JP4955030B2 - 水田又は畑の除草・抑草方法 - Google Patents

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Description

本発明は水田又は畑の除草・抑草方法に関するものである。
稲作において、水田の除草・抑草、或いは畑における除草・抑草は重要な作業であり、且つ重労働であることは今も変わらない。
そして、除草・抑草作業は、古くは手作業で、近年は除草機械機具で行われ、今日では除草剤との併用や、除草剤の散布のみによる場合もある。
また、近年では消費者が無農薬あるいは減農薬栽培や有機栽培等の安全な食品を望むという傾向にあり、そのため、除草剤を使用せずに水田や畑の雑草を防除できる方法が求められている。
水田において、例えば特開平10−52209号公報では、澱粉含量の多い屑小麦等の炭水化物材料を散布することにより、該材料は、微生物によって速やかに分解され、分解の過程で表土および田面水中の酸素が消費されるため、田植え直後に発芽を始めた雑草の種子は、酸素欠乏のために窒息死となる方法が提案されている。
また、上記炭水化物の分解によって土壌の還元がおこり、遊離した鉄が水面の酸素と結合して再び酸化鉄となり、水中を浮遊して田面水の透明度を悪くして田面水の透明度を低下させ、太陽光線を遮断して多年生雑草の生育を抑制することも開示されている。
同様に、特開2008−130号公報では、湛水した水田の水が酵母と酵母栄養源によって懸濁させ、水田下層域に達する太陽光線をカットして、除草剤を使用することなく雑草を発生させないようにする方法等が提案されている。
特開平6−256114号公報 特開平10−52209号公報 特開2008−130号公報
上記従来の方法は、手作業で、近年は除草機具で、又は除草剤との併用で、或いは除草剤の散布のみによる場合、更には除草剤を使用せずに水田の雑草を防除する近時の方法にしても、田植え又は種子の直播を終えてから発芽した草を排除しようとするものである。
特に除草機械器具を用いる場合、除草・抑草作業には、植えた苗が小さい間は倒れないように、その後も苗の発育に合わせて成長の障害とならないように、苗の条間及び株間に注意深く機械器具を操作して行う必要があり、機械を利用できるとは言え簡単に効率良くできるものでなく、又手作業でないと除草できないスペースが必ずでき、しかも数回の定期的な作業を強いられるのである。
そこで、本発明は簡単容易に且つ効率的に雑草の生長を阻止し枯死させる水田又は畑の除草・抑草方法を提供せんとするものである。
本願発明の請求項1の水田の除草・抑草方法は、通常より1ヶ月位早い時期に代掻きを行ない、代掻き後の田植え又は種子の直播までの間に、土壌表面を撹拌若しくは押圧し、発芽した雑草を土中に埋没させる作業を7日から14日間隔で数回行い、発芽した雑草の種子を枯死させることを特徴とするものである。
そして、請求項の畑の除草・抑草方法は、種蒔や苗の植え付け前に、通常の種蒔や苗の植え付け時期の1ヶ月位早い前の時期に、土壌表面を撹拌若しくは押圧し、発芽した雑草を土中に埋没させる作業を7日から14日間隔で数回行い、発芽した雑草の種子を枯死させることを特徴とするものである。
請求項1の発明は、除草・抑草作業の時期を代掻きが終了し、田植え又は種子の直播前としているから、水田には未だ苗や種子が存在しないため、機械器具を利用して雑草を土中に埋没させる際、水田には何らの制約を受けるものが無く縦横無尽に機械器具を操作して作業ができ、そのため作業は簡単容易で作業能率も格段に向上する効果を期待できるものである。
また、発芽した雑草の種子は田の泥の中に埋没させ、太陽光線を遮断することで枯死するため、除草・抑草効果を発揮するものである。
さらに、土壌表面を撹拌若しくは押圧することで土の中に強制的に酸素を供給することとなり、土中の微生物を豊かにする効果を発揮する。
本発明方法では、代掻き後の田植え又は種子の直播前に抑草作業を行うものであるけれど、外気温が15℃位になると雑草は発芽を始めることが知られており、通常より1ヶ月位前に代掻き作業を行うことで、15℃に外気温が上がる前に代掻き作業を終えられると共に、その後に発芽した除草・抑草作業に充分な期間が得られるため、田植えの時期や、稲の生育に充分な日照と気温は確保され、稲作に支障となるものではない。
