JP4978203B2 - 真空ポンプ - Google Patents

真空ポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP4978203B2
JP4978203B2 JP2007007020A JP2007007020A JP4978203B2 JP 4978203 B2 JP4978203 B2 JP 4978203B2 JP 2007007020 A JP2007007020 A JP 2007007020A JP 2007007020 A JP2007007020 A JP 2007007020A JP 4978203 B2 JP4978203 B2 JP 4978203B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
vacuum pump
rotating body
rotor
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007007020A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008175082A (ja
Inventor
正幹 大藤
純一郎 小崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2007007020A priority Critical patent/JP4978203B2/ja
Publication of JP2008175082A publication Critical patent/JP2008175082A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4978203B2 publication Critical patent/JP4978203B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D19/00Axial-flow pumps
    • F04D19/02Multi-stage pumps
    • F04D19/04Multi-stage pumps specially adapted to the production of a high vacuum, e.g. molecular pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D27/00Control, e.g. regulation, of pumps, pumping installations or pumping systems specially adapted for elastic fluids
    • F04D27/001Testing thereof; Determination or simulation of flow characteristics; Stall or surge detection, e.g. condition monitoring

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Non-Positive Displacement Air Blowers (AREA)

Description

本発明は、回転するロータでガスを排気する真空ポンプに関する。
エッチング装置等の半導体製造装置に使用するターボ分子ポンプは、ガスを大量に流した場合に、ロータ翼への気体分子の衝突、ネジ溝による気体の摩擦、モータ発熱等により、回転体の温度が上昇する。また、ポンプ内部に生成物が発生するのを抑えるために、ポンプ本体をヒータで過熱するなどして温調を行う場合にも、回転体の温度が上昇する。
ところで、通常、ロータはアルミ合金等で形成されており、一般的に温度が120℃〜140℃以上になるとクリープ変形が生じ、ステータと接触する等の問題が発生するおそれがある。そのため、磁性体のキュリー温度による透磁率変化を利用して、ロータ温度を非接触にてモニタする方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−194094号公報
しかしながら、接着により磁性体をロータに固着した場合、遠心力によりロータが周方向に歪んだ際に磁性体に引張り力が作用する。磁性体は一般的に引張強度が低いため、ロータ歪みによる引張り力により磁性体に亀裂が生じたり、磁性体自身が粉砕したりして、経時的な温度検出誤差が発生するという問題があった。
請求項1の発明は、回転体のポンプ作用によりガスを排気する真空ポンプにおいて、前記回転体に固定され、前記回転体の温度監視範囲内にキュリー温度を有する磁性体と、前記磁性体と対向するように配設され、前記磁性体の透磁率変化をインダクタンス変化として検出する検出部とを備え、前記回転体と前記磁性体とは、前記回転体の回転軸に直交する平面部分と前記磁性体の平面部分とが対向するように固定され、前記回転体と前記磁性体が対向する境界にそれらと接するように配設され、前記回転体および磁性体の少なくとも一方に対して滑り可能に設けられた滑性部材を設けたことを特徴とする真空ポンプである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の真空ポンプにおいて、回転体および磁性体の互いに対向する面のいずれか一方に、滑性部材から成る膜を形成したものである。
