JP4966419B1 - 太陽電池パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】太陽電池パネルを定型化して、それを幅方向及び/又は長手方向に繋ぐことにより、太陽電池パネルの形状及び寸法を、各種建造物に合わせることができると共に、太陽電池パネルの強度を増強することができる太陽電池パネルを提供する。
【解決手段】太陽電池モジュールが固定されている甲板部4と、該甲板部の少なくとも一方の端部に下向きに突き出て設けられている側板部5とを有する太陽電池パネル1であって、一方の端部に設けられている側板部5の下端部には、連結部12が形成されており、該連結部12には、他方の端部に向けて半筒形状に突出る湾曲部14が凹んでいる湾曲面を外側に向けて形成されていることを特徴とする太陽電池パネルにある。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池パネル、即ち、ソーラパネルに関し、特に、建築物、船舶、橋梁、塀などの建造物の表面に、特に日当たりの良い表面に、容易に取り付けることができるソーラパネルに関する。また、本発明は、例えば、高速道路等の道路や鉄道等の騒音を遮音又は防音するために設けられる遮音又は防音壁(以下、防音壁という)の壁面に容易に取り付けることができるソーラパネルに関し、特に、防音壁や塀等の天端部に、例えば笠木として、取り付けが容易なソーラパネルに関する。
また、本発明は、幅方向又は長手方向の端部若しくは両端部又は幅方向及び長手方向の両端部に連結部を備え、該連結部を介して幅方向又は長手方向の何れか一方向又は幅方向及び長手方向の両方向に連結可能に構成されており、さらに、幅方向又は長手方向の何れか一方向又は両方向の長さを規定して、標準化、つまり容易にユニット化することができるソーラパネルに関する。
さらに、本発明は、建造物の屋根等の外面に容易に取り付け得ることはもとよりのこと、高速道路等の道路や鉄道等の遮音或いは防音壁の壁面に容易に取り付けることができ、また、該壁面の天端部の場合、例えば、笠木として容易に取り付けることができるユニット化されたソーラパネルに関する。
さらにまた、本発明は、その幅方向及び/又はその長手方向に所定の長さに接続して、取付けが可能であり、更に加えて、互いに接続する両パネル間の傾斜角度を調整して取付けが可能であるソーラパネルに関する。
ソーラパネルは、半導体の光電効果を利用して、太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換するものであり、太陽光を利用する為に、例えば、建造物及び家屋の屋根や、高速道路の道路脇や鉄道の線路脇に設けられている防音壁や建造物の壁面に設けられている。
一般に、太陽電池としては、フレキシブルな薄膜型太陽電池アモルファス(非晶質)シリコン太陽電池、単結晶シリコン太陽電池、多結晶シリコン太陽電池、及びこれらの中の二種のシリコンの混成タイプの太陽電池が使用されている。
これらの中でも、例えば、フレキシブルな薄膜型太陽電池アモルファス(非晶質)シリコン太陽電池は、使用するシリコンの量が少なく、可撓性を有して、軽量で、加工が容易であり、量産化に適しており、割れ等の破損に強く、低コストである等の点で優れているが、太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換する変換効率が低く、また、光劣化し易い等の点で劣っており、このような劣った性質も、例えば、アモルファスシリコン三層セル構造とすることにより改善されており、比較的広汎に使用されている。これに対して、結晶系シリコン太陽電池はアモルファスシリコン太陽電池よりも高価ではあるが、変換効率が高いので多用されている。
特開8−326019号公報
太陽電池パネルは、全天候型の太陽電池とするために、例えば、太陽電池セルの表側の面を保護材で気密に密封し、裏側の面を封止材で気密に密封して、太陽電池モジュールを形成し、さらにこの太陽電池モジューを保持部材に保持して一体に形成されており、建造物の表面には取付け部材を介して取り付けられている。
特に、薄膜型の太陽電池モジュール、例えば、薄膜型のアモルファスシリコン太陽電池モジュ−ルや薄膜型の微結晶タンデム型太陽電池モジュールは、柔軟性に富み、
特に、建造物の表面に取り付けるために、パネル部材に取付けて、建造物の形状に容易に対応できるように形成される。このように、パネル部材に取付けて形成されたアモルファスシリコン太陽電池パネル(アモルファスシリコンソーラパネル)や微結晶タンデム型太陽電池パネルは、建造物の表面の形状に倣って種々の形状及び寸法の板状に形成することができる。そのために、太陽電池パネルは、それを取り付ける建造物の種類やその形状に合わせて、その寸法及び形状を変えて製作されている。
したがって、薄膜型の太陽電池パネルを建造物に取り付ける場合、建造物の種類や形状が異なる毎に、太陽電池モジュール及びパネル部材の形状及び寸法を変えなければならず問題である。
しかも、フレキシブルな薄膜型太陽電池にあっては、簡単な構造で、強度を増強することが難しく問題とされている。
本発明は、フレキシブルな薄膜型太陽電池パネル、例えば、アモルファスシリコン太陽電池パネルや微結晶タンデム型太陽電池パネルにあって、そのパネル部材についてのこのような問題点を解決することを目的としている。
また、本発明は、結晶系シリコン太陽電池にあっても、建造物に取り付けるには、建造物の種類が異なる毎に、結晶系シリコン太陽電池パネルの形状及び寸法を変えなければならず問題である。本発明は、太陽電池パネルのこのような形状及び構造に係る問題を解決することを目的としている。
本発明は、太陽電池モジュールが甲板部に取付けられている太陽電池パネルであって、甲板部と、該甲板部の幅方向の両端部に、該甲板部と一緒に押出し成形されることにより一体に形成され、該甲板部の幅方向の両端部の夫々の端部から夫々下向きに突き出て形成されている側板部とを有しており、該側板部の夫々は、把持部及び該把持部の下方に形成されている連結部を有しており、夫々の把持部は、その下側に、上部及び下部押さえ板部材を有するコの字型の太陽電池パネル押さえ具の下部押さえ板部材の差込み用の溝状の凹部が形成されており、太陽電池モジュールの幅方向両端部は、夫々、甲板部の対応する把持部上に配置されて、前記コの字型の太陽電池パネル押さえ具の下部押さえ板部材を前記溝状の凹部に差込んで、該コの字型の太陽電池パネル押さえ具の上部及び下部押さえ板部材間に把持部と共に挟持されており、前記溝状の凹部下方に形成されている前記連結部には、甲板部の対向する他方の端部に向けて外側湾曲面が突出ている半筒形部がその凹んでいる内側湾曲面を外側に向けて形成されており、隣合う太陽電池パネルの連結時において、隣合う太陽電池パネルの連結部半筒形部は、組合わさって筒形部を形成し、この形成された筒形部は、その外側に被せられた筒形の定着具により固定されていることを特徴とする太陽電池パネルにあり、また、本発明は、太陽電池モジュールが甲板部に取付けられている太陽電池パネルであって、甲板部と、該甲板部の幅方向の両端部に、該甲板部と一緒に押出し成形されることにより一体に形成され、該甲板部の幅方向の両端部の夫々の端部から夫々下向きに突き出て形成されている側板部とを有しており、該側板部の夫々は、把持部及び該把持部の下方に形成されている連結部を有しており、夫々の把持部は、その下側に、上部及び下部押さえ板部材を有するコの字型の太陽電池パネル押さえ具の下部押さえ板部材の差込み用の溝状の凹部が形成されており、太陽電池モジュールの幅方向両端部は、夫々、甲板部の対応する把持部上に配置されて、前記コの字型の太陽電池パネル押さえ具の下部押さえ板部材を前記溝状の凹部に差込んで、該コの字型の太陽電池パネル押さえ具の上部及び下部押さえ板部材間に把持部と共に挟持されており、前記溝状の凹部下方に形成されている前記連結部には、甲板部の対向する他方の端部に向けて外側湾曲面が突出ている半筒形部がその凹んでいる内側湾曲面を外側に向けて形成されており、隣合う太陽電池パネルの連結時において、隣合う太陽電池パネルの連結部半筒形部は、組合わさって筒形部を形成し、この形成された筒形部は、その外側に被せられた筒形の定着具により固定されており、この定着具により固定された筒形部は、その筒形の定着具ごと、一方の側が湾曲面に形成されている取付け部材の溝孔内に、該溝孔の湾曲面に定着具の筒形の湾曲部を配置されて構造物に取付け可能に形成されていることを特徴とする太陽電池パネルにある。
