JP4977058B2 - 作業車のptoクラッチ操作構造 - Google Patents

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Description

本発明は、機体に連結された作業装置に動力を伝動及び遮断自在なPTOクラッチを備えた作業車において、PTOクラッチの操作構造に関する。
作業車の一例である農用トラクタでは、特許文献1に開示されているように、機体に連結された作業装置に動力を伝動及び遮断自在なPTOクラッチ(特許文献1の図3及び図4のC3)を備えて、PTOクラッチを油圧多板式に構成し、PTOクラッチに作動油を供給する切換弁(特許文献1の図7のV4)、切換弁を操作するPTOクラッチレバー(クラッチ操作具に相当)(特許文献1の図7の43)を備えているものがある。
これにより、運転者がPTOクラッチレバーを操作し切換弁を操作して、PTOクラッチに作動油を供給すると、PTOクラッチが伝動状態に操作されるのであり、PTOクラッチから作動油が排出されると、PTOクラッチが遮断状態に操作される。
特開2006−11843号公報
農用トラクタでは、小型の作業装置から大型の作業装置まで、機体に各種の作業装置を連結して作業を行う。
小型の作業装置は駆動される部分の重量が比較的小さく、起動トルクが比較的小さいので、PTOクラッチが伝動状態に操作され、小型の作業装置に動力が伝達された場合、小型の作業装置が駆動される際のショックは比較的小さなものである。
これに対して、大型の作業装置(例えば牧草用の大型モーア等)は駆動される部分の重量が比較的大きく、起動トルクが比較的大きいので、PTOクラッチが伝動状態に操作され、大型の作業装置に動力が伝達された場合、大型の作業装置が駆動される際のショックは比較的大きなものとなる。
本発明は作業車のPTOクラッチ操作構造において、機体に各種の作業装置を連結して作業を行う場合、PTOクラッチ各種の作業装置に応じて適切に伝動状態及び遮断状態に操作することができるように構成することを目的としている。
(構成)
本発明の特徴は、作業車のPTOクラッチ操作構造において次のように構成することにある。
機体に連結された作業装置に動力を伝動及び遮断自在な油圧多板式のPTOクラッチを備える。PTOクラッチの作動圧を操作可能な制御弁と、制御弁を操作する制御装置と、人為的に操作されるもので操作指令を出すクラッチ操作具とを備える。クラッチ操作具が伝動位置及び遮断位置に操作されることにより、制御弁によりPTOクラッチの作動圧が操作されて、PTOクラッチが伝動状態及び遮断状態に操作されるように、制御装置を構成する。クラッチ操作具が遮断位置から伝動位置に操作される際において、[I]クラッチ操作具の操作速度に比例してPTOクラッチの作動圧が操作され(第1特徴)[II]前記クラッチ操作具の操作速度が事前に設定された設定速度よりも高速になると、事前に設定された速度で前記PTOクラッチの作動圧が操作されて(第2特徴)、PTOクラッチが遮断状態から伝動状態に操作されるように、制御装置を構成する。
(作用)
本発明の第1特徴によると、運転者がクラッチ操作具を遮断位置から伝動位置に操作する際おいて、クラッチ操作具の遮断位置から伝動位置への操作速度に比例してPTOクラッチの作動圧が操作されて、PTOクラッチが遮断状態から伝動状態に操作されるのであり、運転者がクラッチ操作具の遮断位置から伝動位置への操作速度を変更することによって、PTOクラッチの遮断状態から伝動状態への作動圧の操作速度 (昇圧又は減圧速度)を変更することができる。
これにより、クラッチ操作具が遮断位置から伝動位置に比較的高速で操作されると (急速に操作されると)、PTOクラッチが遮断状態から伝動状態に比較的高速で操作される (急速に操作される)。クラッチ操作具が遮断位置から伝動位置に比較的低速で操作されると (ゆっくり操作されると)、PTOクラッチが遮断状態から伝動状態に比較的低速で操作される (ゆっくり操作される)。
例えば小型の作業装置を機体に連結すると、運転者はクラッチ操作具を遮断位置から伝動位置に比較的高速で操作すればよい (急速に操作すればよい)。これにより、PTOクラッチが遮断状態から伝動状態に比較的高速で操作され (急速に操作され)、動力が早く伝達されて、遅れることなく小型の作業装置が駆動される。
