JP4972882B2 - 紫外線照射装置および紫外線照射システム - Google Patents

紫外線照射装置および紫外線照射システム Download PDF

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Description

この発明は紫外線を照射する紫外線照射装置および紫外線照射システムに関し、特に複数の光源から紫外線を照射する紫外線照射装置および紫外線照射システムに関するものである。
近年、多くの産業分野において、接着剤やコーティング剤の硬化方法として紫外線硬化法(Ultra Violet Curing;以下、UV硬化法と称す)が利用されている。
UV硬化法は、UV硬化材料に紫外線を照射して光重合反応を生じさせ、モノマー(液体)をポリマー(固体)に変化させる技術である。一般的なUV硬化材料は、モノマー、オリゴマー、光開始剤および添加剤を含む。そして、紫外線が照射されると、光開始剤が励起し、その励起エネルギーにより、モノマーはポリマーに変化する。
そのため、UV硬化方法は、熱エネルギーを利用する熱硬化方法に比較して、有害物質を大気中に放散しない、硬化時間が短い、熱に弱い製品にも適応できるなどの多くの利点を有している。
従来から、UV硬化法では、光源として紫外線ランプを備えた紫外線照射装置が用いられてきたが、紫外線を発生することのできるLED(Light Emitting Diode)の開発に伴い、紫外線ランプに代えてLEDを備えた紫外線照射装置が実用化されている。LEDは、紫外線ランプに比較して長寿命であり、かつ、自己の発熱による被照射物への熱影響が少ないなどの利点があるため、今後の主流となることが期待されている。
たとえば、特許文献1には、紫外線LEDからなる光源を備える紫外線照射装置が開示されている。
特開平10−209492号公報
ところで、紫外線を発生するLEDは、従来の紫外線ランプに比較して、その照射強度が低いため、光源を構成するLEDの数を増加させる必要がある。一方、紫外線照射装置として許容される光源の物理的な大きさには限界があり、従来の紫外線ランプと同程度の照射強度をもつ単一の光源を実現することは難しい。そこで、複数の光源から同時に紫外線を照射することで、従来の紫外線ランプ以上の照射強度を実現する構成が検討されている。
また、単一の光源から照射される紫外線は、照射面において一様とはならず、UV硬化材料の光重合反応が不均一となる場合がある。そのため、硬化歪みが生じて、不良品となることがあった。そこで、複数の光源から紫外線を照射することで、光重合反応を均一化させる構成が検討されている。
上述のように、複数の光源から紫外線を照射するというニーズが高まっている。
しかしながら、従来の紫外線照射装置を用いて複数の光源から紫外線を照射する場合には、ユーザは、それぞれの光源について、一定の照射強度または時間毎の照射強度の変化を規定した照射パターンを設定する必要があった。そのため、最適な照射強度を見出すためには、ユーザは、照射結果に基づいて、それぞれの光源における設定を変更するという試行錯誤が必要となり、多くの労力と時間とを要するという問題があった。
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、紫外線を照射する光源の数にかかわりなく、容易に照射強度を設定できる紫外線照射装置および紫外線照射システムを提供することである。
この発明によれば、供給される電力に応じて、紫外線の照射強度が変化する複数の照射部と、制御指令に応じて、複数の照射部のそれぞれへ供給する電力を調整する光源用電源部と、複数の照射部のそれぞれが照射する紫外線の照射強度を制御するための制御指令を光源用電源部へ与える制御部と、紫外線の総照射強度を受付ける入力部とを備える紫外線照射装置である。そして、制御部は、所定の条件に従い、入力部から受けた総照射強度を複数の照射部のそれぞれにおける照射強度に分配する分配手段と、分配手段において分配されたそれぞれの照射強度に応じて、制御指令を生成する生成手段とを含む。
好ましくは、光源用電源部と接続される照射部の数は変更可能であり、光源用電源部と接続される照射部の数を検出する検出手段をさらに備え、分配手段は、さらに、検出手段において検出された照射部の数に応じて、総照射強度を分配する。
好ましくは、入力部は、さらに、時間毎に規定された総照射強度を受付け、分配手段は、さらに、入力部から受けた時間毎に規定された総照射強度を複数の照射部のそれぞれにおける時間毎の照射強度に分配する。
好ましくは、入力部は、さらに、総照射強度を分配するための分配条件を受付け、分配手段は、さらに、入力部から受けた分配条件に従い、総照射強度を分配する。
好ましくは、制御部は、入力部から受けた総照射強度が複数の照射部で照射できる合計の紫外線の照射強度を超過したか否かを判断する判断手段をさらに含み、分配手段は、さらに、判断手段において総照射強度が複数の照射部で照射できる合計の紫外線の照射強度を超過していないと判断された場合にのみ総照射強度を分配する。
好ましくは、制御部は、判断手段において総照射強度が複数の照射部で照射できる合計の紫外線の照射強度を超過したと判断された場合に、総照射強度を分配するために必要な照射部の数を算出する算出手段をさらに含み、算出手段において算出された照射部の数を表示または/および外部へ出力する表示出力手段をさらに備える。
好ましくは、他の紫外線照射装置と通信するための通信部をさらに備え、制御部は、通信部を介して、他の紫外線照射装置から他の紫外線照射装置に含まれる照射部の数を受信する受信手段と、通信部を介して、他の紫外線照射装置に含まれる照射部のそれぞれにおける照射強度を設定するための設定指令を他の紫外線照射装置へ送信する送信手段とをさらに含み、分配手段は、さらに、総照射強度を複数の照射部と受信手段において受信された他の紫外線照射装置に含まれる照射部とのそれぞれにおける照射強度に分配し、生成手段は、さらに、分配手段において分配された他の紫外線照射装置に含まれる照射部のそれぞれにおける照射強度に応じて、設定指令を生成する。
