JP4956769B2 - 低摩擦摺動部材 - Google Patents

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Description

本発明は、往復摺動を行う内燃機関に用いられているピストンおよびシリンダーに関する。
内燃機関用ピストンおよびシリンダーは、一般的に金属でできているため、高速で摺動することによる摺動部の摩耗や焼付きが問題となってくる。このため、摺動部の摩耗や焼付きを防止すべく、摺動部間に生じる摩擦を低減することが必要である。
摩擦を低減する方法の一つに、摺動部間に潤滑油を介して摺動させる方法がある。しかし、潤滑油を介しただけでは、十分に摩擦を低減し、摩耗や焼付きを防止することができない。
そこで、摩擦を更に低減するために、従来から、摺動部に微細な窪み、凹凸面、溝などを形成する方法が行われている。例えば、潤滑油を介して互いに摺動する摺動部材において、潤滑油の流動抵抗を保持するよう、摺動部材の摺動部に特殊な形状の窪みを設ける手段が開示されている(特許文献1参照)。これにより、潤滑油の油膜厚さが確保され、摩擦が低減する。
しかし、上記のような従来の摺動部材においても、摩擦の低減を実現しうるものの、更なる摩擦の低減が要望されていた。
特開2002−213612号公報
そこで、本発明は、潤滑油の存在下で互いに摺動し合う、ピストンおよびシリンダーからなる内燃機関用摺動部材における、摺動部間に生じる摩擦及び摩耗を低減し得る手段を提供することを目的とする。
本発明は、ピストンリングを備えるピストン、および潤滑油の存在下で前記ピストンと摺動するシリンダーからなる内燃機関用摺動部材であって、前記ピストンは、スカート部に凹凸を有し、前記シリンダーは、ボア部に凹凸を有し、摺動方向に平行な方向の前記ピストンの凸部の平均長さXが、摺動方向に平行な方向の前記シリンダーの凹部の平均長さYよりも大きい、内燃機関用摺動部材である。
また本発明は、ピストンリングを備えるピストン、および潤滑油の存在下で前記ピストンと摺動するシリンダーからなる内燃機関用摺動部材であって、前記シリンダーは、ボア部に凹凸を有し、摺動方向に平行な方向の前記ピストンリングの接触部の長さXが、摺動方向に平行な方向の前記シリンダーの凹部の平均長さYよりも大きい、内燃機関用摺動部材である。
本発明の内燃機関用摺動部材によれば、摺動方向に平行な方向のピストンの凸部の平均長さX、または摺動方向に平行な方向のピストンリングの接触部の長さXが、摺動方向に平行な方向のシリンダーの凹部の平均長さYよりも大きいことにより、摺動部間に生じる摩擦を低減することができる。結果、摺動部の摩耗や焼付きを抑制することができる。
以下、本発明に係る低摩擦摺動部材について、詳細に説明する。
まず、発明のメカニズムについて図面を用いて説明する。図1は、潤滑油の存在下で互いに摺動する摺動部材における、摺動部の断面模式図である。図中の両矢印は、摺動方向を示す。図1に示すように、両摺動部には凹凸形状の加工が施されている。凹部の形状、および凸部の形状には特に制限はなく、長方形状、楕円状、不定形状のあらゆる形状が採用されうる。ここで、一方の摺動部材の摺動方向に平行な方向の凸部の長さXが、他方の摺動部材の摺動方向に平行な方向の凹部の長さYよりも大きい場合には、摺動の際、潤滑油を凹部に閉じ込めることができる。これにより、摺動部間に一定の油膜厚さを保持することができ、低摩擦を実現する。本発明は、かような知見に基づいて完成された。
本発明の第1は、ピストンリングを備えるピストン、および潤滑油の存在下で前記ピストンと摺動するシリンダーからなる内燃機関用摺動部材であって、前記ピストンは、スカート部に凹凸を有し、前記シリンダーは、ボア部に凹凸を有し、摺動方向に平行な方向の前記ピストンの凸部の平均長さXが、摺動方向に平行な方向の前記シリンダーの凹部の平均長さYよりも大きい、内燃機関用摺動部材である。
