JP4969468B2 - 一括注文帳におけるトレーディング注文を管理するシステム - Google Patents

一括注文帳におけるトレーディング注文を管理するシステム Download PDF

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Description

本発明は一般に、電子取引に関し、特に、一括注文帳におけるトレーディング注文を管理するシステムに関する。
近年、種々のアイテム(製品、サービス、株式、債券、通貨や商品取引など)をトレーディングする電子トレーディング・システムが、広範に受け入れられてきている。伝統的なトレーディング・システムは、各種トレーダからトレーディング注文を受け取ることができる。各種トレーダからトレーディング注文を受け取ると、前述のトレーディング・システムは一般に、トレーディング注文を同様に、かつ種々のトレーダの特性を考慮せずに処理する。
更に、特定のトレーダは、特定の価格に関連したトレーディング注文を送出することができる。トレーディング・システムは通常、トレーディング注文に関連した特定の価格をトレーディング・システムにおける他のトレーダに開示する。ヘッジ・ファンド投資家などの他のトレーダは、特定のトレーダの不利になるように、開示された価格を用いることができる。特に、他のトレーダは、開示された価格を用いて、特定のタイプのアービトラージ・トレーディングに従事することができる。このアービトラージ・トレーディングは、トレーディング・システムにおける流動性を減少させ得る。
本発明の目的は、従来の電子トレーディング・システムに関連した欠点及び課題をかなり削減又は除去するシステムを提供することである。この目的は、独立クレーム記載の構成によって達成することが可能である。更なる展開は、従属クレームにおいて特徴付けられる。
特定の実施例では、トレーディング注文を管理するシステムは、第1の注文帳に第1の注文を記憶するよう動作可能なメモリを備える。第1の注文は、第1の規則組に関連付けられた第1のトレーダ群と関連付けられる。メモリは、第2の注文帳に第2の注文を記憶するよう更に動作可能である。第2の注文は、第2の規則組に関連付けられた第2のトレーダ群と関連付けられる。システムは更に、通信するようメモリに結合され、第3のトレーダ群に関連付けられた反対注文を受け取るよう動作可能なプロセッサを更に備える。反対注文は第1の注文及び第2の注文と一致する。プロセッサは、第2の注文、及び反対注文に関連付けられた第1の取引を実行するよう更に動作可能であり、第1の取引は、第2の規則組によって実行される。反対注文の一部分が、満たされない状態に留まっている場合、プロセッサは、第1の注文、及び反対注文に関連付けられた第2の取引を実行するよう更に動作可能であり、第2の取引は、第1の規則組によって実行される。
本発明は、技術上の重要な利点をいくつか有する。本発明の種々の実施例は、これらの利点を何ら有しない場合があり、これらの利点の一部又は全部を有する場合もある。一利点として、トレーディング・システムは、特定の規則組によって特定のトレーダ群からのトレーディング注文を処理することができ、別の規則組によって別のトレーダ群からのトレーディング注文を処理することができる。特定の実施例では、トレーディング・システムは、別々のタイプのトレーダ間のトレーディングを阻止することができる。よって、トレーディング・システムは、厄介者として認識されるか、又は不当に優位に立っているとして認識されているカウンターパーティとの取引をトレーダが回避することを可能にし得る。
別の利点は、トレーディング・システムが、特定のタイプのアービトラージ・トレーディングを思いとどまらせることである。特に、トレーディング・システムは、トレーダがトレーディング注文の価格を端数pipで表すことを可能にする。トレーディング・システムは、トレーディング・システムにおけるトレーディング注文を他のトレーダに開示することができる。しかし、トレーディング・システムは、トレーディング注文の価格の一部分の開示を阻止し得る。特に、トレーディング・システムは、価格の「端数pip」部分の開示を阻止し得る。よって、トレーディング・システムによって開示される市場データは、別のトレーディング注文の価格よりも有利な価格に、特定のトレーディング注文が関連付けられているか否かを示さないことがあり得る。価格の「端数pip」部分の開示を阻止することによって、トレーディング・システムは、特定のタイプのアービトラージ・トレーディングを思いとどまらせることができる。アービトラージ・トレーディングの減少は、トレーディング・システムにおける流動性を増加させ得る。
別の利点は、トレーディング・システムが、トレーダによる一任注文の送出に対するインセンティブを提供することができることである。特に、トレーディング・システムが、反対注文の一任範囲と重なる一任範囲を備えたトレーディング注文を受け取ると、トレーディング・システムは、2つの一任範囲の交差部分の中間点での価格を求めることができる。トレーディング・システムは次いで、求められた中間点価格での取引を実行することができる。求められた中間点価格で取引を実行することによって、トレーディング・システムは、一方を不当に不利にする価格での取引の実行を回避することができる。トレーディング・システムはそれにより、一任注文を送出することをトレーダに奨励することができる。一任注文の増加によって、トレーディング・システムにおける流動性が増加し得る。
他の利点は、図面、明細書及び特許請求の範囲から当業者が容易に分かるであろう。
本発明及びその利点がより深く分かるために、例として、下記明細書を添付図面とともに参照する。
図1は、トレーディング・システム10の一実施例を示す。トレーディング・システム10は、通信するよう1つ又は複数のネットワーク70によって結合される、クライアント20、マネージャ・サーバ30、ゲートウェイ・サーバ40、トレーディング・プラットフォーム50、及び市場データ・サーバ60を含み得る。一般に、トレーディング・システム10は、クライアント20からのトレーディング注文12を受け取り、処理し、マッチングさせるよう動作可能である。トレーディング・システム10は、全数pip14及び/又は端数pip14で注文価格をトレーダ22が指定することを可能にし得る。端数pip14で表す注文の価格の一部分は、端数pip値16として表すことができる。特定の実施例では、トレーディング・システム10は、端数pip値16に関連付けられたトレーディング注文12の、トレーダ22による送出に対するインセンティブを提供することができる。トレーディング・システム10は、一任範囲18を備えるトレーディング注文12をトレーダ22が送出することを可能にし得る。特定の実施例では、トレーディング・システム10は、一任範囲18を備えるトレーディング注文12の、トレーダ22による送出に対するインセンティブを提供することができる。
端数pip値16に関連付けられたトレーディング注文12は、少なくとも図1乃至図4に関して本明細書及び特許請求の範囲に記載している。一任範囲18に関連付けられたトレーディング注文12は、少なくとも図5乃至8に関して本明細書及び特許請求の範囲に記載している。種々のトレーダ22の群間でトレーディングを管理するための規則42は、少なくとも図9乃至図11に関して本明細書及び特許請求の範囲に記載している。
端数pip値を備えたトレーディング注文の処理
トレーディング・システム10は、1つ又は複数のクライアント20を含み得る。クライアント20は、トレーディング・プラットフォーム50などの1つ又は複数の、トレーディング・システム10の構成要素をアクセスするためにトレーダ22によって用いることができる何れかの適切な局所又は遠隔のエンドユーザ装置を表す。特定のクライアント20は、コンピュータ、ワークステーション、電話機、インターネット・ブラウザ、電子手帳、携帯情報端末(PDA)、ページャや、何れかの他の適切な装置(無線、有線又はその他)、トレーディング・システム10の他の構成部分との間で情報を受信し、処理し、記憶し、かつ/又は通信することができる構成部分又は構成要素を備え得る。クライアント20は、ディスプレイ、マイクロフォン、キーボードや、特定の構成及び配置による何れかの他の適切な端末機器などの何れかの適切なユーザ・インタフェースも備えることができる。トレーディング・システム10は、何れかの数及び組み合わせのクライアント20を含み得る。特定の実施例では、クライアント20は、グラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)25を含み得る。
GUI25は一般に、トレーダ22に提示されるデータを個別化し、フィルタリングするよう動作可能である。GUI25は、トレーディング注文12、市場データ24、及び/又は他の適切な情報を効率的かつユーザフレンドリにトレーダ22に提示することができる。GUI25は、トレーダ22が操作する対話フィールド、プルダウン・リスト及びボタンを有する複数のディスプレイを備えることができる。一例では、GUI25は、適切な市場データ24をトレーダ22に提示し、視覚的なクラッタを削減するよう残りの情報を隠す。次いで、トレーダ22から要求を受信すると、GUI25は、トレーディング履歴、取引量、信用限度、及び/又は他の適切な情報を表示するよう市場データ24の視覚表現を拡張する。GUI25は、グループ化及び境界を含む複数の抽象化レベルを含み得る。グラフィカル・ユーザ・インタフェースの語を単数形又は複数形で用いて、1つ又は複数のグラフィカル・ユーザ・インタフェース25と、特定のグラフィカル・ユーザ・インタフェース25の表示それぞれとを表すことができる。
クライアント20は、トレーディング注文12をトレーダ22から受け取り、トレーディング注文12をゲートウェイ・サーバ40に送出するよう動作可能である。トレーディング注文12は、商品(例えば、通貨、金融商品、株式、債券、先物契約、エクイティ証券、ミューチュアル・ファンド、オプション、デリバティブ、商品取引や何れかの数及び組み合わせの、適切なトレーディング商品など)をトレーディングする旨の注文を備え得る。トレーディング注文12は、ビッド、オファー、成り行き注文、指し値注文、ストップ・ロス注文、当日のみ有効な注文、オープン注文、GTC(「取消まで有効」)注文、「期間指定」注文、「オール・オア・ナン」注文、「エニー・パート(any part)」注文や何れかの他のトレーディング注文を含み得る。
特定のトレーディング注文12は、注文12a又は反対注文12bとして表すことができる。注文12a及び反対注文12bは、例えば、買い及び売りなどの相補的な行為を表す。特定の注文12aを送出した一方がトレーダ22として表される場合、対応する反対注文12bを送出する他方は「カウンターパーティ」トレーダ22として表すことができる。特定の注文12が買い注文(例えば、ビッド、テーク、リフト等)を表す場合、対応する反対注文12bは、売り注文(例えば、オファー、ヒット等)を表すことができる。逆に、特定の注文12aが売り注文を表す場合、対応する反対注文12bは買い注文を表し得る。
クライアント20は、本明細書及び特許請求の範囲内では「トレーダ」によって用いられるものとして記載しているが、「トレーダ」の語は、何れの、トレーディング・システム10のユーザにも(ユーザが、本人の代わりに行為する代理人であっても、本人であっても、個人であっても、法人(会社など)であっても、又はトレーディング・システム10においてトレーディング注文12を出し、かつ/又はトレーディング注文12に応じることができる何れかのマシン又は機構であっても)広く該当することを意味している。
マーケット・メーカ26は、同じ商品に対してビッド・トレーディング注文12及びオファー・トレーディング注文12の一方又は両方を同時に送出及び/又は維持する何れかの個人、会社又は他の実体を表し得る。例えば、マーケット・メーカ26は、公示価格で証券を売買するよう待機し、公示価格で証券を売買する意志があり、売買できる、特定の証券における法的拘束力を有するビッド及び/又はオファーの価格を保有する証券会社又は銀行であり得る。マーケット・メーカ26は一般に、特定数の特定の証券のビッド及び/又はオファー価格を表示し、前述の価格を満たす場合、マーケット・メーカ26は、自己勘定で直ちに売買を行う。特定の実施例によれば、単一のトレーディング注文12は、潜在的に異なる価格でいくつかのマーケット・メーカ26によって満たすことができる。
特定の実施例では、マーケット・メーカ26は、特定の特権が(個人、企業や他の実体から受け取ったトレーディング注文12が、伝統的なマーケット・メーカ26(証券会社や銀行など)から受け取ったものとして扱われるように)付与される個人、企業や他の実体を含み得る。例えば、さもなければ顧客として扱われ得る特定の個人、会社又はその他の主体には、本明細書及び特許請求の範囲記載のシステム及び方法の目的でマーケット・メーカ26として扱う対象の特権を付与することができる。マーケット・メーカの特権を受け取るために、個人、企業や他の実体は、フィーを支払い、手数料を支払い、又は、特定の商品に対するビッド及びオファーのトレーディング注文12を送出し、かつ/若しくは同時に維持することが必要であり得る。特定の実施例によれば、個人、企業や他の実体は、特定の商品の場合、マーケット・メーカ26として指定し、他の商品の場合、非マーケット・メ―カとして指定することができる。
特定の実施例では、多層の、マーケット・メーカ26のシステムを使用することができる。トレーディング・プラットフォーム50は、1つ又は複数の基準(例えば、マーケット・メーカ26が電子フィードに関連付けられているか否か、マーケット・メーカ26が、強力なトレーダ22であるか否か、マーケット・メーカ26が特定の情報を有しているか否かなど)に基づいて、種々のマーケット・メーカ26に対する種々の特権を付与することができる。マーケット・メーカ26は、別々の売買可能な証券について別々の層に分類することができる。例えば、特定のマーケット・メーカ26は、そのマーケット・メーカ26が強力なトレーダ22である商品のその第1レベルのマーケット・メーカ26として、かつ、他のタイプの商品の第2のレベルのマーケット・メーカ26として分類することができる。
特定の実施例では、クライアント20は、通信するようマネージャ・サーバ30に結合することができる。特定のマネージャ・サーバ30、及び1つ又は複数のクライアント20の組み合わせは、特定のマーケット・メーカ26によって維持され、運営されるコンピュータ・システムを表すことができる。特定のマーケット・メーカ26に関連付けられたマネージャ・サーバ30は一般に、特定のマーケット・メーカ26に関連付けられたトレーダ22によって送出されるトレーディング注文12を監視するよう動作可能である。マネージャ・サーバ30は、トレーディング・システム10において他のマーケット・メーカ26及び/又はトレーダ22に出されるクレジットを規制することができる。少なくとも部分的に市場データ24に基づいて、マネージャ・サーバ30は、マーケット・メーカ26に関連付けられたトレーディング活動を規制するよう動作可能である。マネージャ・サーバ30は、前述の機能及び動作を提供するために1つ又は複数のモジュールにおいて実現されるハードウェア及び/又はソフトウェアの何れかの適切な組み合わせを備え得る。特定の実施例では、マネージャ・サーバ30は、汎用パソコン(PC)、マッキントッシュ、ワークステーション、ユニックス(登録商標)ベースのコンピュータ、サーバ・コンピュータ、又は何れかの適切な処理装置を含み得る。
