JP4973453B2 - 送信端末、通信システム、プログラム、及びデータ品質制御方法 - Google Patents

送信端末、通信システム、プログラム、及びデータ品質制御方法

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Description

本発明は、送信端末、通信システム、プログラム、及びデータ品質制御方法に関する。
近年、IP電話、ソフトフォン、インスタントメッセンジャー等を活用してIPネットワーク上でリアルタイムに音声通信することが広く行われている。
IPネットワークでは、帯域やパケットの保証がなく、エンド‐エンド遅延量が大きくなったり、音声品質が損なわれたりすることがある。従って、IPネットワークの状態に応じて音声品質を制御することが必要になる(特許文献1乃至4参照)。なお、エンド‐エンド遅延とは、受信端末‐送信端末間の遅延を示す。
特許文献1には、受信端末の受信レポートに基づいて計測されるラウンドトリップタイム(RTT)からIPネットワークに蓄積されているバッファ量を算出し、算出されたバッファ量から送信端末の送信レートを制御する方法が記載されている。
特許文献2には、上述のバッファ量に対して目標値と観測値との差分に比例する動作と積分する動作を組み合わせて送信レートを制御する方法が記載されている。
特許文献3には、送信側のパケット送信時間間隔を受信端末に伝え、受信側で設定された個数の連続して受信したパケットの受信時間間隔の和と送信時間間隔の和との差を検出し、前記差と閾値とを比較し、前記比較に従って送信端末に通知し、送信側は前記通知の受信によってパケットの送信時間間隔及び/又はパケット長、あるいは送信ウィンドウサイズを変化させることで送信レートを制御し、この送信レートの制御によって音声品質を制御する方法が記載されている。
特許文献4には、パケットロスやパケット到着間隔のジッタにより受信端末で補間した音声パケットの割合に基づいて送信端末の送信時間間隔を制御することにより、音声品質を制御する方法が記載されている。
なお、特許文献5には、無線LANを利用したワイヤレスIP電話機同士によるエンドツーエンドの通話に関する技術が開示されている。
なお、特許文献6には、複数の通信端末間で音声/画像データの送受信を行うマルチメディア通信の品質管理システムに関する技術が開示されている。
特開平11−308271号公報 特開2004−253883号公報 特開平7−303117号公報 特開2005−252665号公報 特開2006− 41617号公報 特開2004−289748号公報
ところで、エンド‐エンド遅延量やパケットロスの原因となるパケット中継機器の最大スループット(bps(bits per second))は、単位時間当たりのパケット送信数(pps(packet per second))に影響される。従って、IP(Internet Protocol)ネットワークの最大スループットは、単位時間当たりのパケット送信数に依存することになる。なお、特に無線網では単位時間当たりのパケット送信数増加に伴う最大スループットの低下が著しい。
上記の特許文献1乃至4では、IPネットワークに蓄積されているバッファ量や輻輳状態に基づいて送信時間間隔やパケット長を操作して送信レートを制御し、エンド‐エンド遅延量の縮小と音声品質の改善を図っている。しかしながら、上述のように、IPネットワークは、同一送信レートでも単位時間当たりのパケット数によって処理効率が大きく異なる。従って、単純に送信レートだけに着目したとしても最適な音声品質制御を実現することはできない。
本発明は、IPネットワークの最大スループットの低下を抑制しつつ、送信データの品質を高水準に維持させることを目的とする。
本発明の第1の態様にかかる送信端末は、ネットワークを介して受信端末とデータのリアルタイム通信を行う送信端末であって、前記ネットワークのデータ伝送状態を示す指標値に応じて、当該送信端末から出力されるべき送信データのビットレート及び単位時間当たりのパケット送信数を少なくとも決定付ける設定条件を複数算出し、算出された複数の前記設定条件夫々が前記送信データの品質及び前記ネットワークでのデータ遅延量に与える影響を評価し、複数の前記設定条件から少なくとも1つの設定条件を算出する品質制御手段と、前記品質制御手段により算出された前記設定条件に応じて当該送信端末から出力されるべき送信パケットを生成するパケット生成手段と、を備える。
本発明の第2の態様にかかる送信端末は、ネットワークを介して受信端末とデータのリアルタイム通信を行う送信端末であって、前記ネットワークのデータ伝送状態を示す指標値に応じて、当該送信端末から出力されるべき送信データのビットレート及び単位時間当たりのパケット送信数を少なくとも決定付ける設定条件を複数算出する第1算出手段と、前記第1算出手段により算出された複数の前記設定条件夫々が前記送信データの品質及び前記ネットワークでのデータ遅延量に与える影響を評価することに基づいて複数の前記設定条件から少なくとも1つの設定条件を算出する第2算出手段と、前記第2算出手段により算出された前記設定条件に応じて当該送信端末から出力されるべき送信パケットを生成するパケット生成手段と、を備える。
本発明の第1の態様にかかる通信システムは、ネットワークを介して接続される端末間においてデータのリアルタイム通信を行う通信システムであって、前記ネットワークのデータ伝送状態を示す指標値に応じて、前記端末から出力されるべき送信データのビットレート及び単位時間当たりのパケット送信数を少なくとも決定付ける設定条件を複数算出する第1算出手段と、前記第1算出手段により算出された複数の前記設定条件夫々が前記送信データの品質及び前記ネットワークでのデータ遅延量に与える影響を評価することに基づいて複数の前記設定条件から少なくとも1つの設定条件を算出する第2算出手段と、前記第2算出手段により算出された前記設定条件に応じて当該送信端末から出力されるべき送信パケットを生成するパケット生成手段と、を備える。