本発明において、太陽電池パネルの連結部に設けられる半筒形部は、その外側湾曲面が、パネルの一方の端部から他方の端部に向けて膨出して形成されており、その内面は、パネルの外側に向けて開口する凹面に形成することができる。また、本発明においては、隣合う半筒形部は、連結の際に、合わさって筒形部を形成することができる。そして、この形成された筒形部の下端部には、その全長に亘って、溝孔状の切欠き部が形成されるようにすることができる。また、本発明においては、太陽電池パネルの連結部に設けられる半筒形部は、半円筒形状のものとすることができる。この場合、連結する半円筒形部同士は、その内面を向かい合わせて連結して、中空円筒部を形成する。また、本発明においては、この形成された円筒部の下端部には、その全長に亘って、溝孔状の切欠き部を形成することができる。また、本発明においては、隣接する太陽電池パネルの隣合う連結部の半筒形部は、その内面が、互いに向き合っており、互いに面対称に形成することができる。また、本発明においては、連結時において、隣合う半筒形部が組合わせて形成された筒形部は、その外側に、断面が一部切り欠かれた環状の筒形の定着具を被せて固定することができ、この定着具により固定することにより、筒形部を補強することができる。そして、この定着具により固定された筒形部は、その筒形の定着具ごと、一方の側が湾曲面に形成されている取付け部材の溝孔内に挿入して、該溝孔の湾曲面に定着具の筒形の湾曲面が接するように取付け部材の溝孔内に配置して、構造物に取付け可能に形成することができる。さらに、本発明においては、半筒形部の凹部は、連結時に形成される筒形部において、内部中空部を形成する。本発明においては、この中空部に軸棒部材を挿通して、筒部を補強することができる。また、筒形部の内部中空部は、雨水を流す樋として使用することもできる。太陽電池パネルの連結部の半筒形部を半円筒形に形成することができる。この場合、連結する半筒形部同士は、半筒形部の凹部を同一の軸棒に対して、対向する側において嵌合させて、円筒体部を形成させて連結することができる。さらに、本発明においては、太陽電池パネルの連結により形成される連結部の円筒部内面には、軸棒部材が容易に回転しないように、長手方向に延びる凸条(又は凹条)を形成し、これに組み合わさるように、これと対応して、軸棒部材外面に、長手方向に延びる凹条(又は凸条)を形成することができる。さらにまた、本発明においては、湾曲部を連結させて形成された円筒部の外周に、長手方向に延びる山形の凸条又は凹条を形成し、これに組み合わさるように、これと対応して、定着部材内面に長手方向に延びる山形の凸条又は凹条を形成することができる。
本発明において、太陽電池パネルは、太陽電池モジュール及び該モジュールを取り付けるパネル部材について、幅方向の長さ及び/又は長手方向の長さを、標準化、つまりユニット化することができる。この場合、標準化つまりユニット化された太陽電池モジュールを、同じく標準化つまりユニット化されたパネル部材に、例えば断面「コの字」形の挟持具等の取付け部材により取付けることができる。このように、太陽電池モジュールやそれを取付けるパネル部材を標準化つまりユニット化することにより、太陽電池モジュールのパネル部材への取り付け作業を簡単化し、且つ容易なものとすることができ、延いては、太陽電池パネルの取り付け作業を簡単化し、且つ容易なものとすることができる。
また、本発明において、太陽電池パネルは、断面形状で、平板状又は湾曲する板状に形成され、さらに、その幅方向若しくは長手方向又は幅方向及び長手方向に連結部を備えるので、太陽電池パネルを取り付ける建造物の寸法に合わせて、該太陽電池パネルを、幅方向又は長手方向又は幅方向及び長手方向に、目的の長さになるように適宜の個数繋いで、取付けることができる。
本発明によると、太陽電池モジュール、該モジュールを取り付けるパネル部材及び太陽電池パネルは、標準化され、つまりユニット化されて一定の形のパネル部材に形成されるので、量産が可能となり、製作費用を低減することができ、安価な太陽電池パネルを提供することができる。
また、本発明おいて、太陽電池パネルは、標準化され、ユニット化されているので、建築物、橋梁、塀等の建造物の屋根や壁面の頂部及び壁面などの種々の寸法の物への取り付けに対応することが容易となる。
本発明において、太陽電池パネルには、太陽電池パネルを連結するための半筒形の連結部が設けられている。互いに隣接する複数の太陽電池パネルを連結するときは、その隣接する複数の太陽電池パネルの端部に設けられている連結部の半筒形の湾曲部の開口を向かい合わせに組み合わせて筒形部を形成し、この形成された筒形部を、例えば外側から締め付け具等の定着具により、外側から固定することにより、複数の太陽電池パネルを組み立てて、所定の幅及び長さを有する太陽電池パネル組み立て体を形成し、太陽電池パネル組み立て体を、取り付け具を介して建造物の壁面上に固定することにより取り付けることができる。
また、本発明において、太陽電池パネルを幅方向に連結する場合には、太陽電池パネルの半筒形の湾曲部を軸棒部材に双方から嵌合させて連結させると、太陽電池パネルの連結作業がし易くなる上に、太陽電池パネルの連結部を補強することができるので好ましい。また、本発明において、太陽電池パネルを長手方向に連結する場合には、太陽電池パネルの連結部の筒形部端部を突き合わせ、その突き合う部分を、外側から締付け具等の固定具で確りと覆って、補強すると共に固定して、連結することができる。さらに、本発明において、太陽電池パネルを建造物の屋根や頂部に、例えば、笠木として取り付ける場合には、連結する二つの薄膜型太陽電池パネルを、互いに対向する端部に設けられている連結部の半筒形状の湾曲部を、笠木に倣った適宜の角度で突き合わせて連結して、筒形部を形成し、この形成された筒形部を外側から締め付け連結固定する締付け具等の固定具により、外側から固定することにより、太陽電池パネルを、建造物の屋根や頂部上に、その屋根や頂部に倣った傾斜角度で幅方向に連結して、笠木として簡単かつ容易に取付けることができる。この場合、形成された筒形部内側の中空部は、例えば、太陽電池パネル間の隙間や連結部間の隙間などから洩れた雨水等を排出する樋として使用することができる。また、太陽電池パネルを笠木として取り付けるときに、前記形成された筒形部の中空部内に軸棒部材に装着させて、さらに、笠木に倣った適宜の角度で突き合わせて連結させて形成した筒形部を、締付け具等の固定具により外側から締付け且つ支えて固定すると共に補強して、連結部を強固にし、且つ水密にすることができる。
本発明において、連結部には、平面部と、筒をその軸線に沿って二分割した形状の、所謂、半筒形状の湾曲部が形成されており、湾曲部は、その半筒形部の凹んだ内面を外側に向けて設けられている。該半筒形状の湾曲部は、連結時に、半筒形部が向かい合わせに合わさって筒形部を形成する。本発明においては、この形成された筒形部に弾性を付与するために、該筒形部の下端部には、連結した際に、筒形部に切り欠き溝孔が形成するのが好ましい。この場合、連結部の半筒形の下端部は、連結部の平面部の延長平面より内側で切り欠いて形成される。このように、本発明においては、連結時に形成された筒形体部、即ち筒形部は、例えば外側から締付け具等の定着具を装着して締付けることにより、外側から確固と固定することができ、連結作業を簡単かつ容易に行うことができる。また、前記筒形部の中空部に軸棒部材を挿通し、この軸棒部材が挿通された筒形部に、外側から締付け具等の定着具を装着して、該軸棒部材に、外側から確固と固定することができ、該軸棒部材を介して、連結作業を簡単かつ容易に行うことができる。
