JP4966056B2 - タービン内部構造物の検査装置及びこの装置を用いた検査方法 - Google Patents

タービン内部構造物の検査装置及びこの装置を用いた検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、タービン構造物内にビデオプローブを挿入して、必要最小限の分解で、ノズルや動翼などの内部構造物の点検を有効に実施し得るタービン構造物の検査装置及びこの装置を用いた検査方法に関する。
従来、タービン構造物において、タービンノズル、あるいは動翼を点検するには、ケーシングを分解してから行われるのが一般的である。しかし、このような点検方法では、ケーシングの分解に多くの時間がかかることから、計画的に点検が行なわれている。
一方、ケーシングの分解を行なわずにタービン構造物を点検する方法として、例えば、蒸気管を通してタービンノズル、あるいは動翼近傍にビデオプローブを挿入して点検を実施する方法がある。
この点検方法は、タービン内部や、外部を走行し、ビデオプローブを測定対象へ誘導する運搬具が必要になる。また、この運搬具には、計測用のセンサーを搭載し、マグネット車輪によりタービン内部の部材表面、あるいは外部表面を走行するようにコントロールする必要がある。しかし、マグネット車輪を備えた運搬具をコントロールするには、蒸気通路部のようなタービンケーシング外とタービンノズルや動翼とを結ぶ狭い通路を走行させることは困難であり、実用上限界がある。
そこで、最近ではビデオプローブ、ビデオプローブ運搬具に加えて、ビデオプローブを運搬具に対して伸長可能な構成とし、計測対象との位置をコントロール可能にして、検査を行うようにしたものがある(例えば、特許文献1)。
図15はかかるタービン構造物の検査方法を説明するための概略図である。
図15において、100は被検査対象となる多様な列を形成するタービン翼、80は車輪付きビデオプローブ運搬具で、このビデオプローブ運搬具80はビデオプローブ81を運搬具の進行方向に伸長可能に搭載されている。
このようなビデオプローブ運搬具80を用いて、例えばタービン動翼100の後縁部を検査する場合、タービン翼列はビデオプローブ運搬具80の走行線とは離れた場所に位置しているため、ビデオプローブ81をその位置にできる限り近付けるようにしている。
即ち、ビデオプローブ運搬具80をノズルブロックのような狭い通路部まで走行させる第1のステップと、ビデオプローブ運搬具80の方向及び位置を微調整する第2のステップと、ビデオプローブ81を翼方向へ伸長させる第3のステップを経てから観察を行っている。
特開平7−218394号公報
しかしながら、このような方法で翼列の検査を行うには、各翼とビデオプローブの位置関係を一定に保つことが困難である。また、定量的な計測を行う場合には、ステレオスコープなどを用いることにより可能になるが、精度の高い計測を行うためには、ビデオプローブ先端を十分に翼に接近させる必要がある。
このため、ビデオプローブを伸長させるステップが不可欠となるが、目視検査が可能な全ての翼について検査を行うには、上述した第1〜第3のステップを繰り返さなければならないため、手順の煩雑さから実用的ではない。
このようにビデオプローブを伸長させる方法では、ビデオプローブの位置コントロールにおいて、検査効率、位置決め精度において問題があり、例えば、タービンノズルの状況を検査する場合には、簡単な目視検査にしか適用することができない。
本発明は、ビデオプローブを装置内に挿入することで、装置の分解の手順を低減し、装置内部の点検、特にタービン内のノズルや、動翼の点検において、タービンノズルの状況を定量的に検査することができるタービン構造物の検査装置及びこの装置を用いた検査方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記の目的を達成するため、次のような装置及び方法によりタービン構造物を検査するものである。
請求項1に対応する発明は、ビデオプローブと、このビデオプローブを運搬するキャリアとから構成され、前記キャリアをタービン内に挿入して前記ビデオプローブによりタービン内部構造物を検査する装置において、前記キャリアには、該キャリアの進行方向と前記ビデオプローブの先端が向いている角度を決める機構、前記キャリアの車軸とビデオプローブとの位置を決める機構の少なくとも一方を備え、前記ビデオプローブから得られた前記タービンのノズルボックス内の周囲状況画像と、当該タービン内部構造物の設計図面と前記キャリアの形状から、このキャリアを前記タービンの蒸気導入管から挿入した際にこのキャリアが前記ノズルボックス内のどの位置に挿入されるかを予測し、またその時に前記ノズルボックス内のどの前記タービンのノズル翼が映し出されるかを特定し、これら両方の情報から、挿入された前記キャリアのノズルボックス内での位置を特定し、この特定された位置と目的の位置を比較して移動するか否か判断する制御装置を有する
請求項2に対応する発明は、請求項1に対応する発明のタービン内部構造物の検査装置において、前記キャリアには、走行方向を修正する複数台の電動機を有する。