本発明の第1の態様にかかるプログラムは、ネットワークを介して送信端末から受信端末へ送信されるデータをコンピュータに生成させるプログラムであって、前記ネットワークのデータ伝送状態を示す指標値に応じて、前記送信端末から出力されるべき送信データのビットレート及び単位時間当たりのパケット送信数を少なくとも決定付ける設定条件を複数算出させ、算出された複数の前記設定条件夫々が前記送信データの品質及び前記ネットワークでのデータ遅延量に与える影響を評価することに基づいて複数の前記設定条件から少なくとも1つの設定条件を算出させ、最終的に算出された前記設定条件に応じて当該送信端末から出力されるべき送信パケットを生成させる。
本発明の第1の態様にかかるデータ品質制御方法は、ネットワークを介して送信端末から受信端末へ送信される送信データの品質をコンピュータに制御させるデータ品質制御方法であって、前記ネットワークのデータ伝送状態を示す指標値に応じて、前記送信端末から出力されるべき送信データのビットレート及び単位時間当たりのパケット送信数を少なくとも決定付ける設定条件を複数算出し、算出された複数の前記設定条件夫々が前記送信データの品質及び前記ネットワークでのデータ遅延量に与える影響を評価することに基づいて複数の前記設定条件から少なくとも1つの設定条件を算出し、最終的に算出された前記設定条件を前記送信端末から出力されるべき送信パケットの生成条件とする。
本発明によれば、IPネットワークの最大スループットの低下を抑制しつつ、送信データの品質を高水準に維持させることができる。
次に、本発明の実施例について図面を参照して詳細に説明する。
[実施例1]
本発明の実施例1について図1乃至図5を参照して説明する。図1に通信システム1の概略的な構成図を示す。図2に音声品質制御部の概略的な構成図を示す。図3に最大スループットとPPSとの関係図を示す。図4に見かけの送信レート算出手段の構成図を示す。図5に、音声品質とエンド‐エンド遅延量との関係図を示す。
図1に示すように、通信システム1は、送信端末101、受信端末111を有する。送信端末101と受信端末111とは互いにネットワーク121を介して接続される。尚、 ネットワーク121は、インターネット、企業網、NGNをはじめとするIPネットワークであり、有線網と無線網のいずれも含む。また、送信端末101は、送信用に限定されるものではなく、受信端末としても機能する。受信端末111は、受信用に限定されるものではなく、送信端末としても機能する。
送信端末101は、キャプチャした音声から音声パケットを生成して送信する。送信端末101は、音声品質制御部(品質制御手段)102、音声パケット生成部(パケット生成手段)103、及び音声パケット送信部104を有する。送信端末101は、演算処理部、記憶部といった要素を有する一般的なコンピュータである。記憶部に格納されたプログラムの命令列が順次演算処理部で実行されることによって、送信端末101の各機能は実現される。
音声品質制御部102は、ネットワークの状況に最適な音声データのビットレートと単位時間当たりの音声パケット送信数を算出する。より具体的には、音声品質制御部102は、ネットワークの状態を示す指標値(エンド‐エンド遅延量)を求める。そして、音声品質制御部102は、算出した指標値に応じて、送信端末から出力されるべき音声データのビットレートと単位時間当たりの音声パケット送信数を決定付ける複数の条件を算出する。その後、音声品質制御部102は、評価関数に基づいてこれらの条件を評価し、複数の条件から少なくとも1つの条件を算出する。このように、音声品質制御部102は、第1及び第2の算出手段を有する。
音声パケット生成部103は、音声品質制御部102からの出力(音声品質制御部102にて算出された音声データのビットレート、単位時間当たりの音声パケット送信数)に基づいて音声パケットを生成する。より具体的には、音声品質制御部102による評価により特定された設定条件に応じて音声パケットを生成する。なお、後述するように、音声パケット生成部103は、後述の変数x及びyに従って音声コーデック、ペイロードサイズ、バンドリング等を決定し、音声パケットを生成する。音声パケット生成部103から出力される送信データは、音声品質制御部102の算出結果に応じたものになる。音声パケット送信部104は、音声パケット生成部103にて生成した音声パケットを受信端末111へ向けて送信する。
受信端末111は、送信端末101から送信された音声パケットを受信して再生する。受信端末111は、音声パケット受信部112、及び音声パケット処理部113を有する。受信端末111は、演算処理部、記憶部といった要素を有する一般的なコンピュータである。受信端末111の各機能は、記憶部に格納されたプログラムの命令列が順次演算処理部で実行されることによって実現される。
音声パケット受信部112は、送信端末101から送信された音声パケットを受信する。音声パケット処理部113は、音声パケット受信部112にて受信した音声パケットを処理して音声を再生する。
ここで、以下に説明する音声品質制御で用いる変数や値について説明する。
音声データのビットレートと単位時間当たりの音声パケット送信数を決めるパラメータとして、変数x、変数y、及び値hを以下のように設定する。
変数xは、音声パケットのペイロードサイズを示す。変数xの単位は、bitである。変数xは、0より大きい整数値をとる。尚、音声パケットのペイロードとは音声コーデックによって符号化された音声データを表す。例えば、G.711μ、20ms分の符号化された音声データは、160byte=1280bitとなる。
