JPH11329355A - 低圧放電ランプおよび低圧放電ランプ点灯装置 - Google Patents

低圧放電ランプおよび低圧放電ランプ点灯装置

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JPH11329355A
JPH11329355A JP13548698A JP13548698A JPH11329355A JP H11329355 A JPH11329355 A JP H11329355A JP 13548698 A JP13548698 A JP 13548698A JP 13548698 A JP13548698 A JP 13548698A JP H11329355 A JPH11329355 A JP H11329355A
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JP
Japan
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discharge
discharge vessel
vessel
generating means
pressure
Prior art date
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Application number
JP13548698A
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English (en)
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Katsuhide Misono
勝秀 御園
Nobuhiro Tamura
暢宏 田村
Masasane Takagi
将実 高木
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水銀を用いることなく、比較的演色性の良好な
可視光を発生する低圧放電ランプおよびこれを用いた低
圧放電ランプ点灯装置を提供する。 【解決手段】内側放電容器および内側放電容器を包囲す
る外側放電容器を一体的に備えた多重管構造の放電容器
の内側放電容器に、相対的に作動時の圧力が低い発光放
電媒体を封入し、外側放電容器に、相対的に作動時の圧
力が高い発光放電媒体を封入した。各放電容器の放電生
起手段としては、電極形および無電極形の電気エネルギ
ー供給手段のいずれを用いてもよい。内側放電容器に封
入する発光放電媒体としては、たとえばバリウムおよび
ナトリウムなどを用いることができる。また、外側放電
容器に封入する発光放電媒体としては、たとえばネオ
ン、キセノンなどの希ガスを用いることができる。内側
放電容器は、外側放電容器によって包囲されて直接外気
に曝されないので、保温されるとともに、外側放電容器
内の放電によって加熱され、所要の作動温度に効率よく
昇温される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電媒体に水銀を
含まない低圧放電ランプおよびこれを用いた低圧放電ラ
ンプ点灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】低圧放電ランプは、高圧放電ランプに較
べて始動が容易であるとともに、点灯回路が小形にでき
るなどの長所がある。
【0003】低圧放電ランプとしては蛍光ランプが代表
的であって、この蛍光ランプは、低圧水銀蒸気放電によ
る主として波長254nmの紫外線を発生させ、この紫
外線を蛍光体層に照射して蛍光体を励起させて可視光に
変換している。したがって、蛍光体を選択することによ
り、任意所望の発光色を得ることができる。
【0004】また、特殊用途であるが、低圧放電ランプ
には低圧ナトリウムランプがあり、主としてトンネル照
明用として用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、蛍光ラ
ンプは、発光放電媒体として環境負荷の大きい水銀を用
いるので、環境保護の観点から好ましくない。
【0006】また、蛍光ランプは、紫外線の変換効率が
約60%であり、蛍光体の量子効率が1程度であって
も、エネルギーの大きな紫外線(波長254nm=4.
9eV)をエネルギーの小さな可視光(波長380〜7
80nm=3.3〜1.6eV)に変換するので、紫外
線エネルギーの半分以上の損失を生じる。
【0007】一方、低圧ナトリウムランプは、低圧ナト
リウム蒸気放電によって視感度の高い波長領域に直接可
視光を放射するので、発光効率が高く、水銀を用いない
ので、環境保護上も問題がない。
【0008】ところが、低圧ナトリウムランプは、いわ
ゆるD線と称する波長590nmの単色しか放射しない
ので、演色性が甚だ悪い。
【0009】これに対して、人間の目の視感度のピーク
の555nmに近い波長554nmの放射を行う発光放
電媒体としてバリウムが知られているが、このものも低
圧では単色であるので、演色性が劣るとともに、蒸気圧
が低いので、保温対策を欠かすことができない。
【0010】本発明は、水銀を用いることなく比較的演
色性の良好な可視光を発生する低圧放電ランプおよびこ
