JP4964434B2 - レーダーベースのセンサシステム - Google Patents

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Description

本発明はフィルタに関し、より詳細には短距離レーダーシステム等の整合フィルタ用途で使用される積分器に関する。
例えば自動車及び他の商業用途に適する短距離レーダーシステムに対するニーズがある。このようなシステムは、約0.15〜30mの距離の範囲内で動いている又は動いていない他の車両及び物体の近接を感知することができる。
特許文献1は、従来の高解像度レーダーベースの検出システムを開示する。このシステムは第1狭パルス変調器104に接続された「送信」チャンネルを使用し、所定の周波数及び持続時間を有するパルス変調送信信号を放射する。「受信」チャンネルは第2狭パルス変調器105に結合され、この第2狭パルス変調器は、(距離Rに位置する)物体で反射され受信チャンネルアンテナで受信されるパルス変調された送信信号から元の送信信号を抽出することを補助する。時間遅延(t)回路は(第2狭パルス変調器105により生成される信号が好適には受信チャンネルアンテナで受信された反射パルス変調送信信号と位相整合するように)受信チャンネルへの第2狭パルス変調器105の出力を遅延し、ミキサ402は反射パルス変調送信信号を第2狭パルス変調器105の出力と混成し、元の(変調されていない)送信信号を生成する。
(上述したシステムのような)レーダーベース検出システムの距離を増加するために、送信信号の信号エネルギー(電力)は増加されなければならない。しかし、上述のレーダーベース検出システムのようなセンサシステムにより送信され得るエネルギー(電力)量を制限する少なくとも2つの制限がある。第1の制限は、2個の対象物間の識別能力(距離識別)がパルス化レーダーシステムにおけるパルス長の関数であることである。第2の制限は、連続波(CW)レーダーシステムにおけるチャープ(chirp)すなわち周波数帯域幅である。より長いパルス長は、互いに接近して位置する目標物を識別するセンサの能力が結果として減少したセンサにより送信されるエネルギー量を増加させる。また、一義的な距離測定を維持する必要性により送信エネルギー(電力)を増加するために、パルス間の間隔は無差別に減少しないかもしれない。
さらに、上述のセンサシステムは、センサ作動と電磁(EM)スペクトルの同じ部分に電磁エネルギーを生成する帯域幅内干渉を受けやすい。干渉源は、他のシステムによる連続波すなわちパルス化された送信、第2センサ又はセンサシステムからの相互干渉、送信チャンネル及び受信チャンネル間の不完全な隔離により生ずる自己妨害電波、及び広帯域熱ノイズからなる。
自動車産業におけるこのようなセンサシステムを使用することは、任意の時刻(例えば高速道路)で特定の空間を占有する自動車の全体積のため、特に問題になる。例えば、1本の高速道路での何百という車は全て、同じ周波数レンジでセンサ信号を発生し受信する。
特許文献2は、上述の欠点のいくつかを無くすレーダーベースのセンサシステムを説明する。特許文献2の図1に示されるシステムは、信号源10、周波数修正モジュール11、バッファ増幅器12、パルス形成器13、抵抗素子14、スイッチドライバ15、2相変調器16、変調器ドライバ17、出力増幅器25,26、可変利得制御器27及びスイッチドライバ28を具備する「送信」アームを開示する。このシステムの「受信」アームは、低ノイズ増幅器(LNA)40,41、移相器43、ミキサ44,45、積分回路47,48、ドップラフィルタ49,50、サンプラ回路51、スイッチ52,54、及び積分回路53,55を具備する。
送受信選択スイッチ18は、任意の特定時刻でシステムのどのアーム(例えば送信か受信か)が作動中かを選択する。「送信」アームが作動中の場合、送信アンテナ30は物体35に向かって信号を送信する。「受信」アームが作動中の場合、受信アンテナ31は物体35で反射される信号を受信する。このセンサシステムの利点は、システムの距離を伸ばすために異なるパルス長のパルスを送信できることである。例えば、1パルスが「チップ」として定義される場合、パルス長は、さらに離れている物体を正確に識別するために3チップ、7チップ、11チップ等まで増加できる。このレーダーベースのセンサシステムの付加的な利点は、特許文献2に詳細に説明されている。
米国特許6067040号明細書 米国特許6587072号明細書
しかし、特許文献2に記載されたレーダーベースのセンサシステムは、可変パルス幅(例えば1チップ、3チップ、5チップ等)にわたって正確に積分できる積分器を必要とする。
従って、多様なパルス幅を有するパルスを正確且つ効率的に積分することができる積分器に対するニーズがある。
解決策は、差動増幅器と、この差動増幅器のコモンモード電圧を調整するため差動増幅器に制御電流を供給するために差動増幅器に結合された少なくとも1個のコモンモード帰還回路とを具備する回路により提供される。ここで、差動増幅器は、少なくとも2モードの第1モードにおいて差動増幅器が信号を積分するよう作動可能であり、少なくとも2モードの第2モードにおいて差動増幅器が以前に積分された信号の少なくとも1代表サンプルを保持するよう作動可能であるように、少なくとも2モードの少なくとも1モードで作動可能である。
