JP4962102B2 - レンズ鏡筒及びカメラ - Google Patents

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Description

本発明は、ヘリコイド構造を有するレンズ鏡筒及びカメラに関する。
従来、2つの筒体を相対的に回転させつつ、ヘリコイドの作用によって、一方の筒体を他方の筒体より繰り出させるレンズ鏡筒が存在する。更に、そのようなレンズ鏡筒において、一方の筒体に、ヘリコイドのリードが異なる複数の領域を設け、回転角に対する繰り出し速度を調整するレンズ鏡筒も存在する。そして、近年のカメラの小型化に伴い、レンズ鏡筒も小型化し、このようなヘリコイド構造の小型化のための種々の方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−113418号公報
しかし、レンズ鏡筒を小型化又は薄型化した場合、いずれの領域においてもヘリコイド間の十分な摺接面積を保ちつつ確実に螺合させることは容易ではない。
本発明の課題は、小型化又は薄型化された場合であっても、十分な摺接面積を保ちつつ確実に螺合可能なヘリコイド構造を有するレンズ鏡筒を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、第1の面(6a)に第1のヘリコイド(18)が設けられた第1の筒体(6)と、第1の面(6a)に対向する第2の面(21a)に第2のヘリコイド(24)が設けられた第2の筒体(21)と、を備えるレンズ鏡筒(1)であって、前記第1の筒体(6)は、前記第1の面(6a)において、第1のリードを有する第1リードヘリコイド(18a)が設けられた第1の領域(Z1)と、前記第1のリードより小さい第2のリードを有する第2リードヘリコイド(18b,18c)が設けられた第2の領域(Z2,Z3)とを備え、前記第2のヘリコイド(24)は、前記第2の面(21a)に設けられた所定高さ(h)の突状部分であって、平面上に展開した状態において、両端に第1リードヘリコイド(18a)と平行な端面(30a,30b、40a,40b)、及び、前記第2リードヘリコイド(18b,18c)と平行且つ前記所定高さ(h)よりも浅い溝(25)を有し、前記第2のヘリコイド(24)は、交互に配置された第2のヘリコイドA(24a)と第2のヘリコイドB(24b)とからなり、前記第2のヘリコイドA(24)及び前記第2のヘリコイドB(24)は、平面上に展開した状態において、互いに点対称に配置された同形状のものであり、それぞれが、互いに平行な側面を少なくとも3組備える多角形形状であり、前記3組の互いに平行な側面は、前記溝(25)と平行な2つの溝平行側面(31a,31b、41a,41b)と、前記第1の筒体(6)の縁部と平行な被写体側側面(32a,42a)及び像側側面(32b,42b)と、前記端面(30a,30b、40a,40b)であって、前記被写体側側面(32a,42a)と連続する第1端面(30a,40a)、及び前記像側側面(32b,42b)と連続する第2端面(30b,40b)と、を含み、前記第2のヘリコイドA(24a)において前記溝(25)は、平面に展開した状態において前記被写体側側面(32a)と、前記第2端面(30b)との間を延び、前記第2のヘリコイドB(24b)において前記溝(25)は、平面上に展開した状態において前記第1端面(40a)と前記像側側面(42b)との間を延び、前記第2リードヘリコイド(18b,18c)は、前記第1リードヘリコイド(18a)の延長線に端部を有する第2リードヘリコイドA(18ba,18ca)と、前記第1リードヘリコイド(18a)の延長線と交差してさらに延在する第2リードヘリコイドB(18bb,18cb)と、を交互に有し、前記第1の領域(Z1)において前記第2のヘリコイド(24)の前記端面(30a,30b、40a,40b)と前記第1リードヘリコイド(18a)とが螺合し、前記第2の領域(Z2,Z3)において前記第2のヘリコイド(24)の前記溝(25)と前記第2リードヘリコイド(18b,18c)とが螺合することを特徴とするレンズ鏡筒(1)である。