変数yは、単位時間当たりの音声パケット送信数を示す。変数yの単位は、ppsである。変数yは、0より大きい実数値をとる。
値hは、音声パケットのペイロードを除くサイズを示す。値hの単位はbitである。値hは、0以上の整数値をとる。例えばRTP/UDP/IPにて音声パケットを送信する場合、hの値はRTPヘッダ12byte、UDPヘッダ8byte、IPヘッダ20byteの計40byte=320bitである。
ペイロード部の送信レート、つまり正味の音声の送信レートをUnとおくと式1で表すことができる。
Un=xy (式1)
また、IPパケット全体としての送信レートをUaとおくとUaは式2で表すことができる。
Ua=(x+h)y (式2)
ネットワーク121の単位時間当たりのパケット送信数とその最大スループットの関係について図3を参照して説明する。図3に示すように、ネットワーク全体の最大スループットは、単位時間当たりのパケット送信数が増加すると低下する。これは、ルータ、スイッチ、基地局等のパケット中継機器の最大スループットは、単位時間当たりのパケット送信数に依存するためである。
式3のようにネットワーク121の最大スループットをBとおきyの関数で表す。なお、ここでは、変数yと最大スループットの関数B(y)は既知であるとする。B(y)は事前に計測しておいてもよいし、音声パケットをプローブパケットと見立ててリアルタイムに計測してもよい。
B=B(y) (式3)
さらに、ネットワーク121の最大スループットBに対するIPパケット全体としての送信レートUaの比率Urを式4のように定義する。以降Urを見かけの送信レートと呼ぶことにする。見かけの送信レートUrは、利用可能な帯域のうち送信している音声パケットが占める割合を示しており、クロストラヒックが存在しない場合0≦Ur≦1が輻輳なしに送信できる範囲を表す。
Ur=Ua/B (式4)
上述の説明を踏まえて、以下、図を参酌して具体的に説明する。図2に音声品質制御部102の構成を示す。図2に示すように、音声品質制御部201は、エンド‐エンド遅延量推定手段211、見かけの送信レート算出手段212、実行可能解算出手段213、及び最適解算出手段214を有する。なお、エンド‐エンド遅延量推定手段211の出力は、見かけの送信レート算出手段212の入力に接続される。見かけの送信レート算出手段212の出力は、実行可能解算出手段213の入力に接続される。実行可能解算出手段213の出力は、最適解算出手段214の入力に接続される。最適解算出手段214の出力は、音声パケット生成部103の入力に接続される。
エンド‐エンド遅延量推定手段211は、送信端末から受信端末までのエンド‐エンド遅延量(エンドトゥエンド遅延量)を推定する。見かけの送信レート算出手段212は、エンド‐エンド遅延量推定手段211で推定したエンド‐エンド遅延量からネットワークの最大スループットに対する送信レートの割合を算出する。実行可能解算出手段213は、送信レートの割合から実行可能な音声データのビットレートと単位時間当たりの音声パケット送信数の組の集合を算出する。最適解算出手段214は、実行可能な音声データのビットレートと単位時間当たりの音声パケット送信数の組の集合から最適な音声データのビットレートと単位時間当たりの音声パケット送信数の組をただ1組算出する。
なお、本実施例では、第1算出手段は、見かけの送信レート算出手段212、及び実行可能解算出手段213で構成される。第2算出手段は、最適解算出手段214から構成される。
エンド‐エンド遅延量推定手段211では、送信端末から受信端末までのエンド‐エンド遅延量を推定する。推定方法としては、RTTを用いた推定手段であってもよく、例えば、エンド‐エンド遅延量の推定値をDとすると、D=RTT/2としてもよい。
図4に、見かけの送信レート算出手段212の構成図を示す。図4に示すように、見かけの送信レート算出手段212は、差分処理部311、PID補償器312、及び積分処理部313を有する。なお、差分処理部311の出力は、PID補償器312の入力に接続される。PID補償器312の出力は、積分処理部313の入力に接続される。積分処理部313の出力は、実行可能解算出手段213の入力に接続される。差分処理部311の入力には、エンド‐エンド遅延量推定手段211の出力が接続される。
差分処理部311は、エンド‐エンド遅延量の目標値Rとエンド‐エンド遅延量の推定値Dとの差分e=R−Dを計算する。PID補償器312は、差分eから見かけの送信レートの増量ΔUrを算出する。積分処理部313は、ΔUrに積分処理を施し見かけの送信レートUrを算出する。
PID補償器312は、PIDパラメータの設定によって、エンド‐エンド遅延量の推定値Dをエンド‐エンド遅延量の目標値Rに近づけるような制御を実現させる。換言すると、PID補償器312は、差分処理部311で算出されるe=R−Dを0に近づけるように制御がはたらくようにPIDパラメータを設定する。
この制御により、エンド‐エンド遅延量が目標値より大きい場合、見かけの送信レートを下げる制御がはたらく。この結果、音声品質を下げることで、エンド‐エンド遅延量は目標値に近づけられる。また、エンド‐エンド遅延量が目標値より小さい場合、見かけの送信レートを上げる制御がはたらき、音声品質が向上する。
PID補償器312は、エンド‐エンド遅延量の推定値Dをエンド‐エンド遅延量の目標値Rに近づける制御の結果としてUrの差分であるΔUrを算出する。
式5にPID制御を利用した場合にΔUrを求める式を記述する。ここで、Kp、Ki、KdはPIDパラメータである。また、∫[0、t]dτは、時刻0から時刻tまでの積分を意味する。
ΔUr=Kp×e+Ki×∫[0、t]edτ+Kd×de/dt (式5)