また、本発明において、甲板部(天板部)の端部には、下方に向けて側板部が設けられており、該側板部の連結部の上方外面部には、断面「コの字」型の押さえ具の下側の板片部材の差し込み用の溝状の凹部が形成されており、前記甲板部の上面端部から該溝状の凹部に至る部分は、断面「コの字」型の押さえ具により、太陽電池モジュールを把持する太陽電池モジュール把持部となっている。
このように、本発明においては、パネル部材の側板部に、断面「コの字」型の押さえ具の下側の板片部材の差し込み用の溝状の凹部が形成されているので、パネル部材の甲板部上に、例えば、フレキシブルな薄膜型太陽電池モジュールを配置し、該太陽電池モジュールの両端縁部を、夫々、断面「コの字型」の挟持具等の押さえ具の上側の板片部材により押さえ、該挟持具の下側の板片部材をパネル部材の側板部の溝状の凹部に差し込んで、把持部上に配置されている太陽電池モジュールの両端縁部と、夫々対応するパネル部材の側板部の把持部とを、断面「コの字」型の押さえ具の上側の板片部材と下側の板片部材の間に一緒に挟んで、パネル部材の甲板部上に固定して取付けることができる。以上のように、本発明においては、太陽電池モジュールをパネル部材に取り付ける作業が、簡単かつ容易である。
本発明の一実施例の太陽電池パネルの概略の正面断面図である。 図1に示す実施例の太陽電池パネル同士を幅方向の端部において連結した事例についての概略の部分正面断面図である。 図1に示す実施例における太陽電池パネルと相違して、連結部に凹凸を設けた太陽電池パネルの概略の正面断面図である。 図2に示す実施例の太陽電池パネル同士を、幅方向に互いに傾斜して連結する事例を示す概略の部分正面断面図である。 本発明の他の一実施例の太陽電池パネルの複数個を幅方向に連結した事例の幅方向端部分を中心に示す概略の部分正面断面図である。 図1及び図3に示す実施例における太陽電池パネルと相違する太陽電池モジュールの取り付け構造を有する太陽電池パネルを示す概略の正面断面図である。 本発明の一実施例における、二つの太陽電池パネルを幅方向に連結した太陽電池パネルを取付け具を介して建造物に取付け固定するのに使用される取付け部材の概略の部分正面断面図である 二つの太陽電池パネルが幅方向に互いに傾斜して連結された山形の太陽電池パネルを取付け具を介して建造物に取付け固定するのに使用される取付け部材の概略の正面断面図である。 図2に示す実施例の幅方向に連結した太陽電池パネル同士を長手方向に連結した事例について、棒部材を除き、連結部の筒形部の最大径の部分で破断して連結部の概略を示す部分底面断面図である。
本発明において、太陽電池の用語は、薄膜型アモルファス(非晶質)シリコン太陽電池、薄膜型の微結晶タンデム型太陽電池、単結晶シリコン太陽電池、多結晶シリコン太陽電池、CIGS系太陽電池、CdTe太陽電池、有機薄膜太陽電池、及び多接合太陽電池、アモルファスと単結晶シリコンを積層したシリコン系太陽電池(HIT太陽電池)などこれらの中の二種類を組み合わせた混成タイプの太陽電池を意味する。
一般に、単結晶シリコン太陽電池、多結晶シリコン太陽電池及びこれらの混成タイプのシリコン太陽電池は、柔軟な性質を有する点を除いて、その使用態様は、フレキシブルな薄膜型の太陽電池と同様であるといえる。
したがって、本明細書においては、太陽電池パネルについては、フレキシブルな薄膜型の太陽電池パネル、例えば、薄膜型のアモルファス(非晶質)シリコン太陽電池パネル又は薄膜型の微結晶タンデム型の太陽電池パネルを中心に説明するが、本発明において、太陽電池は、フレキシブルな薄膜型の太陽電池に限定されるものではなく、単結晶シリコン太陽電池、多結晶シリコン太陽電池、及び混成タイプの太陽電池をも包含するものである。
本発明において、太陽電池モジュールが固定される甲板部と、該甲板部の少なくとも一方の端部又は対向する両端部から、該甲板部に対して下方に突き出て、端部に連結部が形成されている側板部とを有するパネル部材と、前記太陽電池モジュールを甲板部に固定するための固定手段とを備えている。
本発明において、太陽電池パネルは、例えば、高速道路等の道路や鉄道等の遮音又は防音壁やその他の壁の頂部に笠木として使用することができる。しかし、高速道路等の道路や鉄道等の遮音又は防音壁の頂部以外の壁面や建造物の屋根や壁にも使用することができる。
本発明において、太陽電池パネルは、このように多目的用とするために、例えば、アモルファスシリコン太陽電池モジュールや微結晶タンデム型の太陽電池モジュールを使用して、フレキシブルな薄膜型太陽電池パネルとすることができ、平面、湾曲面等の種々の断面形状の面に適用可能に形成され、種々の大きさで標準化されるのが好ましい。
本発明において使用する用語の「笠木」は、本来は板塀等の塀の頂部に配置される所謂笠木を意味するが、これに限定されるものでなく、これに類して囲壁の頂部に配置することができる。例えば高速道路等の道路や鉄道等の遮音又は防音壁やその他の壁の頂部への使用態様を包含し、笠木の上に乗せる所謂「冠瓦」としての使用態様をも包含する。
本発明の太陽電池パネルにおいては、幅方向若しくは長手方向、又は幅方向及び長手方向の両端部に、下向きの側板部を設け、夫々の側板部の下部又は下端部には、連結部を設けることができる。
本発明においては、連結部に連結用の半筒形部が、筒形状に凹んだ面を外側に向けて形成されている。本発明は、連結時に、半筒形部の筒形状に凹んだ面を向かい合わせに突き合わせて連結し、連結部分を筒形に形成し、この連結により形成された筒形部を、外側から締付け具で締付けて固定することにより、連結を確実にすることができる。
本発明において、連結部に形成される連結用の半筒形部を、半円筒形状とする場合には、半円筒形状に凹んだ面を外側に向けて連結部を形成するので、凹んだ面を向かい合わせて隣接する前記太陽電池パネルの連結部の連結は、半円筒形状の凹んだ面を向かい合わせに突き合わせて行なわれる。この連結により、連結した部分は、中空円筒形に形成される。この連結部分の中空円筒体部を外側から締付けて固定するように、その外側に、例えば、断面形状が開環状の輪形の弾性体又は円筒形に湾曲したバンド等の締め具を取付けて、確実に固定することができる。
以上のように、本発明においては、太陽電池パネルの連結部の半筒形部は、合わさって、筒形部を形成する。このように形成された筒形部は、その外側に断面形状が開環状の筒形弾性体、筒形に湾曲したバンド等の締め具を装着して、確実に固定されるものであるから、断面形状が半円形状に限られることなく、断面形状が半多角形状の半筒形等の種々の形状とすることができる。また、半筒形部の湾曲面は、粗面とすることができ、又は長手方向に延びて凸条若しくは凹条が形成された面とすることができる。
本発明においては、太陽電池モジュールは、パネル部材の甲板部に、例えば、断面「コの字」形の金属性の挟持具等の押さえ具又は止め具(以下、押さえ具という)を介して取り外し可能に固定することができる。
本発明において、太陽電池モジュールを取り付けるパネル部材としては、アルミ押出し材が使用される。アルミ押出し材は、軽量で、耐候性及び耐食性に優れており、運搬がし易いので好ましい。本発明においては、パネル部材をアルミ押出し材とするときは、該甲板部の、例えば幅方向の両端部に側板部を形成し、連結部を形成すると、長手方向の軸線を中心に左右対称形となり、押出し成形により、所定の長さに形成できるので好ましい。
また、本発明においては、太陽電池モジュールを取り付けるパネル部材としては、アルミ押出し材に代えてプラスチック押出し材とすることができ、又はプラスチック射出成形体を使用することができる。板状のプラスチック成形体としては、アルミ押出し材と同様に、耐候性及び耐食性に優れ、機械的強度が大きいものが使用される。