例えば大型の作業装置を機体に連結すると、運転者はクラッチ操作具を遮断位置から伝動位置に比較的低速で操作すればよい (ゆっくり操作すればよい)。これにより、PTOクラッチが遮断状態から伝動状態に比較的低速で操作され (ゆっくり操作され)、動力がゆっくりと伝達されて、ショックが抑えられながら大型の作業装置が駆動される。
(発明の効果)
本発明の第1特徴によると、作業車のPTOクラッチ操作構造において、クラッチ操作具の遮断位置から伝動位置への操作速度 (昇圧又は減圧速度)を変更することにより、PTOクラッチの遮断状態から伝動状態への作動圧の操作速度を変更することができるように構成することによって、小型及び大型の作業装置に適切に対応しながらPTOクラッチを遮断状態から伝動状態に操作することができるようになり、作業車のPTOクラッチの操作性能を向上させることができた。
[II]
(構成)
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴作業車のPTOクラッチ操作構造において次のように構成することにある。
クラッチ操作具が遮断位置から伝動位置に操作される際において、クラッチ操作具の操作速度が事前に設定された設定速度よりも高速になると、事前に設定された速度でPTOクラッチの作動圧が操作されて、PTOクラッチが遮断状態から伝動状態に操作されるように、制御装置を構成する。
(作用)
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
前項[I]において、運転者が誤ってクラッチ操作具を遮断位置から伝動位置に高速で操作しすぎると(急速に操作しすぎると)、PTOクラッチが遮断状態から伝動状態に高速で操作されすぎて (急速に操作されすぎて)、作業装置が駆動される際のショックが大きなものになることがある。
本発明の第2特徴によれば、クラッチ操作具が遮断位置から伝動位置に操作される際において、クラッチ操作具の遮断位置から伝動位置への操作速度が、事前に設定された設定速度よりも高速になると(クラッチ操作具が高速で操作されすぎると(急速に操作されすぎると))、クラッチ操作具の遮断位置から伝動位置への操作速度に関係なく、事前に設定された速度でPTOクラッチの作動圧が操作 (昇圧又は減圧操作)されて、PTOクラッチが遮断状態から伝動状態に操作される。
これにより、運転者が誤ってクラッチ操作具を遮断位置から伝動位置に高速で操作しすぎても(急速に操作しすぎても)、PTOクラッチが遮断状態から伝動状態に高速で操作されすぎて (急速に操作されすぎて)、作業装置が駆動される際のショックが大きなものになるような状態は生じ難い。
(発明の効果)
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第2特徴によると、運転者が誤ってクラッチ操作具を遮断位置から伝動位置に高速で操作しすぎても(急速に操作しすぎても)、作業装置が駆動される際のショックが大きなものになるような状態は生じ難くなって、作業車のPTOクラッチの操作性能を向上させることができた。
[III]
(構成)
本発明の第3特徴は、本発明の第1又は第2特徴の作業車のPTOクラッチ操作構造において次のように構成することにある。
クラッチ操作具が伝動位置から遮断位置に操作されると、事前に設定された高速度でPTOクラッチの作動圧が操作されて、PTOクラッチが伝動状態から遮断状態に操作されるように、制御装置を構成する。
(作用)
本発明の第3特徴によると、本発明の第1又は第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
PTOクラッチが遮断状態から伝動状態に操作される際に、作業装置の大きさ等によって、作業装置が駆動される際にショックが発生したり発生しなかったりすることがあるのに対して、PTOクラッチが伝動状態から遮断状態に操作される際には、作業装置の大きさに関係なく、作業装置が停止する際にショックが発生することは少ない。
本発明の第3特徴によれば、運転者がクラッチ操作具を伝動位置から遮断位置に比較的低速で操作しても(ゆっくり操作しても)、クラッチ操作具の伝動位置から遮断位置への操作速度に関係なく、PTOクラッチが伝動状態から遮断状態に高速度で操作される (急速に操作される)のであり、作業装置を遅れることなく停止させることができる。
(発明の効果)