本発明は、内燃機関用のピストンおよびシリンダーに関する。図2に示すように、摺動方向に平行な方向のピストン10の凸部の平均長さXが、摺動方向に平行な方向のシリンダー12の凹部の平均長さYよりも大きいことにより、摺動の際、潤滑油を凹部に閉じ込めることができる。これにより、摺動部間に一定の油膜厚さを保持することができ、低摩擦を実現する。なお、図中の両矢印は、摺動方向を示す。
次に、図3Aに示すように、内燃機関用ピストンは、一般的に、スカート部に一定のピッチを持つ条痕20を有している。よって、本発明のメカニズムを実現するために、図3Bに示すように、条痕の頂部に相当する部位が平滑部22を有するように加工して、XがYよりも大きくなるようにする。
この加工により、条痕がシリンダーボア部を大きく摩耗させることを抑制する効果も得られる。このような形状の条痕は、例えば、切削加工や研磨加工により形成することが可能である。
摺動方向に平行な方向のピストンの凸部の平均長さXの測定方法の一例について説明する。まず、三次元表面構造解析顕微鏡NewView5032(ザイゴ株式会社製)を用い、非接触三次元白色光位相変調干渉方式により、ピストンのスカート部の凸部形状を20点測定する。続いて、測定した20個の摺動方向に平行な方向のピストンの凸部の長さを算術平均することで、Xを得る。凸部の測定装置は上記装置以外に、触針式表面形状測定装置FormTalysurf−120L(Taylor−Hobson社製)でもよい。なお、測定装置によって数値に有意なブレが生じる場合には、NewView5032により測定された値をXとする。
摺動方向に平行な方向のシリンダーの凹部の平均長さYの測定方法の一例について説明する。まず、三次元表面構造解析顕微鏡NewView5032(ザイゴ株式会社製)を用い、非接触三次元白色光位相変調干渉方式により、シリンダーのボア部の凹部形状を20点測定する。続いて、測定した20個の摺動方向に平行な方向のシリンダーのボア部の長さを算術平均することで、Yを得る。凹部の測定装置は上記装置以外に、触針式表面形状測定装置FormTalysurf−120L(Taylor−Hobson社製)でもよい。なお、測定装置によって数値に有意なブレが生じる場合には、NewView5032により測定された値をYとする。
以下、摺動部材の各構成要素について、詳細に説明する。
シリンダーは、軽金属からなることが望ましい。シリンダーは、内側に鋳鉄製のエンジンライナーをはめ込んだものが一般的であるが、今後、燃費の向上およびエンジンの排気量増加の目的のため、エンジンライナーを取り外すことが多くなるものと考えられる。そこで、エンジンライナーを取り外し、シリンダーの材料に軽金属を用いることで、上記目的を達成することが可能になる。
軽金属は、特に、アルミニウム合金であることが望ましい。アルミニウムは、軽量かつ優れた熱伝導効率を持つため、高速で摺動し、燃焼により高温状態となるエンジンにとって、最適な材料である。
ピストンのスカート部の平坦部における表面粗さは、算術平均粗さRaが0.05μm以下であることが望ましい。Raが0.05μmを超えると、摺動時に発生するヘルツ接触面圧に十分に耐えきれず、スカッフィングが生じるおそれがある。Raは、例えば、触針式表面形状測定装置FormTalysurf−120L(Taylor−Hobson社製)により測定される。
ピストンのスカート部は、硬質炭素薄膜を有していることが望ましい。硬質炭素薄膜は、炭素元素を主として構成された非晶質のものであり、炭素同士の結合形態がダイヤモンド構造(SP3結合)とグラファイト結合(SP2結合)の両方から成る。具体的には、炭素元素だけから成るアモルファスカーボン薄膜、水素を含有する水素アモルファスカーボン薄膜、及びチタン(Ti)やモリブデン(Mo)等の金属元素を一部に含む金属アモルファスカーボン薄膜が挙げられる。ピストンスカート部が硬質炭素薄膜を有することで、摺動部の更なる低摩擦化が図られる。また、摺動部間に存在する油膜が薄くなり、両摺動部材が直接接触した場合でも、焼付きを抑制することができる。