れを用いた低圧放電ランプ点灯装置を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明の低圧放
電ランプは、相対的に内側に位置する内側放電容器およ
び内側放電容器を包囲する相対的に外側に位置する外側
放電容器を一体的に備えた多重管構造の放電容器と;内
側放電容器内に封入された相対的に作動時の圧力が低い
発光放電媒体と;外側放電容器内に封入された相対的に
作動時の圧力が高い発光放電媒体と;内側放電容器内に
放電を生起させる内側放電生起手段と;外側放電容器内
に放電を生起させる外側放電生起手段と;を具備してい
ることを特徴としている。
【0012】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
【0013】「多重管構造の放電容器」とは、中心側の
内側放電容器を外側放電容器が包囲する関係にあり、ま
たそれらの関係は相対的なものとして表現されているに
すぎない2重管以上の複数の放電容器が一体化されてい
る放電容器をいう。上記の相対的というのは、内側の放
電容器から見て外側にある放電容器は、相対的に外側に
位置する外側放電容器であるが、その外側放電容器のさ
らに外側に位置する放電容器がある場合に、最外側の放
電容器から見ると、内側にある放電容器は内側放電容器
でもある。内側放電容器および外側放電容器は、互いに
同軸関係にするのが一般的であるが、要すれば互いに偏
心関係にしてもよい。
【0014】本発明における多重管構造の放電容器は、
数の制限がないが、実際的には2重管または3重管の放
電容器が好適である。
【0015】「相対的に作動時の圧力が低い発光放電媒
体」とは、内側放電容器に封入されている発光放電媒体
と外側放電容器に封入されている発光放電媒体との相対
比較において、発光放電媒体が蒸気またはガスのいずれ
であっても、同一温度における放電容器内における圧力
が低くて、かつ発光に寄与する放電媒体をいう。たとえ
ば、バリウム、ナトリウムなどの金属が好適である。な
お、このような発光放電媒体を用いる場合に、始動ガス
およびバッファガスとしてキセノン、アルゴンなどの希
ガスを併用することができる。
【0016】「相対的に作動時の圧力が高い発光放電媒
体」とは、同様に同一温度における放電容器内における
圧力が高い状態で用いられ、かつ発光に寄与する放電媒
体をいう。たとえば、キセノン、ネオンなどの希ガスを
0.1〜10torr程度が好適である。
【0017】「放電生起手段」とは、放電容器内に放電
を生起させる機能を有する手段をいい、放電容器内に封
装する電極形の電気エネルギー供給手段、および放電容
器の外部に配設された誘導コイルなどの無電極形の電気
エネルギー供給手段を包含する意味である。なお、内側
放電生起手段および外側放電生起手段のいずれか一方を
電極形の電気エネルギー供給手段とし、他方を無電極形
の電気エネルギー供給手段とすることもできる。
【0018】また、放電生起手段が電極形の電気エネル
ギー供給手段の場合、熱陰極形および冷陰極形のいずれ
であってもよい。
【0019】熱陰極としては、通常の蛍光ランプに用い
られているタングステン線からなる2重または3重のコ
イルに電子放射物質を被着させた構造などの電極を用い
ることができる。
【0020】これに対して、冷陰極形の電極としては、
ニッケル、アルミニウムおよびタングステンなどの金
属、LaB6、MgO、TiN、TaCなどの金属化合
物などを用いることができる。
【0021】さらに、放電生起手段が無電極形の電気エ
ネルギー供給手段である場合、上述した誘導コイルのよ
うな誘導結合形の他に、容量結合形および表面波放電形
などの既知の手段を採用することができる。
【0022】そうして、本発明においては、内側放電容
器内に発生する放射と、外側放電容器内に発生する放射
とが混色した可視光を得ることができ、それぞれ放電媒
体が異なるので、その放射の波長または波長域も異なる
のが一般的であるから、全体として演色性が、内外いず
れか一方のみのときより改善される。
【0023】また、内側放電容器は、実質的に外気に晒
されていないので、保温されるとともに、外側放電容器
内の放電媒体の放電によって外側放電容器が温度上昇す
る結果、外側放電容器によって包囲されている内側放電
容器が加熱されるので、封入されている発光放電媒体の
蒸気圧が所要の程度まで容易に上昇する。そのため、所
期のとおりに発光放電媒体が強く発光する。
【0024】請求項2の発明の低圧放電ランプは、請求
項1記載の低圧放電ランプにおいて、相対的に作動時の
圧力が低い発光放電媒体は、バリウムおよびナトリウム
のいずれか一方または両方を主体とする放電媒体であ
り;相対的に作動時の圧力が高い発光放電媒体は、キセ
ノン、ネオンなどの希ガスを主体とする放電媒体であ
る;ことを特徴としている。
【0025】相対的に作動時の圧力が低い発光放電媒体
として用いるバリウムは、低圧放電において波長554
nmの緑色光を放射するが、前述したようにこの発光は
人間の視感度のピークに近いので、発光効率が高い。し
かし、作動時の圧力が低いので、内側放電容器を保温す
る必要がある。
【0026】また、ナトリウムは、低圧放電において前
述したように波長590nmの単色発光を行うが、バリ
ウムと同様に蒸気圧が低いので、やはり内側放電容器を