本発明の第3特徴によると、本発明の第1又は第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第3特徴によると、運転者がクラッチ操作具を伝動位置から遮断位置に比較的低速で操作しても(ゆっくり操作しても)、PTOクラッチが伝動状態から遮断状態に高速度で操作されて (急速に操作されて)、作業装置を遅れることなく停止させることができるようになって、作業車のPTOクラッチの操作性能を向上させることができた。
[1]
図1に示すように、左右に操向操作自在な右及び左の前輪1、右及び左の後輪2で支持された機体に、エンジン3及びミッションケース4が備えられ、運転部5が備えられて、作業車の一例である農用トラクタが構成されている。
図1及び図2に示すように、エンジン3の動力が、ミッションケース4に備えられた静油圧式の無段変速装置(図示せず)及びギヤ変速式の副変速装置(図示せず)を介して、前輪1及び後輪2に伝達される。エンジン3の動力が、ミッションケース4に備えられたPTO変速装置 (図示せず)及びPTOクラッチ6を介して、ミッションケース4の後部に備えられたPTO軸7に伝達される。
図1に示すように、ミッションケース4の後部にトップリンク8、右及び左のロアリンク9が昇降自在に支持され、油圧シリンダ10により揺動駆動されるリフトアーム11が備えられて、リフトアーム11と右及び左のロアリンク9とに亘って連係ロッド12が接続されている。油圧シリンダ10及びリフトアーム11により、トップリンク8、右及び左のロアリンク9が昇降駆動されるのであり、トップリンク8、右及び左のロアリンク9に各種の作業装置を連結する。
図1に示す状態はトップリンク8、右及び左のロアリンク9に、ロータリ耕耘装置13(作業装置に相当)が連結された状態であり、PTO軸7とロータリ耕耘装置13とに亘って伝動軸14が接続された状態である。これにより、エンジン3の動力がPTO変速装置、PTOクラッチ6、PTO軸7及び伝動軸14を介して、ロータリ耕耘装置13に伝達される。
[2]
図2に示すように、PTOクラッチ6は油圧多板式に構成されており、作動油が供給されることで伝動状態に操作され、バネ (図示せず)により遮断状態に付勢されており、作動油が排出されることで遮断状態に操作される。PTOクラッチ6に作動油を給排操作する電磁比例弁式の制御弁15が備えられており、制御装置19により制御弁15が操作される。図1及び図2に示すように、運転部5の運転座席16の右横側にPTOレバー17(クラッチ操作具に相当)、及び設定スイッチ18が備えられている。
図2に示すように、PTOレバー17は伝動位置及び遮断位置に人為的に操作自在に構成されており、PTOレバー17の操作位置が制御装置19に入力されている。PTOクラッチ6の作動圧Pを検出する圧力センサー20が備えられ、圧力センサー20の検出値が制御装置19に入力されている。設定スイッチ18はダイヤル式に構成され人為的に操作自在に構成されて、設定スイッチ18の操作位置が制御装置19に入力されており、設定スイッチ18を操作することにより、後述する設定速度V1を高速側及び低速側に変更することができる。
[3]
次にPTOレバー17を遮断位置から伝動位置に操作した場合において、PTOレバー17の遮断位置から伝動位置への操作速度Vが設定速度V1よりも低速である状態について、図4に基づいて説明する。
PTOレバー17が遮断位置に操作されて、PTOクラッチ6が遮断状態に操作された状態(PTOクラッチ6の作動圧Pが零圧)において(ステップS1)、PTOレバー17が遮断位置から伝動位置に操作され始めると(ステップS2)、PTOレバー17の操作位置が微分処理されて、PTOレバー17の遮断位置から伝動位置への操作速度Vが検出される(ステップS3)。
PTOレバー17の遮断位置から伝動位置への操作速度Vが設定速度V1よりも低速であると(ステップS4)、図3の関係線A1(実線)に示すように、PTOクラッチ6の作動圧PがPTOレバー17の操作位置に対応する作動圧となるように、制御装置19及び圧力センサー20により制御弁15が操作される。この場合、PTOレバー17の遮断位置が、PTOクラッチ6の作動圧Pが零圧になる状態に対応しており、PTOレバー17の伝動位置が、PTOクラッチ6の作動圧Pが伝動状態の作動圧P2になる状態に対応している。
