JP4971234B2 - 目的ガスの精製方法および精製装置 - Google Patents
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Description
本実施例においては、上記第1の実施形態に係るガス精製装置X1を使用して、原料ガスからプロピレンを精製した。
本実施例においては、実施例1と同一のガス精製装置X1を使用して、実施例1とは異なる条件で、原料ガスからプロピレンを精製した。吸収操作は、ロータ1を毎秒50回転で回転させた状態で行い、ロータ1の内部ガス圧力が最終的に0.1MPa(ゲージ圧)となった時点で終了した。吸収操作の他の条件は実施例1と同様であった。この操作により、1.85kgのプロピレンガスが吸収液に吸収された。本実施例では、温度調整手段によって支持体2を冷却することにより、吸収液の温度は、吸収操作終了時に27℃となった。
本実施例においては、実施例1と同一のガス精製装置X1を使用して、実施例1とは異なる条件で、原料ガスからプロピレンを精製した。吸収操作の条件は実施例2と同様であった。本実施例では、吸収操作を終了した後に、ロータ1内にプロピレン濃度が99.99%の高純度プロピレンガスを120Ndm3通流させ、ロータ1の空間部分にある非吸収ガスを外部へとパージした。
本実施例においては、上記第2の実施形態に係るガス精製装置X2を使用して、原料ガスからプロピレンを精製した。ガス精製装置X2においては、実施例1と同様のロータ1に対し、半径方向長さが4cmの8枚の邪魔板1bが追加的に設けられている。本実施例では、吸収操作の条件は実施例2と同様であった。この吸収操作により、1.88kgのプロピレンガスが吸収液に吸収された。
本実施例においては、実施例4で再生を終えたロータ1の回転数を再び毎秒50回転にまで速め、このロータ1内に原料ガスを再度導入し、吸収液に原料ガス中のプロピレンを吸収させた。吸収操作は、ロータ1の内部ガス圧力が最終的に0.6MPa(ゲージ圧)となった時点で終了した。ボンベYの重量変化より、硝酸銀水溶液に吸収されたプロピレンガスの量は0.46kgであった。この吸収操作に2分を要した。
本実施例においては、実施例1と同一のガス精製装置X1を使用して、原料ガスから二酸化炭素を精製した。吸収液として20%濃度のエタノールアミン水溶液を用い、当該吸収液をロータ1内に15dm3受容させた。原料ガスとしては、二酸化炭素濃度が20%、残りの80%は空気からなるものを用いた。吸収操作は、ロータ1を毎秒50回転で回転させた状態で行い、ロータ1の内部ガス圧力が最終的に0.5MPa(ゲージ圧)となった時点で終了した。次にロータ1の回転数を保ったまま、ロータ1の内部ガス圧力が0.1MPa(ゲージ圧)となるまで減圧することにより、ロータ1の内部空間にある非吸収ガス(主に空気成分)を外部に排出した。さらに上記と同様の操作(昇圧しながら原料ガスの導入による吸収操作、および減圧しながら非吸収ガスの排出操作)を9回繰り返し、二酸化炭素を吸収液に吸収させた。この一連の操作でロータ1に導かれた二酸化炭素は、純分換算で約1.6kgであった。
本実施例においては、実施例4と同一のガス精製装置X2を使用して、原料ガスから二酸化炭素を吸収除去した。吸収液として20%濃度のエタノールアミン水溶液を用い、当該吸収液をロータ1内に15dm3受容させた。原料ガスとしては、酸素濃度が96%、二酸化炭素濃度が4%のものを用いた。吸収操作は、ロータ1を毎秒50回転で回転させた状態で行い、ロータ1の内部ガス圧力が最終的に0.5MPa(ゲージ圧)となった時点で終了した。次にロータ1の回転数を保ったまま、ロータ1の内部ガス圧力が0.1MPa(ゲージ圧)となるまで減圧することにより、ロータ1の内部空間にある非吸収ガス(主に酸素)を外部に抜き出した。抜き出したガス中の二酸化炭素濃度は0.2%であった。さらに上記と同様の操作(昇圧しながら原料ガスの導入による吸収操作、および減圧しながら非吸収ガスの排出操作)を9回繰り返した。10回目に抜き出したガス中の二酸化炭素濃度も0.2%であった。次いで、ロータ1の回転数を低下させると、吸収液(エタノールアミン水溶液)から吸収された二酸化炭素がガスとして回収できることが確認できた。
本実施例においては、実施例1と同一のガス精製装置X1を使用して、原料ガスからプロピレンを精製した。吸収液としてイオン性液体である1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムに25%濃度で四フッ化ホウ素銀を溶かし込んだ液を用い、当該吸収液をロータ1内に15dm3受容させた。原料ガスとしては、プロピレン濃度が99.5%、プロパン濃度が0.5%のものを用いた。吸収操作は、ロータ1を毎秒50回転で回転させた状態で行い、ロータ1の内部ガス圧力が最終的に0.6MPa(ゲージ圧)となった時点で終了した。吸収液に吸収されたプロピレンガスの量は、ボンベYの重量変化より、1.38kgであった。吸収液の温度は、吸収操作開始前には22℃、吸収操作終了時には29℃であった。