請求項3の発明は、請求項1に記載の真空ポンプにおいて、磁性体の表面全体に滑性部材から成る膜を形成したものである。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の真空ポンプにおいて、磁性体を接着または圧入により回転体に固定するようにたものである。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の真空ポンプにおいて、滑性部材をポリエチレン樹脂、シリコン樹脂およびフッ素系樹脂のいずれかとしたものである。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の真空ポンプにおいて、検出部で検出したインダクタンス変化に基づいて前記回転体の温度を推定する温度推定部とを備えたものである。
本発明によれば、滑性部材を設けたことにより回転体の歪みに起因する磁性体への引張り力が軽減され、磁性体の破損を防止することができる。
以下、図を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は本発明による真空ポンプの一実施の形態を示す図であり、磁気軸受式ターボ分子ポンプのポンプ本体1とコントローラ30の概略構成を示したものである。
ロータ2は、シャフト3の上端に形成されたフランジ部3aに締結されている。ロータ2が固定されたシャフト3は、ベース4に設けられた電磁石51,52,53によって非接触支持されている。シャフト3の浮上位置は、ベース4に設けられたラジアル変位センサ71,72およびアキシャル変位センサ73によって検出される。ラジアル磁気軸受を構成する電磁石51,52と、アキシャル磁気軸受を構成する電磁石53と、変位センサ71〜73とで5軸制御型磁気軸受が構成される。
シャフト3の下端には円形のディスク41が設けられており、このディスク41を上下に挟むように電磁石53が設けられている。そして、電磁石53によりディスク41を吸引することによりシャフト3がアキシャル方向に浮上する。ディスク41はナット42によりシャフト3の下端部に固定されている。
ロータ2には、回転軸方向に複数段の回転翼8が形成されている。上下に並んだ回転翼8の間には固定翼9がそれぞれ配設されている。これらの回転翼8と固定翼9とにより、ポンプ本体1のタービン翼段が構成される。各固定翼9は、スペーサ10によって上下に挟持されるように保持されている。スペーサ10は、固定翼9の保持機能とともに、固定翼9間のギャップを所定間隔に維持する機能を有している。
さらに、固定翼9の後段(図示下方)にはドラッグポンプ段を構成するネジステータ11が設けられており、ネジステータ11の内周面とロータ2の円筒部12との間には所定のギャップが形成されている。ロータ2およびスペーサ10によって保持された固定翼9は、吸気口13aが形成されたケーシング13内に納められている。ロータ2が取り付けられたシャフト3を電磁石51〜53により非接触支持しつつモータ6により回転駆動すると、吸気口13a側のガスは矢印G1のように背圧側(空間S1)に排気され、背圧側に排気されたガスは排気口26に接続された補助ポンプにより排出される。
上述したシャフト3のフランジ部3aには貫通孔が形成されており、その貫通孔内には磁性体ターゲット45が設けられている。一方、ステータ側には、ギャップセンサ44が磁性体ターゲット45と対向する位置に設けられている。ギャップセンサ44は、インダクタンス式のギャップセンサであって、後述するように、ロータ温度が許容温度以上に上昇したときのターゲット45の透磁率変化をインダクタンス変化として検出するものである。
ターボ分子ポンプ本体1はコントローラ30によって駆動制御される。コントローラ30には、磁気軸受を駆動制御する磁気軸受駆動制御部32およびモータ6を駆動制御するモータ駆動制御部33が設けられている。検出部31は、上述したギャップセンサ44の出力信号に基づいてターゲット45の透磁率が変化したか否かを検出する。本実施の形態では、キュリー温度前後における磁性体の透磁率変化を利用して、ロータ2の温度を非接触にてモニタするようにしている。
検出部31にはギャップセンサ44の出力信号が入力され、検出部31はロータ温度モニタ信号をモータ駆動制御部33および警報部34に出力する。もちろん、ロータ温度モニタ信号をコントローラ30の外部に出力できる出力端子を設けるようにしても良い。警報部34はロータ温度異常などの警報情報をオペレータに提示する警報手段であり、警告音を発生するスピーカや警告を表示する表示装置などにより構成される。
図2(a)は、磁性体ターゲット45が設けられている部分の拡大図であり、図2(b)はA−A断面図である。磁性体ターゲット45のロータ対向面には、磁性体ターゲット45よりも摩擦係数の小さな材料から成るコーティング膜46が形成されている。コーティング膜46には、例えば、ポリエチレン樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂などの摩擦係数の小さな滑性部材が用いられる。磁性体ターゲット45は、コーティング膜46が形成された面がロータ2の表面に接触するように貫通孔3b内に配置されている。その際、磁性体ターゲット45の側面がフランジ部3aの外周に近い側の内周面に接するように、磁性体ターゲット45を配置するのが好ましい。
