JP4958206B2 - 放電ランプユニット - Google Patents

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Description

本発明は、発光に水銀や蛍光体を用いない無電極形の放電ランプユニットに関する。
従来の気体放電を利用した光源すなわち放電ランプでは、スペクトル出力を調整するために水銀または水銀塩が使用されている。このため使用済みの放電ランプを廃棄した場合には、外界に水銀が放出され環境を汚染するといった懸念があり、地球環境の保全と言う観点から水銀を使用しない光源の開発が強く求められている。
また、従来の放電ランプはランプ内に電極を有しており、長期間点灯・消灯を繰り返すことによって電極が消耗し寿命が尽きるようになる。このため、従来の放電ランプでは長寿命化を図るのが困難であるという問題があった。
このような状況を踏まえ、水銀を使用せず且つランプ内部に電極を設けない放電ランプとして、透光性の放電容器内に容積比で50%以下のキセノンと残部アルゴンとの混合希ガスを封入し、高周波電磁界によって前記混合希ガスを放電・発光させると共に、当該発光を放電容器内面に塗布した蛍光体によって可視光(つまり白色発光)に変換してなる放電ランプが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
かかる技術によれば、水銀または水銀塩を使用していないため、水銀による環境汚染の問題を解消することができ、また、放電容器内部に電極を有していないため、電極劣化に伴うランプ寿命の低下を防止することはできる。しかしながら、白色発光を得るために蛍光体を使用していることから、ランプの寿命が蛍光体の寿命によって一義的に決められてしまうという問題があった。また、このような希ガス蛍光ランプは、従来の水銀蛍光ランプに比べて輝度が極端に低いという欠点もあった。
一方、水銀を使用せず且つランプ内部に電極を設けないことに加え、蛍光体を使用せずに放電容器内の充填物自体を発光させる技術として、透光性の容器に一次活性成分である硫化硼素と不活性ガスまたは窒素とを充填し、これに高周波電力を与えることによって発光プラズマ放電を生じさせる放電ランプが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
かかる技術によれば、一次活性成分である硫化硼素自体を発光させるので蛍光体は不要となるが、放電容器の中に硫化硼素のほかに不活性ガスまたは窒素を封入しなければならない。さらに、硫化硼素は812nmのピーク発光を持つ黄色から近赤外のスペクトル範囲で発光するものであることから、白色発光を得るためには放電容器内に少量のメタルハライドを加えなければならない。このように放電容器内に二種類以上の物質を封入する技術では、放電ランプの製造に際して、放電容器内に封入する各物質の管理が要求されると共に、製造工程が複雑になるという問題があった。
特開平5−225960号公報 特開平9−213282号公報
それゆえに、本発明の主たる課題は、水銀や蛍光体を使用せず且つランプ内部に電極を有しないことに加え、極めて簡単な構造で高輝度の白色発光が可能であると共に、寿命の長い放電ランプユニットを提供することにある。
請求項1に記載した発明は、「発光に水銀や蛍光体を用いない無電極形の放電ランプユニットであって、放電管12aに希ガスGを封入した放電ランプ12と、放電管12aの外周に巻回された誘導コイル14と、誘導コイル14に高周波電流を供給する高周波電源装置16とを備え、誘導コイル14に生じた磁界で希ガスGをプラズマ化して発光させる放電ランプユニット10において、希ガスGがキセノンガスであり、且つ放電管12aへの封入圧が25〜65Paの範囲である」ことを特徴とする放電ランプユニット10である。
また、請求項2に記載した発明は、「発光に水銀や蛍光体を用いない無電極形の放電ランプユニットであって、放電管12aに希ガスGを封入した放電ランプ12と、放電管12aの外周に巻回された誘導コイル14と、誘導コイル14に高周波電流を供給する高周波電源装置16とを備え、誘導コイル14に生じた磁界で希ガスGをプラズマ化して発光させる放電ランプユニット10において、希ガスGがアルゴンガスであり、且つ放電管12aへの封入圧が150〜1000Paの範囲である」ことを特徴とする放電ランプユニット10である。
