JP4977963B2 - プラズマディスプレイパネルの駆動方法 - Google Patents

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本発明は、プラズマディスプレイパネルの駆動方法に関する。
プラズマディスプレイパネル(以下、「パネル」と略記する)は、大画面、薄型、軽量を特徴とする放電による自己発光型の表示デバイスである。このパネルを用いて中間階調を持つ動画像を表示する方法としては、一般的に、1フィールド期間をそれぞれ所定の輝度に重み付けされた複数の2値画像に分割し、それらを時間的に重ね合わせて表示する、いわゆるサブフィールド法が用いられている。
サブフィールド法の中でも、画面全体が暗くなれば画面全体に同じ割合で発光回数を増やして画面全体を明るくし、暗い雰囲気は保ちつつコントラストの高いしっかりとした画像を表現できるパネルの駆動方法が開発されている。たとえば、画像の明るさの平均レベルが低くなるにつれて、2値画像の輝度の重み付けの倍率(以下、「輝度倍率」と略記する)を大きくして発光回数を増やす方法が特許文献1に記載されている。
特開平11−231833号公報
しかしながら、所定レベルの階調表示を行うためには発光に費やすことができる駆動時間は限られる。このような駆動時間の制約によって1フィールド期間の期間内における発光回数の上限値、すなわち輝度倍率の上限値が決まり、これによりパネルに表示できる画像の輝度の限界値(以下、「ピーク輝度」と略記する)が決定される。つまりピーク輝度は駆動時間によって制限され、パネルを駆動する電力を増加させる余裕がある場合であっても、駆動時間が不足するために輝度倍率を上げることができず、パネルのピーク輝度を上げることができなかった。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、パネルのピーク輝度をさらに上昇させることのできるパネルの駆動方法を提供することを目的とする。
本発明は、画像表示を行うための複数の放電セルにより画像表示領域が構成されたプラズマディスプレイパネルの駆動方法において、1フィールド期間を複数のサブフィールドにより構成するとともに、各サブフィールドの輝度重みに応じた数の維持パルスを印加して表示を行う第1モードと、その第1モードにおける最低階調のサブフィールドを削除したサブフィールドにより1フィールド期間を構成するとともに、1フィールド期間において印加される維持パルスの数を、前記第1モードでの1フィールド期間における維持パルスの数よりも多く設定して表示を行う第2モードとを有し、前記第1モードにおいて最低階調のサブフィールドを除いた各サブフィールドの輝度重みは、前記第2モードの各サブフィールドの輝度重みとそれぞれ対応し、すべてのサブフィールドの点灯率が所定値以下であるとともに画像の階調が所定値以上であるときは前記第2モードで駆動することを特徴とする。
本発明によれば、表示品質がほとんど低下することなく、パネルのピーク輝度を上昇させることができる。
本発明の請求項1に記載の発明は、画像表示を行うための複数の放電セルにより画像表示領域が構成されたプラズマディスプレイパネルの駆動方法において、1フィールド期間を複数のサブフィールドにより構成するとともに、各サブフィールドの輝度重みに応じた数の維持パルスを印加して表示を行う第1モードと、その第1モードにおける最低階調のサブフィールドを削除したサブフィールドにより1フィールド期間を構成するとともに、1フィールド期間において印加される維持パルスの数を、前記第1モードでの1フィールド期間における維持パルスの数よりも多く設定して表示を行う第2モードとを有し、前記第1モードにおいて最低階調のサブフィールドを除いた各サブフィールドの輝度重みは、前記第2モードの各サブフィールドの輝度重みとそれぞれ対応し、すべてのサブフィールドの点灯率が所定値以下であるとともに画像の階調が所定値以上であるときは前記第2モードで駆動することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、各サブフィールドの輝度重みと輝度倍率との積を整数化した値をそれぞれのサブフィールドで印加する維持パルスの数とするとき、第2モードでは、前記輝度倍率を第1モードに比べて大きい値にすることにより、1フィールド期間において印加される維持パルスの数を、前記第1モードでの1フィールド期間における維持パルスの数よりも多く設定することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、第1