JP4967956B2 - トマトの低段密植栽培方法 - Google Patents

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Description

本発明は、上下方向に2段〜4段の花房を着生させて、各花房を構成するそれぞれの花を開花させた後、各花の受粉等によって果実を実らせて、収穫するトマトの低段密植栽培方法に関するものである。
トマトの栽培は、一般的に、播種して育苗した苗を、30〜50cm間隔で第1花房を同一方向に向けて定植させた後、約半年間の栽培によって上下方向に6段〜12段の花房をそれぞれ着生させて、これら花房を構成するそれぞれの花を開花させた後に、各花の受粉等によって果実を実らせる。このようにして、各段の花房を構成する花から果実が実ることによって、それぞれ果実の集合体である6段〜12段の果房が構成されており、次いで、トマトの栽培は、これら果房を構成する果実をそれぞれ育成して、収穫することにより行われている。
中には、トマトの栽培方法として、20段〜30段の花房を着生させて、上述の方法と同様に果房を実らせることにより、一年近くかけて果実を収穫するいわゆる長段取りと称される手法もある。
しかしながら、上述のような6段〜30段の果房の果実を収穫するトマトの栽培は、栽培管理が難しく、果実の空洞化や小玉果が多発して、品質を低下させてしまうという問題があるとともに、栽培中に病害虫が蔓延すると、栽培が続けられなくなるリスクがあるため、定期的な防除が必要であるという欠点があった。また、果房の段数が増加した分だけ、高所での作業が増えるという欠点もあった。
これに対して、トマトの栽培方法としては、栽培管理が容易な2段〜4段の果房を実らせる低段密植栽培があるものの、この低段密植栽培は、栽培期間が約3ヶ月〜6ヶ月と短いことから、作付け回数が多くなり、6段〜30段の場合と同等数の果実を実らせるためには季節を問わず大量の苗を必要とする。このため、特に、冬期の育苗等が難しい上に、大量の苗を育成するのにコストが嵩んでしまうことから、この低段密植栽培は、利用されてこなかった。
しかしながら、近年、本発明者らは、特許文献1に示すように、台木および穂木の育成と接ぎ木苗の養生とを可能にした人工照明装置を用いた苗生産装置を開発することにより、通年に亘っての苗生産を容易にするとともに、イニシャルコストおよびランニングコストの低減を可能にして、このトマトの低段密植栽培の利用を現実的なものとした。
ところで、そもそもトマトの苗は、図3に示すように各段の花房(果房10、20、30)の枝14、24、34が主茎4から同一方向に向けて伸びて、各花房の直ぐ上方の1本目の枝葉11、21、31が主茎4を中心に花房の枝14、24、34の伸びる方向に対して約180℃の方向に伸びるものの、この1本目の枝葉11、21、31に対してその上の2本目の枝葉12、22、32が主茎4を中心に時計回り又は反時計回りに約90℃の方向に、この2本目の枝葉12、22、32に対してその上の3本目の枝葉13、23、33が主茎4を中心に約180℃の方向にそれぞれ伸びる特性を有している。
このため、苗を狭い間隔で定植するトマトの低段密植栽培は、第1花房(第1果房10)の上方の枝葉11、12、13、21、22、23、31、32、33のみならず、隣接する主茎4から伸びる枝葉11、12、13、21、22、23、31、32、33が、花房やそれが生育した果房10、20、30の上方に覆い被さって果房10、20、30等に日光が当たらなくなってしまう。その結果、空洞果の増加、果実7の内部における維管束に黒いすじが入ってしまうスジクサレ果の増加、果実7の色艶の低下や果実7の糖分、ビタミンおよび酸の含有量低下等の果実7の品質低下を招きうるという問題がある。さらには、トマトの低段密植栽培は、上記果実7の品質低下に加えて、育成途中での落果やハイイロカビ病など果実7に発生する病害による出荷果数減少の問題や、日陰の果実7の肥大速度の低下や着色の遅れによる開花から収穫までの成熟日数長期化の問題もある。