これらの発明では、誘導コイル14に高周波電流を供給すると、放電管12aの軸方向に交番磁界が発生し、ファラデーの法則により、この交番磁場は円周方向の2次電界を形成する。そして、放電管12a内の偶存電子がこの2次電界によって加速され、加速した偶存電子と希ガスGとの間で衝突電離が起こり放電を生じる。つまり、誘導コイル14に生じた磁界によって放電管12aに封入された希ガスGがICP(誘導結合プラズマ)モードでプラズマ化して可視光を発光する。
ここで特筆すべき点は、放電管12aに封入した希ガスGの封入圧をキセノンガスの場合には25〜65Paの範囲に、また、アルゴンガスの場合には150〜1000Paの範囲にしている点である。かかる構成により、低い放電開始電圧にて輝度の高い可視領域の連続発光、すなわち白色発光を得ることができる。このため、放電ランプ12の発光に際して、水銀や蛍光体或いはメタルハライドなどが不要となる。また、希ガスGとしてキセノンガス又はアルゴンガスの何れを用いた場合であっても、放電管12aの内部に封入する希ガスGの封入圧をこのような低圧にすることによって、放電管12aが破損した際に爆発が生じるのを防止することができる。
請求項3に記載した発明は、請求項1又は2に記載の放電ランプユニット10において、「放電管12aに互いに対向する一対の補助電極32を取り付けた」ことを特徴とするもので、これにより、放電管12a内に封入した希ガスGの放電開始電圧が高い場合であっても、補助電極間で予備放電を開始させることにより、放電ランプ12の点灯を容易に行なうことができる。
請求項4に記載した発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の放電ランプユニット10において、「誘導コイル14を絶縁物で被覆すると共に、放電管12aに対して二重以上に重ねて巻回した」ことを特徴とするもので、これにより、放電ランプ12の単位長さあたりに誘導コイル14を流れる電流の量が2倍以上となり、プラズマを励起するための磁界強度が増加し、放電管12aが発する光の輝度を向上させることができる。
本発明によれば、放電管の外周に巻回された誘導コイルに高周波電流を供給し、放電管内に封入した希ガスをICPモードで発光させ、これを光源としているので、放電ランプの発光に水銀,蛍光体および内部電極が不要となり、放電ランプの長寿命化を図ることができると共に、放電ランプユニットの構造を簡単にすることができる。
また、特に放電管に封入する希ガスの封入圧をキセノンガスの場合には25〜65Paの範囲、また、アルゴンガスの場合には150〜1000Paの範囲としているので、高い輝度にて可視領域の連続発光を得ることができると共に、放電管が破損した際に爆発が生じるのを防止することができる。
したがって、水銀や蛍光体を使用せず且つランプ内部に電極を有しないことに加え、極めて簡単な構造で高輝度の白色発光が可能であると共に、寿命の長い放電ランプユニットを提供することができる。
以下、本発明の放電ランプユニットを図面に従って詳述する。図1は、本発明の一実施例(第1実施例)の放電ランプユニット10を示す正面図であり、図2は、その点灯回路図である。このように本発明の放電ランプユニット10は、大略、放電ランプ12と、誘導コイル14と、高周波電源装置16とで構成されている。
放電ランプ12は、耐熱性と気密性とに優れたパイレックス(登録商標)ガラスや石英ガラスなどの光透過性材料からなる密閉円筒状の放電管12aを有しており、放電管12aの内部には希ガスG、具体的にはキセノン(Xe)ガス又はアルゴン(Ar)ガスの少なくとも一方が封入されている。
この放電管12aの大きさ及び形状は特に限定されるものではなく、目的とする照明用途に応じて適宜選択可能であるが、その際、放電管12aの内径Dに関しては、図3に示すように、内径Dが細くなるに従って放電ランプ12の発する光の輝度が向上する点を考慮する必要がある。なお、図3に示した結果を得るべく本発明者らが行なった実験の方法は以下の通りである。すなわち、内径Dが異なる複数(14mm,17mm及び21mm)のパイレックス(登録商標)ガラス製の直管形放電管12aを準備し、この内部に希ガスGとしてキセノンガスを39.9Paの封入圧で封入して放電ランプ12を形成すると共に、この放電ランプ12の外周にφ1.6mmの銅線を5mmピッチで4回巻回した誘導コイル14を取着した。そして、放電ランプ12の誘導コイル14に周波数を13.56MHz〜28MHzの間で変化させた70Wの電力を供給し、当該放電ランプ12の発する光の輝度を測定した。なお、輝度の測定は、輝度計(TOPCON社製BM−7)を用い、放電ランプ12までの距離500mm、視野角0.2°の条件で行なった。