また、解決策は、増幅された入力信号を生成するよう入力信号を増幅する増幅器部と、積分された信号を生成するよう増幅された入力信号を積分する積分部と、積分された信号の一部を代表する少なくとも1電圧値をサンプリング及び保持するサンプル及び保持部とを具備する回路により提供される。ここで、回路は、少なくとも2モードの第1モードにおいて回路が増幅された入力信号を積分するよう作動可能であり、少なくとも2モードの第2モードにおいて回路が以前に積分された信号の少なくとも1代表サンプルを保持するよう作動可能であるように、少なくとも2モードの少なくとも1モードで作動可能である。
また、解決策は、送信器及び受信器からなるレーダーベースのセンサシステムにより提供される。受信器は、差動増幅器と、この差動増幅器のコモンモード電圧を調整するために差動増幅器に制御電流を供給する、差動増幅器に結合された少なくとも1個のコモンモード帰還回路とを具備する。ここで、差動増幅器は、少なくとも2モードの第1モードにおいて差動増幅器が信号を積分するよう作動可能であり、少なくとも2モードの第2モードにおいて差動増幅器が以前に積分された信号の少なくとも1代表サンプルを保持するよう作動可能であるように、少なくとも2モードの少なくとも1モードで作動可能である。
以下、添付図面を参照して本発明を説明する。
図1は、本発明の典型的な一実施形態に従ったレーダーベースのセンサシステムの「受信」アーム100の簡略化したブロック図を示す。受信アーム100は、特許文献2を参照して上述したシステム等のレーダーベースのセンサシステムの受信アームを具備してもよい。しかし、説明を簡単にするために、特許文献2に示された受信アームの1チャンネルのみが説明される。当業者であれば、ここに説明された受信アーム100は特許文献2に示されたIチャンネル及びQチャンネルの双方に使用できることに気付くであろう。受信アーム100は、関連する「送信」アームから超広帯域(UWB)信号(例えば、3GHzより大きな開放ループ帯域幅)に関連して作動することを意図されているが、任意の適当な周波数範囲内で作動してもよい。
受信アーム100は、ミキサ部110、積分器部150及びサンプリング部170から構成される。ミキサ部110は変調信号x(t)及び局在発振器(LO)信号p(t)を受信し、信号を相関関係化(多重化)して出力信号を生成する。変調信号x(t)は、「送信」アーム(図1には図示せず)により送信され物体(図示せず)から反射された関連する信号を具備するのが好適である。LO信号p(t)は、「送信」アームの送信信号を変調するのに使用される搬送信号の遅延版を具備するのが好適である。このため、出力信号は、「送信」アームにより送信された信号の変調版を具備するのが好適である。
ミキサ部110からの出力信号は、信号がt=0からt=Tbまでの有限時間にわたって積分されている積分器部150に印加される。ここで、Tbは或る数の「チップ」を処理する時間に等しく、「チップ」は特定のパルス長(持続期間)のより大きなパルス内の単一のサブパルスとして定義される。1「チップ」は「送信」アームによる送信に利用できる最小パルス長から構成することができるが、パルス長(及びレンジ)は送信パルスの「チップ」数(例えば、3チップ、5チップ、7チップ等)が増加することにより増加してもよい。代表的には1「チップ」は0.5ナノ秒(nS)のパルス長を有するが、パルスは、10倍を超えた(例えば10MHz)153MHz〜2GHzの帯域幅変動に対応する1〜13(すなわち0.5nS〜6.5nS)の複数の「チップ」を含んでもよい。受信アーム100は、その変動レベルに適合しない従来のフィルタトポロジーとは対照的に、このような帯域幅にわたって可変である。
サンプリング部170は各積分された「チップ」又は一連の「チップ」をサンプリングし、サンプリングされた出力y(t)を生成する。特に、サンプリング部170は、0からTbまでの積分中は開放のままであるが、積分信号をサンプリング部の出力に結合するTbに到達すると閉成するスイッチを具備する。
図2は、仮想接地(すなわち差動回路の実施)を有する受信アーム100の一部分を詳細に示す。特に図2は、受信アーム100の積分器部150及びサンプリング部170を示す。受信器100の積分器部150は、図1に示されるミキサ部110からアナログ入力電圧信号Vinを受信する第1入力端子201を具備する主差動増幅器200を具備する。差動増幅器200の第2入力端子202は仮想接地に結合されている。積分器部150はまた、コモンモード帰還(CMFB)回路240を具備する。
積分器部150は、入力抵抗151、帰還キャパシタ205及び少なくとも2個の第1バッファ増幅器210,220を具備する。同様に、サンプリング部170は、少なくとも2個の第2バッファ増幅器230,235を具備する。サンプリング部はまた、第1サンプリングキャパシタ180と、受信アーム100の出力部に現われる電圧を測定するための第1負荷抵抗190とを具備する。出力電圧信号Voutはバッファ増幅器235の出力部に現われる。この出力電圧信号Voutは図1のy(t)として前に言及されている。