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のレンズ鏡筒(1)であって、前記第2の領域(Z2,Z3)が、沈胴領域(Z3)と、ワイド状態とテレ状態との間を移動するワイド−テレ領域(Z2)との2つの領域であり、前記第1の領域(Z1)が、前記沈胴領域(Z3)と前記ワイド−テレ領域(Z2)との間の繰り出し領域(Z1)であることを特徴とするレンズ鏡筒(1)である。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のレンズ鏡筒(1)であって、前記繰り出し領域(Z1)から前記ワイド−テレ領域(Z2)に移行する際に、前記第2リードヘリコイドA(18ba)が、前記第2のヘリコイドB(24b)の前記端面(40a)から前記像側側面に向かって前記溝(25)を進み、前記第2リードヘリコイドB(18bb)は、前記第2のヘリコイドA(24a)の前記被写体側側面から前記端面(30b)に向かって前記溝(25)を進むことを特徴とするレンズ鏡筒(1)である。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のレンズ鏡筒(1)であって、前記繰り出し領域(Z1)から前記沈胴領域(Z3)に移行する際に、前記第2リードヘリコイドA(18ca)は、前記第2のヘリコイドA(24a)の前記端面(30b)から前記被写体側側面に向かって前記溝(25)を進み、前記第2リードヘリコイドB(18cb)は、前記第2のヘリコイドB(24b)の前記像側側面から前記端面(40a)に向かって前記溝(25)を進むことを特徴とするレンズ鏡筒(1)である。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒(1)を備えるカメラ(2)である。
なお、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。また、本出願において、説明を容易にするため、各種ヘリコイドはそのヘリコイドが設けられた円筒を展開した場合の展開図上における形状で説明している。しかし、実際には、ヘリコイドは円筒面上に形成されており、展開図上における形状として説明していたとしても、本出願におけるヘリコイドは、円筒面上に設けられたヘリコイドを意味する。
本発明によれば、小型化又は薄型化された場合であっても、十分な摺接面積を保ちつつ確実に螺合可能なヘリコイド構造を有するレンズ鏡筒を提供することができる。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態のレンズ鏡筒について説明する。なお、各図において光軸Aに沿った被写体側に向かう方向をzプラス方向とする。また、本実施形態のレンズ鏡筒は、例えば、撮影時と非撮影時とで光軸方向の全長が変化する沈胴式のレンズ鏡筒である。
まず、レンズ鏡筒1の全体構成について説明する。図1〜図3は、レンズ鏡筒1を示す図であり、図1はレンズ鏡筒1の沈胴状態における断面図、図2はレンズ鏡筒1のワイド状態における断面図、図3はレンズ鏡筒1のテレ状態における断面図である。
レンズ鏡筒1は、4群構成のズームレンズを形成する第1レンズ群L1、第2レンズ群L2、第3レンズ群L3及び第4レンズ群L4と、レンズ鏡筒1の像側端部に設けられると共に、カメラ2の本体に固定されたCCD台3及びその中央に配置されたCCD4と、CCD台3に固定された固定筒6と、固定筒6から被写体側に繰り出すことのできる移動筒721,22,23と、を備える。また、レンズ鏡筒1は、更に、上述の第1レンズ群L1を保持する第1保持部11と、第2レンズ群L2を保持する第2保持部12と、第3レンズ群L3を保持する第3保持部13と、第4レンズ群を保持する第4保持部14と、を備えている。
第1レンズ群L1、第2レンズ群L2、第3レンズ群L3及び第4レンズ群L4は、上述のように4群構成のズームレンズを形成するものである。そして、図2及び図3におけるレンズ群L1〜L4が繰り出した状態において、光軸A方向の被写体側から像側に向かい、第1レンズ群L1、第2レンズ群L2、第3レンズ群L3及び第4レンズ群L4の順番で配置されている。なお、図1における沈胴状態で第3レンズ群L3は、光軸A上から第4レンズ群L4と略同位置に退避する。