磁性体ターゲット45とフランジ部3aとの隙間には、磁性体ターゲット45を貫通孔3b内に保持するための充填材47が充填されている。そのため、磁性体ターゲット45のコーティング膜46が形成された面は、ロータ2の表面に接触しているだけで、接着されてはいない。充填材47には、例えば、エポキシ樹脂等の接着剤が用いられる。
なお、磁性体ターゲット45の一部の面、例えばギャップセンサ44に対向する面(すなわち、図2(a)の下面)を露出させるようにしてもかまわないが、図2(a)に示す例では、磁性体ターゲット45のコーティング膜46が形成されていない面の全てを充填材47により覆っているので、磁性体ターゲット45の耐腐食性が向上する。
ところで、ポンプ動作時にはロータ2が高速回転されるため、遠心力によりロータ2が外周方向に歪む。従来は、磁性体ターゲットの接触面をロータ2の表面に接着していたので、ロータ2の歪みによって磁性体ターゲットに引張り力が作用することになる。特に、接着層が薄いと接着層により歪みが緩和されないので、磁性体ターゲットへの影響が著しくなり、引張り力によって磁性体ターゲットに亀裂が生じたり粉砕したりするという問題があった。
一方、本実施の形態では、磁性体ターゲット45のロータ接触面は接着されておらず、かつ、摩擦抵抗の小さなコーティング膜46が形成されていて滑りが生じやすい。そのため、ロータ2が遠心力により歪んでも接触面において滑りが生じ、磁性体ターゲット45への歪みの影響を低減することができる。その結果、磁性体ターゲット45の割れ等や、それによる経時的な温度検出誤差を防止することができる。
[インダクタンス変化検出動作の説明]
ロータ2が回転すると、ギャップセンサ44は回転角度に応じてシャフト3のフランジ部3aまたは磁性体ターゲット45と対向し、それぞれの透磁率に応じた信号を出力する。ターゲット45の材料には、検出したい温度域、すなわちロータ2の温度監視範囲にキュリー温度を有する材料が選ばれる。一般的には、回転翼8(図1参照)に用いられるアルミ合金材のクリープ変形の許容上限温度である120℃〜140℃にキュリー温度を有するもの、例えばフェライトが選ばれる。温度監視範囲には、例えば、許容上限温度の前後20℃程度の温度範囲が設定される。
図3はギャップセンサ44のインダクタンス変化を説明する図であり、ギャップセンサ44と磁性体ターゲット45の作る磁気回路の模式図である。ギャップセンサ44は、珪素鋼板などの透磁率の大きなコアの周囲に巻線を有する構造を有している。ギャップセンサ44のコイルには搬送波として一定周波数の高周波電圧が印加され、ギャップセンサ44から磁性体ターゲット45に向けて高周波磁界が形成される。
磁性体ターゲット45には、そのキュリー温度Tcがロータ2の許容温度Tmaxとほぼ同一か、または、それに近い温度を有する磁性体材料を用いる。ロータ2の場合には、この許容温度Tmaxはロータ材料にクリープ変形が生じる温度が採用され、アルミの場合には120℃〜140℃程度である。キュリー温度Tcが120℃程度の磁性体材料としては、ニッケル・亜鉛フェライトやマンガン・亜鉛フェライト等がある。
ロータ温度上昇により磁性体ターゲット45の温度が上昇してキュリー温度Tcを越えると、図4に示すように、磁性体ターゲット45の透磁率が真空の透磁率μ程度まで急激に低下する。図4は典型的な磁性体であるフェライトの場合の透磁率変化を示したものであり、常温における透磁率はキュリー温度付近の透磁率よりも低く、温度上昇とともに上昇してキュリー温度を越えると急激に低下する。
ギャップセンサ44が形成する磁界中で磁性体ターゲット45の透磁率が変化すると、ギャップセンサ44のインダクタンスが変化することになる。その結果、搬送波は振幅変調され、ギャップセンサ44から出力される振幅変調された搬送波を検波・整流することにより、透磁率の変化に相当する信号変化を検出することができる。
ギャップセンサ44のコア材料には、フェライト等の磁性体が用いられる。そして、この透磁率がエアギャップの透磁率に比べてそれを無視できる程度に大きく、また、漏れ磁束が無視できる場合、磁性体ターゲット45の温度がキュリー温度Tcよりも低くて透磁率が十分大きいときのインダクタンスL1は、近似的に次式(1)のように表される。なお、Nはコイルの巻き数、Sはターゲット45と対向するコアの断面積、dはエアギャップであり、エアギャップの透磁率は真空の透磁率μに等しいとする。
L1=N・μ・S/d …(1)
一方、ロータ温度がキュリー温度Tcよりも上昇すると、磁性体ターゲット45の透磁率μは近似的にμ=μとなる。すなわち、磁性体ターゲット45の部分がエアギャップになった場合に相当し、T>TcにおけるインダクタンスL2はL1に比べて小さくなる。このインダクタンス変化をコントローラ30の検出部31で検出することにより、ロータ温度がキュリー温度Tc以上となったか否かをモニタすることができる。
図5は検出部31のブロック図であり、図6は図5の(a)〜(e)における信号波形を示したものである。電源60により図6(a)に示すような搬送波がギャップセンサ44に印加されると、図6(b)に示すような変調波がギャップセンサ44から出力される。時刻tcにロータ温度Tがキュリー温度Tc以上になると、ターゲット43の透磁率が減少して近似的にμ=μとなり、インダクタンスがL1からL2(<L1)へと減少して搬送波の振幅が小さくなる。