請求項3に対応する発明は、請求項1又は請求項2に対応する発明のタービン内部構造物の検査装置において、前記キャリアには、強磁性体の走行輪、或いはキャタピラの如き無限軌道を備えた自走式の走行装置を有する。
請求項4に対応する発明は、請求項1に対応する発明のタービン内部構造物の検査装置において、前記キャリアには、走行路表面の曲率から決められた径の駆動輪を有する。
請求項5に対応する発明は、請求項1に対応する発明のタービン内部構造物の検査装置において、前記キャリアには、走行路表面の曲率から決めた複数の異なる寸法、形状の駆動輪を有する。
請求項6に対応する発明は、請求項1に対応する発明のタービン内部構造物の検査装置において、前記キャリアには、走行路表面に対して鉛直方向に沿って曲がることが可能な1つ以上のヒンジにより補助キャリアを連結する。
請求項7に対応する発明は、請求項1乃至請求項6のいずれかに対応する発明のタービン内部構造物の検査装置において、前記キャリアには、冷却用の媒体を前記ビデオプローブ、キャリア本体へ供給可能なチューブが接続されている。
請求項8に対応する発明は、請求項1に対応する発明のタービン内部構造物の検査装置において、前記キャリアをタービン内の所定の位置まで搬送する装置を設け、この装置は前記キャリアの駆動輪がタービン内の所定の位置に向けて走行可能な走行面を有するガイドにより構成されている。
請求項9に対応する発明は、請求項1乃至請求項8のいずれかに対応する発明のタービン内部構造物の検査装置を用いてタービン翼を検査する方法において、前記キャリアをタービン蒸気通路を通ってタービン翼列に運搬するステップと、前記キャリアをタービン翼列に沿ったキャリア走行開始位置へ移動させるステップと、このキャリア走行開始位置から前記キャリアをタービン翼列に沿って走行させるステップと、前記ビデオプローブにより得られた各タービン翼の画像と前記キャリアの走行位置を同時に記録するステップとを備え、前記ビデオプローブから得られた前記タービンのノズルボックス内の周囲状況画像と、当該タービン内部構造物の設計図面と前記キャリアの形状から、このキャリアを前記タービンの蒸気導入管から挿入した際にこのキャリアが前記ノズルボックス内のどの位置に挿入されるかを予測し、またその時に前記ノズルボックス内のどの前記タービンのノズル翼が映し出されるかを特定し、これら両方の情報から、挿入された前記キャリアのノズルボックス内での位置を特定し、この特定された位置と目的の位置を比較して移動するか否か判断する
請求項10に対応する発明は、請求項9に対応する発明のタービン内部構造物の検査方法において、前記タービン翼列に沿って前記キャリアを走行させるステップと、前記ビデオプローブにより得られる画像を前記ビデオプローブの位置を変えた状態でタービン翼を撮影した画像データとして記録するステップと、このステップで得られた画像データと同じプローブ位置での過去の複数の画像データとを比較して、タービン翼の損傷状況を判定するステップとを備える。
請求項11に対応する発明は、請求項9に対応する発明のタービン内部構造物の検査方法において、同じタービン翼について得た複数の画像と、それらの画像を記録したときのビデオプローブの位置情報を用いて、タービン翼の損傷状況を判定するステップとを含む。
本発明は、多様なタービン翼列の蒸気通路部形状、寸法にあわせて、ビデオプローブキャリアの進行方向とビデオプローブ先端が向いている角度、又はビデオプローブキャリアの車軸とビデオプローブとの位置の少なくとも一方を決定した状態で、ビデオプローブキャリアを安定的に翼列に沿って走行させることにより、点検用のビデオプローブを計測対象に対する位置を安定的にコントロールすることが可能となり、タービンノズルの状況を定量的に検査することができる。
以下本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
まず、本発明によるタービン構造物の検査方法を説明するにあたり、図1を用いて一般的な蒸気タービン設備の構造について述べる。
図1において、作動流体である高温・高圧の蒸気は、図示しないボイラで生成され、図示しない主蒸気導入管を通って蒸気タービン設備1まで導かれる。蒸気タービンには、図示しない蒸気弁にて蒸気の量が制御された後、蒸気導入管2を通り蒸気通路部3にまで流入する。
この蒸気導入管2の一端には前記蒸気弁が接続されるフランジ8が設けられており、一方、他端には蒸気通路部3へ蒸気がスムースに流れるようにノズルボックス4と呼ばれる一種の部屋のような構造物が接続されている。
そして、このノズルボックス4の蒸気通路部3と対向する出口部には、この出口から流出する蒸気の流れる方向を変えるための第1段静翼5(以下第1段ノズル翼と称する)が設けられている。また、このノズルボックス4には通常4本の蒸気導入管2が結合されるとともに、これらの4本の蒸気導入管2に対応するようにノズルボックス4内にはタービンの回転方向にほぼ90°毎に4つの空間(部屋)に仕切られている。そして、この空間に対応するように、第1段静翼5もほぼ90°毎に群を成すような形で設置されている。