保温の必要がある。
【0027】これらの蒸気圧の低い発光放電媒体に対し
て、外側放電容器内の発光放電媒体として用いる希ガス
は、これを内側放電容器の発光放電媒体より高い圧力に
設定して放電作動させることができる。そして、希ガス
放電による放射を加味することにより、演色性を改善す
るように構成することができる。
【0028】請求項3の発明の低圧放電ランプは、請求
項1または2記載の低圧放電ランプにおいて、相対的に
作動時の圧力が高い発光放電媒体の放電によって発生し
た発光により励起されて発光する蛍光体層を具備してい
ることを特徴としている。
【0029】相対的に作動時の圧力が高い発光放電媒体
が放射する波長とは異なる波長の可視光を得ようとする
場合には、本発明のように構成するのが効果的である。
たとえばキセノンを用いと、放電により紫外線が発生す
るので、蛍光体を適当に選択することにより、所望の可
視光を発生させることができる。すなわち、蛍光体を介
在させることにより、演色性改善の自由度を拡大させる
ことができる。
【0030】請求項4の発明の低圧放電ランプは、内側
放電容器および内側放電容器を包囲する外側放電容器を
一体的に備えた多重管構造の放電容器と;内側放電容器
内に封入されたバリウムを主体とする発光放電媒体と;
外側放電容器内に封入されたネオンを主体とする発光放
電媒体と;内側放電容器内に放電を生起させる内側放電
生起手段と;外側放電容器内に放電を生起させる外側放
電生起手段と;を具備していることを特徴としている。
【0031】本発明は、内側放電容器に封入する発光放
電媒体をバリウムとし、外側放電容器の封入する発光放
電媒体をネオンとすることにより、簡単な構成でバリウ
ムによる緑色光とネオンによる赤色光とを混色して演色
性が改善された低圧放電ランプを得ることができる。
【0032】請求項5の発明の低圧放電ランプは、内側
放電容器および内側放電容器を包囲する外側放電容器を
一体的に備えた多重管構造の放電容器と;内側放電容器
内に封入されたナトリウムを主体とする発光放電媒体
と;外側放電容器内に封入されたキセノンを主体とする
発光放電媒体と;外側放電容器の内面側に形成され紫外
線によって励起されて青色発光を行う蛍光体層と;内側
放電容器内に放電を生起させる内側放電生起手段と;外
側放電容器内に放電を生起させる外側放電生起手段と;
を具備していることを特徴としている。
【0033】本発明は、内側放電容器に封入する発光放
電媒体をナトリウムとし、外側放電容器の封入する発光
放電媒体をキセノンとするとともに紫外線によって励起
される蛍光体層を具備したことにより、簡単な構成でナ
トリウムによるオレンジ色光と蛍光体層による青色光と
を混色して演色性が改善された低圧放電ランプを得るこ
とができる。
【0034】青色光を放射する蛍光体としては、BaM
gAl1423:Eu、Y(P、V)Oなどを用いること
ができる。
【0035】請求項6の発明の低圧放電ランプは、内側
放電容器および内側放電容器を包囲する外側放電容器を
一体的に備えた多重管構造の放電容器と;内側放電容器
内に封入されたバリウムを主体とする発光放電媒体と;
外側放電容器内に封入されたネオンおよびキセノンを含
む発光放電媒体と;外側放電容器の内面側に形成され紫
外線によって励起されて青色光を放射する蛍光体層と;
内側放電容器内に放電を生起させる内側放電生起手段
と;外側放電容器内に放電を生起させる外側放電生起手
段と;を具備していることを特徴としている。
【0036】本発明は、外側放電容器内の各発光放電媒
体をそれぞれ発光させることにより、低圧放電ランプ全
体として白色光を得られるようにするとともに、外側放
電容器内の放電媒体を選択的に発光させることにより、
発光色を任意に変化させ得るように構成したものであ
る。
【0037】すなわち、外側放電容器内に封入したネオ
ンおよびキセノンのうち、ネオンの放電により、波長6
40nmの赤色光が放射され、キセノンの放電により波
長147nmの紫外線が放射する。そして、この紫外線
により励起された蛍光体層から青色光が放射する。
【0038】一方、内側放電容器内のバリウム蒸気の放
電により緑色光が放射される。
【0039】したがって、バリウムの緑色光、ネオンの
赤色光およびキセノン・蛍光体層の青色光をバランスさ
せることにより、白色光が得られる。
【0040】また、所望によりネオンおよびキセノンを
選択的に放電させて、可変色の発光を得ることもでき
る。この場合には、点灯回路による印加電圧波形をネオ
ンおよびキセノンのいずれかのうち所望の発光放電媒体
が励起されやすい形状にすることによりを実現できる。
【0041】請求項7の発明の低圧放電ランプは、第1
の内側放電容器、第1の内側放電容器を包囲する第2の
内側放電容器および第2の放電容器を包囲する外側放電
容器を一体的に備えた多重管構造の放電容器と;第1の
内側放電容器内に封入されたバリウムを主体とする発光
放電媒体と;第2の内側放電容器内に封入されたナトリ
ウムを主体とする発光放電媒体と;外側放電容器内に封
入されたキセノンを主体とする発光放電媒体と;外側放
電容器の内面側に形成され紫外線によって励起されて青
色光を放射する蛍光体層と;内側放電容器内に放電を生
起させる内側放電生起手段と;外側放電容器内に放電を
生起させる外側放電生起手段と;を具備していることを