モードから第2モードへ移行し、その後第1モードへ移行するとき、前記第2モードの初めの期間では維持パルスの数を段階的に増加させ、前記第2モードの終わりの期間では維持パルスの数を段階的に減少させることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、第1モードから第2モードへ移行し、その後第1モードへ移行するとき、前記第2モードになっている時間を所定の時間以下に制限することを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイパネルの駆動方法について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態におけるパネル構造の一部を示す斜視図である。パネル1は、ガラス製の前面基板2と背面基板3とを対向配置してそれらの周囲を封着し、その基板間に放電空間を形成するように構成されている。前面基板2上には表示電極を構成する走査電極4と維持電極5とが互いに平行に対をなして複数形成されている。そして、走査電極4および維持電極5を覆うように誘電体層6が形成され、誘電体層6上には保護層7が形成されている。また、背面基板3上には複数のデータ電極8が形成され、データ電極8を覆うように絶縁体層9が形成されている。また、データ電極8の間の絶縁体層9上にデータ電極8と平行して隔壁10が設けられており、隣り合う隔壁10間の絶縁体層9上には蛍光体層11が設けられている。そして、走査電極4および維持電極5とデータ電極8とが立体交差するように前面基板2と背面基板3とを対向配置しており、その間に形成される放電空間には、放電ガスとして例えばネオンとキセノンの混合ガスが封入されている。なお、走査電極4と維持電極5とは互いに平行に対をなして形成されているため、走査電極4と維持電極5との間に大きな電極間容量が存在する。
図2はパネル1の電極配列図である。行方向にn本の走査電極Y1〜Yn(図1の走査電極4)およびn本の維持電極X1〜Xn(図1の維持電極5)が交互に配列され、列方向にm本のデータ電極A1〜Am(図1のデータ電極8)が配列されている。そして、1対の走査電極Yiおよび維持電極Xi(i=1〜n)と1つのデータ電極Aj(j=1〜m)とが立体交差した部分に放電セルが形成される。すなわち、パネル1は画像表示を行うためのm×n個の放電セルを有しており、この放電セルによりパネル1の画像表示領域が構成される。
図3はパネル1を用いて構成した映像表示装置の回路ブロック図である。この映像表示装置は、パネル1、データドライバ12、走査電極駆動回路13、維持電極駆動回路14、タイミング発生回路15、AD(アナログ・デジタル)変換器16、走査数変換部17、サブフィールド変換部18および電源回路(図示せず)を備えている。
映像信号sigはAD変換器16によりデジタル信号の映像データに変換され、走査数変換部17に出力される。走査数変換部17は、映像データをパネル1の画素数に応じた映像データに変換し、サブフィールド変換部18に出力する。サブフィールド変換部18は、各画素の映像データを複数のサブフィールドに対応する複数のビットに分割し、サブフィールド毎の映像データをデータドライバ12に出力する。データドライバ12は、サブフィールド毎の映像データを各データ電極A1〜Amに対応する信号に変換し、各データ電極A1〜Amを駆動する。
また、水平同期信号Hおよび垂直同期信号Vはタイミング発生回路15に入力される。タイミング発生回路15は、水平同期信号Hおよび垂直同期信号Vをもとにして各種のタイミング信号を発生し、各回路ブロックへ供給している。走査電極駆動回路13は、タイミング信号にもとづいて走査電極Y1〜Ynに駆動電圧波形を供給し、維持電極駆動回路14は、タイミング信号にもとづいて維持電極X1〜Xnに駆動電圧波形を供給する。ここで、走査電極駆動回路13は後述する維持パルスを発生させるための維持パルス発生器19を備え、維持電極駆動回路14にも同様に維持パルス発生器20を備えている。そして、走査電極4と維持電極5との間の電極間容量の充放電にともなう電力を回収するために、維持パルス発生器19、20にはLC共振回路からなる電力回収手段を設けている。