加えて、この低段密植栽培では、枝葉11、12、13、21、22、23、31、32、33が互いに覆い被さって群落をなすため、他の葉の陰に入ってしまっている陰葉が光合成能力の低下により早期に黄化する等の寿命の短命化によって果実7の収量低下や品質低下の原因となり得る。また、この群落による風通しの悪化は、群落内部が蒸れてハカビ病やハイイロカビ病等の葉の病気が発生し易くなるだけでなく、周囲の二酸化炭素濃度が低いまま維持されてしまうことから各葉の光合成能力の低下により果実7の収量低下や品質低下の原因となる。さらに、この低段密植栽培では、果房10、20、30が葉の陰に隠れてしまうため、果実7を探し難くなることから、収穫の作業効率が悪化するだけでなく、葉の裏面への薬剤の散布が非常に難しくなることから、薬剤が葉の裏面全体に行き渡らず、薬剤の散布効果が不十分になってしまうという欠点がある。
特再公表2006−000005号公報
そこで、本発明は、果実品質の低下、出荷果数減少、成熟日数長期化、作業効率の悪化や薬剤散布効果が不十分になってしまうことを防止できるトマトの低段密植栽培方法を提供することを課題とするものである。
本発明者らは、果実品質の低下、出荷果数減少、成熟日数長期化、作業効率の悪化や薬剤散布効果が不十分になってしまう全ての原因が、果房等に上方の枝葉や隣接する主茎の枝葉が覆い被さって、果房等や陰葉に日光が当たらないことや、群落内部が蒸れてしまうことによるものであることを見出し、以下の請求項1ないし請求項3に係る本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、請求項1に記載の本願発明に係るトマトの低段密植栽培方法は、複数のトマトの苗を、それぞれの主茎から第1花房の枝が同一方位に向けて伸びるように定植した後に、上記第1花房の上方に第2花房が付いた2段の花房、若しくは上記第2花房の上方に第3花房が付いた3段の花房、又は上記第3花房の上方に第4花房が付いた4段の花房を育成することにより、2段〜4段の花房の各花を開花させた後に、当該各花の受粉等により果実を実らせるトマトの低段密植栽培方法であって、少なくとも各々の上記花房から上方に2本目および3本目の枝葉を、その先端部が上記花房から水平方向に離間するように湾曲させることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のトマトの低段密植栽培方法において、上記トマトの苗を5cm〜20cmの間隔で定植して、上記第1花房が開花した後に、上記各花房から上方に2本目および3本目の枝葉を、上記第1花房から水平方向に離間する方向に向けて押し込み、かつ隣接する主茎やその枝葉によって、上記第1花房より上方の枝葉が上記第1花房側に戻ることを阻止することにより、上記2本目および3本目の枝葉を湾曲させることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のトマトの低段密植栽培方法において、上記第1花房の上方の全ての枝葉を、水平方向に設置された線状体又は網状体からなる載置手段上に載置したことを特徴とするものである。
ここで、線状体とは、紐、針金や棒等の線状のものを意味しており、網状体とは、網の他に、複数本の上記紐等の線状体を結ぶ等により形成した網状のものを含む意味である。
請求項1〜3に記載のトマトの低段密植栽培方法によれば、複数のトマトの苗を第1花房の枝が同一方位に向けて伸びるように定植して育成したため、第1果房を同一方向に実らせることができる。また、第2果房の枝も第1果房の枝と同一方向に伸び、第3果房や第4果房を着生させた場合には第3果房等の枝も第1果房の枝と同一方向に伸びるため、全ての苗の各果房を同一方向に実らせることができる。
さらに、各花房の直ぐ上方の1本目の枝葉が主茎を中心に花房の枝が伸びる方向に対して約180℃の方向に、2本目および3本目の枝葉が主茎を中心に花房の枝が伸びる方向に対して約90℃の方向にそれぞれ伸びることから、少なくともこれら2本目および3本目の枝葉を、その先端部が第1花房から水平方向に離間するように湾曲させて育成することによって、これらの枝葉が、各花房やそれが生育した果房の上に被さることを防止することができる。
