JP4974935B2 - 線画処理装置、線画処理方法、およびプログラム - Google Patents

線画処理装置、線画処理方法、およびプログラム Download PDF

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Description

線画に対して彩色を行なう線画処理装置であって、特に領域が閉じていない線画に対して彩色を行う際に有用なGUIを提供する線画処理装置、線画処理方法、およびプログラムに関する。
マンガ(Manga)とは、英語のコミック(Comic)とはニュアンスが異なり、日本独自の風合いを持つ(モノクロ)線画のことを指す。マンガを出版物として印刷する場合、カラー印刷コストがかかるために、モノクロ印刷が中心であったため、階調表現や感情表現について、様々なトーンや掛け網、効果線、ベタ、など白黒による表現が行なわれていた。
しかし、最近では携帯電話において電子データ化されたマンガを購読できるサイトが急増しているため、マンガを液晶モニタで鑑賞する機会が増えたことにより、マンガのカラー化(塗色、Coloring)が求められている。また、海外では、モノクロマンガの文化がほとんどないために、海外における出版物として展開するためにはマンガのカラー化が必要となっている。このようなことから、線画画像によって表現されるマンガを電子データ化するに際して、塗色作業が必要とされている。
塗色作業を効率的に行うためには、線画によって表現される画像を構成する閉領域に対して、所望する色を流し込んで塗色する手法が実現されており、例えば下記のような技術が開示されている。
特開平10−340352
このような線画画像に対して塗色を行う場合、線画によって表現される画像が閉領域で構成されていなければならない。閉領域でない線画画像に対して色の流し込みを行った場合、閉じていない部分から流し込んだ色が漏れてしまい、所望する結果を得ることができない。従って、色の流し込み処理を行う場合には、線画画像を構成する領域に対して閉領域化処理が必要である。
しかし、マンガに登場するキャラクタに対して塗色を行う場合、例えば「頭髪」は塗色を行わなければならないことが多いのに、形状が複雑であり、毛先にかけて大きな隙間が広がることがある等、閉領域化が困難であるため、色の流し込み処理を行うのが困難である。また、作者の画風によってはキャラクタを構成する領域が閉領域でないことが多いが、このような場合無闇に閉領域化を行なうと、画風が損なわれるという問題もある。
あるいは、「頭髪」は髪の毛が描画線の集合として描かれることにより、細かな閉領域が多数発生することがあり、この場合は多数の閉領域に対して一つずつ色の流し込み処理をしなければならないので、塗色作業の効率化が困難である。
そこで、本願発明の課題は、従来技術の欠点を解消し、線画画像が閉じていない領域で構成されていたとしても、効率的に塗色作業を行うことができる線画処理装置、線画処理方法、およびプログラムを提供することである。
かかる課題を解決する為に、請求項1に係わる発明は、表示手段と操作手段とを備えた線画処理装置であって、前記操作手段を用いて前記表示手段に表示された線画画像に対して塗色略領域を指定する塗色略領域指定手段と、前記塗色略領域と接する前記線画画像および該塗色略領域とを所定量膨張する膨張手段と、前記膨張した線画画像および塗色略領域とを所定量収縮する第1の収縮手段と、前記塗色略領域を、前記線画画像および第1の収縮手段により収縮された線画画像および塗色略領域を参照して収縮する第2の収縮手段と、前記第2の収縮手段により得られた塗色領域を塗色する塗色手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2に係わる発明は、請求項1に記載の線画処理装置であって、前記塗色略領域指定手段による塗色略領域の指定が塗色を所望する色を使用したものであること、を特徴とする。
更に請求項3に係わる発明は、請求項2に記載の線画処理装置であって、前記塗色略領域指定手段が、塗色略領域を所定の線幅で指定するための領域線幅指定手段を備えることにより、前記操作手段によって、前記領域線幅指定手段によって指定された所定の線幅で前記線画画像の略周縁を前記塗色略領域として指定し、前記塗色手段が、前記指定された塗色略領域の領域線内側の領域と前記第2の収縮手段で収縮された塗色略領域とを合成して得られた合成領域に対して塗色すること、を特徴とする。