次に、パネル1を駆動するための駆動波形とその駆動波形によるパネル1の動作について説明する。図4は本発明の実施の形態におけるパネル1の各電極に印加する駆動波形図である。1フィールド期間は複数(例えば10個)のサブフィールドSF1〜SF10を有しており、SF1〜SF10の各サブフィールドはそれぞれ(1、2、3、6、11、18、30、44、60、80)の輝度の重み付け(輝度重み)を有している。このように、1フィールド期間において後ろに配置されたサブフィールドほど輝度重みが大きくなるように構成している。ただし、1フィールド期間のサブフィールド数や各サブフィールドの輝度重みが上記の値に限定されるものではない。また、各サブフィールドは、放電セルの電荷状態を初期化する初期化期間と、表示させる放電セルを選択するための書込み放電を行う書込み期間と、書込み期間で選択された放電セルで維持放電を行う維持期間とを有している。
第1サブフィールドSF1の初期化期間では、データ電極A1〜Amおよび維持電極X1〜Xnを0(V)に保持し、維持電極X1〜Xnに対して放電開始電圧以下となる電圧Vi1(V)から放電開始電圧を超える電圧Vi2(V)に向かって緩やかに上昇するランプ電圧を走査電極Y1〜Ynに印加する。すると、すべての放電セルにおいて1回目の微弱な初期化放電が起こり、走査電極Y1〜Yn上に負の壁電圧が蓄えられるとともに維持電極X1〜Xn上およびデータ電極A1〜Am上に正の壁電圧が蓄えられる。ここで、電極上の壁電圧とは、電極を覆う誘電体層6あるいは蛍光体層11上に蓄積した壁電荷により生じる電圧を表す。その後、維持電極X1〜Xnを正の電圧Vh(V)に保ち、走査電極Y1〜Ynに電圧Vi3(V)から電圧Vi4(V)に向かって緩やかに下降するランプ電圧を印加する。すると、すべての放電セルにおいて2回目の微弱な初期化放電が起こり、走査電極Y1〜Yn上の壁電圧および維持電極X1〜Xn上の壁電圧が弱められ、データ電極A1〜Am上の壁電圧は、書込み期間における書込み動作に適した値に調整される。
初期化期間に続く書込み期間では、走査電極Y1〜Ynを一旦Vr(V)に保持する。次に、データ電極A1〜Amのうち1行目に表示すべき放電セルのデータ電極Ak(k=1〜m)に正の書込みパルス電圧Va(V)を印加するとともに、1行目の走査電極Y1に走査パルス電圧Vy(V)を印加する。このときデータ電極Akと走査電極Y1との交差部の電圧は、外部印加電圧(Va−Vy)(V)にデータ電極Ak上の壁電圧および走査電極Y1上の壁電圧の大きさが加算されたものとなり、放電開始電圧を超える。このため、データ電極Akと走査電極Y1との間および維持電極X1と走査電極Y1との間に書込み放電が起こり、この放電セルの走査電極Y1上に正の壁電圧が蓄積され、維持電極X1上に負の壁電圧が蓄積され、データ電極Ak上にも負の壁電圧が蓄積される。このようにして、1行目に表示すべき放電セルで書込み放電を起こして各電極上に壁電圧を蓄積する書込み動作が行われる。一方、正の書込みパルス電圧Va(V)を印加しなかったデータ電極と走査電極Y1との交差部の電圧は放電開始電圧を超えないので、書込み放電は発生しない。以上のような書込み動作をn行目の放電セルに至るまで順次行い、書込み期間が終了する。
書込み期間に続く維持期間では、まず、維持電極X1〜Xnを0(V)に戻し、走査電極Y1〜Ynに正の維持パルス電圧Vs(V)を印加する。このとき書込み放電を起こした放電セルにおいては、走査電極Yi上と維持電極Xi上との間の電圧は維持パルス電圧Vs(V)に走査電極Yi上および維持電極Xi上の壁電圧の大きさが加算されたものとなり放電開始電圧を超える。そして、走査電極Yiと維持電極Xiとの間に維持放電が起こり、走査電極Yi上に負の壁電圧が蓄積され、維持電極Xi上に正の壁電圧が蓄積される。このときデータ電極Ak上にも正の壁電圧が蓄積される。書込み期間において書込み放電が起きなかった放電セルでは維持放電は発生せず、初期化期間の終了時における壁電圧状態のままである。続いて、走査電極Y1〜Ynを0(V)に戻し、維持電極X1〜Xnに正の維持パルス電圧Vs(V)を印加する。すると、維持放電を起こした放電セルでは、維持電極Xi上と走査電極Yi上との間の電圧が放電開始電圧を超えるので再び維持電極Xiと走査電極Yiとの間に維持放電が起こり、維持電極Xi上に負の壁電圧が蓄積され走査電極Yi上に正の壁電圧が蓄積される。以降同様に、走査電極Y1〜Ynと維持電極X1〜Xnとに交互に輝度重みに応じた数の維持パルスを印加することにより、書込み期間において書込み放電を起こした放電セルで維持放電が継続して行われる。なお、維持期間の最後には走査電極Y1〜Ynと維持電極X1〜Xnとの間にいわゆる細幅パルスを印加して、データ電極Ak上の正の壁電荷を残したまま、走査電極Y1〜Ynおよび維持電極X1〜Xn上の壁電圧を消去している。こうして維持期間における維持動作が終了する。