このため、果房等に日光を充分に当てることができ、果房等に対する日光の照射量不足を原因とする空洞果等の果実品質の低下、落果等による出荷果数の減少、成熟日数の長期化を防止することができる。
特に、請求項2に記載の発明によれば、トマトの苗を20cm以下の間隔で定植して、第1花房が開花した後に、各花房から上方に2本目および3本目の枝葉を第1花房から水平方向に離間する方向に向けて押し込み、かつ隣接する主茎やその枝葉によって、他の部材を用いることなく、効率的に第1花房の上方の枝葉が第1花房側に戻ることを阻止して、先端部が第1花房から水平方向に離間するように枝葉を湾曲させることができる。
加えて、トマトの苗を5cm以上の間隔で定植したため、隣接する枝葉が他の枝葉の陰に入り込むことによる内部の風通しの悪化を抑制することができ、葉の病気の発生や二酸化炭素濃度の低下を原因とする各葉の光合成能力の低下による果実品質の低下を抑制することができる。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、載置手段の上方に枝葉を載置することによって、枝葉の間に空間を設けて通気性を確保することができるため、葉の病気の発生や各葉の光合成能力の低下による果実品質の低下を効果的に防止でき、さらに、枝葉の間に空間が設けられるため、葉に対する日射量を増加させて、光合成量の減少による果実の品質の低下を抑制できるとともに、容易に薬剤を葉の裏面全体に散布することができる。
以下に、本発明に係るトマトの低段密植栽培方法の一実施形態について、図1及び図2を用いて説明する。
本実施形態のトマトの低段密植栽培方法は、まずトマトの苗を、南北方向に向けて設置された細長状の湛液式水耕ベット9に、第1花房の枝14が主茎4から西(同一方位)に向けて水耕ベット9と直交して伸びるように、10cm〜20cmの間隔で定植する。
ところで、各花房の直ぐ上方の1本目の枝葉11、21、31は、主茎4を中心に各花房の枝14、24、34が伸びる方向に対して約180℃の方向に伸びる特性、すなわち、東側に伸びる特性を有し、かつ同上方に2本目の枝葉12、22、32は、主茎4を中心に1本目の枝葉11、21、31に対して約90℃の方向に、同3本目の枝葉13、23、33は、主茎4を中心に2本目の枝葉12、22、32に対して約180℃の方向にそれぞれ伸びる特性を有している。これにより、2本目および3本目の枝葉12、13、22、23、32、33が主茎4を中心に花房の枝14、24、34が伸びる方向に対して約90℃の方向にそれぞれ伸びる。
そこで、この特性を利用して、第1花房の最も主茎4側に位置する第1番花の開花の3日〜7日後から徐々に、各花房から上方に2本目および3本目の枝葉12、13、22、23、32、33を、下から順に、隣接する主茎4やその枝葉11、12、13、21、22、23、31、32、33に近接する位置まで伸びた段階で、手によって折れない程度の力で東側に向けて強制的に押し込むとともに、1本目〜3本目の枝葉11、12、13、21、22、23、31、32、33を上下複数段(本実施形態においては6段)設けられた載置手段5にそれぞれ載置する。
なお、各載置手段5は、すべてのトマトの主茎4から東側に10cm〜20cm離間した第1の位置と、同様に20cm〜30cm離間した第2の位置とにそれぞれ水耕ベット9と平行かつ水平に1条ずつ設置された2条の紐50によって構成されている。そして、載置手段5は、第1花房の上方1本目の枝葉11に対応する地際部から60〜80cmの高さから第3花房より上方の枝葉31、32、33に対応する110〜130cmの高さまで8〜12cm間隔で設置されている。
すると、2本目および3本目の枝葉12、13、22、23、32、33の先端部は、少なくとも隣接する主茎4の東側に位置しており、確実に、隣接する主茎4によって、第1花房の枝14が伸びる方向に対して約90℃のもとの位置に戻ること、すなわち、第1花房側に戻ることが阻止されつつ、十分に日光を浴びて育成される。