硬質炭素薄膜は、CVD法により成膜されていることが望ましい。CVD法により成膜された硬質炭素薄膜は、PVD法により成膜された硬質炭素薄膜に比べ、相手摺動部に対する攻撃性が低いため、シリンダーボア部の摩耗を低減することができる。
シリンダーのボア部における凹部の表面積率は、0.3%以上10%以下であることが望ましい。0.3%より小さい場合には、凹部の油閉じ込め効果が十分でなく、摩擦低減効果が十分発現しないおそれがある。また、10%を超えると負荷容量の低下を招き、金属接触が発生しやすくなり、十分な摩擦低減が発現しないおそれがある。凹部の表面積率は、例えば、マスクブラスト法で用いる凹部微細形状を有する樹脂製マスクから算出される。
シリンダーのボア部における凹部の平均深さは、0.5μm以上20μm以下であることが望ましい。凹部の深さが0.5μmより小さい場合には、凹部の油閉じ込め効果が十分でなく、摩擦低減効果が十分発現しないおそれがある。また、20μmを超えると負荷容量の低下を招き、金属接触が発生しやすくなり、十分な摩擦低減が発現しないおそれがある。
ここで、凹部の平均深さの測定方法の一例について説明する。まず、三次元表面構造解析顕微鏡NewView5032(ザイゴ株式会社製)を用い、非接触三次元白色光位相変調干渉方式により、シリンダーのボア部の凹部形状を20点測定する。続いて、測定した20個の凹部の深さを算術平均することで、凹部の平均深さを得る。測定方法は、上記方法に限られないが、測定方法によって数値に有意なブレが生じる場合には、上記方法によって測定された値を凹部の平均深さとする。
シリンダーのボア部における凹部の形状は、摺動方向に直角な方向に扁平していることが望ましい。摺動方向に直角な方向に扁平な形状とは、摺動方向に対して平行な方向の最大長さをL、摺動方向に対して垂直な方向の最大長さをDとしたときに、DがLよりも大きくなるような形状である。形状は、直方体に限られず、楕円形状や多角形状であってもかまわない。図4は、凹部形状14が直方体の場合のシリンダーのボア部12の表面形状である。図中の両矢印は、摺動方向を示す。凹部形状が、摺動方向に直角な方向に扁平していることにより、摺動部に多くの潤滑油を流入させることができ、摩擦の低減が図られる。
シリンダーのボア部における凹部の短辺長さは、50μm以上150μm以下であり、凹部の長辺長さは、凹部の短辺長さの2倍以上10倍以下であることが望ましい。凹部の短辺の長さが50μmより小さい場合、潤滑油の凹部への流入保持が十分に行われなくなるおそれがあり、また、150μmを超える場合には、負荷容量が低下し、金属接触が起こりやすくなるおそれがある。更に、長辺長さを短辺長さの2倍以上10倍以下にすることによって、摺動面に多くの潤滑油を流入させ、また、摺動面からの潤滑油の側方漏れを抑制し、摩擦特性を向上できる。
シリンダーのボア部における表面粗さは、算術平均粗さRaが0.05μm以下であることが望ましい。Raが0.05μmを超えると、摺動時に発生するヘルツ接触面圧に十分に耐えきれず、スカッフィングが生じるおそれがある。Raは、例えば、触針式表面形状測定装置FormTalysurf−120L(Taylor−Hobson社製)により測定される。
本発明の第2は、ピストンリングを備えるピストン、および潤滑油の存在下で前記ピストンと摺動するシリンダーからなる内燃機関用摺動部材であって、前記シリンダーは、ボア部に凹凸を有し、摺動方向に平行な方向の前記ピストンリングの接触部の長さXが、摺動方向に平行な方向の前記シリンダーの凹部の平均長さYよりも大きい、内燃機関用摺動部材である。
図5に示すように、摺動方向に平行な方向のピストンリング30の接触部の長さXが、摺動方向に平行な方向のシリンダー12の凹部の平均長さYよりも大きいことにより、摺動の際、潤滑油を凹部に閉じ込めることができる。これにより、摺動部間の油膜32は、一定の厚さを保持し、低摩擦を実現する。なお、図中の両矢印は摺動方向を示す。
