JP4976363B2 - 取り替え可能なクランプ部材を備える外科用クランプ - Google Patents

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Description

(発明の背景)
本発明は、外科用クランプに関する。特に、本発明は、取り外し可能なクランピング部材を有する外科用クランプに関する。
種々の機能を実行する種々の外科用クランプが存在する。しかし、典型的には、各所望のクランプ機能面、クランプサイズおよびクランプ形状に合わせて、個別のクランプを購入する必要がある。
1つの可能な解決策は、クランプのパットを変更することである。米国特許第4、821、719号は、取り替え可能なパットを有する外科用クランプを開示する。同様に、米国特許第2、743、726号は、取り外しがきく弾性スリーブを有する外科用クランプを開示する。取り替え可能なパットおよび弾性スリーブは、既存のクランプ機能面に準ずる。それ故、これらにより、異なるクランプ機能面、サイズまたは形状が可能とはならず、これを不完全な解決策にしている。
別の可能な解決策は、取り外し可能なクランピング構造を提供することである。米国特許第5、569、274号は、解放可能なクランプを有する内視鏡デバイスを開示する。解放可能なクランプにより、複数のクランプ面が取り付けられ、そして解放されることが可能になる。しかし、解放可能なクランプは、クランピングの発生後、クランプされた物を操作するようには設計されていない。
米国特許第5、582、615号は、取り外し可能な外科用器具を有する止血クリップアプリケータを開示する。開示される外科用器具は、クリップアプリケータである。米国特許第5、582、615号は、本概念が外科用クランプに適用され得ることは示していない。
米国特許第5、308、358号は、取り外しがきくシャフトヨークを有するシャフトの外科用器具を開示する。シャフトヨークが取り外し可能であるのは、クリーニングのためである。米国特許第5、308、358号は、シャフトの端部におけるアクチュエータが取り外しがきくことを開示しておらず、アクチュエータがクランピング面を形成し得ることを示唆していない。それ故、米国特許第5、308、358号は、複数のクランピング面を提供する方法を開示していない。
最後の可能な解決策は、米国特許第1、048、937号に開示され、これは、取り外しがきくあごを有するレンチを記載する。しかし、本革新は、外科用ツールの技術など、他の技術に適用され得ることを教示していない。さらに、本革新は、あごが回転を行うためにしっかりと固定するのに対し、本発明は、圧縮を行うためにしっかりと固定することを示す。本レンチを使用しパイプを圧縮する必要がない点を考慮すると、圧縮機能は、外科用ツールの技術の比べると、関連のない技術においては不必要な適用であると考えられる。
それ故、技術を検討した後に残る問題は、低価格の複数のクランピング面、クランピングの発生後のクランプされた物の操作、およびクランプされた物の圧縮の必要性を含む。
(発明の要旨)
本発明は、取り外し可能なクランプ部材を有するあごタイプの外科用クランプを提供することによって、従来技術の上述およびその他の問題を解決する。あごタイプの外科用クランプにより、あごのクランプ部材の取り替えが可能になる。さらに、あごタイプの外科用クランプにより、クランプ部材の複数のスタイルを単一のハンドル部を用いて使用することが可能になる。これにより、1つのハンドル部のみを購入するだけですみ、外科用クランプを取り揃えるコストを削減し得る。さらに、これにより、クランプされた物の圧縮が可能になる。最後に、これにより、外科用クランプがクランプされた物を操作することが可能になる。これは、クランプ部材が、あごに対し回転しないからである。
1実施形態によると、あごタイプの外科用クランプは、1対のあごと、1対のクランプ部材と、クランプ部材およびあごを解放可能に固定する互いに係合可能な構造とを備える。あごは、互いに近づく方向または離れる方向に移動可能である。あごは、取り付け部および回転防止表面を有する。クランプ部材は、あごに取り外し可能に取り付けられ、取り付け部および回転防止表面を有する。クランプの取り付け部は、入り子式にあごの取り付け部と係合するように構成される。クランプの回転防止表面は、あごの回転防止表面と相補的に係合し、クランプとあごとの間の回転を防ぐように構成される。
別の実施形態によると、あごタイプの外科用クランプキットは、上述の要素に複数の対のクランプ部材を追加した要素を含む。複数のクランプ部材の各対は、異なるクランピング面を有する。
本発明の主な目的は、クランプ部材が取り外し可能に取り付けられる外科用クランプを提供することである。
本発明の別の目的は、ユーザが複数の外科用クランプを購入する必要なく、複数のクランピング面、形状および断面を利用できる外科用クランプを提供することである。
また別の目的は、物がクランプされた後、クランプされた物が、クランプを用いて操作され得る外科用クランプを提供することである。
本発明のさらなる目的は、クランプのハンドル部材に関して、回転に対し固定される取り替え可能なクランピング部材を有し、改善された外科用クランプを提供することである。
また別の目的は、クランプされた物の圧縮を可能にする外科用クランプを提供することである。
(項目1) あごタイプの外科用クランプであって、
(a)互いに近づく方向または離れる方向に移動可能である1対のあごであって、該あごの各々が、取り付け部および回転防止表面を有する、1対のあごと、
(b)該あごに取り外し可能に取り付けられる1対のクランプ部材であって、該クランプ部材が該あごに取り付けられたとき、該クランプ部材が、互いに近づく方向または離れる方向に移動可能であるクランピング表面を形成するように構成され、該クランプ部材の各々は、
(1)入れ子式に対応する該あごの一方の取り付け部と係合するように構成される取り付け部と、