請求項4に係わる発明は、表示手段と操作手段とを備えた線画処理装置における線画処理方法であって、前記操作手段を用いて前記表示手段に表示された線画画像に対して塗色略領域を指定する塗色略領域指定工程と、前記塗色略領域と接する前記線画画像および該塗色略領域とを所定量膨張する膨張工程と、前記膨張した線画画像および塗色略領域とを所定量収縮する第1の収縮工程と、前記塗色略領域を、前記線画画像および第1の収縮工程により収縮された線画画像および塗色略領域を参照して収縮する第2の収縮工程と、前記第2の収縮工程により得られた塗色領域を塗色する塗色工程と、を備えることを特徴とする。
また、請求項5に係わる発明は、請求項4に記載された線画処理方法であって、前記塗色略領域指定工程による塗色略領域の指定が塗色を所望する色を使用したものであること、を特徴とする。
さらに、請求項6に係わる発明は、請求項5に記載された線画処理方法であって、前記塗色略領域指定工程において、塗色略領域を所定の線幅で指定するための領域線幅指定工程を備えることにより、前記操作手段によって、前記領域線幅指定工程によって指定された所定の線幅で前記線画画像の略周縁を前記塗色略領域として指定し、前記塗色工程が、前記指定された塗色略領域の領域線内側の領域と前記第2の収縮工程で収縮された塗色略領域とを合成して得られた合成領域に対して塗色すること、を特徴とする。
請求項7に係わる発明は、表示部と操作部とを備えたコンピュータにおいて線画処理を実行するためのプログラムであって、前記コンピュータのCPUがメモリにおいて、前記操作部を用いて前記表示部に表示された線画画像に対して塗色略領域を指定する塗色略領域指定ステップと、前記塗色略領域と接する前記線画画像および該塗色略領域とを所定量膨張する膨張ステップと、前記膨張した線画画像および塗色略領域とを所定量収縮する第1の収縮ステップと、前記塗色略領域を、前記線画画像および第1の収縮ステップにより収縮された線画画像および塗色略領域を参照して収縮する第2の収縮ステップと、前記第2の収縮ステップにより得られた塗色領域を塗色する塗色ステップと、を実行することを特徴とする。
また、請求項8に係わる発明は、請求項7に記載のプログラムであって、前記塗色略領域指定ステップによる塗色略領域の指定が塗色を所望する色を使用したものであること、を特徴とする。
さらに、請求項9に係わる発明は、請求項8に記載のプログラムであって、前記塗色略領域指定ステップが、塗色略領域を所定の線幅で指定するための領域線幅指定ステップを備えることにより、前記操作部によって、前記領域線幅指定ステップによって指定された所定の線幅で前記線画画像の略周縁を前記塗色略領域として指定し、前記塗色ステップが、前記指定された塗色略領域の領域線内側の領域と前記第2の収縮ステップで収縮された塗色略領域とを合成して得られた合成領域に対して塗色すること、を特徴とする。
請求項1に記載の線画処理装置、請求項4に記載の線画処理方法、および請求項7に記載のプログラムは、線画画像に対して塗色略領域を指定した際に、指定された塗色略領域に接する線画画像と該塗色略領域とに対して膨張・収縮処理を施すことにより、線切れや隙間を接続して塗色領域を特定する準備を行い、該準備および線画画像に基づいて塗色略領域を収縮して塗色領域を特定することにより、適切な塗色領域を得ることができる。これにより得られた塗色領域に対して塗色するので、線画画像が閉じていない領域で構成されていたとしても、効率的に塗色作業を行うことができる。
請求項2に記載の線画処理装置、請求項5に記載の線画処理プログラム、および請求項8に記載のプログラムは、塗色略領域の指定に際して所望する色を使用するので、塗色実行時に再度色を変更する必要がなく作業を効率よく実行することができる。
請求項3に記載の線画処理装置、請求項6に記載の線画処理方法、および請求項9に記載のプログラムは、線画画像の略周縁を所定の線幅で指定して塗色略領域を指定し、直接的に所定の線幅で指定された領域は無論のこと、領域線の内側の線画についても塗色を行うので、線画画像が閉じていない広めの領域であったとしても、塗色略領域の指定を簡便に行い効率的に塗色作業を行うことができる。