レンズ鏡筒1の像側端部に配置されるCCD台3は、略中央部にCCD4を保持する略円板状の部材である。CCD4は、上記レンズ群L1〜L4を通過した被写体光を電気信号に変換する光−電気変換素子である。CCD4は、第4レンズ群L4の出射側に配置され、このCCD4と第4レンズ群L4との間には、モアレを低減するためのローパスフィルタLPF16が設けられている。
固定筒6は、像側の端部がCCD台3に固定された筒体である。固定筒6の内周面6aには、後述するメスヘリコイド18が設けられ、また、固定筒6の一部分には、図示しない駆動源に連結されたギア19が配置されている。
移動筒7は、固定筒6から繰り出し可能な第1の移動筒21、第2の移動筒22及び第3の移動筒23を有している。第1の移動筒21は、固定筒6の内径側に収納されており、上述した図示しない駆動源によって回転されるギア19により回転力を得て、固定筒6に対して光軸A方向に駆動される筒体である。この第1の移動筒21の外周面21aには、後述するオスヘリコイド24が設けられている。第2の移動筒22は、第1の移動筒21の内径側に収容された筒体であり、第1の移動筒21に対して光軸方向に進退動作が可能となっている。第3の移動筒23は、第2の移動筒22の内径側に収容された筒体であり、第2の移動筒22に対して光軸方向に進退動作が可能となっている。
第1保持部11は、第1レンズ群L1をその内径側に保持する円環状の枠体であり、第3の移動筒23の光軸方向被写体側の端部近傍に設けられている。第2保持部12は、第2レンズ群L2を支持する部分であり、第3の移動筒23の内径側に挿入されている。第2保持部12は、公知の像ブレ補正制御に応じて第2レンズ群L2を光軸Aに直交する面内で駆動し、CCD4の撮像面に結像される像の像ブレを低減する図示しない像ブレ補正装置を備えている。第3保持部13は、第3レンズ群L3を支持する。
次に、メスヘリコイド18について詳述する。図4はメスヘリコイド18を固定筒6を展開し、外側から見た透視図である。なお、説明の便宜のため、メスヘリコイド18は実線で示す。図中上側zプラス側が被写体側、下側zマイナス側が像側である。なお、以下、メスヘリコイド18とオスヘリコイド24の形状については、特に限定しない限り、説明を容易にするため、この展開図における形状について説明するが、実際は、メスヘリコイド18及びオスヘリコイド24は円筒面上に形成されている。
固定筒6はその内周面6aの中央部に、第1のリードを有する第1リードメスヘリコイド18aが設けられた繰り出し領域Z1と、その被写体側に位置し、第1のリードより小さな第2のリードを有する第2リードメスヘリコイド18bが設けられたワイド−テレ領域Z2と、繰り出し領域Z1の像側に位置し、ワイド−テレ領域Z2と同じく第1のリードより小さな第2のリードを有する第3リードメスヘリコイド18cが設けられた沈胴領域Z3と、を備える。なお、いずれの領域においてもメスヘリコイド18は6条設けられている。
繰り出し領域Z1の第1リードメスヘリコイド18aは、周方向に互いに60度の間隔で設けられ、1条おきにわずかに長さが異なる長メスヘリコイド18aaと短メスヘリコイド18abとを有する。ワイド−テレ領域Z2の第2リードメスヘリコイド18bは、第1リードメスヘリコイド18aの延長線p上に端部を有する第2リードメスヘリコイド18baと、第1リードメスヘリコイド18aの延長線qと交差してさらに延在し、延長線qよりも繰り出し領域Z1側に向かって延びる第2リードメスヘリコイド18bbと、を有する。沈胴領域Z3の第3リードメスヘリコイド18cも、第1リードメスヘリコイド18aの延長線p上に端部を有する第3リードメスヘリコイド18caと、第1リードメスヘリコイド18aの延長線qと交差してさらに延在する第3リードメスヘリコイド18cbとを有する。また、第1リードメスヘリコイド18aは、内周面6aから内径側に突出する第1の高さを有し、第2リードメスヘリコイド18b及び第3リードメスヘリコイド18cは第1の高さより低い第2の高さを有している。