図6(b)の信号を検波回路61に通すことにより、図6(c)に示すような信号が得られる。さらに、図6(c)の信号を整流回路62で処理することにより、図6(d)に示すような滑らかな信号が得られる。そして、図6(d)の信号がコンパレータ63に入力される。コンパレータ63では、入力信号と閾値vとを比較し、入力信号のレベルが閾値v以上の場合にはv=Hを、逆に信号レベルが閾値vよりも小さい場合にはv=Lを出力する(図6(e)参照)。コンパレータ63から出力された信号は、ロータ温度モニタ信号としてモータ駆動制御部33および警報部34に出力される。
検出部31から出力されるロータ温度モニタ信号を利用して、ターボ分子ポンプを安全に運転することができる。例えば、モータ駆動制御部33は、ロータ温度モニタ信号がv=Lとなったならばロータ2の回転を減速し停止させる。そして、警報部34はロータ温度異常を報知する。また、ロータ温度モニタ信号がv=Lの間だけ回転数を下げて運転し、v=Hとなった時点で再び回転数を定格回転に戻すようにしても良い。
ロータ温度Tがキュリー温度Tc以上となった場合に回転数を下げることにより、遠心力によるロータ2のクリープ変形を抑えることができる。なお、回転数を定格よりも下げた場合には、ロータ温度上昇情報を報知するだけでなく、回転数が低下していることを警報部24に表示する等してオペレータに注意を喚起するようにしても良い。
《変形例1》
上述した実施の形態では、シャフト3のフランジ部3aに貫通孔3bを形成し、その貫通孔3b内において磁性体ターゲット45をロータ2に接触させたが、図7(a),(b)に示すような位置に磁性体ターゲット45を配置しても良い。図7(a)に示す例は、フランジ部3aの側面とロータ2の内周面との間に隙間がある場合の配置を示したものである。その隙間部分のロータ2の表面に磁性体ターゲット45のコーティング膜46が形成された面を接触させ、磁性体ターゲット45の周囲をエポキシ樹脂等の充填材47でモールドした。
図7(b)の場合には、フランジ部3aに凹部3cを形成し、その凹部3cの底面に磁性体ターゲット45のコーティング膜46が形成された面を接触させ、凹部3c内にエポキシ樹脂等を充填して固定した。この場合、フランジ部3aとロータ2との締結状態やフランジ部3aの熱伝導により温度勾配が発生するが、締結状態を良好に保つことで、実用上問題ない程度まで温度勾配を小さくすることができる。
《変形例2》
図8は第2の変形例を示す図であり、磁性体ターゲット45のロータ2と接触する面以外にもコーティング膜46を形成したものである。図8(a)に示す例では、磁性体ターゲット45の下面(すなわち、ギャップセンサ44に対向する面)を除く他の面全てに、コーティング膜46を形成した。図8(b)に示す例では、磁性体ターゲット45の全面にコーティング膜46を形成した。このように、対向面以外の面にもコーティング膜46を形成することで、磁性体ターゲット45に作用する引張り力をさらに低減することができる。
上述した実施の形態では、磁性体ターゲット45を接着固定したが、例えば、フランジ部3aの貫通孔3bや凹部3cに圧入するようにしても良い。その場合も、磁性体ターゲット45のコーティング膜46が形成された面がロータ2に接触するように、磁性体ターゲット45を配置することで、磁性体ターゲット45に作用する引張り力を緩和することができる。
上述した例では、滑性部材を磁性体ターゲット45の表面に形成したが、ロータ2やフランジ部3aの接触面に形成しても良い。さらには、膜ではなくシート状の滑性部材を接触面に介在させるようにしても良い。また、磁性体の種類は複数であっても良く、それにより複数の温度を検出することができる。
磁性体ターゲット45の配設位置としては、ロータ2とシャフト3との締結部に限らず、ロータ2の翼部やドラッグポンプ段の円筒部12等であっても良い。その場合も、翼部や円筒部12に接触する面に、コーティング膜46を形成する。また、本発明は、ターボ分子ポンプに限らず、ドラッグポンプやネジポンプやルーツポンプ等の回転体を有する真空ポンプに適用することができる。
以上説明した実施の形態と特許請求の範囲の要素との対応において、コーティング膜46は滑性部材を、ギャップセンサ44は検出部を、検出部31は温度推定部をそれぞれ構成する。なお、以上の説明はあくまでも一例であり、発明を解釈する際、上記実施の形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係に何ら限定も拘束もされない。
本発明による真空ポンプの一実施の形態を示す図である。 (a)は、磁性体ターゲット45が設けられている部分の拡大図であり、(b)はA−A断面図である。 ギャップセンサ44のインダクタンス変化を説明する図である。 キュリー温度Tcと透磁率との関係を示す図である。 検出部31のブロック図である。 図5の(a)〜(e)における信号波形を示したものである。 変形例1を示す図であり、(a)は磁性体ターゲット45をフランジ部3aの側面とロータ2の内周面との間に隙間に配設した場合を、(b)はフランジ部3aの凹部3c内に配設した場合を示す。 変形例2を示す図であり、(a)は磁性体ターゲット45の下面を除く他の面全てにコーティング膜46を形成した場合を示し、(b)磁性体ターゲット45の全面にコーティング膜46を形成した場合を示す。
符号の説明
1:ポンプ本体、2:ロータ、3:シャフト、3a:フランジ部、3b:貫通孔、3c:凹部、30:コントローラ、31:検出部、44:ギャップセンサ、45:磁性体ターゲット、46:コーティング膜、47:充填材、