摺動方向に平行な方向のピストンリングの接触部の長さXの決定方法について説明する。通常、ピストンリングは摺動部が丸みを帯びている(図5参照)。よって、摺動方向に平行な方向のピストンリングの接触部の長さXは、ピストンリングの外周部34(図6参照)の曲率半径Rが分かれば、ヘルツの接触式により決定することができる。詳しくは、実施例5に記載されている。測定方法は、実施例5の方法に限定されないが、測定方法によりばらつきがあるときは、この方法を用いるとよい。
摺動方向に平行な方向のシリンダーの凹部の平均長さYの測定方法は、本発明の第1の場合と同様である。
以下、摺動部材の各構成要素について、詳細に説明する。
シリンダーは、軽金属からなることが望ましい。シリンダーは、内側に鋳鉄製のエンジンライナーをはめ込んだものが一般的であるが、今後、燃費の向上およびエンジンの排気量増加を目的として、エンジンライナーを取り外すことが多くなると考えられる。そこで、エンジンライナーを取り外し、シリンダーの材料に軽金属を用いることで、上記目的を達成することが可能になる。
軽金属は、特に、アルミニウム合金であることが望ましい。アルミニウムは、軽量かつ優れた熱伝導効率を持つため、高速で摺動し、かつ、燃焼により高温状態となるエンジンにとって、最適な材料である。
ピストンリングの外周部における表面粗さは、算術平均粗さRaが0.05μm以下であることが望ましい。Raが0.05μmを超えると、摺動時に発生するヘルツ接触面圧に十分に耐えきれず、スカッフィングが生じるおそれがある。Raの測定方法は、本発明の第1の場合と同様である。
ピストンリングの外周部は、硬質炭素薄膜を有していることが望ましい。ここで、硬質炭素薄膜は、炭素元素を主として構成された非晶質のものであり、炭素同士の結合形態がダイヤモンド構造(SP3結合)とグラファイト結合(SP2結合)の両方から成る。具体的には、炭素元素だけから成るアモルファスカーボン薄膜、水素を含有する水素アモルファスカーボン薄膜、及びチタン(Ti)やモリブデン(Mo)等の金属元素を一部に含む金属アモルファスカーボン薄膜が挙げられる。ピストンスカート部が硬質炭素薄膜を有することで、摺動部の更なる低摩擦化が図られる。また、摺動部間に存在する油膜が薄くなり、両摺動部材が直接接触した場合でも、焼付きを抑制することができる。
硬質炭素薄膜は、CVD法により成膜されていることが望ましい。CVD法により成膜された硬質炭素薄膜は、PVD法により成膜された硬質炭素薄膜に比べ、相手摺動部に対する攻撃性が低いため、シリンダーボア部の摩耗を低減することができる。
シリンダーのボア部における凹部の表面積率は、0.3%以上10%以下であることが望ましい。0.3%より小さい場合には、凹部の油閉じ込め効果が十分でなく、摩擦低減効果が十分発現しないおそれがある。また、10%を超えると負荷容量の低下を招き、金属接触が発生しやすくなり、十分な摩擦低減が発現しないおそれがある。ここで、凹部の表面積率の測定方法は、本発明の第1の場合と同様である。
シリンダーのボア部における凹部の平均深さは、0.5μm以上20μm以下であることが望ましい。凹部の深さが0.5μmより小さい場合には、凹部の油閉じ込め効果が十分でなく、摩擦低減効果が十分発現しないおそれがある。また、20μmを超えると負荷容量の低下を招き、金属接触が発生しやすくなり、十分な摩擦低減が発現しないおそれがある。凹部の平均深さの測定方法は、本発明の第1の場合と同様である。
シリンダーのボア部における凹部の形状は、摺動方向に直角な方向に扁平していることが望ましい。摺動方向に直角な方向に扁平な形状とは、摺動方向に対して平行な方向の最大長さをL、摺動方向に対して垂直な方向の最大長さをDとしたときに、DがLよりも大きくなるような形状である。形状は、直方体に限られず、楕円形状や多角形状であってもかまわない。凹部形状が、摺動方向に直角な方向に扁平していることにより、摺動部に多くの潤滑油を流入させることができ、摩擦の低減が図られる。
