピストン、クランク機構等からなるエンジン本体の他に、エンジンシリンダー内に燃料を供給する燃料ポンプユニットを有している。
ディーゼルエンジンには上記の他に吸気、排気系統、オイルポンプ、ウォータポンプ等のサブユニットも有しているがエンジン本体が正常であれば、他のサブユニットは部品交換でエンジンの使用が可能となる。
そこで、本発明は、ディーゼルエンジンの着火原理に基づいて、燃料ポンプユニットの燃料制御系とエンジン運転状態の関係を診断することでエンジンが正常か否かを判断することを検討し、本発明に至った。
電子カバナー方式はアクチュエーター等の駆動手段を用いて燃料吐出口のラックの開閉量、ラックの開閉角度等を制御し、燃料供給量と燃料吐出タイミングを制御する方式である。
コモンレール方式は、コモンレールと称する筒体にエンジンの気筒数に対応したインジェクタを接続し、コモンレールにはサプライポンプで燃料を供給し、高圧に維持されていて、インジェクタに送る噴射信号にてシリンダーへの燃料供給量とタイミングを制御している。
ロータリーポンプ方式は、ロータリーポンプの回転により直接シリンダー内に供給する燃料の量とタイミングを制御している。
そこで本発明は、エンジンの制御系に出力する指令信号手段として、燃料供給量調整信号、吐出タイミング調整信号等を送り、正常な燃料系ユニットであれば燃料供給量調整信号のレベルに対応して可変するアクチュエーター等の駆動量や吐出口ラックの開閉位置を検出する燃料供給ポジションセンサー、あるいは吐出タイミング調整信号のレベルに対応して可変するアクチュエーターの駆動量や吐出口ラック角度を検出する吐出タイミングポジションセンサーからの信号を受け取るポジション信号入力手段を試験装置に備えた。
この指令信号手段とポジション信号入力手段とには、配線接続により、疑似信号を出力し、接続された電気部品の直流抵抗、インピーダンス、コンダクタンス、消費電流、消費電力等の電気特性を計測できるようになっている。
本発明に係る試験装置においては、上記指令信号の出力レベルとポジション信号の入力レベルをモニター表示できるようにした。
エンジンの運転状態を示す指標の例としてはエンジンの回転数、排ガス濃度、排気ガス温度、冷却水温度等が挙げられる。
エンジンの制御系部品にはソレノイドコイル等の部品が用いられていて、制御位置センサーには近接スイッチ等が用いられているのでこれらの電気特性を計測することで試験装置とエンジンとの配線の適否及び電気特性の観点からではあるが部品の良否も事前に判定できる。
実際にエンジンを作動させなくても、駆動部に強制信号を送り、正常に作動するか否かがモニター画面で診断できる。
このように、実際にエンジンを作動させながら、指令信号を可変することでエンジンの回転数の変化等からエンジンの性能確認ができる。
エンジンの運転状態を制御するにはエンジン制御系の駆動手段に出力する指令信号とこれにより変化した駆動量等をポジションセンサーにて検出したポジション信号と何らかの関係手段で関連付けて制御することになる。
エンジンの運転状態をもっとも最少燃料消費状態に制御する方法や、所定の排ガス成分の濃度を最少に制御する方法等がこれまでに数多く提案されている。
その1つにPID制御(Proportional Control, Integral Control, Derivative Controlの組合せによる収束制御)も活用されている。
本発明に係る試験装置を活用すれば複数の指令信号と、複数のポジション信号と、複数のエンジン運転状態指標との関係を試験制御することで最適制御プログラムの開発にも役立つ。
また、エンジンを作動させない状態で、指令信号を可変してモニター画面に表示された指令信号のレベル変化に追随して、ポジション信号の入力レベルがモニター画面にて変化するか否かが判断できる。
これによりエンジンを実際に作動させなくとも燃料系ユニットの部品が正常か否かの診断が可能になる。
この状態で指令信号を可変し、エンジンの回転数変化等をモニター上で観察することでエンジン性能の良否が判定できるとともに事前診断と実際の作動診断結果を数値化することで中古エンジンの良否をA、B、C等の段階評価としてモニター表示することも可能になる。
図1は、エンジン本体1とエンジン本体に設けられた燃料系ユニット2を模式的に示し、他のサブユニットは省略してある。
また、モニター画面20に、モニター表示する例として燃料供給量11の指令信号とポジション信号、燃料の吐出タイミング12の指令信号とポジション信号を示し、運転状態の指標としてエンジン回転数23を示してある。