第2サブフィールドSF2の初期化期間では維持電極X1〜Xnを電圧Vh(V)に保持し、データ電極A1〜Amを0(V)に保持し、走査電極Y1〜Ynに電圧Vi5(V)から電圧Vi4(V)に向かって緩やかに下降するランプ電圧を印加する。このランプ電圧が下降する間に、直前の維持期間(SF1の維持期間)で維持放電を行った放電セルでは微弱放電が発生することで各電極上に形成された壁電荷が弱められ、放電セル内の電圧は放電開始電圧に近い状態となる。一方、SF1で書込み放電および維持放電を行わなかった放電セルについては、SF2の初期化期間において微弱放電することはなく、SF1の初期化期間終了時における壁電荷状態のままである。
SF2の書込み期間および維持期間については、SF1の場合と同様の波形を印加することにより、映像信号に対応した放電セルにおいて維持放電を発生させる。またSF3〜SF10については、SF2と同様の駆動波形を各電極に印加することにより、映像表示が行われる。
次に、輝度重み、輝度倍率と維持パルスの数について説明する。各サブフィールドにおいて印加する維持パルスの数は、そのサブフィールドの輝度重みに輝度倍率を積算した値であり、その値の数の維持パルスが走査電極Y1〜Ynと維持電極X1〜Xnのそれぞれに印加される。1フィールド期間は1/60秒=1.67msであり、パネルの仕様にもよるが、例えば上記のように輝度重みが(1、2、3、6、11、18、30、44、60、80)である10個のサブフィールドSF1〜SF10で1フィールド期間を構成した場合、駆動時間の制限により輝度倍率は1〜5となる。例えば、輝度倍率が5の場合の各サブフィールドにおける維持パルスの数は(5、10、15、30、55、90、150、220、300、400)であり、1フィールド期間に印加される維持パルスの数は1275個となる。すなわち、1フィールド期間において、走査電極Y1〜Ynに印加される維持パルスは1275個であり、同じく維持電極X1〜Xnに印加される維持パルスは1275個である。
ここで、例えば輝度倍率が1の場合、1フィールド期間に印加される維持パルスの数は255個であり、輝度倍率が5の場合に比べて駆動時間に余裕がある。このため、輝度倍率が1の場合、サブフィールド数を例えば12個とし、輝度重みの和が255となるように各サブフィールドの輝度重みを変えてもよい。このように、1フィールド期間を構成するサブフィールド数と各サブフィールドの輝度重みを輝度倍率に応じて適宜変えてもよい。また、輝度倍率は整数に限らず、小数点以下の数値を含んでいてもよく、輝度重みと輝度倍率との積を整数化した値を各サブフィールドで印加する維持パルスの数とすればよい。輝度重みと輝度倍率との積が小数点以下の数値を含む場合、その積の値について小数点以下を切り捨て、切り上げ、または四捨五入することで整数化すればよい。なお、上記のようなサブフィールド構成と輝度倍率の設定によってパネルを駆動する場合を標準モード(第1モード)とする。
ところで、従来のパネルの駆動方法では、画像の明るさの平均レベルが低くなるにつれて輝度倍率を増加させて発光回数を増加させ、これにより画面全体を明るくしている。また、発光回数を増加させるのに応じてサブフィールド数を適宜減らせており、これにより発光回数を増加させるための駆動時間が確保される。しかしながら、サブフィールド数を必要以上に減らすと擬似輪郭線の発生等により表示品質が低下することになる。このような表示品質の低下が発生しないようにサブフィールド数を設定する必要があるので、明るさの平均レベルが所定値(例えば30%)以下ではサブフィールド数と輝度倍率は一定、すなわち発光回数は一定となっている。なお、上記の標準モードは、このような従来の駆動方法と同様である。
これに対し本実施の形態では、画像の表示面積が小さく、且つ、画像の階調が高い場合において、サブフィールド数をさらに減らし、余裕のできた駆動時間を使って発光回数を増加させるようにしており、これにより画像の明るさの平均レベルが低い場合に従来よりも高輝度の表示を行うことができるようにしている。すなわち、通常は上記の標準モードでパネルを駆動するが、画像の表示面積が小さく、且つ、画像の階調が高い場合には、標準モードよりも少ない数のサブフィールドによって1フィールド期間を構成するとともに、標準モードでの1フィールド期間における維持パルスの数よりも多くの維持パルスを1フィールド期間に印加して表示を行うピーク輝度上昇モード(第2モード)でパネルを駆動する。
図5は、標準モードとピーク輝度上昇モードでの1フィールド期間におけるサブフィールド構成を示す図であり、斜線部分は初期化期間と書込み期間とを合わせて示しており、白部分は維持期間を示している。標準モードでのサブフィールドSF1〜SF10の輝度重みを(1、2、3、6、11、18、30、44、60、80)とする。