積分処理部313では、ΔUrを積分することにより見かけの送信レートUrを算出する。Urを算出する式は式6である。このように、見かけの送信レート算出手段212は、目標値Rと推定値Dとの比較に応じて、ネットワークの最大スループットに対する送信レートの割合を算出する。
Ur=∫[0、t]ΔUrdτ (式6)
次に、実行可能解算出手段213について詳細に説明する。実行可能解算出手段213は、以下の手順に従って、複数の実行可能解を算出する。
まず、実行可能な(x、y)の集合について考える。上述したように、xは音声パケットのペイロードサイズであり、yは単位時間当たりの音声パケット送信数である。従って、送信端末101の実装や利用可能な音声コーデック等によって実行可能な(x、y)が限定される。
実行可能な(x、y)の集合をGとおく。例えば、音声コーデックとしてG.711のみ使用でき、且つG.711にて任意のペイロードサイズを使用できる送信端末の場合の実行可能な(x、y)の集合をG1とすると、G1={(x、y)|x=8n、y=8000/n、nは自然数}となる。例えば、音声コーデックとしてAMRのみ使用でき、且つバンドリングが使用できない送信端末の場合の実行可能な(x、y)の集合をG2とすると、G2={(12×8、50)、(13×8、50)、(15×8、50)、(17×8、50)、(19×8、50)、(20×8、50)、(26×8、50)、(31×8、50)}となる。また、G.711とAMRの2つをサポートする送信端末であれば、実行可能な(x、y)の集合はG1∪G2となる。
次に、(x、y)∈Gであり、且つ見かけの送信レート算出手段212で算出されたUrを満足する(x、y)の集合である実行可能解P={(x、y)}を式7のように求める。Pの定義式における(x+h)y=BUrは式2と式4から導出できる。ヘッダサイズhは音声パケット生成部における音声パケット生成方法によって異なることに注意が必要である。
P={(x、y)|(x+h)y=BUr、(x、y)∈G} (式7)
Pの算出においてPが空集合となる可能性がある。そのときはP={(x、y)||(x+h)y―BUr|≦δ、(x、y)∈G}として(x+h)yがある程度BUrの近傍であれば実行可能解としてもよいし、(x+h)yが最もBUrに近い(x、y)の組を実行可能解としてもよい。このようにして、実行可能解算出手段213は、送信レート算出手段212で算出された条件を満足する実行可能な複数の条件を算出する。
次に、最適解算出手段214について詳細に説明する。最適解算出手段214は、前記実行可能解算出手段213で求められたP{(x、y)}のうち、音声品質とエンド‐エンド遅延量を考慮したときに最適な(x、y)の組をただ1組算出する。換言すると、最適解算出手段214は、実行可能解算出手段213で求められた複数の条件(x、y)夫々について、音声品質とエンド‐エンド遅延量に与える影響を評価し、送信パケットの生成条件として最適なものを特定する。これにより、送信端末から送信されるデータの送信レートを適正なものとしつつ、送信端末から送信されるパケット数を適切に設定することが可能になる。
具体的には、音声品質とエンド‐エンド遅延量を考慮した評価関数Jを定義し、前記Jを最小にする(x、y)を選択することで最適解を算出する。Jはスカラ関数であり、一般に式8あるいは式9のように表現できる。tは転置を表す。Jを最小にする(x、y)を(x*、y*)と表すことにすると、(x*、y*)が最適解である。なお、評価関数の定義次第によっては、評価関数により求められる値が最大とする(x、y)を選択することが最適解を算出することも可能である。
J(x、y)=qξ (式8)
J(x、y)=ξtQξ (式9)
ξはm次元の列ベクトルであり評価指標となる変数ξ1、ξ2、・・・、ξmからなる。ξi(i=1〜m)は評価指標となる変数であり、xとyの関数となっている。qはm次の行ベクトル、Qはm×m次の正方行列であり、各評価指標ξiに関する重み付けを行う。例えば、ξを3次として、ξ=[Un Ua y]tと選ぶことを考えよう。前記のようにξを決定した理由は、Unの大きさが音声品質と正の相関にあり、Uaの大きさがエンド‐エンド遅延量と正の相関にあり、yの大きさがエンド‐エンド遅延量と負の相関にあるからである。評価関数として式6を選択し、q=[−w1 w2 −w3]とおく。このときwi(i=1〜3)はいずれも非負の実数である。実行可能解のうち上述のように決定した評価関数を最小にする(x*、y*)を適用することにより、できる限り音声品質を高く、できる限りエンド‐エンド遅延量を小さくすることが可能になる。
再び図1に戻り、音声パケット生成部103、音声パケット送信部104、及び受信端末111の各動作について説明する。
音声パケット生成部103は、前記音声品質制御部102で求められた最適解(x*、y*)にしたがった音声コーデック、ペイロードサイズ、バンドリング、単位時間当たりの音声パケット送信数等にて音声データを符号化してパケット化する。パケット化では一般にIP/UDP/RTPを用いるが、IP/TCP/HTTP等その他のプロトコルを使用してもよい。
音声パケット送信部104は、前記音声パケット生成部103で生成された音声パケットを前記音声品質制御部102で求められた単位時間当たりの音声パケット送信数に基づいて受信端末111に向けて送信する。
音声パケット受信部112では、送信端末101が送信した音声パケットを受信し、前記受信した音声パケットを音声パケット処理部113に引き渡す。
音声パケット処理部113では、前記音声パケット受信部112にて受信した音声パケットに対して復号処理を施して音声を再生する。IP/UDP/RTPにて送信された音声パケットである場合、音声パケットからペイロード部を取り出し、取り出したペイロードを適切な音声コーデックにて復号することで復号処理を行う。