どのような指令信号、ポジション信号、運転状態指標をモニター表示するかは、診断対象となるエンジンにより異なり適且選択使用される。
従って、図1にはモニター画面20のみを表示し、演算処理部を有する試験機の本体部は省略してある。
試験機の本体部の指令信号手段に設けた燃料供給量調整信号出力端子と、燃料系ユニット2の燃料吐出口ラックの駆動部を構成するアクチュエーター接続端子とを配線接続する(11a)。
同様にして、試験機側の燃料吐出タイミング調整信号出力端子と、燃料系ユニット2の吐出口ラックの角度調整するプレストロークアクチュエーター接続端子と配線接続する(12a)。
燃料系ユニットの燃料吐出口のラックの開閉位置及び開閉角度はそれぞれ、制御位置を検出するポジションセンサーが設けられている。
この燃料供給ポジションセンサーから取り出した電気信号を試験機の演算処理部に接続(11b)し、吐出タイミングポジションセンサーから取り出した電気信号を試験機の演算処理部に接続する(12b)。
また、エンジンにはエンジンの回転数、排気系及び吸気系のガス温度、排ガス濃度測定センサー等の運転状態を示す各指標を設けることができ、図1には例としてエンジン回転数23を表示してある。
エンジンのクランク軸やフリーホイール等に設けてあるセンサーから電気信号を取り出し、試験機と配線接続する(13b)。
例えば、コイルに直流電圧を印加するとコイル特性に応じて通電電流の立ち上がりカーブを描くが直流の極性を逆にすると、その立ち上がりカーブも変化するので、インピーダンス測定値等と組み合わせることで接続されたアクチュエーターの駆動部が電気特性上、正常か否かの判断ができる。
また、この計測により、試験機とエンジンとの配線の適否、電気部品の故障の有無等も判明する。
例えば燃料供給量を制御するアクチュエーターを強制的に動かすと、正常な場合にはその変化がモニター画面20の燃料供給量11のポジション信号に現れることになる。
従って指令信号の変化量にポジション信号が追随するか否かを燃料系ユニット2が部品として正常か否かの診断ができる。
ディーゼルエンジンの場合には自己着火燃焼なので燃料の吐出タイミングと吐出量を調整すればエンジンがかかる。
エンジンが作動した状態で燃料供給量調整信号をアイドリング状態から高速回転まで可変し、それに対するエンジン回転数の応答等を診断し、中古エンジンのレベル評価ができる。
図1では省略したが、中古エンジンの性能レベルをモニター画面に表示するのもよい。
このように、本発明に係る診断方法によればエンジンの部品が正常か否かを事前に判定でき、その上で、エンジンの作動試験を行うので、中古エンジンを再生する場合にも効率的である。
2 燃料系ユニット
11 燃料供給量
11a 燃料供給量調整信号
11b 燃料供給ポジションセンサー
12 吐出タイミング
12a 吐出タイミング調整信号
12b 吐出タイミングポジションセンサー
13b 回転数センサー
20 モニター画面
21 入出力信号制御プログラム
23 エンジン回転数
Claims (1)
- 内燃機関が正常に作動するか否かを診断する方法であって、
エンジンの制御系に出力する指令信号手段と、エンジンの各制御部品の制御位置を検出するセンサから取り出すポジション信号入力手段とを備え、
指令信号手段とポジション信号入力手段とは電気特性の計測機能を有するとともに指令信号の出力レベルとポジション信号入力レベルとを表示するモニター手段とを有した試験装置を用い、
エンジンの制御系部品の駆動部に指令信号手段を接続し、
エンジンの制御系部品の制御位置センサーにポジション信号入力手段を接続し、
指令信号手段とポジション信号入力手段とに有する電気特性の計測手段にて、
エンジンを作動しない状態で且つエンジンの制御系部品を駆動する前に、各部品の電気特性の計測値から配線及び電気部品が正常か否かを診断するステップと、
エンジンの制御系部品の駆動部に指令信号手段を接続し、
エンジンの制御系部品の制御位置センサーにポジション信号入力手段を接続し、
エンジンを作動させない状態で、指令信号のレベルを可変し、これにポジション信号が追随するか否かをモニター画面にて診断するステップと、
エンジンの制御系部品の駆動部に指令信号手段を接続し、
エンジンの制御系部品の制御位置センサーにポジション信号入力手段を接続し、
エンジンの回転センサーに回転数モニター表示手段を接続し、
エンジンの作動状態にて指令信号のレベルを可変し、これにポジション信号及びエンジン回転数が追随するか否かをモニター画面にて診断するステップとを有することを特徴とするエンジンの診断方法。
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