蒸気タービンは、一般に図示しないタービンロータに植設されて回転する動翼6と、タービン内部ケーシング7aに固定され動翼6に流入する前の蒸気の流れ方向を変える静翼5a(ノズル翼)とからなり、これらの動翼6と静翼(ノズル翼)5aとが交互に配設されて対となり、段落を形成している。そして、通常は複数の段落により蒸気タービンが構成され、蒸気が流通する初段から最終段までの間を蒸気通路部3と呼ぶ。
このように第1段ノズル翼5は、蒸気タービンの中でもボイラからの高温・高圧の蒸気が最初に流入する部分に設置されているため、常に第1段ノズル翼5は高温蒸気に晒されることになる。加えて、ボイラからはスケールなどの微小固体が第1段ノズル翼5に衝突する場合もあり、その健全性の評価は蒸気タービン設備1の運転上欠かせない作業である。
本発明は、このような厳しい環境下に晒されている第1段ノズル翼5の損傷状況を実際にCCDカメラにて観察することにより、この段落より下流側の翼、すなわち動翼6及びノズル翼5aを含めて損傷程度を予測し、プラントとしてこの先の運転継続が可能か否か、さらには補修時期の判断等を行おうとするものである。
図2及び図3は本発明によるタービン構造物の検査装置及び検査方法を説明するための第1の実施形態をそれぞれ示し、図2は本発明で使用されるビデオプローブキャリア(以下キャリアと呼ぶ)20がノズルボックス4内に侵入した際の状態を、ノズルボックス4出口部の第1段静翼5を平面的に展開した平面図、図3はキャリア20全体の概略構成を示す斜視図である。
図2及び図3において、キャリア20は、制御機器、駆動機器等を収納したキャリア本体(以下単に本体と呼ぶ)21に2軸計4本の駆動輪22が取付けられている。そして、本体21を移動可能とするため、その一方の軸もしくは両軸が本体21に収納されたモータにて駆動される。加えて、本体21の走行時の方向を制御するため、一方の軸もしくは両軸がステアリング可能となっている。
さらに、本体21の上面には、ノズル翼を撮影するためのCCDカメラ23を収納した略L字形状のプローブ24が本体21に対してプローブ回転部25を中心に回転可能に取付けられている。
なお、図示したプローブ24は固定された形状として、その動きとしては単に本体の周りに回転するだけのものを示しているが、プローブ24を多関節構造としてCCDカメラが、本体21が移動せずに本体に上下左右の視野を確保できるようにしてもよい。
ところで、キャリア20は全体として、耐高温特性を有することが好ましい。なぜなら、蒸気タービンは通常高温部500℃以上、低温部でも少なくとも100℃程度の温度で運転されている。
また、保守点検時には、これらの温度が室温程度まで低下するのを待って行なわれるのが通常である。
しかし、この冷却期間は従来の保守点検の作業時間を長引かせる一因にもなっていた。さらに、ノズル翼やケーシング等に働く熱応力などは、温度の上昇時や低下時等の変化時に一番大きくなることが解析等から把握されている。これらの解析などから、ノズル翼等に形成されたクラックなどを実際に観察できるのは、この温度の変化時であることが分かる。
よって、キャリア20ができるだけ温度の高い時点で内部に入れることは、前記クラックなどの状態を観察でき、把握し易いというメリットがある。
一方、本体21に搭載された各種機器の駆動のための電力供給、本体21の制御用ケーブル、CCDカメラ23からの画像情報等の電気信号の送受信及び高温のタービン内に侵入の際にCCDカメラ23等の冷却のための冷却媒体を供給するための配管類は、ケーブル回転部26を中心に回転可能に引出された接続ケーブル27を介して外部に設置された制御盤や冷却媒体供給設備と接続されている。
ここで、前述したキャリア20に搭載される制御機器、駆動機器等の各部とタービンケーシングの外部に設置される制御盤等の各部の構成について図4により説明する。
図4において、キャリア20には、電力供給系41、機器冷却系42、駆動輪電動機43、プローブ回転用駆動部44、CCDカメラ23で撮影された画像データ出力部45及び外部通信用I/F46を備えている。
一方、外部の制御盤には電力供給部47、冷却媒体供給部48、信号制御部49、通信用I/F50及び制御部51を備えている。制御部51は、電動機制御部52、プローブ回転制御部53、位置情報演算部54、画像処理演算部55、画像比較処理部56、現状ノズル翼撮影画像ファイル57及び新製時ノズル翼撮影画像ファイル58から構成されている。
また、制御盤にはCCDカメラで撮影された画像や各種データを表示するディスプレイ59及び入力装置60が接続されている。
次に上記のように構成されたタービン構造物の検査装置において、キャリアを蒸気タービンの蒸気通路部に挿入してから実際にタービンノズルの撮影が開始されるまでの作業手順について図5及び図6により説明する。
タービンケーシングを開けない通常の点検では、図1に示す蒸気タービン設備1に対して蒸気導入管2を介して上流側に配される図示しない蒸気弁については常に高圧に晒されるため、この蒸気弁を蒸気導入管2から外した状態で点検が行なわれることになる。