シリンダーのボア部における凹部の短辺長さは、50μm以上150μm以下であり、凹部の長辺長さは、凹部の短辺長さの2倍以上10倍以下であることが望ましい。凹部の短辺の長さが50μmより小さい場合、潤滑油の凹部への流入保持が十分に行われなくなるおそれがあり、また、150μmを超える場合には、負荷容量が低下し、金属接触が起こりやすくなるおそれがある。更に、長辺長さを短辺長さの2倍以上10倍以下にすることによって、摺動面に多くの潤滑油を流入させ、また、摺動面からの潤滑油の側方漏れを抑制し、摩擦特性を向上できる。
シリンダーのボア部における表面粗さは、算術平均粗さRaが0.05μm以下であることが望ましい。Raが0.05μmを超えると、摺動時に発生するヘルツ接触面圧に十分に耐えきれず、スカッフィングが生じるおそれがある。Raの測定方法は、本発明の第1の場合と同様である。
ピストンスカート部およびシリンダーボア部間の摩擦による摩耗深さを測定するため、各摺動部に様々な凹凸形状を形成し、往復摺動実験を行った。
(実施例1)
実験に用いた部材は、図7に示すように、材質がアルミニウムであるピストンを切り出したピストン試験片40と、材質がアルミニウムであるシリンダーを切り出したシリンダー試験片42とからなる。図中の両矢印は、摺動方向を示す。ピストン試験片の側面図を図8Aに、平面図を図8Bに示す。また、シリンダー試験片の平面図を図9Aに、側面図を図9Bに示す。往復摺動運動は、クランク機構Cを用い、回転運動を往復運動に変換することにより行った。
実験は、垂直加重25kgf、回転速度600rpm(1分間の往復摺動が600回)として、5W30の油(油温度80℃)を0.8cc/minで滴下して行った。実験後に粗さ計を用いて、速度が0m/sで最も接触状態が厳しくなる、摺動の折り返し点において、摩耗深さを測定した。
ピストン試験片の摺動部における、凹凸の制御は以下のようにして行った。まず、ピストン試験片の摺動部に存在する条痕(ピッチ250μm)を、研磨加工により条痕の頂部に相当する部位が平滑部を有するように変化させた。次に、CVD法を用いて、ピストン試験片の摺動部に硬質炭素薄膜であるDLC(ダイヤモンドライクカーボン)を成膜した。ピストン試験片の摺動部に設けられた条痕の仕様を図10に示す。図中の両矢印は、摺動方向を示す。
摺動方向に平行な方向のピストンの凸部の平均長さXの測定方法について説明する。まず、三次元表面構造解析顕微鏡NewView5032(ザイゴ株式会社製)を用い、非接触三次元白色光位相変調干渉方式により、ピストンのスカート部の凸部形状を20点測定した。続いて、測定した20個の摺動方向に平行な方向のピストンの凸部の長さを算術平均することで、Xを得た。本実施例では、X=100μmに設定した。
シリンダー試験片の摺動部における、凹凸の制御はマスクブラスト法を用いて行った。マイクロブラスト加工では、光リソグラフィ技術を利用し、樹脂製マスクに凹部微細形状を形成した。次に、その樹脂製マスクをシリンダー試験片の表面に貼り付けた後、投射ノズルからワークまでの距離100mm、投射流量100g/min、投射圧0.4MPaの条件で、平均粒径20μmのアルミナ砥粒を樹脂製マスクに投射し、凹部微細形状を形成した。凹部微細形状の形成後、凹部形状周辺に形成されたエッジ部の盛り上がりを、粒径9μmのテープラップフィルムにより除去し、試験に供した。シリンダー試験片の摺動部に設けられた微細な凹部の仕様を図11に示す。図中の両矢印は、摺動方向を示す。
摺動方向に平行な方向のシリンダーの凹部の平均長さYの測定方法について説明する。まず、三次元表面構造解析顕微鏡NewView5032(ザイゴ株式会社製)を用い、非接触三次元白色光位相変調干渉方式により、シリンダーのボア部の凹部形状を20点測定した。続いて、測定した20個の摺動方向に平行な方向のシリンダーのボア部の長さを算術平均することで、Yを得た。