本発明においては、例えば、薄膜型の太陽電池モジュールを使用した場合、薄膜型の太陽電池モジュールは、その端の部分を押さえ具によりパネル部材に押さえ付けて固定することができる。この場合、押さえ具としては、弾力性を有し、耐候性及び耐食性に優れ、機械的強度が大きい金属材料製とすることができ、また、金属材料製以外の弾性材料製の断面「コの字」形の押さえ具を使用することができる。また、弾力性を有し、耐候性及び耐食性に優れ、機械的強度が大きい断面「コの字」形の押さえ金具を使用して、太陽電池モジュールをパネル部材の甲板部に取り付けるので、取り付け及び取外し作業工程が簡単になる。特に、断面「コの字」形の挟持具等のおさえ金具を使用して太陽電池モジュールを甲板部に取付ける場合、断面「コの字」形等の押さえ金具の上側の板片部材で太陽電池モジュールの縁部上面を押さえ、該押さえ金具の下側の板片部材を、パネル部材の側板部の把持部下方の差込溝内に差し込み固定するので、押さえ金具の上側の板片部材と下側の板片部材の間に、太陽電池モジュールとパネル部材の把持部を一緒に挟持することとなり、このようにして、太陽電池パネルは、太陽電池モジュールをパネル部材の把持部に圧着することにより組み立てることができる。
本発明において、パネル部材の把持部は、側板部に、コの字型の押さえ具の下側の板片部材が差込可能の溝状の凹部を設け、該凹部の上方に突き出るようにして形成することができる。このように溝の上部に形成される把持部は、押さえ具により太陽電池モジュールの端部を挟持した時に、断面コの字型の挟持具等の押さえ具の端面が側板部の側面から突き出ないように、押さえ具に挟持される把持部の端部は、側板部の側面より内側に後退して形成されるのが好ましい。
本発明において、連結した太陽電池パネルは、太陽電池パネルの取付け用板部材に装着し、太陽電池パネルが装着された取付け用板部材を、釘、ねじ、ボルトその他の取り付け具で建築物や構造物等の建造物に固定することにより、取付けることができる。この場合、前記取付け用板部材には、連結した太陽電池パネルの連結部の筒形部の装着用窪み、又は溝が形成されるのが好ましい。この場合、前記取り付け用板部材の窪みの一方の側の壁面には、太陽電池パネルの連結部の筒形部の湾曲面に接して収容できるように、例えば、断面形状で半円形状の凹部を形成し、他方の壁面は、前記一方の壁面から、収用される太陽電池パネルの連結部の半筒形部より大きな寸法の間隔を以て平面状に形成することがこのましい。また、前記取付け用板部材には、前記窪み内に収められた太陽電池パネルの連結部の筒形部の湾曲面を該窪みの凹部湾曲壁面に押さえ付けて固定することができるように、筒形部の湾曲面を押さえ付けるための押さえ付け部材を設けることができる。この場合、該押さえつけ部材には、前記取付け用板部材の窪みと対称的な断面形状の窪みを有するものとすることができる。このようにすると、互いに横方向に位置をずらすことにより、前記板部材の窪みと押さえつけ部材の窪みが補完し合って、太陽電池パネルの連結部の半筒形部に密着して固定できるので好ましい。この場合、取り付け用板部材の窪みと押さえ付け用板部材の窪みとを、同一形状に形成すると、一方の板部材を裏返して押さえ付け用板部材とし、両板部材を重ね合わせて使用することができる。また、この他に、ばね等を備えて押さえ付け部材を形成して、弾性による押さえが可能にすることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施例を説明するが、本発明は、以下の説明及び例示により何ら限定されるものではない。
図1に示す実施例において、太陽電池パネル1は、太陽電池モジュール2をパネル部材3に取り付けて形成される。
本例において、パネル部材3は、上面部に、太陽電池モジュール2を取り付けるための甲板部4が形成されており、該甲板部4の対向する両端部には下方に肉厚の側板部5が形成されている。本例において、太陽電池パネル1の端部に形成された肉厚の側板部5は、太陽電池パネル1を補強して、太陽電池パネル1の強度を増強するものであり、側板部5の形状及び構造を適宜選択することにより、太陽電池パネル1の強度の増強を図ることができる。
甲板部4の端部は肉厚に形成されており、この肉厚部は、太陽電池モジュール2を固定するために使用される挟持具等の押さえ部材6を取付けるための把持部7として使用される。本例において、太陽電池モジュール2は、例えば、断面コの字型を有する挟持具等の押さえ部材6により挟まれて、把持部7に固定される。本例においては、断面コの字型を有する挟持具を、太陽電池モジュール2の押さえ部材6として使用して、太陽電池モジュール2を把持部7に確りと固定するために、該把持部7の下には、断面コの字型を有する挟持具6の下側挟持片部8を差込むための溝状の凹部9が形成されている。
本例において、パネル部材3は、以上説明したように構成されているので、太陽電池モジュール2をパネル部材3に取付ける場合には、太陽電池モジュール2を、パネル部材3の甲板部4の上に載せ、太陽電池モジュール2の縁部10を、把持部7の上の甲板部4の把持部7の上に重ね合わせ、その重ね合わされた太陽電池モジュール2の縁部10の上を、前記断面コの字型の挟持具6の上側の挟持片部11で押さえ、他方、下側の挟持片部8を溝状の凹部9内に差し込んで、挟持具6を把持部7に取付けて、挟持具6の上側の挟持片部11と下側の挟持片部8の間に太陽電池モジュール2の縁部10を把持部7と一緒に挟持して、太陽電池モジュール2をパネル部材3の甲板部4上に固定する。このように、本例においては、太陽電池モジュール2のパネル部材3の甲板部4上への固定作業を、甲板部4の両端に形成されている把持部7において行うことができる。
本例においては、太陽電池パネル1は、形状及び寸法を標準化すると使用し易くなるので好ましい。このように、その形状及び寸法が標準化された太陽電池パネル1は、例えば、幅方向に複数個を接続して、望む長さの幅にして使用することができる。この場合、太陽電池パネル1を取付けるパネル部材3の幅方向の両端部下方に設けられている側板部5下端部に、即ち、把持部7の溝状の凹部9の下方に、隣接する太陽電池パネル1との連結用の連結部12が形成される。この連結部12は、パネル部材3の他端に向けて、即ち内側に向けて例えば半円筒状に湾曲しており、その半円筒形の凹んだ内面13を外側に向けて形成される。本例においては、前記半円筒形状の連結部12の上方には平面部15が形成されている。互いに隣接する太陽電池パネル1は、その連結部12の凹んだ内面13を互いに向かい合わせに組合わせて連結させるために、面対称に形成されるのが好ましい。本例においては、太陽電池パネルは、側板部5に形成された半円筒形状の連結部12により、補強されるので、強度はさらに増強される。
本例の太陽電池パネル1には、そのパネル部材3の甲板部4の下側に突き出て溝部16が形成されており、太陽電池パネル1に必要な配線を溝部16内に収容することができるので、配線を露出させることを避けることができる。また、本例においては、パネル部材3は、この溝部16の形成により長手方向の強度を増強することができる。
図2は、図1の太陽電池パネル1を連結部12を介して連結した事例について、連結部を中心に示す部分正面断面図である。
図2に示す互いに隣接する太陽電池パネル1には、互いに向かい合う側板部5の下方に連結部12が形成されている。該連結部12は、垂直な平板状に形成されている平面部15の下方に、例えば半円筒形状に湾曲して形成され、その湾曲した裏側の凹んだ内面13を外側に向け、内側に向けて半円筒形状に膨出して湾曲面14が形成されている。本例においては、連結部12は、断面が半円形の半円筒に形成されているが、断面が楕円形や多角形状の半筒状に形成することもできる。また、連結部12は、全長に亘って連続して形成することができるが、長手方向に断続的に複数個形成するようにしてもよい。
本例においては、前記側板部5において、半円筒形状の連結部12の上方は、平板部分となっており、この平板部には平坦部即ち平面部15が形成されている。太陽電池パネル1の半円筒形状の連結部12は、その形状及び大きさが、一律に同一に形成されているので、互いに連結する太陽電池パネル1の半円筒形状の連結部12の形状及び大きさは同じになり、且つ互いに内面を向かい合わせて配置されることになって、面対称に形成され、夫々の半円筒形状の連結部12の中心を合わせ、その凹んだ内面13を向かい合わせに組み合わせて連結して、円筒体部19を形成する。この形成された円筒体部19の表面上に、断面形状が一部開環されている環状体の締め付け具20を嵌着して、隣接する太陽電池パネル1、1を確りと連結する。