(2)該対応するあごの該回転防止表面と相補に係合し、該クランプ部材の各々と該対応するあごとの間の回転を防ぐように構成される回転防止表面と、
を有する、1対のクランプ部材と、
(c)該クランプ部材および該あごが係合するとき、該クランプ部材の各々を該対応するあごに解放可能に固定する、該あごおよび該クランプ部材の互いに係合可能な構造と、
を備えるあごタイプの外科用クランプ。
(項目2) 前記あごの各々の取り付け部が、
入り子式に前記クランプ部材の各々の取り付け部と係合する突出部と、
該突出部周辺で少なくとも部分的に延びる周辺部であって、エッジを有する、周辺部と、
を備え、
該あごの各々の前記回転防止表面が該エッジによって定められる、項目1に記載のあごタイプの外科用クランプ。
(項目3) 前記突出部がほぼ円柱の外表面を有する、項目2に記載のあごタイプの外科用クランプ。
(項目4) 前記周辺部が前記ほぼ円柱の外表面の半分より少ない部分を占める、項目2に記載のあごタイプの外科用クランプ。
(項目5) 前記周辺部が前記ほぼ円柱の外表面の半分より多くを占める、項目2に記載のあごタイプの外科用クランプ。
(項目6) 前記クランプ部材の各々の取り付け部が、
入り子式に前記あごの各々の取り付け部と係合する突出部
を備える、項目1に記載のあごタイプの外科用クランプ。
(項目7) 前記あごの取り付け部および前記クランプ部材の取り付け部が、ほぼ均一な断面である互いに係合可能な部分を備える、項目1に記載のあごタイプの外科用クランプ。
(項目8) 前記ほぼ均一な断面が、ほぼ円形の断面である、項目7に記載のあごタイプの外科用クランプ。
(項目9) 前記ほぼ均一な断面が、ほぼ三角形の断面である、項目7に記載のあごタイプの外科用クランプ。
(項目10) 前記ほぼ均一な断面が、ほぼ楕円形の断面である、項目7に記載のあごタイプの外科用クランプ。
(項目11) 前記ほぼ均一な断面が、ほぼ長方形の断面である、項目7に記載のあごタイプの外科用クランプ。
(項目12) 前記ほぼ均一な断面が、ほぼ長方形かつ半円形の断面である、項目7に記載のあごタイプの外科用クランプ。
(項目13) 前記あごの取り付け部および前記クランプ部材の取り付け部が、ほぼくさび型の断面である互いに係合可能な部分を備える、項目1に記載のあごタイプの外科用クランプ。
(項目14) 前記互いに係合可能な構造が、
前記あごおよび前記クランプ部材のうちの一方にあるノッチと、
該クランプ部材が該あごに取り付けられるとき、該ノッチと係合するように構成される該あごおよび該クランプ部材のうちのもう一方にある移動止めタブと、を備える、項目1に記載のあごタイプの外科用クランプ。
(項目15) 前記クランプ部材の各々の取り付け部が端部を有し、
前記移動止めタブが該クランプ部材の取り付け部の端部を越えて延びる細長形の移動止めタブを備える、項目14に記載のあごタイプの外科用クランプ。
(項目16) 前記互いに係合可能な構造が、
前記あごおよび前記クランプ部材のうちの一方にある2つのノッチと、
該クランプ部材が該あごに取り付けられるとき、該2つのノッチと係合するように構成される該あごおよび該クランプ部材のうちのもう一方にある2つの突出部と、
を備える、項目1に記載のあごタイプの外科用クランプ。
(項目17) 前記互いに係合可能な構造が、
前記あごに対して窪んだ部位と延びた部位との間で移動するように構成される該あごのねじと、
前記クランプ部材が該あごに取り付けられるとき、該ねじへのアクセスを提供するように構成される該クランプ部材のホールと、
を備え、
該ねじが該延びた部位内に移動され、該クランプ部材を該あごに固定し得る、項目1に記載のあごタイプの外科用クランプ。
(項目18) 前記互いに係合可能な構造が、
前記あご内に挿入されるように構成され、該あごに対して窪んだ部位と延びた部位との間で移動するように構成されるねじと、
前記クランプ部材が該あごに取り付けられるとき、該ねじを受けるように構成される該クランプ部材のホールと、
を備え、
該ねじが該窪んだ部位内に移動され、該クランプ部材を該あごに固定し得る、項目1に記載のあごタイプの外科用クランプ。
(項目19) 前記互いに係合可能な構造が、
前記あごおよび前記クランプ部材のうちの一方にあるスナップノッチと、
該クランプ部材が該あごに取り付けられるとき、該スナップノッチと係合し、該クランプ部材を該あごに解放可能に固定するように構成される該あごおよび該クランプ部材のうちのもう一方にあるスナップラッチと、
を備える、項目1に記載のあごタイプの外科用クランプ。
(項目20) 前記互いに係合可能な構造が、
前記あごおよび前記クランプ部材のうちの一方にあるロッキングピンホールと、
該あごおよび該クランプ部材のうちのもう一方にある板バネであって、該板バネが、該ロッキングピンホールと係合するように構成されるロッキングピンを有する、板バネと、
を備える、項目1に記載のあごタイプの外科用クランプ。
(項目21) 前記互いに係合可能な構造が、
前記あごおよび前記クランプ部材のうちの一方にある螺旋型溝と、
該あごおよび該クランプ部材のうちのもう一方にある螺旋型のネジ山であって、該螺旋型溝と係合するように構成される、螺旋型のネジ山と、
を備える、項目1に記載のあごタイプの外科用クランプ。
(項目22) 前記あごおよび前記クランプ部材が係合された場合に、それらの間の相対運動に抵抗するように、該あごと該クランプ部材との間で押しつけられて挿入される弾性パットをさらに備える、項目1に記載のあごタイプの外科用クランプ。
(項目23) 前記あごの各々の取り付け部が端部を有し、前記弾性パットが、
前記クランプ部材の各々の取り付け部内に位置付けられるパットであって、該クランプ部材が該あごに取り付けられるとき、衝撃を緩和して該端部を据え付けるように構成される、パットを備える、項目22に記載のあごタイプの外科用クランプ。
(項目24) 前記あごの各々の取り付け部が前記端部を越えて延びる第2端部をさらに備え、