これにより、2本目、3本目の枝葉12、13、22、23、32、33は、その先端部が第1花房から水平方向に離間するように湾曲した状態で育成されるとともに、すべての枝葉11、12、13、21、22、23、31、32、33は、載置手段5に載置されることにより、群落内の通気性を確保した状態で各花房が育成される。
次いで、第3花房の上方の2本の枝葉31、32を残して、2本目の枝葉32と3本目の枝葉33との間の主茎4を摘心して、側芽を摘み取りつつ各花房を育成する。
すると、順次、第1花房〜第3花房において、それぞれ第1番花から茎の先端側の花が次々に開花して、これらの花が受粉等により果実7を実らせる。そして、これらの各段の花房を構成する花から果実7が実ることによって、それぞれ果実7の集合体である第1果房10、第2果房20および第3果房30が構成される。
その後、十分に日光を浴びて生育した果房10、20、30の各果実7を収穫する。
上述のトマトの低段密植栽培方法によれば、複数のトマトの苗を、南北方向に設置された水耕ベット9に、第1花房の枝14が西に向けて水耕ベット9と直交して伸びるように定植して、育成するとともに、主に各花房から上方に2本目および3本目の枝葉12、13、22、23、32、33をそれぞれ東側に向けて強制的に押し込むことにより、すべての枝葉11、12、13、21、22、23、31、32、33を載置手段5に載置したため、すべての枝葉11、12、13、21、22、23、31、32、33ならびに花房およびこれが生育した果房10、20、30に日光を効率的に照射することができる。
このため、枝葉11、12、13、21、22、23、31、32、33の日射量不足や花房および果房10、20、30の日射量不足を原因とする空洞果等の果実7の品質低下、落果等による出荷果数の減少、成熟日数の長期化を効果的に防止することができる。
さらに、トマトの苗を10cm以上の間隔を設けて配置したため、3段又は4段の花房を育成した場合にも隣接する枝葉11、12、13、21、22、23、31、32、33が他の枝葉11、12、13、21、22、23、31、32、33の陰に入り込むことによる内部の風通しの悪化を効果的に抑制することができる。
加えて、各花房の直ぐ上方の1本目の枝葉11、21、31を、載置手段5としての2条の紐50に安定的に載置することができるとともに、2本目および3本目の枝葉12、13、22、23、32、33を第2の位置の紐50に載置することができなくとも、第1の位置の紐50に載置することができる。このため、確実に、枝葉11、12、13、21、22、23、31、32、33の間に空間を設けて通気性を積極的に確保することができる。その結果、葉の病気の発生や各葉の光合成能力の低下による果実7の品質低下をより効果的に防止できるとともに、葉に対する日射量を一段と増加させて、光合成量の減少による果実7の品質低下を一段と抑制でき、さらには、葉の裏面全体に容易にホルモン剤を散布できる等、栽培管理をより効率的に行うことができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に何ら限定されるものでなく、例えば、第1花房より上方に2本目および3本目の枝葉12、13、22、23、32、33を隣接する主茎4でなく、主茎4を支える誘引ひも等によって第1花房側に戻ることを阻止してもよいものである。また、第3花房より上方の2本目の枝葉32と3本目の枝葉33との間の主茎4を摘心するのでなく、同3本目の枝葉33より上方の主茎4を摘心してもよく、さらには、第3花房より上方に3本目の枝葉33を、同枝葉33が隣接する茎4やその枝葉11、12、13、21、22、23、31、32、33に近接する位置に伸びる段階の前に、すなわち、同枝葉33を東側に向けて押し込む前に、主茎4とともに摘心してもよいものである。
次いで、上述の実施の形態に従ってトマトの苗を育成した実施例1と、その比較の対象としての比較例1とを、それぞれ以下に説明する。
[実施例1]
南北方向に設置された湛液式水耕ベット9内に、3月31日に7葉期程度まで生育したトマトの苗を、第1花房の枝14が西に向けて水耕ベット9と直交して伸びるように、12.5cmの間隔で定植した。すると、定植日から7日後の4月7日前後に第1花房の1番花が開花した。