クライアント20及び/又はマネージャ・サーバ30は、ネットワーク70を介して1つ又は複数のサーバ40に、通信するよう結合することができる。ゲートウェイ・サーバ40は一般に、クライアント20、マーケット・メーカ26及びトレーディング・プラットフォーム50間の通信をサポートする。クライアント20がトレーディング・システム10にログインすると、ゲートウェイ・サーバ40は、認証、負荷分散、及び/又はその他の適切な機能を行うことができる。特定のゲートウェイ・サーバ40は、前述の機能及び動作を提供するために1つ又は複数のモジュールにおいて実現されるハードウェア及び/又はソフトウェアの何れかの適切な組み合わせを備え得る。特定の実施例では、ゲートウェイ・サーバ40は、汎用パソコン(PC)、マッキントッシュ、ワークステーション、ユニックス(登録商標)ベースのコンピュータ、サーバ・コンピュータ、又は何れかの適切な処理装置を含み得る。
ゲートウェイ・サーバ40は、通信するようトレーディング・プラットフォーム50に結合することができる。トレーディング・プラットフォーム50は一般に、トレーダ22からのトレーディング注文12を処理し、ルーティングし、マッチングさせるよう動作可能である。トレーディング・プラットフォーム50は、1つ又は複数の対応する反対注文12bにより、注文12aを満たすことによって、トレーディング注文12を処理するよう動作可能である。注文12aを満たすことは、1つ又は複数の対応する注文12bにより、その注文12aをマッチングさせ、満たし、履行し、又は消尽することを表す。例えば、特定の注文12aが、100,000単位の数量28の、商品Aに対する買い注文であり、反対注文12bが、商品Aの、200,000単位の売り注文である場合、反対注文12bを用いて注文12aの数量28を満たすことは、反対注文12bからの商品Aの100,000単位を、注文12aに関連した特定のトレーダ22にルーティングするか、割り当てるか、
取っておくか、又は移すことを含み得る。
特定の実施例では、トレーディング・プラットフォーム50は、トレーディング注文12の特定のタイプ及び価格によってトレーディング注文12を処理するよう動作可能である。トレーダ22がクライアント20を用いてトレーディング注文12を送出した場合、トレーダ22は、トレーディング注文12に関連付けられた特定のトレーディング商品を規定することができる。トレーディング商品は、通貨、株式、債券、先物契約、エクイティ、ミューチュアル・ファンド、証券、オプション、デリバティブ、商品取引、又は何れかの数及び組み合わせの、適切なトレーディング商品であり得る。
特定のトレーディング商品の指定に関し、トレーダ22は、トレーディング商品の数量28、及びトレーディング注文12に関連付けられた基準価格32を入力することができる。基準価格32は一般に、指定されたトレーディング商品をトレーダ22が売買しようとする目標価格を表す。特定の実施例では、基準価格32は、通貨額として表すことができる。例えば、特定の証券の100,000シェアに対するトレーディング注文12はシェア毎$32.00の基準価格32を備え得る。この例では、100,000シェアは、数量28を表し、シェア毎$32.00は価格を表す。しかし、他の実施例では、基準価格32は、為替レートとして表すことができる。例えば、ユーロの3ヶ月先物のトレーディング注文12は、1.2045の基準価格32に関連し得る。よって、トレーダA及びトレーダBが、1.2045の基準価格32及び$10.000.000の数量28の、ユーロの3ヶ月先物契約に入ったとすれば、トレーダA及びトレーダBは、先物契約が3ヶ月の終わりに満了すると1.2045(すなわち、1ユーロ=1.2045ドル)のレートで$10,000,000を交換することになる。この例では、為替レート(すなわち、1.2045)は基準価格32を表し、$10,000,000は、トレーディング注文12の数量28を表す。更に別の実施例では、基準価格32は金利として表すことができ、数量28はローン額として表すことができる。よって、基準価格32は、何れかの通貨、レート、単位、又は他の適切な尺度として表すことができる。更に、数量28は、何れかの適切な単位、値、通貨又は尺度として表すことができる。
特定の実施例では、基準価格32は、ルート値34及び端数pip値16を含み得る。ルート値34は、1つ又は複数の全数pip14に対応する基準価格32の一部分を含み得る。Pip14は一般に、トレーディング・システム10における特定のトレーディング商品の価格移動の基本単位を表す。例えば、トレーディング・システム10は、特定の商品の価格移動の基本単位がセントの10分の1(すなわち、$0.001)であるように構成することができる。その商品の市場価格が$32.005から$32.015に変わった場合、市場価格は10pip14だけ増加する。別の例として、トレーディング・システム10は、EUR/USDにおける価格移動の基本単位が為替レートの1万分の1(すなわち、0.0001)であるように構成することができる。EUR/USDの為替レートが1.3000から1.3010に変わった場合、為替レートは、10pip14だけ、増加する。特定の実施例では、トレーディング・プラットフォーム50は、トレーディング・システム10におけるトレーディング商品毎に価格移動の基本単位(すなわち、pip14)を構成するよう動作可能である。
上記例は、特定の商品の場合の$0.001の特定のpip14を例証する。別の商品の場合、トレーディング・プラットフォーム50は、pip14が$0.1、$.01、又は何れかの他の適切な整数値及び/又は小数値である旨を判定し得る。上記例は、EUR/USDのpip14が0.0001であることを示すが、トレーディング・プラットフォーム50は、EUR/USDのpip14が0.01、0.001、並びに/又は何れかの他の適切な整数値及び/若しくは小数値であることを規定するよう構成することができる。特定の商品の価格を上記例ではドルで表したが、特定のトレーディング商品は、適切なタイプの通貨、レート、値及び/又は尺度に関連付けることができる。
トレーディング・システム10における特定のトレーディング注文12は、全数pip14で表す基準価格32を含み得る。例えば、特定の商品のpip14が、セントの10分の1(すなわち、$0.001)の場合、$45.234の基準価格32は「全数pip」価格である。しかし、特定のトレーディング注文12は、端数pip14を備える基本価格12を含み得る。例えば、特定の商品のpip14が、セントの10分の1(すなわち、$0.001)の場合、$45.2346の基準価格32は、端数pip値16(すなわち、pip14の「0.6」)を有する。基準価格32の「全数pip」部分は、ルート値34として表すことができる。1つ又は複数の全数pip14でない、基準価格32の一部分(例えば、pip14の「0.6」)は、端数pip値16として表すことができる。
一例が、特定の実施例を例証する。この例では、トレーディング・プラットフォーム50は、ユーロの場合、1pip14が、為替レートの0.0001であるように構成される。トレーダは、クライアント20を使用して、1,000,000ユーロの数量28、及び1.30235の基準価格32を備えたトレーディング注文12を送出する。1pip14は、この例では、0.0001であるので、基準価格32は、「1.3023」のルート値34、及び「5」の端数pip値16を有する。
トレーディング・プラットフォーム50は一般に、端数pip値16を備えるトレーディング注文12を受け取り、処理し、マッチングさせるよう動作可能である。特定の実施例では、トレーディング・プラットフォーム50は、ルート値34及び端数pip値16を備えたトレーディング注文12を特定のトレーダ22から受け取ると、トレーディング・システム10における他のトレーダ22にトレーディング注文12のルート値34を開示することができる。特定の実施例では、トレーディング・プラットフォーム50は、トレーディング注文12の端数pip値16をトレーディング・システム10における他のトレーダ22に開示することを阻止することができる。端数pip値16の開示を阻止することにより、トレーディング・プラットフォーム50は、トレーディング・システム10における特定のタイプのアービトラージを削減することができる。
トレーディング・プラットフォーム50は、トレーディング環境を管理又は運営する管理機関又は監督機関の動作及び機能を達成するよう利用又は実現することができる何れかの適切な組み合わせのハードウェア、ソフトウェア、要員、装置、構成部分、構成要素、又はオブジェクトを含み得る。一部の実施例では、トレーディング・プラットフォーム50は、メモリ36及びプロセッサ38を含み得る。
メモリ36は、1つ又は複数のファイル、リスト、テーブルや他の、トレーディング注文12などの情報の配置を記憶するランダム・アクセス・メモリ(RAM)、リード・オンリー・メモリ(ROM)、磁気コンピュータ・ディスク、CD-ROMや他の磁気又は光記憶媒体や、何れかの他の揮発性又は非揮発性のメモリ装置の何れかの適切な配置を含む。図1は、トレーディング・プラットフォーム50の内部にあるものとしてメモリ36を示しているが、メモリ36は、特定の実現形態に応じて、トレーディング・システム10の構成部分の内部又は外部にあり得る。更に、メモリ36は、トレーディング・システム10において使用するメモリ装置の何れかの適切な配置を達成するために、他のメモリ装置と別個であっても一体化されていてもよい。特定の実施例によれば、メモリ36は、規則42及び注文帳44を含み得る。
規則42は、トレーディング注文12をルーティングし、マッチングさせ、処理し、及び/又はトレーディング注文12に応じるためのソフトウェア命令を備える。プロセッサ38は、注文12a及び反対注文12bをマッチングさせるための規則42を実行するよう動作可能である。規則42は、トレーディング注文12に関する情報を開示するための命令を更に備えることができる。特定の実施例では、規則42は、トレーディング注文12に応じる順序を管理するための命令を備える。
注文帳44は、トレーダ22から受け取られたトレーディング注文12に関する情報を記憶し、ソートし、処理するためのキューを表す。メモリ36における各注文帳44は、個別のトレーディング商品に関連付けることができる。特定の実施例では、特定の注文帳44は、特定のタイプのトレーディング注文12と関連付けることができる。例えば、メモリ36は、特定の証券に対するビッドを格納する第1の注文帳44、及び特定の証券に対するオファーを格納する第2の注文帳44を含み得る。ビッドを格納する注文帳44は、ビッド帳44aとして表すことができ、オファーを格納する注文帳44は、オファー帳44bとして表すことができる。
特定の実施例では、注文帳44は、構成可能な1つ又は複数の条件46を含み得る。構成可能な条件46は、注文帳44に格納されるトレーディング注文12の閾値、限度、特性、及び/又は基準を規定することができる。例えば、構成可能な条件46は、トレーディング注文12が端数pip値16を含んでおり、かつ、トレーディング注文12の数量28が、構成可能な閾値よりも少ない場合、トレーディング・プラットフォーム50が、トレーディング注文12を却下すべきである旨を規定することができる。別の例として、構成可能な条件46は、トレーダ22が特定の信用限度を超えた場合にトレーダ22からのトレーディング注文12を却下するようトレーディング・プラットフォーム50に指示することができる。メモリ36における注文帳44は、何れかの適切な数及び組み合わせの構成可能な条件46を備えることができる。
メモリ36は、通信するようプロセッサ38に結合することができる。プロセッサ38は、メモリ36に記憶された規則42を実行して、トレーディング注文12を処理し、ルーティングし、マッチングさせるよう動作可能である。プロセッサ38は、前述の機能又は動作を提供するために1つ又は複数のモジュールにおいて実現される何れかの適切な組み合わせのハードウェア及びソフトウェアを含む。
トレーディング・プラットフォーム50、並びにそれに関連付けられたインタフェース。プロセッサ、及びメモリ装置の内部構造は、柔軟性を有しており、トレーディング・プラットフォーム50の意図された動作を達成するよう容易に変更、修正、再配置、又は再構成することが可能である。
トレーディング・プラットフォーム50は、通信するよう市場データ・サーバ60に結合することができる。市場データ・サーバ60は一般に、注文帳44におけるトレーディング注文12に関する情報をトレーディング・プラットフォーム50から受け取るよう動作可能である。受け取られた情報は、数量28、基準価格32、ルート値34、端数pip値16、及び/又は、注文帳44におけるトレーディング注文12と関連付けられた他の適切な特性を含み得る。特定の実施例では、市場データ・サーバ60は、プロセッサ38が、クライアント20からトレーディング注文12を受け取り、注文帳44を更新するにつれて、トレーディング・プラットフォーム50から情報をリアルタイムに、又は実質的にリアルタイムに受け取る。注文帳44からの情報に少なくとも部分的に基づいて、市場データ・サーバ60は、市場データ24を生成するよう動作可能である。市場データ24は、例えば、トレーディング条件、取引量、トレーディング注文12に関連付けられた数量28、利回りスプレッド等などの市場情報を含み得る。市場データ・サーバ60は、前述の機能及び動作を提供するために1つ又は複数のモジュールにおいて実現されるハードウェア及び/又はソフトウェアの何れかの適切な組み合わせを含み得る。特定の実施例では、市場データ・サーバ60は、汎用パソコン(PC)、マッキントッシュ、ワークステーション、ユニックス(登録商標)ベースのコンピュータ、サーバ・コンピュータや何れかの適切な処理装置を含み得る。
特定の実施例によれば、市場データ・サーバ60は、注文帳44におけるトレーディング注文12に関連付けられた端数pip値16の開示を阻止するよう動作可能である。特定の実施例では、市場データ24の生成において、市場データ・サーバ60は、クライアント20に送出される市場データ24から何れかの端数pip値16をフィルタリングすることができる。他の実施例では、市場データ・サーバ60は、端数pip値16を市場データ24から削除することができる。更に他の実施例では、市場データ・サーバ60は、トレーディング注文12に関連付けられた端数pip値16をクライアント20が表示することができないように端数pip値16をマスキングすることができる。トレーディング注文12に関連付けられた端数pip値16の開示を阻止することにより、市場データ・サーバ60により、特定のタイプのアービトラージにトレーダ22が関与するのを思いとどまらせることが可能になる。
特定の実施例では、市場データ24は、どのトレーディング注文12が市場優先度を有しているか(すなわち、どのトレーディング注文12が、最も有利な基準価格32に関連付けられているか)を示唆しない順序でトレーディング注文12を一覧化するよう構成することができる。特定の注文帳44では、特定のトレーディング注文12は、そのトレーディング注文12が、最も有利な基準価格32と関連付けられている場合に市場優先度を有する。特定の実施例では、特定のトレーディング商品の注文帳44が、同じルート値34に関連付けられた複数のトレーディング注文12を備える場合、市場データ24は、複数のトレーディング注文12を時間の経過順に、ランダムに、又は何れかの適切な順序で一覧化することができる。