前記パットが半円形の円柱の形状を有する、項目23に記載のあごタイプの外科用クランプ。
(項目25) 前記あごの各々の前記回転防止表面が該あごの各々の取り付け部に形成された溝を備え、
前記クランプ部材の各々の前記回転防止表面が該溝内で受け取り可能なスプラインを備える、項目1に記載のあごタイプの外科用クランプ。
(項目26) あごタイプの外科用クランプキットであって、
(a)互いに近づく方向または離れる方向に移動可能である1対のあごであって、該あごの各々が、取り付け部および回転防止表面を有する、1対のあごと、
(b)該あごに取り外し可能に取り付けられる複数の対のクランプ部材であって、各対が該あごに取り付けられたとき、該複数の各対が、互いに近づく方向または離れる方向に移動可能であるクランピング表面を形成するように構成され、該複数の対のうちの第1の対は、異なるクランピング表面が形成されるように該複数の対のうちの第2の対とは異なり、該1対のクランプ部材の各々は、
(1)入れ子式に対応する該あごの一方の取り付け部と係合するように構成される取り付け部と、
(2)該対応するあごの該回転防止表面と相補に係合し、該クランプ部材の各々と該対応するあごとの間の回転を防ぐように構成される回転防止表面と
を有する、複数の対のクランプ部材と、
(c)該クランプ部材の各々を該対応するあごに解放可能に固定する、該あごおよび該クランプ部材が互いに係合可能な構造と、
を備えるあごタイプの外科用クランプキット。
(項目27) 外科用クランプであって、
(a)互いに近づく方向または離れる方向に移動可能である1対の短いアームであって、該アームの各々が、取り付け部を有する、1対の短いアームと、
(b)該アームの各々に取り外し可能かつしっかりと取り付けられ、該アームから細長型の延長部分をカンチレバー状に形成するように適合されたクランプ部材であって、該クランプ部材が該アームに取り付けられるとき、該各クランプ部材が互いに近づく方向または離れる方向に移動可能であるクランピング表面を形成するように構成され、該クランプ部材の各々が該アームの対応する一方の取り付け部と係合するように構成される取り付け部を有する、クランプ部材と、
(c)該クランプ部材および該アームが係合するとき、該クランプ部材の各々を該対応するアームに解放可能に固定する、該アームおよび該クランプ部材が互いに係合可能な構造と、
を備える外科用クランプ。
(項目28) 前記アームの各々が回転防止表面をさらに備え、
前記クランプ部材の各々が、該対応するアームの該回転防止表面と相補に係合し、各クランプ部材と該対応するアームとの間の回転を防ぐように構成される回転防止表面をさらに備える、項目27に記載の外科用クランプ。
(項目29) 前記アームの各々の取り付け部が、
入り子式に前記クランプ部材の各々の取り付け部と係合する突出部
を備える、項目27に記載の外科用クランプ。
(項目30) 前記クランプ部材の各々の取り付け部が、
入り子式に前記アームの各々の取り付け部と係合する突出部
を備える、項目27に記載の外科用クランプ。
(項目31) 前記アームの前記取り付け部および前記クランプ部材の前記取り付け部が、ほぼ均一な断面である互いに係合可能な部分を備える、項目27に記載の外科用クランプ。
(項目32) 前記互いに係合可能な構造が、
前記アームおよび前記クランプ部材のうちの一方にあるノッチと、
該クランプ部材が該アームに取り付けられるとき、該ノッチと係合するように構成される該あごおよび該クランプ部材のうちのもう一方にある移動止めタブと、
を備える、項目27に記載の外科用クランプ。
(項目33) 前記互いに係合可能な構造が、
前記アームに対して窪んだ部位と延びた部位との間で移動するように構成される該アームのねじと、
前記クランプ部材が該アームに取り付けられるとき、該ねじへのアクセスを提供するように構成される該クランプ部材のホールと、
を備え、該ねじが該延びた部位内に移動され、該クランプ部材を該アームに固定し得る、項目27に記載の外科用クランプ。
(項目34) 前記互いに係合可能な構造が、
前記アーム内に挿入されるように構成され、該アームに対して窪んだ部位と延びた部位との間で移動するように構成されるねじと、
前記クランプ部材が該あごに取り付けられるとき、該ねじを受けるように構成される該クランプ部材のホールと、
を備え、該ねじが該窪んだ部位内に移動され、該クランプ部材を該アームに固定し得る、項目27に記載の外科用クランプ。
(項目35) 前記互いに係合可能な構造が、
前記アームおよび前記クランプ部材のうちの一方にあるスナップノッチと、
該クランプ部材が該アームに取り付けられるとき、該スナップノッチと係合し、該クランプ部材を該アームに解放可能に固定するように構成される該アームおよび該クランプ部材のうちのもう一方にあるスナップラッチと、
を備える、項目27に記載の外科用クランプ。
(項目36) 前記互いに係合可能な構造が、
前記アームおよび前記クランプ部材のうちの一方にあるロッキングピンホールと、
該アームおよび該クランプ部材のうちのもう一方にある板バネであって、該板バネが、該ロッキングピンホールと係合するように構成されるロッキングピンを有する、板バネと、
を備える、項目27に記載の外科用クランプ。
(項目37) 前記互いに係合可能な構造が、
前記アームおよび前記クランプ部材のうちの一方にある螺旋型溝と、
該アームおよび該クランプ部材のうちのもう一方にある螺旋型のネジ山であって、該螺旋型溝と係合するように構成される、螺旋型のネジ山と、
を備える、項目27に記載の外科用クランプ。
(項目38) 外科用クランプであって、
(a)互いに近づく方向または離れる方向に移動可能である1対の短いアームであって、該アームの各々が、取り付け部を有する、1対の短いアームと、
