JP4959662B2 - 空冷式内燃機関 - Google Patents
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Description
また、酸素濃度センサ(90)と油温センサ(95)はシリンダヘッド(33)の互いに反対側に取り付けられるので、先に取り付けられたセンサおよびその付随部材が後から取り付けられるセンサの取付作業の邪魔になることはなく、作業性に優れている。
また、シリンダヘッド(33)の互いに反対側に酸素濃度センサ(90)と油温センサ(95)が取り付けるので、互いに干渉せずに取り付け易く、互いのハーネスも絡まり難い。
本実施の形態に係る空冷式内燃機関は、自動二輪車にスイング式のパワーユニット10として搭載される。
本明細書において、前後、左右および上下は、内燃機関Eを搭載する自動二輪車を基準にしたときの前後、左右および上下を意味するものとする。
パワーユニット10には、その前部に単気筒4ストロークの強制空冷式内燃機関30が、ユニットケース31に締結ボルト39により一体に締結されたシリンダブロック32,シリンダヘッド33が略水平に近い状態にまで大きく前傾した姿勢で突出するように設けられ、該内燃機関30から後方にかけてベルト式無段変速機35が構成され、その後部に設けられた減速機構38に後輪(図示せず)が軸支される。
なお、吸気管23の湾曲部には燃料噴射弁25が装着される。
ユニットケース31は、左右割りの左ユニットケース31Lと右ユニットケース31Rとを合体して構成されるもので、右ユニットケース31Rは、クランクケース部の半体をなし、左ユニットケース31Lは、前後に長尺で前部のクランクケース部31a,中央の伝動ケース部31b,後部の減速機ケース部31cからなる(図1参照)。
クランク軸40の左右水平方向に延びた延出部のうち右延出部にはACジェネレータ60が設けられ、左延出部にはカムチェーン駆動スプロケット55とベルト式無段変速機35のベルト駆動プーリ76が設けられる。
可動側プーリ半体78のカムプレート80側側面は、カムプレート80側に向けてテーパしており、同テーパ面内側にカムプレート80に挟まれてドライウェイトローラ81が収容されている。
シリンダヘッド33は水平に近い状態にまで大きく前傾しているので、左右の軸受壁33BL,33BRは、合せ面33sより前方に突出しており、シリンダヘッド33の左側壁と左側軸受壁33BLとの間にカムチェーン室52が形成されている(図4参照)。
一方、クランク軸40に嵌着された駆動スプロケット55と上記被動スプロケット54との間にカムチェーン51が、クランクケース部31a,シリンダブロック32,シリンダヘッド33に連通して設けられるカムチェーン室52を貫通して架渡されて、クランク軸40の回転が半分の回転速度でカムシャフト53に伝達される。
下側シュラウド68Lの突出ガイド部68Ltは、割り面に沿って形成され、図3に示す上面視で円弧状のクランプ部68Utの右側開放部を塞ぐような位置関係にある。
酸素濃度センサ90により検出された検出値は、排気装置に備えられる触媒機構による排気ガスの浄化性能を高めるために燃料噴射弁25の燃料噴射量の制御に供される。
油温センサ95は、シリンダヘッド33の酸素濃度センサ90が取り付けられる右側と反対側のカムチェーン室52が形成される左側の下部に左方から僅かに斜め上方にねじ込まれて取り付けられる(図4,図5参照)。
油温センサ95は、シリンダヘッド33にねじ込む取付けネジ部95aと、カムチェーン室52の底面33bの凹部33vに臨む検温部95bと、検出信号を制御装置に伝達するハーネスが接続される接続部95cとを有する。
さらに、シリンダヘッド33の互いに反対側に酸素濃度センサ90と油温センサ95が取り付けるので、互いに干渉せずに取り付け易く、互いのハーネスも絡まり難い。