以下、図面を利用しながら、本発明を実施するための最良の形態について、説明を行なう。
図1は本発明を実施するための線画処理装置の構成を示すための図である。
線画処理装置1は、一般的に使用されているパーソナルコンピュータであり、CPU11、表示部12、入力部13、ネットワークI/F14、メディアドライブ15、記憶部16、メモリ17より構成されている。
CPU11は、線画処理装置1全体を制御し、特にメディアドライブ15に挿入されたメディアディスク18に記録されているプログラム181をメモリ17において実行することによって、線画処理装置1の機能を実現している。
表示部12は、線画処理に必要な情報を表示するために使用される。入力部13は、マウスやキーボード、ペンタブレット(登録商標)で構成されており、線画処理装置1に対してオペレータが操作指示を入力するために使用する。
ネットワークI/F14は、線画処理装置1と図示しないネットワークとを接続するためのものである。ネットワークI/F14を介して、線画処理装置1は図示しないネットワークから線画データLDを取得することができる。また、図示しないサーバより、線画処理装置1の機能を実現するプログラム181をダウンロードするようにしてもよい。
メディアドライブ15は、メディアディスク18に記録されているプログラム181を読み取るために使用する。メディアドライブ15で読み取られたプログラム181により、線画処理装置1の機能が実現される。
記憶部16は、メディアドライブ15で読み取られたプログラム181を格納する。
メモリ17は、記憶部16によって記憶されたプログラム181をCPU11が実行するためのワークエリアである。CPU11によってプログラム181が実行された結果、メモリ17において、塗色略領域指定部171、塗色領域対象演算部172、塗色部173の機能が実現する。
塗色略領域指定部171は、表示部12に表示された線画画像に対して、入力部13の入力に基づいて塗色略領域を指定する。線画処理装置1のオペレータが、入力部13を操作して、図示しないマウスポインタで表示部12に表示された線画画像上をなぞることで、線画画像に対する塗色略領域が指定される。ここで、塗色略領域指定部171が指定する塗色略領域は、線画画像に対して精密である必要はない。また、塗色略領域指定部171が指定する塗色略領域は、対象とする線画画像が閉領域でなくてもよい。
塗色略領域指定部171は、さらに、線画画像に対して塗色略領域を指定するために塗色設定部1711、領域線幅設定部1712を備えている。
塗色設定部1711は、線画画像に指定した塗色領域を塗りつぶすための色を設定する。塗色設定部1711で設定した塗色によって塗色領域を指定することにより、後述する塗色工程を効率的に行なうことができる。
領域線幅設定部1712は、入力部13によって線画画像の略周縁を塗色略領域として指定する際に、塗色略領域となる領域の線幅を設定する。線画画像に対して塗色略領域を指定するに際して、該線画画像の略周縁をなぞるように入力部13を操作すると塗色略領域指定部171が線画画像に対する塗色略領域を指定する。この時、領域線幅設定部1712により所定の線幅が設定されているため、線画画像全体を塗色略領域として指定せずとも済むので、塗色作業の効率化に繋がる。
塗色領域対象演算部172は、塗色略領域と該塗色略領域の対象である線画画像との関連性に基づく演算を行って、正確な塗色領域を得る。線画画像に対して指定された塗色略領域は精密に指定されたものではないため、このままでは品質の良い塗色を行なうことができないので、塗色領域対象演算部172が演算を行なうことにより、線画画像に対して正確な塗色領域を得ることができる。塗色領域対象演算部172は、塗色略領域と線画画像とをOR合成した演算対象領域を準備して、以降の演算に備える。
塗色領域対象演算部172は、さらに塗色領域を求める演算を行うため、演算対象領域膨張部1721、演算対象領域収縮部1722、塗色領域特定部1723、領域合成部1724を備えている。
演算対象領域膨張部1721は、演算対象領域を所定量で膨張する処理を実行する。演算対象領域膨張部1721で行なわれる膨張処理は、線画処理における「太らせ」、あるいは「スプレッド」と称される処理である。