(b)該アームの各々に取り外し可能かつしっかりと取り付けられ、該アームから細長型の延長部分をカンチレバー状に形成するように適合されたクランプ部材であって、該クランプ部材が該アームに取り付けられるとき、該各クランプ部材が互いに近づく方向または離れる方向に移動可能であるクランピング表面を形成するように構成され、該クランプ部材の各々が該アームの対応する一方の取り付け部と係合するように構成される取り付け部を有する、クランプ部材と、
を備え、該アームが半永久的なボンディング物質を用いて該クランプ部材に取り付けられる、クランプ。
(項目39) 前記半永久的なボンディング物質が金属鑞接、銀はんだ、および接着剤のうちの1つである、項目38に記載の外科用クランプ。
上述およびその他の目的は、以下の詳細な説明および添付の図面を参照しながら読まれるとき理解される。
(好適な実施形態の詳細な説明)
(第1の実施形態)
本実施形態を図1に示す。本実施形態のクランプは、その全体が文字Cで表され、ハンドル部102と、あご部(jaw portion)200と、クランプ部300とを備える。ハンドル部102は、標準的外科用クランプの特徴のほとんどを含んでいる。その特徴のほとんどとは、回動ピン104と、ハンドルリング106および108と、ロッキング歯110と、ロッキングノッチ112とを含む。ハンドル部102は、ステンレス鋼により形成されており、長さ約13cmである。別の実施形態においては、ハンドル部102は、粉末金属によって製造される。ハンドル部102は、手の動作に適した、他のサイズ、形状、または断面を有し得る。
あご部200は、あご(jaw)202および204を含み、あご202および204は、回動点の動作により、互いに近づく方向または離れる方向に移動可能である。あご202および204は各々、ノッチ206と、回転防止表面208および210と、取り付け部212とを含む。
クランプ部300は、クランプ部材302および304を含み、クランプ部材302および304は、あご202および204に取り外し可能に取り付けられる。図1において、クランプ部材302はあご202から取り外されている状態で示され、クランプ部材304はあご204に取り付けられている状態で示されている。クランプ部材302および304は、ステンレス鋼、陽極酸化アルミニウム、または粉末金属などの任意の適切な材料によって形成され得る。
クランプ部材302および304は各々、移動止めタブ306と、回転防止表面308および310と(図6を参照のこと)、取り付け部312とを含む。クランプ部材の取り付け部は、あごの取り付け部212の外表面よりも大きい内表面を有しており、そのことにより取り付け部312は入れ子式に取り付け部212と係合することが可能である。
クランプ部材302および304は、牽引クッション380および382を含む。クランプ部材302および304の両方があご202および204に連結されている場合、あご202および204が互いに近づく方向に移動するときに、牽引クッション380および382がクランプ面を形成する。クッション380および382はクランプ部材302および304に取り付けられており、ゴムなどの任意の材料によって形成され得、成形された牽引エレメントを含み得る。選択されるクッション材料は、所望の物理的特性に依存する。クッションは、接着剤、ボンディング、または一体的組み立てによってクランプ部材に取り付けられ得る。
あるいは、クランプ部材は、牽引クッションなしで製造され得、代わりに、硬い緩衝のない表面を有する。
クランプ部材302および304はステンレス鋼によって形成され、長さ約65mmである。クランプ部材は、射出成形グラファイト繊維強化ポリカーボネートにより形成されてもよいし、機械加工アルミニウムにより形成されてもよいし、プラスチックで成形されてもよいし、粉末金属で製造されてもよい。
図1Aは、開示される好適な実施形態であるクランプCの変更された第1の実施形態を示す。図1の要素に対応する図1Aの要素は、同様の参照符号によって示す。図1Aのクランプ部材302および304は各々、部材の管壁を貫通する孔334を含む。孔334は直径約0.039インチであり得、あるいは、レンチまたはねじまわし(図示せず)を挿入するに十分な別の適切な直径を有し得る。変更された第1の実施形態のあご202および204は各々、あごの外表面から内部に延びる、ねじを切られた孔234を含む。止めねじ236は好適には、#2:56ソケットヘッド止めねじであり得る。孔234には、#2:56、または孔334および止めねじ236(図6Aおよび7A、ならびにこれらの図に伴う記載を参照のこと)との相互作用に適した別の適切なサイズのねじが切られている。止めねじ236および孔340のサイズは、より大きい外科用クランプに対しては、例えば#4:40のネジ山まで増大し得る。
図2および3は、クランプ部300と同じ様式で、あご部200に取り付け可能な他のタイプのクランプ部を示す。図2は、クランプ部材302aおよび304aから構成されるクランプ部300aを示す。クランプ部材302aおよび304aは、長さ約85mmであり、1つの屈曲を含む。クランプ部材302aおよび304aは、牽引クッション380aおよび382aと、移動止めタブ306aと、回転防止表面308aおよび310aと、取り付け部312aとを含む。図3は、クランプ部材302bおよび304bから構成されるクランプ部300bを示す。クランプ部材302bおよび304bは、長さ約85mmであり、2つの屈曲を含む。クランプ部材302bおよび304dは、牽引クッション380bおよび382bと、移動止めタブ306bと、回転防止表面308bおよび310bと、取り付け部312bとを含む。
クランプ部材の多くのその他のサイズおよび構成が可能である。好適なタイプのクランプ、グラスパ(graspers)およびその他のツールは、ランバート・ケイ(Lambert−Kay)スタイル、ピーン(Pean)スタイル、ハーケン(Harken)外耳クランプスタイル、ケリー組織グラスパ(Kelly tissue grasper)スタイル、およびバックハウスタオル(Backhaus towel)クランプスタイルを含む。
