JP4955056B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、二次元画像を擬似立体的に表示する画像表示装置に関する。
画像伝達パネル(例えば、複数のレンズからなるマイクロレンズアレイ)を、二次元画像の表示面の前方に所定の間隔を隔てて配置することにより、画像伝達パネルの前方の空間上に、二次元画像の擬似立体画像(浮遊画像)を表示する画像表示装置が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。この画像表示装置は、二次元画像を画像伝達パネルによって浮き出させて結像することで、あたかも立体画像が映し出されているように表示するものである。
特開2001−255493号公報 特開2003−98479号公報
ところで、上述した二次元画像を表示する表示部(例えば、LCDなど)のコントラストが悪い場合には、黒表示において輝度がわずかに上昇してしまう、いわゆる黒浮きが発生し、黒を黒と認識しづらくなる問題が生ずる。この場合には、二次元画像として表示されるオブジェクト以外の部分を黒く表示したとしても、実際には光が液晶パネルから漏れてしまうので、表示面のエッジが画像伝達パネルによって結像されてしまい、その結果、オブジェクトとともに薄い灰色の四角い平面が見えてしまい、オブジェクト(浮遊画像)の浮き出し感、すなわち立体感が損なわれるという問題がある。
特に、上述した画像表示装置の場合には、高輝度の画像表示部を備えるのが好適であるが、高輝度であればあるほど、黒浮きも強調されてしまう。また、表示部のコントラストを高くするにしても技術的には限界があり、また、コストの面から、常にコントラストが高い表示部を使えるわけでもない。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、その課題の一例としては、表示部のコントラストが悪く、黒浮きが発生するとしても、浮遊画像として表示されるオブジェクトの立体感を損なわない画像表示装置を提供することにある。
上記の課題を達成するため、請求項1記載の画像表示装置は、二次元画像を表示する画像表示面を備えた表示部と、前記画像表示面に離間して配置され、前記画像表示面よりも大きいパネル面を持つ画像伝達パネルと、前記画像表示面から出射される光を前記画像伝達パネルの前記表示部と対向する側と反対側に位置する空間中の結像面に結像して、浮遊画像を表示する浮遊画像表示手段と、前記表示部の画像表示面から観察位置までの間のいずれかの位置に配置され、前記画像表示面の表示領域の境界であるエッジから出射される光の少なくとも一部を遮蔽する遮蔽手段と、を有することを特徴とする。
また、請求項10記載の画像表示装置は、二次元画像を表示する画像表示面を備えた表示部と、前記画像表示面に離間して配置された画像伝達パネルと、前記画像表示面から出射される光を前記画像伝達パネルの前記表示部と対向する側と反対側に位置する空間中の結像面に結像して、浮遊画像を表示する浮遊画像表示手段を有する画像表示装置であって、前記画像伝達パネルのパネル面は、前記画像表示面よりも小さく、前記画像表示面の表示領域の境界であるエッジから出射される光の少なくとも一部を遮蔽することを特徴とする。
本発明の実施の形態に係る画像表示装置の外観斜視図である。 (a)は本発明の実施の形態に係る画像表示装置の画像の見え方を説明する図であり、(b)は本発明の実施の形態に係る画像表示装置の側面図である。 本発明の実施の形態に係る画像表示装置の画像伝達パネルの構成図である。 本発明の実施の形態に係る画像表示装置の画像伝達パネルであるマイクロレンズアレイの光学的作用を説明する図である。 図4に示すマイクロレンズアレイとは異なる構成のマイクロレンズアレイの光学的作用を説明する図である。 マスクをしない場合の画像表示装置が表示する浮遊画像の見え方を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る画像表示装置の光学的作用を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る画像表示装置のマスクの遮蔽領域の大きさを示す図である。 本発明の実施の形態に係る画像表示装置のマスクを配置する位置のバリエーションを示す図である。 本発明の実施の形態に係る画像表示装置のマスクの変形例を示す図である。 図10に示すマスクを用いた場合の浮遊画像の見え方を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る画像表示装置のマスクの種々の形状を示す図である。
符号の説明
1 浮遊画像表示部