特徴としている。
【0042】本発明は、放電容器を3重管構造にしてバ
リウムによる緑色光およびナトリウムによるオレンジ色
光に加えて蛍光体による青色光を混色してほぼ白色光を
得るように構成したものである。
【0043】バリウムは、ナトリウムより作動時の圧力
が低いので、最も内側の放電容器である第1の内側放電
容器に封入し、ナトリウムを第1の内側放電容器を包囲
する第2の放電容器に封入する。そして、キセノンは前
2者に比較して圧力を相対的に高くできるので、第2の
放電容器を包囲する外側放電容器に封入する。
【0044】バリウムおよびナトリウムを封入する際に
希ガスを始動ガスおよびバッファガスとして封入するこ
とができる。
【0045】そうして、本発明において、外側放電容器
における発光が蛍光体層からの青色光のみである場合に
は、多少赤色の見え方が劣るものの、白色光を得ること
ができる。しかし、外側放電容器内の発光放電媒体にネ
オンを加えることにより、赤色光を放射させてバランス
のよい白色光にすることができる。
【0046】請求項8の発明の低圧放電ランプは、請求
項1ないし7のいずれか一記載の低圧放電ランプにおい
て、内側放電生起手段および外側放電生起手段は、放電
容器内に封装された電極であることを特徴としている。
【0047】本発明は、各放電容器における放電生起手
段として電極を規定したものである。電極の態様につい
ては請求項1に記載したとおりである。
【0048】請求項9の発明の低圧放電ランプは、請求
項1ないし7のいずれか一記載の低圧放電ランプにおい
て、内側放電生起手段および外側放電生起手段は、無電
極の電気エネルギー供給手段であることを特徴としてい
る。
【0049】本発明は、各放電容器における放電生起手
段として無電極形の電気エネルギー供給手段を規定した
ものである。無電極形の電気エネルギー供給手段の態様
については請求項1に記載したとおりである。
【0050】無電極形のエネルギー供給手段は、電極形
の放電生起手段に比較して長寿命にすることができる。
【0051】すなわち、電極形の放電生起手段を用いて
高輝度の低圧放電ランプを得るには、高密度プラズマを
生成する必要があり、このためには大電流を通流させな
くてはならないので、必然的に発光効率は低下する。こ
れを防止するにはバッファガスの圧力を低く抑えなくて
はならないが、これにより電極の消耗を著しく速めて短
寿命になる。
【0052】なぜなら、冷陰極を用いた放電において
は、電極のスパッタ率は電極降下で主に決まる。電極降
下電圧はj/p2(ただし、jは電流密度、pは封入ガ
スの圧力)の増加関数であるからである。
【0053】一方、熱陰極を用いた放電においては、ス
パッタに加えて蒸発でも熱電子放射物質が拡散で失わ
れ、この拡散量は圧力にほぼ反比例するからである。
【0054】これに対して、無電極形の電気エネルギー
供給手段の場合には、上記した電極形の短所がないの
で、寿命が長くなる。
【0055】ところが、無電極形の電気エネルギー供給
手段においては、作動周波数が高いので、放射ノイズが
増加するという問題がある。これを防止するために、従
来は金網や透明導電膜でランプを包囲する対策が採用さ
れている。
【0056】しかし、金網で包囲すると、有効光量が減
少するという問題がある。
【0057】また、透明導電膜では十分なノイズ遮蔽効
果が得られなかったり、ノイズ遮蔽効果を重視して透明
導電膜を厚くすると、可視光の一部が吸収されてしまい
発光効率が低下するという問題がある。
【0058】これに対して、本発明においては、内側放
電容器を無電極形の電気エネルギー供給手段によって作
動させる場合に、外側放電容器内のプラズマが放射ノイ
ズを遮蔽するので、従来のような格別なノイズ遮蔽手段
を備えなくてもよい。このノイズ遮蔽作用は、誘導結合
方式だけでなく、容量結合方式および表面波放電方式で
あっても同様である。
【0059】また、上記の場合、外側放電容器に冷陰極
や熱陰極の電極形の電気エネルギー供給手段を封装する
のに代えて、誘導コイルの高周波磁場が十分に強けれ
ば、電極形の電気エネルギー供給手段を用いなくても外
側放電容器内にプラズマを生成することができる。
【0060】請求項10の発明の低圧放電ランプ点灯装
置は、請求項6記載の低圧放電ランプと;内側放電容器
内に放電を生起させる内側放電生起手段に電気エネルギ
ーを供給する第1の点灯回路と;外側放電容器内に放電
を生起させる外側放電生起手段に電気エネルギーを供給
するとともに、外側放電生起手段に印加する電圧として
立ち上がりが急峻な電圧および立ち上がりが緩やかな電
圧のいずれか一方を選択可能に構成されている第2の点
灯回路と;を具備していることを特徴としている。
【0061】外側放電生起手段に立ち上がりの急峻な電
圧を印加して点灯すると、外側放電容器内の放電媒体の
ネオンおよびキセノンうち、励起準位のエネルギーが大
きいネオンが主として励起されて赤色光を発生する。さ
らに、内側放電容器内のバリウムを主体とする放電媒体
の放電による緑色光が赤色光と混色された発光が得られ
る。
【0062】これに対して、外側放電生起手段に立ち上
がりの緩やかな電圧を印加して点灯すると、励起準位の
低いキセノンが主として励起されて紫外線を発生する。
発生した紫外線により蛍光体層が励起されて青色光を発