図4、4Aおよび5は、図1および1Aに示すあごおよびクランプ部材の取り付け部のより詳細な図を示す。図4は、係合されていない状態におけるあご202およびクランプ部材302を示し、図5は、係合した状態におけるあご202およびクランプ部材302を示す。図4Aは、係合されていない状態におけるあご202およびクランプ部材302を示す。図4に示すように、あご202は、第1表面214と、第2表面216と、周辺部218とを含む。あご202は、先端をやや斜めに切り、配置し易くし得る。クランプ部材302は、第1表面314と、第2表面316と、周辺部318とを含む。
図4Aは、図4と対応し、第1の実施形態の改変例を示し、ホール334と、止めねじ236と、ねじを切られた孔234とをさらに含み、タブ206とノッチ306とがない改変例を示す。
図5に示すように、取り付け部312が取り付け部212にスライドするとき、多くの表面が相互に係合する。すなわち、第1表面214と314、第2表面216と316、回転防止表面208と308、および回転防止表面210と310(図6を参照のこと)が係合する。表面214が314と、そして表面216が316と係合することは、クランプ部材302のあご202への入れ子式係合が終了することを示す。回転防止表面208が308と、そして210が310と係合することは、取り付け部212周辺のクランプ部材302の回転を防ぐ。
図5Aは、図5と対応し、図1Aに示す第1の実施形態の改変例を示す。クランプ部材302およびあご202が係合するとき、ホール334はねじを切られた孔234と一列になり、止めねじ236へのアクセスを提供する。
図6は、ほぼ円形の断面を有する取り付け部212を示し、クランプ部材302を十分に深くまで挿入し、回転防止表面が係合されるまで、取り付け部312が、取り付け部212の突出部周辺で自由に回転することが可能になる。周辺部218および318は各々、取り付け部212の外表面の約半分を占める。
図6Aは、ホール334と、ねじを切られた孔234と、止めねじ236との間の相互作用を示す。クランプ部材302およびあご202が、図5Aに示すように係合するとき、ホール334は、ねじを切られた孔234の止めねじ236にアクセスすることが可能になる。止めねじ236は、孔234のネジ山と係合する。ねじまわしまたは6角レンチは、止めねじ236を回すためにホール334内に挿入され得、ねじを内方(時計回り)または外方(逆時計回り)に回す。ねじ236は、内方に回され、ホール334内を延び、取り付け部312の内壁(低表面)に接触する。これにより、クランプ部材302を固定し、あご202から外れるのを防ぐ。ねじ234は、外方に回され、取り付け部312の内壁と接触を断ち、クランプ部材を解放しあごから外れる。
止めねじ236は、尖った先端またはぎざぎざの先端を有し、取り付け部312の内壁との係合を高める。ホール334は、ねじ236のネジ山よりやや小さくねじを切られ得、これは係合度を高め、ねじ236が不注意に緩むことを防ぐ。
好適には、ホール334は、6角レンチの挿入を可能にする直径を有するが、この直径はねじ236の直径より小さい。これにより、所望の場合には、ねじが、外方に回され、取り付け部312の内壁(低表面)に接触し、クランプ部材302を固定することが可能になる。
図7は、相互に係合可能な回り止め構造の拡大図を示す。移動止めタブ306は、外角320がノッチ206の上角220と同一平面になるように屈曲される。底表面322は、ノッチ206と係合し、クランプ部材302の剥離抵抗を増加させる。
図7Aは、第1の実施形態の改変例において、止めねじ236が、いかにあご202から外れることに反しクランプ部材302を固定するかを示す。ねじ236は、クランプ部材302が最初にあご202に取り付けられるときには、中間の位置にある。ねじ236が内方に回されるとき、ねじの先端が取り付け部312の内壁と係合するように配置され、クランプ部材302が外れることを防ぐ。クランプ部材302を取り外すためには、ねじ236は、外方に回され、取り付け部312の内壁と接触を断つ。
(第2の実施形態)
図8および9は、図4および5と対応し、外科用クランプの第2の実施形態による、他の係合可能な回り止め構造を示す。クランプ部材302dは、周辺部318dと、回転防止表面308dと、310d(図10を参照のこと)と、ノッチングセグメント330および332とを含む。あご202dは、取り付け部212dと、周辺部218dと、回転防止表面208dおよび210d(図10を参照のこと)と、ノッチ230および232(これは230の対向部であり、本図では図示しない)とを含む。ノッチ230は、ノッチングセグメント330と係合し、ノッチ232は、ノッチングセグメント332と係合し、取り付け部212dと係合する場合に、クランプ部材302dの剥離抵抗を増加させる。
図10は、図6と対応し、図8に示す外科用クランプの第2の実施形態を示す。取り付け部212dは、ほぼ円形の断面を有し、クランプ部材302dを十分に深くまで挿入し、回転防止表面が係合されるまで、取り付け部312dが、取り付け部212dの突出部周辺で自由に回転することが可能になる。上述のように、回転防止表面208dは、回転防止表面308dと係合し、回転防止表面210dは、回転防止表面310dと係合する。周辺部218dおよび318dは各々、取り付け部212dの外表面の約半分を占める。
図11は、図7と対応し、係合した状態における外科用クランプの第2の実施形態の回り止め構造の長手方向の断面を示す。
(第3の実施形態)
図12および13は、図4および5と対応し、外科用クランプの第3の実施形態による、他の係合可能な回り止め構造を示す。クランプ部材302cは、延長部322と、屈曲部320とを含む。あご202cは、ノッチ220と溝222とを含む。ノッチ220は、屈曲部320と係合し、クランプ部材の剥離抵抗を増加させる。延長部322の側面が溝222のエッジと係合し、あごの取り付け部周辺のクランプ部材の回転にさらに抵抗するように、延長部322が溝222と係合する。延長部322は、弾性を有し、これにより屈曲部が溝222上でスライドし、ノッチ220にパチンとはまることが可能になる。