演算対象領域収縮部1722は、演算対象領域膨張部1721による処理を行なった演算対象領域を所定量で収縮する処理を実行する。演算対象領域収縮部1722で行なわれる収縮処理は、線画処理における「細らせ」、あるいは「チョーク」と称される処理である。
演算対象領域膨張部1721および演算対象領域収縮部1722による膨張処理および収縮処理は、塗色略領域が指定された線画画像の線切れや隙間を接続するために行なわれる処理である。この処理を行なうことにより、塗色領域を特定するための参照領域を得る。
なお、膨張量および収縮量の所定量は、領域線幅設定部1712によって設定された領域線幅の1/2程度が好ましい。
塗色領域特定部1723は、線画画像及び参照領域に基づいて塗色略領域を収縮処理して、塗色領域を特定する。塗色略領域は、前述のとおり、線画画像に対してアバウトに塗色する領域を指定しただけのものなので、そのままでは精密な塗色を行なうことができない。そこで、塗色領域特定部1723は、線画画像および演算対象領域膨張部1721および演算対象領域収縮1722による処理の結果得られた参照領域を参照して、塗色領域を特定する。
領域合成部1724は、塗色領域特定部1723で特定された塗色領域と、塗色略領域指定部171において線画画像の略周縁を所定幅の領域線で塗色略領域が指定された場合の、該領域線内部の領域とを合成する。塗色略領域指定部171によって、所定幅の領域線によって線画画像の略周縁を塗色略領域として指定された場合、塗色略領域の形状はトーラス状となり中央部分に間隙状の領域が生じることになる。領域合成部1724は、塗色略領域であるトーラス内部についても塗色領域とするため、該中央部分の領域と塗色領域特定部1723で特定された塗色領域とをOR合成する。
塗色部173は、塗色領域対象演算部172で特定された塗色領域を塗色する。塗色部173による塗色は、塗色設定部1711で設定された色で塗色を行なうが、塗色設定部1711で設定された色とは異なる色で塗色するようにしてもよい。
図2は、図1に示した線画処理装置1の動作を説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS1において、線画処理装置1に対して、線画処理装置1のオペレータが線画データLDを入力する。線画データLDは、ネットワークI/F14に接続された図示しないネットワークを介して、あるいはディスクドライブ16に装着されたメディアディスク18から線画処理装置1へ入力される。もしくは、線画処理装置1が線画作成機能(図示せず)を備えることにより、線画データLDを入力する。
なお、この際に、塗色とは関わらない線画について削除処理を行なうようにしてもよい。
ステップS2で、オペレータが入力部13を操作して、塗色設定部1711によって塗色を所望する色を設定し、領域線幅設定部1712によって塗色略領域PRAを指定する際の領域線幅を設定した後に、表示部12に表示された線画画像LWに対して塗色略領域PRAを指定する。
ステップS3で、塗色領域対象演算部172が、線画画像LWと塗色略領域PRAとをOR合成して演算対象領域EAを作成する。
ステップS4で、演算対象領域膨張部1721が演算対象領域EAに対して膨張処理を行ない、ステップS5で、演算対象領域収縮部1722が演算対象領域EAに対して収縮処理を行なう。
ステップS3〜S5の処理は、塗色略領域PRAに接する線画画像LWに存在している線切れや隙間を接続して、塗色領域を特定するための参照領域SAを作成するためのものである。
ステップS6において、塗色領域特定部1723が、線画画像LWおよび参照領域SAに基づいて、塗色略領域PRAを収縮処理して塗色領域PAを特定する。
また、ステップS2で指定された塗色略領域PRAがトーラス状である場合、トーラスの内部領域と塗色略領域PRAを収縮処理した領域とを領域合成部1724が合成して塗色領域PAを特定する。
ステップS7で、特定された塗色領域PAに対して、塗色部173が塗色する。塗色部173は、塗色設定部1711で設定された色で、塗色領域PAに対して塗色を行なう。また、オペレータが改めて色を設定して、塗色するようにしてもよい。