この場合、太陽電池パネル1は、その半円筒形状の連結部12の形状及び大きさが標準化されて形成されているので、例えば、連結用の共通の丸棒部材22を円筒形状の連結部12の中空部に装着して使用することができる。この場合、連結する太陽電池パネル1の半円筒形状の連結部12の夫々を、丸棒部材22に対し、向かい合う側から嵌着して中空円筒体部19を簡単且つ容易に形成することができ、このようにして形成された、中空円筒体部19の上に、環状体の締め付け具20を嵌着して、隣接する太陽電池パネル1、1を簡単且つ容易に連結することができる。
更に本例においては、太陽電池パネル1の半円筒形の連結部12には、下方端部が、平面部15から下方に垂直に伸びる延長線より内側に位置するように、切り欠くことにより切り欠き部17が形成されており、太陽電池パネル1の連結時には、双方の切り欠き部17により、中空円筒体部19の下端部に溝孔部18が形成される。
本例においては、太陽電池パネル1の連結時には、連結部12の下端部には、溝孔部18を有する円筒体部19が形成される。中空の円筒体部19において、その溝孔部18を形成する下方端部は、自由端部であって可動であり、これにより弾性が発揮されるので、形成された円筒体部19上に、例えば、断面形状が一部開環している環形状の締付け具20を嵌着する作業が容易になる。また、中空の円筒体部19が弾性を有するので、締付け具20による連結部の固定を安定させ、確りと連結させることができる。
本例において、隣接する太陽電池パネル1を連結させる際に、隣合う連結部12の半円筒状の連結部12は、その凹んだ内面13を互いに向かい合わせに組合わせて中空の円筒体部19を形成し、その上に、例えば、断面形状が一部開環している環状の締付け具20を嵌着して、太陽電池パネル1を連結する。
本例において、このように太陽電池パネル1を連結するが、それには、太陽電池パネル1の半円筒形状の連結部12を、連結する太陽電池パネル1の半円筒形状の連結部12の形状及び大きさと同じに形成し、且つ中心21が重なるように、連結する半円筒形状の連結部12と、面対称に形成して、互いに連結する半円筒形状の連結部12の中心21が合致するように組み合わせることが必要である。
本例においては、以上説明したように、太陽電池パネル1の互いに連結可能の連結部12の半円筒形部は、共に、形状及び大きさが同じに形成され、且つ中心21が重なるように、互いに面対称に形成される。
したがって、太陽電池パネル1を連結するに当たっては、夫々の半円筒形状の連結部12の中心21を合わせて円筒体部19を形成することが容易となり、太陽電池パネル1同士の連結作業を簡単且つ容易にすることができる。
また、太陽電池パネル1を連結するに当たって、連結用の共通の丸棒部材22を使用すると、夫々の半円筒形状の連結部12の内面13を、連結用の共通の丸棒部材22に、向かい合う側から嵌着させて、夫々の湾曲部の中心21を合わせて円筒体部19を形成することができるので、太陽電池パネル1の連結作業が簡単且つ容易となり、太陽電池パネル1の連結を簡単且つ容易に行なうことができる。
本例においては、さらに、このように形成された円筒体部19上に、断面形状で一部開環している環状の締付け具20を嵌着して、太陽電池パネル1の連結を更に強固にすることができる。
また、本例においては、連結作業がし易くなるように、例えば、互いに常時接触し合うようにして、半円筒形状の連結部12の上端部に、例えば、雌雄型の継ぎ手部(図示されていない)を形成することができる。
本例において、連結用の共通の丸棒部材22を使用する事例を示したが、連結用の共通の丸棒部材22を使用しないで、締付け具20により、円筒体部19を締め付け固定することにより、太陽電池パネル1の連結を簡単且つ容易に行なうことができる。
図3に示す実施例の太陽電池パネル1は、図1に示す実施例における太陽電池パネル1と対比して、半円筒形状の連結部12の膨出する側の湾曲面14に突条23を形成した事例であり、湾曲面14に突条23が形成されている点でのみ相違し、それ以外は同一である。
本例においては、湾曲面14に形成された突条23に合わせて、環状の締付け具20の内面に凹条24が形成される。したがって、環状の締付け具20の内面の凹条24を、連結部12の湾曲面14の突条23に合わせて装着するにことにより、円筒体部19を締付け固定したときに、締付け具の回転を防止して、太陽電池パネル1の安定した連結を維持することができる。
また、本例においては、中空円筒体部19の湾曲面14と締付け具20の内面との間の凹凸に替えて、中空円筒体部19の湾曲面14と締付け具20の内面との間の摩擦を大きくすることにより、締付け具の回転を防止することができる。
図4に示す実施例は、共に図1に示されている二個の太陽電池パネル1を、例えば、幅方向で、互いに向かい合う方向に立ち上げて、互いに突き合って山形に連結させて形成された、例えば笠木用の山形の太陽電池パネルの連結部を中心に示す概略の正面断面図である。
本例において、連結される二つの太陽電池パネル1は、図1に示されるように、夫々、太陽電池パネル1の甲板部4の幅方向両端部に、例えば下端部に連結部12を有する側板部5が形成されている。
本例において、二個の太陽電池パネル1を幅方向に山形に連結させる場合、連結する夫々の太陽電池パネル1は、その半円筒形状の連結部12の形状及び大きさが同一に形成され、且つ該連結部12の中心21が重なり合うように、互いに面対称に形成され、且つ連結する半円筒形状の連結部12の夫々の中心21が合致するように形成されている。
このように夫々の半円筒形状の連結部12の中心21を合致させて、二個の太陽電池パネル1を山形に連結し、双方の半円筒形状の連結部12により円筒体部19を形成し、この形成された円筒体部に、例えば、断面形状で一部開環している環状の締め付け具20を被せることにより円筒体部を安定させることができ、これにり、安定した山形に連結することができる。
図2に示す実施例において開示したように、太陽電池パネル1は、その連結時に、二つの断面半筒形状の連結部12の凹んだ内面13を、向かい合わせて、夫々の連結部12の中心を合わせて組み合わせることにより、筒形体部19を形成して連結する。この形成された筒形体部19の中空の内部空間16には、共通の連結棒22を挿通させることにより、夫々太陽電池パネル1を、所定の角度傾斜させて、又は平面状に並べて、連結させることができる。このようにして形成された筒形体部19の外側には、例えば、断面形状が一部開環している環状の締付け具20を被せたり又は嵌め込むことにより、筒形体部19は、連結棒22を中心にして安定した状態に連結させることができ、安定した連結が可能となり、二つの太陽電池パネル1を所定の角度傾斜させた連結や平面状に並べた連結を、簡単な作業で容易に行うことができる。
本例においては、二つの太陽電池パネル1の傾斜した連結や平面状に並べた連結を、さらに、安定させるために、筒形体部19の外面には、締め付け具20が嵌め込まれるが、より安定させるために、例えば、筒形体部19の外面に、断面山形の凸条23を複数形成し、これに合わせて、締付け具20の内面にも、筒形体部19の断面山形の凸条23に合わせて、断面山形形状の凹条24を形成し、連結時に筒形体部19の外面の例えば凸部と締付け具20の内面の凹部とを嵌合させて、筒形体部19の外面に対する連結を確固とさせることができ、連結が外れることを防止することができる。
本例は、以上のように構成されているので、連結された二つの太陽電池パネル1は、建築物や構造物等の建造物の太陽電池パネル取付け部(図示されていない)に、その形状に合わせて、例えば、傾斜角度に応じた山形形状に、又は平面状に並べて連結することができる。二つの太陽電池パネルの連結状態をさらに安定させるために、連結して形成された筒形体部19の中空部に、複数の連結棒22を挿通又は装着させることができ、さらに連結を安定させるために、連結により形成された筒形体部19の外側に、一部切り欠かれている筒形又は環状の弾性材料製の締付け具20を、その複数の凹条24を、筒形体部19の表面の対応する複数の凸条23に合わせて、嵌め込んで、筒形体部19に締付け具20を回転などを防止して、確りと固定することができ、締付けを安定させることができる。