固定筒6の内周面6aの被写体側図中zプラス側には、固定筒6の端縁に沿ってリブ部28が形成されている。そして、第2リードメスヘリコイド18bの被写体側図中zプラス側は、そのリブ部28に沿うように形成されている。
次に、オスヘリコイド24について詳述する。図5は、メスヘリコイド18と螺合している状態のオスヘリコイド24を示した沈胴状態における図である。オスヘリコイド24は、互いに周方向に60度の間隔となるように6つ設けられている。その6つのオスヘリコイド24は、交互に配置されたオスヘリコイド24aとオスヘリコイド24bとからなり、オスヘリコイド24a及びオスヘリコイド24bは、同形であって互いに点対称に配置されている。
図6は、図5におけるオスヘリコイド24のVI−VI線に沿った断面図である。図示するようにオスヘリコイド24は、所定高さhの突状部分である。そしてオスヘリコイド24は、図5及び図6に示すように、ワイド−テレ領域Z2及び沈胴領域Z3における第2リードメスヘリコイド18b及び第3リードメスヘリコイド18cと平行であり、所定高さhよりも浅い深さdの溝25を有している。また、長手方向の両端に、繰り出し領域Z1における第1リードメスヘリコイド18aと平行な端面30a,30b、40a,40bを備える。また溝25と平行な2つの側面31a,31b、41a,41bを備える。さらに、リブ部28と平行な被写体側側面32a及び像側側面32bと、被写体側側面42a及び像側側面42bと、を備える。オスヘリコイド24aにおいて溝25は、被写体側側面32aと端面30bとの間を延びる。また、オスヘリコイド24bにおいて溝25は、端面40aと像側側面42bとの間を延びる。更に、オスヘリコイド24aの被写体側側面32a側の先端、及びオスヘリコイド24bの像側端面42b側の先端は、溝25と同じ深さに切断されてメスヘリコイド導入部33が形成されている。
なお、オスヘリコイド24bにおける第2リードメスヘリコイド18cと平行な像側側面41bと第2リードメスヘリコイド18cbとの間には若干の隙間があり接触していない。これによって、オスヘリコイド24の寸法精度が緩和されている。
次に、レンズ鏡筒1の動作について説明する。図5で示すように、沈胴状態では、オスヘリコイド24aの溝25に第3リードメスヘリコイド18caが挿入されている。また、オスヘリコイド24bの溝25に第3リードメスヘリコイド18cbが挿入されている。
沈胴状態において図示しない電源スイッチがオン操作されると、駆動源により図1で示すギア19が回転する。そうすると第1の移動筒21が固定筒6に対して回転を開始する。図7は沈胴状態からレンズ鏡筒1がワイド位置まで繰り出される途中の繰り出し領域Z1での第1リードメスヘリコイド18aとオスヘリコイド24との螺合状態を示した図である。図8はその斜視図を示した図である。図示するように、オスヘリコイド24a,24bは、第1リードメスヘリコイド18aの側面35によって、端面30a,30b、40a,40bのそれぞれがガイドされている。
この際、オスヘリコイド24に溝25が設けられているが、図6に示すように、この溝25は、オスヘリコイド24の突状部分の高さhより浅い深さdである。例えば図9で示す比較例のように、溝25’の深さを高さhと同じにすると、メスヘリコイド18aの側面35と摺接する面積は、深さhの2つの突出部の断面積だけとなるが、本実施形態の場合、溝25の幅にhからdを引いた長さを掛けた面積に略相当する分だけ、大きくなる。このように本実施形態によれば、比較例と比べて、端面30a,30b、40a,40bの面積が大きいため、大きな摺接面積を確保することができる。ゆえに、確実且つ安定した摺動が確保される。また、磨耗による端面30aと30b,40aと40bとの間の距離の寸法の減少が少なく、耐久性が向上する。