上述のように音声品質を制御して音声パケットを送信することにより、できる限り高い音声品質且つできる限り小さなエンド‐エンド遅延量を実現できる。この点について図5を参照して補足的に説明する。
尚、図5では、縦軸に音声品質をとり、横軸にエンド‐エンド遅延量をとっている。音声品質が縦軸上向きに高くなるように、エンド‐エンド遅延量が横軸右向きに小さくなるようにとっている。矢印で模式的に示すように、右上方向に向かうほど高音質且つ低遅延である。
また、縦軸、横軸、及び実線で囲まれた領域は、実現可能な音声品質とエンド‐エンド遅延量の組の集合である。グラフ上には、また、図5には点線で示す等高線10が示されている。等高線10は、2点間においてどちらが優れた点であるかを決定するため品質を示す。等高線10は、上述の評価関数Jによって設定される。
最適な音声データのビットレートと単位時間当たりの音声パケット送信数にて音声パケットを送信しない場合には、図5における×印のように実現可能な音声品質とエンド‐エンド遅延量のうち最も優れた組を実現できていない。他方、本実施形態においては、上述の方法により、評価関数を最小にする最適な音声データのビットレートと単位時間当たりの音声パケット送信数を選択する。従って、図5において実現可能な音声品質とエンド‐エンド遅延量のうち最も優れた組であるポイント11を実現することができる。すなわち、できる限り音声品質を高く、できる限りエンド‐エンド遅延量を小さくすることが可能になる。この点は、リアルタイム性を必要とされるデータ通信においては極めて有利である。
[実施例2]
次に、本発明の実施例2について図6乃至8を参照して説明する。図6に、通信システムの概略的な構成図を示す。図7に、音声品質制御部の概略的な構成図を示す。図8に、見かけの送信レート算出手段の概略的な構成図を示す。
実施例2においては、受信端末が受信レポート送信する。そして、送信端末は、受信端末から通知された受信レポートに従ってエンド‐エンド遅延量を推定する。この点について概略的に説明すれば、次のとおりである。
まず、受信レポートを受信した直前に送信した音声パケットのシーケンス番号と受信レポートに記載されている最大シーケンス番号の差からネットワークに蓄積されている音声パケットの個数を算出する。次に、前記蓄積されている音声パケットの個数からネットワークに蓄積されている音声パケットサイズSを算出する。次に、2つの受信レポート間で受信端末が受信した音声パケットの個数を受信レポートに記載されている最大拡張シーケンス番号の差から算出する。次に、最大拡張シーケンス番号の差から2つの受信レポート間で受信端末が受信した音声パケットサイズを算出する。次に、音声パケットサイズを2つの受信レポート間の時間差で割り、2つの受信レポート間で受信端末が受信した音声パケットの受信レートvを算出する。最後に、前記ネットワークに蓄積されている音声パケットサイズを前記受信端末の音声パケット受信レートで割ることにより、エンド‐エンド遅延量の推定値を算出することができる(D=S/v)。
以下、実施例2について具体的に説明する。
図6に示すように、送信端末601は、受信レポート受信部605、受信レポート解析部606、音声品質制御部602、音声パケット生成部103、及び音声パケット送信部104を有する。尚、音声パケット生成部103及び音声パケット送信部104については実施例1と同様である。
受信レポート受信部605の出力は、受信レポート解析部606の入力に接続される。受信レポート解析部606の出力は、音声品質制御部602の入力に接続される。なお、受信レポート受信部605の入力には、後述の受信レポート送信部615の出力がネットワーク121を介して接続される。
受信端末611は、音声パケット受信部112、音声パケット処理部113、受信レポート生成部614、及び受信レポート送信部615を有する。音声パケット受信部112及び音声パケット処理部113については実施例1と同様である。
音声パケット受信部112の出力は、受信レポート生成部614の入力に接続される。受信レポート生成部614の出力は、受信レポート送信部615の入力に接続される。受信レポート送信部615の出力は、ネットワーク121を介して、受信レポート受信部605に接続される。
受信レポート生成部614は、音声パケット受信部612における受信情報から受信レポートを生成する。
受信レポート送信部615は、受信レポート生成部614にて生成した受信レポートを送信端末601に向けて送信する。
送信端末601の受信レポート受信部605は、受信端末611が送信した受信レポートを受信する。
受信レポート解析部606は、受信レポート受信部605で受信した受信レポートから音声品質制御に必要なネットワークの状態を示す変数を算出する。
音声品質制御部602は、受信端末611から送信された受信レポートの解析結果に基づいて利用するネットワークに最適な音声データのビットレートと単位時間当たりの音声パケット送信数を算出する。より具体的には、音声品質制御部602は、受信レポート解析部606の解析結果に基づいて、利用するネットワークに最適な音声データのビットレートと単位時間当たりの音声パケット送信数を算出する。
図7を参照して、実施例2における音声品質制御部602について説明する。図7に示すように、音声品質制御部602は、見かけの送信レート算出手段711、実行可能解算出手段712、及び最適解算出手段713を有する。これらの接続関係について実施例1と同様である。但し、見かけの送信レート算出手段711には受信レポート解析部606の出力が入力される。
見かけの送信レート算出手段711は、受信レポート解析部702にて算出した音声品質制御に必要なネットワークの状態を示す変数からネットワークの最大スループットに対する送信レートの割合を算出する。