図2は、主差動増幅器200の1モードを特定する受信アーム100用の代表的な2進制御信号を示す。例えば、論理0の制御信号はバッファ増幅器220及びバッファ増幅235に供給され、論理1はバッファ増幅230に供給されて第1モードを特定する。論理1がバッファ増幅220及びバッファ増幅235に供給されると、論理0はバッファ増幅230に供給され、第2モードが特定される。
図3は、受信アーム100のより詳細なブロック図を示す。特に、差動増幅器200(及びその関連する部品)は差動増幅器300としてより詳細に示される。差動増幅器300は、図2を参照して上述した積分器部150及びサンプリング部170の全機能(図2及び図3の双方で同じ作動を実行するCMFB回路240により実行される機能を除く)を具備する。
差動増幅器300は、正電圧入力端子(VIN+)301、負電圧入力端子(VIN−)302、正制御端子(VCONTROL+)303、負制御端子(VCONTROL−)304及び基準電流入力端子(IREF)307を有する少なくとも5個の入力端子を具備する。
差動制御端子(VCONTROL+、VCONTROL−)302,303は、増幅器300が2段階(モード)、すなわち積分/サンプリング(I/S)モードかリセット/ホールド(R/H)モードかの一方にあるかどうかを制御する。例えば、+3ボルトの電圧が負制御電圧端子(VCONTROL−)304に印加されると、+2ボルトの電圧が正制御電圧端子(VCONTROL+)303に印加され、次に増幅器300がI/Sモードになる。同様に、3ボルトの電圧が正制御電圧端子(VCONTROL+)303に印加されると、2ボルトの電圧が負制御電圧端子(VCONTROL−)304に印加され、次に増幅器300がR/Hモードになる。もちろん、当業者は、上述した構造の逆も同じ結果を達成し、ここに意図されていることに気付くであろう。
I/Sモードにおいて、差動入力端子(VIN+、VIN−)301,302で供給される入力信号(単一パルス又は一連のパルス)は、特定時間(例えば、単一パルス又は一連のパルスの長さに等しい0〜Tb)にわたって積分され、この積分結果に対応するサンプルが生成される。この積分は、後述するようにR−C回路網315,330及び320,335及び差動増幅器300により実行されるのが好適である。
R/Hモードにおいて、サンプリングされた(I/Sモードで生成された)積分結果は(例えばキャパシタに)保持され、積分器(例えばR−C回路網315,330及び320,335及び差動増幅器300)は、次の積分の準備用にリセットされる。
I/Sモード又はR/Hモードのいずれかにおいて、(ミキサ部110からの)入力電圧信号は、抵抗315,320を通って増幅器300の差動入力端子(VIN+,VIN−)に結合されるのが好適である。入力電圧信号は、特許文献2に記載されているように、物体から反射された送信信号の相関関係により生成された単一パルス又は一連のパルスと、ミキサ部110により生成された元の信号の遅延版とを具備してもよい。補償キャパシタ電圧端子(VOCC+,VOCC−)310,311に供給された差動増幅器300の出力は、キャパシタ(C1,C2)330,335に結合されるのが好適である。キャパシタ(C1,C2)330,335は差動増幅器300及び抵抗315,320と共に基本的なR−C積分器を形成する。I/Sモードにおいて、積分される信号は、詳細に後述するように増幅器300(例えばVOCC+,VOCC−)の出力からR−C回路網315,330及び320,335を通って帰還される。
また、増幅器300は電力端子(VCC)305及び接地端子(GND)306を具備する。電力端子305は、当業界で周知であるように電圧源(例えば+5ボルト)に結合してもよい。さらに後述されるように、基準電流信号は、CMFB回路240により生成され、増幅器300の基準電流入力端子(IREF)に供給されるのが好適である。
また、増幅器300は、正出力電圧端子(VOUT+)308、負出力電圧端子(VOUT−)309、正出力補償キャパシタ電圧端子(VOCC+)310、負出力補償キャパシタ電圧端子(VOCC−)311、正スイッチ端子(SWP)312及び負スイッチ端子(SWN)からなる6個の出力端子を具備する。
I/Sモードにおいて、差動入力端子(VIN+,VIN−)301,302に供給される入力信号の「積分」である差動出力信号は、補償キャパシタ電圧端子(VOCC+,VOCC−)310,311に供給され、それぞれR−C回路網(C1/R1)315,330及び(C2/R2)320,335により積分される。増幅器300がR/Hモードにある場合、差動スイッチ端子(SWP,SWN)312,313に生成される帰還信号は差動入力端子(VIN+,VIN−)に帰還されるので、入力電圧信号を打ち消す。特に、入力信号と等しいが位相(利得を含む)が180°異なる信号は、差動スイッチ端子(SWP,SWN)312,313で断続的に生成される。増幅器300が(I/Sモードから)R/Hモードに入ると、この180°位相がシフトした信号は入力波を「打ち消す」ように入力部に結合されるので、基本的に零に等しい2つの波を結果として積分する。