2 遮蔽部
10 表示部
11 画像表示面
11a エッジ
20 画像伝達パネル
21 レンズアレイ半体
22 透明基板
23 マイクロ凸レンズ
25 マイクロレンズアレイ
30 結像面
40,40A マスク
50 開口部
100,100A 画像表示装置
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1及び図2は、本発明の実施の形態に係る画像表示装置100の概略構成図である。図1は、画像表示装置100の外観斜視図、図2(a)は、画像表示装置100における画像の見え方を説明する図、図2(b)は画像表示装置100を側面方向(図1のA−A方向)から見たときの断面図である。
画像表示装置100は、観察者Hが立体表示であると視認可能な二次元画像を空間中の所定の平面上に表示する擬似立体画像表示装置であり、浮遊画像(空間中の所定の平面上に表示される二次元画像をいう)を表示する浮遊画像表示部1と、浮遊画像を表示した際に、表示部の表示領域の境界を観察者Hに認識されないように遮蔽する遮蔽部2と、を備える。
浮遊画像表示部1は、表示部10と、表示部10から離間して配置された画像伝達パネル20から構成される。表示部10は、二次元画像を表示する画像表示面11、及び表示部10を駆動制御するディスプレイ駆動部(図示せず)を具備し、ディスプレイ駆動部の駆動信号に応じた画像を画像表示面11に表示する。具体的には、表示部10は、カラー液晶表示装置(LCD)を用いることができ、フラットな画像表示面11と、バックライト照明部及びカラー液晶駆動回路等から構成されるディスプレイ駆動部を備える。なお、表示部10は、上記LCD以外でもよく、EL(electro-luminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)等のディスプレイでもよい。なお、本実施の形態では、画像表示装置100の特徴を説明するため、コントラストが悪く、黒浮きが発生するような表示部10を採用した画像表示装置100として説明するが、コントラストが高く、黒浮きが発生しない表示部10を採用してもよいのは勿論である。
画像伝達パネル20は、例えば、マイクロレンズアレイ25によって構成され、そのパネル面を表示部10の画像表示面11と略並行に配置する。マイクロレンズアレイ25は、図3に示すように、2枚のレンズアレイ半体21a、21bが互いに平行に配列されて構成されている。各レンズアレイ半体21a、21bは、透光性に優れたガラスまたは樹脂からなる透明基板22の両面に、同一の曲率半径を有する複数の微小なマイクロ凸レンズ23を二次元状に互いに隣接配置したものである。一面に形成された各マイクロ凸レンズ23aの光軸は、対向する位置に形成された他面のマイクロ凸レンズ23bの光軸と同一となるように調整されている。すなわち、同一の光軸を有するように調整されたマイクロ凸レンズ23a、23bの各対は、それぞれの光軸が互いに平行になるように、二次元状に配列されている。
マイクロレンズアレイ25は、表示部10の画像表示面11に対して平行に所定距離(マイクロレンズアレイ25の作動距離)だけ離れた位置に配置されている。マイクロレンズアレイ25は、表示部10の画像表示面11から出射した画像に対応する光を画像表示面11と反対側の所定距離(マイクロレンズアレイ25の作動距離)だけ離れた結像面30上に結像させることにより、画像表示面11に表示された画像を空間上の二次元平面である結像面30上に表示するようになっている。この結像された画像は二次元画像であるが、その画像が奥行き感を持つものである場合やディスプレイ上の背景画像が黒くコントラストが強調されているような場合には、空間上に浮いて表示されることから、正面の観察者Hからは、あたかも立体画像が映し出されているように見える。なお、結像面30は、空間上に仮想的に設定される平面であって実体物ではなく、マイクロレンズアレイ25の作動距離に応じて定義される空間上の一平面である。
マイクロレンズアレイ25は、図4に示すように、表示部10の画像表示面11から出射された画像P1に対応する光をレンズアレイ半体21aから入射させ、内部で一回反転させた後、再度反転させてレンズアレイ半体25bから出射させるように調整されて配置されている。これにより、マイクロレンズアレイ25は、表示部10の画像表示面11に表示された二次元画像P1を、結像面30上に正立の浮遊画像P2として表示することができる。
より詳しくは、画像表示面11aに表示される二次元画像P1を形成する光のうち、マイクロレンズアレイ25の各々のマイクロ凸レンズ23が対応する領域の画像の光が、各々のマイクロ凸レンズ23に取り込まれ、各々のマイクロ凸レンズ23の内部で反転し、再度反転させて出射し、各々のマイクロ凸レンズ23が結像する正立像の集合として浮遊画像P2を表示している。