生する。さらに、内側放電容器内のバリウムを主体とす
る放電媒体の放電による緑色光が混色された発光が得ら
れる。
【0063】立ち上がりの急峻な電圧波形および立ち上
がりの緩やかな電圧波形を選択的に形成するには、それ
ぞれの出力波形を有する第1の電圧波形出力回路および
第2の電圧波形出力回路を設けて、スイッチにより切り
換える回路構成にしてもよいし、単一の電圧出力回路に
対して制御回路を切り換えることにより、第1の電圧波
形および第2の電圧波形を選択的に出力可能に構成する
こともできる。
【0064】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0065】図1は、本発明の低圧放電ランプの第1の
実施形態を示す断面図である。
【0066】図2は、同じく側面図である。
【0067】各図において、1は多重管構造の放電容
器、2は内側放電生起手段、3は外側放電生起手段であ
る。
【0068】多重管構造の放電容器1は、互いに同軸的
かつ一体的な内側放電容器1aおよび外側放電容器1b
からなる。
【0069】内側放電容器1aは、細長い容器からな
る。
【0070】外側放電容器1bは、内側放電容器1aを
その全長にわたって包囲して横断面リング状をなしてい
る。
【0071】内側放電容器1aには、発光放電媒体とし
てバリウムが、また始動ガスおよびバッファガスとして
キセノン約3torrがそれぞれ封入されている。
【0072】外側放電容器1bには、発光放電媒体とし
てネオンが約3torrされている。
【0073】内側放電生起手段2は、熱陰極形電極によ
って構成され、内側放電容器1aの両端に一対が封装さ
れている。
【0074】外側放電生起手段3は、たとえばニッケル
からなる冷陰極形電極によって構成され、外側放電容器
1bの両端に一対が内側放電容器1aを包囲するように
リング状に一対が封装されている。
【0075】そうして、本実施形態の低圧放電ランプを
点灯すると、外側放電容器1b内のネオンが放電により
波長640nmの赤色光を発生する。
【0076】外側放電容器1b内における放電に伴い内
側放電容器1aが外側放電容器1bの放電による発熱に
より加熱されるとともに、内側放電容器1a内のキセノ
ンの放電が生起して発熱を開始するので、内側放電容器
1aは十分に温度上昇する。
【0077】内側放電容器1aの温度上昇に伴ってバリ
ウムの蒸気圧が高まり、内側放電容器1aが約600℃
のときに、バリウムの波長554nmの強い緑色光が得
られた。
【0078】その結果、低圧放電ランプの外側へは緑色
光と赤色光とが混色されて黄色ないしオレンジ色の発光
色が得られた。
【0079】図3は、本発明の低圧放電ランプの第2の
実施形態を示す断面図である。
【0080】図において、図1と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0081】本実施形態は、外側放電容器内に封入する
相対的に作動時の圧力の高い発光放電媒体としてネオン
に加えてキセノンを分圧比で50%封入するとともに、
外側放電容器1bの外側内面に蛍光体層4を形成した点
が異なる。
【0082】すなわち、蛍光体層4は、ピーク波長が4
50nmのBaMgAl1423:Euを用いて形成され
ている。
【0083】そうして、本実施形態の低圧放電ランプを
外側放電生起手段に正弦波の電圧を印加して点灯したと
ころ、発光放電媒体のネオンが赤色光を放射し、キセノ
ンが147nmの紫外線を放射した。紫外線は、蛍光体
層4の蛍光体を励起して蛍光体層4からピーク波長45
0nmの青色光を放射した。
【0084】内側放電容器1a内のバリウム蒸気の放電
により波長554nmの緑色光が放射されるから、以上
の各色光の混色により、白色光が低圧放電ランプの外側
に放射される。
【0085】図4は、本発明の低圧放電ランプの第3の
実施形態を示す断面図である。
【0086】図において、図1と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0087】本実施形態は、放電容器1’を3重管構造
にした点で異なる。
【0088】すなわち、放電容器1’は、第1の内側放
電容器1a1、第2の放電容器1a2および外側放電容
器1bからなる。
【0089】第1の内側放電容器1a1には、発光放電
媒体としてのバリウムと始動ガスおよびバッファガスと
しての3torrのキセノンとを封入している。
【0090】第2の内側放電容器1a2には、発光放電
媒体としてのナトリウムと始動ガスとしての3torr
のネオンとを封入している。
【0091】外側放電容器1bには、発光放電媒体とし
てキセノン3torrを封入している。
【0092】また、第1の内側放電容器1a1の両端に
は放電生起手段として一対の冷陰極形の電極2aが封装
されている。
【0093】同様に、第2の内側放電容器1a2の両端
には放電生起手段として一対の冷陰極形の電極2bが封
装されている。
【0094】外側放電容器1bの両端にも放電生起手段
として一対の冷陰極形の電極3が封装されている。
【0095】そうして、本実施形態の低圧放電ランプ
は、点灯すると第1の内側放電容器1a1が最も高温に
なり、次いで第2の内側放電容器1a2、外側放電容器
1bの順で温度が低くなる。