CMFB回路240は増幅器300用にコモンモード電圧を特定するよう作動する。CMFB回路240は電力端子(VCC)241及び接地端子(GND)242を具備する。また、CMFB回路240は差動電圧入力端子(VINCM+,VINCM−)及びコモンモード電圧入力端子(VCM)245を具備する。
上述したように、差動増幅器300がI/Sモードにある場合、差動電圧入力端子(VINCM+,VINCM−)243,244は、R−C回路網(C1/R1)315,330及び(C2/R2)320,335に供給された出力に等しい差動増幅器300(VOCC+,VOCC−)の出力部におけるコモンモード直流バイアス電圧を検知するようキャパシタ(C1,C2)330,335と、差動増幅器300に結合されている。コモンモード電圧入力端子(VCM)245は、積分された出力波形のコモンモード電圧を特定する。
CMFB回路240は、差動増幅器300により生成された積分出力波形のコモンモード電圧を調整するために出力を供給する単一の出力端子(ICMFB)246を有する。この出力電流ICMFBは、上述した基準電流入力端子(IREF)307で差動増幅器300に結合されている。
コモンモード電圧(例えば1.6ボルト)は、CMFB回路240のコモンモード電圧入力端子(VCM)245に供給されるのが好適である。このコモンモード電圧(VCM)は、差動電圧出力端子(VOUT+,VOUT−)308,309が中心にある中心点を提供する。例えば、コモンモード電圧が1.6ボルトである場合、出力電圧波形は1.6ボルトのあたりで中心に位置するであろう(すなわち、出力電圧波形が矩形波である場合、波形の半分は1.6ボルトより高い電圧で配置され、波形の半分は1.6ボルトより低い電圧で配置されるであろう)。
図4は、受信回路400としてトランジスタ論理で実施された受信アーム100(図3の差動増幅器300を含む)を示す。図4に示されるトランジスタはNPNバイポーラ接合トランジスタ(BJT)であるのが好適であるが、当業者であれば受信回路400を形成するために種々のタイプのトランジスタが適合することに気付くであろう。
受信回路400は以下の3つの主部分、すなわち増幅器部410、積分帰還部440、並びにサンプル及び保持部470から構成される。増幅器部410は、差動入力端子(VIN+,VIN−)301,302に印加された入力電圧波形を増幅する。積分帰還部440は、受信回路400が(図3を参照して上述したI/Sモードに対応する)積分/サンプリング(I/S)モードにある場合、差動入力端子(VIN+,VIN−)301,302に印加された入力電圧波形を積分する。差動制御電圧端子(VCONTROL+,VCONTROL−)303,304の一方、特に制御電圧端子(VCONTROL+)303はサンプル及び保持部470と同様に積分帰還部440に結合されるのに対し、他の差動制御電圧端子、特に制御電圧端子(VCONTROL−)304はサンプル及び保持部470に結合されることに留意されたい。差動制御電圧端子(VCONTROL+,VCONTROL−)303,304に供給される制御信号は、電流を導くと共にI/Sモードから(図3を参照して上述したR/Hモードに対応する)R/Hモードへの遷移を可能にする。サンプル及び保持部470は、積分帰還部440及び増幅器部410で実行される積分に基づいて差動電圧出力端子(VOUT+,VOUT−)308,309においてサンプリングされた出力電圧波形を生成する。
増幅器部410は、差動入力端子(VIN+,VIN−)301,302にそれぞれ結合された第1差動トランジスタ対411,412を具備する。第2差動トランジスタ対413,414は第1差動トランジスタ対411,412のエミッタ端子に結合され、電流源として作用する。第1差動トランジスタ対413,414のエミッタ端子は、第1抵抗対415,416を通って接地(GND)に結合される。第1差動トランジスタ対411,412のコレクタ端子は、第2抵抗対417,418を通って電源(VCC)に結合される。第2差動トランジスタ対413,414のベース端子は第3トランジスタ対419,420に結合されている。第3トランジスタ対419,420と共に抵抗421,422は、第1差動トランジスタ対411,412のコレクタ電流を、(電流鏡映として作用する)第2差動トランジスタ対413,414を介して抵抗415,416に設定する。
基準電流入力端子(IREF)307はトランジスタ419に結合されているので、CMFB回路240により供給されるコモンモード制御電流ICMFBはトランジスタ419のコレクタに直接(及び究極的にはトランジスタ425を介してベースに)印加され、コレクタ電流は、第1差動トランジスタ対411,412用に全コレクタ電流を提供するトランジスタ413で「鏡映」される。
バイアストランジスタ423〜425の第1回路網は電源(VCC)及びトランジスタ413,419間を結合する。バイアストランジスタ426〜428の第2回路網はまた、電源(VCC)及びトランジスタ414,420間を結合する。また、バイアストランジスタ426〜428の第2回路網はトランジスタ428のベース及びトランジスタ420のコレクタに結合される抵抗429を具備する。