市場データ24は、端数pip値16を含まないことがあり得るので、特定のトレーダ22は、最も有利な基準価格32の特定の端数pip値16を判定しようとして種々の方法を使用することができる。特に、特定のトレーダ22は、一連のトレーディング注文12(各トレーディング注文12は、個別の端数pip値16と関連付けられる)を送出することができる。特定のトレーダ22は、市場データ24がまず、市場優先度を有するトレーディング注文12を表示するものとみなすことができる。よって、特定のトレーダ22は、一連のトレーディング注文12の1つがまず市場データ24に現れた場合、その特定のトレーディング注文12の基準価格32が、最も有利な基準価格32であるとみなすことができる。特定のトレーダ22は次いで、送出した他のトレーディング注文12を取り消そうとすることができる。トレーディング・システム10は、時間の経過順に、ランダムに、又はどのトレーディング注文12が市場優先度を有するかを示唆しない何れかの他の適切な順序によってトレーディング注文12を一覧化するよう市場データ24を構成することにより、この種の戦術を阻止することができる。市場データ24は、前述の順序によって同じルート値34と関連付けられた複数のトレーディング注文12を表示するために、かつ、市場データ24は、端数pip値16を除外するために、複数のトレーディング注文12は、表示されたトレーディング注文12の一部分のみが実際に、実際の市場優先度を有し得るにもかかわらず、等しい市場優先度を有しているようにみえる。
前述の通り、クライアント20、マネージャ・サーバ30、ゲートウェイ・サーバ40、トレーディング・プラットフォーム50、及び市場データ・サーバ60は、通信するよう1つ又は複数のネットワーク70を介して結合することができる。ネットワーク70は、データ伝送に適切な何れかの数及び組み合わせの有線及び/又は無線のネットワークを表し得る。ネットワーク70は例えば、ネットワーク・アドレス間でインターネット・プロトコル・パケット、フレーム・リレー・フレーム、非同期転送モードのセル、及び/他の適切な情報を通信することができる。ネットワーク70は、1つ若しくは複数のイントラネット、ローカル・エリア・ネットワーク、メトロポリタン・エリア・ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワーク、セルラー・ネットワーク、インターネットの全部若しくは一部、及び/又は、1つ若しくは複数の場所における何れかの他の通信システムを含み得る。
トレーディング・システム10、並びにそれと関連付けられたサーバ、プロセッサ及びメモリ装置の内部構造は、柔軟性を有しており、トレーディング・システム10の意図された動作を達成するよう容易に変更、修正、再配置、又は再構成することが可能である。特に、図1は、市場データ・サーバ60を、トレーディング・プラットフォーム50と別個のものとして示しているが、特定の実施例では、トレーディング・プラットフォーム50は、市場データ・サーバ60の機能及び動作を行うよう動作可能であり得る。同様に、ゲートウェイ・サーバ40は、トレーディング・プラットフォーム50と別個であるものとして示しているが、特定の実施例では、トレーディング・プラットフォーム50は、ゲートウェイ・サーバ40の機能及び動作を行うよう動作可能であり得る。
端数pip値を伴うトレーディング注文の処理
動作中、トレーダ22はクライアント20を使用してトレーディング注文12を送出することができる。特定のトレーディング注文12は、ルート値34及び端数pip値16を有する基準価格32と関連付けることができる。トレーディング注文12を受け取ると、プロセッサ38は、トレーディング注文12に関連付けられた特定のトレーディング商品を判定することができる。プロセッサ38は次いで、判定されたトレーディング商品に対応する特定の注文帳44にトレーディング注文12を格納することができる。特定のトレーディング注文12の場合、プロセッサ38は、トレーディング注文12に関連付けられたトレーディング商品の特定の数量28、トレーディング注文12に関連付けられたルート値34、及びトレーディング注文12に関連付けられた端数pip値16を注文帳44に格納することができる。特定の実施例では、プロセッサ38は、トレーディング注文12をトレーディング・プラットフォーム50が受け取った時点を注文帳44に格納することができる。
特定の実施例によれば、プロセッサ38は、メモリ36に格納された注文帳44におけるトレーディング注文12に関する情報を市場データ・サーバ60に送信するよう動作可能である。市場データ・サーバ60は、プロセッサ38がトレーディング注文12を受け取り、注文帳44を更新するにつれて、この情報をリアルタイムに、又は実質的にリアルタイムに受け取ることができる。注文帳44からの情報に少なくとも部分的に基づいて、プロセッサ38は、市場データ24を生成するよう動作可能である。市場データ24は、注文帳44における各トレーディング注文12に関連付けられた特定のルート値34及び数量28を含み得る。特定のトレーディング商品の注文帳44が、同じルート値34と関連付けられた複数のトレーディング注文12を含む場合、市場データ24は、複数のトレーディング注文12を時間の経過順に、ランダムに、又は何れかの適切な順序によって一覧化することができる。市場データ・サーバ60、クライアント20、及び/又はトレーディング・プラットフォーム50は、注文帳44におけるトレーディング注文12に関連付けられた端数pip値16の開示を阻止するよう動作可能である。特定の実施例では、市場データ24の生成のために、市場データ・サーバ60は、何れかの端数pip値16を市場データ24から除去することができる。特定の実施例では、クライアント20及び/又はトレーディング・プラットフォーム50は、何れかの端数pip値16を市場データ24から除去することができる。端数pip値16は、市場データ24から除去することができるので、トレーダ22は、注文帳44における最も有利な基準価格32の特定の端数pip値16を判定することができないことがあり得る。よって、トレーディング・システム10は、特定のタイプのアービトラージを阻止又は削減することができる。
受け取る市場データ24に関して、特定のトレーダ22はクライアント20を使用して、特定のトレーディング商品に対する反対注文12bを送出することができる。反対注文12bは、ルート値34及び端数pip値16を備える基準価格32と関連付けることができる。反対注文12bを受け取ると、プロセッサ38は、反対注文12bに関連付けられた基準価格32を満たすトレーディング注文12を、特定のトレーディング商品と関連付けられた注文帳44において識別することができる。識別されたトレーディング注文12から、プロセッサ38は、最も有利な基準価格32に関連付けられた特定のトレーディング注文12を判定することができる。プロセッサ38は次いで、反対注文12bを使用して、判定されたトレーディング注文12の少なくとも一部分を満たすことができる。
図2は、特定の実施例による、例示的な注文帳44を示す。特に、図2は、ユーロに対するトレーディング注文12を格納する例示的なビッド帳44a及び例示的なオファー帳44bを示す。ビッド帳44a及びオファー帳44bを、トレーディング・プラットフォーム50におけるメモリ36に格納することができる。オファー帳44bは、トレーディング・プラットフォーム50によって受け取られるオファーに関する情報を含む。この例では、オファー毎に、オファー帳44bは、ルート値34、端数pip値16、特定のオファーの数量28、特定のオファーが受け取られた時点、及び特定のオファーのステータスを含む。ビッド帳44aは、トレーディング・プラットフォーム50により受け取られるビッドについての同様な情報を備える。この例では、ビッド帳44aは、構成可能な閾値も含む。特に、構成可能な閾値により、トレーディング注文12が、非ゼロの端数pip値16に関連付けられており、1,000,000ユーロ未満の数量28と関連付けられている場合にトレーディング注文12を却下するようトレーディング・プラットフォーム50に指示される。
この例では、トレーダAは、1.20252の基準価格32で、5,000,000ユーロに対するビッドAをトレーディング・プラットフォーム50に送出する。ビッドAがトレーディング・プラットフォーム50によって14:22:01に受け取られる。この例では、トレーディング・プラットフォーム50は、ユーロの場合、1pip14が0.0001に等しい規則42を備える。ビッドAを受け取ると、ビッドAに関連付けられた基準価格32が、1.2025のルート値34及び2の端数pip値16を備える旨をプロセッサ38は判定する。プロセッサ38は次いで、ビッドAが、構成可能な閾値に従っているか否かを判定する。この例では、ビッドAは、1,000,000超ユーロの数量28に関連付けられているので、プロセッサ38はビッドAを却下しない。プロセッサ38は後に、ビッドAに対応するビッド帳44aにエントリを生成する。特に、プロセッサ38は、1.2025のルート値34、2の端数pip値16、5,000,000の数量28、及び14:22:01の時間をビッド帳44aに格納する。
ビッドAに対応するエントリをビッド帳44aにおいて生成した後、プロセッサ38は、オファー帳44bが、ビッドAを満たすオファーを有するか否かを判定する。この例では、トレーディング・プラットフォーム50がビッドAを受け取った時点で、オファー帳44bは1オファー(オファーF)を有する。オファーFが、1.20258の基準価格32と関連付けられ、ビッドAが、1.20252の基準価格32と関連付けられるので、プロセッサ38は、オファーFがビッドAを満たさないことを判定する。よって、プロセッサ38は、更なるトレーディング注文12の受け取りを待つ。
この例では、トレーディング・プラットフォーム50は、ビッドB、C及びDを後に受け取る。ビッドBが14:22:03に受け取られる。ビッドBは、1.20256の基準価格32での4,000,000ユーロに対するものである。ビッドCが14:22:04に受け取られる。ビッドCは、1.20254の基準価格32での3,000,000ユーロに対するものである。ビッドDが14:22:06に受け取られる。ビッドDは、1.2025の基準価格32での500,000ユーロに対するものである。ビッドB、C、及びDはそれぞれ、構成可能な閾値に従っているので、プロセッサ38はビッド帳44a、ビッドB、C及びD毎に個別のエントリを生成する。
トレーディング・プラットフォーム50はその後、1.20253の基準価格32で400,000ユーロに対するビッドEを受け取る。ビッドEは、非ゼロの端数pip値16と関連付けられ、かつ、ビッドEの数量28は、1,000,000ユーロ未満であるため、プロセッサ38はビッドEを却下する。よって、プロセッサ38は、ビッド帳44aにおいて、ビッドEのエントリを生成しない。
この例では、市場データ・サーバ60は、注文帳44に記憶された情報に少なくとも部分的に基づいて市場データ24を生成するよう動作可能である。この例では、市場データ・サーバ60は、注文帳44における各トレーディング注文12に関連付けられた特定のルート値34及び数量28を備えた市場データ24を生成するよう構成される。この例では、注文帳44が、同じルート値34に関連付けられた複数のトレーディング注文12を有する場合、市場データ24は、複数のトレーディング注文12を時間の経過順に一覧化するよう構成される。市場データ・サーバ60は、何れかの端数pip値16を市場データ24から除去するよう構成される。よって、ビッドDを受け取った後、市場データ・サーバ60は、少なくとも部分的にはビッドA乃至Dに基づいて市場データ24を生成する。特に、市場データ24は、1.2025のルート値34に関連して時間の経過順にビッドA乃至Dを一覧化する。この例では、市場データ24は、ビッドA乃至Dの端数pip値16を有しない。市場データ・サーバ60は、市場データ24をマネージャ・サーバ30及びクライアント20にネットワーク70を介して送信する。市場データ24は、トレーディング注文12を時間の経過順に、かつ端数pip値16なしで一覧化するので、市場データ24は、例示的なビッド帳44aにおける最も有利な基準価格32をトレーダ22に向けて示さない。
この例では、ビッドDを受け取った後、プロセッサ38はその後、1.20251の基準価格32で2,000,000ユーロに対するオファーGを受け取る。この例では、プロセッサ38は、反対注文12bを使用して、反対注文12bを満たし、最も有利な価格と関連付けられる特定の注文12aにまず応じるよう構成される。オファーGを受け取ると、プロセッサ38は、オファーGを満たす最も有利な価格32に関連付けられたものとしてビッドA、B及びCを識別する。識別されたビッドから、プロセッサ38は、最も有利な価格と関連付けられた特定のビッドを識別する。この例では、プロセッサ38はビッドBを識別する。よって、プロセッサ38は、オファーGを使用して、ビッドBの少なくとも一部分を満たす。よって、市場データ24はビッドA乃至Dを時間の経過順に一覧化している(すなわち、ビッドBはビッドAの後に表示されている)が、この例におけるプロセッサ38は、オファーGを使用して、ビッド帳44aにおける他のビッドを満たす前にビッドBを満たす。
前述の例では、トレーディング・プラットフォーム50は、ユーロに対するトレーディング注文12を受け取っている。しかし、トレーディング・プラットフォーム50は、何れかの適切なタイプ及び組み合わせのトレーディング商品に対するトレーディング注文12を受け取り、処理し、マッチングさせるよう動作可能である。
前述の例では、トレーティング・プラットフォーム50は、特定の為替レートの場合の1pip14が0.0001になるように構成される。しかし、トレーディング・プラットフォーム50は、何れかの適切な為替レートに関連付けられたトレーディング注文12を処理することができる。特定の為替レートの場合、トレーディング・プラットフォーム50は、1pip14が、0.01、0.001、及び/又は何れかの適切な整数値若しくは小数値であるように構成することができる。
図3は、特定の実施例による、市場データ24を表示する例示的なグラフィカル・ユーザ・インタフェース25を示す。特定の実施例では、プロセッサ38は、グラフィカル・ユーザ・インタフェース25をクライアント20に対してネットワーク70を介して提供するようメモリ36における規則42を実行することができる。他の実施例では、クライアント20は、グラフィカル・ユーザ・インタフェース25を表示する旨の、クライアント20に格納された命令を実行することができる。この例では、グラフィカル・ユーザ・インタフェース25は、1つ又は複数の注文エントリ・フィールド45を有する。各注文エントリ・フィールド45は、個別のトレーディング商品と関連付けることができる。この例では、グラフィカル・ユーザ・インタフェース25は、EUR/USDに関連付けられた第1の注文エントリ・フィールド45と、USD/JPYに関連付けられた第2の注文エントリ・フィールド45と、USD/CHFに関連付けられた第3の注文エントリ・フィールド45と、EUR/GBPに関連付けられた第4の注文エントリ・フィールド45とを備える。しかし、注文エントリ・フィールド45は、エクイティ、ノート、商品、先物、及び/又は何れかの適切な数及び組み合わせのトレーディング商品と関連付けることができる。