実行可能解算出手段712は、送信レートの割合から実行可能な音声データのビットレートと単位時間当たりの音声パケット送信数の組の集合を算出する。
最適解算出手段713は、実行可能な音声データのビットレートと単位時間当たりの音声パケット送信数の組の集合最適な実行可能な音声データのビットレートと単位時間当たりの音声パケット送信数の組をただ1組算出する。
なお、本実施例では、第1算出手段は、見かけの送信レート算出手段711及び実行可能解算出手段712で構成される。第2算出手段は、実行可能解算出手段712で構成される。
図8を参照して、実施例2における見かけの送信レート算出手段の構成について説明する。図8に示すように、見かけの送信レート算出手段711は、状態評価関数算出部811、差分処理部812、PID補償器813、及び積分処理部313を有する。積分処理部313の構成及び動作は実施例1と同様である。
状態評価関数算出部811の出力は、差分処理部311の入力に接続される。なお、状態評価関数算出部811の入力には、受信レポート解析部606の出力が接続される。
図6乃至図8を参照して、送信端末601の動作について詳細に説明する。
受信レポート受信部605は、受信端末611が送信した受信レポートを受信し、受信レポート解析部606に受信レポートを転送する。受信レポート解析部606では、この受信レポートを解析し、音声品質制御部602で必要となるネットワークの状態を示す変数を算出する。
受信レポートがRFC3550で規定されているRTCPである場合、受信レポートからは複数種の情報(パケットロス率、パケットロス数、受信端末611がこの受信レポートを送信する直前に受信した音声パケットの最大拡張シーケンス番号、パケット間隔ジッタ、送信端末601が送信した送信レポートのうち最新の送信レポートのタイムスタンプ、前記最新送信レポート受信時からの経過時間)が得られる。
受信レポートの情報に基づいて、ネットワーク121内に蓄積されている音声パケットサイズ、受信端末611の音声パケット受信レート、エンド‐エンド遅延量の推定値等を算出することができる。
ネットワーク121内に蓄積されている音声パケットサイズは、ネットワーク121に蓄積されている音声パケットの個数から算出される。なお、ネットワーク121に蓄積されている音声パケットの個数は、受信レポートを受信した直前に送信した音声パケットのシーケンス番号と受信レポートに記載されている最大シーケンス番号との差を算出することで求められる。
受信端末611の音声パケット受信レートは、次のように算出することができる。まず、2つの受信レポート間で受信端末611が受信した音声パケットの個数を受信レポートに記載されている最大拡張シーケンス番号の差から算出する。次に、最大拡張シーケンス番号の差から2つの受信レポート間で受信端末611が受信した音声パケットサイズを算出する。次に、音声パケットサイズを2つの受信レポート間の時間差で割る。このようにして、2つの受信レポート間で受信端末611が受信した音声パケットの受信レートを算出することができる。
エンド‐エンド遅延量の推定値を算出するには、ネットワーク121に蓄積されている音声パケットサイズを受信端末611の音声パケット受信レートで割ることにより、エンド‐エンド遅延量の推定値を算出することができる。
受信レポート解析部606は、上述の手順により得られるエンド‐エンド遅延量の推定値D、パケットロス率L、パケット間隔ジッタTをネットワークの状態を示す変数として音声品質制御部602に通知する。このとき状態変数θを式10のように定義し、音声品質制御部602への入力は状態変数θとする。
θ=[D L T]t (式10)
受信レポート解析部606の出力は、音声品質制御部602の見かけの送信レート算出手段711に入力される。
見かけの送信レート算出手段711は、状態変数θからネットワークの最大スループットに対する送信レートの割合(見かけの送信レート)を算出する。見かけの送信レート算出手段711の出力は、実施例1と同様の実行可能解算出手段213に入力される。実行可能解算出手段213は、見かけの送信レートから実行可能な(x、y)の集合を算出する。実行可能解算出手段213の出力は、実施例1と同様の最適解算出手段214に入力される。
最適解算出手段214は、実行可能な(x、y)の集合からできる限り音質を高く、且つできる限りエンド‐エンド遅延量を小さくする(x*、y*)を算出する。
図8を参照して、見かけの送信レート算出手段711の動作について説明する。
まず、状態評価関数算出部811は、状態変数θに基づいて状態評価関数V(θ)を算出する。尚、状態評価関数Vとは、エンド‐エンド遅延量の推定値D、パケットロス率L、パケット間隔ジッタTを考慮した場合にネットワークの状態を評価するための非負のスカラ関数である。
状態評価関数算出部811は、ネットワーク状態が良好である程、Vの値が0に近づくように設定する。例えば、式11のようにVを定義できる。このVは、状態評価関数をなす。ただし、Aは、3×3の正定行列であり、エンド‐エンド遅延量の推定値D、パケットロス率L、パケット間隔ジッタTのいずれの評価指標に重きを置くかを定める。例えば、A=aij(i=1〜3、j=1〜3)をa11=wd>0、a22=wl>0、a33=wt>0、aij=0(i≠j)とすると、Aは正定行列であり、wd、wl、wtはそれぞれエンド‐エンド遅延量の推定値D、パケットロス率L、パケット間隔ジッタTの状態評価に関する重みを示すことになる。
V(θ)=θtAθ (式11)
次に、状態評価関数の目標値Vrを定めておき、差分処理部812にてVrとVの差分e=Vr−V(θ)を算出する。