このような状態とすれば、ケーシング等に特別な開口部を設けなくても蒸気導入管2の開口部からキャリア20を挿入することが可能となる。
そこで、まずキャリア20を、蒸気導入管2を通して蒸気通路部に挿入する(ステップS1)。
蒸気通路部に挿入されたキャリア20は、CCDカメラ23を稼動させることにより、ノズルボックス内の周囲状況が外部から確認できる。一方、設計図面とキャリア20の形状から、キャリア20を蒸気導入管2から挿入した際にこのキャリア20がノズルボックス4内のどの位置に挿入されるかを予測することは可能であり、またその時にノズルボックス4内のどのノズル翼5がCCDカメラ23に映し出されるかもおよそ特定できる。
従って、これら両方の情報から、挿入されたキャリア20のノズルボックス4内での位置を特定することができる(ステップS2)。
挿入された位置が目的とする位置か否か、すなわちキャリア20を挿入位置から移動するか否かを判断する(ステップS3)。これは、目的とするノズル翼5がCCDカメラ23の視野内にあるか否かだけで判断するのではなく、1つのノズル翼5を映した際の画像に、損傷を受け易いノズル後縁付近が映るか否かの判断も必要である。すなわち、キャリア上のCCDカメラ23があまりノズル翼5に近づきすぎても、離れすぎてもノズル後縁付近が映らなくなる可能性があるため、図2に示すノズル翼5の前縁とCCDカメラ23との間隔Wは適度に且つ移動時にはこの間隔Wをできるだけ保つようにしなければならない。
次にステップS3にてキャリア20が移動すると判断された場合には、キャリア20の走行輪22を駆動させることにより、ノズルボックス4内を移動する。その際にCCDカメラ23にてノズル翼5を映しながら走行することにより、走行の際にキャリア20が通過するノズル翼5の枚数をカウントすることにより、移動距離の測定が可能となる(ステップS4)。従って、キャリア20には移動距離を測定するための特別のセンサ、距離計等の装備を備える必要がなくなる。
また、移動の際に映した各ノズル翼の画像を比較することにより、キャリア20がノズル翼列に対して平行に移動しているか否かの判断ができる(ステップS5)。すなわち、移動に伴い映し出されたノズル翼5が徐々に拡大していれば、キャリア20がノズル列に近づきながら走行していることになり、逆にノズル翼が徐々に縮小されて映し出されればキャリア20はノズル列から離れながら移動していることになる。このノズル翼にキャリア20が平行に移動しているか否かは、後述するノズル翼に生じた損傷の評価時に非常に重要になるため、この段階で調整しておく必要がある。
従って、キャリア20がノズル翼列に対して平行に移動していると判断されると、カウントされたノズル翼枚数からキャリアの位置を演算するとともに、現在の走行状況を維持するようにする(ステップS6)。
一方、キャリア20がノズル翼列に対して平行に移動していないと判断した場合には、キャリアの駆動輪22のステアリングを調整して平行に走行するように調整を行う(ステップS7)。そして、再度キャリアを走行させることにより、その走行状態の確認を行う(ステップS4に戻る)。
次にステップS6にてキャリアの位置を演算し、現在の走行状況を維持した状態で、移動した位置でのノズル翼の撮影が可能か否かの判断を行う(ステップS8)。これは、前記ステップS3やステップS5で判断したノズル翼に対する遠近状態や平行状態の判断ではなく、翼列に対するキャリア(CCDカメラ)の前後位置を調整するものであり、いわばCCDカメラと、対象とするノズル翼の位置関係の微調整を行うものである。この調整により、より鮮明にノズル翼後縁の撮影が可能となる。
ここで、特に問題なく撮影可能と判断された場合には、そのまま撮影を開始する(ステップS9)。なお、ステップS3にてキャリアを、その挿入された位置から移動を行わないと判断した場合には、直接このステップS9に移り、その場で撮影を開始する。
一方、ステップS8にて撮影が不可で移動が必要と判断された場合には、キャリア自体をさらに移動させるかを判断する(ステップS10)。キャリアの移動までは必要ないと判断した場合には、CCDカメラを支持するプローブの回転を行うか否かの判断を行う(ステップS11)。このステップS11でプローブの回転のみにて撮影が可能と判断した場合には、プローブの回転角度の情報を保存する(ステップS12)。そして、ステップS9に戻って撮影を開始する。
なお、ステップS10にてキャリアの移動が必要と判断した場合には、ステップSS4まで戻り、再度走行を開始する。
一方、ステップS11にてCCDカメラのプローブの回転が必要でないと判断した場合には、キャリアの制御機器に不具合の発生状態を判断する(ステップS13)。これは、ステップS8で撮影不可能な位置であると判断したにもかかわらず、キャリアの移動もプローブの回転も必要でないと判断したことに対する診断を行うことにある。ここで、不具合が発生したと判断された場合には、キャリアは撮影を断念し、挿入位置まで戻る(ステップS14)。そして、修理のために蒸気導入管から引上げられる(ステップS15)。