また、放電管12aの内部に封入する希ガスGの封入圧は、キセノンガスの場合には25〜65Paの範囲、またアルゴンガスの場合には150〜1000Paの範囲であるのが好ましい。希ガスGの封入圧をこのような範囲とすることによって、実用上十分な輝度を得ることができるようになるからである。
ここで、上記希ガスGの封入圧の範囲を設定するに当たって、以下のような実験を行なった。すなわち、内径D26mm(肉厚2mm),長さ250mmのパイレックス(登録商標)ガラス製の直管形放電管12aを複数本準備し、各放電管12aの内部に封入圧が26.6Pa(0.2Torr),39.9Pa(0.3Torr),78.9Pa(0.6Torr),133Pa(1Torr),266Pa(2Torr),1.33kPa(10Torr)および6.65kPa(50Torr)となるようにキセノンガス(希ガスG)を封入して放電ランプ12を作製した。また、同様にしてアルゴンガスを封入した放電ランプ12も作製した。そして、これら各放電ランプ12の外周に直径φ1.6mmの銅線を5mmピッチで4回巻回した誘導コイル14を取着し、然る後、放電ランプ12の誘導コイル14に周波数が13.56MHzで且つ100Wの電力を供給し、当該放電ランプ12の発する光の輝度を測定した。なお、輝度の測定は上述と同様の方法で行なった。かかる実験により得られた結果を図4及び図5に示す。
図4に示すように、放電管12aに封入したキセノンガスの封入圧が25〜65Paの範囲(図4における薄墨部分)である場合、放電ランプ12の発する光の輝度は概ね10,000cd/m2以上となり、実用上十分な輝度を得ることができる。これに対し、キセノンガスの封入圧が25Pa未満の場合、或いは65Paより高い場合には、放電ランプ12の発する光の輝度が低下するようになる。
また、図5に示すように、放電管12aに封入したアルゴンガスの封入圧が150〜1000Paの範囲(図5における薄墨部分)である場合、放電ランプ12の発する光の輝度は概ね2,000cd/m2以上となり、十分な輝度を得ることができる。これに対し、アルゴンガスの封入圧が150Pa未満の場合、或いは1000Paより高い場合には、放電ランプ12の発する光の輝度が低下するようになる。
このように希ガスGの封入圧に応じて輝度が変化するのは放電管12a内における電子加熱機構の違いによるものと考えられる。具体的には、キセノンの封入圧が25〜65Paの範囲にある場合やアルゴンガスの封入圧が150〜1000Paの範囲にある場合、封入ガス密度が小さいため、無衝突加熱が支配的となり、これに何らかの加熱機構が加わって高い輝度の発光が得られるものと考えられる。
誘導コイル14は、銅線や銅箔などの導電性材料をヘリカル方式で巻回して放電管12aの外周に取着される部材であり、電流を流すことによって磁界を発生させ放電管12a内にプラズマを生起させるものである。
高周波電源装置16は、誘導コイル14に向けて所定の高周波電流を供給するためのものであり、高周波電源16aと、この高周波電源16aに電気的に接続され、高周波による電力反射を抑制する、つまり誘導コイル14と高周波電源16aとの間でインピーダンス整合を取るための容量性の整合回路を備えたマッチングボックス16bとで構成されている。
以上のように構成された放電ランプユニット10を組み立てる際には、まず、放電管12aに所定の封入圧でキセノンガス又はアルゴンガスといった希ガスGを封入して放電ランプ12を形成し、この放電ランプ12の外周に誘導コイル14を取り付ける。そして、誘導コイル14と高周波電源装置16とを同軸ケーブル18などの配線で電気的に接続する。すると、図2に示すような点灯回路が形成された放電ランプユニット10が完成する。
ここで、図2における20は高周波電源16aに備えられている交流電源であり、22は電源抵抗である。また、24及び26はマッチングボックス16bが有する可変コンデンサである。そして、28は放電ランプ12内に現出するプラズマ内部インダクタンスであり、30は同じく放電ランプ12内に現出するプラズマ内部抵抗である。
