JP4968270B2 - 携帯通信端末 - Google Patents

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本発明は、携帯通信端末に関するものである。
決済端末等の携帯通信端末では、ユーザに各種報知を行うため、ブザー等の発音手段が広く採用されている。この種の発音手段では、放出される音をユーザに聞き取りやすく効率的に伝達することが求められている。なお、このような発音手段に関する技術としては、例えば特許文献1のようなものが提供されている。
特開2005−4154公報
ところで、携帯通信端末の分野では、現在、小型化、高機能化が進行しており、情報コードなどの光学的情報を読み取る機能と、RFIDタグに代表される非接触通信媒体を読み取る機能とを搭載した端末なども提供されている。このような高機能端末では、光学的情報読取機能や非接触通信機能を実現するための各種部品を配置する必要があり、これら部品は、操作性など考慮すると適切な配置場所が限られてしまうため、その結果、発音手段の配置スペースが制限されてしまうという問題がある。
特に、携帯通信端末では、ユーザの利便性向上が強く要求されており、ユーザ側の操作面には、表示装置や操作ボタンなどを配置することが求められる。従って、このような要求に応え、更に、上記機能部品(光学的情報読取手段や非接触通信手段)を搭載しようとした場合、スピーカの配置場所は極めて制限され、操作面側にスピーカを配置することは困難となる。
このような問題を解消する方法としては、ユーザの利用頻度の低い裏面側にスピーカを配置するといった構成が考えられるが、スピーカを裏面側に配置してしまうと、ユーザと反対側に音が放出されるため、ユーザに音が伝わりにくいという新たな問題が生じる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、光学的情報読取機能と、非接触通信機能とを備えた携帯通信端末において、操作面以外の場所にスピーカの配置スペースを適切に確保でき、且つスピーカから発せられる音をユーザに良好に伝達しうる構成を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、光学的情報を読み取る光学的情報読取手段と、非接触通信媒体との間で非接触通信を行う非接触通信手段と、前記光学的情報読取手段及び前記非接触通信手段を収容するケースと、前記ケースの裏面側に設けられたスピーカ部と、を備えた携帯通信端末として構成されるものであり、前記ケースの裏面側に、前記スピーカ部を被覆する反響部材が設けられ、前記ケースの裏面部に、前記スピーカ部側から前記ケースの側壁部側に続く溝部が形成されている。
更に、前記反響部材は、前記スピーカ部と対向して配され、且つ前記スピーカ部と対向する対向面の少なくとも一部が凸又は凹となる湾曲面として構成された反響部と、前記反響部に連結されると共に、前記溝部を被覆する形態で配される導音部と、を備えている。
そして、前記スピーカ部が前記反響部によって被覆されてなる空洞部と、前記溝部が前記導音部によって被覆されてなるダクト部とが連通して形成されており、前記空洞部に向けて発せられた前記スピーカ部からの音が、前記ダクト部により導かれ、前記側壁部に隣接するダクト端部から放出される構成をなしている。
請求項2の発明は、請求項1に記載の携帯通信端末において、前記ダクト端部を構成する開口部の一部が、前記ケースの前記側壁部によって構成されており、且つ、前記ダクト部における前記開口部からの音の放出方向が、側方かつ上方とされていることを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の携帯通信端末において、前記反響部は、前記対向面における前記スピーカ部と対向する対向領域全体が前記湾曲面とされている。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の携帯通信端末において、前記溝部内において、一又は複数のフィンが前記溝部の方向に沿って形成されていることを特徴としている。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の携帯通信端末において、前記反響部材が、金属材料又は樹脂材料からなることを特徴としている。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の携帯通信端末において、前記反響部材における前記スピーカ部側とは反対側の面が、当該反響部材よりも軟質の緩衝部材によって被覆されていることを特徴としている。