(第4の実施形態)
図14は、図4と対応し、外科用クランプの第4の実施形態による、他の係合可能な回り止め構造を示す。あご202iは、溝260、262および264を有し、クランプ部材302iは、スプライン360、362および364を有する。スプライン360、362および364は、溝260、262および264とそれぞれ嵌合する。係合するとき、スプラインおよび溝は、あご202iとクランプ302iとの間の回転を防ぎ、剥離抵抗を与える。回転防止表面208i、210i(図示せず)、308iおよび310iが存在し、スプラインおよび溝の回転防止機能を補足していることに留意されたい。
図15は、図6と対応し、図14に示す外科用クランプの第4の実施形態を示す。取り付け部212iは、ほぼ円形の断面を有する。あご202iとクランプ302iが係合するとき、溝260、262および264が、スプライン360、362および364とそれぞれ係合する。図15に示すように、係合した溝およびスプラインが、あご202iとクランプ302iとの間の回転を妨げることに留意されたい。
(第5の実施形態)
図30〜31は、図4〜5と対応し、外科用クランプの第5の実施形態を示す。本実施形態において、クランプ部材が、あごに半永久的にボンディングされる。したがって、相互に係合可能な回り止め構造は必要ではない。さらに、回転防止表面も必要とされず、これはボンディングが外科用クランプサプライヤによって実行され得るからである。外科用クランプサプライヤは、クランプ部材およびあごを正しく配置する配置ツールを使用し得る。
クランプ部材は、その他のボンディング材料の中では、金属鑞接、銀はんだ、または接着剤でボンディングされ得る。クランプ部材をあごにボンディングするためには、図31に示すようにパーツを取り付け、ボンディング物質を塗布することができる。ここでパーツは、表面214および314において接合する。ボンディング物質は、次いで取り付け部212と312との間で流れ得る。ホール334は、必要ではないが、ホール334により、ボンディング物質が流れ入るにしたがって空気が逃げることができ、ボンディング物質がホールの位置で取り付け部212および312に入ったことを判定するためのアクセスも提供するため、ボンディング操作が容易になる。ボンディング物質は、次いでクランプ部材をあごに設置およびボンディングする。ボンディングは、半永久的であり、これは、クランプ部材が、外科用クランプの使用によって通常費やされるよりも多くの力をもって取り外され得るからである。取り外しは、外科用クランプのユーザによってではなく、クランプ製造者によって実行されることが考慮に入れられる。
本実施形態は、上述の実施形態に比べやや適合性が低い。これは、クランプ部材が半永久的にボンディングされ、その他の実施形態と同じ程度に容易には、ユーザによって取り換えられないからである。しかし、半永久的なボンディングは、外科用クランプ製造者にとって多くの利点を有する。製造者は、あらゆるタイプに対応するハンドルを保管する代わりに、数タイプのハンドルを保管し、クランプ部材が注文されるときに、顧客が所望するクランプ部材をボンディングし得る。顧客は、次いで外科用クランプを製造者に返却し、別のスタイルのクランプ部材と取り替えるようにクランプ部材を要求し得る。
さらに、外科用クランプの多くのベンダーは、良質のクランプ部材または良質のハンドルの一方を製造するが、双方は製造しない。本発明により、クランプ製造者が、2箇所のベンダーから良質のクランプ部材および良質のハンドルの双方を選択して、これらを1つの外科用クランプに結合させることが可能になる。
(弾性パット構造)
図16は、図4に示す外科用クランプの第1の実施形態と対応し、クランプ部材302の取り付け部312内に弾性パット360を追加した実施形態を示す。パット360は、外科用クランプの第2、第3および第4の実施形態内に同様に位置付けられ得る。パット360は、クランプ部材302の取り付け部312内に挿入されるとき、あご202の取り付け部212の端部によって圧縮される。パット360は、半円柱の形状の表面を有し、先細のエッジは、取り付け部212の端部の形状と一致する。パット360は、クランプ部材302とあご202との間の相対挿入運動に抵抗し、クランプ部材302とあご202との間の遊びを少なくする。
図17は、図16のあご202およびクランプ部材302の係合した状態の側面図を示す。図17は、図7と対応し、さらに弾性パット360が追加されている。
図18は、クランプ部材302jの取り付け部312j内の弾性パット構造の第2の実施形態を示し、ここでパットは370である。弾性パット370は、外科用クランプの第1、第2、第3および第4の実施形態内に同様に位置付けられ得る。パット370は、半円柱の形状を有する。あご202jは、階段状の端部270と、パット370と係合する部分とを含む。パット370は、パット360と同様に機能し、クランプ部材302jとあご202jとの間の相対運動にさらに抵抗する。
図19は、図18のあご202jおよびクランプ部材302jの係合した状態の側面図を示す。
(別の断面)
図20および21は、図6と対応し、周辺部218および318が異なって配置されている。図20において、クランプ部材の周辺部318kは、取り付け部212kの外表面の半分より多くを占め、あごの周辺部218kは、これに対応して窪んでいる。図21において、クランプ部材の周辺部318mは、取り付け部212mの外表面の半分より少ない部分を占め、あごの周辺部218mは、これに対応して窪んでいる。