凹部の表面積率は、マスクブラスト法で用いた凹部微細形状を有する樹脂製マスクから算出した。
凹部の平均深さの測定方法について説明する。まず、三次元表面構造解析顕微鏡NewView5032(ザイゴ株式会社製)を用い、非接触三次元白色光位相変調干渉方式により、シリンダーのボア部の凹部形状を20点測定した。続いて、測定した20個の凹部の深さを算術平均することで、凹部の平均深さを得た。本実施例では、摺動方向に平行な方向のシリンダーの凹部の平均長さYを80μmに設定し、凹部の表面積率を5%、凹部の平均深さを3μmとした。
(実施例2)
X=120μm、Y=80μmに設定し、実施例1と同様の手順により往復摺動実験を行った。
(実施例3)
X=80μm、Y=50μmに設定し、実施例1と同様の手順により往復摺動実験を行った。
(実施例4)
X=120μm、Y=50μmに設定し、実施例1と同様の手順により往復摺動実験を行った。
(比較例1)
X=0μm、Y=80μmに設定し、実施例1と同様の手順により往復摺動実験を行った。
(比較例2)
X=50μm、Y=80μmに設定し、実施例1と同様の手順により往復摺動実験を行った。
表1に、各実施例および各比較例における、摺動方向に平行な方向のピストンの凸部の平均長さX、摺動方向に平行な方向のシリンダーの凹部の平均長さY、摺動方向に直角な方向のシリンダーの凹部の平均長さS、および実験結果を示す。
表1から、本発明を適用した実施例は、いずれも比較例と比べて摩耗深さが減少していることがわかる。比較例1および各実施例の比較から、ピストンスカート部上の条痕の頂部に相当する部位を平滑にすることで、摩耗深さが減少することがわかる。更に、比較例2および各実施例の比較から、摺動方向に平行な方向のピストンの凸部の平均長さXと摺動方向に平行な方向のシリンダーの凹部の平均長さYの関係を、X>Yとすることで、摩耗深さが減少することがわかる。
続いて、ピストンリング外周部およびシリンダーボア部間の摩擦による摩耗深さを測定するため、ピストンリング外周部の形状を様々に変え、シリンダーボア部に様々な凹凸形状を形成して、往復摺動実験を行った。
(実施例5)
実験に用いた部材は、図12に示すように、ピストンリングを模擬した、材質が鋼(SCM435)で、摺動部が丸みを帯びた角柱状のピストンリング試験片50と、シリンダーを模擬した、アルミニウム平板のシリンダー試験片52とからなる。図中の両矢印は摺動方向を、片矢印は荷重方向を示す。ピストンリング試験片の平面図を図13Aに、側面図を図13Bに示す。また、シリンダー試験片の平面図を図14Aに、側面図を図14Bに示す。往復摺動運動は、クランク機構を用い、回転運動を往復運動に変換することにより行った。
実験は、垂直加重25kgf、回転速度600rpmとして、5W30の油(油温度80℃)を0.8cc/minで滴下して行った。実験後に粗さ計を用いて、速度が0m/sで最も接触状態が厳しくなる、摺動の折り返し点において、摩耗深さを測定した。
ピストンリング試験片の摺動部における、表面形状の制御は以下のようにして行った。まず、ピストンリング試験片の摺動部を研磨加工により丸みを帯びるように変化させた。次に、CVD法を用いて、ピストンリング試験片の摺動部に硬質炭素薄膜であるDLC(ダイヤモンドライクカーボン)を成膜した。摺動方向に平行な方向のピストンリングの接触部の長さXは、以下に示すヘルツの接触式から計算した値を用いている。
ここで、Rはピストンリングの外周部の曲率半径、Eは試験片の等価縦弾性係数、Wは試験片に加えられた荷重、Lは試験片の摺動方向に直角な方向の接触長さである。
ここで、RおよびRは各試験片接触部の曲率半径、EおよびEは各試験片の縦弾性係数、νおよびνは各試験片のポアソン比である。本実施例では、曲率半径Rを70mmに設定し、ヘルツの接触式により、摺動方向に平行な方向のピストンリングの接触部の長さX=96μmを得た。なお、曲率半径Rは、触針式表面形状測定装置FormTalysurf−120L(Taylor−Hobson社製)により測定した。