なお、マイクロレンズアレイ25は、レンズアレイ半体21a、21bの二枚一組で構成されるものに限定されず、一枚で構成してもよく、また、3枚以上の複数枚で構成してもよい。勿論、1枚、3枚など奇数枚のレンズアレイ半体21で浮遊結像を結像させる場合においても、図5(a)及び(b)に示すように、マイクロレンズアレイ25に入射させた光を内部で一回反転させた後、再度反転させるようになって調整されているので、正立の浮遊画像を表示することができる。このように、マイクロレンズアレイ25には種々の構成が可能であり、マイクロレンズアレイ25を、このような構成にすることにより、光を結像させる作動距離が単一でなく、ある一定の有効範囲を持つことが可能となる。
なお、本実施の形態においては、画像伝達パネル20をマイクロレンズアレイ25としたが、画像伝達パネル20はマイクロレンズアレイ25に限定されるものではなく、正立像、望ましくは正立等倍像を結像するものであれば、何であってもよく、他の形態のレンズやレンズ以外の結像作用があるミラーやプリズムでもよい。例えば、マイクロレンズアレイとしては、屈折率分布レンズアレイ、GRINレンズアレイ、ロッドレンズアレイなどであってもよいし、マイクロミラーアレイとしては、ルーフミラーアレイ、コーナーミラーアレイなどでもよいし、また、マイクロプリズムアレイとしては、ルーフプリズムアレイ、ダブプリズムアレイなどでもよい。また、反転像となるが、アレイではなく、必要な有効領域を持つ一つのフレネルレンズでもよい。
遮蔽部2は、一例としては、図1に示すように、画像伝達パネル20の縁部にロ字状に形成された黒色のマスク(遮蔽物)40で構成され、表示部10の画像表示面11の表示領域の境界(エッジ)11aが出射する光の一部又は全部を遮光するようになっている。このため、観察者Hは、結像面30においてエッジ11aの浮遊画像を認識することはなく、オブジェクトP1の浮遊画像P2のみを観察することができる。ここで、「観察者Hが、結像面30においてエッジ11aの浮遊画像を認識することはない」とは、観察者Hの体感としてエッジ11aの浮遊画像を認識できない程度でよく、必ずしもエッジ11aが出射する光に対する完全なる遮光を意味しない(勿論、完全な遮光であってもよい)。なお、マスク40の色に関しては、光を遮光する観点から黒色又は濃い色が望ましい。
図6は遮蔽部2を設けていない従来の画像表示装置90(コントラストが悪く、黒浮きが発生するような表示部10を採用しているものとする)の構成図である。ここで、図6(a)は、画像表示装置90の外観斜視図、図6(b)は、側面図である。画像表示装置90は、図6(a)及び(b)に示すように、オブジェクトP1だけでなく、画像表示面11のエッジ11aも浮遊画像として結像面30に表示させてしまうので、観察者Hは、浮遊画像においてエッジ31aを認識してしまい、その結果、結像面30上の四角い平面として感じてしまうので、オブジェクトP1の浮遊画像P2を立体として認識しにくくなる。すなわち、コントラストの悪い表示部10を備える場合には、映像の黒い部分(本来であれば光が出射されない部分)が灰色として表示されてしまうので、観察者Hは、エッジ11aの灰色の光が結像するエッジ31aを灰色の画像として認識してしまい、その結果、結像面30上に画像表示面11の表示領域全体を灰色の四角い平面として認識してしまう。
これに対して、本実施の形態に係る画像表示装置100は、図2に示すように、画像表示面11のエッジ11aの光の一部又は全部がマスク40により、遮光されているため、観察者Hは、エッジ11aの浮遊画像を認識することができない。詳しくは、エッジ11aより内側の表示領域の灰色の光は、結像面30に結像していくが(灰色の浮遊画像31b)、マスク40が存在するため、画像表示面11のエッジ11aに近づくにつれて、結像面30における光量が減衰し、灰色の浮遊画像31bは中心からエッジに向かうに従って徐々に薄くなっていく。このため、観察者Hは、結像面30のエッジ31aを認識することができない。結像面30上にエッジ31aを認識することができなければ、灰色の四角い平面を認識することはないので、観察者Hは、オブジェクトP1の浮遊画像P2だけを認識することができ、浮遊画像P2を立体的に見ることができる。