請求項1の発明では、ケース内に光学的情報を読み取る光学的情報読取手段と、非接触通信媒体との間で非接触通信を行う非接触通信手段とが設けられており、光学的情報の読み取り、及び非接触通信をいずれも単一の端末で行うことができる。
更に、スピーカ部がケース裏面側に配置されているため、ケース表面側においてスピーカ部配置のためのスペースを削減でき、ケース表面側を、音声伝達以外の、高機能、多機能を実現するためのスペースとして利用できるようになる。
また、スピーカ部を被覆する形態で、反響部と導音部とを備えた反響部材が設けられ、スピーカ部が反響部によって被覆されてなる空洞部と、ケース裏面部に形成された溝部が導音部によって被覆されてなるダクト部とが連通して形成されている。そして、空洞部に向けて発せられたスピーカ部からの音が、ダクト部により導かれ、ケース側壁部に隣接するダクト端部から放出される構成をなしている。このようにすると、スピーカ部から発せられた音を、より効率的にケース側方に放出でき、ケース上面側にユーザが存在する場合に当該ユーザに対してスピーカ部からの音を良好に伝達できる。
請求項2の発明は、ダクト端部を構成する開口部の一部が、ケースの側壁部によって構成されており、且つ、ダクト部における開口部からの音の放出方向が、側方かつ上方とされている。この構成では、ケース側壁部がスピーカ部からの音声を放出する放出口として機能することになり、更に、音の放出方向が側方かつ上方とされているため、操作面側(上面側)に存在するユーザに、より効率的に、且つより良好に音を伝えることができる。
請求項3の発明は、反響部において、スピーカ部と対向する対向領域全体が湾曲面とされている。このようにすると、低域部分の音圧を効果的に上昇させることができる。
請求項4の発明は、ダクト部を構成する溝部内において、一又は複数のフィンが溝部の方向に沿って形成されている。このようにすると、ダクト部を構造的に強固なものとすることができると共に、音の流れを整えることができる。
請求項5の発明は、反響部材が、金属材料又は樹脂材料によって構成されている。このようにすると、反響音を好適に発生させることができる。
請求項6の発明は、反響部材におけるスピーカ部側とは反対側の面が、当該反響部材よりも軟質の緩衝部材によって被覆されている。このようにすると、反響部材を外部衝撃から効果的に保護することができる。
図1は、第1実施形態に係る携帯通信端末を概略的に例示する側面図である。 図2(a)は、図1の携帯通信端末の平面図であり、図2(b)は、図1の携帯通信端末の裏面図である。 図3(a)は、図1の携帯通信端末の電気的構成を例示するブロック図であり、図3(b)は、図3(a)の情報コード読取部を具体的に例示するブロック図である。また、図3(c)は、図3(a)の無線タグ処理部を具体的に例示するブロック図である。 図4は、図2(b)の一部を拡大して示す拡大図である。 図5(a)は、図4から反響部材を取り外した状態を示す図であり、図5(b)は、その取り外された反響部材を示す図である。 図6は、図4のA−A断面の構成について、一部を変更して示す概略断面図である。 図7は、図4のB−B断面を概略的に示す概略断面図である。 図8(a)は、図7の変形例を示す概略断面図であり、図8(b)は、図8(a)の構成に用いる反響部材を説明する説明図である。 図9(a)は、第1実施形態の構成を用いた場合の音圧測定結果と、第1実施形態の構成から反響部材を取り外した場合の音圧測定結果とを比較して説明するグラフである。図9(b)は、音圧測定方法を説明する説明図である。 図10(a)は、図7等に示す構成を用いた場合の音圧測定結果を示すグラフであり、図10(b)は、図8の構成を用いた場合の音圧測定結果を示すグラフである。
[第1実施形態]