上述したように、基準電流入力端子(IREF)307は、第3トランジスタ対419,420のトランジスタ419のコレクタに、及び第2トランジスタ対413,414のトランジスタ413のベースにバイアス電流(IREF)を供給する。このバイアス電流は、基準電流入力端子(IREF)にコモンモード制御電流(ICMFB)を供給するCMFB回路240に変更してもよい。増幅器部410からの出力信号(VAMP(+),VAMP(−))は、第1差動トランジスタ対411,412のコレクタ端子で積分帰還部440に供給される。
図5は、増幅器部410を詳細に示す。上述したように、差動電圧出力信号(VAMP(+),VAMP(−))は、第1差動トランジスタ対411,412のコレクタ端子で積分帰還部440に供給される。積分帰還部440と導通している増幅器部410と、サンプル及び保持部470からのキャパシタ471,472は、積分器の基本要素を構成する。
図4に戻ると、積分帰還部440は、増幅器部410から差動電圧出力信号(VAMP(+),VAMP(−))に結合された第1トランジスタ組441〜443及び第2トランジスタ組444〜446を具備する。第1トランジスタ組441〜443及び第2トランジスタ組444〜446は、差動増幅器300の端子310,311で差動補償キャパシタ出力電圧(VOCC+,VOCC−)を供給するよう作動する。トランジスタ441,444は(トランジスタ453,455,458,461がするように)電圧バッファとして作用するので、トランジスタ441,444の出力は、異なるモードの差動を可能にするよう「スイッチされた」点を除き、(後述する第3トランジスタ組453,454及び第4トランジスタ組455,456の)トランジスタ453,455の出力と同一である。例えば、制御電圧端子(VCONTROL+)303での電圧が制御電圧端子(VCONTROL−)304での電圧より小さい場合、トランジスタ453,455に流れる電流はほぼ零であるので、これらはオフに「スイッチされて」いる。上述したように、差動補償キャパシタ出力電圧(VOCC+,VOCC−)はCMFB回路240により検知され、R−C積分回路網(C1/R1)315,330及び(C2/R2)320,335に供給される。また、積分帰還部440は、要求バイアスを提供するために、電源(VCC)及び接地(GND)の間に結合された第1抵抗447及びトランジスタ448〜452の回路網を具備する。
増幅器部410からの差動電圧出力信号VAMP(+),VAMP(−)はまた、第3トランジスタ組435,454及び第4トランジスタ組455,456に供給される。これら第3トランジスタ組及び第4トランジスタ組は、増幅器300の端子312,313で切り換えられた差動出力電圧(SWP,SWN)を供給するよう作動する。上述したように、この切り換えられた出力電圧は、180°位相が異なって増幅された点を除き、差動入力端子(VIN+,VIN−)301,302に結合された入力電圧信号と同等であるのが好適である。第3トランジスタ組453,454は(電流源として作用する)トランジスタ457に結合され、第4トランジスタ組455,456は(電流源として作用する)トランジスタ477に結合される。第3トランジスタ組453,454及び第4トランジスタ組455,456は信号を切り換える電流操縦回路網であり、トランジスタ457,477は電流源として作用する。さらに、トランジスタ452のベースに接続されたいずれもトランジスタ(例えば、トランジスタ443,446,460,463,477,478,479,480,481,482,483)もトランジスタ452の電流の「鏡映」(すなわち同等)である電流を有する。
差動制御電圧端子(VCONTROL+,VCONTROL−)303,304の一方(例えば「+」端子303)は、第3トランジスタ組453,454及び第4トランジスタ組455,456のトランジスタ454,456のベースに結合されるのが好適であり、サンプル及び保持部470のトランジスタ484,485のベースにも結合される。トランジスタ454,456はトランジスタ473,474の補完であり、同様にトランジスタ484,486はトランジスタ475,476の補完である。例えば、トランジスタ454,456が「オン」(すなわちそれらトランジスタを流れる電流がある)場合、補完するトランジスタ473,474は「オフ」である。
差動制御電圧端子(VCONTROL+,VCONTROL−)303,304の他方(例えば「−」端子304)は、後述するようにサンプル及び保持部470に結合されるのが好適である。上述したように、差動制御電圧端子303,304の第1端子(例えば303)に印加される電圧が第2端子(例えば304)よりも若干大きい場合、増幅器は2モードのうちの一方のモード(例えばI/Sモード)にある。同様に、第2端子に印加される電圧が第1端子よりも若干大きい場合、増幅器は2モードのうちの他方のモード(例えばR/Hモード)にある。このため、差動制御電圧端子303,304に変更制御電圧を印加することにより、増幅器300のモードを正確に制御することができる。図4に示される典型的な受信回路400において、差動制御電圧端子303へのより大きな電圧の印加はR/Hモードを駆動し、差動制御電圧端子304へのより大きな電圧の印加はI/Sモードを駆動する。