図5に示すように、ピーク輝度上昇モードでは、標準モードにおける最低階調のサブフィールドSF1を削除することで1フィールド期間を構成するサブフィールドをSF2〜SF10の9個とし、これらのサブフィールドを新たにNSF1〜NSF9とする。NSF1〜NSF9において各電極に印加する駆動波形は、それぞれSF2〜SF10において各電極に印加する駆動波形と同様である。ただし、NSF1の初期化期間において走査電極、維持電極およびデータ電極に印加する駆動波形は、SF1の初期化期間において各電極に印加する駆動波形と同じとする。また、ピーク輝度上昇モードでの1フィールド期間に印加される維持パルスの数は標準モードの場合に比べて多くなる。NSF1〜NSF9の輝度重みは(2、3、6、11、18、30、44、60、80)であり、輝度倍率を例えば6のように標準モードでの最大値(5)よりも大きくすると、各サブフィールドNSF1〜NSF9の維持パルス数は(12、18、36、66、108、180、264、360、480)となる。すなわち、ピーク輝度上昇モードでは、1フィールド期間での維持パルスの数は標準モードの場合(1275個)よりも多い1524個になり、標準モードの場合に比べてピーク輝度を上昇させることができる。なお、輝度倍率は整数に限らず、小数点以下の数値を含んでいてもよく、輝度重みと輝度倍率との積を整数化した値を各サブフィールドで印加する維持パルスの数とすればよい。輝度重みと輝度倍率との積が小数点以下の数値を含む場合には、その積の値について小数点以下を切り捨て、切り上げ、または四捨五入することで整数化すればよい。
ここで、ピーク輝度上昇モードでは標準モードで使用している最低階調(1階調)のサブフィールドSF1を削除していることにより、表示を行うためにSF1を点灯させる必要がある階調(1、4、7、10、12、15、19階調、・・・)は表示できないため、表示品質が低下する。このため、低階調から高階調まで広範囲の階調が含まれるような画像をピーク輝度上昇モードで表示した場合には、表示できない階調が多く発生するため標準モードで表示した場合に比べて表示品質が低下する。このように、ピーク輝度上昇モードは、表示可能な最低階調と最高階調との間の階調の中で、表示できない階調が存在するモードである。
しかしながら、本実施の形態では、細かい階調差がほとんど目立たない高階調の表示の場合においてピーク輝度上昇モードにしているので、表示品質がほとんど低下することなく、ピーク輝度を向上させることができる。例えば42型VGAパネルの場合、本実施の形態の方法では従来に比べてピーク輝度を15%程度上昇させることができる。
次に、ピーク輝度上昇モードで表示を行うときの条件の一例について説明する。画像表示領域を構成する放電セルの数をNT(=m×n)とし、z番目のサブフィールド(z=1〜10)において維持放電が行われる放電セルの数をNzとし、それらの比rz=Nz/NTをz番目のサブフィールドの点灯率とする。そして、すべてのサブフィールド(SF1〜SF10)の点灯率rzが所定値rd(例えば5%)以下となるとき、画像面積が小さいと判断する。また、画像の階調(G)が所定値Gd(例えば200階調)以上となるとき、画像の階調数が高いと判断する。z番目のサブフィールドにおいて維持放電が行われる放電セルの数(Nz)や画像の階調(G)は、例えば映像信号sigをAD変換器16により変換した映像データを用いて得ることができる。
なお、上記のrdやGdの値は、所望の表示品質が得られるようにパネルの特性に応じて適宜設定すればよい。また、r=0の場合は画像表示を行う放電セルが無くピーク輝度上昇モードで表示する意味が無い。このため、0<r≦rd、且つ、Gd≦G≦Gmaxのときにピーク輝度上昇モードで表示を行うようにすればよい。ここで、Gmaxは表示可能な階調の最大値であり、表示可能な階調が0〜255階調のとき、Gmax=255である。