好ましくは、制御部は、通信部を介して、複数の照射部の数を他の紫外線照射装置へ応答する応答手段と、通信部を介して、他の紫外線照射装置から受信した設定指令を制御指令に変換する変換手段とをさらに含む。
また、この発明によれば、第1の紫外線照射装置と、第2の紫外線照射装置とからなる紫外線照射システムである。そして、第1の紫外線照射装置は、供給される電力に応じて、紫外線の照射強度が変化する照射部と、制御指令に応じて、照射部へ供給する電力を調整する光源用電源部と、照射部が照射する紫外線の照射強度を制御するための制御指令を光源用電源部へ与える第1の制御部と、紫外線の総照射強度を受付ける入力部と、第2の紫外線照射装置と通信するための第1の通信部とを備え、第1の制御部は、通信部を介して、第2の紫外線照射装置から第2の紫外線照射装置に含まれる照射部の数を受信する受信手段と、入力部から受けた総照射強度を照射部と第2の紫外線照射装置に含まれる照射部とのそれぞれにおける照射強度に分配する分配手段と、分配手段において分配された照射部における照射強度に応じて制御指令を生成し、かつ、分配手段において分配された第2の紫外線照射装置に含まれる照射部における照射強度に応じて設定指令を生成する生成手段と、第1の通信部を介して、設定指令を第2の紫外線照射装置へ送信する送信手段とを含む。第2の紫外線照射装置は、供給される電力に応じて、紫外線の照射強度が変化する照射部と、制御指令に応じて、照射部のそれぞれへ供給する電力を調整する光源用電源部と、照射部が照射する紫外線の照射強度を制御するための制御指令を光源用電源部へ与える第2の制御部と、第1の紫外線照射装置と通信するための第2の通信部とを備え、第2の制御部は、第2の通信部を介して、照射部の数を第1の紫外線照射装置へ応答する応答手段と、第2の通信部を介して、第1の紫外線照射装置から受信した設定指令を制御指令に変換する変換手段とを含む。
この発明によれば、制御部は、入力部から受けた総照射強度を複数の照射部のそれぞれにおける照射強度に分配し、さらに、それぞれの照射部に分配された照射強度に応じて制御指令を生成する。そのため、ユーザは、照射部の数に関係なく、総照射強度を入力するだけで済む。よって、ユーザは、複数の照射部をあたかも単一の照射部として扱うことができるため、紫外線を照射する光源の数にかかわりなく、容易に照射強度を設定できる紫外線照射装置および紫外線照射システムを実現できる。
この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1に従う紫外線照射装置100の概略構成図である。
図1を参照して、紫外線照射装置100は、4つの照射部2と、4つの接続ケーブル22と、本体部1とからなる。
照射部2の各々は、接続ケーブル22を介して本体部1と接続され、かつ、照射部2の各々は、本体部1から自由に着脱される。そして、本体部1は、ユーザの設定に応じて、照射部2のそれぞれへ電力を供給する。さらに、本体部1は、照射部2のそれぞれにおける照射状態などをユーザへ表示する。
照射部2は、本体部1から受けた電力で光源を駆動し、紫外線を発生して対象物へ照射する。
照射部2の各々は、UV光源16と、記憶部18とからなる。
UV光源16は、紫外線を発生するLEDから構成され、本体部1から供給される電力に応じて発光量が変化する。
記憶部18は、UV光源16と一体的に形成され、UV光源16の発光特性を格納する。そして、記憶部18は、本体部1からの指令に応じて、格納したUV光源16の発光特性を読み出し、本体部1へ応答する。
本体部1は、4つのコネクタ部20と、光源用電源部6と、表示部8と、記憶部10と、入力部12と、インターフェイス(I/F)部14と、制御部4とからなる。
コネクタ部20の各々は、接続ケーブル22と連結され、接続ケーブル22を光源用電源部6および制御部4と接続する。
光源用電源部6は、制御部4から受けた制御指令に応じて、照射部2のそれぞれへ電力を供給する。
表示部8は、本体部1の表面に配置され、制御部4から与えられた情報をユーザに対して表示する。
記憶部10は、制御部4から受けたデータを格納し、また、制御部4からの指令に応じて格納したデータを読み出して制御部4へ出力する。そして、記憶部10は、ユーザが入力した設定値などのデータを格納する。
入力部12は、本体部1の表面に配置され、ユーザからの設定を受付ける。ユーザは、所望する総照射強度または総照射パターンを入力する。また、ユーザは、所望する分配条件を入力することもできる。
インターフェイス部14は、制御部4と外部の装置、たとえばパソコンなどとのデータの授受を仲介する。そして、インターフェイス部14は、たとえば、USB(Universal Serial Bus)、RS−232C(Recommended Standard 232 version C)、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394、SCSI(Small Computer System Interface)、イーサネット(登録商標)、IEEE1284(パラレルポート)などからなる。
制御部4は、入力部12から受けた総照射強度または総照射パターンを照射部2のそれぞれにおける照射強度または時間毎の照射強度に分配する。そして、制御部4は、分配した照射部2のそれぞれにおける照射強度に応じて、制御指令を生成し、光源用電源部6へ与える。また、制御部4は、入力部12から受けた分配条件に基づいて、総照射強度または総照射パターンを分配する。
また、制御部4は、照射部2の記憶部18に格納されているUV光源16の発光特性を取得できるか否かを判断し、その判断結果に基づいて光源用電源部6と接続されている照射部2の数を検出する。そして、制御部4は、その検出した照射部2の数に応じて、総照射強度または総照射パターンを分配する。さらに、制御部4は、検出した照射部2の数に基づいて、照射できる最大の照射強度を取得し、入力部12から受けた総照射強度または総照射パターンがその最大の照射強度を超過しているか否かを判断する。そして、制御部4は、総照射強度または総照射パターンが最大の照射強度を超過していなければ、総照射強度または総照射パターンを分配する。また、制御部4は、総照射強度または総照射パターンが最大の照射強度を超過していれば、総照射強度または総照射パターンを分配するために必要な照射部2の数を算出し、その算出した照射部2の数を表示部8上に表示させる。