以下、本発明の携帯通信端末を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、第1実施形態に係る携帯通信端末を概略的に例示する側面図である。図2(a)は、図1の携帯通信端末の平面図であり、図2(b)は、図1の携帯通信端末の裏面図である。図3(a)は、図1の携帯通信端末の電気的構成を例示するブロック図であり、図3(b)は、図3(a)の情報コード読取部を具体的に例示するブロック図である。また、図3(c)は、図3(a)の無線タグ処理部を具体的に例示するブロック図である。
図4は、図2(b)の一部を拡大して示す拡大図である。図5(a)は、図4から反響部材を取り外した状態を示す図であり、図5(b)は、その取り外された反響部材を示す図である。図6は、図4のA−A断面を概略的に示す断面図であり、図7は、図4のB−B断面の概略図である。
(全体構成)
図1に示す携帯通信端末1は、ユーザによって携帯されて様々な場所で用いられるものであり、バーコードや二次元コードなどの情報コードを読み取る情報コードリーダとしての機能と、無線タグを読み取る無線タグリーダとしての機能とを備え、読み取りを二方式で行うことができるように構成されている。
図1、図2に示すように、携帯通信端末1は、全体的に長手状に構成されており、長手状のケース2のよって外郭が構成され、このケース2の内部に各種部品(各種電気部品等)が収容されている。ケース2は、例えば樹脂材料などからなる複数のケース体(図1の例では上ケース2a及び下ケース2bの2つのケース体)によって構成され、これらが結合した箱状形態をなしている。
図2(b)に示すように、ケース2の長手方向一端側には、情報コードからの反射光を取り込む読取口5が形成されている。この読取口5は、ケース2の内部に光を取り込みうる開口形状となっており、その開口が透明部材(例えば透明の樹脂部材)によって閉塞された構成をなしている。また、携帯通信端末1には、ケース2から露出する形態で様々な部品が設けられている。例えば、図2(a)に示すように、上面側には、表示装置11や、複数個の操作ボタン14a(数字キーや機能キー等)を有するキー操作部14が設けられており、側面側には、読取指示用のトリガスイッチ13などが設けられている。
なお、本実施形態では、ケース2の長手方向を前後方向、ケース2の厚さ方向を上下方向、前記前後方向及び前記上下方向と直交する方向を幅方向(横方向)としている。また、図1〜図7では、前後方向をX軸方向とし、幅方向をY軸方向とし、上下方向をZ軸方向として示している。
次に、電気的構成について説明する。携帯通信端末1におけるケース2の内部には、図3(a)に示すように、携帯通信端末1全体を制御する制御部10が設けられている。この制御部10は、マイコンを主体として構成されるものであり、CPU、システムバス、入出力インタフェース等を有しており、メモリ16と協働して情報処理手段として機能している。また、制御部10には、表示装置11、スピーカ部12、トリガスイッチ13、キー操作部14、外部インターフェース15なども接続されている。
トリガスイッチ13やキー操作部14は、制御部10に対して操作信号を与える構成をなしており、制御部10は、これらからの操作信号を受けて操作信号の内容に応じた各種制御を行う。表示装置11は、例えば液晶表示器として構成されており、制御部10からの指令を受けて様々な表示動作が行われるようになっている。外部インターフェース15は、外部(例えばホスト装置)との間でのデータ通信を行うためのインターフェースとして構成されており、制御部10と協働して通信処理を行うように構成されている。また、ケース2内には、電源となるバッテリ17や電源部18が設けられており、これらによって制御部10や各種電気部品に電力が供給されるようになっている。
また、制御部10には、無線タグ処理部20及び情報コード読取部30がそれぞれ接続されている。