また、ステップS13の診断の結果、制御機器に不具合の発生がなかった場合でも、制御機器以外の不具合が発生したと判断し、撮影不能として挿入位置まで戻り(ステップS14)、蒸気導入管から引上げられることになる(ステップS15)。
ステップS9にて撮影されたノズル翼は、その画像データとともにキャリアの位置情報、CCDカメラ(プローブ)の回転角度情報などとともに保存データとして書き出される。
次に別のノズル翼を撮影するか否かの判断を行う(ステップS16)。
そして、別のノズル翼を撮影する場合には、キャリア自体をさらに移動させるかを判断(ステップS17)し、移動が必要な場合には前述したステップS4に戻って同様の手順を踏み、キャリアの移動が必要ない場合には、CCDカメラを支持するプローブの回転を行うか否かの判断(ステップS18)を行う。
また、プローブの回転が必要な場合はプローブを回転させると共に、プローブの回転角度の情報を保存し(ステップS12)、ステップS9に戻って撮影を開始し、プローブの回転が必要ない場合にはステップS13に戻って前述同様の判断がなされる。
一方、ステップS16にて別のノズル翼の撮影は行なわないと判断した場合には、キャリアの現在位置を確認した後、キャリアの挿入位置まで戻り(ステップS14)、その後蒸気導入管から引上げられる(ステップS15)。それぞれのステップS14,S15での判断の後のステップは、既に上述した通りなので、その説明は省略する。
このように図5及び図6に示す作業手順ではキャリアの挿入位置や撮影位置等の情報は、予め図面上での検討による予測情報とキャリアに設置されたCCDカメラからの実際の映像とから求める。
従って、キャリア上には特別なセンサ類を設置する必要がないため、前記したように蒸気タービンが完全に冷却された状態である必要はなく、CCDカメラ、キャリアの駆動モータ及びプローブの回転モータなどが損傷を受けない程度の温度であれば、いつでも挿入可能である。
なお、上記説明では、キャリアが静止してCCDカメラで翼1枚1枚の静止画像を撮影することを前提にしているが、それ以外にもキャリアをゆっくりと走行させながらそのとき通過する各ノズル翼を動画状態で順次撮影しても、その時に同時にキャリアの位置情報をその動画とシンクロさせて書き出すことができれば、特に問題はない。
次に上記のような作業手順によりキャリアを蒸気タービンの蒸気通路部に挿入され、タービンノズルの撮影によりキャリアをゆっくりと走行させながらそのとき通過する各ノズル翼を順次撮影して得られる画像データと、その時得られるキャリアの位置情報をもとにタービン翼の損傷を判定する方法について述べる。
図7はタービン翼の損傷を判定する方法の第1の実施例を示すブロック図である。
図7において、前述した作業手順により、タービン翼毎に撮影された画像データと、過去に撮影された同じ位置のタービン翼の画像データとを比べることで、損傷の有無を判定することができると共に、損傷量の評価も可能である。
図8はタービン翼の損傷を判定する方法の第2の実施例を示すブロック図である。
図8において、前述した作業手順により、タービン翼毎に撮影された画像データと、キャリアの位置情報を記録した後、ある翼に対して得られた複数の画像を用いて、特定の部位の距離を計測し、それから損傷量を決定するものである。
すなわち、タービン翼の画像データ及びキャリアの位置情報として、
タービン翼1〜nの画像とその記録位置A、タービン翼1〜nの画像とその記録位置Bをそれぞれ記録し、これらの画像データを用いて、記録位置AとBの距離・方向の差及び記録位置AとBの画像から計測対象物の寸法を計算し、その結果を基にタービン翼1〜nの損傷量を判定する。
この場合、ビデオプローブの位置が固定されているので、キャリアの走行に伴って記録した画像を用いると、ビデオプローブの移動量を基に距離計測が可能である。また、ビデオプローブの移動量の記録は、例えば、キャリアの移動距離と画像記録を同期させるか、又はビデオに録画した画像をその時間とキャリアの速度から距離を決めるなどの方法により可能である。
このように本発明の第1の実施形態によれば、多様なタービン翼列の蒸気通路部形状、寸法にあわせて、ビデオプローブキャリアの進行方向とビデオプローブ先端が向いている角度、又はデオプローブキャリアの車軸とビデオプローブとの位置の少なくとも一方を決定した状態で、デオプローブキャリアを安定的に翼列に沿って走行させることが可能となるので、点検用のビデオプローブを計測対象に対する位置を安定的にコントロールすることが可能となり、タービン翼の状況を定量的に検査することができる。
以上はキャリアの挿入位置及びプローブの回転角度を人為的に確認しながら走査する場合について説明したが、次にこれらキャリアの挿入位置及びプローブの回転角度を自動的に制御する第2の実施形態を説明する。
まず、前述したキャリア20に搭載される制御機器、駆動機器等の各部とタービンケーシングの外部に設置される制御盤等の各部の構成について図9により説明するに、図4と同一部分には同一符号を付して述べる。