次に本実施例の放電ランプユニット10の作用について説明する。まず、図示しないスイッチをオンにして誘導コイル14に高周波電流を供給すると、放電管12aの軸方向に交番磁界が発生し、ファラデーの法則により、この交番磁界は円周方向の2次電界を形成する。そして、放電管12a内の偶存電子がこの2次電界によって加速され、加速した偶存電子とキセノンガス又はアルゴンガスとの間で衝突電離が起こり放電を生じる。つまり、誘導コイル14に生じた磁界によって放電管12aに封入されたキセノンガス又はアルゴンガスがICP(誘導結合プラズマ)モードでプラズマ化して発光する。
ここで、放電管12aとして内径Dが26mmのパイレックス(登録商標)ガラス製の直管形放電管12aを準備し、この内部に希ガスGとしてキセノンガスを39.9Paの封入圧で封入して放電ランプ12を形成すると共に、当該放電ランプ12の外周にφ1.6mmの銅線を10mmピッチで4回巻回した誘導コイル14を取着し、この誘導コイル14に周波数が13.56MHzで且つ100Wの電力を供給して当該放電ランプ12を発光させた際の分光分布を図6に、また上記と同じ放電管12aに266Paのアルゴンガスを封入して放電ランプ12を形成すると共に、上記と同じ条件で電力を供給して放電ランプ12を発光させた際の分光分布を図7に示す。
なお、分光分布の測定は、放電ランプ12に対して垂直に配置した分光器(OceanOptics社製,USB2000)で放電ランプ12から出る波長毎の光の強さを測定した後、当該データをパーソナルコンピュータに取り込むことによって行なった。
図6が示すように、希ガスGとしてキセノンガスを用いた場合には、放電管12a内にメタルハライドなど他の物質を加えることなく、低い放電開始電圧にて輝度の高い白色発光を得ることができる。なお、当該放電ランプ12の発する光の平均演色評価指数(Ra)は96であり、相関色温度は6000Kであった。
また、図7が示すように、希ガスGとしてアルゴンガスを用いた場合にも上記キセノンガスを用いた場合と同様に、放電管12a内にメタルハライドなど他の物質を加えることなく、(キセノンガスを用いた場合に比べて若干輝度は劣るものの)低い放電開始電圧にて白色発光を得ることができる。
このように本実施例の放電ランプユニット10によれば、誘導コイル14に高周波電圧を印加すると、誘導コイル14に生じた磁界によって放電管12aに封入されたキセノンガス又はアルゴンガスがICP(誘導結合プラズマ)モードでプラズマ化して可視光を発光する。このため、放電ランプ12の発光に際し、水銀や蛍光体が不要となる。
また、放電管12aに封入した希ガスGの封入圧をキセノンガスの場合には25〜65Paの範囲に、また、アルゴンガスの場合には150〜1000Paの範囲にしているので、高い輝度にて可視領域の連続発光を得ることができると共に、放電管12aが破損した際に爆発が生じるのを防止することができる。
そして、希ガスGとしてキセノンガス又はアルゴンガスを用いているので、放電管12a内にメタルハライドなど他の物質を加えることなく、低い放電開始電圧にて輝度の高い白色発光を得ることができる。
なお、上述の実施例では、放電管12aの外周に誘導コイル14を一重に巻回する場合を示したが、誘導コイル14をポリエステル樹脂やポリアミド樹脂或いは4フッ化エチレン樹脂などの絶縁物で被覆すると共に、放電管12aに対して二重以上に重ねて巻回するようにしてもよい。このようにすることで、誘導コイル14を流れる電流の量が2倍以上となり、プラズマを励起するための磁界強度が増加し、放電管12aが発する光の輝度を向上させることができるからである。
また、上述の例では、希ガスGとしてキセノンガス又はアルゴンガスを用いる例を述べたが、使用可能な希ガスGはこれに限定されるものではなく、ネオンあるいは窒素やクリプトンなど他の希ガスGであってもよいし、または、これら希ガスGを二種以上混合して使用するようにしても良い。但し、これらの場合において放電管12aに封入する希ガスGの封入圧については個別に設定する必要がある。
次に、図8に示す第2実施例の放電ランプユニット10について説明する。上述した第1実施例のものと異なる点は、放電管12aの長手方向両端部に互いに対向する一対の補助電極32を取り付けた点である。なお、これ以外の部分は前記第1実施例と同じであるので、前記第1実施例の説明を援用して本実施例の説明に代える。