情報コード読取部30は、図3(b)に示すように、CCDエリアセンサからなる受光センサ33、結像レンズ37、複数個のLEDやレンズ等から構成される照明部31などを備えた構成をなしており、制御部10と協働して読取対象Rに付された情報コードC(バーコードや二次元コード)を読み取るように機能する。この情報コード読取部30によって読み取りを行う場合、まず、制御部10によって指令を受けた照明部31から照明光Lfが出射され、この照明光Lfが読取口5(図2(b)参照)を通って読取対象Rに照射される。そして、照明光Lfが情報コードC(バーコードや二次元コード)にて反射した反射光Lrは、読取口5を通って装置内に取り込まれ、結像レンズ37を通って受光センサ33に入射する。読取口5と受光センサ33との間に配される結像レンズ37は、情報コードCの像を受光センサ33上に結像させる構成をなしており、受光センサ33はこの情報コードCの像に応じた受光信号を出力する。受光センサ33から出力された受光信号は、画像データとしてメモリ16(図3(a)))に記憶され、デコード処理に用いられる。なお、情報コード読取部30には、受光センサ33からの信号を増幅する増幅回路や、その増幅された信号をデジタル信号に変換するAD変換回路等が設けられているがこれらの回路については図示を省略している。
本実施形態では、情報コード読取部30及び制御部10が「光学的読取手段」の一例に相当する。
無線タグ処理部20は、アンテナ40及び制御部10と協働して決済メディア(例えばキャッシュカードやクレジットカードとして構成されるICカード等)に設けられた無線タグとの間で電磁波による通信を行ない、無線タグに記憶されるデータの読取り、或いは無線タグに対するデータの書込みを行なうように機能するものである。この無線タグ処理部20は、公知の電波方式で伝送を行う回路として構成されており、図3(c)にて概略的に示すように、発振器21、変調器22、復調器23などを備えている。なお、無線タグ処理部20には、これら以外の公知構成(例えば、増幅器、フィルタ回路、整合回路等)も設けられているが、図3(c)ではこれらについては図示を省略している。
この無線タグ処理部20では、発振器21にて生成された搬送波を、無線タグに与えるべき送信データ(制御部10から出される読取命令や書込命令など)に基づいて変調し、その変調波を、コイルアンテナなどからなるアンテナ40から無線タグに対して発射する。なお、これを受ける無線タグでは、アンテナ40から発射された電波を受信し、復調して読み取りや書込みを行う。一方、無線タグから携帯通信端末1へのデータ伝送は、アンテナ40から発射された電波を反射波に利用し、無線タグから送信すべきデータに基づいて変調することで行われる。無線タグから反射される電波は、アンテナ40にて受信され、復調器23にて復調された後、制御部10にてデータとして利用される。
(特徴的構成)
次に、本実施形態の特徴的構成について説明する。
本実施形態の携帯通信端末1は、図5(a)、図6、図7に示すように、上述したケース2の裏面側にスピーカ部12が設けられている。このスピーカ部12は、ケース2の内部に収容される音声発生部12aと、この音声発生部12aをカバーする多孔カバー部12bとによって構成されている。
音声発生部12aは、公知のスピーカとして構成されるものであり、制御部10の電気的制御に応じた各種音声を発生する構成をなしている。また、多孔カバー部12bは、ケース2の裏面部60の一部として構成されており、下ケース2bの一部を構成する板状部に複数の貫通孔12cが形成されている。多孔カバー部12bは、音声発生部12aと対向するように配置されて当該音声発生部12aを被覆する形態をなしており、音声発生部12aから放出された音声(音波)を、貫通孔12cを介してケース外に設けられた空洞部71に導出するように機能する。
また、ケース2の裏面側において、スピーカ部12を被覆する位置に、反響部材50が設けられている。この反響部材50は、例えば、金属材料や樹脂材料などによって構成されており、スピーカ部12と対向して配置される板状の反響部51と、ケース2の裏面部60に形成された溝部61,61を被覆する板状の導音部52,52とを備えている。そして、スピーカ部12から放出された音声(音波)を反響させ、当該音声をケース2の両側方に導くように機能している。
なお、反響部材50の構成としては、図2(b)、図4、図5(b)に示すように、導音部52,52の各端部が、幅方向において側壁部63、63のやや手前に位置する構成であってもよく、図6に示すように、導音部52,52が側壁部63,63それぞれの近傍まで延びるような構成であってもよい(なお、図6のように構成する場合には、図6の一点鎖線Mに相当する部分が、図4、図5の一点鎖線Nの部分に配置される構成となる)。以下の例では、主に図6、図7を参照し、導音部52,52が側壁部63,63それぞれの近傍まで延びる構成について説明する。