図3、図4は、線画処理装置1によって行なわれる塗色処理の具体例を説明するための図である。ここで、図の各項は、図2のフローチャートの各項目に対応している。
図3(a)は、線画処理装置1が処理の対象とする線画画像LWを示すための図である(ステップS1参照)。表示部12に表示された線画画像LWは図示しているように、複数の線の集合であって、閉領域を有していない。従って、線画画像LWに対して色の流し込み処理を行なうことはできず、塗色する場合は入力部13を逐一操作する塗色作業を行なわなければならない。
図3(b)は、線画画像LWに対して、入力部13を操作して、塗色略領域指定部171が塗色略領域PRAを指定した状態を示すための図である(ステップS2参照)。図示しているように、塗色略領域PRAは、線画画像LWに対してラフに指定されている。塗色略領域PRAの指定は、例えば線画画像LW上を図示しないマウスポインタでなぞることで、塗色略領域指定部171が塗色略領域PRAを指定する。あるいは、線画画像LWを囲むように入力部13を操作することにより、塗色略領域指定部171が塗色略領域PRAを指定するようにしてもよい。
図3(c)は、線画画像LWと塗色略領域PRAがOR合成された演算対象領域EAを、演算対象領域膨張部1721が膨張処理した状態を示すための図である(ステップS3、S4参照)。演算対象領域膨張部1721は、演算対象領域EAの各画素について、8方向に所定量太らせることにより、演算対象領域EAを膨張処理した膨張演算対象領域SEAを作成する。
図3(d)は、膨張演算対象領域SEAを、演算対象領域収縮部1722が収縮処理した状態を示すための図である(ステップS5参照)。演算対象領域収縮部1722は、膨張演算対象領域SEAの各画素について、8方向所定量細らせることにより、膨張演算対象領域SEAを収縮処理した参照領域SAを作成する。参照領域SAは、後述するプロセスにおいて、塗色略領域PRAの収縮処理を行なう際の限度を定めるために使用される。
図3(e)は、線画画像LWおよび参照領域SAに基づいて、塗色領域特定部1723が塗色略領域PRAを収縮して塗色領域PAを特定した状態を示すための図である(ステップS6参照)。塗色領域特定部1723による塗色略領域PRAの収縮は、
(1)線画画像LWの画素がある部分まで収縮する
(2)参照領域SAまで収縮する
という二つの条件が成立するまで行なわれる。
また、塗色領域特定部1723による塗色略領域PRAの収縮は、塗色略領域PRAの画素の近傍8箇所に塗色略領域PRAの画素以外の画素があり、収縮対象となっている画素が参照領域SA外にある場合は収縮を行なう、という態様を取ることもできる。
従って、図1に示す線画処理装置1が図2に示すフローチャートのように動作することにより、図示しているように、塗色略領域PRAがラフに指定されたにも関わらず、また線画画像LWが閉領域を有していないにも関わらず、塗色部173が、塗色設定部1711によって設定された色によって線画画像LWに対して精密な塗色領域PAを塗色することができる。
図4(a)は、線画画像LWに対して、入力部13を操作して、塗色略領域指定部171が塗色略領域PRAを指定した別の状態を示すための図である(ステップS2参照)。図示しているように、図4(a)では、領域線幅指定部1712によって塗色略領域PRAを指定する際の領域線幅を設定し、線画画像LWの略周縁を入力部13で指定することにより、塗色略領域PRAがトーラス状に形成されている。
図4(b)は、トーラス状に形成された塗色略領域PRAの内部領域PRIAを示すための図である。内部領域PRIAは、塗色略領域PRAの領域線内部の領域であり、後述するプロセスで使用する。
図4(c)は、図4(a)に示した塗色略領域PRAおよび線画画像LWから得られた塗色領域PAを示すための図である(ステップS3、S4、S5、S6参照)。すなわち、図4(a)に示した線画画像LWおよび塗色略領域PRAについてOR合成した演算対象領域EAに対して膨張処理、収縮処理を行なって参照領域SAを作成し、該参照領域SAと線画画像LWとを参照して、塗色略領域PRAを収縮した結果、図4(c)に示す塗色領域PAを得ることができる。
ここで、図4(c)に示した塗色領域PAは、図3(e)に示した塗色領域PAと同様のものであるが、その形状が異なっている。これは、図4(a)で指定された塗色略領域PRAがトーラス状だったためである。