補助電極32は、導電性を有し、且つ1000℃以上の融点を有する、チタン,鉄,ニッケル,ジルコニウム,モリブデン,タンタル,タングステンおよびニオブなどの高融点材料で構成された棒状の電極部材である。
この補助電極32の一端は放電管12aの内部に挿設されており(いわゆる内部電極として構成されている)、他端は配線34を介してトランスなどで構成された始動装置36に接続されている。また、始動装置36は途中にスイッチ38が設けられた配線40を介して高周波電源装置16の高周波電源16aに接続されている。
続いて、以上のように構成された第2実施例の放電ランプユニット10の作用について説明する。まず、スイッチ38をオンにした状態で高周波電源装置16を作動させると、始動装置36に電力が供給され、この始動装置36から補助電極32に向けて電流が供給される。すると、放電管12a内の補助電極32間にパイロットアークが発生し、予備放電が開始される。一方、これと同時に、誘導コイル14には高周波電流が供給されているので、放電管12aの軸方向に交番磁界が発生し、ファラデーの法則により、この交番磁界は円周方向の2次電界を形成する。すると、放電管12a内の偶存電子がこの2次電界によって加速され、加速した偶存電子と予備放電を開始した希ガスGとの間で衝突電離が起こり、希ガスGがICP(誘導結合プラズマ)モードでプラズマ化して可視光を発光する。そして、ICPモードでの発光が開始すると、スイッチ38をオフにして補助電極32への通電を停止する。
このように本実施例の放電ランプユニット10によれば、放電管12a内に封入した希ガスGの放電開始電圧が高い場合であっても補助電極32間に生じるパイロットアークによって予備放電が開始されているので、放電ランプ12の点灯を容易に行なうことができる。
本発明の放電ランプユニット(第1実施例)を示す概略図である。 本発明の放電ランプユニット(第1実施例)を示す点灯回路図である。 放電管の内径と輝度との関係を示したグラフである。 希ガス(キセノン)封入圧と輝度との関係を示したグラフである。 希ガス(アルゴン)封入圧と輝度との関係を示したグラフである。 本発明の放電ランプユニット(キセノンガス使用)の分光分布を示すグラフである。 本発明の放電ランプユニット(アルゴンガス使用)の分光分布を示すグラフである。 本発明の放電ランプユニット(第2実施例)を示す概略図である。
符号の説明
10…放電ランプユニット
12…放電ランプ
12a…放電管
14…誘導コイル
16…高周波電源装置
16a…高周波電源
16b…マッチングボックス
18…同軸ケーブル
32…補助電極
36…始動装置
38…スイッチ

Claims (4)

  1. 発光に水銀や蛍光体を用いない無電極形の放電ランプユニットであって、放電管に希ガスを封入した放電ランプと、前記放電管の外周に巻回された誘導コイルと、前記誘導コイルに高周波電流を供給する高周波電源装置とを備え、前記誘導コイルに生じた磁界で前記希ガスをプラズマ化して発光させる放電ランプユニットにおいて
    前記希ガスがキセノンガスであり、且つ前記放電管への封入圧が25〜65Paの範囲であることを特徴とする放電ランプユニット。
  2. 発光に水銀や蛍光体を用いない無電極形の放電ランプユニットであって、放電管に希ガスを封入した放電ランプと、前記放電管の外周に巻回された誘導コイルと、前記誘導コイルに高周波電流を供給する高周波電源装置とを備え、前記誘導コイルに生じた磁界で前記希ガスをプラズマ化して発光させる放電ランプユニットにおいて
    前記希ガスがアルゴンガスであり、且つ前記放電管への封入圧が150〜1000Paの範囲であることを特徴とする放電ランプユニット。
  3. 前記放電管に互いに対向する一対の補助電極を取り付けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の放電ランプユニット。
  4. 前記誘導コイルを絶縁物で被覆すると共に、放電管に対して二重以上に重ねて巻回したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の放電ランプユニット。
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