JP4974935B2 - 線画処理装置、線画処理方法、およびプログラム - Google Patents
線画処理装置、線画処理方法、およびプログラム Download PDFInfo
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Description
あるいは、「頭髪」は髪の毛が描画線の集合として描かれることにより、細かな閉領域が多数発生することがあり、この場合は多数の閉領域に対して一つずつ色の流し込み処理をしなければならないので、塗色作業の効率化が困難である。
線画処理装置1は、一般的に使用されているパーソナルコンピュータであり、CPU11、表示部12、入力部13、ネットワークI/F14、メディアドライブ15、記憶部16、メモリ17より構成されている。
表示部12は、線画処理に必要な情報を表示するために使用される。入力部13は、マウスやキーボード、ペンタブレット(登録商標)で構成されており、線画処理装置1に対してオペレータが操作指示を入力するために使用する。
ネットワークI/F14は、線画処理装置1と図示しないネットワークとを接続するためのものである。ネットワークI/F14を介して、線画処理装置1は図示しないネットワークから線画データLDを取得することができる。また、図示しないサーバより、線画処理装置1の機能を実現するプログラム181をダウンロードするようにしてもよい。
メディアドライブ15は、メディアディスク18に記録されているプログラム181を読み取るために使用する。メディアドライブ15で読み取られたプログラム181により、線画処理装置1の機能が実現される。
記憶部16は、メディアドライブ15で読み取られたプログラム181を格納する。
塗色略領域指定部171は、さらに、線画画像に対して塗色略領域を指定するために塗色設定部1711、領域線幅設定部1712を備えている。
塗色領域対象演算部172は、さらに塗色領域を求める演算を行うため、演算対象領域膨張部1721、演算対象領域収縮部1722、塗色領域特定部1723、領域合成部1724を備えている。
なお、膨張量および収縮量の所定量は、領域線幅設定部1712によって設定された領域線幅の1/2程度が好ましい。
まず、ステップS1において、線画処理装置1に対して、線画処理装置1のオペレータが線画データLDを入力する。線画データLDは、ネットワークI/F14に接続された図示しないネットワークを介して、あるいはディスクドライブ16に装着されたメディアディスク18から線画処理装置1へ入力される。もしくは、線画処理装置1が線画作成機能(図示せず)を備えることにより、線画データLDを入力する。
なお、この際に、塗色とは関わらない線画について削除処理を行なうようにしてもよい。
また、ステップS2で指定された塗色略領域PRAがトーラス状である場合、トーラスの内部領域と塗色略領域PRAを収縮処理した領域とを領域合成部1724が合成して塗色領域PAを特定する。
図3(a)は、線画処理装置1が処理の対象とする線画画像LWを示すための図である(ステップS1参照)。表示部12に表示された線画画像LWは図示しているように、複数の線の集合であって、閉領域を有していない。従って、線画画像LWに対して色の流し込み処理を行なうことはできず、塗色する場合は入力部13を逐一操作する塗色作業を行なわなければならない。
(1)線画画像LWの画素がある部分まで収縮する
(2)参照領域SAまで収縮する
という二つの条件が成立するまで行なわれる。
ここで、図4(c)に示した塗色領域PAは、図3(e)に示した塗色領域PAと同様のものであるが、その形状が異なっている。これは、図4(a)で指定された塗色略領域PRAがトーラス状だったためである。
従って、この状態の塗色領域PAに対して塗色部173が塗色を行なうと、トーラス状に塗色されるので、線画画像LWに対する所望の塗色結果を得ることができない。
従って、図1に示す線画処理装置1が図2に示すフローチャートのように動作することにより、図示しているように、塗色略領域PRAがラフに指定されたにも関わらず、また線画画像LWが閉領域を有していないにも関わらず、塗色部173が、塗色設定部1711によって設定された色によって線画画像LWに対して精密な塗色領域PAを塗色することができる。
これまでの説明では、塗色略領域PRAを指定するための設定として、塗色設定部1711および領域線幅設定部1712に対して、オペレータが入力部13を操作することにより設定していたが、オペレータが線画彩色のために行なった作業に基づいて、塗色設定あるいは領域線幅設定を行なうようにしてもよい。
a)ブラシ塗色で指定された領域の内側の輪郭を取得する
b)ブラシ塗色で指定された領域のブラシ外側の輪郭を取得する
c)ブラシ塗色で指定された領域のブラシ内側の輪郭で囲まれる面積S1を取得する
あるいは、
c')ブラシ塗色で指定された領域のブラシ内側の輪郭長さL1を取得する
d)ブラシ塗色で指定された領域のブラシ外側の輪郭で囲まれる面積S2を取得する
あるいは、
d')ブラシ塗色で指定された領域のブラシ外側の輪郭長さL2を取得する
e)ブラシ塗色で指定された領域を真円と仮定した場合のS1およびS2を求めるための半径を求める
あるいは、
e')ブラシ塗色で指定された領域を真円と仮定した場合のL1およびL2から半径を求める
f)半径の差をブラシ幅(領域線幅)として、領域線幅設定部1712が取得する
という手法で設定してもよい。
これまでの説明では、塗色略領域PRAがトーラス状であった場合、塗色略領域PRAと線画画像LWをOR合成した演算対象領域EAに対して処理を行なうよう説明を行ってきたが、塗色略領域PRAおよび内部領域PRIAと線画画像LWをOR合成して演算対象領域EAを求めるようにしてもよい。