従って、この状態の塗色領域PAに対して塗色部173が塗色を行なうと、トーラス状に塗色されるので、線画画像LWに対する所望の塗色結果を得ることができない。
そこで、領域合成部1724が、塗色領域PAと内部領域PRIAとをOR合成する。その結果、図4(d)に示すような合成塗色領域GPAが作成される。合成塗色領域GPAに対して塗色部173が塗色を行なうことにより、所望の塗色結果を得ることができる。
従って、図1に示す線画処理装置1が図2に示すフローチャートのように動作することにより、図示しているように、塗色略領域PRAがラフに指定されたにも関わらず、また線画画像LWが閉領域を有していないにも関わらず、塗色部173が、塗色設定部1711によって設定された色によって線画画像LWに対して精密な塗色領域PAを塗色することができる。
変形例1:
これまでの説明では、塗色略領域PRAを指定するための設定として、塗色設定部1711および領域線幅設定部1712に対して、オペレータが入力部13を操作することにより設定していたが、オペレータが線画彩色のために行なった作業に基づいて、塗色設定あるいは領域線幅設定を行なうようにしてもよい。
塗色設定については、オペレータが線画彩色のため、線画画像LWに対して行なった塗色作業時に指定された色を、塗色設定部1711が取得して、塗色略領域PRAの設定色にしてもよい。
領域線幅設定については、オペレータが線画画像LWの周縁をブラシ塗色で指定した場合に、
a)ブラシ塗色で指定された領域の内側の輪郭を取得する
b)ブラシ塗色で指定された領域のブラシ外側の輪郭を取得する
c)ブラシ塗色で指定された領域のブラシ内側の輪郭で囲まれる面積S1を取得する
あるいは、
c')ブラシ塗色で指定された領域のブラシ内側の輪郭長さL1を取得する
d)ブラシ塗色で指定された領域のブラシ外側の輪郭で囲まれる面積S2を取得する
あるいは、
d')ブラシ塗色で指定された領域のブラシ外側の輪郭長さL2を取得する
e)ブラシ塗色で指定された領域を真円と仮定した場合のS1およびS2を求めるための半径を求める
あるいは、
e')ブラシ塗色で指定された領域を真円と仮定した場合のL1およびL2から半径を求める
f)半径の差をブラシ幅(領域線幅)として、領域線幅設定部1712が取得する
という手法で設定してもよい。
変形例2:
これまでの説明では、塗色略領域PRAがトーラス状であった場合、塗色略領域PRAと線画画像LWをOR合成した演算対象領域EAに対して処理を行なうよう説明を行ってきたが、塗色略領域PRAおよび内部領域PRIAと線画画像LWをOR合成して演算対象領域EAを求めるようにしてもよい。
変形例3:
これまでの説明では、線画画像LWが閉領域を有さない構成であるものとして説明を行なってきたが、線画画像LWが閉領域で構成されていたとしても、本発明に係わる線画処理装置1による線画処理は実行可能である。
線画処理装置1の構成を説明するための図である。 線画処理装置1の動作を説明するためのフローチャートである。 線画処理装置1によって行なわれる塗色処理の具体例を説明するための図である。 線画処理装置1によって行なわれる塗色処理の具体例を説明するための図である。
符号の説明
1 線画処理装置
11 制御部
12 表示部
13 入力部
14 ネットワークI/F
15 ディスクドライブ
16 記憶部
17 メモリ
171 塗色略領域指定部
172 塗色領域対象演算部
173 塗色部
1711 塗色設定部
1712 領域線幅設定部
1721 演算対象領域膨張部
1722 演算対象領域収縮部
1723 塗色領域特定部
1724 領域合成部
EA 演算対象領域
GPA 合成塗色領域
LW 線画画像
PA 塗色領域
PRA 塗色略領域
PRIA 内部領域
SA 参照領域

Claims (9)

  1. 表示手段と操作手段とを備えた線画処理装置であって、
    前記操作手段を用いて前記表示手段に表示された線画画像に対して塗色略領域を指定する塗色略領域指定手段と、
    前記塗色略領域と接する前記線画画像および該塗色略領域とを所定量膨張する膨張手段と、
    前記膨張した線画画像および塗色略領域とを所定量収縮する第1の収縮手段と、