そして、7日から14日間隔で、除草・抑草作業を数回行うことにより、雑草の種子が発芽するのは土の表面から通常は4〜5センチメートル位がほとんどであるため、1回ごとに雑草の種子は枯死して数回のうちに土の表面から発芽の可能性のある雑草の種子を殆ど無くする効果を得られるのであり、7日から14日間で新たな雑草の種子が発芽することが経験則上認められ、発芽したところを迅速に処理できることが出来るものである。
請求項の発明は、畑に於いて上記水田と同様に、発芽した雑草の種子は畑の土中に埋没させ、太陽光線を遮断することで枯死するため、除草・抑草効果を発揮するものである。
本発明の実施の形態を説明する。
本発明の水田における除草・抑草方法は、代掻き後の田植え又は種子の直播までの間に、土壌表面を撹拌若しくは押圧し、発芽した雑草等を土中に埋没させ、発芽した雑草の種子を太陽光から遮ることにより枯死させることを特徴とするものである。
従来の稲作の作業工程は、田起こし(耕うん)、代掻き、田植え又は種子の直播、除草の順番で行なわれており、代掻きの後に草が発芽しない間にできるだけ早く田植え又は種子の直播を行うことが通常であり、除草・抑草作業は田植えから1週間乃至14日毎に3回乃至4回行われ、稲の葉が茂り日光が土壌表面に届かなくなって雑草の種子が発芽しなくなるまで繰り返していた。
本発明では、代掻き後の田植え又は種子の直播までの間に土壌表面を撹拌若しくは押圧し、発芽した雑草を土中に埋没させるものである。
土壌表面の撹拌若しくは押圧するための手段は特に問わず、例えば人力による場合や機械器具を利用でき、機械器具を用いる場合は耕耘機や回転除草機等の公知の何れのものからでも適宜選択できる。
田植え又は種子の直播前の水田であるから、撹拌・押圧作業に障碍となる苗や種子等の保護すべきものが存在せず、水田の全面を縦横自由自在に作業でき、機械器具の使用によって簡易に且つ能率的に行える。
従来の除草用の機械器具では、苗の条間及び株間が除草の対象であるため、ロータ等が苗との接触を回避する空間を設けて定間隔で回転体に取り付けられていたが、その必要が無くなり、回転体とロータ等がより簡易な構成となることも期待できる。
発芽した雑草を土中に埋没させる作業は、雑草の種子が2〜3ミリメートル発芽したところを、除草機等で土の中に埋め込むことで行い、土中に埋没した発芽した雑草の種子は日光が当たらずそのまま枯死するのである。
雑草の種子が発芽するのは土の表面から通常は4〜5センチメートル位がほとんどであるため、撹拌等する土壌表面は5センチメートル程度の深さで充分である。
また、水田の土壌中の雑草の種子の発芽は総てが同一といえず、7日から14日間隔で発芽した種子を順次土中に埋没させる作業を繰り返すことで、発芽する可能性のある殆どの雑草の種子を枯死させることができるのである。
実験では3乃至4回の本発明の除草・抑草作業で目的を達することができた。
本発明方法では、代掻き後の田植え又は種子の直播前に抑草作業を行うものであるけれど、外気温が15℃位になると雑草は発芽を始めることが知られており、15℃に外気温が上がる14日位以前に代掻き作業を行うことで、通常より1ヶ月位の充分な期間が得られるため田植えの時期や、稲の生育に充分な日照と気温は確保され、稲作に支障となるものではない。
また、収穫も従来の時期より遅れることがあるとしても、長くても1乃至2週間と予想されるから、除草・抑草作業の効率及び効果を考慮すれば、社会・経済への微小な影響は比較にならないものと考えられる。
以上、水田について説明したが、畑についても同様に実施することができ、目的の作用効果を得られるものである。

Claims (2)

  1. 通常より1ヶ月位早い時期に代掻きを行ない、代掻き後の田植え又は種子の直播までの間に、土壌表面を撹拌若しくは押圧し、発芽した雑草を土中に埋没させる作業を7日から14日間隔で数回行い、発芽した雑草の種子を枯死させることを特徴とする水田の除草・抑草方法。
  2. 通常の種蒔や苗の植え付け時期の1ヶ月位早い前の時期に、土壌表面を撹拌若しくは押圧し、発芽した雑草を土中に埋没させる作業を7日から14日間隔で数回行い、発芽した雑草の種子を枯死させることを特徴とする畑の除草・抑草方法。
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