これまでの説明では、線画画像LWが閉領域を有さない構成であるものとして説明を行なってきたが、線画画像LWが閉領域で構成されていたとしても、本発明に係わる線画処理装置1による線画処理は実行可能である。
11 制御部
12 表示部
13 入力部
14 ネットワークI/F
15 ディスクドライブ
16 記憶部
17 メモリ
171 塗色略領域指定部
172 塗色領域対象演算部
173 塗色部
1711 塗色設定部
1712 領域線幅設定部
1721 演算対象領域膨張部
1722 演算対象領域収縮部
1723 塗色領域特定部
1724 領域合成部
EA 演算対象領域
GPA 合成塗色領域
LW 線画画像
PA 塗色領域
PRA 塗色略領域
PRIA 内部領域
SA 参照領域
Claims (9)
- 表示手段と操作手段とを備えた線画処理装置であって、
前記操作手段を用いて前記表示手段に表示された線画画像に対して塗色略領域を指定する塗色略領域指定手段と、
前記塗色略領域と接する前記線画画像および該塗色略領域とを所定量膨張する膨張手段と、
前記膨張した線画画像および塗色略領域とを所定量収縮する第1の収縮手段と、
前記塗色略領域を、前記線画画像および第1の収縮手段により収縮された線画画像および塗色略領域を参照して収縮する第2の収縮手段と、
前記第2の収縮手段により得られた塗色領域を塗色する塗色手段と、
を備えることを特徴とする線画処理装置。 - 請求項1に記載の線画処理装置であって、
前記塗色略領域指定手段による塗色略領域の指定が塗色を所望する色を使用したものであること、
を特徴とする線画処理装置。 - 請求項2に記載の線画処理装置であって、
前記塗色略領域指定手段が、塗色略領域を所定の線幅で指定するための領域線幅指定手段を備えることにより、前記操作手段によって、前記領域線幅指定手段によって指定された所定の線幅で前記線画画像の略周縁を前記塗色略領域として指定し、
前記塗色手段が、前記指定された塗色略領域の領域線内側の領域と前記第2の収縮手段で収縮された塗色略領域とを合成して得られた合成領域に対して塗色すること、
を特徴とする線画処理装置。 - 表示手段と操作手段とを備えた線画処理装置における線画処理方法であって、
前記操作手段を用いて前記表示手段に表示された線画画像に対して塗色略領域を指定する塗色略領域指定工程と、
前記塗色略領域と接する前記線画画像および該塗色略領域とを所定量膨張する膨張工程と、
前記膨張した線画画像および塗色略領域とを所定量収縮する第1の収縮工程と、
前記塗色略領域を、前記線画画像および第1の収縮工程により収縮された線画画像および塗色略領域を参照して収縮する第2の収縮工程と、
前記第2の収縮工程により得られた塗色領域を塗色する塗色工程と、
を備えることを特徴とする線画処理方法。 - 請求項4に記載の線画処理方法であって、
前記塗色略領域指定工程による塗色略領域の指定が塗色を所望する色を使用したものであること、
を特徴とする線画処理方法。 - 請求項5に記載の線画処理方法であって、
前記塗色領域指定工程において、塗色略領域を所定の線幅で指定するための領域線幅指定工程を備えることにより、前記操作手段によって、前記領域線幅指定工程によって指定された所定の線幅で前記線画画像の略周縁を前記塗色略領域として指定し、
前記塗色工程が、前記指定された塗色略領域の領域線内側の領域と前記第2の収縮工程で収縮された塗色略領域とを合成して得られた合成領域に対して塗色すること、
を特徴とする線画処理方法。 - 表示部と操作部とを備えたコンピュータにおいて線画処理を実行するためのプログラムであって、前記コンピュータのCPUがメモリにおいて、
前記操作部を用いて前記表示部に表示された線画画像に対して塗色略領域を指定する塗色領域指定ステップと、
前記塗色略領域と接する前記線画画像および該塗色略領域とを所定量膨張する膨張ステップと、
前記膨張した線画画像および塗色略領域とを所定量収縮する第1の収縮ステップと、
前記塗色略領域を、前記線画画像および第1の収縮ステップにより収縮された線画画像および塗色略領域を参照して収縮する第2の収縮ステップと、
前記第2の収縮ステップにより得られた塗色領域を塗色する塗色ステップと、
を実行することを特徴とするプログラム。 - 請求項7に記載のプログラムであって、
前記塗色略領域指定ステップによる塗色略領域の指定が塗色を所望する色を使用したものであること、
を特徴とするプログラム。 - 請求項8に記載のプログラムであって、
前記塗色略領域指定ステップが、塗色略領域を所定の線幅で指定するための領域線幅指定ステップを備えることにより、前記操作部によって、前記領域線幅指定ステップによって指定された所定の線幅で前記線画画像の略周縁を前記塗色略領域として指定し、
前記塗色ステップが、前記指定された塗色略領域の領域線内側の領域と前記第2の収縮ステップで収縮された塗色略領域とを合成して得られた合成領域に対して塗色すること、
を特徴とするプログラム。
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JP2008054335A JP4974935B2 (ja) | 2008-03-05 | 2008-03-05 | 線画処理装置、線画処理方法、およびプログラム |
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JP2009211457A JP2009211457A (ja) | 2009-09-17 |
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