本例において、互いに突き合わせて山形に連結された太陽電池パネルの頂部では、隙間が形成されるから、連結時に形成された筒形体部19内に雨水が侵入することになるが、連結時に形成された筒形体部19内は中空に形成されており、これに流れ込む雨水を流すことができ、樋として活用することができる。
本例において、以上のように形成された太陽電池パネル1は、適宜の取付け手段により、建築物や建造物に取り付けられる。
図5に示す実施例は、図1及び図2に示す太陽電池パネルとは異なる幅方向端部用のパネル部材を連結した事例を示す正面断面図である。
本例においても、パネル部材25は、図1及び図3に示される実施例の太陽電池パネル1と同様に、標準化されており、例えば、幅方向に連結して使用される。
太陽電池パネル1とパネル部材25の幅方向の連結は、図2に示す実施例に示した幅方向の連結の態様に従っている。
太陽電池パネル1に取りつける際に、端部に位置する太陽電池パネル25は、その幅方向の端部に太陽電池パネル部材1を連結して、太陽電池パネル1の補強等を図るものであり、本例はその一態様を示すものである。
本例において、パネル部材25は、端部専用に形成されるものであり、図1に示される太陽電池パネル1に比して、甲板部が肉厚に形成されており、太陽電池モジュール用把持部は何れの側にも設けられておらず、太陽電池パネル1が連結する側の端部26にのみに、連結部12を備える側板部5が設けられている点で相違する。
本例において、パネル部材25は、太陽電池パネル1に連結する側(図5において右側、以下同じ)の側板部5に、平面部15が形成され、それに続いて連結部12が設けられている。パネル部材25の連結部12は、連結しない側(図5において左側、以下同じ)に向けて突き出るように湾曲して、例えば半円筒状に形成されている。したがって、連結部12は、半円筒状に凹んだ内面13を連結する側に向けて、形成されている。
本例においても互いに連結する双方の半円筒形状の連結部12の接触を良好にするために、半円筒形状の連結部12の上方には、連結する側に向けて平坦部又は平面部15が形成されている。互いに連結する半円筒状の連結部12は、その形状及び大きさを揃えて同じに形成されており、且つ該湾曲部の中心21が重なるように、互いに面対称に形成されている。
本例においても、連結部12は、実施例1の連結の事例と同様に、連結する半円筒形状の連結部12の夫々の中心21が合致するように組み合わせて連結される。
また、連結時に前記湾曲部が組み合わされて形成される中空円筒体部19の下端部18には、双方の切り欠きによりが溝孔部18が形成されており、中空円筒体部19には、これにより弾性が付与される。
本例においても、連結により形成された筒形体部19の外側に、一部切り欠かれている筒形又は環状の弾性材料製の締付け具20を、その複数の凹条24を、筒形体部19の表面の対応する複数の凸条23に合わせて、嵌め込んで、筒形体部19に締付け具20を回転などを防止して、確りと固定することができ、締付けを安定させることができる。
図6に示す実施例は、図1乃至図4に示す太陽電池パネルとは異なる太陽電池パネル部材の概略を示す正面断面図である。
本例においても、太陽電池パネル28は、図1乃至図4に示される実施例の太陽電池パネル1と同様に、標準化されており、側板部に形成されている連結部12を介して幅方向に連結して使用される。
複数の太陽電池パネル25の幅方向の連結は、図2及び図4に示す実施例に示したと同様の手法により連結部12を介して行われる。
本例において、太陽電池パネル28は、図1に示される太陽電池パネル1に比して、甲板部4の両端部29には、太陽電池モジュール2の端部10の差込溝30が形成されており、太陽電池モジュール2は、その端部10を甲板部4の両端部2に形成されている差込溝30に差し込んで甲板部4に取り付けられる点で相違している。
本例においては、太陽電池パネル28は、前記太陽電池パネル1と同様に、連結する側の端部には、連結部12を備える側板部5が設けられている。本例において、側板部5は、太陽電池パネル28の甲板部4の両端部29の下方に形成されており、上部が平板状に形成され、これに続いて連結部12が設けられている。側板部5の連結部12は、連結しない側(図5において左側、以下同じ)に向けて突き出るように、筒形、例えば、半円筒状に湾曲して形成されている。したがって、連結部12は、その湾曲する筒形、例えば半円筒状の凹んだ内面13を連結する側に向けて設けられている。
本例においても互いに連結する太陽電池パネル28の双方の半円筒形状の連結部12の接触を良好にするために、半円筒形状の連結部12の上方は平板状に形成され、連結する側に向けて平坦部又は平面部15が形成されている。互いに連結する半円筒状の連結部12は、その形状及び大きさを同じに揃えて形成され、且つ連結時において、該湾曲部の開口面を重ね合わせた時に、その中心21が重なるように、互いに面対称に形成されている。したがって、連結時には、連結する半円筒形状の連結部12の夫々の中心21が合致するように組み合わされて、例えば円筒体等の筒体を形成することができる。
また、本例においても、連結時に前記湾曲部が組み合わされて形成される中空円筒体部19の下端部18には、双方の切り欠きにより溝孔部18が形成されており、中空円筒体部19には、これにより弾性が付与されている。
本例においては、太陽電池パネル28の端部29には、太陽電池モジュール2の端部10の差し込み用の差込溝30が形成されており、太陽電池モジュール2の縁部10を差込溝30内に差し込むことにより、太陽電池モジュール2はパネル部材3の甲板部4上に固定される。本例において、差込溝30は、甲板部4の幅方向端部の肉厚に形成された肉厚部に形成されており、差込溝30の下面は甲板部4と同じレベルにある。差込溝30の隙間は太陽電池モジュール2の端部10が差し込み可能の寸法に形成される。本例において、差込溝30は、パネル部材3の押し出し成形過程で、甲板部、側板部等と一緒に成形される。
本例は、以上のように構成されているので、太陽電池モジュール2の縁部10は、パネル部材3の端部29に形成されている太陽電池モジュール差込用の差込溝30内に差し込まれて固定される。
本例において、差込溝30は、比較的深く形成されるので、差込溝30内に差し込まれた太陽電池モジュール2の縁部10は、容易に差込溝30から離脱することにはならない。
図7に示す実施例は、連結して形成された太陽電池パネルを、例えば、水平方向に一列に建造物に取り付けるのに使用される、二つの太陽電池パネル取付用板部材の使用態様の概略を、切り欠き線31により一部切り欠いて示す部分正面図である。
複数の太陽電池パネル1を幅方向に連結する態様は、図3及び図4に示す実施例と同様である。
本例においては、手前側に位置する太陽電池パネル取付け用の第一板部材32及び後ろ側に位置する太陽電池パネル取付け用の第二板部材33は、互いに補完し合う形状に形成されている。即ち、太陽電池パネル取付け用の第二板部材33は、太陽電池パネル取付け用の第一板部材32を裏返して使用されている。
太陽電池パネル取付け用の第一板部材32には、一又は二以上の第一の窪み34が形成されており、太陽電池パネル取付け用の第二板部材29には、第一の窪み34と同数個の第二の窪み35が形成されている。第一の窪み34には、第一板部材32の一方の側、即ち第一の側(図7において右側)に形成された第一の壁面36と、これと対面する側、即ちそれと反対側の第二の側(図7において左側)に形成された第二の壁面37の間に形成されている。本例においては、太陽電池パネル取付け用の第一板部材33の第一の壁面36には、壁内(図7において右側)に湾曲する凹面部38が形成されており、第二の壁面37は垂直面又は略垂直面に形成されており、第一窪み34の底面39は水平面又は略水平な面に形成されている。