図2は、この発明の実施の形態1に従う紫外線照射装置100の外観図である。なお、理解を容易にするため、本体部1に対して1つの照射部2が接続されている状態を示す。
図2を参照して、本体部1は、箱型形状であり、その前面に表示部8および入力部12が配置される。
接続ケーブル22は、その一端が本体部1の背面に接続され、他端が照射部2と接続される。なお、接続ケーブル22は、被照射物および被照射物を配置する架台などに応じて必要な長さに設定される。
照射部2は、円筒形状であり、接続ケーブル22が接続される端の反対側から紫外線を照射する。そして、照射部2は、紫外線を照射する照射口の近傍にUV光源16を内蔵する。さらに、照射部2は、UV光源16と接続ケーブル22の接続端との間に介挿されるように記憶部18を備える。
(照射強度の制御)
LEDは、電子と陽子との再結合によるエネルギー遷移を利用して紫外線を発光するので、発光効率が高く、供給する電子数に応じた発光量を生じる。
図3は、UV光源16の入力電流に対する発光量の変化を示す図である。
図3を参照して、UV光源16の発光量は、LEDに供給する電子数、すなわち入力電流にほぼ比例する。そのため、制御部4は、UV光源16の発光特性に基づいて、照射強度に応じた電流値を導出し、光源用電源部6へその導出した電流値についての制御指令を与える。そして、光源用電源部6は、制御指令を受けて、UV光源16のそれぞれに供給する電流値を調整する。
(総照射強度の分配機能)
制御部4は、ユーザから総照射強度を受けると、照射部2のそれぞれにおける照射強度に分配する。そして、制御部4は、分配した照射部2のそれぞれにおける照射強度に応じて、制御指令を生成し、光源用電源部6へ与える。
図4は、4つの照射部2から基材40上の単一の点に向けて紫外線を照射する場合の外観図である。
図4を参照して、4つの照射部2は、互いに同期して紫外線を照射することにより、高い照射強度を実現する。すなわち、1つの照射部2における最大照射強度の4倍の照射強度を実現できる。
そこで、制御部4は、ユーザが入力した総照射強度を受けて、所定の条件に従い、4つの照射部2のそれぞれに対する照射強度に分配する。そして、制御部4は、その分配されたそれぞれの照射強度に応じて制御指令を生成し、その制御指令を光源用電源部6へ出力する。
図5は、総照射強度の入力に関する表示部8における表示画面の一例である。
図5(a)は、総照射強度および分配条件の設定を行なう例である。
図5(b)は、図5(a)において「使用ch選択」が入力された場合に、使用する照射部2を選択する例である。
なお、図5(b)において、「1ch」,「2ch」,「3ch」,「4ch」は、それぞれの照射部2が本体部1に接続される順に番号を付したものであり、以下同様である。
図5(a)を参照して、ユーザは、入力部12を介して、所望する「総照射強度」を入力する。さらに、ユーザは、入力部12を介して、所望する「分配条件」を選択する。また、ユーザが分配条件を選択しない場合には、予め定められたデフォルト条件が選択される。なお、図5(a)は、1つの照射部2における最大の照射強度を基準(100%)とした場合の相対値を入力する構成について示しており、以下同様である。
そして、制御部4は、入力部12を介して受けた分配条件に従い、総照射強度を照射部2のそれぞれにおける照射強度に分配する。
図6は、照射部2のそれぞれに分配された照射強度を示す表示部8における表示画面の一例である。
図6(a)は、図5(a)において「均等分配」が選択された場合を示す。
図6(b)は、図5(a)において「最少使用」が選択された場合を示す。
図6(c)は、図5(a)において「使用ch選択」が選択された場合を示す。
図5(a)および図6(a)を参照して、ユーザが分配条件として「均等分配」を選択すると、制御部4は、総照射強度を接続されている照射部2の数で除算し、その商を照射部2のそれぞれ対して均等に分配する。たとえば、ユーザが総照射強度として「160%」を入力し、照射部2が4台接続されているとすると、制御部4は、照射部2のそれぞれに対して「40%」の照射強度を分配する。
図5(a)および図6(b)を参照して、ユーザが分配条件として「最少使用」を選択すると、制御部4は、所定の条件、たとえばchの小さい順に、照射部2のそれぞれにおける最大の照射強度の範囲内で総照射強度を順次分配していく。たとえば、ユーザが総照射強度として「160%」を入力すると、制御部4は、まず1chの照射部2に対してその最大の照射強度である「100%」を分配する。そして、制御部4は、残りの「60%」を次のchである2chの照射部2に対して分配する。
図5(a)および図5(b)を参照して、ユーザが照射条件として「使用ch選択」を選択すると、制御部4は、ユーザが使用する照射部2を選択するための選択受付画面を表示部8上に表示させる。また、制御部4は、照射部2のそれぞれの状況に応じて、「待機中」または「未接続」などを表示する。さらに、表示部8は、接続されていない照射部2については、ユーザが選択できないように表示する。
図5(b)および図6(c)を参照して、ユーザが使用する照射部2を選択すると、制御部4は、総照射強度を選択された照射部2の数で除算し、その商を選択された照射部2のそれぞれ対して分配する。たとえば、ユーザが総照射強度として「160%」を入力し、使用する照射部2として「1ch」および「2ch」を選択すると、制御部4は、「1ch」および「2ch」の照射部2に対してそれぞれ「80%」の照射強度を分配する。
上述のように、制御部4が入力された総照射強度および分配条件に従い、照射部2のそれぞれに対して照射強度を分配するので、ユーザが照射部2のそれぞれに対して照射強度を入力する必要はない。よって、ユーザは、複数の照射部2をあたかも単一の照射部として扱うことができる。