【0096】発光放電媒体は、バリウム、ナトリウムの
順に作動時の圧力が低いので、それぞれが封入される放
電容器の温度との関係で最適な圧力に制御することがで
きる。
【0097】第1の放電容器1a1から緑色光が、第2
の放電容器1a2からオレンジ色光が、外側放電容器か
ら紫外線によって励起されて蛍光体層4から青色光が、
それぞれ得られるので、多少赤の見え方は劣るが白色光
が得られた。
【0098】図5は、本発明の低圧放電ランプの第4の
実施形態を示す断面図である。
【0099】図において、図1と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0100】本実施形態は、内側放電生起手段2’が誘
導結合方式の無電極形に構成されており、これに伴い内
側放電容器1a’が断面リング状をなしている点で異な
る。
【0101】すなわち、内側放電容器1a’の中空部に
無電極誘導コイル形の放電生起手段2’を挿通し、これ
を高周波発生手段(図示しない。)に接続する。
【0102】図6は、本発明の低圧放電ランプの第5の
実施形態を示す断面図である。
【0103】図において、図5と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0104】本実施形態は、内側放電容器1a’の放電
生起手段が容量結合方式の無電極形に構成されている点
で異なる。
【0105】すなわち、本実施形態は、内側放電容器1
a’の中空部の内面および外側放電容器1bの内面にそ
れぞれメッシュ状電極2”を配設している。
【0106】そうして、一対のメッシュ状電極2”間に
高周波パルス発生手段(図示しない。)を接続すると、
メッシュ状電極2”間の放電容器のガラス壁が誘電体と
して作用して静電容量が形成されメッシュ電極2”の直
近の放電媒体であるバリウム蒸気が放電して緑色光を発
生する。
【0107】図7は、本発明の低圧放電ランプの第6の
実施形態を示す概念図である。
【0108】本実施形態は、表面波放電方式の無電極形
の放電生起手段を備えている点で先行の実施形態と異な
る。
【0109】すなわち、外側放電容器1b”の一端から
内側放電容器1a”を気密に挿入して、内側放電容器1
a”の他端部を外部に露出させ、その露出部において一
対の金属リング5、6をわずかな間隙を挟んで装着す
る。そして、一対の金属リング5、6間に高周波発生手
段7を接続するように構成する。
【0110】そうして、高周波を一対の金属リング5、
6に接続すると、内側放電容器1a”の表面に沿って電
磁場が伝わると同時に内側放電容器1a”および外側放
電容器1b”の内部にプラズマが生成され、発光放電媒
体がそれぞれの放射を行う。
【0111】図8は、本発明の低圧放電ランプ点灯装置
の一実施形態を示す回路図である。
【0112】図において、図3と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。8は第1の点灯回路、
9は第2の点灯回路、10は交流電源である。
【0113】第1の点灯回路8は、それぞれ入力端が交
流電源10に接続されているフィラメント加熱トランス
8aおよび点灯電圧発生回路8bからなる。
【0114】フィラメント加熱トランス8aは、その一
対の2次巻線x、yが内側放電容器1aのフィラメント
電極x’、y’にそれぞれ接続される。
【0115】第2の点灯回路9は、それぞれの入力端が
交流電源10に接続されている第1の電圧波形出力回路
9a、第2の電圧波形出力回路9bと、第1の電圧波形
出力回路9aおよび第2の電圧波形出力回路9bのそれ
ぞれの出力端を択一的に外側放電容器1bの電極3、3
に接続する切替スイッチ9cとから構成されている。
【0116】そうして、交流電源10を投入すると、内
側放電容器1b内の始動ガスおよびバッファガスである
キセノンによる放電が生起し、放電による発熱によって
発光放電媒体であるバリウムの蒸気圧が上昇するのに伴
ってバリウム蒸気の放電が支配的になり、緑色光が発生
する。
【0117】一方、外側放電容器1b内にはネオンおよ
びキセノンが封入されており、以下に述べるように作動
する。
【0118】図9は、本発明の低圧放電ランプ点灯装置
の一実施形態における第1の電圧波形出力回路の出力電
圧波形を示す波形図である。
【0119】図10は、同じく第2の電圧波形出力回路
の出力電圧波形図を示す波形図である。
【0120】図9に示すような急峻な立ち上がりの波形
の電圧を外側放電容器1bの電極3、3間に印加する
と、励起準位のエネルギーが高いネオンが励起されて6
40nmの赤色光を発生する。
【0121】これに対して、図10に示すような緩やか
な立ち上がりの波形の電圧を電極3、3間に印加する
と、励起準位のエネルギーが低いキセノンが励起されて
147nmの紫外線が発生する。この紫外線は、蛍光体
層4を励起するので、蛍光体層4は青色光を発生する。
【0122】したがって、第1の電圧波形出力回路9a
が切替スイッチ9cを介して外側放電容器1bの電極
3、3間に接続されていると、放電により主としてネオ
ンが赤色光を発生し、内側放電容器1aのバリウムが緑
色光を発光するので、低圧放電ランプ全体として黄色な
いしオレンジ色の発光が得られる。
【0123】これに対して、第2の電圧波形出力回路9