本例において、太陽電池パネル取付け用の第二板部材33は、太陽電池パネル取付け用の第一板部材32を裏返して使用されているので、太陽電池パネル取付け用第二板部材33は、太陽電池パネル取付け用の第一板部材32と向きは反対になっているが、全く同一の構造に形成されている。即ち太陽電池パネル取付け用の第二板部材33の第二の窪み35には、第一板部材の第二の側に第一の壁面40が形成され、これと対面する反対側に第二の壁面41が形成されている。第二板部材において、第二の窪み35は、第一の壁面40と第二の壁面41の間に形成されている。本例においては、太陽電池パネル取付け用の第二板部材33の第一の壁面40には、壁内(図7において左側)に湾曲する凹面部42が形成されており、第二の壁面41は垂直面又は略垂直面に形成されており、第二の窪み35の底面43は水平面又は略水平な面に形成されている。
本例において、太陽電池パネル取付け用の第一板部材32及び第二板部材33は、第一及び第二の窪み34及び35を揃えて使用されるので、第一及び第二の板部材は、両者の位置合わせ及び固定が容易に行えるような形状及び構造に形成される。例えば第一板部材に案内溝を形成し、第二板部材に該案内溝に係合可能な案内子を設けて、第一及び第二の板部材の位置合わせ及び固定が容易に行えるようにすることができる。
本例は以上のように構成されているので、太陽電池パネル取付け用の第一板部材32及び第二板部材33は、第一及び第二の窪み34及び35が重なり合うように配置される。
太陽電池パネル1の連結部12の連結により形成され、その上から締付け具20により締付け固定された一又は二以上の筒形部を、太陽電池パネル取付け用の第一板部材32の第一の窪み34内及び第二板部材33の第二の窪み35内に配置し、次いで、筒形部を第一板部材32内を移動させて、筒体を第一の窪み34の第一壁面の湾曲面38に接触させる。前記筒体を第一の窪み34の湾曲面38に接触したところで、第二板部材33を移動させて、筒体表面を第二の窪み35の湾曲面42に接触させて、筒体を両湾曲する凹面部面38及び42により支持する。
本例において、第一及び第二の板部材32及び33において、湾曲する凹面部38及び42は、締付け具20で締め付け固定されている連結部の筒形部が収まるように、筒形部上の締付け具20の外面の湾曲形状に合う形状又は馴染む形状に形成されるのが好ましい。
図8に示す実施例は、山形に連結して形成された太陽電池パネル笠木を、例えば建造物の屋根や頂部に取り付けるのに使用される、二つの太陽電池パネル取付用板部材の使用態様の概略を切り欠き線44により一部切り欠いて示す正面図である。
幅方向に山形に連結して形成された太陽電池パネル笠木を形成する態様は、図4に示す実施例と同様である。
本例においては、手前側に位置する太陽電池パネル取付け用の第一板部材45及び後ろ側に位置する太陽電池パネル取付け用の第二板部材46は、互いに補完し合う形状に形成されている。即ち、太陽電池パネル取付け用の第二板部材46は、太陽電池パネル取付け用の第一板部材45を裏返して使用されている。
太陽電池パネル取付け用の第一板部材45には、一又は二以上の第一の窪み47が形成されており、太陽電池パネル取付け用の第二板部材46には、前記第一の窪み47と同数個の第二の窪み48が形成されている。第一の窪み47は、第一板部材45の第一の側(図8において右側)に形成された第一の壁面49とこれに対向するもう一方の第二の側(図8において左側)に形成された第二の壁面50の間に形成されている。本例においては、太陽電池パネル取付け用の第一板部材45の第一の壁面49には、壁内(図8において右側)に湾曲する凹面部51が形成されており、第二の壁面50は垂直面又は略垂直面に形成されており、第一窪み47の底面52は水平面又は略水平な面に形成されている。
本例において、太陽電池パネル取付け用の第二板部材46は、太陽電池パネル取付け用の第一板部材45を裏返して使用されているので、太陽電池パネル取付け用の第二板部材46は、第一の太陽電池パネル取付け用板部材45と全く同一の構造となっている。即ち第二の太陽電池パネル取付け用板部材46の第二の窪み48は、第二の側に形成された第一の壁面53とこれに向き合う第一の側に形成された第二の壁面54の間に形成されている。本例においては、太陽電池パネル取付け用の第二板部材46の第一の壁面53には、壁内(図8において左側)に湾曲する凹面部55が形成されており、第二の壁面54は垂直面又は略垂直面に形成されており、第二の窪み46の底面56は水平面又は略水平な面に形成されている。
本例において、太陽電池パネル取付け用の第一板部材45及び第二板部材46は、第一の窪み47及び第二の窪み48を揃えて使用されるので、第一及び第二の板部材は、両者の位置合わせ及び固定が容易に行えるような形状及び構造に形成される。即ち、本例においては、例えば第一板部材45には案内溝57が形成されており、また第二板部材には案内溝58が形成されている。第一板部材45及び第二板部材46には、第一板部材45及び第二板部材46の建造物への取付け用のボルト孔59が設けられている。
本例は以上のように構成されているので、太陽電池パネル取付け用の第一板部材45及び第二板部材46は、第一及び第二の窪み47及び48を揃えて配置される。
太陽電池パネル1の連結部12の連結により形成され、その上から締付け具20により締付け固定された一又は二以上の筒体を、太陽電池パネル取付け用の第一板部材45の第一の窪み47内及び第二板部材46の第二の窪み48内に配置し、次いで、第一板部材45を移動させて、筒体を第一の窪み47の第一壁面の湾曲面51に寄せ接触させる。前記筒体を第一の窪み45の湾曲面51に接触したところで、第二板部材46を移動させて、筒体表面を第二の窪み48の湾曲面55に接触させて、両湾曲面55で支持する。
筒体が第一板部材45の湾曲面51及び第二板部材46の湾曲面55により支持されたところで、案内溝57及び58にボルトを通し、ナットで締めて、第一板部材の位置と第二の板部材の位置を固定する。次いで、第一板部材45及び第二板部材46の建造物への取付け用のボルト孔59を建造物の取付け部材のボルト孔(図示されていない)に合わせ、ボルトを通してナットで固定し、太陽電池パネルを建造物にとりつける。
図9に示す実施例は、本発明の太陽電池パネル1を幅方向及び長手方向に連結した連結部の態様の概略を示す底部部分断面図である。
図9において、説明の便宜を図るために、中央に位置する二つの太陽電池パネル1は、両端部を揃えて、幅方向及び長手方向に連結する事例を示すものであり、また、図9において、幅方向の端部に位置する太陽電池パネル1は、隣接する太陽電池パネル1と、その中央部分で幅方向及び長手方向に連結する事例を示すものである。
本例において、太陽電池パネル1の端部に形成されている連結部12の半円筒部分同士の連結についての詳細は、図2及び図4の実施例に示されている。
本例において、長手方向において前方側(図9において上側)に位置する太陽電池パネル1と、後方側に位置する太陽電池パネル1の連結は、前方側の太陽電池パネル1の連結部12の半円筒部分の後方側連結部分の端部12と前方側の太陽電池パネル1の連結部12の半円筒部分の前方側連結部分の端部12を突き合わせ、その突き合わせた部分を周囲から締付け具等の固定部材20により締め付けることにより支えて、固定することにより行われる。このように長手方向に並ぶ前後の太陽電池パネル1は、締付け具等の固定部材20により、周囲から支えられて、固定されることにより、確りと連結することができる。
前記連結部12の長手方向端部12及び12の突き合わせた部分への締付け具等の固定部材20の取り付けは、例えば、連結部12の連結により形成された円筒部分の周面14上を、締付け具等の固定部材20を移動させることにより簡単且つ容易に行なうことができる。
本発明は、太陽電池パネル、例えば、薄膜のフレキシブルな太陽電池パネルにおいて、該薄膜太陽電池モジュール及び該モジュールを取り付けるパネル部材を一定の形に形成し、該太陽電池モジュールを該モジュールのパネル部材に押さえ具により取り外し可能に取り付けるので、太陽電池モジュールを、該モジュールのパネル部材への取り付ける作業及び該モジュールのパネル部材からの取外し作業を簡単化することができる。