そして、オスヘリコイド24の端面30a,30b、40a,40bが第1リードメスヘリコイド18aの側面35を滑り、第1の移動筒21の回転によって、第1の移動筒21は固定筒6に対して被写体方向図中z方向に繰り出していく。この際、繰り出し領域Z1においては、第1リードメスヘリコイド18aの第1のリードが、沈胴領域Z3の第3リードメスヘリコイド18cの第2のリードより大きいため、同じ回転角度であっても、オスヘリコイド24の繰り出し量は沈胴領域Z3よりも大きくなる。
図10は、図2に示すワイド状態での第2リードメスヘリコイド18bとオスヘリコイド24との螺合状態を示した図であり、図11はその斜視図を示した図である。図示するように、第2リードメスヘリコイド18bbが溝25に入るようにしてオスヘリコイド24aが移動していく。この際、オスヘリコイド24aの被写体側側面32aには、メスヘリコイド導入部33が設けられているため、第2リードメスヘリコイド18bbが溝25に進入しやすい。また、第2リードメスヘリコイド18baに溝25が入るようにしてオスヘリコイド24bが移動していく。
この際、オスヘリコイド24の溝25はオスヘリコイド24の高さhより浅いdであり、また第2リードメスヘリコイド18bの高さも低いが、第1の領域Z1と異なり、ワイド−テレ間においては、溝25の側面と第2リードメスヘリコイド18bの側面との長い範囲でオスヘリコイド24がガイドされるため、係りが浅くとも確実且つ安定してガイドされる。また、この場合も、オスヘリコイド24aにおける第2リードメスヘリコイド18bと平行な被写体側側面31aと第2リードメスヘリコイド18baとの間には若干の隙間があり接触していない。
図12は、図3に示すテレ状態での第2リードメスヘリコイド18bとオスヘリコイド24との螺合状態を示した図である。図示するように、溝25に第2リードメスヘリコイド18bb及び第2リードメスヘリコイド18baが入り込んで、メスヘリコイド18とオスヘリコイド24とが確実に螺合している。なお、オスヘリコイド24aにおける第2リードメスヘリコイド18bと平行な被写体側側面31aと第2リードメスヘリコイド18baとの間、及びオスヘリコイド24bの第2リードメスヘリコイド18bと平行な像側側面41bと第2リードメスヘリコイド18bbとの間にも若干の隙間があり接触していない。
以上、本実施形態によると以下の効果がある。
(1)オスヘリコイド24が溝25を有し、溝25はオスヘリコイド24の高さhより浅い。したがって、オスヘリコイド24の端面30a,30b、40a,40bがメスヘリコイド18と摺接する面積を大きくすることができ、繰り出し領域Z1においてメスヘリコイド18とオスヘリコイド24とを確実且つ安定して螺合させることができる。
(2)メスヘリコイド18をワイド−テレ領域Z2及び沈胴領域Z3において一つおきに繰り出し領域Z1側に延ばしたため、メスヘリコイド18のリードが異なる領域間のオスヘリコイド24の移動がスムーズ行われる。
変形形態
以上、説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)本実施形態では、メスヘリコイドを及びオスヘリコイドを6条の構成にしたが、これに限定されない。それ以下又はそれ以上の他の条であってもよい。
(2)本実施形態では、オスヘリコイド24は互いに隣接するオスヘリコイド24a,24b同士が点対称となっているが、これに限定されず、メスヘリコイド18によってガイドし得る形であれば点対称出でなくともよい。
(3)本実施形態では、メスヘリコイド18を固定筒6の内周面6aに形成し、オスヘリコイド24を第1の移動筒21の外周面21aに形成したが、これに限定されず、メスヘリコイド18も移動筒に形成することもできる。
本発明の実施形態のレンズ鏡筒の沈胴状態における断面図である。 本発明の実施形態のレンズ鏡筒のワイド状態における断面図である。 本発明の実施形態のレンズ鏡筒のテレ状態における断面図である。 メスヘリコイドが設けられた固定筒の内周面の展開図である。 沈胴状態における、メスヘリコイドとオスヘリコイドとの螺合状態を示した図である。 図5におけるオスヘリコイドのVI−VI線に沿った断面図である。 繰り出し領域でのメスヘリコイドとオスヘリコイドとの螺合状態を示した図である。 図7の状態の斜視図である。 図6に対する比較例を示した図である。 ワイド状態でのメスヘリコイドとオスヘリコイドとの螺合状態を示す図である。 図10の状態の斜視図である。 テレ状態でのメスヘリコイドとオスヘリコイドとの螺合状態を示した図である。