図9において、キャリア20には、キャリア制御装置61、電力供給系41、機器冷却系42、駆動系62、演算処理系63、外部通信系64を備えている。駆動系61は、駆動輪電動機43、プローブ回転用駆動部44、CCDカメラ23で撮影された画像データ出力部45、プローブ関節回転機器65及びステアリング駆動機器66から構成され、演算処理系63は走行距離演算器67、自位置演算器68及びCCDカメラ位置演算器69から構成され、外部通信系64には外部通信用I/F46が設けられている。
一方、外部の制御盤には電力供給部47、冷却媒体供給部48、信号制御部49、通信用I/F50、データ処理部70及び駆動制御部71を備えている。データ処理部70は位置情報演算部54、画像処理演算部55、画像比較処理部56、現状ノズル翼撮影画像ファイル57、新製時ノズル翼撮影画像ファイル58及び蒸気通路部設計情報データベース72から構成され、駆動制御部71は電動機制御部52、プローブ回転制御部53、ステアリング制御部73及びプローブ関節制御部74から構成されている。
次に上記のように構成された自動制御によるタービン構造物の検査装置において、キャリアを蒸気タービンの蒸気通路部に挿入してから実際にタービンノズルの撮影が開始されるまでの作業手順を図10及び図11により説明するに、図5及び図6と同一ステップ部分の説明については省略し、ここでは異なる点についてのみ述べる。
図10及び図11において、蒸気通路部からキャリアを挿入するステップS21については図5のステップS1と同じである。
次にキャリアは自分の位置情報を取得する。この位置情報は、次のようにして取得される。すなわち、キャリアの挿入前に予めキャリアの挿入位置を設計図面から予測すると共に、この予測位置を位置情報として計算しておく。そして、実際にキャリアが挿入された後に、キャリア上のCCDカメラからの情報に基づいて予め予測した位置と実際の位置との偏差を算出し、これを補正することにより挿入された正確な位置情報が得られる。その後、この位置情報を外部から送信することにより、キャリア20は正確な位置を得ることができ、以降外部からの位置情報を得ることなく走行が可能となる(S22)。
次に図5のステップS3と同様に挿入された位置が目的とする位置か否か、すなわちキャリアを挿入位置から移動するか否かを判断する(S23)。このステップS23で移動すると判断した場合には、走行輪を駆動することによりノズルボックス内の移動を開始する。その際、駆動輪の回転数や駆動モータの回転数等の情報より、挿入位置からの移動量Lの情報を常にキャリア内部で演算している(ステップS24)。
一方、キャリア20がノズルボックス4内に挿入された段階で、挿入状態にあるキャリア上のCCDカメラプローブの各関節の角度情報を取得する(ステップS25)。この情報により、CCDカメラがキャリア本体上でどの方向を向いているかの演算が可能となる(ステップS26)。
ステップS24にてキャリアの移動の際には、図5のステップS5と同様にノズル翼列にキャリア本体が平行に移動しているか否かの判断を行う(ステップS27)。
そして、キャリア本体が平行に移動していると判断された場合には、ステップS26で得られたCCDカメラの本体上での位置情報とキャリア本体の移動量Lとの情報から、蒸気通路部3内におけるCCDカメラの絶対位置の算出が可能となる(ステップS28)。
なお、これらの計算を行う際には、キャリア本体が挿入位置から移動した距離等キャリアが自立的に求める情報と、予め設計図面から求められた蒸気通路部設計情報DBとを比較参照して補正しながら正確な位置を演算する。
一方、ステップS27でキャリアが平行に移動していないと判断された場合は、そのまま走行してもCCDカメラプローブの関節角度を変えることにより、実質的にCCDカメラがノズル翼に対して平行位置が保たれるような修正が可能か否かの判断を行う(ステップS29)。そして、平行位置が保たれると判断された場合には、そのままの走行状態としてステップS28に移る。
一方、ステップS29で、カメラプローブの関節角度の調整のみでは平行位置が保たれないと判断した場合には、キャリア20のステアリングを調整することにより平行に移動可能なように調整する(ステップS30)。
なお、ステップS27〜ステップS30までのノズル翼とキャリア20の本体21が平行に走行しているか否かの判断は、第1の実施形態と同様にCCDカメラからの映像を見て確認するのが確実である。しかし、本実施形態では、それに加えてキャリア20のステアリング角度情報αを得ること(ステップS31)により、この角度情報αとキャリアの移動量情報Lとから、移動方向を演算することが可能であり、この演算結果と蒸気通路部設計情報DBを参照することにより数値的にノズル翼列との平行状態の把握も可能である。
ステップS32〜ステップS41については、第1の実施形態と同じであり、その移動やプローブの位置変更の際にキャリアが参照する情報が、単にCCDカメラからの情報のみか、キャリア自体が演算した位置情報によるかの違いがあるだけである。
前述した作業手順により得られたタービン翼画像データとキャリアの位置データを基にタービン翼の損傷を判定する方法については前述した第1の実施例及び第2の実施例と同様なので、ここではその説明を省略する。