これにより、ステップS5において、PTOレバー17の遮断位置から伝動位置への操作速度Vが設定速度V1よりも低速である状態で、PTOレバー17の遮断位置から伝動位置への操作速度Vが比較的高速になれば (PTOレバー17が遮断位置から伝動位置に急速に操作されると)、これに伴ってPTOクラッチ6の作動圧Pが比較的高速で昇圧操作される (急速に昇圧操作される)(クラッチ操作具が遮断位置から伝動位置に操作される際において、クラッチ操作具の操作速度に比例してPTOクラッチの作動圧が操作されて、PTOクラッチが遮断状態から伝動状態に操作される状態に相当)。
ステップS5において、PTOレバー17の遮断位置から伝動位置への操作速度Vが設定速度V1よりも低速である状態で、PTOレバー17の遮断位置から伝動位置への操作速度Vが比較的低速になれば (PTOレバー17が遮断位置から伝動位置にゆっくり操作されると)、これに伴ってPTOクラッチ6の作動圧Pが比較的低速で昇圧操作される (ゆっくり昇圧操作される)(クラッチ操作具が遮断位置から伝動位置に操作される際において、クラッチ操作具の操作速度に比例してPTOクラッチの作動圧が操作されて、PTOクラッチが遮断状態から伝動状態に操作される状態に相当)。
PTOレバー17を任意の操作位置に止めて保持すると、PTOクラッチ6の作動圧Pの昇圧操作が一次停止されて、PTOクラッチ6の作動圧PもPTOレバー17の操作位置に対応する作動圧に保持される。
ステップS3,S4,S5の操作が行われて、PTOレバー17の操作位置が伝動位置に達すると(ステップS6)、PTOクラッチ6の作動圧Pが伝動状態の作動圧P2に達し、PTOクラッチ6が伝動状態となる。
[4]
次にPTOレバー17を遮断位置から伝動位置に操作した場合において、PTOレバー17の遮断位置から伝動位置への操作速度Vが設定速度V1よりも高速である状態について、図4に基づいて説明する。
PTOレバー17が遮断位置から伝動位置に操作され始めた際において(ステップS2)、PTOレバー17の遮断位置から伝動位置への操作速度Vが設定速度V1よりも高速であると(ステップS4)、PTOクラッチ6の作動圧Pが半伝動状態の作動圧P1になるまでは(ステップS7)、ステップS5に移行して、図3の関係線A1(実線)に示すように、PTOクラッチ6の作動圧PがPTOレバー17の操作位置に対応する作動圧となるように、制御装置19及び圧力センサー20により制御弁15が操作される。
PTOレバー17の遮断位置から伝動位置への操作速度Vが設定速度V1よりも高速である状態において(ステップS4)、PTOクラッチ6の作動圧Pが半伝動状態の作動圧P1以上になると(ステップS7)、PTOレバー17の操作位置及びPTOレバー17の遮断位置から伝動位置への操作速度Vに関係なく、図3の関係線A2(一点鎖線)に基づいて、制御装置19及び圧力センサー20により制御弁15が操作される(ステップS8)(クラッチ操作具が遮断位置から伝動位置に操作される際において、クラッチ操作具の操作速度が事前に設定された設定速度よりも高速になると、事前に設定された速度でPTOクラッチの作動圧が操作されて、PTOクラッチが遮断状態から伝動状態に操作される状態に相当)。
図3に示す関係線A2(一点鎖線)は、事前に設定された昇圧操作のパターンであるので、先にPTOレバー17の操作位置が伝動位置に達しても、これに関係なく関係線A2(一点鎖線)に基づいて、制御装置19及び圧力センサー20により制御弁15が操作されるのであり、少し遅れてPTOクラッチ6の作動圧Pが伝動状態の作動圧P2に達し、PTOクラッチ6が伝動状態となる(ステップS8)。
この場合、PTOレバー17の遮断位置から伝動位置への操作速度Vが設定速度V1よりも低速である状態で(ステップS4)、PTOクラッチ6の作動圧PがPTOレバー17の操作位置に対応する作動圧となるように、制御装置19及び圧力センサー20により制御弁15が操作されている状態において(ステップS5)、PTOクラッチ6の作動圧Pが半伝動状態の作動圧P1以上になってから、PTOレバー17を急速に遮断位置から伝動位置に操作し始めると(PTOレバー17の遮断位置から伝動位置への操作速度Vが設定速度V1よりも高速になると)(ステップS4)、ステップS7,S8に移行して、図3の関係線A2(一点鎖線)に基づいて、制御装置19及び圧力センサー20により制御弁15が操作される。