図22〜25は、図6および10の断面と対応し、あごの取り付け部の別の断面を示し、そして図6および10の断面の代わりに使用され得る。図22は、クランプ部材の突出部318eと係合するときのあごの取り付け部202eの断面を示す。あごの回転防止表面208eおよび210eは、クランプ部材の回転防止表面308eおよび310eとそれぞれ係合する。図22に示す断面は、ほぼ半楕円形の部分を有する長方形である。回転防止表面が回転を防ぐのに加え、非円形断面も回転を防ぐことに留意されたい。左外表面250eは、左内表面350eと係合し、時計回り回転を防ぐ。同様に、右外表面252eは、右内表面352eと係合し、逆時計回り回転を防ぐ。
図23は、ほぼ楕円形の断面を有する取り付け部を示す。これ以外は、本図は、図22と対応し、各構成要素の参照符号に文字「f」が付与されている。
図24は、ほぼ楕円形の断面を有し、水平方向に長軸を有する取り付け部を示す。これ以外は、本図は、図22と対応し、各構成要素の参照符号に文字「g」が付与されている。
図25は、ほぼ三角形の断面を有する取り付け部を示す。これ以外は、本図は、図22と対応し、各構成要素の参照符号に文字「h」が付与されている。
図26は、ほぼ楕円形の断面を有する取り付け部312nおよび212nを示す。あご202nおよびクランプ302nは、スナップラッチ376およびスナップラッチ276を用いて固定される。ラッチ376は、ノッチ276と係合する回り止め突起377を備える弾性アームを含む。
図27は、ほぼ長方形の断面を有する取り付け部312pおよび212pを示す。クランプ302pの取り付け部312pは、あご202pの取り付け部212p内への挿入を容易にする斜めに切られた先端385を含み得る。取り付け部212pに固定された板バネ278は、クランプ302pのロッキングピンホール384と係合するロッキングピン284を備え、クランプ302pおよびあご202pを解放可能に固定する。本実施形態におけるあご202pの入り子式係合は、クランプ302pが取り付け部212p内に挿入されることが好適である。同様の入り子式挿入の構築は、他の実施形態においても同様に適用され得る。
図28は、ほぼくさび型の断面を有する取り付け部312qおよび212qを示す。取り付け部212qは、止めねじ236qを挿入するためのホール334qを含む。止めねじ236qは、取り付け部312qの止めねじ受ディンプル234qと係合する。ディンプル234qは、止めねじ236qと係合するネジ山を含み得る。止めねじ236qは、ねじまわしまたは6角レンチを用いて、回され得る。本実施形態において、取り付け部212qは、取り付け部312qと入り子式に係合する。
図29は、ほぼ円形の断面を有する取り付け部312rおよび212rを示す。取り付け部312rは、1つ以上の螺旋型溝386を含み、取り付け部212rは、1つ以上のネジ山286を含む。ネジ山286は、溝と係合し、クランプ部材302rをあご202rに解放可能に取り付ける。摩擦により、外科用クランプの操作中、あごとクランプ部材とがくっついた状態を保つ。溝386およびネジ山286は、1/4〜1/3ねじられ、ネジ山が溝内に嵌合し、取りつけ部312rおよび212rを固定する。溝386は、図示するように、取り付け部312rに沿って、溝間において等間隔を取られるか、または不均一に間隔が取られ得る。
(結論)
上述の詳細な記載から、本発明により、本明細書の最初に記載される目的を達成することが可能であると認められる。具体的には、本発明は、外科用クランプを提供し、ここでクランプ部材は、取り外し可能に取り付けられ、この結果複数のクランピング表面および形状構造が、ユーザが複数の外科用クランプを購入する必要なしに利用可能になる。
本発明書に記載される発明の実施形態の種々の変更が、本発明を実施する際に採用され得ることが理解されるべきである。上掲の特許請求の範囲は、本発明の範囲を規定し、特許請求の範囲内の構造およびその均等物は特許請求の範囲によってカバーされることが意図される。
図1は、本発明の第1の実施形態によるあごタイプの外科用クランプの斜視図である。 図1Aは、本発明の第1の実施形態の改変例によるあごタイプの外科用クランプの斜視図である。 図2は、図1に示す第1の実施形態の外科用クランプを用いて使用可能な第2の形状を有する第2対のクランプ部材の斜視図である。 図3は、図1に示す第1の実施形態の外科用クランプを用いて使用可能な第3の形状を有する第3対のクランプ部材の斜視図である。 図4は、図1に示す第1の実施形態の外科用クランプの斜視図の1部を分解して拡大した図である。 図4Aは、図1Aに示す第1の実施形態の改変例の外科用クランプの斜視図の1部を分解して拡大した図である。 図5は、図4の係合した状態における構造を拡大した斜視図である。 図5Aは、図4Aの係合した状態における構造の斜視図の1部を拡大した図である。 図6は、図5のライン6〜6によって示される平面の断面図である。 図6Aは、図5Aのライン6A〜6Aによって示される平面の断面図である。 図7は、図6のライン7〜7によって示される平面の断面図であり、係合した状態における回り止め構造を示す。 図7Aは、図6Aのライン7A〜7Aによって示される平面の断面図であり、係合した状態における構造を示す。 図8は、本発明の第2の実施形態によるあごタイプの外科用クランプの斜視図の1部を拡大した図である。 図9は、図8の係合した状態における構造の斜視図の1部を分解して拡大した図である。 図10は、図9のライン10〜10によって示される平面の断面図である。 図11は、図10のライン11〜11によって示される平面の断面図であり、係合した状態における回り止め構造を示す。 図12は、本発明の第3の実施形態によるあごタイプの外科用クランプの斜視図の1部を分解して拡大した図である。 図13は、図12の係合した状態における構造の斜視図の1部を拡大した図である。 図14は、本発明の第4の実施形態によるあごタイプの外科用クランプの斜視図の1部を分解して拡大した図である。 