このように本発明の第2の実施形態によれば、キャリアの挿入位置及びプローブの回転角度を自動制御されるので、最小限の人為的な判断により点検用のビデオプローブを計測対象に対する位置を安定的にコントロールすることが可能となり、タービン翼の状況を定量的に検査することができる。
上記第1の実施形態及び第2の実施形態において、本体21に取付けられる駆動輪22として強磁性体の駆動輪を取付けるか、駆動輪22に代えてキャタピラのような無限軌道を設けてタービン内部の走行面に高い密着性を持たせたるようにしてもよい。
また、上記第1の実施形態及び第2の実施形態では、本体21に取付けられる駆動輪22の一方の軸もしくは両軸がモータで駆動されるようにしたが、例えば4輪を別々のモータで駆動させるようにしてもよく、さらにステアリング用のモータを別途設けて駆動するようにしてもよい。
このようにすれば、ビデオプローブキャリアの走行方向に修正を加えるための舵取りを容易に行うことが可能となる。
さらに、上記第1の実施形態及び第2の実施形態において、本体21に同じ径の駆動輪22を4輪取付けるようにしたが、キャリア20が走行するラインが図12(a)に示すように一様に傾いている場合、或いは同図(b)に示すノズルボックスのように湾曲している場合には駆動輪の内外輪の径を変更するか、径の異なる複数の駆動輪22a,22bを設けることにより、翼列に対して一定の距離を保ったまま、安定走行が可能である。
一方、上記第1の実施形態及び第2の実施形態において、同じ径の駆動輪22を4輪取付けたキャリア20を傾斜面のラインを安定走行させるためには、進行方向に沿って各駆動輪が傾斜面に接していることが必要である。特に、傾斜面の径がキャリア20の長さに対して小さい場合には、図13に示すようにキャリア20に傾斜面に対して鉛直方向に沿って曲がることが可能なヒンジ28を介して補助キャリア29を連結することで、殆どの駆動輪20を安定した状態で傾斜面に接触させることができる。
また、上記第1の実施形態及び第2の実施形態において、キャリア20は、タービン翼列を撮影するため、蒸気通路部よりノズルボックスを通って撮影開始位置の近くまでビデオプローブを運搬するが、その際に駆動輪が走行面に対して確実に着地させる必要がある。そこで、図14に示すようにキャリア20をガイド30に沿って挿入し、且つガイドの先端からノズルボックス側に向けて屈曲する傾斜板31にキャリア20の駆動輪を着地させて走行可能にしておくことにより、キャリア20をタービン翼列の撮影位置に安定に走行させることができる。
本発明が適用される一般的な蒸気タービン設備の構造を示す断面図。 本発明によるタービン構造物の検査装置及び検査方法を説明するための第1の実施形態を示す平面図。 同実施形態において、キャリア全体の概略構成を示す斜視図。 同実施形態において、キャリアに搭載される制御機器、駆動機器等の各部とタービンケーシングの外部に設置される制御盤等の各部の構成を示すブロック図。 同実施形態において、キャリアによりタービンノズルを撮影するまでの作業手順を示すフローチャート。 図5に続く作業手順を示すフローチャート。 同実施形態において、タービン翼の損傷を判定する方法の第1の実施例を示すブロック図。 同実施形態において、タービン翼の損傷を判定する方法の第2の実施例を示すブロック図。 本発明の第2の実施形態において、キャリアに搭載される制御機器、駆動機器等の各部とタービンケーシングの外部に設置される制御盤等の各部の構成を示すブロック図。 同実施形態において、自動制御によるキャリアによりタービンノズルを撮影するまでの作業手順を示すフローチャート。 図11に続く作業手順を示すフローチャート。 本発明の第1の実施形態及び第2の実施形態において、キャリアに取付けられる駆動輪の他の構成例を示す図。 本発明の第1の実施形態及び第2の実施形態において、キャリアを傾斜面のラインを安定走行させるための構成例の説明図。 本発明の第1の実施形態及び第2の実施形態において、キャリアの駆動輪を走行面に着地させてタービン翼列の撮影位置に安定に移動させるための構成例の説明図。 従来のタービン構造物の検査方法を説明するための概略図。
符号の説明
20…キャリア、21…キャリア本体、22…駆動輪、23…CCDカメラ、24…プローブ、25…プローブ回転部、26…ケーブル回転部、27…接続ケーブル、28…ヒンジ、29…補助キャリア、30…ガイド、31…傾斜板、41…電力供給系、42…機器冷却系、43…駆動輪電動機、44…プローブ回転用駆動部、45…画像データ出力部、46…外部通信用I/F、47…電力供給部、48…冷却媒体供給部、49…信号制御部、50…通信用I/F、51…制御部、52…電動機制御部、53…プローブ回転制御部、54…位置制御部、55…画像処理演算部、56…画像比較処理部、57…現状ノズル翼撮影画像ファイル、58…新製時ノズル翼撮影画像ファイル、59…ディスプレイ、60…入力装置、61…キャリア制御装置、62…駆動系、63…演算処理系、64…外部通信系、65…ローブ関節回転機器、66…ステアリング駆動機器、67…走行距離演算器、68…自位置演算器、69…CCDカメラ位置演算器、70…データ処理部、71…駆動制御部、73…ステアリング制御部、74…プローブ関節制御部。