最後に、増幅器部410からの差動電圧出力信号VAMP(+),VAMP(−)も第5トランジスタ組458〜460及び第6トランジスタ組461〜463に供給される。トランジスタ441,444,453,458,561は電圧バッファとして作用する同等のトランジスタであるのが好適であることに留意されたい。第5トランジスタ組458〜460及び第6トランジスタ組461〜463は積分帰還部440の残りと共に作動し、サンプル及び保持部470の第1及び第2サンプリングキャパシタ471,472に差動積分電圧VINT(+),VINT(−)を供給する。
入力波形の積分が進むと(すなわち、受信回路400がI/Sモードにあると)、第1及び第2サンプリングキャパシタ471,472は差動積分電圧VINT(+),VINT(−)で充電される。積分が終了すると(すなわち受信回路400がR/Hモードに入ると)、サンプリングキャパシタ471,472の差動電圧(電荷)は、後述するように差動出力電圧VOUT+,VOUT−として出力端子308,309に保持され供給されるキャパシタの反対側に変換される。
負制御電圧端子(VCONTROL−)304は、複数の第1トランジスタ473〜476のベースに印加されるサンプル及び保持部470に差動バイアス信号を供給する。正制御電圧端子(VCONTROL+)303は、(上述したように、積分帰還部440のトランジスタ454,456と共に)複数の第3トランジスタ483,485に差動バイアス信号を供給する。第1抵抗490は複数の第2トランジスタのうちトランジスタ478のエミッタ端子に結合され、バイアス回路(トランジスタバンク)500の電流を維持する。同様に、第2抵抗491は複数の第2トランジスタのうちトランジスタ481のエミッタ端子に結合され、バイアス回路(トランジスタバンク)550の電流を維持する。
第1及び第2のサンプリングキャパシタ471,472は複数の第5トランジスタ488,489にバイアス信号を供給し、これらトランジスタは、差動増幅器300がR/Hモードにある場合、正負の電圧出力端子(VOUT+,VOUT−)308,309に結合される。(I/Sモードである)その他の場合、コモンモードバイアス信号が、オンにバイアスされたトランジスタ475,476,560,565により供給される。
サンプリング及び保持部470はまた、積分帰還部440から差動積分電圧VINT(+),VINT(−)をバイアスするための2つのバイアス回路500,550を具備する。各バイアス回路500(550)は、第1及び第2抵抗580,585(590,595)に結合された複数の第1トランジスタ501〜506(551〜556)と、複数の第2トランジスタ510,515(560,565)とを具備する。バイアス回路500(550)は、抵抗580,585(590,595)間の中間点でそれぞれ複数の第1トランジスタ473,474及び第3トランジスタ580,585に結合される。複数の第1及び第3トランジスタ473〜476,484,485及び抵抗580,585,590,595は、バイアス回路500,550をバイアスする。例えば、バイアスが抵抗580,585(590,595)内に導かれると、複数の第2トランジスタ510,515(560,565)の電位が下がる。バイアスが抵抗580,585(590,595)内に導かれないと、トランジスタ478,490(481,491)からなる電流源はトランジスタ510,515(560,565)のエミッタで電圧をずっと高く設定する。
上述したように、「積分された」差動電圧は、I/SモードからR/Hモードへ切り換える直前にサンプリングキャパシタ471,472の入力部(すなわち左側)に供給される。R/Hモードに切り換えられる際、入力部でのサンプリングキャパシタ471,472への電圧は、差動モードで0ボルトに固定される(すなわち、両キャパシタはCMFB回路240により特定されるコモンモード電圧よりも若干高い電圧に固定される)。例えば、R/Hモードに切り換える直前に、入力部でのサンプリングキャパシタ471,472への電圧は約1.6ボルト(すなわちコモンモード電圧)であるが、サンプリングキャパシタが固定されると、新たな電圧は上述したようにトランジスタ510,515のエミッタ端子での電圧により設定される。これが起こると、トランジスタ458,461のベース・エミッタ電圧(Vbe)は減少し「オフ」に切り換える。
サンプリングキャパシタ471,472は電圧の過渡的変化に応答するので、スイッチング時間における電圧の差はサンプリングキャパシタの出力に変換される。I/SモードからR/Hモードに切り換える直前に、サンプリングキャパシタ471,472の出力は(トランジスタ560,565のエミッタ端子での電圧により設定される)コモンモード電圧で固定され、この電圧はスイッチングモードのときに解除されるので、例えば、(正電圧出力端子(VOUT+)308での)正の側の電圧は次式で定義される。
OUT+=[VCL+]+[VCR+]−[VINT(+)]
ここでVCR+はキャパシタ(例えばキャパシタ472)の右側の電圧である。