更に、又はあるいは、注文エントリ・フィールド45の表示に加えて、グラフィカル・ユーザ・インタフェース25は、取引履歴ビュ―ア47及び市場データ・ビューア49を表示することができる。特定のトレーダ22に関連付けられたグラフィカル・ユーザ・インタフェース25における取引履歴ビューア47は一般に、特定のトレーダ22によって送出されたトレーディング注文12を表示するよう動作可能である。市場データ・ビューア49は一般に、市場データ・サーバ60からの市場データ24を表示するよう動作可能である。前述の通り、市場データ・サーバ60は、メモリ36内の注文帳44におけるトレーディング注文12に関する情報をトレーディング・プラットフォーム50から受け取ることができる。受け取られた情報に少なくとも部分的に基づいて、市場データ・サーバ60は、市場データ24を生成することができる。特定の実施例では、市場データ24は、注文帳44における特定のトレーディング注文12、特定のトレーディング注文12それぞれをトレーディング・プラットフォーム50が受け取った個別の時点、及び/又は、注文帳44における各トレーディング注文12に関連付けられた特定の基準価格32を表すことができる。他の実施例では、市場データ24は、トレーディング・プラットフォーム50における各注文帳44からの最も有利な基準価格32を含み得る。
グラフィカル・ユーザ・インタフェース25における市場データ・ビューア49に表示される市場データ24は、市場データ・サーバ60によって生成することができる。例示的な市場データ・ビューア49における市場データ24は、(図2に関して前述した)ビッドA乃至Dを一覧化している。この例では、市場データ・サーバ60は、注文帳44における各トレーディング注文12に関連付けられた特定のルート値34及び数量28を備えた市場データ24を生成するよう構成される。この例では、注文帳44が、同じルート値34に関連付けられた複数のトレーディング注文12を有する場合、市場データ24は、複数のトレーディング注文12を時間の経過順に一覧化するよう構成される。市場データ・サーバ60は、何れかの端数pip値16を市場データ24から除去する。よって、ビッドDを受け取った後、市場データ・サーバ60は、少なくとも部分的にはビッドA乃至Dに基づいて市場データ24を生成する。特に、市場データ24は、1.2025のルート値34に関連して時間の経過順にビッドA乃至Dを一覧化する。市場データ24は、ビッドA乃至Dの端数pip値16を有しない。同様に、市場データ・ビューア49はオファーF及びGを表示する。市場データ・サーバ60は、市場データ24をマネージャ・サーバ30及びクライアント20にネットワーク70を介して送信する。市場データ24は、トレーディング注文12を時間の経過順に、かつ端数pip値16なしで一覧化しているので、市場データ24は、注文帳44における最も有利な基準価格32の厳密なレベルをトレーダ22に示すものでない。更に、市場データ・サーバ60は、端数pip値16を市場データ24から除去しているので、市場データ24は、最も有利な基準価格32と関連付けられたビッドA乃至Dがどれかをトレーダ22に示すものでない。
前述の例では、市場データ24におけるトレーディング注文12は、トレーディング・プラットフォーム50が各トレーディング注文12を受け取った時点に従って、時間の経過順に表示される。しかし、市場データ・サーバ60は、トレーディング注文12をランダムな順序で、時間の経過順の逆の順に、かつ/又は、何れかの適切な順序、グルーピング、及び/又は配置でトレーディング注文12を一覧化するよう市場データ24を構成することができる。
前述の例では、市場データ24は、ビッド帳44aにおける各ビッドを一覧化している。しかし、特定の実施例では、市場データ24は、最初に受け取られたトレーディング注文12及び/又は最後に受け取られたトレーディング注文12のみを一覧化するよう構成することができる。他の実施例では、市場データ24は、トレーディング注文12の特定の部分集合を一覧化するよう構成することができる。特定の部分集合は、トレーディング注文12を送出したトレーダ22の識別情報、トレーディング注文12の数量28、及び/又は何れかの他の適切な基準に基づき得る。
図4は、端数pip値16に関連付けられたトレーディング注文12の処理のフローチャートを示す。方法は、工程402で、1つ又は複数のトレーディング注文12を備えた特定の注文帳44をメモリ36に格納することによって始まる。工程404で、プロセッサ38は、特定の数量28及び特定の基準価格32に関連付けられた特定のトレーディング注文12を受け取る。工程406では、プロセッサ38は、特定の基準価格32が端数pip値16を備えているか否かを判定する。特定の基準価格32が端数pip値16を備えていない場合、方法は工程410に進む。しかし、特定の基準価格32が端数pip値16を備えている場合、工程408で、プロセッサ38は、受け取られたトレーディング注文12が、メモリ36に格納された構成可能な条件46を満たしているか否かを判定する。特定の実施例では、構成可能な条件46は、トレーディング注文12の数量28が、構成可能な閾値を満たさない場合、トレーディング注文12を却下する旨をプロセッサ38に指示することができる。特定の数量28が、構成可能な閾値を満たしている場合、工程410で、プロセッサ38は、受け取られたトレーディング注文12を注文帳44に格納する。しかし、受け取られたトレーディング注文12が、構成可能な条件46を満たしていない旨をプロセッサ38が工程408で判定した場合、工程412で、プロセッサ38は、受け取られたトレーディング注文12を却下する。方法は次いで工程414に進む。
工程414で、プロセッサ38は、市場データ24を生成し、開示する。工程416で、プロセッサ38は、注文帳44におけるトレーディング注文12に関連付けられた端数pip値16の開示を阻止する。特定の実施例では、市場データ24の生成において、市場デ―タ・サーバ60は、クライアント20に送出される市場データ24から端数pip値16を除去することができる。他の実施例では、市場データ・サーバ60は、市場データ24から端数pip値16を削除することができる。更に他の実施例では、市場データ・サーバ60は、トレーディング注文12に関連付けられた端数pip値16をクライアント20が表示することができないように端数pip値16をマスクすることができる。プロセッサ38は次いで、工程418で、注文帳44における何れかのトレーディング注文12を満たす反対注文12bをトレーディング・プラットフォームが受け取っているか否かを判定する。注文帳44における少なくとも1つのトレーディング注文12を満たす反対注文12bをトレーディング・プラットフォーム50が受け取っていない旨をプロセッサ38が工程418で判定した場合、方法は工程404に戻る。しかし、注文帳44における少なくとも1つのトレーディング注文12を満たす反対注文12bをトレーディング・プラットフォーム50が受け取っている旨をプロセッサ38が工程418で判定した場合、工程420で、反対注文12bを満たしており、最も有利な基準価格32に関連付けられた特定のトレーディング注文12をプロセッサ38は注文帳44で識別する。工程422で、プロセッサ38は、反対注文12bを使用して、識別されたトレーディング注文12の少なくとも一部分を満たす。方法は次いで終了する。
一任範囲を備えたトレーディング注文の処理
特定の実施例では、トレーディング・システム10は、特定の基準価格32及び特定の一任値52に関連付けられたトレーディング注文12をトレーダ22が送出することを可能にし得る。一任値52は、特定のトレーディング商品をトレーダ22が売買したい、価格の許容範囲を表す。例えば、トレーダ22が、$8の基準価格及び$2の一任値を備えた特定のトレーディング商品に対するビッドを送出した場合、トレーダ22がその特定のトレーディング商品に支払いたい額は最大$10である。上記ビッドは、一任値52に関連付けられているので、オファー帳44bにおいて最も有利なオファーが、$9の基準価格32に関連付けられている場合、トレーディング・プラットフォーム50は、その取引を$9の価格で実行することができる。
基準価格32及び一任値52に関連付けられたトレーディング注文12を受け取ると、プロセッサ38は、指し値54を求めるよう動作可能である。指し値54は、一任値52によって示される、価格の許容範囲の限度を表す。上記例では、ビッドは、$8の基準価格32及び$2の一任値52と関連付けられている。よって、指し値54は$10である。基準価格32及び指し値54は、一任範囲18を規定する。上記例では、ビッドの一任範囲18は、$8(基準価格32)から$10(指し値54)に及ぶ。
特定の実施例では、トレーディング・プラットフォーム50は、一任範囲18に関連付けられた注文12aを一任範囲18に関連付けられた反対注文12bとマッチングさせることができる。特定の実施例では、2つの一任範囲18が重なる場合、トレーディング・プラットフォーム50は、中間点の価格56で取引を実行することができる。中間点の価格56は、2つの一任範囲18の重なる部分の中間点値を表す。中間点の価格56で取引を実行することにより、どのトレーダ22も、一任値52を備えたトレーディング注文12を送出したことに対して不当に不利になる訳でない。特定の実施例では、トレーディング・システム10は、一任値52に関連付けられたトレーディング注文12を送出するトレーダ22が不当に不利にされないことを確実にするので、一任値52を備えたトレーディング注文12をトレーダ52が送出することを奨励し得る。前述のトレーディング注文12における増加は、トレーディング・システム10における流動性を増加させ得る。
前述の通り、トレーディング・プラットフォーム50は、一任範囲18に関連付けられたトレーディング注文12をマッチングさせるよう動作可能である。動作中、トレーダ22は、クライアント20を使用して、基準価格32及び一任値52に関連付けられた注文12aを送出することができる。注文12aを受け取ると、プロセッサ38は、注文12aに関連付けられた指し値54を求めることができる。プロセッサ38は、注文12aに関連付けられた特定の基準価格32及び特定の一任値52に少なくとも部分的に基づいて指し値54を求めることができる。プロセッサ38は次いで、注文12aをメモリ36の注文帳44に格納することができる。注文12aに関連して、プロセッサ38は、注文12aの特定の数量28、注文12aに関連付けられた特定の一任値52、注文12aに関連付けられた特定の基準価格32、注文12aに関連付けられた特定の指し値54、及び/又は、トレーディング・プラットフォーム50が注文12aを受け取った時点を注文帳44に格納することができる。
トレーディング・プラットフォーム50は、特定の基準値及び特定一任値52を備えた反対注文12bを受け取るよう更に動作可能である。特定の基準価格32及び特定の一任値52に少なくとも部分的に基づいて、プロセッサ38は、反対注文12bに関連付けられた指し値54を求めることができる。プロセッサ38は次いで、メモリ36の反対注文帳44に反対注文12bを格納することができる。反対注文12bに関連して、プロセッサ38は、反対注文12bに関連付けられた特定の数量28、一任値52、基準価格32、指し値54、及び時間を反対注文帳44に格納することができる。
プロセッサ38は次いで、受け取られた反対注文12bが、受け取られた注文12aを満たしているか否かを判定することができる。反対注文12bが、注文12aに関連付けられた一任範囲18に接するか、又は注文12aに関連付けられた一任範囲18と交差する場合に、反対注文12bが、受け取られた注文12aを満たす旨を、プロセッサ38は判定することができる。反対注文12bの指し値54が注文12aの指し値54に等しい場合、特定の一任範囲18は「接している」。注文12aの一任範囲18が、反対注文12bの一任範囲18と重なる場合、特定の一任範囲18は交差している。例えば、反対注文12bの指し値54が、注文12aの指し値54と交差する場合、注文12a及び反対注文12bの一任範囲18は交差し得る。(一般に、ビッド価格が、オファー価格を超える場合、ビッド価格は。オファー価格と「交差」しているといえる。逆に、オファー価格がビッド価格未満の場合、オファー価格はビッド価格と「交差している」といえる。)反対注文12bの一任範囲18が、注文12aの一任範囲18に接しているが、重なりも交差もしていない場合、プロセッサ38は、注文12a及び反対注文12bの指し値54で注文12aと反対注文12bとの間の取引を実行することができる。
しかし、反対注文12bの一任範囲18が注文12aの一任範囲18と重なるか又は交差する場合、プロセッサ38は、中間点の価格56で注文12aと反対注文12bとの間の取引を実行することができる。反対注文12bの一任範囲18と交差する、注文12aに関連付けられた一任範囲18の部分は、交差範囲58として表すことができる。プロセッサ38は、交差範囲58の中間点に少なくとも部分的に基づいて中間点の価格56を求めることができる。
一例が、特定の実施例を例証する。トレーディング・プラットフォーム50は、$12の基準価格32及び$3の一任値52に関連付けられたオファーを受け取る。基準価格32及び一任範囲18に少なくとも部分的に基づいて、$9の指し値54及び$12乃至$9の一任範囲18にオファーが関連付けられている旨をプロセッサ38は判定する。その後、トレーディング・プラットフォーム50は、$8の基準価格32及び$2の一任値52に関連付けられたビッドを受け取る。基準価格32及び一任範囲18に少なくとも部分的に基づいて、$10の指し値54、及び$8乃至$10の一任範囲18にビッドが関連付けられている旨をプロセッサ38は判定する。
この例では、オファーに関連付けられた一任範囲18が、ビッドに関連付けられた一任範囲18と交差することをプロセッサ38は判定する。特に、交差範囲58が$9(オファーの指し値54)乃至$10(ビッドの指し値54)である旨をプロセッサ38は判定する。プロセッサ38は次いで、判定された交差範囲58の中間点の価格56が$9.50である旨を判定する。この例では、プロセッサ38は、$9.50の、判定された中間点の価格56でビッドとオファーとの間の取引を実行する。
前述の例では、判定された中間点の価格56は、オファーに関連付けられた指し値54、及びビッドに関連付けられた指し値54の平均である。他の実施例では、プロセッサ38は、中間点の価格56が、注文12aに関連付けられた基準価格32、及び反対注文12bに関連付けられた基準価格32の平均である旨を判定することができる。例えば、プロセッサ38は、$8の基準価格32及び$11の指し値54を備えたビッドを、$10の基準価格32及び$7の指し値54を備えたオファーとマッチングさせることができる。この例では、交差範囲58の中間点の価格56が$9である旨をプロセッサ38は判定することができる。よって、反対注文12bの基準価格32が注文12aの指し値54と交差しており、反対注文12bの指し値54が注文12aの基準価格32と交差している場合、プロセッサ38は、中間点の価格56が、注文12aに関連付けられた基準価格32、及び反対注文12bに関連付けられた基準価格32の平均である旨を判定することができる。