反響部51は、図6、図7に示すように、裏面部60の一部をなす多孔カバー部12bと距離を隔てて配置されており、これら反響部51及び多孔カバー部12により、空洞部71が形成されている。反響部51は、スピーカ部12と対向する対向面において、当該スピーカ部12と対向する対向領域全体が、スピーカ部12から遠ざかる側に凸となる球面状の湾曲面とされており、空洞部71全体がドーム型に構成されている。
導音部52,52は、一対の溝部61,61をカバーする形態で対をなして配置されており、これら溝部61,61と共に一対のダクト部72,72を構成している。溝部61,61は、図5(a)、図6に示すように、ケース2の裏面部60において、スピーカ部12側からケース2の両側壁部63,63に続く形態で、それぞれが幅方向に延びており、図6に示すように、いずれの溝部61、61も、空洞部71側の端部よりも、側壁部63側の端部のほうが上方となるように斜め上向きの流路とされている。なお、図4、図5(a)、図6等に示す例では、側壁部63に形成された切欠部が溝部61の端部を構成しており、側壁部63,63のそれぞれの一部(各切欠部)と、導音部52,52の各端部とによってダクト端部となる開口部73が構成されている。
これら溝部61,61と導音部52,52とによって構成されるダクト部72,72は、いずれも空洞部71に連通して形成されており、いずれも、空洞部71側の端部(空洞部71からの音声を取り込む導音口)よりも、側壁部63側の開口部73(音声を装置外に放出する放出口)のほうが上方となるように、流路が斜め上向きとされている(流路の向きを示す矢印F1,F2参照)。
また、裏面部60において溝部61の内部には、複数のフィン62が溝部61の方向に沿って形成されている。これらフィン62は、溝部61の底部から板状に突出しており、溝部61の側壁から間隔をあけて配置されると共に、フィン同士が間隔をあけて配置されている。従って、空洞部71から放出される音声(音波)は、フィン間或いはフィンと溝部側壁との間を通って開口部73から放出されることになる。
この構成では、以下のように音声(音波)が伝達される。まず、音声発生部12aにて発生した音声(音波)は、多孔カバー部12bを通って空洞部71に放出される。そして、この空洞部71内において湾曲状の反響部51(反響板)に当たり、この反響部51によって空洞部71から両ダクト部72,72に導かれる。空洞部71から各ダクト部72,72に導かれた音波は、これらダクト部72,72の内部を伝わり、側壁部63,63に隣接する開口部73,73(ダクト端部)から側方かつ上方に放出される。
また、本実施形態では、反響部材50におけるスピーカ部12側とは反対側の面が、当該反響部材50よりも軟質の緩衝部材53によって被覆されている。この緩衝部材53の材質としては様々なものが考えられるが、例えば、反響部材50を金属材料や硬質の樹脂材料(例えば、ABS、ポリカーボネイト等)によって構成した場合には、ゴム、エラストマーなどの軟質材料を用い、これらをインサート成形などによって一体成形すればよい。なお、本実施形態では、図1に示すように、上下方向において反響部材50が裏面部60から突出する形態で配置されているため、緩衝部材53が設けられていないと、携帯通信端末1を載置するときに硬質の反響部材50が直接載置面に当ってしまうことになる。これに対し、図1の構成では、反響部材50の下方が緩衝部材53によって被覆されているため、携帯通信端末1を載置したときに反響部材50を直接載置面に当接させずに済み、携帯通信端末1の先端部側を効果的に保護することができる。
なお、上記の例では、反響部51におけるスピーカ部12と対向する対向面の形状を、対向領域全体にわたり、スピーカ部12から遠ざかる側に球面状に凸となる湾曲面としたが、このような構成でなくてもよい。例えば、反響部におけるスピーカ部12と対向する対向面の一部又は全部を、スピーカ部12から遠ざかる側に凹となる湾曲面としてもよく、図8のように、スピーカ部12と対向する対向領域の一部のみを凸状の湾曲面としてもよい。