例えば、(負電圧出力端子(VOUT−)309での)負の側の電圧は次式で定義される。
OUT−=[VCL−]+[VCR−]−[VINT(−)]
ここでVCR−はキャパシタ(例えばキャパシタ471)の右側の電圧である。
例えば、次の状況、すなわち、
CL+/−=VCR+/−=−2.0V、
INT(+)=1.6V(DC)+100mV(AC)、及び
INT(−)=1.6V(DC)−100mV(AC)
の場合を考えると、次の通りになる。
OUT+=2.0V+2.0V−[1.6V(DC)+100mV(AC)]=2.3V、及び
OUT−=2.0V+2.0V−[1.6V(DC)−100mV(AC)]=2.5V
出力電圧VOUT+及びVOUT−は、特許文献2を参照して上述したシステム等のレーダーベースのセンサシステムでもよい。VOUT+及びVOUT−の電圧差(ΔV)は、送信パルス及び受信パルスの相関の積分値から構成されてもよい。当業者でれば理解されるように、この電圧差信号ΔVは、アナログ・デジタルコンバータ(ADC)に印加され、さらに送信されたレーダー信号を反射した物体の距離を決定するために処理されてもよい。
図6は、本発明の典型的一実施形態に従ったコモンモード帰還(CMFB)回路600(例えば、図3を参照して上述したCMFB回路240)の回路図を示す。このCMFB回路600は、上述した受信回路400と共にコモンモード電圧を特定するよう作用する。CMFB回路600は電力端子(VCC)601及び接地端子(GND)602を具備する。CMFB回路600はまた、差動電圧入力端子(VO+,VO−)603,604及びコモンモード電圧入力端子(VCM)605を具備する。
コモンモード電圧入力端子(VCM)605は、入力端子(ICMFB)606を介して差動増幅器(例えば、図3の差動増幅器300;増幅器部410及び積分帰還部440)に供給される特定コモンモード電圧を特定する。特に、出力端子(ICMFB)606は、差動増幅器により生成される積分波形のコモンモード電圧を調整するために出力電流(ICMFB)を供給する。より特定すると、CMFB回路240は、(図4に示されるサンプリング及び保持部470の)サンプリングキャパシタ471,472の入力(左)側での電圧を、コモンモード電圧入力端子(VCM)605に供給されたコモンモード電圧に設定する。従って、電流は、正の側では1.6V+VIN(+)であり負の側では1.6V−VIN(−)である差動電圧入力端子(VO+,VO−)603,604に現われる差動電圧に基づいてコモンモード帰還(CMFB)回路600の出力部に現われる。
バッファトランジスタ441,444,453,455,458,461は同等であるので、キャパシタ471,472の入力部での出力コモンモード電圧は特定される。このため、トランジスタ441のベース端子からトランジスタ441のエミッタ端子への経路は、トランジスタ458のベース端子からトランジスタ458のエミッタ端子への経路と同等であるので、コモンモード電圧は、(トランジスタ441,444のエミッタ端子である)差動増幅器300の補償キャパシタ電圧端子(VOCC+,VOCC−)310,311での電圧と同等である。出力電流ICMFBは基準電流入力端子(例えば、図3の基準電流入力端子(IREF)307)での差動増幅器(例えば、図3の差動増幅器300)に結合される。
コモンモード電圧入力端子(VCM)605に印加される電圧は、最初に第1トランジスタ610のベースに印加される。第1トランジスタ610のコレクタ端子は、第2トランジスタ611のベース端子及び第3トランジスタ612のコレクタ端子に結合されている。第3トランジスタ612のエミッタ端子は、第3トランジスタに電圧を供給するCMFB回路600の電力端子(VCC)601に結合されている。第1ないし第3トランジスタ610〜612の反対側には、差動配置された第4ないし第6トランジスタ613から615がある。例えば、トランジスタ622が(トランジスタ621から「鏡映」された)500μAの電流を生成する場合、トランジスタ610,613からなる差動対の両アームは500μAのみが利用できる。このため、静的作動の観点では、一側(例えばトランジスタ610)に250μAが、他側(例えばトランジスタ613)に250μAがある。このため、トランジスタ610,613のベース電圧が互いに変化する(例えば、一方のベース電圧が他方より高い)場合、より高いベース電圧のトランジスタは他方より電流がより多いであろう。
第1トランジスタグループ616〜620は、CMFB回路600の電力端子(VCC)601及び第6トランジスタ615のベース端子に結合されている。理想的には、トランジスタ616〜620を通る電流は、トランジスタの数が5倍であるのでトランジスタ615,613の電流の5倍に等しい。第6トランジスタ621は、第1抵抗625を通ってCMFB回路600の電力端子(VCC)601に結合されている。第7トランジスタ621のエミッタ端子は第2抵抗626に結合されている。抵抗625,626と共にトランジスタ616〜621はCMFB回路600のバイアス電流を設定する。第8トランジスタ622は第1及び第4トランジスタ610,613のエミッタ端子に結合され、第3抵抗627に結合されたエミッタ端子を有する。第7トランジスタ621は「電流の鏡」として作用し、第8トランジスタ622に鏡映電流を生成する。