特定の実施例では、プロセッサ38は、中間点の価格56が、反対注文12bの基準価格32及び反対注文12bの指し値54の平均である旨を判定することができる。例えば、プロセッサ38は、$8の基準価格32及び$11の指し値54を、$10の基準価格32及び$9の指し値54とマッチングさせることができる。この例では、プロセッサ38は、交差範囲58の中間点の価格56が$9.50である旨を判定することができる。よって、反対注文12bの基準価格32が注文12aの指し値54を交差しており、反対注文12bの指し値54が、注文12aの基準価格32と交差しない場合、プロセッサ38は、中間点の価格56が、反対注文12bの基準価格32、及び反対注文12bの指し値54の平均である旨を判定することができる。
上記例において例証するように、プロセッサ38は、2つの一任範囲18の重なる部分の中間点値に少なくとも部分的に基づいて中間点の価格56を判定することができる。プロセッサ38は次いで、判定された、中間点の価格56で取引を実行することができる。特定の実施例では、プロセッサ38は、平均値以外の中間点の価格56で取引を実行することができる。例えば、手持ち注文12aの一任範囲18が反対注文12bの一任範囲18と重なる場合、取引を実行する価格を求めるうえで取引のオファー側又はビッド側により大きな重みを与えるようプロセッサ38を構成することができる。例として、トレーディング・プラットフォーム50は、取引のオファー側に2倍の重みを与えるよう構成することができる。よって、交差範囲58が$9以上$10以下の場合、プロセッサ38は、$9.67(すなわち、(9+10+10)/3))の価格を求めることができる。よって、2つの一任範囲18が重なる場合、何れかの適切な線形結合、公式、アルゴリズム、テーブル、及び/他の適切な基準によって取引の価格を求めるようプロセッサ38を構成することができる。
図5は、特定の実施例による、一任値52に関連したトレーディング注文12を備えた例示的な注文帳44を示す。この例では、トレーディング・プラットフォーム50は、特定のトレーディング商品に関連付けられたオファー帳44b及びビッド帳44aを備える。オファー帳44bは、複数のオファー・スタック62bを備える。各オファー・スタック62bは、個別の基準価格32と関連付けられる。特に、オファー帳44bは、$10、$11及び$12それぞれの基準価格32のオファー・スタック62bを備える。同様に、ビッド帳44aは、$10、$11及び$12それぞれの基準価格32のビッド・スタック62aを備える。ビッドが一任値52と関連付けられ、ビッドの数量28が1,000,000未満の場合、プロセッサ38はビッドを却下すべきである旨の構成可能な条件46をビッド帳44aは更に備える。
この例では、トレーディング・プラットフォーム50はビッドAを10:45:02に受け取る。ビッドAは、$10の基準価格32におけるトレーディング商品の3,000,000単位である。ビッドAは、一任値52に関連付けられていない。プロセッサ38は、$10の基準価格32に関連付けられたビッド・スタック62aにビッドAを記憶する。ビッドAに関連して、プロセッサ38は、3,000,000単位の数量28、$10の基準価格32、及び10:45:02の時間を格納する。ビッドAは、一任値52に関連付けられていないので、プロセッサ38は、ビッドAに関連して一任A52又は指し値54を格納しない。
トレーディング・プラットフォーム50はその後、10:45:04にビッドBを受け取る。ビッドBは、$10の基準価格32でのトレーディング商品の5,000,000単位に対するものである。ビッドBは、$2の一任値52と関連付けられている。一任値52に少なくとも部分的に基づいて、プロセッサ38は、ビッドBに関連付けられた指し値54が$12である旨を判定する。プロセッサ38は、$10の基準価格32に関連付けられたビッド・スタック62aにビッドBを格納する。ビッドBに関連して、プロセッサ38は、5,000,000単位の数量28、$10の基準価格32、$2の一任値52、$12の指し値54、及び10:45:04の時間を格納する。
ビッドBを受け取った後、トレーディング・プラットフォーム50は、10:45:06にビッドCを受け取る。ビッドCは、$10の基準価格32でのトレーディング商品の4,000,000単位に対するものである。ビッドCは、$1の一任値52と関連付けられている。一任値52に少なくとも部分的に基づいて、プロセッサ38は、ビッドCに関連付けられた指し値54が$11である旨を判定する。プロセッサ38は、$10の基準価格32に関連付けられたビッド・スタック62aにビッドCを格納する。ビッドCに関連して、プロセッサ38は、4,000,000単位の数量28、$10の基準価格32、$1の一任値52、$11の指し値54、及び10:45:06の時間を格納する。
プロセッサ38は、ビッド帳44aにおける何れかの注文12aを満たす反対注文12bをオファー帳44bが備えているか否かを判定するようオファー帳44bを監視する。この例では、トレーディング・プラットフォーム50はオファーMを10:46:09に受け取る。オファーMは、$12の基準価格32でのトレーディング商品の2,000,000単位に対するものである。オファーMは、$1の一任価格と関連付けられる。一任値52に少なくとも部分的に基づいて、プロセッサ38は、オファーMに関連付けられた指し値54が$11である旨を判定する。プロセッサ38は、$12の基準価格32に関連付けられたオファー・スタック62bにオファーMを格納する。
この例では、トレーディング・プラットフォーム50は、最も有利な基準価格32に関連付けられた注文12aと反対注文12bを最初にマッチングさせるための第1の規則を備える。したがって、プロセッサ38はまず、$12の基準価格32に関連付けられたビッド・スタック62aを走査する。この例では、プロセッサ38は、$12の基準価格32に関連付けられたビッド・スタック62aが空きである旨を判定する。プロセッサ38は次いで、$11の基準価格32に関連付けられたビッド・スタック62aを走査する。$11の基準価格32に関連付けられたビッド・スタック62aが空きである旨が判定された後、プロセッサ38は、$10の基準価格32に関連付けられたビッド・スタック62aを走査する。この例では、プロセッサ38は、オファーMに関連付けられた一任範囲18が、ビッドBに関連付けられた一任範囲18、及びビッドCに関連付けられた一任範囲18を満たしている旨を判定する。
この例では、トレーディング・プラットフォーム50は、反対注文12bが、同じ基準価格32に関連付けられた複数の注文12aにマッチングすれば、プロセッサ38が、最も有利な指し値54に関連付けられた注文12aを用いて取引を実行すべきである旨の第2の規則42を備える。この例では、ビッドBは$12の指し値54と関連付けられ、ビッドCは$11の指し値54と関連付けられる。ビッドBは、最も有利な指し値54と関連付けられているので、プロセッサ38は、オファーMをビッドBとマッチングさせる旨を判定する。
プロセッサ38は次いで、ビッドB及びオファーMに関する取引を実行する価格を求める。この例では、トレーディング・プラットフォーム50は、注文12aに関連付けられた一任範囲18が、反対注文12bに関連付けられた一任範囲18と交差している場合、取引が、交差範囲58の中間点で実行される旨の第3の規則42を備える。この例では、ビッドBに関連付けられた一任範囲18は、$10の基準価格32及び$12の指し値54によって規定される。オファーMに関連付けられた一任範囲18は、$12の基準価格32及び$11の指し値54によって規定される。よって、プロセッサ38は、交差範囲58が、$11のオファーMの指し値54、並びに$12のオファーMの基準価格32(及び/又はビッドBの指し値54)によって規定される旨を判定する。プロセッサ38は、交差範囲58の中間点値が$11.50である旨を判定する。よって、プロセッサ38は、$11.50の中間点の価格56でのビッドB及びオファーMに係わる取引を実行する。特に、プロセッサ38は、$11.50でのオファーMからのトレーディング商品の2,000,000単位により、ビッドBの一部分を満たす。
この例では、取引を実行すると、プロセッサ38は、取引確認記録64を生成し、メモリ36に記憶するよう構成される。よって、プロセッサ38は、ビッドB及びオファーMに係わる取引の取引確認記録64を生成する。取引確認記録64は、$11.50の中間点の価格56を有する。
前述の例では、トレーディング・プラットフォーム50は、ドルで表した基準価格32に関連付けられたトレーディング注文12を受け取っている。しかし、基準価格32は、何れかの適切な通貨、レート、単位、及び/又は尺度として表すことができる。
図6は、特定の実施例による、一任値52に関連付けられたトレーディング注文12を受け取るための例示的なグラフィカル・ユーザ・インタフェース25を示す。特定の実施例では、プロセッサ38は、グラフィカル・ユーザ・インタフェース25をクライアント20に対してネットワーク70を介して提供するようメモリ36におけるロジックを実行することができる。他の実施例では、クライアント20は、グラフィカル・ユーザ・インタフェース25を表示する旨の、クライアント20に格納された命令を実行することができる。この例では、グラフィカル・ユーザ・インタフェース25は、1つ又は複数の注文エントリ・フィールド45を有する。各注文エントリ・フィールド45は、個別のトレーディング商品と関連付けることができる。この例では、グラフィカル・ユーザ・インタフェース25は、トレーディング商品Wに関連付けられた第1の注文エントリ・フィールド45と、トレーディング商品Xに関連付けられた第2の注文エントリ・フィールド45と、トレーディング商品Yに関連付けられた第3の注文エントリ・フィールド45と、トレーディング商品Zに関連付けられた第4の注文エントリ・フィールド45とを備える。注文エントリ・フィールド45は、エクイティ、ノート、商品、先物、及び/何れかの適切な数及び組み合わせのトレーディング商品と関連付けることができる。
特定の実施例では、注文エントリ・フィールド45は、入力フィールド及び一任キー66を有する。トレーダ22は、クライアント20を使用して、トレーディング注文12の特定の基準価格32及び/又は特定の数量28を入力フィールドに入力することができる。トレーダ22は、クライアント20を使用して、トレーディング注文12に関連付けられた端数pip値16及び/又は一任値52を入力フィールドに入力することができる。
特定の実施例によれば、トレーダ22は、一任キー66を使用して、トレーディング注文12に関連付けられた一任値52を入力することができる。例えば、トレーディング注文12の基準価格32を入力フィールドに入力した後、トレーダ22は、グラフィカル・ユーザ・インタフェース25上で一任キー66を選択することができる。一任キー66を選択した後、トレーダ22は一任値52を入力する。一任値52を受け取った後、クライアント20は、グラフィカル・ユーザ・インタフェース25を介して受け取られた基準価格32及び一任値52に少なくとも部分的に基づいてトレーディング注文12を生成することができる。クライアント20は次いで、実行するために、トレーディング注文12をトレーディング・プラットフォーム50に送信することができる。
更に、又はあるいは、注文エントリ・フィールド45の表示に加えて、グラフィカル・ユーザ・インタフェース25は、取引履歴ビュ―ア47及び市場データ・ビューア49を表示することができる。特定のトレーダ22に関連付けられたグラフィカル・ユーザ・インタフェース25における取引履歴ビューア47は一般に、特定のトレーダ22によって送出されたトレーディング注文12を表示するよう動作可能である。市場データ・ビューア49は一般に、市場データ・サーバ60からの市場データ24を表示するよう動作可能である。前述の通り、市場データ・サーバ60は、メモリ36内の注文帳44におけるトレーディング注文12に関する情報をトレーディング・プラットフォーム50から受け取ることができる。受け取られた情報に少なくとも部分的に基づいて、市場データ・サーバ60は、市場データ24を生成することができる。特定の実施例では、市場データ24は、注文帳44における特定のトレーディング注文12、特定のトレーディング注文12それぞれをトレーディング・プラットフォーム50が受け取った個別の時点、及び/又は、注文帳44における各トレーディング注文12に関連付けられた特定の基準価格32を表すことができる。他の実施例では、市場データ24は、トレーディング・プラットフォーム50における各注文帳44からの最も有利な基準価格32を含み得る。
市場データ・サーバ60は、注文帳44におけるトレーディング注文12に関連付けられた端数pip値16及び/又は一任値52の開示を阻止するよう動作可能である。特に、市場データ・サーバ60は、端数pip値16及び/又は一任値52を市場データ24から除去することができる。この例では、市場データ・ビューア49は、図5に示すビッド帳44aに少なくとも部分的に基づいて市場データ24を表示する。表示された市場データ24は、$10の基準価格32に関連してビッドA、B及びCを時間の経過順に表す。市場データ・サーバ60は、一任値52を市場データ24から除去しているので、グラフィカル・ユーザ・インタフェース25によって表示される市場データ24をみるトレーダ22は、注文帳44における最も有利な指し値54を判定することができない。一任値52の開示を阻止することにより、トレーディング・システム10は、特定のタイプのアービトラージを削減又は除去することができる。
特定の実施例では、トレーディング・プラットフォーム50は、端数pip値16及び一任値52に関連付けられた特定のトレーディング注文12を処理することができる。図7は、特定の実施例による、一任値52に関連付けられたトレーディング注文12、及び端数pip値16に関連付けられたトレーディング注文12を備えた例示的な注文帳44を示す。この例では、トレーディング・プラットフォーム50は、EUR/USD通貨対における3か月先物に関連付けられたビッド帳44a、及びEUR/USD通貨対における3か月先物に関連付けられたオファー帳44bを備える。トレーディング・プラットフォーム50は、EUR/USDの場合、1pip14が0.0001に等しいように構成される。14:02:02に、トレーディング・プラットフォーム50は、$5,000,000の数量28のビッドAを受け取る。ビッドAは、1.2023の基準価格32、及び2つのpip14の一任値52と関連付けられる。ビッドAを受け取ると、基準価格32は1.2023のルート値34を有し、端数pip値16を有しない旨をプロセッサ38は判定する。ビッドAに関連付けられた一任値52に少なくとも部分的に基づいて、プロセッサ38は、ビッドAに関連付けられた指し値54が1.2025である旨を判定する。ビッド帳44aでは、プロセッサ38は、$5,000,000の数量28、1.2023のルート値34、2つのpip14の一任値52、1.2025の指し値54、及び14:02:02の時間に関連してビッドAを格納する。この例では、プロセッサ38は次いで、オファー帳44bを走査して、オファー帳44bが、ビッドAを満たすオファーを備えているか否かを判定する。