30…内燃機関、31…ユニットケース、31L…左ユニットケース、31R…右ユニットケース、32…シリンダブロック、33…シリンダヘッド、33BL,33BR…軸受壁、33b…底面、33v…凹部、34…シリンダヘッドカバー、35…ベルト式無段変速機、38…減速機構、39…締結ボルト、
40…クランク軸、42…ピストン、43…コネクティングロッド、44…シリンダライナ、45…点火プラグ、45c…プラグキャップ、46…燃焼室、47…吸気ポート、48…排気ポート、
50…動弁機構、51…カムチェーン、52…カムチェーン室、53…カムシャフト、54…被動スプロケット、55…カムチェーン駆動スプロケット、56…吸気バルブ、57…排気バルブ、59e…排気ロッカアーム、59i…吸気ロッカアーム、
60…ACジェネレータ、61…ACGボス、62…アウタロータ、63…磁石、64…ステータ、66…強制空冷ファン、67…ファンカバー、67a…環状フレーム、67i…冷却風入口、
68…シュラウド、68h…ヘッド貫通開口部、68p…プラグ用開口部、68L…下側シュラウド、68Lt…突出ガイド部、68Lq…ガイド孔、68Ls…貫通孔、68U…上側シュラウド、68Ut…クランプ部、69…環状弾性部材、70…ねじ、71…ボルト、72…円環状シール部材、
75…Vベルト、76…ベルト駆動プーリ、77…固定側プーリ半体、78…可動側プーリ半体、79…ボス、80…カムプレート、81…ドライウェイトローラ、
90…酸素濃度センサ、92…ハーネス、93…カプラ、95…油温センサ。
Claims (7)
- クランク軸(40)端に冷却ファン(66)が設けられ、前記冷却ファン(66)および前傾したシリンダブロック(32)およびシリンダヘッド(33)を覆いながら冷却風の通路を形成するシュラウド(68)を備える空冷式内燃機関において、
前記シリンダヘッド(33)の前記冷却ファン(66)のある側に酸素濃度センサ(90)が取り付けられ、前記冷却ファン(66)のある側と反対側に油温センサ(95)が取り付けられることを特徴とする空冷式内燃機関。 - 前記シリンダヘッド(33)の前面視で同シリンダヘッド(33)の排気ポート(48)を挟んで片側に前記酸素濃度センサ(90)が前記冷却ファン(66)のある側から取り付けられ、他側に前記油温センサ(95)が前記冷却ファン(66)のある側と反対側から前記シリンダヘッド(33)に取り付けられることを特徴とする請求項1記載の空冷式内燃機関。
- 前記シリンダヘッド(33)のカムチェーン室(52)側に前記油温センサ(95)が取り付けられ、
前記シリンダヘッド(33)のカムチェーン室(52)と反対側に前記酸素濃度センサ(90)が取り付けられることを特徴とする請求項1または請求項2記載の空冷式内燃機関。 - 前記油温センサ(95)は、前記シリンダヘッド(33)のカムチェーン室(52)の底面に形成された凹部に検温部を臨ませて配置されることを特徴とする請求項3記載の空冷式内燃機関。
- 前記排気ポート(48)が燃焼室から延びるシリンダヘッド(33)の下部に前記酸素濃度センサ(90)が取り付けられ、
前記シリンダヘッド(33)のカムチェーン室(52)と反対側に突設された点火プラグ(45)のプラグキャップが、前記シュラウド(68)のプラグ用開口部(68p)を貫通して外部に突出し、
前記酸素濃度センサ(90)から延出するハーネス(92)が、前記プラグ用開口部(68p)の近傍を通ることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項記載の空冷式内燃機関。 - 前記ハーネス(92)を係止するクランプ(68Ut)が前記シュラウド(68)に一体に形成されることを特徴とする請求項5記載の空冷式内燃機関。
- 前記シュラウド(68)は、半割り構造をなし、
前記クランプ(68Ut)は、前記シュラウド(68)の割り面に形成されることを特徴とする請求項6記載の空冷式内燃機関。
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