シリンダー試験片の摺動部における、凹凸の制御はマスクブラスト法を用いて行った。マイクロブラスト加工では、光リソグラフィ技術を利用し、樹脂製マスクに凹部微細形状を形成した。次に、その樹脂製マスクをシリンダー試験片の表面に貼り付けた後、投射ノズルからワークまでの距離100mm、投射流量100g/min、投射圧0.4MPaの条件で、平均粒径20μmのアルミナ砥粒を樹脂製マスクに投射し、凹部微細形状を形成した。凹部微細形状の形成後、凹部形状周辺に形成されたエッジ部の盛り上がりを、粒径9μmのテープラップフィルムにより除去し、試験に供した。シリンダー試験片の摺動部に設けられた微細の凹部の仕様を図11に示す。摺動方向に平行な方向のシリンダーの凹部の平均長さY、凹部の表面積率、および凹部の平均深さの測定方法は、実施例1と同様である。本実施例では、摺動方向に平行な方向のシリンダーの凹部の平均長さYを80μmに設定し、凹部の表面積率を5%、凹部の平均深さを3μmとした。
(実施例6)
R=80mm、X=102.6μm、Y=80μmに設定し、実施例5と同様の手順により往復摺動実験を行った。
(実施例7)
R=30mm、X=62.8μm、Y=50μmに設定し、実施例5と同様の手順により往復摺動実験を行った。
(実施例8)
R=100mm、X=114.7μm、Y=80μmに設定し、実施例5と同様の手順により往復摺動実験を行った。
(比較例3)
R=30mm、X=62.8μm、Y=80μmに設定し、実施例5と同様の手順により往復摺動実験を行った。
(比較例4)
R=15mm、X=44.4μm、Y=50μmに設定し、実施例5と同様の手順により往復摺動実験を行った。
表2に、各実施例および各比較例における、ピストンリングの曲率半径R、摺動方向に平行な方向のピストンリングの接触部の長さX、摺動方向に平行な方向のシリンダーの凹部の平均長さY、摺動方向に直角な方向のシリンダーの凹部の平均長さS、および実験結果を示す。
表2から、本発明を適用した実施例は、いずれも比較例と比べて摩耗深さが減少していることがわかる。また、各実施例および各比較例の比較から、摺動方向に平行な方向のピストンリングの接触部の長さXと摺動方向に平行な方向のシリンダーの凹部の平均長さYの関係を、X>Yとすることで、摩耗深さが減少することがわかる。
(CVD法およびPVD法による硬質炭素薄膜の成膜における、摩耗量の差異)
CVD法により硬質炭素薄膜を成膜した場合と、PVD法により硬質炭素薄膜を成膜した場合における、摩耗深さの差異を調べるため、PVD法により硬質炭素薄膜を成膜した以外は、実施例1と同様の手順によりピストン試験片を作成し、往復摺動実験を行った。XおよびYは、実施例1と同条件に設定した。
結果、比較例1の摩耗深さを1とした場合の摩擦深さが0.61であった。このことから、CVD法により硬質炭素薄膜を成膜した場合の方が、PVD法により硬質炭素薄膜を成膜した場合よりも、摩耗深さが減少することがわかる。
潤滑油の存在下で互いに摺動する摺動部材における、摺動部の断面模式図である。 潤滑油の存在下で互いに摺動するピストンおよびシリンダーの、摺動部の断面模式図である。 図3Aは、ピストンのスカート部における、一般的な条痕の形状を示す断面図であり、図3Bは、スカート部における条痕の形状を示す図であって、頂部に平滑部を有する条痕の断面図である。 凹部形状が直方体の場合の、シリンダーのボア部表面の模式図である。 潤滑油の存在下で互いに摺動するピストンリングおよびシリンダーの、摺動部の断面模式図である。 ピストンリングの外周部を示す図である。 本発明の第1に係る実施例および比較例で用いた、往復摺動試験装置を示す概略構成図である。 本発明の第1に係る実施例および比較例で用いた、ピストン試験片を示す図であり、図8Aは側面図、図8Bは平面図である。 本発明の第1に係る実施例および比較例で用いた、シリンダー試験片を示す図であり、図9Aは平面図、図9Bは側面図である。 ピストン試験片の摺動部に設けられた条痕の仕様を示す断面模式図である。 シリンダー試験片の摺動部に設けられた条痕の仕様を示す模式図である。 本発明の第2に係る実施例および比較例で用いた、往復摺動試験装置を示す概略構成図である。 本発明の第2に係る実施例および比較例で用いた、ピストンリング試験片を示す図であり、図13Aは平面図、図13Bは側面図である。 本発明の第2に係る実施例および比較例で用いた、シリンダー試験片を示す図であり、図14Aは平面図、図14Bは側面図である。