Claims (11)

  1. ビデオプローブと、このビデオプローブを運搬するキャリアとから構成され、前記キャリアをタービン内に挿入して前記ビデオプローブによりタービン内部構造物を検査する装置において、前記キャリアには、該キャリアの進行方向と前記ビデオプローブの先端が向いている角度を決める機構、前記キャリアの車軸とビデオプローブとの位置を決める機構の少なくとも一方を備え
    前記ビデオプローブから得られた前記タービンのノズルボックス内の周囲状況画像と、当該タービン内部構造物の設計図面と前記キャリアの形状から、このキャリアを前記タービンの蒸気導入管から挿入した際にこのキャリアが前記ノズルボックス内のどの位置に挿入されるかを予測し、またその時に前記ノズルボックス内のどの前記タービンのノズル翼が映し出されるかを特定し、これら両方の情報から、挿入された前記キャリアのノズルボックス内での位置を特定し、この特定された位置と目的の位置を比較して移動するか否か判断する制御装置を有することを特徴とするタービン内部構造物の検査装置。
  2. 請求項1記載のタービン内部構造物の検査装置において、前記キャリアには、走行方向を修正する複数台の電動機を有することを特徴とするタービン内部構造物の検査装置
  3. 請求項1又は請求項2記載のタービン内部構造物の検査装置において、前記キャリアには、強磁性体の走行輪、或いはキャタピラの如き無限軌道を備えた自走式の走行装置を有することを特徴とするタービン内部構造物の検査装置。
  4. 請求項1記載のタービン内部構造物の検査装置において、前記キャリアには、走行路表面の曲率から決められた径の駆動輪を有していることを特徴とするタービン内部構造物の検査装置
  5. 請求項1記載のタービン内部構造物の検査装置において、前記キャリアには、走行路表面の曲率から決めた複数の異なる寸法、形状の駆動輪を有していることを特徴とするタービン内部構造物の検査装置。
  6. 請求項1記載のタービン内部構造物の検査装置において、前記キャリアには、走行路表面に対して鉛直方向に沿って曲がることが可能な1つ以上のヒンジにより補助キャリアを連結したことを特徴とするタービン内部構造物の検査装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のタービン内部構造物の検査装置において、前記キャリアには、冷却用の媒体を前記ビデオプローブ、キャリア本体へ供給可能なチューブが接続されていることを特徴するタービン内部構造物の検査装置。
  8. 請求項1記載のタービン内部構造物の検査装置において、前記キャリアをタービン内の所定の位置まで搬送する装置を設け、この装置は前記キャリアの駆動輪がタービン内の所定の位置に向けて走行可能な走行面を有するガイドにより構成されたことを特徴とするタービン内部構造物の検査装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のタービン内部構造物の検査装置を用いてタービン翼を検査する方法において、前記キャリアをタービン蒸気通路を通ってタービン翼列に運搬するステップと、前記キャリアをタービン翼列に沿ったキャリア走行開始位置へ移動させるステップと、このキャリア走行開始位置から前記キャリアをタービン翼列に沿って走行させるステップと、前記ビデオプローブにより得られた各タービン翼の画像と前記キャリアの走行位置を同時に記録するステップとを備え、前記ビデオプローブから得られた前記タービンのノズルボックス内の周囲状況画像と、当該タービン内部構造物の設計図面と前記キャリアの形状から、このキャリアを前記タービンの蒸気導入管から挿入した際にこのキャリアが前記ノズルボックス内のどの位置に挿入されるかを予測し、またその時に前記ノズルボックス内のどの前記タービンのノズル翼が映し出されるかを特定し、これら両方の情報から、挿入された前記キャリアのノズルボックス内での位置を特定し、この特定された位置と目的の位置を比較して移動するか否か判断することを特徴とするタービン内部構造物の検査方法。
  10. 請求項9記載のタービン内部構造物の検査方法において、前記タービン翼列に沿って前記キャリアを走行させるステップと、前記ビデオプローブにより得られる画像を前記ビデオプローブの位置を変えた状態でタービン翼を撮影した画像データとして記録するステップと、このステップで得られた画像データと同じプローブ位置での過去の複数の画像データとを比較して、タービン翼の損傷状況を判定するステップとを備えたことを特徴とするタービン内部構造物の検査方法。
  11. 請求項9記載のタービン内部構造物の検査方法において、同じタービン翼について得た複数の画像と、それらの画像を記録したときのビデオプローブの位置情報を用いて、タービン翼の損傷状況を判定するステップとを含むことを特徴とするタービン内部構造物の検査方法。
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