CMFB回路600の作動は以下の通りである。留意されるように、CMFB回路600の差動電圧入力端子(VO+,VO−)603,604は、第4及び第5抵抗628m629と、トランジスタ613のベースにそれぞれ結合されている。トランジスタ610,613での電圧差(ΔV)は、トランジスタ612,615(及びトランジスタ610,613)間のコレクタ電流の差となる。特に、VCMがトランジスタ613(Vb613)のベースでの電圧より大きい場合、トランジスタ610,612のコレクタ電流はトランジスタ613,615のコレクタ電流より大きい。トランジスタ615の電流はトランジスタ616〜620の鏡映であり、結局はコモンモード制御電流ICMFB(図4参照)として基準電流入力端子(IREF)307を通って増幅器部410のトランジスタ413,419に供給される。
上述した条件(VCM>Vb613)の下では、トランジスタ411,412を通る電流が減少すると、抵抗417,418でのコモンモード電圧が増加する。抵抗417,418での増加したコモンモード電圧はバッファトランジスタ441,444を通過し、差動増幅器300の補償キャパシタ電圧端子(VOCC+,VOCC−)310,311に供給される。補償キャパシタ電圧端子(VOCC+,VOCC−)310,311に現われる増加したコモンモード電圧は、コモンモード差動電圧入力端子(VO+,VO−)603,604に結合される。コモンモード差動電圧入力端子(VO+,VO−)603,604は抵抗628,629を介してトランジスタ613のベースに結合される。このため、増加したコモンモード電圧は、減少した(すなわちVCMより小さい)電圧が以前に現われたトランジスタ613のベースに現われる。
同様に、トランジスタ613,615のコレクタ電流が増加すると、抵抗417,418でのコモンモード電圧が対応して減少し、上述の作動が生じてトランジスタ613のベースに減少したコモンモード電圧が現われる。結局、補償キャパシタ電圧端子(VOCC+,VOCC−)310,311(及びその結果のコモンモード差動電圧入力端子(VO+,VO−)603,604)がコモンモード電圧入力端子(VCM)605でのコモンモード電圧(VCM)(例えば1.6ボルト)に等しい点に到達する。
本発明の典型的一実施形態に従ったレーダーベースのセンサシステムの受信アームのブロック図である。 図1の受信アームを詳細に示すブロック図である。 図2の受信アームを詳細に示すブロック図である。 トランジスタ論理回路で実施された図3の受信アームの概略図である。 図4の受信アームの増幅器を詳細に示す概略図である。 本発明の典型的な一実施形態に従ったコモンモード帰還(CMFB)回路を示す回路図である。
符号の説明
100 受信アーム(受信器)
200,300,400 差動増幅器
240 コモンモード帰還(CMFB)回路
301,302 差動電圧入力端子
303,304 差動制御電圧端子
410 増幅器部
440 積分部
470 サンプル及び保持部
471,472 キャパシタ

Claims (6)

  1. 受信器を具備するレーダーベースのセンサシステムであって、
    前記受信器は、差動増幅器と、該差動増幅器のコモンモード電圧を調整するために前記差動増幅器に制御電流を供給する、前記差動増幅器に結合された少なくとも1個のコモンモード帰還回路とを具備し、
    前記差動増幅器は、少なくとも2モードの第1モードにおいて前記差動増幅器が信号を積分するよう作動可能であり、前記少なくとも2モードの第2モードにおいて前記差動増幅器が以前に積分された信号の少なくとも1代表サンプルを保持するよう作動可能であるように、前記少なくとも2モードの少なくとも1モードで作動可能であることを特徴とするレーダーベースのセンサシステム。
  2. 前記差動増幅器に印加された電圧信号を積分するために、前記差動増幅器に結合された少なくとも1個のキャパシタ及び少なくとも1個の抵抗をさらに具備することを特徴とする請求項1記載のレーダーベースのセンサシステム
  3. 前記差動増幅器は、少なくとも2個の差動電圧入力端子及び少なくとも2個の差動制御電圧端子を具備することを特徴とする請求項1記載のレーダーベースのセンサシステム
  4. 前記差動増幅器は、入力信号を増幅する増幅器部と、前記入力信号を積分する積分部と、前記入力信号の積分の結果得られる少なくとも1電圧値をサンプリング及び保持するサンプル及び保持部とを具備することを特徴とする請求項1記載のレーダーベースのセンサシステム
  5. 前記サンプル及び保持部は、前記入力信号の積分の結果得られる電圧値を保存する少なくとも2個のキャパシタを具備することを特徴とする請求項4記載のレーダーベースのセンサシステム
  6. 前記少なくとも2つの差動制御電圧端子が前記少なくとも2モードの一方の選択を可能にすることを特徴とする請求項3記載のレーダーベースのセンサシステム
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