PID補償器813は、状態評価関数目標値Vrに近づける制御を実現させるにV(θ)を設定する。具体的には、PID補償器813は、差分処理部812で算出されるe=Vr−V(θ)を0に近づける制御を実現させるにV(θ)を設定する。
この制御により、エンド‐エンド遅延量が目標値より大きい場合、見かけの送信レートを下げる方向に制御がはたらく。その結果、音声品質を下げることで、エンド‐エンド遅延量を目標値に近づけることができる。
エンド‐エンド遅延量が目標値より小さい場合、見かけの送信レートを上げる方向に制御がはたらき、その結果、音声品質が向上する。尚、状態評価関数V(θ)が状態評価関数目標値Vrに近づけるような制御は、PID補償器813以外の任意の制御器でも実現可能である。PID補償器813では、制御の結果、Urの増分ΔUrを算出する。
PID補償器813の出力は、積分処理部313に入力される。積分処理部313では、ΔUrを積分することにより見かけの送信レートUrを算出する。ΔUrおよびUrの算出式は式5および式6と同様である。
積分処理部313の出力が入力される実行可能解算出手段213の動作は実施例1と同様である。最適解算出手段214の動作も実施例1と同様である。音声パケット生成部103、音声パケット送信部104についても同様である。
尚、ここまで、状態変数が式8のような3次元の場合を考えてきた。しかし、状態変数をn次元に拡張した場合も同様にして見かけの送信レートUrを算出することができる。
最後に、受信端末611の動作について補足的に説明する。
音声パケット受信部612では、送信端末601が送信した音声パケットを受信し、前記受信した音声パケットを音声パケット処理部613に引き渡す。また、それと同時に、音声パケット受信部612は、複数種類の情報(音声パケットの受信時刻、前回の音声パケット受信時刻と今回の音声パケット受信時刻との差分、ある期間に受信した音声パケットの数等受信レポートに必要な情報)を受信レポート生成部614に引き渡す。尚、音声パケットがRTPにてパケット化されている場合は、受信した音声パケットのタイムスタンプ、シーケンス番号等も受信レポートに引き渡す。
音声パケット処理部613の動作は、本発明の第1の発明における音声パケット処理部と同様の動作である。
受信レポート生成部614では、前記音声パケット受信部612から受け取る音声パケットの受信時刻、前回の音声パケット受信時刻と今回の音声パケット受信時刻との差分、タイムスタンプ、シーケンス番号等を基に受信レポートを生成する。
受信レポートがRTCPである場合、パケットロス率、パケットロス数、受信端末611がこの受信レポートを送信する直前に受信した音声パケットの最大拡張シーケンス番号、パケット間隔ジッタ、送信端末601が送信した送信レポートのうち最新の送信レポートのタイムスタンプ、前記最新送信レポート受信時からの経過時間をRTCPの受信レポートに記述する。
受信レポート送信部615では、前記受信レポート生成部614で生成した受信レポートを送信端末601に向けて送信する。
上述の説明から明らかなように、本実施例においても、実施例1で説明したものと同様の効果を得ることができる。なお、受信レポートを活用することによって、より精度よくネットワークにおけるデータ伝送状態を評価することができる。
本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、既に述べた本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。音声データに限らず、リアルタイム性が要求される他の種類のデータ(映像データ)にも活用することができる。本発明は、コンピュータプログラム、電話機、装置、システムといった様々な用途に適用できる。音声品質制御部はソフトウェア及び/又はハードウェアによって適宜具現化することが可能である。
本発明の実施例1にかかる通信システムの概略的な構成図である。 本発明の実施例1にかかる音声品質制御部の概略的な構成図である。 本発明の実施例1にかかる最大スループットとPPSとの関係図である。 本発明の実施例1にかかる見かけの送信レート算出手段の構成図である。 本発明の実施例1にかかる音声品質とエンド‐エンド遅延量との関係図である。 本発明の実施例2にかかる通信システムの概略的な構成図である。 本発明の実施例2にかかる音声品質制御部の概略的な構成図である。 本発明の実施例2にかかる見かけの送信レート算出手段の概略的な構成図である。
符号の説明
1 通信システム
101 送信端末
102 音声品質制御部
103 音声パケット生成部
104 音声パケット送信部
111 受信端末
112 音声パケット受信部
113 音声パケット処理部
121 ネットワーク
201 音声品質制御部
211 エンド遅延量推定手段
212 送信レート算出手段
213 実行可能解算出手段
214 最適解算出手段
301 送信レート算出手段
311 差分処理部
312 補償器
313 積分処理部

Claims (15)

  1. ネットワークを介して受信端末とデータのリアルタイム通信を行う送信端末であって、
    前記ネットワークのデータ伝送状態を示す指標値に応じて、当該送信端末から出力されるべき送信データのビットレート及び単位時間当たりのパケット送信数を少なくとも決定付ける設定条件を複数算出し、算出された複数の前記設定条件夫々が前記送信データの品質及び前記ネットワークでのデータ遅延量に与える影響を評価し、複数の前記設定条件から少なくとも1つの設定条件を算出する品質制御手段と、
    前記品質制御手段により算出された前記設定条件に応じて当該送信端末から出力されるべき送信パケットを生成するパケット生成手段と、
    を備える送信端末。