bが切替スイッチ9cを介して電極3、3間に接続され
ていると、キセノンが紫外線を発生し、蛍光体層4が青
色光を発生するので、内側放電容器1aのバリウムが緑
色光を発光するので、低圧放電ランプ全体として青色お
よび緑色が混色した色光を発生する。
【0124】以上のように、外側放電容器に印加する電
圧の立ち上がりを変更することで、発光色を変化させる
ことができる。
【0125】
【発明の効果】請求項1ないし9の各発明によれば、多
重管構造の放電容器の相対的に内側に位置する内側放電
容器内に作動時の圧力が低い放電媒体を封入し、相対的
に外側に位置している外側放電容器内に作動時の圧力が
相対的に高い発光放電媒体を封入したことにより、内側
放電容器が外側放電容器によって包囲されて保温および
加熱されるので、作動時の圧力が低い発光放電媒体の圧
力を所要の程度まで高めて所望の発光を得ると同時に、
外側放電容器内の発光放電媒体の放電による発光が混色
して所望の光色を、環境負荷が大きい水銀を用いること
なく、得る低圧放電ランプを提供することができる。
【0126】請求項2の発明によれば、加えて相対的に
作動時の圧力が低い発光放電媒体としてバリウムおよび
またはナトリウムを用い、相対的に作動時の圧力が高い
発光放電媒体として希ガスを用いたことにより、ナトリ
ウムおよびまたはバリウムの蒸気圧を所要の程度まで高
めて強い発光を得る低圧放電ランプを提供することがで
きる。
【0127】請求項3の発明によれば、加えて相対的に
作動時の圧力が高い発光放電媒体の放電による放射を蛍
光体層によって波長変換して所望の発光を得る低圧放電
ランプを提供することができる。
【0128】請求項4の発明によれば、加えて内側放電
容器にバリウムを封入し、外側放電容器にネオンを封入
したことにより、バリウム蒸気の放電による緑色光と、
ネオンの放電による赤色光との混色光を得る低圧放電ラ
ンプを提供することができる。
【0129】請求項5の発明によれば、加えて内側放電
容器にナトリウムを封入し、外側放電容器にキセノンを
封入し、かつ蛍光体層を備えたことにより、ナトリウム
蒸気の放電によるオレンジ色光と、キセノンの放電によ
る紫外線で励起される青色光との混色光を得る低圧放電
ランプを提供することができる。
【0130】請求項6の発明によれば、加えて内側放電
容器にバリウムを封入し、外側放電容器にネオンおよび
キセノンを封入し、かつ蛍光体層を備えたことにより、
バリウム蒸気の放電による緑色光と、ネオンの放電によ
る赤色光と、キセノンの放電による紫外線で励起されて
る発光する青色光との混色によって白色光を得るととも
に、ネオンおよびキセノンを選択的に放電させることも
可能な低圧放電ランプを提供することができる。
【0131】請求項7の発明によれば、加えて第1の内
側放電容器にバリウムを、第1の放電容器を包囲する第
2の放電容器にナトリウムを、外側放電容器にキセノン
を、それぞれ封入し、外側放電容器に青色発光の蛍光体
層を備えたことにより、白色光を得る低圧放電ランプを
提供することができる。
【0132】請求項8の発明によれば、加えて放電生起
手段として放電容器内に封装した電極を備えた低圧放電
ランプを提供することができる。
【0133】請求項9の発明によれば、加えて放電生起
手段として無電極形放電生起手段を備えた低圧放電ラン
プを提供することができる。
【0134】請求項10の発明によれば、外側放電容器
にネオンおよびキセノンを封入し、外側放電放電生起手
段に急峻な波形の電圧および緩やかな波形の電圧を択一
的に印加する第2の点灯回路を備えたことにより、ネオ
ンおよびキセノンを択一的に発光させる低圧放電ランプ
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の低圧放電ランプの第1の実施形態を示
す断面図
【図2】同じく側面図
【図3】本発明の低圧放電ランプの第2の実施形態を示
す断面図
【図4】本発明の低圧放電ランプの第3の実施形態を示
す断面図
【図5】本発明の低圧放電ランプの第4の実施形態を示
す断面図
【図6】本発明の低圧放電ランプの第5の実施形態を示
す断面図
【図7】本発明の低圧放電ランプの第6の実施形態を示
す概念図
【図8】本発明の低圧放電ランプ点灯装置の一実施形態
を示す回路図
【図9】本発明の低圧放電ランプ点灯装置の一実施形態
における第1の電圧出力回路の出力電圧波形を示す波形
【図10】同じく第2の電圧出力回路の出力電圧波形を
示す波形図
【符号の説明】 1…多重管構造の放電容器 1a…内側放電容器 1b…外側放電容器 2…内側放電生起手段 3…外側放電生起手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01J 61/94 H01J 61/94

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対的に内側に位置する内側放電容器およ
    び内側放電容器を包囲して相対的に外側に位置する外側
    放電容器を一体的に備えた多重管構造の放電容器と;内
    側放電容器内に封入された相対的に作動時の圧力が低い
    発光放電媒体と;外側放電容器内に封入された相対的に
    作動時の圧力が高い発光放電媒体と;内側放電容器内に