本比較例においては、実施例1と同一のガス精製装置X1を使用して、原料ガスからプロピレンを精製した。吸収操作は、ロータ1を停止させた状態で行い、ロータ1の内部ガス圧力が最終的に0.6MPa(ゲージ圧)となった時点で終了した。吸収操作の他の条件は実施例1と同様であった。この操作により、0.93kgのプロピレンガスが吸収液に吸収された。吸収液の温度は、吸収操作開始前には20℃、吸収操作終了時には27℃であった。
本実施例においては、実施例1と同一のガス精製装置X1を使用して、原料ガスからプロピレンを精製した。吸収操作は、ロータ1を停止させた状態で行い、ロータ1の内部ガス圧力が最終的に0.1MPa(ゲージ圧)となった時点で終了した。吸収操作の他の条件は実施例1と同様であった。この操作により、0.43kgのプロピレンガスが吸収液に吸収された。本比較例では、温度調整手段によって支持体2を冷却することにより、吸収液の温度は、吸収操作終了時に24℃となった。
Y ボンベ
1 ロータ
1a 側壁
1b 邪魔板
2 支持体
3 駆動部(回転駆動手段)
4 圧力調整器
5 切換弁
6 ロータリージョイント
7 ガス回収口
8 ガス排出口
L1〜L5 配管
O1 回転軸心
Claims (8)
- 目的ガスおよび不要ガスを含む原料ガスから、当該目的ガスを優先的に吸収する吸収液を用いて目的ガスを精製するための方法であって、
所定の軸心周りに回転可能とされた密閉容器状のロータに上記吸収液を受容させ、当該ロータを第1の回転速度で回転させて上記吸収液に遠心力を作用させつつ、上記原料ガスを上記ロータ内に導入し、第1の温度および第1の圧力下において上記吸収液に上記原料ガス中の目的ガスを優先的に吸収させる吸収工程と、
上記ロータを第2の回転速度で回転させて上記吸収液に遠心力を作用させつつ、第2の温度および第2の圧力下において上記吸収液からガス成分を再生させて回収する回収工程と、を含むことを特徴とする、目的ガスの精製方法。 - 上記第2の圧力は、上記第1の圧力よりも低くされる、請求項1に記載の目的ガスの精製方法。
- 上記第2の温度は、上記第1の温度よりも高くされる、請求項1または2に記載の目的ガスの精製方法。
- 上記第2の回転速度は、上記第1の回転速度よりも低速とされている、請求項1ないし3のいずれかに記載の目的ガスの精製方法。
- 上記吸収工程と上記回収工程との間において、上記吸収工程を終了した上記ロータから当該ロータの空間部分にあるガスを排出させる排出工程をさらに含む、請求項1ないし4のいずれかに記載の目的ガスの精製方法。
- 上記排出工程においては、上記回収工程において回収されたガスの一部を上記ロータ内に導入する、請求項5に記載の目的ガスの精製方法。
- 目的ガスおよび不要ガスを含む原料ガスから、当該目的ガスを優先的に吸収する吸収液を用いて目的ガスを精製するための装置であって、
所定の軸心周りに回転可能とされており、上記吸収液を受容するための密閉容器状のロータと、
上記ロータに原料ガスを導入するための原料ガス導入手段と、
上記ロータから再生ガスを回収するための再生ガス回収手段と、
上記ロータを回転駆動させて、上記吸収液に遠心力を作用させるための回転駆動手段と、
上記ロータ内の温度を調整する温度調整手段と、
上記ロータ内の圧力を調整する圧力調整手段と、を備える、目的ガスの精製装置。 - 上記ロータには、当該ロータの側壁内面から内向きに延びる邪魔板が設けられている、請求項7に記載の目的ガスの精製装置。
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JP2008098177A JP4971234B2 (ja) | 2008-04-04 | 2008-04-04 | 目的ガスの精製方法および精製装置 |
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Family Applications (1)
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JPS638413Y2 (ja) * | 1984-11-08 | 1988-03-14 | ||
KR100319016B1 (ko) * | 1999-07-12 | 2002-01-16 | 손철수 | 혼합 액체를 이용한 공기 정화 장치 및 방법 |
JP5243530B2 (ja) * | 2007-05-24 | 2013-07-24 | シーオーツー ピューリフィケーション エーエス | 燃焼ガスから二酸化炭素を除去する装置 |
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