この例では、トレーディング・プラットフォーム50は、ビッドAを満たすオファーをまだ何ら受け取っていない。トレーディング・プラットフォーム50は、その後、14:02:05にビッドBを受け取る。ビッドBは、1.20234の基準価格32での$5,000,000の数量28に対するものである。ビッドBは、一任値52と関連付けられていない。よって、プロセッサ38は、$5,000,000の数量28、1.2023のルート値34、4の端数pip値16、及び、14:02:05の時間に関連してビッドBをビッド帳44aに格納する。ビッドBは一任値52と関連付けられていないので、プロセッサ38は、ビッドBの指し値54をビッド帳44aに格納しない。
トレーディング・プラットフォーム50はその後、ビッドCを14:02:06に受け取る。ビッドCは、1.20242の基準価格32での$5,000,000の数量28に対するものである。ビッドCは、1pip14の一任値52と関連付けられる。よって、プロセッサ38は、1.2024のルート値34、2の端数pip値16、1の一任値52、1.20252の指し値54、及び14:02:06の時間に関連してビッドCをビッド帳44aに格納する。ビッドDは次いで、トレーディング・プラットフォーム50によって14:02:10に受け取られる。ビッドDは、1.20234の基準価格32での$5,000,000の数量28に対するものである。ビッドDは、3つのpip14の一任値52と関連付けられている。よって、プロセッサ38は、1.2023のルート値34、4の端数pip値16、3の一任値52、1.20264の指し値54、及び14:02:10の時間に関連してビッドDをビッド帳44aに格納する。
プロセッサ38は、ビッド帳44aにおける何れかのビッドを満たす何れかのオファーをオファー帳44bが備えているか否かを判定するようオファー帳44bを監視する。この例では、トレーディング・プラットフォーム50はオファーMを14:02:03に受け取る。オファーMは、1,2025の基準価格32での$5,000,000に対するものである。オファーMは、1pip14の一任値52と関連付けられている。よって、プロセッサ38は、1.2025のルート値34、1の端数pip値1.2025、1の一任値52、1.2024の指し値54、及び時間に関連してオファーMをオファー帳44bに格納する。
この例では、反対注文12bを受け取ると、プロセッサ38が、注文帳44を走査して、反対注文12bに一致するか、又は反対注文12bと交差する注文12bを識別するべきである旨の第1の規則42をトレーディング・プラットフォーム50は備える。よって、オファーMを受け取ると、プロセッサ38は、ビッド帳44aを走査し、オファーMに関連付けられた指し値54が、ビッドAに関連付けられた指し値54、ビッドCに関連付けられた指し値54、及びビッドDに関連付けられた指し値54と交差している旨を判定する。よって、プロセッサ38は、ビッドA、C及びDがオファーMに一致しているか、又は交差しているものとして識別する。
この例では、複数の注文12aが、反対注文12bに一致しているか、又は反対注文12bと交差しているものとして識別された場合、プロセッサ38が、最も有利な基準価格32に関連付けられた注文12aを判定すべきである旨の第2の規則42をトレーディング・プラットフォーム50は備える。この例では、ビッドAは、1.2023の基準価格32と関連付けられ、ビッドCは、1.20242の基準価格32と関連付けられ、ビッドDは、1.20234の基準価格32と関連付けられる。ビッドCは、最も有利な基準価格32と関連付けられるので、プロセッサ38は、オファーMとマッチングさせる対象の特定のビッドとしてビッドCを識別する。
プロセッサ38は次いで、ビッドC及びオファーMに係わる取引を実行する価格を求める。この例では、注文12aに関連付けられた一任範囲18が、反対注文12bに関連付けられた一任範囲18と交差している場合、取引が、交差範囲58の中間点の価格56で実行される旨の第3の規則42をトレーディング・プラットフォーム50は備える。この例では、ビッドCに関連付けられた一任範囲18は、1.20242の基準価格32、及び1.20252の指し値54によって規定される。オファーMに関連付けられた一任範囲18は、1.2025の基準価格、及び1.2024の指し値54によって規定される。よって、1.20242の、ビッドCの基準価格32、及び1.2025の、オファーMの基準価格32によって交差範囲58が規定される旨をプロセッサ38は判定する。プロセッサ38は、交差範囲58の中間点の価格56が1.20246である旨を判定する。よって、プロセッサ38は、1.20246の中間点の価格56でのビッドC及びオファーMに係わる取引を実行する。プロセッサ38はその後、上記取引に関する取引確認記録64を生成し、格納する。
この例では、ビッドCが、最も有利な価格32と関連付けられているので、ビッドAが最初に受け取られ、オファーMを満たしている一任範囲18に関連付けられているにもかかわらず、トレーディング・プラットフォーム50は、ビッドAとではなくビッドCとオファーMをマッチングさせている。したがって、トレーディング・プラットフォーム50は、より有利な基準価格32を備えたトレーディング注文12をトレーダ22が送出するためのインセンティブを提供することができる。より有利な基準価格32を備えたトレーディング注文12における増加により、トレーディング・システム10における流動性が増加し得る。
この例では、ビッドCをオファーMによって満たした後、トレーディング・プラットフォーム50は、ビッドC及びオファーMを注文帳44から除去する。トレーディング・プラットフォーム50はその後、14:02:15にオファーNを受け取る。オファーNは、1.20244の基準価格32での$5,000,000に対してのものである。オファーNは、1pip14の一任値52と関連付けられる。よって、プロセッサ38は、1.2024のルート値34、4の端数pip値16、1の一任値52、1.20244の基準価格32、1.20234の指し値54、及び14:02:15の時間に関連してオファーNをオファー帳44bに格納する。メモリ36内の第1の規則42に従って、トレーディング・プラットフォーム50は、ビッド帳44aを走査して、オファーNに一致する何れかのビッドを識別する。この例では、オファーNに関連付けられた指し値54は、ビッドAに関連付けられた指し値54と交差しており、ビッドBに関連付けられた基準価格32に一致しており、ビッドDに関連付けられた基準価格32に一致している。(前述の通り、ビッドCは、既に満たされている。)よって、プロセッサ38は、オファーNに一致しているか、又は交差しているものとしてビッドA、B及びDを識別する。
前述の通り、反対注文12bに一致しているか、又は反対注文12bと交差しているものとして複数の注文12aが識別された場合、プロセッサ38は、最も有利な基準価格32に関連付けられた注文12aを判定すべきである旨の第2の規則42をこの例におけるトレーディング・プラットフォーム50は有する。この例では、プロセッサ38は、ビッドBもビッドDも、最も有利な基準価格32(すなわち、1.20234)と関連付けられる。
識別された注文12aの2つ以上が、最も有利な基準価格32と関連付けられている場合、最も有利な基準価格32に関連付けられた2つ以上の識別された注文12aから、最も有利な指し値54に関連付けられた特定の注文12aをプロセッサ38が判定すべき旨の第4の規則42をトレーディング・プラットフォーム50は備える。この例では、ビッドB及びビッドDは、最も有利な基準価格32(すなわち、1.20234)と関連付けられる。しかし、ビッドBは、何れの指し値54とも関連付けられていない。ビッドDは、1.20264の指し値54と関連付けられている。ビッドDは、最も有利な基準価格54と関連付けられているので、プロセッサ38は、オファーNとマッチングさせる対象の特定のビッドとしてビッドDを識別する。
プロセッサ38は次いで、ビッドD及びオファーNに係わる取引を実行する価格を求める。前述の通り、注文12aに関連付けられた一任範囲18が、反対注文12bに関連付けられた一任範囲18と交差している場合、取引が、交差範囲58の中間点の価格56で実行される旨をメモリ36中の第3の規則42は規定する。この例では、ビッドDに関連付けられた一任範囲18は、1.20234の基準価格32、及び1.20264の指し値54によって規定される。オファーNに関連付けられた一任範囲18は、1.20244の基準価格32、及び1.20234の指し値54によって規定される。よって、プロセッサ38は、交差範囲58が、1.20234のビッドDの基準価格32(及び/又はオファーNの指し値54)、並びに1.20244のオファーNの基準価格32によって規定される旨を判定する。プロセッサ38は、交差範囲58の中間点の価格56が1.20239である旨を判定する。よって、プロセッサ38は、1.20239の中間点の価格56でのビッドD及びオファーNに係わる取引を実行する。プロセッサ38はその後、上記取引に関する取引確認記録64を生成し、メモリ36に格納する。
この例では、ビッドBが一任値52と関連付けられていないので、プロセッサ38は、ビッドBではなくビッドDとオファーNを少なくとも部分的にマッチングさせている。よって、トレーディング・システム10は、一任値52に関連付けられたトレーディング注文12をトレーダ22が送出することに対するインセンティブを提供することができる。一任値52に関連付けられたトレーディング注文12における増加により、トレーディング・システム10における流動性が増加し得る。
前述の例では、トレーティング・プラットフォーム50は、特定の為替レートの場合の1pip14が0.0001になるように構成される。しかし、特定の為替レートの場合、トレーディング・プラットフォーム50は、1pip14が、0.01、0.001、及び/又は何れかの適切な整数値若しくは小数値であるように構成することができる。
前述の例では、トレーディング・プラットフォーム50は、EUR/USD通貨対に関連付けられたトレーディング注文12を受け取っている。しかし、トレーディング・プラットフォーム50は、USD/JPY、USD/CHF、EUR/GBP、及び/又は何れかの適切な通貨対に関連付けられたトレーディング注文12を受け取り、処理することができる。更に、何れかのトレーディング商品(例えば、金融商品、株式、債券、先物契約、エクイティ証券、ミューチュアル・ファンド、通貨、オプション、デリバティブ、商品など)、又は、何れかの数及び組み合わせの適切なトレーディング商品に関連付けられたトレーディング注文12を受け取り、処理することができる。
図8は、特定の実施例による、一任範囲18に関連付けられたトレーディング注文12の処理のフローチャートを示す。方法は、工程802で、複数の注文12aをメモリ36に格納することによって始まる。工程804では、トレーディング・プラットフォーム50は、特定の一任範囲18に関連付けられた反対注文12bを受け取る。工程806では、トレーディング・プラットフォーム50は、メモリ36に格納された注文の組12aを識別する。この組は、受け取られた反対注文12bを満たす各注文12aをメモリ36において含む。工程808では、トレーディング・プラットフォーム50は、識別された組における注文12aから、最も有利な基準価格32に関連付けられた特定の注文12aを識別する。
工程810では、識別された注文12aが、一任範囲18と関連付けられているか否かをトレーディング・プラットフォーム50は判定する。識別された注文12aが、一任範囲18と関連付けられていない旨を工程810でトレーディング・プラットフォーム50が判定した場合、工程812で、トレーディング・プラットフォーム50は、識別された注文12a及び反対注文12bに少なくとも部分的に基づいて取引を実行する。取引は、識別された注文12aに関連付けられた基準価格32で実行される。方法は次いで終了する。
しかし、識別された注文12aが、特定の一任範囲18に関連付けられている旨をトレーディング・プラットフォーム50が工程810で判定した場合、工程814で、反対注文12bに関連付けられた一任範囲18及び識別された注文12aに関連付けられた一任範囲18の交差に少なくとも部分的に基づいて中間点の価格56をトレーディング・プラットフォーム50は判定する。工程816で、トレーディング・プラットフォーム50は、識別された注文12a及び反対注文12bに少なくとも部分的に基づいて取引を実行する。取引は、判定された中間点の価格56で実行される。方法は次いで終了する。
別々のトレーディング群間でのトレーディングの管理
図9は、特定の実施例による、基本トレーダ22x及び特殊トレーダ22yの間でのトレーディングを管理するよう構成されたトレーディング・システム10を示す。トレーディング・システム10は、通信するようネットワーク70によって結合されたクライアント20、マネージャ・サーバ30、ゲートウェイ・サーバ40、トレーディング・プラットフォーム50、及び市場データ・サーバ60を備える。図9に示すトレーディング・システム10の構成要素それぞれは、図1に示す対応する構成要素の機能及び/又は動作を行うよう動作可能である。
特定の実施例によれば、トレーディング・システム10は複数のトレーダ群22を含み得る。各群は、トレーディング群72として表し得る。特定のトレーダ22が、トレーディング・システム10に参加するよう登録すると、特定のトレーダ22は、特定のトレーディング群72の構成員として登録することができる。トレーディング・システム10におけるトレーダ22は、種々の目的、専門分野、関心、目標、及び/又はバックグラウンドを有し得るので、トレーディング・システム10は、複数のトレーディング群72を提供することができる。例えば、特定の専門分野を共通に有する二以上のトレーダ22は、特定の専門分野に関連付けられたトレーディング群72に参加するよう登録することができる。別の専門分野を共通に有する二以上のトレーダ22は、別の専門分野に関連付けられたトレーディング群72に参加するよう登録することができる。トレーディング群72は、何れかの適切な基準によって規定することができる。特に、特定のトレーディング群72は、特定のトレーディング群72におけるトレーダ22の規模、純資産、過去の運用成績、取引量、及び/又は他の特性によって規定することができる。例えば、トレーディング・システム10は、銀行向の特定のトレーディング群72、ヘッジ・ファンド・マネージャ向の別のトレーディング群72、個人向の別のトレーディング群72を含み得る。トレーディング・システム10は、何れかの数及び組み合わせのトレーディング群72を含み得る。
特定の実施例によれば、トレーディング群72は、基本群72x、特殊群72y、及びフレックス群72zを含み得る。基本群72x及び特殊群72yは、2つの別個のトレーダ22の群を表す。特定の実施例では、基本群72xは、トレーディング・システム10における基本メンバシップ・レベルに対応し、特殊群72yは、高度なメンバシップ・レベルに対応する。トレーダ22は、特殊群72yに参加する資格を有するために、料金を支払い、かつ/又は、特定の基準を満たすことが必要であり得る。特定の実施例では、特殊群72yは、銀行、証券会社、及び/又は他のマーケット・メーカ26を含み得る。しかし、トレーディング・システム10は、基本群72x及び/又は特殊群72yに関連付けられた、何れかの数及び組み合わせの基準を含み得る。