    前記塗色略領域を、前記線画画像および第1の収縮手段により収縮された線画画像および塗色略領域を参照して収縮する第2の収縮手段と、
    前記第2の収縮手段により得られた塗色領域を塗色する塗色手段と、
    を備えることを特徴とする線画処理装置。
  2. 請求項1に記載の線画処理装置であって、
    前記塗色略領域指定手段による塗色略領域の指定が塗色を所望する色を使用したものであること、
    を特徴とする線画処理装置。
  3. 請求項2に記載の線画処理装置であって、
    前記塗色略領域指定手段が、塗色略領域を所定の線幅で指定するための領域線幅指定手段を備えることにより、前記操作手段によって、前記領域線幅指定手段によって指定された所定の線幅で前記線画画像の略周縁を前記塗色略領域として指定し、
    前記塗色手段が、前記指定された塗色略領域の領域線内側の領域と前記第2の収縮手段で収縮された塗色略領域とを合成して得られた合成領域に対して塗色すること、
    を特徴とする線画処理装置。
  4. 表示手段と操作手段とを備えた線画処理装置における線画処理方法であって、
    前記操作手段を用いて前記表示手段に表示された線画画像に対して塗色略領域を指定する塗色略領域指定工程と、
    前記塗色略領域と接する前記線画画像および該塗色略領域とを所定量膨張する膨張工程と、
    前記膨張した線画画像および塗色略領域とを所定量収縮する第1の収縮工程と、
    前記塗色略領域を、前記線画画像および第1の収縮工程により収縮された線画画像および塗色略領域を参照して収縮する第2の収縮工程と、
    前記第2の収縮工程により得られた塗色領域を塗色する塗色工程と、
    を備えることを特徴とする線画処理方法。
  5. 請求項4に記載の線画処理方法であって、
    前記塗色略領域指定工程による塗色略領域の指定が塗色を所望する色を使用したものであること、
    を特徴とする線画処理方法。
  6. 請求項5に記載の線画処理方法であって、
    前記塗色領域指定工程において、塗色略領域を所定の線幅で指定するための領域線幅指定工程を備えることにより、前記操作手段によって、前記領域線幅指定工程によって指定された所定の線幅で前記線画画像の略周縁を前記塗色略領域として指定し、
    前記塗色工程が、前記指定された塗色略領域の領域線内側の領域と前記第2の収縮工程で収縮された塗色略領域とを合成して得られた合成領域に対して塗色すること、
    を特徴とする線画処理方法。
  7. 表示部と操作部とを備えたコンピュータにおいて線画処理を実行するためのプログラムであって、前記コンピュータのCPUがメモリにおいて、
    前記操作部を用いて前記表示部に表示された線画画像に対して塗色略領域を指定する塗色領域指定ステップと、
    前記塗色略領域と接する前記線画画像および該塗色略領域とを所定量膨張する膨張ステップと、
    前記膨張した線画画像および塗色略領域とを所定量収縮する第1の収縮ステップと、
    前記塗色略領域を、前記線画画像および第1の収縮ステップにより収縮された線画画像および塗色略領域を参照して収縮する第2の収縮ステップと、
    前記第2の収縮ステップにより得られた塗色領域を塗色する塗色ステップと、
    を実行することを特徴とするプログラム。
  8. 請求項7に記載のプログラムであって、
    前記塗色略領域指定ステップによる塗色略領域の指定が塗色を所望する色を使用したものであること、
    を特徴とするプログラム。
  9. 請求項8に記載のプログラムであって、
    前記塗色略領域指定ステップが、塗色略領域を所定の線幅で指定するための領域線幅指定ステップを備えることにより、前記操作部によって、前記領域線幅指定ステップによって指定された所定の線幅で前記線画画像の略周縁を前記塗色略領域として指定し、
    前記塗色ステップが、前記指定された塗色略領域の領域線内側の領域と前記第2の収縮ステップで収縮された塗色略領域とを合成して得られた合成領域に対して塗色すること、
    を特徴とするプログラム。
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