図7は、総照射強度の分配機能を実現するためのフローチャートである。
図7を参照して、制御部4は、総照射強度が入力されたか否かを判断する(ステップS100)。総照射強度が入力されていない場合(ステップS100においてNOの場合)には、制御部4は、総照射強度が入力されるまで待つ(ステップS100)。
総照射強度が入力された場合(ステップS100においてYESの場合)には、制御部4は、分配条件として「最少使用」が入力されたか否かを判断する(ステップS102)。
「最少使用」が入力された場合(ステップS102においてYESの場合)には、制御部4は、光源用電源部6と接続されている照射部2のchを検出する(ステップS104)。まず、制御部4は、最初のchを選択する(ステップS106)。そして、制御部4は、選択したchの照射部2における最大の照射強度の範囲内で総照射強度を分配する(ステップS108)。さらに、制御部4は、総照射強度を全部分配したか否かを判断する(ステップS110)。総照射強度を全部分配していない場合(ステップS110においてNOの場合)には、制御部4は、次のchを選択する(ステップS112)。そして、制御部4は、選択したchの照射部2における最大の照射強度の範囲内で総照射強度を分配する(ステップS108)。以下、制御部4は、ステップS110においてYESとなるまで、上述のステップS108,S110,S112を繰返す。総照射強度を全部分配した場合(ステップS110においてYESの場合)には、制御部4は、処理を終了する。
「最少使用」が入力されていない場合(ステップS102においてNOの場合)には、制御部4は、分配条件として「使用ch選択」が入力されたか否かを判断する(ステップS114)。
「使用ch選択」が入力された場合(ステップS114においてYESの場合)には、制御部4は、ユーザが使用する照射部2を選択するための画面を表示部8上に表示させる(ステップS116)。そして、制御部4は、使用chが選択されたか否かを判断する(ステップS118)。使用chが選択されていない場合(ステップS118においてNOの場合)には、制御部4は、使用chが選択されるまで待つ(ステップS118)。使用chが選択された場合(ステップS118においてYESの場合)には、制御部4は、総照射強度を選択された使用chに対して均等に分配する(ステップS120)。そして、制御部4は、処理を終了する。
「使用ch選択」が入力されていない場合(ステップS114においてNOの場合)には、制御部4は、光源用電源部6と接続されている照射部2の数を検出する(ステップS122)。そして、制御部4は、総照射強度を接続されている照射部2に対して均等に分配する(ステップS124)。そして、制御部4は、処理を終了する。
(総照射パターンの分配機能)
上述の説明では、単一の総照射強度を分配する機能について説明したが、UV硬化法では、UV硬化材料や被照射物に応じて、時間的に照射強度を変化させて照射することがより有効である。そのため、制御部4は、時間毎に規定された総照射強度である総照射パターンを照射部2のそれぞれに対して時間毎の照射強度に分配する。
図8は、総照射パターンの入力に関する表示部8における表示画面の一例である。
図8(a)は、総照射パターンおよび分配条件の設定を行なう例である。
図8(b)は、図8(a)において「シーケンスモード」が選択された場合に、照射する順序を設定する例である。
図8(c)は、図8(a)において「シーケンスモード」が選択された場合に、照射する時間間隔を設定する例である。
図8(a)を参照して、ユーザは、入力部12を介して、所望する「総照射パターン」を設定する。さらに、ユーザは、入力部12を介して、所望する「分配条件」を選択する。また、ユーザが分配条件を選択しない場合には、予め定められたデフォルト条件が選択される。
すると、制御部4は、入力部12を介して受けた分配条件に従い、総照射パターンを照射部2のそれぞれにおける時間毎の照射強度に分配する。
図8(a)において、ユーザが分配条件として「一斉モード」を選択すると、制御部4は、総照射パターンを接続されている照射部2の数で除算し、その商を照射部2のそれぞれ対して均等に分配する。たとえば、照射部2が4台接続されているとすると、制御部4は、照射部2のそれぞれに対して、総照射パターンを照射強度方向に1/4倍した時間毎の照射強度を分配する。
さらに、制御部4は、上述した単一の総照射強度を分配する場合と同様に、ユーザが選択した「最少使用」または「使用ch選択」などの分配条件を受けて、同様の方法で分配することもできる。
図9は、図8(a)において「一斉モード」が選択された場合における、総照射パターンの分配を示す例である。
図9(a)は、ユーザが設定した総照射パターンである。
図9(b)は、1chの照射部2に分配された時間毎の照射強度である。
図9(c)は、2chの照射部2に分配された時間毎の照射強度である。
図9(d)は、3chの照射部2に分配された時間毎の照射強度である。
図9(e)は、4chの照射部2に分配された時間毎の照射強度である。
図9(a)を参照して、ユーザが所定の間隔毎にパルス状の紫外線を照射する総照射パターンを設定すると、制御部4は、時間毎の総照射強度を接続されている照射部2の数で除算し、その商を照射部2のそれぞれ対して均等に分配する。たとえば、総照射パターンにおけるパルスの総照射強度が「400%」とすると、照射部2のそれぞれにおける照射強度は、「100%」となる。
図9(b)、図9(c)、図9(d)、および図9(e)を参照して、制御部4は、「1ch」、「2ch」、「3ch」および「4ch」の照射部2のそれぞれに対して、均等に時間毎の照射強度を分配する。そのため、照射部2は、互いに同期して紫外線を照射するので、図9(a)に示されるような最大で400%の総照射強度をもつ総照射パターンを実現できる。よって、UV硬化材料を短時間で硬化させることができ、かつ、歪みの発生を抑制できる。