特殊群72yにおけるトレーダ22は特殊トレーダ22yとして表すことができ、基本群72xにおけるトレーダ22は基本トレーダ22xとして表すことができる。特殊トレーダ22yからのトレーディング注文12は特殊注文12yとして表すことができ、基本トレーダ22xからのトレーディング注文12は基本注文12xとして表すことができる。特定の実施例によれば、その目的、戦略、及び/又は規模が理由で、特殊トレーダ22yは、基本トレーダ22xと取引したくないことがあり得る。特定の実施例では、トレーディング・プラットフォーム50は、特殊トレ―ダ22yと基本トレーダ22xとの間の取引を阻止するよう構成することができる。トレーディング・プラットフォーム50は、基本トレーダ22xへの特殊トレーディング注文12の開示を阻止するよう更に構成することができる。特に、トレーディング・プラットフォーム50は、基本トレーダ22xに関連付けられたクライアント20に送出された市場データ24から特殊トレーディング注文12に関する情報を除去又は削除することができる。
前述の通り、トレーディング・システム10は、トレーダ22のフレックス群72zを含み得る。特定の実施例によれば、フレックス群72zは、特殊トレーダ22yになる資格を有するが、基本トレーダ22xとも特殊トレーダ22yとも取引したいトレーダ22を含む。特定の実施例では、フレックス群72zにおけるトレーダ22は、特殊群72yにおけるトレーダ22と同じ資格を満たし、かつ/又は同じ料金を支払うことが必要であり得る。トレーディング・システム10は、フレックス群72zにおけるトレーダ22が、基本トレーダ22x及び特殊トレーダ22yと取引することを可能にするよう構成することができる。フレックス群72zにおけるトレーダ22はフレックス・トレーダ22zとして表すことができ、フレックス・トレーダ22zからのトレーディング注文12は、フレックス注文12zとして表すことができる。
トレーディング・プラットフォーム50は、基本注文12x、特殊注文12y及びフレックス注文12zを受け取るよう動作可能である。特定の実施例では、トレーディング・プラットフォーム50は、基本注文帳44x及び特殊注文帳44yを含む。基本注文帳12xは基本トレーダ22xからの基本注文12xを格納することができ、特殊注文帳44yは、特殊トレーダ22yからの特殊注文12yを格納することができる。
基本注文帳44x及び特殊注文帳44yは、トレーディング・プラットフォーム50により、並列に使用することができる。例えば、トレーディング・プラットフォーム50は、トレーディング商品Xに関連付けられた基本注文帳44x、並びにトレーディング商品Xに関連付けられた特殊注文帳44yを含み得る。トレーディング商品Xに対する第1のビッドを基本トレーダ22xから受け取ると、トレーディング・プラットフォーム50は、トレーディング商品Xに関連付けられた基本注文帳44xに第1のビッドを格納し得る。トレーディング商品Xに対する第2のビッドを特殊トレーダ22yから受け取ると、トレーディング・プラットフォーム50は、トレーディング商品Xに関連付けられた特殊注文帳44yに第2のビッドを格納することができる。
特定の実施例によれば、フレックス・トレーダ22zからのフレックス注文12zを、基本注文帳44x及び特殊注文帳44yに格納することができる。例えば、トレーディング商品Xに対するフレックス注文12zを受け取ると、トレーディング・プラットフォーム50は、フレックス注文12zを、トレーディング商品Xに対する基本注文帳44x、及びトレーディング商品Xに対する特殊注文帳44yに格納することができる。
トレーディング・プラットフォーム50は、基本注文帳44x及び特殊注文帳44yにおけるトレーディング注文12の優先度を管理するよう動作可能である。各トレーディング注文12は、トレーディング・プラットフォーム50が特定のトレーディング注文12を受け取った時点に関連して適切な注文帳44に格納することができる。一般に、トレーディング注文12のうちの優先度は、トレーディング注文12に関連付けられた基準価格32、及び/又は、トレーディング・プラットフォーム50がトレーディング注文12を受け取った時点に少なくとも部分的に基づき得る。特定の実施例では、特定の注文帳44において、最も有利な基準価格32に関連付けられたトレーディング注文12が優先度を有する。特定の実施例によれば、特定の注文帳44が、最も有利な基準価格32と関連付けられている2つ以上のトレーディング注文12を有する場合、トレーディング・プラットフォーム50は、トレーディング・プラットフォーム50によって最初に受け取られた、(最も有利な基準価格32に関連付けられた2つ以上のトレーディング注文12からの)特定のトレーディング注文12に優先度を割り当てることができる。基本注文帳44xにおいて優先度を備えるトレーディング注文12は、基本優先度を有するということができる。特殊注文帳44yにおける優先度を備えたトレーディング注文12は、特殊優先度を有すると言うことができる。
特定の実施例では、メモリ36は、注文帳44に関連付けられた規則42を含み得る。特に、メモリ36は、基本注文帳44xに関連付けられた基本規則42x、及び特殊注文帳44yに関連付けられた特殊規則42yを含み得る。基本規則42xは一般に、基本注文12xを処理し、基本トレーダ22x間の取引を実行するための規則42を備える。基本規則42yは一般に、特殊注文12yを処理し、基本トレーダ22y間の取引を実行するための規則42を備える。基本規則42x及び特殊規則42yは、トレーディング注文12をルーティングし、マッチングさせ、かつ/又は実行するための何れかの適切な命令、指針、指令、及び/又は基準を含み得る。特殊規則42y及び基本規則42xは、市場データ24を生成し、かつ/又は開示するための命令、指針、指令、及び/又は基準を更に含み得る。
特定の実施例では、特殊規則42yは、基本規則42xとは異なり得る。例えば、特定の特殊規則42yは、注文12aに関連付けられている一任範囲18が、反対注文12bに関連付けられている一任範囲18と交差している場合、プロセッサ38は、交差範囲58の中間点の価格56で取引を実行すべきであるというものであり得る。対照的に、特定の基本規則42xは、手持ち注文12aに関連付けられた一任範囲18が、反対注文12bに関連付けられた一任範囲18と交差している場合、プロセッサ38は、手持ち注文12aの指し値54又は基準価格32で取引を実行すべきであるというものであり得る。
別の例として、特殊規則42yは、端数pip値16を有する価格で取引をプロセッサ38が実行することを可能にする第1の規則を含み得る。対照的に、基本規則42xは、トレーディング注文12が端数pip値16に関連付けられている場合、プロセッサ38は、基準価格32を、最も近い全数pip値に丸めるべきであり、全数pip価格で取引を実行するべきである旨の第2の規則を含み得る。よって、基本規則42xは、特殊規則42yと異なり得る。その結果、特殊トレーダ22y間の取引は、基本トレーダ22x間の取引と違ったふうに実行することができる。
前述の特殊規則42yは特定の実施例では基本規則42xであり得る。前述の基本規則42xは特定の実施例では特殊規則42yであり得る。更に、特殊規則42y及び基本規則42xは、トレーディング注文12のルーティング、処理及びマッチング、並びに/又は市場データ24の開示のための何れかの数及び組み合わせの適切な規則、命令、及び/又は基準を含み得る。
前述の通り、トレーディング・プラットフォーム50は、基本注文帳44x及び特殊注文帳44yにおけるフレックス・トレーダ22zからの特定のフレックス注文12zを記憶することができる。特定の実施例では、特定のフレックス注文12zが、特定の注文帳44yにおける特定の特殊反対注文12bと一致している場合、プロセッサ38は、特殊規則42yにより、フレックス注文12z及び特殊反対注文12bによって取引を実行することができる。特定の実施例では、特定のフレックス注文12zが、特定の注文帳44xにおける特定の基本反対注文12bと一致している場合、プロセッサ38は、基本規則42xにより、フレックス注文12z及び基本反対注文12bによって取引を実行することができる。特定の実施例では、特定のフレックス注文12zが、特定のフレックス反対注文12zと一致している場合、プロセッサ38は、特殊規則42y又は基本規則42xにより、フレックス注文12z及びフレックス反対注文12zによる取引を実行することができる。
一例が、特定の実施例を例証する。この実施例では、トレーディング・プラットフォーム10は、特殊トレ―ダ22yと基本トレーダ22xとの間の取引を阻止するよう構成される。プロセッサ38は、$8の基準価格32を備えたトレーディング商品Xに対する基本ビッドを基本トレーダ22xから受け取る。プロセッサ38は、基本ビッドを基本注文帳44xに格納する。プロセッサ38はその後、$8の基準価格32を備えたトレーディング商品Xの特殊オファーを特殊トレーダ22yから受け取る。プロセッサ38は特殊オファーを特殊注文帳44yに格納する。トレーディング・システム10は、特殊トレーダ22yと基本トレーダ22xとの間のトレードを阻止するよう構成されるので、プロセッサ38は、$8の特殊オファーを$8の基本ビッドとマッチングさせるものでない。プロセッサ38はその後、$8の基準価格32を備えたトレーディング商品Xに対するフレックス・ビッドをフレックス・トレーダ22zから受け取る。プロセッサ38は、フレックス・ビッドを基本注文帳44x及び特殊注文帳44yに格納する。プロセッサ38は、特殊注文帳44yを走査し、$8のフレックス・ビッドが$8の特殊オファーに一致する旨を判定する。プロセッサ38は次いで、特殊注文帳44yからの$8のフレックス・ビッドと、特殊注文帳44yからの$8の特殊オファーとの間の取引を実行する。取引の実行に関し、プロセッサ38は、基本注文帳44xから$8のフレックス・ビッドを削除する。
前述の例は、ドルで表す基準価格32を示すが、トレーディング・システム10は、何れかの数及び組み合わせの適切なトレーディング商品に関連付けられたトレーディング注文12を受け取り、処理することができる。
動作中、プロセッサ38は、基本トレーダ22xからの基本注文12x、特殊トレーダ22yからの特殊注文12y、及びフレックス・トレーダ22zからのフレックス注文12zを受け取るよう動作可能である。基本注文12xを受け取ると、プロセッサ38は、メモリ36内の基本注文帳44xに基本注文12xを格納することができる。特殊注文12yを受け取ると、プロセッサ38は、メモリ36内の特殊注文帳44yに特殊注文12yを格納することができる。フレックス注文12zを受け取ると、プロセッサ38は、基本注文帳44x及び特殊注文帳44yにフレックス注文12zを格納することができる。トレーディング・プラットフォーム50におけるメモリ36は、基本注文帳44xに関連付けられた基本規則42x、及び特殊注文帳44yに関連付けられた特殊規則42yを含み得る。
特定の実施例によれば、トレーディング・プラットフォーム50はその後、反対注文12bを受け取ることができる。反対注文12bが基本トレーダ22xからの場合、トレーディング・プラットフォーム50は、反対注文12bを、基本注文帳44xにおける基本注文12x及び/又はフレックス注文12zとマッチングさせることができる。反対注文12bが基本トレーダ22xからであり、基本注文帳44xにおけるフレックス注文12zとマッチングされた場合、トレーディング・プラットフォーム50は、対応するフレックス注文12zを特殊注文帳44yから削除することができる。
特定の実施例では、反対注文12bが特殊トレーダ22yからの場合、トレーディング・プラットフォーム50は、反対注文12bを、特殊注文帳44yにおける基本注文12y及び/又はフレックス注文12zとマッチングさせることができる。反対注文12bが特殊トレーダ22yからであり、特殊注文帳44yにおけるフレックス注文12zとマッチングされた場合、トレーディング・プラットフォーム50は、対応するフレックス注文12zを基本注文帳44xから削除することができる。
特定の実施例では、反対注文12bがフレックス・トレーダ22zからの場合、トレーディング・プラットフォーム50は、反対注文12bを、特殊注文帳44yにおける特殊注文12y及び/又はフレックス注文12zとマッチングさせることができる。特殊注文帳44yが、一致しているトレーディング注文12を何ら有していない場合、トレーディング・プラットフォーム50は、フレックス・トレーダ22zからの反対注文12bを、基本注文帳44xにおける基本注文12xとマッチングさせることができる。反対注文12bがフレックス・トレーダ22zからであり、特殊注文帳44yにおけるフレックス注文12zとマッチングされた場合、トレーディング・プラットフォーム50は、対応するフレックス注文12zを基本注文帳44xから削除することができる。
図10は、特定の実施例による、例示的な基本注文帳44x及び例示的な特殊注文帳44yを備えたメモリ36を示す。この例では、メモリ36は、注文12aに関連付けられている一任範囲18が、反対注文12bに関連付けられている一任範囲18と交差している場合、プロセッサ38は、交差範囲58の中間点の価格56で取引を実行すべきである旨の特殊規則42yを有する。メモリ36は、手持ち注文12aに関連付けられた一任範囲18が、反対注文12bに関連付けられた一任範囲18と交差している場合、プロセッサ38は、手持ち注文12aの指し値54で取引を実行すべきである旨の基本規則42xを更に備える。この例では、フレックス反対注文12が、基本注文帳44xにおけるトレーディング注文12、及び特殊注文帳44yにおけるトレーディング注文12に一致している場合、プロセッサ38が、特殊注文帳44yにおけるトレーディング注文12にフレックス反対注文12bをまずマッチングさせるべきである旨の一般規則42をメモリ36は更に備える。
この例では、プロセッサ38は、100,000単位の数量28に関連付けられた基本ビッドAを12:24:02に受け取る。基本ビッドAは、$8の基本価格32及び$3の一任値52と関連付けられている。プロセッサ38は、基本ビッドAを基本ビッド帳44xに格納する。プロセッサ38は次いで12:24:02に、500,000単位の数量28に関連付けられた特殊ビッドBを受け取る。特殊ビッドBは、$8の基準価格32及び$2の一任値52と関連付けられる。トレーディング・プラットフォーム50は、特殊ビッドBを特殊ビッド帳44yに格納する。
12:24:06に、プロセッサ38は、500,000単位の数量28に関連付けられたフレックス・ビッドCを受け取る。フレックス・ビッドCは、$8の基準価格32及び$2の一任値52と関連付けられている。プロセッサ38は、フレックス・ビッドCを特殊ビッド帳44y及び基本ビッド帳44xに格納する。プロセッサ38はその後、100,000単位の数量28に関連付けられた基本ビッドDを受け取る。基本ビッドDは、$8の基本価格32及び$2の一任値52と関連付けられている。プロセッサ38は、基本ビッドDを基本ビッド帳44xに格納する。