  2. 前記品質制御手段は、前記送信データの品質及び前記ネットワークでのデータ遅延量を評価する評価関数により複数の前記設定条件から少なくとも1つの設定条件を算出することを特徴とする請求項1に記載の送信端末。
  3. 前記品質制御手段は、複数の前記設定条件に対する前記評価関数の適用により求めた解の絶対値が最小又は最大であるときの設定条件を最終的に求める設定条件とすることを特徴とする請求項2に記載の送信端末。
  4. 前記品質制御手段は、予め前記ネットワークの最大スループットに応じて設定された目標値と前記指標値との比較により求められる前記ネットワークの現状に許容される範囲で、複数の前記設定条件を算出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の送信端末。
  5. 前記指標値は、前記送信端末と前記受信端末間におけるエンド‐エンド遅延量の推定値であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の送信端末。
  6. 前記指標値は、前記受信端末から当該送信端末に伝達された情報に基づいて生成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の送信端末。
  7. ネットワークを介して受信端末とデータのリアルタイム通信を行う送信端末であって、
    前記ネットワークのデータ伝送状態を示す指標値に応じて、当該送信端末から出力されるべき送信データのビットレート及び単位時間当たりのパケット送信数を少なくとも決定付ける設定条件を複数算出する第1算出手段と、
    前記第1算出手段により算出された複数の前記設定条件夫々が前記送信データの品質及び前記ネットワークでのデータ遅延量に与える影響を評価することに基づいて複数の前記設定条件から少なくとも1つの設定条件を算出する第2算出手段と、
    前記第2算出手段により算出された前記設定条件に応じて当該送信端末から出力されるべき送信パケットを生成するパケット生成手段と、
    を備える送信端末。
  8. 前記第2算出手段は、前記送信データの品質及び前記ネットワークでのデータ遅延量を評価する評価関数により複数の前記設定条件から少なくとも1つの設定条件を算出することを特徴とする請求項7に記載の送信端末。
  9. 前記第2算出手段は、複数の前記設定条件に対する前記評価関数の適用により求めた解の絶対値が最小又は最大であるときの設定条件を最終的に求める設定条件とすることを特徴とする請求項8に記載の送信端末。
  10. 前記第1算出手段は、予め前記ネットワークの最大スループットに応じて設定された目標値と前記指標値との比較により求められる前記ネットワークの現状に許容される範囲で、複数の前記設定条件を算出することを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一項に記載の送信端末。
  11. 前記指標値は、前記送信端末と前記受信端末間におけるエンド‐エンド遅延量の推定値であることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか一項に記載の送信端末。
  12. 前記指標値は、前記受信端末から当該送信端末に伝達された情報に基づいて生成されることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか一項に記載の送信端末。
  13. ネットワークを介して接続される端末間においてデータのリアルタイム通信を行う通信システムであって、
    前記ネットワークのデータ伝送状態を示す指標値に応じて、前記端末から出力されるべき送信データのビットレート及び単位時間当たりのパケット送信数を少なくとも決定付ける設定条件を複数算出する第1算出手段と、
    前記第1算出手段により算出された複数の前記設定条件夫々が前記送信データの品質及び前記ネットワークでのデータ遅延量に与える影響を評価することに基づいて複数の前記設定条件から少なくとも1つの設定条件を算出する第2算出手段と、
    前記第2算出手段により算出された前記設定条件に応じて当該送信端末から出力されるべき送信パケットを生成するパケット生成手段と、
    を備える通信システム。
  14. ネットワークを介して送信端末から受信端末へ送信されるデータをコンピュータに生成させるプログラムであって、
    前記ネットワークのデータ伝送状態を示す指標値に応じて、前記送信端末から出力されるべき送信データのビットレート及び単位時間当たりのパケット送信数を少なくとも決定付ける設定条件を複数算出させ、
    算出された複数の前記設定条件夫々が前記送信データの品質及び前記ネットワークでのデータ遅延量に与える影響を評価することに基づいて複数の前記設定条件から少なくとも1つの設定条件を算出させ、
    最終的に算出された前記設定条件に応じて当該送信端末から出力されるべき送信パケットを生成させる、プログラム。
  15. ネットワークを介して送信端末から受信端末へ送信される送信データの品質をコンピュータに制御させるデータ品質制御方法であって、
    前記ネットワークのデータ伝送状態を示す指標値に応じて、前記送信端末から出力されるべき送信データのビットレート及び単位時間当たりのパケット送信数を少なくとも決定付ける設定条件を複数算出し、
    算出された複数の前記設定条件夫々が前記送信データの品質及び前記ネットワークでのデータ遅延量に与える影響を評価することに基づいて複数の前記設定条件から少なくとも1つの設定条件を算出し、
    最終的に算出された前記設定条件を前記送信端末から出力されるべき送信パケットの生成条件とする、データ品質制御方法。
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