図10は、4つの照射部2から基材40上の複数の点に向けて紫外線を照射する場合の外観図である。
図10を参照して、複数の点に向けて紫外線を照射する場合や広い照射面に向けて紫外線を照射する場合などにおいては、複数の照射部2から互いに異なる複数の点に向けて紫外線を順次照射することで、UV硬化材料の光重合反応が不均一となることを抑制し、歪みの発生を抑制できる。そのため、制御部4は、総照射パターンに基づいて、照射部2のそれぞれが紫外線を順次照射するように分配する。
再度、図8(a)および図8(b)を参照して、ユーザが所望する「総照射パターン」を入力し、さらに、ユーザが分配条件として「シーケンスモード」を選択すると、制御部4は、照射部2が紫外線を照射する順を設定するための画面を表示部8上に表示させる。そして、ユーザは、照射順の変更を行なうchを選択した状態で、「上へ」または「下へ」を入力することで照射部2の照射順を設定する。
図8(c)を参照して、ユーザが照射部2の照射順の設定を完了すると、制御部4は、照射部2が紫外線を照射する時間間隔を設定するための画面を表示部8上に表示させる。そして、ユーザは、照射部2のそれぞれが紫外線を照射する時間間隔を設定する。
図11は、図8(a)において「シーケンスモード」が選択された場合における、一定の総照射強度をもつ総照射パターンの分配を示す例である。
図11(a)は、ユーザが設定した総照射パターンである。
図11(b)は、1chの照射部2に分配された時間毎の照射強度である。
図11(c)は、2chの照射部2に分配された時間毎の照射強度である。
図11(d)は、3chの照射部2に分配された時間毎の照射強度である。
図11(e)は、4chの照射部2に分配された時間毎の照射強度である。
図11(a)を参照して、ユーザが所定の総照射パターンを設定すると、制御部4は、照射部2の照射順および照射時間間隔に基づいて、照射部2のそれぞれに時間毎の照射強度を分配する。
図11(b)、図11(c)、図11(d)および図11(e)を参照して、たとえば、総照射パターンが時間にかかわらず「100%」で、照射順が「1ch」、「3ch」、「2ch」、「4ch」で、かつ、照射間隔が「2.0秒」とすると、制御部4は、紫外線を照射する照射部2が2.0秒間隔で順次切替わるように照射強度を分配する。そのため、それぞれの照射部2は、順次切替わりながら紫外線を照射するが、照射部2の全体で見れば、紫外線が連続的に照射される。よって、UV硬化材料における不均一な光重合反応を抑制できる。
また、時間に関わらず一定の照射強度をもつ照射パターンに限られず、時間的に照射強度が変化する照射パターンについても同様に適用できる。
図12は、図8(a)において「シーケンスモード」が選択された場合における、総照射強度が変化する総照射パターンの分配を示す例である。
図12(a)は、ユーザが設定した総照射パターンである。
図12(b)は、1chの照射部2に分配された時間毎の照射強度である。
図12(c)は、2chの照射部2に分配された時間毎の照射強度である。
図12(d)は、3chの照射部2に分配された時間毎の照射強度である。
図12(e)は、4chの照射部2に分配された時間毎の照射強度である。
図12(a)を参照して、ユーザが段階的に照射強度が変化する総照射パターンを設定すると、制御部4は、照射部2の照射順および照射時間間隔に基づいて、照射部2のそれぞれに時間毎の照射強度を分配する。
図12(b)、図12(c)、図12(d)および図11(e)を参照して、たとえば、照射順が「1ch」、「3ch」、「2ch」、「4ch」で、かつ、照射間隔が「2.0秒」とすると、制御部4は、照射部2の全体で見れば総照射パターンと一致するように、照射部2のそれぞれに時間毎の照射強度を分配する。
図13は、総照射パターンの分配機能を実現するためのフローチャートである。
図13を参照して、制御部4は、総照射パターンが入力されたか否かを判断する(ステップS200)。総照射パターンが入力されていない場合(ステップS200においてNOの場合)には、制御部4は、総照射パターンが入力されるまで待つ(ステップS200)。総照射パターンが入力された場合(ステップS200においてYESの場合)には、制御部4は、分配条件として「シーケンスモード」が入力されたか否かを判断する(ステップS202)。
「シーケンスモード」が入力された場合(ステップS202においてYESの場合)には、制御部4は、光源用電源部6と接続されている照射部2のchを検出する(ステップS204)。そして、制御部4は、照射部2の照射順が入力されたか否かを判断する(ステップS206)。照射部2の照射順が入力されていない場合(ステップS206においてNOの場合)には、制御部4は、照射部2の照射順が入力されるまで待つ(ステップS206)。照射部2の照射順が入力された場合(ステップS206においてYESの場合)には、制御部4は、照射部2の照射時間間隔が入力されたか否かを判断する(ステップS208)。照射部2の照射時間間隔が入力されていない場合(ステップS208においてNOの場合)には、制御部4は、照射部2の照射時間間隔が入力されるまで待つ(ステップS208)。照射部2の照射時間間隔が入力された場合(ステップS208においてYESの場合)には、制御部4は、照射パターンを照射部2の照射順および照射時間間隔に基づいて、時間毎の照射強度を分配する(ステップS210)。そして、制御部4は、処理を終了する。
「シーケンスモード」が入力されていない場合(ステップS202においてNOの場合)には、制御部4は、光源用電源部6と接続されている照射部2の数を検出する(ステップS212)。そして、制御部4は、接続されている照射部2に対して、均等に時間毎の照射強度を分配する(ステップS214)。そして、制御部4は、処理を終了する。
(最大照射強度の管理機能)
照射部2に含まれるUV光源16は、照射時間および照射強度に応じて劣化するため、UV光源16の発光効率が所定のレベルまで低下すると、その照射部2は交換される。そのため、紫外線照射装置100では、照射部2の各々は、本体部1から自由に着脱でき、光源用電源部6と接続される照射部2の数は変更可能である。したがって、紫外線照射装置100が照射できる最大の照射強度は、光源用電源部6と接続される照射部2の数に応じて変化する。