Claims (6)

  1. 回転体のポンプ作用によりガスを排気する真空ポンプにおいて、
    前記回転体に固定され、前記回転体の温度監視範囲内にキュリー温度を有する磁性体と、
    前記磁性体と対向するように配設され、前記磁性体の透磁率変化をインダクタンス変化として検出する検出部とを備え
    前記回転体と前記磁性体とは、前記回転体の回転軸に直交する平面部分と前記磁性体の平面部分とが対向するように固定され、
    前記回転体と前記磁性体が対向する境界にそれらと接するように配設され、前記回転体および磁性体の少なくとも一方に対して滑り可能に設けられた滑性部材を設けたことを特徴とする真空ポンプ。
  2. 請求項1に記載の真空ポンプにおいて、
    前記回転体および磁性体の互いに対向する面のいずれか一方に、前記滑性部材から成る膜を形成したことを特徴とする真空ポンプ。
  3. 請求項1に記載の真空ポンプにおいて、
    前記磁性体の表面全体に前記滑性部材から成る膜を形成したことを特徴とする真空ポンプ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の真空ポンプにおいて、
    前記磁性体は、接着または圧入により前記回転体に固定されることを特徴とする真空ポンプ。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の真空ポンプにおいて、
    前記滑性部材はポリエチレン樹脂、シリコン樹脂およびフッ素系樹脂のいずれかであることを特徴とする真空ポンプ。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の真空ポンプにおいて、
    前記インダクタンス変化に基づいて前記回転体の温度を推定する温度推定部とを備えたことを特徴とする真空ポンプ。
JP2007007020A 2007-01-16 2007-01-16 真空ポンプ Active JP4978203B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007007020A JP4978203B2 (ja) 2007-01-16 2007-01-16 真空ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007007020A JP4978203B2 (ja) 2007-01-16 2007-01-16 真空ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008175082A JP2008175082A (ja) 2008-07-31
JP4978203B2 true JP4978203B2 (ja) 2012-07-18