逆にステップS8に移行してしまうと、この後にPTOレバー17の遮断位置から伝動位置への操作速度Vが設定速度V1よりも低速になっても、ステップS4,S5に移行することはできない。
設定スイッチ18を操作することによって、ステップS4の設定速度V1を高速側及び低速側に変更することができる。設定速度V1を高速側に変更すると、PTOレバー17を遮断位置から伝動位置にかなりの高速で操作しない限り(かなり急速に操作しない限り)、ステップS8に移行することがないので、PTOレバー17を遮断位置から伝動位置に操作する際、PTOレバー17によりPTOクラッチ6の作動圧Pを操作する自由度が大きなものとなる。この状態は、比較的小型の作業装置を連結した場合に適している。
ステップS4の設定速度V1を低速側に変更すると、PTOレバー17を遮断位置から伝動位置に少しでも高速で操作すると(少しでも急速に操作すると)、ステップS8に移行するので、PTOレバー17を遮断位置から伝動位置に操作する際、PTOレバー17によりPTOクラッチ6の作動圧Pを操作する自由度が小さなものとなる。この状態は、比較的大型の作業装置を連結した場合に適している。
[5]
次にPTOレバー17を伝動位置から遮断位置に操作した場合において、図4に基づいて説明する。
PTOレバー17が伝動位置に操作され、PTOクラッチ6が伝動状態に操作された状態(PTOクラッチ6の作動圧Pが伝動状態の作動圧P2)において(ステップS1)、PTOレバー17が伝動位置から遮断位置側に操作され始めると(PTOレバー17が伝動位置から遮断位置側に移動し始めると)(ステップS9)、PTOレバー17の操作位置及びPTOレバー17の伝動位置から遮断位置への操作速度に関係なく、制御装置19及び圧力センサー20により制御弁15が操作され、事前に設定された高速度でPTOクラッチ6の作動圧Pが減圧操作されて、PTOクラッチ6が伝動状態から遮断状態に急速に操作される(ステップS10)。
この場合、事前に設定された高速度は十分な高速度であるので、PTOレバー17の操作位置が遮断位置にまだ達していなくても、先にPTOクラッチ6が遮断状態に達していることがある。
[発明の実施の第1別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態]のPTOレバー17に代えて、図5に示すように、右及び左のサイドブレーキペダル21(クラッチ操作具に相当)を使用し、以下のように構成してもよい。
図5に示すように、右の後輪2を制動可能な右のサイドブレーキ(図示せず)、及び左の後輪2を制動可能な左のサイドブレーキ(図示せず)が備えられ、右及び左のサイドブレーキペダル21が運転部5の前部の下部右側に備えられており、右のサイドブレーキペダル21と右のサイドブレーキとが連係機構を介して機械的に連係され、左のサイドブレーキペダル21と左のサイドブレーキとが連係機構を介して機械的に連係されている。
図5に示すように、右及び左のサイドブレーキペダル21は解除位置及び限度位置に亘って踏み操作自在に構成されて、解除位置に付勢されており、右及び左のサイドブレーキペダル21の踏み操作位置が検出されて制御装置19に入力されている。右及び左のサイドブレーキペダル21が解除位置に位置していると、右及び左のサイドブレーキが解除状態に操作されており、右及び左のサイドブレーキペダル21が解除位置から踏み操作されると、少しの遊び(右及び左のサイドブレーキが解除状態のままの状態)の後、右及び左のサイドブレーキが制動側に操作され、中間位置で十分な右及び左のサイドブレーキの制動力 (機体を停止させるのに十分な制動力)が得られるのであり、限度位置で右及び左のサイドブレーキの制動力が最大となる。
図5に示すように、右及び左のサイドブレーキペダル21に対して、解除位置と中間位置との範囲が伝動位置として設定され、限度位置が遮断位置として設定されている。
右及び左のサイドブレーキペダル21が解除位置及び中間位置(伝動位置)に踏み操作されていると、PTOクラッチ6が伝動状態に操作されており (図4のステップS1に対応)、右及び左のサイドブレーキペダル21が中間位置 (伝動位置)から限度位置側 (遮断位置側)に踏み操作され始めると(図4のステップS9に対応)、右及び左のサイドブレーキペダル21の中間位置 (伝動位置)から限度位置 (遮断位置)への踏み操作速度に関係なく、図4のステップS10の操作が行われて、PTOクラッチ6が伝動状態から遮断状態に急速に操作される。