図7は、マスク40の遮蔽領域の大きさを、表示部10の画像表示面11から出射される光を結像させる画像伝達パネルの視野角との関係で説明する図である。ここで、画像表示面11から出射される光を結像させる画像伝達パネルの視野角をθ、エッジ11aから最も外側に出射される光をS1、エッジ11aから最も内側に出射される光をS2、エッジ11aから出射される主光線をS3とする。また、マスク40は画像伝達パネル20上に配置され、観察者Hは、表示部10の画像表示面11の中心に位置するものとする。
図7は、マスク40によって形成される開口部50の領域を画像表示面11の表示領域よりも小さく設定した場合を示している(開口部50の中心と画像表示面11の中心は一致している)。この場合、マスク40は、エッジ11aから出射される光S1から主光線S3までの間の光、及び主光線S3からやや内側寄りに出射された光を遮光することができる。すなわち、マスク40は、エッジ11aから出射される光のうち、結像面30において外側に向かって進む光は遮蔽せず(正確には一部遮蔽)、結像面30において内側(中心)に向かって進む光を遮蔽する。そのため、観察者Hが動かずに同一地点で観察するのであれば、観察者Hはエッジの浮遊画像31aを認識することはない。
このように、マスク40によって形成される開口部50の領域を画像表示面11の表示領域よりも小さくなるようにマスク40の遮蔽領域を設定したときには、エッジ11aから出射される光のうち、結像面30において内側(中心)に進む光を遮蔽することができるとともに、結像面30において外向きに進む光は観察者Hの目には届かないので、観察者Hはエッジ31aを認識することはない。なお、観察者Hが画像表示面11の中心から動くと、外向きに進む光が見える場合があり得るが、この場合においても、エッジ11aから出射された光の半分以上は遮蔽されているので、光量としては弱く、エッジ31aを明確に視認することはない。
図8は、エッジ11aから出射される光すべてを遮蔽する場合のマスクの遮蔽領域の大きさを示す図である。すなわち、図8は、エッジ11aから出射される光すべてを遮蔽する場合、どの位置でマスクすればどのくらいの遮蔽領域が必要かを示している。図8に示す斜線領域が、マスク40の遮蔽領域となる。例えば、画像伝達パネル20から観察者H側に距離d1離れた位置PL1でマスクする場合には、マスク40の遮蔽領域はSH1であり、また、画像伝達パネル20から観察者側に距離d2離れた位置PL2でマスクする場合には、マスク40の遮蔽領域はSH2である。なお、この場合には、エッジ11aから出射される光はすべて遮蔽されるので、観察者Hは中心位置から動いたとしても、観察者Hはエッジの浮遊画像31aを認識することはない。
ここで、エッジ11aから出射される光すべてを遮蔽する場合のマスク40の遮蔽領域(斜線部分)は、表示部10の画像表示面11から出射される光を結像させる画像伝達パネルの視野角θ、及び作動距離WDに基づいて算出されるものである。すなわち、画像表示面11から出射される光を結像させる画像伝達パネルの視野角θ、及び作動距離WDに加えて、画像表示面11上のエッジ11aの位置から、マスク40の遮蔽領域(斜線部分)は一意に決定されるものである。
図9は、マスク40を配置する位置を具体的に示した画像表示装置100の構成図である。図9(a)は、結像面30より観察者Hにとって奥側(画像伝達パネル20に近づく方向)にマスク40を配置した場合、図9(b)は、結像面30近傍にマスク40を配置した場合、図9(c)は、結像面30より観察者Hにとって手前側(画像伝達パネル20から遠ざかる方向)にマスク40を配置した場合を示している。
図9に示すように、結像面30近傍でマスクすると、マスク40の遮蔽領域は一番小さくてすむ。一方、結像面30よりも手前側でマスクすると、手前側になればなるほど、マスク40の遮蔽領域が大きくなるとともに(浮遊画像の表示領域も狭くなっていく)、画像表示装置100の筐体(図示せず)が大きくなってしまうので、あまり好ましくはない。従って、画像表示装置100としては、結像面30よりも奥側にマスク40を配置するのが好ましく、また、観察者Hがマスク40の存在を気にせず自然に遮蔽できるという点を加味すると、画像伝達パネル20上にマスク40を配置するのがさらに好適である。
なお、図9に示すマスク40の配置位置においては、マスク40を画像伝達パネル20よりも観察者Hにとって手前側に配置する例だけを説明したが、マスク40を画像伝達パネル20よりも観察者Hにとって奥側、すなわち、マスク40を表示部10の画像表示面11と画像伝達パネル20の間に配置するようにしてもよい。ただし、この場合には、マスク40の配置位置が表示部10に近くなってくると、マスク40のエッジが画像伝達パネル20によって結像面30に結像されてしまい、観察者Hが結像面30を認識してしまうので、表示部10の近傍は好ましくない。