この例では、プロセッサ38は、5,000,000単位の数量28に関連付けられたフレックス・オファーEを受け取る。フレックス・オファーEは、$11の基準価格32及び$2の一任値52と関連付けられている。フレックス・オファーEを受け取ると、プロセッサ38は、フレックス・オファーEの一任範囲18が、基本ビッドA、特殊ビッドB、フレックス・ビッドC及び基本ビッドDそれぞれの一任範囲18と交差している旨を判定する。プロセッサ38は、特殊ビッドBが、特殊ビッド帳44yにおける特別な優先度と関連付けられており、基本ビッドAが、基本ビッド帳44xにおける基本優先度と関連付けられている旨を更に判定する。
前述の通り、フレックス反対注文12bが、基本注文帳44xにおけるトレーディング注文12、及び特殊注文帳44yにおけるトレーディング注文12に一致している場合、プロセッサ38は、特殊注文帳44yにおけるトレーディング注文12にフレックス反対注文12bをまずマッチングさせるべきである旨の一般規則42をメモリ36は有している。よって、プロセッサ38は、特殊ビッドBをフレックス・オファーEにまずマッチングさせる。メモリ36内の特殊規則42yによれば、プロセッサ38は、$9.50の中間点の価格56で取引を実行する。
特殊ビッドBをフレックス・オファーEとマッチングさせた後、プロセッサ38は、フレックス・オファーEの一部分(4,500,000単位)が満たされていない状態に留まる旨を判定する。一般規則42によれば、プロセッサ38は次いで、特殊ビッド帳44yにおけるフレックス・ビッドCをフレックス・オファーEとマッチングさせる。メモリ36内の特殊規則42yによれば、プロセッサ38は、$9.50の中間点の価格56で取引を実行する。取引の実行に関し、プロセッサ38は、基本ビッド帳44xからフレックス・ビッドCを削除する。
フレックス・ビッドCをフレックス・オファーEとマッチングさせた後、プロセッサ38は、フレックス・オファーEの一部分(4,000,000単位)が満たされていない状態に留まる旨を判定する。特殊ビッド帳44yは、マッチングするトレーディング注文12をもう有していないので、プロセッサ38は次いで、基本ビッド帳44x内の基本ビッドAをフレックス・オファーEとマッチングさせる。メモリ36内の基本規則42xによれば、プロセッサ38は、$11(すなわち、基本ビッドAの指し値54)で取引を実行する。
フレックス・ビッドAをフレックス・オファーEとマッチングさせた後、プロセッサ38は、フレックス・オファーEの一部分(3,900,000単位)が満たされていない状態に留まる旨を判定する。プロセッサ38は次いで、基本ビッド帳44x内の基本ビッドDをフレックス・オファーEとマッチングさせる。メモリ36内の基本規則42xによれば、プロセッサ38は、取引を$10(すなわち、基本ビッドDの指し値54)で実行する。プロセッサ38は次いで、基本ビッド帳44xが、マッチングするトレーディング注文12をもう有していない旨を判定する。よって、プロセッサ38は、基本オファー帳及び特殊オファー帳にフレックス・オファーEの残りの部分(3,800,000単位)を格納する。
前述の例は、ドルで表す基準価格32を示すが、トレーディング・システム10は、何れかの数及び組み合わせの適切なトレーディング商品に関連付けられたトレーディング注文12を受け取り、処理することができる。
前述の例は、一任値52を有するトレーディング注文12をマッチングさせるための特殊規則42y及び基本規則42xを示す。しかし、基本規則42x及び特殊規則42yは、トレーディング注文12の何れかの数及び組み合わせの特性に関連付けられた何れかの適切な命令、基準及び/又はロジックを含み得る。
本発明は、技術上の重要な利点をいくつか有する。本発明の種々の実施例は、これらの利点を何ら有しない場合があり、これらの利点の一部又は全部を有する場合もある。一利点として、トレーディング・システム10は、特定の規則の組42により、トレーダ22の特定の群72からのトレーディング注文12を処理することができ、別の規則の組42により、トレーダ22の別の群42からのトレーディング注文12を処理することができる。特定の実施例では、トレーディング・システム10は、別々のタイプのトレーダ22間のトレーディングを阻止することができる。よって、トレーディング・システム10は、厄介者として認識されるか、又は不当に優位に立っているとして認識されるカウンターパーティとのトレ―ディングをトレーダ22が回避することを可能にし得る。
図11は、特定の実施例による、トレーディング注文12の管理のフローチャートである。方法は、工程1102で、基本トレーダ22xからの特定の基本注文12xを基本注文帳44xに格納することによって始まる。工程1104では、プロセッサ38は、特殊注文12yを特殊トレーダ22yから受け取る。プロセッサ38は、メモリ36内の特殊注文帳44yに特殊注文12yを格納することができる。工程1106では、プロセッサ38及び/又は市場データ・サーバ60は、基本注文帳44x及び特殊注文帳44yにおけるトレーディング注文12に少なくとも部分的に基づいて市場データ24を生成することができる。プロセッサ38及び/又は市場データ・サーバ60は、メモリ36内の注文帳44における特殊注文12y、フレックス注文12z及び基本注文12xに関する情報を備えた市場データ24を、フレックス・トレーダ22zに関連付けられたクライアント20に送信することができる。工程1108では、プロセッサ38及び/又は市場データ・サーバ60は、特殊注文帳44yにおける特殊注文12yに関する情報を、基本トレーダ22xに送出される市場データ24から除去することができる。
工程1110で、プロセッサ38は、格納された基本注文12x及び受け取られた特殊注文12yに一致する特定のフレックス反対注文12bをフレックス・トレーダ22zから受け取る。工程1112で、プロセッサ38は、受け取られた特殊注文12y及び受け取られたフレックス反対注文12bに関連付けられた取引を実行する。取引は、特殊規則42yによって実行することができる。工程1114で、プロセッサ38は、フレックス反対注文12bの何れかの部分が満たされていないか否かを判定する。プロセッサ38が工程1114で、フレックス反対注文12b全てが満たされている旨を判定した場合、方法は次いで終了する。しかし、プロセッサ38が工程1114で、フレックス反対注文12bの一部分が満たされていないと判定した場合、工程1116で、プロセッサ38は、受け取られた基本注文12x、及び反対注文12bの満たされていない部分に関連付けられた取引を実行することができる。この取引は、メモリ36内の基本規則42xによって実行することができる。方法は次いで終了する。
本発明をいくつかの実施例において説明したが、数限りない変更及び修正を当業者は思いつくことができ、本発明が、特許請求の範囲記載の範囲内に収まる前述の変更及び修正を包含することが意図されている。
本発明によるトレーディング・システムの一実施例を示す図である。 特定の実施例による、端数pip値に関連付けられたトレーディング注文を備えた例示的な注文帳を示す図である。 特定の実施例による、市場データを表示するためのグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。 特定の実施例による、端数pip値に関連付けられたトレーディング注文の処理のフローチャートである。 特定の実施例による、一任範囲に関連付けられたトレーディング注文を備えた例示的な注文帳を示す図である。 特定の実施例による、一任範囲に関連付けられたトレーディング注文を入力するためのグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。 特定の実施例による、例示的な注文帳を示す図である。 一任範囲に関連付けられたトレーディング注文の処理のフローチャートである。 特定の実施例による、基本トレーダ、特殊トレーダ、及びフレックス・トレーダの間でトレーディングを管理するよう構成されたトレーディング・システムを示す図である。 特定の実施例による、例示的な基本注文帳及び例示的な特殊注文帳を備えたメモリを示す図である。 特定の実施例による、例示的な基本注文帳及び例示的な特殊注文帳を備えたメモリを示す図である。 特定の実施例による、トレーディング注文の管理のフローチャートである。
符号の説明
10 トレーディング・システム
36 メモリ
38 プロセッサ
50 トレーディング・プラットフォーム

Claims (19)

  1. トレーディング注文を管理するシステムであって、
    少なくとも1つのプロセッサと、
    通信するよう前記少なくとも1つのプロセッサに結合された少なくとも1つのメモリ装置であって、前記少なくとも1つのメモリ装置は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、
    特定のトレーディング商品に関連付けられた第1の注文を受け取る機能であって、前記第1の注文は、第1の価格と、前記第1の価格が端数pip値を含む場合に前記第1の注文を前記第1の価格で実行するための要件とを含む機能と、
    前記第1の注文の前記第1の価格が端数pip値を含んでいるか否かを判定する機能と、
    前記第1の注文の前記第1の価格が前記端数pip値を含んでいるとの判定に応じて、前記少なくとも1つのメモリ装置に記憶された少なくとも1つの構成可能な閾値条件を前記第1の注文が満たしているか否かを判定する機能と、
    前記少なくとも1つの構成可能な閾値条件を前記第1の注文が満たしているとの判定に応じて市場データを生成する機能であって、前記市場データは前記第1の注文の第2の価格を含み、前記第2の価格は、前記端数pip値なしの前記第1の注文の前記第1の価格を含む機能と、
    前記特定のトレーディング商品に関連付けられた第2の注文を受け取る機能であって、前記第2の注文は、前記第1の注文の前記第2の価格を含む前記市場データの受け手から受け取られ、前記第2の注文は前記第1の注文に対する反対注文であり、前記第2の注文は第3の価格、及び前記第3の価格で前記第2の注文を実行するための要件を含み、前記第2の注文の前記第3の価格は前記第1の注文の前記第2の価格に一致する機能と、
    前記第2の注文が前記第1の注文に一致しているとの判定に応じて、前記第1の注文及び前記第2の注文に関連付けられた取引を実行する機能であって、前記取引が前記第1の価格で実行される機能と
    を行わせるシステム。
  2. 請求項1記載のシステムであって、前記第1の注文が前記少なくとも1つの構成可能な閾値を満たしているか否かを判定する機能は、前記特定のトレーディング商品の数量閾値を判定する機能を含むシステム。
  3. 請求項1記載のシステムであって、前記市場データが一又は複数のユーザに送信されるシステム。
  4. 請求項1記載のシステムであって、前記第1の注文の前記第2の価格は、前記第1の価格のルート値を切り上げることなく前記端数pip値を削除することにより、前記端数pip値を抑制する機能を含むシステム。
  5. 請求項1記載のシステムであって、前記第2の注文は、前記第1の注文の前記第1の価格で取引を実行するための命令を更に含むシステム。
  6. 請求項1記載のシステムであって、ランダムな順序で一又は複数のユーザのモニタ上に前記市場データを表示する機能を更に含むシステム。
  7. 請求項1記載のシステムであって、前記第1の注文の前記第1の価格が前記端数pip値を含んでいないとの判定に応じて前記第1の注文を注文スタックに記憶する機能を更に備えるシステム。
  8. 請求項1記載のシステムであって、前記少なくとも1つのメモリ装置に記憶された前記少なくとも1つの構成可能な閾値条件を前記第1の注文が満たすことができないとの判定に応じて前記第1の注文を却下する機能を更に含むシステム。
  9. トレーディング注文を管理する方法であって、
    特定のトレーディング商品に関連付けられた第1の注文を、プロセッサによって受け取る工程であって、前記第1の注文は、第1の価格と、前記第1の価格が端数pip値を含む場合に前記第1の注文を前記第1の価格で実行するための要件を含む工程と、
    前記第1の注文の前記第1の価格が端数pip値を含んでいるか否かを前記プロセッサによって判定する工程と、
    前記第1の注文の前記第1の価格が前記端数pip値を含んでいるとの判定に応じて、前記少なくとも1つのメモリ装置に記憶された少なくとも1つの構成可能な閾値条件を前記第1の注文が満たしているか否かを前記プロセッサによって判定する工程と、
    前記少なくとも1つの構成可能な閾値条件を前記第1の注文が満たしているとの判定に応じて市場データを前記プロセッサによって生成する工程であって、前記市場データは前記第1の注文の第2の価格を含み、前記第2の価格は、前記端数pip値なしの前記第1の注文の前記第1の価格を含む工程と、
    前記特定のトレーディング商品に関連付けられた第2の注文を前記プロセッサによって受け取る工程であって、前記第2の注文は、前記第1の注文の前記第2の価格を含む前記市場データの受け手から受け取られ、前記第2の注文は前記第1の注文に対する反対注文であり、前記第2の注文は第3の価格、及び前記第3の価格で前記第2の注文を実行するための要件を含み、前記第2の注文の前記第3の価格は前記第1の注文の前記第2の価格に一致する工程と、
    前記第2の注文が前記第1の注文に一致しているとの判定に応じて、前記第1の注文及び前記第2の注文に関連付けられた取引を前記プロセッサによって実行する工程であって、前記取引が前記第1の価格で実行される工程とを含む方法。
  10. 請求項9記載の方法であって、前記構成可能な閾値条件は少なくとも前記特定のトレーディング商品の数量を含む方法。
  11. 請求項9記載の方法であって、前記第2の価格は、前記第1の注文の前記第1の価格の前記端数pip値を前記市場データの受け手が識別することができないように前記端数pip値をマスクすることにより、前記市場データ内の前記端数pip値を抑制する工程を含む方法。
  12. 請求項9記載の方法であって、前記第2の価格は、前記価格のルート値を切り上げることなく前記端数pip値を削除することにより、前記端数pip値を抑制する工程を含む方法。
  13. 請求項9記載の方法であって、前記第2の注文の前記第3の価格で取引を実行するための前記要件は、前記第1の注文の前記第2の価格で取引を実行する工程を含む方法。
  14. 請求項9記載の方法であって、ランダムな順序で一又は複数のユーザのモニタ上に前記送信された市場データを表示する工程を更に含む方法。
  15. 請求項9記載の方法であって、前記端数pip値を抑制する工程は、クライアントに送信される市場データから前記端数pip値を前記プロセッサによって除去する工程を含む方法。
  16. 請求項1記載のシステムであって、前記第1の注文が前記少なくとも1つの構成可能な閾値条件を満たしているとの判定に応じて注文帳に前記第1の注文を記憶するよう前記少なくとも1つのプロセッサを導く機能を更に含むシステム。
  17. 請求項4記載のシステムであって、前記端数pip値を抑制する機能は、前記市場データにおいて前記端数pip値を受け手が受け取ることを阻止するシステム。
  18. 請求項9記載の方法であって、前記第1の注文が前記少なくとも1つの構成可能な閾値条件を満たしているとの判定に応じて注文帳に前記第1の注文を記憶する工程を更に含む方法。
  19. 請求項11記載の方法であって、前記端数pip値を抑制する工程は、前記市場データにおいて前記端数pip値を受け手が受け取ることを阻止する方法。
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