符号の説明
10 ピストンのスカート部、12 シリンダーのボア部、14 凹部、20 条痕、22 平滑部、30 ピストンリング、32 油膜、34 ピストンリングの外周部、40 ピストン試験片、42 シリンダー試験片、50 ピストンリング試験片、52 シリンダー試験片、C クランク機構。

Claims (12)

  1. ピストンリングを備えるアルニミウム製のピストン、および潤滑油の存在下で前記ピストンと摺動するアルニミウム合金製のシリンダーからなる内燃機関用摺動部材であって、
    前記ピストンは、スカート部に凹凸を有し、
    前記シリンダーは、ボア部に凹凸を有し、
    摺動方向に平行な方向の前記ピストンの凸部の平均長さXが、摺動方向に平行な方向の前記シリンダーの凹部の平均長さYよりも大きく、
    前記シリンダーのボア部における凹部の形状が摺動方向に直角な方向に扁平しており、
    前記シリンダーのボア部における凹部の短辺長さが50〜80μmであり、凹部の長辺長さが凹部の短辺長さの4倍である、内燃機関用摺動部材。
  2. 前記ピストンのスカート部における表面粗さRaが0.05μm以下である、請求項1に記載の内燃機関用摺動部材。
  3. 前記ピストンのスカート部に硬質炭素薄膜を有する、請求項1または2に記載の内燃機関用摺動部材。
  4. 前記シリンダーのボア部における凹部の表面積率が0.3%以上10%以下である、請求項1〜のいずれか1項に記載の内燃機関用摺動部材。
  5. 前記シリンダーのボア部における凹部の平均深さが0.5μm以上20μm以下である、請求項1〜のいずれか1項に記載の内燃機関用摺動部材。
    機関用摺動部材。
  6. 前記シリンダーのボア部における表面粗さRaが0.05μm以下である、請求項1〜のいずれか1項に記載の内燃機関用摺動部材。
  7. ピストンリングを備えるアルニミウム製のピストン、および潤滑油の存在下で前記ピストンと摺動するアルニミウム合金製のシリンダーからなる内燃機関用摺動部材であって、
    前記シリンダーは、ボア部に凹凸を有し、
    摺動方向に平行な方向の前記ピストンリングの接触部の長さXが、摺動方向に平行な方向の前記シリンダーの凹部の平均長さYよりも大きく、
    前記シリンダーのボア部における凹部の形状が摺動方向に直角な方向に扁平しており、
    前記シリンダーのボア部における凹部の短辺長さが50〜80μmであり、凹部の長辺長さが凹部の短辺長さの4倍である、内燃機関用摺動部材。
  8. 前記ピストンリングの外周部における表面粗さRaが0.05μm以下である、請求項に記載の内燃機関用摺動部材。
  9. 前記ピストンリングの外周部に硬質炭素薄膜を有する、請求項7または8に記載の内燃機関用摺動部材。
  10. 前記シリンダーのボア部における凹部の表面積率が0.3%以上10%以下である、請求項のいずれか1項に記載の内燃機関用摺動部材。
  11. 前記シリンダーのボア部における凹部の平均深さが0.5μm以上20μm以下である、請求項10のいずれか1項に記載の内燃機関用摺動部材。
  12. 前記シリンダーのボア部における表面粗さRaが0.05μm以下である、請求項11のいずれか1項に記載の内燃機関用摺動部材。
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