図5に示すように、右及び左のサイドブレーキペダル21が限度位置 (遮断位置)に踏み操作されている状態において(PTOクラッチ6が遮断状態に操作されている状態)、右及び左のサイドブレーキペダル21が限度位置 (遮断位置)から中間位置 (伝動位置)に戻し操作され始めると(図4のステップS2に対応)、右及び左のサイドブレーキペダル21の限度位置 (遮断位置)から中間位置 (伝動位置)への戻し操作速度が検出される (図4のステップS3に対応)。これにより、右及び左のサイドブレーキペダル21の限度位置 (遮断位置)から中間位置 (伝動位置)への戻し操作速度に基づいて、図5のステップS4〜S8の操作が行われて、PTOクラッチ6が伝動状態に操作される。
この場合、右及び左のサイドブレーキペダル21の両方を同時に踏み操作した状態(機体の停止操作)、並びに右及び左のサイドブレーキペダル21の両方を同時に戻し操作した状態(機体の発進操作等)において、図4のステップS9,S10の操作及びステップS3〜S8の操作が行われる。
右及び左のサイドブレーキペダル21の一方のみを踏み操作した状態(機体の小回り旋回時等)、及び、この後に右及び左のサイドブレーキペダル21の一方のみを戻し操作した状態では、図4のステップS9,S10の操作及びステップS3〜S8の操作は行われない。
[発明の実施の第2別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態][発明の実施の第1別形態]において、図3の関係線A1 (実線)を一次関数状(直線状)ではなく、上又は下に凸の二次関数状(上又は下に凸の曲線状)に設定してもよい。これと同様に、関係性A2 (一点鎖線)を上又は下に凸の二次関数状(上又は下に凸の曲線状)に設定してもよい。
[発明の実施の第3別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態][発明の実施の第1別形態][発明の実施の第2別形態]において、PTOクラッチ6をバネ (図示せず)により伝動状態に付勢して、制御弁15から作動油が供給されることで遮断状態に操作され、作動油が排出されることで伝動状態に操作されるように構成してもよい。
本発明は農用トラクタばかりではなく、乗用型田植機やコンバイン等の他の農作業機、建設機械等にも適用できる。
農用トラクタの全体側面図 PTOレバー、設定スイッチ、制御弁及びPTOクラッチの連係状態を示す図 PTOレバーの操作位置とPTOクラッチの作動圧との関係を示す図 PTOレバーを遮断位置から伝動位置、及び伝動位置から遮断位置に操作した場合の制御の流れを示す図 発明の実施の第1別形態において、右及び左のサイドブレーキペダルの側面図
符号の説明
6 PTOクラッチ
13 作業装置
15 制御弁
17,21 クラッチ操作具
19 制御装置
P PTOクラッチの作動圧
V クラッチ操作具の操作速度
V1 設定速度

Claims (2)

  1. 機体に連結された作業装置に動力を伝動及び遮断自在な油圧多板式のPTOクラッチを備え、
    前記PTOクラッチの作動圧を操作可能な制御弁と、前記制御弁を操作する制御装置と、人為的に操作されるもので操作指令を出すクラッチ操作具とを備えて、
    前記クラッチ操作具が伝動位置及び遮断位置に操作されることにより、前記制御弁によりPTOクラッチの作動圧が操作されて、前記PTOクラッチが伝動状態及び遮断状態に操作されるように、前記制御装置を構成し、
    前記クラッチ操作具が遮断位置から伝動位置に操作される際において、前記クラッチ操作具の操作速度に比例してPTOクラッチの作動圧が操作され、前記クラッチ操作具の操作速度が事前に設定された設定速度よりも高速になると、事前に設定された速度で前記PTOクラッチの作動圧が操作されて、前記PTOクラッチが遮断状態から伝動状態に操作されるように、前記制御装置を構成してある作業車のPTOクラッチ操作構造。
  2. 前記クラッチ操作具が伝動位置から遮断位置に操作されると、事前に設定された高速度で前記PTOクラッチの作動圧が操作されて、前記PTOクラッチが伝動状態から遮断状態に操作されるように、前記制御装置を構成してある請求項1に記載の作業車のPTOクラッチ操作構造。
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