符号の説明
1:レンズ鏡筒、6:固定筒、6a:内周面、18:メスヘリコイド、21:第1の移動筒、21a:外周面、24:オスヘリコイド、25:長メスヘリコイド、26:短メスヘリコイド、Z1:繰り出し領域、Z2:ワイド−テレ領域、Z3:沈胴領域

Claims (5)

  1. 第1の面に第1のヘリコイドが設けられた第1の筒体と、
    前記第1の面に対向する第2の面に第2のヘリコイドが設けられた第2の筒体と、
    を備えるレンズ鏡筒であって、
    前記第1の筒体は、前記第1の面において、第1のリードを有する第1リードヘリコイドが設けられた第1の領域と、前記第1のリードより小さい第2のリードを有する第2リードヘリコイドが設けられた第2の領域とを備え、
    前記第2のヘリコイドは、前記第2の面に設けられた所定高さの突状部分であって、平面上に展開した状態において、両端に第1リードヘリコイドと平行な端面、及び、前記第2リードヘリコイドと平行且つ前記所定高さよりも浅い溝を有し、
    前記第2のヘリコイドは、交互に配置された第2のヘリコイドAと第2のヘリコイドBとからなり、
    前記第2のヘリコイドA及び前記第2のヘリコイドBは、平面上に展開した状態において、互いに点対称に配置された同形状のものであり、それぞれが、互いに平行な側面を少なくとも3組備える多角形形状であり、
    前記3組の互いに平行な側面は、
    前記溝と平行な2つの溝平行側面と、
    前記第1の筒体の縁部と平行な被写体側側面及び像側側面と、
    前記端面であって、前記被写体側側面と連続する第1端面、及び前記像側側面と連続する第2端面と、
    を含み、
    前記第2のヘリコイドAにおいて前記溝は、平面に展開した状態において前記被写体側側面と、前記第2端面との間を延び、
    前記第2のヘリコイドBにおいて前記溝は、平面上に展開した状態において前記第1端面と前記像側側面との間を延び、
    前記第2リードヘリコイドは、前記第1リードヘリコイドの延長線に端部を有する第2リードヘリコイドAと、前記第1リードヘリコイドの延長線と交差してさらに延在する第2リードヘリコイドBと、を交互に有し、
    前記第1の領域において前記第2のヘリコイドの前記端面と前記第1リードヘリコイドとが螺合し、
    前記第2の領域において前記第2のヘリコイドの前記溝と前記第2リードヘリコイドとが螺合することを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 請求項に記載のレンズ鏡筒であって、
    前記第2の領域が、沈胴領域と、ワイド状態とテレ状態との間を移動するワイド−テレ領域との2つの領域であり、
    前記第1の領域が、前記沈胴領域と前記ワイド−テレ領域との間の繰り出し領域であることを特徴とするレンズ鏡筒。
  3. 請求項に記載のレンズ鏡筒であって、
    前記繰り出し領域から前記ワイド−テレ領域に移行する際に、
    前記第2リードヘリコイドAが、前記第2のヘリコイドBの前記端面から前記像側側面に向かって前記溝を進み、
    前記第2リードヘリコイドBは、前記第2のヘリコイドAの前記被写体側側面から前記端面に向かって前記溝を進むことを特徴とするレンズ鏡筒。
  4. 請求項に記載のレンズ鏡筒であって、
    前記繰り出し領域から前記沈胴領域に移行する際に、
    前記第2リードヘリコイドAは、前記第2のヘリコイドAの前記端面から前記被写体側側面に向かって前記溝を進み、
    前記第2リードヘリコイドBは、前記第2のヘリコイドBの前記像側側面から前記端面に向かって前記溝を進むことを特徴とするレンズ鏡筒。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒を備えるカメラ。
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