次いで、この1番花の開花から5日後の4月12日から、第1花房より上方に2本目および3本目の枝葉12、13、22、23、32を、下から順に、隣接する主茎やその枝葉に近接する位置まで伸びた段階で東側に向けて押し込むことにより、すべての枝葉11、12、13、21、22、23、31、32を少なくとも隣接する主茎4の東側に位置させる。これとともに、第1の位置をすべての主茎4から東側に15cm離間した位置として、第2の位置をすべての主茎4から東側に25cm離間した位置として、地際部から約70cmの高さから約10cm間隔で約120cmの高さまで2条の紐50を設置した6段の載置手段5を設けた。
次ぎに、定植日から20日後の4月20日から、順次、第1花房の直ぐ上方の1本目の枝葉11から上方の枝葉12、13、21、22、23、31、32を載置手段5に載置した。その際、第3花房より上方に3本目の枝葉33は、未だ隣接する主茎4やその枝葉11、12、13、21、22、23、31、32、33に近接する位置まで伸びていなかった。
次いで、4月25日に第3花房より上方の2本の枝葉31、32を残して、3本目の枝葉33を主茎4とともに摘心した。その後、第2花房、第3花房の花が次々に開花した。次いで、側芽を摘みつつ、第1果房〜第3果房10、20、30の果実7を育成して、収穫した。
[比較例1]
まず、実施例1と同様に、南北方向に設置された湛液式水耕ベット9内に、7葉期程度まで生育したトマトの苗を、第1花房の枝14が西に向けて水耕ベット9と直交して伸びるように、12.5cmの間隔で定植した。
その後、枝葉12、13、22、23、32を東側に向けて押し込むことも、載置手段5を設置することもなく、そのまま育成することにより、同様に第3花房より上方に3本目の枝葉33を主茎4とともに摘心して、第1果房〜第3果房10、20、30の各果実7を育成して収穫した。
すると、比較例1の栽培方法では、トマトの一作の栽培期間が実施例1の栽培期間と比較して5日前後長くなり、空洞果の発生も5%程度増加してしまった。
このことから、実施例1のトマトの低段密植栽培方法によれば、少なくとも果実7の品質低下や成熟日数の長期化を防止できることが判った。
本発明に係るトマトの低段密植栽培方法を説明するための概念説明図である。 図1の要部拡大図である。 トマトの苗を一般的な栽培方法によって育成した場合の特性を示す概念説明図である。
符号の説明
4 主茎
5 載置手段
7 果実
10、20、30 果房
14 第1花房の枝
11、12、13、21、22、23、31、32、33 枝葉
50 紐

Claims (3)

  1. 複数のトマトの苗を、それぞれの主茎から第1花房の枝が同一方位に向けて伸びるように定植した後に、上記第1花房の上方に第2花房が付いた2段の花房、若しくは上記第2花房の上方に第3花房が付いた3段の花房、又は上記第3花房の上方に第4花房が付いた4段の花房を育成することにより、2段〜4段の花房の各花を開花させた後に、当該各花の受粉等により果実を実らせるトマトの低段密植栽培方法であって、
    少なくとも各々の上記花房から上方に2本目および3本目の枝葉を、その先端部が上記花房から水平方向に離間するように湾曲させることを特徴とするトマトの低段密植栽培方法。
  2. 上記トマトの苗を5cm〜20cmの間隔で定植して、上記第1花房が開花した後に、上記各花房から上方に2本目および3本目の枝葉を、上記第1花房から水平方向に離間する方向に向けて押し込み、かつ隣接する主茎やその枝葉によって、上記第1花房より上方の枝葉が上記第1花房側に戻ることを阻止することにより、上記2本目および3本目の枝葉を湾曲させることを特徴とする請求項1に記載のトマトの低段密植栽培方法。
  3. 上記第1花房の上方の全ての枝葉を、水平方向に設置された線状体又は網状体からなる載置手段上に載置したことを特徴とする請求項1又は2に記載のトマトの低段密植栽培方法。
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