以上、説明したように、本実施の形態に係る画像表示装置100によれば、二次元画像を表示する画像表示面11を備えた表示部10と、画像表示面11に離間して配置された画像伝達パネル20と、を備え、画像表示面11から出射される光を画像伝達パネル20の表示部11と対向する側と反対側に位置する空間中の結像面30に結像して、浮遊画像を表示する浮遊画像表示手段1と、表示部10から観察位置までの間のいずれかの位置に配置され、画像表示面11の表示領域の境界11aから出射される光の少なくとも一部を遮蔽する遮蔽部2(マスク40)と、を有するので、表示部10のコントラストが悪く、黒浮きが発生するとしても、画像表示面11のエッジ11aから出射された光の結像を認識することがなく、結像面30に浮遊画像として表示されるオブジェクトの立体感を損なうことがない。
例えば、マスク40によって形成される開口部50の領域の大きさが画像表示面11の表示領域よりも小さい場合には、少なくとも、画像表示面11のエッジ11aから出射された光のうち、結像面30において内側(中心)に向かって進む光は遮蔽することができるので、正面方向から見るのであれば、観察者Hはエッジの浮遊画像を認識することはない。
また、場合によっては、マスク40によって形成される開口部50の領域の大きさが画像表示面11の表示領域よりも大きいこともある。例えば、エッジ11aから出射された光の一部を遮蔽し、結像する光量を減衰させることにより、エッジの浮遊画像を認識することがなくなれば、開口部50の領域の大きさが画像表示面11の表示領域よりも大きい場合でも問題はない。
現実的には、マスク40の遮蔽領域の大きさによって、浮遊画像が表示される領域の大きさも変化するので、画像表示装置100の用途、浮遊画像の大きさ、観察者の位置や動き、表示部10の黒浮きの程度などから、マスク40の最適な遮光領域を決定することになる。
以上、本発明の実施の形態及び実施例について説明してきたが、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、本発明の実施の形態及び実施例に対して種々の変形や変更を施すことができる。
例えば、マスクにグラデーションを施し、エッジの結像を自然にぼかすようにしてもよい。図10は、マスクにグラデーションを施して、中心(開口部50)から外側に向かって徐々に濃い色となるように形成したマスク40A、すなわち、中心から外側に向かって徐々に光の透過率が下がるように形成したマスク40Aを示している。マスク40Aは、より自然にエッジ11aの浮遊画像31aをぼかすことができる。特に、マスクを表示部10の画像表示面11上、又は画像表示面11近傍に配置するような場合には、マスク40Aを適用するのが好適である。この場合には、上述したようにマスク40のエッジ41aが結像面30に結像してしまうので、グラデーションを施されたマスク40Aを用いることにより、マスク40のエッジ41aの浮遊画像を自然にぼかすことができるからである。
図11は、マスク40Aを表示部10の画像表示面11上に取り付けた場合の画像表示装置100Aの構成、及び画像表示装置100Aが表示する浮遊画像を示している。図11に示すように、グラデーションを施したマスク40Aにより、マスク40Aのエッジ41aの浮遊画像は結像したとしてもぼやけて表示されるので、観察者Hは、結像面30上にマスク40Aのエッジを意識することなく、オブジェクトP1の浮遊画像P2を立体的な画像として認識することができる。
このように、グラデーションを施したマスク40Aを用いた画像表示装置100Aによれば、マスク40Aを表示装置10と画像伝達パネル20の間(特に表示装置10の画像表示面上)に配置したとしても、より自然にマスク40Aのエッジ部分の結像をぼかすことができるので、結像面30に浮遊画像として表示されるオブジェクトの立体感を損なうことがない。
また、上記実施の形態では、マスク40及び40Aの形状をロ字状(開口部50の形状が四角形)としたが、マスクの形状はこれに限定されず、表示部10の画像表示面11のエッジ11aから出射された光の少なくとも一部を遮蔽できる形状であれば、いかなる形状であってもよい。例えば、図12(a)に示すように、開口部50の形状を多角形(例えば、六角形)としたマスク40としてもよいし、図12(b)に示すように、開口部50の形状を円や楕円としたマスク40としてもよい。
また、上記実施の形態では、マスク40及び40Aの色を黒色又は濃い色が好適であるとして説明したが、画像表示装置100の外観のデザイン等によっては、外観の色と同系色とし、画像表示装置100全体として統一感をとるようにしてもよい。