図8(a)は、図7の変形例を示す概略断面図であり、図8(b)は、図8(a)の構成に用いる反響部材を説明する説明図である。なお、図8の携帯通信端末1は、反響部の構成のみが図1〜図7に示す構成と異なり、他の部分については上述した図1〜図7の構成と同様である。よって反響部以外については、図1〜図7と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図8の構成では、スピーカ部12に対向する反響部151の一部が湾曲部151aとして構成され、他部分が平坦部151bとして構成されている。湾曲部151aは、スピーカ部12と対向する対向面がスピーカ部12から遠ざかる側に凸となる球面状の湾曲面とされている。また、平坦部151bは、スピーカ部12と対向する対向面が多孔カバー部12bの外面とほぼ平行な平坦面とされており、多孔カバー部12bからある程度の隙間を空けて配置されている。このように構成される反響部151は、多孔カバー部12bと共に空洞部171を構成しており、この空洞部171に図1〜図7の例と同様のダクト部72が連通して配置されている。この構成でも、基本的に図1〜図7と同様の効果が得られることとなる。
(本実施形態の主な効果)
本実施形態の携帯通信端末1は、ケース内に光学的情報を読み取る光学的情報読取手段と、非接触通信媒体との間で非接触通信を行う非接触通信手段とが設けられており、光学的情報の読み取り、及び非接触通信をいずれも単一の端末で行うことができるうようになっている。
更に、スピーカ部12がケース裏面側に配置されているため、ケース表面側(即ち、表示装置11等が設けられる上面側)においてスピーカ部を配置するためのスペースを削減でき、ケース表面側を、音声伝達以外の、高機能、多機能を実現するためのスペースとして利用できるようになる。
また、スピーカ部12を被覆する形態で、反響部51と導音部52とを備えた反響部材50が設けられ、スピーカ部12が反響部51によって被覆されてなる空洞部71と、ケース裏面部60に形成された溝部61が導音部52によって被覆されてなるダクト部72とが連通して形成されている。そして、空洞部71に向けて発せられたスピーカ部12からの音声(音波)が、ダクト部72により導かれ、ケース側壁部63に隣接するダクト端部から放出される構成をなしている。このようにすると、スピーカ部12から発せられた音声(音波)を、より効率的にケース側方に放出でき、ケース上面側にユーザが存在する場合に当該ユーザに対してスピーカ部12からの音を良好に伝達できる。
また、本実施形態では、ダクト端部を構成する開口部73,73の一部が、ケース2の側壁部63によって構成されており、且つ、ダクト部72における開口部73,73からの音の放出方向が、側方かつ上方とされている。この構成では、ケース側壁部63がスピーカ部12からの音声を放出する放出口として機能することになり、更に、音の放出方向が側方かつ上方とされているため、操作面側(上面側)に存在するユーザに、より効率的に、且つより良好に音を伝えることができる。
なお、このような効果は実験結果からも明らかとされている。図9、図10では、このような効果を裏付けた実験例を示しており、図9(a)は、本実施形態の構成を用いた場合の音圧測定結果と、本実施形態から反響部材を取り外した場合の音圧測定結果とを比較して説明するグラフである。図9(b)は、図9(a)、図10の測定結果を得るための音圧測定方法を説明する説明図である。また、図10(a)は、図7等に示す構成を用いた場合の音圧測定結果を示すグラフであり、図10(b)は、図8の構成を用いた場合の音圧測定結果を示すグラフである。
この例において、「放音ダクト構造なし」の測定結果は、本実施形態に係る携帯通信端末1から反響部材50を取り外した構成についての測定結果である。図9(b)に示すように、端末から2793Hzの音声を発生させて音圧の測定を行った場合、反響部材50を用いない構成では、図9(a)のように69.1dbの音圧が検出されたのに対して、図8の構成を用いた場合には、77.9dbの音圧が検出されている(図11(b)の楕円枠部分も参照)。なお、図11(a)に示すように、図1〜7の構成を用いた場合にも、同程度の大きな音圧が検出されている。
また、図1〜図7の構成では、反響部51において、スピーカ部12と対向する対向領域全体が湾曲面とされている。このようにすると、低域部分の音圧を効果的に上昇させることができる(図11(a)の楕円枠部分参照)。また、図11(a)楕円枠部分に示すように、音圧を全体的に上昇させることができ、特定領域の音圧が突出しにくくなるため、メロディーや音声においてなめらかな違和感のない音圧が得られることになる。