そこで、制御部4は、検出した照射部2の数に基づいて、照射できる最大の照射強度を取得し、入力部12から受けた総照射強度または総照射パターンがその最大の照射強度を超過しているか否かを判断する。そして、制御部4は、総照射強度または総照射パターンが最大の照射強度を超過していなければ、総照射強度または総照射パターンを分配する。また、制御部4は、総照射強度または総照射パターンが最大の照射強度を超過していれば、総照射強度または総照射パターンを分配するために必要な照射部2の数を算出し、その算出した照射部2の数を表示部8上に表示させる。
図14は、最大照射強度の管理に関する表示部8における表示画面の一例である。
図14を参照して、制御部4は、入力部12から受けた総照射強度または総照射パターンが照射できる最大の照射強度を超過しているか否かを判断し、超過していれば、その旨を表示部8上に表示させる。そして、制御部4は、総照射強度または総照射パターンを分配するために必要な照射部2の数を算出し、その算出した照射部2の数、現在接続されている照射部2の数および不足している照射部2の数をそれぞれ表示部8上に表示させる。たとえば、必要な照射部2の数が「3」で、現在接続されている照射部2の数が「2」であれば、不足している照射部2の数は「1」となる。
一方、ユーザは、表示部8上に表示された不足している照射部2の数を確認し、照射部2を追加する。よって、ユーザは、所望する照射強度または照射パターンに従い、確実に紫外線を照射させることができる。
図15は、最大照射強度の管理機能を実現するためのフローチャートである。
図15を参照して、制御部4は、総照射強度が入力されたか否かを判断する(ステップS300)。総照射強度が入力されていない場合(ステップS300においてNOの場合)には、制御部4は、総照射パターンが入力されたか否かを判断する(ステップS302)。総照射パターンが入力されていない場合(ステップS302においてNOの場合)には、制御部4は、総照射強度または総照射パターンが入力されるまで待つ(ステップS300,S302)。総照射パターンが入力された場合(ステップS302においてYESの場合)には、制御部4は、総照射パターンにおける最大の照射強度を抽出する(ステップS304)。
総照射強度が入力された場合(ステップS300においてYESの場合)、または最大の照射強度を抽出した(ステップS304)後には、制御部4は、光源用電源部6と接続されている照射部2の数を検出する(ステップS306)。そして、制御部4は、検出した照射部2の数に照射部2で照射できる照射強度を乗算し、照射できる最大の照射強度を取得する(ステップS308)。
制御部4は、総照射強度または抽出した最大の総照射強度が照射できる最大の照射強度を超過しているか否かを判断する(ステップS310)。照射できる最大の照射強度を超過していない場合(ステップS310においてNOの場合)には、制御部4は、処理を終了する。
照射できる最大の照射強度を超過している場合(ステップS310においてYESの場合)には、制御部4は、総照射強度または抽出した最大の総照射強度を照射部2で照射できる照射強度で除算し、必要な照射部2の数を算出する(ステップS312)。そして、制御部4は、必要な照射部2の数から光源用電源部6と接続されている照射部2の数を減算し、不足している照射部2の数を算出する(ステップS314)。さらに、制御部4は、超過している旨、必要な照射部2の数、接続されている照射部2の数および不足している照射部2の数を表示部8上に表示させ(ステップS316)、処理を終了する。
上述の実施の形態1においては、制御部4および記憶部18は「検出手段」を構成し、制御部4は「分配手段」、「生成手段」、「判断手段」、および「算出手段」を構成し、表示部8およびインターフェイス部14は「表示出力手段」を構成する。
この発明の実施の形態1によれば、制御部は、入力部から受けた総照射強度または総照射パターンを複数の照射部のそれぞれにおける照射強度に分配する。そのため、ユーザは、照射部の数に関係なく、総照射強度を入力するだけで済む。よって、ユーザは、複数の照射部をあたかも単一の照射部として扱うことができるため、紫外線を照射する光源の数にかかわりなく、容易に照射強度の設定を行なえる紫外線照射システムを実現できる。
また、この発明の実施の形態1によれば、制御部は、入力部から受けた分配条件に応じて、総照射強度を分配する。そのため、ユーザは、複数の照射部から一斉に紫外線を照射して高い照射強度を得る場合や、複数の照射部から順次照射して歪みを抑制する場合などを任意に設定できる。よって、紫外線を照射する被照射物に応じて、自由に設定可能な紫外線照射装置を実現できる。
また、この発明の実施の形態1によれば、制御部は、光源用電源部と接続されている照射部の数を検出し、その検出した数に応じて照射できる最大の照射強度を取得する。そして、制御部は、入力された総照射強度または総照射パターンが照射できる最大の照射強度を超過しているか否かを判断し、超過していない場合にのみ総照射強度を分配する。また、制御部は、最大の照射強度を超過している場合には、不足している照射部の数を算出し、ユーザに対して表示する。そのため、ユーザが入力した総照射強度の紫外線を確実に照射し、かつ、ユーザフレンドリな紫外線照射装置を実現できる。
[実施の形態2]
上述の実施の形態1においては、1つの本体部と複数の照射部とからなる紫外線照射装置について説明した。
一方、実施の形態2においては、照射部がそれぞれ接続された複数の本体部が互いに連結した紫外線照射システムについて説明する。
図16は、実施の形態2に従う紫外線照射システム200の概略構成図である。
図16を参照して、紫外線照射システム200は、4つの照射部2と、4つの接続ケーブル22と、マスタ側本体部3と、スレーブ側本体部5とからなる。
照射部2および接続ケーブル22については、上述したので詳細な説明は繰返さない。