さらに、本発明は、太陽電池パネルが、標準化されているので、太陽電池パネルを取り付ける建造物の寸法に合わせて、適宜の個数繋いで作製することが可能であるから、種々の建造物に太陽電池パネルを取り付けることが、簡単且つ容易であり、種々の用途に対応することができる。また、本発明は、太陽電池パネルが、標準化されているので、太陽電池パネルの量産が可能であるり、太陽電池パネルの作製コストを、従来のものに比して低減することができる。
本発明の太陽電池パネルは、側板部に、連結手段として、内側に突き出る湾曲部を凹んだ内面を外側に向けて設けているので、塀の上に笠木として使用する場合に、適宜の仰角をもって隣り合う太陽電池パネルであっても、双方の連結部の湾曲部が適宜の角度で組合わさって筒形体部を形成することが可能であり、しかも、この形成された筒形体部に外側から締付け具を嵌着して、容易に連結が外れなくして連結可能であるから、隣合う太陽電池パネルの上端部を適宜の夾角で連結することができる。
しかも、本発明の太陽電池パネルは、連結手段として設けられた前記湾曲部及び連結時に前記湾曲部により形成された筒形体部により補強されて、強化されるので、建造物、塀又は屋根用として、簡単な構造で強度に優れた太陽電池パネルを提供することができる。
さらに、本発明は、従来のフレキシブルな薄膜型太陽電池パネルに比して、作業が簡単化でき、しかも、パネル部材の側板部の連結用の湾曲部を形成するという簡単な構造により、平坦な形、山形、湾曲した形などに組み合わせて連結することができ、また、平坦な形又は湾曲した形など種々の断面形状の太陽電池パネルを適宜組み合わせて連結することができる。
以上のように、本発明は、太陽電池パネルに湾曲部を設けた側板部を形成することにより太陽電池パネルは補強され、強化されて、安全性が高くなり、しかも、種々の使用態様に適応可能であって、その上、取り付け作業が簡単且つ容易であるから、産業上の利用性が大きい。
図1乃至図9において、対応する個所には同一の符号が付されている。
1、28 太陽電池パネル
2 太陽電池モジュール
3、25 パネル部材
4 甲板部
5 側板部
6 挟持具等の押さえ部材
7 把持部
8 下側の挟持片部
9 下側挟持片部8を差込むための溝状の凹部
10 太陽電池モジュールの縁部
11 上側の挟持片部
12 連結部
12 連結部12の半円筒部分の長手方向の前方側端部
12 連結部12の半円筒部分の長手方向の後方側端部
13 連結部12の凹んだ側の内面
14 半円筒形状に膨出した連結部12の湾曲面
15 平板部に形成されている平坦部又は平面部
16 甲板部4の下方に突き出て形成されている溝部
17 切り欠き部
18 切り欠き部17により形成された溝孔部
19 円筒体部、筒形体部
20 一部開環されている環状の締付け具
21 中心
22 丸棒部材
23 凸条
24 凹条
26 連結部12を備える側の端部
27 連結部12を備えない側の端部
29 太陽電池パネル28の端部
30 太陽電池モジュール2の端部10を差し込む差込溝
31、44 切り欠き線
32,45 太陽電池パネル取付け用の第一板部材
33,46 太陽電池モジュール取付け用の第二板部材
34 第一板部材32に設けられている第一の窪み
35 第二板部材33に設けられている第二の窪み
36 第一の窪みの34の第一の側に設けられている第一壁面
37 第一壁面36に対向して第二の側に形成されている第二壁面
38 第一壁面36に形成されている凹面
39 第一の窪みの34の底面
40 第二の窪み35において、第二の側に形成されている第一壁面
41 第二の窪み35において、第一の側に形成されている第二壁面
42 第二の窪み35において、第一壁面40に形成されている凹面
43 第二の窪み35の底面
47 第一板部材45に設けられている第一の窪み
48 第二板部材46に設けられている第二の窪み
49 第一の窪みの47の第一の側に設けられている第一壁面
50 第一壁面49に対向する第二の側に形成されている第二壁面
51 第一壁面49に形成されている凹面
52 第一の窪み47の底面
53 第二の窪み48の第一の壁面
54 第二の窪み48の第二の壁面
55 第二の窪み48の第一の壁面に形成される凹面部
56 第二の窪み47の底面
57 第一板部材の案内溝
58 第二板部材の案内溝
59 ボルト孔

Claims (5)

  1. 太陽電池モジュールが甲板部に取付けられている太陽電池パネルであって、甲板部と、該甲板部の幅方向の両端部に、該甲板部と一緒に押出し成形されることにより一体に形成され、該甲板部の幅方向の両端部の夫々の端部から夫々下向きに突き出て形成されている側板部とを有しており、該側板部の夫々は、把持部及び該把持部の下方に形成されている連結部を有しており、夫々の把持部は、その下側に、上部及び下部押さえ板部材を有するコの字型の太陽電池パネル押さえ具の下部押さえ板部材の差込み用の溝状の凹部が形成されており、太陽電池モジュールの幅方向両端部は、夫々、甲板部の対応する把持部上に配置されて、前記コの字型の太陽電池パネル押さえ具の下部押さえ板部材を前記溝状の凹部に差込んで、該コの字型の太陽電池パネル押さえ具の上部及び下部押さえ板部材間に把持部と共に挟持されており、前記溝状の凹部下方に形成されている前記連結部には、甲板部の対向する他方の端部に向けて外側湾曲面が突出ている半筒形部がその凹んでいる内側湾曲面を外側に向けて形成されており、隣合う太陽電池パネルの連結時において、隣合う太陽電池パネルの連結部半筒形部は、組合わさって筒形部を形成し、この形成された筒形部は、その外側に被せられた筒形の定着具により固定されていることを特徴とする太陽電池パネル。
  2. 太陽電池モジュールが甲板部に取付けられている太陽電池パネルであって、甲板部と、該甲板部の幅方向の両端部に、該甲板部と一緒に押出し成形されることにより一体に形成され、該甲板部の幅方向の両端部の夫々の端部から夫々下向きに突き出て形成されている側板部とを有しており、該側板部の夫々は、把持部及び該把持部の下方に形成されている連結部を有しており、夫々の把持部は、その下側に、上部及び下部押さえ板部材を有するコの字型の太陽電池パネル押さえ具の下部押さえ板部材の差込み用の溝状の凹部が形成されており、太陽電池モジュールの幅方向両端部は、夫々、甲板部の対応する把持部上に配置されて、前記コの字型の太陽電池パネル押さえ具の下部押さえ板部材を前記溝状の凹部に差込んで、該コの字型の太陽電池パネル押さえ具の上部及び下部押さえ板部材間に把持部と共に挟持されており、前記溝状の凹部下方に形成されている前記連結部には、甲板部の対向する他方の端部に向けて外側湾曲面が突出ている半筒形部がその凹んでいる内側湾曲面を外側に向けて形成されており、隣合う太陽電池パネルの連結時において、隣合う太陽電池パネルの連結部半筒形部は、組合わさって筒形部を形成し、この形成された筒形部は、その外側に被せられた筒形の定着具により固定されており、この定着具により固定された筒形部は、その筒形の定着具ごと、一方の側が湾曲面に形成されている取付け部材の溝孔内に、該溝孔の湾曲面に定着具の筒形の湾曲部を配置されて構造物に取付け可能に形成されていることを特徴とする太陽電池パネル。
  3. 太陽電池パネルの連結時において、一方の太陽電池パネルの筒形部の端部と、長手方向において連結する太陽電池パネルの筒形部の端部は、突き合わされており、その突き合わされた部分は、その外周が、断面で上側の一部切り欠かれた環状の筒形の定着部材により覆われて固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池パネル。
  4. 隣合う太陽電池パネルの連結時において、隣合う半筒形部が組み合わさって形成された筒形部の下端部には、全長に亘って、溝孔状の切欠き部が形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池パネル。
  5. 隣接する太陽電池パネルの組み合わされる連結部の半筒形部は、面対称に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池パネル。
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