図15は、図14のライン15〜15によって示される平面の断面図である。 図16は、外科用クランプの第1、第2、第3または第4の実施形態を用いて使用される弾性挿入パットの第1の実施形態の斜視図の1部を分解して拡大した図である。 図17は、図16の係合した状態における構造の斜視図の1部を拡大した図である。 図18は、外科用クランプの第1、第2、第3または第4の実施形態を用いて使用される弾性挿入パットの第2の実施形態の斜視図の1部を分解して拡大した図である。 図19は、図18の係合した状態における構造の斜視図の1部を拡大した図である。 図20は、回転防止表面の第1の別の配置断面図である。 図21は、回転防止表面の第2の別の配置断面図である。 図22は、外科用クランプの第1の別の断面の断面図である。 図23は、外科用クランプの第2の別の断面の断面図である。 図24は、外科用クランプの第3の別の断面の断面図である。 図25は、外科用クランプの第4の別の断面の断面図である。 図26は、本発明の第5の実施形態によるあごタイプの外科用クランプの斜視図の1部を分解して拡大した図である。 図27は、本発明の第6の実施形態によるあごタイプの外科用クランプの斜視図の1部を分解して拡大した図である。 図28は、本発明の第7の実施形態によるあごタイプの外科用クランプの斜視図の1部を分解して拡大した図である。 図29は、本発明の第8の実施形態によるあごタイプの外科用クランプの斜視図の1部を分解して拡大した図である。 図30は、本発明の第5の実施形態によるあごタイプの外科用クランプの斜視図の1部を分解して拡大した図である。 図31は、図30の係合した状態における構造の斜視図の1部を拡大した図である。

Claims (3)

  1. 外科用クランプであって、
    (a)互いに近づく方向または離れる方向に移動可能である1対の短いアームであって、該アームの各々が、取り付け部と回転防止表面とを有する、1対の短いアームと、
    (b)該アームの各々に取り外し可能かつしっかりと取り付けられ、該アームから細長型の延長部分をカンチレバー状に形成するように適合されたクランプ部材であって、該クランプ部材が該アームに取り付けられるとき、それぞれのクランプ部材が互いに近づく方向または離れる方向に移動可能であるクランピング表面を形成するように構成され、該クランプ部材の各々は、回転防止表面と、該アームの対応する一方の取り付け部と係合するように構成される取り付け部とを有する、クランプ部材と、
    (c)該クランプ部材および該アームが係合するとき、該クランプ部材の各々を対応するアームに解放可能に固定する、該アームおよび該クランプ部材の互いに係合可能な構造と
    を備え、
    互いに係合可能な構造が、
    アームのねじであって、該アームに対して窪んだ部位と延びた部位との間で移動するように構成されるねじと、
    クランプ部材のホールであって、該クランプ部材が該アームに取り付けられるとき、該ねじへのアクセスを提供するように構成されるホールと
    を備え、該ねじが該延びた部位内に移動され、該クランプ部材を該アームに固定し得る外科用クランプ。
  2. 外科用クランプであって、
    (a)互いに近づく方向または離れる方向に移動可能である1対の短いアームであって、該アームの各々が、取り付け部と回転防止表面とを有する、1対の短いアームと、
    (b)該アームの各々に取り外し可能かつしっかりと取り付けられ、該アームから細長型の延長部分をカンチレバー状に形成するように適合されたクランプ部材であって、該クランプ部材が該アームに取り付けられるとき、それぞれのクランプ部材が互いに近づく方向または離れる方向に移動可能であるクランピング表面を形成するように構成され、該クランプ部材の各々は、回転防止表面と、該アームの対応する一方の取り付け部と係合するように構成される取り付け部とを有する、クランプ部材と、
    (c)該クランプ部材および該アームが係合するとき、該クランプ部材の各々を対応するアームに解放可能に固定する、該アームおよび該クランプ部材の互いに係合可能な構造と
    を備え、
    互いに係合可能な構造が、
    アーム内に挿入されるように構成され、該アームに対して窪んだ部位と延びた部位との間で移動するように構成されるねじと、
    クランプ部材のホールであって、該クランプ部材が該アームに取り付けられるとき、該ねじを受けるように構成されるホールと
    を備え、該ねじが該窪んだ部位内に移動され、該クランプ部材を該アームに固定し得る外科用クランプ。
  3. 外科用クランプであって、
    (a)互いに近づく方向または離れる方向に移動可能である1対の短いアームであって、該アームの各々が、取り付け部と回転防止表面とを有する、1対の短いアームと、
    (b)該アームの各々に取り外し可能かつしっかりと取り付けられ、該アームから細長型の延長部分をカンチレバー状に形成するように適合されたクランプ部材であって、該クランプ部材が該アームに取り付けられるとき、それぞれのクランプ部材が互いに近づく方向または離れる方向に移動可能であるクランピング表面を形成するように構成され、該クランプ部材の各々は、回転防止表面と、該アームの対応する一方の取り付け部と係合するように構成される取り付け部とを有する、クランプ部材と、
    (c)該クランプ部材および該アームが係合するとき、該クランプ部材の各々を対応するアームに解放可能に固定する、該アームおよび該クランプ部材の互いに係合可能な構造と
    を備え、
    互いに係合可能な構造が、
    アームおよびクランプ部材のうちの一方にある螺旋型溝と、
    該アームおよび該クランプ部材のうちのもう一方にある螺旋型のネジ山であって、該螺旋型溝と係合するように構成される螺旋型のネジ山と
    を備える外科用クランプ。
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