    放電を生起させる内側放電生起手段と;外側放電容器内
    に放電を生起させる外側放電生起手段と;を具備してい
    ることを特徴とする低圧放電ランプ。
  2. 【請求項2】相対的に作動時の圧力が低い発光放電媒体
    は、バリウムおよびナトリウムのいずれか一方または両
    方を主体とする放電媒体であり;相対的に作動時の圧力
    が高い発光放電媒体は、キセノン、ネオンなどの希ガス
    を主体とする放電媒体である;ことを特徴とする請求項
    1記載の低圧放電ランプ。
  3. 【請求項3】相対的に作動時の圧力が高い発光放電媒体
    の放電によって発生した発光により励起されて発光する
    蛍光体層を具備していることを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれか一記載の低圧放電ランプ。
  4. 【請求項4】内側放電容器および内側放電容器を包囲し
    て外側放電容器を一体的に備えた多重管構造の放電容器
    と;内側放電容器内に封入されたバリウムを主体とする
    発光放電媒体と;外側放電容器内に封入されたネオンを
    主体とする発光放電媒体と;内側放電容器内に放電を生
    起させる内側放電生起手段と;外側放電容器内に放電を
    生起させる外側放電生起手段と;を具備していることを
    特徴とする低圧放電ランプ。
  5. 【請求項5】内側放電容器および内側放電容器を包囲し
    て外側放電容器を一体的に備えた多重管構造の放電容器
    と;内側放電容器内に封入されたナトリウムを主体とす
    る発光放電媒体と;外側放電容器内に封入されたキセノ
    ンを主体とする発光放電媒体と;外側放電容器の内面側
    に形成され紫外線によって励起されて青色発光を行う蛍
    光体層と;内側放電容器内に放電を生起させる内側放電
    生起手段と;外側放電容器内に放電を生起させる外側放
    電生起手段と;を具備していることを特徴とする低圧放
    電ランプ。
  6. 【請求項6】内側放電容器および内側放電容器を包囲し
    て外側放電容器を一体的に備えた多重管構造の放電容器
    と;内側放電容器内に封入されたバリウムを主体とする
    発光放電媒体と;外側放電容器内に封入されたネオンお
    よびキセノンを含む発光放電媒体と;外側放電容器の内
    面側に形成され紫外線によって励起されて青色光を放射
    する蛍光体層と;内側放電容器内に放電を生起させる内
    側放電生起手段と;外側放電容器内に放電を生起させる
    外側放電生起手段と;を具備していることを特徴とする
    低圧放電ランプ。
  7. 【請求項7】第1の内側放電容器、第1の内側放電容器
    を包囲する第2の内側放電容器および第2の放電容器を
    包囲する外側放電容器を一体的に備えた多重管構造の放
    電容器と;第1の内側放電容器内に封入されたバリウム
    を主体とする発光放電媒体と;第2の内側放電容器内に
    封入されたナトリウムを主体とする発光放電媒体と;外
    側放電容器内に封入されたキセノンを主体とする発光放
    電媒体と;外側放電容器の内面側に形成され紫外線によ
    って励起されて青色光を放射する蛍光体層と;内側放電
    容器内に放電を生起させる内側放電生起手段と;外側放
    電容器内に放電を生起させる外側放電生起手段と;を具
    備していることを特徴とする低圧放電ランプ。
  8. 【請求項8】内側放電生起手段および外側放電生起手段
    は、放電容器内に封装された電極であることを特徴とす
    る請求項1ないし7のいずれか一記載の低圧放電ラン
    プ。
  9. 【請求項9】内側放電生起手段および外側放電生起手段
    は、無電極形電気エネルギー供給手段であることを特徴
    とする請求項1ないし7のいずれか一記載の低圧放電ラ
    ンプ。
  10. 【請求項10】請求項6記載の低圧放電ランプと;内側
    放電容器内に放電を生起させる内側放電生起手段に電気
    エネルギーを供給する第1の点灯回路と;外側放電容器
    内に放電を生起させる外側放電生起手段に電気エネルギ
    ーを供給するとともに、外側放電生起手段に印加する電
    圧として立ち上がりが急峻な電圧および立ち上がりが緩
    やかな電圧のいずれか一方を選択可能に構成されている
    第2の点灯回路と;を具備していることを特徴とする低
    圧放電ランプ点灯装置。
JP13548698A 1998-05-18 1998-05-18 低圧放電ランプおよび低圧放電ランプ点灯装置 Pending JPH11329355A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007073479A (ja) * 2005-09-09 2007-03-22 Phoenix Denki Kk 放電ランプユニット
KR100799300B1 (ko) * 2001-01-31 2008-01-29 스탠리 일렉트릭 컴퍼니, 리미티드 고압 방전등 및 그 시동방법

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