Family

ID=39702282

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007007020A Active JP4978203B2 (ja) 2007-01-16 2007-01-16 真空ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4978203B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6268052A (ja) * 1985-09-17 1987-03-27 Mabuchi Motor Co Ltd 小型モ−タ
JPH03190541A (ja) * 1989-12-19 1991-08-20 Kawasaki Steel Corp プラスチックマグネットローター及びその製造方法
JP4710322B2 (ja) * 2005-01-11 2011-06-29 株式会社島津製作所 真空ポンプ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008175082A (ja) 2008-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4710322B2 (ja) 真空ポンプ
US20080131288A1 (en) Vacuum pump
WO1998032972A1 (en) Turbo molecular pump
CN107191388B (zh) 温度控制装置以及涡轮分子泵
JP4525267B2 (ja) 真空ポンプ
US20050052146A1 (en) Motor control system and vacuum pump equipped with the motor control system
US20090028720A1 (en) Vacuum pump
US20240254980A1 (en) Turbomolecular pump
JP2012237285A (ja) 磁気浮上式真空ポンプ
JP4978203B2 (ja) 真空ポンプ
JP4673011B2 (ja) ターボ分子ポンプの温度制御装置
JP4725328B2 (ja) 真空ポンプ
JP2011226399A (ja) 真空ポンプ
JP2013253502A (ja) 真空ポンプ
US10001130B2 (en) Vacuum pump
JP5353720B2 (ja) 真空ポンプ
JP2020139504A (ja) 真空ポンプ
JP2009013825A (ja) 真空ポンプ
JP5195775B2 (ja) 真空ポンプ
US20240011496A1 (en) Vacuum pump
JP7408618B2 (ja) 真空ポンプ及び制御装置
JP3130853U (ja) 真空ポンプ
JP2000274391A (ja) オーバーハング型ターボ分子ポンプ
WO2023090231A1 (ja) 真空ポンプ、真空ポンプの軸受保護構造、及び真空ポンプの回転体
US20240295221A1 (en) Vacuum pump and rotating body thereof

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090512

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110802

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110929

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120321

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120403

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150427

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4978203

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151