マスタ側本体部3は、実施の形態1に従う紫外線照射装置100の本体部1において、制御部4を制御部30に代えたものであり、スレーブ側本体部5は、実施の形態1に従う紫外線照射装置100の本体部1において、制御部4を制御部32に代えたものである。そして、マスタ側本体部3のインターフェイス部14とスレーブ側本体部のインターフェイス部14とは互いに接続される。
マスタ側本体部3の制御部30は、インターフェイス部14を介して、スレーブ側本体部5からスレーブ側本体部5に接続されている照射部2の数を受信する。そして、制御部30は、入力部12から受けた総照射強度または総照射パターンをマスタ側本体部3に接続されている照射部2およびスレーブ側本体部5に接続されている照射部2のそれぞれに分配する。さらに、制御部30は、マスタ側本体部3に接続されている照射部2のそれぞれに分配した照射強度に応じて、制御指令を生成し、光源用電源部6へ与える。同時に、制御部30は、スレーブ側本体部5に接続されている照射部2のそれぞれに分配した照射強度に応じて設定指令を生成し、インターフェイス部14を介して、生成した設定指令をスレーブ側本体部5へ送信する。
スレーブ側本体部5の制御部32は、インターフェイス部14を介して、スレーブ側本体部5に接続されている照射部2の数をマスタ側本体部3へ応答する。また、制御部32は、インターフェイス部14を介して、マスタ側本体部3から設定指令を受信する。そして、制御部32は、受信した設定指令を制御指令に変換して、光源用電源部6へ与える。
すなわち、紫外線照射システム200では、マスタ側本体部3の制御部30は、マスタ側本体部3またはスレーブ側本体部5に接続されるすべての照射部2に対して、照射強度を分配する。そのため、ユーザは、複数の紫外線照射装置が連結され複数の照射部を含む紫外線照射システムをあたかも単一の照射部として扱うことができる。
マスタ側本体部3の制御部30は、実施の形態1に従う紫外線照射装置100の制御部4と同様に総照射強度を分配する。そのため、制御部30における総照射強度の分配機能についての説明は、実施の形態1における説明において、「3ch」および「4ch」をスレーブ側本体部5における「1ch」および「2ch」にそれぞれ読み替えたものと同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
なお、上述の実施の形態2においては、マスタ側本体部3と1つのスレーブ側本体部5とから構成される紫外線照射システムについて説明したが、マスタ側本体部3と複数のスレーブ側本体部5とから構成される紫外線照射システムにも同様に適応できることは言うまでもない。
上述の実施の形態2においては、インターフェイス部14は「通信部」を構成し、制御部30は「受信手段」、「分配手段」、「生成手段」、および「送信手段」を構成し、制御部32は「応答手段」、「変換手段」を構成する。
この発明の実施の形態2によれば、マスタ側本体部における制御部は、スレーブ側本体部に接続された照射部を含めた、すべての照射部のそれぞれに対して照射強度を分配する。そのため、ユーザは、複数の紫外線照射装置に含まれるすべての照射部における総照射強度を入力するだけで済む。よって、1台の紫外線照射装置に接続できる照射部の数を超える多くの光源から紫外線を照射する場合においても、容易に照射強度の設定を行なえる紫外線照射システムを実現できる。
[その他の形態]
上述の実施の形態1および2においては、LEDで構成されるUV光源を含む紫外線照射装置および紫外線照射システムについて説明したが、LEDに加えて、UVランプで構成されるUV光源を用いてもよい。
上述の実施の形態1および2においては、総照射強度および総照射パターンを最大強度に対する相対値で設定する構成について説明したが、W(ワット)などの物理量で設定する構成としてもよい。
上述の実施の形態1および2においては、表示部および入力部を備える本体部について説明したが、この構成に限られることはない。すなわち、インターフェイス部を介して制御部とパソコンなどとを接続することで、制御部からのデータをパソコン上に表示し、また、ユーザがパソコン上で入力した指令を制御部へ与える構成としてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1に従う紫外線照射装置の概略構成図である。 この発明の実施の形態1に従う紫外線照射装置の外観図である。 UV光源の入力電流に対する発光量の変化を示す図である。 4つの照射部から基材上の単一の点に向けて紫外線を照射する場合の外観図である。 総照射強度の入力に関する表示部における表示画面の一例である。 照射部のそれぞれに分配された照射強度を示す表示部における表示画面の一例である。 総照射強度の分配機能を実現するためのフローチャートである。 総照射パターンの入力に関する表示部における表示画面の一例である。 図8(a)において「一斉モード」が選択された場合における、総照射パターンの分配を示す例である。 4つの照射部から基材上の複数の点に向けて紫外線を照射する場合の外観図である。 図8(a)において「シーケンスモード」が選択された場合における、一定の総照射強度をもつ総照射パターンの分配を示す例である。 図8(a)において「シーケンスモード」が選択された場合における、総照射強度が変化する総照射パターンの分配を示す例である。 総照射パターンの分配機能を実現するためのフローチャートである。 最大照射強度の管理に関する表示部における表示画面の一例である。 最大照射強度の管理機能を実現するためのフローチャートである。 実施の形態2に従う紫外線照射システムの概略構成図である。
符号の説明
1 本体部、2 照射部、3 マスタ側本体部、4,30,32 制御部、5 スレーブ側本体部、6 光源用電源部、8 表示部、10,18 記憶部、12 入力部、14 インターフェイス(I/F)部、16 UV光源、20 コネクタ部、22 接続ケーブル、40 基材、100 紫外線照射装置、200 紫外線照射システム。

Claims (8)