さらには、上記実施の形態においては、マスク40及び40Aを用いて、表示部10の画像表示面11のエッジ11aが出射する光の一部又は全部を遮光する構成としたが、エッジ11aが出射する光の一部又は全部を遮光することが可能な構成であれば、必ずしもマスクは必要ではない。例えば、画像伝達パネル20の有効領域の大きさを、図2に示すような開口部50の大きさとして形成してもよい。すなわち、画像伝達パネル20の有効領域を、表示部10の画像表示面11の表示領域よりも小さく形成してもよい。この場合には、マスクを装着したときと同様に、エッジ11aが出射する光の一部又は全部を遮光することができるので、観察者Hはエッジ11aの浮遊画像31aを認識することはない。
また、マスク40を遮蔽部2として用いるほか、他の機能を具備する部材として兼用させてもよく、例えば、画像伝達パネル20を固定し、保持する保持部材として用いてもよい。

Claims (12)

  1. 二次元画像を表示する画像表示面を備えた表示部と、
    前記画像表示面に離間して配置され、前記画像表示面よりも大きいパネル面を持つ画像伝達パネルと、
    前記画像表示面から出射される光を前記画像伝達パネルの前記表示部と対向する側と反対側に位置する空間中の結像面に結像して、浮遊画像を表示する浮遊画像表示手段と、
    前記表示部の画像表示面から観察位置までの間のいずれかの位置に配置され、前記画像表示面の表示領域の境界であるエッジから出射される光の少なくとも一部を遮蔽する遮蔽手段と、
    を有することを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記遮蔽手段は、
    前記画像表示面から出射される光を通過させる開口部と、
    前記開口部の周囲に形成され、前記画像表示面から出射される光を遮蔽する遮蔽部と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  3. 前記開口部の領域は、前記画像表示面の表示領域よりも小さいことを特徴とする請求項2記載の画像表示装置。
  4. 前記開口部の領域の大きさは、前記遮蔽手段の配置位置、前記画像表示面から出射される光を結像させる前記画像伝達パネルの視野角、及び作動距離に基づいて、決定されることを特徴とする請求項2又は3記載の画像表示装置。
  5. 前記遮蔽部は、前記画像表示面の前記表示領域の境界の上下左右の少なくとも一辺を遮蔽することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  6. 前記遮蔽部は、前記開口部中心から遠ざかるにつれて徐々に光の透過率が低くなるように形成されていることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  7. 前記遮蔽手段は、前記画像伝達パネルと前記結像面の間に配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  8. 前記遮蔽手段は、前記画像伝達パネルの面上に配置されていることを特徴とする請求項7記載の画像表示装置。
  9. 前記遮蔽手段は、前記画像表示面と前記画像伝達パネルの間に配置されており、
    前記遮蔽部は、前記開口部中心から遠ざかるにつれて徐々に光の透過率が低くなるように形成されていることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  10. 二次元画像を表示する画像表示面を備えた表示部と、
    前記画像表示面に離間して配置された画像伝達パネルと、
    前記画像表示面から出射される光を前記画像伝達パネルの前記表示部と対向する側と反対側に位置する空間中の結像面に結像して、浮遊画像を表示する浮遊画像表示手段を有する画像表示装置であって、
    前記画像伝達パネルのパネル面は、前記画像表示面よりも小さく、前記画像表示面の表示領域の境界であるエッジから出射される光の少なくとも一部を遮蔽することを特徴とする画像表示装置。
  11. 前記画像伝達パネルは、
    前記画像表示面から出射される光を入射させ、内部で反転した後、再度、反転させて外部に出射させ、正立等倍像を前記結像面に結像させるマイクロレンズアレイであることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  12. 前記遮蔽手段は、前記画像伝達パネルの縁部にロ字状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項記載の画像表示装置。
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