また、標準モードからピーク輝度上昇モードに移行してサブフィールド数や輝度倍率を変化させるときに時間制御を行う。図6は、ピーク輝度上昇モードで表示が行われる期間とその前後における、パネルの輝度の時間変化を示している。標準モードで表示され、通常のピーク輝度B1のときの状態から、或る時間t1でピーク輝度上昇モードに移行し、その後、時間t2で標準モードに移行したとする。時間t1から始まる期間P1、すなわちピーク輝度上昇モードの初めの期間において維持パルスの数を段階的に増加させることにより輝度を段階的に上昇させ、通常のピーク輝度B1よりも高いピーク輝度B2に達する。次の期間P2では、ピーク輝度B2を所定の時間Tにわたって維持する。次の期間P3、すなわちピーク輝度上昇モードの終わりの期間において、期間P1とは逆に、維持パルスの数を段階的に減少させることにより輝度を段階的に下げる。ここで、維持パルスの数を変化させるには、輝度倍率を変化させればよい。こうして期間P1、期間P2および期間P3においてピーク輝度上昇モードで表示を行い、期間P3の後(時間t2以降)は標準モードで表示を行う。期間P1、期間P3において輝度を段階的に変化させるのは、輝度の変化を目立たなくするためであり、例えば1秒毎に輝度を変化させ、そのときの輝度の変化率を3%〜4%とすることにより、輝度変化が認識されないようにしてピーク輝度を上昇させることができる。また、ピーク輝度上昇モードで表示を行う時間(時間t1から時間t2に至る時間)を所定の時間(例えば20秒〜30秒)以下に制限することにより、駆動回路の温度上昇による信頼性の低下を抑制することができる。
以上のように本実施の形態によれば、画像の表示面積が小さく、且つ、画像の階調数が高い場合にピーク輝度上昇モードで表示を行っているので、階調表現をほとんど劣化させることなくピーク輝度を上昇させることができ、例えば暗闇の中の星空のシーンにおいて星のきらめきがより鮮明になり、星空がより美しい画像を得ることができる。
以上のように、本発明のプラズマディスプレイパネルの駆動方法によれば、表示品質を低下させることなく、パネルのピーク輝度を上昇させることができ、映像表示装置として有用である。
本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイパネルの一部を示す斜視図 同パネルの電極配列図 同パネルを用いた映像表示装置の回路ブロック図 同パネルの各電極に印加する駆動波形図 本発明の実施の形態における標準モードとピーク輝度上昇モードでの1フィールド期間のサブフィールド構成を示す図 ピーク輝度上昇モードで表示が行われる期間とその前後におけるパネルの輝度の時間変化を示す図
符号の説明
1 パネル
4 走査電極
5 維持電極
8 データ電極
13 走査電極駆動回路
14 維持電極駆動回路
19、20 維持パルス発生器

Claims (4)

  1. 画像表示を行うための複数の放電セルにより画像表示領域が構成されたプラズマディスプレイパネルの駆動方法において、1フィールド期間を複数のサブフィールドにより構成するとともに、各サブフィールドの輝度重みに応じた数の維持パルスを印加して表示を行う第1モードと、その第1モードにおける最低階調のサブフィールドを削除したサブフィールドにより1フィールド期間を構成するとともに、1フィールド期間において印加される維持パルスの数を、前記第1モードでの1フィールド期間における維持パルスの数よりも多く設定して表示を行う第2モードとを有し、前記第1モードにおいて最低階調のサブフィールドを除いた各サブフィールドの輝度重みは、前記第2モードの各サブフィールドの輝度重みとそれぞれ対応し、すべてのサブフィールドの点灯率が所定値以下であるとともに画像の階調が所定値以上であるときは前記第2モードで駆動することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  2. 各サブフィールドの輝度重みと輝度倍率との積を整数化した値をそれぞれのサブフィールドで印加する維持パルスの数とするとき、第2モードでは、前記輝度倍率を第1モードに比べて大きい値にすることにより、1フィールド期間において印加される維持パルスの数を、前記第1モードでの1フィールド期間における維持パルスの数よりも多く設定することを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  3. 第1モードから第2モードへ移行し、その後第1モードへ移行するとき、前記第2モードの初めの期間では維持パルスの数を段階的に増加させ、前記第2モードの終わりの期間では維持パルスの数を段階的に減少させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  4. 第1モードから第2モードへ移行し、その後第1モードへ移行するとき、前記第2モードになっている時間を所定の時間以下に制限することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
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