また、本実施形態の構成では、ダクト部72を構成する溝部61内において、複数のフィン62が溝部61の方向に沿って形成されている。このようにすると、ダクト部72を構造的に強固なものとすることができると共に、音の流れを整えることができる。
また、反響部材50が、金属材料や樹脂材料によって構成されている。このようにすると、反響音を好適に発生させることができる。
また、反響部材50におけるスピーカ部12側とは反対側の面が、当該反響部材50よりも軟質の緩衝部材53によって被覆されている。このようにすると、反響部材50を外部衝撃から効果的に保護することができる。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
上記実施形態では、スピーカ部12の一例として、音声発生部12aを多孔カバー部12bによって被覆した構成を例示したが、多孔カバー部12bを設けない構成としてもよい。例えば、ケース2の裏面部60に大きめの開口を形成し、この開口から音声発生部12aをケース外に露出させる構成としてもよい。
上記実施形態では複数のフィン62が設けられた構成を例示したが、各溝部に単一のフィンが設けられていてもよく、このようなフィンを省略した構成としてもよい。
1…携帯通信端末
2…ケース
10…(光学的情報読取手段、非接触通信手段)
12…スピーカ部
20…無線タグ処理部(非接触通信手段)
30…情報コード読取部(光学的情報読取手段)
50…反響部材
51,151…反響部
52…導音部
53…緩衝部材
60…裏面部
61…溝部
62…フィン
63…側壁部
71…空洞部
72…ダクト部
73…開口部(ダクト端部)

Claims (6)

  1. 光学的情報を読み取る光学的情報読取手段と、
    非接触通信媒体との間で非接触通信を行う非接触通信手段と、
    前記光学的情報読取手段及び前記非接触通信手段を収容するケースと、
    前記ケースの裏面側に設けられたスピーカと、
    を備えた携帯通信端末であって、
    前記ケースの裏面側に、前記スピーカを被覆する反響部材が設けられ、
    前記ケースの裏面部には、前記スピーカ側から前記ケースの側壁部側に続く溝部が形成されており、
    前記反響部材は、
    前記スピーカと対向して配され、且つ前記スピーカと対向する対向面の少なくとも一部が凸又は凹となる湾曲面として構成された反響部と、
    前記反響部に連結されると共に、前記溝部を被覆する形態で配される導音部と、
    を備え、
    前記スピーカが前記反響部によって被覆されてなる空洞部と、前記溝部が前記導音部によって被覆されてなるダクト部とが連通して形成されており、
    前記空洞部に向けて発せられた前記スピーカからの音が、前記ダクト部により導かれ、前記側壁部に隣接するダクト端部から放出されることを特徴とする携帯通信端末。
  2. 前記ダクト端部を構成する開口部の一部が、前記ケースの前記側壁部によって構成されており、且つ、前記ダクト部における前記開口部からの音の放出方向が、側方かつ上方とされていることを特徴とする請求項1に記載の携帯通信端末。
  3. 前記反響部は、前記対向面における前記スピーカと対向する対向領域全体が前記湾曲面とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の携帯通信端末。
  4. 前記溝部内には、一又は複数のフィンが前記溝部の方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の携帯通信端末。
  5. 前記反響部材は、金属材料又は樹脂材料からなることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の携帯通信端末。
  6. 前記反響部材における前記スピーカ側とは反対側の面が、当該反響部材よりも軟質の緩衝部材によって被覆されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の携帯通信端末。
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