  1. 供給される電力に応じて、紫外線の照射強度が変化する複数の照射部と、
    制御指令に応じて、前記複数の照射部のそれぞれへ供給する電力を調整する光源用電源部とを備え、前記光源用電源部と接続される前記照射部の数は変更可能であり
    前記複数の照射部のそれぞれが照射する紫外線の照射強度を制御するための前記制御指令を前記光源用電源部へ与える制御部と、
    紫外線の総照射強度を受付ける入力部と
    前記光源用電源部と接続される前記照射部の数を検出する検出手段とを備え、
    前記制御部は、
    所定の条件に従い、前記入力部から受けた前記総照射強度を前記複数の照射部のそれぞれにおける照射強度に分配する分配手段と、
    前記分配手段において分配されたそれぞれの照射強度に応じて、前記制御指令を出力する指令出力手段とを含み、
    前記分配手段は、前記検出手段において検出された前記照射部の数に応じて、前記総照射強度を分配する、紫外線照射装置。
  2. 前記入力部は、さらに、時間毎に規定された前記総照射強度を受付け、
    前記分配手段は、さらに、前記入力部から受けた時間毎に規定された総照射強度を前記複数の照射部のそれぞれにおける時間毎の照射強度に分配する、請求項1に記載の紫外線照射装置。
  3. 前記入力部は、さらに、前記総照射強度を分配するための分配条件を受付け、
    前記分配手段は、さらに、前記入力部から受けた前記分配条件に従い、前記総照射強度を分配する、請求項1または2に記載の紫外線照射装置。
  4. 前記制御部は、前記入力部から受けた前記総照射強度が前記複数の照射部で照射できる合計の紫外線の照射強度を超過したか否かを判断する判断手段をさらに含み、
    前記分配手段は、さらに、前記判断手段において前記総照射強度が前記複数の照射部で照射できる合計の紫外線の照射強度を超過していないと判断された場合にのみ前記総照射強度を分配する、請求項1〜のいずれか1項に記載の紫外線照射装置。
  5. 前記制御部は、前記判断手段において前記総照射強度が前記複数の照射部で照射できる合計の紫外線の照射強度を超過したと判断された場合に、前記総照射強度を分配するために必要な前記照射部の数を算出する算出手段をさらに含み、
    前記算出手段において算出された前記照射部の数を表示または/および外部へ出力する表示出力手段をさらに備える、請求項に記載の紫外線照射装置。
  6. 他の紫外線照射装置と通信するための通信部をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記通信部を介して、前記他の紫外線照射装置から前記他の紫外線照射装置に含まれる照射部の数を受信する受信手段と、
    前記通信部を介して、前記他の紫外線照射装置に含まれる照射部のそれぞれにおける照射強度を設定するための設定指令を前記他の紫外線照射装置へ送信する送信手段とをさらに含み、
    前記分配手段は、さらに、前記総照射強度を前記複数の照射部と前記受信手段において受信された前記他の紫外線照射装置に含まれる照射部とのそれぞれにおける照射強度に分配し、
    前記指令出力手段は、さらに、前記分配手段において分配された前記他の紫外線照射装置に含まれる照射部のそれぞれにおける照射強度に応じて、前記設定指令を出力する、請求項1〜のいずれか1項に記載の紫外線照射装置。
  7. 前記制御部は、
    前記通信部を介して、前記複数の照射部の数を前記他の紫外線照射装置へ応答する応答手段と、
    前記通信部を介して、前記他の紫外線照射装置から受信した前記設定指令を前記制御指令に変換する変換手段とをさらに含む、請求項に記載の紫外線照射装置。
  8. 第1の紫外線照射装置と、第2の紫外線照射装置とからなり、
    前記第1の紫外線照射装置は、
    供給される電力に応じて、紫外線の照射強度が変化する照射部と、
    制御指令に応じて、前記照射部へ供給する電力を調整する光源用電源部とを備え、前記光源用電源部と接続される前記照射部の数は変更可能であり
    前記照射部が照射する紫外線の照射強度を制御するための前記制御指令を前記光源用電源部へ与える第1の制御部と、
    紫外線の総照射強度を受付ける入力部と、
    前記光源用電源部と接続される前記照射部の数を検出する検出手段と、
    前記第2の紫外線照射装置と通信するための第1の通信部とを備え、
    前記第1の制御部は、
    前記通信部を介して、前記第2の紫外線照射装置から前記第2の紫外線照射装置に含まれる照射部の数を受信する受信手段と、
    前記入力部から受けた前記総照射強度を前記照射部と前記第2の紫外線照射装置に含まれる照射部とのそれぞれにおける照射強度に分配する分配手段と、
    前記分配手段において分配された前記照射部における照射強度に応じて前記制御指令を出力し、かつ、前記分配手段において分配された前記第2の紫外線照射装置に含まれる照射部における照射強度に応じて設定指令を出力する指令出力手段と、
    前記第1の通信部を介して、前記設定指令を前記第2の紫外線照射装置へ送信する送信手段とを含み、
    前記分配手段は、前記検出手段において検出された前記照射部の数に応じて、前記総照射強度を分配し、
    前記第2の紫外線照射装置は、
    供給される電力に応じて、紫外線の照射強度が変化する照射部と、
    制御指令に応じて、前記照射部のそれぞれへ供給する電力を調整する光源用電源部と、
    前記照射部が照射する紫外線の照射強度を制御するための制御指令を前記光源用電源部へ与える第2の制御部と、
    前記第1の紫外線照射装置と通信するための第2の通信部とを備え、
    前記第2の制御部は、
    前記第2の通信部を介して、前記照射部の数を前記第1の紫外線照射装置へ応答する応答手段と、
    前記第2の通信部を介して、前記第1の紫外線照射装置から受信した前記設定指令を前記制御指令に変換する変換手段とを含む、紫外線照射システム。
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